JP2015171286A - 自励式インバータ装置及びプラズマ発生装置 - Google Patents
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Abstract
Description
一般には出力電力値が数W程度のものが多く使用されているが、プラズマ発生装置などには、出力電圧が数kVで電力値が数十W以上の交流の出力を持つインバータ装置が使用される。
その出力電圧を一定電圧に維持するために、例えば特許文献1に見られるように、出力電圧を検出してフィードバック電圧を生成する。それによって、スイッチング素子のオン時間とオフ時間の比率(デューティ比)を制御するパルス幅変調(PWM)制御を行なっている。
また、インバータ装置は、上述と同様に電圧変換用トランスの一次側の励磁巻線に直流電圧をスイッチング素子でスイッチングして断続的に印加し、二次側の出力巻線に発生する交流高電圧をそのまま負荷へ出力する。
その場合、例えば特許文献2に見られるように、出力電圧の代わりに出力電流を検出して、それを電圧に置き換えてスイッチング素子に対するPWM制御を行うようにしたものもある。
その高電圧インバータ装置3は、図9に示すように別個のコアを持つ同じ特性の複数のトランスT1,T2によって昇圧トランス30を構成している。
そして、図示していない制御回路によってオン・オフ制御されるスイッチング素子Qによって入力端子a,b間に供給される入力電圧Vinをスイッチングして、各トランスT1,T2の並列に接続した励磁巻線Np1,Np2に同時に励磁電流を流して励磁する。
その各トランスT1,T2の出力巻線Ns1,Ns2を互いに直列に接続して、その各出力巻線Ns1,Ns2に誘起される電圧波形が重畳された出力電圧Voutを出力端子c,d間から負荷2に出力する。
負荷2は、例えばプラズマ発生装置の放電電極とカウンタ電極を有する放電部であり、パッシブ素子の静電容量である負荷容量Coを有する。
大気圧プラズマは、一般的に常圧で6kV以上の電圧が放電部に印加されると発生するといわれているフラズマ放電(誘電体バリヤ放電あるいは無声放電とも称される)によって生成される。
ここで、Vgs(Q)はスイッチング素子Qのドライブ電圧(ゲート・ソース間電圧)であり、一定周期の矩形は電圧である。Id(Q)はスイッチング素子Qのドレイン電流、すなわちトランスT1,T2励磁巻線Np1,Np2に流れる励磁電流の合成電流である。Voutは出力電圧であり、数kVの高い波高値を有する交流半波形状の電圧波形であるが、図示の都合上小さく示している。Ioは負荷2に流れる出力電流である。
その電圧共振回路の共振定数は上記Ls、Cs、Coである。しかし、電気経路上に強磁場がかかり、その共振定数が温度や線間長のずれなどから変化するため、高電圧で交番される出力電圧Voutは完全に基本波のみとはならず、歪の入った出力波形となる。したがって、出力電圧をフーリエ展開すると、高次数に交番されて減衰していく電圧に分解される。
出力電圧は、交番された電圧であり、その値は、数kVないし数十kV、平均出力電力は、数W乃至数十kWの範囲にある。
出力電圧の各時点の波高値が、Vout(t)=√2Vout・sin(ωt)でなる基本波の場合は、正弦波でなる関数上にある。ここでVoutは出力電圧値の実効値とする。
交番された電圧の各時点の波高値を制御するには、その波高値を時間のずれなく制御するのが望ましい。
また、トランス出力側に平滑回路の電解コンデンサなどによる保持時間があるため、制御の応答性が問題になることもない。
しかし、インバータ装置の出力電圧の波高値が変動しないことは、使用する機器においては当然必要であるが、インバータ装置の高電圧出力は交流であるために、全波であろうが半波であろうが、その波高値(ピーク電圧値)を一定に制御することは困難であった。
さらに、ダイナミックに負荷が変化した場合でも、ほぼ安定した出力電圧が得られることはさらに望ましい。
そのため、波高値電圧が降下し過ぎたり上昇し過ぎたりすることになる。最悪の場合は共振周波数ずれが生じ、共振状態の電圧印加時に、次のスイッチング周期のON状態で電流が流れると残電圧分の行き場のないエネルギーが過剰な電流になって共振が崩れてしまうことがある。それによって、スイッチング素子の電力耐量をオーバーして故障したり、あるいはトランスが飽和したりする。
そのため、このような高電圧インバータ装置では、人手によるつまみで入力供給電圧を設定し、設定した入力電圧で出力電圧を合わせ込むだけで、出力電圧値は常時監視していないのが一般であった。
この発明は、上述したような現状に鑑みてなされたものであり、出力が交流の自励式インバータ装置に対して、その出力電圧の波高値(ピーク電圧値)を応答性よく制御できるようにすることを目的とする。
