JP2015188360A - 植物栽培用培地 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】植物栽培用培地であって、天地方向に方向付けして設置することが可能なブロック体にて形成されている。ブロック体は、繊度が1〜20デシテックスの繊維が多数集合した繊維集合体にて構成されている。この繊維集合体は、低融点重合体を少なくとも含む。ブロック体は、繊維が天地方向に並べられたうえで、低融点重合体の熱接着作用によって形態保持されたものである。ブロック体は、その嵩密度が0.030〜0.150g/cm3である。
【選択図】図1
Description
本発明の植物栽培用培地は、円柱状の形態であって、その直径が10〜40mmであり、その天地方向の高さが10〜200mmであるようにすることができる。
培地1は、熱接着用の低融点重合体を用いて繊維円柱状のブロック体を形成する時の製造性などの観点から、その直径が10〜40mmであることが好適である。また天地方向に設置した時の安定性などの観点から、その天地方向の高さが10〜200mmであることが好適である。150〜200mm程度の高さを有する場合は、木の苗の育成に好適に用いることができる。
また、吸上げ速度については、以下の方法により行った。目皿に1gの蒸留水を載せ、その上に試料(培地)を置き、蒸留水を吸い上げる時間を測定した。具体的には、目皿に1gの蒸留水を載せた際、直径約3cm程度の水滴となり、その水滴の中央部に培地を載置してから、培地中に水分が吸収されて、培地周囲に水がなくなるまでの時間を測定し、これを吸上げ速度とした。このときの吸上げ速度は、20秒未満であることが好ましい。吸上げ速度が20秒未満であることが好ましい理由は、上記した吸水速度(滴下法)と同様であり、20秒未満とすることにより、培地の底に水が供給された時に水を吸い易いという利点を得ることができ、水が供給された時に、培地の上部まで良好に水を供給することが可能となる。
[実施例1]
生分解性を有する芯鞘型複合短繊維を用いた。すなわち、芯成分が高融点(融点170℃)のポリ乳酸で形成され、鞘成分がそれよりも低融点(融点130℃)のポリ乳酸にて形成された、芯鞘型の熱融着複合短繊維(繊度=2.2デシテックス、繊維長=51mm、芯鞘質量比(芯:鞘=50:50);ユニチカ社製、商品名「PL80」)を用いた。また、これとは別に、高融点(融点170℃)のポリ乳酸にて形成された、生分解性を有する単一成分短繊維(繊度=1.7デシテックス、繊維長=51mm;ユニチカ社製、商品名「PL01」)を用いた。そして、両者の混率を、質量比で、(熱融着複合短繊維):(単一成分短繊維)=30:70として混綿し、カード機、練条機を通すことによって、生分解性短繊維が長軸方向に配列されたスライバを得た。このスライバを、トンネル形状の加熱領域を有する円筒形のヒータに通し、150℃で60秒間熱処理して、成形体を得た。その後、この成形体をカットすることによって、直径25mm、長さ25mm、嵩密度0.050g/cm3のブロック体を得た。
実施例1のものと同じ芯鞘型の熱融着複合繊維を用いた。また、これとは別に、溶剤紡糸セルロース短繊維(繊度=2.2デシテックス、繊維長=51mm;レンチング社製、商品名「テンセル」)を用いた。そして、両者の混率を、質量比で、(熱融着複合短繊維):(溶剤紡糸セルロース短繊維)=30:70として混綿し、カード機、練条機を通すことによって、短繊維が長軸方向に配列されたスライバを得た。このスライバを、トンネル形状の加熱領域を有する円筒形のヒータに通し、150℃で60秒間熱処理して、成形体を得た。その後、この成形体をカットすることによって、直径25mm、長さ25mm、嵩密度0.078g/cm3のブロック体を得た。
生分解性を有しないポリエステル系の芯鞘型複合短繊維を用いた。すなわち、芯成分が高融点(157℃)のポリチレンテレフタレートで形成され、鞘成分が低融点(110℃)の共重合ポリエステルにて形成された芯鞘型の熱融着複合短繊維(繊度4.4デシテックス、繊維長102mm、芯鞘質量比(芯:鞘=50:50);ユニチカ社製 商品名「4080」)を用いた。また、これとは別に、高融点(融点157℃)のポリエチレンテレフタレートにて形成された単一成分短繊維(繊度3.3デシテックス、繊維長76mm)を用いた。そして両者の混率を、質量比で(熱融着複合短繊維):(単一成分短繊維)=70:30として混綿し、カード機、練条機を通すことによって、構成繊維が長軸方向に配列されたスライバを得た。このスライバを、トンネル形状の加熱領域を有する円筒形のヒータに通り、150℃で60秒間熱処理して、成型体を得た。その後、この成型体をカットすることによって、直径31mm、長さ17mm、嵩密度0.103g/cm3のブロック体を得た。
[比較例1]
市販の発泡ポリウレタン製スポンジ培地であって、23mm×23mm角、高さ28mmのものを用いた。
2 繊維
3 植物
Claims (5)
- 天地方向に方向付けして設置することが可能なブロック体にて形成されており、このブロック体は、繊度が1〜20デシテックスの繊維が多数集合した繊維集合体にて構成されており、この繊維集合体は低融点重合体を少なくとも含み、前記ブロック体は、前記繊維が前記天地方向に並べられたうえで、低融点重合体の熱接着作用によって形態保持されたものであり、前記ブロック体の嵩密度が0.030〜0.150g/cm3であることを特徴とする植物栽培用培地。
- 保水率が500%以上であることを特徴とする請求項1記載の植物栽培用培地。
- 吸水速度が10秒未満であることを特徴とする請求項1または2記載の植物栽培用培地。
- 円柱状の形態であって、その直径が10〜40mmであり、その天地方向の高さが10〜200mmであることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項記載の植物栽培用培地。
- 繊維集合体が、溶剤紡糸セルロース繊維と、高融点重合体および低融点重合体からなる繊維とによって構成されていることを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項記載の植物栽培用培地。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7058966B2 (ja) | 2017-09-30 | 2022-04-25 | 大和ハウス工業株式会社 | 壁面緑化パネル |
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2014
- 2014-03-28 JP JP2014067308A patent/JP2015188360A/ja active Pending
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