JP2015173839A - ガイドワイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】先端部において、十分な柔軟性を確保しつつ、優れたトルク伝達性を得ることができるガイドワイヤを提供すること。
【解決手段】本発明のガイドワイヤ1は、先端部に、板状をなすリシェイプ可能な平板部3を有するワイヤ本体10を備えている。ガイドワイヤ1では、リシェイプ部3は、Ni−Ti系合金で構成された柔軟部31と、ステンレス鋼で構成された剛性部32とを有している。また、剛性部32は、柔軟部31に埋設されたような構成になっている。そして、剛性部32は、ワイヤ本体10の長手方向と交わる方向に延在している。このようなガイドワイヤ1によれば、平板部3において、十分な柔軟性およびトルク伝達性を両立することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ガイドワイヤに関する。
ガイドワイヤは、外科的手術が困難な部位の治療、または人体への低侵襲を目的とした治療や、心臓疾患における血管造影の検査、治療などに用いられるカテーテルを目的部位へ導入、誘導するのに使用されている。
例えばPCI(Percutaneous Coronary Intervention:経皮的冠状動脈インターベンション)を行なう際には、X線透視下で、ガイドワイヤの先端をバルーンカテーテルの先端より突出させた状態で、バルーンカテーテルと共に目的部位である冠状動脈(冠動脈)の狭窄部の手前まで挿入し、次いでガイドワイヤの先端を狭窄部を通過させ、その後バルーンカテーテルのバルーンをガイドワイヤに沿わせつつ狭窄部へ誘導し、バルーンを拡張して狭窄部を押し広げ、血流を確保するという治療を行う。
例えばセルジンガー法によりガイドワイヤを大腿動脈から挿入し、大動脈、大動脈弓、冠動脈口を経て冠動脈へと進めるためには、ガイドワイヤには、血管に追従するための柔軟性(追従性)とともに、ガイドワイヤの基端側にて加えられたトルクが先端側に確実に伝達され得る程度のトルク伝達性が優れていることが好ましい。
また、ガイドワイヤを冠動脈等の分岐部のうち適正な分枝を選択し、進めるためには、ガイドワイヤの先端部分を分岐部の形状に合わせた形状に形状付けをすることがある。この形状付けは、通常、医師等が施術時に手指によって行うものであり、リシェイプと呼ばれている。
特に、ガイドワイヤの先端を末梢側の冠動脈に挿入する場合には、従来の予備成型されたアングル型やJ型の先端形状では所望の分枝を選択することができず、ガイドワイヤの先端を所望の形状に変更させて再挿入することが多々ある。それでもガイドワイヤの先端形状が合わない場合は、一旦カテーテルからガイドワイヤを抜去し、再度形状付けをして挿入しなければならない。従って、ガイドワイヤの先端部は、リシェイプ性とともに柔軟性も有している必要がある。
ところで、ガイドワイヤでは、先端部の柔軟性を得るために、先端部に設けられた扁平部が板状をなすものが知られている(例えば特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のガイドワイヤでは、扁平部が板状をなしているため、その厚さ方向に容易に湾曲させることができる。すなわち、この扁平部は柔軟性に富んでいる。しかしながら、扁平部は十分な柔軟性を有するものであるがために、この板状をなす扁平部では、ねじり剛性が比較的低くなる。これにより、トルク伝達性が不十分となるおそれがある。このように、従来のガイドワイヤでは柔軟性とトルク伝達性とを両立することが困難である。
特開2012−5722号公報
本発明の目的は、先端部において、十分な柔軟性を確保しつつ、優れたトルク伝達性を得ることができるガイドワイヤを提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(8)の本発明により達成される。
(1) 先端部に、板状をなす平板部を有するワイヤ本体を備え、
前記平板部は、互いに異なる材料で構成された第1の平板形成部および第2の平板形成部とで構成されていることを特徴とするガイドワイヤ。
(2) 前記第1の平板形成部および前記第2の平板形成部のうちの一方の平板形成部は、他方の平板形成部に埋設された少なくとも1つの埋設部を有している上記(1)に記載のガイドワイヤ。
(3) 前記埋設部は、前記ワイヤ本体の長手方向と交わる方向に延在している上記(2)に記載のガイドワイヤ。
(4) 前記埋設部は、複数設けられ、
前記各埋設部は、前記ワイヤ本体の長手方向に対する傾斜方向が互いに異なっており、前記平板部の中央部で交差している上記(2)または(3)に記載のガイドワイヤ。
(5) 前記埋設部は、複数設けられ、
前記各埋設部は、前記ワイヤ本体の長手方向に沿って、互いに離間して設けられている上記(2)ないし(4)のいずれかに記載のガイドワイヤ。
(6) 前記第1の平板形成部および前記第2の平板形成部のうちの一方の平板形成部は、他方の平板形成部よりも前記平板部の厚さ方向に突出している突出部を有している上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のガイドワイヤ。
(7) 前記第1の平板形成部および前記第2の平板形成部のうちの一方の平板形成部は、他方の平板形成部に挿入されている上記(1)ないし(6)のいずれかに記載のガイドワイヤ。
(8) 前記第1の平板形成部および前記第2の平板形成部のうちの一方の平板形成部は、ステンレス鋼であり、他方の平板形成部は、Ni−Ti系合金である上記(1)ないし(7)のいずれかに記載のガイドワイヤ。
本発明によれば、ガイドワイヤの先端部に十分な柔軟性を確保しつつ、ガイドワイヤの先端部を容易かつ確実に所望の形状に形状付けすることができ、かつ、トルク伝達性に優れるガイドワイヤを提供することができる。
図1は、本発明のガイドワイヤの第1実施形態を示す部分縦断面図(概略側面図)である。 図2は、図1に示すガイドワイヤの平板部の拡大詳細図である。 図3は、図1に示すガイドワイヤの製造過程を説明するための図である。 図4は、図1に示すガイドワイヤの製造過程を説明するための図である。 図5は、図1に示すガイドワイヤの製造過程を説明するための図である。 図6は、本発明のガイドワイヤの第2実施形態が備える平板部の製造過程を説明するための図である。 図7は、本発明のガイドワイヤの第2実施形態が備える平板部の製造過程を説明するための図である。 図8は、本発明のガイドワイヤの第2実施形態が備える平板部の製造過程を説明するための図である。 図9は、本発明のガイドワイヤの第3実施形態が備える平板部を示す平面図である。 図10は、本発明のガイドワイヤの第4実施形態が備える平板部を示す平面図である。 図11は、本発明のガイドワイヤの第5実施形態が備える平板部を示す平面図である。 図12は、本発明のガイドワイヤの第6実施形態が備える平板部を示す平面図である。 図13は、本発明のガイドワイヤの第7実施形態が備える平板部を示す平面図である。 