〔第1の実施形態〕
この発明による自励式インバータ装置の第1の実施形態について、図1〜図6によって説明する。これらの図において、図9と対応する部分には同一の符号を付している。
まず、その自励式インバータ装置の概要を図1に示すブロック回路図によって説明する。
この自励式インバータ装置1の昇圧トランス10は、励磁巻線Np及び出力巻線Nsと帰還巻線Nhとを有する。11a,11bは対の入力端子であり、直流電圧もしくは直流成分に脈流が重畳された入力電圧Vinが入力される。その入力電圧Vinは、例えば商用電源の交流を全波整流して、あるいはそれをさらに平滑して生成することができる。
この実施形態では、スイッチング素子13としてNPN型のバイポーラトランジスタ(以下単に「トランジスタ」と称す)Trを使用しており、そのコレクタ・エミッタ間を励磁巻線Npと直列に接続している。
帰還巻線Nhには、励磁巻線Npに流れる励磁電流Icとは逆向きに電流が流れる(図1で上側の巻線端から電流が流出する)ように電圧Vhが発生する。
負荷2は、例えばプラズマ発生用の放電部であり、その具体例は後述する。
この自励式インバータ装置1は、スイッチング素子13が、入力電圧Vinによって起動回路14を通して供給される起動電圧Vstによって起動し、起動後は帰還巻線Nhに誘起される電圧Vhによって自励発振(自己発振)してオン・オフ動作する。そのオン(ON)の期間に励磁巻線Npに励磁電流を流し、オフ(OFF)の期間に出力巻線Nsから交流半波波形の出力電圧Vout を出力する。
ここでは、出力電圧Voutの波高値は電気設備に関する技術基準を定める省令に定められる高圧または特別高圧にあたるような電圧である。
模擬出力電圧発生部17は、出力電圧Voutと同期して対応し、波高値が出力電圧Voutより小さい波形の模擬出力電圧Vaを発生する。出力電圧Voutが高圧や特別高圧にあたるような高電圧の場合、この模擬出力電圧はその波高値が出力電圧Voutの少なくとも1/100以下であり、1/1000程度よりも小さいものがさらに好適である。模擬出力電圧は実際の出力電圧に対して問題にならない数V程度の信号レベルの電圧である。
そして、この第1の監視回路18は、模擬出力電圧Vaが発生していないと判断した第2の期間中に、第1の期間の長さに応じて出力信号SaをANDゲート15を開く論理レベルにする。
また、ANDゲート16が、第2の監視回路19の監視結果によって、第3の期間があった場合に、その第3の期間の長さに応じて、その直後の第2の期間内にスイッチング素子13をオンにするタイミングを遅らせる手段の機能を果たす。
しかし、第2の監視回路19によって模擬出力電圧Vaの波高値が設定値を超えていると判断された第3の期間及びその期間後一定期間だけは、ANDゲート16が閉じているため、帰還巻線に誘起される電圧VhがANDゲート16を通過できない。
トランジスタTrにベース電流が流れると、帰還巻線Nhにも電流が流れ、スイッチング素子13であるトランジスタTrがオンになり、昇圧トランス10の励磁巻線Npに励磁電流が流れてエネルギーが蓄積される。
したがって、昇圧トランス10の帰還巻線Nhに電流が流れるとスイッチング素子13がオンになり、帰還巻線Nhに電流が流れないとオフになる。その自例発振動作については、図2の説明において詳述する。
模擬出力電圧Vaの波高値が設定値を超えている第3の期間があった場合は、その後の励磁期間をその第3の期間の長さに応じて短縮し、次の出力電圧をかなり低下させて、模擬出力電圧Vaの波高値が設定値を超えないように制御する。それによって、出力電圧Voutの波高値が正常な範囲に戻るようにする。
この自励式インバータ装置1は、出力電圧として数十kVの高電圧を発生するインバータ装置を想定しているが、数Vのような低い出力電圧を発生するインバータ装置にも適用することが可能である。
次に、上述したこの発明の第1の実施形態である自励式インバータ装置1の具体的な回路例とその動作を説明する。
図2は、その第1の回路例を示す回路図であり、図1と同じ部分には同一の符号を付している。図3はその自励式インバータ装置1の模擬出力電圧の波高値が設定値以内だった場合の各部の動作を示すタイミングチャート、図4は模擬出力電圧の波高値が設定値を超えた場合の各部の動作を示すタイミングチャートである。
ANDゲート15,16は、いずれもPNP型のバイポーラトランジスタ(以下単に「トランジスタ」と称す)である。そして、ANDゲート15であるトランジスタQ3は、そのコレクタをトランジスタTrのベースに接続し、エミッタをANDゲート16であるトランジスタQ30のコレクタに接続し、ベースに第1の監視回路18の出力信号Saが印加される。ANDゲート16であるトランジスタQ30は、そのエミッタを直接又はコンデンサCPを介して昇圧トランス10の帰還巻線Nhの正側巻端に接続し、ベースに第2の監視回路19の出力信号Sbが印加される。
