JP2015183043A - 土壌用改質材および土壌の改質方法 - Google Patents

土壌用改質材および土壌の改質方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高含水土壌を短時間で固化改良することができ、かつ、土壌に含まれる有害物質(例えば、フッ素や重金属類等)の不溶化を行うことができる土壌用改質材を提供する。【解決手段】多糖類およびグルコン酸塩の少なくともいずれか一方と、マグネシウム含有物質を含む土壌用改質材。上記多糖類は、好ましくはグアガムおよびキサンタンガムの少なくともいずれか一方であり、上記グルコン酸塩は、好ましくはグルコン酸ナトリウムである。上記土壌用改質材は、さらに、補助材を含んでいてもよい。【選択図】なし

Description

本発明は、土壌用改質材および土壌の改質方法に関する。
浚渫土砂等の高含水土壌は高い流動性を有するため、運搬を行う際にダンプトラック等の荷台に山積みにすることができない。また、高含水土壌は運搬中の揺り動かしによって泥状化し易いことから、ダンプトラックを使用した運搬が非常に困難である。
そのため、ダンプトラックで搬出可能な程度に強度を付与することを目的として、浚渫土砂等の固化処理を行う場合がある。該固化処理は、土砂搬出作業の効率化のため、短時間で所定の固化強度を発現させるものであることが好ましい。
例えば、特許文献1には、椰子屑(Coir pith)及び多糖類系の水溶性高分子物質を含有することを特徴とする掘削泥土の改質剤が記載されている。該改質剤を含水率の高い掘削泥土に添加することにより、短時間でその流動性を失わせ、強度が大きく再利用が可能な処理土とすることができる。
一方、浚渫土砂等は重金属類等の有害物質を含む場合がある。浚渫土砂等が重金属類等の有害物質を含む場合、浚渫土砂等の運搬中に周辺に汚染を拡散させないため、浚渫土砂等に対して重金属類等の有害物質の不溶化処理を行う必要がある。
特開平10−36839号公報
高含水土壌を短時間で固化するための改質材(以下、「固化改質材」ともいう。)として生石灰を使用した場合、数時間で所定の固化強度を得ることができるが、大きな発熱が生じ、さらに、土壌が高アルカリ性となるために、フッ素など一部の有害物質の土壌からの溶出量が増加するという問題があった。
また、固化改質材としてセメント系材料を使用した場合、セメント系材料の初期強度発現性は低いことから、短時間で所定の固化強度を発現させるためには、その添加量を増やす必要がある。その結果、土壌が高アルカリ性となり生石灰を用いた場合と同様の問題が発生する。
さらに、固化改質材としてアクリル系高分子を使用した場合、短時間で所定の固化強度を発現させることができるが、コストが高くなるという問題があった。
一方、重金属類等の有害物質の不溶化材としてキレート系不溶化材を使用した場合、コストが高くなるという問題があった。また、キレート系不溶化材は土壌を固化することはできないため、固化材と併用する必要がある。
また、重金属類等の有害物質の不溶化材としてマグネシウム系不溶化材を使用した場合、コストを低くすることはできるが、短時間で所定の固化強度を発現させることは困難である。
上述した通り、各材料は一長一短を有し、単一の材料によって土壌の固化及び重金属類等の有害物質の不溶化の効果を発現することは困難であった。
そこで、本発明の目的は、高含水土壌を短時間で固化改良することができ、かつ、土壌に含まれる有害物質(例えば、フッ素や重金属類等)の不溶化を行うことができる土壌用改質材を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、多糖類およびグルコン酸塩の少なくともいずれか一方と、マグネシウム含有物質を含む土壌用改質材によれば、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、以下の[1]〜[5]を提供するものである。
[1] 多糖類およびグルコン酸塩の少なくともいずれか一方と、マグネシウム含有物質を含むことを特徴とする土壌用改質材。
[2] 上記多糖類がグアガムおよびキサンタンガムの少なくともいずれか一方であり、上記グルコン酸塩がグルコン酸ナトリウムである、前記[1]に記載の土壌用改質材。
[3] さらに、補助材を含む前記[1]または[2]に記載の土壌用改質材。
