JP2015177700A - 強電端子台構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】端子台と端子台カバーとを組み付けるとき、組み付け作業を簡易化することができる強電端子台構造を提供すること。
【解決手段】ロータ61とステータ62を有するモータ/ジェネレータ6のステータコイル63と電力装置を接続するモータ側コイル端子17、インバータ側コイル端子18、端子接続ボルト19を取り付ける端子台20と、端子台20のカバー開口面20fを覆う端子台カバー21と、を有し、端子台20と端子台カバー21とを組み付ける両方の組み付け面20f,21bを、縦横が同じ寸法の正方形組み付け面とした。
【選択図】図8

Description

本発明は、モータのステータコイルと外部の電力装置を接続する端子が取り付けられる強電端子台構造に関する。
従来、FF車のハイブリッド駆動系において、エンジンとベルト式無段変速機の間の位置であって、乾式多板クラッチの外側の位置にモータ駆動ユニットが配置され、そのユニットに強電端子台が備えられたものが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2010-151313号公報
しかしながら、モータ駆動ユニットの強電端子台構成は、フロントケースを貫通して端子台を設ける必要があり、その端子台の開口部は端子台カバーで覆われている。例えば、特許文献1には、端子台が図示されていないが、特許文献1の図7によれば、フロントケースの形状から、モータハウジングの上部に端子台ケースに支持された強電端子台が配置されることが明らかである。
強電端子台構成として端子台と端子台カバーとの構成要素を備え、この端子台と端子台カバーとの組み付け面は、長方形や楕円などの形状となっているので、組み付け方向に規制がある構造となってしまう。このため、端子台と端子台カバーとを組み付けるとき、組み付け方向の間違いや工数が増えてしまうなど組み付け作業が煩雑になる、という問題がある。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、端子台と端子台カバーとを組み付けるとき、組み付け作業を簡易化することができる強電端子台構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の強電端子台構造は、端子台と、端子台カバーと、を有している。
前記端子台には、ロータとステータを備えるモータのステータコイルと電力装置を接続する端子を取り付ける。
前記端子台カバーは、端子台のカバー開口面を覆っている。
そして、前記端子台と前記端子台カバーとを組み付ける両方の組み付け面を、縦横が同じ寸法の正方形組み付け面とした。
上記のように、端子台と端子台カバーの両方の組み付け面を正方形組み付け面にすることにより、端子台と端子台カバーとを組み付けるとき、組み付け方向の規制が無くなる。
すなわち、組み付け方向の間違いや工数が増えることなどが防止される。
このため、端子台と端子台カバーとを組み付けるとき、組み付け作業を簡易化することができる。
実施例1の強電端子台構造を備えたFFハイブリッド駆動系の構成を示す断面図である。 実施例1の強電端子台構造を備えた強電端子台構成の詳細を示す要部断面図である。 実施例1の強電端子台構造を備えた強電端子台構成での防水スポンジを追加したラビリンス構造を示す要部断面図である。 実施例1の強電端子台構造を備えた強電端子台構成での第2ラビリンス構造の防水スポンジを示す図3のF−F線断面図である。 実施例1の強電端子台構造であって、端子台と端子台カバーとを組み付けた斜視図である。 実施例1の強電端子台構造の要部を示す図5の分解斜視図である。 実施例1の強電端子台構造での端子台と端子台カバーとを組み付けた概略端面図であって、図5のII−II線における概略端面図である。 実施例1の強電端子台構造での端子台と端子台カバーとを組み付けた組み付け面を示す概略断面図であって、図7のIII−III線における概略断面図である。 比較例の強電端子台構造での端子台と端子台カバーとを組み付けた組み付け面を示す概略断面図である。
以下、本発明の強電端子台構造を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
実施例1の強電端子台構造の構成を、「FFハイブリッド駆動系の構成」、「強電端子台構造を備えた強電端子台詳細構成」、「強電端子台構造の詳細構成」に分けて説明する。
[FFハイブリッド駆動系の構成]
図1は、実施例1の強電端子台構造を備えたFFハイブリッド駆動系の構成を示す。以下、図1に基づき、FFハイブリッド駆動系の構成を説明する。
前記FFハイブリッド駆動系は、図1に示すように、エンジンEngと、クラッチユニットC/Uと、ベルト式無段変速機T/Mと、モータ駆動ユニットM/Uと、を備え、左右前輪を駆動するFFハイブリッド車に搭載される。
前記エンジンEngは、パワーユニットルーム内に横置きに配置され、エンジンEngとベルト式無段変速機T/Mの間のスペースのうち、内側スペースにクラッチユニットC/Uが配置され、クラッチユニットC/Uの外側スペースにモータ駆動ユニットM/Uが配置されている。すなわち、モータ駆動ユニットM/Uは、エンジンEngとベルト式無段変速機T/Mに挟まれて配置され、このモータ駆動ユニットM/Uのロータ内側にスペースを確保し、このスペースを利用してクラッチユニットC/Uを配置する構成としている。
