JP2015171498A - 手の食指、中指及び薬指における爪の先端から第二関節までを屈曲させる筋力を増強する器具 - Google Patents

手の食指、中指及び薬指における爪の先端から第二関節までを屈曲させる筋力を増強する器具 Download PDF

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Abstract

【課題】手の食指、中指及び薬指における爪の先端から第二関節までを屈曲させる筋力を増強する器具を提供する。
【解決手段】手の食指、中指及び薬指における爪の先端から第二関節までを屈曲させる筋力を増強する器具1aであって、食指、中指及び薬指の第一関節及び第二関節の双方の屈曲姿勢において、これらの指の基節と末節の間に挟み込まれる弾性体部3を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、指圧力や握力との中間位に相当する力、具体的には、手の食指、中指及び薬指における爪の先端から第二関節までを屈曲させる力を強化するための器具に関するものである。
手の力を鍛える方法としては、握力や指圧力を強化する方法等が知られている。
握力の強化とは、親指を除く4本の指から手のひらにかけての筋力を強化するものであり、握力を強化する方法としては、例えば、ハンドグリッパー等の器具を用いて強化することが一般的に行われている。指圧力の強化とは、指で押す力を強化するものであり、そして、指圧力を強化する方法としては、例えば、指立て伏せ等の運動を行うことにより強化することが一般的に行われている。
例えば、野球の打撃において、優れたバットの握り方とは、手の四指(食指、中指、薬指及び小指)でバットを引っかけ、親指は軽く添えておくだけの握り方であり、そうすることで、手首を軟らかく且つ強く使うことができることが知られている。
上記のように、手の四指(食指、中指、薬指及び小指)でバットを引っかけるだけでバットを保持するためには、食指、中指及び薬指の3本の指における爪の先端から第二関節までを屈曲させる力を強化させておくことが重要であろうことが理解できる。
一方、上記のような優れたバットの握り方を身につけるために指圧力を強化しても、それだけでバットを握ることはできないし、また、握力を強化して握力でバットを保持しようとすると今度は手に力が入り過ぎ、手首を軟らかく使うことができなくなるため、上記のような優れたバットの握り方を身につけることが困難となり、結果として優れたバットの握り方を習得する上で逆に妨げとなりかねないものである。
上記のような優れたバットの握り方、即ち、手の四指(食指、中指、薬指及び小指)でバットを引っかけ、親指は軽く添えておくだけの握り方は、ゴルフのクラブにおける優れた握り方や剣道における竹刀の優れた握り方またテニスやバドミントンにおけるラケットの優れた握り方並びに他のスポーツや競技における優れた手の使い方とも共通するものであり、従って、食指、中指及び薬指における爪の先端から第二関節までを屈曲させる力を強化できれば、上記のような多数のスポーツや競技において優れた結果を達成することが可能となるだろうことが期待されるものである。
しかしながら、食指、中指及び薬指における爪の先端から第二関節までを屈曲させる力を有効に強化できる器具の提案は、本発明者が知る限り、未だなされていない。
即ち、本発明の課題は、手の食指、中指及び薬指における爪の先端から第二関節までを屈曲させる筋力を増強する器具を提供することである。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、
手の食指、中指及び薬指の基節全体とこれらの基節から手のひらの少なくとも中央部までに亘る範囲を占める大きさを有する平坦な板状の硬質材部が弾性体部の内部に取り入れられるか又はその外表面に設けられ、該弾性体部が該硬質材部と一体に形成され、前記弾性体部は、該器具を手の5本指で把持した際、食指、中指及び薬指の末節が接触する部位に
形成された第一凸部と、親指及び小指の末節が接触する部位に形成された第二凸部と、該第一凸部及び該第二凸部との間に設けられた溝部とを有する器具を作成したところ、該器具を手の5本指で把持して食指、中指及び薬指の第一及び第二関節を屈曲させて、これら3本の指の末節で前記器具の弾性体部を前記3本の指の基節に向けて押圧することで、手の食指、中指及び薬指における爪の先端から第二関節までを屈曲させる筋力を効率よく増強できることが分った。