その第3次巻線Naは、昇圧トランス10の出力巻線Nsと共通のコアに、出力巻線Nsに比べて遥かに少ない巻数だけ巻かれている。そして、この第3次巻線Naによって、出力巻線Nsが発生する出力電圧Vout と同期して対応し、その波高値が出力電圧Voutより桁違いに小さい波形の模擬出力電圧Vaが発生される。
図3及び図4では、図示の都合上出力電圧Vout と模擬出力電圧Vaの電圧波形をほぼ同等の大きさで示しているが、実際には模擬出力電圧Vaの波高値は、出力電圧Voutの波高値より小さい。出力電圧Voutが高圧や特別高圧にあたるような高電圧の場合、この模擬出力電圧はその波高値が出力電圧Voutの少なくとも1/100以下であり、1/1000程度よりも小さいのがさらに好適である。但し、模擬出力電圧Vaの波高値は、出力電圧Voutの波高値に比例して変動する。
第1の監視回路18と第2の監視回路19は、第2の監視回路19の入力回路にツェナーダイオードZD1が介挿されている以外は、同じ回路構成になっている。
入力端子11a,11b間に入力電圧Vinが印加されると、起動回路14の抵抗Rsからスイッチング素子13であるトランジスタTrのベースに起動電圧Vstが印加され、トランジスタTrに抵抗Rsを通してベース電流が流れ始める。そして、トランジスタTrのベース・エミッタ間の電圧が、0.4〜0.7Vに達すると、トランジスタTrにベース電流に応じたコレクタ電流Icが流れ始めるが、昇圧トランス10の励磁巻線Npのインダクタンスの影響で、そのコレクタ電流は徐々に増加する。このコレクタ電流Icが、昇圧トランス10の励磁巻線Npに流れる励磁電流となる。
この自励方式は、昇圧トランス10がフライバック型で励磁エネルギーを蓄える方式であるため、励磁電流が徐々に増大する線形電流波形形状で、OFF時を考えると直角三角形状になる。そして、励磁電流であるトランジスタTrのコレクタ電流Icがベース電流のhfe倍に達すると、トランジスタTrはベース・エミッタ間の飽和電圧でON(オン)状態を維持できなくなり、急激にOFF(オフ)になる。hfeは電流増幅率である。
なお、トランジスタTrベース電流が流れなくなっても同様にオフになる。
自励発振が起動した後も、トランジスタTrのベースに起動電圧Vstが印加されているが、起動動回路14の抵抗Rsの抵抗値が大きいため、自励発振の周波数に対応してベース電流を流すことはできない。そのため、殆ど帰還巻線Nhの誘起電圧によって、トランジスタTrをオン・オフ動作させ、起動電圧Vstの影響は殆どない。
その動作を図3及び図4のタイミングチャートを参照して説明する。図3は模擬出力電圧の波高値が設定値以内だった場合、図4は模擬出力電圧の波高値が設定値を超えた場合の動作を説明するためのタイミングチャートである。
この両図において、Vout は出力電圧、Ioは出力電流、Vaは模擬出力電圧、IcはトランジスタTrのコレクタ電流すなわち昇圧トランス10の励磁電流の各波形を示す。
OP(out)は第1の監視回路18のオペアンプOPの出力側のトランジスタQ1のベースに印加される電圧の変化、OP2(out)は第2の監視回路19のオペアンプOP2の出力側のトランジスタQ11のベースに印加される電圧の変化をそれぞれ示す波形である。
昇圧トランス10の出力巻線Nsに出力電圧Vout が発生すると、それと同期して同じ期間に、模擬出力電圧発生部17である第3次巻線Naに模擬出力電圧VNaが発生し、それが第1の監視回路18と第2の監視回路19に入力する。その模擬出力電圧VNaの波高値は数V程度なので、それを容易に監視することができる。
それによって、フォトカプラPC1の受光素子がONになり、電源電圧VAAを抵抗で分圧した電圧がトランジスタQ2のベースに印加される。それによってトランジスタQ2がONになり、そのコレクタ電圧がハイレベルからローレベルになる。したがって、オペアンプOPの入力がローレベルになり、その出力電圧OP(out)も直ちにローレベルになるため、トランジスタQ1がOFFになる。
それによって、フォトカプラPC1の受光素子がOFFになり、トランジスタQ2がOFFになって、そのコレクタ電圧がローレベルからハイレベルになる。したがって、オペアンプOPの入力がハイレベルになり、その出力電圧OP(out)が図3に示すようにその時点から直線的に上昇し、所定のレベルを超えるとトランジスタQ1がONになる。
したがって、図3に示すようにトランジスタTrのコレクタ電流Ic(昇圧トランス10の励磁電流)が流れ始めて次第に増加する。