前記FFハイブリッド駆動系は、図1に示すように、エンジンEngから下流に向かってエンジン入力軸1→クラッチハブ2→乾式多板クラッチ3→クラッチドラム4→変速機入力軸5を経由する駆動力伝達経路が構成される。エンジン入力軸1とクラッチハブ2は、溶接等により一体に固定される。また、クラッチドラム4と変速機入力軸5は、スプライン結合により固定される。さらに、クラッチドラム4の外周面には、モータ/ジェネレータ6のロータ61が一体に固定される。
すなわち、駆動力伝達経路に有する乾式多板クラッチ3を開放したときには、モータ/ジェネレータ6を駆動源に有する「電気自動車走行モード」とされる。そして、駆動力伝達経路に有する乾式多板クラッチ3を油圧締結したときには、エンジンEngとモータ/ジェネレータ6を駆動源に有する「ハイブリッド車走行モード」とされる。
前記クラッチユニットC/Uは、円筒状のクラッチドラム4の内面に形成された隔壁部4aによって、ベルト式無段変速機T/M側のアクチュエータ室7と、エンジンEng側のクラッチ室8と、に画成される。そして、アクチュエータ室7にピストンの軸方向進退移動によりクラッチ締結/開放を行う油圧アクチュエータ9を配置し、クラッチ室8にドライブプレートとドリブンプレートにより構成される乾式多板クラッチ3を配置する。
前記ベルト式無段変速機T/Mは、変速機ケース10の内部に、前進クラッチ11と後退ブレーキ12を有する前後進切替機構13と、2つのプーリ間にVベルトを掛け渡し、ベルト接触径を変化させることにより無段階の変速比を得る図外のVベルト式無段変速機構と、を備えている。そして、変速機入力軸5によりチェーン駆動される図外のオイルポンプを有し、オイルポンプ圧を元圧とし、プライマリプーリ室やセカンダリプーリ室への変速油圧、前進クラッチ圧、後退ブレーキ圧、乾式多板クラッチ圧、等を調圧するコントロールバルブを備えている。なお、図外の変速機出力軸は、デファレンシャルギヤを介して左右前輪に駆動連結される。
前記変速機ケース10のフロント側には、クラッチユニットC/Uとモータ駆動ユニットM/Uの全体を覆うフロントケース14がボルト等により固定される。このフロントケース14の他端面のフランジ連結部14aは、エンジンEngに固定される。すなわち、エンジンEngとベルト式無段変速機T/Mを、フロントケース14を介して互いに連結する外殻ケース構造としている。
前記モータ駆動ユニットM/Uは、静止部材であるモータハウジング15とモータカバー16に囲まれた空間内に、モータ/ジェネレータ6が収容配置される。モータ/ジェネレータ6は、埋め込み同期型三相交流回転電機であり、クラッチドラム6の外周面に一体に固定され、永久磁石が埋め込まれたロータ61と、該ロータ61にエアギャップを介して配置され、モータハウジング15に固定されたステータ62と、を有する。ステータ62の各ティースに巻き付けられたステータコイル63は、円周上に複数組配列されたU相コイルとV相コイルとW相コイルにより構成される。そして、U相コイルとV相コイルとW相コイルに分けて束ねたモータ側コイル端子17を、モータハウジング15の上部に開口した端子開口部15aから取り出し、ユニット外部の電力装置(例えば、駆動モータインバータ)と接続するための強電端子台構成A1を設定している。なお、モータハウジング15には、ステータ冷却水を流通させるウォータジャケット15bが形成されている。
前記強電端子台構成A1は、モータ側コイル端子17とインバータ側コイル端子18と端子接続ボルト19を取り付ける端子台20と、端子台20の開口上部(カバー開口部20d)を覆う端子台カバー21と、を備えている。そして、端子台カバー21を一体に有する端子台20は、モータハウジングの外周を囲うフロントケース14に支持され、フロントケース14の開口上部は、フロントケースカバー22により覆われている。
[強電端子台構造を備えた強電端子台詳細構成]
図2は、実施例1の強電端子台構造を備えた強電端子台構成の詳細を示し、図3は、防水スポンジを介装するラビリンス構造を示し、図4は、第2ラビリンス構造の防水スポンジを示す。以下、図2〜図4に基づき、実施例1の強電端子台構造を備えた強電端子台詳細構成を説明する。
前記モータ駆動ユニットM/Uの強電端子台構成A1は、図2に示すように、モータ/ジェネレータ6を収容するモータハウジング15と、端子台20と、変速機ケース10に連結され、モータハウジング15の外周を囲うフロントケース14と、を有する。そして、フロントケース14は、端子台20を端子台支持部14aにより支持しつつ、端子台20の全体を覆うように構成される。
強電端子台構成A1は、図2に示すように、フロントケース14の内部に配置される端子台20の内部により形成され、図2の破線にて囲まれる領域を端子台内部防水領域Bとして構成している。すなわち、強電端子台100そのものは、フロントケース14に支持される端子台20と、端子台20にねじ込み固定された端子台インナープラグ23と、端子台20の開口上部(カバー開口部20d)を覆う端子台カバー21と、により構成される。そして、端子台インナープラグ23とインバータ側コイル端子18との間のプラグシール構造Cと、モータハウジング15と端子台20との間の第1ラビリンス構造Dと、端子台カバー21とフロントケースカバー22との間の第2ラビリンス構造Eと、を端子台防水構造とする。以下、各防水構造について説明する。
