JP2018148273A - インターホンシステム、プログラム、及び子機 - Google Patents

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Abstract

【課題】第2映像とは別に第1映像を伝送する。【解決手段】インターホンシステム10は、子機1と、子機1と通信する親機2とを備える。子機1は、撮像部11と、子機側伝送部12と、子機側制御部13とを有する。子機側制御部13は、親機2の表示部22に表示させる映像として、子機1と親機2との間の通信が開始される前の第1撮像期間における第1映像と、通信が開始された後の第2撮像期間における第2映像とを撮像部11に撮像させる。子機側制御部13は、通信が開始されてから所定時間が経過するまでの第1送信期間と第2撮像期間が終了した後の第2送信期間との少なくとも一方において、子機側伝送部12に第1映像を送信させる。【選択図】図1

Description

本発明は、一般にインターホンシステム、プログラム、及び子機に関し、より詳細には、子機の撮像部で撮像した映像を親機の表示部に表示可能なインターホンシステム、プログラム、及び子機に関する。
特許文献1には、子機の撮像部で撮像した画像を親機の表示部に表示可能なインターホンシステムが記載されている。特許文献1に記載のインターホンシステムは、住戸外に設置される子機と、住戸内に設置される親機と、を備える。子機と親機とは、信号線を介して接続されている。
特許文献1に記載のインターホンシステムでは、来訪者の呼出操作時に子機の撮像部で撮像した短時間の画像であるイントロ画像と、来訪者の呼出操作後に撮像部で撮像するリアルタイムの画像とを合成し、合成後の画像を親機の表示部に表示させている。
特開2012−15974号公報
特許文献1に記載のインターホンシステムでは、過去の画像であるイントロ画像とリアルタイムの画像とを子機側で合成し、合成した画像を子機から親機に伝送していた。つまり、特許文献1に記載のインターホンシステムでは、過去の画像(第1映像)については、リアルタイムの画像(第2映像)と合成した状態でしか子機から親機に伝送されない。
本発明は上記課題に鑑みてなされており、第2映像とは別に第1映像を伝送することができるインターホンシステム、プログラム、及び子機を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るインターホンシステムは、子機と、前記子機と通信する親機と、を備える。前記子機は、特定領域を撮像する撮像部と、前記撮像部で撮像した映像を送信する子機側伝送部と、前記撮像部及び前記子機側伝送部を制御する子機側制御部と、を有する。前記親機は、前記子機からの前記映像を受信する親機側伝送部と、前記親機側伝送部で受信した前記映像を表示する表示部と、前記親機側伝送部及び前記表示部を制御する親機側制御部と、を有する。前記子機側制御部は、前記映像として、第1映像と第2映像とを前記撮像部に撮像させるように構成されている。前記第1映像は、前記子機と前記親機との間の通信が開始される前の第1撮像期間における映像である。前記第2映像は、前記通信が開始された後の第2撮像期間における映像である。前記子機側制御部は、前記通信が開始されてから所定時間が経過すると前記子機側伝送部に前記第2映像を送信させるように構成されている。前記子機側制御部は、前記通信が開始されてから前記所定時間が経過するまでの第1送信期間と前記第2撮像期間が終了した後の第2送信期間との少なくとも一方において、前記子機側伝送部に前記第1映像を送信させるように構成されている。
本発明の一態様に係るプログラムは、親機と通信する子機に用いられるコンピュータを、特定領域を撮像する撮像部、及び前記撮像部で撮像した映像を送信する子機側伝送部を制御する子機側制御部として機能させる。前記子機側制御部が、前記映像として、第1映像と第2映像とを前記撮像部に撮像させる。前記第1映像は、前記子機と前記親機との間の通信が開始される前の第1撮像期間における映像である。前記第2映像は、前記通信が開始された後の第2撮像期間における映像である。前記子機側制御部は、前記通信が開始されてから所定時間が経過すると前記子機側伝送部に前記第2映像を送信させる。前記子機側制御部は、前記通信が開始されてから前記所定時間が経過するまでの第1送信期間と前記第2撮像期間が終了した後の第2送信期間との少なくとも一方において、前記子機側伝送部に前記第1映像を送信させる。
本発明の一態様に係る子機は、親機と通信する。前記子機は、特定領域を撮像する撮像部と、前記撮像部で撮像した映像を送信する子機側伝送部と、前記撮像部及び前記子機側伝送部を制御する子機側制御部と、を備える。前記子機側制御部は、前記映像として、第1映像と第2映像とを前記撮像部に撮像させるように構成されている。前記第1映像は、前記子機と前記親機との間の通信が開始される前の第1撮像期間における映像である。前記第2映像は、前記通信が開始された後の第2撮像期間における映像である。前記子機側制御部は、前記通信が開始されてから所定時間が経過すると前記子機側伝送部に前記第2映像を送信させるように構成されている。前記子機側制御部は、前記通信が開始されてから前記所定時間が経過するまでの第1送信期間と前記第2撮像期間が終了した後の第2送信期間との少なくとも一方において、前記子機側伝送部に前記第1映像を送信させるように構成されている。
本発明によれば、第2映像とは別に第1映像を伝送することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るインターホンシステムの構成を示すブロック図である。 図2A及び図2Bは、同上のインターホンシステムの親機の表示部に表示される映像を示す図である。 図3は、同上のインターホンシステムの動作を説明するためのタイミング図である。 図4は、本発明の一実施形態の第1変形例に係るインターホンシステムの動作を説明するためのタイミング図である。 図5は、本発明の一実施形態の第2変形例に係るインターホンシステムの動作を説明するためのタイミング図である。 図6は、本発明の一実施形態の第3変形例に係るインターホンシステムの動作を説明するためのタイミング図である。 図7は、本発明の一実施形態の第4変形例に係るインターホンシステムの動作を説明するためのタイミング図である。 図8は、本発明の一実施形態の第5変形例に係るインターホンシステムの動作を説明するためのタイミング図である。
以下、本発明の実施形態に係るインターホンシステムについて、図面を参照して具体的に説明する。ただし、下記の実施形態は、本発明の様々な実施形態の一つに過ぎない。また、下記の実施形態は、本発明の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(1)インターホンシステムの概要
