JP2008003124A - 電子表示パネル及び電子表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低消費電力を図りながら1年を通じて安定した表示画質を維持することができる電子表示パネル、及び、そのような電子表示パネルを用いた電子表示装置を提供する。
【解決手段】この電子表示パネルは、画素に対応するセグメント電極11が主面上に形成された第1の基板21と、第1の基板の主面上に塗布され、樹脂材料の殻内に正に帯電した複数の荷電粒子及び負に帯電した複数の荷電粒子を含むマイクロカプセル22を含有するインク層23と、インク層に接する位置に透明電極24が形成された透明な第2の基板25と、インク層が塗布された第1の基板に隣接し、インク層に含有されているマイクロカプセルの湿度又は温度を検出するために用いられるセンサ15とを具備する。
【選択図】図3

Description

本発明は、多数の帯電微粒子を含む粒状のマイクロカプセルを表示手段とする電子表示パネルに関し、さらに、そのような電子表示パネルを用いた電子表示装置に関する。
近年、新しいディスプレイ方式の電子表示パネルとして、電子ペーパの開発が盛んである。電子ペーパとは、多数の帯電微粒子を含むマイクロカプセルといわれる直径40μm程度の透明樹脂カプセルが基板上に塗布されたフィルム状の電子表示パネルである。電子ペーパは、ドライバIC等と組み合わされて電子表示装置を構成し、広告表示板等の様々な用途に用いられる。
電子ペーパに用いられているマイクロカプセルは、透明樹脂製のカプセル殻の中に、正に帯電した酸化チタン等の白色粒子と、負に帯電したカーボンブラック等の黒色粒子とをほぼ同数含んでおり、さらに、マイクロカプセルの内部は、油のような透明な液体で充填されている(図8A参照)。
一般に、電子ペーパは、図8Bに示すように、基板上において、マイクロカプセルを含有する電子インクが塗布されたインク層の上下が2つの電極層で挟まれた構造を有している。インク層の上側に位置する上部電極は、透明な共通電極となっており、インク層の下側に位置する下部電極は、液晶表示パネルの画素電極のように、一定の単位でセグメント化されている。また、下部電極の形状が、例えば、アイコン、又は、数値表示に用いられる7セグメントのような特定の形状として形成されている場合もある。
上部電極と所望の下部電極との間に電圧を供給すると、それらの電極に挟まれたマイクロカプセル内の帯電微粒子に電界が印加される。例えば、ある下部電極に正の電圧を印加した場合に、その上部に位置するマイクロカプセルの内部においては、下部電極に近い部分に、負に帯電した黒色粒子が集まり、上部電極に近い部分に、正に帯電した白色粒子が集まる。その結果、電子ペーパの上面側に白色が表示される。
一方、下部電極に負の電圧を印加した場合には、その逆となって、電子ペーパの上面側に黒色が表示されることになる。このように、電子ペーパは、マイクロカプセル内部の帯電微粒子に電界が印加されることによって引き起こされる電気泳動現象を利用して、2種類の帯電微粒子を電子ペーパの上面側と下面側に吸着させて文字や絵柄を表示する。
電子ペーパにおいては、表示内容の書き換えを行わない限り、電界を除去した後も、1ヶ月以上の長期間において表示内容が保持される。そのため、電子ペーパは、従来の液晶パネル等の表示デバイスと比べて、極めて消費電力が小さくてすむという特徴を有している。さらに、電子ペーパは、表示コントラストが高いという特徴を有するため、視覚的に非常に見やすい。従って、周囲の明るさに影響を受けることが少なく、液晶ディスプレイのようにバックライトを設ける必要がない。また、画面を表示する際の電気的駆動方式は、液晶パネルで一般的に行われているような常時時分割駆動ではなく、1回の静的駆動であるため、画面のちらつきが少なく視覚的な負担が極めて小さい。その他にも、視野角が広いことや、薄くて軽量であることや、可撓性があること等の利点により、電子ペーパは、時計や店頭表示板等の様々な用途に用いられている。
上記のように、電子ペーパは、従来の表示用デバイスよりも優れた利点を多数有しているが、表示切換え時の画質においては、液晶等の表示用デバイスに劣る場合があり、改善が望まれている。一般に、電子ペーパにおいては、表示内容の書き込みや消去を行う際に、周囲の環境に応じて適切な電圧の駆動信号を適切な時間だけ印加する必要がある。しかしながら、駆動信号の電圧又は印加時間が十分でなかった場合には、色むらや文字欠けが生じて表示画質が劣化する。
