JP2015182593A - 自動車用の樹脂外装部品 - Google Patents
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Abstract
【課題】樹脂外装部品から歩行者等に、二次的に加わる反力を低減することができる自動車用の樹脂外装部品を提供すること。
【解決手段】自動車用の樹脂外装部品としてのフロントグリル1は、フロントバンパ3に取り付けられる。フロントグリル1は、自動車の衝突時に弾性変形して衝撃を吸収する衝撃吸収部100と、衝撃吸収部100の弾性変形部位に設けられた変位保持部としての基端側掛止爪22とを有している。基端側掛止爪22は、フロントグリル1の衝撃吸収部100の弾性変形が生じたときにフロントバンパ3に係合して、衝撃吸収部100が弾性変形によって変位した状態を保持するよう構成されている。
【選択図】図3
【解決手段】自動車用の樹脂外装部品としてのフロントグリル1は、フロントバンパ3に取り付けられる。フロントグリル1は、自動車の衝突時に弾性変形して衝撃を吸収する衝撃吸収部100と、衝撃吸収部100の弾性変形部位に設けられた変位保持部としての基端側掛止爪22とを有している。基端側掛止爪22は、フロントグリル1の衝撃吸収部100の弾性変形が生じたときにフロントバンパ3に係合して、衝撃吸収部100が弾性変形によって変位した状態を保持するよう構成されている。
【選択図】図3
Description
本発明は、自動車用の被取付部品に取り付けられた自動車用の樹脂外装部品に関する。
自動車ボディの前部においては、歩行者、自転車に乗る人等が衝突したときに、歩行者等に加わる衝撃を緩和するための構造が採用されている。
例えば、特許文献1には、エンジンルーム補機類の冷却開口の前方に配置され、フロントバンパの上部に設けられたフロントグリルの取付部構造について開示されている。この取付部構造においては、フロントグリルの下部をフロントバンパの上部に対して着脱可能に固定している。そして、前突時においてフロントグリルに所定の衝撃力が加わると、フロントグリルの下部が切り離されて、フロントグリルの下部が車両後方に移動する。これにより、歩行者との衝突時のエネルギー吸収性能が向上される。
例えば、特許文献1には、エンジンルーム補機類の冷却開口の前方に配置され、フロントバンパの上部に設けられたフロントグリルの取付部構造について開示されている。この取付部構造においては、フロントグリルの下部をフロントバンパの上部に対して着脱可能に固定している。そして、前突時においてフロントグリルに所定の衝撃力が加わると、フロントグリルの下部が切り離されて、フロントグリルの下部が車両後方に移動する。これにより、歩行者との衝突時のエネルギー吸収性能が向上される。
ところで、フロントグリル、フロントバンパ等の樹脂外装部品は、合成樹脂によって成形されており、歩行者等が衝突した時には弾性変形する。特許文献1等の従来の衝撃吸収構造においては、衝突直後に生じる歩行者等への衝撃は吸収できたとしても、樹脂外装部品の弾性変形が復帰する時に歩行者等に加わる反力を吸収することはできない。そのため、樹脂外装部品の弾性変形が復帰する時に生じる二次的な反力を低減するためには更なる工夫が必要とされる。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、樹脂外装部品から歩行者等に、二次的に加わる反力を低減することができる自動車用の樹脂外装部品を提供しようとして得られたものである。
本発明の一態様は、自動車用の被取付部品に取り付けられた自動車用の樹脂外装部品であって、
自動車の衝突時に弾性変形して衝撃を吸収する衝撃吸収部と、
該衝撃吸収部の弾性変形部位に設けられ、該衝撃吸収部の弾性変形が生じたときに上記被取付部品に係合して、該衝撃吸収部が弾性変形によって変位した状態を保持するための変位保持部と、を有することを特徴とする自動車用の樹脂外装部品にある。
自動車の衝突時に弾性変形して衝撃を吸収する衝撃吸収部と、
該衝撃吸収部の弾性変形部位に設けられ、該衝撃吸収部の弾性変形が生じたときに上記被取付部品に係合して、該衝撃吸収部が弾性変形によって変位した状態を保持するための変位保持部と、を有することを特徴とする自動車用の樹脂外装部品にある。