また、手の食指、中指及び薬指の基節全体とこれらの基節から手のひらの少なくとも中央部までに亘る範囲を占める大きさを有する弾性体部からなり、該弾性体部は、一体成形された相対的に硬質の弾性体からなり、食指、中指及び薬指の基節から手のひらの少なくとも中央部までに亘る部位又はその部位の大部分と対向する表面が平坦な面であり、手の5本指で把持した際、食指、中指及び薬指の末節が接触する3つの部位にそれぞれ形成された内凸部、中凸部及び外凸部と、親指及び小指の末節が接触する部位に形成された下凸部とを有し、内凸部、中凸部及び外凸部は各々離れて存在する器具を用いた場合でも、同様に、手の食指、中指及び薬指における爪の先端から第二関節までを屈曲させる筋力を効率よく増強できることが分った。
以上のことから、手の食指、中指及び薬指における爪の先端から第二関節までを屈曲させる筋力の増強においては、特に、前記器具における弾性体部が前記3本の指の基節と末節の間に挟み込まれる位置に存在することが重要であることを見出し、また、前記3本の指の第三関節が屈曲できないように、これらの指の基節から手の甲の少なくとも中央部までに亘って、略平面姿勢が保持されるように、硬質材部が前記弾性体部の内部に取り入れられるか又はその外表面に設けられているか或いは前記弾性体部は相対的に硬質の弾性体からなり、食指、中指及び薬指の基節から手のひらの少なくとも中央部までに亘る部位又はその部位の大部分と対向する表面が略平坦面である態様が好ましいことも見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、
[1]手の食指、中指及び薬指における爪の先端から第二関節までを屈曲させる筋力を増強する器具であって、食指、中指及び薬指の第一関節及び第二関節の双方の屈曲姿勢において、これらの指の基節と末節の間に挟み込まれる弾性体部を有する器具、
[2]手の食指、中指及び薬指の第一関節及び第二関節の双方の屈曲の際、これらの指の基節から手の甲の少なくとも中央部までに亘って、略平面姿勢が保持されるように、硬質材部が前記弾性体部の内部に取り入れられるか又はその外表面に設けられているか或いは前記弾性体部は相対的に硬質の弾性体からなり、食指、中指及び薬指の基節から手のひらの少なくとも中央部までに亘る部位又はその部位の大部分と対向する表面が略平坦面である前記[1]記載の器具、
[3]手の食指、中指及び薬指の基節全体とこれらの基節から手のひらの少なくとも中央部までに亘る範囲を占める大きさを有する平坦な板状の硬質材部が弾性体部の内部に取り入れられるか又はその外表面に設けられ、該弾性体部が該硬質材部と一体に形成されてなる前記[1]記載の器具であって、前記弾性体部は、該器具を手の5本指で把持した際、食指、中指及び薬指の末節が接触する部位に形成された第一凸部と、親指及び小指の末節が接触する部位に形成された第二凸部と、該第一凸部及び該第二凸部との間に設けられた溝部とを有する器具、
[4]前記屈曲姿勢の際、該器具の手のひらの少なくとも中央部と対向する部位は、手のひらの手首寄りの部位の形状に適合するように湾曲した形状を有する前記[3]記載の器具、
[5]前記第二凸部は、前記第一凸部よりも高くなっている前記[3]又は[4]記載の器具、
[6]前記硬質材部は手のひらに接触する面側に設けられ、且つその表面に複数の突起部を有する前記[3]ないし[5]の何れか1つに記載の器具、
[7]手の食指、中指及び薬指の基節全体とこれらの基節から手のひらの少なくとも中央
部までに亘る範囲を占める大きさを有する弾性体部からなり、該弾性体部は、一体成形された相対的に硬質の弾性体からなり、食指、中指及び薬指の基節から手のひらの少なくとも中央部までに亘る部位又はその部位の大部分と対向する表面が平坦な面である前記[1]記載の器具であって、該器具を手の5本指で把持した際、食指、中指及び薬指の末節が接触する3つの部位にそれぞれ形成された内凸部、中凸部及び外凸部と、親指及び小指の末節が接触する部位に形成された下凸部とを有し、内凸部、中凸部及び外凸部は各々離れて存在する器具、
[8]前記屈曲姿勢の際、該器具の手のひらの少なくとも中央部と対向する部位は、手のひらの手首寄りの部位の形状に適合するように湾曲した形状を有する前記[7]記載の器具、
[9]前記下凸部は、前記内凸部、中凸部及び外凸部よりも高くなっている前記[7]又は[8]記載の器具、
[10]前記手のひらの少なくとも中央部と対向する平坦な面の表面に複数の突起部を有する前記[7]ないし[9]の何れか1つに記載の器具、
[11]手の食指、中指及び薬指における爪の先端から第二関節までを屈曲させる筋力を増強する方法であって、前記[1]ないし[10]の何れか1つに記載の器具を手の5本指で把持して食指、中指及び薬指の第一及び第二関節を屈曲し、これら3本の指の末節で前記器具の弾性体部を前記3本の指の基節に向けて押圧することを含む方法、
[12]手の食指、中指及び薬指における爪の先端から第二関節までを屈曲させる筋力を増強するのと同時に、手のひらのつぼを刺激する方法であって、前記[6]又は[10]に記載の器具を5本指で把持して食指、中指及び薬指の第一及び第二関節を屈曲し、これら3本の指の末節で前記器具の弾性体部を前記3本の指の基節に向けて押圧し、その際同時に手のひらが複数の突起部で押圧されることを含む方法、
