JP2015173001A - 加熱装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】直流が入力される場合であっても確実に加熱装置のヒータへの通電を遮断する技術を提供すること。【解決手段】加熱装置30は、第1の定格電流値を有するヒータ31と、交流電源ACとヒータ31との間に設けられ、開閉状態が切替わる機械的接点32Aを有する開閉器32と、開閉器32と並列に設けられ、ヒータ31の第1の定格電流値よりも小さい第2の定格電流値を有するヒューズ34と、制御装置60とを備える。制御装置60は、交流電源ACの波形を検出する検出処理と、検出処理にて異常な波形を検出した場合、機械的接点32Aを開放する信号を開閉器32に出力する出力処理とを実行する。【選択図】図2

Description

本発明は加熱装置および当該加熱装置を備えた画像形成装置に関し、詳しくは、加熱装置の電源異常に対処する技術に関する。
従来、加熱装置の電源異常に対処する技術が、例えば、特許文献1に開示されている。そこでは、加熱装置のヒータに通常の交流電源の正弦波よりも電圧変化率の極めて高い矩形波が入力されることにより、ヒータの加熱を制御するトライアックをオフできなくなってヒータの温度が過度に上昇しないように、矩形波が入力されたことを検知し、ヒータが駆動しないようにリレーを切り離す技術が開示されている。
特開2011−113807号公報
しかしながら、無停電装置等では直流が出力されたり、インバータ装置の故障時に直流が出力されたりして、加熱装置に直流が印加された場合は、上述した従来技術では、リレーを切り離そうとしてもリレー接点でアークが連続的に発生してリレー接点が溶着し、リレーを切り離せなくなってヒータへの通電が継続してしまう虞があった。
本発明は、直流が入力される場合であっても確実に加熱装置のヒータへの通電を遮断する技術を提供するものである。
本明細書によって開示される回路基板は、加熱装置は、第1の定格電流値を有するヒータと、交流電源と前記ヒータとの間に設けられ、開閉状態が切替わる機械的接点を有する開閉器と、前記開閉器と並列に設けられ、前記ヒータの前記第1の定格電流値よりも小さい第2の定格電流値を有するヒューズと、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記交流電源の波形を検出する検出処理と、前記検出処理にて異常な波形を検出した場合、前記機械的接点を開放する信号を前記開閉器に出力する出力処理と、を実行する。
本構成によれば、例えば、ヒータにヒータの定格電流(第1の定格電流値)に近い電流が供給されている際に、交流電源から直流が入力されて異常な波形が検出されると、接点を開放する信号が、例えばリレーである開閉器に出力される。それによって、リレーの接点(機械的接点)が離れ始めるとリレーの電流経路の抵抗値が増加するため、電流がヒューズに流れ始め、それによって、リレーの接点にアークが発生せず、溶着することなく接点が離れる。すると、ヒューズに流れる電流がヒューズの定格電流(第2の定格電流値)を超えた電流値となり、それによって、ヒューズが溶断し、ヒータへの通電が遮断される。そのため、交流電源から直流が入力される場合であっても、リレー接点がアークによって溶着することなく、確実に加熱装置のヒータへの通電を遮断できる。
上記加熱装置において、前記交流電源からの交流電圧を変換した直流電圧を前記制御装置に供給するメイン電源回路を備え、前記制御装置は、前記出力処理を実行した後、前記メイン電源回路を停止する停止処理を実行するようにしてもよい。
本構成によれば、メイン電源回路の動作を継続するよりも省エネとなる。また、交流電源の異常な波形の入力によるメイン電源回路への影響を防止できる。
また、上記加熱装置において、前記メイン電源回路より電源容量が小さく、前記交流電圧を変換した直流電圧を前記制御装置に供給するサブ電源回路を備え、前記制御装置は、前記停止処理を実行した後、前記サブ電源回路からの直流電圧の供給を受けて、所定の条件で前記メイン電源回路を、再起動する再起動処理を実行するようにしてもよい。
本構成によれば、サブ電源回路からの電力供給によって、制御装置は、メイン電源回路を再起動することができる。また、その際、所定の条件、例えば、異常な波形が入力された後に正常な波形の入力が検出された場合、メイン電源回路を再起動することで、メイン電源回路が出力する直流電圧を用いた動作、例えば、表示装置による表示処理を行える。
また、上記加熱装置において、前記制御装置は、前記検出処理にて正常な波形を検出することを前記条件として、前記再起動処理を実行するようにしてもよい。
本構成によれば、異常な波形が入力された後に正常な波形が入力されるのであれば、異常な波形の入力は一時的であったとして、メイン電源回路を再起動して、メイン電源回路が出力する直流電圧を用いた動作を行える。
また、上記加熱装置において、表示装置を備え、前記制御装置は、前記出力処理の後において、前記検出処理にて前記交流電源の波形を検出しない場合、前記ヒューズが溶断した旨を前記表示装置に表示させる表示処理を実行するようにしてもよい。
本構成によれば、ヒューズが溶断した旨をユーザに知らせることができる。
