JP2015182280A - 液体収容容器 - Google Patents

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JP2015182280A
JP2015182280A JP2014059805A JP2014059805A JP2015182280A JP 2015182280 A JP2015182280 A JP 2015182280A JP 2014059805 A JP2014059805 A JP 2014059805A JP 2014059805 A JP2014059805 A JP 2014059805A JP 2015182280 A JP2015182280 A JP 2015182280A
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小林 淳
Atsushi Kobayashi
淳 小林
鳥羽 浩一
Koichi Toba
浩一 鳥羽
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Abstract

【課題】内部に侵入した空気に起因して液体供給部から外部に供給されずに残るインクの残量を低減できる液体収容容器を提供する。
【解決手段】インクカートリッジ1(液体収容容器)は、インク収容室47、インクを外部に供給可能なインク供給部31、連通路62を介してインク収容室47と連通し、インク供給孔58を介してインク供給部31と連通するバッファー室48を備える。バッファー室48は、インク供給孔58を間に挟んで連通路62とは反対側に位置する第3領域D3に、インク供給孔58を備える第1領域D1よりも鉛直方向の上方に位置する延在領域Eを備える。バッファー室48に空気が侵入した場合でも、その気泡Qは、第1領域D1から延在領域Eに移動する。従って、バッファー室48を介してインク供給孔58からインク供給部31に至るインクの流れが気泡Qによって妨げられることを防止できる。
【選択図】図8

Description

外部に供給されずに残る液体の残量を低減できる液体収容容器に関する。
プリンターに供給するインクを収容するカートリッジなどの液体収容容器は特許文献1
、2に記載されている。特許文献1のカートリッジは主収容部と、インクを外部に供給可
能なインク供給部と、連通孔を介して主収容部と連通するとともに、インク供給孔を介し
てインク供給部と連通する副収容部を備える。主収容部には、カートリッジに収容された
インクが外部に漏れ出さないように、カートリッジ内に負圧を発生させる負圧発生機構が
設けられている。主収容部は、プリンターへのインクの供給によってインク量が減少した
ときに、液体収容容器の負圧が過度に上昇することを防止するために、内部に大気を導入
する大気開放孔を備えている。
特許文献2のインクタンクは主インク室と、連通孔を介して主インク室と連通し、イン
クを外部に供給可能な供給部を備える連通路を有している。主インク室には、インクタン
クに収容されたインクが外部に漏れ出さないように毛細管部材が収納されている。また、
主インク室は、内部に大気を導入する大気連通口を備えている。特許文献2では、連通路
を介して主インク室から供給部にインクが供給されるのに伴って、大気連通口を介して主
インク室に空気が導入されている。
特開2011−206936号公報 特開平8−216424号公報
特許文献1、2に記載の液体収容容器では、液体収容容器内に導入された空気が気泡と
なって副収容部や連通路に移動して詰まると、インクの残量がゼロ(インクエンド)に達
していないのに、インクがインク供給口に到達せず、インクを外部に供給できなくなるこ
とがある。
このような点に鑑みて、内部に侵入した空気に起因して液体供給部から外部に供給され
ずに残る液体の残量を低減できる液体収容容器が望まれている。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の
形態として実現することが可能である。
上記の課題を解決するために、本発明の一形態によれば、液体を収容可能な第1液体収
容部と、前記液体を外部に供給可能な第1液体供給部と、前記第1液体収容部と前記第1
液体供給部とを連通する流路に位置する第2液体収容部と、前記第1液体収容部に位置し
、前記第1液体収容部に収容された前記液体の残量を検出可能な液量検出機構と、を備え
、前記第2液体収容部は、第1壁と、前記第1壁に対向する第2壁と、により区画され、
前記第1壁と前記第2壁との間は、前記第1液体供給部に面する第1領域と、前記第1領
域と前記第1液体収容部との間に位置する第2領域と、前記第1領域を挟んで前記第2領
域とは反対側に位置する第3領域と、を有し、前記第1壁は、前記第1領域に面し、複数
の液体供給孔が形成される第1部分と、前記第2領域に面し、前記第1液体供給部に連通
する連通孔が形成される第2部分と、前記第3領域に面する第3部分と、を有し、前記第
1液体供給部が鉛直下方に向く姿勢に配置したとき、前記第3領域は、前記第1領域より
鉛直上方に延在する領域を有することを特徴とする。
本発明の一形態によれば、液体収容容器を第1液体供給部が鉛直下方に向く姿勢とした
状態で第2液体収容部に気泡が入り込んだ場合には、気泡は、浮力によって、鉛直上方に
延在する領域を備える第3領域に保持される。これにより、気泡が液体供給孔や連通孔に
詰まることを抑制できるので、第1液体収容部に導入された空気に起因して、第1液体供
給部から外部に供給されずに残る液体の残量を低減できる。ここで、鉛直上方に延在する
領域を備える第3領域が、第1液体供給部に連通する連通孔を備える第2領域を間に挟ん
で液体供給部に連通する液体供給孔を備える第1領域と反対側に設けられている場合には
、気泡が第1領域に達したときに気泡を逃す領域がなく、気泡が第1領域において液体の
流通を妨げてしまうことがある。これに対して、本発明では、鉛直上方に延在する領域を
備える第3領域は、液体供給孔を備える第1領域を間に挟んで、連通孔を備える第2領域
と反対側に設けられている。従って、気泡が第1領域に達した場合でも、この気泡を第3
領域の側に移動させて保持できる。よって、液体の流通が第1領域において妨げられるこ
とを防止あるいは抑制できる。
本発明の一形態によれば、前記第3領域における前記第2壁は、前記第1領域における
前記第2壁に対し、前記液体供給孔からの位置が遠ざかるにつれ、前記第1壁から前記第
2壁に向かう方向に傾斜する部分を有することが望ましい。このようにすれば、第2液体
収容部に気泡が入り込んだ場合、気泡の浮力を利用して、気泡を第1領域から第3領域に
誘導することが容易となる。また、このようにすれば、第3領域に達した気泡が第1領域
および第2領域の側に戻りづらくなる。従って、気泡により液体供給孔や連通孔が閉塞さ
れることを防止あるいは抑制できる。
本発明の一形態によれば、前記第2領域では、前記第2液体収容部の流路断面における
中心を通過する中心線が第1方向に延び、前記第3領域では、前記中心線が前記第1方向
とは交差する第2方向に延びることが望ましい。このようにすれば、第3領域の延設方向
を第2領域の延設方向よりも上方に向かうものとすることができる。従って、第2液体収
容部に気泡が入り込んだ場合、気泡の浮力を利用して、気泡を第1領域から第3領域に誘
導しやすい。
また、この場合には、前記第2方向は、前記液体収容容器を、前記第1液体供給部が鉛
直下方に向く姿勢に配置したとき、鉛直上方に延びる方向であることが望ましい。このよ
うにすれば、第3領域に達した気泡が第1領域および第2領域の側に戻りづらくなる。従
って、気泡により液体供給孔や連通孔が閉塞されることを防止あるいは抑制できる。
本発明の一形態によれば、前記第3領域における前記第1壁と前記第2壁の距離は、前
記第1領域における前記第1壁と前記第2壁の距離より大きいことが望ましい。このよう
にすれば、第3領域における流路断面積を第1領域における流路断面積よりも大きくする
ことが容易となるので、気泡を第1領域から第3領域に誘導することが容易となる。
