以下、本発明のインターホンシステムを適用した実施の形態例について、図面を参照して説明する。
〔第1の実施例〕
図1は、本発明の第1の実施例によるインターホンシステムの具体的な構成を示すブロック図である。このインターホンシステムは、住戸外、例えば、住戸玄関の周囲近傍に設置され来訪者が住戸内の居住者(以下、在室者という)を呼出し、この在室者(住戸内を不在中であって後述の外部通信端末3aを携行している居住者(以下、外出者という)を含む)との間で通話を行う玄関子機1と、住戸内に設置され、来訪者からの呼出しに応答した在室者が通話を行うばかりなく、この在室者が外出者との間で通話を行うことができる居室親機(以下、第1の居室親機という)2aと、外出者により携行され、来訪者からの呼出しに応答した外出者が通話を行うばかりでなく、この外出者が在室者との間で通話を行うことができる例えば、スマートフォンや携帯電話等の外部通信端末(以下、第1の外部通信端末という)3aとを有しており、当該第1の実施例において、玄関子機1及び第1の居室親機2a間は、子機/親機ラインL1を経由して接続され、第1の居室親機2a及び第1の外部通信端末3a間は、スマートフォンや携帯電話等用の通信サービスを提供している通信事業者の専用通信網として用いられる汎用ネットワークNTで接続されている。
同図に示す玄関子機1には、子機操作部10、子機通話部11、子機撮像部12、子機アプリケーション(以下、子機アプリという)13、子機制御部14及び子機インターフェース(以下、子機I/Fという)15が備えられている。
この玄関子機1において、子機操作部10は、来訪者が在室者を呼出すために所定の呼出操作を行うものであって例えば、呼出(押圧)ボタンで構成されている。また、子機通話部11は、来訪者が在室者や外出者との間で通話を行うための音声(送話音声、受話音声)データを入出力するものであって例えば、マイク(MIC)及びスピーカ(SP)が備えられている。また、子機撮像部12は、来訪者の映像や住戸外(住戸玄関)の映像を撮像して子機映像データを生成するものであって例えば、CCD、CMOS等の各種の映像撮像媒体で構成されている。なお、子機撮像部12によれば、例えば、不図示の人体感知センサ等が有する人体感知機能に連動させて、住戸(住戸玄関)の周囲近傍に人体の存在が感知されたときに、その動作を能動として子機映像データを生成することもできる。
子機アプリ13は、通話成立時において子機通話部11のマイク(MIC)に入力された音声(送話音声)データについて所定のデータ処理、例えば、FM変調や音圧レベルの調整(信号増幅)を行うとともにスピーカ(SP)から出力させる音声(受話音声)データについて所定のデータ処理、例えば、FM復調や音圧レベルの調整(信号増幅)を行うことができるばかりでなく、子機撮像部12で生成された子機映像データについて所定のデータ処理、例えば、FM変調や信号増幅を行うことができる。なお、子機アプリ13によれば、前述のようにデータ処理を行う各種データや後述する子機制御部14で送受信される制御データ、例えば、子機呼出データ等についての通信相手先として、第1の居室親機2aを指定/選択する機能や、同図に破線で示すように、予め登録した、汎用ネットワークNTを経由して接続される第1の外部通信端末3aを指定/選択する機能が備えられている。
子機制御部14は、当該玄関子機の構成各部を制御するものである。また、子機I/F15は、子機制御部14及び子機/親機ラインL1間のデータ伝送路を形成するばかりでなく、子機アプリ13が有する前述の機能に対応させて、子機制御部14及び汎用ネットワークNT間のデータ伝送路を形成することもできる。
次に、同図に示す第1の居室親機2aには、親機操作部20a、親機表示部21a、親機通話部22a、親機撮像部23a、親機アプリケーション(以下、親機アプリという)24a、親機制御部25a、子機側親機インターフェース(以下、子機側親機I/Fという)26a及びネットワーク側親機インターフェース(以下、ネットワーク側親機I/Fという)27aが備えられている。
この居室親機2aにおいて、親機操作部20aは、在室者が来訪者からの呼出しに応答して通話を成立させるための所定の応答操作や、玄関子機1の子機撮像部12や第1の外部通信端末3aの後述する端末撮像部33aの動作、例えば、起動(モニタ起動)のみならずパン・チルトやズームを制御するための所定の操作や、通話成立時においてその通話相手先として単一人から複数人の通話(複数通話)、ここでは、2者通話又は3者通話に切換えるための所定の切換操作や、複数通話時において通話相手先を選択するための所定の選択操作等を行うものであって例えば、前述の操作機能に対応させた押圧ボタンや親機表示部21aの前面に配置されたタッチパネル上の操作ボタンが好適とされる。
親機表示部21aは、玄関子機1の子機撮像部12で生成された子機映像データや第1の外部通信端末3aの後述する端末撮像部33aで生成された端末映像データを所定のフォーマットで表示するものであって例えば、LCD、有機ELディスプレイ等の各種の表示媒体で構成されている。なお、親機表示部21aによれば、前述の映像表示のみならず、自親機2aの動作状態、例えば、モニタ中、呼出中、通話(2者通話又は3者通話)中であることをそれぞれ文字表示できる。
親機通話部22aは、在室者が来訪者や外出者との間で通話を行うための音声(送話音声、受話音声)データを入出力するものであって例えば、マイク(MIC)及びスピーカ(SP)が備えられており、このスピーカ(SP)は、自親機2aの動作状態、例えば、呼出中であることを音響出力で報知できる。また、親機撮像部23aは、在室者の映像や住戸内の映像を撮像して親機映像データを生成するものであって例えば、CCD、CMOS等の各種の映像撮像媒体で構成されている。
親機アプリ24aは、親機表示部21aに表示する子機映像データや端末映像データについて所定のデータ処理、例えば、信号増幅やFM復調、その後のフォーマット処理を行うことができるばかりでなく、通話成立時において親機通話部22aのマイク(MIC)に入力された音声(送話音声)データについて所定のデータ処理、例えば、FM変調や音圧レベルの調整(信号増幅)を行うとともにスピーカ(SP)から出力させる音声データについて所定のデータ処理、例えば、FM復調や音圧レベルの調整(信号増幅)を行うことができる、また、親機アプリ24aは、親機撮像部23aで生成された親機映像データについて所定のデータ処理、例えば、FM変調や信号増幅を行うこともできる。さらに、親機アプリ24aによれば、前述のようにデータ処理を行う各種データや後述する親機制御部25aで送受信される制御データについての通信相手先として、予め登録した第1の外部通信端末3aを指定/選択する機能が備えられている。
親機制御部25aは、当該居室親機の構成各部を制御するものである。また、子機側親機I/F26aは、親機制御部25a及び子機/親機ラインL1間のデータ伝送路を形成するものである。さらに、ネットワーク側親機I/F27aは、親機制御部25a及び汎用ネットワークNT間のデータ伝送路を形成するものである。
次に、同図に示す第1の外部通信端末3aには、端末操作部30a、端末表示部31a、端末通話部32a、端末撮像部33a、端末アプリケーション(以下、端末アプリという)34a、端末制御部35a及び端末インターフェース(以下、端末I/Fという)36aが備えられている。
この外部通信端末3aにおいて、端末操作部30aは、外出者が来訪者からの呼出しに応答して通話を成立させるための所定の応答操作や、玄関子機1の子機撮像部12や第1の居室親機2aの親機撮像部23aの動作、例えば、起動(モニタ起動)のみならずパン・チルトやズームを制御するための所定の操作や、通話成立時においてその通話相手先として単一人から複数人間の通話(複数通話)、ここでは、2者通話又は3者通話に切換えるための所定の切換操作や、複数通話時において通話相手先を選択するための所定の選択操作等を行うものであって例えば、前述の操作機能に対応させた押圧ボタンや端末表示部31aの前面に配置されたタッチパネル上の操作ボタンが好適とされる。
端末表示部31aは、玄関子機1の子機撮像部1で生成された子機映像データや第1の居室親機2aの親機撮像部23aで生成された親機映像データを所定のフォーマットで表示するものであって例えば、LCD、有機ELディスプレイ等の各種の表示媒体で構成されている。なお、端末表示部31aによれば、前述の映像表示のみならず、自端末3aの動作状態、例えば、モニタ中、呼出中、通話(2者通話又は3者通話)中であることをそれぞれ文字表示できる。
端末通話部32aは、外出者が来訪者や在室者との間で通話を行うための音声(送話音声、受話音声)データを入出力するものであって例えば、マイク(MIC)及びスピーカ(SP)が備えられており、このスピーカ(SP)は、自端末3aの動作状態、例えば、呼出中であることを音響出力で報知できる。また、端末撮像部33aは、外出者の映像や外出先の映像を撮像して端末映像データを生成するものであって例えば、CCD、CMOS等の各種の映像撮像媒体で構成されている。
端末アプリ34aは、端末表示部31aに表示する子機映像データや親機映像データについて所定のデータ処理、例えば、信号増幅やFM復調、その後のフォーマット処理を行うことができるばかりでなく、通話成立時において端末通話部32aのマイク(MIC)に入力された音声(送話音声)データについて所定のデータ処理、例えば、FM変調や音圧レベルの調整(信号増幅)を行うとともにスピーカ(SP)から出力させる音声データについて所定のデータ処理、例えば、FM復調や音圧レベルの調整(信号増幅)を行うことができる、また、端末アプリ34aは、端末撮像部33aで生成された端末映像データについて所定のデータ処理、例えば、FM変調や信号増幅を行うこともできる。さらに、端末アプリ34aによれば、前述のようにデータ処理を行う各種データや後述する端末制御部35aで送受信される制御データについての通信相手先として、予め登録した第1の居室親機2aを指定/選択する機能や、同図に破線で示すように、予め登録した、汎用ネットワークNTを経由して接続される玄関子機1を指定/選択する機能が備えられている。