第1の監視回路18及びANDゲート15は、上述した動作を繰り返して、模擬出力電圧Vaが発生する期間である第1の期間が一定になるように、スイッチング素子13であるトランジスタTrのON期間を制御する。それによって、出力電圧Vout が発生する期間及びその波高値が一定になるように間接的に制御することになる。
また、第1の監視回路18の監視結果である出力信号Saによって、ANDゲートのトランジスタQ3のON/OFFを制御する。それによって、第2の期間内にスイッチング素子13のトランジスタTrを、帰還巻線Nhに2誘起される電圧Vhによってオンにする期間をその直前の第1の期間に応じて制御している。
したがって、トランジスタQ11がONになっており、そのコレクタ電圧である第2の監視回路19の出力信号Sbがローレベルなので、ANDゲート16のトランジスタQ30がONになっている。
そのため、ANDゲート16のトランジスタQ30はON状態のままであり、ANDゲート15のトランジスタQ3がONの期間には、帰還巻線NhからトランジスタTrのベース電流を流せる状態になっている。
それによって、フォトカプラPC2の受光素子がONになり、トランジスタQ10はベースに電源電圧VAAの分圧電圧が印加され、ベース電流が流れてONになるので、そのコレクタ電圧すなわちオペアンプOP2の入力電圧がローレベルになる。そのため、オペアンプOP2の出力電圧OP2(out)もローレベルになって、トランジスタQ11をOFFにする。
それによって、フォトカプラPC2の受光素子がOFFになり、トランジスタQ10をOFFにするので、そのコレクタ電圧すなわちオペアンプOP2の入力電圧がハイレベルになる。それにより、オペアンプOP2の出力電圧OP2(out)が図4に示すようにその時点から直線的に上昇し、あるレベルを超えるとトランジスタQ11がONになる。
そのため、トランジスタQ11のコレクタ電圧である第2の監視回路19の出力信号Sbがローレベルになり、ANDゲート16のトランジスタQ30をONにする。
それによって、昇圧トランス10の励磁巻線Npに励磁電流を流す期間を短くし、昇圧トランス10に蓄えるエネルギーを減らして、次に発生する出力電圧の波高値を下げるように制御する。
これによって、何らかの原因で出力電圧Vout の波高値が異常に高くなったような場合でも、速やかに正常な波高値の状態に戻すことができる。
また、この第2の監視回路19の監視結果である出力信号Sbによって、ANDゲート16のトランジスタQ30のON/OFFを制御する。それによって、上記第3の期間があった場合にその第3の期間の長さに応じて、その直後の模擬出力電圧Vaが発生していない第2の期間内に、スイッチング素子13のトランジスタTrをオンにするタイミングを遅らせるように制御する。
次に、図1によって説明した自励式インバータ装置1の具体的な第2の回路例を図5に示す。
この第2の回路例は、模擬出力電圧発生部17を昇圧トランス10の出力巻線Nsの一部とした点以外は、図2によって説明した第1の回路例と同じである。
この模擬出力電圧発生部17は、昇圧トランス10の出力巻線Nsの数ターンの部分からタップを出し、出力巻線Ns全体によって発生する出力電圧Vout に同期して対応し、前述の実施形態と同様に波高値が出力電圧Voutより小さい波形の模擬出力電圧Vaを発生する。
その各回路の構成及び動作は、前述した第1の回路例と同じである。この第2の回路例によれば、昇圧トランス10に図2に示した第1の回路例の第3次巻線Naを設けなくて済む。
次に、図1によって説明した自励式インバータ装置1の具体的な第3の回路例を図6に示す。
この第3の回路例は、上記第2の回路例に、スイッチング素子13であるトランジスタTrが、昇圧トランス10の帰還巻線Nhに誘起される電圧によって自励発振してオン・オフ動作を開始した後、起動電圧の供給を遮断する回路を追加したものである。それ以外の各回路の構成及び動作は、前述した第2の回路例と同じである。
その抵抗R9と並列にフォトカプラの受光素子PC9bを接続し、そのフォトカプラの発光素子PC9aを、ANDゲート15のトランジスタQ3とトランジスタTrのべースとの間に介挿している。抵抗R8,R9は電流を殆ど流さないような抵抗値が大きい抵抗である。
そのため、入力電圧Vinが供給されると、抵抗Rs及びトライアックTR1を通して、トランジスタTrのベースに起動電圧Vstを印加してベース電流を流し、トランジスタTrをオン状態にして起動することができる。
それによって、トライアックTR1が非導通状態になり、起動回路14からトランジスタTrへの起動電圧Vstの供給を遮断する。抵抗R8は抵抗値が大きいので、この抵抗R8を通してトランジスタTrのベース電流を流すことはできない。
なお、自励発振によりトランジスタTrがオン・オフ動作すると、そのベース電流は断続するが、自励発振の周波数が高いため、発光素子PC9aはその発光状態を継続しているのとほぼ同様な状態になる。
