JP2015170487A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化に対応しつつ、端子金具の装着不良を確実に検知することができるコネクタを提供すること。【解決手段】係止ランス部40の先端側から撓み空間50内へ挿入可能な半挿入検知部材130が、撓み空間50内への挿入途中で係止ランス部40に当接した場合、端子金具10が半挿入状態と検知できるコネクタ1において、係止ランス部40は、弾性アーム部41の先端面であり、端子金具10が半挿入状態の場合、半挿入検知部材130が挿入途中で当接する第一の検知用当接面41aと、弾性アーム部41の撓み空間50に臨む面に、弾性アーム部41の先端から基端方向に向けて所定の間隔を空けた位置で上り段状に形成し、端子金具10が半挿入状態の場合、半挿入検知部材130が挿入途中で当接する第二の検知用当接面41bを含む半挿入検知用段部41cと、を有する。【選択図】図10

Description

本発明は、端子金具が半挿入状態と検知できるコネクタに関する。
従来、コネクタは、端子金具を収容する端子収容室と、端子金具を端子収容室内への挿入完了位置で係止する係止突起部を弾性的に撓み変形可能な弾性アーム部に突設した係止ランス部と、端子金具が端子収容室に半挿入状態の場合に弾性アーム部が撓む側に形成した空間である撓み空間と、を含むコネクタハウジングを有するものがある。
例えば、特許文献1から3には係止ランス部の先端側から撓み空間内へ挿入可能な半挿入検知部材が、撓み空間内への挿入途中で係止ランス部に当接した場合、端子金具が正規の挿入完了位置にない状態、すなわち半挿入状態であると検知するコネクタが記載されている。
特許文献1に記載のコネクタは、ランスチェックピン(半挿入検知部材)と、電気接触子とを有するコネクタ検査装置を用いて端子金具の装着不良を検知している。より具体的には、端子金具が半挿入状態である場合、ランスチェックピンが撓み空間に向けて撓み変形したランス(係止ランス部)に当接し、ランスチェックピンと同方向にスライド移動する電気接触子の端子金具との電気的な接続を妨げ、一方、端子金具が正規位置にある場合、ランスチェックピンをランスに接触することなくスライド移動し、電気接触子が端子金具との電気的な接続を行うことによって端子金具が半挿入状態であるか否かを検知するようにしている。
特開平7−254449号公報 特開2004−63206号公報 特開2010−287464号公報
しかしながら、特許文献1に記載のコネクタは、コネクタの小型化に伴って、撓み空間のスペースが狭くなり、結果的に係止ランス部を小さくしなければならず、半挿入検知部材が係止ランス部に当接し難くなるという問題がある。
そこで、特許文献2、および特許文献3に記載のコネクタは、半挿入検知部材を当接し易くした当接面を設けている。
しかしながら、特許文献2に記載のコネクタは、当接面の略真ん中に係止解除凹部を設けているため、係止解除凹部を囲うように当接面を設けなければならず、結果的に、係止ランス部の小型化が難しい。
また、特許文献3に記載のコネクタは、当接面を拡大するように設けることによって、受け部に付き当てる係止部を設けるようにしているため、小型化が難しい。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、小型化に対応しつつ、端子金具の装着不良を確実に検知することができるコネクタを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の請求項1に係るコネクタは、端子金具を収容する端子収容室と、前記端子金具を前記端子収容室内への挿入完了位置で係止する係止突起部を弾性的に撓み変形可能な弾性アーム部に突設した係止ランス部と、前記端子金具が前記端子収容室に半挿入状態の場合に弾性アーム部が撓む側に形成した空間である撓み空間と、を含むコネクタハウジングを有し、前記係止ランス部の先端側から前記撓み空間内へ挿入可能な半挿入検知部材が、前記撓み空間内への挿入途中で前記係止ランス部に当接した場合、前記端子金具が半挿入状態と検知できるコネクタにおいて、前記係止ランス部は、前記弾性アーム部の先端面であり、端子金具が半挿入状態の場合、前記半挿入検知部材が挿入途中で当接する第一の検知用当接面と、前記弾性アーム部の前記撓み空間に臨む面に、該弾性アーム部の先端から基端方向に向けて所定の間隔を空けた位置で上り段状に形成し、前記端子金具が半挿入状態の場合、前記半挿入検知部材が挿入途中で当接する第二の検知用当接面を含む半挿入検知用段部と、を有することを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係るコネクタは、上記の発明において、前記第一の検知用当接面、および前記第二の検知用当接面は、前記半挿入検知部材の挿入方向に対して略直交するよう形成した面であることを特徴とする。