端末制御部35aは、当該外部通信端末の構成各部を制御するものである。また、端末I/F36aは、端末制御部35a及び汎用ネットワークNT間のデータ伝送路を形成するものである。
このように構成された本発明の第1の実施例によるインターホンシステムにおいて、以下、具体的な動作について説明する。
図1に示す当該システムが例えば、待受状態において、在室者が第1の居室親機2aの親機操作部20aを用いて所定の起動(モニタ起動)操作を行うと、この操作を検出した親機制御部25aは、親機表示部21aを画面表示可能な状態に制御するとともに、玄関子機1の子機撮像部12の動作を開始させるための子機撮像用親機送信データと、第1の外部通信端末3aの端末撮像部33aの動作を開始させるための端末撮像用親機送信データとをそれぞれ生成する。また、親機制御部25aで生成された子機撮像用親機送信データは、子機側親機I/F26a、子機/親機ラインL1、玄関子機1の子機I/F15を経由して子機制御部14に送信される。さらに、親機制御部25aで生成された端末撮像用親機送信データは、親機アプリ24aに予め登録されている第1の外部通信端末3aを指定/選択する例えば、IPアドレスが付加された後、ネットワーク側親機I/F27aから汎用ネットワークNTに送信されることで、この端末撮像用親機送信データは、前述のIPアドレスが一致する第1の外部通信端末3aの端末I/F36aを経由して端末制御部35aで受信される。
玄関子機1の子機制御部14は、第1の居室親機2aからの子機撮像用親機送信データを受信すると、子機撮像部12の動作を開始させ、この子機撮像部12で生成された住戸外(住戸玄関)の子機映像データについて子機アプリ13で所定のデータ処理、例えば、FM変調や信号増幅を行った後、前述の子機撮像用親機送信データのデータ伝送路と逆の当該伝送路を経由して第1の居室親機2aの親機制御部25aに送信する。
第1の外部通信端末3aの端末制御部35aは、第1の居室親機2aからの端末撮像用親機送信データを受信すると、端末撮像部33aの動作を開始させ、この端末撮像部33aで生成された外出者の映像(外出先の映像を含む)の端末映像データについて端末アプリ34aで所定のデータ処理、例えば、FM変調や信号増幅を行った後、前述の端末撮像用親機送信データのデータ伝送路と逆の当該伝送路を経由して第1の居室親機2aの親機制御部25aに送信する。
第1の居室親機2aの親機制御部25aは、玄関子機1からの子機映像データと第1の外部通信端末3aからの端末映像データをそれぞれ受信すると、受信した2種の当該映像データについて親機アプリ24aで所定のデータ処理、例えば、信号増幅やFM復調を行った後、図2(A)の画面構成図で「21a−(1)」で示すように、親機表示部21aの画面上に並べて2種の当該映像データを同時のタイミングで表示させるべく親機アプリ24aでフォーマット処理を行うことができるばかりでなく、この画面上には、モニタ中であると文字メッセージで表示される。
次に、前述と同様、図1に示す当該システムが例えば、待受状態において、外出者が第1の外部通信端末3aの端末操作部30aを用いて所定の起動(モニタ起動)操作を行うと、この操作を検出した端末制御部35aは、端末表示部31aを画面表示可能な状態に制御するとともに、玄関子機1の子機撮像部12の動作及び第1の居室親機2aの親機撮像部23aの動作をそれぞれ開始させるための子機/親機撮像用端末送信データを生成する。また、端末制御部35aで生成された子機/親機撮像用端末送信データは、端末アプリ34aに予め登録されている第1の居室親機2aを指定/選択する例えば、IPアドレスが付加された後、端末I/F36aから汎用ネットワークNTに送信されることで、この子機/親機端末用撮像送信データは、前述のIPアドレスが一致する第1の居室親機2aのネットワーク側親機I/F27aを経由して親機制御部25aで受信される。
第1の居室親機2aの親機制御部25aは、第1の外部通信端末3aからの子機/親機撮像用端末送信データを受信すると、親機撮像部23aの動作を開始させ、この親機撮像部23aで生成された住戸内の親機映像データについて親機アプリ24aで所定のデータ処理、例えば、FM変調や信号増幅を行った後、前述の子機/親機撮像用端末送信データのデータ伝送路と逆の当該伝送路を経由して第1の外部通信端末3aの端末制御部35aに送信する。また、親機制御部25aは、受信した子機/親機撮像用端末送信データを、子機側親機I/F26a、子機/親機ラインL1、玄関子機1の子機I/F15を経由して子機制御部14に送信(転送)する。
玄関子機1の子機制御部14は、第1の外部通信端末3aから第1の居室親機2aを経由して送信(転送)されてきた子機/親機撮像用親機送信データを受信すると、子機撮像部12の動作を開始させ、この子機撮像部12で生成された住戸外(住戸玄関)の子機映像データについて子機アプリ13で所定のデータ処理、例えば、FM変調や信号増幅を行った後、前述の子機/親機撮像用端末送信データのデータ伝送路と逆の当該伝送路を経由して第1の外部通信端末3aの端末制御部35aに送信する。
第1の外部通信端末3aの端末制御部35aは、第1の玄関子機1から第2の居室親機2aを経由して送信(転送)されてきた子機映像データと第1の居室親機2aからの親機映像データをそれぞれ受信すると、受信した2種の当該映像データについて端末アプリ34aで所定のデータ処理、例えば、信号増幅やFM復調を行った後、図2(B)の画面構成図で「31a−(1)」で示すように、端末表示部31aの画面上に並べて2種の当該映像データを同時のタイミングで表示させるべく端末アプリ34aでフォーマット処理を行うことができるばかりでなく、この画面上には、モニタ中であると文字メッセージで表示される。
次に、前述と同様、図1に示す当該システムが例えば、待受状態において、来訪者が在室者を呼出すために、玄関子機1の子機操作部10を用いて所定の呼出操作を行うと、この操作を検出した子機制御部14は、当該玄関子機からの呼出中である旨の子機呼出データを生成し、子機I/F15、子機/親機ラインL1、第1の居室親機2aの子機側親機I/F26aを経由して親機制御部25aに送信する。
第1の居室親機2aの親機制御部25aは、玄関子機1からの子機呼出データを受信すると、来訪者(玄関子機1)からの呼出しがあることを検出し、その旨の呼出音や音声メッセージを親機通話部22aのスピーカ(SP)から出力(音響出力)させて報知を行うとともに、玄関子機1の子機撮像部12の動作を開始させるための子機撮像用親機送信データを生成する。また、親機制御部25aで生成された子機撮像用親機送信データは、前述のモニタ(起動)操作時と同一のデータ伝送路を経由して玄関子機1の子機制御部14に送信される。
玄関子機1の子機制御部14は、第1の居室親機2aからの子機撮像用親機送信データを受信すると、子機撮像部12の動作を開始させ、この子機撮像部12で生成された来訪者の映像(住戸外(住戸玄関)の映像を含む)の子機映像データについて子機アプリ13で所定のデータ処理、例えば、FM変調や信号増幅を行った後、前述の子機呼出データと同一のデータ伝送路を経由して第1の居室親機2aの親機制御部25aに送信する。
第1の居室親機2aの親機制御部25aは、玄関子機1からの子機映像データを受信すると、受信した当該映像データについて親機アプリ24aで所定のデータ処理、例えば、信号増幅やFM復調を行った後、図2(A)で「21a−(2)」で示すように、親機表示部21aの画面上に、玄関子機1から呼出中である旨の文字メッセージとともに表示させることができる。また、親機制御部25aは、前述のように受信した子機呼出データ及び子機映像データに、親機アプリ24aに予め登録されている第1の外部通信端末3aを指定/選択する例えば、IPアドレスを付加した後、ネットワーク側親機I/F27aから汎用ネットワークNTに送信することで、この子機呼出データ及び子機映像データは、前述のIPアドレスが一致する第1の外部通信端末3aの端末I/F36aを経由して端末制御部35aで受信される。
第1の外部通信端末3aの端末制御部35aは、玄関子機1から第1の居室親機2aを経由して送信(転送)されてきた子機呼出データ及び子機映像データを受信すると、受信した子機呼出データをもとに来訪者(玄関子機1)からの呼出しがあることを検出し、その旨の呼出音や音声メッセージを端末通話部32aのスピーカ(SP)から出力(音響出力)させて報知を行うことができる。また、端末制御部35aは、同様に受信した子機映像データについて端末アプリ34aで所定のデータ処理、例えば、信号増幅やFM復調を行った後、図2(B)で「31a−(2)」で示すように、端末表示部31aの画面上に、玄関子機1から呼出中である旨の文字メッセージとともに表示させることができる。
