JP2015182748A - 車両の燃料タンク装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】組み立て作業が容易でありながら、給油中の燃料の過度な泡の発生による早期シャットオフが防げる車両の燃料タンク装置を提供する。【解決手段】本発明による車両の燃料タンク装置は、燃料を貯留する燃料タンクのレベリングパイプの先端に接続されて燃料タンク内に発生する泡を遮断する泡遮断装置(カバー部)10を容易に燃料タンク内に取付け可能に泡遮断装置取付け用のブラケット13を備え、泡遮断装置10の上底部14には、泡遮断装置10をブラケット13に取り付けるべくブラケット13の泡遮断装置取付部13bと嵌合する嵌合部14aが設けられている。【選択図】図4
Description
本発明は、車両の燃料タンク装置に係り、詳しくは燃料タンクにレベリングパイプが設けられた燃料タンク装置の改善に関する。
車両の燃料タンクには、フュエルパイプやレベリングパイプが組み付けられている。
フュエルパイプは、給油ガンで給油口から給油される燃料を燃料タンク内へ導く部品である。またレベリングパイプは、燃料タンク内の満タン位置付近とフュエルパイプとを連通する部品である。そして、給油口から給油ガンにて給油される燃料が、燃料タンク内に貯留され、同燃料の液面がレベリングパイプの端部に到達すると、すなわち燃料が満タン状態になると、レベリングパイプの端部開口が燃料で塞がれる挙動を用いて、給油をシャットオフさせる。
フュエルパイプは、給油ガンで給油口から給油される燃料を燃料タンク内へ導く部品である。またレベリングパイプは、燃料タンク内の満タン位置付近とフュエルパイプとを連通する部品である。そして、給油口から給油ガンにて給油される燃料が、燃料タンク内に貯留され、同燃料の液面がレベリングパイプの端部に到達すると、すなわち燃料が満タン状態になると、レベリングパイプの端部開口が燃料で塞がれる挙動を用いて、給油をシャットオフさせる。
ところで、ディーゼル燃料は、給油中、燃料タンク内に泡が発生しやすい。これは、ディーゼル燃料が、粘性が高く、給油中、燃料と混ざる外部の空気が、消えずに泡として、燃料タンク内に残り続けることによる。この泡の発生は、給油ガンの給油速度などにより異なる。
このため、ディーゼル燃料を給油するとき、燃料タンク内で、過度に泡が生じることが懸念される。
このため、ディーゼル燃料を給油するとき、燃料タンク内で、過度に泡が生じることが懸念される。
過度に泡が生じると、燃料液面上に集まる泡(泡立ち)により、レベリングパイプ端の開口が、燃料の液面で塞がれる前に、燃料の泡成分で塞がれることがある。
このため、燃料が規定量の満タンになるために給油がシャットオフされるのではなく、それより以前、すなわち早期にシャットオフされることがある(給油停止状態)。
従来では、特許文献1に開示されているように給油時、燃料タンク内の燃料の波立ちによる早期シャットオフを防ぐ技術が提案されているものの、燃料タンク内の過度な泡立ちによる早期シャットオフを防ぐ手立ては確立されていない。
このため、燃料が規定量の満タンになるために給油がシャットオフされるのではなく、それより以前、すなわち早期にシャットオフされることがある(給油停止状態)。
従来では、特許文献1に開示されているように給油時、燃料タンク内の燃料の波立ちによる早期シャットオフを防ぐ技術が提案されているものの、燃料タンク内の過度な泡立ちによる早期シャットオフを防ぐ手立ては確立されていない。
そのため、給油時、燃料タンク内で、過度に泡が生じる場合、燃料タンクに満タンまで給油されるはずが、実際には規定した満タン量まで燃料が給油されていないことがある。
また、特許文献1に開示の技術では、バッフルボックスは、上部が燃料タンクの内壁に溶接等で直接取り付けられており、バッフルボックスおよびレベリングパイプの燃料タンクへの取り付けの作業性が悪く、燃料タンクの組み立てに時間がかかるという問題もある。
