JP2015179725A - 基板処理装置、基板処理方法、および流体吐出ユニット - Google Patents

基板処理装置、基板処理方法、および流体吐出ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2015179725A
JP2015179725A JP2014056122A JP2014056122A JP2015179725A JP 2015179725 A JP2015179725 A JP 2015179725A JP 2014056122 A JP2014056122 A JP 2014056122A JP 2014056122 A JP2014056122 A JP 2014056122A JP 2015179725 A JP2015179725 A JP 2015179725A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
opening
supply hole
processing apparatus
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014056122A
Other languages
English (en)
Inventor
則政 松井
Norimasa Matsui
則政 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Screen Holdings Co Ltd
Original Assignee
Screen Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Screen Holdings Co Ltd filed Critical Screen Holdings Co Ltd
Priority to JP2014056122A priority Critical patent/JP2015179725A/ja
Publication of JP2015179725A publication Critical patent/JP2015179725A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)
  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)

Abstract

【課題】引き揚げ乾燥方式の基板処理装置において、基板に処理ガスを効率的に提供することを目的とする。
【解決手段】ノズルユニット40は、処理ガスを吐出する供給孔411と、供給孔411の開口面積を調整する開口調整部42と、回転駆動部44を有する。回転駆動部44により開口調整部42と供給孔411とを回転中心軸A1を中心に相対的に回転させ、供給孔411の開口を開口調整部42により少なくとも一部遮蔽する。これにより、供給孔411において処理ガスが流通する開口面積を制御でき、処理ガスを供給孔から吐出する際、供給管57からノズルユニット40へ供給する処理ガスの流量が一定でも、処理ガスの吐出速度を調整することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、処理液中に浸漬することによる、洗浄・エッチング等の処理が終了した半導体基板、液晶表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板等(以下、単に「基板」と記載する)に対して、乾燥処理を行う基板処理技術に関する。
従来より、基板の製造工程においては、フッ酸等の薬液による処理および脱イオン水(De Ionized Water、以下、「DIW」と記載する)による洗浄処理を順次行った後、DIWから基板を引き出しつつイソプロピルアルコール(IthoPropyl Alcohol、以下、「IPA」と記載する)等の有機溶剤の蒸気を基板の周辺に供給して乾燥処理を行う基板処理装置が用いられている。特に、基板上に形成されるパターンの構造の複雑化、微細化が進展している近年においては、IPA等の蒸気を供給しつつDIWから基板を引き揚げる引き揚げ乾燥方式が主流になりつつある。
従来の引き揚げ乾燥方式の基板処理装置は、図1に示すようにDIWによる洗浄処理を行う処理槽103を収容器100の内部に収容している。処理槽103における基板Wの洗浄処理終了後に、収容器100内に窒素ガスを供給しつつ基板Wを昇降機構104によって処理槽103から引き揚げてから、図1中の矢印102に示すように、供給ノズル101からIPA蒸気を含む気体を吐出する。これにより、収容器100内がIPA蒸気を含む気体で満たされて、基板WにIPAが凝縮し、それが気化することにより、基板Wの乾燥処理が行われる(例えば、特許文献1参照)。
特開昭62−198126号公報 特開2004−119591号公報 特開2004−119711号公報
上記の引き揚げ乾燥方式の基板処理装置において、基板周辺におけるIPA等の蒸気の濃度は、乾燥後の基板品質に対して大きな影響を与える。例えば、蒸気の濃度が低いと、基板に付着した水等が十分にIPA等の蒸気と置換されず基板上に残留することに起因して、基板にウォーターマークが発生するおそれがある。したがって、基板の乾燥処理の際には、基板周辺におけるIPA等の蒸気濃度を高く保つ必要がある。ここで、蒸気濃度を高く保ちつつ、IPA蒸気の消費量の増加を抑制するために、基板へ効率的にIPA蒸気を含む気体を供給する技術が開示されている。
例えば、特許文献2や、特許文献3では、基板を収容する収容器内の一部のスペースに対して、供給ノズルから吐出方向に一定以上の流速を有するIPA蒸気を含む気体を供給することで、IPA蒸気を含む気体の気流域を形成し、この気流域を基板が通過することで、基板にIPA蒸気を効率よく供給する技術が開示されている。
上記の技術は、基板に対して集中的にIPA蒸気や窒素ガスなどの処理ガスを供給する技術であり、収容器の排気や、基板の昇降動作の影響により、気流域を安定的に形成するのが困難な場合もある。また、気流域を形成するために、処理ガスの流量や、吐出速度等の供給条件を調整する必要があるが、従来の技術では、これらの条件を各処理ガスの供給源やバルブなど、処理ガスが供給孔に至る前の段階にて制御していた。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、各々の処理に好適な処理ガスの吐出速度を得ることができ、処理ガスを効率的に使用することができる基板処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本願の第1発明に係る基板処理装置は、基板に付着した処理液を処理ガスにより除去することで、基板の乾燥処理を行う基板処理装置であって、基板の搬出入口を有する収容器と、前記収容器内において、基板を保持する基板保持部と、前記収容器内において、前記基板保持部を昇降させる昇降手段と、前記収容器内に設けられ、前記処理ガスを供給孔から吐出する処理ガス吐出ユニットとを備え、前記処理ガス吐出ユニットは、前記供給孔の開口を少なくとも一部遮蔽する開口調整部と、前記供給孔と前記開口調整部とを相対的に移動させる移動手段と、前記移動手段を制御し、前記開口調整部が前記供給孔の開口を遮蔽する面積を制御する制御部とを有する。
本願の第2発明は、第1発明に係る基板処理装置であって、前記収容器内に、前記基板を処理する前記処理液を貯留する処理槽をさらに備え、前記昇降手段は、前記処理槽内において前記基板を前記処理液に浸漬する位置と、前記基板の搬出入を行う位置との間で、前記基板保持部を昇降させる。
本願の第3発明は、第1発明または第2発明に係る基板処理装置であって、前記処理ガス吐出ユニットは、前記供給孔を管の筒側面に有する中空構造のノズル管を有する。
本願の第4発明は、第3発明に係る基板処理装置であって、前記開口調整部は、一部に開口を有する中空構造の管であり、前記処理ガス吐出ユニットにおいて前記ノズル管と前記開口調整部は、二重管であり、前記処理ガスは、前記二重管の内管を流通する。
本願の第5発明は、第3発明または第4発明に係る基板処理装置であって、前記開口調整部は、前記ノズル管と摺動可能に当接する。
本願の第6発明は、第4発明または第5発明に係る基板処理装置であって、前記移動手段は、前記ノズル管と前記開口調整部とを相対的に回転させる。
本願の第7発明は、第6発明に係る基板処理装置であって、前記制御部は、前記ノズル管と前記開口制御部との相対的な回転の角度により、前記供給孔の開口を遮蔽する面積を制御する。
本願の第8発明は、第3発明ないし第7発明のいずれかに係る基板処理装置であって、前記ノズル管は前記供給孔を複数有し、前記開口調整部は、複数の前記供給孔のうち一部の供給孔を遮蔽する。
本願の第9発明は、第1発明ないし第8発明のいずれかに係る基板処理装置であって、前記収容器内の気体を排出する排出ユニットをさらに備える。
本願の第10発明は、第1発明ないし第9発明のいずれかに係る基板処理装置であって、前記制御部は、前記供給孔が前記基板の方向を向くように、前記移動手段を制御する。
本願の第11発明は、第1発明ないし第10発明のいずれかに係る基板処理装置であって、前記処理ガスは、窒素ガス、または有機溶剤の蒸気のうち、少なくとも1種類の気体を含む。
本願の第12発明は、第11発明に係る基板処理装置であって、前記有機溶剤は、イソプロピルアルコールである、基板処理装置。
上記課題を解決するため、本願の第13発明に係る基板処理方法は、基板に付着した処理液を処理ガスにより除去することで、基板の乾燥処理を行う基板処理方法であって、基板の搬出入口を有する収容器に、前記基板を搬入する工程と、前記収容器内において、基板を保持する基板保持工程と、前記収容器内において、前記基板を昇降する昇降工程と、前記収容器内に前記処理ガスを供給孔から吐出する処理ガス吐出工程と、前記供給孔の開口を少なくとも一部遮蔽する開口調整部と前記供給孔とを相対的に移動させ、前記供給孔の開口を少なくとも一部遮蔽する開口調整工程とを備える。
