JP2015183511A - 水栓装置 - Google Patents
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Abstract
Description
このように構成された本発明においては、内部空間として広い空間を確保しながら、取付台に対して確実に固定することが可能となる、水栓装置を提供することができる。また、台座部材を挟み込み部材と軸受け部材とで挟み込む際に、軸受部材から台座部材にかかる力を、筒状の台座部材の開口部のうち、固定軸の軸方向の端面で受けるため、取付台への固定に伴う荷重に対する強度を確保することができる。
このように構成された本発明においては、水栓装置の内部空間をより大きく確保することができる。また、軸受け部材が受ける力を分散させることができ、強固に台座部材を取付台に固定することができる。
このように構成された本発明においては、軸受け部材が受ける力をより分散することができる。
このように構成された本発明においては、開口部に軸受け部材を取付けた後、軸受け部材に固定軸を取付け、さらにカバー部材でこれらを覆った後も、軸受け部材を開口部内に安定して保持することが可能となり、水栓装置の取付台へと取付けが容易となる。
このように構成された本発明においては、水栓装置の固定に伴って軸受け部材に発生する力のモーメントがつりあった状態となる。これにより、第1仮想直線の二等分線を軸として回転する力が、軸受け部材にかかることを抑制できる。
このように構成された本発明においては、水栓装置の固定に伴って軸受け部材に発生する力のモーメントがつりあった状態となる。これにより、第3仮想直線の垂直二等分線を軸として回転する力が、軸受け部材にかかることを抑制できる。
このように構成された本発明においては、軸受け部材に固定軸を取付ける際、軸受け部材が回転により開口部から外れることを防ぐことができる。
このように構成された本発明においては、さらに、水栓装置のコストダウンを図ることができる。
図1は、本発明の一実施形態による水栓装置を側面から見た概略側面図であり、止水状態にある水栓装置を示している。
図1に示すように、本発明の一実施形態による水栓装置1は、給湯源(図示せず)から給湯管5b(図5参照)を通して供給される湯と給水源(図示せず)から給水管5aを通して供給される水を混合し、1つの操作ハンドル2を操作することにより湯水の流量と温度を調整した湯水を可撓性ホース9を通してスパウト4に供給し、スパウト4の吐水口4aから吐止水することができる、いわゆる、シングルレバー式の湯水混合水栓装置である。
また、操作ハンドル2を図1の手前方向に回動操作した場合には、スパウト4の吐水口4aから吐出される湯水の温度を低温側に設定することができるようになっている。一方、操作ハンドル2を図1の奥方向に回動操作した場合には、スパウト4の吐水口4aから吐出される湯水の温度を高温側に設定することができるようになっている。
図1及び図2に示すように、水栓装置1は、カウンター6を上下方向に貫く取付穴6aの上縁に取り付けられる台座部材8と、台座部材8の側面に設けられた開口部11に取付けられた軸受け部材10と、馬蹄形状の固定金具である挟み込み部材14と、この挟み込み部材14及び軸受け部材とに取付けられる固定軸16と、を備えている。台座部材8は樹脂製の筒状の部材であり、その内部に、給水管5aや、給湯管(図示せず)、湯水混合後の湯水をスパウト4に送るために一旦下方へ延び、その後再び上方へと延びてスパウト4に接続される可撓性ホース9が配置される。(図1及び図2には可撓性ホース9のうち、上方へと延びる部分が示されている。)可撓性ホース9をこのように配置することにより、スパウト4をハンドシャワーとして水栓装置1から引き出す際の余長さを確保している。カバー部材7は台座部材8の外周を取り囲むように構成されており、後述するように、軸受け部材10が台座部材8に取付けられた後にこれらを覆うようになっている。また、このカバー部材7は、一部が斜め上方に分岐してスパウト4をハンドシャワーとして着脱自在に接続する接続部を形成している。カバー部材7は表面加工が施された金属製で、水栓装置1の外観として使用者に認識される部分である。
図3に示すように、台座部材8の側面には、台座部材8の内側と外側とを連通させる開口部11が設けられている。この開口部11には後述する略円弧状の軸受け部材10を取付けることが可能である。軸受け部材10は図6等を参照して後述する挿入部101と一対の延在部102a、102bを備えており、挿入部101には固定軸16を挿入するための挿入孔103が設けられている。軸受け部材10の外形寸法と開口部11の寸法はほぼ等しく、軸受け部材10が開口部11に嵌合するように、取付けられる。このように取付けられた状態で、軸受け部材10の少なくとも一部が開口部11の端面のうち、少なくとも固定軸16の軸方向の下側端面(下端面)11a又は軸方向の上側端面(図3では視認できない)に当接するようになっている。そして、軸受け部材10の延在部102a、102bが、開口部11の端面のうち、固定軸16の軸周り方向の端面、すなわち開口部11の右端面、左端面11bに当接するようになっている。
図6は、本発明の一実施形態による水栓装置1に使用される軸受け部材10の概要を示す斜視図である。図7、図8、図9はそれぞれ軸受け部材10の上面図、正面図、底面図である。
軸受け部材10は金属製の部材であり、その中央付近には固定軸16が挿入される挿入孔103が設けられた挿入部101がある。挿入部101からは一対の延在部102a、102bが円弧状に延びている。軸受け部材10の最外周面105は、軸受け部材10が台座部材8に取付けられた際に、台座部材8の管状部の外側に露出される面である。最外周面105は、開口部11の端面のうち、固定軸16の軸方向の端面がなす円弧に対応するよう、開口部11の軸方向の端面と同じ曲率を有する円弧をなしている。軸受け部材10が台座部材8の開口部11に取り付けられた際に、軸受け部材10の最外周面105が台座部材8の外壁面と一致して面一となるか、台座部材8の外壁面よりも内側となるよう、寸法が取られている。このようにすることで、軸受け部材10を台座部材8の開口部11に取付けた後、台座部材8及び軸受け部材10を覆うようにカバー部材7を被せる際、カバー部材7が軸受け部材10と干渉しないようになる。