また、特許文献1に開示の技術では、バッフルボックスは、上部が燃料タンクの内壁に溶接等で直接取り付けられており、バッフルボックスおよびレベリングパイプの燃料タンクへの取り付けの作業性が悪く、燃料タンクの組み立てに時間がかかるという問題もある。
そこで、本発明の目的は、組み立て作業が容易でありながら、給油中の燃料の過度な泡の発生による早期シャットオフが防げる車両の燃料タンク装置を提供することである。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の車両の燃料タンク装置は、燃料を貯留する燃料タンクと、給油する燃料を受ける給油口と前記燃料タンク内とを連通するフュエルパイプと、一端部が前記燃料タンク内の液面上部の空間における満タン位置付近と連通し、他端部が前記フュエルパイプと連通し、前記燃料タンクの満タン液面を規制するレベリングパイプとを有した車両の燃料タンク装置であって、前記レベリングパイプの一端部には、外壁に嵌合部を有して前記レベリングパイプの開口部を覆うカバー部が設けられ、前記燃料タンクの上面に近接した内壁には、前記嵌合部と嵌合可能に形成されたブラケットを備え、前記カバー部は、前記カバー部の最下部に配置された底壁部と、前記底壁部に配置されて、前記燃料タンク内の燃料に生じる泡の前記カバー部内への進入を規制する孔部を少なくとも1つ有して構成される。
請求項2に記載の車両の燃料タンク装置では、請求項1において、前記カバー部は上部に上壁を有し、前記嵌合部は前記上壁に配置され、前記ブラケットは前記燃料タンクの上壁に配置されて構成される。
請求項3に記載の車両の燃料タンク装置では、請求項1または2において、前記ブラケットは、前記燃料タンクの上部壁に溶接される固定部と、カバー部取付部と、を有する板部材であり、前記ブラケットと前記カバー部とは、前記嵌合部が前記燃料タンクの上壁部と平行に前記カバー部取付部に挿嵌されて固定される。
請求項3に記載の車両の燃料タンク装置では、請求項1または2において、前記ブラケットは、前記燃料タンクの上部壁に溶接される固定部と、カバー部取付部と、を有する板部材であり、前記ブラケットと前記カバー部とは、前記嵌合部が前記燃料タンクの上壁部と平行に前記カバー部取付部に挿嵌されて固定される。
請求項4に記載の車両の燃料タンク装置では、請求項1から3の何れか一項において、前記レベリングパイプの一端部は、前記カバー部の外部から貫通により前記カバー部の内部に配置される。
請求項1の発明によれば、レベリングパイプ端に接続されるカバー部を容易に燃料タンクの上部壁の内面に取り付けることができる。また、カバー部とレベリングパイプとの接続も容易となり、燃料タンクの組み立ての作業性が大幅に向上される。
更に、カバー部とブラケットが別体として構成されるため、燃料タンクの内部にカバー部及びブラケットを配置する際の自由度が向上する。
更に、カバー部とブラケットが別体として構成されるため、燃料タンクの内部にカバー部及びブラケットを配置する際の自由度が向上する。
これにより、燃料タンクの組み立て作業が容易でありながら、給油中、燃料における過度な泡の発生による早期シャットオフを防ぐことができると共に、カバー部内への泡の侵入を抑制しつつ燃料をカバー部内に導入することができるため、常に規定量まで満タンに給油するようにできる。
更に、燃料タンク内で燃料が揺動した際に、燃料から加わる力がカバー部の本体、嵌合部、ブラケット部を経由して燃料タンクへと伝わるため、力が直接燃料タンクへ加わることを防ぐことができる。
更に、燃料タンク内で燃料が揺動した際に、燃料から加わる力がカバー部の本体、嵌合部、ブラケット部を経由して燃料タンクへと伝わるため、力が直接燃料タンクへ加わることを防ぐことができる。
また、カバー部とブラケット部が別体で構成されるため、各々最適な材料を選定することができる。
