JP2015170950A - 水晶デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、水晶振動片と加熱用ヒータとの熱結合が強くされることにより効率的に水晶振動片の温度が安定にされ、振動特性が安定化された水晶デバイスを提供する。【解決手段】水晶デバイス(100)は、所定の周波数で振動する水晶振動片(110)と、水晶材料により形成され、上面に水晶振動片が載置され、加熱用ヒータとしての第1ヒータパターン(141)が形成された台座(140)と、複数のセラミック層からなり、温度センサ(150)及び台座が載置されるキャビティ(101)を有するパッケージ(120)と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、加熱用ヒータを備える水晶デバイスに関する。
水晶デバイスは、パッケージに水晶振動片が載置されて形成される。水晶振動片は温度変化に対する周波数の変動が大きいため所定の温度に維持された状態で用いられる。水晶振動片の頂点温度(ZTC)付近では周波数の変動の幅が小さくなるため水晶振動片は主に頂点温度(ZTC)付近の温度で保持される。例えば特許文献1では、水晶振動片を所定の温度に保持するために、パッケージ内にセラミックヒータが配置された圧電振動子が示されている。
特開2003−224422号公報
しかし、特許文献1では、水晶振動片とヒータとの間のギャップが広いため水晶振動片とヒータとの熱結合が弱く、効率的に水晶振動片を頂点温度(ZTC)付近で安定させることが出来ていなかった。すなわち、水晶振動片の温度安定化に時間がかかり、電力消費量が多く、温度制御が困難な場合があった。また、これらの理由により水晶振動片の振動特性の安定化も不十分であった。
本発明は、水晶振動片と加熱用ヒータとの熱結合が強くされることにより効率的に水晶振動片の温度が安定にされ、振動特性が安定化された水晶デバイスを提供する。
第1観点の水晶デバイスは、所定の周波数で振動する水晶振動片と、水晶材料により形成され、上面に水晶振動片が載置され、加熱用ヒータとしての第1ヒータパターンが形成された台座と、複数のセラミック層からなり、温度センサ及び台座が載置されるキャビティを有するパッケージと、を備える。
第2観点の水晶デバイスは、第1観点において、水晶振動片が、一対の励振電極と、一対の励振電極からそれぞれ引き出される引出電極と、を有する。また、キャビティ内の底面には台座を載置する載置部が形成され、載置部の上面には、引出電極に電気的に接続される一対の接続電極と、第1ヒータパターンに電気的に接続される一対のヒータ電極と、が形成される。
第3観点の水晶デバイスは、第2観点において、キャビティの底面が、一対の長辺及び一対の短辺を有する矩形形状に形成され、載置部が各短辺に沿って形成される。また、一方の短辺側に形成される載置部には接続電極が形成され、他方の短辺側に形成される載置部にはヒータ電極が形成される。
第4観点の水晶デバイスは、第1観点から第3観点において、キャビティには、加熱用ヒータとして第2ヒータパターンが形成される。
第5観点の水晶デバイスは、第4観点において、キャビティの底面が、一対の長辺及び一対の短辺を有する矩形形状に形成される。また、載置部が一方の短辺と一方の短辺及び他方の短辺の間とに形成され、温度センサが両載置部の間に配置され、第2ヒータパターンが他方の短辺側の載置部と他方の短辺との間に配置される。
第6観点の水晶デバイスは、第1観点から第5観点において、第1ヒータパターンが、台座の上面及び下面にそれぞれ形成されている。
第7観点の水晶デバイスは、第1観点から第6観点において、温度センサが、キャビティ内の温度を測定する温度測定回路及び測定された温度に基づいて加熱用ヒータの発熱を制御する温度制御回路を含む集積回路の一部として含まれる。
第8観点の水晶デバイスは、第7観点において、集積回路が、水晶振動片を発振させる発振回路を含む。
本発明によれば、水晶振動片と加熱用ヒータとの熱結合が強くされることにより効率的に水晶振動片の温度が安定にされ、振動特性が安定化された水晶デバイスを提供することができる。