本願の第14発明は、第13発明に係る基板処理方法であって、前記開口調整工程は、前記供給孔を管の筒側面に有する中空構造のノズル管と、一部に開口を有する中空構造の前記開口調整部との二重管において、前記ノズル管と前記開口調整部とを相対的に回転させる。
上記課題を解決するため、本願の第15発明に係る流体吐出ユニットは、流体を供給孔から吐出する流体吐出ユニットであって、前記供給孔の開口を少なくとも一部遮蔽する開口調整部と、前記供給孔と前記開口調整部とを相対的に移動させる移動手段と、前記移動手段を制御し、前記開口調整部が前記供給孔の開口を遮蔽する面積を制御する制御部とを備え、前記供給孔は、中空構造のノズル管の筒側面に設けられ、前記開口調整部は、一部に開口を有する中空構造の管であり、前記ノズル管と前記開口調整部は、二重管であり、前記流体は、前記二重管の内管を流通する。
本願の第16発明は、第15発明にかかる流体吐出ユニットであって、前記開口調整部は、前記ノズル管と摺動可能に当接する。
本願の第17発明は、第15発明または第16発明に係る流体吐出ユニットであって、前記移動手段は、前記ノズル管と前記開口調整部とを相対的に回転させ、前記制御部は、前記ノズル管と前記開口制御部との相対的な回転の角度により、前記供給孔の開口を遮蔽する面積を制御する。
本願の第18発明は、第15発明ないし第17発明のいずれかに係る流体吐出ユニットであって、前記ノズル管は前記供給孔を複数有し、前記開口調整部は、複数の前記供給孔のうち一部の供給孔を遮蔽する。
本願の第1発明から第14発明によれば、処理ガスを吐出する供給孔の開口面積を調整することで、基板における各々の処理に好適な処理ガスの吐出速度等の吐出条件を制御することができ、処理ガスを効率的に使用することができる。
特に、本願の第2発明によれば、同一の基板処理装置において、基板に対して処理液を用いた湿式処理を併せて行うことができ、湿式処理の後、速やかに処理ガスを用いた処理を基板に施すことができる。
本願の第15発明から第18発明によれば、二重管構造を有する流体吐出ユニットを用いて、開口調整部により供給孔を遮蔽するという簡素な構成により、流体を吐出する供給孔の開口面積を調整することで、各々の処理に好適な流体の吐出速度等の吐出条件を制御することができ、流体を効率的に使用することができる。
特許文献1の基板処理装置における乾燥処理の様子を示した図である。 本発明の第1実施形態に係る基板処理装置の概略構成を示す正面図である。 本発明の第1実施形態に係る基板処理装置内部の概略構成を示す上面図である。 図3のL−L'線を含むXZ面における断面図である。 本発明の第1実施形態に係るノズルユニットの構成を示す模式図である。 図5のノズルユニットにおける開口調整部の構成を示す模式図である。 図5のノズルユニットにおける概略断面図である。 供給孔の開口の様子を示す模式図である。 供給孔の開口の様子を示す模式図である。 供給孔の開口の様子を示す模式図である。 処理ガスの吐出速度と収容器内における処理ガス濃度との関係を数値解析により求めた結果を示す図である。 処理ガスの吐出速度と収容器内における処理ガス濃度との関係を数値解析により求めた結果を示す図である。 第1実施形態に係る基板処理装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る基板処理装置の概略構成を示す正面図である。 本発明の第2実施形態に係るノズルユニットにおける概略断面図である。 第2実施形態に係る基板処理装置の様子を示す模式図である。 第2実施形態に係る基板処理装置の様子を示す模式図である。 第2実施形態に係る基板処理装置の様子を示す模式図である。 本発明の変形例に係るノズルユニットの概略構成を示す斜視図である。 本発明の変形例に係るノズルユニットの概略構成を示す斜視図である。
以下の説明において、基板とは、半導体基板、フォトマスク用ガラス基板、液晶表示用ガラス基板、プラズマ表示用ガラス基板、FED(Field Emission Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板等の各種基板をいう。
以下、本発明の実施の形態を、半導体基板の処理に用いられる基板処理装置を例に採って図面を参照して説明する。なお、本発明は、半導体基板の処理に限らず、液晶表示器用のガラス基板等の各種の基板の処理にも適用することができる。
<第1実施形態>
図2、図3および図4は、本発明に係る基板処理装置1の概略構成を示す図である。以下、基板処理装置1について、図2、図3および図4を適宜用いて説明する。なお、各図には方向関係を明確にするため、Z軸を鉛直方向とし、XY平面を水平面とする座標系を適宜付している。また、各座標系において、矢印の先端が向く方向を+(プラス)方向とし、逆の方向を−(マイナス)方向とする。
<1−1.基板処理装置の全体構成>
図2は基板処理装置1の概略構成を示す正面図であり、図3は基板処理装置1の内部における概略構成を示す上面図である。また、図4は図3の基板処理装置1におけるL−L'線を含むXZ面からみた断面図である。基板処理装置1は、半導体基板等の基板W(以下、単に「基板W」と記載する)をエッチングするためのエッチング処理や、基板Wに付着しているパーティクル等の汚染物質を除去する洗浄処理等の湿式処理と、湿式処理が終了した基板Wを乾燥するための乾燥処理に用いられる基板処理装置である。
本実施形態における基板処理装置1は、フッ酸等の薬液による処理およびDIWによる洗浄処理(以下、これらの処理を適宜「湿式処理」と総称する)が終了した基板Wを、有機溶剤であるIPAにより乾燥させる装置である。基板処理装置1は、主として収容器10と、処理槽20と、昇降機構30と、ノズルユニット40と、供給ユニット50と、排出ユニット60と、制御部90とを備える。
収容器10は、その内部に処理槽20、昇降機構30、ノズルユニット40等を収容する筐体である。収容器10の上部11は、概念的に図示されたスライド式開閉機構12に連結しており、スライド式開閉機構12は、制御部90と電気的に接続されている。スライド式開閉機構としては、公知の摺動部材やエアシリンダ等が用いられる。制御部90がスライド式開閉機構12へ動作指令を行うと、スライド式開閉機構12が上部11を水平にスライドさせる。これにより、収容器10における上部11の開放と閉鎖が可能となる。なお、図3、図4では、このスライド式開閉機構12を図示省略する。収容器10の上部11を開放した状態では、その開放部分から基板Wの搬出入を行うことができる。一方、収容器10の上部11を閉鎖した状態では、その内部を略密閉空間とすることができる。
処理槽20は、フッ酸等の薬液、または脱イオン水(De Ionized Water、以下、「DIW」と記載する)などの処理液を貯留して基板Wに順次湿式処理を行う槽であり、石英や耐薬性の樹脂により構成される。処理槽20は、開口部21を上部11に向けて、収容器10の内部に収容されている。処理槽20の底部近傍には処理液吐出ノズル(図示省略)が配置されており、図外の処理液供給源からその処理液吐出ノズルを介して処理槽20内に処理液を供給することができる。処理液の液面22が開口部21の高さを超えると、処理液は処理槽20の開口部21から溢れ出る。開口部21から溢れ出た処理液は、収容器10の内部に設けられた図示しない排液管を通って、排液ラインに排出される。また、処理槽20では、後述の排液バルブ61を開成することで、処理槽20内に貯留された処理液を排出することが可能である。
昇降機構30は、処理槽20に貯留されている処理液への、一組の複数の基板W(以下、一組の複数の基板Wを適宜「ロット」と記載する)の浸漬や、処理液に浸漬させたロットの引き揚げを行う機構である。昇降機構30は、主に、リフタアーム31と、リフタアーム31の昇降を行う昇降駆動部33と、リフタアーム31を昇降駆動部33に連結するシャフト32と、基板Wを保持する3本の保持棒34、35、36とを備える。
3本の保持棒34、35、36のそれぞれには基板Wの外縁部がはまり込んで基板Wを起立姿勢にて保持する複数の保持溝が所定間隔にてX方向に配列して設けられている。なお、それぞれの保持溝は、切欠状の溝である。3本の保持棒34、35、36はリフタアーム31に固設される。
昇降駆動部33は、収容器10の内部に固設され、制御部90と電気的に接続されている。制御部90が昇降駆動部33へ動作指令を行い、昇降駆動部33が駆動すると、シャフト32を介して、リフタアーム31が経路Pに沿って昇降する。昇降駆動部33としては、例えば、モータおよびボールネジを用いた送りネジ機構や、プーリおよびベルトを用いたベルト機構等、種々の公知の機構を採用することが可能である。
このような構成により、昇降機構30は3本の保持棒34、35、36によってX方向に相互に平行に配列されて保持された複数の基板W(本実施形態では、8枚の基板W)を処理槽20に貯留されている処理液に浸漬する位置(図2の実線位置)とその処理液から引き揚げた位置(図2の破線位置)との間で経路Pに沿って昇降させることができる。
また、昇降機構30を図2の破線位置に位置させるとともに、収容器10の上部11をスライド式開閉機構12により開放することで、図示しない装置外部の基板搬送ロボットと昇降機構30との間で基板Wの受け渡しを行うことができる。
ノズルユニット40は、基板Wに対してIPA蒸気や、窒素ガス等の処理ガス(以下、適宜、単に「処理ガス」と記載する)の供給を行うユニットである。本実施形態では、X方向に延在する2個のノズルユニット40が、処理槽20の外部において、昇降機構30によって昇降される複数の基板WのY方向における側方の両側に1個ずつ設けられている。ノズルユニット40のそれぞれは、X方向に延在する中空の管状部材であり、後述する複数の供給孔411を備える。
なお、本実施形態ではノズルユニット40は収容器10内の上部11の近傍に設けているが、本発明の実施に関してはこれに限られず、例えば、処理槽20の開口部21の近傍に設けられてもよい。また、本実施形態における収容器10内には、ノズルユニット40が2本設けられるが、本発明の実施に関してはこれに限られず、ノズルユニット40が1個のみでもよいし、3個以上配置されてもよい。ノズルユニット40についての詳細な説明については、後述する。