本発明の一形態によれば、前記第3領域における前記第2液体収容部の最大流路断面積
は、前記第1領域における前記第2液体収容部の最大流路断面積より大きいことが望まし
い。気泡は、流路断面積の大きい領域に移動し易いので、このようにすれば、気泡を第1
領域から第3領域に誘導することが容易となる。
本発明の一形態によれば、前記第3部分は前記第1部分に対し、前記液体供給孔からの
位置が遠ざかるにつれ、前記第1壁から前記第2壁に向かう方向に傾斜することが望まし
い。このようにすれば、液体収容容器を第1液体供給部が鉛直下方に向く姿勢とした状態
で、第3部分は第1領域から遠ざかるのに従って上方に傾斜する。従って、気泡が第1領
域から第3領域に移動しやすくなる。
本発明の一形態によれば、前記第3部分と前記第1部分との接続部分は曲面とすること
ができる。このようにすれば、第3部分と第1部分との接続部分に段部が形成されている
場合と比較して、気泡が第1領域から第3領域に移動しやすくなる。
本発明の一形態によれば、前記液体を外部に供給可能な第2液体供給部と、前記第1液
体収容部と前記第2液体供給部とを連通する流路に位置する第3液体収容部とを備えるも
のとすることができる。このようにすれば、第1液体収容部にある液体を2つの液体供給
部から外部に供給することができ、液体収容容器に収容可能な液体の量を増やすことがで
きる。また、第1液体供給部に連通する第2液体収容部および第2液体供給部に連通する
第3液体収容部の双方において、第3領域を備えるように構成すれば、気泡が液体供給孔
や連通孔に詰まることを抑制できる。よって、第1液体収容部内の空気に起因して、第1
液体供給部から外部に供給されずに残る液体の残量を低減できる。
インクジェットプリンターおよびホルダーの斜視図である。 本発明を適用したインクカートリッジの外観斜視図である。 インクカートリッジの分解斜視図である。 ケース本体の分解斜視図およびインク供給孔周辺の平面図である。 ケース本体およびフィルムを蓋体の側から見た場合の側面図である。 大気導入機構の説明図である。 インク供給部の分解斜視図および断面図である。 バッファー室周辺の部分拡大図である。 本発明の実施の形態の変形例1および変形例2のインクカートリッジの説明図である。 変形例3のインクカートリッジの説明図である。 変形例4のインクカートリッジの説明図である。 変形例5のインクカートリッジの斜視図である。
以下に図面を参照して本発明の実施の形態であるインクカートリッジを説明する。図1
(a)は本発明を適用したインクカートリッジが搭載されるインクジェットプリンターの
要部の斜視図であり、図1(b)はインクカートリッジが装着されるホルダーを上方の斜
め前方から見た場合の斜視図である。本発明の実施の形態のインクカートリッジ(液体供
給容器)1はインクジェットプリンター2に搭載されて使用される。
(インクジェットプリンター)
図1(a)に示すように、インクジェットプリンター2は、印刷ヘッド3と、印刷ヘッ
ド3による印刷位置を経由する搬送路に沿って記録用紙Pを搬送する搬送機構4と、印刷
位置において印刷ヘッド3を記録用紙Pの搬送方向と直交する幅方向Xに往復移動させる
ヘッド移動機構5と、印刷動作を司る制御ユニット6を備える。記録用紙Pの搬送方向は
プリンターの前後方向Yの前方Y1であり、印刷ヘッド3は制御ユニット6よりも前方Y
1に位置している。以下では、互いに直交する3方向をそれぞれインクジェットプリンタ
ー2の幅方向X、前後方向Y、上下方向Zとして説明する。
搬送機構4は、搬送ローラー10と、この搬送ローラー10の駆動源となる搬送モータ
ー11を備える。ヘッド移動機構5は、印刷ヘッド3を搭載するキャリッジ12、キャリ
ッジ12を移動させるための一対のプーリー13、これらのプーリー13に架け渡された
タイミングベルト14、および、一方のプーリー13を駆動してタイミングベルト14を
回転させるキャリッジモーター15を備える。制御ユニット6は、印刷ヘッド3、搬送モ
ーター11およびキャリッジモーター15を駆動制御する。制御ユニット6とキャリッジ
12の間はフレキシブルケーブル16により接続されている。
外部の機器からインクジェットプリンター2に印刷データが供給されると、制御ユニッ
ト6は、搬送機構4により記録用紙Pを所定の紙送り量だけ搬送する紙送り動作と、ヘッ
ド移動機構5によって印刷ヘッド3を幅方向Xに移動させながら印刷ヘッド3を駆動して
記録用紙Pにインクを吐出する印刷動作を交互に繰り返すことにより印刷データを印刷す
る。
ここで、キャリッジ12は、インクカートリッジ1が装着されるホルダー18を備える
。ホルダー18は、図1(b)に示すように、インクカートリッジ1が上方から装着され
るカートリッジ収容室19を備える。カートリッジ収容室19は、前後方向Yに延びる仕
切板20によって複数のスロット21に仕切られている。本発明の実施の形態では、カー
トリッジ収容室19は4つのスロット21に仕切られている。各スロット21には、それ
ぞれ、印刷ヘッド3にブラックインク、シアンインク、マゼンタインクおよびイエローイ
ンクをそれぞれ供給するインクカートリッジ1が装着される。各スロット21には、イン
ク導入部22、接点機構23および検出機構24が設けられている。
インク導入部22は、各スロット21の底面から上方に突出する筒状部25と、筒状部
25の内周側に配置された装置側フィルター26を備える。装置側フィルター26は、金
属メッシュや金属不織布、樹脂フィルターなどの多孔部材によって形成されている。筒状
部25の内部には印刷ヘッド3に連通するインク流路27が形成されている(図7(b)
参照)。各スロット21に装着された各インクカートリッジ1からのインクは装置側フィ
ルター26を介して印刷ヘッド3に供給される。接点機構23は、フレキシブルケーブル
16を介して制御ユニット6に電気的に接続されている。検出機構24は、各スロット2
1に装着されたインクカートリッジ1のインクの残量を検出する。検出機構24は、イン
クカートリッジ1に向けて検査光を射出する射光部とインクカートリッジ1からの検査光
の反射光を受光する受光部を備えるものである。
(インクカートリッジ)
図2はインクカートリッジ1の外観斜視図である。インクカートリッジ1は、全体とし
て直方体形状をした一定幅のケース30を備えている。ケース30はポリプロピレン等の
樹脂により形成されている。なお、プリンターに装着される姿勢において、インクジェッ
トプリンター2の幅方向Xに対応する方向をインクカートリッジ1の幅方向Xとし、イン
クジェットプリンター2の前後方向Yに対応する方向をインクカートリッジ1の前後方向
Yとし、インクジェットプリンター2の上下方向Zに対応する方向をインクカートリッジ
1の上下方向Zとする。また、インクジェットプリンター2の前方Y1に対応する方向を
カートリッジの前方Y1とし、その反対方向を後方Y2とする
ケース30の底面30aの後側部分には筒状のインク供給部(第1液体供給部)31が
設けられている。ケース30の底面30aと前面30bの間には傾斜面30cが設けられ
ており、傾斜面30cには回路基板32が取り付けられている。回路基板32の表面には
端子群32aが設けられており、その反対面にはEEPROM等の記憶装置(不図示)が
実装されている。端子群32aと記憶装置は電気的に接続されている。
ここで、図1(b)に示すように、インクカートリッジ1がスロット21に装着される
と、ホルダー18のインク導入部22がインク供給部31の内周側に挿入された状態とな
る。また、インクカートリッジ1がスロット21に装着されると、ホルダー18の接点機
構23は、回路基板32の端子群32aと電気的に接触する。回路基板32と接点機構2
3が電気的に接続されると、制御ユニット6とインクカートリッジ1の間で各種の情報の
伝達が可能となる。
図3はインクカートリッジ1の分解斜視図である。図4(a)はケース本体の分解斜視
図であり、図4(b)はインク供給孔の周辺を下方から見た場合の平面図である。図5は
ケース本体およびフィルムを蓋体の側から見た場合の側面図である。図3に示すように、
ケース30は幅方向Xに配列されたケース本体35と蓋体36を備える。ケース本体35