上記自動車用の樹脂外装部品においては、自動車の衝突時に、歩行者、自転車に乗る人等から衝撃吸収部に荷重が加わったときには、衝撃吸収部が、弾性変形して衝撃を吸収する。これにより、樹脂外装部品の衝撃吸収部から歩行者等に加わる衝撃(一次的な反力)が緩和される。
また、衝撃吸収部が弾性変形したときには、衝撃吸収部に設けられた変位保持部が被取付部品に係合し、衝撃吸収部が弾性変形によって変位した状態が保持される。これにより、衝撃吸収部の弾性変形が元の状態に復帰しようとする反力を受け止めることができる。
それ故、上記自動車用の樹脂外装部品によれば、樹脂外装部品から歩行者等に、二次的に加わる反力を低減することができる。
それ故、上記自動車用の樹脂外装部品によれば、樹脂外装部品から歩行者等に、二次的に加わる反力を低減することができる。
上述した自動車用の樹脂外装部品における好ましい実施の形態について説明する。
上記自動車用の樹脂外装部品においては、上記変位保持部は、上記樹脂外装部品を上記被取付部品の被取付部に取り付けるための取付部に設けられており、該取付部及び上記被取付部の少なくとも一方は、自動車の衝突時に破断して、上記衝撃吸収部の変位を許容するよう構成されていてもよい。
この場合には、樹脂外装部品を被取付部品に取り付ける状態と、樹脂外装部品の衝撃吸収部が弾性変形する状態とを容易に形成することができる。
上記自動車用の樹脂外装部品においては、上記変位保持部は、上記樹脂外装部品を上記被取付部品の被取付部に取り付けるための取付部に設けられており、該取付部及び上記被取付部の少なくとも一方は、自動車の衝突時に破断して、上記衝撃吸収部の変位を許容するよう構成されていてもよい。
この場合には、樹脂外装部品を被取付部品に取り付ける状態と、樹脂外装部品の衝撃吸収部が弾性変形する状態とを容易に形成することができる。
また、上記樹脂外装部品の上記取付部は、該樹脂外装部品の長手方向の複数箇所に設けられており、上記被取付部は、上記被取付部品に設けられた取付穴であり、上記取付部は、上記取付穴に差し込まれる差込み片であり、該差込み片は、該差込み片の側面から突出する先端側掛止爪と、該先端側掛止爪の形成位置よりも基端側の位置において該差込み片の側面から突出する上記変位保持部としての基端側掛止爪とを有しており、取付の初期状態においては、上記先端側掛止爪が上記取付穴の外縁部に掛止されており、自動車の衝突時においては、上記衝撃吸収部の弾性変形に伴って、上記差込み片が上記取付穴の奥側に移動し、上記基端側掛止爪が上記取付穴の外縁部に掛止されるよう構成されていてもよい。
この場合には、樹脂外装部品の取付の初期状態においては、先端側掛止爪が取付穴の外縁部に掛止されて、差込み片の抜け防止が行われる。これにより、樹脂外装部品が被取付部品に取り付けられた状態が維持される。
一方、自動車の衝突時において、歩行者、自転車に乗る人等から樹脂外装部品の衝撃吸収部に荷重が加わったときには、長手方向の複数箇所における差込み片及び取付穴のうちの一部においては、差込み片が取付穴の奥側に移動する。これにより、樹脂外装部品の衝撃吸収部から歩行者等に加わる衝撃(一次的な反力)が緩和される。
一方、自動車の衝突時において、歩行者、自転車に乗る人等から樹脂外装部品の衝撃吸収部に荷重が加わったときには、長手方向の複数箇所における差込み片及び取付穴のうちの一部においては、差込み片が取付穴の奥側に移動する。これにより、樹脂外装部品の衝撃吸収部から歩行者等に加わる衝撃(一次的な反力)が緩和される。
また、樹脂外装部品の衝撃吸収部においては、その長手方向の中央部あるいは端部等の一部分が押されて、弾性変形が生じる。このとき、取付穴の奥側に移動した差込み片の基端側掛止爪が取付穴の外縁部に掛止される。これにより、衝撃吸収部の弾性変形が元の状態に復帰しようとする反力を受け止めることができる。
また、上記差込み片における、上記先端側掛止爪及び上記基端側掛止爪が形成されていない側面には、該側面間の幅よりも大きな幅の段部が形成されており、上記取付の初期状態においては、上記先端側掛止爪と上記段部との間に上記取付穴の外縁部が挟持されており、上記自動車の衝突時においては、上記段部が、上記取付穴の外縁部を破断又は塑性変形させて上記取付穴内に挿入され、上記基端側掛止爪が上記取付穴の外縁部に掛止されてもよい。