前記プラグシール構造Cは、端子台インナープラグ23と、端子台インナープラグ23の内部に挿通するインバータ側コイル端子18との間を防水シールするシール部材24により構成される。ここで、端子台インナープラグ23のフロントケースカバー22に対する支持は、フロントケース14から外部に突出した突出部に端子台アウタープラグ25をねじ込み固定することで行っている。
前記第1ラビリンス構造Dは、モータハウジング15の端子開口部15aの周囲に端子台20との間で、ケース内空間26や端子台外側空間31から端子台内側空間27への浸入経路を蛇行させた迷路を形成し、この迷路領域に空気を通す防水スポンジ33を介装することで構成される。ここで、モータハウジング15は、図1に示すように、フロントケース14に対しOリング28を介してフローティング支持されている。このため、フロントケースカバー22に支持される端子台20とモータハウジング15が相対変位し、この相対変位を吸収する必要があることが第1ラビリンス構造Dとした理由の一つである。具体的な第1ラビリンス構造Dは、図2に示すように、モータハウジング15の端子開口部15aに、端子開口部29aと、ラビリンス突条29bと、を有するハウジングカバー29を設ける。一方、フロントケース14の端子台開口部14bに突出する端子台20の端子開口端部20aの位置にラビリンス突条20bを形成する。また、防水スポンジ33は、図4に示すように、ラビリンス突条29bの外周面に合致する形状の穴を有する環状スポンジを、ハウジングカバー29に貼り付ける。そして、防水スポンジ33に対し、図3に示すように、合成樹脂製の端子台20に形成したラビリンス突条20bにて圧縮する構造としている。すなわち、下向きのラビリンス突条20bと上向きのラビリンス突条29bとを、周方向に所定の隙間を介して対向配置することで迷路を形成し、防水スポンジ33を、迷路による外部からの浸入経路中に介装したものとしている。
前記第2ラビリンス構造Eは、フロントケースカバー22と端子台カバー21の間に振動吸収スポンジ30(弾性部材)を介装して押さえ付けることで構成される。すなわち、フロントケース14は、ケース開口部を塞ぐフロントケースカバー22によって端子台外側空間31を覆う構成とされる。一方、端子台20は、フロントケースカバー22の対向位置に設定した端子台カバー21により端子台内側空間27を覆う構成とされる。つまり、端子台20のカバー開口部20dの周囲に端子台カバー21との間で、端子台外側空間31から端子台内側空間27への浸入経路を蛇行させて迷路を形成し、この迷路領域に空気を通す防水スポンジ34を追加することで構成される。この防水スポンジ34は、樹脂製の端子台20のカバー開口部20dを確保する形状の穴を有する環状スポンジを、端子台カバー21に貼り付ける。そして、防水スポンジ34に対し、図3に示すように、端子台カバー21、或いは、ラビリンス突条20cにて圧縮する構造としている。すなわち、端子台20からの上向きのラビリンス突条20cと、端子台カバー21からの下向きのラビリンス突条21aとを、周方向に所定の隙間を介して対向配置することで迷路を形成し、防水スポンジ34を、迷路による外部からの浸入経路中に介装したものとしている。なお、端子台カバー21は、フロントケースカバー22との間に介装した振動吸収スポンジ30と、端子台20との間に介装した防水スポンジ34と、により両面を挟むことでフロート弾性支持状態とされている。このように、端子台外側空間31から端子台内側空間27へ浸入しようとする水を遮断するようにしている。
なお、フロントケースカバー22は、フロントケース14に対してボルト32によって締め付け固定される。しかし、端子台カバー21は、フロントケースカバー22の内蓋構造となっていて、フロントケースカバー22をボルト固定するだけで、振動吸収スポンジ30を介して押付け固定される。つまり、端子台カバー21を固定するためのボルトを不要とする。
ここで、ラビリンス構造に、防水スポンジ33,34を追加する理由を説明する。
(a)防水機能を得るのにラビリンス構造としたのは、モータ内部の内圧が上がらないように、通気性を確保しなければならないためである。このラビリンス構造にシール構造を追加する場合、シール構造としては、O-リング等のゴム材を使用するのが一般的であるが、O-リング等のゴム材を使用すると、通気性を確保できない。そこで、通気性の確保のため、空気を通す防水スポンジ33,34を選択した。
(b)ゴムシールや防水スポンジは、圧縮してシールするため、ゴムだと反力が高くなる。例えば、ハウジングカバーにゴムシールを貼り付け、樹脂製の端子台で圧縮する構造とすると、ゴム反力により樹脂製の端子台が破損するおそれがある。そこで、ゴムシールに比べ反力が低い防水スポンジ33,34を選択した。
[強電端子台構造の詳細構成]
図5〜図8は、実施例1の強電端子台構造の要部を示す。以下、図5〜図8に基づき、強電端子台構造の要部を説明する。なお、図5〜図8では、図1〜図4に示した端子関連の部品等を取り付ける部分等を省略する。
前記強電端子台100は、図5に示すように、主に、端子台20と端子台カバー21とを組み付けることにより構成する。この端子台20と端子台カバー21との間には、「強電端子台構造を備えた強電端子台詳細構成」(図2〜図4)にて説明したように、防水スポンジ34を介装する。