請求項2の発明によれば、カバー部に設けられた上壁に配置された嵌合部とブラケット及びカバー部を燃料タンクの上壁部に配置するため、燃料タンク内の燃料とカバー部内の燃料との液面位置のずれを防ぐことができる。換言すれば、嵌合部とブラケット部とが燃料タンクの満タン位置より高い位置に配置される。そのため、燃料及び泡が嵌合部とブラケット部の周辺に到達し、過度の泡が嵌合部とブラケット部の周辺に滞留し、カバー部に流入する燃料に干渉することを防ぐことができる。これにより、どのような条件下でもカバー部内に泡が流入することを防ぎつつ、さらに燃料タンク内とカバー部内の液面位置がずれること無く常に規定量まで正確に満タンに給油できる。
請求項2の発明によれば、カバー部に設けられた上壁に配置された嵌合部とブラケット及びカバー部を燃料タンクの上壁部に配置するため、燃料タンク内の燃料とカバー部内の燃料との液面位置のずれを防ぐことができる。換言すれば、嵌合部とブラケット部とが燃料タンクの満タン位置より高い位置に配置される。そのため、燃料及び泡が嵌合部とブラケット部の周辺に到達し、過度の泡が嵌合部とブラケット部の周辺に滞留し、カバー部に流入する燃料に干渉することを防ぐことができる。これにより、どのような条件下でもカバー部内に泡が流入することを防ぎつつ、さらに燃料タンク内とカバー部内の液面位置がずれること無く常に規定量まで正確に満タンに給油できる。
また、燃料の揺動に対して、燃料からカバー部に加わる力が直接燃料タンクに伝わることを防ぐことができる。特に、車両の移動等に伴いより大きな力が加わり易い水平方向の力に対して、カバー部から燃料タンクに直接力が伝わることを防ぐことができる。
請求項3の発明によれば、ブラケットは、燃料タンクの上部壁に溶接される固定部と、カバー部取付部とを有する板部材であり、ブラケットとカバー部とは嵌合部が燃料タンクの上部壁と平行にカバー部取付部に挿嵌されて固定されるので、カバー部を極めて容易にブラケットに取り付けることができる。
請求項3の発明によれば、ブラケットは、燃料タンクの上部壁に溶接される固定部と、カバー部取付部とを有する板部材であり、ブラケットとカバー部とは嵌合部が燃料タンクの上部壁と平行にカバー部取付部に挿嵌されて固定されるので、カバー部を極めて容易にブラケットに取り付けることができる。
請求項4の発明によれば、カバー部により、レベリングパイプの端部を、どのような条件下でも、燃料タンク内の満タン位置まで覆うことが可能となるので、どのような燃料タンクの形状でも、燃料中に生じる泡に影響されずに、満タンとなる規定量まで給油ができる。
以下、本発明を図1から図5に示す一実施形態にもとづいて説明する。
図1には、本発明を適用した車両に用いられる燃料タンク装置の概略が示され、図2〜図5には、同燃料タンク装置のレベリングパイプ端に有る泡遮断装置が示されている。
図1に示される燃料タンク装置を説明すると、符号1は、車両、例えばディーゼル車に搭載される燃料タンクを示している。
図1には、本発明を適用した車両に用いられる燃料タンク装置の概略が示され、図2〜図5には、同燃料タンク装置のレベリングパイプ端に有る泡遮断装置が示されている。
図1に示される燃料タンク装置を説明すると、符号1は、車両、例えばディーゼル車に搭載される燃料タンクを示している。
この燃料タンク1は、軽油などディーゼル燃料M(以下、単に燃料Mという)を貯留するタンクで、本体には例えば上側タンク部2と下側タンク部3とを接合した扁平形のタンクが用いられている。さらに述べると、上側タンク部2の片側、例えば長手方向一側となる上側タンク部2の端部には、L形に凹陥させた段部2aが形成されている。また燃料タンク1内の上部には、図示はしないがフュエルカットバルブやレベリングバルブが設けられる。そして、レベリングバルブの位置から燃料タンク1の満タン位置を定めている。ちなみに燃料タンク1内の底部には、図示はしないがフュエルポンプが設置される。