図14は、本発明のガイドワイヤの第8実施形態が備える平板部を示す斜視図である。 図15は、本発明のガイドワイヤの第9実施形態が備える平板部を示す平面図である。 図16は、本発明のガイドワイヤの第10実施形態が備える平板部を示す平面図である。 図17は、本発明のガイドワイヤの第11実施形態が備える平板部を示す斜視図である。 図18は、図17に示す平板部の製造過程を説明するための図である。 図19は、図17に示す平板部の製造過程を説明するための図である。 図20は、図17に示す平板部の製造過程を説明するための図である。 図21は、本発明のガイドワイヤの第12実施形態が備える平板部を示す斜視図である。 図22は、本発明のガイドワイヤの第12実施形態が備える平板部を示す分解斜視図である。 図23は、本発明のガイドワイヤの第13実施形態が備える平板部を示す平面図である。 図24は、本発明のガイドワイヤの第14実施形態が備える平板部を示す平面図である。 図25は、本発明のガイドワイヤの第15実施形態が備える平板部を示す平面図である。 図26は、本発明のガイドワイヤの第16実施形態が備える平板部を示す平面図である。 図27は、本発明のガイドワイヤの第17実施形態が備える平板部を示す平面図である。 図28は、本発明のガイドワイヤの第18実施形態が備える平板部を示す平面図である。
以下、本発明の止血器具を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明のガイドワイヤの第1実施形態を示す部分縦断面図(概略側面図、図2は、図1に示すガイドワイヤの平板部の拡大詳細図、図3〜図5は、図1に示すガイドワイヤの製造過程を説明するための図である。
なお、以下では、説明の都合上、図1〜図4中のガイドワイヤの長手方向に対して右側を「基端」、左側を「先端」と言い、上側を「上」、下側を「下」と言う。また、図1〜図5(図6〜図28についても同様)では、理解を容易にするため、ガイドワイヤの長さ方向を短縮し、ガイドワイヤの径方向(太さ方向)を誇張して模式的に図示しており、長さ方向と径方向の比率は、実際とは異なる。
図1に示すガイドワイヤ1は、カテーテル(内視鏡も含む)の内腔に挿入して用いられるカテーテル用ガイドワイヤであって、第1ワイヤ2と、第1ワイヤ2の基端側に配置された第2ワイヤ4と、第1ワイヤ2の先端側に設けられた平板部3を接合してなるワイヤ本体10と、ワイヤ本体10の先端部(先端側の部分)に設置された螺旋状のコイル5とを有している。ガイドワイヤ1の全長は、特に限定されないが、200〜5000mm程度であるのが好ましい。
第1ワイヤ2は、柔軟性または弾性を有する線材で構成されている。本実施形態では、第1ワイヤ2は、外径がほぼ一定である外径一定部21と、外径一定部21より先端側に位置し、先端方向に向かって外径が漸減する第1テーパ部22と、第1テーパ部22より先端側に位置する先端側外径一定部26と、さらにその先端側に位置し、先端方向に向って厚さが減少し幅が広くなる板状の移行部27と、さらにその先端側に位置する平板部3と、外径一定部21より基端側に位置し、外径一定部21より外径が大きい大径部24と、外径一定部21と大径部24との間に位置し、先端方向に向かって外径が漸減する第2テーパ部23とを有している。これらは、第1ワイヤ2の先端側から、移行部27、先端側外径一定部26、第1テーパ部22、外径一定部21、第2テーパ部23および大径部24の順に配置されている。
平板部3と外径一定部21との間に第1テーパ部22が形成されていること、特に、第1テーパ部22の先端側近傍に平板部3が形成されていることにより、第1ワイヤ2の剛性(曲げ剛性、ねじり剛性)を先端方向に向かって徐々に減少させることができ、その結果、ガイドワイヤ1は、先端部に良好な狭窄部の通過性および柔軟性を得て、血管等への追従性、安全性が向上すると共に、折れ曲がり等も防止することができる。
また、第1テーパ部22と同様に、第2テーパ部23を介して外径一定部21と大径部24とが形成されていることにより、第1ワイヤ2の剛性(曲げ剛性、ねじり剛性)を先端方向に向かって徐々に減少させることができる。
なお、第1テーパ部22(第2テーパ部23も同様)のテーパ角度(外径の減少率)は、ワイヤ本体10の長手方向に沿って一定でも、長手方向に沿って変化する部位があってもよい。例えば、テーパ角度(外径の減少率)が比較的大きい箇所と比較的小さい箇所とが複数回交互に繰り返して形成されているようなものでもよい。
また、第1テーパ部22と第2テーパ部23とで、テーパの形状やテーパ角度が異なっていてもよい。
第1ワイヤ2において、先端側外径一定部26、外径一定部21および大径部24は、それぞれ、その外径がワイヤ長手方向に沿って一定となっている。先端側外径一定部26の外径は、第1テーパ部22の最小外径とほぼ同等であり、外径一定部21の外径は、第1テーパ部22の最大外径とほぼ同等であり、また第2テーパ部23の最小外径とほぼ同等である。大径部24の外径は、第2テーパ部23の最大外径とほぼ同等である。
第1テーパ部22の先端側には、先端側外径一定部26および移行部27を介して以下に述べるような構成の平板部3が第1テーパ部22に対し好ましくは一体的に形成されている。ここで、第1ワイヤ2は、その全体が同一材料により一体的に形成されており、後述するように、第1ワイヤ2の好ましい構成材料は、Ni−Ti系合金に代表される超弾性合金(擬弾性を示す合金)である。そのため、平板部3の好ましい構成材料も超弾性合金であり、以下、この場合について説明する。
図1に示すように、平板部3は、板状(リボン状)をなしており、所望の形状に変形(『リシェイプまたは形状付け』と言う)させて用いることができる。一般に、ガイドワイヤでは、誘導するカテーテル等の先端部を血管形状に対応させたり、血管分岐を適正かつ円滑に選択、誘導したりするために、医師等がガイドワイヤの先端部を予め所望の形状に変形させて使用することがあり、このようにガイドワイヤの先端部を所望の形状に曲げることをリシェイプと言う。そして、平板部3を設けることにより、リシェイプを容易かつ確実に行うことができ、ガイドワイヤ1を生体内に挿入する際の操作性が格段に向上する。
本実施形態では、平板部3の板幅は、その長手方向に沿ってほぼ一定である。平板部3の板幅の値は、平板部3がコイル5の内部空間(間隙50)に収まる程度のものであれば特に限定されないが、十分な柔軟性と適度な強度を確保する上で、0.05〜0.3mm程度とするのが好ましく、0.15〜0.25mm程度とするのがより好ましい。
また、本実施形態では、平板部3の板厚は、その長手方向に沿ってほぼ一定である。平板部3の板厚の値は、特に限定されないが、十分な柔軟性と適度な強度を確保する上で、0.01〜0.06mm程度とするのが好ましく、0.02〜0.04mm程度とするのがより好ましい。
第1ワイヤ2の基端(大径部24の基端)には、第2ワイヤ4の先端が接合されている。第2ワイヤ4は、柔軟性または弾性を有する線材で構成されている。
