JP2001200252A - 土壌硬化剤組成物とその製造方法 - Google Patents

土壌硬化剤組成物とその製造方法

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JP2001200252A JP2000008634A JP2000008634A JP2001200252A JP 2001200252 A JP2001200252 A JP 2001200252A JP 2000008634 A JP2000008634 A JP 2000008634A JP 2000008634 A JP2000008634 A JP 2000008634A JP 2001200252 A JP2001200252 A JP 2001200252A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 土壌を硬結させる目的のために、軽焼マ
グネシヤを主成分とする水硬性硬化物において、軽焼マ
グネシヤの自硬性を更に確実な硬化物とするために必須
の構成成分として、反応剤を添加した土壌硬化剤組成物
及びその製造方法. 【効果】 土壌を用いた硬化物を得る方法において、軽
焼マグネシヤを硬化剤主成分とすると、ポルトランドセ
メント以上の高強度及び環境負荷の少ないpHの低い構
造物を得る特徴を有し、水分の吸湿、吸排出特性の良好
な構造物が得られ、セメント構造物にない特性を有する
土壌硬化剤組成物及びその製造方法を提供することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自然環境負荷の少
ない構造物を土壌を利用して成型物を構築する、ポルト
ランドセメントに変わる軽焼マグネシヤを主成分とする
水硬性硬化物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポルトランドセメントは、砂利、砂、鉄
筋を複合化させコンクリートにした場合は、耐久性に富
む構造物として広く使用されている反面、環境面ではp
Hが14近くあり水中の構造物に生物が付着繁殖しにく
いため環境に良くないとされている。又陸上の構造物で
も中性化が進行しない限り、苔や草が付着しないため景
観を阻害する欠点があり、景観を改善するために、植物
や生物を繁殖させるために構造物に穴やポヶツトを設け
て景観を改善する試みが行われている。
【0003】又、少しでも景観を改善するために、コン
クリートの表面を石目調にする方法や偽木にする方法で
外観を良くする方法が行われている。しかし、これらの
方法では生物環境を改善するには限界があり、コンクリ
ートを自然環境になじませるにはセメント以外の材料を
使用する方法が種々試みられている。
【0004】例えば、コンクリートに合成樹脂エマルジ
ョンを添加してアルカリの溶出を低減させたり、コンク
リート表面を熱硬化性樹脂でコーティイングして表面化
改質を行う方法などが行われている。この方法ではコン
クリート表面に砂利や砂などを接着させて直接コンクリ
ートの表面を自然に接触させないような景観を改善する
方法が用いられることが多い。
【0005】しかし、本質的にはセメントに変わる生物
の繁殖しやすい素材が低コストで製造されることが好ま
しく、ポルトランドセメントに近い物性の自硬性を有す
る素材が求められている。
【0006】又、土質改良剤又は土壌改良剤として上市
されている製品は、石灰系及び高硫酸セメント、高炉ス
ラグ・石膏・石灰系及びシリカゾル、珪酸ソーダ・硬化
剤系、石膏系などがあり、ソイルセメントとして、ポル
トランドセメントを土壌に5〜10%添加する方法も行
われている。しかし、石膏以外ではpHが高く石膏の耐
水性の弱い点を考慮するとコストの安い土壌硬化剤はほ
とんど無いのが現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明が解決
しようとする課題は、成型物のpHが中性に近くポルト
ランドセメントに近い自硬性と水硬性を有し、凝結時間
が30分以上で、スラリー粘度が20以上あり骨材の砂
利、砂が使用出来て補強材の鉄筋や各種の繊維類が使用
できる条件を備え、圧縮強度が好ましくは28日強度が
50N/mm2以上で、曲げ強度が圧縮強度の1/5以
上の、ポルトランドセメントを上回る製品が期待できる