燃料タンク1の段部2aの有る片側には、給油用のフュエルパイプ5やレベリングパイプ8が設けられている。このうちフュエルパイプ5の出口側の端部は、例えば長手方向一側となる下側タンク部3の端側に連通接続される。フュエルパイプ5の入口側の端部は、燃料タンク1位置よりも上方の位置に設けた給油口6と連通していて、給油口6から給油ガン(図示しない)を用いて、燃料タンク1内へ給油が行える構造にしてある。符号7は、給油口6を開閉可能に塞ぐフュエルキャップである。
レベリングパイプ8の出口側の端部8a(本願の他端部に相当)は、フュエルパイプ5の給油口6付近と連通接続される。レベリングパイプ8の主要部はレベリングホース9で構成されており、端部8aは、段部2aを形成する短手方向に沿って延びる壁面部分2bを貫通し、レベリングホース9に接続されている。そして、このレベリングホース9ひいてはレベリングパイプ8の端部8bには、泡遮断装置(カバー部)10が設けられている(図2、図3)。そのため、燃料タンク内に配置されるレベリングパイプ8の長さを減少させることができるため、泡遮断装置10の組み付け性が向上する。
図2には、この泡遮断装置10の全体の構造が拡大して示され、図3には、同じく側断面が示されている。図4(a)は泡遮断装置10を、燃料タンクに取り付けたブラケット(BRKT)に取り付ける方法を示す斜視図であり、図4(b)は、泡遮断装置10のブラケットへの取り付け後の状態を示す斜視図である。図5(a)は、図4(a)に示す泡遮断装置10の上面図を示し、(b)は、側面図を示す。図5(c)は、泡遮断装置10の(a)のA−A線に沿う垂直方向の側断面図である。
泡遮断装置10は、給油中に発生する、燃料タンク1内の燃料Mの泡が、レベリングパイプ8に侵入することを防ぐように構成されている。具体的には泡遮断装置10は、例えば図4(a)に示すように、筒状の周壁部12の上下が、上底部(上壁)14と下底部(底壁部)11で塞がれた中空の円筒体で構成されている。
周壁部12には、これに対して水平よりやや斜め上方に向け、レベリングホース9に接続されてレベリングパイプ8の端部8bを構成する管状のレベリングパイプ接続部16(本願の一端部に相当)が設けられている。このレベリングパイプ接続部16の内部空間は、周壁部12に形成された開口部16aによって泡遮断装置10の内部と連通している。すなわち、このレベリングパイプ接続部16は、周壁部12に周壁部12を貫通するよう設けられた管状の突出部を構成している。
周壁部12には、これに対して水平よりやや斜め上方に向け、レベリングホース9に接続されてレベリングパイプ8の端部8bを構成する管状のレベリングパイプ接続部16(本願の一端部に相当)が設けられている。このレベリングパイプ接続部16の内部空間は、周壁部12に形成された開口部16aによって泡遮断装置10の内部と連通している。すなわち、このレベリングパイプ接続部16は、周壁部12に周壁部12を貫通するよう設けられた管状の突出部を構成している。
開口部16aは、レベリングバルブで規定される満タン位置に対応しており、レベリングバルブで規定される満タン位置よりも若干、下側となる位置に配置される。
図4(a)に示すように、この泡遮断装置10の上底部14の上面には、燃料タンク1の上部壁1a部分の内面に接合(取着)されたブラケット(BRKT)13にスライドして嵌合するような、嵌合部14aが設けられている。
図4(a)に示すように、この泡遮断装置10の上底部14の上面には、燃料タンク1の上部壁1a部分の内面に接合(取着)されたブラケット(BRKT)13にスライドして嵌合するような、嵌合部14aが設けられている。
図4(a)左側に示すように、このブラケット13は、断面が逆ハット形状に加工された金属板(板部材)であり、燃料タンク1の上側タンク部2で上部壁1aの内面にスポット溶接等で固定するための固定部13aと、この固定部13aから陥没した泡遮断装置取付部(カバー部取付部)13bを有する。ブラケット13の泡遮断装置取付部13bには、泡遮断装置10の嵌合部14aの形状に合わせて、U字状の切欠部13cが設けられており、この切欠部13cに嵌合部14aが嵌合される。詳しくは、嵌合部14aの先端には下方に突出するようにして係合爪14bが設けられており、係合爪14bが泡遮断装置取付部13bの端部と係合する。
