JP2015184521A - 駆動装置、電子機器及び駆動方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】消費電力を低減できる駆動装置、電子機器及び駆動方法を提供すること。【解決手段】駆動装置は、2つの電極と、前記2つの電極の間に配置された電気泳動粒子を含む電気泳動素子と、を含み、少なくとも第1色と第2色とを表示可能な電気泳動表示装置の、前記2つの電極の間に電圧を供給して前記電気泳動表示装置を駆動する駆動部と、温度を検出する温度検出部と、第1電圧を生成する第1電源部と、前記第1電圧よりも高い第2電圧を生成する第2電源部と、を含み、前記駆動部は、前記温度が基準値以上の場合に、前記第2電源部を停止させ、前記第1電圧に基づいて前記電気泳動表示装置を駆動し、前記温度が基準値未満の場合に、前記第2電圧に基づいて前記電気泳動表示装置を駆動する。【選択図】図1
Description
本発明は、駆動装置、電子機器及び駆動方法に関する。
電気泳動表示装置を用いた電子機器が知られている。特許文献1には、アクティブマトリクス方式の電気泳動表示装置が開示されている。
電気泳動表示装置の書き換え速度は温度に依存し、低温時には書き換え速度が遅くなる傾向にある。そのため、特許文献1に示される例のように、電気泳動表示装置を駆動するためには、他の電子部品よりも高い電圧が必要になることがある。この場合には、電気泳動表示装置を駆動する駆動回路は、出力電圧が異なる複数の電源回路(例えば、昇圧回路など)を備える必要があるので、消費電力を増大させる要因になっていた。
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものである。本発明のいくつかの態様によれば、消費電力を低減できる駆動装置、電子機器及び駆動方法を提供することができる。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例に係る駆動装置は、2つの電極と、前記2つの電極の間に配置された電気泳動粒子を含む電気泳動素子と、を含み、少なくとも第1色と第2色とを表示可能な電気泳動表示装置の、前記2つの電極の間に電圧を供給して前記電気泳動表示装置を駆動する駆動部と、温度を検出する温度検出部と、第1電圧を生成する第1電源部と、前記第1電圧よりも高い第2電圧を生成する第2電源部と、を含み、前記駆動部は、前記温度が基準値以上の場合に、前記第2電源部を停止させ、前記第1電圧に基づいて前記電気泳動表示装置を駆動し、前記温度が基準値未満の場合に、前記第2電圧に基づいて前記電気泳動表示装置を駆動する、駆動装置である。
本適用例に係る駆動装置は、2つの電極と、前記2つの電極の間に配置された電気泳動粒子を含む電気泳動素子と、を含み、少なくとも第1色と第2色とを表示可能な電気泳動表示装置の、前記2つの電極の間に電圧を供給して前記電気泳動表示装置を駆動する駆動部と、温度を検出する温度検出部と、第1電圧を生成する第1電源部と、前記第1電圧よりも高い第2電圧を生成する第2電源部と、を含み、前記駆動部は、前記温度が基準値以上の場合に、前記第2電源部を停止させ、前記第1電圧に基づいて前記電気泳動表示装置を駆動し、前記温度が基準値未満の場合に、前記第2電圧に基づいて前記電気泳動表示装置を駆動する、駆動装置である。
本適用例によれば、温度が基準値以上の場合には第2電源部を停止させるので、消費電力を低減できる駆動装置を実現できる。
[適用例2]
上述の駆動装置において、前記駆動部は、データ線を駆動するデータ線駆動回路と、走査線を駆動する走査線駆動回路と、を含み、前記第1電圧は、前記データ線駆動回路の駆動電圧又は前記走査線駆動回路の駆動電圧であってもよい。
上述の駆動装置において、前記駆動部は、データ線を駆動するデータ線駆動回路と、走査線を駆動する走査線駆動回路と、を含み、前記第1電圧は、前記データ線駆動回路の駆動電圧又は前記走査線駆動回路の駆動電圧であってもよい。
本適用例によれば、電気泳動表示装置の2つの電極の間に供給する電圧と、データ線駆動回路の駆動電圧又は走査線駆動回路の駆動電圧とに、第1電圧を用いることができるの
