JP5601943B2 - 運動用具および手の筋力トレーニング方法 - Google Patents

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Description

本発明は、人の手指や手首の筋力増強を効率的に図ることのできる新規な構造の運動用具とそれを用いた新規な筋力トレーニング方法に係り、特に健常者の筋力増強だけでなく怪我や障害を負った人のリハビリ等にも適用可能な運動用具および筋力トレーニング方法に関するものである。
人の手は、一般生活に際しても勿論であるし、特にスポーツに際しては、非常に重要な役割を担っている。それ故、怪我や障害で手に異常が生じた場合には、その治療後における手指や手首の筋力の早期回復が要求される。また、野球やテニス、ハンドボール、バレーボール等のスポーツの選手では、能力向上を目指して手指や手首の筋力増強を望むことが多い。
ところで、このような手指や手首の筋力トレーニング方法としては、従来、ダンベルを使用したリストカール運動やリバースカール運動の他、マスコットバットや鉄棒、砂を詰めた瓶などを用いての振り回し運動などが知られていた。
しかしながら、これらの従来の筋力トレーニング方法は、何れも、掌と5指を握り締めた状態で把持したウェイトを用いて、手首の屈曲筋を鍛える運動を行うに過ぎなかった。それ故、指の屈筋を効率的に増強させ得る運動用具やトレーニング方法は、未だ知られていなかったのである。特に、投球動作など、手指を伸ばした状態での手首の筋肉を屈曲させたり、手指を屈曲させたりするのに適した運動用具やトレーニング方法は、未だ充分に提供されていなかったのである。
なお、ピッチング等に適した運動用具として、特開2005−305080号公報(特許文献1)や、特開2008−212589号公報(特許文献2)、特開2000−262647号公報(特許文献3)、国際公開WO2004/028645号(特許文献4)に提案されている。しかし、これら何れの特許文献に記載の運動用具も、単に、掌と5指を握り締めた状態で把持した状態で負荷に抗して手首を屈伸させるものに過ぎず、手指を伸ばした状態での手首の筋肉を屈曲させたり、手指を屈曲させたりすることが出来ないのであり、そのような状態で発揮される手指の浅屈筋や深屈筋は、到底、有効に増強できるものではなかったのである。
特開2005−305080号公報 特開2008−212589号公報 特開2000−262647号公報 国際公開WO2004/028645号
本発明は上述の如き事情を背景として為されたものであり、その解決課題とするところは、人の手指や手首の筋力増強を効率的に図ることのできる新規な構造の運動用具とそれを用いた新規な筋力トレーニング方法を提供することにある。
特に、本発明は、浅指屈筋や深指屈筋などの手指の筋肉を特異的に且つ効率的に増強することも可能であり、例えば野球等の投球に際して使用する筋力増強などに効果的である新規な構造の運動用具とそれを用いた新規な筋力トレーニング方法を提供することを、目的とする。
かかる課題を解決するために為された本発明の特徴とするところは、長手状の本体部分における長手方向一方の基端側がロッド状の把持部とされている一方、該本体部分の長手方向他方の先端側にはウェイト部が設けられており、且つ、前記把持部における前記ウェイト部側の位置には、該把持部から伸ばされた指先を押し付けることの出来る指先押え部が該把持部に対して相対位置を固定されて設けられていると共に、該指先押え部が球面形状とされている運動用具にある。
本発明の運動用具では、把持部を掌と指で握って持ち、その状態から任意の1本、2本または3本の指を伸ばして、その伸ばした指先の腹を指先押え部に重ね合わせて押し付けた状態で運動を行うことが出来る。かかる運動は、例えばウェイト部等に作用する重力に抗して、手指の筋肉を伸縮させたり、手首の筋肉を伸縮させたり、手指や手首の筋肉を静的に特定状態に保持したり等、各種の態様が採用され得る。
そして、このような運動に際して、伸ばした指先を指先押え部に押し付けた指には、その筋肉に対して積極的に負荷を及ぼすことが出来、従来では極めて困難であった指筋に対して効率的なトレーニングを行うことが可能となる。また、トレーニングに際しては、伸ばした指の各関節の曲げ程度を適宜に調節することも可能であり、それによって、複数の指筋のなかでも特定の筋肉に対して及ぼされる負荷を大きくしたり等の調節や、指を浅く曲げた時に力を発揮する浅指屈筋と指を深く曲げた時に力を発揮する深指屈筋とを選択的にトレーニングすること等も可能となる。