表示画質の劣化を生じさせる環境要因としては、様々な要因が考えられているが、例えば、マイクロカプセルの周囲における含有水分率(湿度)と温度とによって最適駆動条件が変化することが大きな要因として挙げられる。これは、湿度や温度によって、マイクロカプセル内の帯電微粒子の移動し易さが変化するためと考えられ、梅雨季や冬季には画質が劣化する傾向が見られる。一方、1年を通じて余裕を持った駆動条件でマイクロカプセルを駆動するようにした場合には、消費電力に大きな無駄を生じてしまう。
関連する技術として、下記の特許文献1には、電子ペーパ等の表示部と、表示内容を制御する表示制御部と、外部から表示情報を受信可能であり、かつ表示制御部と電気的に接続された非接触ICタグとを備える電子表示媒体が開示されている。この電子表示媒体によれば、非接触ICタグを用いることにより、リアルタイムに情報を書き換えることが可能となる。しかしながら、特許文献1には、電子ペーパを用いた場合に、周囲の環境による表示画質の劣化を防止することに関しては、特に開示されていない。
特開2004−29259(第3頁、図1)
そこで、上記の点に鑑み、本発明は、低消費電力を図りながら1年を通じて安定した表示画質を維持することができる電子表示パネル、及び、そのような電子表示パネルを用いた電子表示装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の1つの観点に係る電子表示パネルは、画素に対応する複数のセグメント電極が主面上に形成された第1の基板と、第1の基板の主面上に塗布され、樹脂材料の殻内に正に帯電した複数の荷電粒子及び負に帯電した複数の荷電粒子を含むマイクロカプセルを含有するインク層と、インク層に接する位置に透明電極が形成された透明な第2の基板と、インク層が塗布された第1の基板に隣接し、インク層に含有されているマイクロカプセルの湿度又は温度を検出するために用いられるセンサとを具備する。
ここで、上記センサは、セラミック基板上に2つの櫛形の金属電極がかみ合うように蒸着され、これらの金属電極間の静電容量に基づいて湿度が求められる湿度センサであっても良いし、セラミック基板上に白金の薄膜抵抗が蒸着され、この薄膜抵抗の2つの端子間の抵抗値に基づいて温度が求められる温度センサであっても良い。
また、本発明の第1の観点に係る電子表示装置は、上記の電子表示パネルと、電子表示パネルに駆動信号を印加する駆動回路であって、センサを用いて検出された湿度又は温度に基づいて駆動信号の電圧又は印加時間を設定する駆動回路とを具備する。
さらに、本発明の第2の観点に係る電子表示装置は、上記の電子表示パネルと、電子表示パネルに駆動信号を印加する駆動回路と、センサを用いて検出された湿度又は温度に基づいて駆動信号の電圧又は印加時間を設定し、駆動回路を制御する制御手段とを具備する。
本発明によれば、インク層の湿度又は温度を検出するために用いられるセンサを設け、センサを用いて検出された湿度又は温度に基づいて駆動信号の電圧又は印加時間を設定することにより、低消費電力を図りながら1年を通じて安定した表示画質を維持することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電子表示装置の平面図である。図1には、電子表示装置10に用いられている電子表示パネル1と、封止部(筐体)2と、操作部3とが示されている。
電子表示パネル1には、文字や図形等が表示される。封止部2は、電子表示パネル1を封止すると共に、電子表示パネル1に駆動信号を供給するドライバICや、各部を制御するCPU等を内蔵している。操作部3には、電子表示装置10の使用者が操作するためのキーが配置されている。なお、電子表示装置10は、用途に応じて、電子表示パネル1及び封止部2のみで構成されても良い。
図2は、図1に示す電子表示装置の内部構造を示す図である。図2においては、下部電極の接続関係を示すために、マイクロカプセルや上部電極等は省略されている。図2に示すように、電子表示パネル1には、画素に対応する複数の下部電極(セグメント電極)11と、複数のスイッチング素子12とが配置されている。スイッチング素子12としては、例えば、軽量で、かつ、柔軟性に優れている薄膜トランジスタが用いられる。薄膜トランジスタのドレインは下部電極11に接続され、ソースはソースライン13に接続され、ゲートはゲートライン14に接続されている。
また、ドライバIC4には、それぞれのソースライン13に接続された複数のソースドライバ41と、それぞれのゲートライン14に接続された複数のゲートドライバ42とが含まれている。スイッチング素子12は、ゲートドライバ42からゲートライン14を介して制御電圧が供給されてオン又はオフのスイッチング動作を行い、オン状態のときに、ソースドライバ41からソースライン13を介して供給される駆動信号を下部電極11に供給する。
