JP2015186222A - 動的波長割当制御方法及び局側装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】TDM/WDM−PONにサイクリックスリープ方法を適用する場合において、スリープ状態のONUへの帯域割当による帯域利用率の圧迫を緩和し、かつDWAにおいて、管理先のOSUを切り替える対象となる、稼働中のONUの台数を低減する。【解決手段】管理部は、各OSUの利用帯域の総量を計算し、総量と閾値とを比較する。算出された帯域が閾値を超える場合に、切替元OSUが管理するONUに含まれるスリープ状態のONUの台数を把握し、スリープ状態のONUの台数が存在する場合に、スリープ状態のONUを、管理先を切り替える対象として決定する。そして、切替元OSUの利用帯域の総量から、スリープ状態のONUへ割り当てている帯域を減算した帯域を算出し、算出された帯域と閾値とを比較する。算出された帯域が閾値を超える場合に、切替元OSUが管理する稼働中のONUから、管理先を切り替える対象となるONUを決定する。【選択図】図4
Description
この発明は、複数の終端装置を有する局側装置と、1又は複数の加入者側装置とで構成される光ネットワークシステムにおいて、動的波長割当を制御する方法及び動的波長割当を制御する局側装置に関する。
通信事業者の所有する建物(局)と加入者宅を結ぶ通信網は、アクセス系ネットワークと呼ばれる。昨今の通信容量の増大を受け、アクセス系ネットワークでは、光通信を利用することにより膨大な情報量の伝送を可能とする、光アクセス系ネットワークが主流になりつつある。
光アクセス系ネットワークの一形態として受動型光加入者ネットワーク(PON:Passive Optical Network)がある。PONは、局内に設けられる1つの局側装置(OLT:Optical Line Terminal)と、加入者宅にそれぞれ設けられる複数の加入者側装置(ONU:Optical Network Unit)と、光スプリッタとを備えて構成される。OLT及びONUと、光スプリッタとは、光ファイバで接続される。
OLTと光スプリッタの間の接続には、一芯の光ファイバが用いられる。この一芯の光ファイバは、光スプリッタによって分岐され複数のONUにより共有される。また、光スプリッタは、安価な受動素子である。このように、PONは、経済性に優れ、また、保守も容易である。このため、PONの導入は、急速に進んでいる。
PONでは、各ONUからOLTに送られる信号(以下、上り光信号と称することもある)は、光スプリッタで合波されてOLTに送信される。一方、OLTから各ONUに送られる信号(以下、下り光信号と称することもある)は、光スプリッタで分波されて各ONUに送信される。なお、上り光信号と下り光信号との干渉を防ぐために、上り光信号と下り光信号には、それぞれ異なる波長が割り当てられる。
また、PONでは、様々な多重技術が用いられる。PONで用いられる多重技術には、時間軸上の短い区間を各加入者に割り当てる時分割多重(TDM:Time Division Multiplex)技術、異なる波長を各加入者に割り当てる波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplex)技術、異なる符号を各加入者に割り当てる符号分割多重(CDM:Code Division Multiplex)技術などがある。これらの多重技術の中で、TDMを利用するTDM−PONが、現在最も広く用いられている。TDM−PONでは、TDMA(Time Division Multiple Access)が用いられている。TDMAは、OLTが、各ONUの送信タイミングを管理して、異なるONUからの上り光信号同士が衝突しないように制御する技術である。
PONシステムの中で、Ethernet(登録商標)技術を使用したものを、Ethernet(登録商標)−PONと称し、Gigabit(1×109bit/sec)Ethernet(登録商標)技術を使用したものをGE−PONと称する。GE−PONは、例えばIEEE802.3ahやIEEE802.3avで標準化されている。
ここで、光アクセス系ネットワークにおいて、システムの消費電力を低減するために、通信を行っていないONUを周期的にスリープさせるサイクリックスリープ方法がある(例えば非特許文献1参照)。以下、図1を参照して、サイクリックスリープ方法について説明する。図1は、サイクリックスリープ方法を説明するためのシーケンス図である。ここでは、複数のONUのうち、第1ONUがスリープ状態に移行する場合の例について説明する。
サイクリックスリープ方法では、上りトラフィックが発生していない状態にある第1ONUが、OLTに対してスリープ要求信号を送信する。スリープ要求信号を受け取ったOLTは、第1ONUに対する下りトラフィックが発生していないことを確認した場合、第1ONUに対してスリープ許可信号を送信する。スリープ許可信号を受け取った第1ONUは、スリープ状態に移行する。
ここで、スリープ許可信号には、スリープ状態に移行する第1ONUの起動時刻の情報が含まれている。この起動時刻になると、スリープ状態の第1ONUが再起動する。OLTは、再起動した第1ONUに対してゲートを送信する。ゲートを受け取った第1ONUは、上りトラフィックが発生していないことを確認した場合、OLTに対してレポートを送信し、再びスリープ状態に移行する。その後、OLTは、第1ONUに対して、周期的にゲートを送信する。第1ONUは、このゲートの送信周期に合わせてスリープ状態から周期的に起動する。第1ONUは、起動している時間において、ゲートの受信及びレポートの送信を行う。このように、サイクリックスリープ方法では、周期的にスリープ状態のONUが起動し、OLTとONUとの間でゲート及びレポートの送受信を行うことによって、OLTとスリープ状態のONUとの間のPONリンクが維持される。そのため、OLTは、スリープ状態のONUに対しても、送信及び受信用の帯域を確保する必要がある。