水晶デバイス100の分解斜視図である。 水晶デバイス100の概略断面図である。 (a)は、パッケージ120の上面図である。 (b)は、第3層120cの平面図である。 (a)は、台座140の斜視図である。 (b)は、台座140aの斜視図である。 (c)は、台座140bの斜視図である。 水晶デバイス100の回路図である。 水晶デバイス200の分解斜視図である。 水晶デバイス200の概略断面図である。 (a)は、パッケージ220の上面図である。 (b)は、第3層220cの平面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明の範囲は以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
(第1実施形態)
<水晶デバイス100の構成>
図1は、水晶デバイス100の分解斜視図である。水晶デバイス100は主に、水晶振動片110と、パッケージ120と、リッド板130と、台座140と、により形成されている。水晶振動片110には、例えばATカットの水晶振動片が用いられる。ATカットの水晶振動片は、主面(YZ面)が結晶軸(XYZ)のY軸に対して、X軸を中心としてZ軸からY軸方向に35度15分傾斜されている。以下の説明では、ATカットの水晶振動片の軸方向を基準とし、傾斜された新たな軸をY’軸及びZ’軸として用いる。すなわち、水晶デバイス100において、水晶デバイス100の長手方向をX軸方向、水晶デバイス100の高さ方向をY’軸方向、X軸方向及びY’軸方向に垂直な方向をZ’軸方向として説明する。
水晶振動片110は、+Y’軸側の面及び−Y’軸側の面に励振電極111が形成されており、各励振電極111からは水晶振動片110の−X軸側の辺に引出電極112が引き出されている。+Y’軸側の面に形成されている励振電極111から引き出される引出電極112は−X軸側の辺の+Z’軸側に引き出され、+Z’軸側の側面を介して−Y’軸側の面に引き出されている。−Y’軸側の面に形成されている励振電極111から引き出されている引出電極112は、−X軸側の辺の−Z’軸側に引き出され、−Z’軸側の側面を介して+Y’軸側の面に引き出されている。
台座140は矩形形状に形成され、+Y’軸側の面に水晶振動片110が載置される。台座140には水晶振動片110の引出電極112及びパッケージ120の接続電極124に電気的に接続される台座電極142が形成されている。また、台座140には、加熱用ヒータとなる配線である第1ヒータパターン141が形成されている。
パッケージ120の−Y’軸側の面は水晶デバイス100が実装される実装面122bとなっており、パッケージ120の+Y’軸側の面はリッド板130が載置される接合面122aとなっている。また、パッケージ120の+Y’軸側の面には、接合面122aから−Y’軸方向に凹んだ凹部121が形成されている。凹部121の底面には温度センサ150が配置されている。また、凹部121の+X軸側の辺に沿って載置部123bが形成され、凹部121の−X軸側の辺に沿って載置部123aが形成されている。載置部123aの+Y’軸側の面には、台座140の台座電極142に電気的に接続される接続電極124が形成されている。また、載置部123bの+Y’軸側の面には、台座140の第1ヒータパターン141に電気的に接続されるヒータ電極126が形成されている。
パッケージ120は、例えばセラミックを基材としたセラミックパッケージとして形成される。パッケージ120は、第1層120a、第2層120b、及び第3層120cの3つの層が重ね合わされることにより形成されている。第1層120aは、パッケージ120の+Y’軸側に配置され、第1層120aの+Y’軸側の面には接合面122aが形成されている。第2層120bは、第1層120aの−Y’軸側の面に接合されて配置されており、凹部121に載置部123a及び載置部123bを形成している。第3層120cは、第2層120bの−Y’軸側の面に接合されて配置されており、+Y’軸側の面には温度センサ150が載置され、−Y’軸側の面である実装面122bには外部電極125が形成されている。
リッド板130は、平板状に形成されており、パッケージ120の接合面122aに封止材171(図2参照)を介して接合されて、パッケージ120の凹部121を密封する。密封された凹部121は水晶デバイス100のキャビティ101(図2参照)となる。リッド板130は、例えば金属材料等により形成される。
