JP2015169781A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像光学系を構成する物体側に最も近い、筐体部の外側面よりも外表面が光軸方向外側に突出したレンズを下方に向けて設置面に置いても、この下方に向けたレンズの外表面が汚れたり、外表面に傷がついたりすることを抑制できる撮像装置を提供する。
【解決手段】第1レンズ31aの外表面3aが、筐体10の前側面13よりも、第1レンズ31aの光軸:L0の方向の外側に突出している撮像装置1の前側面13を、次のように構成した。第1レンズ31aの外表面3aよりも外側に位置する仮想平面:Paが外側から接し、仮想平面:Pa上で、レンズ領域:Oaを跨がず、その間の領域に撮像装置1の重心:Gが位置する長手方向中央付近部分18aと下端線状部分19aを、前側面13に形成した。そして、重心:Gよりも第1レンズ31aに近くに長手方向中央付近部分18aを、重心:Gよりも第1レンズ31aから遠くに下端線状部分19aを形成した。
【選択図】図8

Description

本発明は、静止画や動画を撮像するカメラ等の撮像装置に関するものである。
従来から、撮像光学系を構成する物体側に最も近いレンズ(以下、前玉レンズという)の凸形状の外表面が、前玉レンズを設けた筐体部の外側面よりも、前玉レンズの光軸方向(以下、単に光軸方向という)の外側に突出した静止画や動画を撮像するカメラ等の撮像装置が知られている。
例えば、特許文献1には、次のような撮像装置(全天周撮像システム)が記載されている。
180°以上の画角を有する2つの撮像光学系の前玉レンズとして、外表面が凸形状の前玉レンズを有し、各前玉レンズを縦長の筐体部(筐体)の、長手方向における一端側近傍の表裏の外側面に設けている。そして、2つの撮像光学系で、それぞれ対応する撮像素子(固体撮像素子)上に結像した画像を合成して、全天球画像(全天周画像)を得るというものである。このため、各前玉レンズの光軸が同軸となるように(合致するように)設けられており、各前玉レンズの凸形状の外表面は、それぞれ設けられた筐体部の外側面から光軸方向外側に突出している。
しかし、特許文献1に記載の撮像装置は、各外側面には、筐体部の長手方向の略中央付近から前玉レンズから離れた他端側まで、略同一の張り出し量で他の部分よりも光軸方向外側に張り出した部分を有している。この部分が、前玉レンズを除くと、光軸方向の最も外側に位置している。このため、例えば、特許文献1に記載の撮像装置は、次のようなことが考えられる。
利用者が、いずれかの前玉レンズが下方を向くように机や床等の設置面に撮像装置を置くと、上記光軸方向外側に張り出した部分の前玉レンズよりも離れた側の端部と、前玉レンズの凸形状の外表面とが設置面に接触してしまう。
その結果、設置面に接触した前玉レンズの外表面が汚れたり、傷がついたりする可能性があった。
また、上記のような問題は、筐体部の2つの外側面に、外表面が凸形状の前玉レンズを設け、全天球画像を撮像する撮像装置に限られた問題ではない。
例えば、筐体部の1つの外側面にだけ、又は3つ以上の筐体部の外側面に、凸形状の外表面が突出する前玉レンズを設けた撮像装置でも同様な問題が生じ得る。また、撮像光学系における前玉レンズの数や、撮像範囲の広さに限らず、前玉レンズの凸形状の外表面が、前玉レンズを設けた筐体部の外側面よりも、光軸方向外側に突出した撮像装置全般で生じ得る問題である。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、次のような撮像装置を提供することである。