は、前後方向Yおよび上下方向Zに延びる側壁部37と、側壁部37の外周縁から蓋体3
6の側に向かって幅方向Xに一定高さで突出する環状壁部38を備える。環状壁部38は
、側壁部37の外周縁に沿って、側壁部37の下端部分で前後方向Yに延びる底壁部分4
0、底壁部分40のうち後方Y2の端に位置する後端縁から上方に延びる後壁部分41、
後壁部分41の上端縁から前方Y1に延びる天井壁部分42、天井壁部分42の前端縁か
ら下方に伸びる前壁部分43、および、前壁部分43の下端縁から下方に向かって後方Y
2に傾斜して延びて底壁部分40のうち前方Y1の端に位置する前端縁に連続する傾斜壁
部分44を備える。インク供給部31は底壁部分40のうち前端縁より後端縁に近い位置
にある後側部分から下方に突出している。傾斜壁部分44の外面は回路基板32が取り付
けられた傾斜面30cである。
側壁部37と環状壁部38によって囲まれた凹部はインクが収容されるインク収容部4
5である。インク収容部45は、仕切り壁46によって、インク収容室(第1液体収容部
)47と、インク収容室47よりも容量の小さいバッファー室(第2液体収容部)48に
区画されている。バッファー室48は環状壁部38の底壁部分40の後側部分に沿って区
画されている。仕切り壁46は天井壁49と上下方向Zに延びる側壁50を備える。側壁
50は天井壁49の前端側部分において天井壁49と底壁部分40を連続させている。バ
ッファー室48は、そのうち後方Y2の端に位置する後端側部分が上方に向かって屈曲し
た形状をしている。インク収容室47内には、負圧発生機構53、大気導入機構54、お
よび、インク残量検出機構(液量検出機構)55が配置されている。
図4(a)に示すように、底壁部分40には、後方Y2から前方Y1に向かって、複数
のインク供給孔(第1液体供給孔)58、一対の連通孔59、60、および、矩形の開口
部61が形成されている。本発明の実施の形態では、インク供給孔58は3つ設けられて
いる。図4(b)に示すように、各インク供給孔58は矩形である。3つのインク供給孔
58のうち前端に位置するインク供給孔58は、その後方Y2に位置する2つのインク供
給孔58よりも前後方向Yの寸法が短い。3つのインク供給孔58のうち前後方向Yの中
央に位置するインク供給孔58は、その両側のインク供給孔58と比較して前後方向Yの
寸法が長い。
一対の連通孔59、60のうち、後側連通孔59は側壁50の後方Y2に形成されてお
り、前側連通孔60は側壁50の前方Y1に形成されている。また、底壁部分40の底面
30aには、一対の連通孔59、60を両端とする連通路(液体連通孔)62が設けられ
ている。連通路62は、底壁部分40の下面部分において一対の連通孔59、60を包含
する範囲に形成された凹部63と、凹部63の下端開口を封鎖する矩形フィルム64から
構成されている。連通路62は、バッファー室48とインク収容室47を連通させている
。開口部61にはインク残量検出機構55が取り付けられる。
インク収容室47に収容されたインクは前方Y1の連通孔60、連通路62、および後
方Y2の連通孔59を介してバッファー室48に供給される。
ここで、複数のインク供給孔58はバッファー室48に開口している。また、インク供
給部31はバッファー室48の下側に設けられており、バッファー室48とインク供給部
31はインク供給孔58を介して連通している。従って、インク収容室47からバッファ
ー室48に供給されたインクは、インク供給孔58を介してインク供給部31に供給され
る。
図3に示すように、環状壁部38の環状端面および仕切り壁46の先端面にはフィルム
68が溶着される。フィルム68は、ナイロン製やポリプロピレン製であり可撓性を有す
る。フィルム68は、インク収容室47内のインクの容積の変化に追従して変位しやすい
ように、例えば、インク収容室47の内周面に沿って押し広げられた形状に加工された後
に溶着されている。
蓋体36は、平板状である。蓋体36は、フィルム68を覆う状態で環状壁部38の環
状端面に固定されている。蓋体36には貫通孔69が形成されている。
(負圧発生機構)
負圧発生機構53はインク収容部45に負圧を発生させてインクが外部に漏れることを
防止する。図3に示すように、負圧発生機構53は、フィルム68と、コイルばね71と
、受圧板72を備える。受圧板72は、ポリプロピレン等の合成樹脂や、ステンレスなど
の金属により形成される。コイルばね71は円錐台形状をしており、その軸線Lを幅方向
Xに向けた状態で下底部分がケース本体35の側壁部37に固定されている。受圧板72
はコイルばね71とフィルム68の間に配置されている。
コイルばね71の上底部分は受圧板72に当接しており、コイルばね71は、受圧板7
2を介してフィルム68をケース本体35の外側に向かって付勢する。すなわち、コイル
ばね71は、受圧板72を介してフィルム68をインク収容部45の容積が大きくなる方
向に付勢し、これにより、インク収容部45に負圧を発生させる。
(大気導入機構)
大気導入機構54はインク収容部45内のインク量が減少したときにインク収容部45
内に大気を導入する。これにより、インク収容部45の負圧が過度に上昇することを防止
する。図6は大気導入機構54の説明図である。図6(a)は大気導入機構54により大
気がインク収容部45に導入される前の状態を示し、図6(b)は大気導入機構54によ
り大気がインク収容部45に導入されている状態を示し、図6(c)は大気導入機構54
により大気がインク収容部45に導入された後の状態を示す。
図5に示すように、大気導入機構54は、ケース本体35の環状壁部38の後壁部分4
1と天井壁部分42の間の角部、すなわち、インク収容室47の後端の上端部分に設けら
れている。図6に示すように、大気導入機構54は、フィルム68に設けられた通気孔7
5(図3参照)と、弁ユニット76を備える。フィルム68の通気孔75はフィルム68
と蓋体36の隙間および蓋体36の貫通孔69を介して外部と連通している。
弁ユニット76は、弁座77、弁体78およびばね部材79を備える。弁座77には、
大気導入口77aが設けられている。フィルム68は通気孔75が大気導入口77aと重
なるようにして、当該通気孔75の周縁部分が弁座77に溶着されている。大気導入口7
7aは弁座77を貫通しており、インク収容室47と通気孔75を連通させている。弁体
78は弁部80とレバー部81を備える。弁部80は弁座77の大気導入口77aを封鎖
可能な位置にあり、レバー部81は受圧板72と側壁部37の間の領域内に延在している
。また、弁体78は弁座77に設けられた支軸82を中心に回動可能となっている。ばね
部材79は、弁部80が大気導入口77aを塞ぐ封鎖位置78Aに弁体78を付勢してい
る。
インク収容部45内がインクで満たされている場合には、図6(a)に示すように、弁
体78は封鎖位置78Aに配置されている。インク収容部45内のインクが消費されてい
くと、インクに接触しているフィルム68は、受圧板72を介して受けるコイルばね71
の付勢力に抗して、ケース本体35の側壁部37に接近する方向に変位する。ここで、図
6(b)に示すように、受圧板72が側壁部37の近傍に達して弁体78のレバー部81
を側壁部37の側に押し込むと、弁体78は、ばね部材79の付勢力に抗して支軸82回
りに回動して、弁部80が大気導入口77aを開放する開放位置78Bに移動する。これ
により、フィルム68の通気孔75および大気導入口77aを介して空気がインク収容室
47に導入される。
空気の導入により、受圧板72が側壁部37から離れる方向に移動すると、図6(c)
に示すように、受圧板72が弁体78のレバー部81から離れる。すると、弁体78はば
ね部材79の付勢力によって開放位置78Bから封鎖位置78Aに戻る。このように、大
気導入機構54は、インク収容部45内の負圧が大きくなると一次的に大気を導入して、
インク収容部45内の圧力を適切な圧力範囲に維持する。
(インク残量検出機構)
インク残量検出機構55は、インク収容室47のうち天井壁49よりも下方に位置する
底壁部分40の、バッファー室48に近い位置に配置されている。インク残量検出機構5