本実施形態に係るインターホンシステム10は、図1に示すように、子機1と、複数台(図1では2台)の親機2と、制御装置3と、複数台(図1では2台)のドアホン4と、複数台(図1では2台)の分岐器5と、を備えている。このインターホンシステム10は、例えば、マンション等の集合住宅に適用される集合住宅用のインターホンシステムである。このインターホンシステム10では、子機1と各親機2とが制御装置3を介して通信を行う。
複数台の親機2の各々は、例えば、集合住宅の各住戸内に設置される住戸端末である。各親機2は、子機1との間で通信(例えば、通話、及び映像信号の受信等)を行うように構成されている。各親機2は、子機1の撮像部11で撮影された映像を表示する表示部22を有している。
子機1は、例えば、ロビー等の集合住宅の共用部に設置される共用端末(ロビーインターホン)である。子機1は、各親機2との間で通信(例えば、通話、及び映像信号の送信等)を行うように構成されている。
制御装置3は、子機1と各親機2との間において、呼出制御を行い、信号を中継するように構成されている。制御装置3は、例えば、集合住宅の管理室に設置されている。制御装置3は、例えば、来訪者が子機1を用いて親機2を呼び出したときに、子機1と親機2との間で送受信される信号を中継する。
複数台のドアホン4の各々は、例えば、集合住宅の各住戸の外玄関に設置されている。複数台のドアホン4は、複数台の親機2と一対一に対応している。各ドアホン4は、対応する親機2との間で通信(例えば、通話、及び映像信号の送信等)を行うように構成されている。
複数台の分岐器5の各々は、第2幹線62に挿入されており、第2幹線62に対して複数台の親機2を接続可能にする。本実施形態では、第2幹線62から複数の分岐線63に分岐しており、複数台の分岐器5は、第2幹線62における複数の分岐線63の分岐点にそれぞれ設けられている。これにより、各親機2は、分岐器5を介して第2幹線62に対して接続可能になる。
子機1は、第1幹線61を介して制御装置3に接続されている。各親機2は、第2幹線62、分岐線63及び分岐器5を介して制御装置3に接続されている。各ドアホン4は、接続線64を介して対応する親機2に接続されている。第1幹線61、第2幹線62、分岐線63及び接続線64の各々は、例えば、ツイストペアケーブルからなる。
(2)子機の構成
次に、子機1の構成について説明する。子機1は、図1に示すように、撮像部11と、子機側伝送部12と、子機側制御部13と、子機側操作部14と、映像処理部15と、記憶部16と、センサ17と、を有している。さらに、子機1は、親機2との間で通話を実現するための通話部(スピーカ及びマイクロホンを含む)等を有している。
撮像部11は、撮像素子を有し、被写体(来訪者等)を撮像するためのカメラである。本実施形態では、来訪者が子機1を操作する際に少なくとも来訪者の顔を撮像できるように、撮像部11の撮像エリア(視野)は、子機1の前方に設定されている。本実施形態では、撮像部11は動画を撮像するカメラである。さらに、本実施形態では、撮像部11はカラー画像を撮像するカメラである。
撮像素子は、例えば、CCD(Charge Coupled Devices)イメージセンサ、又はCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の二次元イメージセンサである。撮像部11は、被写体からの光をレンズ等の光学系によって撮像素子の撮像面(受光面)上に結像させ、撮像素子にて被写体からの光を電気信号に変換する。そして、撮像部11は、撮像素子の出力信号を映像信号として映像処理部15へ出力する。
子機側伝送部12は、親機2と通信するための通信インタフェースである。子機側伝送部12は、第1幹線61を介して制御装置3に接続されている。図1では、第1幹線61を1本の線で示している。子機側伝送部12は、制御装置3の通信部32(後述する)を介して、親機2との間で双方向に通信可能に構成されている。子機側伝送部12は、親機2に対して通信信号を送信するように構成されている。通信信号には、音声信号、映像信号及び制御信号等が含まれている。また、子機側伝送部12は、通信部32を介して親機2から送信される通信信号を受信し、受信した通信信号を復調することで音声信号等を取得する。音声信号は、子機側制御部13を介して通話部へ出力される。
子機側操作部14は、人(例えば来訪者等)の操作を受け付けるように構成されている。子機側操作部14は、例えば、複数の押ボタンスイッチ、及びタッチパネル等を有する入力インタフェースである。
映像処理部15は、撮像部11から出力される映像信号を受けて、信号処理により映像信号に含まれる映像を処理するように構成されている。映像処理部15は、例えば、DSP(Digital Signal Processor)又はFPGA(Field-Programmable Gate Array)等のデバイスにて実現される。
子機側制御部13は、例えば、CPU(Central Processing Unit)及びメモリを主構成とするマイクロコンピュータにて構成されている。そして、CPUがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、マイクロコンピュータが子機側制御部13として機能する。CPUが実行するプログラムは、ここではマイクロコンピュータのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
子機側制御部13は、撮像部11及び子機側伝送部12を制御するように構成されている。さらに、子機側制御部13は、映像処理部15を制御するように構成されている。
子機側制御部13は、撮像部11を制御することによって、撮像部11に映像を撮像させる。本実施形態では、子機側制御部13は、子機1と親機2との間の通信が開始される前の第1撮像期間T1(図3参照)において第1映像P1を撮像させる。さらに、子機側制御部13は、子機1と親機2との間の通信が開始された後の第2撮像期間において第2映像P2を撮像させる。本実施形態では、第1撮像期間T1は、子機側操作部14が来訪者による操作を受け付けた時点から、子機1と親機2との間の通信が開始されるまでの所定期間(例えば1秒程度)である。つまり、第1撮像期間T1において撮像される第1映像P1は、子機1と親機2との間の通信が開始される前の過去の映像である。また、第2映像P2は、子機1と親機2との間の通信が開始された後の映像であり、所謂リアルタイムの映像である。