に関するものである。
本発明により、手の食指、中指及び薬指における爪の先端から第二関節までを屈曲させる筋力を効率よく増強する器具が提供される。
また、本発明の器具は、手のひらに収めることができるようなコンパクトなサイズであるため携帯して持ち運びするのに便利であり、そのため、どこででも筋力強化を行うことができる。また、本発明の器具は、基本的に左右対称の形状を有するものであるため、左右共用できるものである。
また、本発明の器具は、野球、ゴルフ、剣道、テニス、バドミントンを始めとして、ハンドボール、バレーボール、バスケットボール、ラグビー、水球、空手、体操、弓道、ボクシング等の多数のスポーツ及び競技において、有用なトレーニング器具となり得るものである。
本発明の器具のうち、手のひらに接触する面に複数の突起部が設けられた器具は、該器具を5本指で把持して食指、中指及び薬指の第一及び第二関節を屈曲し、これら3本の指の末節で前記器具の弾性体部を前記3本の指の基節に向けて押圧することで、食指、中指及び薬指における爪の先端から第二関節までを屈曲させる筋力を増強するのと同時に、手のひらが複数の突起部で押圧されることにより、手のひらのつぼを刺激する効果も得ることができる。
上記のような手のひらのつぼの刺激により、末梢神経が刺激されて、脳神経の活動を活発にする効果が期待できる。
実施例1の器具の概略図であり、(A)は該器具の斜視図を示し、(B)は該器具を下から見た図(硬質材部の形状)を示し、(C)は該器具の横断面図を示す。 実施例2の器具の概略図であり、(A)は該器具の斜視図を示し、(B)は該器具を下から見た図(硬質材部及び突起部の形状)を示し、(C)は該器具の横断面図を示す。 実施例3の器具の概略図であり、(A)は該器具の斜視図を示し、(B)は該器具を下から見た図を示し、(C)は該器具の横断面図を示す。 実施例4の器具の概略図であり、(A)は該器具の斜視図を示し、(B)は該器具を下から見た図(突起部の形状)を示し、(C)は該器具の横断面図を示す。 実施例1の器具を手に載せた状態を手の平側から見た図である。 実施例1の器具を指で把持した状態を手の平側から見た図である。 実施例1の器具を指で把持した状態を手の横(子指側)から見た図である。 実施例3の器具を手に載せた状態を手の平側から見た図である。 実施例3の器具を指で把持した状態を手の平側から見た図である。 実施例3の器具を指で把持した状態を手の横(子指側)から見た図である。 実施例1の器具の使用法を示す概念図であり、(A)は押圧前の状態を示し、(B)は押圧後の状態を示す。
更に詳細に本発明を説明する。
本発明の手の食指、中指及び薬指における爪の先端から第二関節までを屈曲させる筋力を増強する器具は、食指、中指及び薬指の第一関節及び第二関節の双方の屈曲姿勢において、これらの指の基節と末節の間に挟み込まれる弾性体部を有するものである。
上記器具は、手の食指、中指及び薬指の第一関節及び第二関節の双方の屈曲の際、これらの指の基節から手の甲の少なくとも中央部までに亘って、略平面姿勢が保持されるように、硬質材部が前記弾性体部の内部に取り入れられるか又はその外表面に設けられているか或いは前記弾性体部は相対的に硬質の弾性体からなり、食指、中指及び薬指の基節から手のひらの少なくとも中央部までに亘る部位又はその部位の大部分と対向する表面が略平坦面であるのが好ましい。
また、本発明の手の食指、中指及び薬指における爪の先端から第二関節までを屈曲させる筋力を増強する好ましい器具としては、
(1)手の食指、中指及び薬指の基節全体とこれらの基節から手のひらの少なくとも中央部までに亘る範囲を占める大きさを有する平坦な板状の硬質材部が弾性体部の内部に取り入れられるか又はその外表面に設けられ、該弾性体部が該硬質材部と一体に形成されてなる器具であって、前記弾性体部は、該器具を手の5本指で把持した際、食指、中指及び薬指の末節が接触する部位に形成された第一凸部と、親指及び小指の末節が接触する部位に形成された第二凸部と、該第一凸部及び該第二凸部との間に設けられた溝部とを有するもの(以下、器具(1)とも記載する)、及び
(2)手の食指、中指及び薬指の基節全体とこれらの基節から手のひらの少なくとも中央部までに亘る範囲を占める大きさを有する弾性体部からなり、該弾性体部は、一体成形された相対的に硬質の弾性体からなり、食指、中指及び薬指の基節から手のひらの少なくとも中央部までに亘る部位又はその部位の大部分と対向する表面が平坦な面である器具であって、該器具を手の5本指で把持した際、食指、中指及び薬指の末節が接触する3つの部位にそれぞれ形成された内凸部、中凸部及び外凸部と、親指及び小指の末節が接触する部位に形成された下凸部とを有し、内凸部、中凸部及び外凸部は各々離れて存在するもの(以下、器具(2)とも記載する)
が挙げられる。