また、上記加熱装置において、前記交流電源からの交流電圧を変換した直流電圧を前記制御装置に供給する直流電源回路であって、前記ヒューズの第2の定格電流値より小さい第3の定格電流値を有する直流電源回路を備え、前記開閉器と前記ヒューズとの並列回路は、前記交流電源と前記直流電源回路との間に設けられるようにしてもよい。
本構成によれば、直流が入力されてヒューズが溶断したときに、制御装置に依らずに直流電源回路も停止することができる。
また、上記加熱装置において、前記交流電源に対して前記ヒューズの後段に設けられ、前記交流電源のゼロクロスタイミングに同期したゼロクロス信号を生成する生成回路を備え、前記制御装置は、前記検出処理において、前記生成回路によって生成される前記ゼロクロス信号に基づき、前記交流電源の波形を検出するようにしてもよい。
通常、ゼロクロス信号はパルス信号として生成され、そのパルス信号のパルス幅から、交流電源の波形が、正常な正弦波か、異常な矩形波、あるいは直流かの判断ができる。
また、本明細書によって開示される回路基板は、上記のいずれかの加熱装置と、画像データに基づき、前記加熱装置によって、画像を被記録媒体に定着させて形成する画像形成部と、を備える。
本構成によれば、加熱装置を画像形成装置の定着器に用いる場合、交流電源から直流が入力される場合であっても、リレー接点がアークによって溶着することなく、確実に定着器のヒータへの通電を遮断できる。そのため、画像形成装置の定着器の、異常波形の電源入力に対する遮断性を向上させることができ、ひいては画像形成装置の信頼性を向上させることができる。
上記画像形成装置において、前記交流電源に対して前記開閉器の後段において、前記ヒータと直列に接続され、前記交流電源から前記ヒータへの通電時間を調整する調整素子と、前記調整素子をオフし、前記ヒータに通電しないスリープモードとを備え、前記制御装置は、前記スリープモード中において、前記検出処理にて異常な波形を検出した場合、前記出力処理を行わず、異常な波形を検出した旨を報知する報知処理を実行するようにしてもよい。
スリープモードでは、調整素子がオフされヒータに通電されず、電力消費は少ない。そのため、例えば、交流電源から直流が入力された場合であっても、異常な波形を検出した旨を報知するだけで事足りる。
本発明によれば、直流が入力される場合であっても確実に加熱装置のヒータへの通電を遮断することができる。
本発明に係る画像形成装置の概略構成を示す側断面図 加熱装置の一実施形態の概略的な構成を示すブロック図 加熱装置のゼロクロス検出回路の概略的な構成を示すブロック図 加熱装置の定着駆動回路の概略的な構成を示すブロック図 ヒータ電圧に係る各信号のタイムチャート メイン電源、サブ電源、およびASICの概略的な回路図 定着器の通電制御処理に係るフローチャート 通電制御処理に係る信号のタイムチャート 別の加熱装置の概略的な構成を示すブロック図
<実施形態>
次に本発明の一実施形態について図1から図8を参照して説明する。
1.レーザプリンタの構成
図1は、実施形態1のモノクロレーザプリンタ1(「画像形成装置」の一例)の縦断面を概略的に表した図である。なお、画像形成装置はモノクロレーザプリンタに限られず、例えば、カラーレーザプリンタ、カラーLEDプリンタ、コピーおよびFAX機能を含む複合機等であってもよい。
モノクロレーザプリンタ(以下、単に「プリンタ」という)1では、本体ケーシング2内の下部に配置されたトレイ3または手差しトレイ4から供給される用紙5に対し、画像形成部6にてトナー像を形成した後、定着器7にてそのトナー像を加熱して定着処理を行い、最後にその用紙5を本体ケーシング2内の上部に位置する排紙トレイ8に排紙する。
画像形成部(「画像形成部」の一例)6は、スキャナ部10、現像カートリッジ13、感光ドラム17、帯電器18、転写ローラ19等を含む。
スキャナ部10は、本体ケーシング2内の上部に配置されており、レーザ発光部(図示せず)、ポリゴンミラー11、複数の反射鏡12および複数のレンズ(図示せず)等を含む。スキャナ部10では、レーザ発光部から発射されたレーザ光を、ポリゴンミラー11、反射鏡12、レンズを介して一点鎖線で示すように感光ドラム17の表面上に高速走査にて照射させる。
現像カートリッジ13は、着脱可能に装着されており、その内部には、トナーが収容されている。また、現像カートリッジ13のトナー供給口には、現像ローラ14、供給ローラ15が互いに対向した状態で設けられ、さらに現像ローラ14は感光ドラム17に対向した状態で配置されている。現像カートリッジ13内のトナーは、供給ローラ15の回転により現像ローラ14に供給され、現像ローラ14に担持される。
感光ドラム17の上方には、帯電器18が間隔を隔てて配置されている。また、感光ドラム17の下方には、転写ローラ19が感光ドラム17に対向して配置されている。
感光ドラム17の表面は回転されつつ、まず帯電器18によって一様に、例えば、正極性に帯電される。次いで、スキャナ部10からのレーザ光により感光ドラム17上に静電潜像が形成される。その後、感光ドラム17が現像ローラ14と接触して回転するときに、現像ローラ14上に担持されているトナーが感光ドラム17の表面上の静電潜像に供給されて担持されることによってトナー像が形成される。その後、トナー像は、用紙5が感光ドラム17と転写ローラ19との間を通る間に、転写ローラ19に印加される転写バイアスによって、用紙(「被記録媒体」の一例)5に転写される。