子機側制御部13は、子機側伝送部12を制御することによって、子機側伝送部12に親機2への通信信号を送信させ、かつ子機側伝送部12に親機2からの通信信号を受信させる。親機2への通信信号には、音声信号、映像信号及び制御信号等が含まれている。また、親機2からの通信信号には、音声信号及び制御信号等が含まれている。
子機側制御部13は、映像処理部15を制御することによって、映像処理部15に撮像部11からの映像信号に含まれる映像を処理させる。映像処理部15にて処理された映像は、子機側伝送部12から親機2に送信される。
記憶部16は、読み書き可能なメモリで構成されている。記憶部16は、例えばフラッシュメモリである。記憶部16は、撮像部11で撮像した第1映像P1及び第2映像P2を記憶する。本実施形態では、記憶部16は、子機側制御部13の外部に設けられているが、子機側制御部13の内部に設けられていてもよい。すなわち、記憶部16は、子機側制御部13の内蔵メモリであってもよい。
センサ17は、例えば焦電型の赤外線センサであり、人等が動く際に生じる赤外線の変化量を検出することによって人等を検出する。なお、センサ17は省略されていてもよい。
(3)親機の構成
次に、親機2の構成について説明する。親機2は、図1に示すように、親機側伝送部21と、表示部22と、親機側制御部23と、親機側操作部24と、映像処理部25と、記憶部26と、通知部27と、を有している。さらに、親機2は、子機1及びドアホン4との間で通話を実現するための通話部(スピーカ及びマイクロホンを含む)等を有している。
親機側伝送部21は、子機1及びドアホン4と通信するための通信インタフェースである。親機側伝送部21は、第2幹線62、分岐線63及び分岐器5を介して制御装置3に接続されている。図1では、第2幹線62及び分岐線63を1本の線で示している。親機側伝送部21は、制御装置3の通信部32を介して、子機1との間で双方向に通信可能に構成されている。親機側伝送部21は、子機1に対して通信信号を送信するように構成されている。通信信号には、音声信号及び制御信号等が含まれている。また、親機側伝送部21は、通信部32を介して子機1から送信される通信信号を受信し、受信した通信信号を復調することで音声信号及び映像信号等を取得する。音声信号は、親機側制御部23を介して通話部へ出力され、映像信号は、親機側制御部23を介して表示部22へ出力される。
表示部22は、映像処理部25からの映像(例えば子機1の撮像部11で撮像された映像)を表示するように構成されている。表示部22は、例えば液晶ディスプレイである。ここで、親機2がタッチパネルディスプレイを備えている場合には、タッチパネルディスプレイが表示部22と親機側操作部24とを兼ねることになる。
親機側操作部24は、人(ここでは、住戸内の居住者)の操作を受け付けるように構成されている。親機側伝送部21が居住者を呼び出すための呼出信号を受信している状態で、親機側操作部24に対して所定の操作(例えば、押操作)が行われると、子機1と親機2との間で音声通話が可能な状態となる。
映像処理部25は、親機側伝送部21にて受信した子機1からの映像信号を受けて、信号処理により映像信号に含まれる映像を処理するように構成されている。映像処理部25は、例えば、複数の映像を合成する合成処理を行うように構成されている。本実施形態では、映像処理部25は、合成処理において、過去の映像である第1映像P1とリアルタイムの映像である第2映像P2とを合成して1つの映像を作成する。映像処理部25は、例えば、DSP又はFPGA等のデバイスにて実現される。
親機側制御部23は、例えば、CPU及びメモリを主構成とするマイクロコンピュータにて構成されている。そして、CPUがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、マイクロコンピュータが親機側制御部23として機能する。CPUが実行するプログラムは、ここではマイクロコンピュータのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
親機側制御部23は、親機側伝送部21及び表示部22を制御するように構成されている。さらに、親機側制御部23は、映像処理部25を制御するように構成されている。
親機側制御部23は、親機側伝送部21を制御することによって、親機側伝送部21に子機1への通信信号を送信させ、かつ親機側伝送部21に子機1からの通信信号を受信させる。子機1への通信信号には、音声信号及び制御信号等が含まれている。また、子機1からの通信信号には、音声信号、映像信号及び制御信号等が含まれている。
親機側制御部23は、表示部22を制御することによって、子機1から送られてくる映像を表示部22に表示させる。本実施形態では、過去の映像である第1映像P1とリアルタイムの映像である第2映像P2とを合成した1つの映像を表示部22に表示させる。図2A及び図2Bは、表示部22の表示画面220に表示させた映像の一例である。図2Aは、表示画面220において、第1映像P1を小さく表示し、第2映像P2を大きく表示した場合の映像である。また、図2Bは、表示画面220において、第1映像P1を大きく表示し、第2映像P2を小さく表示した場合の映像である。本実施形態では、親機側操作部24に対する操作によって、図2Aに示す表示画面220と図2Bに示す表示画面220とを切り替えることができる。
親機側制御部23は、映像処理部25を制御することによって、映像処理部25に第1映像P1と第2映像P2とを合成させる合成処理を行わせる。映像処理部25にて処理(合成)された映像は、表示部22に表示される。
記憶部26は、読み書き可能なメモリで構成されている。記憶部26は、例えばフラッシュメモリである。記憶部26は、子機1から送られてきた第1映像P1及び第2映像P2を記憶する。本実施形態では、記憶部26は、親機側制御部23の外部に設けられているが、親機側制御部23の内部に設けられていてもよい。すなわち、記憶部26は、親機側制御部23の内蔵メモリであってもよい。
通知部27は、例えば呼出音を出力するように構成されている。親機側制御部23は、子機1からの呼び出しがあると、所定のタイミングで通知部27に呼出音を出力させる。言い換えると、親機側制御部23は、子機1からの呼び出しがあると、子機1からの呼び出しがあったことを通知する通知動作を通知部27に行わせる。なお、通知部27は、呼出音ではなく、音声を出力するように構成されていてもよい。
(4)制御装置の構成
次に、制御装置3の構成について説明する。制御装置3は、図1に示すように、信号処理部31と、通信部32と、を有している。