図2は、水晶デバイス100の概略断面図である。図2では、水晶デバイス100を構成する部品及び電極等のY’軸方向の位置関係が概略的に示されている。水晶デバイス100では、パッケージ120の接合面122aにリッド板130が封止材171を介して載置されることにより凹部121が密封され、キャビティ101が形成される。キャビティ101には水晶振動片110及び台座140が配置される。
台座140は、台座電極142が接続電極124に導電性接着剤172を介して電気的に接合され、第1ヒータパターン141がヒータ電極126に導電性接着剤172を介して電気的に接合されることにより載置部123a及び載置部123bに載置される。また、水晶振動片110は、引出電極112が台座電極142に導電性接着剤172を介して接合されることにより台座140に載置される。これにより、水晶振動片110の引出電極112が接続電極124に電気的に接続される。
パッケージ120では、接続電極124及びヒータ電極126が、第2層120bを貫通する貫通電極128、第3層120cの+Y’軸側の面の配線である配線電極127、及び第3層120cを貫通する貫通電極129を介して外部電極125に電気的に接続されている。また、温度センサ150は、配線電極127及び貫通電極129を介して外部電極125に電気的に接続されている。図2では、配線電極127、貫通電極128、及び貫通電極129が概略的に示されている。
図3(a)は、パッケージ120の上面図である。水晶デバイス100のキャビティ101の底面である凹部121の底面は、短辺及び長辺を有する矩形形状に形成される。短辺は、凹部121の底面においてZ’軸方向に伸びる辺であり、長辺は凹部121の底面においてX軸方向に伸びる辺である。載置部123b及び載置部123aは凹部121内の+X軸側及び−X軸側の端で短辺に沿って形成されている。+X軸側の載置部123bの+Y’軸側の面の+Z’軸側及び−Z’軸側にはヒータ電極126が形成されている。また、−X軸側の載置部123aの+Y’軸側の面の+Z’軸側及び−Z’軸側には接続電極124が形成されている。各ヒータ電極126及び各接続電極124は、第2層120bを貫通する貫通電極128に接続されている。図3(a)では、+Z’軸側及び−Z’軸側の接続電極124に接続される貫通電極128をそれぞれ貫通電極128b及び貫通電極128aとし、+Z’軸側及び−Z’軸側のヒータ電極126に接続される貫通電極128をそれぞれ貫通電極128d及び貫通電極128cとして示している。
図3(b)は、第3層120cの平面図である。図3(b)では、第3層120cの+Y’軸側の面に形成される電極が実線で示されている。また、図3(b)では、−Y’軸側の面に形成される電極が、第3層120cを透過して点線で示されている。
第3層120cの−Y’軸側の面には6つの外部電極125が形成されている。図3(b)では、−X軸側の−Z’軸側、−Z’軸側の辺の中央、+X軸側の−Z’軸側、−X軸側の+Z’軸側、+Z’軸側の辺の中央、及び+X軸側の+Z’軸側に形成されている外部電極125がそれぞれ外部電極125a〜125fとして示されている。また、第3層120cを貫通し、外部電極125a〜125fに電気的に接続される貫通電極129が、それぞれ貫通電極129a〜129fとして示されている。
第3層120cの+Y’軸側の面には、電極パッド131a〜131dが形成されている。電極パッド131a〜131dはそれぞれ第2層120bの貫通電極128a〜128dにY’軸方向に重なって電気的に接続される。また、電極パッド131aは配線電極127及び貫通電極129aを介して外部電極125aに電気的に接続されており、電極パッド131bは配線電極127及び貫通電極129dを介して外部電極125dに電気的に接続されており、電極パッド131cは配線電極127及び貫通電極129cを介して外部電極125cに電気的に接続されており、電極パッド131dは配線電極127及び貫通電極129fを介して外部電極125fに電気的に接続されている。第3層120cの+Y’軸側の面に配置される温度センサ150は配線電極127及び貫通電極129b、129eを介して外部電極125b、125eに電気的に接続されている。