器具(1)の詳細に付き説明する。
本発明の器具(1)に使用し得る平坦な板状の硬質材部は、弾性体部の内部に取り入れられるか又はその外表面に設けられるものであり、該硬質材部としては、手の力が加えられ場合にもある程度水平状態を維持し得る平坦な板状のものであれば特に限定されないが、軽くて強度が高く且つ手のひらの形状にフィットするものが好ましく、具体的な材質と
しては、木材、合成樹脂、硬質ゴム等が挙げられる。
硬質材部の幅は、食指、中指及び薬指の幅の合計とほぼ同等の幅とするのが好ましく、通常、5ないし7cm程度あり、好ましくは、5ないし6cmである。
硬質材部の長さは、食指、中指及び薬指の第二関節から手のひらの中央部付近までの長さに相当し、通常、7ないし9cm程度あり、好ましくは、7.5ないし8.5cmである。
硬質材部の、食指、中指及び薬指の基節に接する部位の形状は、食指、中指及び薬指の3本の指の3つの第二関節により形成される形状に適合するようにほぼ直線状で且つ中心部が少し盛り上がった形状となる。
硬質材部は、上記のように、食指、中指及び薬指の基節を覆うものであり、結果として、食指、中指及び薬指の第三関節は動かないように固定されることになる。
硬質材部の、手のひらの中央部付近に接する形状は、手のひらの形状に合うように湾曲しているものが好ましく、特に、母指球上を覆わないような形状としておくのが好ましく、特に卵の先端部に近い形状とするのが好ましい。
硬質材部の厚さは、通常、1ないし10mm程度であり、好ましくは、3ないし7mmである。
本発明の器具(1)に使用し得る弾性体部は、その内部に硬質材部が取り込まれるか又はその外表面に硬質材部が設けられるものであり、該弾性体部としては、指の力で変形可能である弾性体から構成されるものであれば、特に限定されないが、発泡ポリウレタン、発泡ゴム、軟質ゴム、スポンジ等が挙げられる。
弾性体部は、食指、中指及び薬指の末節が接触する第一凸部、親指及び小指の末節が接触する第二凸部及び該第一凸部及び該第二凸部との間に溝部を有する。
第一凸部の幅は、実質的に硬質材部の幅と同じとなり、第一凸部の長さは、実質的に中指及び薬指の末節を載せ得る長さであり、通常、1cmないし2cm程度であり、好ましくは、1.2ないし1.7cmである。
第一凸部における弾性体の厚さは、2cmないし3cmであり、好ましくは、2.2ないし2.8cmである。
第二凸部の幅も、実質的に硬質材部の幅と同じとなり、第二凸部の長さは、本発明の器具の長さから、第一凸部の長さと溝部の長さを差し引いた長さであり、通常、4cmないし7cm程度であり、好ましくは、5ないし6.5cmである。
第二凸部における弾性体の厚さは、2.5cmないし3.5cmであり、好ましくは、2.7ないし3.3cmである。
溝部の幅も、実質的に硬質材部の幅と同じとなり、溝部の長さは、第一凸部及び第二凸部との間の長さであり、通常、0.5cmないし1cm程度であり、好ましくは、0.6ないし0.9cmである。
溝部における弾性体の厚さは、1.5cmないし2.5cmであり、好ましくは、1.7ないし2.3cmである。
第二凸部は、第一凸部よりも高くなっているのが好ましい。
本発明の器具(1)の具体的な態様の1例は、図1(器具1a)で説明される。
即ち、器具1aは、平坦な板状の硬質材部2と該硬質材部上に一体的に形成される弾性体部3とを接着剤で接着することにより構成され、弾性体部3は、第一凸部4、第二凸部5及び溝部6を有し、手のひらの中央部方向の形状は、卵の先端部のように湾曲している。
本発明の器具(1)はまた、前記硬質材部が手のひらに接触する面に設けられ、且つその表面に複数の突起部が設けられた態様も含む。
複数の突起部を有する硬質材部の具体的な材質としては、木材、合成樹脂、硬質ゴム等が挙げられるが、全体を同一の材質で構成する際は、合成樹脂、硬質ゴム等が好ましい。
硬質材部における複数の突起は、手のひらのつぼを刺激できるものであれば、特に限定されず、手のひらのつぼを刺激できる範囲において、硬質材部の表面上に均一に又は不均一に存在することができ、また、その突起が存在する密度も特に限定されるものではないが、硬質材部の表面上に均一に存在するのが好ましく、また、その突起が存在する密度は、例えば、1cm2当たり、1個ないし20個存在するものが挙げられる。
複数の突起部における1つの突起の大きさ(径、長さ)も、手のひらのつぼを刺激できるものであれば、特に限定されず、例えば、径としては、0.5mmないし5mm程度、好ましくは、0.5mmないし1mmが挙げられ、長さとしては、0.5mmないし5mm程度、好ましくは、0.5mmないし1mmが挙げられる。
尚、硬質材部の他の詳細な構成及び弾性体部の詳細な構成は、上述と同様のものを採用することができる。
上記器具の具体的な態様の1例は、図2(器具1b)で説明される。