定着器7は、画像形成部6に対して用紙搬送方向の下流側に配置され、定着ローラ22、定着ローラ22を押圧する加圧ローラ23、および定着ローラ22を加熱するハロゲンヒータ31(本発明の「ヒータ」の一例)等を含む。ハロゲンヒータ31は回路基板25に接続され、回路基板25からの信号によって通電制御される。
また、プリンタ1は、印刷情報等を表示する表示装置27を含む。
なお、プリンタ1は、動作モードとして通常モードと省電力モードとを有する。通常モードとは、プリンタ1が印刷指示に応答して即座に印刷処理を実行できる状態、あるいは、印刷処理を実行している状態にあるモードである。そのため、通常モードにおいては、加熱装置30は動作しており、定着器7は定着可能な温度或いは定着可能な温度よりやや低い温度に維持されるように通電制御されている。また、省電力モードとは、印刷指示が所定時間なくプリンタ1が待機状態にあるモードである。省電力モードでは、加熱装置30は、その一部しか動作しておらず、定着器7は通電されていない。
2.加熱装置の電気的構成
次に、図2〜図6を参照して、プリンタ1に設けられた加熱装置30を説明する。
加熱装置30は、図2に示されるように、ハロゲンヒータ31、定着リレー(「開閉器」の一例)32、リレー駆動回路33、ヒータヒューズ(「ヒューズ」の一例)34、ゼロクロス検出回路(「生成回路」の一例)40、定着駆動回路50、ASIC(特定用途向け集積回路:「制御装置」の一例)60、メイン電源(「メイン電源回路」の一例)70、およびサブ電源(「サブ電源回路」の一例)80を含む。また、交流電源ACと、メイン電源70およびサブ電源80との間には、電源ヒューズ35が設けられている。
ハロゲンヒータ(以下、単に「ヒータ」と記す)31は、例えば、115V仕様で、850Wの定格電力、および7.4Aの定格電流値(「第1の定格電流値」の一例)を有する。
定着リレー32は、交流電源ACとハロゲンヒータ31との間に設けられる。定着リレー32は、電磁リレーであり、開閉状態が切替わる機械的接点である接点32Aと、リレー接点32Aを駆動するコイル32Bを有する。接点32Aは、例えば、コイル32Bの非通電時にオフである(開状態である)、接点である。
ヒータヒューズ(以下、単に「ヒューズ」と記す)34は、図2に示されるように、定着リレー(以下、単に「リレー」という)32と並列に設けられ、ヒータ31の定格電流値(7.4A)よりも小さい定格電流値(「第2の定格電流値」の一例)を有する。ここで、ヒューズ34は、ヒータ31の定格電流値がヒューズ34の定格電流値の2.1倍以上となるように、選択される。そのため、例えば、3Aの定格電流値を有するヒューズ34が選択される。
リレー駆動回路33は、周知の駆動回路であり、リレー32のコイル32Bに励磁電流を流す励磁用トランジスタ等によって構成される。励磁用トランジスタは、ASIC60からのリレー制御信号(「信号」の一例)にしたがってオン・オフ制御される。なお、リレー駆動回路33は、ASIC60内に設けられるようにしてもよい。
ゼロクロス検出回路40は、交流電源ACのゼロクロスタイミングに同期したゼロクロス信号Szcを生成する。ゼロクロス検出回路40は、例えば、図3に示されるように、全波整流ブリッジ41、分圧抵抗42,43、基準電圧Vref、比較器44、駆動トランジスタ45、フォトカプラ46等を含む。
全波整流ブリッジ41によって正電圧側のみに変換された交流電源ACは分圧抵抗42,43によって降圧され、降圧された交流電源ACは、比較器44によって基準電圧Vrefと比較される。ここで、基準電圧Vrefは、所定時間のパルス幅(信号幅)を有するゼロクロス信号Szcが得られるように設定される。ここでは、降圧された交流電源ACが基準電圧Vrefを超える場合、すなわち、交流電源ACがゼロクロス近傍の期間でない場合、比較器44の出力はローレベルとなる。このとき、駆動トランジスタ45はオフし、フォトカプラ46は駆動されないため、ハイレベルのゼロクロス信号Szcが生成される(図5の期間K1を参照)。
なお、基準電圧Vrefの設定例を示すと、以下のように、Vref≒6.3(V)となる。
v=Vm(R43/(R42+R43))sinωt
ここで、vは交流電源ACの電圧、Vmは交流電源ACの電圧の最大値、R42およびR43は分圧抵抗R42,R43の抵抗値、ω=2πfであり、例えば、
R43/(R42+R43)=1/10、Vm=132*√2(V)、t=0.45msec、Vf(整流ダイオードの電圧降下)=0.7V、f(周波数)=60Hzとすると、
Vref=((132*√2−0.7*2)/10)*sin(2π*60*0.45*10−3)≒6.3(V)
なお、ここで、時間t(0.45msec)は、通常の交流電源AC(f=60Hz)のゼロクロスを検出できる所定の期間として設定され、図5に示される期間K2の1/2に相当する。
一方、降圧された交流電源ACが基準電圧Vref以下の場合、すなわち、交流電源ACがゼロクロス近傍の期間である場合、比較器44の出力はハイレベルとなる。このとき、駆動トランジスタ45はオンし、フォトカプラ46が駆動され、ローレベルのゼロクロス信号Szcが生成される(図5の期間K2を参照)。