前記端子台20には、図6に示すように、モータ側コイル端子17とインバータ側コイル端子18と端子接続ボルト19を配置するカバー開口部20dを形成する。この端子台20の外周側の四隅にそれぞれリブ20eを設ける。また、端子台カバー21に覆われる端子台20のカバー開口面20fは、四隅に設けられたリブ20eと、この各隅に設けられたリブ20e同士を結ぶ4つの開口辺面20gと、から構成されている方形開口面である。この方形開口面20f(=カバー開口面)は、図8に示すように、縦L1と横L2とが同じ寸法の正方形とする。なお、端子台20と端子台カバー21とを組み付けるとき、その方形開口面20fを、組み付け面(正方形組み付け面)ともいう。すなわち、方形開口面とカバー開口面と組み付け面とは、同一面20fである。
前記リブ20eは、図6と図8に示すように、端子台20の外面20hに、端子台20と端子台カバー21との組み付け位置を決定するガイド面20e1を有する。
前記開口辺面20gは、図6と図8に示すように、各開口辺面20g1〜20g4が境目なく連続している。この4つの開口辺面20gにおいて、図6と図8に示すように、インバータ側(電力装置側)に配置した開口辺面を第1開口辺面20g1とし、この第1開口辺面20g1と向かい合う位置に配置した開口辺面を第2開口辺面20g2とし、第1開口辺面20g1と第2開口辺面20g2との間に配置した開口辺面を第3開口辺面20g3と第4開口辺面20g4とする。
第1開口辺面20g1以外の第2開口辺面20g2の肉厚T2と第3,第4開口辺面20g3,20g4の肉厚T3,T4を、図6と図8に示すように、第1開口辺面20g1の肉厚T1より薄く設定する。なお、図8に示すように、第2開口辺面20g2の肉厚T2はこの辺面において均一の厚みであり、第3,第4開口辺面20g3,20g4の肉厚T3,T4はこれらの各辺面において均一の厚みではない。しかし、2つの開口辺面20g3,20g4のどの部分の肉厚T3,T4も、第1開口辺面20g1の肉厚T1より、薄く設定する。
端子台カバー21でカバー開口面20fを覆ったとき、4つの開口辺面20gと防水スポンジ34との位置関係については、図7と図8に示すとおりである。すなわち、4つの開口辺面20gを、端子台カバー21の組み付け面21bとの間で、防水スポンジ34を挟む位置に配置する。また、第1開口辺面20g1を、図8に示すように、防水スポンジ34の端子台側の面34aの外周34bから内周34cにかけて接する位置に配置する。つまり、第1開口辺面20g1を、防水スポンジ34の面34aと接する位置に配置する。なお、第1開口辺面20g1の内側(端子台内側空間側27)の一部は、防水スポンジ34に覆われていない。そして、第1開口辺面20g1以外の3つの開口辺面20g2〜20g4を、防水スポンジ34の外周34bと内周34cとに接しない中間位置に配置する。つまり、3つの開口辺面20g2〜20g4は、防水スポンジ34に覆われている。
なお、端子台カバー21でカバー開口面20fを覆ったとき、図7と図8に示すように、第1開口辺面20g1と交差する端子台20の第1外面20h1を、ラビリンス突条21a(突条部)の内面21a1と接する位置に配置する。このとき、図7と図8に示すように、第2〜4開口辺面20g2〜20g4のそれぞれと交差する端子台20の第2〜第4外面20h2〜20h4を、ラビリンス突条21aの内面21a1と接しない位置に配置する。
前記端子台カバー21は、図5等に示すように、方形に形成する。端子台カバー21は、図7に示すように、端子台20と端子台カバー21とを組み付けるとき、端子台20の組み付け面20fと組み付く端子台カバー21の組み付け面21bを、端子台カバー21の下面に有する。この組み付け面21bは、図8に示すように、縦L3と横L4とが同じ寸法の正方形とする。端子台カバー21の組み付け面21b(正方形組み付け面)の縦横L3,L4の寸法は、図8に示すように、端子台20と端子台カバー21とを組み付けるために、端子台20の組み付け面20fの縦横L1,L2の寸法よりもわずかに大きく設定する。
この端子台カバー21には、図5〜図7に示すように、突条部として端子台カバー21からの下向きのラビリンス突条21aを設ける。すなわち、このラビリンス突条21aは、図5〜図7に示すように、端子台カバー20の組み付け面21bの外周に沿って突出している。
振動吸収スポンジ30は、図5と図6に示すように、三角柱状であり、端子台カバー21の上面(表側)の四隅に設ける。その三角柱の底面を、端子台カバー21の上面に合わせる。
防水スポンジ34は、「強電端子台構造を備えた強電端子台詳細構成」(図2〜図4)にて説明したように、空気を通すとともに端子台20のカバー開口部20dを確保する形状の穴を有する環状スポンジであって、端子台20と端子台カバー21との間に介装される。この防水スポンジ34は、図8に灰色で示すように、端子台カバー21でカバー開口面20fを覆ったとき、カバー開口面20fとその周辺との領域(迷路領域)に設けられる。この防水スポンジ34の位置合わせは、端子台カバー21の正方形組み付け面21bにより面合わせを行い、防水スポンジ34をラビリンス突条21aに囲まれた端子台カバー21の正方形組み付け面21b(裏側)に貼り付ける。
このような強電端子台構造において、端子台20と端子台カバー21とを組み付けるとき、四隅に設けたリブのガイド面20e1により隅合わせを行い、ガイド面20e1とラビリンス突条21aの内面21a1とをそれぞれ合致させる。そして、カバー開口面20fを覆うようにして、図5に示すように、端子台20と端子台カバー21とを組み付ける。
次に、作用を説明する。
実施例1の強電端子台構造における作用を、「ラビリンス構造の作用」、「強電端子台構造の組み付け作用」に分けて説明する。