この実施形態では、帰還巻線NhからトランジスタTrのベースに流れる電流をフォトカプラによって検出して、起動回路のトライアックTR1をターンオフするようにしたが、これに限るものではない。入力電圧Vinが直流の場合は、トライアックに代えてサイリスタ(SCR)を使用することができる。
次に、この発明による自励式インバータ装置の第2の実施形態を図7によって説明する。図7はその概要を示す図1と同様なブロック回路図であり、図1と同じ部分には同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
この第2の実施形態の自励式インバータ装置1′が第1の実施形態の自励式インバータ装置1と相違するのは、昇圧トランス10′を、別個のコアを持つ同じ特性の複数のトランスT1,T2によって構成した点である。
各トランスT1,T2は、それぞれ出力電圧が共振の鋭さに比例する共振トランスであるのが望ましい。
昇圧トランス10′を構成するトランスの数は3個以上でもよい。また、複数の各トランスの出力巻線を互いに並列に接続すれば、出力電圧は1個のトランスの場合と同等になるが、出力電流を倍増して、各出力巻線を直列に接続した場合と出力電力を同等にすることができる。
複数の各トランスの励磁巻線を直列に接続して、同時に励磁電流を流すようにしてもよい。
そのため、複数のトランスが完全に同じ特性を持つようにするのは難しいが、帰還巻線や第3次巻等の出力電力量は小さいので問題はない。
起動回路14、第1の監視回路18及び第2の監視回路19等は、図2、図5又は図6に示した回路例と同様でよい。図6の回路例と同様に起動電圧の供給を遮断する回路を設けてもよい。
この発明の対象とする自励式インバータ装置は、出力電圧が実効値で6kV以上のような高電圧であるため、それを直接検出しようとすると、その検出素子の許容耐圧を確保するために多数の検出素子を直列に接続して使用しなければならない。そのため、その検出素子の寄生インダクタンスにより、検出に遅延時間を要するので応答性が悪くなり、検出損失も増大する。
しかし、この発明の第1の実施形態路では、出力電圧Vout と同期して対応し、波高値がその出力電圧より小さい(例えば、1/1000から1/100程度)の模擬出力電圧Vaを発生させる模擬出力電圧発生部17を設けている。
第1の監視回路18は、模擬出力電圧Vaが発生している第1の期間と発生していない第2の期間とを監視する。
模擬出力電圧Vaが発生している第1の期間は、昇圧トランス10に蓄えられたエネルギーが放出され、出力回路に共振が発生して出力巻線Nsに出力電圧Vout が発生している期間(時間)である。
スイッチング素子13であるトランジスタTrのオン・オフによって、この第1の期間と第2の期間とが交互に繰り返し生じる。
そこで、この第1の監視回路18の監視結果である出力信号Saによって、第2の期間内に帰還巻線Nhに誘起される電圧Vhによってスイッチング素子13をオンにする期間を、その直前の第1の期間の長さに応じて制御する。そのための手段としてANDゲート15を設けている。
したがって、模擬出力電圧Vaの波高値が設定値を超えた場合は、出力電圧Vout の波高値が上限値としたい値を超えたと推定される。
それによって、昇圧トランス10に励磁電流が流れる時間をさらに短縮して、蓄えるエネルギーを大幅に減らし、次の第1の期間に発生する出力電圧Vout の波高値が上限値としたい値を超えなくなるように制御する。
そのため、出力電圧が発生している期間(時間)である第1の期間を検出し、その期間に応じてスイッチング素子13の次のオン期間、すなわち昇圧トランス10に励磁電流を流す期間を制御する。それによって、負荷で必要な電力が変動しても出力電圧をほぼ一定に保つようにすることが可能になる。
より具体的には、例えば出力電圧の予定値が10KVの場合に、出力偏差0.5%以内にすることが可能である。
したがって、実効値が十数kVの交番される出力電圧で、数十Wから数kWまでの出力電力を、比較的変化の少ない安定した電圧で得ることができる。
さらに、第2の監視回路19とANDゲート16を設けることによって、何らかの原因で、出力に異常なピーク電圧が発生したときでも、速やかにそれを正常に戻すようにスイッチング素子を制御することができ、出力電圧を一層安定させることができる。
上述した各実施形態においては、スイッチング素子13としてバイポーラトランジスタを用いて自励発振させるようにしたが、MOSFETやIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)、あるいは今後開発される新たなスイッチング素子なども使用できる。
