JP5969099B1 - 気泡シールド工法で発生する泥土の処理方法 - Google Patents

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【課題】気泡シールド工法で発生する泥土が、例えば40%以上の大きな含水比を有する粘性土であっても、400kN/m2以上のコーン指数を有する固化体(処理済みの泥土)を形成させることができる泥土の処理方法を提供する。【解決手段】(A)気泡シールド工法で発生する泥土に、アニオン性高分子凝集剤100質量部およびカチオン性高分子凝集剤0.05〜50質量部を含む高分子凝集剤を添加して、該高分子凝集剤を添加した泥土について、粉砕および混合の処理を行ない、高分子凝集剤を含む泥土を得る凝集剤添加工程、および、(B)工程(A)で得られた高分子凝集剤を含む泥土に、マグネシウム成分および金属硫酸塩と金属塩化物の中から選ばれる少なくとも1種からなる金属塩を含む固化不溶化材を添加して混合し、処理済みの泥土を形成させる固化不溶化材添加工程、を含む泥土の処理方法。【選択図】なし

Description

本発明は、気泡シールド工法で発生する泥土の処理方法に関する。
従来、気泡シールド工法で発生する泥土を固化して処理することが、行なわれている。
この処理方法の一例として、特許文献1に、気泡シールド工法で発生する建設排泥に、アニオン性高分子凝集剤または天然高分子を添加混合し、造粒した後、無機系固化材を添加混合して固化することを特徴とする気泡シールド工法で発生する建設排泥の処理方法が記載されている。
一方、重金属等を含む汚染土壌を固化して、重金属等を不溶化するための固化不溶化材として、例えば、特許文献2に、金属硫酸塩および金属塩化物から選ばれる、少なくとも1種以上の水溶性塩類(A)100質量部に対し、下記(B1)〜(B3):
(B1)炭酸マグネシウムおよび/または水酸化マグネシウムを主成分とする固形物を、650〜1000℃で焼成して、酸化マグネシウムを含む焼成物を得た後、該焼成物を部分的に水和させて生成した水酸化マグネシウムを一部に含むマグネシア類、
(B2)1000℃における強熱減量率が、1.5〜12.0質量%であるマグネシア類、
(B3)カルシウムの含有率が、CaO換算で3.0質量%以下であるマグネシア類、
の条件をすべて満たすマグネシア類(B)を、5〜50質量部含むことを特徴とする重金属等処理材が記載されている。
特開2006−265885号公報 特許第5757613号公報
本発明の目的は、気泡シールド工法で発生する泥土が、含水比が大きい粘性土であっても、400kN/m以上のコーン指数を有する固化体(処理済みの泥土)を形成させることができる泥土の処理方法を提供することである。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、処理対象物である泥土に対して、特定の2種の高分子凝集剤を特定の量で添加して、特定の処理を行なった後、得られた処理後の泥土に対して、さらに、特定の固化不溶化材を添加して混合すれば、本発明の目的を達成することができることを見出し、本発明を完成した。
本発明は、以下の[1]〜[9]を提供するものである。
[1] (A)気泡シールド工法で発生する泥土に、アニオン性高分子凝集剤100質量部およびカチオン性高分子凝集剤0.05〜50質量部を含む高分子凝集剤を添加して、該高分子凝集剤を添加した泥土について、粉砕および混合の処理を行ない、高分子凝集剤を含む泥土を得る凝集剤添加工程、および、(B)上記高分子凝集剤を含む泥土に、マグネシウム成分および金属硫酸塩と金属塩化物の中から選ばれる少なくとも1種からなる金属塩を含む固化不溶化材を添加して混合し、処理済みの泥土を形成させる固化不溶化材添加工程、を含むことを特徴とする気泡シールド工法で発生する泥土の処理方法。
[2] 上記アニオン性高分子凝集剤が、逆相エマルション型アニオン性ポリアクリルアミドを含み、かつ、上記カチオン性高分子凝集剤が、ポリアミン、ジアリル系アミン、ポリアルキレン・ポリアミン、およびポリアクリル酸エステルの中から選ばれる少なくとも1種を含む、前記[1]に記載の泥土の処理方法。