定着駆動回路50は、ゼロクロス信号Szcを基準として、交流電源ACのヒータ31への通電時間を調整する。定着駆動回路50は、例えば、図4に示されるように、トライアック(「調整素子」の一例)52、フォトトライアックカプラ53および駆動トランジスタ54等を含む。フォトトライアックカプラ53は、ゼロクロス信号Szcの立ち下がり基準として生成されるトリガ信号Stgに応じて、駆動トランジスタ54によってオンされる。
トライアック52は、交流電源ACに対して定着リレー32と直列に接続され、交流電源ACからヒータ31への通電時間を調整する。すなわち、フォトトライアックカプラ53のオンに応じてトライアック52がオンされ、交流電源ACが所定の通電時間、ヒータ31に通電される。所定の通電時間は、トリガ信号Stgの立上りタイミングから、交流電源ACのゼロクロスタイミングまでである(図5参照)。すなわち、ゼロクロス信号Szcの立ち下がりタイミングからトリガ信号Stgの立上りタイミングまでの時間K3(図5参照)を可変して、ハロゲンヒータ31による定着器7の温度制御が行われる。
なお、交流電源ACに対するヒータ31とトライアック52の位値関係は、図2および図4に示される、交流電源ACに対してヒータ31の後段にトライアック52が設けられるものに限られず、逆に、交流電源ACに対してトライアック52の後段にヒータ31が設けられるようにしてもよい。
2−1.メイン電源の構成
次に図6を参照して、ASIC60、メイン電源70、およびサブ電源80を説明する。
メイン電源70は、本実施形態では、スイッチング電源によって構成され、整流平滑回路71、制御IC72、電圧発生回路73、トランス74、FET(電界効果トランジスタ)Q1、整流平滑回路75、電圧検出回路76、およびDC−DCコンバータ77を含む。
メイン電源70は、交流電源ACの交流電圧Vacを整流平滑化し、通常モードにおいて、例えば、+24V、+3.3Vの直流電圧を生成する。+24Vの直流電圧(以下「DC24V」と記す)は第1出力端子OUT1から出力され、+3.3Vの直流電圧(以下「DC3.3V」と記す)は第2出力端子OUT2から出力される。
整流平滑回路71は、いわゆるコンデンサインプット型であり、交流電源ACの交流電圧Vac(例えば、100V)を整流するブリッジダイオードおよび整流後の電圧を平滑化するコンデンサを含む。整流平滑回路71の出力は、トランス74の一次コイルに印加される。
トランジスタQ1はNチャンネルのMOSFETであり、制御IC72からゲートにオン・オフ信号(PWM信号)が与えられることにより、オン・オフ動作する。これにより、トランス74の一次側が発振して、トランス74の二次コイルに電圧を誘起させる。
また、トランス74の一次側には電圧発生回路73が設けられている。電圧発生回路73は、トランス74の一次側に設けられた補助コイルに誘起される電圧を整流平滑化して、制御IC72用の電源電圧Vccを生成する。
整流平滑回路75はトランス74の二次コイルに誘起された電圧を整流平滑化してDC24Vを生成する。
電圧検出回路76は、フォトカプラPC1を含み、メイン電源70のDC24V出力の検出レベルに応じて、フォトカプラPC1の発光ダイオードLED1を発光させる。フォトカプラPC1は、制御IC72のフィードバックポートFBに接続されたフォトトランジスタPT1を含む。そのため、発光ダイオードLED1の光信号はフォトトランジスタPT1にて電気信号に戻され、DC24V出力の検出値が制御IC72のフィードバックポートFBにフィードバックされる。
DC−DCコンバータ77は、DC24VをDC3.3Vに変換して出力する。
制御IC72は、制御入力ポートENに入力される制御パルス信号Scpに応じてトランジスタQ1へのオン・オフ信号を制御し、トランス74の一次側の発振を制御する。通常モードにおいては、トランス74の一次側を発振させて、各DC電圧を生成し、省電力モードにおいては、トランジスタQ1へのオン・オフ信号の出力を停止して、トランス74の一次側の発振を停止させる。すなわち、省電力モードにおいては、メイン電源70からDC電圧は出力されない。
なお、プリンタ1の省電力モードから通常モードへの復帰時には、ASIC60から制御パルス信号Scpが制御入力ポートENに入力され、制御パルス信号Scpに応じてトランス74の一次側の発振が開始され、各DC電圧がメイン電源70から出力される。なお、入力ポートVHには、メイン電源の始動時に電源電圧が供給される。
2−2.ASICの構成
次に、ASIC60の構成について説明する。メイン電源制御部36とを含む。ASIC60は、プリンタ1の画像形成部6を制御するメインブロックB1と、主にプリンタ1のモード制御を行うモード制御ブロックB2とから構成されている。なお、モード制御の一部はメインブロックB1で行うようにしてもよい。また、メインブロックB1およびモード制御ブロックB2は、ASIC60で構成されることに限られない。例えば、メインCPUとサブCPUによって構成されてもよい。なお、制御装置としての構成はASIC60に限られない。例えば、CPUを含む構成であってもよい。