ような土壌硬化剤組成物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記物性に
鑑み課題を解決するために、鋭意研究の結果、軽焼マグ
ネシヤが水硬性を有し、ポルトランドセメントに近い物
性を満足させるためには、軽焼マグネシヤに各種の反応
剤を添加して強度を改善し、軽焼マグネシヤの欠点であ
る膨張性や耐水性を改善する方法でリン酸マグネシヤセ
メント及びオキシクロライドセメントの欠点を改善し、
コストを低減する方法でポルトランドセメントの価格に
匹敵する経済性を実現し、本発明を完成した。
【0009】即ち、本発明は、下記(1)〜(6)に示す土壌
硬化剤組成物、土壌硬化物の製造方法、並びに成型物の
製造方法である。 (1) 軽焼マグネシヤ100重量部に対し、石膏、ポルト
ランドセメント及び高炉スラグから選ばれる1種以上1
〜100重量部、好ましくは1〜50重量部を含み、凝
結遅延剤としてオキシカルボン酸塩又はケトカルボン酸
塩0.1〜1.0重量部を含有する土壌硬化剤組成物。 (2) 軽焼マグネシヤ100重量部に対し、徐放性リン酸
成分として水溶態りん酸肥料又は活性汚泥焼却灰5〜1
00重量部、又は吸着焼成メタリン酸5〜30重量部を
含む土壌硬化剤組成物。 (3) 軽焼マグネシヤ100重量部に対し、有機炭酸化合
物5〜30重量部を反応剤として含む土壌硬化剤組成
物。 (4) 上記(1)〜(3)のいずれかに記載の土壌硬化剤組成物
を土壌に添加する土壌硬化物の製造方法。 (5) 軽焼マグネシヤ100重量部に対し、土壌100〜
900重量部、水60〜700重量部からなる混合物
に、凝結促進剤として鉄の酸化物、塩化物又は硫酸塩、
あるいは凝結遅延剤としてオキシカルボン酸塩又はケト
カルボン酸塩を含む土壌硬化剤組成物。 (6) 上記(1)〜(3)、(5)のいずれかに記載の土壌硬化剤
組成物を用い、土木建築用構造物又はこれに関連する強
化材を複合化した成型物を製造する成型物の製造方法。
【0010】
【発明の実施の形態】従来、軽焼マグネシヤの水硬性は
あまり知られておらず、水酸化マグネシウムに水和する
段階では膨張性が高く、硬化物を破壊するような膨張性
を有しコンクリートの膨張剤としてCSAと同様に利用
されていたが、膨張速度が遅くコンクリート強度がある
程度発生してから膨張する欠点を有していた。
【0011】しかし、軽焼マグネシヤの水和速度を早め
完全水和した後にコンクリートが強度発現する場合は全
く問題がなく、この為には軽焼マグネシヤの粒度を水和
し易くするように粉砕粒度を小さくし、凝結遅延剤を添
加すると良好な未水和を残さない水和が可能であること
を確認した。
【0012】軽焼マグネシヤは、水と反応して水酸化マ
グネシウムになる段階で微細なコロイド状の非晶質水酸
化マグネシウムを与え、これが軽焼マグネシヤの自硬性
を生む原因であることがX線解析で明らかであるが、耐
水性を高める方法として軽焼マグネシヤ100重量部に
ポルトランドセメント5〜10重量部、高炉スラグ10
〜50重量部及び/又は石膏0.1〜5重量部の混合物
を添加すると良好な耐水性を付与することができる。
【0013】土壌を硬化させるための好ましい配合例
は、軽焼マグネシヤ100重量部に対し、ポルトランド
セメント5〜10重量部の混合物、又は軽焼マグネシヤ
100重量部に対し、高炉スラグ10〜50重量部及び
/又は石膏0.1〜5重量部の混合物を乾燥土壌(実験
上配合比の決定に適した条件を設定する都合上80℃で
乾燥したものを使用したが、必ずしも乾燥土壌の必要は
ない。以下同様)100〜2,000重量部、水30〜
80重量部、凝結遅延剤0.1〜1重量部を混合して、
スラリーとなし型枠に充填する。
【0014】この時、多量の空気を含み比重が軽くなる
ことがあるが真空脱泡することにより空気量を低減させ
ると、未脱泡では比重1.2の成型物が真空脱泡成型物
では比重2.2程度になり強度を上げることができる。
【0015】高強度品を得るには、混水量を35%程度
に下げるために減水剤を使用し30kg/cm2程度の
プレス成型もしくは押出成型を行うことにより、100
N/mm2近い圧縮強度を有する成型物が得られる。
【0016】更に、耐水性を上げるためには高価なリン
酸塩を使用することなく水溶態リン酸肥料粉末又は下水
道の活性汚泥焼却灰をリン酸源とする方法もしくは徐放