供給ユニット50は、ノズルユニット40に対して処理ガスの供給を行うユニットである。供給ユニット50は、主に、IPA供給源51と、IPAバルブ52と、窒素ガス供給源54と、窒素ガスバルブ55と、供給管53と、供給管56と、供給管57とを備える。
IPA供給源51は、IPA蒸気を含む気体を貯留するIPAタンク(図示省略)と、IPA蒸気を含む気体を、加圧により供給管53に供給するポンプ(図示省略)とを備える。該ポンプは、常時加圧状態である。IPA供給源51は、供給管53、および供給管57を介して、ノズルユニット40に管路接続されている。供給管53にはIPAバルブ52が介挿されており、IPAバルブ52は常時閉成されている。IPAバルブ52は、制御部90と電気的に接続されており、制御部90がIPAバルブ52へ動作指令を行うことで、IPAバルブ52は開成される。これにより、IPA蒸気を含む気体が、IPA供給源51から供給管53、および供給管57を介して、ノズルユニット40に供給される。
ここで、IPAタンクには、水蒸気の露点が収容器10内の雰囲気における温度よりも低い気体を貯留する。また、該気体に含まれる水蒸気を取り除き、露点を低くするために、公知の除湿手段をIPAタンク内に設置したり、供給管53に介挿したりしてもよい。
なお、基板処理装置1において、IPA供給源51にIPA蒸気を含む気体を貯留するIPAタンクを設けず、工場ユーティリティー側から直接、IPA蒸気を含む気体を供給する構成とすることも可能である。
窒素ガス供給源54は、窒素ガスを貯留する窒素ガスタンク(図示省略)と、窒素ガスを、加圧により供給管56に供給するポンプ(図示省略)とを備える。該ポンプは、常時加圧状態である。窒素ガス供給源54は、供給管56、および供給管57を介して、ノズルユニット40に管路接続されている。供給管56には窒素ガスバルブ55が介挿されており、窒素ガスバルブ55は常時閉成されている。窒素ガスバルブ55は、制御部90と電気的に接続されており、制御部90が窒素ガスバルブ55へ動作指令を行うことで、窒素ガスバルブ55は開成される。これにより、窒素ガスが、窒素ガス供給源54から供給管56、および供給管57を介して、ノズルユニット40に供給される。
ここで、窒素ガスタンクには、水蒸気の露点が収容器10内の雰囲気における温度よりも低い気体を貯留する。また、該気体に含まれる水蒸気を取り除き、露点を低くするために、公知の除湿手段を窒素ガスタンク内に設置したり、供給管56に介挿したりしてもよい。また、窒素ガスタンクには、IPA蒸気の分圧が、収容器10内の雰囲気の温度におけるIPAの蒸気圧よりも低い気体を貯留する。
なお、基板処理装置1において、窒素ガス供給源54に窒素ガスを貯留する窒素ガスタンクを設けず、工場ユーティリティー側から直接、窒素ガスを供給する構成とすることも可能である。
排出ユニット60は、収容器10内の気体や処理液を、装置外における排液ラインや排気ライン等の排出ラインへ排出するユニットである。排出ユニット60は、主に排液バルブ61と、排液管62と、排気バルブ63と、排気管64と、排気ポンプ65とを備える。
排液管62は、処理槽20の底部に排液口(図示省略)を有し、処理槽20と装置外の排液ラインを管路接続する。排液管62には、排液バルブ61が介挿されており、排液バルブ61は常時閉成されている。排液バルブ61は、制御部90と電気的に接続されており、制御部90が排液バルブ61へ動作指令を行うことで、排液バルブ61は開成される。これにより、処理槽20に貯留された処理液が、排液口から排液管62を介して、装置外の排液ラインに排出される。
排気管64は、収容器10内に排気口(図示省略)を有し、収容器10と装置外の排気ラインを管路接続する。なお、該排気口の近傍には、処理槽20の開口部21から溢れ出た処理液を流入させないための処理液カバー(図示省略)が設けられている。排気管64には、排気バルブ63、および排気ポンプ65が介挿されており、排気バルブ63は常時閉成されている。排気バルブ63は、制御部90と電気的に接続されており、制御部90が排気バルブ63へ動作指令を行うことで、排気バルブ63は開成される。また、排気ポンプ65は、常時駆動する。制御部90の動作指令により、排気バルブ63が開成されると、排気ポンプ65により収容器10内に負圧が与えられ、収容器10内の気体が、排気口から排気管64を介して、装置外の排気ラインに排出される。
なお、本実施形態では排気ポンプ65を常時駆動としたが、本発明の実施に関してはこれに限られず、排気ポンプ65を、制御部90と電気的に接続し、制御部90が排気ポンプ65へ動作指令を行うことで、排気ポンプ65を駆動させてもよい。
また、本実施形態では、収容器10内の下方の底面に排気口を設けているが、本発明の実施に関してはこれに限られず、例えば、下方の側壁に設けられてもよい。装置の動作において、ノズルユニット40から供給されるIPA蒸気を含む気体や窒素ガスと、元々収容器10の内部に含まれていた気体とを、効率よく置換させるために、排気口はノズルユニット40から離れた位置に設けられるのが好ましい。
制御部90は、各種演算処理を行うCPU、基本プログラムを記憶する読み出し専用のメモリであるROM、各種情報を記憶する読み書き自在のメモリであるRAM及び制御用ソフトウェアやデータなどを記憶しておく磁気ディスクを備える。磁気ディスクには、基板Wに応じた処理条件が、処理プログラム(レシピとも呼ばれる)として予め格納されおり、CPUがその内容をRAMに読み出し、RAMに読み出された処理プログラムの内容に従ってCPUが基板処理装置1の各部を制御する。
<1−2.ノズルユニットの構成>
次に、ノズルユニット40の構成について、図3、図5、図6および図7を適宜用いて説明する。ここで、本実施形態における2個のノズルユニット40は、それぞれ略同様の構成であるため、図3におけるノズルユニット40のうち、(+Y)側に配置するノズルユニット40を代表として、以下説明する。図5は、ノズルユニット40における後述の供給孔411が開口する方向からみたときの、ノズルユニット40の構成を示す模式図である。図6は、図5と同様の方向からみたときの、ノズルユニット40における開口調整部の構成を示す模式図である。図7は、ノズルユニット40の概略構成を示す断面図である。
ノズルユニット40は、ノズル管41と、開口調整部42と、シャフト43と、回転駆動部44と、回転制御部49とを備える。図5に示すように、ノズル管41は、内部に中空構造を有し、供給管57と管路接続する。また、ノズル管41は、収容器10内に固設され、X方向に所定間隔に配列した複数の供給孔411を有する。各々の供給孔411は、円形に形成される。
供給孔411の数は、図5では10個としたが、本発明の実施に関してはこれに限られず、収容器10に収容される基板Wの枚数や、収容器10の容積に応じて、より多くのノズル孔を配列してもよい。
開口調整部42は、ノズル管41の内部に挿通されて設けられ、内部に中空構造を有する。図6に示すように、開口調整部42はX方向にスリット状に設けられた調整孔421を有する。調整孔421は、ノズル管41においてX方向に複数の供給孔411が配列する長さ以上の長さで、X方向に延在している。また、開口調整部42の(+X)側の端は、図7に示すように、シャフト43と接続し、X方向に延びる回転中心軸A1を中心に回動可能に設けられる。図7に示すように、開口調整部42の(−X)側の端は、開放しており、ノズル管41を介して供給管57と管路接続している。
回転駆動部44は、回転中心軸A1を中心に回転駆動が可能な、モータ等の公知の駆動機構である。シャフト43は、回転中心軸A1を中心に回動可能に設けられ、回転駆動部44と接続している。回転駆動部44は、回転制御部49と電気的に接続されており、回転制御部49が回転駆動部44へ動作指令を行うことで、回転駆動部44は回転中心軸A1を中心に、シャフト43を回転させる。これにより、シャフト43を介して、開口調整部42が回転中心軸A1を中心に回転する。
回転制御部49は、図示しないインターフェースを介して制御部90と接続されており、制御部90から出力される動作指令に基いて、回転駆動部44を制御する。
本実施形態では、ノズル管41の内面と開口調整部42の外面が、摺動可能に略当接して配置される。しかしながら、本発明の実施に関してはこれに限られず、ノズル管41の内面と開口調整部42の外面が、わずかに空隙を有した状態で配置されてもよい。
<1−3.ノズルユニットの開口調整工程>
次に、上記のように構成されたノズルユニット40における開口調整の動作について、説明する。図5および図6における、切断線B1−B2によるノズル管41および開口調整部42の断面図(左側の(a)図)と、供給孔411の開口の様子(右側の(b)図)を示す。
図8(a)は、図5の切断線B1−B2に沿った矢視断面図である。図5の切断線B1−B2は、回転中心軸A1と直交する平面に含まれる線であり、ノズル管41に円形に形成された供給孔411の円の中心を通る。ここで、供給孔411の切断線B1−B2による断面図におけるB2側の端部を端部811とし、B1側の端部を端部812とする。また、調整孔421の切断線B1−B2による断面図におけるB2側の端部を端部821とし、B1側の端部を端部822とする。
図8(a)では、回転中心軸A1に対して端部811と端部821とが形成する角度が0度である状態を示している。換言すれば、供給孔411の端部811と、調整孔421の端部821との位置が、回転中心軸A1から延ばす仮想線上に揃っている状態である。
収容器10内に固設されたノズル管41に対して、開口調整部42が上記のように端部821を端部811に揃えて位置する位置を、便宜上、開口調整部42における回転中心軸A1を中心とした回転の基準位置とし、この位置における回転駆動部44による開口調整部42の回転角を0度とする。
ここで、供給孔411は回転中心軸A1に対して、角度αにて開口している。換言すれば、回転中心軸A1に対して、供給孔411の端部811と、端部812とが形成する角度はαである。また、調整孔421は回転中心軸A1に対して、角度βにて開口している。換言すれば、回転中心軸A1に対して、調整孔421の端部821と、端部822とが形成する角度はβである。なお、角度βは、角度α以上の大きさである。