通信部32は、子機1及び親機2と通信するための通信インタフェースである。通信部32は、第1幹線61を介して子機1に接続されている。また、通信部32は、第2幹線62、分岐線63及び分岐器5を介して親機2に接続されている。通信部32は、子機1の子機側伝送部12との間で双方向に通信可能に構成されている。また、通信部32は、親機2の親機側伝送部21との間で双方向に通信可能に構成されている。つまり、通信部32は、親機側伝送部21と子機側伝送部12との間の通信を中継するように構成されている。したがって、通信部32は、子機1の子機側伝送部12から送信される通信信号を中継して複数台の親機2に送信する。ここで、子機1から送信される通信信号には、送信先となる親機2を特定するための情報(例えばアドレス等)が含まれている。このため、複数台の親機2のうち自己に割り当てられたアドレスと通信信号に含まれるアドレスとが一致する親機2のみが通信信号を受信することができる。また、通信部32は、複数台の親機2の各々から送信される通信信号を中継して子機1に送信する。
信号処理部31は、例えば、CPU及びメモリを主構成とするマイクロコンピュータにて構成されている。そして、CPUがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、マイクロコンピュータが信号処理部31として機能する。CPUが実行するプログラムは、ここではマイクロコンピュータのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
信号処理部31は、通信部32を制御するように構成されている。具体的には、信号処理部31は、通信部32を制御することによって、子機1から送信される通信信号を複数台の親機2に送信させ、かつ複数台の親機2の各々から送信される通信信号を子機1に送信させる。
(5)インターホンシステムの動作
上述した従来のインターホンシステムでは、過去の画像であるイントロ画像とリアルタイムの画像とを子機側で合成し、合成した画像を子機から親機に伝送させている。つまり、従来のインターホンシステムでは、過去の映像については、リアルタイムの画像と合成した状態でしか子機から親機に伝送されない。そして、親機では、過去の映像とリアルタイムの映像とを合成した状態で記憶部に記憶される。つまり、従来のインターホンシステムでは、過去の映像とリアルタイムの映像とを合成した状態で記憶部に記憶させているため、例えば、親機の表示部に過去の映像のみを表示させたり、表示部に表示させた過去の映像に対して拡大処理等を行うことができなかった。
そこで、本実施形態に係るインターホンシステム10では、上記問題を解決できるように、リアルタイムの映像である第2映像P2とは別に第1映像P1を送信するように構成されている。以下、第1映像P1の送信動作を含むインターホンシステム10の動作について、図3を参照して説明する。また、以下では、居住者が在宅している場合を例として説明する。
なお、図3における「撮像・録画」は、撮像部11にて第1映像P1を撮像し、撮像した第1映像P1を記憶部16に記憶(録画)する状況を表している。図3における「伝送」は、撮像部11にて撮像した第1映像P1及び第2映像P2を子機1から親機2に伝送する状況を表している。図3における「受信・録画」は、子機1から伝送されてくる第1映像P1及び第2映像P2を親機2にて受信し、記憶部26に記憶(録画)する状況を表している。図3における「表示」は、受信した第1映像P1及び第2映像P2を表示部22に表示する状況を表している。以下、図4〜図8についても同様である。
時刻t1のときに、子機側操作部14に対して来訪者が所定の操作(例えば押操作)を行うと、子機側制御部13は、第1撮像期間T1において撮像部11に第1映像P1を撮像させる。またこのとき、子機制御部13は、第1映像P1を記憶部16に記憶(録画)させる。ここで、第1撮像期間T1は、時刻t1から時刻t2までの期間である。第1撮像期間T1は、映像内の表示物(ここでは来訪者)を特定できる長さに設定されていることが好ましい。なお、以下の第1〜第5変形例においても同様である。
時刻t3(t3>t2)のときに、子機1と親機2との間の通信が開始されると、子機側制御部13は、撮像部11にて撮像した第1映像P1を子機側伝送部12に送信させる。このとき、子機側制御部13は、第1撮像期間T1と同じ長さの第1送信期間T2にて第1映像P1を子機側伝送部12に送信(伝送)させる。ここで、第1送信期間T2は、時刻t3から時刻t4までの期間である。一方、親機2では、親機側制御部23は、時刻t3から時刻t4の間、つまり第1送信期間T2に子機1から送られてくる第1映像P1を親機側伝送部21に受信させ、かつ受信した第1映像P1を記憶部26に記憶させる。
時刻t4のときに、子機側制御部13は、撮像部11に第2映像P2の撮像を開始させ、かつ子機側伝送部12に第2映像P2の送信を開始させる。つまり、時刻t4が第2映像P2の撮像期間である第2撮像期間の始点である。一方、親機2では、親機側制御部23は、子機1からの呼び出しがあったことを通知部27に通知させる。また、親機側制御部23は、子機1から送られてくる第2映像P2を親機側伝送部21に受信させ、かつ受信した第2映像P2を記憶部26に記憶(録画)させる。さらに、親機側制御部23は、映像処理部25に第1映像P1と第2映像P2との合成映像を作成させ、かつ表示部22に合成映像を表示させる。なお、第1映像P1については短時間の映像であるため、繰り返し表示させる。ただし、第1映像P1と第2映像P2との合成映像を作成する前に第2映像P2を記憶部26に記憶させる構成は必須ではない。例えば、上記合成映像を作成した後に第2映像P2を記憶部26に記憶させてもよい。また、第1映像P1を繰り返し表示させる構成についても必須ではない。
時刻t4以降において表示部22に表示された映像(第1映像P1と第2映像P2の合成映像)を見た居住者が、親機側操作部24に対して所定の操作(例えば押操作)を行うことで、子機1と親機2との間で音声通話が可能な状態になる。
そして、時刻t5のときに、子機1と親機2との間での音声通話を終了させると、子機側制御部13は、撮像部11に第2映像P2の撮像を停止させ、かつ子機側伝送部12に第2映像P2の送信を停止させる。一方、親機2では、親機側制御部23は、親機側伝送部21に第2映像P2の受信を停止させ、かつ記憶部26に第2映像P2の記憶を停止させる。さらに、親機側制御部23は、映像処理部25の合成処理を停止させ、かつ表示部22に映像の表示を停止させる。