性リン酸として多孔質の非リン酸反応性の珪酸類、炭素
に吸着させたリン酸を440℃以上に焼成してメタリン
酸とする。これらに含まれているリン酸がメタリン酸と
して存在し水に溶出する速度が遅く、この為凝結時間が
長く保てるため従来のリン酸マグネシヤセメントにない
ポットライフが維持できる。
【0017】この硬化剤の特徴は、高い水比でも良く凝
結し高含水の土壌又はヘドロの固化に適している。土壌
成分としての本発明の原料は、ゼオライト、ケイソウ
土、ベントナイト、カオリン、火山灰、シラス、鹿沼
土、軽石などの他に人口的に得られる採石粉、スラグ、
焼却灰、各種ダストなどを原料とすることができる。又
更に、関東ローム及びまさ土、シルト、泥炭、黒木など
の土壌の種類及び有機土に関係なく硬化する性質はポル
トランドセメントにない凝固性を有する。
【0018】勿論、本発明では、砂利、砂、砕石などの
骨材のほか、ガラス片、人口骨材、などのコンクリート
に使用されている骨材はすべて使用することができる。
【0019】一般的には、高硫酸塩セメント又は高炉ス
ラグ・石膏・石灰系の土壌硬化剤が市販されているが、
高有機土に対しては凝結能が低く泥炭、黒木などの土壌
では凝結しないものが存在する。
【0020】又、石灰系土質改良剤は、ポゾラン反応を
利用して土壌を長期間を要して固化させるもので自硬性
に乏しく、生石灰の水和と脱水作用及び膨張性を利用し
た製品でポルトランドセメントの使用方法とは異なるも
のである。
【0021】本発明に使用される軽焼マグネシヤは、海
水マグネシヤ及び天然炭酸マグネシウムを焼成した軽焼
マグネシヤで後者は価格が安く、本発明の用途にはこの
品質で十分な品質が維持できる。
【0022】この軽焼マグネシヤは、焼成温度700〜
900℃で焼成し70〜120メッシュに粉砕された製
品で、5%程度の酸化鉄を含有していても使用上問題は
ないが、鉄の含有量が高いものは凝結時間が早まる傾向
があり、この原理を利用して鉄塩として塩化第2鉄又は
硫酸第1鉄溶液を1〜5%添加すると凝結時間を早くす
ることが可能である。
【0023】更に凝結時間を遅延させる方法として、オ
キシカルボン酸塩のクエン酸塩又は無水クエン酸と炭酸
ナトリウム塩又は酒石酸塩もしくはケトカルボン酸塩の
グルコン酸塩、2ケトグルタール酸塩などが有効で0.
1〜1%添加すると未水和を防止することができる。
【0024】軽焼マグネシヤの反応剤として使用され
る、水溶態リン酸肥料粉末は過リン酸石灰、重過リン酸
石灰及びクエン酸可溶態リン酸としてトーマスりん肥、
溶性りん肥、メタリン酸石灰などであるが、主成分は酸
性リン酸カルシウム、リン酸2カルシウム、りん酸3カ
ルシウム、リン酸カルシウム・マグネシウム等である
が、水溶性を改良するためにクエン酸を添加する方法や
尿素を添加して尿素付加物を生成させると、リン酸の溶
解度が上昇するようになる。
【0025】以上のようなリン酸塩はP25として18
%〜19%程度の水溶性リン酸を有し、活性汚泥焼却灰
中のP25は15%〜25%のリン酸含量を有するた
め、これらに軽焼マグネシヤを添加して反応させる。反
応当量はリン酸2カルシウム・2マグネシウム又はリン
酸3カルシウム・マグネシウム又はリン酸カルシウム・
3マグネシウムのような4原子のカルシウム・マグネシ
ウム塩であれば水に不溶性の反応硬化物を理論的には与
えることになるが、必ずしもこの反応当量を満足しない
軽焼マグネシヤ過剰の条件でも土壌は良く硬化し軽焼マ
グネシヤ100重量部に対し水溶態リン酸肥料粉末5〜
100重量部の範囲で乾燥土壌100重量部〜2,00
0重量部を水比30%〜80%の範囲で硬化させること
ができる。
【0026】又更に、リン酸マグネシヤセメントに使用
されている、メタリン酸を徐放性とする方法において、
リン酸を多孔質の無機物に吸着させて加熱してメタリン
酸とする方法が使用できる。無機吸着剤は珪酸又は炭素
が好ましく、安価なケイソウ土、ホワイトカーボン、活
性炭、炭等である。これらは85%リン酸を最大60%
まで吸着して粉末とすることができ、メタリン酸が急激
な反応凝結を示すのに対し、長い凝結時間を得ることが
でき、作業性が向上し、ママコができにくく強度の発生
が改善される。
【0027】勿論、高強度を期待する場合は軽焼マグネ
シヤ100重量部に対し水溶態リン酸肥料粉末20〜5
0重量部、土壌100〜150重量部、凝結遅延剤0.