第1ワイヤ2と第2ワイヤ4との接合方法としては、特に限定されず、例えば、摩擦圧接、レーザを用いたスポット溶接、アプセット溶接等の突き合わせ抵抗溶接などの溶接や管状接合部材により接合する方法が挙げられるが、比較的簡単で高い接合強度が得られることから、突き合わせ抵抗溶接が特に好ましい。
本実施形態では、第2ワイヤ4は、その外径がほぼ一定となっている。この第2ワイヤ4の外径は、第1ワイヤ2の大径部24の外径とほぼ等しい。これにより、第1ワイヤ2の大径部24の基端と第2ワイヤ4の先端とを接合した際、それらの接合部(溶接部)6の外周に両ワイヤ2、4の外径差による段差が生じず、連続した面を構成することができる。なお、本発明では、これに限らず、接合部6の前後において、第1ワイヤ2および/または第2ワイヤ4の外径が変化していてもよい。
第1ワイヤ2の平均外径は、第2ワイヤ4の平均外径より小さい。これにより、ガイドワイヤ1は、その先端側である第1ワイヤ2上では柔軟性に富み、基端側である第2ワイヤ4上では比較的剛性が高いものとなるので、先端部の柔軟性と優れた操作性(押し込み性、トルク伝達性等)とを両立することができる。
第1ワイヤ2および第2ワイヤ4の構成材料は、特に限定されず、それぞれ、例えば、ステンレス鋼(例えば、SUS304、SUS303、SUS316、SUS316L、SUS316J1、SUS316J1L、SUS405、SUS430、SUS434、SUS444、SUS429、SUS430F、SUS302等SUSの全品種)、ピアノ線、コバルト系合金、擬弾性を示す合金(超弾性合金を含む)などの各種金属材料を使用することができる。
第1ワイヤ2の構成材料としては、擬弾性を示す合金(超弾性合金を含む)が好ましく、より好ましくは超弾性合金である。
超弾性合金は、柔軟性に富み、復元性があり、曲がり癖が付き難いので、第1ワイヤ2を超弾性合金で構成することにより、ガイドワイヤ1は、その先端側の部分に十分な柔軟性と曲げに対する復元性が得られ、複雑に湾曲・屈曲する血管等に対する追従性が向上し、より優れた操作性が得られるとともに、第1ワイヤ2が湾曲・屈曲変形を繰り返しても、第1ワイヤ2に備わる復元性により曲がり癖が付かないので、ガイドワイヤ1の使用中に第1ワイヤ2に曲がり癖が付くことによる操作性の低下を防止することができる。
擬弾性合金には、引張りによる応力−ひずみ曲線のいずれの形状も含み、As、Af、Ms、Mf等の変態点が顕著に測定できるものも、できないものも含み、応力により大きく変形(歪)し、応力の除去により元の形状にほぼ戻るものは全て含まれる。
超弾性合金の好ましい組成としては、49〜52原子%NiのNi−Ti合金等のNi−Ti系合金、38.5〜41.5重量%ZnのCu−Zn合金、1〜10重量%XのCu−Zn−X合金(Xは、Be、Si、Sn、Al、Gaのうちの少なくとも1種)、36〜38原子%AlのNi−Al合金等が挙げられる。このなかでも特に好ましいものは、上記のNi−Ti系合金である。なお、Ni−Ti系合金に代表される超弾性合金は、後述する樹脂被覆層8の密着性にも優れている。
コバルト系合金は、ワイヤとしたときの弾性率が高く、かつ適度な弾性限度を有している。このため、コバルト系合金で構成されたワイヤは、トルク伝達性に優れ、座屈等の問題が極めて生じ難い。コバルト系合金としては、構成元素としてCoを含むものであれば、いかなるものを用いてもよいが、Coを主成分として含むもの(Co基合金:合金を構成する元素中で、Coの含有率が重量比で最も多い合金)が好ましく、Co−Ni−Cr系合金を用いるのがより好ましい。このような組成の合金を用いることにより、前述した効果がさらに顕著なものとなる。また、このような組成の合金は、弾性係数が高く、かつ高弾性限度としても冷間成形可能で、高弾性限度であることにより、座屈の発生を十分に防止しつつ、小径化することができ、所定部位に挿入するのに十分な柔軟性と剛性を備えるものとすることができる。
第2ワイヤ4の構成材料としては、前述したステンレス鋼が好ましい。ステンレス鋼は、前記超弾性合金に比べて強度および剛性が高く、そのため、ガイドワイヤ1に優れた押し込み性およびトルク伝達性を付与することができる。
第1ワイヤ2と第2ワイヤ4とは、異なる材料で構成されていてもよいが、同一または同種(合金において主とする金属材料が等しい)の金属材料で構成されていてもよい。後者の場合、接合部(溶接部)6の接合強度がより高くなり、接合部6の外径が小さくても、離脱等を生じることなく、優れたトルク伝達性等を発揮する。
第1ワイヤ2と第2ワイヤ4とを異なる材料で構成する場合、第1ワイヤ2は、前述した超弾性合金で構成されているのが好ましく、特にNi−Ti系合金で構成されているのが好ましく、第2ワイヤ4は、前述したステンレス鋼で構成されているのが好ましい。
なお、上記では、第1ワイヤ2と第2ワイヤ4を接合した態様にて説明したが、接合部のない連続した一本のワイヤ本体で構成されたものであってもよい。その場合のワイヤ本体の構成材料は、前述したのと同様の材料が挙げられ、特にステンレス鋼、コバルト系合金、擬弾性合金が好ましい。
ワイヤ本体10の先端部外周には、当該先端部を平板部3ごと覆うようにコイル5が配置されている。このコイル5の設置により、カテーテルの内壁や生体表面に対するワイヤ本体10の表面の接触面積が少なくなり、これにより、摺動抵抗を低減することができ、その結果、ガイドワイヤ1の操作性がより向上する。
図1に示すように、コイル5の内側の中心部に、ワイヤ本体10が挿通されている。本実施形態の場合、平板部3と、移行部27と、先端側外径一定部26と、第1テーパ部22と、外径一定部21の全部または一部とが、コイル5で覆われている。
また、ワイヤ本体10の先端部(特に、平板部3から第1テーパ部22までの領域)は、コイル5の内面と非接触で挿通されている。これにより、コイル5とワイヤ本体10の先端部との間に間隙50が形成されることとなる。
コイル5は、横断面形状が円形の素線54を螺旋状に形成してなるものである。この場合、1本の素線54を螺旋状に巻いたものでも、複数本の素線54を螺旋状に巻いたものでもよい。
素線54の構成材料は、特に限定されず、金属材料、樹脂材料のいずれでもよい。金属材料の好ましい例としては、ステンレス鋼や、例えばAu、Pt等の貴金属、該貴金属を含む合金(例えばPt−Ni合金)のようなX線不透過材料が挙げられる。後者の場合、ガイドワイヤ1の先端部にX線造影性が得られ、X線透視下で先端部の位置を確認しつつ生体内に挿入することができ、好ましい。
なお、コイル5は、2種以上の材料を組み合わせたものでもよい。例えば、コイル5の先端側の素線54を前記Pt−Ni合金のようなX線不透過材料で構成し、コイル5の基端側の素線54をステンレス鋼で構成することができる。この場合には、X線透視下で、コイル5の先端側に位置する部位(特に、平板部3を含む部位)を、それよりも基端側に位置する部位よりも強調することができ(視認し易くなり)、よって、ガイドワイヤ1の最先端部(平板部3が存在する部分)の位置をより鮮明に視認することができる。