さらに、本実施形態においては、図2に示すように、電子表示パネル1の一隅に、少なくとも1つのセンサ15が組み込まれている。センサ15は、サイズが5ミリメートル角以下の湿度センサ又は温度センサであって、センサ15に隣接するインク層に含有されているマイクロカプセルの含有水分率(湿度)又は温度を検出するためのものである。
図3は、図2に示す電子表示パネルの断面図である。本実施形態においては、下部基板21として、200μm程度の厚さを有するフレキシブル基板が用いられる。あるいは、下部基板21として、ガラス基板又はガラスエポキシ基板が用いられても良い。下部基板21としてガラス基板又はガラスエポキシ基板が用いられた場合の厚さは、500μm程度とするのが適切である。
図3に示すように、下部基板21上に、複数の下部電極11が形成されている。下部電極11上には、マイクロカプセル22を含有する電子インクが塗布されていて、フィルム状のインク層23を形成している。インク層23の上部には、上部電極24がインク層に接するように上部基板25が配置されている。上部電極24としては、例えば、ITO(Indium Tin Oxide:酸化インジウムスズ)で形成された透明な薄膜が用いられ、上部基板25としては、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)で形成された透明な基板が用いられる。
ここで、マイクロカプセル22について説明する。マイクロカプセル22は、樹脂材料のカプセル殻の内部に、正に帯電した酸化チタン等の白色微粒子26と、負に帯電したカーボンブラック等の黒色微粒子27とを含んでいる直径40μm程度のカプセルである。マイクロカプセル22は、本来は球状であるが、弾力性を有しているので、下部電極11と上部電極24との間に挟まれると、図3に示すように球形が歪んで複数のマイクロカプセル22間の空隙が減少する。
さらに、下部電極11が形成された下部基板21と、マイクロカプセル22を含有するインク層23と、上部電極24が形成された上部基板25とによる積層構造は、透明な防湿シート28によって覆われており、一時的には湿気等から保護されている。同様に、センサ15も、防湿シート28によって覆われている。防湿シート28は、防湿シートの端部28aが封止部2に挟み込まれることによって固定される。
下部基板21上には、既に説明したように、ソースライン13及びゲートライン14がパターン形成されており、それらは、スルーホール29を通して延長基板21aに接続され、さらに、封止部2のドライバIC4(図2参照)に内蔵されているソースドライバ41及びゲートドライバ42にそれぞれ接続されている。ドライバIC4は、ソースライン13及びゲートライン14を介して、電子表示パネル1を駆動する。
また、インク層23に含有されているマイクロカプセル22の含有水分率(湿度)又は温度を検出するセンサ15が、インク層23が塗布された下部基板21に隣接して配置されている。センサ15は、下部基板21に形成された配線パターンにリード線を介して接続され、さらに、延長基板21aに形成された配線パターンを介して、封止部2のドライバIC4に接続される。
本実施形態においては、下部基板21が200μm程度の厚さを有し、下部電極11が30μm程度の厚さを有し、インク層23が40μm程度の厚さを有し、上部電極24及び上部基板25が200μm程度の厚さを有している。一方、センサ15は200μm程度の高さを有しているので、下部基板21の一部をカットしてセンサ15を配置するためのスペースを確保することにより、センサ15の上面がインク層23の上面よりも飛び出ないようにしている。これにより、電子表示パネル1の上面(上部基板25)の平面性を確保することができる。
インク層23に含有されているマイクロカプセル22の含有水分率(湿度)を検出する場合には、センサ15として、例えば、セラミック基板上に2つの櫛形の金属電極がかみ合うように蒸着され、これらの金属電極間の静電容量に基づいて湿度が求められる湿度センサが用いられる。また、インク層23に含有されているマイクロカプセル22の温度を検出する場合には、センサ15として、例えば、セラミック基板上に白金の薄膜抵抗が蒸着され、この薄膜抵抗の2つの端子間の抵抗値に基づいて温度が求められる温度センサが用いられる。さらに、静電容量又は抵抗値を測定して検出信号を生成するための測定回路や、検出信号をA/D変換するためのA/Dコンバータをセンサ15に内蔵しても良い。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る電子表示装置の構成を示すブロック図である。電子表示装置10は、センサ15が設けられた電子表示パネル1と、ドライバIC4と、CPU5と、メモリ6と、操作部3と、通信インタフェース7とを有している。