本発明の請求項1に係るコネクタは、前記半挿入検知部材が当接する前記係止ランス部の面を前記半挿入検知部材の挿入方向手前側の前記第一の検知用当接面と、前記第一の検知用当接面より挿入方向奥側に一段下げた前記第二の検知用当接面とに分けて設けることによって、前記半挿入検知部材に当接する面を拡大することなく前記半挿入検知部材の挿入方向手前側と、奥側との2段階で当接するようにしているので、小型化に対応しつつ、端子金具の装着不良を確実に検知することができる。
本発明の請求項2に係るコネクタは、前記第一の検知用当接面、および前記第二の検知用当接面を前記半挿入検知部材の挿入方向に対して略直交するよう形成しているので、前記半挿入検知部材を当接し易くすることができる。
図1は、本発明の実施例に係るコネクタの斜視図である。 図2は、図1に示すコネクタのA−A線断面図である。 図3は、コネクタハウジングの斜視図である。 図4は、コネクタハウジングを半挿入検知部材の挿入側から視た正面図である。 図5は、図4に示すコネクタハウジングのB−B線断面図である。 図6は、図5に示す係止ランス部を拡大した図であり、(a)が仮想線図で示した検知ピンが第一の検知用当接面に当接した状態を示し、(b)が仮想線図で示した検知ピンが第二の検知用当接面に当接した状態を示す図である。 図7は、コネクタをコネクタ検査装置にセットした状態を説明するための図である。 図8は、端子金具が端子収容室の正規位置に挿入完了している状態で、コネクタ検査装置による検査を実施した場合のコネクタ検査装置、およびコネクタの各部の状態を示す図である。 図9は、端子金具が半挿入状態で、コネクタ検査装置による検査を実施した場合のコネクタ検査装置、およびコネクタの各部の状態であり、検知ピンが第一の検知用当接面に当接した状態を示す図である。 図10は、端子金具が半挿入状態で、コネクタ検査装置による検査を実施した場合のコネクタ検査装置、およびコネクタの各部の状態であり、検知ピンが第二の検知用当接面に当接した状態を示す図である。 図11は、図10の係止ランス部周辺を拡大した図である。
以下、図面を参照して、本発明に係るコネクタの好適な実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例に係るコネクタ1の斜視図である。図2は、図1に示すコネクタ1のA−A線断面図である。なお、図2では、コネクタハウジング20のみ断面で示している。図3は、コネクタハウジング20の斜視図である。図4は、コネクタハウジング20を検知ピン130の挿入側から視た正面図である。図5は、図4に示すコネクタハウジング20のB−B線断面図である。図6は、図5に示す係止ランス部40を拡大した図であり、(a)が仮想線図で示した検知ピン130が第一の検知用当接面41aに当接した状態を示し、(b)が仮想線図で示した検知ピン130が第二の検知用当接面41bに当接した状態を示す図である。
本発明の実施例に係るコネクタ1は、例えば、車両に設置した電装品の電気的接続のために用いる。このコネクタ1は、端子金具10を収容する端子収容室30と、端子金具10を端子収容室30内への挿入完了位置で係止する係止突起部42を弾性的に撓み変形可能な弾性アーム部41に突設した係止ランス部40と、端子金具10が端子収容室30に半挿入状態の場合に弾性アーム部41が撓む側に形成した空間である撓み空間50と、を含むコネクタハウジング20を有し、係止ランス部40の先端側から撓み空間50内へ挿入可能な検知ピン130が、撓み空間50内への挿入途中で係止ランス部40に当接した場合、端子金具が半挿入状態と検知するものである。
まず、端子金具10について説明する。
端子金具10は、金属製の板状部材が金型プレス加工等によって成形された金具である。この端子金具10は、不図示の接続相手端子と接続する相手端子接続部11と、電線Wの端末部に接続する電線接続部14と、を有する。
相手端子接続部11は、角筒状をなす接続本体部12の筒内に設けた弾性接触片13に接続相手端子が接触するようになっている。
また、相手端子接続部11は、接続本体部12の天井壁12aに係止ランス部40の係止突起部42に係止する係止孔12bを形成している。
なお、端子金具10は、係止ランス部40の係止突起部42に係止する構造であれば、その他の構造であっても構わない。
次に、コネクタハウジング20について説明する。
コネクタハウジング20は、合成樹脂等の絶縁材からなるブロック形状をなし、4つの 端子金具10のそれぞれを収容する4つの端子収容室30を並設している。なお、端子収容室30の数は4つに限らず、コネクタハウジング20が収容する端子金具10の数に応じて適宜調整するとよい。