2重量部が好ましい範囲であり、用途により上記硬化剤
成分を調節して使用する。
【0028】本発明では、更に軽焼マグネシヤの自硬性
を更に改善する方法として有機炭酸化合物の炭酸エチレ
ン、トリアセチン、グリオキザール、γブチルラクト
ン、ギ酸アミド、エチレングリコールジアセテートなど
を軽焼マグネシヤと混合して使用することができる。
【0029】これらの反応性有機炭酸化合物は軽焼マグ
ネシヤと水分により反応して対応する炭酸マグネシウム
塩を生成し硬化するため、最終反応生成物は炭酸マグネ
シウムとなって水に不溶化する。
【0030】以上に挙げた軽焼マグネシヤ炭酸化硬化剤
は、無機系炭酸化剤の重曹、炭酸ソーダと異なり凝結時
間が長く徐々に反応して炭酸化するため、作業性が良好
であるが軽焼マグネシヤの水和を抑制するためには、前
記オキシカルボン酸塩のクエン酸塩又は無水クエン酸と
炭酸ナトリウム塩又は酒石酸塩もしくはケトカルボン酸
塩のグルコン酸塩、2ケトグルタール酸塩を小量添加す
ることにより反応を遅延させることができる。
【0031】又、凝結促進剤として、酸化鉄、水酸化
鉄、塩化鉄、硫酸鉄等の鉄化合物及び同様なマンガン化
合物を添加すると、凝結時間を促進し3分程度の急硬性
を付与できる。
【0032】本発明の配合例では、軽焼マグネシヤ10
0重量部に対し有機炭酸化合物5〜30重量部、乾燥土
壌100〜150重量部、凝結遅延剤0.2重量部、水
35%〜80%が好ましく、高強度を望む場合は、軽焼
マグネシヤ及び炭酸化硬化剤の混合物を乾燥土壌と同量
程度に近づけることが好ましい。
【0033】以上に挙げた、軽焼マグネシヤを主成分と
する土壌硬化剤は水分量が多いと、当然収縮が、大きく
なりひび割れの原因となる、この為高性能減水剤を添加
してできるだけ水比を低減することが必要である。
【0034】本発明に使用される高性能減水剤は、メラ
ミンスルホン酸系又はポリカルボン酸系が好ましく、前
記凝結遅延剤と併用すると効果的である。
【0035】軽焼マグネシヤ土壌硬化剤は、収縮を低減
させる目的で珪砂又は川砂を10%以上添加すると収縮
低減に効果的である。又必要により砂利を混合してコン
クリートに似た配合を行うことができる。
【0036】本発明で得られる成型物は、土壌の種類に
よるが一般的には土壌の酸性が軽焼マグネシヤを中和す
るように作用し、水酸化マグネシウムのpH12.5よ
り低いpH11.5以下になる。この為鉄筋は腐食し易
く表面を樹脂コーテングした鉄筋を使用する。又ガラス
繊維はpHが低いためアルカリガラスでも耐久性があ
り、セメントのような溶解性はない。
【0037】この他の複合補強材として、パルプ、古
紙、合成繊維、カーボン繊維、ウイスカー、プラスチッ
クネツトなどを混入して、曲げ強さを改善することがで
き、ポルトランドセメントに比較して粘性があるため、
接着性に優れ補強性は良好であり粘弾性は押出成型を容
易にする。
【0038】生物の付着性は、pHが低いため特にリン
酸を硬化剤とする系では約3ケ月で地衣類の繁殖が見ら
れ適度な湿度があれば定着性は良好である。
【0039】本発明で得られる、軽焼マグネシヤ土壌硬
化剤成型物は最適配合を組むと通常のコンクリート製品
と同等の強度を有し、比重が軽いため取り扱いは良好で
ある、しかし土壌を主原料とするためコンクリートより
も吸水性が高く、空気量の大きな成型物は凍結融解に対
する抵抗性が弱い欠点がある。
【0040】しかし、合成樹脂エマルジョンを5%程度
添加して厚密成型したものは、吸水率が低下しコンクリ
ートと同等の5%程度の吸水率を示し、エポキシ樹脂エ
マルジョンを添加したものは1%程度の吸水率とするこ
とが可能である。
【0041】本発明の土壌硬化剤成型物は、プレス成型
又は押出成型を行うことにより空気量の少ない高強度成
型物を製造することができる。この成型物の特徴はコン
クリート製品にない白華減少の少ない成型物の表面が滑
らかな製品を得ることができる。この為建築内装材に適
しており湿気の吸排性が良くコンクリートに比較して断
熱性があり、古来よりの土壁の性質が好ましい住環境を
維持することができる。
【0042】本発明の成型物は原料を土壌とする場合