で、第1電源部を共用できる。したがって、消費電力を低減できる駆動装置を実現できる。
で、第1電源部を共用できる。したがって、消費電力を低減できる駆動装置を実現できる。
[適用例3]
本適用例に係る電子機器は、上述のいずれかの駆動装置と、前記電気泳動表示装置と、を含む、電子機器である。
本適用例に係る電子機器は、上述のいずれかの駆動装置と、前記電気泳動表示装置と、を含む、電子機器である。
本適用例によれば、消費電力を低減できる駆動装置を含んでいるので、消費電力を低減できる電子機器を実現できる。
[適用例4]
本適用例に係る駆動方法は、2つの電極と、前記2つの電極の間に配置された電気泳動粒子を含む電気泳動素子と、を含み、少なくとも第1色と第2色とを表示可能な電気泳動表示装置の、前記2つの電極の間に電圧を供給して前記電気泳動表示装置を駆動する駆動方法であって、温度を検出する温度検出工程と、前記温度が基準値以上の場合に、第1電圧を生成し、前記第1電圧に基づいて前記電気泳動表示装置を駆動する第1駆動工程と、前記温度が基準値未満の場合に、前記第1電圧よりも高い第2電圧を生成し、前記第2電圧に基づいて前記電気泳動表示装置を駆動する第2駆動工程と、を含み、前記第1駆動工程において、前記第2電圧を生成しない、駆動方法である。
本適用例に係る駆動方法は、2つの電極と、前記2つの電極の間に配置された電気泳動粒子を含む電気泳動素子と、を含み、少なくとも第1色と第2色とを表示可能な電気泳動表示装置の、前記2つの電極の間に電圧を供給して前記電気泳動表示装置を駆動する駆動方法であって、温度を検出する温度検出工程と、前記温度が基準値以上の場合に、第1電圧を生成し、前記第1電圧に基づいて前記電気泳動表示装置を駆動する第1駆動工程と、前記温度が基準値未満の場合に、前記第1電圧よりも高い第2電圧を生成し、前記第2電圧に基づいて前記電気泳動表示装置を駆動する第2駆動工程と、を含み、前記第1駆動工程において、前記第2電圧を生成しない、駆動方法である。
本適用例によれば、温度が基準値以上の場合には第2電圧を生成しないので、消費電力を低減できる駆動方法を実現できる。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。用いる図面は説明の便宜上のものである。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.駆動装置
図1は、本実施形態に係る駆動装置1の回路図である。図1に示される例では、駆動装置1は、アクティブマトリックス方式の電気泳動表示装置100(後述)を駆動する。電気泳動表示装置100は、文字、数字、写真、模様、イラスト等の様々な画像を表示可能に構成されている。
図1は、本実施形態に係る駆動装置1の回路図である。図1に示される例では、駆動装置1は、アクティブマトリックス方式の電気泳動表示装置100(後述)を駆動する。電気泳動表示装置100は、文字、数字、写真、模様、イラスト等の様々な画像を表示可能に構成されている。
本実施形態に係る駆動装置1は、駆動部10と、温度を検出する温度検出部20と、電源部30と、を含んで構成されている。駆動装置1は、少なくとも一部が半導体装置として構成されていてもよい。
駆動部10は、2つの電極(画素電極440及び共通電極450;後述)と、2つの電
極(画素電極440及び共通電極450)の間に配置された電気泳動粒子(白色粒子431及び黒色粒子432;後述)を含む電気泳動素子400と、を含み、少なくとも第1色と第2色とを表示可能な電気泳動表示装置100の、2つの電極(画素電極440及び共通電極450)の間に電圧を供給して電気泳動表示装置100を駆動する。
極(画素電極440及び共通電極450)の間に配置された電気泳動粒子(白色粒子431及び黒色粒子432;後述)を含む電気泳動素子400と、を含み、少なくとも第1色と第2色とを表示可能な電気泳動表示装置100の、2つの電極(画素電極440及び共通電極450)の間に電圧を供給して電気泳動表示装置100を駆動する。
駆動部10は、複数のデータ線111を駆動するデータ線駆動回路11と、複数の走査線112を駆動する走査線駆動回路12と、共通電源変調回路13と、データ線駆動回路11、走査線駆動回路12及び共通電源変調回路13を制御する制御部14と、を含んで構成されている。