ドライバIC4は、図2に示すソースドライバ41及びゲートドライバ42を含み、センサ15を用いて検出された湿度又は温度に基づいて、駆動信号の電圧又は印加時間を設定し、駆動信号を電子表示パネル1に供給する。
CPU5は、操作部3、ドライバIC4、メモリ6、及び、通信インタフェース7と、例えばバスラインを介して接続され、操作部3を用いて入力された命令に従って、ドライバIC4を制御する。
メモリ6は、CPU5に動作を行わせるためのソフトウェア(プログラム)を格納している。通信インタフェース7は、例えば、CPU5がサーバ等と無線通信を行うことにより所望の画像情報を取得する際に、外部との通信のために用いられる。
本実施形態において、センサ15が湿度センサである場合には、ドライバIC4又はセンサ15が、センサ15に形成された2つの櫛形の金属電極間の静電容量値に基づいて、湿度を表す検出信号を生成する。また、センサ15が温度センサである場合には、ドライバIC4又はセンサ15が、センサ15に形成された薄膜抵抗の2つの端子間の抵抗値に基づいて、温度を表す検出信号を生成する。さらに、ドライバIC4は、湿度又は温度を表す検出信号に基づいて、電子表示パネル1に供給すべき駆動信号の電圧又は印加時間を設定する。
図3に示すマイクロカプセル22の内部に含まれている白色微粒子26及び黒色微粒子27の電界内部における挙動は、マイクロカプセル22の含有水分率(湿度)や温度によって影響される。本実施形態においては、通常の使用環境(温度12.5℃以上37.5℃未満、又は、湿度40%以上65%未満)において電子表示装置10を使用する場合に、ドライバIC4が電子表示パネル1に印加する駆動電圧が15Vであり、印加時間が200m秒〜300m秒であるものとする(最適駆動条件)。
しかしながら、例えば、季節によっては電子表示パネル1の周辺湿度が非常に高くなる場合や、自動車の車内のように電子表示パネル1の周辺温度が非常に高くなる場合が考えられる。もし、ドライバIC4が、均一な電圧の駆動信号を均一な印加時間においてしか出力できないとすると、マイクロカプセル22の湿度又は温度によっては、白色微粒子26及び黒色微粒子27が、電極に印加される電圧の変化に追随できなくなり、電子表示パネル1における表示むらを起こしてしまう場合がある。あるいは、駆動電圧又は印加時間に余裕を持たせると、無駄な消費電力を消耗することになってしまう。
そこで、本実施形態においては、電子表示パネル1の一隅にセンサ(湿度センサ又は温度センサ)15を設置して、センサ15に隣接するインク層23に含有されているマイクロカプセル22の湿度又は温度を検出することによって、常に適切な駆動電圧を適切な印加時間において電子表示パネル1に供給するようにしている。
まず、センサ15として湿度センサが用いられる場合について説明する。
図5A〜図5Cは、複数の湿度範囲に応じて電子表示パネルに供給される駆動信号の波形を示している。ここでは、マイクロカプセル22の湿度が3つの範囲に分類され、図4に示すドライバIC4が、センサ15を用いて検出された湿度に基づいて、電子表示パネル1に供給すべき駆動信号の電圧又は印加時間を、検出された湿度が属する範囲に対応する値に設定する。
図5Aは、湿度が40%以上65%未満である場合の駆動信号を示す波形図である。本実施形態においては、湿度が40%以上65%未満である状態が通常状態とされる。通常状態において、電子表示パネル1に供給される駆動信号の電圧は、白色表示の場合に+15V(黒色表示の場合には−15V)であり、印加時間は、200m秒〜300m秒である。
図5Bは、湿度が40%未満である場合の駆動信号を示す波形図である。本実施形態においては、湿度が40%未満である状態が低湿状態とされる。低湿状態において、図5BにA→B→C→Dで示すように、電子表示パネル1に供給される駆動信号の電圧は、白色表示の場合に+18V〜+20V(黒色表示の場合には−18V〜−20V)であり、印加時間は通常状態と同じである。あるいは、図5BにA→E→F→Gで示すように、電子表示パネル1に供給される駆動信号の電圧は通常状態と同じであり、印加時間は、通常状態の1.5倍〜2.0倍(300m秒〜600m秒)である。