また、より大きな出力電力が必要であったり、より高電圧が必要であったり、あるいは入力電圧が高く、その変動が大きい場合などの使用条件仕様により、トランジスタ等の複数のスイッチング素子を併設することもできる。その各スイッチング素子に個々に起動回路を設けることにより、並列の動作機能が可能になり、大きな電力を取り出せる。
例えば、前述した各実施形態におけるANDゲート15からスイッチング素子に流れる電流を二つのフォトカプラなどで検出して、起動完了まで(安定して自励発振した状態になるまで)は電流駆動スイッチング素子のみをドライブする。起動完了後は、電圧駆動スイッチング素子をドライブし、電流駆動スイッチング素子はオフ状態のままにするように切り替える。このようにすることによって、高電圧で高電流の出力をより安定的に取り出すことが可能になる。
上述した自励式インバータ装置1又は1′がプラズマ発生装置の電源部である場合、負荷2は、例えば図8に示すような放電電極21とカウンタ電極22を有するプラズマ発生用の放電部であり、負荷容量Coを有する。その放電電極21とカウンタ電極22の間に出力電圧Voutを印加することによってプラズマ放電を発生する。
図8に示す放電部(負荷2)は、複数本(図示の例では15本)の放電電極21と、それに対向するカウンタ電極22と、その放電電極21とカウンタ電極22との間に介在する誘電体23とによって構成されている。
放電電極21と誘電体23との間も間隔を拡げて示しているが、実際には、表面改質を施す印刷用紙等のシート材が通過できる程度の隙間があればよい。
それによって、各放電電極21とカウンタ電極22との間の大気圧中で、大気圧プラズマ放電の一種である沿面放電もしくは無声放電、または沿面放電と無声放電の複合放電による誘電体バリヤ放電を発生させることができる。放電電極21とカウンタ電極22との間に印加する電圧は、正負逆転してもその作用効果に殆ど差異はない。
それは、プラズマにより、空気中の成分やシート材自体に含まれている成分によって形成される種々の親水性官能基等の基が、シート材の表面に形成されて表面エネルギーが高くなることによって進行する。
また、この発明による自励式インバータ装置は、プラズマ発生装置に限らず、半導体ウエハー接着装置、画像処理機器、塗装装置、蛍光ランブ等の照明機器、空気清浄機、放電機器、液晶TVのバックライト、除菌装置など、種々の装置の高電圧電源装置に利用できる。
また、この発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に記載された技術的特徴を有する以外は、何ら限定されるものではないことは言うまでもない。
さらに、以上説明してきた各実施形態の回路例、動作例及び変形例等は、適宜変更又は追加し、あるいは一部を削除してもよく、相互に矛盾しない限り任意に組み合わせて実施することも可能であることは勿論である。
10,10′:昇圧トランス 11a,11b:入力端子
12a,12b:出力端子 13:スイッチング素子 14:起動回路
15,16:ANDゲート 17:模擬出力電圧発生部
18:第1の監視回路 19:第2の監視回路
21:放電電極 21a:金属線 21b:誘電体(絶縁体)
22:カウンタ電極 23:誘電体 24,25:給電線
T1,T2:トランス Np,Np1,NP2:励磁巻線
Ns,Ns1,Ns2:出力巻線 Nh:帰還巻線 Na:第3次巻線
Tr:スイッチング素子としてのバイポーラトランジスタ(トランジスタ)
Q1,Q2,Q3,Q10,Q11,Q30:バイポーラトランジスタ(トランジスタ)
D1,D2,D3,D11:ダイオード PC1,PC2:フォトカプラ
OP,OP2:オペアンプ GND:グランド(アース)
Rs:起動回路の抵抗 R1〜R10:抵抗 TR1:トライアック
C1〜C3,C10,C20,CP:コンデンサ
Vin:入力電圧 Vout:出力電圧 Vst:起動電圧 Va:模擬出力電圧
Vh:帰還巻線に誘起される電圧 Co:負荷容量
負荷2は、例えばプラズマ発生装置の放電電極とカウンタ電極を有する放電部であり、パッシブ素子の静電容量である負荷容量Coを有する。
大気圧プラズマは、一般的に常圧で6kV以上の電圧が放電部に印加されると発生するといわれているプラズマ放電(誘電体バリヤ放電あるいは無声放電とも称される)によって生成される。
ここで、Vgs(Q)はスイッチング素子Qのドライブ電圧(ゲート・ソース間電圧)であり、一定周期の矩形は電圧である。Id(Q)はスイッチング素子Qのドレイン電流、すなわちトランスT1,T2の励磁巻線Np1,Np2に流れる励磁電流の合成電流である。Voutは出力電圧であり、数kVの高い波高値を有する交流半波形状の電圧波形であるが、図示の都合上小さく示している。Ioは負荷2に流れる出力電流である。