[3] 上記固化不溶化材の上記マグネシウム成分が、下記(1)〜(3)の条件をすべて満たすマグネシア類を、上記金属塩100質量部当たり5〜50質量部の量で含む、前記[1]又は[2]に記載の泥土の処理方法。
(1)炭酸マグネシウムおよび/または水酸化マグネシウムを主成分とする固形物を、650〜1000℃で焼成して、酸化マグネシウムを含む焼成物を得た後、該焼成物を部分的に水和させて生成した水酸化マグネシウムを一部に含むマグネシア類
(2)1000℃における強熱減量率が、1.5〜12.0質量%であるマグネシア類
(3)カルシウムの含有率が、CaO換算で3.0質量%以下であるマグネシア類
[4] 上記固化不溶化材が、半水石膏、炭酸カルシウム含有物、珪石粉末、および砕石微粉末から選ばれる少なくとも1種からなる助材を含む、前記[1]〜[3]のいずれかに記載の泥土の処理方法。
[5] 上記凝集剤添加工程(A)における粉砕および混合の処理が、竪型3軸クラッシャーを用いて行なわれる、前記[1]〜[4]のいずれかに記載の泥土の処理方法。
[6] 上記気泡シールド工法で発生する泥土が、土壌汚染対策法(平成15年)における第二種特定有害物質の土壌溶出量基準を満たさないものである、前記[1]〜[5]のいずれかに記載の泥土の処理方法。
[7] 上記処理済みの泥土の溶出検液のpHが、5.8〜8.6である、前記[1]〜[6]のいずれかに記載の泥土の処理方法。
[8] 上記処理済みの泥土が、土壌汚染対策法(平成15年)における第二種特定有害物質の土壌溶出量基準を満たすものである、前記[1]〜[7]のいずれかに記載の泥土の処理方法。
[9] 上記気泡シールド工法で発生する泥土1m当たり、上記高分子凝集剤の添加量が、0.5〜10kgであり、かつ、上記固化不溶化材の添加量が、20〜250kgである、前記[1]〜[8]のいずれかに記載の泥土の処理方法。
本発明によれば、気泡シールド工法で発生する泥土が、含水比が大きい粘性土であっても、400kN/m以上のコーン指数を有する固化体(処理済みの泥土)を形成させることができる。
本発明の気泡シールド工法で発生する泥土の処理方法は、(A)気泡シールド工法で発生する泥土に、アニオン性高分子凝集剤100質量部およびカチオン性高分子凝集剤0.05〜50質量部を含む高分子凝集剤を添加して、該高分子凝集剤を添加した泥土について、粉砕および混合の処理を行ない、高分子凝集剤を含む泥土を得る凝集剤添加工程、および、(B)上記高分子凝集剤を含む泥土に、マグネシウム成分および金属硫酸塩と金属塩化物の中から選ばれる少なくとも1種からなる金属塩を含む固化不溶化材を添加して混合し、処理済みの泥土を形成させる固化不溶化材添加工程、を含む。
以下、工程毎に詳しく説明する。
[(A)凝集剤添加工程]
本発明の処理対象物は、気泡シールド工法で発生する泥土である。
気泡シールド工法とは、土圧式シールド工法の一種であり、切羽あるいはチャンバ内に、特殊起泡材により作られた気泡を注入しながら、掘進する工法をいう。
本発明の処理対象物である、気泡シールド工法で発生する泥土の好ましい例としては、土壌汚染対策法(平成15年)における第二種特定有害物質の土壌溶出量基準を満たさないもの(換言すると、土壌溶出量基準として定められているカドミウム及びその化合物、六価クロム化合物、水銀及びその化合物、セレン及びその化合物、鉛及びその化合物、砒素及びその化合物、ふっ素及びその化合物、および、ほう素及びその化合物の中のいずれかについて、土壌溶出量基準(mg/L)の上限値を超えるもの;以下、これらの有害物質を「重金属等」と総称することがある。)が挙げられる。
本発明の処理対象物である泥土の含水比は、特に限定されないが、含水比が大きい粘性土であっても、大きなコーン指数を有する固化体を形成させることができるという本発明の特長を生かす観点から、好ましくは30%以上、より好ましくは40%以上、さらに好ましくは50%以上、特に好ましくは60%以上である。