[4] 上記補助材が、無水石膏粉末、半水石膏粉末、炭酸カルシウム含有粉末、珪石粉末、頁岩粉末、および高炉スラグ微粉末の少なくともいずれか1種である、前記[3]に記載の土壌用改質材。
[5] 前記[1]〜[4]のいずれかに記載の土壌用改質材を用いた土壌の改質方法であって、多糖類およびグルコン酸塩の少なくともいずれか一方と、液性指数が0.70以上である土壌を混合して、第一の混合物を得る第一の混合工程と、上記第一の混合物を得た後に、上記第一の混合物と、マグネシウム含有物質を混合して、上記土壌用改質材を含む土壌を得る第二の混合工程、を含むことを特徴とする土壌の改質方法。
本発明の土壌用改質材によれば、高含水土壌を短時間で固化改良することができ、かつ、土壌に含まれる有害物質(例えば、フッ素や重金属類等)の不溶化を行うことができる。
本発明の土壌用改質材によれば、高含水土壌を数時間で固化して、ダンプトラック等によって運搬することが可能であり、かつ、運搬中に周辺に汚染を拡散させることがなくなる。
本発明の土壌用改質材は、多糖類およびグルコン酸塩の少なくともいずれか一方と、マグネシウム含有物質を含むものである。
本発明において処理の対象となる土壌の液性指数(I)は、通常、0.70以上、好ましくは0.75以上である。液性指数(I)が0.70以上であると、土壌のハンドリング性状が著しく低下するが、本発明の土壌用改質材を用いることで、土壌を固化改良して、ハンドリング性状を向上することができる。
土壌の液性指数(I)の上限は特に限定されるものではないが、好ましくは3.50以下、より好ましくは3.20以下である。
ここで、液性指数(I)とは、自然状態にある土の含水比(w:自然含水比)が液性限界(w)や塑性限界(w)に対して相対的にどの位の所にあるかを示したもので、自然含水状態における土の相対的な硬さ、軟らかさを表す指数である。液性指数(I)は、次の式(1)から求められる。
(%)=(w−w)/(w−w) (1)
(式(1)中、wは自然含水比、wは塑性限界、wは液性限界を示す。)
塑性限界(w)とは、土が塑性状から半固体状に移るときの境界の含水比(%)を意味する。
液性限界(w)とは、土が塑性状から液状に移るときの境界の含水比(%)を意味する。
また、本発明において処理の対象となる土壌は、好ましくは、土壌の含水比が土壌の限界含水比よりも大きいものである。該含水比が該限界含水比よりも大きい場合、土壌は液状であり、土壌のハンドリング性状が著しく低下する。しかし、本発明の土壌用改質材を用いることで、土壌を固化改良して、ハンドリング性状を向上することができる。
特に、細粒分の少ない砂質土など、液性限界を測定できない土壌は、該限界含水比を評価することで、本発明において処理の対象となる土壌であるかを判断することができる。
ここで、「限界含水比」とは、最大乾燥密度の90%の乾燥密度が得られるような含水比の上限を意味する。
多糖類としては、例えば、グアガム、キサンタンガム、トランガンガム、ダイユータンガム、ローカストビーンガム、キスシードガム、カラヤガム、デンプン、グルコマンナン、アルギン酸ナトリウム、プルラン、ペクチン、カラギーナン等が挙げられる。
中でも、本発明の効果(短時間で土壌を固化改良する等)を高める観点から、グアガムおよびキサンタンガムが好適である。
グルコン酸塩としては、例えば、グルコン酸ナトリウム、グルコン酸カリウム、グルコン酸カルシウム等が挙げられる。
中でも、本発明の効果(短時間で土壌を固化改良する等)を高める等の観点から、グルコン酸ナトリウムが好適である。
これらの多糖類の例示物は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
処理対象である土壌の単位体積(1m)当たりの多糖類およびグルコン酸塩の少なくともいずれか一方の添加量(kg)は、本発明の効果(短時間で土壌を固化改良する等)を高める観点から、好ましくは1kg/m以上、より好ましくは2kg/m以上、特に好ましくは2.5kg/m以上である。
該添加量の上限は、特に限定されるものではないが、通常、50kg/m以下である。
本発明で用いられるマグネシウム含有物質としては、例えば、軽焼マグネシアまたはその部分水和物を含むものが挙げられる。
軽焼マグネシアは、炭酸マグネシウムと水酸化マグネシウムのいずれか一方または両方を含む固形原料を、好ましくは600〜1,300℃の温度で焼成することによって得ることができる。