撮像光学系を構成する物体側に最も近い、筐体部の外側面よりも外表面が光軸方向外側に突出したレンズを下方に向けて設置面に置いても、この下方に向けたレンズの外表面が汚れたり、外表面に傷がついたりすることを抑制できる撮像装置である。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、撮像光学系を構成する物体側に最も近いレンズの凸形状の外表面が、前記レンズを設けた筐体部の外側面よりも、前記レンズの光軸方向の外側に突出した撮像装置において、前記レンズの外表面よりも外側に位置する仮想平面が外側から接し、前記仮想平面上で、前記レンズの領域を跨がず、その間の領域に当該撮像装置の重心が位置する、前記重心よりも前記レンズに近い部分と遠い部分の少なくとも2つの部分を、前記筐体部の外側面に形成したことを特徴とするものである。
本発明は、撮像光学系を構成する物体側に最も近い、筐体部の外側面よりも外表面が光軸方向外側に突出したレンズを下方に向けて設置面に置いても、この下方に向けたレンズの外表面が汚れたり、外表面に傷がついたりすることを抑制できる撮像装置を提供できる。
一実施形態に係る撮像装置の斜視概要図。 一実施形態に係る撮像装置の側面図。 一実施形態に係る撮像装置の撮像ユニットの断面説明図。 従来の撮像装置の斜視概要図。 図4に示す従来の撮像装置の側面説明図であり、前玉レンズである第1レンズの光軸に垂直な方向の各部の外部へ向けた距離を説明する図。 図4に示す従来の撮像装置で、一方の前玉レンズである第1レンズを下方に向けて設置面に置いた場合の問題点の説明図。 実施例1に係る撮像装置における、前玉レンズである第1レンズの光軸に垂直な方向の各部の外部へ向けた距離の説明図。 実施例1に係る撮像装置で、一方の前玉レンズである第1レンズを下方に向けて設置面に置いた場合の説明図。 実施例2に係る撮像装置を、設置面に筐体の長手方向が直交するように立てて、設置面に置くための足部材の説明図。 実施例2に係る撮像装置を、設置面に筐体の長手方向が直交するように立てて、設置面に置いたときの説明図。 実施例3に係る撮像装置の底部に外部接続端子を設けた構成の説明図。 実施例3に係る撮像装置の外部接続端子に外部接続ケーブルを接続した状態の説明図。
本発明を、全天球画像(全天周画像)を撮像可能な撮像装置である全天球カメラ(以下、撮像装置1という)に適用した一実施形態について、複数の実施例を挙げて説明する。
まず、各実施例に共通する本実施形態の撮像装置である撮像装置1の概略を、図を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係る撮像装置1の斜視概要図、図2は、本実施形態に係る撮像装置1の側面図である。図3は、本実施形態に係る撮像装置1の撮像ユニット20の断面説明図であり、図2に示した対称軸:L1に直交する断面を、光軸:L0の位置で切った断面図である。
図1、図2に示すように、本実施形態の撮像装置1の筐体部である筐体10の外観形状は、縦長の略6面体の形状をしており、6つの外側面を有している。
ここで、以下の説明では、筐体10の6つの外側面を次のように呼称する。長手方向に略直交する、図中上方の外側面であり、詳しくは後述する2つの撮像光学系である魚眼レンズ30a,bの前玉レンズである外表面が凸形状の第1レンズ31a,bに近い側の外側面を上側面11と呼称する。また、図中下方の外側面であり、2つの第1レンズ31a,bから離れた側の外側面を下側面12と呼称する。ここで、前玉レンズとは、物体側に最も近いレンズのことである。
また、長手方向に略平行で、第1レンズ31aと、シャッターボタン(レリーズボタン)4等が設けられた外側面を前側面13、この前側面13の裏側であり、第1レンズ31bが設けられた外側面を裏側面14と呼称する。また、長手方向に略平行で、上側面11を上にして前側面13側から見て右側であり、電源ボタン5や無線ボタン6等が設けられた外側面を右側面15、この右側面15の裏側であり、操作ボタン等が設けられた外側面を左側面16と呼称する。