データ線111と走査線112との交差位置に対応して、複数の画素103が電気泳動表示装置100に設けられている。
データ線駆動回路11は、n本のデータ線111(X1、X2、・・・、Xn)により各画素113に接続されている。データ線駆動回路11は、制御部14による制御にしたがって、画素113のそれぞれに対応する1ビットの画像データを規定する画像信号を画素113に供給する。なお、本実施形態では、データ線駆動回路11は、画素データ「0」を規定する場合には、ローレベルの画像信号を画素113に供給し、画素データ「1」を規定する場合には、ハイレベルの画像信号を画素113に供給するものとする。
走査線駆動回路12は、m本の走査線112(Y1、Y2、・・・、Ym)により各画素113に接続されている。走査線駆動回路12は、制御部14による制御にしたがって、1行目からm行目までの走査線112を順次選択することで、画素113に設けられた駆動用TFT200(図2参照;後述)のオンタイミングを規定する選択信号を供給する。
画素113には、駆動部10のVCOM端子、S1端子、S2端子、VEP端子、VSS端子を介して、それぞれ、共通電源変調回路13から延びる共通電極配線120、第1パルス信号線121、第2パルス信号線122、高電位電源線123、低電位電源線124が接続されている。
共通電源変調回路13は、制御部14による制御にしたがって、上述の配線のそれぞれに供給する各種信号を生成する。共通電源変調回路13は、これら各配線の電気的な接続及び切断(ハイインピーダンス化、Hi−Z)を行う。
図2は、図1に示される画素113に対応する駆動装置1の回路図である。なお、図1と同じ配線には同じ番号を付しており、説明は省略する。また、全画素に共通の共通電極配線120については記載を省略している。
図2に示されるように、画素113には、駆動用TFT(Thin Film Transistor)200と、ラッチ回路201と、スイッチ回路202が設けられている。画素113は、ラッチ回路201により画像信号を電位として保持するSRAM(Static Random Access Memory)方式の構成となっている。
駆動用TFT200は、Nチャネル型MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスターからなる画素スイッチング素子である。駆動用TFT200のゲート端子は走査線112に接続され、ソース端子はデータ線111に接続され、ドレイン端子はラッチ回路201のデータ入力端子に接続されている。ラッチ回路201は転送インバーター201tと帰還インバーター201fとを備えている。転送インバーター201t及び帰還インバーター201fには、高電位電源線123と低電位電源線124との電位差に相当する
電源電圧が供給される。
電源電圧が供給される。
スイッチ回路202は、トランスミッションゲートTG1及びトランスミッションゲートTG2からなり、ラッチ回路201に記憶された画素データのレベルに応じて、画素電極440(図3(B)、図3(C)参照;後述)に信号を出力する。
ラッチ回路201に画素データ「1」(ハイレベルの画像信号)が記憶されて、トランスミッションゲートTG1がオン状態となると、スイッチ回路202は第1パルス信号線121に伝搬する信号を出力する。一方、ラッチ回路201に画素データ「0」(ローレベルの画像信号)が記憶されて、トランスミッションゲートTG2がオン状態となると、スイッチ回路202は第2パルス信号線122に伝搬する信号を出力する。このような回路構成により、それぞれの画素103の画素電極440に対して供給する電位が制御可能となる。
駆動部10は、ラッチ回路201に画素データを書き込む際には、データ線111及び高電位電源線123に第1電圧V1(例えば、5V)、走査線112に第3電圧V3(例えば、7.5V)を印加してもよい。また、駆動部10は、画素113に電圧を供給する場合には、高電位電源線123に第1電圧V1よりも高い第2電圧V2(例えば、15V)を印加してもよい。これによって、第1パルス信号線121及び第2パルス信号線122にも第1電圧V1よりも高い第2電圧V2の信号を用いることができる。