即ち、器具1bは、手のひらに接触する面に複数の突起部12を有する平坦な板状の硬質材部7と該硬質材部上に一体的に形成される弾性体部8とを接着剤で接着することにより構成され、弾性体部8は、第一凸部9、第二凸部10及び溝部11を有し、手のひらの中央部方向の形状は、卵の先端部のように湾曲している。
器具(2)の詳細に付き説明する。
本発明の器具(2)は相対的に硬質の弾性体を一体成形することにより製造することができる。
使用し得る弾性体としては、相対的に硬質の弾性体で且つ指の力で変形可能である弾性体であれば、特に限定されないが、発泡ポリウレタン、発泡ゴム、軟質ゴム、スポンジ等が挙げられ、好ましくは、発泡ポリウレタンが好ましい。
本発明の器具(2)の幅は、食指、中指及び薬指の幅の合計よりも多少広い幅とするのが好ましく、通常、5ないし9cm程度あり、好ましくは、5ないし7cmであり、長さは、食指、中指及び薬指の第二関節から手のひらの中央部付近までの長さに相当し、通常、7ないし11cm程度あり、好ましくは、8ないし10cmである。
本発明の器具(2)は、食指、中指及び薬指の基節から手のひらの少なくとも中央部までに亘る部位又はその部位の大部分と対向する表面は平坦な面となるが、該平坦な面における、食指、中指及び薬指の基節に接する部位の形状は、食指、中指及び薬指の3本の指の3つの第二関節により形成される形状に適合するようにほぼ直線状で且つ中心部が少し盛り上がった形状となる。
上記のように、上記平坦な面は、食指、中指及び薬指の基節を覆うものであり、結果として、食指、中指及び薬指の第三関節は動かないように固定されることになる。
上記平坦な面の、手のひらの中央部付近に接する形状は、手のひらの形状に合うように湾曲しているものが好ましく、特に、母指球上を覆わないような形状としておくのが好ましく、特に卵の先端部に近い形状とするのが好ましい。
本発明の器具(2)の厚さ、即ち、該器具において、内凸部、中凸部、外凸部及び下凸部が形成されていない部位の厚さは、1.5cmないし3.0cmであり、好ましくは、1.7ないし2.5cmである。
内凸部、中凸部及び外凸部の形状は同一であっても異なっていてもよいが、同一であるのが好ましい。また、該3つの凸部の大きさ及び高さも同一であっても異なっていてもよいが、同一であるのが好ましい。
上記3つの凸部の形状としては、ドーム状であるのが好ましく、その直径は、8mmないし2.0cmであるのが好ましく、その高さは、5mmないし1.2cmであるのが好
ましい。
本発明の器具(2)における下凸部は、該器具の下半分の全体に亘るなだらかに隆起したドーム状の形状を有する。
下凸部は、最も高くなった部位で、その高さは1cmないし3cmとなり、好ましくは、1.5ないし2.5cmとなる。
下凸部は、内凸部、中凸部及び外凸部よりも高くなっているのが好ましい。
本発明の器具(2)の具体的な態様の1例は、図3(器具13a)で説明される。
即ち、器具13aは、一体成形された相対的に硬質の弾性体からなり、手のひらに接触する平坦な面14、内凸部15、中凸部16、外凸部17及び下凸部18を有し、手のひらの中央部方向の形状は、卵の先端部のように湾曲している。
本発明の器具(2)はまた、手のひらに接触する面の表面に複数の突起部が設けられた態様も含む。
上記複数の突起部は、本発明の器具(2)を一体成形する際に形成される。
上記複数の突起部における突起は、手のひらのつぼを刺激できるものであれば、特に限定されず、手のひらのつぼを刺激できる範囲において、手のひらに接触する面の表面上に均一に又は不均一に存在することができ、また、その突起が存在する密度も特に限定されるものではない。
好ましい態様としては、手のひらの中心部で突起の存在密度が高くなるものが挙げられる。
例えば、手のひらの中心から同心円状に突起を形成する態様が挙げられ、具体的には、手のひらの中心に1つの突起を形成し、該突起を取り囲むように8個の突起を均等に且つ円形に配置し、該8個の突起を取り囲むように16個の突起を均等に且つ円形に配置し、更に、該16個の突起を取り囲むように16個の突起を均等に且つ円形に配置する態様等が挙げられる。
複数の突起部における1つの突起の大きさ(径、長さ)は、手のひらのつぼを刺激できるものであれば、特に限定されず、例えば、径としては、0.5mmないし5mm程度、好ましくは、2mmないし3mmが挙げられ、高さとしては、0.5mmないし5mm程度、好ましくは、1mmないし2mmが挙げられる。
尚、複数の突起部以外の他の詳細な構成は、上述と同様のものを採用することができる。
上記器具の具体的な態様の1例は、図4(器具13b)で説明される。
即ち、器具13bは、一体成形された相対的に硬質の弾性体からなり、複数の突起部24が形成された手のひらに接触する平坦な面19、内凸部20、中凸部21、外凸部22及び下凸部23を有し、手のひらの中央部方向の形状は、卵の先端部のように湾曲している。