次に、前述のような呼出報知・映像表示を確認することができる在室者及び外出者のうち、最先に所定の応答操作を行った人物として、ここでは、在室者が第1の居室親機2aの親機操作部20aを用いて所定の応答操作を行う、例えば、図2(A)で「21a−(2)」に示す親機表示部21aの画面上の通話ボタンを操作すると、この操作を検出した親機制御部25aは、親機アプリ24aを経由して親機通話部22aのマイク(MIC)及びスピーカ(SP)を用いた通話機能を能動とするとともに、親機表示部21aの表示内容として、玄関子機1から呼出中である旨の文字メッセージを、図2(A)で「21a−(3)」に示すように、玄関子機1と自親機2aの間で2者通話中である旨の文字メッセージに切換えることができる。また、親機制御部25aは、玄関子機1の通話機能を能動とするための子機通話用親機送信データと、第1の外部通信端末3aを呼出中から待受状態に復旧させるための端末復旧用親機送信データとをそれぞれ生成する。ここで、親機制御部25aで生成された子機通話用親機送信データは、前述の子機撮像用親機送信データと同一のデータ伝送路を経由して玄関子機1の子機制御部14に送信される。一方、親機制御部25aで生成された端末復旧用親機送信データは、前述の端末撮像用親機送信データと同一のデータ伝送路を経由して第1の外部通信端末3aの端末制御部35aに送信される。
玄関子機1の子機制御部14は、第1の居室親機2aからの子機通話用親機送信データを受信すると、子機アプリ13を経由して子機通話部11のマイク(MIC)及びスピーカ(SP)を用いた通話機能を能動とすることができる。ここまでの制御により、来訪者により用いられる子機通話部11のマイク(MIC)及びスピーカ(SP)と、子機制御部14、当該子機制御部に接続された子機アプリ13、子機制御部14、子機I/F15、子機/親機ラインL1、第1の居室親機2aの親機I/F26a、親機制御部25a、当該親機制御部に接続された親機アプリ24a、親機制御部25aを経由して、在室者により用いられる親機通話部22aのマイク(MIC)及びスピーカ(SP)との間のデータ伝送路が形成され、このデータ伝送路を経由して音声(送話音声、受話音声)データを送受信することで、来訪者及び在室者による2者通話が成立する。
一方、第1の外部通信端末3aの端末制御部35aは、第1の居室親機2aからの端末復旧用親機送信データを受信すると、玄関子機1からの呼出中が待受状態に復旧し、端末表示部31aへの画面表示も消画となる。
次に、前述のような来訪者及び在室者による2者通話が成立しているとき、この在室者が来訪者のみならず外出者との間で3者通話を成立させるために、図2(A)で「21a−(3)」に示す第1の居室親機2aの親機表示部21aの画面上の3者通話ボタンを、親機操作部20aを用いて選択(選択操作)すると、この操作を検出した親機制御部25aは、第1の外部通信端末3aを3者通話中とするための端末3者通話用親機送信データを生成するとともに、親機アプリ24aを経由して親機通話部22aのマイク(MIC)及びスピーカ(SP)を用いた通話機能を能動のまま保持し、玄関子機1からの子機映像データの受信動作を継続させた状態で親機撮像部23aにおいて在室者の映像(住戸内の映像を含む)の撮像を開始させることで親機映像データを生成する。また、親機制御部25aは、親機撮像部23bで生成された親機映像データについて親機アプリ24aで所定のデータ処理、例えば、FM変調や信号増幅を行った後、この親機映像データ及び玄関子機1からの子機映像データと端末3者通話用親機送信データについて、前述の端末撮像用親機送信データと同一のデータ伝送路を経由して第1の外部通信端末3aの端末制御部35aに送信する。
第1の外部通信端末3aの端末制御部35aは、第1の居室親機2aからの端末3者通話用親機送信データを受信すると、同様に受信した子機映像データ及び親機映像データについて親機アプリ34aで所定のデータ処理、例えば、信号増幅やFM復調を行った後、図2(B)で「31a−(3)」に示すように、端末表示部31aの画面上に並べて2種の当該映像データを同時のタイミングで表示させるべくフォーマット処理を行うことができるばかりでなく、この画面上には、玄関子機1、第1の居室親機2a及び自端末3aの機器相互で3者通話中である旨の文字メッセージが表示される。
また、第1の外部通信端末3aの端末制御部35aは、端末アプリ34aを経由して端末通話部32aのマイク(MIC)及びスピーカ(SP)を用いた通話機能を能動とするばかりでなく、端末撮像部33aの動作を開始させ、この端末撮像部33aで生成された外出者の映像(外出先の映像を含む)の端末映像データについて端末アプリ34aで所定のデータ処理、例えば、FM変調や信号増幅を行った後、第1の居室親機2aを2者通話から3者通話に切換えるための親機3者通話用端末送信データとともに、前述の親機撮像用端末送信データと同一の伝送路を経由して第1の居室親機2aの親機制御部25aに送信する。
第1の居室親機2aの親機制御部25aは、第1の外部通信端末3aからの端末映像データ及び親機3者通話用端末送信データを受信すると、受信した端末映像データと玄関子機1からの子機映像データについて親機アプリ24aで所定のデータ処理、例えば、信号増幅やFM復調を行った後、図2(A)で「21a−(4)」で示すように、親機表示部21aの画面上に並べて2種の当該映像データを同時のタイミングで表示させるべくフォーマット処理を行うことができるばかりでなく、この画面上に表示される文字メッセージが、玄関子機1と自親機2aの間で2者通話中である旨の文字メッセージから、玄関子機1、第1の外部通信端末3a及び自親機2aの機器相互で3者通話中である旨の文字メッセージに切換えられる。
次に、前述のような呼出報知・映像表示を確認することができる在室者及び外出者のうち、最先に所定の応答操作を行った人物として、ここでは、外出者が第1の外部通信端末3aの端末操作部30aを用いて所定の応答操作を行う、例えば、図2(B)で「31a−(2)」に示す端末表示部31aの画面上の通話ボタンを操作すると、この操作を検出した端末制御部35aは、端末アプリ34aを経由して端末通話部32aのマイク(MIC)及びスピーカ(SP)を用いた通話機能を能動とするとともに、端末表示部31aの表示内容として、玄関子機1から呼出中である旨の文字メッセージを、図2(B)で「31−(4)」に示すように、玄関子機1と自端末3aの間で2者通話中である旨の文字メッセージに切換えることができる。また、端末制御部35aは、玄関子機1の通話機能を能動とするための子機通話用端末送信データと、第1の居室親機2aを呼出中から待受状態に復旧させるための親機復旧用端末送信データとをそれぞれ生成する。ここで、端末制御部35aで生成された子機通話用端末送信データ及び親機復旧用端末送信データは、前述の親機撮像用端末送信データと同一のデータ伝送路を経由して第1の居室親機2aの親機制御部25aに送信される。
第1の居室親機2aの親機制御部25aは、第1の外部通信端末3aからの子機通話用端末送信データを受信すると、この子機通話用端末送信データを、前述の子機撮像用親機送信データと同一のデータ伝送路を経由して玄関子機1の子機制御部14に送信(転送)する。また、親機制御部25aは、同様に受信した親機復旧用端末送信データを検出すると、玄関子機1からの呼出中が待受状態に復旧し、玄関子機1からの子機映像データの送信も停止されるため、親機表示部21aへの画面表示も消画となる。
玄関子機1の子機制御部14は、第1の外部通信端末3aから第1の居室親機2aを経由して送信(転送)されてきた子機通話用端末送信データを受信すると、子機アプリ13を経由して子機通話部11のマイク(MIC)及びスピーカ(SP)を用いた通話機能を能動とすることができる。ここまでの制御により、来訪者により用いられる子機通話部11のマイク(MIC)及びスピーカ(SP)と、子機制御部14、当該子機制御部に接続された子機アプリ13、子機制御部14、子機I/F15、子機/親機ラインL1、第1の居室親機2aの子機側親機I/F26a、親機制御部25a、ネットワーク側親機I/F27a、汎用ネットワークNT、第1の外部通信端末3aの端末I/F36a、端末制御部35a、当該端末制御部に接続された端末アプリ34a、端末制御部35aを経由して、外出者により用いられる端末通話部32aのマイク(MIC)及びスピーカ(SP)との間のデータ伝送路が形成され、このデータ伝送路を経由して音声(送話音声、受話音声)データを送受信することで、来訪者及び外出者による2者通話が成立する。
次に、前述のような来訪者及び外出者による2者通話が成立しているとき、この外出者が来訪者のみならず在室者との間で3者通話を成立させるために、図2(B)で「31a−(4)」に示す第1の外部通信端末3aの端末表示部31aの画面上の3者通話ボタンを端末操作部30aを用いて選択(選択操作)すると、この操作を検出した端末制御部35aは、第1の居室親機2aを3者通話中とするための親機3者通話用端末送信データを生成するとともに、端末アプリ34aを経由して端末通話部32aのマイク(MIC)及びスピーカ(SP)を用いた通話機能を能動のまま保持し、玄関子機1から第1の居室親機2aを経由して送信(転送)されてくる子機映像データの受信動作を継続させた状態で端末撮像部33aにおいて外出者の映像(外出先の映像を含む)の撮像を開始させることで端末映像データを生成する。また、端末制御部35aは、端末撮像部33aで生成された端末映像データについて端末アプリ34aで所定のデータ処理、例えば、FM変調や信号増幅を行った後、この端末映像データと親機3者通話用端末送信データについて、前述の親機撮像用端末送信データと同一のデータ伝送路を経由して第1の居室親機2aの親機制御部25aに送信する。
第1の居室親機2aの親機制御部25aは、第1の外部通信端末3aからの親機3者通話用端末送信データを受信すると、同様に受信した端末映像データと玄関子機1からの子機映像データについて親機アプリ34aで所定のデータ処理、例えば、信号増幅やFM復調を行った後、図2(A)で「21a−(4)」で示すように、親機表示部31aの画面上に並べて2種の当該映像データを同時のタイミングで表示させるべくフォーマット処理を行うことができるばかりでなく、この画面上には、玄関子機1、第1の外部通信端末3a及び自親機2aの機器相互で3者通話中である旨の文字メッセージが表示される。