図4(a)は、台座140の斜視図である。台座140は水晶振動片110と同様の水晶材料を基材として矩形形状に形成されている。また、台座140は、結晶軸の方向が水晶振動片110の方向と同じになるようにパッケージ120に載置される。台座140に形成される台座電極142は、−Y’軸側の面の−X軸側の+Z’軸側から+Z’軸側の側面を介して+Y’軸側の面まで、及び台座140の−Y’軸側の面の−X軸側の−Z’軸側から−Z’軸側の側面を介して+Y’軸側の面まで形成されている。
また、台座140の−Y’軸側の面の+X軸側の+Z’軸側及び−Z’軸側には電極パッド141aが形成されている。台座140の−Y’軸側の面には、第1ヒータパターン141が形成されており、第1ヒータパターン141の両端は電極パッド141aに接続されている。電極パッド141aは、導電性接着剤172を介してヒータ電極126(図3(a)参照)に電気的に接続される。
台座電極142は、例えば、基材の表面にクロム(Cr)層が形成され、クロム層の表面に金(Au)層が形成されることにより形成される。また、第1ヒータパターン141及び電極パッド141aは、高融点金属であり抵抗率が比較的高く、抵抗値の温度係数が大きいタングステン又はモリブデン等の金属により形成される。そのため、第1ヒータパターン141では、電流が流れることにより発熱し易い。これらの電極及び第1ヒータパターン141は、例えば、スパッタ法又はCVD(Chemical Vapor Deposition)法等により形成される。
水晶デバイス100では、台座140に加熱用ヒータとなる第1ヒータパターン141が形成されることにより水晶振動片110の近くに加熱用ヒータが形成されることとなり、これによって水晶振動片110と加熱用ヒータとの熱結合が強くされている。水晶振動片110と加熱用ヒータとの熱結合が強くなることにより、加熱用ヒータを介しての水晶振動片110の温度制御が容易になり、水晶振動片110を所定の温度に保持することが容易になる。また、水晶振動片110が頂点温度(ZTC)等の所定の温度に保持されることにより、水晶振動片110の振動特性が安定化される。
また、水晶振動片110がパッケージ120に直接載置される場合には、水晶振動片110とセラミックで形成されるパッケージ120との熱膨張係数の違いにより水晶振動片110に応力がかかり、この応力により水晶振動片110の振動周波数が変化する場合がある。水晶デバイス100では、水晶振動片110が水晶振動片110と同じ水晶材料で形成され、熱膨張係数が等しい台座140に載置されることにより水晶振動片110にかかる応力が軽減される。これにより、水晶振動片110の振動特性がさらに安定化される。
さらに、台座140では、第1ヒータパターン141が台座140の−Y’軸側の面にのみ形成されており、台座141の+Y’軸側の面には形成されていない。そのため、水晶デバイス100への衝撃等で水晶振動片110の+X軸側の先端が台座140に接触したとしても、第1ヒータパターン141と水晶振動片110とが直接触れることが無く、電極等がショートすることが防がれている。
図4(b)は、台座140aの斜視図である。水晶デバイス100では、台座140の代わりに台座140aが用いられても良い。台座140aでは、台座140において第1ヒータパターン141の代わりに台座140aの+Y’軸側の面に第1ヒータパターン143が形成されている。第1ヒータパターン143の両端は電極パターン141aに接続されている。
台座140aでは、水晶振動片110が載置される台座140aの+Y’軸側の面に加熱用ヒータとして第1ヒータパターン143が形成されることにより、水晶振動片110と第1ヒータパターン143との距離が近くなる。そのため、水晶振動片110と第1ヒータパターン143との熱結合が強くなり、水晶振動片110を効率的に頂点温度(ZTC)付近の温度で保持することができる。また、これにより、水晶振動片110の振動特性を安定化することができる。
図4(c)は、台座140bの斜視図である。水晶デバイス100では、台座140の代わりに台座140bが用いられても良い。台座140bでは、+Y’軸側の面に第1ヒータパターン143が形成され、−Y’軸側の面に第1ヒータパターン141が形成されている。第1ヒータパターン141と第1ヒータパターン143とは、電極パッド141aに対して並列に接続されている。