本発明はまた、手の食指、中指及び薬指における爪の先端から第二関節までを屈曲させる筋力を増強する方法であって、前述の本発明の器具を手の5本指で把持して食指、中指及び薬指の第一及び第二関節を屈曲し、これら3本の指の末節で前記器具の弾性体部を前記3本の指の基節に向けて押圧することを含む方法にも関する。
尚、上記の方法において、手の食指、中指及び薬指の第三関節は屈曲しない。
上記方法のうち、本発明の器具(1)を用いる方法に付いては、図5ないし7を用いて説明することができる。
即ち、先ず、図5に示されるように、硬質材部2が設けられた面を下にして手のひらに載せて、該器具を、食指、中指及び薬指の基節全体と手のひらの中央部を覆う位置に移動
させ、次に、図6及び図7に示されるように、親指と小指の末節を第二凸部5上に載せて器具が動かないように固定し及び食指、中指及び薬指の末節を第一凸部4上に載せ、中指及び薬指の第一及び第二関節を屈曲して、これら3本の指の末節で第一凸部4(弾性体部)を前記3本の指の基節方向に押圧する。
本発明の器具(1)を用いて押圧する際の概念図は、図11で示される。
即ち、押圧前の状態を示す(A)において、指の末節25は、第一凸部4(弾性体部)上に軽く載せられた状態となる。
押圧後の状態を示す(B)において、指の末節25は、第一凸部4(弾性体部)を指の基節28の方向に押圧するが、この際、指の基節28及び指の第三関節29は、硬質材部2の存在により、その屈曲が妨げられて固定される。
上記のように、本発明の器具(1)は、該器具の硬質材部2により食指、中指及び薬指の基節28全体が覆われるため、手の食指、中指及び薬指は、第三関節29における屈曲が妨げられることになる。
上記方法のうち、本発明の器具(2)を用いる方法に付いては、図8ないし10を用いて説明することができる。
即ち、先ず、図8に示されるように、平坦な面14を下にして手のひらに載せて、該器具を、食指、中指及び薬指の基節全体と手のひらの中央部を覆う位置に移動させ、次に、図9及び図10に示されるように、親指と小指の末節を下凸部18上に載せて器具が動かないように固定し及び食指、中指及び薬指の末節を内凸部15、中凸部16及び外凸部17上に載せ、中指及び薬指の第一及び第二関節を屈曲して、これら3本の指の末節で3つの凸部(内凸部15、中凸部16及び外凸部17)を前記3本の指の基節方向に押圧する。
本発明の器具(2)を用いる押圧も、図11で示される概念図で示される機構と類似の機構により説明できるが、ここで、硬質材部2の代わりに平坦な面14が食指、中指及び薬指の基節28全体を覆うことにより、食指、中指及び薬指における、第三関節29の屈曲が妨げられることになる。
本発明はまた、手の食指、中指及び薬指における爪の先端から第二関節までを屈曲させる筋力を増強するのと同時に、手のひらのつぼを刺激する方法であって、手のひらに接触する硬質材部の表面に複数の突起部が設けられた本発明の器具(1)又は手のひらに接触する面の表面に複数の突起部が設けられた本発明の器具(2)を、5本指で把持して食指、中指及び薬指の第一及び第二関節を屈曲し、これら3本の指の末節で前記器具の弾性体部を前記3本の指の基節に向けて押圧し、その際同時に手のひらが複数の突起部で押圧されることを含む方法を提供する。
該方法は、上記の手の食指、中指及び薬指における爪の先端から第二関節までを屈曲させる筋力を増強する方法と同様の操作を行うだけで、手の食指、中指及び薬指における爪の先端から第二関節までを屈曲させる筋力を増強するのと同時に、手のひらのつぼを刺激することができる。
また、該方法においても、手の食指、中指及び薬指は、第三関節における屈曲は妨げられる。
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
実施例1
実施例1の器具1aを図1に示した。ここで、(A)は、実施例1の器具1aの斜視図を示し、(B)は、実施例1の器具1aを下から見た図(硬質材部2の形状)を示し、(C)は、実施例1の器具1aの横断面図を示す。
器具1aは、平坦な板状の硬質材部2(硬質ゴム、幅(最大)5.5cm、長さ8cm
、厚さ5mm)と該硬質材部上に一体的に形成される弾性体部3(発泡ポリウレタン)とを接着剤で接着することにより構成され、弾性体部3は、第一凸部4(長さ1.5cm、弾性体部の厚さ2.5cm)、第二凸部5(長さ5.8cm、弾性体部の厚さ3cm)及び溝部6(長さ0.7cm、弾性体部の厚さ2cm)を有し、手のひらの中央部方向の形状は、卵の先端部のように湾曲している。