図8(b)は、図8(a)に矢印A2で示した方向からノズル管41をみたときの、供給孔411を含む矢視図である。回転駆動部44による開口調整部42の回転角が0度のとき、図8(b)に示すように、供給孔411は、開口調整部42に遮られることなくノズル管41の内部まで連通している。このとき、ノズルユニット40において、供給管57を介して供給ユニット50から処理ガスが供給され、開口調整部42の管路内に導入されると、調整孔421を介して、供給孔411から収容器10内に処理ガスが供給される。
次に、ノズルユニット40において、回転駆動部44により開口調整部42の回転角を0度より大きく、角度αより小さい角度θで回転したときの、供給孔411における開口の様子を、図9を用いて説明する。
図9(a)は、図8(a)と同様、図5の切断線B1−B2による矢視断面図である。ここで、調整孔421の端部821は、回転駆動部44により、供給孔411の端部811に対して回転中心軸A1を中心に角度θ分だけ回転している。上記のように、角度θは角度αより小さいため、供給孔411は開口調整部42によってノズル管41の内部と完全に遮蔽されることはない。
図9(b)は、図9(a)に矢印A2で示した方向からノズル管41をみたときの、供給孔411を含む矢視図である。回転駆動部44による開口調整部42の回転角がθのとき、図9(b)に示すように、供給孔411は、開口調整部42に角度θ分の開口だけ遮られる。しかしながら、供給孔411は、開口調整部42により完全には遮られず、調整孔421の端部821と、供給孔411の端部812により形成される開口(すなわち、角度(α−θ)分の開口)が、ノズル管41の内部まで連通している。このとき、ノズルユニット40において、供給管57を介して供給ユニット50から処理ガスが供給され、開口調整部42の管路内に導入されると、調整孔421を介して、供給孔411から収容器10内に処理ガスが供給される。
上記のように、開口調整部42が角度αより小さい角度θで回転すると、供給孔411における開口が開口調整部42により狭まり、ノズル管41の内部から供給管57を介して供給される処理ガスが流通する開口面積が小さくなる。ここで、管内を流れる流体における流速Vは、流量Qを流路断面積Sで除算した値(Q/S)に比例する(すなわち、V∝Q/S)。
したがって、ノズル管41へ一定の流量で気体が供給されるとき、図8に示すように供給孔411が開口調整部42により遮られていない状態と比べ、図9に示すように開口面積(流路断面積)が小さいと、供給孔411における収容器10内への気体の吐出速度(流速)が速くなる。
例えば、供給孔411が図9(b)に示すように円形に形成される場合、θがαの半分の角度であれば(すなわち、θ=α/2)、供給孔411の開口において、開口調整部42により遮られる面積は、元々の開口面積(すなわち、図8(b)に示すように開口調整部42により遮られていない状態のとき)の半分の開口面積となる。このとき、供給孔411からの吐出速度は、元々の吐出速度の倍になる。
このように、本発明におけるノズルユニット40では、開口調整部42を回転中心軸A1を中心に回転させ、供給孔411の開口を開口調整部42により狭めることで、供給孔411から収容器10内へ供給される処理ガスの吐出速度を調整することができる。
次に、ノズルユニット40において、回転駆動部44により開口調整部42の回転角を角度θより大きく、角度(360°−β)より小さい角度θ'としたときの、供給孔411における開口の様子を、図10を用いて説明する。
図10(a)は、図8(a)と同様、図5の切断線B1−B2における矢視断面図である。図10(a)において、調整孔421の端部821は、回転駆動部44により、供給孔411の端部811に対して回転中心軸A1を中心に角度θ'分だけ回転している。上記のように、角度θ'は、角度αより大きく、角度(360°−β)より小さいため、供給孔411は開口調整部42によってノズル管41の内部と遮蔽される。
図10(b)は、図10(a)に矢印A2で示した方向からノズル管41をみたときの、供給孔411を含む矢視図である。回転駆動部44による開口調整部42の回転角がθ'のとき、図10(b)に示すように、供給孔411の開口は、開口調整部42により、ノズル管41の内部から遮蔽される。このとき、ノズルユニット40において、供給管57を介して供給ユニット50から処理ガスが供給され、開口調整部42の管路内に導入されても、調整孔421の開口と供給孔411の開口が重複せず、供給孔411から収容器10内に処理ガスが供給されない。
<1−4.ノズル孔からの吐出速度と収容器内の処理ガス濃度の関係>
ここで、開口調整部42による供給孔411の開口の調整の必要性について説明する。上記の基板処理装置1において、収容器10内の処理ガスの濃度は、後述する基板Wの乾燥処理に大きな影響を与え、例えば、乾燥処理中における基板W周辺のIPAガス濃度が低いと、基板Wにウォーターマークが発生するおそれがある。このため、乾燥処理時には、収容器10内、特に基板W周辺の処理ガスの濃度を高く保つ必要がある。
ノズルユニット40から処理ガスを供給する際、供給された処理ガスは収容器10内の雰囲気と撹拌され、処理ガス濃度は供給孔411から離れるにつれて低くなる。この撹拌の程度は、供給孔411からの処理ガスの流量が同じ場合、吐出速度に依存する。より具体的には、吐出速度が速いほど、処理ガスは供給孔411からより離れた位置まで到達し、より広い範囲で撹拌する。例えば、吐出速度が速いほど、収容器10内において供給孔411から比較的離れた、排気管64付近の位置における処理ガス濃度が高くなる。
また、上部11を閉鎖し、略密閉空間とした収容器10内にノズルユニット40から処理ガスを供給する際、収容器10内にあらかじめ存在した雰囲気を排出して、処理ガスを収容器10内に充満させるために、適宜排気バルブ63を開成し、収容器10内の雰囲気を排気しつつ、ノズルユニット40からの処理ガスの供給を行う。
したがって、吐出速度が速いほど、排気管64付近の位置における処理ガス濃度が高くなるため、処理ガス供給時に、排気管64から排出する雰囲気中に含まれる処理ガスの量も多くなる。すなわち、吐出速度が速いほど、収容器10内に留まる処理ガスの量が少なくなり、置換効率が低くなるおそれがある。
処理ガスの吐出速度と収容器内における処理ガス濃度との関係を数値解析により求めた結果を、図11および図12に図示する。図11および図12において、右側に示したコンターは処理ガス濃度を示しており、濃度が1に近づくほど処理ガスの濃度が高いことを示している。図11および図12において、左側の図は、ノズル孔から処理ガスが180秒間供給された後の、収容器内における処理ガスの濃度を示している。ノズル孔はそれぞれ図11、図12中の矢印の向きに開口しており、矢印の向きに処理ガスを吐出する。処理ガスを供給する際、収容器の下方に設けた排気管は常に開成しており、収容器内に処理ガスが供給されると、収容器内の雰囲気が押し出されるように排気管から排出される。図11におけるノズル孔の直径は1.8mmであり、図12におけるノズル孔の直径は0.9mmである。したがって、処理ガスの流量が同一である場合、図11のノズル孔からの吐出速度は、図12の0.25倍となる。
ノズル孔1つ当り25lpm(liter per minutes)の流量で処理ガスを吐出させた場合、上記の数値解析では、吐出速度は図11で3.2m/s、図12で12.8m/sとなる。図11における収容器内の処理ガス濃度は図12よりも高く、同流量の処理ガスを供給した場合、吐出速度が遅い方が、収容器内をより高濃度の処理ガスで満たすことが明らかとなった。
しかしながら、吐出速度が遅すぎると、収容器内を処理ガスで満たすまでの時間がかかるため、基板Wを処理するスループットが低下するおそれがある。供給する処理ガスの量をなるべく少なくし、かつスループットの低下を抑制するためには、ノズル孔からの処理ガスの流量に対して、適切な吐出速度を選択する必要がある。
また、後述するように、収容器内を処理ガスで満たすのではなく、常に新鮮な処理ガスが基板Wの周辺に供給される状態が、より好適であるような場合には、ノズル孔からの処理ガスの吐出速度が速い方が好ましいことがある。
このような要請に対し、本実施形態では、開口調整部42により供給孔411の開口量を可変とすることで、供給孔411からの吐出速度の調整を可能とした。
<1−5.基板処理装置の動作>
続いて、基板処理装置1において基板Wを処理するときの動作について、図13のフローチャート、および図2から図9を適宜参照しつつ説明する。
上記の基板処理装置1における基板Wの処理では、まず、収容器10への複数の基板W(ロット)の搬入が行われる(ステップS1)。ステップS1が開始されると、はじめに、制御部90が動作指令を行い、IPAバルブ52、窒素ガスバルブ55、排液バルブ62、排気バルブ63が閉成され、排気ポンプ65が駆動を開始する。また、処理槽20において、図示しない処理液吐出ノズルからDIWの吐出を開始し、処理槽20にDIWを貯留する。さらに、回転駆動部44が開口調整部42を回転の基準位置(図8の位置)に位置させる。
次に、制御部90が動作指令を行い、昇降機構30を経路Pに沿って(+Z)方向に上昇させ、図2の破線位置に昇降機構30を位置させる。次に、スライド式開閉機構12により収容器10の上部11を水平にスライドさせる。これにより、収容器10における上部11を開放する。そして、図示しない装置外の基板搬送ロボットから保持棒34,35,36がロットを受け取り、保持する。ロットを保持した後、基板搬送ロボットを収容器10から退避させ、スライド式開閉機構12により収容器10の上部11を封鎖し、その内部を略密閉空間とする。
次に、処理槽20に貯留されたDIWにロットを浸漬する処理を行う(ステップS2)。この段階において、処理槽20ではあらかじめ、底部近傍に配置された図示しない処理液吐出ノズルからDIWが供給され続けており、処理槽20の開口部21からDIWが溢れ出し続けている。ステップS2が開始されると、制御部90が動作指令を行い、昇降機構30を経路Pに沿って(−Z)方向に降下させ、図2の実線位置に昇降機構30を位置させる。これにより、保持棒34,35,36により保持されたロットは、処理槽20に貯留されたDIW中に浸漬される。