また、図示のように、平板部3から外径一定部21までがコイル5で覆われている場合に限らず、平板部3、移行部27、先端側外径一定部26、第1テーパ部22および外径一定部21のうちの一部がコイル5で覆われていてもよい。この場合、少なくとも平板部3の外周がコイル5で覆われているのが好ましい。
また、平板部3の外周にコイル5を設置する場合、該コイル5は、平板部3に接触または密着しているものでもよく、また、このようなコイル5は、ガイドワイヤ1の平板部3が存在する部位にX線造影性を付与する目的で設置されるものでもよい。
また、コイル5の素線54の線径は、コイル5の全長に渡って同一でもよいが、コイル5の先端側と基端側とで、素線54の線径が異なっていてもよい。例えば、コイル5の先端側においては、基端側に比べ素線54の線径が小さく(または大きく)なっていてもよい。これにより、コイル5の先端部におけるガイドワイヤ1の柔軟性をより向上させることができる。
また、コイル5の外径は、コイル5の全長に渡って同一でもよいが、コイル5の先端側と基端側とで、コイル5の外径が異なっていてもよい。例えば、コイル5の先端側においては、基端側に比べコイル5の外径が小さくなっていてもよい。これにより、コイル5の先端部におけるガイドワイヤ1の柔軟性をより向上させることができる。
本実施形態では、コイル5の隣接する素線54同士は、接触しており、いわゆる密巻きの状態となっている。これらの素線54同士は、自然状態で互いにワイヤ本体10の軸方向に押し合う力(圧縮力)が生じている。ここで、「自然状態」とは、外力が付与していない状態を言う。ただし、本発明ではこれに限らず、コイル5の隣接する素線54同士が離間している箇所があってもよい。
図1に示すように、コイル5は、ワイヤ本体10に対し2箇所(複数箇所)で固定されている。すなわち、コイル5の先端部が固定材料51により第1ワイヤ2の先端(平板部3の先端)と固定され、コイル5の基端部が固定材料53により第1ワイヤ2の途中(外径一定部21と第2テーパ部23との境界付近)に固定されている。このような箇所で固定することにより、ガイドワイヤ1の先端部(コイル5が存在する部位)の柔軟性を損なうことなく、ワイヤ本体10に対しコイル5の各部をそれぞれ確実に固定することができる。また、平板部3をコイル5に対し確実に固定することができ、形状付けされた平板部3の形状を適正に保持することができる。
固定材料51、53は、それぞれ、好ましくは半田(ろう材)で構成されている。なお、固定材料51、53は、半田に限らず、接着剤でもよい。また、コイル5のワイヤ本体10に対する固定方法は、前記のような固定材料によるものに限らず、例えば、溶接でもよい。また、血管等の体腔の内壁の損傷を防止するために、固定材料51の先端面は、丸みを帯びているのが好ましい(図1参照)。
図1に示すように、ガイドワイヤ1の外表面には、その全体(または一部)を覆う樹脂被覆層8が設けられている。この樹脂被覆層8は、種々の目的で形成することができるが、その一例として、ガイドワイヤ1の摩擦(摺動抵抗)を低減し、摺動性を向上させることによってガイドワイヤ1の操作性を向上させることがある。
ガイドワイヤ1の摩擦(摺動抵抗)の低減を図るためには、樹脂被覆層8は、以下に述べるような摩擦を低減し得る材料で構成されているのが好ましい。これにより、ガイドワイヤ1とともに用いられるカテーテルの内壁との摩擦抵抗(摺動抵抗)が低減されて摺動性が向上し、カテーテル内でのガイドワイヤ1の操作性がより良好なものとなる。また、ガイドワイヤ1の摺動抵抗が低くなることで、ガイドワイヤ1をカテーテル内で移動および/または回転した際に、ガイドワイヤ1のキンク(折れ曲がり)やねじれ、特に接合部6付近におけるキンクやねじれをより確実に防止することができる。
このような摩擦を低減し得る材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル(PET、PBT等)、ポリアミド、ポリイミド、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリカーボネート、シリコーン樹脂、フッ素系樹脂(PTFE、ETFE等)、またはこれらの複合材料が挙げられる。
また、樹脂被覆層8は、ガイドワイヤ1を血管等に挿入する際の安全性の向上を目的として設けることもできる。この目的のためには、樹脂被覆層8は柔軟性に富む材料(軟質材料、弾性材料)で構成されているのが好ましい。
このような柔軟性に富む材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル(PET、PBT等)、ポリアミド、ポリイミド、ポリウレタン、ポリスチレン、シリコーン樹脂、ポリウレタンエラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリアミドエラストマー等の熱可塑性エラストマー、ラテックスゴム、シリコーンゴム等の各種ゴム材料、またはこれらのうちに2以上を組み合わせた複合材料が挙げられる。
なお、樹脂被覆層8は、その全体が同一の材料で構成されている場合に限らず、ガイドワイヤ1の長手方向の途中でその構成材料が異なっていてもよい。例えば、樹脂被覆層8の第1ワイヤ2およびコイル5を被覆する部分の材料を前記柔軟性に富む材料で構成し、樹脂被覆層8の第2ワイヤ4を被覆する部分の材料を前記摩擦を低減し得る材料で構成することができる。
また、樹脂被覆層8は、単層のものであってもよいし、2層以上の積層体(例えば、内側の層が外側の層に比べより柔軟な材料で構成されたもの)でもよい。例えば、樹脂被覆層8の第1ワイヤ2およびコイル5を被覆する部分を単層とし、樹脂被覆層8の第2ワイヤ4を被覆する部分の材料を2層以上の積層体とすることができる。また、その逆であってもよい。
このような樹脂被覆層8の外周面には、溝(図示せず)が形成されていてもよい。特に、樹脂被覆層8の少なくとも平板部3に対応する箇所(平板部3の外周部)に、例えば直線状、曲線状、リング状、螺旋状、網状等のパターンの溝が形成されているのが好ましい。このような溝を形成することにより、ガイドワイヤ1の先端部の柔軟性が増し、また、ガイドワイヤ1の摩擦(摺動抵抗)を低減し、摺動性をさらに向上させることができる。
また、ガイドワイヤ1の少なくとも先端部の外面には、親水性材料がコーティングされているのが好ましい。これにより、親水性材料が湿潤して潤滑性を生じ、ガイドワイヤ1の摩擦(摺動抵抗)が低減し、摺動性が向上する。従って、ガイドワイヤ1の操作性が向上する。
親水性材料としては、例えば、セルロース系高分子物質、ポリエチレンオキサイド系高分子物質、無水マレイン酸系高分子物質(例えば、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体のような無水マレイン酸共重合体)、アクリルアミド系高分子物質(例えば、ポリアクリルアミド、ポリグリシジルメタクリレート−ジメチルアクリルアミド(PGMA−DMAA)のブロック共重合体)、水溶性ナイロン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。