なお、OLTのゲートの送信周期は、稼働中の各ONUに対するゲートの送信周期と同様に、動的帯域割当(DBA:Dynamic Bandwidth Allocation)周期に対応する。従って、スリープ状態のONUの起動周期は、DBA周期に対応する。
ところで、TDM及びWDMを併用したPON(以下、TDM/WDM−PONとも称する)が提案されている(例えば特許文献1及び2参照)。TDM/WDM−PONでは、例えばOLTが複数の終端装置(OSU:Optical Subscriber Unit)を有している。
TDM/WDM−PONでは、各OSUに、それぞれ異なる送信波長が割り当てられる。そして、各OSUは、割り当てられた送信波長の下り光信号を送信する。一方、ONUは、OSUから下り光信号によって通知された送信波長及び送信タイミングで上り光信号を送信する。
TDM/WDM−PONでは、OSUに応じた波長で通信を行うため、ONUは、送信及び受信可能な波長が可変である。そこで、ONUの受信部には波長可変フィルタが設けられ、下り光信号に対する受信波長が可変とされる。また、ONUの送信部には波長が可変な光送信器が設けられ、送信する上り光信号が可変とされる。
ONUは、複数のOSUのうちのいずれかに登録されればよい。そのため、TDM/WDM−PONでは、管理するONUを、複数のOSUで振り分けて管理することができる。そして、動的波長割当(DWA)を行うことによって、OLTは、各OSUに対して、通信状況(例えばトラフィックの状況等)に応じた台数のONUを管理させることができる(例えば非特許文献2参照)。
各OSUには、ONUへ割り当てる帯域(以下、利用帯域とも称する)について閾値が設定される。閾値は、各OSUの割当可能な帯域の最大値よりも小さい値(例えば最大値の80%)とされる。また、閾値は、ONUへの下り信号の送信に係る帯域、又はONUからの上り信号の受信に係る帯域のいずれかに対して設定される。あるOSUにおいて、このOSUが管理するONUとの間のトラフィックが増加すると、帯域が閾値を超えることがある。この場合に、DWAによって、利用帯域が閾値を超えたOSUから、利用帯域に余裕があるOSUへ、1又は複数のONUの管理先を切り替える。
DWAの結果、各OSUのトラフィックが平均化され(すなわち負荷分散され)、加入者に提供するサービス帯域を増大させることができる。このような負荷分散によって、TDM/WDM−PONでは、システム全体として通信品質を良好に保つことができる。
なお、DWAによって、管理先のOSUが切り替えられるONUは、切替先のOSUに応じて送信及び受信波長を変更する。
電子情報通信学会通信ソサイティ大会 2011年9月,B−8−1,平野幸男他,三菱電機株式会社 情報技術総合研究所
ECOC2013,We.2.F.5,Tomoaki YOSHIDA他,NTT Access Network Service Systems Laboratories,NTT Corporation
図2を参照して、TDM/WDM−PONにサイクリックスリープ方法を適用する場合の、DWAについて説明する。図2(A)及び(B)は、OSUにおける、管理対象の各ONUへの利用帯域の状態を示す図である。図2(A)はDWA実施前の利用帯域の状態を、また、図2(B)はDWA実施後の利用帯域の状態を、それぞれ示している。図2(A)及び(B)では、縦軸に利用帯域を任意単位でとって示してある。なお、ここでは、OSUが、スリープ状態のONU−mを含むn台のONU−1〜nを管理している。また、ONUとの通信に利用可能な帯域の最大値の80%が、OSUの閾値として設定されている。
TDM/WDM−PONにサイクリックスリープ方法を適用する場合、各OSUが、それぞれ管理するONUとの間で、スリープ要求信号及びスリープ許可信号の送受信、並びに周期的なゲート及びレポートの送受信を行う。従って、スリープ状態のONUに対するゲートの送信及びレポートの受信用の帯域を、そのONUを管理するOSUが確保する必要がある。その結果、図2(A)に示すように、OSUでは、スリープ状態のONU−mに帯域を割り当てることによって、帯域利用率が圧迫される。その結果、図2(A)では、ONUに割り当てる帯域の総量が閾値を超えている。
そのため、DWAによって、図2(B)に示すように、帯域の総量が閾値を下回るように、いくつかのONUの管理先が他のOSUへ切り替えられる。ここでは、稼働中のONU−3及び4の2台のONUが、他のOSUへ切り替えられている。
このように、TDM/WDM−PONにサイクリックスリープ方法を適用する場合、スリープ状態のONUへの帯域割当によって、帯域利用率が圧迫されるという問題がある。また、その結果、DWAにおいて、管理先のOSUを切り替える対象となる、稼働中のONUの台数が増加する場合がある。
上述したように、管理先のOSUが切り替えられるONUは、切替先のOSUに応じて送信及び受信波長を変更する。稼働中のONUにおいては、送信及び受信波長変更の時間内におけるフレームロスを回避するために、通信を一時的に中断する必要がある。波長変更の時間内に発生した上り信号及び下り信号については、波長変更が完了するまで、バッファリングすることが考えられる。このような通信の一時中断及び信号のバッファリングは、通信の遅延に繋がる。
この発明の目的は、TDM/WDM−PONにサイクリックスリープ方法を適用する場合において、スリープ状態のONUへの帯域割当による帯域利用率の圧迫を緩和し、かつDWAにおいて、管理先のOSUを切り替える対象となる、稼働中のONUの台数を低減できるDWA制御方法を提供することにある。
上述の目的を達成するために、この発明によるDWA制御方法は、以下の特徴を備えている。
すなわち、この発明によるDWA制御方法は、複数のOSUを有するOLTと、OLTと光伝送路を介して接続された、可変波長フィルタを有する複数のONUとを含んで構成され、複数のOSUに、互いに異なる波長が割り当てられる光ネットワークにおいて、OLTの管理部が行う以下の過程を含んでいる。