次に、収容器10の内部の空間を窒素ガスで充満させる処理を行う(ステップS3)。収容器10内全体を窒素ガスで充満させることで、以下の基板Wの洗浄処理を窒素雰囲気下で行うことができる。ステップS3が開始されると、まず、制御部90が動作指令を行い、ノズルユニット40において、回転駆動部44が所定の回転角だけ開口調整部42を回転させ、供給孔411の開口面積を調整する。なお、本実施形態では、ステップS3において、開口調整部42の回転角を0度とし、図8に示すように供給孔411の開口を全開する。次に、窒素ガスバルブ55を開成し、窒素ガス供給源54から供給管56,57を介して、ノズルユニット40から窒素ガスを収容器10内へ供給する。また、排気バルブ63を開成し、収容器10内に元々存在していた雰囲気を、排気管64から排気ラインへ排出する。
ステップS3が開始された直後は、排気ポンプ65は駆動を維持し、収容器10内の雰囲気を積極的に排出するが、ある程度収容器10内の雰囲気が排出され、収容器10の内部の空間が窒素ガスで充満されると、制御部90が動作指令を行い、排気ポンプ65を停止する。排気ポンプ65が停止した後、収容器10内の雰囲気は、ノズルユニット40から供給される窒素ガスにより押し出されることで、緩やかに排気管64へ排出される。
次に、窒素ガスの供給を維持しながら、基板Wの湿式処理を行う(ステップS4)。ここでは、処理槽20に貯留されたDIWにロットを浸漬した状態を維持しつつ、処理槽20にフッ酸等の薬液、またはDIWを順次供給することによりエッチングや洗浄処理を予め定められた順序に従って進行させる。この段階においても、処理槽20の開口部21からは、フッ酸等の薬液、またはDIWが溢れ出し続けており、溢れ出した処理液は収容器10内に設けられた図示しない排液管を通って排液ラインに排出される。
ステップS4が開始されると、まず、制御部90が動作指令を行い、図示しない処理液吐出ノズルから処理槽20へフッ酸等の処理液が供給され、エッチング処理が行われる。基板Wに対するエッチングがある程度進行すると、やがて最終の仕上洗浄処理に至る。本実施形態では、仕上洗浄処理も通常の洗浄処理と同じく、処理槽20にDIWを貯留し、そのDIW中にロットを浸漬することによって行われる。なお、最終の仕上洗浄処理の段階においても、ノズルユニット40からの窒素ガスの供給が行われており、窒素雰囲気下にて仕上洗浄処理が行われる。
次に、収容器10の内部の空間をIPA蒸気を含む気体で充満する処理を行う(ステップS5)。収容器10内全体をIPA蒸気を含む気体で充満することで、基板Wにおける後述の乾燥処理を、IPA雰囲気下で行うことができる。ステップS5が開始されると、まず、制御部90が動作指令を行い、ノズルユニット40において、回転駆動部44が所定の回転角だけ回転し、供給孔411の開口を調整する。なお、本実施形態では、ステップS5において、開口調整部42の回転角を0度とし、図8に示すように供給孔411の開口を全開する。次に、IPAバルブ52を開成し、IPA供給源51から供給管53,57を介して、ノズルユニット40からIPA蒸気を含む気体を収容器10内へ供給する。ステップS5におけるIPA蒸気を含む気体の供給は、基板Wの洗浄処理の実行中に、並行して実行するように開始する。
なお、ステップS5が開始される際、制御部90が動作指令を行い、排気ポンプ65を駆動させてもよい。排気バルブ63は開成を維持しているため、収容器10内の雰囲気を排気ポンプ65により積極的に排出することができる。ある程度収容器10内の雰囲気が排出され、収容器10の内部の空間がIPA蒸気を含む気体で充満されると、制御部90が動作指令を行い、排気ポンプ65を停止する。排気ポンプ65が停止した後、収容器10内の雰囲気は、ノズルユニット40から供給されるIPA蒸気を含む気体により押し出されることで、緩やかに排気管64へ排出される。
次に、処理槽20に貯留されたDIWを排水する処理を行う(ステップS6)。すなわち、基板Wを処理槽20内に保持したまま(つまり、図2の実線位置のまま)、処理槽20内に貯留された純水を排水する。ここでも、ノズルユニット40からのIPA蒸気を含む気体を吐出し続けることにより、処理槽20内を含む収容器10内はIPA蒸気を含む雰囲気に保たれている。これにより、DIW中から露出した基板WはIPA蒸気を含む気体で覆われ、基板Wの表面においてIPA蒸気が凝縮し、基板Wの表面にIPAの液滴が付着する。
ステップS6が開始されると、まず、制御部90が動作指令を行い、図示しない処理液吐出ノズルからのDIWの供給を停止する。次に、排液バルブ61を開成し、処理槽20に貯留されているDIWを、排液管62から排液ラインへ排出する。
上記のように処理槽20内で基板Wを保持した状態で排水して、処理槽20内の液面22を低下させることで基板Wを収容器10内の雰囲気に露出させる場合には、DIWから基板Wを引き揚げることで基板Wを露出させる場合に対して、引き揚げに伴う基板Wの揺れ(振動)が発生することがないため、液面22付近で生じうる基板Wへのパーティクルの再付着を効果的に防止できる。
排液管62からDIWを排出し、液面22が基板Wよりも低い位置になると、次に、制御部90が動作指令を行い、昇降機構30を経路Pに沿って(+Z)方向に上昇させ、図2の破線位置に昇降機構30を位置させる。ここで、ノズルユニット40からのIPA蒸気を含む気体の供給は引き続き行われており、洗浄処理によって基板Wの表面に付着したDIWが除去される。
次に、基板Wの表面に付着したIPAの液滴を除去し、基板Wを乾燥する処理を行う(ステップS7)。ステップS7が開始されると、まず、制御部90が動作指令を行い、IPAバルブ52を閉成し、IPA蒸気を含む気体の供給を停止する。続いて、制御部90が動作指令を行い、ノズルユニット40において、回転駆動部44が所定の回転角だけ開口調整部42を回転させ、供給孔411の開口を調整する。なお、本実施形態では、ステップS7において、回転角をθ(θ<α)とし、図9に示すように供給孔411の開口の一部を開口調整部42により遮蔽する。次に、制御部90が動作指令を行い、窒素ガスバルブ55を開成し、窒素ガスを供給孔411から基板Wに対して吐出する。供給される窒素ガス中に、基板Wの表面に付着したIPAの液滴が蒸発することで、IPAの液滴の除去が行われる。
ここで、供給する窒素ガス中におけるIPAの分圧は、基板Wに付着したIPAの水滴の蒸気圧よりも低いため、IPAは窒素ガス中に蒸発することができる。しかしながら、IPAが蒸発し、窒素ガス中にIPA蒸気が混合すると、窒素ガス中におけるIPAの分圧が上昇し、基板Wに付着したIPAの液滴の蒸発速度が遅くなる。
そこで、本実施形態では、ステップS7において窒素ガスを供給する際、上記したように開口調整部42により供給孔411の開口の一部を、角度θ分だけ遮蔽する。これにより、供給孔411からの窒素ガスの吐出速度が、開口の一部を遮蔽しないときと比べ、速くなる。窒素ガスの吐出速度が速いことで、常に新鮮な窒素ガスが基板Wの周辺に供給され、基板Wに付着したIPAの液滴を速やかに蒸発させ、基板Wから除去することができる。
次に、減圧処理を行う(ステップS8)。ステップS8が開始されると、ノズルユニット40からの窒素ガスの供給を継続しつつ、制御部90が動作指令を行い、排気ポンプ65を駆動して、収容器10内に残留するIPA蒸気を含む雰囲気を、排気ラインへ排出する。このとき、排気ポンプ65により排気する気体の流量よりも、ノズルユニット40から供給する窒素ガスの流量が少なくなるようにしておけば、収容器10内を窒素ガス雰囲気に置換しつつ減圧することができ、基板W表面に付着したIPAの沸点が低下してIPAが急速に気化する。したがって、いわゆるIPAの減圧乾燥が実行され、基板W表面に残留するIPAの液滴の気化をさらに促進する。
減圧処理が終了すると、ノズルユニット40からの窒素ガスの供給を継続しつつ、制御部90が動作指令を行い、排気ポンプ65の動作を停止する。これにより、収容器10内が窒素ガス雰囲気で満たされ、大気圧にまで復圧することとなる。大気圧に復圧後、排気バルブ63と窒素ガスバルブ55を閉成し、ノズルユニット40からの窒素ガスの供給を停止する。
次に、収容器10からのロットの搬出が行われる(ステップS9)。ステップS9が開始されると、はじめに、制御部90が動作指令を行い、昇降機構30の位置を図2の破線位置で維持する。次に、スライド式開閉機構12により収容器10の上部11を水平にスライドさせる。これにより、収容器10における上部11を開放する。そして、図示しない装置外の基板搬送ロボットが、保持棒34,35,36からロットを受け取り、保持する。ロットを基板搬送ロボットが保持した後、基板搬送ロボットを収容器10から退避させ、スライド式開閉機構12により収容器10の上部11を封鎖する。これにより、基板処理装置1における複数の基板Wに対する処理が終了する。
以上の基板処理装置1の動作では、ノズルユニット40から、IPA蒸気を含む気体の吐出(ステップS5)を開始する際と、窒素ガスの吐出(ステップS3、ステップS7)を開始する際に、それぞれ供給孔411の開口を開口調整部42により調整することで、各々の処理ガスの吐出速度を制御した。これにより、各々の処理に好適な処理ガスの吐出速度を得ることができ、処理ガスを効率的に使用することができる。
また、上記では供給孔411の開口の調整により、処理ガスの流量を一定としたまま、吐出速度の制御を可能としたが、本発明の実施に関してはこれに限られず、処理ガスの流量の増減に伴い、供給孔411の開口を調整して、吐出速度を一定とするような制御を行ってもよい。例えば、流量を2倍にした際、吐出速度を一定とするために、開口面積を2倍とする制御を行ってもよい。
上記のように、本発明によれば、処理ガスを吐出する供給孔の開口面積を調整することで、各々の処理に好適な処理ガスの吐出速度や流量等の吐出条件を制御することができ、処理ガスを効率的に使用することができる。