5は、図3に示すように、プリズム84を備えており、インク収容室47に収容されたイ
ンクの残量が減少した状態を光学的に検出可能とする。
インクカートリッジ1がインクジェットプリンター2のスロット21に装着されると、
プリズム84には検出機構24から検査光が照射される。ここで、プリズム84の周囲が
インクで満たされているときには、検査光はプリズム84を透過する。一方、プリズム8
4の周囲にインクが存在しない状態となると、検査光はプリズム84で反射される。従っ
て、検査光の反射光を検出機構24が検出することにより、インクジェットプリンター2
では、インク収容室47に収容されたインクの残量が減少した状態を検出できる。
(インク供給部)
図7(a)はインク供給部31の分解斜視図であり、図7(b)はインク供給部31の
断面図である。図7(b)ではインクカートリッジ1がインクジェットプリンター2に装
着され、インク供給部31がスロット21のインク導入部22に接触している状態を示し
ている。
インク供給部31は、ケース本体35の底壁部分40に設けられた凹部85を備える。
凹部85の底面85aにはインク供給孔58の下端開口が形成されており、インク供給部
31は複数のインク供給孔58を介してバッファー室48と連通している。
底壁部分40における凹部85の開口縁には、凹部85の開口を被う状態にフィルター
86が溶着されている。すなわち、フィルター86の外周縁が凹部85の開口縁に溶着さ
れている。フィルター86は、発泡樹脂や合成繊維を用いた多孔部材であり、負圧発生機
構53により発生する負圧の絶対値より大きいメニスカス耐圧を有する。メニスカス耐圧
とは、インクのメニスカスが破壊されずに耐え得る圧力をいう。凹部85の底面85aと
フィルター86の間には、上方から下方に向かって板ばね87とフォーム88がこの順番
に配置されている。
板ばね87は、複数の流通孔89aが形成された支持板部89と、支持板部89の端か
ら上方に向かって前後方向Yに折り曲げられて互いに交差した2枚の付勢板部90、91
を備える。板ばね87は付勢板部90、91を凹部85の底面85aに当接させ、支持板
部89をフォーム88に当接させている。板ばね87はフォーム88およびフィルター8
6を凹部85の底面85aから離れる方向に付勢する。
フォーム88は発泡樹脂や合成繊維を用いた多孔部材である。フォーム88は、板ばね
87の支持板部89に設けられた流通孔89aを介してバッファー室48から供給された
インクをフィルター86に面状に拡散させて供給する。
ここで、図4(b)および図7(a)に示すように、各インク供給孔58は、それぞれ
矩形であり、各インク供給孔58の内周面の各隅部の面取り寸法はR1(半径1mm)以
下とされている。従って、バッファー室48内のインクが少なくなった場合でも、インク
は、インク供給孔58の各隅部を毛細管現象によって流れ、インク供給部31に到達する
。また、各インク供給孔58は、複数の円形のインク供給孔を前後方向Yに沿って2列に
配列して形成する場合などと比較して、その開口面積が大きい。従って、例えば、大気導
入機構54から導入された空気が気泡Qとなって、インク収容室47から連通路62およ
びバッファー室48を介してインク供給部31に侵入するようなことがあっても、この気
泡を、各インク供給孔58を介してバッファー室48の側に戻すことが容易である。
また、図7(a)に示すように、フィルター86は、その中央部86aが平面状に形成
されており、フィルター86の周縁部86bよりも下方に突出している。中央部86aに
は上方からフォーム88が接触している。インクカートリッジ1がスロット21に装着さ
れた状態では、フィルター86の中央部86aにスロット21のインク導入部22の装置
側フィルター26が面接触する。この際に、板ばね87による付勢力によってフィルター
86は装置側フィルター26に密着する。従って、インクカートリッジ1内のインクを、
フィルター86および装置側フィルター26を介してインク流路27から印刷ヘッド3へ
安定して供給できる。
(バッファー室の形状)
図8(a)はバッファー室48の周辺を拡大して示す部分拡大図である。バッファー室
48の幅方向Xは、図3に示すように、ケース本体35の側壁部37とフィルム68によ
って規定されている。バッファー室48の幅寸法は、これら側壁部37とフィルム68の
間の距離であり、前後方向Yにおいて一定である。
バッファー室48の底側を規定する底壁部分40の後側部分は、側壁50からインク供
給部31の上方まで前後方向Yに延びる第1底壁部101、第1底壁部101の後端縁か
ら後方Y2に向かって上方に傾斜する第2底壁部102、第2底壁部102の後端縁から
後方Y2に向かって上方に傾斜する第3底壁部103を備える。各インク供給孔58は、
第1底壁部101の後側部分に形成されている。後側連通孔59は第1底壁部101の前
端部分に形成されている。第3底壁部103の勾配(上方への傾斜角度)は第2底壁部1
02の勾配よりも大きい。
バッファー室48の天井側を規定する天井壁49の側壁50よりも後側の部分は、後方
Y2に向かって上方に傾斜する第1天井壁部105、第1天井壁部105の後端縁から後
方Y2に向かって上方に傾斜する第2天井壁部106、第2天井壁部106の後端縁から
上方に延びる第3天井壁部107、第3天井壁部107の上端縁から後方Y2に向かって
上方に傾斜する第4天井壁部108、および、第4天井壁部108の後端縁から後方Y2
に延びる第5天井壁部109を備える。第2天井壁部106の勾配(上方への傾斜角度)
は第1天井壁部105の勾配よりも大きい。第3底壁部103の後端縁と第5天井壁部1
09の後端縁は、ケース本体35の環状壁部38の後壁部分41に沿って上下方向に平行
に延びる後側板部110により接続されている。
バッファー室48内は、図8(a)に示すように、インク供給部31に面する第1領域
D1と、第1領域D1と側壁50の間の第2領域D2と、第1領域D1を挟んで第2領域
D2とは反対側に位置する第3領域D3に区分できる。第1領域D1には、底壁部分40
の第1底壁部101において複数のインク供給孔58が形成された部分が面する。また、
第1領域D1には、天井壁49の第1天井壁部105においてインク供給部31と対向す
る部分が面する。第2領域D2には、第1底壁部101において複数のインク供給孔58
が形成された部分よりも前側の部分が面する。また、第2領域D2には、天井壁49の第
1天井壁部105においてインク供給部31と対向する部分よりも前側の部分が面する。
第3領域D3には、底壁部分40における第2底壁部102および第3底壁部103が面
する。また、第3領域D3には、第1天井壁部105においてインク供給部31と対向す
る部分よりも後側の部分、第2天井壁部106、第3天井壁部107、第4天井壁部10
8、第5天井壁部109が面する。さらに、第3領域D3には、後側板部110が面する
ここで、第3領域D3に面する天井壁49の部分(第1天井壁部105においてインク
供給部31と対向する部分よりも後側の部分、第2天井壁部106、第3天井壁部107
、第4天井壁部108、第5天井壁部109)は、いずれも第1領域D1に面する天井壁
49の部分(天井壁49の第1天井壁部105においてインク供給部31と対向する部分
)よりも上方に位置する。従って、第3領域D3には、第1領域D1より鉛直上方に延在
する延在領域Eを有する。
また、第2領域D2では、第2液体収容部48の流路断面における中心を通過する中心
線L2が水平に近い第1方向に延びている。中心線L2とは、例えば、バッファー室48
を幅方向Xに向かって平面視したとき、少なくとも第1領域において、第1天井壁部10
5と第1底壁部101との中間点を通過し、第1方向に延びる仮想線である。また、第3
領域D3では、流路断面における中心を通過する中心線L3が第1方向とは交差する方向
に延びている。なお、図8(a)においては、中心線L3を模式的に記載しているが、中
心線L3の形態はこれに限られず、例えば、バッファー室48を幅方向Xに向かって平面