各端子収容室30は、端子金具10の挿入口となる端子挿入口21から、接続相手端子を挿入する挿入口となる相手端子挿入口22まで貫通した空間によって形成している。
また、コネクタハウジング20は、各端子収容室30に対応して、係止ランス部40および撓み空間50を設けている。
係止ランス部40は、弾性アーム部41の基端部が端子収容室30の内壁面30aに連結し、前端側が自由端になっている。
また、係止ランス部40は、弾性アーム部41の先端面であり、端子金具10が半挿入状態の場合、後述する半挿入検知部材としての検知ピン130が挿入途中で当接する第一の検知用当接面41aと、弾性アーム部41の撓み空間50に臨む面に、弾性アーム部41の先端から基端方向に向けて所定の間隔を空けた位置で上り段状に形成し、端子金具10が半挿入状態の場合、検知ピン130が挿入途中で当接する第二の検知用当接面41bを含む半挿入検知用段部41cと、を有する。
第一の検知用当接面41aは、検知ピン130の挿入方向に対して略直交するよう形成した面である。
なお、第一の検知用当接面41aは、より具体的には、撓み空間50に向けて撓んだ状態の弾性アーム部41(図中、破線で示した弾性アーム41)の検知ピン130に当接する面であり、図6(a)において、符号S1で示す範囲の面である。
第二の検知用当接面41bは、端子金具10が半挿入状態の場合、検知ピン130が第一の検知用当接面41aよりも検知ピン130の挿入方向内方位置で当接する面である。 この第二の検知用当接面41bは、検知ピン130の挿入方向に対して略直交するよう形成した面である。
なお、第二の検知用当接面41bは、より具体的には、撓み空間50に向けて撓んだ状態の弾性アーム部41(図中、破線で示した弾性アーム41)の検知ピン130に当接する面であり、図6(b)において、符号S2で示す範囲の面である。
このように、係止ランス部40は、第一の検知用当接面41aと、第二の検知用当接面41bとを設けることによって、検知ピン130が挿入途中で、最初に第一の検知用当接面41aに当接し、その後に、第二の検知用当接面41bに当接するようになっている。 このため、コネクタハウジング20は、端子金具10が半挿入状態にあることを、第一の検知用当接面41aと、第二の検知用当接面41bとで2重に検知することができるようになっている。
また、弾性アーム部41の前端部、かつ端子収容室30側に向いた面には、第一の検知用当接面41aから内方に向けて弾性アーム部41の肉厚を漸次厚くするようにテーパー状に形成したテーパー面41dを有する。このテーパー面41dは、係止突起部42と係止孔12bとの係止状態を解除するため、不図示の係止解除用の冶具を、押し当て、弾性アーム部41を撓み空間50側に撓ませるための面である。
撓み空間50は、端子金具10を端子収容室30に挿入する際に、弾性アーム部41が端子金具10に押圧されて撓み変形することを許容する空間である。
この撓み空間50は、弾性アーム部41の基端部周辺からコネクタハウジング20の前端部に向けて延び、かつ前端部を貫通する空間の一部を形成する空間である。
この撓み空間50に繋がるコネクタハウジング20の前面開口が、検知ピン130、あるいは、係止ランス部40の係止を解除するための不図示の係止解除用の冶具、さらには、後述する電気接触子140を挿入するための部材挿入口23になっている。
部材挿入口23は、開口形状がT字状をなし、上部が検知ピン130を挿入する検知部材挿入開口部23aとなり、下部が電気接触子140を挿入する電気接触子挿入開口部23bになっている。
検知部材挿入開口部23aは、検知ピン130の横断面形状に対応した形状をなし、電気接触子挿入開口部23bは、電気接触子140に対応した形状をなす。
また、検知部材挿入開口部23aから弾性アーム部41の先端部近傍までの空間は、検知ピン130の横断面形状に対応した内壁面によって形成されている。このため、検知ピン130が検知部材挿入開口部23aから撓み空間50まで安定してガイドされるようになっている。
また、電気接触子挿入開口部23bからコネクタハウジング20の内方に連続する空間の一部は、端子収容室30に連続するようになっている。これにより、電気接触子140が端子収容室30に収容した端子金具10に接触できるようになっている。
次に、図7−図11を用いて端子金具10が半挿入状態であるか否かを検知する手順について説明する。
