JP2015170431A - ツイストケーブル - Google Patents

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Ryoma UEGAKI
亮真 上柿
田口 欣司
Kinji Taguchi
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【課題】他の電線と近接する状態においても電気的特性が安定するツイストケーブルを提供すること。【解決手段】二次被覆3は撚り合わされた複数の絶縁電線2を覆う。二次被覆3は、絶縁電線2ごとに筒状部31の長手方向において螺旋状に延びて形成された複数の内側突出部32を有する。内側突出部32各々は、筒状部31における絶縁電線2各々に接する部分に対し筒状部31の周方向における一方の側の隣りの部分から絶縁電線2各々の外周面に沿って内側へ突出して形成されている。筒状部31内における内側突出部32各々に対し周方向における上記一方の側に空隙33が形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、撚り合わされた複数の絶縁電線を含むツイスト電線に関する。
自動車などの車両に搭載されるワイヤハーネスは、複数の絶縁電線が撚り合わされた構造を有するツイスト電線を含むことがある。ツイスト電線において、絶縁電線各々は同軸の螺旋状に形成され並列している。
ツイスト電線は、複数の絶縁電線相互間でノイズが打ち消し合うことによるノイズ低減効果を示し、ノイズの影響を受けにくい。そのため、ツイスト電線は、車両におけるCAN(Controller Area Network)などのネットワークの通信媒体として用いられる。
通信媒体として用いられるツイスト電線は、主として特性インピーダンスなどの電気的特性が安定していることが重要である。特に、ツイスト電線が、IEEE(the Institute of Electrical and Electronics Engineers inc.)802.3規格のネットワークのように高周波のネットワークの通信媒体として用いられる場合、ツイスト電線の電気的特性の安定性がより重要となる。
ツイスト電線において、撚り合わされた複数の絶縁電線の間隔が安定的に維持されれば、特性インピーダンスなどの電気的特性が安定する。
例えば、特許文献1には、2本の絶縁電線が接着層で接着された構造を有するツイストペア電線が示されている。これにより、2本の絶縁電線の間に隙間が形成されず、ツイストペア電線の特性インピーダンスが安定する。
特開2013−84365号公報
ところで、車両用のツイストケーブルは、ワイヤハーネスを構成する他の電線と近接する状態で配線されることが多い。この場合、ツイストケーブルにおいて、周囲に存在する他の電線の影響を受けることによって電気的特性の変動が生じやすい。
例えば、特許文献1が示すツイストペアケーブルは、周囲の電線に起因する電気的特性の変動を抑制するための特別な構造を有していない。
本発明は、他の電線と近接する状態においても電気的特性が安定するツイストケーブルを提供することを目的とする。
第1態様に係るツイストケーブルは、撚り合わされた複数の絶縁電線と、複数の上記絶縁電線の周囲に押出成形により形成された絶縁性の二次被覆と、を備えている。上記二次被覆は、筒状部と上記絶縁電線ごとに上記筒状部の長手方向において螺旋状に延びて形成された複数の内側突出部とを有している。上記筒状部は、複数の上記絶縁電線を束ねる筒状の部分である。上記内側突出部各々は、上記筒状部における上記絶縁電線各々に接する部分に対し上記筒状部の周方向における一方の側の隣の部分から上記絶縁電線各々の外周面に沿って内側へ突出して形成された部分である。上記二次被覆の上記筒状部内における上記内側突出部各々に対し上記筒状部の周方向における上記一方の側に空隙が形成されている。
第2態様は第1態様の一例である。第2態様に係るツイストケーブルにおいて、上記二次被覆の上記内側突出部各々は、上記筒状部における一の上記絶縁電線に接する部分に対し上記筒状部の周方向における上記一方の側の隣の部分から上記一の絶縁電線に隣接する他の上記絶縁電線に達する位置までに亘って形成されている。
第3態様は第1態様の一例である。第3態様に係るツイストケーブルにおいて、上記二次被覆の上記内側突出部各々は、上記筒状部における一の上記絶縁電線に接する部分に対し上記筒状部の周方向における上記一方の側の隣の部分から上記一の絶縁電線に隣接する他の上記絶縁電線に達しない位置までに亘って形成されている。