そして、第1レンズ31a,bが設けられた筐体10の前側面13と裏側面14は、シャッターボタン4等を除くと、筐体10の長手方向に直交する断面の中心軸を対称軸:L1として、略軸対称に形成されている。
上記したように、前側面13の長手方向の一端側である上側面11の近傍には魚眼レンズ30aの前玉レンズである第1レンズ31aが設けられており、その凸形状の外表面3aが第1レンズ31aの光軸:L0の光軸方向外側に突出している。また、長手方向の略中央付近には撮影時に押下するシャッターボタン4が設けられ、シャッターボタン4の第1レンズ31a側近傍には、シャッターボタン4に関わる撮像装置1の処理状態を示すLEDであるシャッタLED7が設けられている。
また、前側面13には、第1レンズ31aやシャッターボタン4等を設けた平面部分と、シャッターボタン4の第1レンズ31aから離れた側の近傍に、長手方向中央付近部分18aが光軸方向外側に少し突出して形成されている。また、長手方向の第1レンズ31aから離れた他端側近傍には、下端線状部分19aが形成されており、この下端線状部分19aと長手方向中央付近部分18aとの間の領域は平面状に形成された平面部17aとなっている。
また、上記したように、裏側面14は、シャッターボタン4等を除くと、前側面13と対象軸:L1を略線対称に形成されている。
具体的には、上側面11の近傍には魚眼レンズ30bの前玉レンズである第1レンズ31bが設けられ、その凸形状の外表面3bが第1レンズ31bの光軸方向外側に突出している。但し、シャッターボタン4及びシャッタLEDは設けていない。
また、第1レンズ31bを設けた平面部分と、第1レンズ31bから離れた側の近傍に、長手方向中央付近部分18bが光軸方向外側に少し突出して形成されている。そして、長手方向の第1レンズ31bから離れた他端側近傍には、下端線状部分19bが形成されており、この下端線状部分19bと長手方向中央付近部分18bとの間の領域は平面状に形成された平面部17bとなっている。
また、右側面15の長手方向の上側面11から離れた側の第1レンズ31a,b付近の光軸方向略中央には、電源ボタン5に関わる撮像装置1の処理状態を示すLEDである電源LED8が設けられている。そして、電源LED8の近傍であって、上側面11から離れた側に電源ボタン5が設けられ、さらに離れた位置には無線ボタン6と、無線ボタン6に関わる撮像装置1の処理状態を示すLEDである無線LED9が設けられている。
また、図示を省略しているが、左側面16も、右側面15と光軸方向に直交する筐体10の光軸方向の略中央であって、撮像装置1の重心:Gを通る対象軸:L1を略線対称に形成されている。そして、各種操作ボタンや、各操作ボタンに関わる撮像装置1の処理状態を示すLEDが設けられている。
なお、上側面11は、平板を緩やかな曲率で曲げたような形状に形成されており、下側面12は、略平面状に形成された端面であり、この下側面12を机200(図8参照)や床等の設置面に接触するように撮像装置1を置くときの底部50として機能する。
また、上記したように、縦長の外観形状をした撮像装置1の上側面11の近傍の部分には魚眼レンズ30a,bが設けられており、この部分には魚眼レンズ30a,b等の撮像光学系を含む撮像部である撮像ユニット20が設けられている。
次に、図3を用いて、本実施形態の撮像装置1の撮像ユニット20について説明する。
この撮像ユニット20は、それぞれ半球画像(魚眼画像)を結像するための複数のレンズ群等により構成された180°以上の画角を有する2つの結像光学系と鏡胴21からなる撮像レンズである魚眼レンズ30a,bを備えている。また、各魚眼レンズ30a,bにより結像される半球画像の結像位置に設けられた2つのCMOSセンサ等の撮像素子23a,bも備えている。そして、魚眼レンズ30a,bと、撮像素子23a,bとで、それぞれ半球画像を得る2つの撮像光学系22a,bを構成している。