このような親水性材料は、多くの場合、湿潤(吸水)により潤滑性を発揮し、ガイドワイヤ1とともに用いられるカテーテルの内壁との摩擦抵抗(摺動抵抗)を低減する。これにより、ガイドワイヤ1の摺動性が向上し、カテーテル内でのガイドワイヤ1の操作性がより良好なものとなる。
さて、図1および図2に示すように、平板部3は、柔軟性に富んだ一対の柔軟部(第1の平板形成部)31と、各柔軟部31よりも剛性が高い剛性部(第2の平板形成部)32とを有している。剛性部32は、平板部3を補強する補強部として機能する。
各柔軟部31は、それぞれ、平板部3の平面視で矩形をなし、ワイヤ本体10の長手方向に離間している。なお、基端側の柔軟部31は、第1ワイヤ2と一体的に形成されている。
剛性部32は、各柔軟部31の間に設けられ、平板部3内に埋設されたようになっている。また、剛性部32は、ワイヤ本体10の長手方向と直交する方向、すなわち、平板部3の幅方向に延在している。
図2に示すように、剛性部32は、平板部3の幅方向の全域にわたって設けられている。これにより、平板部3の長手方向の途中において、幅方向の全域にわたって、均一に平板部3の剛性を高めることができる。また、剛性部32は、平板部3の厚さ方向の全域にわたって設けられている。これにより、平板部3の長手方向の途中において、厚さ方向の全域にわたって、均一に平板部3の剛性を高めることができる。
ガイドワイヤ1の基端部に軸回りのトルク(以下、単に「トルク」という)を加えた場合、基端側から第2ワイヤ4、第1ワイヤ2および平板部3の順にガイドワイヤ1の先端側に向ってトルクが伝達されていく。平板部3は、柔軟、すなわち、弾性変形し易い(ねじれ易い)部分であるため、トルクの伝達が不十分になるおそれがあるが、平板部3には、剛性部32が設けられている。これにより、平板部3でトルクの伝達が不十分になるのを抑制または防止することができる。
このように、平板部3が柔軟部31と剛性部32とを有することで、高い柔軟性を維持しつつ、十分なトルク伝達性も確保することができる。すなわち、ガイドワイヤ1では、柔軟性およびトルク伝達性の相反する特性を両立することができる。
ここで、ガイドワイヤ1は、生体内に挿入して用いられるため、先端部、特に平板部3は、薄型化(細径化)が要求される。ガイドワイヤ1では、前述したように、剛性部32は、平板部3内に埋設された埋設部となっている。これにより、板状の柔軟部の表面に剛性部を別体で設けた場合に比べて、剛性部32が埋設されている分、平板部3の厚さを薄くすることができる。従って、平板部3の補強と薄型化とを両立することができる。
さらに、図2に示すように、柔軟部31および剛性部32の厚さは等しい。このため、平板部3の厚さは、ワイヤ本体10の長手方向の全長にわたって一定となる。これにより、平板部3の両面に段差部が形成されるのを防止することができる。よって、平板部3が変形した際、前記段差部が、コイル5の素線54に引っ掛かったりするのを確実に防止することができる。
また、平板部3の長手方向における柔軟部31の長さ(各柔軟部31の長さの和)および剛性部32の長さの比は、0.2:0.8〜0.8:0.2程度であるのが好ましく、0.4:0.6〜0.6:0.4程度であるのがより好ましい。これにより、平板部3の柔軟性およびトルク伝達性を、過不足なく高めることができる。
なお、柔軟部31は、第1ワイヤ2と同じ材料(第1材料)で構成することができ、中でも、Ni−Ti系合金で構成されているのが特に好ましい。一方、剛性部32は、第2ワイヤ4と同じ材料(第2材料)で構成することができ、中でもステンレス鋼で構成されているのが特に好ましい。
柔軟部31をNi−Ti系合金、剛性部32をステンレス鋼で構成することにより、以下に述べる平板部3の製造方法においても利点を有する。
次に、ガイドワイヤ1(平板部3)の製造方法について説明する。なお、ガイドワイヤ1のうちの平板部3以外の部分の製造方法に関しては、公知技術を用いることができる。従って、以下では、平板部3の製造方法について説明する。
平板部3の製造方法は、用意工程と、接合工程と、プレス工程とを有している。
[1]用意工程
まず、図3に示すように、第1母材100と、第2母材320と、第3母材310とを用意する。
第1母材100は、第1ワイヤ2(柔軟部31)となる母材である。第2母材320は、剛性部32となる母材である。第3母材310は、柔軟部31となる母材である。これら第1母材100、第2母材320および第3母材310は、それぞれ同じ直径の円柱状をなしている。
[2]接合工程
第3母材310、第2母材320および第1母材100を先端側から順に同心的に配置する。そして、図4に示すように、第3母材310の基端面と第2母材320の先端面とを接合するとともに、第2母材320の基端面と第1母材100の先端面とを接合する。これにより、第3母材310、第2母材320および第1母材100は、1本の線状の接合体200となる。
これらの接合方法としては、突き合わせ抵抗溶接が好ましい。第3母材310をNi−Ti系合金、第2母材320をステンレス鋼で構成することで、突き合わせ抵抗溶接によって、容易かつ確実に接合することができる。
[3]プレス工程
そして、接合体200のうちの平板部3となる部位に対してプレス成型を行う。このとき、接合体200の中心軸と直交する方向、すなわち、図5中上下方向から圧力をかける。これにより、第3母材310、第2母材320および第1母材100は、それぞれ、接合されたまま潰されて、図5に示す板状となる、よって、平板部3を得ることができる。
このような平板部3の製造方法によれば、各母材を接合して、接合体200をプレス加工するという簡単な方法で、平板部3を得ることができる。
<第2実施形態>
図6〜図8は、本発明のガイドワイヤの第2実施形態が備える平板部の製造過程を説明するための図である。
以下、これらの図を参照して本発明のガイドワイヤの第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態のガイドワイヤは、平板部の構成(母材の形状)が異なること以外は、前記第1実施形態と同様である。
図8に示すように、平板部3Aでは、先端側に柔軟部31が配置され、基端側に剛性部32が配置されている。また、柔軟部31と剛性部32との境界線300は、平板部3Aの長手方向に対して傾斜している。このため、平板部3Aでは、先端側にいくに従って徐々に剛性が低下する構成となっている。すなわち、平板部3Aの長手方向において、境界線300を有する領域は、物性が徐々に移行する物性移行部となっている。平板部を曲げた際、剛性が急峻に変化する部分には応力が集中しやすく急峻に折れ曲がり易いが、平板部3Aでは、先端側にいくに従って徐々に剛性が低下するため、前記部分に応力が集中するのを防止することができる。よって、当該部分に応力が集中することにより生じる当該部分を起点とした折れ曲がりを防止することができる。