上記の説明において、収容器10が、本発明における「収容器」に相当し、保持棒34,35,36が、本発明における「基板保持部」に相当し、リフタアーム31、シャフト32、昇降駆動部33が、本発明における「昇降手段」に相当し、ノズルユニット40が、本発明における「処理ガス吐出ユニット」に相当する。また、ノズルユニット40において、開口調整部42が、本発明における「開口調整部」に相当し、回転駆動部44、シャフト43が、本発明における「移動手段」に相当し、回転制御部49が、本発明における「制御部」に相当する。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第1実施形態では、開口調整部42がシャフト43と接続し、開口調整部42が回転中心軸A1を中心に回転することで、供給孔411の開口面積を調整した。しかしながら、本発明の実施に関しては、これに限られず、ノズル管41が回転中心軸A1を中心に回転可能に設けられ、ノズル管41がシャフト43と接続していても良い。
なお、第2実施形態における、基板処理装置2の構成は、収容器10内におけるノズルユニット40の位置が異なる点、およびシャフト43とノズル管41とが接続する点以外は、基本的に第1実施形態と同様であるため、第1実施形態における基板処理装置1内に備えられる各構成と同一符号を付して、構成説明を省略する。
<2−2.基板処理装置の構成>
図14は、本実施形態における基板処理装置2の概略構成を示す正面図である。基板処理装置2の平面図、および側面断面図は、図3、および図4とそれぞれ同様であるため、説明を省略する。基板処理装置2において、2本のノズルユニット40が、処理槽20の開口部21の近傍に設けられている。また、ノズルユニット40における調整孔421は、互いに内側を向いて開口する。すなわち、(−Y)側のノズルユニット40における調整孔421は、(+Y)方向に開口し、(+Y)側のノズルユニット40における調整孔421は、(−Y)方向に開口する。
<2−1.ノズルユニットの構成>
図15は、本実施形態におけるノズルユニット40の概略構成を示す断面図である。ノズルユニット40は、複数の供給孔411が設けられたノズル管41と、スリット状の調整孔421が設けられた開口調整部42と、シャフト43と、回転駆動部44と、回転制御部49とを備える。
本実施形態では、ノズル管41とシャフト43が接続する。また、回転中心軸A1を中心に、ノズル管41が回転自在に設けられており、制御部90の動作指令に基いて、回転制御部49が回転駆動部44を駆動させると、シャフト43を介して、ノズル管41が回転中心軸A1を中心に回転する。
また、本実施形態では、開口調整部42が固設され、開口調整部42と供給管57とが直接、管路接続して設けられる。供給管57から処理ガスが供給されると、第1実施形態と同様に、調整孔421を介して、供給孔411から収容器10内に処理ガスを吐出する。
<2−2.基板処理装置の動作>
次に、基板処理装置2において基板Wを処理するときの動作について説明する。動作のフローは第1実施形態において図13に示したフローチャートと同様であるため、適宜、各ステップの説明を省く。
基板処理装置2において、基板Wの処理が開始されると、第1実施形態と同様に、ロットの搬入(ステップS1)と、処理槽に貯留されたDIWへのロットの浸漬(ステップS2)と、収容器10内における窒素ガスの充填(ステップS3)と、基板Wの湿式処理(ステップS4)が、順次、行われる。
これらの次に、収容器10内にIPA蒸気を含む気体を供給する処理を行う(ステップS5)。本実施形態におけるIPA蒸気を含む気体の供給は、収容器10の内部の空間全域を、IPA蒸気を含む気体で充満させる必要はなく、少なくとも基板Wの周辺の雰囲気がIPA蒸気を含む気体で充満される程度に、IPA蒸気を含む気体を供給する。
本実施形態においてステップS5が開始されると、まず、制御部90が回転制御部49に動作指令を行い、回転駆動部44によりノズル管41を所定の回転角だけ回転させて、供給孔411の開口を基板Wの方向に向ける。このとき、供給孔411は、その開口の一部が、開口調整部42により遮蔽されるように位置させる。
ここで、ステップS5における供給孔411と開口調整部42との位置関係を説明する。図16(b)に、ステップS5におけるノズルユニット40の開口の様子を示す。図16(b)は、図14に示す(+Y)側のノズルユニット40における、供給孔411を含むZY断面図である。第1実施形態と同様に、回転中心軸A1に対して、供給孔411の端部811と、端部812とが形成する角度はαであり、回転中心軸A1に対して、調整孔421の端部821と、端部822とが形成する角度はβである。また、図16(b)における開口調整部42の第一象限の調整孔421が、回転中心軸A1に対して形成する開口を角度γとする。
本実施形態では、開口調整部42が収容器10内に固設され、(+Y)側のノズルユニット40における調整孔421は、回転中心軸A1に対して端部821と端部822により形成される角の二等分線が、Y方向に平行になるように、(−Y)側に開口する。換言すれば、調整孔421における開口の中心は、(−Y)側を向いており、角度γは角度βの半分である。なお、本実施形態では、角度βは180度より小さい角度とする。
また、本実施形態では、回転駆動部44によるノズル管41の回転の基準位置(ノズル管41の回転角が0度となる位置)を、端部812が最も(−Z)側となる位置とし、この位置から端部812が反時計回りに回転する角度を、ノズル管41の回転角とする。
図16(b)では、ノズル管41が回転駆動部44により所定の回転角θ1だけ回転した様子を示している。回転角θ1は、角度(90−β/2)よりも小さい角度であり、角度(90−β/2−α)よりも大きい角度である。これにより、供給孔411は、回転中心軸A1に対して、端部812と端部822とが形成する角度(90−β/2−θ1)分だけ、開口調整部42により遮蔽される。
ノズル管41を回転角θ1にて位置させた後、続いて、IPAバルブ52を開成し、IPA供給源51から供給管53,57を介して、ノズルユニット40からIPA蒸気を含む気体を収容器10内へ供給する。ステップS5におけるIPA蒸気を含む気体の供給は、基板Wの洗浄処理の実行中に、並行して実行するように開始する。
次に、処理槽20に貯留されたDIWを排水する処理を行う(ステップS6)。ステップS6が開始されると、第1実施形態と同様に、排液管62からDIWが排水される。本実施形態のステップS6において、排水をしている途中の様子を、図16(a)に模式的に示す。図16(a)に示すように、ノズル管41は回転角θ1で位置しており、供給孔411と開口調整部42により形成される開口が基板Wの方向(図16(a)中の矢印71)に向いた状態でIPA蒸気を含む気体が供給孔411から吐出されている。
液面22が基板Wよりも低い位置になると、次に、制御部90が動作指令を行い、昇降機構30を経路Pに沿って(+Z)方向に上昇させる。ここで、ノズルユニット40からのIPA蒸気を含む気体の供給は引き続き行われており、さらに、制御部90が動作指令を行い、基板Wが昇降機構30の上昇に伴って(+Z)方向に上昇する間、供給孔411の開口が常に基板Wの方向を向くように、回転制御部49を介して回転駆動部44を回転させる。
図17(a)は、本実施形態のステップS6において、昇降機構30を上昇させている途中の様子を模式的に示す図である。また、図17(b)は、ステップS6におけるノズルユニット40の開口の様子を示す図であり、図16(b)における回転角θ1よりも大きい回転角θ2にて、ノズル管41が回転した様子を示している。ここで、回転角θ2は、角度(90+β/2−α)以下の角度であり、角度(90−β/2)以上の角度である。これにより、開口調整部42が供給孔411の開口を遮ることなく、供給孔411から処理ガスを供給することができる。したがって、図17(a)における矢印72の方向に吐出されるIPA蒸気を含む気体の吐出速度は、図16(a)における矢印71の方向に吐出されるIPA蒸気を含む気体の吐出速度よりも遅くなる。
上記のように、ノズル管41は供給孔411の開口を常に基板Wに向けており、回転角θ2は基板Wの上昇に伴って変化する。基板Wが2個のノズルユニット40の間を通過するとき、回転角θ2を、開口調整部42が供給孔411を遮らない角度(すなわち、(90+β/2)>θ2>(90−β/2))とすることで、IPA蒸気を含む気体を遅い吐出速度で基板Wに供給することで、基板W周辺のIPA蒸気の濃度を高く保ち、より確実に基板WにIPAを凝集させることができる。
なお、ステップS6において、基板Wがこれらのノズルユニット40の間を通過する際、制御部90が動作指令を行い、昇降機構30の上昇を停止または上昇速度を遅くしてもよい。これにより、より確実に基板WにIPAを凝縮させ、基板Wに付着しているDIWを除去することができる。
図18(a)は、昇降機構30が図2の破線位置に位置したときの様子を模式的に示す図である。制御部90の動作指令により、供給孔411が基板Wの上昇に追従して開口の向きを変えるため、図18(a)に示すように昇降機構30が図2の破線位置に位置した際には、供給孔411から矢印73の方向に処理ガスが吐出される。このときの、ノズル管41における回転角をθ3とする。
図18(b)には、ノズル管41が回転駆動部44により所定の回転角θ3だけ回転した様子を示している。本実施形態では、回転角θ3を、角度(90+β/2)よりも小さく、角度(90+β/2−α)よりも大きい角度とする。これにより、回転中心軸A1に対して、端部811と端部821とが形成する角度(α+θ3−90−β/2)分だけ、開口調整部42により遮蔽される。したがって、図18(a)における矢印73の方向に吐出される処理ガスの吐出速度は、図17(a)における矢印72の方向に吐出される処理ガスの吐出速度よりも速くなる。
図17(a)や図18(a)に示すような基板Wの位置で、IPA蒸気を含む気体を供給し、ステップS4の湿式処理で基板Wに付着したDIWが除去された後、第1実施形態と同様に、基板Wに付着したIPAの液滴を除去し、基板Wを乾燥する処理を行う(ステップS7)。