管理部は、ONUに割り当てられた利用帯域の総量を、OSU毎に計算する。管理部は、各利用帯域の総量と、予め設定された閾値とを比較し、ONUの、管理先のOSUを切り替えるか否かを判定する。利用帯域の総量が閾値を超えるOSUが存在する場合に、管理部は、利用帯域の総量が閾値を超えるOSUから切替元OSUを決定する。管理部は、切替元OSUが管理するONUに含まれる、スリープ状態のONUの台数を把握し、スリープ状態のONUの台数が0台ではない場合に、スリープ状態のONUを、管理先のOSUを切り替える対象として決定する。管理部は、切替元OSUの利用帯域の総量から、スリープ状態のONUへ割り当てている帯域を減算した帯域を算出し、算出された帯域と閾値とを比較し、稼働中のONUの、管理先のOSUを切り替えるか否かを判定する。管理部は、算出された帯域が閾値を超える場合に、切替元OSUが管理する稼働中のONUから、管理先のOSUを切り替える対象となるONUを決定する。
この発明によるDWA制御方法では、管理先のOSUを切り替える対象として、優先的にスリープ状態のONUを選択する。そして、切替元OSUが管理するONUにスリープ状態のONUが含まれている場合には、そのONUは、切替対象として決定される。従って、サイクリックスリープ方法を適用する場合であっても、切替元OSUにおいて、スリープ状態のONUに割り当てている帯域による帯域利用率の圧迫が緩和される。そして、利用帯域の総量からスリープ状態のONUへ割り当てている帯域を減算した帯域(すなわち稼働中のONUに割り当てている帯域)が閾値を超えない場合には、稼働中のONUの管理先切替を不要に行わない。また、稼働中のONUに割り当てている帯域が閾値を超える場合には、管理先を切り替える稼働中のONUの台数を必要最小限に抑えることができる。スリープ状態のONUの波長変更時には、通信の一時中断及び信号のバッファリングが不要である。また、上述したように稼働中のONUの管理先を切り替える場合であっても、台数が必要最小限に抑えられる。そのため、通信の一時中断及び信号のバッファリングの影響を抑えることができる。従って、この発明によるDWA制御方法では、サイクリックスリープ方法を適用する場合であっても、ONUの管理先切替による通信の遅延を緩和することができる。
以下、図を参照して、この発明の実施の形態について説明するが、各構成要素の配置関係については、この発明が理解できる程度に概略的に示したものに過ぎない。また、以下、この発明の好適な構成例につき説明するが、数値的条件などは、単なる好適例にすぎない。従って、この発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、この発明の構成の範囲を逸脱せずにこの発明の効果を達成できる多くの変更又は変形を行うことができる。
(TDM/WDM−PON)
この実施の形態によるDWA制御方法は、TDM/WDM−PONで用いられる。そこで、まず、図3を参照してTDM/WDM−PONの構成について説明する。
この実施の形態によるDWA制御方法は、TDM/WDM−PONで用いられる。そこで、まず、図3を参照してTDM/WDM−PONの構成について説明する。
TDM/WDM−PON10は、OLT100と、光伝送路300と、OLT100に光伝送路300を介して接続されている複数のONU400とを含んで構成されている。OLT100は、管理部110、スイッチング素子120、複数のOSU200、及び合分波器130を有している。
光伝送路300は、例えば光ファイバ310及び330、並びに光スプリッタ320を含んで構成されている。図3に示す構成例では、OLT100の合分波器130と接続された光ファイバ310が、光スプリッタ320によって分岐されている。そして、分岐された光ファイバ330に、ONU400がそれぞれ接続されている。
ONU400は、ユーザ端末から受信した上りデータと、帯域の要求などを行う上り制御信号を含む上り光信号を生成し、OSU200に送信する。
OSU200は、上位ネットワークから受信した下りデータと、ONU400を管理するための下り制御信号を含む下り光信号を生成し、ONU400に送信する。
なお、図3では、y台のOSU200−1〜yとz台のONU400−1〜zを備える構成例を示しているが、OSU200及びONU400の数はこれに限定されない。OSU200及びONU400の詳細な構成及び機能については、後述する。
ここで、TDM/WDM−PON10では、ONU400は、複数のOSU200のうちのいずれかに登録されればよい。
TDM/WDM−PON10では、各OSU200に、それぞれ異なる波長が割り当てられる。そして、各OSU200は、割り当てられた波長の下り光信号を送信する。また、各OSU200は、割り当てられた波長の上り光信号を受信する。
一方、ONU400は、登録されるOSU200が受信可能な波長の上り光信号を送信する。このとき、同じOSU200に登録されている他のONU400からの上り光信号が重ならないように、同じOSU200に登録されている各ONU400には、それぞれ異なる送信タイミングが割り当てられる。
TDM/WDM−PON10では、ONU400を、複数のOSU200で振り分けて管理する。そして、各OSU200のトラフィックに応じて、DWAを行うことによって、各OSU200のトラフィックを平均化することができる。その結果、加入者に提供するサービス帯域を増大させることができる。
OLT100が備える管理部110は、各OSU200に登録されているONU400の情報(PONリンク情報)を管理している。管理部110は、PONリンク情報をRAM(Random Access Memory)等の記憶部(図示を省略する)に読み出し及び書き換え自在に格納している。そして、管理部110は、スイッチング素子120から受け取る下りデータの宛先やトラフィックなどの情報と、PONリンク情報とに基づいて送信プランを作成する。管理部110は、送信プランをスイッチング素子120及び各OSU200に通知する。