また、駆動部10は、ラッチ回路201に画素データを書き込む際には、データ線111及び高電位電源線123に第1電圧V1(例えば、5V)、走査線112に第3電圧V3(例えば、7.5V)を印加してもよい。また、駆動部10は、画素113に電圧を供給する場合にも、高電位電源線123に第1電圧V1を印加してもよい。これによって、高電位電源線123の電位を切り替えずに動作することができる。
図3(A)〜図3(C)は、電気泳動表示装置100の要部を示す断面図である。図3(A)は、本実施形態の電気泳動素子400の構成を示す図である。電気泳動素子400は、画素電極440と共通電極450との間に配置されている。また、電気泳動素子400は、素子基板410と対向基板420(図3(B)及び図3(C)参照)との間に配置されている。
図3(A)に示される例では、電気泳動素子400は、二粒子系マイクロカプセル型の電気泳動素子である。電気泳動素子400は、複数のマイクロカプセル430を配列して構成される。マイクロカプセル430には、例えば無色透明な分散液と、複数の白色の電気泳動粒子(白色粒子431)と、複数の黒色の電気泳動粒子(黒色粒子432)とが封入されている。本実施形態では、白色粒子431は負に帯電しており、黒色粒子432は正に帯電している。なお、電気泳動粒子の色は黒色及び白色に代えて、赤色及び白色など、他の組み合わせであってもよい。また、本明細書においてある物が「無色」とは、その物を介して対象物を見た場合に、その物を介さずに見た場合と比較して、対象物の色が実質的に同じと認識できる状態を言う。また、ある物が「透明」であるとは、その物を介して対象物を視認可能な状態を言う。
図3(B)は、電気泳動表示装置100の部分断面図である。素子基板410と対向基板420は、マイクロカプセル430を配列してなる電気泳動素子400を狭持している。電気泳動表示装置100は、素子基板410の電気泳動素子400側に、複数の画素電極440が形成された駆動電極層1410が設けられている。図5(B)では、画素電極440として画素電極440Aと画素電極440Bが示されている。画素電極440により、画素ごとに電位(例えば、電位Va及び電位Vb)を供給することが可能である。こ
こで、画素電極440Aを有する画素を画素113Aとし、画素電極440Bを有する画素を画素113Bとする。画素113A及び画素113Bは、画素113(図1及び図2参照)に対応する2つの画素である。
こで、画素電極440Aを有する画素を画素113Aとし、画素電極440Bを有する画素を画素113Bとする。画素113A及び画素113Bは、画素113(図1及び図2参照)に対応する2つの画素である。
一方、対向基板420は透明基板であり、電気泳動表示装置100において対向基板420側に画像表示がなされる。電気泳動表示装置100は、対向基板420の電気泳動素子400側に、平面形状の共通電極450が形成された共通電極層1420が設けられている。なお、共通電極450は透明電極である。共通電極450は、画素電極440と異なり全画素に共通の電極であり、電位VCOMが供給される。
共通電極層1420と駆動電極層1410との間に設けられた電気泳動表示層1430に電気泳動素子400が配置されており、電気泳動表示層1430が表示領域となる。画素電極440(例えば、画素電極440A及び画素電極440B)と共通電極450との間の電位差に応じて、画素毎に所望の色を表示させることができる。
図3(B)は、共通電極450側の電位VCOMが画素113Aの画素電極440Aの電位Va及び画素113Bの画素電極440Bの電位Vbよりも高電位の状態を示している。このとき、画素電極440A及び画素電極440Bと共通電極450との間には、電位VCOMを基準として負の電圧が印加されるため、負に帯電した白色粒子431が共通電極450側に引き寄せられ、正に帯電した黒色粒子432が画素電極440A及び画素電極440B側に引き寄せられ、画素113A及び画素113Bは白色(第1色の一例)を表示していると視認される。