なお、ステップS7は、基板Wが図17(a)に示す位置に位置するときに開始してもよいし、図18(a)に示す位置に位置するときに開始してもよい。
このように、本実施形態では、流量を調節することなく処理ガスの吐出速度を変更でき、かつ、供給孔411の開口する方向自体を回転駆動部44により変更することで、基板Wの位置に追従して開口の向きを設定するなど、多彩な条件において基板処理を行うことができる。
<3.変形例>
以上、本発明の第1実施形態、および第2実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。例えば、上記の実施形態では、調整孔421は、開口調整部42にX方向にスリット状に設けられていたが、調整孔421の形状は、これに限られず、図19に示すように開口調整部420に複数の調整孔422,423が設けられていても良いし、図20に示すように開口調整部424がノズル管41よりも外側にシャッター状に設けられていても良い。
なお、変形例における、ノズルユニット40の構成は、開口調整部の形状が異なる以外は基本的に同一であるため、ノズル管41、供給孔411、シャフト43、回転駆動部44については、第1実施形態と同一符号を付して、構成説明を省略する。
<3−1.複数の調整孔で開口するノズル孔の数を調整>
図19は、2つの調整孔422,423が設けられている開口調整部420の概略構成を示す斜視図である。2つの調整孔422,423は、X方向にスリット状に設けられた、X方向の長さの異なる孔である。調整孔422は、第1実施形態における調整孔421と同様に、ノズル管41において、X方向に複数の供給孔411が配列する長さ以上の長さで、X方向に延在している。調整孔423は、X方向において調整孔422の半分の長さを有する。また、調整孔422,423は、第1実施形態における調整孔421と同様に、供給孔411が回転中心軸A1に対して形成する角度αより大きい角度である、角度βにて開口している。
制御部90が動作指令を行い、回転駆動部44を回転させると、シャフト43を介して開口調整部420が回転中心軸A1を中心に回転する。開口調整部420を回転させることで、調整孔422を図7における調整孔421と同様の位置に位置させると、第1実施例と同様に、全ての供給孔411が開口する。
また、開口調整部420を回転させることで、調整孔423を図8における調整孔421と同様の位置に位置させると、調整孔423が延在する(−X)側に配列する複数の供給孔411は開口するが、調整孔423が延在しない(+X)側に配列する他方の供給孔411は、開口調整部420によりノズル管41の内部と遮蔽される。
これにより、開口する供給孔411の数を制御することができる。したがって、全ての供給孔411の開口面積の総和が変化することで、供給孔411を介して収容器10内へ供給される気体の吐出速度を調整することができる。
なお、上記では開口する供給孔411の数により、供給孔411の開口面積を変化させたが、これに加え、第1実施形態において図9で示すように供給孔411の開口を開口調整部420により狭めることで、供給孔411の開口面積を変化させてもよい。上記により、より詳細な開口面積の変化が可能となり、気体の吐出速度を微調整することができる。
<3−2.開口調整部がノズル管の外側に位置>
図20は、回転中心軸A1からみてノズル管41の外側に設けられている開口調整部424の概略構成を示す斜視図である。開口調整部424は、その内縁をノズル管41の外縁に当接して設けられる。また、開口調整部424は、第1実施形態の開口調整部42と同様、シャフト43と接続し、X方向に延びる回転中心軸A1を中心に回動可能に設けられる。
開口調整部424は、それぞれX方向に延在し、回転中心軸A1に対して異なる角度に位置する端部425,426,427を有する。端部427は、開口調整部42のX方向の全域に延在し、端部425は開口調整部42のX方向の半分の長さで(−X)側に延在し、端部426は開口調整部42のX方向の半分の長さで(+X)側に延在する。
供給孔411の回転中心軸A1に対して形成する角度は、図8と同様に角度αである。開口調整部424は、端部426と端部427との間で、角度β2にて開口し、端部425と端部427との間で、角度β3にて開口する。換言すれば、開口調整部424は、端部426と端部427により、角度β2にて開口する調整孔を形成し、端部425と端部427により、角度β3にて開口する調整孔を形成する。
端部426と端部427との回転中心軸A1に対する角度β2は、角度αより大きい。すなわち、(360°−α)>β2≧αである。また、端部425と端部427との回転中心軸A1に対する角度β3は、角度β2より角度α以上大きい。すなわち、(360°−α)>β3>β2+α)。端部425と端部426は、それぞれX方向に同一の長さで延在する。
制御部90が動作指令を行い、回転駆動部44を回転させると、シャフト43を介して開口調整部424が回転中心軸A1を中心に回転する。開口調整部424を回転させることで、端部426を図8における調整孔421と同様の位置に位置させると、第1実施形態と同様に、全ての供給孔411が開口する。
また、開口調整部424を回転させることで、端部425を図8における調整孔421と同様の位置に位置させると、端部425が延在する(−X)側に配列する複数の供給孔411は開口するが、端部426が延在する(+X)側に配列する他方の供給孔411は、開口調整部424によりノズル管41の内部と遮蔽される。
これにより、開口する供給孔411の数を制御することができる。したがって、全ての供給孔411の開口面積の総和が変化することで、供給孔411を介して収容器10内へ供給される気体の吐出速度を調整することができる。
なお、図20では端部425と端部426とがX方向に同一の長さで延在するが、本発明の実施においてはこれに限られず、開口したい供給孔411の数等の条件に従って適宜、端部425や端部426のX方向の長さを変更してもよい。また、回転中心軸A1に対して異なる角度に位置する端部を3箇所より多く設けても良い。
<3−3.その他>
上記の説明では、回転駆動部44は、回転制御部49により制御される。しかしながら、本発明の実施に関してはこれに限られず、回転制御部49を介さずに、制御部90を回転駆動部と電気的に接続し、制御部90が直接、回転駆動部44に対して動作指令を出力してもよい。このとき、制御部90が、回転駆動部44を制御し、開口調整部42が供給孔411の開口を遮蔽する面積を制御する「制御部」を構成する。
また、上記の説明では、ノズルユニット40には基板Wを処理する処理ガスを供給ユニット50から供給したが、本発明の実施に関してはこれに限られず、ノズルユニット40は、液体を供給孔411から吐出するユニットとして用いてもよい。例えば、図2における処理槽20に設けられた図示しない処理液吐出ノズルに、第1実施形態や第2実施形態、または変形例で示したような、ノズル管と開口調整部の二重管構造を有するノズルユニット40を用いてもよい。このとき、ノズルユニット40が、処理液(流体)を供給孔411から吐出する「流体吐出ユニット」を構成する。
なお、基板処理装置における細部の形状については、本願の各図と相違していてもよい。また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
1 基板処理装置
2 基板処理装置
10 収容器
11 上部
12 スライド式開閉機構
20 処理槽
21 開口部
22 液面
30 昇降機構
33 昇降駆動部
34 保持棒
35 保持棒
36 保持棒
40 ノズルユニット
41 ノズル管
42 開口調整部
43 シャフト
44 回転駆動部
49 回転制御部
50 供給ユニット
51 IPA供給源
55 窒素ガス供給源
60 排出ユニット
61 排液管
64 排気管
90 制御部
411 供給孔
421 調整孔
W 基板
P 経路

Claims (18)

  1. 基板に付着した処理液を処理ガスにより除去することで、基板の乾燥処理を行う基板処理装置であって、
    基板の搬出入口を有する収容器と、
    前記収容器内において、基板を保持する基板保持部と、
    前記収容器内において、前記基板保持部を昇降させる昇降手段と、
    前記収容器内に設けられ、前記処理ガスを供給孔から吐出する処理ガス吐出ユニットと、
    を備え、
    前記処理ガス吐出ユニットは、
    前記供給孔の開口を少なくとも一部遮蔽する開口調整部と、
    前記供給孔と前記開口調整部とを相対的に移動させる移動手段と、
    前記移動手段を制御し、前記開口調整部が前記供給孔の開口を遮蔽する面積を制御する制御部と、
    を有する、基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置であって、
    前記収容器内に、前記基板を処理する前記処理液を貯留する処理槽をさらに備え、
    前記昇降手段は、前記処理槽内において前記基板を前記処理液に浸漬する位置と、前記基板の搬出入を行う位置との間で、前記基板保持部を昇降させる、基板処理装置。
  3. 請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の基板処理装置であって、
    前記処理ガス吐出ユニットは、前記供給孔を管の筒側面に有する中空構造のノズル管を有する、基板処理装置。
  4. 請求項3に記載の基板処理装置であって、
    前記開口調整部は、一部に開口を有する中空構造の管であり、
    前記処理ガス吐出ユニットにおいて前記ノズル管と前記開口調整部は、二重管であり、
    前記処理ガスは、前記二重管の内管を流通する、基板処理装置。
  5. 請求項3または請求項4のいずれか1項に記載の基板処理装置であって、
    前記開口調整部は、前記ノズル管と摺動可能に当接する、基板処理装置。
  6. 請求項4または請求項5のいずれか1項に記載の基板処理装置であって、
    前記移動手段は、前記ノズル管と前記開口調整部とを相対的に回転させる、基板処理装置。
  7. 請求項6に記載の基板処理装置であって、