そのため、波高値電圧が降下し過ぎたり上昇し過ぎたりすることになる。最悪の場合は共振周波数ずれが生じ、共振状態の電圧印加時に、次のスイッチング周期のON状態で電流が流れると残電圧分の行き場のないエネルギーが過剰な電流になって共振が崩れてしまうことがある。それによって、スイッチング素子の電力耐量をオーバーして故障したり、あるいはトランスが飽和したりする。
この実施形態では、スイッチング素子13としてNPN型のバイポーラトランジスタ(以下単に「トランジスタ」と称す)Trを使用しており、そのコレクタ・エミッタ間を励磁巻線Npと直列に接続している。
模擬出力電圧発生部17は、出力電圧Voutと同期して対応し、波高値が出力電圧Voutり小さい波形の模擬出力電圧Vaを発生する。出力電圧Voutが高圧や特別高圧にあたるような高電圧の場合、この模擬出力電圧はその波高値が出力電圧Voutの少なくとも1/100以下であり、1/1000程度よりも小さいものがさらに好適である。模擬出力電圧は実際の出力電圧に対して問題にならない数V程度の信号レベルの電圧である。
なお、トランジスタTrにベース電流が流れなくなっても同様にオフになる。
自励発振が起動した後も、トランジスタTrのベースに起動電圧Vstが印加されているが、起動回路14の抵抗Rsの抵抗値が大きいため、自励発振の周波数に対応してベース電流を流すことはできない。そのため、殆ど帰還巻線Nhの誘起電圧によって、トランジスタTrをオン・オフ動作させ、起動電圧Vstの影響は殆どない。
この両図において、Vout は出力電圧、Ioは出力電流、Vaは模擬出力電圧、IcはトランジスタTrのコレクタ電流すなわち昇圧トランス10の励磁電流の各波形を示す。
OP(out)は第1の監視回路18のオペアンプOPの出力側のトランジスタQ1のベースに印加される電圧の変化、OP2(out)は第2の監視回路19のオペアンプOP2の出力側のトランジスタQ11のベースに印加される電圧の変化をそれぞれ示す波形である。
昇圧トランス10の出力巻線Nsに出力電圧Vout が発生すると、それと同期して同じ期間に、模擬出力電圧発生部17である第3次巻線Naに模擬出力電圧Vaが発生し、それが第1の監視回路18と第2の監視回路19に入力する。その模擬出力電圧Vaの波高値は数V程度なので、それを容易に監視することができる。
それによって、フォトカプラPC1の受光素子がONになり、電源電圧VAAを抵抗で分圧した電圧がトランジスタQ2のベースに印加される。それによってトランジスタQ2がONになり、そのコレクタ電圧がハイレベルからローレベルになる。したがって、オペアンプOPの入力がローレベルになり、その出力電圧OP(out)も直ちにローレベルになるため、トランジスタQ1がOFFになる。
それによって、フォトカプラPC1の受光素子がOFFになり、トランジスタQ2がOFFになって、そのコレクタ電圧がローレベルからハイレベルになる。したがって、オペアンプOPの入力がハイレベルになり、その出力電圧OP(out)が図3に示すようにその時点から直線的に上昇し、所定のレベルを超えるとトランジスタQ1がONになる。
したがって、図3に示すようにトランジスタTrのコレクタ電流Ic(昇圧トランス10の励磁電流)が流れ始めて次第に増加する。
また、第1の監視回路18の監視結果である出力信号Saによって、ANDゲート15のトランジスタQ3のON/OFFを制御する。それによって、第2の期間内にスイッチング素子13のトランジスタTrを、帰還巻線Nhに誘起される電圧Vhによってオンにする期間をその直前の第1の期間に応じて制御している。
そのため、複数のトランスが完全に同じ特性を持つようにするのは難しいが、帰還巻線や第3次巻線の出力電力量は小さいので問題はない。
起動回路14、第1の監視回路18及び第2の監視回路19等は、図2、図5又は図6に示した回路例と同様でよい。図6の回路例と同様に起動電圧の供給を遮断する回路を設けてもよい。
この発明の対象とする自励式インバータ装置は、出力電圧が実効値で6kV以上のような高電圧であるため、それを直接検出しようとすると、その検出素子の許容耐圧を確保するために多数の検出素子を直列に接続して使用しなければならない。そのため、その検出素子の寄生インダクタンスにより、検出に遅延時間を要するので応答性が悪くなり、検出損失も増大する。
しかし、この発明の第1の実施形態では、出力電圧Vout と同期して対応し、波高値がその出力電圧より小さい(例えば、1/1000から1/100程度)の模擬出力電圧Vaを発生させる模擬出力電圧発生部17を設けている。
10,10′:昇圧トランス 11a,11b:入力端子
12a,12b:出力端子 13:スイッチング素子 14:起動回路
15,16:ANDゲート 17:模擬出力電圧発生部
18:第1の監視回路 19:第2の監視回路