メインブロックB1の電源ポートP1は、メイン電源70のDC−DCコンバータ77からDC3.3Vを受け取る。なお、メインブロックB1は通常モード中に限り電力が供給されて動作状態となり、メイン電源70が出力停止モード、すなわち、省電力モードに移行すると、電力の供給が断たれて停止状態になる。
また、メインブロックB1は、タイマ62、メモリ63を含み、ゼロクロス検出回路40からポートP5に入力されるゼロクロス信号Szcに基づいて、交流電源ACの交流電圧のゼロクロス点を検出する。そして、メインブロックB1は、ゼロクロス信号Szcに基づいて、定着器7の通電制御を行う。
タイマ62は、ゼロクロス点を検出する際等の時間計測に利用される。メモリ63は、ROMおよびRAMを含む。ROMには、ASIC60が実行する各種プログラムが格納され、RAMにはプログラムが実行される際の各種データが格納される。
一方、モード制御ブロックB2の電源ポートP2は、サブ電源80のDC−DCコンバータ82に接続されており、通常モードおよび省電力モードにおいてサブ電源80から電力供給される。モード制御ブロックB2は、プリンタ1のモード切り換えに応じて、メイン電源70を、出力モードと、メイン電源70の発振を停止させる出力停止モードとに切り換え制御する。
すなわち、モード制御ブロックB2は、制御IC72に対して制御パルス信号Scpを出力することにより、メイン電源70を出力モードと出力停止モードとに切り換える。ここで、出力モードとは、トランス74の一次側を発振させて、メイン電源70を出力状態にするモードであり、通常モードに対応する。一方、出力停止モードは、トランス74の発振を停止させてメイン電源70の出力を停止させるモードであり、省電力モードに対応する。このように、省電力モードにおいては、メイン電源70の出力が停止されるため、ASIC60のモード制御ブロックB2およびメイン電源制御部36には、サブ電源70から電力が供給される。
メイン電源制御部36は、フォトカプラPC2の発光ダイオードLED2およびトランジスタQ2を含む。発光ダイオードLED2のアノードは、DC−DCコンバータ82からのDC3.3Vの電源ラインに接続されている。
発光ダイオードLED2は、メイン電源70の制御IC72の制御入力ポートENに接続されたフォトトランジスタPT2と共に、フォトカプラPC2を構成している。そのため、モード制御ブロックB2の制御ポートP3からトランジスタQ2のベースに制御パルス信号Scpが出力されると、制御パルス信号Scpは、フォトカプラPC2を介して光伝送され、制御IC72の制御入力ポートENに入力される。
このように、ASIC60のモード制御ブロックB2は、省電力モードから通常モードへ切り換える場合、サブ電源80から供給される電力によって、メイン電源70の発振を再開させる制御パルス信号Scpを生成し、制御パルス信号Scpをメイン電源70に送出する。そのため、省電力モードから通常モードへの切り換えを、省電力モード時に蓄えられた電力を利用して好適に行える。
また、ユーザは、スイッチS1によって、モード制御ブロックB2にモードの切り換えを指示することができる。
なお、モード制御ブロックB2のポートP4からは、メイン電源70のDC−DCコンバータ77の動作をオン・オフ制御する制御信号Sconが出力される。そして、例えば、通常モードにおいても、サブ電源80から供給されるDC3.3Vの電力で事足りる場合には、ASIC60は、制御信号Sconによってメイン電源70のDC−DCコンバータ77の動作を停止させる。
2−3.サブ電源の構成
次に、サブ電源80について説明する。サブ電源80は、メイン電源70より電源容量が小さく、交流電圧Vacを変換した直流電圧DC3.3Vを、省電力モードおよび通常モードにおいて、ASIC60に供給する。詳しくは、サブ電源80は、各モードにおいて、ASIC60のモード制御ブロックB2およびメイン電源制御部36に電力を供給する。また、サブ電源80は、通常モードにおいて交流電源ACのゼロクロス点を検出するための構成を含む。
図6に示すように、サブ電源80は、例えば、第1コンデンサC1、第2コンデンサC2、整流回路81、ツェナーダイオードZD1、平滑コンデンサC3、DC−DCコンバータ82、および蓄電用コンデンサC4を含む。
整流回路81は、第1コンデンサC1と第2コンデンサC2との間に電気的に接続され、両コンデンサC1、C2に印加される交流電圧Vacを整流する。整流回路81は、4個のダイオードD1,D2,D3,D4からなるブリッジ回路によって構成される。
また、ダイオードD3およびダイオードD4のアノードは、基準電位配線Lgdに接続される。なお、本実施形態では、加熱装置30はフレーム接地されており、それにより基準電位配線Lgdも接地され、基準電位配線Lgdの電位は0Vである。
平滑コンデンサC3は、整流回路81に接続され、整流された交流電圧を平滑して平滑電圧Vch(例えば、DC5V)を生成する。ツェナーダイオードZD1は、交流電源ACの交流電圧Vacが上昇した場合に、平滑電圧Vchの上昇を抑制するためのものである。
DC−DCコンバータ82は、平滑電圧VchをDC3.3Vに変換する。DC3.3Vは、メイン電源制御部36およびモード制御ブロックB2の電源ポートP2に供給される。