泡遮断装置10の周壁部12の上端部には、開口部17が設けられており、泡遮断装置10内と燃料タンク1内の液面上部の空間とを連通する通気部をなしている。開口部17は、レベリングパイプ接続部16の泡遮断装置10内の開口部16aよりも燃料タンク1の上部壁1a側に位置する。なお、図4では、この開口部17は周壁部12の周方向にスリット状の開口となっているが、泡遮断装置10内と燃料タンク1内の液面上部の空間とを連通するようになっていれば、どのような形状であってもよい。
燃料タンク1への泡遮断装置10の取り付けの際には、まずブラケット13の固定部13aを、燃料タンク1の上部壁1aの内面にスポット溶接等で固定し、これに泡遮断装置10を取り付ける(図4(a),(b)参照)。詳しくは、嵌合部14aを燃料タンク1の上部壁1aと平行に泡遮断装置取付部13bに挿嵌することで、泡遮断装置10をブラケット13に固定する。そして、端部8aから延びるレベリングホース9を泡遮断装置10のレベリングパイプ接続部16に差し込む。
泡遮断装置10の下底部11には、泡遮断装置10の内外を連通する小径な孔部15が、少なくとも1つ設けられている。ここでは、例えば8個の孔部15が設けられている。孔部15は、例えば給油中、燃料タンク1内の燃料で生じる泡、特にレベリングパイプ8の機能に影響を与える大きさの泡が泡遮断装置10内へ進入するのを妨げるような外径、例えば直径1mm〜2mm程度の貫通孔で形成されている。
このレベリングホース9と接続された泡遮断装置10を、過度な泡立ちに対する備えとしている。
この備えについて説明すると、今、燃料タンク1内に、満タンとなるまで燃料Mを給油するとする。このときは、給油ガン(図示しない)を給油口6に差込み、給油ガンの給油レバー(図示しない)を操作する。これにより、給油ガンから吐出された燃料Mは、フュエルパイプ5を通じて、燃料タンク1内へ供給される。
この備えについて説明すると、今、燃料タンク1内に、満タンとなるまで燃料Mを給油するとする。このときは、給油ガン(図示しない)を給油口6に差込み、給油ガンの給油レバー(図示しない)を操作する。これにより、給油ガンから吐出された燃料Mは、フュエルパイプ5を通じて、燃料タンク1内へ供給される。
このとき燃料Mは、外部の空気を引き込み、外部空気と混じりながら、燃料タンク1内へ送られる。そのため、燃料タンク1内には、空気となる泡を含みながら、燃料Mが次第に貯留される。
ここで、ディーゼル燃料のような粘性の高い燃料Mの場合、給油ガンの種類などによっては、給油速度の違いなどから、給油中、図3に示されるように燃料と混ざる外部の空気が、消えずに泡として、燃料の液面上に集まり(泡立ち)、燃料タンク1内に残り続ける。このとき泡が過度に生じると、図3中に示されるようにかなり厚みのある泡層δとして液面上に存在する。
ここで、ディーゼル燃料のような粘性の高い燃料Mの場合、給油ガンの種類などによっては、給油速度の違いなどから、給油中、図3に示されるように燃料と混ざる外部の空気が、消えずに泡として、燃料の液面上に集まり(泡立ち)、燃料タンク1内に残り続ける。このとき泡が過度に生じると、図3中に示されるようにかなり厚みのある泡層δとして液面上に存在する。
従来では、レベリングパイプ8は、泡遮断装置10が接続されておらず、このパイプ端の開口が、燃料の液面Mで塞がれる前に、燃料Mの泡成分で塞がれ、規定量の満タン状態になる前に、給油がシャットオフされる問題があった。本発明では、レベリングパイプ8に泡遮断装置10を接続することによって、この問題が払拭される。