視したとき、第2天井壁部106と第3底壁部103との中間点を通過し、第1方向とは
交差する第2方向に延びる仮想線であってもよい。この場合、第2方向は、第2領域D2
から後方Y2に離れるにつれて上方(鉛直上方)に延びる方向である。従って、第3領域
D3の延設方向は第2領域D2の延設方向よりも上方に向かう方向となっている。ここで
、第2領域D2の中心線L2と第1領域D1の中心線は連続して延びているので、第3領
域D3は、第2領域D2から後方Y2に離れるのにつれて、上方に向かう方向に延びる形
状となっている。また、第3領域D3は、後方に向かって上方に段階的に屈曲する形状と
なっている。また、中心線L3は、第3天井壁部107と後側板部110との中間点を通
過し、第1方向とは交差する上下方向Zに延びる仮想線であってもよい。
なお、流路断面とは、インク収容室47からバッファー室48を経由しフィルター86
に至るまでの、インクが移動する流路における断面を意味するが、これに限定されない。
第1領域D1では、第1天井壁部105と第1底壁部101とに交差する方向における断
面を流路断面とみなす。また、第3領域D3では、第2天井壁部106と第3底壁部10
3とに交差する方向における断面や、第3天井壁部107と後側板部110とに交差する
方向における断面を流路断面とみなす。
さらに、バッファー室48を幅方向Xに向かって平面視したとき、第3領域D3におい
て第2天井壁部106と第3底壁部103との間の最短距離の断面積が最大となる最大流
路断面積S3は、第1領域D1において第1天井壁部105と第1底壁部101との間の
最短距離の断面積が最大となる最大流路断面積S1よりも大きい。
(インク供給動作)
図1(b)に示すように、インクカートリッジ1がインクジェットプリンター2のスロ
ット21に装着されると、スロット21のインク導入部22がインクカートリッジ1のイ
ンク供給部31に挿入され、インク導入部22の装置側フィルター26の中央部86aと
インクカートリッジ1のフィルター86が面接触して密着する(図7(b)参照)。これ
により、インクカートリッジ1から印刷ヘッド3にインクが供給される。すなわち、イン
ク収容室47に収容されたインクは、連通路62を介してバッファー室48に供給され、
バッファー室48からインク供給部31に供給される。そして、インク供給部31から、
インクジェットプリンター2のインク導入部22およびインク流路27を介して、印刷ヘ
ッド3に供給される。
印刷によりインクが使用されてインク収容室47内のインクが減少すると、その減少に
伴ってフィルム68および負圧発生機構53の受圧板72がケース本体35の側壁部37
の側に変位する。その後、受圧板72が側壁部37に接近して大気導入機構54のレバー
部81を側壁部37の側に押し込むと、大気導入機構54を介してインク収容室47内に
大気が導入される(図6(b)参照)。これにより、インク収容室47内の負圧が過度に
大きくなることが抑制される。従って、インク供給室の負圧によって、フィルター86を
介して行われているインクジェットプリンター2へのインクの供給が阻害されることが防
止される。
ここで、大気導入機構54から導入された空気が気泡Qとなって、稀に、インク収容室
47から連通路62を介してバッファー室48に侵入することがある。このような気泡Q
がバッファー室48の途中で詰まると、連通路62からインク供給孔58に向かうインク
の流れを妨げてしまい、インクがインク供給孔58に到達せず、インクを外部に供給でき
なくなるという問題を発生させる場合がある。
このような場合に、本発明の実施の形態のバッファー室48は、インク供給孔58を備
える第1領域D1に隣り合う第3領域D3が、第1領域D1より鉛直上方に延在する延在
領域Eを有する。従って、図8(b)に示すように、バッファー室48に入り込んだ気泡
Qは、浮力によって、第3領域D3の延在領域Eに保持される。これにより気泡Qがイン
ク供給孔58や後側連通孔59に詰まることを抑制できるので、大気導入機構54からイ
ンク収容室47に導入された空気に起因して、インク供給部31から外部に供給されずに
残るインクの残量を低減できる。
また、本発明の実施の形態では、延在領域Eを備える第3領域D3が、インク供給孔5
8を備える第1領域D1を間に挟んで、インク収容室47に連通する後側連通孔59を備
える第2領域D2と反対側に設けられている。従って、気泡Qが第1領域D1に達した場
合でも、この気泡Qを第3領域D3の側に移動させて保持できる。すなわち、インク収容
室47に連通する連通孔を備える第2領域D2を間に挟んで、インク供給部に連通するイ
ンク供給孔58を備える第1領域D1と延在領域Eを備える第3領域D3を両側に配置し
た場合には、気泡Qが第1領域D1に達したときに気泡Qを逃す領域がなく、気泡Qが第
1領域D1においてインクの流通を妨げてしまうことがあるが、本発明の実施の形態では
、このような事態を回避できる。よって、インクの流通が第1領域D1において妨げられ
ることを防止あるいは抑制できる。
さらに、本発明の実施の形態では、第3領域D3に面する天井壁49の部分(第1天井
壁部105においてインク供給部31と対向する部分よりも後側の部分、第2天井壁部1
06、第3天井壁部107、第4天井壁部108)は、第1領域D1における天井壁49
の部分に対し、インク供給孔58からの位置が遠ざかるにつれ、上方に向かって傾斜して
いる。また、第2領域D2では、中心線L2が水平に近い第1方向に延び、第3領域D3
では中心線L2が鉛直上方に近い第2方向に延びている。従って、第3領域D3の延設方
向が第2領域D2の延設方向より上方に向かう方向となっている。よって、バッファー室
48に気泡Qが入り込んだ場合、気泡Qの浮力を利用して、気泡Qを第1領域D1から第
3領域D3に誘導することが容易である。
また、本発明の実施の形態では、第3領域D3における最大流路断面積S3は、第1領
域D1における最大流路断面積S1よりも大きい。気泡Qは、流路断面積の大きい領域に
移動し易いので、このような構成によれば、気泡Qを第1領域D1から第3領域D3に誘
導することが容易である。
さらに、天井壁49の第3天井壁部107、第4天井壁部108および第5天井壁部1
09、並びに、後側板部110により区画される領域では、第3領域D3は鉛直上方に向
かって延設されている。従って、第3領域D3に達した気泡Qは第1領域D1および第2
領域D2の側に戻りづらい。よって、気泡Qによりインク供給孔58や後側連通孔59が
閉塞されることを防止あるいは抑制できる。
(変形例1)
図9(a)は本発明の実施の形態の変形例1のインクカートリッジ1’である。本変形
例1のインクカートリッジ1’では、本発明の実施の形態実施例1のインクカートリッジ
1の天井壁49において、第3領域D3に面している部分のうち、第1天井壁部105に
おいてインク供給部31と対向する部分よりも後側の部分、天井壁49の第2天井壁部1
06、第3天井壁部107および第4天井壁部108を、後方Y2に向かって上方に傾斜
する傾斜天井壁部分106’によって構成している。すなわち、第3領域D3に面してい
る天井壁49の部分を、第5天井壁部109に至るまで一つの傾斜天井壁部分106’に
より形成している。従って、第1領域D1の後端部分に達した気泡Qは傾斜天井壁部分1
06’に沿って第3領域D3をインク供給孔58から離間する位置に淀みなく移動する
また、本変形例1では、第3領域D3に面する底壁部分40の部分(第2底壁部102
、第3底壁部103)と、傾斜天井壁部分106’の間の離間距離M3が、第1領域D1
に面する底壁部分の部分(第1天井壁部105においてインク供給部31と対向する部分
)と第1領域D1に面する天井壁49の部分(第1底壁部101において複数のインク供
給孔58が形成された部分)の間の離間距離M1よりも長い。これにより、第3領域D3
における流路断面積を第1領域D1における流路断面積よりも大きくすることができるの
で、気泡Qを第1領域D1から第3領域D3に誘導することが容易となる。
(変形例2)
図9(b)は本発明の実施の形態の変形例2のインクカートリッジ1’’である。本変