次に、平板部3Aの製造方法について説明する。
[1]用意工程
まず、図3に示すように、柔軟部31となる第4母材310Aと、剛性部32となる第5母材100Aとを用意する。
第4母材310Aは、円柱状をなし、基端面311Aがその中心軸に対して傾斜している。第5母材100Aは、先端面101Aがその中心軸に対して傾斜している。なお、基端面311Aの傾斜角度と先端面101Aの傾斜角度は、同じである。
[2]接合工程
次に、第4母材310Aと、第5母材100Aとを同心的に配置する。そして、第4母材310Aと第5母材100Aとが一本の線状の接合体200Aとなるように、基端面311Aと先端面101Aとを接合する。
[3]プレス工程
そして、平板部3Aとなる部位に対してプレス成型を行う。これにより、平板部3Aを得ることができる。
<第3実施形態>
図9は、本発明のガイドワイヤの第3実施形態が備える平板部を示す平面図である。
以下、この図を参照して本発明のガイドワイヤの第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態のガイドワイヤは、平板部の構成が異なること以外は、前記第1実施形態と同様である。
図9に示すように、平板部3Bでは、柔軟部31および剛性部32が一対ずつ設けられている。また、平板部3Bでは、先端側から、柔軟部31、剛性部32、柔軟部31、剛性部32および柔軟部31の順に、平板部3Bの長手方向に沿って交互に設けられている。
このような構成によれば、平板部3Bにおいて、柔軟部31と剛性部32との境界部と第1実施形態よりも多くすることができる。これにより、境界部(境界線)500の数が多い分、各境界部に集中する応力は分散される。よって、境界部での急峻な折れ曲がりをより効果的に防止することができる。さらに、平板部3Bを、その厚さ方向に曲げたとき、境界部500が多い分、なだらかに曲げることができる。
<第4実施形態>
図10は、本発明のガイドワイヤの第4実施形態が備える平板部を示す平面図である。
以下、この図を参照して本発明のガイドワイヤの第4実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態のガイドワイヤは、平板部の構成が異なること以外は、前記第3実施形態と同様である。
図10に示すように、平板部3Cでは、各剛性部32が平板部3Cの長手方向に対して傾斜して設けられている。これにより、各剛性部32が傾斜している分、平板部3Cの長手方向において各剛性部32によって補強される部分を多くすることができる。
また、このような構成によれば、平板部3Cを図10中矢印C方向に曲げやすくすることができる。すなわち、平板部3Cは、図10中矢印C方向に曲げたいときに有効な構成となっている。
<第5実施形態>
図11は、本発明のガイドワイヤの第5実施形態が備える平板部を示す平面図である。
以下、この図を参照して本発明のガイドワイヤの第5実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態のガイドワイヤは、平板部の構成が異なること以外は、前記第1実施形態と同様である。
図11に示すように、平板部3Dでは、剛性部32が傾斜して設けられている。これにより、剛性部32が傾斜している分、平板部3の長手方向において剛性部32によって補強される部分を多くすることができる。
また、このような構成によれば、平板部3Dを図11中矢印D方向に曲げやすくすることができる。すなわち、平板部3Dは、図11中矢印D方向に曲げたいときに有効な構成となっている。
<第6実施形態>
図12は、本発明のガイドワイヤの第6実施形態が備える平板部を示す平面図である。
以下、この図を参照して本発明のガイドワイヤの第6実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態のガイドワイヤは、平板部の構成が異なること以外は、前記第1実施形態と同様である。
図12に示すように、平板部3Eでは、第1実施形態の平板部3の剛性部32と、各柔軟部31、32との位置関係(配置)が反転した配置となっている。すなわち、平板部3Eでは、剛性部32、柔軟部31および剛性部32が先端側からこの順に配置されている。
このように、本実施形態では、柔軟部31が平板部3E内に埋設された構成となっている。
また、移行部27および先端側外径一定部26も剛性部32となっている。移行部27および先端側外径一定部26は、ワイヤ本体10のうちの比較的細い部分である。この比較的細い部分を剛性部32とすることで、ワイヤ本体10全体として、よりトルク伝達性を高めることができる。
<第7実施形態>
図13は、本発明のガイドワイヤの第7実施形態が備える平板部を示す平面図である。
以下、この図を参照して本発明のガイドワイヤの第7実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態のガイドワイヤは、平板部の構成が異なること以外は、前記第6実施形態と同様である。
図13に示すように、平板部3Fでは、柔軟部31が平板部3Fに対して傾斜している。これにより、柔軟部31が傾斜している分、平板部3Fの長手方向において、柔軟性に富んだ部分を多くすることができる。
また、本実施形態でも、平板部3Fを図13中矢印E方向に曲げやすくすることができる。すなわち、平板部3Fは、図13中矢印E方向に曲げたいときに有効な構成となっている。
<第8実施形態>
図14は、本発明のガイドワイヤの第8実施形態が備える平板部を示す斜視図である。
以下、この図を参照して本発明のガイドワイヤの第8実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態のガイドワイヤは、平板部の構成が異なること以外は、前記第1実施形態と同様である。
図14に示すように、平板部3Gは、剛性部32と、板状の柔軟部31とを有している。柔軟部31は、平板部3Gの図14中上側の面35に開放する溝311が形成されている。溝311は、柔軟部31の対角線に沿って設けられている。この溝311内には、剛性部32が挿入されている。
このように、平板部3Gでは、剛性部32が、平板部3Gの厚さ方向の途中まで埋設された構成となっている。これにより、平板部3Gの面35側を重点的に補強することができる。さらに、面35と反対側の面36にも溝を形成することができ、該溝の形状に合わせて剛性部を挿入することができる。また、面36に形成する溝を面35の溝311とは異なる形状にすることもできる。従って、設計の自由度の向上を図ることができる。
また、剛性部32が柔軟部31の対角線上に設けられているため、平板部3Gの長手方向の全域が剛性部32で補強される。これにより、押し込み性も向上する。
なお、平板部3Gの製造方法としては、特に限定されず、柔軟部31に予め溝311を形成し、溝311内に剛性部32を挿入する方法であってもよい。この場合、溝311の内側面と剛性部32の外表面とは固着される。