すなわち、泡遮断装置10によって、燃料タンク1内の燃料Mの液面上に集まる泡は、遮断されて、泡遮断装置10に侵入せず、レベリングパイプ接続部16の開口部16aおよびこれに接続されたレベリングホース9、即ちレベリングパイプ8内に侵入しない。しかしながら、燃料タンク1内の燃料Mは、泡の進入を規制する小径な孔部15を通じて、泡遮断装置10内に導入される。これにより、泡遮断装置10内の燃料Mの液面は、燃料タンク1に供給される給油量に従って上昇する。
すなわち、泡遮断装置10によって、燃料タンク1内の燃料Mの液面上に集まる泡は、遮断されて、泡遮断装置10に侵入せず、レベリングパイプ接続部16の開口部16aおよびこれに接続されたレベリングホース9、即ちレベリングパイプ8内に侵入しない。しかしながら、燃料タンク1内の燃料Mは、泡の進入を規制する小径な孔部15を通じて、泡遮断装置10内に導入される。これにより、泡遮断装置10内の燃料Mの液面は、燃料タンク1に供給される給油量に従って上昇する。
そして、泡遮断装置10内の燃料液面が、レベリングパイプ接続部16の開口部16aに到達し、この開口部16aが、図3に示す二点鎖線のように上昇した燃料Mの液面L以下になると、給油ガンでシャットオフが行われる。
このシャットオフは、泡でなく、通常の給油のときと同様、燃料Mの液面Lにて、通常と同じタイミングで行われるから、燃料タンク1内の泡に影響されずに燃料Mが、規定通りの満タン量(規定量)まで給油される。
このシャットオフは、泡でなく、通常の給油のときと同様、燃料Mの液面Lにて、通常と同じタイミングで行われるから、燃料タンク1内の泡に影響されずに燃料Mが、規定通りの満タン量(規定量)まで給油される。
それ故、泡遮断装置10を採用することで、給油中、過度な泡の発生による早期シャットオフを防ぐことができる。この結果、常に規定量まで満タンに給油することができる。
こうした作用効果は、特に過度な泡立ちを生じやすいディーゼル燃料には有効である。
さらに、泡遮断装置10上部の開口部17は、レベリングパイプ接続部16の開口部16aよりも、高い位置となる燃料タンク1の上部壁1a側に有るため、下底部11の孔部15から泡遮断装置10の内部に燃料Mが流入した際、泡遮断装置10の内部の空気が自由に泡遮断装置10外に抜けるので、燃料タンク1内の液面位置と泡遮断装置10内の液面位置とのずれを防ぐことができる。しかも、孔部15の閉塞や給油速度異常という不測の事態で液面位置のずれが発生しても、上部側の開口部17から燃料Mが流入するので過給油を防止することができる。
こうした作用効果は、特に過度な泡立ちを生じやすいディーゼル燃料には有効である。
さらに、泡遮断装置10上部の開口部17は、レベリングパイプ接続部16の開口部16aよりも、高い位置となる燃料タンク1の上部壁1a側に有るため、下底部11の孔部15から泡遮断装置10の内部に燃料Mが流入した際、泡遮断装置10の内部の空気が自由に泡遮断装置10外に抜けるので、燃料タンク1内の液面位置と泡遮断装置10内の液面位置とのずれを防ぐことができる。しかも、孔部15の閉塞や給油速度異常という不測の事態で液面位置のずれが発生しても、上部側の開口部17から燃料Mが流入するので過給油を防止することができる。
そして、本発明では、特に、ブラケット13を燃料タンク1の上部壁1aに固定しておき、このブラケット13に泡遮断装置10を取り付けるようにしている。詳しくは、ブラケット13の泡遮断装置取付部13bの切欠部13cに上部壁1aと平行となるように泡遮断装置10の嵌合部14aを嵌合させるようにしている。
従って、本発明によれば、泡遮断装置10を燃料タンク1の上部壁1aの内面に極めて容易に取り付けることができるとともに、レベリングパイプ8と泡遮断装置10の接続が極めて容易になる。これにより、燃料タンク1の製造組み立てでの作業性を大幅に改善することができる。
従って、本発明によれば、泡遮断装置10を燃料タンク1の上部壁1aの内面に極めて容易に取り付けることができるとともに、レベリングパイプ8と泡遮断装置10の接続が極めて容易になる。これにより、燃料タンク1の製造組み立てでの作業性を大幅に改善することができる。