図5Cは、湿度が65%以上である場合の駆動信号を示す波形図である。本実施形態においては、湿度が65%以上である状態が多湿状態とされる。多湿状態において、図5CにH→I→J→Kで示すように、電子表示パネル1に供給される駆動信号の電圧は白色表示の場合に+17V〜+18V(黒色表示の場合には−17V〜−18V)であり、印加時間は通常状態と同じである。あるいは、図5CにH→L→M→Nで示すように、電子表示パネル1に供給される駆動信号の電圧は通常状態と同じであり、印加時間は、通常状態の1.3倍〜1.5倍(260m秒〜450m秒)である。
次に、センサ15として温度センサが用いられる場合について説明する。
図6A〜図6Cは、複数の温度範囲に応じて電子表示パネルに供給される駆動信号の波形を示している。ここでは、マイクロカプセル22の温度が3つの範囲に分類され、図4に示すドライバIC4が、センサ15を用いて検出された温度に基づいて、電子表示パネル1に供給すべき駆動信号の電圧又は印加時間を、検出された温度が属する範囲に対応する値に設定する。
図6Aは、温度が12.5℃以上37.5℃未満である場合の駆動信号を示す波形図である。本実施形態においては、温度が12.5℃以上37.5℃未満である状態が通常状態とされる。通常状態において、電子表示パネル1に供給される駆動信号の電圧は、白色表示の場合に+15V(黒色表示の場合には−15V)であり、印加時間は200m秒〜300m秒である。
図6Bは、温度が12.5℃未満である場合の駆動信号を示す波形図である。本実施形態においては、温度が12.5℃未満である状態が低温状態とされる。低温状態において、図6BにO→P→Q→Rで示すように、電子表示パネル1に供給される駆動信号の電圧は、白色表示の場合に+18V〜+20V(黒色表示の場合には−18V〜−20V)であり、印加時間は通常状態と同じである。あるいは、図6BにO→S→T→Uで示すように、電子表示パネル1に供給される駆動信号の電圧は通常状態と同じであり、印加時間は、通常状態の1.5倍〜2.0倍(300m秒〜600m秒)である。
図6Cは、温度が37.5℃以上である場合の駆動信号を示す波形図である。本実施形態においては、温度が37.5℃以上である状態が高温状態とされる。高温状態において、図6CにV→W→X→Yで示すように、電子表示パネル1に供給される駆動信号の電圧は通常状態と同じであり、印加時間は通常状態の0.6倍〜1.0倍(120m秒〜300m秒)である。なお、湿度センサと温度センサとの両方を用いる場合には、湿度の値と温度の値との組み合わせに対応して、駆動電圧又は印加時間を設定すれば良い。
図2においては、センサ15が電子表示パネル1の一隅に配置されているが、例えば、電子表示パネル1がA4サイズの大画面である場合には、電子表示パネル1内において湿度又は温度が分布すると考えられるので、複数のセンサ15を電子表示パネル1内に分散配置しても良い。その場合には、例えば、複数のセンサ15を用いて検出された湿度又は温度の値を平均することにより検出値を求めても良いし、複数のセンサ15を用いて検出された湿度又は温度の最大値を検出値としても良い。あるいは、複数のセンサ15を用いて検出された湿度又は温度に基づいて、電子表示パネル1の各々の下部電極11に対して最適な駆動信号の電圧又は印加時間を求めるようにしても良い。その場合には、電子表示パネル1全体の表示画質を向上させることができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る電子表示装置の構成を示すブロック図である。電子表示装置20は、測定回路やA/Dコンバータを内蔵したセンサ15が設けられた電子表示パネル1と、ドライバIC8と、CPU5と、メモリ6と、操作部3と、通信インタフェース7とを含んでいる。本実施形態においては、センサ15が、ドライバIC8ではなく、CPU5に接続されている。
CPU5は、操作部3、ドライバIC8、メモリ6、及び、通信インタフェース7と、例えばバスラインを介して接続され、操作部3を用いて入力された命令に従って、ドライバIC8を制御する。また、CPU5は、センサ15を用いて検出された湿度又は温度に基づいて駆動信号の電圧又は印加時間を設定し、ドライバIC8を制御する。
メモリ6は、CPU5に動作を行わせるためのソフトウェア(プログラム)、及び、検出された湿度又は温度と駆動信号の電圧又は印加時間との対応関係を規定するテーブルを格納している。
ドライバIC8は、図2に示すソースドライバ41及びゲートドライバ42を含み、CPU5によって設定された電圧又は印加時間に従って、駆動信号を電子表示パネル1に供給する。
本発明の第2の実施形態に係る電子表示装置の動作について説明する。