実施例1の器具1aは、例えば、該器具の硬質材部2が設けられた面を下にして手のひらに載せ、図5で示されるように、食指、中指及び薬指の基節全体と手のひらの中央部を覆う位置に移動させる(具体的には、器具の第一凸部4が設けられた上端を食指、中指及び薬指の第二関節の位置に合わせる)。次に、図6及び7で示されるように、親指と小指の末節を第二凸部5上に載せて器具が動かないように固定し及び食指、中指及び薬指の末節を第一凸部4上に載せる。この際、食指、中指及び薬指は、図11の(A)で示されるような状態にあり、そして、図11の(B)に示されるように、食指、中指及び薬指の第一関節26及び第二関節27を屈曲し、これら3本の指の末節25で第一凸部4(弾性体部)を前記3本の指の基節28の方向に押圧することにより、食指、中指及び薬指における爪の先端から第二関節27までを屈曲させる筋力を増強させることができる。
尚、上記の操作の際、食指、中指及び薬指の第三関節29は、図11の(A)及び(B)の何れの状態においても、硬質材部2の存在により、その屈曲が妨げられて固定され、即ち、これらの指の基節16から手の甲の少なくとも中央部までに亘って、略平面姿勢が保持されることが分る。
実施例2
実施例2の器具1bを図2に示した。ここで、(A)は、実施例2の器具1bの斜視図を示し、(B)は、実施例2の器具1bを下から見た図(硬質材部7及び突起部12の形状)を示し、(C)は、実施例2の器具1bの横断面図を示す。
器具1bは、手のひらに接触する面に複数の突起部12(突起:径1mm、長さ1mm、突起密度:13個/cm2(均一に分布))を有する平坦な板状の硬質材部7(硬質ゴム、幅(最大)5.5cm、長さ8cm、厚さ5mm)と該硬質材部上に一体的に形成される弾性体部8(発泡ポリウレタン)とを接着剤で接着することにより構成され、弾性体部8は、第一凸部9(長さ1.5cm、弾性体部の厚さ2.5cm)、第二凸部10(長さ5.8cm、弾性体部の厚さ3cm)及び溝部11(長さ0.7cm、弾性体部の厚さ2cm)を有し、手のひらの中央部方向の形状は、卵の先端部のように湾曲している。
実施例2の器具1bは、例えば、実施例1の器具1aと同様の方法で使用することができる(図5ないし7参照)。そしてこれにより、食指、中指及び薬指における爪の先端から第二関節までを屈曲させる筋力を増強するのと同時に、手のひらのつぼを刺激することができる。
実施例3
実施例3の器具13aを図3に示した。ここで、(A)は、実施例3の器具13aの斜視図を示し、(B)は、実施例3の器具13aを下から見た図(平坦な面14の形状)を示し、(C)は、実施例3の器具13aの横断面図を示す。
器具13aは、一体成形された相対的に硬質の弾性体(発泡ポリウレタン)からなり、その厚さは、2.5cmであり、手のひらに接触する平坦な面14(幅(最大)6cm、長さ9cm)、内凸部15(直径1.5cm、高さ1cm)、中凸部16(直径1.5cm、高さ1cm)、外凸部17(直径1.5cm、高さ1cm)及び下凸部18(最も高くなった部位の高さ:2cm)を有し、手のひらの中央部方向の形状は、卵の先端部のように湾曲している。
実施例3の器具13aは、例えば、平坦な面14を下にして手のひらに載せ、図8で示
されるように、食指、中指及び薬指の基節全体と手のひらの中央部を覆う位置に移動させる(具体的には、器具の内凸部15、中凸部16及び外凸部17が設けられた上端を食指、中指及び薬指の第二関節の位置に合わせる)。次に、図9及び10で示されるように、親指と小指の末節を下凸部18上に載せて器具が動かないように固定し及び食指、中指及び薬指の末節を内凸部15、中凸部16及び外凸部17上に載せる。この際、食指、中指及び薬指は、図11の(A)で示されるのと同様な状態にあり、そして、図11の(B)で示されるのと同様に、食指、中指及び薬指の第一関節26及び第二関節27を屈曲し、これら3本の指の末節25で内凸部15、中凸部16及び外凸部17を前記3本の指の基節28の方向に押圧することにより、食指、中指及び薬指における爪の先端から第二関節27までを屈曲させる筋力を増強させることができる。
尚、上記の操作の際、食指、中指及び薬指の第三関節29は、図11の(A)及び(B)の何れの状態においても、平坦面14の存在により、その屈曲が妨げられて固定され、即ち、これらの指の基節28から手の甲の少なくとも中央部までに亘って、略平面姿勢が保持されることが分る。
実施例4
実施例4の器具13bを図4に示した。ここで、(A)は、実施例4の器具13bの斜視図を示し、(B)は、実施例4の器具13bを下から見た図(平坦な面19及び突起部24の形状)を示し、(C)は、実施例4の器具13bの横断面図を示す。
器具13bは、一体成形された相対的に硬質の弾性体(発泡ポリウレタン)からなり、その厚さは、2.5cmであり、複数の突起部24(突起:径3mm、長さ2mm、手のひらの中心に1つの突起を形成し、該突起を取り囲むように8個の突起を均等に且つ円形に配置し、該8個の突起を取り囲むように16個の突起を均等に且つ円形に配置し、更に、該16個の突起を取り囲むように16個の突起を均等に且つ円形に配置する。)が形成された、手のひらに接触する平坦な面19(幅(最大)6cm、長さ9cm)、内凸部20(直径1.5cm、高さ1cm)、中凸部21(直径1.5cm、高さ1cm)、外凸部22(直径1.5cm、高さ1cm)及び下凸部23(最も高くなった部位の高さ:2cm)を有し、手のひらの中央部方向の形状は、卵の先端部のように湾曲している。