上記の各態様に係るツイストケーブルにおいて、撚り合わされた複数の絶縁電線(電線群)と二次被覆との間に空隙が形成されている。このツイストケーブルが他の電線と近接する状態で配線された場合、二次被覆および空隙が撚り合わされた電線群と周囲の他の電線との間に介在する。この場合、撚り合わされた電線群は、周囲の電線の影響を受けにくく、周囲の電線に起因する電気的特性の変動が生じにくい。さらに、空隙(空気層)が二次被覆内に形成されているため、ツイストケーブルを軽量化できる。また、二次被覆内に空隙が含まれることにより、二次被覆を押出成形したときの、ツイストケーブルの周囲の比誘電率変化を抑えることが可能である。これにより、被覆の成形のばらつきに起因するツイストケーブルの電気特性の変動も抑制することができる。
また、上記の各態様において、撚り合わされた絶縁電線各々は、二次被覆内において筒状部から突出した内側突出部各々によって支えられる。そのため、例えばツイストケーブルに曲げ変形が生じるような場合においても、内側突出部各々が筒状部内における絶縁電線各々の変位を制限する。従って、二次被覆内に空隙が形成されているにも関わらず、二次被覆内において複数の絶縁電線の位置関係は安定的に維持される。
以上に示したことから、上記の各態様に係るツイストケーブルは、それ単独で配線された状態でも、また、他の電線と近接する状態でも、電気的特性が安定する。
また、第2態様によれば、二次被覆内において、内側突出部各々が絶縁電線と空隙とを仕切る状態となる。そのため、二次被覆内における複数の絶縁電線の位置関係がより安定する。第2態様は、二次被覆内における空隙の体積をより大きくすることよりも複数の絶縁電線の位置関係の安定化がより重視される場合に好適である。
一方、第3態様によれば、二次被覆内の空隙の体積をより大きく確保することができる。第3態様は、二次被覆内における複数の絶縁電線の位置関係の安定化よりもより大きな体積の空隙を確保することが重視される場合に好適である。
第1実施形態に係るツイストケーブル1の側面図である。 ツイストケーブル1の第一位置での横断面図である。 ツイストケーブル1の第二位置での横断面図である。 第2実施形態に係るツイストケーブル1Xの横断面図である。 第3実施形態に係るツイストケーブル1Yの横断面図である。
以下、添付の図面を参照しながら、実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定する事例ではない。以下に示される各実施形態におけるツイストケーブルは、例えば、自動車などの車両に搭載されるワイヤハーネスの一部品となる車両用ツイストケーブルである。
<第1実施形態>
まず、図1〜3を参照しつつ、第1実施形態に係るツイストケーブル1について説明する。図2は、図1が示すII−II平面におけるツイストケーブル1の断面図である。図3は、図1が示すIII−III平面におけるツイストケーブル1の断面図である。
ツイストケーブル1は、撚り合わされた複数の絶縁電線2と、複数の絶縁電線2の周囲に形成された絶縁性の二次被覆3とを備えている。撚り合わさされた複数の絶縁電線2は、同軸の螺旋に沿って並列している。ツイストケーブル1の中心線が、概ね絶縁電線2各々が沿う螺旋の軸である。本実施形態におけるツイストケーブル1は、撚り合わされた2本の絶縁電線2を含む。
絶縁電線2各々は、線状の導体である芯線21とその芯線21の周囲を覆う絶縁被覆22とを有している。絶縁被覆2は、二次被覆3の内側で芯線21各々を個別に覆う一次被覆である。図2,3が示す芯線21は、複数の導電性の素線が撚り合わされた撚り線である。しかしながら、芯線21が単線であることも考えられる。
絶縁電線2各々において、絶縁被覆22が、芯線21の周囲に押出成形によって形成された熱可塑性樹脂の被覆であることが考えられる。この場合の絶縁被覆22は、例えばポリ塩化ビニルまたはポリエチレンなどを主成分とする絶縁性の合成樹脂の被覆である。
また、絶縁電線2がエナメル線であることも考えられる。この場合、絶縁被覆22は、芯線21の表面に樹脂塗料の塗布によって形成されたエナメル被覆である。絶縁電線2がエナメル線である場合、絶縁被覆22は、例えば変性ポリウレタン、ポリエスルテイミドまたはポリアミドイミドなどを含む絶縁性の合成樹脂の被覆である。
二次被覆3は、複数の絶縁電線2の周囲に押出成形により形成された絶縁体である。図2,3が示すように、二次被覆3は、筒状部31と絶縁電線2ごとに形成された複数の内側突出部32とを有している。