また、管理部110は、上述したDWAによって、各OSU200が管理するONU400の台数を調整しつつ、ONU400の管理先のOSU200を振り分ける。DWAの実施に際して、管理部110は、各OSU200に対して、管理対象のONU400へ割当可能な帯域の閾値を予め設定する。閾値は、各OSU200の利用可能な帯域の最大値よりも小さい値(例えば最大値の80%)とされる。また、閾値は、ONU400への下り信号の送信に係る帯域、又はONU400からの上り信号の受信に係る帯域のいずれかに対して設定される。
対応するONU400への利用帯域の総量が閾値を超えるOSU200が存在する場合、管理部110は、DWAによって、利用帯域の総量が閾値を超えたOSU200から、利用帯域に余裕があるOSU200へ、1又は複数のONU400の管理先を切り替える。
なお、閾値が、下り信号の送信に係る帯域に対して設定される場合には、スイッチング素子120から通知される、下りデータのトラフィックの情報に基づいて、管理部110は、各OSU200の下り信号の利用帯域の総量を把握する。そして、各OSU200の下り信号の利用帯域の総量と閾値とを比較して、ONU400の管理先切替を実施するか否か判定する。
一方、閾値が、上り信号の送信に係る帯域に対して設定される場合には、各ONU400からOSU200へDBA周期で送られるレポートに含まれる要求帯域に基づいて、管理部110は、各OSU200の上り信号の利用帯域の総量を把握する。レポートに含まれる要求帯域の情報は、レポートを受け取ったOSU200から管理部110へ通知される。各OSU200の上り信号の利用帯域の総量と閾値とを比較して、ONU400の管理先切替を実施するか否か判定する。
DWAによって、ONU400の管理先切替を実施した場合には、管理部110は、切替元のOSU200及び切替先のOSU200に、ONU400の管理先切替の情報を通知する。
このようなDWAの制御は、管理部110が機能手段として備える、帯域計算手段111、第1判定手段112、切替元OSU決定手段113、切替先OSU決定手段114、切替スリープONU決定手段115、第2判定手段116及び切替稼働ONU決定手段117によって実行される。なお、これら各機能手段の機能については後述する。
DWAの制御の他に、管理部110は、故障したOSU200の認識や、新規に追加されるOSU200の認識等、OSU200の状態を管理する機能を有する。
スイッチング素子120は、上位ネットワークと各OSU200との通信経路を設定する。スイッチング素子120は、管理部110から通知される送信プランに基づいて、下りデータを各OSU200に振り分けて送るとともに、各OSU200から送られた上りデータを上位ネットワークに送る。また、上位ネットワークから送られる下りデータの宛先やトラフィックなどの情報を管理部110に通知する。
合分波器130は、各OSU200から送られる、それぞれ波長の異なる下り光信号を合波し、光伝送路300を介してONU400へ送る。また、各ONU400からそれぞれ光伝送路300を介して送られる、波長多重及び時間多重された上り光信号を、波長毎に分波し、波長に応じたOSU200へ送る。
(DWA制御方法)
図4及び図5を参照して、この実施の形態のDWA制御方法について説明する。図4は、この実施の形態のDWA制御方法において、OLTの管理部が行うDWAの過程を説明するためのフローチャートである。この実施の形態では、OLTの管理部は一定時間毎に図4に示すDWAのフローを行う。このフローは、管理部が備える各機能手段111〜117(図3参照)によって実行される。また、図5(A)〜(C)は、後述する切替元OSUにおける、管理対象の各ONUへの利用帯域の状態を示す図である。図5(A)〜(C)では、縦軸に利用帯域を任意単位でとって示してある。なお、ここでは、ONUとの通信に利用可能な帯域の最大値の80%が、OSUの閾値として設定されている。
図4及び図5を参照して、この実施の形態のDWA制御方法について説明する。図4は、この実施の形態のDWA制御方法において、OLTの管理部が行うDWAの過程を説明するためのフローチャートである。この実施の形態では、OLTの管理部は一定時間毎に図4に示すDWAのフローを行う。このフローは、管理部が備える各機能手段111〜117(図3参照)によって実行される。また、図5(A)〜(C)は、後述する切替元OSUにおける、管理対象の各ONUへの利用帯域の状態を示す図である。図5(A)〜(C)では、縦軸に利用帯域を任意単位でとって示してある。なお、ここでは、ONUとの通信に利用可能な帯域の最大値の80%が、OSUの閾値として設定されている。
まず、管理部の帯域計算手段111は、ONUに割り当てた利用帯域の総量を、OSU毎に計算する(図4のS1)。上述したように、管理部は、各OSUの利用帯域に対して、閾値を予め設定している。閾値は、ONUへの下り信号の送信に係る利用帯域、又はONUからの上り信号の受信に係る利用帯域のいずれかに対して設定される。閾値が下り信号の送信に係る利用帯域に対して設定されている場合には、帯域計算手段111は、各OSUが下り信号の送信に利用している帯域の総量を計算する。また、閾値が上り信号の受信に係る利用帯域に対して設定されている場合には、帯域計算手段111は、各OSUが上り信号の受信に利用している帯域の総量を計算する。
次に、管理部の第1判定手段112は、S1で計算した各OSUの利用帯域の総量と閾値とを比較し、ONUの管理先切替を実施するか否かを判定する(図4のS2)。上述したように閾値は、各OSUの利用可能な帯域の最大値よりも小さい値(ここでは最大値の80%)とされる。利用帯域の総量が閾値を超えるOSUが存在しない場合には、ONUの管理先を切り替えずに、DWAを終了する。
一方、図5(A)に示す状態のOSUのように、利用帯域の総量が閾値を超えるOSUが存在する場合には、管理部の切替元OSU決定手段113は、切替元OSUを決定する(図4のS3)。ここでは、例えば、利用帯域の総量が最も大きいOSUを、切替元OSUとして決定する。後の過程において、この切替元OSUから他のOSUへ、1又は複数のONUの管理先が切り替えられる。なお、ここでは、図5(A)及び(B)に示すOSUを、切替元OSUとして選択した場合について説明する。