図7は、コネクタ1をコネクタ検査装置100にセットした状態を説明するための図である。なお、図7は、コネクタ検査装置100をスライド部151aと、検知ピン130と、電気接触子140以外、仮想線で示し、コネクタ1をコネクタハウジング20のみ断面で示している。図8は、端子金具10が端子収容室30の正規位置に挿入完了している状態で、コネクタ検査装置100による検査を実施した場合のコネクタ検査装置100、およびコネクタ1の各部の状態を示す図である。図9は、端子金具10が半挿入状態で、コネクタ検査装置100による検査を実施した場合のコネクタ検査装置100、およびコネクタ1の各部の状態であり、検知ピン130が第一の検知用当接面41aに当接した状態を示す図である。図10は、端子金具10が半挿入状態で、コネクタ検査装置100による検査を実施した場合のコネクタ検査装置100、およびコネクタ1の各部の状態であり、検知ピン130が第二の検知用当接面41bに当接した状態を示す図である。図11は、図10の係止ランス部40周辺を拡大した図である。
ここで、コネクタ検査装置100について説明する。
コネクタ検査装置100は、図7に示すように、本体部分を構成する冶具台110と、冶具台110上に配置したコネクタ1を固定する受け部120と、半挿入検知部材としての検知ピン130、および端子金具10と当接することによって導通する電気接触子140をスライド可能に保持した検査部150と、受け部120と検査部150とが嵌合するように作業者がレバー操作する操作レバー160と、を有する。
受け部120は、コネクタハウジング20の前端部20aが検査部150の後述するフード部152内に嵌入可能に露出した状態でコネクタ1を保持する。
検査部150は、検知ピン130および電気接触子140を撓み空間50内への検知ピン130の挿入方向にスライド可能に保持するスライド保持部151と、コネクタハウジング20の前端部20aと嵌合するフード状のフード部152と、を有する。
スライド保持部151は、合成樹脂等の絶縁材からなスライド部151aを撓み空間50内への検知ピン130の挿入方向にスライド可能に保持する。
スライド部151aには、各部材挿入口23に対応した位置に検知ピンをそれぞれ設けている。このスライド部151aは、不図示のバネによって受け部120の方向に向けて付勢した状態で保持されており、フード部152がコネクタハウジング20の前端部20aと嵌合すると、バネ力によってコネクタに向けてスライド移動するようになっている。
検知ピン130は、合成樹脂等の絶縁材からなり、スライド部151aと一体的に形成し、コネクタ1に向けて突出した状態でフード152部内に配置する。
電気接触子140は、導電性の部材からなり、検知ピン130と平行に並ぶようにスライド部151aに設けることによって、コネクタ1に向けて突出した状態でフード部152内に配置する。
また、電気接触子140は、検知ピン130が撓み空間50の挿入完了位置まで挿入された場合に、端子収容室30の正規位置に挿入完了した端子金具10に当接するように長さを調整している。
また、電気接触子140は、図示しない導通検査回路に接続している。導通回路は、端子金具10が端子収容室30の正規位置に挿入完了しているか否かを検査するものである。この導通回路は電源を備え、電気接触子140が端子金具10に当接し、導通することによって、端子金具10が端子収容室30の正規位置に挿入完了しているか否かを判定する。
このような検査部150は、操作レバー160をレバー操作して、受け部120の方向にスライド移動することによってフード部152をコネクタハウジング20の前端部20aに嵌合するようになっている。
上述したコネクタ検査装置100を用いて端子金具10が半挿入状態であるか否かを検知する場合、まず、作業者は、コネクタ1を受け部120にセットし、操作レバー160によるレバー操作を実施することによって、フード部152とコネクタハウジング20の前端部20aとを嵌合する。
ここで、端子金具10が端子収容室30の正規位置に挿入完了し、係止ランス部40の係止突起部42が端子金具10の係止孔12bに係止している場合、図8に示すように、弾性アーム部41が撓み空間50に向けて撓み変形していないため、検知ピン130が係止ランス部40に当接することなく所定の挿入完了位置まで挿入される。
このとき、検知ピン130と同様にスライド部151aに設けた電気接触子140は、検知ピン130とともにスライド移動することによって所定の挿入完了位置まで挿入され、正規位置にある端子金具に当接し、結果、導通する。
ここでコネクタ検査装置100によって、例えば、不図示の表示装置に端子金具10が端子収容室30の正規位置に挿入完了している旨を報知するようにすれば、作業者は、端子金具10をコネクタハウジング20に確実に装着できたことを確認することができる。
端子金具10が半挿入状態である場合、図9に示すように、弾性アーム部41が端子金具10によって押圧され、撓み空間50に向けて撓んだ状態になる。このため、検知ピン130は挿入途中で弾性アーム部41の第一の検知用当接面41aに当接し、これ以上内方に挿入できなくなる。これにより、電気接触子140も挿入途中の状態になるため、端子金具10に当接せず、結果、導通しない。