    前記制御部は、前記ノズル管と前記開口制御部との相対的な回転の角度により、前記供給孔の開口を遮蔽する面積を制御する、基板処理装置。
  8. 請求項3から請求項7までのいずれか1項に記載の基板処理装置であって、
    前記ノズル管は前記供給孔を複数有し、
    前記開口調整部は、複数の前記供給孔のうち一部の供給孔を遮蔽する、基板処理装置。
  9. 請求項1から請求項8に記載の基板処理装置であって、
    前記収容器内の気体を排出する排出ユニットをさらに備える、基板処理装置。
  10. 請求項1から請求項9に記載の基板処理装置であって、
    前記制御部は、前記供給孔が前記基板の方向を向くように、前記移動手段を制御する、基板処理装置。
  11. 請求項1から請求項10に記載の基板処理装置であって、
    前記処理ガスは、窒素ガス、または有機溶剤の蒸気のうち、少なくとも1種類の気体を含む、基板処理装置。
  12. 請求項11に記載の基板処理装置であって、
    前記有機溶剤は、イソプロピルアルコールである、基板処理装置。
  13. 基板に付着した処理液を処理ガスにより除去することで、基板の乾燥処理を行う基板処理方法であって、
    基板の搬出入口を有する収容器に、前記基板を搬入する工程と、
    前記収容器内において、基板を保持する基板保持工程と、
    前記収容器内において、前記基板を昇降する昇降工程と、
    前記収容器内に前記処理ガスを供給孔から吐出する処理ガス吐出工程と、
    前記供給孔の開口を少なくとも一部遮蔽する開口調整部と前記供給孔とを相対的に移動させ、前記供給孔の開口を少なくとも一部遮蔽する開口調整工程と、
    を備える、基板処理方法。
  14. 請求項13に記載の基板処理方法であって、
    前記開口調整工程は、前記供給孔を管の筒側面に有する中空構造のノズル管と、一部に開口を有する中空構造の前記開口調整部との二重管において、前記ノズル管と前記開口調整部とを相対的に回転させる、基板処理方法。
  15. 流体を供給孔から吐出する流体吐出ユニットであって、
    前記供給孔の開口を少なくとも一部遮蔽する開口調整部と、
    前記供給孔と前記開口調整部とを相対的に移動させる移動手段と、
    前記移動手段を制御し、前記開口調整部が前記供給孔の開口を遮蔽する面積を制御する制御部と、
    を備え、
    前記供給孔は、中空構造のノズル管の筒側面に設けられ、
    前記開口調整部は、一部に開口を有する中空構造の管であり、
    前記ノズル管と前記開口調整部は、二重管であり、
    前記流体は、前記二重管の内管を流通する、流体吐出ユニット。
  16. 請求項15に記載の流体吐出ユニットであって、
    前記開口調整部は、前記ノズル管と摺動可能に当接する、流体吐出ユニット。
  17. 請求項15または請求項16のいずれか1項に記載の流体吐出ユニットであって、
    前記移動手段は、前記ノズル管と前記開口調整部とを相対的に回転させ、
    前記制御部は、前記ノズル管と前記開口制御部との相対的な回転の角度により、前記供給孔の開口を遮蔽する面積を制御する、流体吐出ユニット。
  18. 請求項15から請求項17までのいずれか1項に記載の流体吐出ユニットであって、
    前記ノズル管は前記供給孔を複数有し、
    前記開口調整部は、複数の前記供給孔のうち一部の供給孔を遮蔽する、流体吐出ユニット。
JP2014056122A 2014-03-19 2014-03-19 基板処理装置、基板処理方法、および流体吐出ユニット Pending JP2015179725A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014056122A JP2015179725A (ja) 2014-03-19 2014-03-19 基板処理装置、基板処理方法、および流体吐出ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014056122A JP2015179725A (ja) 2014-03-19 2014-03-19 基板処理装置、基板処理方法、および流体吐出ユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015179725A true JP2015179725A (ja) 2015-10-08

Family

ID=54263608

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014056122A Pending JP2015179725A (ja) 2014-03-19 2014-03-19 基板処理装置、基板処理方法、および流体吐出ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015179725A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018174257A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 東京エレクトロン株式会社 基板液処理装置
JP2020145237A (ja) * 2019-03-04 2020-09-10 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置、基板処理方法および記憶媒体
KR20220105806A (ko) * 2021-01-21 2022-07-28 에스케이실트론 주식회사 세정제 공급장치 및 상기 세정제 공급장치를 이용한 세정방법
US11408070B2 (en) 2019-10-23 2022-08-09 Samsung Electronics Co., Ltd. Wafer processing apparatus and wafer processing method

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018174257A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 東京エレクトロン株式会社 基板液処理装置
JP2020145237A (ja) * 2019-03-04 2020-09-10 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置、基板処理方法および記憶媒体
CN111653502A (zh) * 2019-03-04 2020-09-11 东京毅力科创株式会社 基片处理装置、基片处理方法和存储介质
JP7241568B2 (ja) 2019-03-04 2023-03-17 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置、基板処理方法および記憶媒体
CN111653502B (zh) * 2019-03-04 2024-02-27 东京毅力科创株式会社 基片处理装置、基片处理方法和存储介质
US11408070B2 (en) 2019-10-23 2022-08-09 Samsung Electronics Co., Ltd. Wafer processing apparatus and wafer processing method
KR20220105806A (ko) * 2021-01-21 2022-07-28 에스케이실트론 주식회사 세정제 공급장치 및 상기 세정제 공급장치를 이용한 세정방법
KR102457700B1 (ko) * 2021-01-21 2022-10-24 에스케이실트론 주식회사 세정제 공급장치 및 상기 세정제 공급장치를 이용한 세정방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102206730B1 (ko) 기판 처리 방법 및 기판 처리 장치
KR102370517B1 (ko) 액 처리 장치, 액 처리 방법 및 기억 매체
US10297476B2 (en) Substrate processing apparatus
JP2015179725A (ja) 基板処理装置、基板処理方法、および流体吐出ユニット
KR102192767B1 (ko) 기판 처리 장치
KR102182116B1 (ko) 기판 처리 방법 및 기판 처리 장치
JP2019091816A (ja) 基板処理方法および基板処理装置
JP6865008B2 (ja) 基板処理装置及び基板処理方法
JP2018147923A (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP2007220989A (ja) 基板処理方法、基板処理装置、その制御プログラム及びコンピュータ読取可能な記憶媒体
JP6276979B2 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP3954881B2 (ja) 基板処理装置およびそれを備えたメッキ装置
JP6560373B2 (ja) 基板処理方法および基板処理装置
JP6432644B2 (ja) 塗布膜形成装置、塗布膜形成方法、記憶媒体
JP2022141615A (ja) 基板処理方法及び基板処理装置
CN105390427B (zh) 搬运装置以及基板处理装置
JP6461641B2 (ja) 基板処理装置
JP2018133429A (ja) 基板処理装置
JP2020145357A (ja) 基板処理装置、基板処理方法および記憶媒体
JP4589161B2 (ja) 基板処理装置
KR102622986B1 (ko) 기판 처리 장치 및 기판 처리 방법
TWI832635B (zh) 用於處理基板之設備及用於處理基板的方法
JP6546425B2 (ja) 流量制御方法及び基板処理装置
JP7241568B2 (ja) 基板処理装置、基板処理方法および記憶媒体
JP2019054104A (ja) 基板処理装置、基板処理方法および記憶媒体