形例2のインクカートリッジ1’’では、天井壁49における第1天井壁部105と第2
天井壁部106の間が曲面106aで構成されている。すなわち、本変形例2では、第1
領域D1と第3領域D3の境界が曲面106aとなっている。また、底壁部分40におけ
る第1底壁部101と第2底壁部102の接続部分が曲面102aとなっている。これに
より、第1領域D1と第3領域D3との接続部分において、バッファー室48の天井面と
底面に角がなくなる。従って、第1領域D1に達した気泡Qが第3領域D3に移動しやす
い。
さらに、本変形例2では、天井壁49における第2天井壁部106と第3天井壁部10
7の間、第3天井壁部107と第4天井壁部108の間、および、第4天井壁部108と
第5天井壁部109の間が、いずれも曲面とされている。また、底壁部分40における第
2底壁部102と第3底壁部103の間、および、底壁部分40における第3底壁部10
3と後側板部110分との間が、いずれも曲面とされている。従って、第3領域D3に達
した気泡Qは、インク供給孔58から離間する位置に淀みなく移動する。
(変形例3)
図10は、変形例3のインクカートリッジ1Aである。本変形例3のインクカートリッ
ジ1Aは、本発明の実施の形態のインクカートリッジ1とはバッファー室48の形状が相
違するが、他の構成は同様である。従って、バッファー室48の形状を説明し、対応する
構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
バッファー室48の幅方向Xは、ケース本体35の側壁部37とフィルム68によって
規定されている。バッファー室48の幅寸法は、これら側壁部37とフィルム68の間の
距離であり、前後方向Yにおいて一定である。
バッファー室48の底側を規定する底壁部分40の後側部分は、側壁50からインク供
給部31の上方まで前後方向Yに延びる第1底壁部111、第1底壁部111の後端縁か
ら上方に延びる第2底壁部112、第2底壁部112の上端縁から後方Y2に向かって第
1底壁部111と平行に延びる第3底壁部113、第3底壁部113の後端縁から後方Y
2に向かって上方に傾斜する第4底壁部114を備える。第2底壁部112および第3底
壁部113は第1底壁部111から上方に突出する段部を形成している。各インク供給孔
58は、第1底壁部111の後側部分に形成されている。後側連通孔59は第1底壁部1
11の前端部分に形成されている。
バッファー室48の天井側を規定する天井壁49の側壁50よりも後側の部分は、後方
Y2に向かって上方に傾斜する第1天井壁部105、第1天井壁部105の後端縁から後
方Y2に向かって上方に傾斜する第2天井壁部106、第2天井壁部106の後端縁から
上方に延びる第3天井壁部107、第3天井壁部107の上端縁から後方Y2に向かって
上方に傾斜する第4天井壁部108、および、第4天井壁部108の後端縁から後方Y2
に延びる第5天井壁部109を備える。第2天井壁部106の勾配(上方への傾斜角度)
は第1天井壁部105の勾配よりも大きい。第4底壁部114の後端縁と第5天井壁部1
09の後端縁は、ケース本体35の環状壁部38の後壁部分41に沿って上下方向に平行
に延びる後側板部110により接続されている。
バッファー室48内は、図10に示すように、インク供給部31に面する第1領域D1
と、第1領域D1と側壁50の間の第2領域D2と、第1領域D1を挟んで第2領域D2
とは反対側に位置する第3領域D3に区分できる。第1領域D1には、底壁部分40の第
1底壁部111において複数のインク供給孔58が形成された部分および第2底壁部11
2が面する。また、第1領域D1には、天井壁49の第1天井壁部105においてインク
供給部31と対向する部分が面する。第2領域D2には、第1底壁部111において複数
のインク供給孔58が形成された部分よりも前側の部分が面する。また、第2領域D2に
は、天井壁49の第1天井壁部105においてインク供給部31と対向する部分よりも前
側の部分が面する。第3領域D3には、底壁部分40における第3底壁部113および第
4底壁部114が面する。また、第3領域D3には、天井壁49の第1天井壁部105に
おいてインク供給部31と対向する部分よりも後側の部分、第1天井壁部105において
インク供給部31と対向する部分よりも後側の部分、第2天井壁部106、第3天井壁部
107、第4天井壁部108、第5天井壁部109が面する。さらに、第3領域D3には
、後側板部110が面する。
ここで、第3領域D3に面する天井壁49の部分(第1天井壁部105においてインク
供給部31と対向する部分よりも後側の部分、第2天井壁部106、第3天井壁部107
、第4天井壁部108、第5天井壁部109)は、いずれも第1領域D1に面する天井壁
49の部分(天井壁49の第1天井壁部105においてインク供給部31と対向する部分
)よりも上方に位置する。従って、第3領域D3には、第1領域D1より鉛直上方に延在
する延在領域Eを有する。
また、第2領域D2では、第2液体収容部の流路断面における中心を通過する中心線L
2が水平に近い第1方向に延びており、第3領域D3では、その中心線L2が第1方向と
は交差する第2方向に延びている。第2方向は、第2領域D2から後方Y2に離れるのに
つれて上方(鉛直上方)に延びる方向である。従って、第3領域D3の延設方向は第2領
域D2の延設方向よりも上方に向かう方向となっている。ここで、第2領域D2の中心線
L2と第1領域D1の中心線は連続して延びているので、第3領域D3は、第2領域D2
から後方Y2に離れるのにつれて、上方に向かう方向に延びる形状となっている。また、
第3領域D3は、後方に向かって上方に段階的に屈曲する形状となっている。
また、第3領域D3における最大流路断面積S3は、第1領域D1における最大流路断
面積S1よりも大きい。
本変形例3においても、バッファー室48は、インク供給孔58を備える第1領域D1
に隣り合う第3領域D3が、第1領域D1より鉛直上方に延在する延在領域Eを有する。
従って、バッファー室48に入り込んだ気泡Qは、浮力によって、第3領域D3の延在領
域Eに保持される。これにより気泡Qがインク供給孔58や後側連通孔59に詰まること
を抑制できるので、大気導入機構54からインク収容室47に導入された空気に起因して
、インク供給部31から外部に供給されずに残るインクの残量を低減できる。
また、本変形例3では、延在領域Eを備える第3領域D3が、インク供給孔58を備え
る第1領域D1を間に挟んで、インク収容室47に連通する後側連通孔59を備える第2
領域D2と反対側に設けられている。従って、気泡Qが第1領域D1に達した場合でも、
この気泡Qを第3領域D3の側に移動させて保持できる。
さらに、本変形例3では、第3領域D3に面する天井壁49の部分(第1天井壁部10
5においてインク供給部31と対向する部分よりも後側の部分、第2天井壁部106、第
3天井壁部107、第4天井壁部108)は、第1領域D1における天井壁49の部分に
対し、インク供給孔58からの位置が遠ざかるにつれ、上方に向かって傾斜している。ま
た、第2領域D2では、中心線L2が水平に近い第1方向に延び、第3領域D3では中心
線L2が鉛直上方に近い第2方向に延びている。従って、第3領域D3の延設方向は第2
領域D2の延設方向より上方に向かう方向となっている。よって、バッファー室48に気
泡Qが入り込んだ場合、気泡Qの浮力を利用して、気泡Qを第1領域D1から第3領域D
3に誘導することが容易である。
また、本変形例3では、第3領域D3における最大流路断面積S3は、第1領域D1に
おける最大流路断面積S1よりも大きい。気泡Qは、流路断面積の大きい領域に移動し易
いので、このような構成によれば、気泡Qを第1領域D1から第3領域D3に誘導するこ
とが容易である。
さらに、天井壁49の第3天井壁部107、第4天井壁部108および第5天井壁部1
09、並びに、後側板部110により区画される領域では、第3領域D3は上方に延設さ
れている。従って、第3領域D3に達した気泡Qは第1領域D1および第2領域D2の側
に戻りづらい。よって、気泡Qによりインク供給孔58や後側連通孔59が閉塞されるこ