ここで、固形原料としては、例えば、マグネサイト、ドロマイト、ブルーサイト、または、海水中のマグネシウム成分を消石灰等のアルカリで沈澱させて得た水酸化マグネシウム等の、塊状物または粉粒状物が挙げられる。
また、焼成温度(加熱温度)は、好ましくは600〜1,300℃、より好ましくは750〜1,100℃、特に好ましくは800〜1,000℃である。該温度が600℃以上であると、軽焼マグネシアの生成の効率が向上する点で、好ましい。該温度が1,300℃以下であると、有害物質の不溶化の効果が向上する点で、好ましい。
焼成時間(加熱時間)は、固形原料の仕込み量や粒度等によって異なるが、通常、30分間〜5時間である。
軽焼マグネシアの部分水和物は、軽焼マグネシアを粉砕した後、当該粉砕物に水を添加して撹拌し混合するか、または、当該粉砕物を相対湿度80%以上の雰囲気下に1週間以上保持して、軽焼マグネシアを部分的に水和させることによって得ることができる。
軽焼マグネシアまたはその部分水和物中の酸化マグネシウム(MgO)の含有率は、本発明の効果(有害物質(例えば、フッ素や重金属類)を不溶化する等)を高める観点から、好ましくは50質量%以上、より好ましくは70質量%以上、さらに好ましくは80質量%以上、特に好ましくは85質量%以上である。
軽焼マグネシアの部分水和物中の水酸化マグネシウムの酸化物換算の含有率は、本発明の効果(有害物質を不溶化する等)を高める観点から、好ましくは50質量%以下、より好ましくは20質量%以下である。
軽焼マグネシアまたはその部分水和物中の酸化マグネシウム及び水酸化マグネシウム以外の成分の含有率は、本発明の効果(有害物質を不溶化する等)を高める観点から、好ましくは7質量%以下、より好ましくは5質量%以下である。
軽焼マグネシアまたはその部分水和物のブレーン比表面積は、本発明の効果(有害物質を不溶化する等)を高める観点から、好ましくは4,000〜20,000cm/g、より好ましくは4,500〜10,000cm/g、特に好ましくは5,000〜7,000cm/gである。
処理対象である土壌の単位体積当たりのマグネシウム含有物質の添加量は、好ましくは20kg/m以上、より好ましくは40kg/m以上、特に好ましくは60kg/m以上ある。
該配合量が20kg/m以上であれば、有害物質(例えば、フッ素や重金属類)の溶出量を低減させることができる。
該配合量の上限は特に限定されるものではないが、通常、150kg/m以下である。
本発明の土壌用改質材は、さらに、補助材を含んでもよい。
補助材を含むことで、土壌用改質材の固化改良性を高めることができる。
補助材としては、例えば、半水石膏粉末、無水石膏粉末、炭酸カルシウム含有粉末(例えば、石灰石粉末)、珪石粉末、頁岩粉末、及び、高炉スラグ微粉末等が挙げられる。
補助材として用いられる半水石膏粉末としては、排脱二水石膏を加熱・脱水処理して得られる半水石膏や、廃石こうボードなどの廃石膏を加熱・脱水処理して得られる再生半水石膏等が挙げられる。
補助材として用いられる無水石膏粉末としては、天然無水石膏のほか、廃石こうボードなどの廃石膏を加熱・脱水処理して得られる再生無水石膏等が挙げられる。
炭酸カルシウム含有粉末としては、例えば、工業用炭酸カルシウム粉末、試薬の炭酸カルシウム粉末、石灰石粉末、炭酸カルシウムを主成分とする貝殻の粉砕物、または、サンゴの粉砕物等が挙げられる。
炭酸カルシウム含有粉末中の炭酸カルシウムの含有率は、好ましくは80質量%以上、より好ましくは90質量%以上、特に好ましくは95質量%以上である。
これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
補助材のブレーン比表面積は、好ましくは3,000〜8,000cm/g、より好ましくは4,000〜6,000cm/gである。該ブレーン比表面積が上記数値範囲内であれば、本発明の効果(短時間で土壌を固化改良する等)を高めることができる。
処理対象である土壌の単位体積当たりの補助材の添加量は、本発明の効果(短時間で土壌を固化改良する等)を高める観点から、好ましくは2〜40kg/m、より好ましくは4〜30kg/mである。
次に、上述の土壌用改質材を用いた土壌の改質方法について説明する。