このように、本実施形態に係るインターホンシステム10では、第1映像P1と第2映像P2との合成映像ではなく、第1映像P1と第2映像P2とを別々に子機1から親機2に送信している。そのため、親機2では、映像処理部25にて第1映像P1と第2映像P2とを合成することにより、合成映像を表示部22に表示させることができる。また、親機2では、第1映像P1のみを表示部22に表示させることができ、さらに表示部22に表示させた第1映像P1に対して拡大処理等を行うことができる。
ところで、本実施形態のように、子機側制御部13がマイクロコンピュータ(コンピュータ)を主構成とする場合、プログラムによって、子機側制御部13の機能を実現可能である。すなわち、本実施形態に係るプログラムは、コンピュータを、インターホンシステム10における子機側制御部13として機能させるためのプログラムである。
(6)変形例
以下、本実施形態に係るインターホンシステム10の変形例について説明する。
(6−1)第1変形例
本実施形態では、図3に示すように、親機側制御部23は、第1映像P1の送信が完了した時刻t4のタイミングで通知部27に通知動作を行わせている。これに対して、図4に示すように、親機側制御部23は、時刻t4よりも早い時刻t6のタイミングで通知部27に通知動作を行わせるように構成されていてもよい。言い換えると、親機側制御部23は、第1送信期間T2中に、通知部27に通知動作を行わせるように構成されていてもよい。
これにより、第1映像P1については確実に伝送しながらも、時刻t4のタイミングで通知部27に通知動作を行わせる場合と比較してスムーズな呼び出しを行うことができる。この場合、第1映像P1と第2映像P2との合成映像については、時刻t4のタイミングで表示部22に表示させる(図4参照)。
(6−2)第2変形例
本実施形態では、図3に示すように、撮像部11にて第1映像P1を撮像する期間である第1撮像期間T1と、子機側伝送部12にて第1映像P1を送信する期間である第1送信期間T2とが同じ長さである場合を例として説明した。これに対して、図5に示すように、第1送信期間T2の長さが第1撮像期間T1よりも短くてもよい。
例えば、第1送信期間T2の長さが第1撮像期間T1の1/n倍であれば、子機側制御部13は、第1映像P1のフレームレートをn倍にする。そして、子機側制御部13は、フレームレートをn倍にした第1映像P1を子機側伝送部12に送信させる。
一方、親機2では、親機側制御部23は、親機側伝送部21にて受信した第1映像P1のフレームレートを1/n倍にする。つまり、親機側制御部23は、第1映像P1のフレームレートを元に戻す。そして、親機側制御部23は、フレームレートを元に戻した第1映像P1を表示部22に表示させる。
このように、第1送信期間T2の長さを第1撮像期間T1よりも短くすることによって、居住者を呼び出すまでの待機時間を短くすることができる。なお、この場合において、第1映像P1のフレームレートを変更する代わりに、第1映像P1のフレームの一部を間引いてもよい。
(6−3)第3変形例
本実施形態では、図3に示すように、親機側制御部23は、第1映像P1の送信が完了した時刻t4のタイミングで、通知部27に通知動作を行わせ、かつ表示部22に映像(第1映像P1と第2映像P2との合成映像)を表示させている。これに対して、図6に示すように、親機側制御部23は、時刻t4よりも早い時刻t6のタイミングで、通知部27に通知動作を行わせ、かつ表示部22に映像(第1映像P1のみ)を表示させるように構成されていてもよい。
このとき、子機側制御部13は、撮像部11に第2映像P2を撮像させていない。このため、親機側制御部23は、第1映像P1のみを表示部22に表示させてもよいし、第2映像P2を受信中である旨の表示と第1映像P1との合成映像を表示部22に表示させてもよい。
これにより、第1映像P1の伝送に伴う呼出タイミングの遅れ及び表示部22への表示タイミングの遅れを小さくすることができる。特に、過去の映像である第1映像P1については、通知部27による通知動作と同じタイミングで表示部22に表示させることができる。この場合、リアルタイムの映像である第2映像P2については、第1映像P1の送信が完了する時刻t4のタイミングで表示部22に表示される(図6参照)。つまり、時刻t4以降において、第1映像P1と第2映像P2との合成映像が表示部22に表示される。
(6−4)第4変形例
例えば、通知部27による通知動作が行われてから、居住者が親機側操作部24に対して所定の操作(例えば押操作)を行うまでに時間差(タイムラグ)がある場合を想定する。この場合、第1映像P1を送信する第1送信期間T2中に通知部27による通知動作が行われたとしても、第1映像P1の送信を完了させることが可能である。
これに対して、居住者が親機2の近くに居る状態で通知部27による通知動作が行われた場合を想定する。この場合、居住者が親機2の近くに居るため、第1送信期間T2中に通知部27による通知動作が行われると、第1映像P1の送信が完了する前に居住者が親機側操作部24に対して所定の操作を行う可能性がある。
したがって、第1映像P1の送信が完了する前に親機側操作部24に対して所定の操作が行われた場合には、第1映像P1の送信を停止することが好ましい。以下、図7を参照して説明する。なお、時刻t4以前の動作については図3と同様であり、ここでは説明を省略する。
第1送信期間T2中の時刻t4のときに、居住者が親機側操作部24に対して所定の操作を行うと、親機側制御部23は、親機側操作部24が操作されたことを通知する通知信号S1を作成し、親機側伝送部21に通知信号S1を送信させる。一方、子機1では、子機側制御部13は、通知信号S1を子機側伝送部12にて受信すると、子機側伝送部12に第1映像P1の送信を停止させる。さらに、子機側制御部13は、撮像部11に第2映像P2の撮像を開始させ、かつ撮像部11で撮像した第2映像P2を子機側伝送部12に送信させる。親機2では、親機側制御部23は、親機側伝送部21にて受信した第2映像P2と、記憶部26に記憶させた第1映像P1との合成映像を表示部22に表示させる。ここで、上述したように、第1送信期間T2が経過する前に第1映像P1の送信を停止させている。このため、子機1から親機2に送信させた第1映像P1は、撮像部11で撮像した第1映像P1の一部である。
例えば、第1撮像期間T1が1秒で、第1送信期間T2が0.5秒である場合を想定する。この場合、0.5秒分の第1映像P1しか親機2に送信されない。この場合には、例えば、0.5秒の第1映像P1をコマ送り再生することにより、1秒の第1映像P1として表示部22に表示させたり、0.5秒の第1映像P1に0.5秒の新たなフレームを補間した第1映像P1を表示部22に表示させたりすることが好ましい。もちろん、0.5秒の第1映像P1のままで表示部22に表示させてもよい。この場合には、親機側操作部24に対する操作が行われるまでの第1映像P1を表示部22に表示させることができる。