台座140bでは、台座140bの+Y’軸側の面及び−Y’軸側の面にそれぞれ第1ヒータパターン143及び第1ヒータパターン141が形成されることにより発熱量を増やすことが容易になり、水晶振動片110を加温することが容易になる。そのため、水晶振動片110の温度制御をより効率的に行うことができる。
図5は、水晶デバイス100の回路図である。水晶振動片110は外部電極125a及び外部電極125dに接続されている。外部電極125a及び外部電極125dの間には交番電圧が印加され、水晶振動片110が所定の周波数で振動する。温度センサ150は外部電極125b及び外部電極125eに接続されている。温度センサ150には、例えばサーミスタが用いられる。この場合、外部電極125b及び外部電極125eの間の抵抗が測定されることによりキャビティ101内の温度が測定される。加熱用ヒータである第1ヒータパターン141は外部電極125c及び外部電極125fに接続されている。外部電極125fは直流電源に接続され、外部電極125cは接地される。これにより第1ヒータパターン141が加熱される。水晶デバイス100では、温度センサ150で測定された温度を基に第1ヒータパターン141の発熱量が制御されることにより水晶振動片110の温度が制御される。
水晶デバイス100では、温度センサ150が、キャビティ101内の温度を測定する温度測定回路及び測定された温度に基づいて加熱用ヒータの発熱を制御する温度制御回路を含む集積回路の一部として形成されても良い。すなわちこの場合、該集積回路が温度センサ150の代わりにキャビティ101内に配置される。また、該集積回路は、さらに水晶振動片110を発振させる発振回路を含んでいても良い。この場合、水晶デバイスは水晶発振器として形成される。
(第2実施形態)
水晶デバイスのパッケージは様々な形状に形成されることができる。以下に、水晶デバイス100とは異なるパッケージを有する水晶デバイス200について説明する。また、第1実施形態と同じ部分に関しては第1実施形態と同じ符号を付してその説明を省略する。
<水晶デバイス200の構成>
図6は、水晶デバイス200の分解斜視図である。水晶デバイス200は主に、水晶振動片110と、水晶振動片110を載置する台座240と、水晶振動片110及び台座240を載置するパッケージ220と、パッケージ220に形成される凹部221を密封するリッド板130と、により形成されている。
台座240は水晶振動片110と同じ水晶材料を基材として矩形形状に形成されており、+Y’軸側の面に水晶振動片110が載置される。台座240には水晶振動片110の引出電極112及びパッケージ220の接続電極124に電気的に接続される台座電極142が形成されている。また、台座240の−Y’軸側の面には、一対の電極パッド241a及び加熱用ヒータとなる配線である第1ヒータパターン241が形成されている。一対の電極パッド241aは、台座電極142と台座240の+X軸側の辺との間で互いにZ’軸方向に並んで形成されている。また、第1ヒータパターン241の両端は電極パッド241aに接続されている。
パッケージ220の+Y’軸側の面はリッド板130が載置される接合面122aとなっている。また、パッケージ220の+Y’軸側の面には、接合面122aから−Y’軸方向に凹んだ凹部221が形成されている。凹部221の−X軸側の端には載置部123aが形成され、凹部221の+X軸側の端と−X軸側の端との間には載置部223bが形成されている。凹部221においては、載置部123aと載置部223bとの間に温度センサ150が配置され、載置部223bと凹部221の+X軸側の辺との間には第2ヒータパターン261が形成されている。載置部123aの+Y’軸側の面には、台座240の台座電極142に電気的に接続される接続電極124が形成されている。また、載置部223bの+Y’軸側の面には、台座240の第1ヒータパターン241に電気的に接続されるヒータ電極226が形成されている。
パッケージ220は、例えばセラミックを基材としたセラミックパッケージとして形成される。パッケージ220は、第1層120a、第2層220b、及び第3層220cの3つの層が重ね合わされることにより形成されている。第1層120aは、パッケージ120の+Y’軸側に配置される。第2層220bは、第1層120aの−Y’軸側の面に接合されて配置されており、凹部221に載置部123a及び載置部223bを形成している。第3層220cは、第2層220bの−Y’軸側の面に接合されており、+Y’軸側の面には温度センサ150が載置されて第2ヒータパターン261が形成され、−Y’軸側の面には外部電極125が形成されている。第2ヒータパターン261は、例えば第1ヒータパターン141と同様の金属材料により形成される。