は、前記のごとく粘弾性に優れるため押出成型に優れる
ばかりか、保型性に優れ粘土の性質が良く現れて突き固
めや叩きによる成型ができ、低含水量の土壌と粉体を混
合することにより、展圧を行うことで様々な成型物を現
場施工で作ることができる。
【0043】本発明で製造できる製品は、コンクリート
製品として上市されているすべての製品におよび、石膏
製品、レンガ及び焼き物などの製品を作ることができ
る。例えば、上下水道水路用品、パイル、矢板、住宅基
礎、PC板、道路用品、テトラポット、各種ボード、園
芸用品、レンガ、土管、道路舗装材、土留め材、畦板、
裏込めグラウト、土壌改良材、暗渠用品、景観材などを
挙げることができる。
【0044】水回りの排水路や河川の護岸及び海岸の護
岸にはコンクリート製品が多く、生物の住環境を破壊す
るとされているが、本発明の成型物はバクテリヤ、地衣
類などの微生物の繁殖に好適でコンクリートのようなア
ルカリ公害の危険性は少ない。この為、軽焼マグネシヤ
・リン酸系のような土壌硬化剤は微生物の栄養源として
作用し、不要物になった段階でも肥料成分として土に還
元することが可能である。
【0045】
【実施例】次に、本発明を組成物の製造例、応用実施例
及び応用比較例を挙げて、より具体的に説明する。以下
において部及び%はすべて重量部又は重量%である。
【0046】[実施例1]中国産軽焼マグネシヤ(80
〜120メッシュ)100部に天然2型無水石膏5部、
クエン酸ソーダ0.1部を添加し、これを乾燥関東ロー
ム100部に混合して、水60部を添加して混練りし、
これにマイテーイ1000、0.5部を加えて更に混練
りし、40×80×160 のプレス型枠に充填して、
30kg/cm2の圧力を加えて加圧成型する。この成
型物は空気中で28日間養生すると、曲げ強さ13.6
N/mm2、圧縮強さ108N/mm2、比重2.2を示
した。
【0047】[実施例2]中国産軽焼マグネシヤ(80
〜120メッシュ)100部に高炉スラグ(第一セメン
ト製ネオセラメント300メッシュ以下品)50部、α
石膏5部、パフタード0.01部、クエン酸ソーダ0.
1部を良く混合し、これに乾燥関東ローム150部に混
合して、水60部を添加して混練りし、これにマイテー
イ1000、0.5部を加えて更に混練りし、40×8
0×160 のプレス型枠に充填して、35kg/cm2
の圧力を加えて加圧成型する。この成型物は空気中で2
8日間養生すると、曲げ強さ12.1N/mm2、圧縮
強さ91N/mm2、比重2.3を示した、尚この水中
養生水の28日後のpHは9.3であった。
【0048】[実施例3]中国産軽焼マグネシヤ(80
〜120メッシュ)100部に天然2型無水石膏5部、
クエン酸ソーダ0.1部を添加し、これを泥炭160部
(含水量60%)に混合して、水20部を添加して混練
りし、これにマイテーイ1000、0.5部を加えて更
に混練りし、40×40×160 の型枠に充填して、
この成型物を空気中で28日間養生すると、曲げ強さ
0.11N/mm2、圧縮強さ12N/mm2、比重1.
4を示し、28日間水中養生を行うと7.4%吸水して
たが、寸法変化は生じなかった。
【0049】[実施例4]中国産軽焼マグネシヤ(80
〜120メッシュ)100部に重過リン酸石灰30部、
天然2型無水石膏5部、クエン酸ソーダ0.1部を添加
し、これを泥炭160部(含水量60%)に混合して、
水20部を添加して混練りし、これにマイテーイ100
0、0.5部を加えて更に混練りし、50φ×100
の型枠に充填して、硬化させる20℃の始発は26分、
終結45分で、この成型物を空気中で28日間養生する
と、圧縮強さ25.7N/mm2、比重1.52を示
し、28日間水中養生を行うと6.4%吸水し、変形及
び寸法変化は生じず、この水中養生水のpHは8.7で
あった。
【0050】[実施例5]中国産軽焼マグネシヤ(80
〜120メッシュ)100部に下水道活性汚泥焼却灰
(P25として16%)20部、天然2型無水石膏5
部、クエン酸ソーダ0.1部を添加し、これを関東ロー
ム2,000部(含水量36%)に混合して、水32部
を添加して混練りし、これにマイテーイ1000、0.