次に、管理部の切替先OSU決定手段114は、切替先OSUを決定する(図4のS4)。ここでは、例えば、利用帯域の総量が最も小さいOSUを、切替先OSUとして選択する。この切替先OSUが、切替元OSUから切り替えられるONUの、新たな管理先となる。
次に、管理部の切替スリープONU決定手段115は、切替元OSUが管理するONUに含まれるスリープ状態のONU(以下、スリープONUとも称する)の台数を把握する(図4のS5)。スリープONUが存在する場合(すなわちスリープONUの台数が0台ではない場合)には、切替スリープONU決定手段115は、これらスリープONUを、管理先のOSUを切り替える対象として決定する。
図5(A)に示すように、ここでは、切替元OSUが管理するONUに、スリープONU−mが含まれている。従って、このスリープONU−mは、管理先のOSUを切り替える対象として決定される。なお、切替元OSUが、複数のスリープONUを管理している場合もある。その場合には、複数のスリープONUを、管理先のOSUを切り替える対象として決定される。
次に、切替元OSUが、スリープ状態のONUへ割り当てている帯域(以下、スリープONU用帯域とも称する)を、管理部の第2判定手段116は計算する。そして、切替元OSUの利用帯域の総量から、スリープONU用帯域を減算した帯域、すなわち稼働中のONU(以下、稼働ONUとも称する)への利用帯域を、第2判定手段116は算出する。そして、稼働ONUへの利用帯域(以下、稼働ONU用帯域とも称する)と閾値とを比較する。この比較結果に基づいて、第2判定手段116は、稼働ONUの管理先OSUを切り替えるか否かを判定する(図4のS6)。切替元OSUの稼働ONU用帯域が閾値を超えない場合には、スリープONUのみが、管理先のOSUを切り替える対象として決定される。そして、稼働ONUを、管理先のOSUを切り替える対象とせずに、DWAを終了する。
一方、図5(B)に示すように、ここでは、スリープONU用帯域を減算した後の稼働ONU用帯域が閾値を超えている。従って、第2判定手段116は、稼働ONUの管理先OSUを切り替える必要があると判定し、図4に示すDWAのフローをS7へ移行する。なお、OLTにおける、ONUの管理先の切替動作は、実際には、図4に示すDWAのフローが終了した後に行われる。従って、図5(B)に示す利用帯域の状態は、管理部が仮想的に算出した稼働ONU用帯域の状態である。
切替元OSUの稼働ONU用帯域が閾値を超える場合には、管理部の切替稼働ONU決定手段117は、稼働ONUから、管理先のOSUを切り替える対象となるONUを決定する(図4のS7)。切替対象となる稼働ONUは、例えばランダムに選択される。すなわち、切替稼働ONU決定手段117は、ランダムな選択順で、各稼働ONUへの利用帯域を加算していく。そして、加算された利用帯域が閾値を超えた時点における稼働ONU、及びその時点で加算されていない稼働ONUが、切替対象として決定される。ここでは、順次に各稼働ONU用帯域を加算した結果、図5(B)に示すように、最後に加算したONU−3用の稼働ONU用帯域が閾値を超えたものとする。この場合には、ONU−3が、切替対象として決定される。管理先の切替対象となるONUを決定した後、管理部はDWAを終了する。
上述したDWAのフローを終了したOLTの管理部は、切替元OSU、切替先OSU及びスイッチング素子に対して、管理先を切り替えるONUを通知する。切替元OSUは、切替対象のONUに、切替先OSUに対応した送信及び受信波長を通知する。切替対象のONUにスリープONUが含まれる場合には、上述したサイクリックスリープ方法における、スリープONUの一時的な起動中において、新たな送信及び受信波長を通知する。この通知を受け取った切替対象のONUは、送信及び受信波長を切替先OSUに対応して変更する。
ここでは、図5(A)に示す利用帯域の状態の切替元OSUから、スリープONU−m及び稼働ONU−3の管理先が、切替先OSUに変更される。その結果、図5(C)に示すように、切替元OSUの利用帯域が閾値よりも小さくなる。
なお、上述したフローでは、切替元OSUを決定する過程(図4のS3)において、利用帯域の総量が最も大きいOSUを、切替元OSUとして決定する例を説明した。しかし、利用帯域の総量が閾値を超えるOSUが複数存在する場合には、これら複数のOSUの全て又は一部を、切替元OSUとして決定することもできる。
また、上述したフローでは、切替先OSUを決定する過程(図4のS4)において、利用帯域の総量が最も小さいOSUを、切替先OSUとして決定する例を説明した。しかし、利用帯域の総量が閾値を超えないOSUが複数存在する場合には、これら複数のOSUの全て又は一部を、切替先OSUとして決定することもできる。その場合には、管理先のOSUを切り替える対象となるONUを、複数の切替先OSUに振り分けて切り替える。
切替元OSU及び切替先OSUの双方又は一方を複数選択する場合には、各OSUのトラフィックを効率良く平均化することができる。
このように、この実施の形態によるDWA制御方法では、管理先のOSUを切り替える対象として、優先的にスリープONUを選択する。そして、切替元OSUが管理するONUにスリープONUが含まれている場合には、そのスリープONUは、切替対象として決定される。従って、サイクリックスリープ方法を適用する場合であっても、切替元OSUにおいて、スリープONU用帯域による帯域利用率の圧迫が緩和される。そして、利用帯域の総量からスリープONU用帯域を減算した帯域(稼働ONU用帯域)に基づいて、稼働ONUに対する、管理先の切替を実施するか否かを判定する。従って、稼働ONU用帯域が閾値を超えない場合には、稼働ONUの管理先切替を不要に行うことがない。また、稼働ONU用帯域が閾値を超える場合であっても、管理先を切り替える稼働ONUの台数を必要最小限に抑えることができる。急にトラフィックが発生する場合を除けば、スリープONUにはトラフィックが発生していない。そのため、スリープONUの波長変更時には、通信の一時中断及び信号のバッファリングが不要である。また、稼働ONUの管理先を切り替える場合であっても、台数が必要最小限に抑えられる。そのため、稼働ONUの管理先切替に際しての、通信の一時中断及び信号のバッファリングの影響を抑えることができる。従って、この実施の形態によるDWA制御方法では、サイクリックスリープ方法を適用する場合であっても、ONUの管理先切替による通信の遅延を緩和することができる。