該含水比の上限値は、特に限定されないが、通常、80%である。
ここで、含水比とは、泥土に含まれている水の質量を、泥土の絶対乾燥状態の質量で除したものを百分率で表したもの(「水の質量」×100÷「絶対乾燥状態の質量」)をいう。
本発明で用いる高分子凝集剤は、アニオン性高分子凝集剤およびカチオン性高分子凝集剤を含むものである。
アニオン性高分子凝集剤の例としては、逆相エマルション型アニオン性ポリアクリルアミド等が挙げられる。
カチオン性高分子凝集剤の例としては、ポリアミン、ジアリル系アミン、ポリアルキレン・ポリアミン、ポリアクリル酸エステル等が挙げられる。
カチオン性高分子凝集剤の配合量は、アニオン性高分子凝集剤100質量部に対して、0.05〜50質量部、好ましくは0.1〜40質量部、特に好ましくは0.3〜30質量部である。該配合量が0.01質量部未満では、固化体(処理済みの泥土)のコーン指数が小さくなり、本発明の効果を十分に得ることが困難となる。該配合量が50質量部を超えると、該配合量が40質量部以下である場合に比べて、固化体(処理済みの泥土)のコーン指数が低下することがある。
本発明の処理対象物である泥土1m当たりの高分子凝集剤(アニオン性高分子凝集剤およびカチオン性高分子凝集剤を含むもの)の添加量は、好ましくは0.5〜10kg、より好ましくは0.6〜9kg、さらに好ましくは0.7〜8kg、特に好ましくは0.8〜7kgである。該添加量が0.5kg以上であると、固化体(処理済みの泥土)について、大きなコーン指数を得ることができる。該添加量が10kg以下であると、泥土と高分子凝集剤の粉砕および混合の処理を容易に行うことができ、また、処理コストの過度な増大を避けることができる。
高分子凝集剤を添加した泥土について行なわれる粉砕および混合の処理のための手段の好ましい一例として、竪型3軸クラッシャーが挙げられる。
竪型3軸クラッシャーを用いることによって、粉砕と混合を同時に行なうことができ、本発明の処理方法における処理の効率を高めることができる。
なお、泥土と高分子凝集剤の混合過程で、粒径の大きい造粒物が形成された場合であっても、この造粒物は、竪型3軸クラッシャーによって粉砕される。
本発明において、粉砕および混合の処理のための手段として、粉砕手段と混合手段の組み合わせを用いてもよい。この場合、粉砕手段としては、ボールミル、ローラミル等が挙げられる。混合手段としては、強制撹拌型ミキサ等が挙げられる。粉砕と混合の順序は、混合の後に粉砕を行なってもよいし、粉砕の後に混合を行なってもよい。
[(B)固化不溶化材添加工程]
本発明で用いる固化不溶化材は、マグネシウム成分、および、金属硫酸塩と金属塩化物の中から選ばれる少なくとも1種からなる金属塩を含むものである。
マグネシウム成分の例としては、酸化マグネシウム含有物質等が挙げられる。
酸化マグネシウム含有物質の例としては、軽焼マグネシアや、軽焼マグネシアの部分水和物等が挙げられる。
金属硫酸塩の例としては、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄、ポリ硫酸第二鉄等の硫酸鉄塩や、硫酸アルミニウム、硫酸アルミニウムカリウム、硫酸アルミニウムナトリウム等の硫酸アルミニウム塩等が挙げられる。なお、後述の半水石膏(助材の一例)は、ここでの金属硫酸塩の例に含まれないものとする。
金属塩化物の例としては、塩化第一鉄、塩化第二鉄等の塩化鉄塩や、ポリ塩化アルミニウム等の塩化アルミニウム塩等が挙げられる
本発明で用いる固化不溶化材の好ましい一例として、下記(1)〜(3)の条件をすべて満たすマグネシア類を、金属硫酸塩と金属塩化物の中から選ばれる少なくとも1種からなる金属塩100質量部当たり5〜50質量部の量で含むものが挙げられる。
(1)炭酸マグネシウムおよび/または水酸化マグネシウムを主成分とする固形物を、650〜1000℃で焼成して、酸化マグネシウムを含む焼成物を得た後、該焼成物を部分的に水和させて生成した水酸化マグネシウムを一部に含むマグネシア類