その結果、本発明の運動用具を用いれば、例えば野球等の球技での投球や投擲競技において、最終的にボール等に力を伝えるのに重要な指の筋肉を直接に且つ効率的にトレーニングすること等が可能となるのである。
また、上述のとおり、本発明の運動用具では、前記指先押え部が球面形状とされている態様が、採用されている。
これにより、特に球技の投球動作に際して必要とされる手指の筋力を一層効率的にトレーニングすることが可能となる。蓋し、指先押え部に押し付ける指先を、実際の投球動作に際して球に当たる指先と同様な状態で、当該指先押え部に当てて押し付けつつトレーニングすることが出来るからである。なお、指先押え部において指先が押し付けられる部分だけが、対象となる球技で使用される球を模倣した大きさや形状の球面とされていれば良く、指先が当たらない部分の形状は限定されない。即ち、運動用具の指先押え部には、球体を設ける必要はなく、半球体や部分球体等を設けるだけでも良い。
ところで、本発明の運動用具では、前記ウェイト部が、前記本体部分において着脱交換と位置変更との少なくとも一方を許容されることで、負荷調節機構が構成されていることが望ましい。
これにより、トレーニングに際して筋肉に及ぼす負荷の大きさを容易に調節することが可能となる。具体的には、例えば本体部分に装着するウェイト部を交換することによって、ウェイト部の質量を軽重変更したり、同じウェイト部を採用する場合でも、本体部分への装着位置を長手方向に変更することによって、手や指に作用する負荷の大きさであるモーメントを調節変更したりすることが可能となる。特に、ウェイト部の着脱交換と該ウェイト部の本体部分への装着位置変更との両者を併せて採用することで、負荷の大きさをより細かく調節することが可能となる。
また、本発明の運動用具では、前記把持部に対して、負荷マスが取り外し可能に装着され得る態様も、採用可能である。
すなわち、本体部分の長手方向においてウェイト部と反対の端部に設けられた把持部に対して負荷マスを装着することで、本体部分の長手方向両端部分にウェイト部と負荷マスとを対称的に設けることが出来る。これにより、公知のダンベルと同様な構造を実現することが可能となり、本発明の運動用具を利用して、別途にダンベルを購入することなく、ダンベルを構成してダンベル運動を行うことが可能となる。
さらに、本発明は、前述の如き目的を達成するために、上述の如き構造とされた本発明に従う新規な運動用具を用いて行われる特定の筋力トレーニング方法をも、特徴とする。即ち、かかる筋力トレーニング方法は、上述の本発明に従う構造とされた運動用具を用い、該運動用具における前記把持部を手で把持させると共に、該把持部を把持せしめた手の指の一部を該把持部から伸ばさせて該指の先を前記指先押え部に重ね合わせた状態で、該手指と手首部分との少なくとも一方を繰り返して屈曲させて前記ウェイト部を変位せしめることにより手の筋力増強を図る筋力トレーニング方法である。
このような本発明に従う筋力トレーニング方法によれば、前述のとおり、指先押え部に指先を押し付けた指の筋肉に対して積極的且つ効率的に負荷を及ぼすことで、従来では極めて困難であった指筋に対して有効なトレーニングを行うことが出来るのである。
本発明によれば、従来の運動用具ではトレーニングが困難であった指筋に対して効率的なトレーニングを行うことが可能となる。例えば野球での投球や投擲競技で要求される指筋を、実際に要求される動きに近似させた状態で鍛練することも出来ることから、実効性に優れたトレーニングが実現可能となる。
本発明の一実施形態としての運動用具の正面図。 図1に示した運動用具の縦断面図。 図1に示した運動用具を用いて行われる本発明の筋力トレーニング方法に従う運動の一態様を説明するための説明図。 図1に示した運動用具を用いて行われる本発明の筋力トレーニング方法に従う運動の別態様を説明するための説明図。 図1に示した運動用具を用いて行われる本発明の筋力トレーニング方法に従う運動の更に別態様を説明するための説明図。 図1に示した運動用具を用いて行われる本発明の筋力トレーニング方法に従う運動の更に別態様を説明するための説明図。 図1に示した運動用具を用いて行われる本発明の筋力トレーニング方法に従う運動の更に別態様を説明するための説明図。 本発明の第二の実施形態としての運動用具の縦断面説明図であり、(a)及び(b)は互いに変形状態を示す。 本発明の参考形態としての運動用具の正面説明図であり、(a)及び(b)は互いに変形状態を示す。 本発明の参考形態としての運動用具の斜視説明図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。先ず、図1〜2には、本発明の一実施形態としての運動用具10が示されている。