また、この実施の形態によるDWA制御方法は、従来のDWAに対して、上述したS5及びS6の過程を追加するのみで実施することができる。そのため、従来のDWAと比べて、DWAに係る時間の増加は極めて小さいと考えられる。
発明者は、この実施の形態によるDWA制御方法を用いた場合の通信効率への影響を、シミュレーションによって検証した。このシミュレーションでは、管理するスリープONUの台数に対する、1台のOSUのデータ転送効率の変化を確認した。ここでのデータ転送効率とは、DBA周期の1周期の時間から、非データの上り信号の転送時間を除いた時間(すなわち上りデータの転送時間と見なすことができる時間)が占める割合である。なお、ここでは、DBA周期を2000msとした。また、ONUから送られるレポートの転送時間(Ton、Toff及びSynctimeを含む)を2224nsとした。また、OSUが管理するONUの総数を512台とした。そして、このシミュレーションでは、従来のDWAを行う場合のOSUのデータ転送効率についても、同じ条件において比較対象として確認した。
図6にシミュレーションの結果を示す。図6では、縦軸にOSUのデータ転送効率を%単位でとって示してある。また、横軸にOSUが管理するスリープONUの台数を示してある。
図6に示すように、従来のDWAを行う場合、スリープONUの台数変化に関わらず、OSUのデータ転送効率は一定である。一方、上述したように、この実施の形態によるDWA制御方法を利用する場合、スリープONUは、優先的に他のOSUに管理先が切り替えられる。従って、スリープONUの台数が増加する場合、切替対象となるONUのうち、スリープONUが占める割合が大きくなる。スリープONU用帯域は、非データの上り信号であるレポートの転送時間に対応する。従って、スリープONUの管理先を切り替えることで、非データの上り信号であるレポートの転送時間が減少する。その結果、この実施の形態によるDWA制御方法を用いた場合、図6に示すように、スリープONUの台数に比例して、OSUのデータ転送効率が向上する。
(OSU)
図7を参照して、OSU200の構成について説明する。OSU200は、電気信号処理部250、及び光信号処理部270を含んで構成されている。電気信号処理部250は、インタフェース255、電気信号送信部257、電気信号受信部259、及び制御部261を備えている。また、光信号処理部270は、光信号送信部271、光信号受信部273、合分波部275を備えている。
図7を参照して、OSU200の構成について説明する。OSU200は、電気信号処理部250、及び光信号処理部270を含んで構成されている。電気信号処理部250は、インタフェース255、電気信号送信部257、電気信号受信部259、及び制御部261を備えている。また、光信号処理部270は、光信号送信部271、光信号受信部273、合分波部275を備えている。
インタフェース255は、上位ネットワークとの間で、スイッチング素子120を介して、上りデータ及び下りデータの送受信を行う。インタフェース255は、上位ネットワークから受信した下りデータを電気信号送信部257に送る。また、インタフェース255は、電気信号受信部259から受け取った上りデータを上位ネットワークに送る。
電気信号送信部257は、インタフェース255から受け取った下りデータ、及び制御部261から受け取った下り制御信号に基づいて下り電気信号を生成する。下り電気信号は、光信号送信部271に送られる。
光信号送信部271は、下り電気信号を、それぞれ下り光信号に変換する。光信号送信部271は、例えばLD(Laser Diode)などの任意好適な電気/光変換手段を有して構成されている。
合分波部275は、光信号送信部271で生成された下り光信号を、合分波器130及び光伝送路300を介してONU400に送る。また、合分波部275は、光伝送路300を介して受け取った上り光信号を光信号受信部273に送る。TDM/WDM−PON10では、下り光信号と上り光信号とで、異なる波長帯の光が用いられる。そのため、合分波部275として、例えばWDMフィルタを利用することによって、上り光信号と下り光信号とを合波及び分波することができる。
光信号受信部273は、合分波部275を経て送られる上り光信号を上り電気信号に変換する。光信号受信部273は、例えばPD(Photo Diode)などの任意好適な光電変換素子を備えて構成されている。PDは、少なくともONU400が設定し得る波長帯の上り光信号を受光できるように設定されている。上り電気信号は、電気信号受信部259に送られる。
電気信号受信部259は、光信号受信部273から受け取った上り電気信号を、上りデータと上り制御信号とに分離する。上りデータは、インタフェース255及びスイッチング素子120を介して上位ネットワークに送られ、上り制御信号は、制御部261に送られる。
制御部261は、機能手段として、例えば信号生成手段263と信号読取手段265とを備えている。制御部261は、従来のPONで用いられるOLTと同様に構成することができる。そして、各機能手段は、制御部261が実行するプログラムにより実現される。また、各機能手段の処理結果等は、適宜RAM等の記憶部(図示せず)に格納される。