この場合には、取付の初期状態において、先端側掛止爪と段部との間に取付穴の外縁部が挟持されることにより、被取付部品に対する樹脂外装部品の取付状態を安定させることができる。そして、自動車の衝突時において、段部は、取付穴の外縁部を破断又は塑性変形させて取付穴内に挿入される。これにより、差込み片が取付穴の奥側に移動することができ、基端側掛止爪が取付穴の外縁部に掛止される状態を容易に形成することができる。
また、上記先端側掛止爪及び上記基端側掛止爪は、それぞれ上記差込み片における互いに平行な一対の第1側面に形成されており、上記段部は、上記差込み片における互いに平行な一対の第2側面に形成されており、上記取付穴の外縁部における、上記段部と対向する位置には、該外縁部の一部が破断可能な破断設定部が形成されていてもよい。
この場合には、差込み片及び取付穴の構造が適切であり、樹脂外装部品の取付状態の維持と、衝突時の衝撃の吸収及び反力の低減を効果的に行うことができる。
この場合には、差込み片及び取付穴の構造が適切であり、樹脂外装部品の取付状態の維持と、衝突時の衝撃の吸収及び反力の低減を効果的に行うことができる。
また、上記被取付部品は、フロントバンパであり、上記樹脂外装部品は、上記フロントバンパの中央上部に前方から取り付けられるフロントグリルであり、上記差込み片及び上記取付穴は、上記フロントバンパ及び上記フロントグリルの上端部付近に上記左右方向に並んで設けられていてもよい。
この場合には、フロントバンパに取り付けられたフロントグリルから、歩行者等に二次的に加わる反力を低減することができる。
また、上記被取付部品は、車両ボディ又は車両ボディに取り付けられたフロントグリル等の部品とし、上記樹脂外装部品は、フロントバンパとすることもできる。
この場合には、フロントバンパに取り付けられたフロントグリルから、歩行者等に二次的に加わる反力を低減することができる。
また、上記被取付部品は、車両ボディ又は車両ボディに取り付けられたフロントグリル等の部品とし、上記樹脂外装部品は、フロントバンパとすることもできる。
以下に、自動車用の樹脂外装部品にかかる実施例について、図面を参照して説明する。
自動車用の樹脂外装部品としてのフロントグリル1は、図1に示すように、自動車用の被取付部品としてのフロントバンパ3に取り付けられる。フロントグリル1は、自動車の衝突時に弾性変形して衝撃を吸収する衝撃吸収部100と、図2に示すように、衝撃吸収部100の弾性変形部位に設けられた変位保持部としての後述する基端側掛止爪22とを有している。基端側掛止爪22は、フロントグリル1の衝撃吸収部100の弾性変形が生じたときにフロントバンパ3に係合して、衝撃吸収部100が弾性変形によって変位した状態を保持するよう構成されている。
自動車用の樹脂外装部品としてのフロントグリル1は、図1に示すように、自動車用の被取付部品としてのフロントバンパ3に取り付けられる。フロントグリル1は、自動車の衝突時に弾性変形して衝撃を吸収する衝撃吸収部100と、図2に示すように、衝撃吸収部100の弾性変形部位に設けられた変位保持部としての後述する基端側掛止爪22とを有している。基端側掛止爪22は、フロントグリル1の衝撃吸収部100の弾性変形が生じたときにフロントバンパ3に係合して、衝撃吸収部100が弾性変形によって変位した状態を保持するよう構成されている。
以下に、本例のフロントグリル1について、図1〜図7を参照して詳説する。
図1に示すように、フロントグリル1は、その長手方向としての左右方向Wに長い形状に形成されている。フロントグリル1は、フロントグリル1の左右方向Wの複数箇所において、フロントバンパ3に設けられた被取付部としての取付穴31に差し込まれる、取付部としての差込み片2を有している。図2に示すように、差込み片2は、差込み片2の側面から突出する先端側掛止爪21と、先端側掛止爪21の形成位置よりも基端側の位置において、差込み片2の側面から突出する変位保持部としての基端側掛止爪22とを有している。