筒状部31は、複数の絶縁電線2を束ねる筒状の部分である。筒状部31は、柔軟な部材であるため、元々は概ね円筒状であるが、外力が加わることによって扁平した形状へ変形し得る。
以下の説明において、筒状部31のある部分を基準にして周方向における一方の側およびその反対側のことを、それぞれ第一周方向側および第二周方向側と称する。図2,3においては、図面に向かって反時計回り側が第一周方向側であり、時計回り側が第二周方向側である。
内側突出部32各々は、筒状部31から内側へ突出して形成された部分である。図2,3が示すように、内側突出部32各々は、筒状部31における絶縁電線2各々に接する部分311に対し第一周方向側の隣の部分312から絶縁電線2各々の外周面に沿って内側へ突出して形成されている。
図2,3が示す例において、便宜上、2本の絶縁電線2のうちの一方を第一絶縁電線2a、他方を第二絶縁電線2bと称する。さらに、第一絶縁電線2aに対応する内側突出部32のことを第一内側突出部32a、第二絶縁電線2bに対応する内側突出部32のことを第二内側突出部32bと称する。
図2,3が示す例では、第一内側突出部32aは、筒状部31における第一絶縁電線2aに接する部分311aに対し第一周方向側の隣の部分312aから第一絶縁電線2aの外周面に沿って内側へ突出して形成されている。
同様に、第二内側突出部32bは、筒状部31における第二絶縁電線2bに接する部分311bに対し第一周方向側の隣の部分312bから第二絶縁電線2bの外周面に沿って内側へ突出して形成されている。
内側突出部32各々は、絶縁電線2各々の外周面の一部に沿って形成されており、ツイストケーブル1の長手方向に延びて形成されている。絶縁電線2各々が同軸の螺旋に沿って並列しているため、絶縁電線2各々に沿う内側突出部32各々も同軸の螺旋に沿って形成されている。即ち、内側突出部32各々は、絶縁電線2ごとに筒状部31の長手方向において螺旋状に延びて形成されている。
本実施形態においては、二次被覆3の内側突出部32各々は、筒状部31における一の絶縁電線2に接する部分311に対し第一周方向側の隣の部分312から当該一の絶縁電線2に隣接する他の絶縁電線2に達しない位置までに亘って形成されている。
即ち、第一内側突出部32aは、筒状部31における第一絶縁電線2aに接する部分311aに対し第一周方向側の隣の部分312aから第一絶縁電線2aに隣接する第二絶縁電線2bに達しない位置までに亘って形成されている。
同様に、第二内側突出部32bは、筒状部31における第二絶縁電線2bに接する部分311bに対し第一周方向側の隣の部分312bから第二絶縁電線2bに隣接する第一絶縁電線2aに達しない位置までに亘って形成されている。
通常、内側突出部32各々は、対応する絶縁電線2の外周面に対して面接触している。しかしながら、ツイストケーブル1に外力が加わることにより、内側突出部32各々と対応する絶縁電線2の外周面との間にわずかな隙間が生じることもある。
また、図2,3が示す例では、内側突出部32各々は、筒状部31に連なる根元側の部分よりも先端側の部分の方が薄く形成されている。
また、二次被覆3の筒状部31内における内側突出部32各々に対し第一周方向側には空隙33が形成されている。即ち、第一内側突出部32aに対し第一周方向側には第一空隙33aが形成されており、第二内側突出部32bに対し第一周方向側には第二空隙33bが形成されている。
空隙33各々は、ツイストケーブル1の長手方向に延びて形成されている。絶縁電線2各々および内側突出部32各々が同軸の螺旋に沿って形成されているため、空隙33各々も同軸の螺旋に沿って形成されている。
ツイストケーブル1は、樹脂成形部において、その樹脂成形部から一の搬送直線に沿って引き出されるコア線の周囲に流動状の合成樹脂が供給されることによって製造される。樹脂成形部において、流動状の合成樹脂は、コア線が貫通する押出成形用のダイからコア線の周囲に押し出される。
ツイストケーブル1の製造工程において、コア線は、撚り合わされた複数の絶縁電線2である。複数の絶縁電線2は、周知の撚り線機によって撚り合わされてコア線となり、そのコア線が撚り線機から樹脂成形部へ連続的に供給される。コア線が複数の電線を含む場合、一般的な電線被覆の押出成形工程においては、以下の2種類の成形手法のいずれかが採用される。
第1の成形手法は、コア線に外接する筒状の電線被覆を成形する手法である。この場合、ツイストケーブル1の二次被覆3における筒状部31に相当する電線被覆が形成される。