本発明の土壌の改質方法の好ましい実施形態は、多糖類およびグルコン酸塩の少なくともいずれか一方と、土壌を混合して、第一の混合物を得る第一混合工程と、第一の混合物を得た後に、第一の混合物と、マグネシウム含有物質を混合して、上述の土壌用改質材を含む土壌を得る第二混合工程、を含むものである。
第一の混合物を得た後に、得られた混合物を解きほぐすことが好ましい。混合物を解きほぐす時間は、本発明の効果(短時間で土壌を固化改良する等)を高める観点から、好ましくは15秒間〜10分間、より好ましくは20秒間〜8分間、特に好ましくは30秒間〜5分間である。
多糖類、グルコン酸塩、マグネシウム含有物質、及び、必要に応じて配合される補助材の土壌への混合方法は、特に限定されるものではないが、多糖類等を粉体のままで、機械攪拌混合する方法や、バックホウを用いて混合する方法等を用いることができる。また、多糖類等と水を予め混合してスラリーとして、該スラリーと土壌を混合してもよい。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
使用材料は、以下に示すとおりである。
(1)土壌A:詳細は表1に記載する。
(2)土壌B:詳細は表1に記載する。
(3)土壌C:詳細は表1に記載する。
(4)多糖類A:グアガム(ソーマル社製、商品名「GUAR GUM GU/F」)
(5)多糖類B:キサンタンガム(日本コロイド社製、商品名「キサンタンガム」)
(6)グルコン酸塩:グルコン酸ナトリウム(太平洋シールドメカニクス社製、商品名「SP−R」)
(7)増粘剤A:セルロース系増粘剤(太平洋マテリアル社製、商品名「太平洋エルコン」)
(8)増粘剤B:グリコール系増粘剤(花王社製、商品名「エマノーン3199V」)
(9)増粘剤C:アクリル系増粘剤(東亞合成社製、商品名「アロンB−500」)
(10)普通ポルトランドセメント:太平洋セメント社製
(11)生石灰:粒状生石灰(山陽太平洋ライム社製、粒径0.5〜2.5mm)
(12)マグネシウム含有物質A;軽焼マグネシア粉末(マグネサイトを850℃で焼成した後、粉砕したもの;酸化マグネシウムの含有率:95質量%、ブレーン比表面積:5,500cm/g)
(13)マグネシウム含有物質B;軽焼マグネシアの部分水和物粉末(マグネシウム含有物質Aの一部を水和したもの、酸化マグネシウムの含有率:50〜96.5質量%、水酸化マグネシウムの含有率:3.5〜50質量%)
(14)補助材A:炭酸カルシウム含有粉末(石灰石粉末、ブレーン比表面積:4,000cm/g、炭酸カルシウムの含有率:98.4質量%、太平洋セメント社製)
(15)補助材B:珪石粉末(ブレーン比表面積:4,500cm/g、関西太平洋鉱産社製)
(16)補助材C:頁岩粉末(ブレーン比表面積:5,000cm/g、関西太平洋鉱産社製)
Figure 2015183043
[実施例1]
表2の「土壌用改質材c」に示す各材料を用いて、土壌用改質材cを調製した。具体的には、土壌Aおよび多糖類Aを、ホバートミキサを用いて1分間混練した後、得られた混練物を30秒間解きほぐした。次いで、得られた混練物に、マグネシウム含有物質Aと水を含むスラリー(水とマグネシウム含有物質Aの質量比(水/マグネシウム含有物質A)が1.0のもの)を添加し、さらに3分間混練して、土壌用改質材cを含む土壌を得た。その後、得られた土壌について、20℃の条件下で、所定の試験材齢まで封緘養生を行った。
土壌用改質材cを含む土壌の3時間コーン指数、フッ素溶出量、及びpHを、以下の測定方法によって測定した。結果を表3に示す。
[3時間コーン指数の測定]
「JIS A 1228(締固めた土のコーン指数試験方法)」に準拠して、土壌の材齢3時間におけるコーン指数を測定した。
[フッ素溶出量の測定]
3日間養生を行った土壌を、環境省告示第18号に準拠してフッ素の溶出試験を行い、フッ素の溶出量を測定した。
[pHの測定]
フッ素溶出量測定用検液を、pHメーター(堀場製作所社製、商品名「F−52」)およびpH電極(堀場製作所社製、商品名「9615−10D」)を用いて測定した。
[実施例2〜12]
マグネシウム含有物質Aと水を含むスラリーの代わりに、表2に示すマグネシウム含有物質と補助材と水を含むスラリー(水と、マグネシウム含有物質と補助材との混合物の質量比が1.0のもの)を用いる以外は、実施例1と同様にして、土壌用改質材d〜nを含む土壌を得た。
[比較例1]
土壌用改質材を含まない、土壌Aを使用した。