(6−5)第5変形例
本実施形態及び第1〜4変形例では、図3〜図7に示すように、子機側制御部13は、子機1と親機2との間の通信が開始される時刻t3から時刻t4までの第1送信期間T2において、子機側伝送部12に第1映像P1を送信させている。これに対して、図8に示すように、子機側制御部13は、子機1と親機2との間の通話が終了する時刻t4から時刻t5までの第2送信期間T3において、子機側伝送部12に第1映像P1を送信させるように構成されていてもよい。この場合、図8に示すように、第1映像P1と第2映像P2との合成映像を表示部22に表示させるためには、子機1の映像処理部15にて合成された映像を子機1から親機2に送信する必要がある。したがって、この場合には、親機2の映像処理部25にて第1映像P1と第2映像P2とを合成しなくてもよい。
また、居住者が留守の場合には、第1映像P1と第2映像P2との合成映像を表示部22に表示させる必要はなく、例えば、子機1と親機2との間の通信が開始された状態において、第2映像P2のみを表示させてもよい。この場合には、子機1と親機2との間の通信が開始される時刻t3から所定時間が経過した時刻t4の期間において、第2映像P2のみを子機1から親機2に送信するように構成されていればよい。
このように、第2送信期間T3において第1映像P1を送信させることによって、第1送信期間T2において第1映像P1を送信させる場合と比較して、居住者を呼び出すまでの待機時間を短くすることができ、スムーズな呼び出しを行うことができる。
(6−6)その他の変形例
本実施形態及び第1〜5変形例では、子機1が共用端末(ロビーインターホン)である場合を例として説明したが、子機1は共用端末に限らず、ドアホン4であってもよい。
本実施形態及び第1〜5変形例では、インターホンシステム10を集合住宅に適用した場合を例として説明したが、インターホンシステム10の適用対象は集合住宅に限らず、例えば、戸建て住宅であってもよいし、オフィスビルや工場等の非住宅であってもよい。
本実施形態及び第1〜5変形例では、第1送信期間T2と第2送信期間T3とのいずれか一方のみで第1映像P1を送信する場合を例として説明したが、第1送信期間T2及び第2送信期間T3の両方で第1映像P1を送信してもよい。この場合、第1映像P1を第1送信期間T2と第2送信期間T3とに分けて送信することによって、居住者を呼び出すまでの待機時間を短くすることができる。
また、第1送信期間T2において第1映像P1を送信する第1モードと、第2送信期間T3において第1映像P1を送信する第2モードとが切り替えられるように構成されていてもよい。言い換えると、子機側制御部13が第1モードと第2モードとを有していてもよい。この場合、子機側操作部14によって、第1モードと第2モードとが切り替えられるように構成されているのが好ましい。
本実施形態及び第1〜5変形例では、子機側操作部14に対する操作をトリガにして撮像部11に第1映像P1の撮像を開始させたが、例えば、センサ17の検出結果をトリガにして撮像部11に第1映像P1の撮像を開始させてもよい。
本実施形態及び第1〜5変形例では、センサ17が赤外線センサである場合を例として説明したが、センサ17は赤外線センサに限らず、例えば超音波を利用した超音波センサ、可視光を利用した可視光センサ等であってもよいし、これらを組み合わせてもよい。また、人感センサの代わりに、カメラ等を用いてもよい。
本実施形態及び第1〜4変形例では、第1映像P1を送信した後において第2映像P2のみを送信し、親機2(映像処理部25)にて第1映像P1と第2映像P2とを合成させている。これに対して、第1映像P1を送信した後において第1映像P1と第2映像P2との合成映像を送信してもよい。この場合、第1映像P1と第2映像P2とを子機1(映像処理部15)にて合成することになる。
第5変形例では、子機1と親機2との通信が開始された後において第1映像P1と第2映像P2との合成映像を送信しているが、第2映像P2のみを送信してもよい。この場合、第2映像P2しか親機2に送信されないため、第2映像P2のみが表示部22に表示される。
本実施形態に係るプログラム及び子機1は、第1〜5変形例の各々と組み合わせて適用することも可能である。
(7)まとめ
以上述べた実施形態から明らかなように、第1の態様に係るインターホンシステム10は、子機1と、子機1と通信する親機2と、を備える。子機1は、特定領域を撮像する撮像部11と、撮像部11で撮像した映像を送信する子機側伝送部12と、撮像部11及び子機側伝送部12を制御する子機側制御部13と、を有する。親機2は、子機1からの映像(第1映像P1及び第2映像P2)を受信する親機側伝送部21と、親機側伝送部21で受信した映像を表示する表示部22と、親機側伝送部21及び表示部22を制御する親機側制御部23と、を有する。子機側制御部13は、映像として、第1映像P1と第2映像P2とを撮像部11に撮像させるように構成されている。第1映像P1は、子機1と親機2との間の通信が開始される前の第1撮像期間T1における映像である。第2映像P2は、通信が開始された後の第2撮像期間における映像である。子機側制御部13は、通信が開始されてから所定時間が経過すると子機側伝送部12に第2映像P2を送信させるように構成されている。子機側制御部13は、通信が開始されてから所定時間が経過するまでの第1送信期間T2と第2撮像期間が終了した後の第2送信期間T3との少なくとも一方において、子機側伝送部12に第1映像P1を送信させるように構成されている。
第1の態様によれば、第1送信期間T2と第2送信期間T3との少なくとも一方において、過去の映像である第1映像P1を子機1から親機2に送信している。このため、第1映像P1と第2映像P2とを表示部22にて確認することができ、かつ表示部22にて第1映像P1を拡大して表示することができる。
第2の態様に係るインターホンシステム10では、第1の態様において、子機側制御部13は、第1送信期間T2において、子機側伝送部12に第1映像P1を送信させるように構成されている。
第2の態様によれば、子機側伝送部12に第2映像P2を送信させる前に第1映像P1を送信させているので、第1映像P1と第2映像P2との合成映像を親機2にて作成することができる。ただし、この構成は必須ではなく、子機側制御部13は、第1送信期間T2において、子機側伝送部12に第1映像P1を送信させるように構成されていなくてもよい。
第3の態様に係るインターホンシステム10では、第2の態様において、親機2は、子機1からの呼び出しがあったことを通知する通知動作を行う通知部27を更に有する。親機側制御部23は、第1送信期間T2中に、通知部27に通知動作を行わせるように構成されている。