[ラビリンス構造の作用]
実施例1の第1ラビリンス構造Dと第2ラビリンス構造Eによるシール作用を説明する。
例えば、ラビリンス構造のみでは、外部空間と端子台内部空間27がラビリンス空間で繋がっているため、水,塩,ダスト,異物類の浸入を防げない場合がある。
これに対し、ラビリンス構造に防水性のある防水スポンジ33,34を追加することで、外部空間と端子台内部空間27とが遮断され、通気性を確保しながら、モータ内部(端子台内部空間27)への水,塩,ダスト,異物類の浸入を確実に防止することができる。そして、防水スポンジ33,34を追加するだけなので、周辺部品や組み立て性に影響なく高いシール性を確保することができる。
次に、端子台内部空間27への水等の浸入を防止するには、例えば、防水スポンジ単体を用いることでも達成できる。そこで、実施例1のラビリンス構造+防水スポンジ33,34を用いた場合と、防水スポンジ単体を用いた場合のシール効果の違いを述べる。
防水スポンジ単体を用いた場合、長期間の使用等で防水スポンジが劣化した場合には、防水性能が下がる。
これに対し、ラビリンス構造+防水スポンジ33,34を用いた場合、仮に防水スポンジ33,34の防水性能が低下しても、外部からの水等が防水スポンジ33,34に浸入した場合、ラビリンス構造が水の浸入を防いでくれる。よって、ラビリンス構造+防水スポンジ33,34としたことで、端子台内部空間27への水等の浸入防止機能のロバスト性を向上させることができる。
加えて、端子台カバー21をフロントケースカバー22の内蓋構造とし、両カバー21,22に間に振動吸収スポンジ30を介装した第2ラビリンス構造Eとしたことにより、フロントケース14及びフロントケースカバー22を介して端子台20に伝達される変速機振動が振動吸収スポンジ30により吸収される。
[強電端子台構造の組み付け作用]
例えば、FF車のハイブリッド駆動系において、エンジンとベルト式無段変速機の間の位置であって、乾式多板クラッチの外側の位置にモータ駆動ユニットが配置され、そのユニットに強電端子台が備えられているモータ駆動ユニットの強電端子台構成を比較例とする。この比較例の強電端子台構成によれば、強電端子台構成は、フロントケースを貫通して端子台を設ける必要があり、その端子台の開口部は端子台カバーで覆われている。そして、その端子台と端子台カバーとの組み付け面は、長方形の形状となっている。
しかし、この強電端子台構成において、端子台と端子台カバーとの組み付け面が長方形の形状になっているので、組み付け方向に規制がある構造となってしまう。このため、端子台と端子台カバーとを組み付けるとき、組み付け方向の間違いや工数が増えてしまうなど組み付け作業が煩雑になる、という課題があった。
これに対し、実施例1では、図8に示すように、端子台20と端子台カバー21とを組み付ける両方の組み付け面20f,21bを、縦横が同じ寸法の正方形組み付け面とした構成を採用した。
このように両方の組み付け面20f,21bを正方形組み付け面にすることにより、端子台20と端子台カバー21とを組み付けるとき、組み付け方向の規制が無くなる。
すなわち、組み付け方向の間違いや工数が増えることなどが防止される。
したがって、端子台20と端子台カバー21とを組み付けるとき、組み付け作業を簡易化することができる。
実施例1では、図6に示すように、リブ20eは、組み付け位置を決定するガイド面20e1を端子台20の外面20hに有している。また、図6と図7に示すように、端子台カバー21に、ラビリンス突条21aが設けられている。そして、ガイド面20e1とラビリンス突条21aの内面21a1とをそれぞれ合致させ、かつ、カバー開口面20fを覆うようにして、端子台20と端子台カバー21とが組み付けられた構成を採用した。
このため、正方形組み付け面20f,21bにより組み付け方向の規制が無くなるのに加え、組み付け位置を決定するガイド面20e1とラビリンス突条21aの内面21a1との合致により、端子台20と端子台カバー21とが組み付けられる。
したがって、端子台20と端子台カバー21とを組み付けるとき、一層組み付け作業を簡易化することができる。
実施例1では、図6と図8に示すように、第2開口辺面20g2の肉厚T2と第3,第4開口辺面20g3,20g4の肉厚T3,T4が、第1開口辺面20g1の肉厚T1より薄く設定された構成を採用した。
このように、3つの開口辺面20g2〜20g4の肉厚T2〜T4が第1開口辺面20g1の肉厚T1より薄く設定されても、リブ20eにより強電端子台100の強度が維持されるので、端子台20の重さを軽量化することができる。
したがって、端子台20の重量およびコストを削減することができる。
実施例1では、図7と図8に示すように、端子台カバー21にカバー開口面20fが覆われたとき、4つの開口辺面20gが、端子台カバー21の組み付け面21bとの間で、防水スポンジ34を挟む位置に配置された構成を採用した。
例えば、4つの開口辺面の構成によっては、端子台・端子台カバーのガタや、防水スポンジの位置バラツキが発生すると、防水スポンジが脱落してしまい、防水スポンジの防水性能が発揮されないことがある。
これに対し、実施例1では、端子台カバー21にカバー開口面20fが覆われたとき、防水スポンジ34は、4つの開口辺面20gと端子台カバー21の組み付け面21bとの間で挟まれ、4つの開口辺面20gと組み付け面21bとで拘束される。このため、端子台20・端子台カバー21のガタや、防水スポンジ34の位置バラツキが発生しても、防水スポンジ34の脱落を抑制することができる。