信号生成手段263は、下り制御信号を生成する。下り制御信号としては、例えば、管理部110からインタフェース255を経て受け取った送信プラン、及びONU400から受け取った要求帯域に基づいて、ONU400に上り光信号の送信帯域及び送信タイミングを指示する帯域割当信号(例えばゲート)や、ディスカバリシーケンスで用いられるディスカバリゲート等がある。また、下り制御信号には、上り光信号の送信波長、及び下り光信号の受信波長を指示する情報等が含まれている。既に説明したように、TDM/WDM−PON10では、ONU400は、登録されたOSU200との間において、特定の波長で通信を行う。そのため、例えば、上述したDWAによって、ONU400の管理先を切り替える場合などには、ONU400に対して、送信先のOSU200に応じた特定の波長で上り光信号を送信するように、また、送信先のOSU200に応じた特定の波長の下り光信号を受信するように、下り制御信号によって指示する。下り制御信号は、電気信号送信部257に送られる。
信号読取手段265は、上り制御信号に含まれる各ONU400からの情報(例えばレポートによって通知される要求帯域等)を読み取る。
(ONU)
図8を参照して、ONU400の構成について説明する。ONU400は、電気信号処理部450、及び光信号処理部470を含んで構成されている。
図8を参照して、ONU400の構成について説明する。ONU400は、電気信号処理部450、及び光信号処理部470を含んで構成されている。
電気信号処理部450は、インタフェース455、バッファ部456、電気信号送信部457、電気信号受信部459、及び制御部461を備えている。また、光信号処理部470は、光信号送信部471、光信号受信部473、合分波部475を備えている。
合分波部475は、上り光信号と下り光信号とを合波及び分波する、合分波部475は、例えばWDMフィルタなどの任意好適な合分波器を備えて構成されている。既に説明したように、TDM/WDM−PONでは、下り光信号と上り光信号とで、異なる波長帯の光が用いられる。そのため、例えばWDMフィルタを利用することによって、上り光信号と下り光信号とを合波及び分波することができる。
光信号受信部473は、合分波部475を経て送られる下り光信号を下り電気信号に変換する。下り電気信号は、電気信号受信部459に送られる。光信号受信部473は、可変波長フィルタ479、及び例えばPDなどの任意好適な光電変換素子477を備えて構成されている。PDは、少なくともOSU200が設定し得る波長帯の下り光信号を受光できるように設定されている。
可変波長フィルタ479は、制御部461の可変波長フィルタ制御手段467からの通知に応じて、透過波長を設定する。
電気信号受信部459は、下り電気信号を、下りデータ信号と下り制御信号とに分離する。そして、下りデータ信号を、インタフェース455を経てユーザ端末に送る。また、下り制御信号を制御部461に送る。
インタフェース455は、ユーザ端末との間で、上りデータ信号及び下りデータ信号の送受信を行う。
バッファ部456には、インタフェース455を経てユーザ端末から受け取った上りデータ信号が格納される。バッファ部456は、格納されたデータ量(バッファ量)を制御部461に通知するとともに、制御部461からの指示に応答して上りデータ信号を読み出して電気信号送信部457に送る。
電気信号送信部457は、バッファ部456から受け取った上りデータ信号、及び制御部461から受け取った上り制御信号に基づいて上り電気信号を生成する。そして、上り電気信号を、光信号送信部471に送る。
光信号送信部471は、上り電気信号を上り光信号に変換する。光信号送信部471は、例えばTLD(Tunable Laser Diode)などの、波長の変更が可能な、任意好適な電気/光変換手段を有して構成されている。上り光信号の波長は、送信設定手段466からの通知に基づいて設定される。そして、光信号送信部471で生成された上り光信号は、合分波部475へ送られ、光伝送路300を経てOSU200に送られる。
制御部461は、信号読取手段463と信号生成手段465と送信設定手段466と可変波長フィルタ制御手段467とを備えている。
信号読取手段463は、下り制御信号に含まれる、上り光信号の送信帯域、送信タイミング、及び送信波長、並びに下り光信号の受信波長を指示する情報等の、OSU200との通信を行うのに必要な情報を読み取る。
信号生成手段465は、バッファ部456から受け取ったバッファ量から、OSU200に通知するレポート等の上り制御信号を生成する。上り制御信号は、電気信号送信部457に送られる。
送信設定手段466は、信号読取手段463において読み取った、上り光信号の波長、送信タイミング、及び送信波長を指示する情報等を光信号送信部471に通知する。
可変波長フィルタ制御手段467は、可変波長フィルタ479に、透過波長の変更、及び設定すべき透過波長を通知する。
10:TDM/WDM−PON
100:局側装置(OLT)
110:管理部
111:帯域計算手段
112:第1判定手段
113:切替元OSU決定手段
114:切替先OSU決定手段
115:切替スリープONU決定手段
116:第2判定手段
117:切替稼働ONU決定手段
120:スイッチング素子
130:合分波器
200:終端装置(OSU)
250、450:電気信号処理部
255、455:インタフェース
257、457:電気信号送信部
259、459:電気信号受信部
261、461:制御部
263、465:信号生成手段
265、463:信号読取手段
270、470:光信号処理部
271、471:光信号送信部
273、473:光信号受信部
275、475:合分波部
300:光伝送路
310、330:光ファイバ
320:光スプリッタ
400:加入者側装置(ONU)
456:バッファ部
466:送信設定手段
467:可変波長フィルタ制御手段
477:光電変換素子
479:可変波長フィルタ
100:局側装置(OLT)
110:管理部
111:帯域計算手段
112:第1判定手段
113:切替元OSU決定手段
114:切替先OSU決定手段
115:切替スリープONU決定手段
116:第2判定手段
117:切替稼働ONU決定手段
120:スイッチング素子
130:合分波器
200:終端装置(OSU)
250、450:電気信号処理部
255、455:インタフェース
257、457:電気信号送信部
259、459:電気信号受信部
261、461:制御部