第3の態様によれば、第1送信期間T2中に通知部27に通知動作を行わせているので、第1映像P1を確実に伝送しながらも、第1送信期間T2の経過後に通知部27に通知動作を行わせる場合と比較してスムーズな呼び出しを行うことができる。ただし、この構成は必須ではなく、親機2は、通知部27を有していなくてもよい。
第4の態様に係るインターホンシステム10では、第2又は3の態様において、第1送信期間T2の長さは、第1撮像期間T1よりも短い。
第4の態様によれば、第1送信期間T2の長さを第1撮像期間T1よりも短くすることによって、居住者を呼び出すまでの待機時間を短くすることができる。ただし、この構成は必須ではなく、第1送信期間T2の長さが第1撮像期間T1よりも短くなくてもよい。言い換えると、第1送信期間T2の長さは、第1撮像期間T1と同じか、第1撮像期間T1よりも長くてもよい。
第5の態様に係るインターホンシステム10では、第2〜4のいずれかの態様において、親機側制御部23は、第1送信期間T2が経過する前に表示部22に第1映像P1の表示を開始させるように構成されている。親機側制御部23は、第1送信期間T2が経過すると、表示部22に第2映像P2の表示を開始させるように構成されている。
第5の態様によれば、第1映像P1の伝送に伴う呼出タイミングの遅れと表示部22への表示タイミングの遅れとを小さくすることができる。ただし、この構成は必須ではなく、親機側制御部23は、第1送信期間T2が経過する前に表示部22に第1映像P1の表示を開始させるように構成されていなくてもよい。
第6の態様に係るインターホンシステム10では、第2〜5のいずれかの態様において、親機2は、人による操作を受け付ける親機側操作部24を更に有する。子機側制御部13は、第1送信期間T2において、通知信号S1を子機側伝送部12が親機2から受信すると、子機側伝送部12に第1映像P1の送信を停止させるように構成されている。通知信号S1は、親機側操作部24が人の操作を受け付けたことを通知する信号である。
第6の態様によれば、親機側操作部24に対する所定の操作が行われるまでに子機1から親機2に送信した第1映像P1を表示部22に表示させることができる。ただし、この構成は必須ではなく、親機2は、親機側操作部24を有していなくてもよい。
第7の態様に係るインターホンシステム10では、第1の態様において、子機側制御部13は、第2送信期間T3において、子機側伝送部12に第1映像P1を送信させるように構成されている。
第7の態様によれば、第1送信期間T2において第1映像P1を送信させる場合と比較して、居住者を呼び出すまでの待機時間を短くすることができ、スムーズな呼び出しを行うことができる。ただし、この構成は必須ではなく、子機側制御部13は、第2送信期間T3において、子機側伝送部12に第1映像P1を送信させるように構成されていなくてもよい。
第8の態様に係るインターホンシステム10では、第7の態様において、子機側制御部13は、通信が開始された後において第1映像P1と第2映像P2とを合成した合成映像を子機側伝送部12に送信させるように構成されている。
第8の態様によれば、第1映像P1と第2映像P2とを合成させる合成処理を親機2にて行うことなく、表示部22に合成映像を表示させることができる。ただし、この構成は必須ではなく、子機側制御部13は、合成映像を子機側伝送部12に送信させるように構成されていなくてもよい。
第9の態様に係るインターホンシステム10では、第7の態様において、子機側制御部13は、通信が開始された後において子機側伝送部12に第2映像P2のみを送信させるように構成されている。
第9の態様によれば、第2映像P2のみを表示部22に表示させることができる。ただし、この構成は必須ではなく、子機側制御部13は、通信が開始された後において子機側伝送部12に第2映像P2のみを送信させるように構成されていなくてもよい。
第10の態様に係るインターホンシステム10では、第1〜9のいずれかの態様において、子機1は、人による操作を受け付ける子機側操作部14を更に有する。子機側制御部13は、子機側操作部14が人による操作を受け付けると、撮像部11に第1映像P1の撮像を開始させるように構成されている。
第10の態様によれば、子機側操作部14に対する操作をトリガにして、第1映像P1の撮像を行うことができる。ただし、この構成は必須ではなく、子機1は、子機側操作部14を有していなくてもよい。
第11の態様に係るプログラムは、親機2と通信する子機1に用いられるコンピュータを、子機側制御部13として機能させる。子機側制御部13は、特定領域を撮像する撮像部11、及び撮像部11で撮像した映像(第1映像P1及び第2映像P2)を送信する子機側伝送部12を制御する。子機側制御部13は、映像として、第1映像P1と第2映像P2とを撮像部11に撮像させる。第1映像P1は、子機1と親機2との間の通信が開始される前の第1撮像期間T1における映像である。第2映像P2は、通信が開始された後の第2撮像期間における映像である。子機側制御部13は、通信が開始されてから所定時間が経過すると、子機側伝送部12に第2映像P2を送信させる。子機側制御部13は、通信が開始されてから所定時間が経過するまでの第1送信期間T2と第2撮像期間が終了した後の第2送信期間T3との少なくとも一方において、子機側伝送部12に第1映像P1を送信させる。
第11の態様によれば、第1送信期間T2と第2送信期間T3との少なくとも一方において、過去の映像である第1映像P1を子機1から親機2に送信している。このため、第1映像P1と第2映像P2とを表示部22にて確認することができ、かつ表示部22にて第1映像P1を拡大して表示することができる。また、このプログラムをインストールすることによって、専用の子機1を用いなくても第1映像P1を親機2に送信することができる。
第12の態様に係る子機1は、親機2と通信する。子機1は、特定領域を撮像する撮像部11と、撮像部11で撮像した映像(第1映像P1及び第2映像P2)を送信する子機側伝送部12と、撮像部11及び子機側伝送部12を制御する子機側制御部13と、を備える。子機側制御部13は、映像として、第1映像P1と第2映像P2とを撮像部11に撮像させるように構成されている。第1映像P1は、子機1と親機2との間の通信が開始される前の第1撮像期間T1における映像である。第2映像P2は、通信が開始された後の第2撮像期間における映像である。子機側制御部13は、通信が開始されてから所定時間が経過すると、子機側伝送部12に第2映像P2を送信させるように構成されている。子機側制御部13は、通信が開始されてから所定時間が経過するまでの第1送信期間T2と第2撮像期間が終了した後の第2送信期間T3との少なくとも一方において、子機側伝送部12に第1映像P1を送信させるように構成されている。