とを防止あるいは抑制できる。
(変形例4)
図11は、変形例4のインクカートリッジ1Bである。本変形例4のインクカートリッ
ジ1Bは、本発明の実施の形態のインクカートリッジ1とはバッファー室48の形状が相
違するが、他の構成は同様である。従って、バッファー室48の形状を説明し、対応する
構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
バッファー室48の幅方向Xは、ケース本体35の側壁部37とフィルム68によって
規定されている。バッファー室48の幅寸法は、これら側壁部37とフィルム68の間の
距離であり、前後方向Yにおいて一定である。
バッファー室48の底側を規定する底壁部分40の後側部分は、側壁50からインク供
給部31の上方まで前後方向Yに延びる第1底壁部121、第1底壁部121の後端縁か
ら上方に延びる第2底壁部122、第2底壁部122の上端縁から後方Y2に向かって第
1底壁部121と平行に延びる第3底壁部123、第3底壁部123の後端縁から後方Y
2に向かって上方に傾斜する第4底壁部124を備える。第2底壁部122および第3底
壁部123は第1底壁部121から上方に突出する段部を形成している。各インク供給孔
58は、第1底壁部121の後側部分に形成されている。後側連通孔59は第1底壁部1
21の前端部分に形成されている。
バッファー室48の天井側を規定する天井壁49の側壁50よりも後側の部分は、後方
Y2に向かって上方に傾斜する第1天井壁部126、第1天井壁部126の後端縁から後
方Y2に向かって上方に傾斜する第2天井壁部127を備える。第4底壁部124の後端
縁と第2天井壁部127の後端縁は、ケース本体35の環状壁部38の後壁部分41に沿
って上下方向に平行に延びる後側板部128により接続されている。
バッファー室48内は、図11に示すように、インク供給部31に面する第1領域D1
と、第1領域D1と側壁50の間の第2領域D2と、第1領域D1を挟んで第2領域D2
とは反対側に位置する第3領域D3に区分できる。第1領域D1には、底壁部分40の第
1底壁部121において複数のインク供給孔58が形成された部分および第2底壁部12
2が面する。また、第1領域D1には、天井壁49の第1天井壁部126においてインク
供給部31と対向する部分が面する。第2領域D2には、第1底壁部121において複数
のインク供給孔58が形成された部分よりも前側の部分が面する。また、第2領域D2に
は、天井壁49の第1天井壁部126においてインク供給部31と対向する部分よりも前
側の部分が面する。第3領域D3には、底壁部分40における第3底壁部123および第
4底壁部124が面する。また、第3領域D3には、第1天井壁部126においてインク
供給部31と対向する部分よりも後側の部分、および、第2天井壁部127が面する。さ
らに、第3領域D3には、後側板部128が面する。
ここで、第3領域D3に面する天井壁49の部分(第1天井壁部126においてインク
供給部31と対向する部分よりも後側の部分および第2天井壁部127)は、いずれも第
1領域D1に面する天井壁49の部分(天井壁49の第1天井壁部126においてインク
供給部31と対向する部分)よりも上方に位置する。従って、第3領域D3には、第1領
域D1より鉛直上方に延在する延在領域Eを有する。
また、第2領域D2では、第2液体収容部の流路断面における中心を通過する中心線L
2が水平に近い第1方向に延びており、第3領域D3では、その中心線L2が第1方向と
は交差する第2方向に延びている。第2方向は、第2領域D2から後方Y2に離れるのに
つれて上方(鉛直上方)に延びる方向である。従って、第3領域D3の延設方向は第2領
域D2の延設方向よりも上方に向かう方向となっている。ここで、第2領域D2の中心線
L2と第1領域D1の中心線は連続して延びているので、第3領域D3は、第2領域D1
から後方Y2に離れるのにつれて、上方に向かう方向に延びる形状となっている。また、
第3領域D3は、後方に向かって上方に段階的に屈曲する形状となっている。
本変形例4においても、バッファー室48は、インク供給孔58を備える第1領域D1
に隣り合う第3領域D3が、第1領域D1より鉛直上方に延在する延在領域Eを有する。
従って、バッファー室48に入り込んだ気泡Qは、浮力によって、第3領域D3の延在領
域Eに保持される。これにより気泡Qがインク供給孔58や後側連通孔59に詰まること
を抑制できるので、大気導入機構54からインク収容室47に導入された空気に起因して
、インク供給部31から外部に供給されずに残るインクの残量を低減できる。
また、本変形例4では、延在領域Eを備える第3領域D3が、インク供給孔58を備え
る第1領域D1を間に挟んで、インク収容室47に連通する後側連通孔59を備える第2
領域D2と反対側に設けられている。従って、気泡Qが第1領域D1に達した場合でも、
この気泡Qを第3領域D3の側に移動させて保持できる。
さらに、本変形例4では、第3領域D3に面する天井壁49の部分(第1天井壁部12
6においてインク供給部31と対向する部分よりも後側の部分および第2天井壁部127
)は、第1領域D1における天井壁49の部分に対し、インク供給孔58からの位置が遠
ざかるにつれ、上方に向かって傾斜している。また、第2領域D2では、中心線L2が水
平に近い第1方向に延び、第3領域D3では中心線L2が鉛直上方に近い第2方向に延び
ている。従って、第3領域D3の延設方向は第2領域D2の延設方向より上方に向かう方
向となっている。よって、バッファー室48に気泡Qが入り込んだ場合、気泡Qの浮力を
利用して、気泡Qを第1領域D1から第3領域D3に誘導することが容易である。
(変形例5)
図12は変形例5のインクカートリッジ1Cを前方Y1の下方から見た場合の斜視図で
ある。変形例5のインクカートリッジ1Cは、本発明の実施の形態のインクカートリッジ
1と対応する構成を備えているので、対応する構成には同一の符号を付して、その省略す
る。
本変形例5のインクカートリッジ1Cは、本発明の実施の形態のインクカートリッジ1
を2つ幅方向Xに並列に配置して連結している。そして、本変形例5のインクカートリッ
ジ1Cは、ケース30の内部に構成されているインク収容部45のインク収容室47を幅
方向Xで連結して一体とし、一つにしたインク収容室47内に、負圧発生機構53、大気
導入機構54およびインク残量検出機構55を配置している。また、インク残量検出機構
55の前方Y1に1つの回路基板32を搭載している。インクカートリッジ1Cのインク
収容部45の容量は、インクカートリッジ1のインク収容部45の2倍以上とすることも
可能である。
その一方、バッファー室48としては、幅方向Xに並列に配置された第1バッファー室
(第2液体収容部)141と第2バッファー室(第3液体収容部)142を備える。各バ
ッファー室141、142には、実施例1のインクカートリッジ1と同様に第3領域D3
に延在領域Eを備える。各バッファー室141、142の下方には、インク供給部31と
して、各バッファー室141、142からそれぞれインクが供給される第1インク供給部
143および第2インク供給部144が設けられている。
インク収容室47とバッファー室48を連通させる連通路62は、底壁部分40の下面
部分に幅方向Xに分岐する分岐路145を備える。第1バッファー室141には、インク
収容室47から連通路62を介してインクが供給され、第2バッファー室142にはイン
ク収容室47から連通路62および分岐路145を介してインクが供給される。連通路6
2の前方Y1にはインク残量検出機構55が取り付けられている。
本変形例5のインクカートリッジ1Cは、インクジェットプリンター2の2つ分のスロ
ット21に装着されて、インクを印刷ヘッド3に供給する。本変形例5のインクカートリ
ッジ1Cにおいても、各バッファー室141、142がそれぞれ第3領域D3に延在領域
Eを備えるので、実施例1のインクカートリッジ1と同様の効果を得ることができる。従
って、インク収容室47に収容された大容量のインクが使用される際に、バッファー室1