図3(C)は、図3(B)の状態から、共通電極450側の電位VCOMが画素113Aの画素電極440Aの電位Vaよりも低電位となり、画素113Bの画素電極440Bの電位Vbと同電位となった状態を示している。このとき、画素電極440Aと共通電極450との間には、電位VCOMを基準として正の電圧が印加されるため、正に帯電した黒色粒子432が共通電極450側に引き寄せられ、負に帯電した白色粒子431が画素電極440A側に引き寄せられ、画素113Aは白色から黒色(第2色の一例)に変化したと視認される。一方、画素電極440Bと共通電極450との間では、電位差が生じていないため、黒色粒子432と白色粒子431は図5(B)の位置でほとんど移動せず、画素113Aは白色のまま変化していないと視認される。
なお、画素電極440と共通電極450との電位差の大きさあるいは電位差を生じさせる時間を制御することで、黒色粒子432と白色粒子431を両電極間の任意の中間位置で静止させれば、黒色と白色の間の任意の中間色(灰色)を表示させることもできる。
このように、電気泳動表示装置100は、一定時間、電力が供給されなくても画像を保持できるため低消費電力動作が可能であり、また、180度視認可能であるため、腕時計等の携帯型の電子時計の表示部としての使用にも適している。
図1に戻り、温度検出部20は、温度を検出する。温度検出部20は、検出した温度に関する情報を駆動部10の制御部14に出力する。温度検出部20は、検出した温度に関する情報をデジタルデータとして出力してもよいし、アナログ電圧値として出力してもよい。温度検出部20は、電気泳動表示装置100の近傍の温度を検出できるように構成されていることが好ましい。
電源部30は、駆動部10で用いる電圧を生成する。図1に示される例では、電源部30は、電池40が出力する電圧Vbatに基づいて電圧を生成する。
図4は、駆動装置1の電源部30の回路図である。電源部30は、第1電圧V1を生成する第1電源部31と、第1電圧V1よりも高い第2電圧V2を生成する第2電源部32と、を含んで構成されている。電源部30は、第1電圧V1と第2電圧V2との間の大きさの第3電圧V3を生成する第3電源部33をさらに含んで構成されていてもよい。また、電源部30は、電池40が出力する電圧Vbatに基づいて電圧Vregを生成するレギュレーター34をさらに含んで構成されていてもよい。
第1電源部31、第2電源部32及び第3電源部33は、レギュレーター34が出力する電圧Vregを昇圧するチャージポンプ回路(昇圧回路)を含んで構成されている。第1電源部31は、電圧Vregに基づいて第1電圧V1(例えば、5V)を生成する。第2電源部32は、電圧Vregに基づいて第2電圧V2(例えば、15V)を生成する。第3電源部33は、電圧Vregに基づいて第3電圧V3(例えば、7.5V)を生成する。
電源部30は、第1電圧V1を、出力Vo1として駆動部10の共通電源変調回路13に出力する。また、電源部30は、第1電圧V1を、出力VDDXとしてデータ線駆動回路11に出力する。電源部30は、第1電圧V1又は第2電圧V2を、出力Vo2として共通電源変調回路13に出力する。図4に示される例では、電源部30は、出力Vo2として第1電圧V1又は第2電圧V2を選択するスイッチSWを有して構成されている。なお、スイッチSWは、電源部30ではなく共通電源変調回路13に設けられていてもよい。電源部30は、第3電圧V3を出力VDDYとして走査線駆動回路12に出力する。
図1に戻り、駆動部10は、温度検出部20が検出した温度が基準値以上の場合に、第2電源部32を停止させ、第1電圧V1に基づいて電気泳動表示装置100を駆動し、温度検出部20が検出した温度が基準値未満の場合に、第2電圧V2に基づいて電気泳動表示装置100を駆動する。
図1及び図4に示される例では、温度検出部20が検出した温度が基準値以上であるか否かを、駆動部10の制御部14が判定する。制御部14は、制御信号S11を第2電源部32に出力することによって、第2電源部32を停止させたり動作させたりを切り替える。また、制御部14は、制御信号S12をスイッチSW出力することによって、電源部30の出力Vo2として、第1電圧V1と第2電圧V2のいずれかを選択する。