第12の態様によれば、第1送信期間T2と第2送信期間T3との少なくとも一方において、過去の映像である第1映像P1を子機1から親機2に送信している。このため、第1映像P1と第2映像P2とを表示部22にて確認することができ、かつ表示部22にて第1映像P1を拡大して表示することができる。
1 子機
11 撮像部
12 子機側伝送部
13 子機側制御部
2 親機
21 親機側伝送部
22 表示部
23 親機側制御部
27 通知部
10 インターホンシステム
P1 第1映像
P2 第2映像
T1 第1撮像期間
T2 第1送信期間
T3 第2送信期間

Claims (12)

  1. 子機と、
    前記子機と通信する親機と、を備え、
    前記子機は、特定領域を撮像する撮像部と、前記撮像部で撮像した映像を送信する子機側伝送部と、前記撮像部及び前記子機側伝送部を制御する子機側制御部と、を有し、
    前記親機は、前記子機からの前記映像を受信する親機側伝送部と、前記親機側伝送部で受信した前記映像を表示する表示部と、前記親機側伝送部及び前記表示部を制御する親機側制御部と、を有し、
    前記子機側制御部は、前記映像として、前記子機と前記親機との間の通信が開始される前の第1撮像期間における第1映像と、前記通信が開始された後の第2撮像期間における第2映像と、を前記撮像部に撮像させるように構成され、
    前記子機側制御部は、前記通信が開始されてから所定時間が経過すると前記子機側伝送部に前記第2映像を送信させ、前記通信が開始されてから前記所定時間が経過するまでの第1送信期間と前記第2撮像期間が終了した後の第2送信期間との少なくとも一方において、前記子機側伝送部に前記第1映像を送信させるように構成されている
    ことを特徴とするインターホンシステム。
  2. 前記子機側制御部は、前記第1送信期間において、前記子機側伝送部に前記第1映像を送信させるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のインターホンシステム。
  3. 前記親機は、前記子機からの呼び出しがあったことを通知する通知動作を行う通知部を更に有し、
    前記親機側制御部は、前記第1送信期間中に、前記通知部に前記通知動作を行わせるように構成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載のインターホンシステム。
  4. 前記第1送信期間の長さは、前記第1撮像期間よりも短い
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載のインターホンシステム。
  5. 前記親機側制御部は、前記第1送信期間が経過する前に前記表示部に前記第1映像の表示を開始させ、前記第1送信期間が経過すると前記表示部に前記第2映像の表示を開始させるように構成されている
    ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のインターホンシステム。
  6. 前記親機は、人による操作を受け付ける親機側操作部を更に有し、
    前記子機側制御部は、前記第1送信期間において、前記親機側操作部が前記人の操作を受け付けたことを通知する通知信号を前記子機側伝送部が前記親機から受信すると、前記子機側伝送部に前記第1映像の送信を停止させるように構成されている
    ことを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載のインターホンシステム。
  7. 前記子機側制御部は、前記第2送信期間において、前記子機側伝送部に前記第1映像を送信させるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のインターホンシステム。
  8. 前記子機側制御部は、前記通信が開始された後において前記第1映像と前記第2映像とを合成した合成映像を前記子機側伝送部に送信させるように構成されている
    ことを特徴とする請求項7に記載のインターホンシステム。
  9. 前記子機側制御部は、前記通信が開始された後において前記子機側伝送部に前記第2映像のみを送信させるように構成されている
    ことを特徴とする請求項7に記載のインターホンシステム。
  10. 前記子機は、人による操作を受け付ける子機側操作部を更に有し、
    前記子機側制御部は、前記子機側操作部が前記人による操作を受け付けると、前記撮像部に前記第1映像の撮像を開始させるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のインターホンシステム。
  11. 親機と通信する子機に用いられるコンピュータを、
    特定領域を撮像する撮像部、及び前記撮像部で撮像した映像を送信する子機側伝送部を制御する子機側制御部として機能させるためのプログラムであって、
    前記子機側制御部が、前記映像として、前記子機と前記親機との間の通信が開始される前の第1撮像期間における第1映像と、前記通信が開始された後の第2撮像期間における第2映像と、を前記撮像部に撮像させ、
    前記子機側制御部が、前記通信が開始されてから所定時間が経過すると前記子機側伝送部に前記第2映像を送信させ、前記通信が開始されてから前記所定時間が経過するまでの第1送信期間と前記第2撮像期間が終了した後の第2送信期間との少なくとも一方において、前記子機側伝送部に前記第1映像を送信させるプログラム。
  12. 親機と通信する子機であって、
    特定領域を撮像する撮像部と、
    前記撮像部で撮像した映像を送信する子機側伝送部と、
    前記撮像部及び前記子機側伝送部を制御する子機側制御部と、を備え、
    前記子機側制御部は、前記映像として、前記子機と前記親機との間の通信が開始される前の第1撮像期間における第1映像と、前記通信が開始された後の第2撮像期間における第2映像と、を前記撮像部に撮像させるように構成され、
    前記子機側制御部は、前記通信が開始されてから所定時間が経過すると前記子機側伝送部に前記第2映像を送信させ、前記通信が開始されてから前記所定時間が経過するまでの第1送信期間と前記第2撮像期間が終了した後の第2送信期間との少なくとも一方において、前記子機側伝送部に前記第1映像を送信させるように構成されている
    ことを特徴とする子機。
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