また、上記の製造方法の他に、例えば、溝が形成されていない柔軟部31の面上に線状の剛性部32を配置して、この配置状態でプレス加工を行ってもよい。この場合、プレス加工において柔軟部31は、剛性部32に押圧されて剛性部32の形状に倣うように変形することができる。よって、図14に示すように剛性部32が柔軟部31に埋設された構成となる。
<第9実施形態>
図15は、本発明のガイドワイヤの第9実施形態が備える平板部を示す平面図である。
以下、この図を参照して本発明のガイドワイヤの第9実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態のガイドワイヤは、平板部の構成が異なること以外は、前記第8実施形態と同様である。
図15に示すように、平板部3Hでは、溝311が2本設けられている。各溝311は、互いに異なる2本の対角線に沿って設けられており、各溝311は、平板部3Gの平面視における中央部で連通している。このような溝311内に、「X」字状の溝が挿入されている。
このような構成によれば、平板部3Hの平面視における中央部を重点的に補強することができる。また、平板部3Hの平面視で、中心軸を介して対称な形状とすることができ、よって、平板部3Hをどの方向に曲げても同等の曲げやすさとすることができる。
<第10実施形態>
図16は、本発明のガイドワイヤの第10実施形態が備える平板部を示す平面図である。
以下、この図を参照して本発明のガイドワイヤの第10実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態のガイドワイヤは、平板部の構成が異なること以外は、前記第9実施形態と同様である。
図16に示すように、平板部3Jでは、剛性部32が平板部3Jの中央部を通過するように平板部3Jの長手方向に沿って延在している。これにより、平板部3Jを、その長手方向に沿って補強することができる。従って、本実施形態のガイドワイヤは、特に押し込み性に優れる。
<第11実施形態>
図17は、本発明のガイドワイヤの第11実施形態が備える平板部を示す平面図、図18〜図20は、図17に示す平板部の製造過程を説明するための図である。
以下、これらの図を参照して本発明のガイドワイヤの第11実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態のガイドワイヤは、平板部の構成が異なること以外は、前記第8実施形態と同様である。
図17および図18に示すように、平板部3Kでは、溝311が柔軟部31の中央部に、面35から面36に貫通している。この溝311は、平板部3の長手方向に対して傾斜して設けられている。なお、本実施形態では、溝311の一端は、平板部3Kの側面37よりも平板部3Kの中央部側に位置し、他端は、平板部3Kの側面38よりも平板部3Kの中央部側に位置している。
剛性部32は、溝311内に挿入されており、柔軟部31に埋設されている埋設部321と、柔軟部31よりも平板部3Kの厚さ方向に突出した一対の突出部322とを有している。
各突出部322は、板状をなし、柔軟部31を平板部3Kの厚さ方向に挟むように設けられている。また、各突出部322は、その平面視で溝311を十分に包含している。これにより、剛性部32は、柔軟部31に固定される。
また、図17に示すように、剛性部32は、平板部3Kの幅方向の途中に設けられている。すなわち、剛性部32は、一端が平板部3Kの側面37よりも平板部3Kの中央部側に位置し、他端が平板部3Kの側面38よりも平板部3Kの中央部側に位置している。これにより、平板部3Kの平面視でおける平板部3Kの中央部付近を重点的に補強することができる。
次に、平板部3Gの製造方法について説明する。
[1]用意工程
まず、図18に示すように、溝311が形成された柔軟部31と、第6母材320Bとを用意する。第6母材320Bは、前述した突出部322と、突出部322から突出した凸部322’とを有している。そして、図19に示すように、凸部322’を溝311に挿入した挿入状態とする。なお、挿入状態では凸部322’は、その頂部が溝311から突出している。
[2]プレス工程
次に、図20に示すように、柔軟部31の厚さ方向に圧力をかけるようにしてプレス成型を行う。このとき、凸部322’の頂部が板状に変形するまでプレスする。これにより、凸部322’の頂部は、突出部322となる。よって、柔軟部31は、一対の突出部322によって固定される。なお、このとき、凸部322’のうちの溝311に挿入されている部分は、埋設部321となる。
このように本実施形態では、カシメによって剛性部32と柔軟部31とを固定するため、接合工程を省略することができる。よって、さらに容易に平板部3Kを得ることができる。さらに、一対の突出部322で柔軟部31を挟持する構成となっているため、ガイドワイヤの操作中に剛性部が柔軟部31から離脱するのを確実に防止することができる。
<第12実施形態>
図21は、本発明のガイドワイヤの第11実施形態が備える平板部を示す斜視図、図22は、図21に示すガイドワイヤの分解斜視図である。
以下、これらの図を参照して本発明のガイドワイヤの第11実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態のガイドワイヤは、平板部の構成が異なること以外は、前記第1実施形態と同様である。
図21および図22に示すように、平板部3Lでは、柔軟部31の全面が剛性部32に覆われた形状をなしている。すなわち、柔軟部31は、剛性部32に埋設されている。
剛性部32は、板状をなし、基端面に開放する凹部323が形成されている。この凹部323に柔軟部31を挿入することで平板部3Lを得ることができる。また、剛性部32と柔軟部31とは、前記実施形態で述べた圧着の他、例えば接着剤による接着または融着(熱融着、超音波融着等)により固着してもよい。
このような本実施形態によれば、平板部3Lの長手方向、幅方向および厚さ方向の全域にわたって補強することができる。
<第13実施形態>
図23は、本発明のガイドワイヤの第13実施形態が備える平板部を示す平面図である。
以下、この図を参照して本発明のガイドワイヤの第13実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態のガイドワイヤは、剛性部の構成が異なること以外は、前記第12実施形態と同様である。
図23に示すように、平板部3Mでは、剛性部32の長さが、第12実施形態での剛性部32よりも短い。これにより、柔軟部31の基端部は、露出する。これにより、柔軟部31の露出している部分は柔軟性に富む。
このように、剛性部32の長さを調節することで、簡単に平板部3Mの補強の程度を調節することができる。
<第14実施形態>
図24は、本発明のガイドワイヤの第14実施形態が備える平板部を示す平面図である。