5部を加えて更に混練りし、50φ×100 の型枠に
充填して、硬化させる20℃の始発は38分、終結79
分で、この成型物を空気中で28日間養生すると、圧縮
強さ0.32N/mm2、比重1.32を示し、28日
間水中養生を行うと7.4%吸水し、変形及び寸法変化
は生じず、この水中養生水のpHは8.5であった。
【0051】[実施例6]中国産軽焼マグネシヤ(80
〜120メッシュ)100部に過リン酸石灰(P 25
して16.3%)30部、天然2型無水石膏5部、クエ
ン酸ソーダ0.1部を添加し、これを関東ローム3,0
00部(含水量36%)を粉体混合をして展圧する。こ
の硬化物を7日後に切り出し圧縮強さを測定すると0.
25N/mm2、比重1.13を示し、28日間水中養
生を行うと9.3%吸水するが耐水性は良好で、変形及
び寸法変化は生じず、この水中養生水のpHは8.4で
あった。
【0052】50φ×100 の型枠に充填して、硬化
させる20℃の始発は38分、終結79分で、この成型
物を空気中で28日間養生すると、圧縮強さ0.32N
/mm2、比重1.32を示し、28日間水中養生を行
うと7.4%吸水し、変形及び寸法変化は生じず、この
水中養生水のpHは8.5であった。
【0053】[実施例7]中国産軽焼マグネシヤ(80
〜120メッシュ)100部に重過リン酸石灰30部、
天然2型無水石膏5部、クエン酸ソーダ0.1部を添加
し、これを関東ローム600部(含水量60%)に混合
して、水20%を添加して混練りし、これに減水剤とし
てイソバン10苛性ソーダ10%溶液5部(クラレ製イ
ソブチレン・マレイン酸樹脂)、起泡剤としてオクチル
スルホン酸ソーダ0.5部を加えて更に混練りし、10
0φ×200の型枠に充填して、硬化させる20℃の始
発は38分、終結69分で、この成型物を空気中で28
日間養生すると、圧縮強さ1.25N/mm2、比重
1.02を示し、28日間水中養生を行うと10.4%
吸水し、変形及び寸法変化は生じず、この水中養生水の
pHは8.7で気孔率は16%であった。
【0054】[実施例8]中国産軽焼マグネシヤ(80
〜120メッシュ)100部にゼオライト300部(ジ
ークライト工業製100メッシュ以下品)を混合し、γ
ブチルラクトン25部、αケトグルタール酸マグネシウ
ム0.3部を良く混合し、これに水180部を加えて混
練し、50φ×100 の型枠に充填して、硬化させる
20℃の始発は36分、終結55分で、この成型物を空
気中で28日間養生すると、圧縮強さ45.4N/mm
2、比重1.46を示し、28日間水中養生を行うと
5.8%吸水し、変形及び寸法変化は生じず、この水中
養生水のpHは8.9であった。
【0055】[実施例9]中国産軽焼マグネシヤ(80
〜120メッシュ)100部に、炭酸エチレン20部、
乾燥まさ土1,000部、グルコン酸ソーダ1.0部を
粉体混合し、これに水600部を加え、次いでクエン酸
ソーダ0.1部を添加し、これにマイテーイ1000、
0.5部を加えて更に混練りし、50φ×100 の型
枠に充填して、硬化させる20℃の始発は38分、終結
63分で、この成型物を空気中で28日間養生すると、
圧縮強さ0.32N/mm2、比重1.23を示し、2
8日間水中養生を行うと6.6%吸水し、変形及び寸法
変化は生じず、この水中養生水のpHは8.9であっ
た。
【0056】[比較例1]乾燥関東ローム1,000部
に、生石灰粉末40部(吉沢石灰工業製生石灰粉末粒径
30〜2.3mm、100部にケイフッ化ソーダ3部を
添加して良く混合し表面コーティングを行ったもの)に
水800部を加えて混練りし、100φ×200の型枠
に充填して、3kg/cm2の圧力で突き固める。
【0057】7日後に硬化させたものを空気中で28日
間養生し、圧縮強さ0.47N/mm2、比重1.30
で、その後28日間水中養生を行うと崩壊した。この水
中養生水のpHは14.0で気孔率は3.6%であっ
た。
【0058】[比較例2]乾燥関東ローム1,000部
に、高炉セメント150部(太平洋セメント製)に水6