また、第1の居室親機2aの親機制御部25aは、親機アプリ24aを経由して親機通話部22aのマイク(MIC)及びスピーカ(SP)を用いた通話機能を能動とするばかりでなく、親機撮像部22aの動作を開始させ、この親機撮像部22aで生成された在室者の映像(住戸内の映像を含む)の親機映像データについ親機アプリ24aで所定のデータ処理、例えば、FM変調や信号増幅を行った後、第1の外部通信端末3aを2者通話から3者通話に切換えるための端末3者通話用親機送信データと、第1の玄関子機1からの子機映像データとともに、前述の端末撮像用親機送信データと同一のデータ伝送路を経由して第1の外部通信端末3aの端末制御部35aに送信する。
第1の外部通信端末3aの端末制御部35aは、第1の居室親機2aからの子機映像データ、親機映像データ及び端末3者通話用端末送信データを受信すると、受信した子機映像データ及び親機映像データについて端末アプリ34aで所定のデータ処理、例えば、信号増幅やFM復調を行った後、図2(B)で「31a−(3)」に示すように、端末表示部31aの画面上に並べて2種の当該映像データを同時のタイミングで表示させるべくフォーマット処理を行うことができるばかりでなく、この画面上に表示される文字メッセージが、玄関子機1と自端末3aの間で2者通話中である旨の文字メッセージから、玄関子機1、第1の居室親機2a及び自端末3aの機器相互で3者通話中である旨の文字メッセージに切換えられる。
すなわち、前述のような3者通話時によれば、玄関子機1の子機通話部11のマイク(MIC)を用いた来訪者による子機音声(送話音声)データは、子機制御部14からこの制御部14に接続された子機アプリ13で所定のデータ処理、例えば、FM変調や信号増幅がなされた後、子機制御部14、子機I/F15、子機/親機ラインL1、第1の居室親機2aの子機側親機I/F26aを経由して親機制御部25aに送信されることで、親機アプリ24aで所定のデータ処理、例えば、信号増幅やFM復調がなされた後、親機制御部25aを経由して親機通話部22aのスピーカ(SP)から出力されるばかりでなく、前述の親機制御部25aからネットワーク側親機I/F27a、汎用ネットワークNT、第1の外部通信端末3aの端末I/F36aを経由して端末制御部35aに送信されることで、端末アプリ34aで所定のデータ処理、例えば、信号増幅やFM復調がなされた後、端末制御部35aを経由して端末通話部32のスピーカ(SP)から出力される。
また、第1の居室親機2aの親機通話部22aのマイク(MIC)を用いた在室者による親機音声(送話音声)データは、親機制御部25aからこの制御部25aに接続された親機アプリ24aで所定のデータ処理、FM変調や信号増幅がなされた後、親機制御部25a、子機側親機I/F26a、子機/親機ラインL1、玄関子機1の子機I/F15を経由して子機制御部14に送信されることで、子機アプリ13で所定のデータ処理、例えば、信号増幅やFM復調がなされた後、子機制御部14を経由して子機通話部11のスピーカ(SP)から出力されるばかりでなく、前述の親機制御部25aからネットワーク側親機I/F27a、汎用ネットワークNT、第1の外部通信端末3aの端末I/F36aを経由して端末制御部35aに送信されることで、端末アプリ34aで所定のデータ処理、例えば、信号増幅やFM復調がなされた後、端末制御部35aを経由して端末通話部32aのスピーカ(SP)から出力される。
さらに、第1の外部通信端末3aの端末通話部32aのマイク(MIC)を用いた外出者による端末音声(送話音声)データは、端末制御部35aからこの制御部35aに接続された端末アプリ34aで所定のデータ処理、例えば、FM変調や信号増幅がなされた後、端末制御部35a、端末I/F36a、汎用ネットワークNT、第1の居室親機2aのネットワーク側親機I/F27aを経由して親機制御部25aに送信され、親機アプリ24aで所定のデータ処理、例えば、信号増幅やFM復調がなされた後、親機制御部25aを経由して親機通話部22aのスピーカ(SP)から出力されるばかりでなく、前述の親機制御部25aから子機側親機I/F26a、子機/親機ラインL1、玄関子機1の子機I/F15を経由して子機制御部14に送信されることで、子機アプリ13で所定のデータ処理、例えば、信号増幅やFM復調がなされた後、子機通話部11のスピーカ(SP)から出力される。
次に、前述のような3者通話が成立しているとき、すなわち、図2(A)に「21a−(4)」で示すように、第1の居室親機2aの親機表示部21aに子機映像データ及び端末映像データが3者通話中である旨の文字メッセージとともに表示されているばかりでなく、図2(B)に「31a−(3)」で示すように、第1の外部通話端末3aの端末表示部31aに子機映像データ及び親機映像データが3者通話中である旨の文字メッセージとともに表示されているとき、外出者が来訪者及び在室者のうち例えば、在室者との間の通話を優先すべく、この在室者により用いられている第1の居室親機2aを選択するように端末操作部30aで所定の操作、例えば、該当する親機映像データを(タッチ操作で)選択して2者通話ボタンを操作すると、この操作を検出した端末制御部35aは、端末アプリ34aを制御し、前述のように3者通話時において玄関子機1から第1の居室親機2aを経由して送信(転送)されてきた子機音声データの音圧レベルを抑圧、例えば、0Vにする一方、同様に第1の居室親機2aから送信されてきた親機音声データの音圧レベルについては、受信した音圧レベルのまま保持する。この制御により、端末通話部32aのスピーカ(SP)からの出力音声として、子機音声データの音圧レベルを抑圧、例えば、0Vに抑圧でき、その効果として親機送信データが強調されることになる。
また、第1の外部通信端末3aの端末制御部35aによれば、前述の操作を検出すると、3者通話の対象とされる玄関子機1及び第1の居室親機2aのうち、玄関子機1の子機通話部11のスピーカ(SP)から出力される親機音声データ及び端末音声データの音圧レベルと、第2の居室親機2aの親機通話部22aのスピーカ(SP)から出力される子機音声データ及び端末音声データの音圧レベルと、をそれぞれ抑圧するための子機/親機音圧制御用端末送信データを生成し、前述の子機/親機撮像用端末送信データと同一のデータ伝送路を経由して、玄関子機1の子機制御部14及び第1の居室親機2aの親機制御部25aにそれぞれ送信する。
玄関子機1の子機制御部14は、第1の外部通信端末3aから第1の居室親機2aを経由して送信(転送)されてきた子機/親機音圧制御用端末送信データを受信すると、子機アプリ14への制御により、子機通話部11のスピーカ(SP)から出力させる親機音声データ及び端末音声データの音圧レベルを抑圧、例えば、0Vにすることができる。一方、第1の居室親機2aの親機制御部25aは、第1の外部通信端末3aから送信されてきた子機/親機音圧制御用端末送信データを受信すると、親機アプリ24aへの制御により、親機通話部22aのスピーカ(SP)から出力させる子機音声データ及び端末音声データの音圧レベルを抑圧、例えば、0Vに抑圧することができる。
なお、外出者によれば、前述と異なり来訪者及び在室者のうち例えば、来訪者との間の通話を優先すべく、この来訪者により用いられている玄関子機1を選択するためには、第1の外部通信端末3aの端末操作部30aで所定の操作、例えば、該当する子機映像データを(タッチ操作で)選択して2者通話ボタンを操作することで実行できる。この操作が行われると、前述と同様な各種制御により、端末通話部32aのスピーカ(SP)からの出力音声として、親機音声データの音圧レベルを抑圧、例えば、0Vに抑圧でき、その効果として子機送信データが強調されることになる。
また、前述のような3者通話が成立しているとき、図2(A)に「21a−(4)」で示すように、第1の居室親機2aの親機表示部21aに表示されている2者通話ボタンを、親機操作部20aを用いて在室者が選択(選択操作)すると、この操作を検出した親機制御部25aは、前述のような3者通話から玄関子機1との間の2者通話に切換えるばかりでなく、親機表示部21aへの画面表示を同図の「21a−(3)」に切換えることができる。
さらに、同様な3者通話が成立しているとき、図2(B)に「31a−(3)」で示すように、第1の外部通信端末3aの端末表示部31aに表示されている2者通話ボタンを、外出者が端末操作部30aを用いて選択(選択操作)すると、この操作を検出した端末制御部35aは、前述のような3者通話から玄関子機1との間の2者通話に切換えるばかりでなく、端末表示部31aへの画面表示を同図の「31a−(4)」に切換えることができる。
なお、第1の実施例において成立される2者通話又は3者通話を終了(終話)し、待受状態に復旧させる動作については、2者通話又は3者通話が可能な各種インターホンシステムにおける該当動作と同一であるため、その説明は省略するものとする。
また、第1の実施例によれば、その具体的なデータ送受信の流れとして、玄関子機1の子機I/F15を、子機/親機ラインL1を経由して第1の居室親機1aの子機側親機I/F26aに接続し、これらI/F15、26a間で各種データを送受信することで、第1の居室親機2a及びこれに接続される汎用ネットワークNTを経由して玄関子機1と第1の外部通信端末3aとの間のデータ伝送路を形成したが、この態様に限定されるものではない。例えば、玄関子機1の子機アプリ13に、第1の外部通信端末3aを指定/選択するための例えば、IPアドレスを登録しておき、このIPアドレスをもとに図1に破線で示すように、子機I/F15と汎用ネットワークNTを経由して端末I/F36aとの間のデータ伝送路を形成することもできる。