(2)1000℃における強熱減量率が、1.5〜12.0質量%であるマグネシア類
(3)カルシウムの含有率が、CaO換算で3.0質量%以下であるマグネシア類
この固化不溶化材(好ましい一例)の詳細は、特許第5757613号公報(上述の特許文献2)に記載されているとおりである。
固化不溶化材は、上述のマグネシウム成分および金属塩に加えて、泥土の固化または重金属等の不溶化の効果を高めることなどを目的として、各種の助材を含むことができる。
助材の例としては、半水石膏、炭酸カルシウム含有物、珪石粉末、砕石微粉末等が挙げられる。これらの助材の例の詳細は、特許第5757613号公報(上述の特許文献2)に記載されているとおりである。
本発明の処理対象物である泥土1m当たりの固化不溶化材の添加量は、好ましくは20〜250kg、より好ましくは22〜200kg、さらに好ましくは24〜170kg、特に好ましくは25〜150kgである。該添加量が20kg以上であると、重金属類等(特に、第二種特定有害物質)の溶出量を低く抑えることができ、不溶化の効果を十分に得ることができる。また、固化体(処理済みの泥土)について、大きなコーン指数を得ることができる。該添加量が250kg以下であると、処理コストの過度な増大を避けることができる。
固化不溶化材添加工程(B)における混合は、例えば、バックホウや、各種のミキサ(例えば、パン型ミキサ、パドルミキサ、ロータリーハンマミキサ、4軸直列混合式ミキサ等)等の混合手段を用いて行なわれる。
固化不溶化材添加工程(B)で得られる処理済みの泥土(固化体)は、好ましくは、土壌汚染対策法(平成15年)における第二種特定有害物質の土壌溶出量基準を満たすものである。
ここで、第二種特定有害物質の土壌溶出量は、平成15年3月6日環境省告示第18号「土壌溶出量調査に係る測定方法を定める件」に記載されている方法を用いて、溶出検液を作成し、「JIS K 0102(2013)」に準じて測定することができる。
また、固化不溶化材添加工程(B)で得られる処理済みの泥土(固化体)は、好ましくは、その溶出検液のpHが5.8〜8.6の範囲内となるものである。
ここで、処理済みの泥土の溶出検液のpHは、「JIS K 0102(2013) 12.1 ガラス電極法」に準拠して測定することができる。
処理済みの泥土(固化体)のコーン指数は、固化不溶化材添加工程(B)の終了時から6時間経過後の時点における値として、好ましくは400kN/m以上、より好ましくは500kN/m以上、特に好ましくは600kN/m以上である。
なお、コーン指数が400kN/m以上であれば、処理済みの泥土の運搬が容易となる。
ここで、コーン指数は、「JIS A 1210(2009)」(突固めによる土の締固め試験方法)に準拠して、供試体(未処理の泥土)を作製した後、この供試体についての固化不溶化材添加工程(B)の混合の終了時から6時間経過後の時点で、「JIS A 1228(2009)」(締固めた土のコーン指数試験方法)に準拠して、測定することができる。
[実施例]
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(1)泥土
泥土としては、表1に示すNo.1〜No.3の泥土を使用した。
Figure 0005969099
(2)高分子凝集剤
高分子凝集剤としては、表2に示すNo.A〜No.Hの凝集剤を使用した。表2中の凝集剤の質量部の値は、いずれも、液体での質量部を表す。
Figure 0005969099
(3)固化不溶化材
固化不溶化材としては、表3に示すNo.a〜No.dの固化不溶化材を使用した。
なお、表3中のマグネシア類は、上述の固化不溶化材の好ましい一例におけるマグネシア類の(1)〜(3)の条件をすべて満たすものである。
Figure 0005969099
(4)試験方法
泥土(No.1〜No.3)に高分子凝集剤(アニオン性高分子凝集剤とカチオン性高分子凝集剤を予め混合してなるもの)を添加し、竪型3軸クラッシャ−を使用して、1〜3秒間、粉砕および混合の処理を行なった。