電気泳動表示装置100の書き換え速度は温度に依存し、低温時には書き換え速度が遅くなる傾向にある。本実施形態に係る駆動装置1によれば、温度が基準値以上の場合には第2電源部32を停止させるので、消費電力を低減できる駆動装置1を実現できる。
上述の駆動装置1において、第1電圧V1は、データ線駆動回路11の駆動電圧又は走査線駆動回路12の駆動電圧であってもよい。本実施形態においては、第1電源部31が出力する第1電圧V1を、データ線駆動回路11の駆動電圧としても用いている。すなわち、第1電圧V1は、データ線駆動回路11の駆動電圧である。
本実施形態によれば、電気泳動表示装置100の2つの電極(画素電極440及び共通電極450)の間に供給する電圧と、データ線駆動回路11の駆動電圧又は走査線駆動回路12の駆動電圧とに、第1電圧V1を用いることができるので、第1電源部31を共用できる。したがって、消費電力を低減できる駆動装置1を実現できる。
2.駆動方法
図5は、本実施形態に係る駆動方法の概要を示すフローチャートである。以下では、本実施形態に係る駆動方法を、上述の駆動装置1を用いて実現する例について説明する。
図5は、本実施形態に係る駆動方法の概要を示すフローチャートである。以下では、本実施形態に係る駆動方法を、上述の駆動装置1を用いて実現する例について説明する。
本実施形態に係る駆動方法は、2つの電極(画素電極440及び共通電極450)と、2つの電極(画素電極440及び共通電極450)の間に配置された電気泳動粒子(白色粒子431及び黒色粒子432)を含む電気泳動素子400と、を含み、少なくとも第1色と第2色とを表示可能な電気泳動表示装置100の、2つの電極(画素電極440及び共通電極450)の間に電圧を供給して電気泳動表示装置100を駆動する駆動方法であって、温度検出工程と、第1駆動工程と、第2駆動工程と、を含む。
まず、温度を検出する温度検出工程を行う(ステップS100)。本実施形態においては、温度検出部20が温度を検出する。温度検出部20は、検出した温度に関する情報を駆動部10の制御部14に出力する。
ステップS100の後に、ステップS102で検出された温度が基準値以上であるか否かを判定する判定工程を行う(ステップS102)。本実施形態においては、制御部14が判定工程を行う。
ステップS102で検出された温度が基準値以上であると判定された場合(ステップS102でYESの場合)には、第1電圧V1を生成し、第1電圧V1に基づいて電気泳動表示装置100を駆動する第1駆動工程を行う(ステップS104)。本実施形態においては、第1電源部31が第1電圧V1を生成し、駆動部10が第1電圧V1に基づいて電気泳動表示装置100を駆動する。
また、第1駆動工程においては、第2駆動工程で用いる第2電圧V2を生成しない。本実施形態においては、制御部14が第2電源部32を停止させる。
ステップS102で検出された温度が基準値未満であると判定された場合(ステップS102でNOの場合)には、第1電圧V1よりも高い第2電圧V2を生成し、第2電圧V2に基づいて電気泳動表示装置100を駆動する第2駆動工程を行う(ステップS106)。本実施形態においては、第2電源部32が第2電圧V2を生成し、駆動部10が第2電圧V2に基づいて電気泳動表示装置100を駆動する。
電気泳動表示装置100の書き換え速度は温度に依存し、低温時には書き換え速度が遅くなる傾向にある。本実施形態に係る駆動方法によれば、温度が基準値以上の場合には第2電圧V2を生成しないので、消費電力を低減できる駆動方法を実現できる。
3.電子機器
図6(A)及び図6(B)は、本実施形態に係る電子機器の例の外観図である。
図6(A)及び図6(B)は、本実施形態に係る電子機器の例の外観図である。
図6(A)は電子機器の1つである電子時計1000の正面図である。電子時計1000は、駆動装置1(不図示)と、電気泳動表示装置100(表示部1004を除き不図示)と、を含んで構成されている。電子時計1000は、例えば腕時計であり、時計ケース1002と、時計ケース1002に連結された一対のバンド1003とを備える。時計ケース1002の正面には、電気泳動表示装置100の表示部1004が設けられ、時刻表示1005を行っている。時計ケース1002の側面には、2つの操作ボタン1011と1012とが設けられ、入力部として機能する。