まず、電子表示パネル1の一隅に設置されたセンサ15が、隣接するインク層23に含まれているマイクロカプセル22の湿度又は温度を検出して検出信号を生成し、生成された検出信号をCPU5に出力する。
次に、CPU5は、入力された検出信号に基づいて、メモリ6に格納されているテーブルを参照することにより、適切な駆動電圧と印加時間とを設定し、設定された電圧と印加時間で電子表示パネル1に駆動信号を供給するようにドライバIC8を制御する。ドライバIC8は、CPU5の制御の下で、電子表示パネル1に駆動信号を供給する。センサ15を用いて検出された湿度又は温度に基づいて設定される駆動信号の電圧及び印加時間は、図5及び図6を参照しながら説明したものと同じである。
本実施形態によれば、駆動信号の電圧及び印加時間の制御をソフトウェアによって行うようにしたので、ドライバIC8の機能を簡素化し、コストを低減することができる。
以上の実施形態においては、図3に示すように白色微粒子26及び黒色微粒子27を含むマイクロカプセル22によって白黒表示を行う場合について説明したが、例えば、下部電極11毎に異なる色の微粒子を含むマイクロカプセルを配置することによって、又は、表面にカラーフィルタを設置することによって、カラー表示をすることも可能である。
本発明の第1の実施形態に係る電子表示装置の平面図。 図1に示す電子表示装置の内部構造を示す図。 図2に示す電子表示パネルの断面図。 本発明の第1の実施形態に係る電子表示装置の構成を示すブロック図。 第1の湿度範囲における電子表示パネルの駆動信号を示す図。 第2の湿度範囲における電子表示パネルの駆動信号を示す図。 第3の湿度範囲における電子表示パネルの駆動信号を示す図。 第1の温度範囲における電子表示パネルの駆動信号を示す図。 第2の温度範囲における電子表示パネルの駆動信号を示す図。 第3の温度範囲における電子表示パネルの駆動信号を示す図。 本発明の第2の実施形態に係る電子表示装置の構成を示すブロック図。 マイクロカプセルを説明するための図。 電子ペーパの構成を説明するための図。
符号の説明
1 電子表示パネル、 2 封止部、 3 操作部、 4、8 ドライバ、 5 CPU、 6 メモリ、 7 通信インタフェース、 10、20 電子表示装置、 11 下部電極、 12 スイッチング素子、 13 ソースライン、 14 ゲートライン、 15 センサ、 21 下部基板、 21a 延長基板、 22 マイクロカプセル、 23 インク層、 24 上部電極、 25 上部基板、 26 白色微粒子、 27 黒色微粒子、 28 防湿シート、 28a 防湿シートの封止部分、 29 スルーホール、 41 ソースドライバ、 42 ゲートドライバ

Claims (5)

  1. 画素に対応する複数のセグメント電極が主面上に形成された第1の基板と、
    前記第1の基板の主面上に塗布され、樹脂材料の殻内に正に帯電した複数の荷電粒子及び負に帯電した複数の荷電粒子を含むマイクロカプセルを含有するインク層と、
    前記インク層に接する位置に透明電極が形成された透明な第2の基板と、
    前記インク層が塗布された前記第1の基板に隣接し、前記インク層に含有されているマイクロカプセルの湿度又は温度を検出するために用いられるセンサと、
    を具備する電子表示パネル。
  2. 前記センサが、セラミック基板上に2つの櫛形の金属電極がかみ合うように蒸着され、これらの金属電極間の静電容量に基づいて湿度が求められる湿度センサである、請求項1記載の電子表示パネル。
  3. 前記センサが、セラミック基板上に白金の薄膜抵抗が蒸着され、この薄膜抵抗の2つの端子間の抵抗値に基づいて温度が求められる温度センサである、請求項1記載の電子表示パネル。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項記載の電子表示パネルと、
    前記電子表示パネルに駆動信号を印加する駆動回路であって、前記センサを用いて検出された湿度又は温度に基づいて駆動信号の電圧又は印加時間を設定する前記駆動回路と、
    を具備する電子表示装置。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項記載の電子表示パネルと、
    前記電子表示パネルに駆動信号を印加する駆動回路と、
    前記センサを用いて検出された湿度又は温度に基づいて駆動信号の電圧又は印加時間を設定し、前記駆動回路を制御する制御手段と、
    を具備する電子表示装置。
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