[比較例2]
多糖類Aを使用せずに、土壌Aに、マグネシウム含有物質Aと水を含むスラリーを添加する以外は、実施例1と同様にして、土壌用改質材aを含む土壌を得た。
[比較例3〜8]
土壌用改質材として、表2〜表3に示す土壌用改質材を使用する以外は、実施例2と同様にして、土壌用改質材b、o〜sを含む土壌を得た。
以上の実施例2〜12および比較例1〜8について、実施例1と同様にして、3時間コーン指数、フッ素溶出量、及びpHを測定した。結果を表3に示す。
Figure 2015183043
Figure 2015183043
[実施例13]
土壌Aの代わりに土壌Bを使用し、表2および表4に示す土壌用改質材eを使用する以外は、実施例2と同様にして、土壌用改質材eを含む土壌を得た。
[比較例9]
土壌用改質材を含まない、土壌Bを使用した。
[比較例10]
土壌Aの代わりに土壌Bを用いる以外は、比較例2と同様にして、土壌用改質材aを含む土壌を得た。
[比較例11]
土壌Aの代わりに土壌Bを用いる以外は、比較例3と同様にして、土壌用改質材bを含む土壌を得た。
[比較例12]
土壌Aの代わりに土壌Bを用いて、表2および表4に示す土壌用改質材sを使用する以外は、実施例2と同様にして、土壌用改質材sを含む土壌を得た。
以上の実施例13および比較例9〜12について、実施例1と同様にして、3時間コーン指数、フッ素溶出量、及びpHを測定した。結果を表4に示す。
Figure 2015183043
[実施例14]
土壌Aの代わりに土壌Cを使用し、表2および表5に示す土壌用改質材iを使用する以外は、実施例2と同様にして、土壌用改質材iを含む土壌を得た。
[比較例13]
土壌用改質材を含まない、土壌Cを使用した。
[比較例14]
土壌Aの代わりに土壌Cを用いる以外は、比較例2と同様にして、土壌用改質材aを含む土壌を得た。
[比較例15]
土壌Aの代わりに土壌Cを用いる以外は、比較例3と同様にして、土壌用改質材bを含む土壌を得た。
[比較例16]
土壌Aの代わりに土壌Cを使用し、表2および表5に示す土壌用改質材sを使用する以外は、実施例2と同様にして、土壌用改質材sを含む土壌を得た。
以上の実施例14および比較例13〜16について、実施例1と同様にして、3時間コーン指数、フッ素溶出量、及びpHを測定した。結果を表5に示す。
Figure 2015183043
表3〜5から、実施例1〜14では、処理後3時間で3時間コーン指数が300kN/m以上の高い数値を得ていることがわかる。特に、実施例1〜13では、400kN/m以上の高い数値を得ていることがわかる。
また、実施例1〜14において、フッ素の溶出量は、環境省告示第18号において規定された溶出量基準値(0.8mg/L)を満足している。
一方、多糖類またはグルコン酸塩を含まない土壌用改質材を用いた比較例1〜7、9〜11、13〜15では、3時間コーン指数が130kN/m以下の低い数値であることがわかる。また、比較例8、12、16では、フッ素の溶出量が溶出量基準値(0.8mg/L)を超えていることがわかる。

Claims (5)

  1. 多糖類およびグルコン酸塩の少なくともいずれか一方と、マグネシウム含有物質を含むことを特徴とする土壌用改質材。
  2. 上記多糖類がグアガムおよびキサンタンガムの少なくともいずれか一方であり、上記グルコン酸塩がグルコン酸ナトリウムである、請求項1に記載の土壌用改質材。
  3. さらに、補助材を含む請求項1または2に記載の土壌用改質材。
  4. 上記補助材が、無水石膏粉末、半水石膏粉末、炭酸カルシウム含有粉末、珪石粉末、頁岩粉末、および高炉スラグ微粉末の少なくともいずれか1種である、請求項3に記載の土壌用改質材。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の土壌用改質材を用いた土壌の改質方法であって、
    多糖類およびグルコン酸塩の少なくともいずれか一方と、液性指数が0.70以上である土壌を混合して、第一の混合物を得る第一の混合工程と、
    上記第一の混合物を得た後に、上記第一の混合物と、マグネシウム含有物質を混合して、上記土壌用改質材を含む土壌を得る第二の混合工程、
    を含むことを特徴とする土壌の改質方法。
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