蓄電用コンデンサC4は、DC−DCコンバータ82からのDC3.3Vによって充電される。充電電力は、省電力モードから通常モードに切り換わる際に、フォトカプラPC2のLED2の駆動電流に使用される。また、平滑コンデンサC3および蓄電用コンデンサC4の容量を適宜に選定することによって、省電力モードにおいて、所定電圧の必要に応じた電力量を蓄電することができる。
3.定着器の通電制御処理
次に、図7および図8を参照して、定着器の通電制御処理について説明する。本処理は、プリンタ1に電源が供給されると、例えば、ROMに格納されたプログラムにしたがって、ASIC60によって実行される。
ASIC60は、まず、商用電源である交流電源ACの波形を、図5に示される、ゼロクロス信号Szcに基づいてモニタする(ステップS10)。言い換えれば、商用電源ACの波形を、ゼロクロス信号Szcの波形によって検出する(「検出処理」の一例)。
このように、ASIC60は、ステップS10の処理(検出処理)において、ゼロクロス信号Szcに基づき、交流電源ACの波形を検出する。ゼロクロス信号Szcは、図5に示されるようにパルス信号として生成され、そのパルス信号のパルス幅(期間K2)から、交流電源ACの波形が、正常な正弦波か、異常な矩形波、あるいは直流かの判断ができる。具体的には、期間K2が非常に短い場合は、交流電源ACの波形が矩形波であると判断でき、期間K2がない場合には、交流電源ACの波形が直流波形であると判断できる。
次いで、ゼロクロス信号Szcの波形に基づいて交流電源ACの波形が異常か否かを判定する(ステップS15)。具体的には、交流電源ACの電圧波形が直流電圧の波形であるか否かを判定する。
すなわち、図5に示されるように、交流電源ACの電圧波形が正常な正弦波である場合、ゼロクロス信号Szcの波形は、ハイレベルである期間K1と、ローレベルである期間K2とを、交流電源ACの半周期(周波数が50Hzの場合、10ms)毎に繰り返す。一方、交流電源ACの電圧波形が異常な直流波形である場合、比較器44の出力は継続してローレベルとなる。このとき、駆動トランジスタ45はオフし、フォトカプラ46は駆動されないため、ゼロクロス信号Szcは継続してハイレベルとなる。そのため、ゼロクロス信号Szcの波形をモニタすることによって、交流電源ACが直流であるか否かを判定できる。
詳細には、交流電源ACが直流であるとの判定は、例えば、図5に示される期間K2を検出してから、その後、所定時間K4(図8参照)の間に期間K2が検出されなかった場合、すなわち、期間K2を検出してから、その後、所定時間K4の間、継続してハイレベルのゼロクロス信号Szcが検出される場合、交流電源ACが直流電圧であると判定する。ここで、所定時間K4は、例えば、交流電源ACに二周期分である40msとされる。すなわち、交流電源ACが正常の正弦波であれば、40msの時間K4内に、4回、ゼロクロス信号Szcがローレベルである期間K2が検出されるが、一回も期間K2が検出されない場合、交流電源ACが直流電圧であると推定できる。なお、所定時間K4は、図8の時刻t1からt2、および時刻t4からt5に相当する。
さて、交流電源ACの波形が異常でないと判定した場合(ステップS15:NO)、ステップS10に戻って、ゼロクロス信号Szcのモニタを継続する。一方、商用電源ACの波形が異常であると判定した場合、すなわち、交流電源ACが直流電圧であると判定した場合(ステップS15:YES)、ASIC60は、現在、スリープモードか否かを判定する(ステップS20)。
スリープモードであると判定した場合(ステップS20:YES)、商用電源ACが直流電圧である旨を、例えば、表示装置27に表示してユーザに報知する(「報知処理」の一例:ステップS25)。そして、本処理を終了する。
スリープモードでは、トライアック52がオフされヒータ31に通電されず、また、メイン電源70は停止されているため、加熱装置30の電力消費は少ない。そのため、交流電源ACから直流が入力された場合であっても、リレー32はオフになっており、異常な波形を検出した旨を報知するだけで事足りる。
なお、スリープモードではサブ電源80しか動作していない場合において、電源として直流が入力されると、コンデンサインプット型(コンデンサ絶縁型)のサブ電源80は動作しなくなる。しかしながら、例えば、蓄電用コンデンサC4の容量を適宜設定することで、表示装置27に警告を出す電力は、蓄電用コンデンサC4によって確保できる。あるいは、警告用のバッテリを設けてもよい。あるいは、サブ電源80をコンデンサ絶縁型でない電源で構成してもよい。
一方、スリープモードでないと判定した場合(ステップS20:NO)、リレー32をオフする(ステップS30)。具体的には、ASIC60は、接点32Aを開放するリレー制御信号をリレー駆動回路33に供給し、リレー駆動回路33を介して定着リレー32のコイル32Bに流す励磁電流を停止する(「出力処理」の一例)。それによって、接点32Aは開状態とされる。この場合は、図8の時刻t2および時刻t5に相当する。
次いで、ASIC60は、フォトトランジスタPT2をオンする制御パルス信号Scpをメイン電源制御部36に供給して、メイン電源70をオフする(「停止処理」の一例:ステップS35)。この場合、図8の時刻t2およびt5に相当する。