また、第1の実施例によれば、住戸内に設置され通話機能を有する機器として第1の居室親機2aを適用したが、この態様に限定されるものではない。例えば、汎用ネットワークNTとの接続機能が不備とされる以外、第1の居室親機2aと同様な構成の増設親機を当該居室親機に接続させて設けてもよく、さらに、玄関子機1、居室親機2a(、増設親機)及び外部通信端末3aは、同実施例に示すような1台ずつに限定されるものではなく、より複数台を適用することもでき、複数台の機器を用いた複数通話が可能となる。
〔第2の実施例〕
次に、本発明の第2の実施例によるインターホンシステムについて、図3のブロック図を参照して説明する。
同図に示すインターホンシステムは、住戸外に設置され、住戸外における所定のエリア内の監視映像を撮像するとともに、このエリア内に居る人物(以下、監視対象者という)が前述の第1の実施例と同様の在室者や外出者との間で通話を行う監視カメラ4と、住戸内に設置され、監視対象者との間で在室者が通話を行うばかりなく、この在室者が外出者との間で通話を行うことができる居室親機(以下、第2の居室親機という)2bと、外出者により携行され、この外出者が監視対象者や在室者との間で通話を行うことができる例えば、スマートフォンや携帯電話等の外部通信端末(以下、第2の外部通信端末という)3bとを有しており、当該第2の実施例において、監視カメラ4及び第2の居室親機2b間は、カメラ/親機ラインL2を経由して接続され、第2の居室親機2b及び第2の外部通信端末3b間は、前述の第1の実施例と同様の汎用ネットワークNTを経由して接続されている。
同図に示す監視カメラ4には、カメラ撮像部40、カメラ通話部41、カメラアプリケーション(以下、カメラアプリという)42、カメラ制御部43及びカメラインターフェース(以下、カメラI/Fという)44が備えられている。
この監視カメラ4において、カメラ撮像部40は、住戸外の所定のエリア内の監視映像を撮像してカメラ映像データを生成するものであって例えば、CCD、CMOS等の各種の映像撮像媒体で構成されている。また、カメラ通話部41は、監視対象者が在室者や外出者との間で通話を行うための音声(送話音声、受話音声)を入出力するものであって例えば、マイク(MIC)及びスピーカ(SP)が備えられている。なお、カメラ撮像部40によれば、例えば、不図示の人体感知センサ等が有する人体感知機能に連動させて、監視カメラ4の周囲近傍に人体の存在が感知されたときや、予め定められた時間のタイミングで、その動作を能動としてカメラ映像データを生成することもできる。
カメラアプリ42は、カメラ撮像部40で生成されたカメラ映像データについて所定のデータ処理、例えば、FM変調や信号増幅を行うことができるばかりでなく、通話成立時においてカメラ通話部41のマイク(MIC)に入力された音声データについて所定のデータ処理、例えば、FM変調や音圧レベルの調整(信号増幅)を行うとともにスピーカ(SP)から出力させる音声データについて所定のデータ処理、例えば、FM復調や音圧レベルの調整(信号増幅)を行うことができる。なお、カメラアプリ42によれば、前述のようにデータ処理を行う各種データや後述するカメラ制御部43で送受信される制御データについての通信相手先として、第2の居室親機2bを指定/選択する機能や、同図に破線で示すように、予め登録した、汎用ネットワークNTを経由して接続される第2の外部通信端末3bを指定/選択する機能が備えられている。
カメラ制御部43は、当該監視カメラの構成各部を制御するものである。また、カメラI/F44は、カメラ制御部43及びカメラ/親機ラインL2間のデータ伝送路を形成するばかりでなく、カメラアプリ42が有する前述の機能に対応させて、カメラ制御部43及び汎用ネットワークNT間のデータ伝送路を形成することもできる。
次に、同図に示す第2の居室親機2bには、親機操作部20b、親機表示部21b、親機通話部22b、親機撮像部23b、親機アプリ24b、親機制御部25b、ネットワーク側親機I/F27b及びカメラ側親機インターフェース(以下、カメラ側親機I/Fという)28bが備えられている。
この居室親機2bにおいて、親機操作部20bは、監視カメラ4のカメラ撮像部40や第2の外部通信端末3bの後述する端末撮像部33bの動作、例えば、起動(モニタ起動)のみならずパン・チルトやズームを制御するための所定の操作や、通話成立時においてその通話相手先として単一人から複数人間の通話(複数通話)、ここでは、2者通話又は3者通話に切換えるための所定の切換操作や、複数通話時において通話相手先を選択するための所定の選択操作等を行うものであって例えば、前述の操作機能に対応させた押圧ボタンや親機表示部21bの前面に配置されたタッチパネル上の操作ボタンが好適とされる。
親機表示部21bは、監視カメラ4のカメラ撮像部40で生成されたカメラ映像データや第2の外部通信端末3bの後述する端末撮像部33bで生成された端末映像データを所定のフォーマットで表示するものであって例えば、LCD、有機ELディスプレイ等の各種の表示媒体で構成されている。なお、親機表示部21bによれば、前述の映像表示のみならず、自親機2bの動作状態、例えば、監視モニタ中や通話(2者通話又は3者通話)中であることをそれぞれ文字表示できる。
親機通話部22bは、在室者が監視対象者や外出者との間で通話を行うための音声(送話音声、受話音声)を入出力するものであって例えば、マイク(MIC)及びスピーカ(SP)が備えられており、このスピーカ(SP)は、自親機2bの動作状態を音響出力で報知することもできる。また、親機撮像部23bは、在室者の映像や住戸内の映像を撮像して親機映像データを生成するものであって例えば、CCD、CMOS等の各種の映像撮像媒体で構成されている。
親機アプリ24bは、親機表示部21bに表示する端末映像データやカメラ映像データについて所定のデータ処理、例えば、信号増幅やFM復調、その後のフォーマット処理を行うことができるばかりでなく、通話成立時において親機通話部22bのマイク(MIC)に入力された音声(送話音声)データについて所定のデータ処理、例えば、FM変調や音圧レベルの調整(信号増幅)を行うとともにスピーカ(SP)から出力させる音声データについて所定のデータ処理、例えば、FM復調や音圧レベルの調整(信号増幅)を行うことができる、また、親機アプリ24bは、親機撮像部23bで生成された親機映像データについて所定のデータ処理、例えば、FM変調や信号増幅を行うこともできる。さらに、親機アプリ24bによれば、前述のようにデータ処理を行う各種データや後述する親機制御部25bで送受信される制御データについての通信相手先として、予め登録した第2の外部通信端末3bを指定/選択する機能が備えられている。
親機制御部25bは、当該居室親機の構成各部を制御するものである。また、ネットワーク側親機I/F27bは、親機制御部25b及び汎用ネットワークNT間のデータ伝送路を形成するものである。さらに、カメラ側親機I/F28bは、親機制御部25b及びカメラ/親機ラインL2間のデータ伝送路を形成するものである。
次に、同図に示す第2の外部通信端末3bには、端末操作部30b、端末表示部31b、端末通話部32b、端末撮像部33b、端末アプリ34b、端末制御部35b及び端末I/F36bが備えられている。
この外部通信端末3bにおいて、端末操作部30aは、外出者が監視カメラ4のカメラ撮像部40や第2の居室親機2bの親機撮像部22bの動作、例えば、起動(モニタ起動)のみならずパン・チルトやズームを制御するための所定の操作や、通話成立時においてその通話相手先として単一人から複数人間の通話(複数通話)、ここでは、2者通話又は3者通話に切換えるための所定の切換操作や、複数通話時において通話相手先を選択するための所定の選択操作等を行うものであって例えば、前述の操作機能に対応させた押圧ボタンや端末表示部31bの前面に配置されたタッチパネル上の操作ボタンが好適とされる。
端末表示部31bは、監視カメラ4のカメラ撮像部40で生成されたカメラ映像データや第2の居室親機2bの親機撮像部22bで生成された親機映像データを所定のフォーマットで表示するものであって例えば、LCD、有機ELディスプレイ等の各種の表示媒体で構成されている。なお、端末表示部31bによれば、前述の映像表示のみならず、自端末3bの動作状態、例えば、監視モニタ中や通話(2者通話又は3者通話)中であることをそれぞれ文字表示できる。
端末通話部32bは、外出者が在室者や監視対象者との間で通話を行うための音声(送話音声、受話音声)データを入出力するものであって例えば、マイク(MIC)及びスピーカ(SP)が備えられており、このスピーカ(SP)は、自端末3bの動作状態を音響出力で報知することもできる。また、端末撮像部33bは、外出者の映像や外出先の映像を撮像して端末映像データを生成するものであって例えば、CCD、CMOS等の各種の映像撮像媒体で構成されている。
端末アプリ34bは、端末表示部31bに表示するカメラ映像データや親機映像データやについて所定のデータ処理、例えば、信号増幅やFM復調、その後のフォーマット処理を行うことができるばかりでなく、通話成立時において端末通話部32bのマイク(MIC)に入力された音声(送話音声)データについて所定のデータ処理、例えば、FM変調や音圧レベルの調整(信号増幅)を行うとともにスピーカ(SP)から出力させる音声データについて所定のデータ処理、例えば、FM復調や音圧レベルの調整(信号増幅)を行うことができる、また、端末アプリ34bは、端末撮像部33bで生成された端末映像データについて所定のデータ処理、例えば、FM変調や信号増幅を行うこともできる。さらに、端末アプリ34bによれば、前述のようにデータ処理を行う各種データや後述する端末制御部35bで送受信される制御データについての通信相手先として、予め登録した第2の居室親機2bを指定/選択する機能や、同図に破線で示すように、予め登録した、汎用ネットワークNTを経由して接続される監視カメラ4を指定/選択する機能が備えられている。