以下、この図を参照して本発明のガイドワイヤの第14実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態のガイドワイヤは、剛性部の構成が異なること以外は、前記第13実施形態と同様である。
図24に示すように、平板部3Qでは、剛性部32の長さは、第13実施形態の剛性部よりも短い。また、凹部323は、先端から基端まで貫通している。これにより、柔軟部31は、剛性部32を挿通することができる。
このような構成によれば、柔軟部31の長手方向における剛性部32の位置を調節することで、補強する部分を容易に調節することができる。例えば、図示のように、剛性部32に柔軟部31を、その長手方向の途中まで挿通し、柔軟部31の先端部を露出させることで、平板部3Qの先端部は、柔軟性に富む。
<第15実施形態>
図25は、本発明のガイドワイヤの第15実施形態が備える平板部を示す平面図である。
以下、この図を参照して本発明のガイドワイヤの第15実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態のガイドワイヤは、剛性部の構成が異なること以外は、前記第12実施形態と略同様である。
図25に示すように、平板部3Rでは、剛性部32は、柔軟部31の面35および面36を覆っている部分は、2本の線材324が剛性部32の中央部で交差した構成となっている。これにより、第12実施形態のように剛性部32が柔軟部31の面35および面36の全面を覆っている場合に比べて、平板部3Rを柔軟性に富んだものとすることができる。さらに、平板部3Rは、その厚さ方向に曲げやすくなっている。
なお、線材324の本数を増やすことで、剛性部32をメッシュ状とすることができる。
<第16実施形態>
図26は、本発明のガイドワイヤの第16実施形態が備える平板部を示す平面図である。
以下、この図を参照して本発明のガイドワイヤの第16実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態のガイドワイヤは、剛性部の構成が異なること以外は、前記第15実施形態と略同様である。
図26に示すように、平板部3Sでは、剛性部32は、前記第15実施形態の剛性部の2本の線材324のうちの一方が省略されている。このため、平板部3Sは、前記第15実施形態の平板部3Rよりもさらに柔軟性に富んでいる。
また、剛性部32の面36側の線材324は、面35側の線材324と傾斜方向が同じである。これにより、面35側の線材324と面36側の線材324とは、平板部3Sの平面視で重なっている。これにより、平板部3Sを図26中矢印F方向に曲げやすくすることができる。
なお、面35側の線材324と面36側の線材324とが平板部3Hの平面視で重なっていた場合、平板部3Hをどの方向に曲げても略同等の曲げやすさとすることができる。
<第17実施形態>
図27は、本発明のガイドワイヤの第17実施形態が備える平板部を示す平面図である。
以下、この図を参照して本発明のガイドワイヤの第17実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態のガイドワイヤは、剛性部の構成が異なること以外は、前記第15実施形態と略同様である。
図27に示すように、平板部3Tでは、剛性部32は、柔軟部31の側面を覆っている部分が省略されている。これにより、平板部3Tは、その面方向に曲げやすくなっている。
<第18実施形態>
図28は、本発明のガイドワイヤの第18実施形態が備える平板部を示す平面図である。
以下、この図を参照して本発明のガイドワイヤの第18実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態のガイドワイヤは、剛性部の構成が異なること以外は、前記第17実施形態と略同様である。
図28に示すように、平板部3Uでは、剛性部32は、前記第17実施形態の剛性部の2本の線材324のうちの一方が省略されている。これにより、平板部3Tを、図28中矢印G方向に曲げやすくすることができる。
以上、本発明のガイドワイヤを図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、ガイドワイヤを構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
1 ガイドワイヤ
2 第1ワイヤ
21 外径一定部
22 第1テーパ部
23 第2テーパ部
24 大径部
26 先端側外径一定部
27 移行部
3、3A、3B、3C、3D、3E、3F、3G、3H、3J、3K、3L、3M、3Q、3R、3S、3T、3U 平板部
31 柔軟部
310 第3母材
310A 第4母材
311 溝
311A 基端面
32 剛性部
320 第2母材
320B 第6母材
321 埋設部
322 突出部
322’ 凸部
323 凹部
324 線材
35 面
36 面
37 側面
38 側面
4 第2ワイヤ
5 コイル
50 間隙
51 固定材料
53 固定材料
54 素線
6 接合部
8 樹脂被覆層
10 ワイヤ本体
100 第1母材
100A 第5母材
101A 先端面
200、200A 接合体
300 境界線
500 境界部

Claims (8)

  1. 先端部に、板状をなす平板部を有するワイヤ本体を備え、
    前記平板部は、互いに異なる材料で構成された第1の平板形成部および第2の平板形成部とで構成されていることを特徴とするガイドワイヤ。
  2. 前記第1の平板形成部および前記第2の平板形成部のうちの一方の平板形成部は、他方の平板形成部に埋設された少なくとも1つの埋設部を有している請求項1に記載のガイドワイヤ。
  3. 前記埋設部は、前記ワイヤ本体の長手方向と交わる方向に延在している請求項2に記載のガイドワイヤ。
  4. 前記埋設部は、複数設けられ、
    前記各埋設部は、前記ワイヤ本体の長手方向に対する傾斜方向が互いに異なっており、前記平板部の中央部で交差している請求項2または3に記載のガイドワイヤ。
  5. 前記埋設部は、複数設けられ、
    前記各埋設部は、前記ワイヤ本体の長手方向に沿って、互いに離間して設けられている請求項2ないし4のいずれか1項に記載のガイドワイヤ。
  6. 前記第1の平板形成部および前記第2の平板形成部のうちの一方の平板形成部は、他方の平板形成部よりも前記平板部の厚さ方向に突出している突出部を有している請求項1ないし5のいずれか1項に記載のガイドワイヤ。
  7. 前記第1の平板形成部および前記第2の平板形成部のうちの一方の平板形成部は、他方の平板形成部に挿入されている請求項1ないし6のいずれか1項に記載のガイドワイヤ。
  8. 前記第1の平板形成部および前記第2の平板形成部のうちの一方の平板形成部は、ステンレス鋼であり、他方の平板形成部は、Ni−Ti系合金である請求項1ないし7のいずれか1項に記載のガイドワイヤ。
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