このように、交流電源ACから直流の入力が検知された電源異常の場合に、メイン電源70をオフすることによって、電源異常の際にメイン電源70の動作を継続するよりも省エネとなる。また、交流電源の異常な波形の入力によるメイン電源70への影響を防止できる。なお、メイン電源70をオフする際、ステップS25のように、サブ電源80に蓄えられた電力を用いて、電源異常を報知するようにしてもよい。
次いで、ASIC60は、サブ電源80からの電力供給によって、ゼロクロス信号Szcに基づいて、交流電源ACの波形のモニタを継続し(ステップS40)、波形の検知が可能か否かを判定する(ステップS45)。波形の検知が可能な場合(ステップS45:YES)、波形は正常か否かを、上記した判定方法によって判定する(ステップS50)。
波形は正常であると判定した場合(ステップS50:YES)、サブ電源80からの電力供給によって、ASIC60は、フォトトランジスタPT2をオフする制御パルス信号Scpをメイン電源制御部36に供給して、メイン電源70を再起動させる。
また、ASIC60は、接点32Aを閉状態とするリレー制御信号をリレー駆動回路33に供給する。それによって、定着リレー32のコイル32Bへ励磁電流が流され、接点32Aは、電極と接触し閉状態(オン)となる。すなわち、交流電源ACの波形が正常に戻ったため、ASIC60は、メイン電源70および定着リレー32を通常状態に復帰させ、ステップS10の処理に戻る(ステップS55)。この場合は、図8の時刻t3に相当する。
なお、交流電源ACの波形が正常に戻ったことの判定は、リレー32をオフした時刻t2以降において、ゼロクロス信号Szcがローレベルとなる期間K2が、例えば、電源の半周期(ここでは10ms周期)で、所定回数(ここでは4回)、連続して検出されたことによって、行われる。すなわち、ゼロクロス信号Szcによって、電源のゼロクロスが4回連続して検出された場合、交流電源ACが復帰したと推定できる。
一方、ステップS45において、波形の検知が可能でない場合(ステップS45:NO)、ASIC60は、ヒューズ34が切れたと判断する(ステップS60)。この場合、図8の時刻t7に相当する。すなわち、時刻t4以降において、交流電源としての直流が入力され、時刻t5においてリレー32がオフされた以降において、直流の入力が継続されると、電流による発熱によってヒューズ34が切断(オフ)する(図8の時刻t6参照)。すると、ゼロクロス検出回路40に直流が入力されなくなり、ローレベルのゼロクロス信号Szcが継続する。そのため、ゼロクロス信号Szcはハイレベルからローレベルに変化した時刻6から、ローレベルのゼロクロス信号Szcが所定時間、例えば、交流電源ACの一周期(20ms)を超えて継続することを検出することによって、ヒューズ34が切れたことを検出できる。
ASIC60は、ヒューズ34の切断を検出した際、サブ電源80からの電力供給によって、メイン電源70を再起動させる(ステップS65)。そして、ヒューズ切れのため修理が必要である旨を表示装置27に表示させて(ステップS70)、本制御を終了する。この場合、図8の時刻t7に相当する。
このように、表示装置27によってヒューズが溶断した旨をユーザに知らせることによって、ヒューズ切れのため修理等、ヒューズ切れに係る対応を迅速に行うことができる。
なお、ヒューズ切れを表示装置27に表示させる電源が他に確保できる場合、ステップS65の処理は割愛されてもよい。また、スリープモードを有さない場合、ステップS20およびステップS25の処理は割愛されてもよい。
4.実施形態の効果
リレー32と並列に、ヒータ31の定格電流値(例えば、7.4A)よりも小さい定格電流値(例えば、3A)を有するヒューズ34が設けられている。そのため、交流電源ACとして直流が検出され、リレー32の接点32Aが開状態とされる場合において、リレーの接点32Aが、接触しているリレーの電極から離れ始めると、リレー32の電流経路の抵抗値が増加するため、電流がヒューズ34に流れ始める。それによって、リレーの接点32Aにアークが発生せず、溶着することなく接点32Aがリレーの電極から離れる。すると、その際、ヒータ31に定格電流(7.4A)に近い電流が供給されている場合、ヒューズ34に流れる電流がヒューズ34の定格電流(3A)を超えた電流値となり、この状態が所定時間、継続されることによって、ヒューズ34が溶断し、ヒータ31への通電が遮断される。そのため、交流電源ACから直流が入力される場合であっても、リレー接点32Aがアークによってリレーの電極に溶着することなく、確実にヒータ31への通電を遮断できる。
また、サブ電源80が設けられているため、電源波形異常時に、保護等のためにメイン電源70をオフした場合であっても、サブ電源80からの電力供給によって、所定の条件下において制御装置は、メイン電源70を再起動し、メイン電源70が出力する直流電圧を用いた動作、例えば、表示装置27による表示処理を行える。ここで、所定の条件には、交流電源の波形として異常な波形が入力された後に正常な波形の入力が検出されることや、ヒューズ切れが検出されることが含まれる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態においては、サブ電源80を備える構成を示したが、これに限られず、サブ電源80は省略されてもよい。また、サブ電源80の構成も図6に示された、コンデンサインプット型(コンデンサ絶縁型)のものに限られない。要は、サブ電源80は、メイン電源70より電源容量が小さく、メイン電源70とは個別に、直流電圧をASIC60(制御装置)に供給する電源であればよい。