端末制御部35bは、当該外部通信端末の構成各部を制御するものである。また、端末I/F36bは、端末制御部35b及び汎用ネットワークNT間のデータ伝送路を形成するものである。
このように構成された本発明の第2の実施例によるインターホンシステムにおいて、以下、具体的な動作について説明する。
図3に示す当該システムが例えば、待受状態において、在室者が第2の居室親機2bの親機操作部20bを用いて所定のモニタ(起動)操作を行うと、この操作を検出した親機制御部25bは、親機表示部21bを画像表示可能な状態に制御するとともに、監視カメラ4のカメラ撮像部40の動作を開始させるためのカメラ撮像用親機送信データと、第2の外部通信端末3bの端末撮像部33bの動作を開始させるための端末撮像用親機送信データとをそれぞれ生成する。また、親機制御部25bで生成されたカメラ撮像用親機送信データは、カメラ側親機I/F28b、カメラ/親機ラインL2、監視カメラ4のカメラI/F44を経由してカメラ制御部43に送信される。さらに、親機制御部25bで生成された端末撮像用親機送信データは、親機アプリ24bに予め登録されている第2の外部通信端末3bを指定/選択する例えば、IPアドレスが付加された後、ネットワーク側親機I/F27bから汎用ネットワークNTに送信されることで、この端末撮像用親機送信データは、前述のIPアドレスが一致する第2の外部通信端末3bの端末I/F36bを経由して端末制御部35bで受信される。
監視カメラ4のカメラ制御部43は、第2の居室親機2bからのカメラ撮像用親機送信データを受信すると、カメラ撮像部40の動作を開始させ、このカメラ撮像部40で生成された住戸外(住戸玄関)の監視映像のカメラ映像データについてカメラアプリ42で所定のデータ処理、例えば、FM変調や信号増幅を行った後、前述のカメラ撮像用親機送信データのデータ伝送路と逆の当該伝送路を経由して第2の居室親機2bの親機制御部2bに送信する。
第2の外部通信端末3bの端末制御部35bは、第2の居室親機2bからの端末撮像用親機送信データを受信すると、端末撮像部33bの動作を開始させ、この端末撮像部33bで生成された外出者の映像(外出先の映像を含む)の端末映像データについて端末アプリ34bで所定のデータ処理、例えば、FM変調や信号増幅を行った後、前述の端末撮像用親機送信データのデータ伝送路と逆の当該伝送路を経由して第2の居室親機2bの親機制御部25aに送信する。
第2の居室親機2bの親機制御部25bは、監視カメラ4からのカメラ映像データと第2の外部通信端末3bからの端末映像データをそれぞれ受信すると、受信した2種の当該映像データについて親機アプリ24bで所定のデータ処理、例えば、信号増幅やFM復調を行った後、図4(A)の画面構成図で「21b−(1)」に示すように、親機表示部21bの画面上に並べて2種の当該映像データを同時のタイミングで表示させるべく親機アプリ24bでフォーマット処理を行うばかりでなく、この画面上には、モニタ中であると文字メッセージで表示される。
次に、前述と同様、図3に示す当該システムが例えば、待受状態において、外出者が第2の外部通信端末3bの端末操作部30bを用いて所定のモニタ(起動)操作を行うと、この操作を検出した端末制御部35bは、端末表示部31bを画面表示可能な状態に制御するとともに、監視カメラ4のカメラ撮像部40の動作及び第2の居室親機2bの親機撮像部23bの動作をそれぞれ開始させるためのカメラ/親機撮像用端末送信データを生成する。また、端末制御部35bで生成されたカメラ/親機撮像用端末送信データは、端末アプリ34bに予め登録されている第2の居室親機2bを指定/選択する例えば、IPアドレスが付加された後、端末I/F36bから汎用ネットワークNTに送信されることで、このカメラ/親機撮像用端末送信データは、前述のIPアドレスが一致する第2の居室親機2bのネットワーク側親機I/F27bを経由して親機制御部25bで受信される。
第2の居室親機2bの親機制御部25bは、第2の外部通信端末3bからのカメラ/親機撮像用端末送信データを受信すると、親機撮像部23bの動作を開始させ、この親機撮像部23bで生成された住戸内の親機映像データについて親機アプリ24bで所定のデータ処理、例えば、FM変調や信号増幅を行った後、前述のカメラ/親機撮像用端末送信データのデータ伝送路と逆の当該伝送路を経由して第2の外部通信端末3bの端末制御部35bに送信する。また、親機制御部25bは、受信したカメラ/親機撮像用端末送信データを、カメラ側親機I/F28b、カメラ/親機ラインL2、監視カメラ4のカメラI/F44を経由してカメラ制御部43に送信(転送)する。
監視カメラ4のカメラ制御部43は、第2の外部通信端末3bから第2の居室親機2bを経由して送信(転送)されてきたカメラ/親機撮像端末送信データを受信すると、カメラ撮像部40の動作を開始させ、このカメラ撮像部40で生成された住戸外(住戸玄関)の監視映像のカメラ映像データについてカメラアプリ42で所定のデータ処理、例えば、FM変調や信号増幅を行った後、前述のカメラ/親機撮像用端末送信データのデータ伝送路と逆の当該伝送路を経由して第2の外部通信端末3bの端末制御部35bに送信する。
第2の外部通信端末3bの端末制御部35bは、監視カメラ4から第2の居室親機2bを経由して送信(転送)されてきたカメラ映像データと第2の居室親機2bからの親機映像データをそれぞれ受信すると、受信した2種の当該映像データについて親機アプリ24bで所定のデータ処理、例えば、信号増幅やFM復調を行った後、図2(B)の画面構成図で「31b−(1)」で示すように、端末表示部31bの画面上に並べて2種の当該映像データを同時のタイミングで表示させるべく端末アプリ34bでフォーマット処理を行うことができるばかりでなく、この画面上には、モニタ中であると文字メッセージで表示される。
次に、前述と同様、図3に示す当該システムが例えば、待受状態において、住戸外の監視映像を撮像するにあたり、所定のタイミング、例えば、第2の居室親機2bの親機制御部25bに予め定められた時間や監視カメラ4の周囲近傍に居る人物の存在を感知したタイミングで、監視カメラ4のカメラ制御部40は、カメラ撮像部40の動作を開始することにより、カメラ撮像部40で生成されたカメラ映像データについてカメラアプリ42で所定のデータ処理、例えば、FM変調や信号増幅を行った後、カメラI/F44、カメラ/親機ラインL2、第2の居室親機2bのカメラ側親機I/F28bを経由して親機制御部25bに送信する。
第2の居室親機2bの親機制御部25bは、監視カメラ4からのカメラ映像データを受信すると、受信した当該映像データについて親機アプリ24bで所定のデータ処理、例えば、信号増幅やFM復調を行った後、図4(A)で「21b−(2)」で示すように、親機表示部21bの画面上に、監視モニタ中である旨の文字メッセージとともに表示させることができる。また、親機制御部25bは、前述のように受信したカメラ映像データに、親機アプリ24bに予め登録されている第2の外部通信端末3bを指定/選択する例えば、IPアドレスを付加した後、ネットワーク側親機I/F27bから汎用ネットワークNTに送信することで、このカメラ映像データは、前述のIPアドレスが一致する第2の外部通信端末3bの端末I/F36bを経由して端末制御部35bで受信される。
第2の外部通信端末3bの端末制御部35aは、監視カメラ4から第2の居室親機2bを経由して送信されてきたカメラ映像データを受信すると、受信したカメラ映像データについて端末アプリ34bで所定のデータ処理、例えば、信号増幅やFM復調を行いった後、図4(B)で「31b−(2)」で示すように、端末表示部31bの画面上に、監視モニタ中である旨の文字メッセージとともに表示させることができる。
次に、前述のような監視モニタ表示を確認することができる在室者及び外出者のうち、監視対象者との間で通話を行うために最先に所定の応答操作を行った人物として、ここでは、在室者が第2の居室親機2bの親機操作部20bを使用して所定の応答操作を行う、例えば、図4(A)で「21b−(2)」に示す親機表示部21bの画面上の通話ボタンを操作すると、この操作を検出した親機制御部25bは、親機アプリ24bを経由して親機通話部22bのマイク(MIC)及びスピーカ(SP)を用いた通話機能を能動とするとともに、親機表示部21bの表示内容として、監視モニタ中である旨の文字メッセージを、図4(A)で「21b−(3)」に示すように、その監視モニタ中である監視カメラ4と自親機2bの間で2者通話中である旨の文字メッセージに切換えることができる。また、親機制御部25bは、監視カメラ4の通話機能を能動とするためのカメラ通話用親機送信データと、第2の外部通信端末3bを監視モニタ中から待受状態に復旧させるための端末復旧用親機送信データとをそれぞれ生成する。ここで、親機制御部25bで生成されたカメラ通話用親機送信データは、前述のカメラ撮像用親機送信データと同一のデータ伝送路を経由して監視カメラ4のカメラ制御部43に送信される。一方、親機制御部25bで生成された端末復旧用親機送信データは、前述の端末撮像用親機送信データと同一のデータ伝送路を経由して第2の外部通信端末3bの端末制御部35bに送信される。
監視カメラ4のカメラ制御部43は、第2の居室親機2bからのカメラ通話用親機送信データを受信すると、カメラアプリ42を経由しカメラ通話部41のマイク(MIC)及びスピーカ(SP)を用いた通話機能を能動とすることができる。ここまでの制御により、監視対象者により用いられるカメラ通話部41のマイク(MIC)及びスピーカ(SP)と、カメラ制御部43、当該カメラ制御部に接続されたカメラアプリ42、カメラ制御部43、カメラI/F44、カメラ/親機ラインL2、第2の居室親機2bのカメラ側親機I/F28b、親機制御部25b、当該親機制御部に接続された親機アプリ24b、親機制御部25bを経由して、在室者により用いられる親機通話部22bのマイク(MIC)及びスピーカ(SP)との間のデータ伝送路が形成され、このデータ伝送路を経由して音声(送話音声、受話音声)データを送受信することで、監視対象者及び在室者による2者通話が成立する。