70部を加えて混練りし、100φ×200の型枠に充
填して、4kg/cm2の圧力で突き固める。7日後に
硬化させたものを空気中で28日間養生し、圧縮強さ
0.17N/mm2、比重1.20で、その後28日間
水中養生を行うと成型物の角が崩壊した。この水中養生
水のpHは13.6で気孔率は4.1%であった。
【0059】[比較例3]乾燥泥炭1,000部に、ア
サノクリーンセット150部(太平洋セメント製)に水
800部を加えて混練りし、100φ×200の型枠に
充填して、4kg/cm2の圧力で突き固める。7日後
に硬化が完了せず、28日後に脱型して7日間養生し
た。圧縮強さ0.08N/mm2、比重1.15で、そ
の後28日間水中養生を行うと成型物は崩壊した。この
水中養生水のpHは13.3で気孔率は4.3%であっ
た。
【0060】[実施例10][実施例7]の中国産軽焼
マグネシヤ(80〜120メッシュ)100部に重過リ
ン酸石灰30部、天然2型無水石膏5部、クエン酸ソー
ダ0.1部を添加し、これを関東ローム600部(含水
量36%)に混合して、水10部を添加して混練りし、
これに減水剤としてイソバン10苛性ソーダ10%溶液
5部(クラレ製イソブチレン・マレイン酸樹脂)を加え
て更に混練りしたものを、真空土練押出機にいれて60
×90の形状で押し出したものは、圧縮強さ2.55N
/mm 2、比重1.34を示し、レンガに良く似た性状
を示し25℃湿度80%の条件で73日で青苔が定着し
た。
【0061】[実施例11][実施例1]の中国産軽焼
マグネシヤ(80〜120メッシュ)100部に天然2
型無水石膏5部、クエン酸ソーダ0.1部を添加し、こ
れを乾燥関東ローム100部に混合して、水60部を添
加して混練りし、これにマイテーイ1000、0.5部
を加えて更に混練りし、千代田技研製造粒機で5mmφ
に成型した成型物の強度は、0.34N/mm2の耐圧
を示した、この成型物は暗渠透水剤に適している。
【0062】[実施例12][実施例8]の配合におい
て中国産軽焼マグネシヤ(80〜120メッシュ)10
0部に乾燥関東ローム300部を混合し、γブチルラク
トン25部、αケトグルタール酸マグネシウム0.3部
を良く混合し、これに水240部を加えて混練し、1,
000×1,000 の型枠に充填して30kg/cm2
の圧力でプレス成型する。硬化時間に関係なく直ちに脱
型して80℃で湿度60%で8時間養生すると、圧縮強
さ60.3N/mm2、比重2.1の成型物が得られ
た。この製品は建材パネルに適している。
【0063】[実施例13][実施例4]において中国
産軽焼マグネシヤ(80〜120メッシュ)100部に
重過リン酸石灰30部、天然2型無水石膏5部、クエン
酸ソーダ0.1部を添加し、これにベントナイト100
部を混合して、川砂200部、砂利400部、水65%
(軽焼マグネシヤ100部・重過リン酸石灰・天然2型
無水石膏に対し)を添加して混練りし、これにマイテー
イ1000、0.5部を加えて更に混練りし、100φ
×200の型枠に充填して硬化させる20℃の始発は6
8分、終結134分で7日後に脱型する。この成型物を
空気中で28日間養生すると、圧縮強さ32.4N/m
2、比重2.75を示し、コンクリートとほぼ同様の
物性がある。
【0064】[実施例14][実施例4]において中国
産軽焼マグネシヤ(80〜120メッシュ)100部に
重過リン酸石灰30部、天然2型無水石膏5部、クエン
酸ソーダ0.1部を添加し、これに関東ローム100部
を混合して、川砂200部、水70部、これにマイテー
イ1000、0.5部を加えて更に混練りし、1000
×1000の型枠に鉄筋ラスを入れて、上記混合物を流
し込み硬化させる。この成型物を空気中で28日間養生
すると、圧縮強さ28.9N/mm2、比重2.5でモ
ルタル板とほぼ同様の物性がある。
【0065】[実施例15]中国産軽焼マグネシヤ(8
0〜120メッシュ)100部に関東ローム300部、
水240部でスラリーを作り、撹拌下にマイテーイ1
000、0.5部、硫酸第一鉄1.0部を添加し、0.