263、465:信号生成手段
265、463:信号読取手段
270、470:光信号処理部
271、471:光信号送信部
273、473:光信号受信部
275、475:合分波部
300:光伝送路
310、330:光ファイバ
320:光スプリッタ
400:加入者側装置(ONU)
456:バッファ部
466:送信設定手段
467:可変波長フィルタ制御手段
477:光電変換素子
479:可変波長フィルタ
管理部は、ONUに割り当てられた利用帯域の総量を、OSU毎に計算する。管理部は、各利用帯域の総量と、予め設定された閾値とを比較し、ONUの、管理先のOSUを切り替えるか否かを判定する。利用帯域の総量が閾値を超えるOSUが存在する場合に、管理部は、利用帯域の総量が閾値を超えるOSUから切替元OSUを決定する。利用帯域の総量が閾値を超えるOSUが存在する場合に、管理部は、1又は複数の切替先OSUを決定する。管理部は、切替元OSUが管理するONUに含まれる、スリープ状態のONUの台数を把握し、スリープ状態のONUの台数が0台ではない場合に、スリープ状態のONUを、管理先のOSUを切り替える対象として決定する。管理部は、切替元OSUの利用帯域の総量から、スリープ状態のONUへ割り当てている帯域を減算した帯域を算出し、算出された帯域と閾値とを比較し、稼働中のONUの、管理先のOSUを切り替えるか否かを判定する。管理部は、算出された帯域が閾値を超える場合に、切替元OSUが管理する稼働中のONUから、管理先のOSUを切り替える対象となるONUを決定する。そして、管理部は、管理先のOSUを切り替える対象となるONUを、1又は複数の切替先OSUに振り分けて切り替える。
Claims (4)
- 複数の終端装置を有する局側装置と、該局側装置と光伝送路を介して接続された、可変波長フィルタを有する複数の加入者側装置とを含んで構成され、前記複数の終端装置に、互いに異なる波長が割り当てられる光ネットワークにおいて、前記局側装置の管理部が行う、動的波長割当を制御する方法であって、
加入者側装置に割り当てられた利用帯域の総量を、終端装置毎に計算する過程と、
各前記利用帯域の総量と予め設定された閾値とを比較し、加入者側装置の、管理先の終端装置を切り替えるか否かを判定する過程と、
前記利用帯域の総量が前記閾値を超える終端装置が存在する場合に、該利用帯域の総量が前記閾値を超える終端装置から切替元終端装置を決定する過程と、
前記切替元終端装置が管理する加入者側装置に含まれる、スリープ状態の加入者側装置の台数を把握し、スリープ状態の加入者側装置の台数が0台ではない場合に、スリープ状態の加入者側装置を、管理先の終端装置を切り替える対象として決定する過程と、
前記切替元終端装置の利用帯域の総量から、スリープ状態の加入者側装置へ割り当てている帯域を減算した帯域を算出し、算出された帯域と前記閾値とを比較し、稼働中の加入者側装置の、管理先の終端装置を切り替えるか否かを判定する過程と、
前記算出された帯域が前記閾値を超える場合に、前記切替元終端装置が管理する稼働中の加入者側装置から、管理先の終端装置を切り替える対象となる加入者側装置を決定する過程と
を含むことを特徴とする動的波長割当制御方法。 - 前記切替元終端装置を決定する過程において、複数の終端装置を前記切替元終端装置として決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の動的波長割当制御方法。 - 前記利用帯域の総量が前記閾値を超える終端装置が存在する場合に、複数の切替先終端装置を決定し、管理先の終端装置を切り替える対象となる加入者側装置を、複数の前記切替先終端装置に振り分けて切り替える
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の動的波長割当制御方法。 - 複数の終端装置を有する局側装置と、該局側装置と光伝送路を介して接続された、可変波長フィルタを有する複数の加入者側装置とを含んで構成され、前記複数の終端装置に、互いに異なる波長が割り当てられる光ネットワークに用いられる前記局側装置であって、
加入者側装置に割り当てられた利用帯域の総量を、終端装置毎に計算する帯域計算手段と、
各前記利用帯域の総量と予め設定された閾値とを比較し、加入者側装置の、管理先の終端装置を切り替えるか否かを判定する第1判定手段と、
前記利用帯域の総量が前記閾値を超える終端装置から切替元終端装置を決定する切替元終端装置決定手段と、
前記切替元終端装置が管理する加入者側装置に含まれる、スリープ状態の加入者側装置の台数を把握し、スリープ状態の加入者側装置の台数が0台ではない場合に、スリープ状態の加入者側装置を、管理先の終端装置を切り替える対象として決定する切替スリープ加入者側装置決定手段と、
前記切替元終端装置の利用帯域の総量から、スリープ状態の加入者側装置へ割り当てている帯域を減算した帯域を算出し、算出された帯域と前記閾値とを比較し、稼働中の加入者側装置の、管理先の終端装置を切り替えるか否かを判定する第2判定手段と、
前記切替元終端装置が管理する稼働中の加入者側装置から、管理先の終端装置を切り替える対象となる加入者側装置を決定する切替稼働加入者側装置決定手段と
を機能手段として有する管理部
を備えることを特徴とする局側装置。
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- 2014-03-26 JP JP2014063811A patent/JP5725226B1/ja active Active
- 2014-12-18 US US14/575,398 patent/US9331809B2/en active Active
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WO2019244283A1 (ja) * | 2018-06-20 | 2019-12-26 | 三菱電機株式会社 | 親局装置および波長割り当て方法 |
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