図7は、水晶デバイス200の概略断面図である。図7では、水晶デバイス200を構成する部品及び電極等のY’軸方向の位置関係が概略的に示されている。水晶デバイス200では、パッケージ220の接合面122aにリッド板130が封止材171を介して載置されることにより凹部221が密封され、キャビティ201が形成される。キャビティ201には水晶振動片110及び台座240が配置される。
台座240は、台座電極142が接続電極124に導電性接着剤172を介して接合され、第1ヒータパターン241がヒータ電極226に電極パッド241a及び導電性接着剤172を介して接合されることにより載置部123a及び載置部223bに載置される。また、水晶振動片110は、引出電極112が台座電極142に導電性接着剤172を介して接合されることにより台座240に載置される。これにより、水晶振動片110の引出電極112が接続電極124に電気的に接続される。
パッケージ220では、接続電極124及びヒータ電極226が、第2層220bを貫通する貫通電極228、第3層220cの+Y’軸側の面の配線である配線電極227、及び第3層220cを貫通する貫通電極229を介して外部電極125に電気的に接続されている。図7では、配線電極227、貫通電極228、及び貫通電極229が概略的に示されている。
図8(a)は、パッケージ220の上面図である。水晶デバイス200のキャビティ201の底面である凹部221の底面は、短辺及び長辺を有する矩形形状に形成される。短辺は、凹部221の底面においてZ’軸方向に伸びる辺であり、長辺は凹部221の底面においてX軸方向に伸びる辺である。載置部223bは凹部221内でZ’軸方向に伸びるように形成されており、載置部123aと凹部221の+X軸側の短辺との間に配置されている。載置部223bの+Y’軸側の面の+Z’軸側及び−Z’軸側にはヒータ電極226が形成されている。また、載置部123aの+Y’軸側の面の+Z’軸側及び−Z’軸側には接続電極124が形成されている。各ヒータ電極226及び各接続電極124は、第2層120bを貫通する貫通電極228に接続されている。図8(a)では、+Z’軸側及び−Z’軸側の接続電極124に接続される貫通電極228をそれぞれ貫通電極228b及び貫通電極228aとし、+Z’軸側及び−Z’軸側のヒータ電極226に接続される貫通電極228をそれぞれ貫通電極228d及び貫通電極228cとして示している。
図8(b)は、第3層220cの平面図である。図8(b)では、第3層220cの+Y’軸側の面に形成される電極が実線で示されている。また、図8(b)では、−Y’軸側の面に形成される外部電極125a〜125fが、第3層220cを透過して点線で示されている。また、第3層220cを貫通する貫通電極129が、それぞれ外部電極125a〜125fに電気的に接続されるように貫通電極129a〜129fとして示されている。
第3層220cの+Y’軸側の面には、電極パッド231a〜231dが形成されている。電極パッド231a〜231dはそれぞれ貫通電極228a〜228dにY’軸方向に重なって電気的に接続される。また、電極パッド231aは配線電極227及び貫通電極129aを介して外部電極125aに電気的に接続されており、電極パッド231bは配線電極227及び貫通電極129dを介して外部電極125dに電気的に接続されている。また、電極パッド231cは第2ヒータパターン261及び貫通電極129cを介して外部電極125cに電気的に接続されており、電極パッド231dは第2ヒータパターン261及び貫通電極129fを介して外部電極125fに電気的に接続されている。温度センサ150は配線電極227及び貫通電極129b、129eを介して外部電極125b、125eに電気的に接続されている。
水晶デバイス200では、台座240に第1ヒータパターン241が形成され、凹部221の底面に第2ヒータパターン261が形成されることにより、発熱量を増やすことが容易になり、水晶振動片110を加温することが容易になる。そのため、水晶振動片110の温度制御をより効率的に行うことができる。