かかる運動用具10は、長手ロッド形状の本体部分12を備えている。この本体部分12において、図中の右側に位置する長手方向(軸方向)の一方の端部側である基端側が把持部14とされている。また、本体部分12の長手方向の他方の端部側である先端側は、ウェイト部16とされている。更に、これら把持部14とウェイト部16の間に位置する、本体部分12の長手方向中間部分には、指先押え部18が設けられている。
より詳細には、前記本体部分12は、金属等の剛性材で形成されており、円形外周面をもって軸方向に延びる中実又は中空の円形ロッド状を呈している。また、本体部分12の外周面には、ウェイト部16を構成する部分、即ち先端側から軸方向に所定長さで延びる部分において、雄ねじ20が形成されている。
そして、この本体部分12の基端側に対してグリップ22が装着されることにより、前記把持部14が構成されている。かかるグリップ22は、円筒形状を有しており、本体部分12の基端側から外挿されて本体部分12の外周面に密着状態で、位置固定に装着されている。なお、本体部分12の基端側の端面には、安全のために半球形状のラウンドエッジ24が設けられている。このラウンドエッジ24は、本体部分12に形成されていても良いし、グリップ22に設けられていても良い。
なお、グリップ22は、本体部分12に対して接着されていても良いし、例えば円筒形状の成形体の他、テープ等を本体部分12の外周面に巻き付けて全体として円筒形状をもって形成されていても良い。また、かかるグリップ22は、ゴムや樹脂等の手に馴染む程度の硬度を有する材料で、手の滑りを抑えるような表面性状をもって形成されていることが好適であり、抗アレルギー材質であることが望ましい。
また、本体部分12の太さは、グリップ22を人が掌と指で掴んで把持できるように、使用者の手の大きさ等を考慮して、グリップ22の外径寸法が10〜50mmの範囲内に設定されるようにすることが好適である。更にまた、本体部分12の長さは、グリップ22を人が把持して不安なく動かすことができるように、使用者の体格や筋力等を考慮して、本体部分12の全長寸法が20〜100mm程度の範囲内に設定されるようにすることが好適である。
一方、本体部分12の先端側には、そこに形成された雄ねじ20に対して螺合されることにより、重り26が装着されており、それによってウェイト部16が構成されている。この重り26は、比重の大きい鉄等の金属製であり、環状のブロック形状を呈している。そして、重り26の中心孔28の内周面には、雌ねじが形成されており、この雌ねじが本体部分12の雄ねじ20に螺合されることにより、重り26が本体部分12の先端側からねじ込まれ、容易に外れてしまわない状態で取り付けられている。
なお、重り26は、使用者や目的等に応じてトレーニングの負荷を調節できるように、複数種類の質量のものを取り揃えておき、それらの中から適当なものを選択して本体部分12に装着できるようにすることが望ましい。また、重り26は、一個或いは任意の複数個を装着できるように、本体部分12の雄ねじ部20は、重り26の軸方向厚さ寸法よりも大きくされていることが望ましい。
更にまた、重り26の装着位置を、本体部分12の長手方向に変更して、力点となる把持部14からの離隔距離を適宜に変更可能として、把持部14を把持する手指に及ぼされる負荷を調節可能とすることが好適である。本実施形態では、重り26が本体部分12に対して螺着されていることから、本体部分12に対して重り26を相対回転させることで、重り26の螺着位置を本体部分12の長手方向で任意に設定することが出来る。なお、重り26の螺合位置を強固に位置決めする場合には、複数の重り26を相互に締め付けて位置決め力を得たり、別体の位置決めナットを装着することも可能である。