(2)メイン電源70の交流電源ACへの接続構成は、図2に示されるものに限られず、例えば、図9に示されるものであってもよい。すなわち、図9に示されるメイン電源(「直流電源回路」の一例)70は、ヒューズの定格電流値(第2の定格電流値)より小さい定格電流値(第3の定格電流値)、例えば、2Aの定格電流値を有している。また、記開閉器と前記ヒューズとの並列回路は、前記交流電源と前記直流電源回路との間に設けられる。
この場合、直流が入力されてヒューズ34が溶断したときに、ASIC60(制御装置)に依らずにメイン電源70を停止することができる。
(3)上記各実施形態において、本明細書によって開示される加熱装置30を画像形成装置に適用した例を示すが、これに限られない。加熱装置30は、ヒータを有し、ヒータの加熱制御が必要な、あらゆる装置に適用できる。
1…モノクロレーザプリンタ、3…用紙、6…画像形成部、30…加熱装置、31…ハロゲンヒータ、32…定着リレー、40…ゼロクロス検出回路、50…定着駆動回路、52…トライアック、60…ASIC、70…メイン電源、80…サブ電源

Claims (9)

  1. 第1の定格電流値を有するヒータと、
    交流電源と前記ヒータとの間に設けられ、開閉状態が切替わる機械的接点を有する開閉器と、
    前記開閉器と並列に設けられ、前記ヒータの前記第1の定格電流値よりも小さい第2の定格電流値を有するヒューズと、
    制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記交流電源の波形を検出する検出処理と、
    前記検出処理にて異常な波形を検出した場合、前記機械的接点を開放する信号を前記開閉器に出力する出力処理と、を実行する、加熱装置。
  2. 請求項1に記載の加熱装置において、
    前記交流電源からの交流電圧を変換した直流電圧を前記制御装置に供給するメイン電源回路を備え、
    前記制御装置は、前記出力処理を実行した後、前記メイン電源回路を停止する停止処理を実行する、加熱装置。
  3. 請求項2に記載の加熱装置において、
    前記メイン電源回路より電源容量が小さく、前記交流電圧を変換した直流電圧を前記制御装置に供給するサブ電源回路を備え、
    前記制御装置は、前記停止処理を実行した後、前記サブ電源回路からの直流電圧の供給を受けて、所定の条件で前記メイン電源回路を、再起動する再起動処理を実行する、加熱装置。
  4. 請求項3に記載の加熱装置において、
    前記制御装置は、前記検出処理にて正常な波形を検出することを前記条件として、前記再起動処理を実行する、加熱装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の加熱装置において、
    表示装置を備え、
    前記制御装置は、前記出力処理の後において、前記検出処理にて前記交流電源の波形を検出しない場合、前記ヒューズが溶断した旨を前記表示装置に表示させる表示処理を実行する、加熱装置。
  6. 請求項1に記載の加熱装置において、
    前記交流電源からの交流電圧を変換した直流電圧を前記制御装置に供給する直流電源回路であって、前記ヒューズの第2の定格電流値より小さい第3の定格電流値を有する直流電源回路を備え、
    前記開閉器と前記ヒューズとの並列回路は、前記交流電源と前記直流電源回路との間に設けられる、加熱装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の加熱装置において、
    前記交流電源に対して前記ヒューズの後段に設けられ、前記交流電源のゼロクロスタイミングに同期したゼロクロス信号を生成する生成回路を備え、
    前記制御装置は、前記検出処理において、前記生成回路によって生成される前記ゼロクロス信号に基づき、前記交流電源の波形を検出する、加熱装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の加熱装置と、
    画像データに基づき、前記加熱装置によって、画像を被記録媒体に定着させて形成する画像形成部と、
    を備える、画像形成装置。
  9. 請求項8に記載の画像形成装置において、
    前記交流電源に対して前記開閉器の後段において、前記ヒータと直列に接続され、前記交流電源から前記ヒータへの通電時間を調整する調整素子と、
    前記調整素子をオフし、前記ヒータに通電しないスリープモードとを備え、
    前記制御装置は、
    前記スリープモード中において、
    前記検出処理にて異常な波形を検出した場合、前記出力処理を行わず、
    異常な波形を検出した旨を報知する報知処理を実行する、画像形成装置。
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