なお、魚眼レンズ30a,bの結像光学系には、撮像ユニット20の略中央部に配置された直角プリズム38a,bにより、それぞれの魚眼レンズ30a,b内で光路を90°折り曲げることで、(第1レンズの)光軸方向の厚みを薄くするように構成されている。
そして、全天球画像は、2つの撮像光学系22a,bの魚眼レンズ30a,bを通して、それぞれの撮像素子23a,bで撮像して得た2つの半球画像を変換して合成することで、全天球画像を作成することができる。一般に、2つの半球画像は、互いに周辺部に少しのオーバーラップ領域を有している。このオーバーラップ領域を元に、2つの半球画像を合成することで、全天球画像を作成することができる。
なお、2つの魚眼レンズ30a,bが、それぞれ180°以上の画角を有するため、前玉レンズである第1レンズ31a,bを設けた筐体10の外側面(外形)よりも第1レンズ31a,bの凸形状の外表面3a,bが光軸方向外側に突出するように配置されている。このため、光軸:L0が略同軸に設けられた第1レンズ31a,bの、光軸:L0に交差する各外表面3a,b部分間の距離、つまり、凸形状の外表面3a,bの頂点部の厚みが、筐体10の長手方向中央付近部分18a,b間の厚みよりも厚くなっている。
ここで、魚眼レンズ30a,bを構成する結像光学系の構成を、さらに詳しく説明する。
図3に示した本実施形態の魚眼レンズ30a,bの結像光学系は、6群7枚の魚眼レンズとして構成されている。この魚眼レンズ30a,bは、全天球を撮像するための画角である360°を、魚眼レンズ30a,bの数である2で等分した180°以上の画角を有する。なお、魚眼レンズ30a,bの画角としては、好適には185°以上、さらに、190°以上の画角を有することがより好ましい。このように広い画角を有するで、互いの重なり合う画角の領域の画像情報(信号)に基づいて画像処理を行って、全天球画像の合成が行われる。
そして、図3に示すように、魚眼レンズ30aの結像光学系は、撮像対象側(物体側ともいう)から撮像素子側に向かって順に、第1レンズ31aから第3レンズ33aで構成される前群と、反射部材である直角プリズム38aと、第4レンズ34aから第7レンズ37aで構成される後群とを含む。そして、第4レンズ34aの撮像対象側(物体側)には、第1開口絞り41aが配置され、第7レンズ37aの結像側(撮像素子側)には、フィルタ39aと、第2開口絞り42aとが配置されている。
また、魚眼レンズ30bの結像光学系も、魚眼レンズ30aの結像光学系と同様に、第1レンズ31bから第3レンズ33bで構成される前群と、反射部材である直角プリズム38bと、第4レンズ34bから第7レンズ37bで構成される後群とを含む。そして、第4レンズ34bの撮像対象側には、第1開口絞り41bが配置され、第7レンズ37bの結像側には、フィルタ39bと、第2開口絞り42bとが配置されている。
魚眼レンズ30aの結像光学系の前群を構成する第1レンズ31aから第3レンズ33aは、撮像対象側(物体側)から順に、次のように構成されている。前玉レンズである外表面3aが凸形状の第1レンズ31aが光学ガラス材料による負のメニスカスレンズ、第2レンズ32aがプラスチック樹脂材料による負レンズ、及び第3レンズ33aが光学ガラス材料による負のメニスカスレンズである。
一方、後群を構成する第4レンズ34aから第7レンズ37aは、撮像対象側(物体側)から順に、次のように構成されている。第4レンズ34aが光学ガラス材料による両凸レンズ、第5レンズ35aが両凸レンズ、第6レンズ36aが両凹レンズであり、第5レンズ35aと第6レンズ36aとは光学ガラス材料による張り合わせレンズである。そして、最も結像側に近い第7レンズ37aがプラスチック樹脂材料による両凸レンズである。