本発明は、一実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々可変して実施しても構わない。例えば上述した一実施形態では、外形が円筒形で、下底部11に例えば8個の孔部を有する泡遮断装置を示したが、これに限らず、他の外形形状、他の数量の孔部を有して泡遮断装置を構成してもよい。
1 燃料タンク
1a 上部壁
5 フュエルパイプ
8 レベリングパイプ
9 レベリングホース
10 泡遮断装置
11 下底部
12 周壁部
13 ブラケット(BRKT)
13a 固定部
13b 泡遮断装置取付部
14 上底部
14a 嵌合部
14b 係合爪
15 孔部
16 レベリングパイプ接続部
16a 開口部
17 開口部
1a 上部壁
5 フュエルパイプ
8 レベリングパイプ
9 レベリングホース
10 泡遮断装置
11 下底部
12 周壁部
13 ブラケット(BRKT)
13a 固定部
13b 泡遮断装置取付部
14 上底部
14a 嵌合部
14b 係合爪
15 孔部
16 レベリングパイプ接続部
16a 開口部
17 開口部
Claims (4)
- 燃料を貯留する燃料タンクと、
給油する燃料を受ける給油口と前記燃料タンク内とを連通するフュエルパイプと、
一端部が前記燃料タンク内の液面上部の空間における満タン位置付近と連通し、他端部が前記フュエルパイプと連通し、前記燃料タンクの満タン液面を規制するレベリングパイプと、を有した車両の燃料タンク装置であって、
前記レベリングパイプの一端部には、外壁に嵌合部を有して前記レベリングパイプの開口部を覆うカバー部が設けられ、
前記燃料タンクの上面に近接した内壁には、前記嵌合部と嵌合可能に形成されたブラケットを備え、
前記カバー部は、前記カバー部の最下部に配置された底壁部と、前記底壁部に配置されて、前記燃料タンク内の燃料に生じる泡の前記カバー部内への進入を規制する孔部を少なくとも1つ有して構成されることを特徴とする車両の燃料タンク装置。 - 前記カバー部は上部に上壁を有し、前記嵌合部は前記上壁に配置され、
前記ブラケットは前記燃料タンクの上部壁に配置されることを特徴とする請求項1に記載の車両の燃料タンク装置。 - 前記ブラケットは、前記燃料タンクの上部壁に溶接される固定部と、カバー部取付部と、を有する板部材であり、
前記ブラケットと前記カバー部とは、前記嵌合部が前記燃料タンクの上部壁と平行に前記カバー部取付部に挿嵌されて固定されることを特徴とする、請求項1または2に記載の車両の燃料タンク装置。 - 前記レベリングパイプの一端部は、前記カバー部の外部から貫通により前記カバー部の内部に配置されることを特徴とする、請求項1から3の何れか一項に記載の車両の燃料タンク装置。
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---|---|
JP (1) | JP2015182748A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6236920U (ja) * | 1985-08-24 | 1987-03-04 | ||
JPS62295723A (ja) * | 1986-06-13 | 1987-12-23 | Tokyo Tatsuno Co Ltd | 燃料タンク |
JPH0176324U (ja) * | 1987-11-11 | 1989-05-23 | ||
JP2011030497A (ja) * | 2009-07-31 | 2011-02-17 | Globeride Inc | 釣用容器 |
-
2014
- 2014-03-26 JP JP2014064060A patent/JP2015182748A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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