尤も、本体部分12に対する重り26の取付構造は、例示の螺合構造に限定されるものでなく、例えば、本体部分12の外周面と重り26の中心孔28の内周面との間に設けた凹凸部による嵌合構造を採用したり、重り26に対して軸直角方向に螺着せしめた固定ボルトを締め込んで本体部分12の外周面に当該固定ボルトの先端を押し付けて固定したり、本体部分12に挿通される固定ピンを用いて重り26を位置決めしたり等する公知の構造が、任意に採用可能である。
さらに、本体部分12の長手方向中間部分には、そこに押え部材30が取り付けられることによって、基端側に設けられた把持部14と先端側に設けられたウェイト部16との間に位置して指先押え部18が設けられている。本実施形態の押え部材30は、球状体であり、表面を手指の力で押圧しても大きく変形しない程度に硬質であることが望ましく、且つ小さな凹凸を付する等により手の滑りを抑えるような表面性状をもって形成されていることが好適である。この押え部材30には、中心を通って径方向に貫通する取付孔32が形成されており、この取付孔32に本体部分12が挿通されることにより、本体部分12の長手方向中間部分に位置決めされて固定的に取り付けられている。
なお、押え部材30は、本体部分12に対して、軸方向だけでなく周方向(本体部分12の中心軸回りの回転方向)においてもの何れにおいても、手指で及ぼされる程度の外力では移動しない程度の固着力をもって固定されていることが望ましい。特に、押え部材30の本体部分12への軸方向における位置決めは、本体部分12に装着されたグリップ22と重り26の間で押え部材30を挟んで位置決めすることによって実現することも可能である。周方向の位置決め力も、それらグリップ22と重り26に対する押え部材30の当接面における摩擦力や、かかる当接面に凹凸係合部を形成すること等によって、得ることが可能である。
さらに、例えば押え部材30をゴムやエラストマー等の或る程度の弾性を有する材料で形成し、取付孔32の内径を本体部分12の装着部位の外径よりも僅かに小さくすることで、押え部材30の弾性を利用して本体部分12の外周面に密着固定しても良いし、例えば押え部材30と本体部分12の間に跨がって位置決め用のピンやボルト等を装着する等しても良い。押え部材30を本体部分12に対して接着しても良いが、このように押え部材30の弾性固着力や位置決め用ピン等を利用することにより、押え部材30を本体部分12に対して着脱可能とし、必要に応じて押え部材30を交換することも可能になる。
上述の如き構造とされた本実施形態の運動用具10を用いて、手指の筋肉をトレーニングする方法について、以下に説明する。
それには、先ず、図3に示されているように、使用者(トレーニー)が、運動用具10の把持部14のグリップ22に対して、手40の掌と指を周方向に巻き付けて包むようにして握って持つ。また、手40の5本の指のうちの何れかトレーニングしたい一部の適数本の指は、グリップ22を握らずに伸ばす。なお、図3に例示した実施形態では、第二指(示指)42と第三指(中指)44とを伸ばした状態となっている。
そして、これら伸ばした指42,44は、グリップ22から、本体部分12の外周面に沿って長手方向で中央部分に向かって延びるようにする。これらの指42,44の指先は、グリップ22を超えて指先押え部18まで延び出しており、各指先の腹を、押え部材30の表面に重ね合わせる。
すなわち、このような把持状態では、運動用具10が、使用者の掌の手首側部分(掌底部分)と伸ばした指42,44の指先部分との2箇所で支えられている。そして、掌底部分では第一指と第四,五指とによって周囲を保持されている一方、伸ばした指42,44の指先部分では、各指42,44の腹側が、押え部材30の表面に対して強く押し付けられた状態とされる。
このような把持状態下で、例えば図3に示すように伸ばした指42,44が本体部分12の下側に位置し、それら各指42,44の指先が押え部材30を下方から支えるようにしたままで、手首46を上下方向に繰り返して往復屈曲させる。これにより、運動用具10を、把持部14の基端側を中心としてウエイト部16の先端側を大きく上下動させることが出来る。その結果、ウエイト部16等の重量を利用して、手首46及び伸ばした各指42,44の各関節を屈曲させるのに必要とされる筋肉に負荷を与えて手の筋力増強を図るトレーニングをすることが出来る。
また、そのような手首46の往復屈曲と同時に、或いは手首46を所定角度に保持したままで、伸ばした各指42,44の各関節を上下方向に繰り返して往復屈曲させても良い。これにより、各指42,44の各関節を屈曲させるのに必要とされる筋肉に対して、一層効率的に負荷を与えて手の筋力増強を図るトレーニングが可能となる。