図1に示すように、フロントグリル1は、その長手方向としての左右方向Wに長い形状に形成されている。フロントグリル1は、フロントグリル1の左右方向Wの複数箇所において、フロントバンパ3に設けられた被取付部としての取付穴31に差し込まれる、取付部としての差込み片2を有している。図2に示すように、差込み片2は、差込み片2の側面から突出する先端側掛止爪21と、先端側掛止爪21の形成位置よりも基端側の位置において、差込み片2の側面から突出する変位保持部としての基端側掛止爪22とを有している。
図3に示すように、フロントグリル1は、取付の初期状態101においては、先端側掛止爪21が取付穴31の外縁部311に掛止されており、自動車の衝突時102においては、差込み片2が取付穴31の奥側に移動し、基端側掛止爪22が取付穴31の外縁部311に掛止されるよう構成されている。なお、取付穴31の奥側とは、取付穴31に差し込み片2が差し込まれる方向Sの奥側を示す。
また、本例の衝撃吸収部100は、フロントグリル1の全体として形成されている。
また、本例の衝撃吸収部100は、フロントグリル1の全体として形成されている。
図1に示すように、フロントグリル1は、自動車の前部において、歩行者等と接触する可能性がある部位に設けられた部品である。フロントグリル1は、フロントバンパ3の中央上部に前方から取り付けられる。複数の差込み片2は、フロントグリル1の裏面10における上端部付近及び下端部付近の左右方向Wに並んで設けられている。各差込み片2は、フロントグリル1の裏面10から後方へ突出して設けられている。自動車の前方側を矢印Fによって示す。
フロントバンパ3には、フロントグリル1が取り付けられる取付部位32に、空気を通過させるための開口穴321が形成されている。フロントグリル1には、車両ボディ4に取り付けられたラジエータへ空気を流入させるための通気口11が設けられている。
また、フロントバンパ3の取付部位32における、複数の差込み片2とそれぞれ対向する位置には、複数の取付穴31が設けられている。フロントバンパ3における後方側の端部には、車両ボディ4に取り付けられる複数の取付部33が設けられている。
また、フロントバンパ3の取付部位32における、複数の差込み片2とそれぞれ対向する位置には、複数の取付穴31が設けられている。フロントバンパ3における後方側の端部には、車両ボディ4に取り付けられる複数の取付部33が設けられている。
図2に示すように、フロントグリル1における各差込み片2は、後方へ突出する方向である差込み方向Sを横切る断面が略四角形状を有している。各差込み片2の先端部分には、取付穴31に差し込むためのテーパ面が形成されている。各差込み片2における先端側掛止爪21及び基端側掛止爪22は、それぞれ差込み片2における左右方向Wに位置する互いに平行な一対の第1側面201に形成されている。
同図に示すように、各差込み片2における基端側部分には、先端側部分よりも太くなった段部23が形成されている。段部23は、差込み片2における上下方向Hに位置する互いに平行な一対の第2側面202の基端側部分に形成されている。
各差込み片2の段部23間における上下方向Hの幅は、取付穴31における上下方向Hの幅よりも大きくなっている。各差込み片2の先端側部分における上下方向Hの幅は、取付穴31における上下方向Hの幅よりも小さくなっている。また、各差込み片2の先端側掛止爪21間における左右方向Wの幅及び各差込み片2の基端側掛止爪22間における左右方向Wの幅は、取付穴31における左右方向Wの幅よりも大きくなっている。各差込み片2の第1側面201間における左右方向Wの幅は、取付穴31における左右方向Wの幅よりも小さくなっている。
各差込み片2の段部23間における上下方向Hの幅は、取付穴31における上下方向Hの幅よりも大きくなっている。各差込み片2の先端側部分における上下方向Hの幅は、取付穴31における上下方向Hの幅よりも小さくなっている。また、各差込み片2の先端側掛止爪21間における左右方向Wの幅及び各差込み片2の基端側掛止爪22間における左右方向Wの幅は、取付穴31における左右方向Wの幅よりも大きくなっている。各差込み片2の第1側面201間における左右方向Wの幅は、取付穴31における左右方向Wの幅よりも小さくなっている。