また、軸受け部材10の内周面106は、軸受け部材10が台座部材8に取付けられた際に、台座部材8の管状部の内側を向く面である。内周面106は上方から見て略M字形状の曲面であり、軸受け部材10が台座部材8の開口部11に取付けられた際に、台座部材8の内部空間を大きく占めることが無いように曲面付けられている。
図10及び図11は図9と同様に軸受け部材10の底面図である。図10には、軸受け部材10の延在部102aと延在部102bの、挿入部101から最外周面105に沿って遠位にある遠位端同士を結ぶ第1仮想直線201が引かれている。更に、図10には、この第1仮想直線201の垂直二等分線202が引かれている。図10に示されているように、この第1仮想直線201の垂直二等分線202は、挿入孔103を通過している。この条件を満たすように軸受け部材10の挿入部101、挿入孔103、延在部102a、102bの関係を定めると、軸受け部材10を台座部材8の開口部11に取付けた際に、延在部102aと延在部102b、すなわち軸受け部材10の左右にかかるモーメントがつり合うようになる。これにより、固定軸16及び軸受け部材10にかかる力を、台座部材8の開口部11の下端面11aが受けるとき、バランス良く、安定して支えることが可能となる。仮に、これらの条件を満たさない場合には、力のモーメントのつりあいがとれず、第1仮想直線201の垂直二等分線202を軸として回転する力が発生することになる。これにより、固定軸16及び軸受け部材10、そして台座部材8に対して、局所的に応力が掛かってしまい、破損や変形などを引き起こす恐れがある。
2 操作ハンドル
4 スパウト
5a 給水管
5b 給湯管
6 カウンター(取付台)
6a 取付穴
7 カバー部材
8 台座部材
9 可撓性ホース
10 軸受け部材
11 開口部
11a 下端部
14 挟み込み部材
16 固定軸
18 ガイド部材
101 挿入部
102a 延在部
102b 延在部
103 挿入孔
104 係止部
105 最外周面
106 内周面
201 第1仮想直線
202 第1仮想直線の垂直二等分線
203 第2仮想直線
204 第3仮想直線
205 第3仮想直線の垂直二等分線
Claims (8)
- 取付台に固定される水栓装置であって、
湯水を吐水する吐水部と、
前記吐水部へ接続される湯水供給路が内部に挿通可能な、筒状の台座部材であって、側面に内部と外部とを連通させる開口部を有する台座部材と、
前記台座部材の前記開口部に取付けられる軸受け部材と、
前記台座部材の内部で前記軸受け部材にその一端が取付けられる固定軸と、
前記固定軸の他端に取付けられる挟み込み部材と、
前記台座部材及び前記軸受け部材を覆うカバー部材と、を備え、
前記軸受け部材が前記開口部に取り付けられた状態で、前記軸受け部材の少なくとも一部が、前記台座部材の開口部の端面のうち、前記固定軸の軸方向の端面に当接し、
前記挟み込み部材が前記取付台を挟んで前記固定軸に沿って前記台座部材に向けて移動することで前記台座部材を前記取付台に固定する、水栓装置。 - 前記軸受け部材は、前記固定軸が挿入される挿入孔が設けられた挿入部と、前記開口部に取付けられた際に前記台座部材の周壁に沿うように前記挿入部から延びる一対の延在部と、を有し、
前記軸受け部材が前記開口部に取り付けられた状態で、前記一対の延在部のそれぞれ少なくとも一部が、前記台座部材の開口部の端面のうち、前記固定軸の軸方向の端面に当接している、請求項1に記載の水栓装置。 - 前記挿入部の、前記固定軸の軸方向の厚みは、少なくとも一部が前記開口部の前記固定軸の軸方向の幅よりも小さく、前記軸受け部材が前記開口部に取付けられた状態で、前記軸受け部材と、前記開口部の端面のうち前記固定軸の軸方向の端面との間に間隙を形成し、
前記延在部の、前記固定軸の軸方向の面は、前記軸受け部材が前記開口部に取付けられた状態で、前記開口部の端面のうち、前記固定軸の軸方向の端面に全面が当接する、請求項2に記載の水栓装置。 - 前記軸受け部材を前記開口部に取付けた状態で、
前記一対の延在部は、前記固定軸の軸周り方向で、前記開口部の端面のうち、前記固定軸の軸周り方向の端面とそれぞれ当接している
請求項2又は3に記載の水栓装置。 - 前記一対の延在部の、前記挿入部に対して前記最外周面に沿って遠位にある各々の遠位端について、前記軸受け部材を前記固定軸が挿入される軸方向から見て、前記一対の延在部の一方の遠位端と他方の遠位端とを結ぶ第1仮想直線を引き、この第1仮想直線の垂直二等分線を引いた場合、前記垂直二等分線が前記挿入孔を通過する、請求項2乃至4のいずれか1項に記載の水栓装置。
- 前記第1仮想直線に対して平行に、前記挿入孔の中心を通る第2仮想直線を引き、前記一対の延在部のうち、前記第2仮想直線に対して最も遠位にある各々の遠位点を結ぶ第3仮想直線を引き、この第3仮想直線の垂直二等分線を引いた場合、前記垂直二等分線が前記挿入孔を通過する請求項5記載の水栓装置。
- 前記一対の延在部の少なくとも一方は、前記台座部材の内壁面に前記固定軸の軸周り方向にて係止する係止部を有する、請求項2乃至6のいずれか1項に記載の水栓装置。
- 前記台座部材は樹脂製である、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の水栓装置。
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