6の厚紙上に流し込み、未硬化内にこのスラリー上に
0.6の厚紙を乗せて硬化させ、後にこれを水分含量5
%まで乾燥して、石膏ボード類似の製品を得る。
【0066】重量g/m2 2.7、引っ張り強さkg
/m2 22、通気性sec/100cc air300
[実施例16]中国産軽焼マグネシヤ(80〜120メ
ッシュ)100部、重過リン酸石灰30部、天然2型無
水石膏5部、クエン酸ソーダ0.1部を添加し、これに
関東ローム100部を混合して、川砂200部、水70
部、これにマイテーイ1000、0.5部を加えて更に
混練りし、1000×1000の型枠に鉄筋ラスを入れ
て、上記混合物を流し込み硬化させる。この成型物を空
気中で28日間養生すると、圧縮強さ28.9N/mm
2、比重2.5でモルタル板とほぼ同様の物性がある。
【0067】[実施例17]中国産軽焼マグネシヤ(8
0〜120メッシュ)100部、秋田産ケイソウ土(ト
ウアライト)400部、徐放性リン酸メタリン酸粉末
(85%リン酸5部をケイソウ土30部に吸着して50
0℃で焼成した徐放性リン酸)を混合し、水320部を
加え混合し、減水剤F−10(モルタック)0.5部を
添加したスラリーに6mmのニロン繊維5部を加えて混
練りし、40×40×160の型枠に入れて成型する。
この成型物は28日間養生すると、圧縮強さ12.8N
/mm2、比重1.3で通気性が良く、通気性sec/
100cc air530である。
【0068】[実施例18][実施例15]の配合にお
いて中国産軽焼マグネシヤ(80〜120メッシュ)1
00部に関東ローム300部に撹拌下にマイテーイ10
00、0.5部、硫酸第一鉄1.0部、クエン酸1.0
部を添加し水180部で顆粒状混練物を作り、未硬化の
内に、この顆粒物を土壌に引き積めてランマーで展圧し
て空孔率25%の透水性舗装材とする。
【0069】[実施例19]中国産軽焼マグネシヤ(8
0〜120メッシュ)120部、モミガラ炭100部、
徐放性リン酸メタリン酸粉末(85%リン酸5部をモミ
ガラ炭30部に吸着して500℃で焼成した徐放性リン
酸)を混合し、水150部を加え混合し、減水剤F−1
0(モルタック)0.5部を添加し顆粒状にミキサーで
成型する。得られた顆粒状成型物は、圧縮強さ1.8N
/mm2、比重1.1である。この成型物は28日間養
生すると、圧縮強さ12.8N/mm2、比重1.3で
通気性が良く、通気性sec/100cc air53
0である。
【0070】
【発明の効果】本発明は、土壌を用いた硬化物を得る方
法において、軽焼マグネシヤを硬化剤主成分とすると、
ポルトランドセメント以上の高強度及び環境負荷の少な
いpHの低い構造物を得る特徴を有し、水分の吸湿、吸
排出特性の良好な構造物が得られ、セメント構造物にな
い特性を有する土壌硬化剤組成物及びその製造方法を提
供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 18:14 C04B 18:14 A 24:04 24:04 18:10 18:10 Z 22:16) 22:16) 111:70 111:70 C09K 103:00 C09K 103:00 109:00 109:00 (72)発明者 小堀 茂次 埼玉県幸手市大字幸手3826−3 東武化学 株式会社内 Fターム(参考) 4G012 PA11 PA26 PA29 PB13 PB14 4H026 CA01 CA04 CA05 CB08 CC01 CC06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軽焼マグネシヤ100重量部に対し、石
    膏、ポルトランドセメント及び高炉スラグから選ばれる
    1種以上1〜100重量部を含み、凝結遅延剤としてオ
    キシカルボン酸塩又はケトカルボン酸塩0.1〜1.0
    重量部を含有する土壌硬化剤組成物。
  2. 【請求項2】 軽焼マグネシヤ100重量部に対し、徐
    放性リン酸成分として水溶態りん酸肥料又は活性汚泥焼
    却灰5〜100重量部、又は吸着焼成メタリン酸5〜3
    0重量部を含む土壌硬化剤組成物。
  3. 【請求項3】 軽焼マグネシヤ100重量部に対し、有
    機炭酸化合物5〜30重量部を反応剤として含む土壌硬
    化剤組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の土
    壌硬化剤組成物を土壌に添加する土壌硬化物の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 軽焼マグネシヤ100重量部に対し、土
    壌100〜900重量部、水60〜700重量部からな
    る混合物に、凝結促進剤として鉄の酸化物、塩化物又は
    硫酸塩、あるいは凝結遅延剤としてオキシカルボン酸塩
    又はケトカルボン酸塩を含む土壌硬化剤組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3、5のいずれか一項に記載
    の土壌硬化剤組成物を用い、土木建築用構造物又はこれ
    に関連する強化材を複合化した成型物を製造する成型物
    の製造方法。
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