図2に示すように、一対の第2側面202における段部23は、一対の第1側面201における基端側掛止爪22が設けられた位置に隣接して設けられている。取付穴31の上下方向Hの外縁部311における、段部23と対向する位置には、外縁部311の一部が破断可能な破断設定部312が形成されている。破断設定部312は、取付穴31の外縁部311において最も厚みが小さくなった部位として形成されている。また、破断設定部312は、自動車の衝突時に破断して、フロントグリル1(衝撃吸収部100)の変位を許容する部分として形成されている。また、先端側掛止爪21の先端側部分及び基端側掛止爪22の先端側部分には、取付穴31への差込みを容易にするためのテーパ面が形成されている。
図4、図5に示すように、フロントグリル1がフロントバンパ3に取り付けられた取付の初期状態101においては、各差込み片2における先端側掛止爪21と段部23との間に取付穴31の外縁部311が挟持されている。また、この初期状態101においては、取付穴31の外縁部311は、先端側掛止爪21と基端側掛止爪22との間に配置されている。そして、この初期状態101においては、先端側掛止爪21が取付穴31の外縁部311の奥側に掛止されて、差込み片2の取付穴31からの抜け防止が行われる。これにより、フロントグリル1がフロントバンパ3に取り付けられた状態が維持される。
一方、図6、図7に示すように、自動車の衝突時102においては、歩行者等からフロントグリル1の衝撃吸収部100に荷重が加わる。このとき、左右方向Wの複数箇所における差込み片2及び取付穴31のうちの一部においては、差込み片2が取付穴31の奥側に移動する。これにより、フロントグリル1から歩行者等に加わる衝撃(一次的な反力)が緩和される。
また、左右方向Wに長い形状に形成されたフロントグリル1(衝撃吸収部100)においては、左右方向Wの中央部あるいは端部等の一部分が押されて、弾性変形が生じる。図7においては、左右方向Wの中央部が後方側に膨らむように、フロントグリル1(衝撃吸収部100)が弾性変形した状態を模式的に示す。このとき、取付穴31の奥側に移動した差込み片2における段部23が、取付穴31の外縁部311における破断設定部312を破断させる。また、この段部23が取付穴31内に挿入されるとともに、基端側掛止爪22が取付穴31内に挿入される。
なお、歩行者等がフロントグリル1(衝撃吸収部100)における左右方向Wの端部に衝突した場合には、この端部が後方側に弾性変形すると考えられる。
なお、歩行者等がフロントグリル1(衝撃吸収部100)における左右方向Wの端部に衝突した場合には、この端部が後方側に弾性変形すると考えられる。
そして、基端側掛止爪22が取付穴31の外縁部311の奥側に掛止されることによって、差込み片2が取付穴31の奥側に移動した状態が保持される。これにより、フロントグリル1(衝撃吸収部100)の弾性変形が元の状態に復帰しようとする反力を受け止めることができ、フロントグリル1が弾性変形した状態を保持することができる。
それ故、本例のフロントグリル1によれば、フロントグリル1から歩行者等に、二次的に加わる反力を低減することができる。
それ故、本例のフロントグリル1によれば、フロントグリル1から歩行者等に、二次的に加わる反力を低減することができる。
なお、衝撃吸収部100は、フロントグリル1の全体として形成される以外にも、フロントグリル1の一部として形成されていてもよい。また、衝撃吸収部100は、種々の樹脂外装部品の全体又は一部に形成されていてもよい。
1 フロントグリル(樹脂外装部品)
100 衝撃吸収部
101 初期状態
102 衝突時
2 差込み片
201 第1側面
202 第2側面
21 先端側掛止爪
22 基端側掛止爪(変位保持部)
23 段部
3 フロントバンパ(被取付部品)
31 取付穴
311 外縁部
312 破断設定部
100 衝撃吸収部
101 初期状態
102 衝突時
2 差込み片
201 第1側面
202 第2側面
21 先端側掛止爪
22 基端側掛止爪(変位保持部)
23 段部