実施例4の器具13bは、例えば、実施例3の器具13aと同様の方法で使用することができる(図8ないし10参照)。そしてこれにより、食指、中指及び薬指における爪の先端から第二関節までを屈曲させる筋力を増強するのと同時に、手のひらのつぼを刺激することができる。
1a:実施例1の器具
1b:実施例2の器具
2、7:硬質材部
3、8:弾性体部
4、9:第一凸部
5、10:第二凸部
6、11:溝部
12:突起部
13a:実施例3の器具
13b:実施例4の器具
14、19:平坦面
15、20:内凸部
16、21:中凸部
17、22:外凸部
18、23:下凸部
24:突起部
25:末節
26:第一関節
27:第二関節
28:基節
29:第三関節

Claims (12)

  1. 手の食指、中指及び薬指における爪の先端から第二関節までを屈曲させる筋力を増強する器具であって、食指、中指及び薬指の第一関節及び第二関節の双方の屈曲姿勢において、これらの指の基節と末節の間に挟み込まれる弾性体部を有する器具。
  2. 手の食指、中指及び薬指の第一関節及び第二関節の双方の屈曲の際、これらの指の基節から手の甲の少なくとも中央部までに亘って、略平面姿勢が保持されるように、硬質材部が前記弾性体部の内部に取り入れられるか又はその外表面に設けられているか或いは前記弾性体部は相対的に硬質の弾性体からなり、食指、中指及び薬指の基節から手のひらの少なくとも中央部までに亘る部位又はその部位の大部分と対向する表面が略平坦面である請求項1記載の器具。
  3. 手の食指、中指及び薬指の基節全体とこれらの基節から手のひらの少なくとも中央部までに亘る範囲を占める大きさを有する平坦な板状の硬質材部が弾性体部の内部に取り入れられるか又はその外表面に設けられ、該弾性体部が該硬質材部と一体に形成されてなる請求項1記載の器具であって、前記弾性体部は、該器具を手の5本指で把持した際、食指、中指及び薬指の末節が接触する部位に形成された第一凸部と、親指及び小指の末節が接触する部位に形成された第二凸部と、該第一凸部及び該第二凸部との間に設けられた溝部とを有する器具。
  4. 前記屈曲姿勢の際、該器具の手のひらの少なくとも中央部と対向する部位は、手のひらの手首寄りの部位の形状に適合するように湾曲した形状を有する請求項3記載の器具。
  5. 前記第二凸部は、前記第一凸部よりも高くなっている請求項3又は4記載の器具。
  6. 前記硬質材部は手のひらに接触する面側に設けられ、且つその表面に複数の突起部を有する請求項3ないし5の何れか1項に記載の器具。
  7. 手の食指、中指及び薬指の基節全体とこれらの基節から手のひらの少なくとも中央部までに亘る範囲を占める大きさを有する弾性体部からなり、該弾性体部は、一体成形された相対的に硬質の弾性体からなり、食指、中指及び薬指の基節から手のひらの少なくとも中央部までに亘る部位又はその部位の大部分と対向する表面が平坦な面である請求項1記載の器具であって、該器具を手の5本指で把持した際、食指、中指及び薬指の末節が接触する3つの部位にそれぞれ形成された内凸部、中凸部及び外凸部と、親指及び小指の末節が接触する部位に形成された下凸部とを有し、内凸部、中凸部及び外凸部は各々離れて存在する器具。
  8. 前記屈曲姿勢の際、該器具の手のひらの少なくとも中央部と対向する部位は、手のひらの手首寄りの部位の形状に適合するように湾曲した形状を有する請求項7記載の器具。
  9. 前記下凸部は、前記内凸部、中凸部及び外凸部よりも高くなっている請求項7又は8記載の器具。
  10. 前記手のひらの少なくとも中央部と対向する平坦な面の表面に複数の突起部を有する請求項7ないし9の何れか1項に記載の器具。
  11. 手の食指、中指及び薬指における爪の先端から第二関節までを屈曲させる筋力を増強する方法であって、請求項1ないし10の何れか1項に記載の器具を手の5本指で把持して食指、中指及び薬指の第一及び第二関節を屈曲し、これら3本の指の末節で前記器具の弾性体部を前記3本の指の基節に向けて押圧することを含む方法。
  12. 手の食指、中指及び薬指における爪の先端から第二関節までを屈曲させる筋力を増強するのと同時に、手のひらのつぼを刺激する方法であって、請求項6又は10に記載の器具を5本指で把持して食指、中指及び薬指の第一及び第二関節を屈曲し、これら3本の指の末節で前記器具の弾性体部を前記3本の指の基節に向けて押圧し、その際同時に手のひらが複数の突起部で押圧されることを含む方法。
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