さらに、防水スポンジ34の脱落が抑制されるので、端子台内側空間27へ浸入しようとする水を遮断するという防水性能を高く発揮することができる。
したがって、防水スポンジ34の脱落を抑制することできるだけでなく、高い防水性能を発揮することができる。
実施例1では、図8に示すように、端子台カバー21にカバー開口面20fが覆われたとき、第1開口辺面20g1が防水スポンジ34の端子台側の面34aと接する位置に配置され、第1開口辺面20g1以外の3つの開口辺面20g2〜20g4が防水スポンジ34の外周34bと内周34cとに接しない中間位置に配置された構成を採用した。
すなわち、端子台カバー21にカバー開口面20fが覆われたとき、各開口辺面20g1〜20g4と防水スポンジ34との設置面は、防水スポンジ34の外周34bと内周34cの中間位置となる。このため、端子台20・端子台カバー21のガタや、防水スポンジ34の位置バラツキが発生しても、防水スポンジ34の脱落を防止することができる。これにより、防水スポンジ34が脱落することなく、端子台20と端子台カバー21との間に介装(設置)することができる。
さらに、防水スポンジ34の脱落が防止されるので、より高い防水性能を発揮することができる。
したがって、防水スポンジ34が脱落することなく端子台20と端子台カバー21との間に介装(設置)することができるだけでなく、より高い防水性能を発揮することができる。
また、端子台カバー21にカバー開口面20fが覆われるとき、3つの開口辺面20g2〜20g4は、防水スポンジ34の外周34bと内周34cとに接しない中間位置に配置されているので、3つの開口辺面20g2〜20g4とその周辺との領域に防水スポンジ34が設けられる。このため、3つの開口辺面20g2〜20g4とその周辺との領域では、より一層の高い防水性能が発揮される。
そして、実施例1では、図8に示すように、第1開口辺面20g1は防水スポンジ34の面34aの外周34bから内周34cにかけて接する位置に配置され、3つの開口辺面20g2〜20g4が防水スポンジ34の外周34bと内周34cとに接しない中間位置に配置されている。このため、端子台カバー21にカバー開口面20fが覆われるとき、例えば、防水スポンジ34の位置が、図8の紙面右斜め下すなわち第2開口辺面20g2と第4開口辺面20g4の2方向にずれた場合でも、防水スポンジ34の端子台側の面34aと4つの開口辺面20gとが接するので、防水スポンジ34は脱落しない。
実施例1では、端子台20と端子台カバー21との組み付けは、四隅に設けたリブ20eのガイド面20e1により隅合わせが行われ、防水スポンジ34の位置合わせは、端子台カバー21の正方形組み付け面21bにより面合わせが行われる構成を採用した(図8)。
比較例の場合、図9に示すように、端子台のカバー開口面の場合、端子台と端子台カバーとの組み付けは、カバー開口面の四辺による辺合わせにより行われることになる。このため、端子台と端子台カバーとを組み付けるとき、組み付けのガイドは四辺になるので、高い組み付け精度が要求され、強電端子台の生産性が悪化する。なお、図9の組み付け面は長方形の形状になっていて、組み付け方向に規制がある構造となっている。
これに対し、実施例1では、リブ20eのガイド面20e1は四隅にあるため、辺合わせを行う場合よりも組み付け精度を緩和することができ、強電端子台100の生産性を向上することができる。
また、防水スポンジ34の位置合わせは面合わせであるから、端子台20と端子台カバー21の間に防水スポンジ34を簡易的に介装することができる。
したがって、端子台20と端子台カバー21とを組み付けるとき、辺合わせを行う場合よりも、強電端子台100の生産性を向上することができるとともに、端子台20と端子台カバー21の間に防水スポンジ34を簡易的に介装することができる。
次に、効果を説明する。
実施例1の強電端子台構造にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) ロータ61とステータ62を有するモータ(モータ/ジェネレータ6)のステータコイル63と電力装置を接続する端子(モータ側コイル端子17、インバータ側コイル端子18、端子接続ボルト19)を取り付ける端子台20と、
端子台20のカバー開口面20fを覆う端子台カバー21と、を有し、
端子台20と端子台カバー21とを組み付ける両方の組み付け面20f,21bを、縦横が同じ寸法の正方形組み付け面とした(図8)。
このため、端子台20と端子台カバー21とを組み付けるとき、一層組み付け作業を簡易化することができる。
(2) 端子台20の外周側の四隅にそれぞれリブ20eを設け、
リブ20eは、端子台20と端子台カバー21との組み付け位置を決定するガイド面20e1を端子台20の外面20hに有し、
端子台カバー21に、端子台カバー21の正方形組み付け面21bの外周に沿って突出する突条部(ラビリンス突条21a)を設け、
ガイド面20e1と突条部(ラビリンス突条21a)の内面21a1とをそれぞれ合致させ、かつ、カバー開口面20fを覆うようにして、端子台20と端子台カバー21とを組み付けた。
このため、上記(1)の効果に加え、端子台20と端子台カバー21とを組み付けるとき、一層組み付け作業を簡易化することができる。
(3) カバー開口面20fは、四隅に設けたリブ20eと、各隅に設けられた該リブ20e同士を結ぶ4つの開口辺面20gと、から構成されている方形開口面20fであり、