一方、第2の外部通信端末3bの端末制御部35bは、第2の居室親機2bからの端末復旧用親機送信データを受信すると、監視カメラ4からの監視モニタ中が待受状態に復旧し、端末表示部31bへの画面表示も消画となる。
次に、前述のような監視対象者及び在室者による2者通話が成立しているとき、この在室者が監視対象者のみならず外出者との間で3者通話を成立させるために、図4(A)で「21b−(3)」で示す第2の居室親機2bの親機表示部21bの画面上の3者通話ボタンを親機操作部30bを用いて操作すると、この操作を検出した親機制御部25bは、第2の外部通信端末3bを3者通話中とするための端末3者通話用親機送信データを生成するとともに、親機アプリ24bを経由して親機通話部22bのマイク(MIC)及びスピーカ(SP)を用いた通話機能を能動のまま保持し、監視カメラ4からのカメラ映像データの受信動作を継続させた状態で親機撮像部23bにおいて在室者の映像(住戸内の映像を含む)の撮像を開始させることで親機映像データを生成する。また、親機制御部25bは、親機撮像部23bで生成された親機映像データについて親機アプリ24bで所定のデータ処理、例えば、FM変調や信号増幅を行った後、この親機映像データ及び監視カメラ4からのカメラ映像データと端末3者通話用親機送信データについて、前述の端末撮像用親機送信データと同一のデータ伝送路を経由して第2の外部通信端末3bの端末制御部35bに送信する。
第2の外部通信端末3bの端末制御部35bは、第2の居室親機2bからの端末3者通話用親機送信データを受信すると、同様に受信したカメラ映像データ及び親機映像データについて親機アプリ34bで所定のデータ処理、例えば、信号増幅やFM復調を行った後、図4(B)で「31b−(3)」に示すように、端末表示部31bの画面上に並べて2種の当該映像データを同一のタイミングで表示させるべくフォーマット処理を行うことができるばかりでなく、この画面上には、監視カメラ4、第2の居室親機2b及び自端末3bの機器相互で3者通話中である旨の文字メッセージが表示される。
また、第2の外部通信端末3bの端末制御部35bは、端末アプリ34bを経由して端末通話部32bのマイク(MIC)及びスピーカ(SP)を用いた通話機能を能動とするばかりでなく、端末撮像部33bの動作を開始させ、この端末撮像部33bで生成された外出者の映像(外出先の映像を含む)の端末映像データについて端末アプリ34bで所定のデータ処理、例えば、FM変調や信号増幅を行った後、第2の居室親機2bを2者通話から3者通話に切換えるための親機3者通話用端末送信データとともに、前述のカメラ/親機撮像用端末送信データと同一のデータ伝送路を経由して第2の居室親機2bの親機制御部25bに送信する。
第2の居室親機2bの親機制御部25bは、第2の外部通信端末3bからの端末映像データ及び親機3者通話用端末送信データを受信すると、受信した端末映像データと監視カメラ4からのカメラ映像データについて親機アプリ24bで所定のデータ処理、例えば、信号増幅やFM復調を行った後、図4(A)に「21b−(4)」で示すように、親機表示部21bの画面上に並べて2種の当該映像データを同一のタイミングで表示させるべくフォーマット処理を行うことができるばかりでなく、この画面上に表示される文字メッセージが、監視カメラ4と自親機2bの間で2者通話中である旨の文字メッセージから、監視カメラ4、第2の外部通信端末3b及び自親機2bの機器相互で3者通話中である旨の文字メッセージに切換えられる。
次に、前述のようなモニタ・映像表示を確認することができる在室者及び外出者のうち、最先に所定の操作を行った人物として、ここでは、外出者が第2の外部通信端末3bの端末操作部30bを用いて所定の応答操作を行う、例えば、図4(B)で「31b−(2)」に示す端末表示部31bの画面上の通話ボタンを操作すると、この操作を検出した端末制御部35bは、端末アプリ34bを経由して端末通話部32bのマイク(MIC)及びスピーカ(SP)を用いた通話機能を能動とするとともに、端末表示部31bの表示内容として、監視カメラ4の監視モニタ中である旨の文字メッセージを、図4(B)で「31b−(3)」に示すように、この監視モニタを保持した状態で監視カメラ4との間で2者通話中である旨の文字メッセージに切換えることができる。また、端末制御部35bは、監視カメラ4の通話機能を能動とするためのカメラ通話用端末送信データと、第2の居室親機2bを監視モニタ中から待受状態に復旧させるための親機復旧用端末送信データとをそれぞれ生成する。ここで、端末制御部35bで生成されたカメラ通話用端末送信データ及び親機復旧用端末データは、前述のカメラ/親機撮像用端末送信データと同一のデータ伝送路を経由して第2の居室親機2bの親機制御部25bに送信される。
第2の居室親機2bの親機制御部25bは、第2の外部通信端末3bからのカメラ通話用端末送信データを受信すると、このカメラ通話用端末送信データを、前述のカメラ撮像用親機送信データと同一のデータ伝送路を経由して監視カメラ4のカメラ制御部43に送信(転送)する。また、親機制御部25bは、同様に受信した親機復旧用端末送信データを検出すると、監視カメラ4の監視モニタ中を待受状態に復旧し、監視カメラ4からのカメラ映像データの送信も停止されるため、親機表示部21bへの画像表示も消画となる。
監視カメラ4のカメラ制御部43は、第2の外部通信端末3bから第2の居室親機2bを経由して送信(転送)されてきたカメラ通話用端末送信データを受信すると、カメラアプリ42を経由してカメラ通話部41のマイク(MIC)及びスピーカ(SP)を用いた通話機能を能動とすることができる。ここまでの制御により、監視対象者により用いられるカメラ通話部41のマイク(MIC)及びスピーカ(SP)と、カメラ制御部43、当該カメラ制御部に接続されたカメラアプリ42、カメラ制御部43、カメラI/F44、カメラ/親機ラインL2、第2の居室親機2bのカメラ側親機I/F28b、親機制御部25b、ネットワーク側親機I/F27b、汎用ネットワークNT、第2の外部通信端末3bの端末I/F36b、端末制御部35b、当該端末制御部に接続された端末アプリ34b、端末制御部35bを経由して、外出者により用いられる端末通話部32bのマイク(MIC)及びスピーカ(SP)との間のデータ伝送路が形成され、このデータ伝送路を経由して音声(送話音声、受話音声)データを送受信することで、監視対象者及び外出者による2者通話が成立する。
次に、前述のような監視対象者及び外出者による2者通話が成立しているとき、この外出者が監視対象者のみならず在室者との間で3者通話を成立させるために、図4(B)で「31b−(4)」に示す第2の外部通信端末3bの端末表示部31bの画面上の3者通話ボタンを端末操作部30bを用いて選択(選択操作)すると、この操作を検出した端末制御部35bは、第2の居室親機2bを3者通話中とするための親機3者通話用端末送信データを生成するとともに、端末アプリ34bを経由して端末通話部32aのマイク(MIC)及びスピーカ(SP)を用いた通話機能を能動のまま保持し、監視カメラ4から第2の居室親機2bを経由して送信(転送)されてくる監視映像データの受信動作を継続させた状態で端末撮像部33bにおいて外出者の映像(外出先の映像を含む)の撮像を開始させることで端末映像データを生成する。また、端末制御部35bは、端末撮像部33bで生成された端末映像データについて端末アプリ34bで所定のデータ処理、例えば、FM変調や信号増幅を行った後、この端末映像データと親機3者通話用端末送信データについて、前述のカメラ/親機撮像用親機送信データと同一のデータ伝送路を経由して第2の居室親機2bの親機制御部25bに送信する。
第2の居室親機2bの親機制御部25bは、第2の外部通信端末3bからの親機3者通話用親機送信データを受信すると、同様に受信した端末映像データと監視カメラ4からのカメラ映像データについて親機アプリ34bで所定のデータ処理、例えば、信号増幅やFM復調を行った後、図4(A)で「31b−(4)」に示すように、親機表示部31bの画面上に並べて2種の当該映像データを同時のタイミングで表示させるべくフォーマット処理を行うことができるばかりでなく、この画面上には、監視カメラ4、第2の外部通信端末3b及び自親機2bの機器相互で3者通話中である旨の文字メッセージが表示される。
また、第2の居室親機2bの親機制御部25bは、親機アプリ24bを経由して親機通話部22bのマイク(MIC)及びスピーカ(SP)を用いた通話機能を能動とするばかりでなく、親機撮像部22bの動作を開始させ、この親機撮像部22bで生成された在室者の映像(住戸内の映像を含む)の親機映像データについ親機アプリ24bで所定のデータ処理、例えば、FM変調や信号増幅を行った後、第2の外部通信端末3bを2者通話から3者通話に切換えるための端末3者通話用親機送信データと、監視カメラ4からのカメラ映像データとともに、前述の端末撮像用親機送信データと同一のデータ伝送路を経由して第2の外部通信端末3bの端末制御部35bに送信する。
第2の外部通信端末3bの端末制御部35bは、第2の居室親機2bからのカメラ映像データ、親機映像データ及び端末3者通話用端末送信データを受信すると、受信したカメラ映像データ及び親機映像データについて端末アプリ34bで所定のデータ処理、例えば、信号増幅やFM復調を行った後、図4(B)で「31b−(3)」に示すように、端末表示部31bの画面上に並べて2種の当該映像データを同時のタイミングで表示させるべくフォーマット処理を行うことができるばかりでなく、この画面上に表示される文字メッセージが、監視カメラ4と自端末3bの間で2者通話中である旨の文字メッセージから、監視カメラ4、第2の居室親機2b及び自端末3bの機器相互で3者通話中である旨の文字メッセージに切換えられる。