第2の成形手法は、コア線全体を覆うとともにコア線に含まれる電線の間を埋めるように電線被覆を成形する手法である。この場合、ツイストケーブル1の二次被覆3における空隙33は形成されない。
ツイストケーブル1を製造するための二次被覆3の成形工程では、流動状の合成樹脂が、第1の成形手法よりもコア線に向かう勢いが強く、第2の成形手法よりもコア線に向かう勢いが弱い状態で、コア線の周囲に吐出される。
流動状の合成樹脂が樹脂成形部において上記のように吐出されると、螺旋状の絶縁電線2各々が流動状の合成樹脂の一部を螺旋の旋回方向に巻き込む。そうすると、螺旋の旋回方向に巻き込まれた合成樹脂が内側突出部32となり、巻き込まれなかった残りの合成樹脂が筒状部31となる。
ツイストケーブル1において、撚り合わされた複数の絶縁電線2(電線群)と二次被覆3との間に空隙33が形成されている。このツイストケーブル1が他の電線と近接する状態で配線された場合、二次被覆3および空隙33が撚り合わされた絶縁電線2と周囲の他の電線との間に介在する。この場合、撚り合わされた絶縁電線2は、周囲の電線の影響を受けにくく、周囲の電線に起因する電気的特性の変動が生じにくい。さらに、空隙33(空気層)が二次被覆3内に形成されているため、ツイストケーブル1を軽量化できる。
各種の評価試験によれば、ツイストケーブルの横断面において、空隙33の面積が、撚り合わされた複数の絶縁電線2に外接する円の面積に対して30%以上であれば、通信媒体として特性インピーダンスが十分に安定することがわかった。
また、ツイストケーブル1において、絶縁電線2各々は、二次被覆3内において内側突出部32各々によって支えられる。そのため、例えばツイストケーブル1に曲げ変形が生じるような場合においても、内側突出部32各々が筒状部31内における絶縁電線2各々の変位を制限する。従って、二次被覆3内に空隙33が形成されているにも関わらず、二次被覆3内において複数の絶縁電線2の位置関係は安定的に維持される。
以上に示したことから、ツイストケーブル1は、それ単独で配線された状態でも、また、他の電線と近接する状態でも、電気的特性が安定する。
また、ツイストケーブル1において、内側突出部32各々は、筒状部31からそれぞれに対応する絶縁電線2に隣接する他の絶縁電線2に達しない位置までに亘って形成されている。この場合、二次被覆3内の空隙33の体積を比較的大きく確保することができる。このようなツイストケーブル1は、より大きな体積の空隙33を確保することが重視される場合に好適である。
<第2実施形態>
次に、図4を参照しつつ、第2実施形態に係るツイストケーブル1Xについて説明する。図4はツイストケーブル1Xの横断面図であり、図2が示す断面図に対応している。図4において、図1〜3に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。
ツイストケーブル1Xは、ツイストケーブル1と同様に撚り合わされた複数の絶縁電線2とそれらの周囲を覆う二次被覆3xとを備えている。ツイストケーブル1Xも、ツイストケーブル1と同様に、撚り合わされた2本の絶縁電線2を含む。さらに、二次被覆3xは、筒状部31と絶縁電線2ごとに形成された複数の内側突出部32xとを有している。
ツイストケーブル1Xは、図1〜3に示されたツイストケーブル1と比較して、二次被覆3xにおける内側突出部32x各々の形成範囲が異なる。以下、ツイストケーブル1Xの二次被覆3xにおけるツイストケーブル1の二次被覆3と異なる点について説明する。
図4が示すように、二次被覆3xの内側突出部32x各々は、筒状部31における一の絶縁電線2に接する部分311に対し第一周方向側の隣の部分312から当該一の絶縁電線2に隣接する他の絶縁電線2に達する位置までに亘って形成されている。
即ち、第一内側突出部32xaは、筒状部31における第一絶縁電線2aに接する部分311aに対し第一周方向側の隣の部分312aから第一絶縁電線2aに隣接する第二絶縁電線2bに達する位置までに亘って形成されている。
同様に、第二内側突出部32xbは、筒状部31における第二絶縁電線2bに接する部分311bに対し第一周方向側の隣の部分312bから第二絶縁電線2bに隣接する第一絶縁電線2aに達する位置までに亘って形成されている。
ツイストケーブル1Xを製造するための二次被覆3xの成形工程では、流動状の合成樹脂が、ツイストケーブル1の二次被覆3の成形工程よりもコア線に向かう勢いが若干強い状態で、コア線(撚り合わされた絶縁電線2)の周囲に吐出される。