4つの開口辺面20gのうち1つの開口辺面を第1開口辺面20g1とし、第1開口辺面20g1以外の3つの開口辺面20g2〜20g4の肉厚T2〜T4を第1開口辺面20g1の肉厚T1より薄く設定した。
このため、上記(2)の効果に加え、端子台20の重量およびコストを削減することができる。
(4) 端子台20は、端子台カバー21により端子台内側空間27を覆う構成とし、
端子台20の防水構造として、空気を通すとともに端子台20のカバー開口部20dを確保する形状の穴を有する環状スポンジである防水スポンジ34を、端子台20と端子台カバー21の間に介装し、
カバー開口面20fは、四隅に設けたリブ20eと、各隅に設けられた該リブ20e同士を結ぶ4つの開口辺面20gと、から構成されている方形開口面20fであり、
端子台カバー21でカバー開口面20fを覆ったとき、4つの開口辺面20gを、端子台カバー21の正方形組み付け面21bとの間で、防水スポンジ34を挟む位置に配置した。
このため、上記(2)または(3)の効果に加え、防水スポンジ34の脱落を抑制することできるだけでなく、高い防水性能を発揮することができる。
(5) 4つの開口辺面20gのうち1つの開口辺面を第1開口辺面20g1とし、
端子台カバー21でカバー開口面20fを覆ったとき、第1開口辺面20g1を防水スポンジ34の面34aと接する位置に配置し、第1開口辺面20g1以外の3つの開口辺面20g2〜20g4を防水スポンジ34の外周34bと内周34cとに接しない中間位置に配置した。
このため、上記(4)の効果に加え、防水スポンジ34が脱落することなく端子台20と端子台カバー21との間に介装(設置)することができるだけでなく、より高い防水性能を発揮することができる。
(6) 端子台20と端子台カバー21との組み付けは四隅に設けたリブ20eのガイド面20e1により隅合わせを行い、
防水スポンジ34の位置合わせは、端子台カバー21の正方形組み付け面21bにより面合わせを行う。
このため、上記(4)または(5)の効果に加え、端子台20と端子台カバー21とを組み付けるとき、辺合わせを行う場合よりも、強電端子台100の生産性を向上することができるとともに、端子台20と端子台カバー21の間に防水スポンジ34を簡易的に介装することができる。
以上、本発明の強電端子台構造を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、端子台カバー21の組み付け面21bの縦横L3,L4の寸法を、図8に示すように、端子台20の組み付け面20fの縦横L1,L2の寸法よりもわずかに大きく設定する例を示した。しかしながら、実施例1に示した構成に限られるものではない。例えば、端子台20の組み付け面20fの縦横L1,L2の寸法を、縦横L3,L4の寸法よりもわずかに大きく設定しても良いし、縦横L1〜L4の寸法を全て同じにしても良い。
実施例1では、4つの開口辺面20gうち、インバータ側(電力装置側)に配置した開口辺面を第1開口辺面20g1とする例を示した。しかしながら、第1開口辺面20g1は、インバータ側(電力装置側)に配置した開口辺面に限られるものではない。すなわち、インバータ側(電力装置側)に配置した開口辺面以外の3つの開口辺面20g2〜20g4のうち1つの開口辺面を、第1開口辺面としても良い。
実施例1では、第2開口辺面20g2の肉厚T2はこの辺面において均一の厚みであり、第3,第4開口辺面20g3,20g4の肉厚T3,T4はこれらの各辺面において均一の厚みではない例を示した。しかしながら、実施例1に示した構成に限られるものではない。例えば、第2開口辺面20g2の肉厚T2は、第3開口辺面20g3の肉厚T3のように均一の厚みとしなくても良い。また、逆に、第3,第4開口辺面20g3,20g4の肉厚T3,T4を、第2開口辺面20g2の肉厚T2のように均一の厚みとしても良い。要するに、3つの開口辺面20g2〜20g4の肉厚T2〜T4を、第1開口辺面の肉厚T1よりも薄く設定すれば良い。
実施例1では、第1開口辺面20g1の内側(端子台内側空間側27)の一部は、防水スポンジ34に覆われていない例を示した。しかしながら、実施例1に示した構成に限られるものではない。その第1開口辺面20g1の内側(端子台内側空間側27)の一部が、防水スポンジ34に覆われていても良い。また、逆に、第1開口辺面20g1の内側端部と防水スポンジ34の内周34cとを一致させる等しても良い。
実施例1では、端子台カバー21でカバー開口面20fを覆ったとき、3つの開口辺面20g2〜20g4を防水スポンジ34の外周34bと内周34cとに接しない中間位置に配置する例を示した。しかしながら、実施例1に示した構成に限られるものではない。例えば、第1開口辺面20g1についても、防水スポンジ34の外周34bと内周34cとに接しない中間位置に配置しても良い。これにより、3つの開口辺面20g2〜20g4を防水スポンジ34の外周34bと内周34cとに接しない中間位置に配置する場合よりも、高い防水性能を発揮することができる。
実施例1では、強電端子台構成A1の防水構造として、端子台内部防水領域Bを形成するとともに、プラグシール構造Cと第1ラビリンス構造Dと第2ラビリンス構造Eを採用する例を示した。しかしながら、強電端子台構成の防水構造としては、モータハウジングの外周を囲うフロントケースを端子台の支持部材とし、フロントケースにより端子台を覆うように構成したものにおいて、端子台の防水性を確保できるシール構造であれば、具体的なシール構造は実施例1に限定されない。