このように、本発明の運動用具10を用いれば、従来の運動用具では困難であった指筋に対して効率的なトレーニングを行うことが可能となるのであり、それ故、例えば野球での投球や投擲競技で要求される指筋を、実際に要求される動きに近似させた状態で鍛練することも出来ることから、実効性に優れたトレーニングが実現可能となる。
なお、本発明の運動用具10を用いたトレーニングの具体的態様は限定されるものでなく、一般的なダンベル等と同様に各種態様で各筋肉に対して多様な刺激を与えることが出来る。
具体的に例示すると、図4に示されているように、グリップ22から伸ばした第二指(示指)42と第三指(中指)44とを、押え部材30に対して両側から挟み込むようにして押し付けて持つことも出来る。この状態は、例えば野球でフォークボールを投げる際のボールの持ち方に似ていることから、かかる状態で、手首46や指の各関節を屈曲させるように運動を行うことで、特にフォークボールの投球に際して必要とされる手の筋肉を効果的にトレーニングすることが可能となる。
なお、図4では、掌を下方に向けて運動用具10を持っており、この状態から下方に向けて運動用具10の先端側を振り下ろすような動きを発現させるトレーニングを行うことも出来るし、図3に示されているように掌を上方に向けて運動用具10の先端側を持ち上げるような動きを発現させるトレーニングを行うことも、勿論可能である。このように同じ運動用具10を用いても、運動の態様を変えることにより、鍛練する筋肉の部位や、速筋と遅筋などの筋肉の種別などを適宜に異ならせることも可能となる。
また、本発明の運動用具10は、基端側に把持できるグリップ22を持ち、先端側にウェイト部16を有していることから、例えば図5に示されるように掌と5本の指でグリップ22を握ってウェイト部16を第二指42側に突出位置させて持ったり、或いは図6に示されるように掌と5本の指でグリップ22を握ってウェイト部16を小指側に突出位置させて持ったりできる。そして、それら図5や図6に示すように、本体部分12が略水平方向に延びる状態から、手首46を繰り返して屈曲させてウェイト部16が上下動するように運動することで、手首46の側方筋を鍛練することも可能である。これにより、ラディアルベントおよびアルナルベントと言われる運動ができる。
更にまた、例えば図7に示されるように、掌と5本の指で握ったグリップ22からウェイト部16が親指側で上方に突出位置するように持つことも出来る。そして、かかる図7に示すように本体部分12が略鉛直方向に延びる状態から、手首を繰り返して捩じってウェイト部16が左右に揺動するように運動することで、手首46を回動させる回旋筋を鍛練することも可能である。これは、所謂ズピネーション及びプロネーションの運動となる。また、本体部分12をやや前方に突き出すようにして横向きの8の字(∞状)を描くような軌跡をもって、ウェイト部16を揺り動かすことで、手首46を揺動させる全ての前腕筋群を鍛練することも可能である。これは、エイトフィギュアと称される運動となる。
以上、本発明の第一の実施形態としての運動用具10と、それを用いた幾つかの運動方法について説明してきたが、本発明は、かかる具体的な説明によって限定的に解釈されるものでない。
なお、運動用具の具体的な形状は、上述の如き形状に限定されるものではない。以下に、好適に採用され得る実施形態の運動用具を幾つか例示するが、本発明が、以下に記載の如き態様に限定されるものではないことが、理解されるべきである。なお、以下の説明において、上述の第一の実施形態と同様な構造とされた部材および部位については、それぞれ、図中に、第一の実施形態と同一の符号を付することにより、それらの詳細な説明を省略する。
例えば、図8(a),(b)に示された第二の実施形態としての運動用具50のように、指先押え部18を本体部分12の基端側から取り外し可能とし、本体部分12の中央部分にグリップ52を装着すると共に、本体部分12の基端側にも、先端側と同様に負荷マスとしての重り54,56を装着可能とすることが出来る。これにより、本発明の運動用具50を変形させて、図8(b)に示されているように、ダンベル58を構成することも可能となる。なお、ダンベル58として用いる場合には、本体部分12の中央部分には、安定して把持できるようにグリップ60を装着することが好適である。