ここでコネクタ検査装置100によって、表示装置に端子金具10が半挿入状態である旨を報知するようにすれば、作業者は、端子金具10が半挿入状態であることを確認することができ、端子金具10をコネクタハウジング20に装着し直すことによって、端子金具10をコネクタハウジング20に確実に装着することができる。
また、端子金具10が半挿入状態である場合であって、検知ピン130が第一の検知用当接面41aをのり越えて停止せず、さらに内方に挿入されてしまった場合であっても、図10および図11に示すように、検知ピン130は、挿入途中で第二の検知用当接面41bに当接し、これ以上内方に挿入できなくなる。
これにより、電気接触子140も挿入途中の状態になるため、端子金具10に当接せず、結果、導通しない。
この場合においてもコネクタ検査装置100によって、表示装置に端子金具10が半挿入状態である旨を報知するようにすれば、作業者は、端子金具10が半挿入状態であることを確認することができ、端子金具10をコネクタハウジング20に確実に装着することができる。
本発明の実施例に係るコネクタ1は、検知ピン130が当接する係止ランス部40の面を検知ピン130の挿入方向手前側の第一の検知用当接面41aと、第一の検知用当接面41aより挿入方向奥側に一段下げた第二の検知用当接面41bとに分けて設けることによって、検知ピン130に当接する面を拡大することなく検知ピン130の挿入方向手前側と、奥側との2段階で当接するようにしているので、小型化に対応しつつ、端子金具10の装着不良を確実に検知することができる。
また、本発明の実施例に係るコネクタ1は、第一の検知用当接面41a、および第二の検知用当接面41bを検知ピン130の挿入方向に対して略直交するよう形成しているので、検知ピン130を当接し易くすることができる。
なお、本発明の実施例に係るコネクタ1は、コネクタ検査装置100の検知ピン130を半挿入検知部材として用いて、電気的に端子金具10が半挿入状態であることを検知するようにしていたが、これに限らず、いわゆる、リテーナ等のコネクタハウジングの前面に取り付ける部材に半挿入検知部材としての機能を持たせて検知するようにしても構わない。
以上、本発明者によってなされた発明を、上述した発明の実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上述した発明の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
1 コネクタ
10 端子金具
11 相手端子接続部
12 接続本体部
12a 天井壁
12b 係止孔
13 弾性接触片
14 電線接続部
20 コネクタハウジング
20a 前端部
21 端子挿入口
22 相手端子挿入口
23 部材挿入口
23a 検知部材挿入開口部
23b 電気接触子挿入開口部
30 端子収容室
30a 内壁面
40 係止ランス部
41 弾性アーム部
41a 第一の検知用当接面
41b 第二の検知用当接面
41c 半挿入検知用段部
41d テーパー面
42 係止突起部
50 撓み空間
W 電線
100 コネクタ検査装置
110 冶具台
120 受け部
130 検知ピン(半挿入検知部材)
140 電気接触子
150 検査部
151 スライド保持部
151a スライド部
152 フード部
160 操作レバー

Claims (2)

  1. 端子金具を収容する端子収容室と、前記端子金具を前記端子収容室内への挿入完了位置で係止する係止突起部を弾性的に撓み変形可能な弾性アーム部に突設した係止ランス部と、前記端子金具が前記端子収容室に半挿入状態の場合に弾性アーム部が撓む側に形成した空間である撓み空間と、を含むコネクタハウジングを有し、前記係止ランス部の先端側から前記撓み空間内へ挿入可能な半挿入検知部材が、前記撓み空間内への挿入途中で前記係止ランス部に当接した場合、前記端子金具が半挿入状態と検知できるコネクタにおいて、
    前記係止ランス部は、
    前記弾性アーム部の先端面であり、端子金具が半挿入状態の場合、前記半挿入検知部材が挿入途中で当接する第一の検知用当接面と、
    前記弾性アーム部の前記撓み空間に臨む面に、該弾性アーム部の先端から基端方向に向けて所定の間隔を空けた位置で上り段状に形成し、前記端子金具が半挿入状態の場合、前記半挿入検知部材が挿入途中で当接する第二の検知用当接面を含む半挿入検知用段部と、
    を有することを特徴とするコネクタ。
  2. 前記第一の検知用当接面、および前記第二の検知用当接面は、
    前記半挿入検知部材の挿入方向に対して略直交するよう形成した面である
    ことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
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