実施例1では、防水スポンジ34を端子台カバー21に貼り付ける例を示した。しかしながら、実施例1に示した構成に限られるものではない。例えば、防水スポンジ34を端子台20に貼り付けても良い。このとき、防水スポンジ34の位置合わせは、例えば、端子台20の正方形組み付け面21bすなわち4つの開口辺面20gにより面合わせを行い、防水スポンジ34を端子台20に貼り付ける。
実施例1では、振動吸収スポンジ30を、図5と図6に示すように、三角柱状を端子台カバー21の上面(表側)の四隅に設ける例を示した。しかしながら、振動吸収スポンジ30は、三角柱状に限られないし、四隅に設けていなくても良い。要するに、端子台20に伝達される変速機振動を振動吸収スポンジ30が吸収することができれば良い。例えば、端子台カバー21の上面(表側)全体に、振動吸収スポンジ30が設けられていても良い。
実施例1では、本発明の強電端子台構造をFFハイブリッド車両に適用する例を示した。しかしながら、実施例1に示した構成に限られるものではない。例えば、FRハイブリッド車両や4WDハイブリッド車両やハイブリッド車両に対しても、本発明の強電端子台構造を適用しても良い。また、ハイブリッド車両に限らず、プラグインハイブリッド車両や電気自動車等に対しても本発明の強電端子台構造を適用することができる。
6 モータ/ジェネレータ(モータ)
61 ロータ
62 ステータ
63 ステータコイル
17 モータ側コイル端子
18 インバータ側コイル端子
19 端子接続ボルト
20 端子台
20d カバー開口部
20e リブ
20e1 ガイド面
20f カバー開口面(方形開口面、組み付け面、正方形組み付け面)
20g 4つの開口辺面(開口辺面)
20g1 第1開口辺面
20g2〜20g4 第1開口辺面以外の3つの開口辺面
20h 端子台の外面
21 端子台カバー
21a ラビリンス突条(突条部)
21a1 ラビリンス突条の内面
21b 端子台カバーの組み付け面(正方形組み付け面)
27 端子台内側空間
34 防水スポンジ
34a 防水スポンジの面(防水スポンジの端子台側の面)
34b 防水スポンジの外周
34c 防水スポンジの内周
100 強電端子台
T1 第1開口辺面の肉厚
T2〜T4 第1開口辺面以外の3つの開口辺面の肉厚

Claims (6)

  1. ロータとステータを備えるモータのステータコイルと電力装置を接続する端子を取り付ける端子台と、
    前記端子台のカバー開口面を覆う端子台カバーと、を有し、
    前記端子台と前記端子台カバーとを組み付ける両方の組み付け面を、縦横が同じ寸法の正方形組み付け面とした
    ことを特徴とする強電端子台構造。
  2. 請求項1に記載された強電端子台構造において、
    前記端子台の外周側の四隅にそれぞれリブを設け、
    前記リブは、前記端子台と前記端子台カバーとの組み付け位置を決定するガイド面を前記端子台の外面に有し、
    前記端子台カバーに、前記端子台カバーの正方形組み付け面の外周に沿って突出する突条部を設け、
    前記ガイド面と前記突条部の内面とをそれぞれ合致させ、かつ、前記カバー開口面を覆うようにして、前記端子台と前記端子台カバーとを組み付けた
    ことを特徴とする強電端子台構造。
  3. 請求項2に記載された強電端子台構造において、
    前記カバー開口面は、前記四隅に設けたリブと、各隅に設けられた該リブ同士を結ぶ4つの開口辺面と、から構成されている方形開口面であり、
    前記4つの開口辺面のうち1つの開口辺面を第1開口辺面とし、前記第1開口辺面以外の3つの開口辺面の肉厚を前記第1開口辺面の肉厚より薄く設定した
    ことを特徴とする強電端子台構造。
  4. 請求項2または請求項3に記載された強電端子台構造において、
    前記端子台は、前記端子台カバーにより端子台内側空間を覆う構成とし、
    前記端子台の防水構造として、空気を通すとともに前記端子台のカバー開口部を確保する形状の穴を有する環状スポンジである防水スポンジを、前記端子台と前記端子台カバーの間に介装し、
    前記カバー開口面は、前記四隅に設けたリブと、各隅に設けられた該リブ同士を結ぶ4つの開口辺面と、から構成されている方形開口面であり、
    前記端子台カバーで前記カバー開口面を覆ったとき、前記4つの開口辺面を、前記端子台カバーの正方形組み付け面との間で、前記防水スポンジを挟む位置に配置した
    ことを特徴とする強電端子台構造。
  5. 請求項4に記載された強電端子台構造において、
    前記4つの開口辺面のうち1つの開口辺面を第1開口辺面とし、
    前記端子台カバーで前記カバー開口面を覆ったとき、前記第1開口辺面を前記防水スポンジの面と接する位置に配置し、前記第1開口辺面以外の3つの開口辺面を前記防水スポンジの外周と内周とに接しない中間位置に配置した
    ことを特徴とする強電端子台構造。
  6. 請求項4または請求項5に記載された強電端子台構造において、
    前記端子台と前記端子台カバーとの組み付けは前記四隅に設けたリブの前記ガイド面により隅合わせを行い、
    前記防水スポンジの位置合わせは、前記端子台カバーの正方形組み付け面により面合わせを行う
    ことを特徴とする強電端子台構造。
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