また、魚眼レンズ30bの結像光学系の前群を構成する第1レンズ31bから第3レンズ33bも、魚眼レンズ30aの結像光学系と同様に、撮像対象側(物体側)から順に、次のように構成されている。前玉レンズである外表面3bが凸形状の第1レンズ31bが光学ガラス材料による負のメニスカスレンズ、第2レンズ32bがプラスチック樹脂材料による負レンズ、及び第3レンズ33bが光学ガラス材料による負のメニスカスレンズである。
一方、後群を構成する第4レンズ34から第7レンズ37aも、魚眼レンズ30aの結像光学系と同様に、撮像対象側(物体側)から順に、次のように構成されている。第4レンズ34bが光学ガラス材料による両凸レンズ、第5レンズ35bが両凸レンズ、第6レンズ36bが両凹レンズであり、第5レンズ35bと第6レンズ36bとは光学ガラス材料による張り合わせレンズである。そして、最も結像側(撮像素子側)に近い第7レンズ37bがプラスチック樹脂材料による両凸レンズである。
各魚眼レンズ30a,bを構成する結像光学系では、前群のプラスチック樹脂材料による負レンズである第2レンズ32a,bと、後群のプラスチック樹脂材料による両凸レンズである第7レンズ37a,bとは、両面が非球面の非球面レンズである。一方、残りの光学ガラス材料による各レンズは、球面レンズである。
前群と後群との間に配置される直角プリズム38a,bは、好適には、d線(λ=587.6nm)の屈折率が1.8より大きい材質で形成される。直角プリズム38a,bは、それぞれ、前群からの光を後群に向かって内部反射させる。このため、各魚眼レンズ30a,bの結像光学系では、結像光束の光路は、直角プリズム38a,b内を通過する。上記のように高い屈折率の材料で直角プリズム38a,bを構成することで、直角プリズム38a,b内の光路長が長くなり、前群、直角プリズム38a,b、及び後群における前群と後群の間の光路長を、機械的な長さよりも長くできる。このため、魚眼レンズ30a,bをコンパクトに構成することができる。
また、開口絞りの近傍に直角プリズム38a,bを配置することで、小さな外形の直角プリズムを用いるができ、魚眼レンズ30a,b間の距離を小さくできる。また、図3に示すように直角プリズム38a,bを配置することで、2つの光学系の視差を小さくすることができる。
そして、図2、図3に示すように、各魚眼レンズ30a,bの結像光学系を含む、2つの撮像光学系22a,bを対向させて配置して、さらに撮像装置1をコンパクトな構造とし、撮像されない被写体領域を小さくして、撮像できる被写体領域を広げることができる。
また、2つの魚眼レンズ30a,bの結像光学系に設けた光学素子である各レンズ、プリズム、フィルタ、及び開口絞りは、その光軸が対応する撮像素子23a,bの受光領域の中心部に直交して位置するように位置関係が定められて鏡胴21に保持されている。また、同時に、受光領域が、対応する魚眼レンズ30a,bの結像面となるように、撮像素子23a,bに対して位置関係が定められて鏡胴21に保持されている。すなわち、各魚眼レンズ30a,bの2つの結像光学系は、組み合わせられる撮像素子23a,bの受光領域に撮像対象の像を結像させるよう位置決めされている。
撮像素子23a,bは、上記したようにCMOSセンサ等の受光領域が面積エリアを成す2次元の固体撮像素子であり、組み合わせられる各魚眼レンズ30a,bの結像光学系により集光された光を画像信号に変換する。撮像素子23a,bは、その受光面に、極微小な受光領域が相互に分離して2次元的に配列した構造を有し、個々の微小な受光領域で光電変換される情報が個々の画素を構成する。
上記したように撮像装置1では、2つの魚眼レンズ30a,bの結像光学系は、同一仕様のものであり、それぞれの前玉レンズである第1レンズ31a,b(前群のレンズ)の光軸が同一軸上に配置して、互いに逆向きの方向を撮像するように構成されている。
そして、撮像装置1では、魚眼レンズ30a,bと、撮像素子23a,bとを、それぞれ備えた撮像光学系22a,bにより得た、半球画像の画像情報(信号)に基づいて、画像処理部で画像処理を行い、全天球画像に合成する。