3 フロントバンパ(被取付部品)
31 取付穴
311 外縁部
312 破断設定部
Claims (6)
- 自動車用の被取付部品に取り付けられた自動車用の樹脂外装部品であって、
自動車の衝突時に弾性変形して衝撃を吸収する衝撃吸収部と、
該衝撃吸収部の弾性変形部位に設けられ、該衝撃吸収部の弾性変形が生じたときに上記被取付部品に係合して、該衝撃吸収部が弾性変形によって変位した状態を保持するための変位保持部と、を有することを特徴とする自動車用の樹脂外装部品。 - 上記変位保持部は、上記樹脂外装部品を上記被取付部品の被取付部に取り付けるための取付部に設けられており、
該取付部及び上記被取付部の少なくとも一方は、自動車の衝突時に破断して、上記衝撃吸収部の変位を許容するよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載の自動車用の樹脂外装部品。 - 上記樹脂外装部品の上記取付部は、該樹脂外装部品の長手方向の複数箇所に設けられており、
上記被取付部は、上記被取付部品に設けられた取付穴であり、上記取付部は、上記取付穴に差し込まれる差込み片であり、
該差込み片は、該差込み片の側面から突出する先端側掛止爪と、該先端側掛止爪の形成位置よりも基端側の位置において該差込み片の側面から突出する上記変位保持部としての基端側掛止爪とを有しており、
取付の初期状態においては、上記先端側掛止爪が上記取付穴の外縁部に掛止されており、自動車の衝突時においては、上記衝撃吸収部の弾性変形に伴って、上記差込み片が上記取付穴の奥側に移動し、上記基端側掛止爪が上記取付穴の外縁部に掛止されるよう構成されていることを特徴とする請求項2に記載の自動車用の樹脂外装部品。 - 上記差込み片における、上記先端側掛止爪及び上記基端側掛止爪が形成されていない側面には、該側面間の幅よりも大きな幅の段部が形成されており、
上記取付の初期状態においては、上記先端側掛止爪と上記段部との間に上記取付穴の外縁部が挟持されており、上記自動車の衝突時においては、上記段部が、上記取付穴の外縁部を破断又は塑性変形させて上記取付穴内に挿入され、上記基端側掛止爪が上記取付穴の外縁部に掛止されるよう構成されていることを特徴とする請求項3に記載の自動車用の樹脂外装部品。 - 上記先端側掛止爪及び上記基端側掛止爪は、それぞれ上記差込み片における互いに平行な一対の第1側面に形成されており、
上記段部は、上記差込み片における互いに平行な一対の第2側面に形成されており、
上記取付穴の外縁部における、上記段部と対向する位置には、該外縁部の一部が破断可能な破断設定部が形成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の自動車用の樹脂外装部品。 - 上記被取付部品は、フロントバンパであり、上記樹脂外装部品は、上記フロントバンパの中央上部に前方から取り付けられるフロントグリルであり、
上記差込み片及び上記取付穴は、上記フロントバンパ及び上記フロントグリルの上端部付近に上記左右方向に並んで設けられていることを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載の自動車用の樹脂外装部品。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021020568A (ja) * | 2019-07-29 | 2021-02-18 | トヨタ自動車株式会社 | グリルシャッタ取付構造 |
JP2021030767A (ja) * | 2019-08-19 | 2021-03-01 | スズキ株式会社 | 車両のエアガイド構造 |
-
2014
- 2014-03-24 JP JP2014060472A patent/JP2015182593A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7136034B2 (ja) | 2019-07-29 | 2022-09-13 | トヨタ自動車株式会社 | グリルシャッタ取付構造 |
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