図6(B)は電子機器の1つである電子ペーパー1100の斜視図である。電子ペーパー1100は、駆動装置1(不図示)と、電気泳動表示装置100(表示領域1101を除き不図示)と、を含んで構成されている。電子ペーパー1100は可撓性を有し、電気泳動表示装置100の表示領域1101と、本体1102とを備えている。
これらの電子機器(電子時計1000及び電子ペーパー1100)によれば、消費電力を低減できる駆動装置1を含んでいるので、消費電力を低減できる電子機器を実現できる。
以上、本実施形態あるいは変形例について説明したが、本発明はこれら本実施形態あるいは変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1…駆動装置、10…駆動部、11…データ線駆動回路、12…走査線駆動回路、13…共通電源変調回路、14…制御部、20…温度検出部、30…電源部、31…第1電源部、32…第2電源部、33…第3電源部、34…レギュレーター、40…電池、100…電子機器、110…電気泳動表示装置、111…データ線、112…走査線、113,113A,113B…画素、120…共通電極配線、121…第1パルス信号線、122…第2パルス信号線、123…高電位電源線、124…低電位電源線、125…高電位電源線、126…高電位電源線、200…駆動用TFT、201…ラッチ回路、201f…帰還インバーター、201t…転送インバーター、202…スイッチ回路、400…電気泳動素子、410…素子基板、420…対向基板、430…マイクロカプセル、431…白色粒子、432…黒色粒子、440,440A,440B…画素電極、450…共通電極、1000…腕時計、1002…時計ケース、1003…バンド、1004…表示部、1005…時刻表示、1011…操作ボタン、1012…操作ボタン、1100…電子ペーパー、1101…表示領域、1102…本体、1410…画素電極層、1420…共通電極層、1430…電気泳動表示層、SW…スイッチ、TG1,TG2…トランスミッションゲート
Claims (4)
- 2つの電極と、前記2つの電極の間に配置された電気泳動粒子を含む電気泳動素子と、を含み、少なくとも第1色と第2色とを表示可能な電気泳動表示装置の、前記2つの電極の間に電圧を供給して前記電気泳動表示装置を駆動する駆動部と、
温度を検出する温度検出部と、
第1電圧を生成する第1電源部と、
前記第1電圧よりも高い第2電圧を生成する第2電源部と、
を含み、
前記駆動部は、
前記温度が基準値以上の場合に、前記第2電源部を停止させ、前記第1電圧に基づいて前記電気泳動表示装置を駆動し、
前記温度が基準値未満の場合に、前記第2電圧に基づいて前記電気泳動表示装置を駆動する、駆動装置。 - 請求項1に記載の駆動装置において、
前記駆動部は、データ線を駆動するデータ線駆動回路と、走査線を駆動する走査線駆動回路と、を含み、
前記第1電圧は、前記データ線駆動回路の駆動電圧又は前記走査線駆動回路の駆動電圧である、駆動装置。 - 請求項1又は2に記載の駆動装置と、
前記電気泳動表示装置と、
を含む、電子機器。 - 2つの電極と、前記2つの電極の間に配置された電気泳動粒子を含む電気泳動素子と、を含み、少なくとも第1色と第2色とを表示可能な電気泳動表示装置の、前記2つの電極の間に電圧を供給して前記電気泳動表示装置を駆動する駆動方法であって、
温度を検出する温度検出工程と、
前記温度が基準値以上の場合に、第1電圧を生成し、前記第1電圧に基づいて前記電気泳動表示装置を駆動する第1駆動工程と、
前記温度が基準値未満の場合に、前記第1電圧よりも高い第2電圧を生成し、前記第2電圧に基づいて前記電気泳動表示装置を駆動する第2駆動工程と、
を含み、
前記第1駆動工程において、前記第2電圧を生成しない、駆動方法。
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