処理後の高分子凝集剤を含む泥土に、固化不溶化材を添加し、2軸パドルミキサを使用して、1分間混合した。
なお、固化不溶化材a〜cは、各材料を事前に混合しておき、該混合物を泥土に添加することによって用いた。固化不溶化材dは、硫酸アルミニウムとマグネシア類を事前に混合しておき、該混合物とポリ塩化アルミニウムをそれぞれほぼ同時に泥土に添加することによって用いた。
混合後の処理済みの泥土(固化体)について、上述の方法を用いて、コーン指数(工程(B)の終了から6時間後の値)、有害物質(ふっ素、砒素、または鉛)の土壌溶出量、および、溶出検液のpHを測定した。
結果を表4に示す。
Figure 0005969099
表4から、実施例1〜8では、短時間(6時間)で400kN/m以上のコーン指数が得られており、埋立処分場等への処理済みの泥土の運搬等を短時間で始めることができることがわかる。
一方、比較例1〜3では、コーン指数が300kN/m未満であり、実施例1〜8の値に比べて、非常に小さいことがわかる。

Claims (7)

  1. (A)気泡シールド工法で発生する泥土に、アニオン性高分子凝集剤100質量部カチオン性高分子凝集剤0.05〜20質量部を混合してなる高分子凝集剤を添加して、該高分子凝集剤を添加した泥土について、粉砕および混合の処理を行ない、高分子凝集剤を含む泥土を得る凝集剤添加工程、および、
    (B)上記高分子凝集剤を含む泥土に、マグネシウム成分および金属硫酸塩と金属塩化物の中から選ばれる少なくとも1種からなる金属塩を含む固化不溶化材を添加して混合し、処理済みの泥土を形成させる固化不溶化材添加工程、
    を含む、気泡シールド工法で発生する泥土の処理方法であって、
    上記アニオン性高分子凝集剤が、逆相エマルション型アニオン性ポリアクリルアミドを含み、かつ、上記カチオン性高分子凝集剤が、ポリアミン、ジアリル系アミン、ポリアルキレン・ポリアミン、およびポリアクリル酸エステルの中から選ばれる少なくとも1種を含むものであり、
    上記固化不溶化材の上記マグネシウム成分が、下記(1)〜(3)の条件をすべて満たすマグネシア類を、上記金属塩100質量部当たり5〜50質量部の量で含むことを特徴とする気泡シールド工法で発生する泥土の処理方法。
    (1)炭酸マグネシウムおよび/または水酸化マグネシウムを主成分とする固形物を、650〜1000℃で焼成して、酸化マグネシウムを含む焼成物を得た後、該焼成物を部分的に水和させて生成した水酸化マグネシウムを一部に含むマグネシア類
    (2)1000℃における強熱減量率が、1.5〜12.0質量%であるマグネシア類
    (3)カルシウムの含有率が、CaO換算で3.0質量%以下であるマグネシア類
  2. 上記固化不溶化材が、半水石膏、炭酸カルシウム含有物、珪石粉末、および砕石微粉末から選ばれる少なくとも1種からなる助材を含む請求項に記載の泥土の処理方法。
  3. 上記凝集剤添加工程(A)における粉砕および混合の処理が、竪型3軸クラッシャーを用いて行なわれる請求項1又は2に記載の泥土の処理方法。
  4. 上記気泡シールド工法で発生する泥土が、土壌汚染対策法(平成15年)における第二種特定有害物質の土壌溶出量基準を満たさないものである請求項1〜のいずれか1項に記載の泥土の処理方法。
  5. 上記処理済みの泥土の溶出検液のpHが、5.8〜8.6である請求項1〜のいずれか1項に記載の泥土の処理方法。
  6. 上記処理済みの泥土が、土壌汚染対策法(平成15年)における第二種特定有害物質の土壌溶出量基準を満たすものである請求項1〜のいずれか1項に記載の泥土の処理方法。
  7. 上記気泡シールド工法で発生する泥土1m当たり、上記高分子凝集剤の添加量が、0.5〜10kgであり、かつ、上記固化不溶化材の添加量が、20〜250kgである請求項1〜のいずれか1項に記載の泥土の処理方法。
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