41、142への気泡Qの侵入により、インクがインク供給孔58に到達せず、インクを
外部に供給できなくなることを防止することができる。
なお、本変形例5のインクカートリッジ1Cは、本発明の実施の形態1のインクカート
リッジ1と同様の形状のバッファー室48のほか、変形例1、2、3、4のいずかの形状
のバッファー室48を備える構成であってもよい。
また、上述の課題の一部または液体収容容器において、小型化、低コスト化、省資源化
、製造の容易化、使い勝手の向上等の課題を解決するため、あるいは、本明細書に記載さ
れた効果の一部または全部を達成するために、ひとつの変形例に含まれる技術的特徴の一
部または全部を、他の変形例に含まれる技術的特徴の一部または全部と組み合わせて、本
発明の独立した一形態とすることも可能である。
1・1A・1B・1C・・インクカートリッジ、2・・インクジェットプリンター、3・
・印刷ヘッド、4・・搬送機構、5・・ヘッド移動機構、6・・制御ユニット、10・・
搬送ローラー、11・・搬送モーター、12・・キャリッジ、13・・プーリー、14・
・タイミングベルト、15・・キャリッジモーター、16・・フレキシブルケーブル、1
8・・ホルダー、19・・カートリッジ収容室、20・・仕切板、21・・スロット、2
2・・インク導入部、23・・接点機構、24・・検出機構、25・・筒状部、26・・
装置側フィルター、27・・インク流路、30・・ケース、30a・・底面、30b・・
前面、30c・・傾斜面、31・・インク供給部(液体供給部)、32・・回路基板、3
2a・・端子群、35・・ケース本体、36・・蓋体、37・・側壁部、38・・環状壁
部、40・・底壁部分、41・・後壁部分、42・・天井壁部分、43・・前壁部分、4
4・・傾斜壁部分、45・・インク収容部、46・・仕切り壁、47・・インク収容室(
第1液体収容部)、48・・バッファー室(第2液体収容部)、49・・天井壁、50・
・側壁、53・・負圧発生機構、54・・大気導入機構、55・・インク残量検出機構(
液量検出機構)、58・・インク供給孔(液体供給孔)、59・・後側連通孔(連通孔)
、60・・前側連通孔、61・・開口部、62・・連通路、63・・凹部、64・・矩形
フィルム、68・・フィルム、69・・貫通孔、72・・受圧板、75・・通気孔、76
・・弁ユニット、77a・・大気導入口、77・・弁座、78・・弁体、78A・・封鎖
位置、78B・・開放位置、79・・ばね部材、80・・弁部、81・・レバー部、82
・・支軸、84・・プリズム、85・・凹部、85a・・底面、86・・フィルター、8
6b・・周縁部、86a・・中央部、88・・フォーム、89・・支持板部、89a・・
流通孔、90・・付勢板部、101・・底壁部、102・・底壁部、102a・・曲面、
103・・底壁部、105・・第1天井壁部、106・・第2天井壁部、106a・・曲
面、106’・・傾斜天井壁部分、107・・第3天井壁部、108・・第4天井壁部、
109・・第5天井壁部、110・・後側板部、111・・第1底壁部、112・・第2
底壁部、113・・第3底壁部、114・・第4底壁部、121・・第1底壁部、122
・・第2底壁部、123・・第3底壁部、124・・第4底壁部、126・・第1天井壁
部、127・・第2天井壁部、128・・後側板部、141・・バッファー室(第2液体
収容部)、142・・バッファー室(第3液体収容部)、143・・インク供給部(第1
液体供給部)、144・・インク供給部(第2液体供給部)、145・・分岐路、D1・
・第1領域、D2・・第2領域、D3・・第3領域、E・・延在領域、L・・軸線、L2
・・第2領域の中心線、L3・・第3領域の中心線、M1・・離間距離、M3・・離間距
離、P・・記録用紙、Q・・気泡、S1・・第1領域の最大流路断面積、S3・・第3領
域の最大流路断面積、X・・幅方向、Y・・前後方向、Y1・・前方、Y2・・後方、Z
・・上下方向

Claims (10)

  1. 液体を収容可能な第1液体収容部と、
    前記液体を外部に供給可能な第1液体供給部と、
    前記第1液体収容部と前記第1液体供給部とを連通する流路に位置する第2液体収容部
    と、
    前記第1液体収容部に位置し、前記第1液体収容部に収容された前記液体の残量を検出
    可能な液量検出機構と、を備え、
    前記第2液体収容部は、第1壁と、前記第1壁に対向する第2壁と、により区画され、
    前記第1壁と前記第2壁との間は、前記第1液体供給部に面する第1領域と、前記第1領
    域と前記第1液体収容部との間に位置する第2領域と、前記第1領域を挟んで前記第2領
    域とは反対側に位置する第3領域と、を有し、
    前記第1壁は、前記第1領域に面し、複数の液体供給孔が形成される第1部分と、前記
    第2領域に面し、前記第1液体供給部に連通する連通孔が形成される第2部分と、前記第
    3領域に面する第3部分と、を有し、
    前記第1液体供給部が鉛直下方に向く姿勢に配置したとき、前記第3領域は、前記第1
    領域より鉛直上方に延在する領域を有することを特徴とする液体収容容器。
  2. 請求項1に記載の液体収容容器において、
    前記第3領域における前記第2壁は、前記第1領域における前記第2壁に対し、前記液
    体供給孔からの位置が遠ざかるにつれ、前記第1壁から前記第2壁に向かう方向に傾斜す
    る部分を有する、ことを特徴とする液体収容容器。
  3. 請求項1に記載の液体収容容器において、
    前記第3領域における前記第2壁のうち前記第1領域と前記第3領域の境界は曲面で構
    成されることを特徴とする液体収容容器。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の液体収容容器において、
    前記第2領域では、前記第2液体収容部の流路断面における中心を通過する中心線が第
    1方向に延び、
    前記第3領域では、前記中心線が前記第1方向とは交差する第2方向に延びることを特
    徴とする液体収容容器。
  5. 請求項4に記載の液体収容容器において、
    前記第2方向は、前記液体収容容器を、前記第1液体供給部が鉛直下方に向く姿勢に配
    置したとき、鉛直上方に延びる方向であることを特徴とする液体収容容器。
  6. 請求項1ないし5のいずれか一項に記載の液体収容容器において、
    前記第3領域における前記第1壁と前記第2壁の距離は、前記第1領域における前記第
    1壁と前記第2壁の距離より大きいことを特徴とする液体収容容器。
  7. 請求項1ないし6のいずれか一項に記載の液体収容容器において、
    前記第3領域における前記第2液体収容部の最大流路断面積は、前記第1領域における
    前記第2液体収容部の最大流路断面積より大きいことを特徴とする液体収容容器。
  8. 請求項1ないし7のいずれか一項に記載の液体収容容器において、
    前記第3部分は前記第1部分に対し、前記液体供給孔からの位置が遠ざかるにつれ、前
    記第1壁から前記第2壁に向かう方向に傾斜することを特徴とする液体収容容器。
  9. 請求項1ないし8のいずれか一項に記載の液体収容容器において、
    前記第3部分と前記第1部分との接続部分は曲面であることを特徴とする液体収容容器
  10. 請求項1ないし7のいずれか一項に記載の液体収容容器において、
    前記液体を外部に供給可能な第2液体供給部と、前記第1液体収容部と前記第2液体供
    給部とを連通する流路に位置する第3液体収容部とを備えることを特徴とする液体収容容
    器。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10987957B2 (en) 2019-02-13 2021-04-27 Seiko Epson Corporation Liquid container and liquid ejecting apparatus

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