21:放電電極 21a:金属線 21b:誘電体(絶縁体)
22:カウンタ電極 23:誘電体 24,25:給電線
T1,T2:トランス Np,Np1,NP2:励磁巻線
Ns,Ns1,Ns2:出力巻線 Nh:帰還巻線 Na:第3次巻線
Tr:スイッチング素子としてのバイポーラトランジスタ(トランジスタ)
Q1,Q2,Q3,Q10,Q11,Q30:バイポーラトランジスタ(トランジスタ)
D1,D2,D3,D11:ダイオード PC1,PC2:フォトカプラ
OP,OP2:オペアンプ GND:高圧用のグランド(アース)
RSGND:低圧用のグランド Rs:起動回路の抵抗 R1:保護抵抗
R2〜R11:抵抗 TR1:トライアック
C1〜C3,C10,C20,CP:コンデンサ
Vin:入力電圧 Vout:出力電圧 Vst:起動電圧 Va:模擬出力電圧
Vh:帰還巻線に誘起される電圧 Co:負荷容量
Claims (9)
- 励磁巻線及び出力巻線と帰還巻線とを有する昇圧トランスと、入力電圧の給電路に前記励磁巻線と直列に接続したスイッチング素子とを備え、該スイッチング素子が、前記入力電圧によって起動回路を通して供給される起動電圧によって起動し、起動後は前記帰還巻線に誘起される電圧によって自励発振してオン・オフ動作し、オンの期間に前記励磁巻線に励磁電流を流し、オフの期間に前記出力巻線から交流半波波形の出力電圧を出力する自励式インバータ装置において、
前記出力電圧と同期して対応し、波高値が該出力電圧より小さい波形の模擬出力電圧を発生する模擬出力電圧発生部と、
該模擬出力電圧発生部が前記模擬出力電圧を発生している第1の期間と発生していない第2の期間とを監視する第1の監視回路と、
該第1の監視回路の監視結果によって、前記第2の期間内に前記スイッチング素子を前記帰還巻線に誘起される電圧によってオンにする期間を、その直前の前記第1の期間の長さに応じて制御する手段とを設けたことを特徴とする自励式インバータ装置。 - 請求項1に記載の自励式インバータ装置において、
前記模擬出力電圧の波高値が設定値を超えた場合にその超えている第3の期間を監視する第2の監視回路と、
該第2の監視回路の監視結果によって、前記第3の期間があった場合に、該第3の期間の長さに応じて、その直後の前記第2の期間内に前記スイッチング素子をオンにするタイミングを遅らせる手段とを設けたことを特徴とする自励式インバータ装置。 - 前記模擬出力電圧発生部は、前記昇圧トランスに設けた第3次巻線によって前記模擬出力電圧を発生することを特徴とする請求項1又は2に記載の自励式インバータ装置。
- 前記模擬出力電圧発生部は、前記昇圧トランスの前記出力巻線の一部によって前記模擬出力電圧を発生することを特徴とする請求項1又は2に記載の自励式インバータ装置。
- 前記スイッチング素子が、コレクタ・エミッタ間を前記励磁巻線と直列に接続したバイポーラトランジスタであり、前記起動電圧又は前記帰還巻線に誘起される電圧によってベース電流が流れるとオンになり、該ベース電流が流れないとオフになることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の自励式インバータ装置。
- 請求項1から5のいずれか一項に記載の自励式インバータ装置において、
前記スイッチング素子が前記帰還巻線に誘起される電圧によって自励発振してオン・オフ動作を開始した後、前記起動電圧の供給を遮断する回路を設けたことを特徴とする自励式インバータ装置。 - 前記スイッチング素子として、バイポーラトランジスタ等の電流駆動スイッチング素子とMOSFET又は絶縁ゲートバイポーラトランジスタ等の電圧駆動スイッチング素子とを設け、起動時には前記電流駆動スイッチング素子を使用し、起動完了後には前記電圧駆動スイッチング素子を使用するように切り替えることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の自励式インバータ装置。
- 前記昇圧トランスを、別個のコアを持つ同じ特性の複数のトランスによって構成し、該複数の各トランスの励磁巻線を互いに並列又は直列に接続して同時に前記励磁電流を流し、前記各トランスの出力巻線を互いに直列又は並列に接続して、前記出力電圧を出力させるようにしたことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の自励式インバータ装置。
- 請求項1から8のいずれか一項に記載の自励式インバータ装置と、該自励式インバータ装置の負荷として前記出力電圧が印加される放電電極とカウンタ電極を有する放電部を備え、前記放電電極とカウンタ電極との間でプラズマ放電を発生することを特徴とするプラズマ発生装置。
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