また、図9(a),(b)に示された参考形態としての運動用具64のように、本体部分12の長手方向中間部分に対して別体のスリーブ66を装着し、このスリーブ66によって、指先押え部68の形状等を変更可能にすることも出来る。例えば、図9(a)に示されているように、本体部分12の外周面上に平坦面や湾曲面等の適当な形状の押え面70を形成し、この押え面70に対して鍛練する指先が押し付けられる指先押え部72を構成することができ、更に、この指先押え面70を覆うスリーブ66を装着することにより、本体部分12に形成された押え面70とは異なる形状の押え面74を、スリーブ66の外周面(本実施形態では、円筒形状面)によって構成することも可能である。これにより、本体部分の外周面とスリーブ66の外周面とによって、異なる形状の押え面を選択的に実現することが可能となる。或いは、本体部分12に形成された特定形状の押え面74を円筒形状のスリーブ66で覆うことにより、前述の図8に示されている如きダンベルを構成する際の把持部を、円筒形状をもって本体部分12の長手方向中間部分に設けることも可能となる。
えば、図10に示された参考形態としての運動用具80のように、本体部分12の外周面上に広がって延び出す押え部材82を、本体部分12と一体形成し或いは別体で着脱可能に設けることにより、この押え部材82によって充分に広い面積の押え面84を形成することが出来る。特に、図10に示されている如き押え部材82では、略平面形状で本体部分12から広がる押え面84を充分な大きさ(面積)で形成することが出来、鍛練する指先をより安定して押し付けることが可能となる。
また、本発明の運動用具における把持部も、その形状や大きさ、長さ、構造等を変更可能とすることが出来る。例えば上述の第一の実施形態の運動用具10において、グリップ22を着脱可能とし、形状や太さ、長さ等を使用者の手の形状や大きさ、トレーニング目的等に応じて、異なるグリップ22に変更可能とすることが出来る。これにより、使用者の手の大きさ等に対応することが出来る他、例えば野球のバットやテニスラケット、投擲等の対象とするスポーツ競技の持手部分に対応した形状や大きさをグリップ22にもたせることで、トレーニング効果の更なる向上を図ることも可能となる。
10,50,64,80:運動用具、12:本体部分、14:把持部、16:ウェイト部、18,68,72:指先押え部、40:手、42:第二指(手指)、44:第三指(手指)、46:手首、54,56:重り(負荷マス)、66:スリーブ、70,74,84:押え面(指先押え部)

Claims (5)

  1. 長手状の本体部分における長手方向一方の基端側がロッド状の把持部とされている一方、
    該本体部分の長手方向他方の先端側にはウェイト部が設けられており、
    且つ、前記把持部における前記ウェイト部側の位置には、該把持部から伸ばされた指先を押し付けることの出来る指先押え部が該把持部に対して相対位置を固定されて設けられていると共に、該指先押え部が球面形状とされている
    ことを特徴とする運動用具。
  2. 前記ウェイト部が、前記本体部分において着脱交換と位置変更との少なくとも一方を許容されることで、負荷調節機構が構成されている
    請求項1に記載の運動用具。
  3. 前記本体部分における前記先端側が前記指先押え部よりも外方に突出する長さを有していると共に、該本体部分における該先端側の外周面には雄ねじが形成されており、該雄ねじを利用して、前記ウェイト部が該本体部分に対して装着されると共に前記指先押え部が該本体部分に対して位置固定されるようになっている請求項2に記載の運動用具。
  4. 前記把持部に対して、負荷マスが取り外し可能に装着されている請求項1〜の何れか1項に記載の運動用具。
  5. 請求項1〜の何れか1項に記載の運動用具を用い、
    該運動用具における前記把持部を手で把持させると共に、該把持部を把持せしめた手の指の一部を該把持部から伸ばさせて該指の先を前記指先押え部に重ね合わせた状態で、該手指と手首部分との少なくとも一方を繰り返して屈曲させて前記ウェイト部を変位せしめることにより手の筋力増強を図ることを特徴とする筋力トレーニング方法。
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