また、図4が示す例では、内側突出部32x各々は、筒状部31に連なる根元側の部分よりも先端側の部分の方が薄く形成されている。
ツイストケーブル1Xの二次被覆3x内において、内側突出部32x各々が絶縁電線2と空隙33とを仕切る状態となる。そのため、二次被覆3x内における複数の絶縁電線2の位置関係がより安定する。ツイストケーブル1Xは、二次被覆3x内における空隙33の体積をより大きくすることよりも複数の絶縁電線2の位置関係の安定化がより重視される場合に好適である。
<第3実施形態>
次に、図5を参照しつつ、第3実施形態に係るツイストケーブル1Yについて説明する。図5はツイストケーブル1Yの横断面図であり、図2が示す断面図に対応している。図5において、図1〜4に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。
ツイストケーブル1Yは、ツイストケーブル1と同様に撚り合わされた複数の絶縁電線2とそれらの周囲を覆う二次被覆3yとを備えている。さらに、二次被覆3xは、筒状部31と絶縁電線2ごとに形成された複数の内側突出部32xとを有している。
ツイストケーブル1Yがツイストケーブル1と異なる点は、撚り合わされた4本の絶縁電線2を含むことである。撚り合わされた4本の絶縁電線2は、ツイストケーブル1における2本の絶縁電線2と同様に、同軸の螺旋に沿って並列している。従って、ツイストケーブル1Yの二次被覆3yは、それぞれ筒状部31の長手方向において螺旋状に延びて形成された4つの内側突出部32を有している。
図5が示す例では、二次被覆3yの内側突出部32各々は、筒状部31からそれぞれに対応する絶縁電線2に隣接する他の絶縁電線2に達しない位置までに亘って形成されている。
ツイストケーブル1Yの例のように、筒状部31および複数の内側突出部32,32xを有する二次被覆の適用対象は、2本の絶縁電線2には限られない。
<応用例>
ツイストケーブル1Yの二次被覆3yが、4つの内側突出部32xを有することも考えられる。図4が示すように、内側突出部32xは、筒状部31からそれぞれに対応する絶縁電線2に隣接する他の絶縁電線2に達する位置までに亘って形成された突出部である。
ツイストケーブル1,1Xにおいて、絶縁電線2および内側突出部32,32xの各々の数が3つまたは4つ以上であることも考えられる。
なお、本発明に係るツイストケーブルは、各請求項に記載された発明の範囲において、以上に示された各実施形態および応用例を自由に組み合わせること、或いは各実施形態及び応用例を適宜、変形する又は一部を省略することによって構成されることも可能である。
1,1X,1Y ツイストケーブル
2 絶縁電線
21 芯線
22 絶縁被覆(一次被覆)
2a 第一絶縁電線
2b 第二絶縁電線
3,3x,3y 二次被覆
31 筒状部
311,311a,311b 絶縁電線に接する部分
312,312a,312b 隣の部分
32,32x 内側突出部
32a,32xa 第一内側突出部
32b,32xb 第二内側突出部
33 空隙
33a 第一空隙
33b 第二空隙

Claims (3)

  1. 撚り合わされた複数の絶縁電線と、
    複数の前記絶縁電線の周囲に押出成形により形成された絶縁性の二次被覆と、を備え、
    前記二次被覆は、
    複数の前記絶縁電線を束ねる筒状部と、
    前記絶縁電線ごとに前記筒状部の長手方向において螺旋状に延びて形成され、前記筒状部における前記絶縁電線各々に接する部分に対し前記筒状部の周方向における一方の側の隣の部分から前記絶縁電線各々の外周面に沿って内側へ突出して形成された複数の内側突出部と、を有し、
    前記二次被覆の前記筒状部内における前記内側突出部各々に対し前記筒状部の周方向における前記一方の側に空隙が形成されている、ツイストケーブル。
  2. 前記二次被覆の前記内側突出部各々は、前記筒状部における一の前記絶縁電線に接する部分に対し前記筒状部の周方向における前記一方の側の隣りの部分から前記一の絶縁電線に隣接する他の前記絶縁電線に達する位置までに亘って形成されている、請求項1に記載のツイストケーブル。
  3. 前記二次被覆の前記内側突出部各々は、前記筒状部における一の前記絶縁電線に接する部分に対し前記筒状部の周方向における前記一方の側の隣りの部分から前記一の絶縁電線に隣接する他の前記絶縁電線に達しない位置までに亘って形成されている、請求項1に記載のツイストケーブル。
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