すなわち、前述のような3者通話時によれば、監視カメラ4のカメラ通話部41のマイク(MIC)を用いた監視対象者によるカメラ音声(送話音声)データは、カメラ制御部43からこの制御部43に接続されたカメラアプリ42で所定のデータ処理、例えば、FM変調や信号増幅がなされた後、カメラ制御部43、カメラI/F44、カメラ/親機ラインL2、第2の居室親機2bのカメラ側親機I/F28bを経由して親機制御部25bに送信されることで、親機アプリ24bで所定のデータ処理、例えば、信号増幅やFM復調がなされた後、親機通話部22bのスピーカ(SP)から出力されるばかりでなく、前述の親機制御部25bからネットワーク側親機I/F27b、汎用ネットワークNT、第2の外部通信端末3bの端末I/F36bを経由して端末制御部35bに送信されることで、端末アプリ34bで所定のデータ処理、例えば、信号増幅やFM復調がなされた後、端末通話部32bのスピーカ(SP)から出力される。
また、第2の居室親機2bの親機通話部22bのマイク(MIC)を用いた在室者による親機音声(送話音声)データは、親機制御部25bからこの制御部25bに接続された親機アプリ24bで所定のデータ処理、FM変調や信号増幅がなされた後、親機制御部25b、カメラ側親機I/F28b、カメラ/親機ラインL2、監視カメラ4のカメラI/F44を経由してカメラ制御部43に送信されることで、カメラアプリ42で所定のデータ処理、例えば、信号増幅やFM復調がなされた後、カメラ制御部43を経由してカメラ通話部41のスピーカ(SP)から出力されるばかりでなく、前述の親機制御部25bからネットワーク側親機I/F27b、汎用ネットワークNT、第2の外部通信端末3bの端末I/F36bを経由して端末制御部35bに送信されることで、端末アプリ34bで所定のデータ処理、例えば、信号増幅やFM復調がなされた後、端末制御部35bを経由して端末通話部32bのスピーカ(SP)から出力される。
さらに、第2の外部通信端末3bの端末通話部32bのマイク(MIC)を用いた外出者による端末音声(送話音声)データは、端末制御部3baからこの制御部35bに接続された端末アプリ34bで所定のデータ処理、例えば、FM変調や信号増幅がなされた後、端末制御部35b、端末I/F36b、汎用ネットワークNT、第2の居室親機2bのネットワーク側親機I/F27bを経由して親機制御部25bに送信され、親機アプリ24bで所定のデータ処理、例えば、信号増幅やFM復調がなされた後、親機制御部25bを経由して親機通話部22bのスピーカ(SP)から出力されるばかりでなく、前述の親機制御部25bからカメラ側親機I/F28b、カメラ/親機ラインL2、監視カメラ4のカメラI/F44を経由してカメラ制御部43に送信されることで、カメラアプリ42で所定のデータ処理、例えば、信号増幅やFM復調がなされた後、カメラ通話部41のスピーカ(SP)から出力される。
次に、前述のような3者通話が成立しているとき、すなわち、図4(A)で「21b−(4)」に示すように、第2の居室親機2bの親機表示部21bにカメラ映像データ及び端末映像データが3者通話中である旨の文字メッセージとともに表示されているばかりでなく、図4(B)で「31b−(3)」に示すように、第2の外部通話端末3bの端末表示部31bにカメラ映像データ及び親機映像データが3者通話中である旨の文字メッセージとともに表示されているとき、外出者が監視対象者及び在室者のうち例えば、在室者との間の通話を優先すべく、この在室者により用いられている第2の居室親機2bを選択するように端末操作部30bで所定の操作、例えば、該当する親機映像データを(タッチ操作で)選択して2者通話ボタンを操作すると、この操作を検出した端末制御部35bは、端末アプリ34bを制御し、前述のように3者通話時において監視カメラ4から第2の居室親機2bを経由して送信(転送)されてきたカメラ音声データの音圧レベルを抑圧、例えば、0Vにする一方、同様に第2の居室親機2bから送信されてきた親機音声データの音圧レベルについては、受信した音圧レベルのまま保持する。この制御により、端末通話部32bのスピーカ(SP)からの出力音声として、カメラ音声データを抑圧、例えば、0Vに抑圧でき、その効果として親機送信データが強調されることになる。
また、第2の外部通信端末3bの端末制御部35bによれば、前述の操作を検出すると、3者通話の対象とされる監視カメラ4及び第2の居室親機2bのうち、監視カメラ4のカメラ通話部41のスピーカ(SP)から出力される親機音声データ及び端末音声データの音圧レベルと、第2の居室親機2bの親機通話部22bのスピーカ(SP)から出力されるカメラ音声データ及び端末音声データの音圧レベルと、をそれぞれ抑圧するためカメラ/親機音圧制御用端末送信データを生成し、前述のカメラ/親機撮像用端末送信データと同一のデータ伝送路を経由して、監視カメラ4のカメラ制御部43及び第2の居室親機2bの親機制御部25bにそれぞれ送信する。
監視カメラ4のカメラ制御部43は、第2の外部通信端末3bから第2の居室親機2bを経由して送信(転送)されてきたカメラ/親機音圧制御用端末送信データを受信すると、カメラ42への制御により、カメラ通話部41のスピーカ(SP)から出力させる親機音声データ及び端末音声データの音圧レベルを抑圧、例えば、0Vにすることができる。一方、第2の居室親機2bの親機制御部25bは、第2の外部通信端末3bから送信されてきたカメラ/親機音圧制御用端末送信データを受信すると、親機アプリ24bへの制御により、親機通話部22bのスピーカ(SP)から出力させるカメラ音声データ及び端末音声データの音圧レベルを抑圧、例えば、0Vに抑圧することができる。
なお、外出者によれば、前述と異なり監視対象者及び在室者のうち例えば、監視対象者との間の通話を優先すべく、この監視対象者により用いられている監視カメラ4を選択するためには、第2の外部通信端末3bの端末操作部30bで所定の操作、例えば、該当するカメラ映像データを(タッチ操作で)選択して2者通話ボタンを操作することで実行できる。この操作が行われると、前述と同様な各種制御により、端末通話部32bのスピーカ(SP)からの出力音声として、親機音声データの音圧レベルを抑圧、例えば、0Vに抑圧でき、その効果としてカメラ送信データが強調されることになる。
また、前述のような3者通話が成立しているとき、図4(A)に「21b−(4)」で示すように、第2の居室親機2bの親機表示部21bに表示されている2者通話ボタンを、親機操作部20bを用いて在室者が選択(選択操作)すると、この操作を検出した親機制御部25bは、前述のような3者通話から監視カメラ4との間の2者通話に切換えるばかりでなく、親機表示部21bへの画面表示を同図の「21b−(3)」に切換えることができる。
さらに、同様な3者通話が成立しているとき、図4(B)に「31b−(3)」で示すように、第2の外部通信端末3bの端末表示部31bに表示されている2者通話ボタンを、外出者が端末操作部30bを用いて選択(選択操作)すると、この操作を検出した端末制御部35bは、前述のような3者通話から監視カメラ4との間の2者通話に切換えるばかりでなく、端末表示部31bへの画面表示を同図の「31b−(4)」に切換えることができる。
なお、第2の実施例において成立されている2者通話又は3者通話を終了(終話)し、待受状態に復旧させる動作については、2者通話又は3者通話が可能な各種インターホンシステムにおける該当動作と同一であるため、その説明は省略するものとする。
また、第2の実施例によれば、その具体的なデータ送受信の流れとして、監視カメラ4のカメラI/F44を、カメラ/親機ラインL2を経由して第2の居室親機1bのカメラ側親機I/F28bに接続し、これらI/F44、28b間で各種データを送受信することで、第2の居室親機2b及びこれに接続される汎用ネットワークNTを経由して監視カメラ4と第2の外部通信端末3bとの間のデータ伝送路を形成したが、この態様に限定されるものではない。例えば、監視カメラ4のカメラアプリ42に、第2の外部通信端末3bを指定/選択するための例えば、IPアドレスを登録しておき、このIPアドレスをもとに図3に破線で示すように、カメラI/F44と汎用ネットワークNTを経由して端末I/F36bとの間のデータ伝送路を形成することもできる。
また、第2の実施例によれば、住戸内に設置され通話機能を有する機器として第2の居室親機2baを適用したが、この態様に限定されるものではない。例えば、汎用ネットワークNTとの接続機能が不備とされる以外、第2の居室親機2bと同様な構成の増設親機を当該居室親機に接続させて設けてもよく、さらに、監視カメラ4、居室親機2b(、増設親機)及び外部通信端末3bは、同実施例に示すような1台ずつに限定されるものではなく、より複数台を適用することもでき、複数台の機器を用いた複数通話が可能となる。
本発明のインターホンシステムにおいては、特定の実施の形態をもって説明してきたが、この形態に限定されるものでなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られた如何なる構成の当該システムであっても採用できるということはいうまでもないことである。
具体的に、本発明の第1、第2の実施例においては、住戸外で通話機能を有する機器として、図1に示す玄関子機1、図3に示す監視カメラ4のように、各実施例で個別の機器を適用したが、この態様に限定されるものではない。例えば、何れの実施例においても、同図に破線で示すように、玄関子機1及び監視カメラ4の双方を備えることもできる。この態様によれば、複数通話の対象となる機器が増加することになる。