以上、本発明の最適な実施形態について詳細に説明したが、当業者に明らかなように、本発明はその技術的範囲内において実施形態に様々な変更・変形を加えて実施することができる。また、各実施形態の特徴を様々に組み合わせて実施することができる。
例えば、台座140b(図4(c)参照)では第1ヒータパターン141と第1ヒータパターン143とが並列に形成されているが、直列に形成されていても良い。同様に、水晶デバイス200において、第1ヒータパターン241と第2ヒータパターン261とは並列に形成されているが、直列に形成されていても良い。
100、200 … 水晶デバイス
101、201 … キャビティ
110 … 水晶振動片
111 … 励振電極
112 … 引出電極
120、220 … パッケージ
120a … 第1層
120b、220b … 第2層
120c、220c … 第3層
121、221 … 凹部
122a … 接合面
122b … 実装面
123a、123b、223b … 載置部
124 … 接続電極
125 … 外部電極
126、226 … ヒータ電極
127、227 … 配線電極
128、128a〜128d、228、228a〜228d … 第2層の貫通電極
129、129a〜129f … 第3層の貫通電極
130 … リッド板
131a〜131d、231a〜231d … 第3層の+Y’軸側の面の電極パッド
140、140a、140b、240 … 台座
141、143、241 … 第1ヒータパターン
141a、241a … 台座に形成される電極パッド
142 … 台座電極
150 … 温度センサ
171 … 封止材
172 … 導電性接着剤
261 … 第2ヒータパターン

Claims (8)

  1. 所定の周波数で振動する水晶振動片と、
    水晶材料により形成され、上面に前記水晶振動片が載置され、加熱用ヒータとしての第1ヒータパターンが形成された台座と、
    複数のセラミック層からなり、温度センサ及び前記台座が載置されるキャビティを有するパッケージと、を備える水晶デバイス。
  2. 前記水晶振動片は、一対の励振電極と、前記一対の励振電極からそれぞれ引き出される引出電極と、を有し、
    前記キャビティ内の底面には前記台座を載置する載置部が形成され、前記載置部の上面には、前記引出電極に電気的に接続される一対の接続電極と、前記第1ヒータパターンに電気的に接続される一対のヒータ電極と、が形成される請求項1に記載の水晶デバイス。
  3. 前記キャビティの底面は、一対の長辺及び一対の短辺を有する矩形形状に形成され、
    前記載置部は、前記各短辺に沿って形成され、
    一方の前記短辺側に形成される前記載置部には前記接続電極が形成され、他方の前記短辺側に形成される前記載置部には前記ヒータ電極が形成される請求項2に記載の水晶デバイス。
  4. 前記キャビティには、前記加熱用ヒータとして第2ヒータパターンが形成される請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の水晶デバイス。
  5. 前記キャビティの底面は、一対の長辺及び一対の短辺を有する矩形形状に形成され、
    前記載置部が一方の前記短辺と前記一方の短辺及び他方の前記短辺の間とに形成され、前記温度センサが前記両載置部の間に配置され、前記第2ヒータパターンが前記他方の短辺側の前記載置部と前記他方の短辺との間に配置される請求項4に記載の水晶デバイス。
  6. 前記第1ヒータパターンが、前記台座の上面及び下面にそれぞれ形成されている請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の水晶デバイス。
  7. 前記温度センサが、前記キャビティ内の温度を測定する温度測定回路及び前記測定された温度に基づいて前記加熱用ヒータの発熱を制御する温度制御回路を含む集積回路の一部として含まれる請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の水晶デバイス。
  8. 前記集積回路が、前記水晶振動片を発振させる発振回路を含む請求項7に記載の水晶デバイス。

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