なお、合成した全天球画像は、例えばディスプレイ装置、印刷装置、SDカード(登録商標)等の外部記憶媒体、又は通信回線等を介して出力する。
しかし、本実施形態の撮像装置1のように、撮像レンズに有した前玉レンズの凸形状の外表面が、前玉レンズを設けた筐体部である筐体の外側面よりも、前玉レンズの光軸方向の外側に突出した従来の撮像装置では、次のような問題が考えられる。
利用者が、前玉レンズが下方を向くように机や床等の設置面に撮像装置を置くと、筐体の前玉レンズよりも離れた側の端部近傍と、前玉レンズの凸形状の外表面とが設置面に接触してしまう。その結果、設置面に接触した前玉レンズの外表面が汚れたり、傷がついたりするという可能性がある。
なお、上記のような問題は、本実施形態の撮像装置1のように筐体の2つの外側面に、外表面が凸形状の前玉レンズを設け、全天球画像を撮像する撮像装置に限られた問題ではない。
例えば、筐体部の1つの外側面にだけ、又は3つ以上の筐体部の外側面に、凸形状の外表面が突出する前玉レンズを設けた撮像装置でも同様な問題が生じ得る。また、撮像光学系における前玉レンズの数や、撮像範囲の広さに限らず、前玉レンズの凸形状の外表面が、前玉レンズを設けた筐体の外側面よりも、光軸方向外側に突出した撮像装置全般で生じ得る問題である。
ここで、従来の撮像装置で上記問題が生じる理由を、全天球画像を撮像可能な従来の撮像装置101の例を挙げ、図を用いて詳しく説明する。
なお、従来の撮像装置101の構成は、上記した特許文献1の図5、図6等に係る記載を参考に記載している。
また、本実施形態の撮像装置1と従来の撮像装置101とで、異なる点は、主に前玉レンズを設けた筐体10の外側面である前側面13と裏側面14の形状に係る点である。したがって、以下の説明では、上記した本実施形態の撮像装置1の構成と同様な、従来の撮像装置101の構成については、適宜、省略して説明する。また、説明に用いる用語、及び用語に付す符号は、特に区別する必要がない限り、同一の用語及び符号を用いて説明する。
図4は、従来の撮像装置101の斜視概要図、図5は、図4に示す従来の撮像装置101の側面説明図であり、前玉レンズである第1レンズ31a,bの光軸:L0に垂直な方向の各部の外部へ向けた距離を説明する図である。図6は、図4に示す従来の撮像装置101で、一方の前玉レンズである第1レンズ31aを下方に向けて設置面201に置いた場合の問題点の説明図である。
この従来の撮像装置101は、図4、図5に示すように、180°以上の画角を有する2つの魚眼レンズ30a,bの前玉レンズとして、各外表面3a,bが凸形状の第1レンズ31aを前側面13に、第1レンズ31bを裏側面14に有している。そして、各第1レンズ31a,bを縦長の筐体110の、長手方向における一端側である上側面11の近傍に、各第1レンズ31a,bの光軸が同軸となるように設けている。このように設けた2つの魚眼レンズ30a,bで、それぞれ対応する撮像素子上に結像した画像を合成して、全天球画像を得るというものである。このため、各第1レンズ31a,bの凸形状の外表面3a,bは、それぞれ設けられた前側面13、及び裏側面14から光軸方向外側に突出している。
前側面13と裏側面14の外観形状は、シャッターボタン4等を除くと、筐体110の長手方向に直交する断面の中心軸を対称軸として、略軸対称に形成されている。そして、前側面13、及び裏側面14には、筐体110の長手方向の略中央付近から他端側である下側面12まで、対称軸:L1に直交する断面の中央部分が、略同一の張り出し量で他の部分よりも光軸方向外側に円弧状に張り出した曲面部117a,bを有している。この曲面部117a,bの対称軸:L1に直交する断面形状は、筐体110の長手方向の略中央付近から他端側である下側面12まで、各第1レンズ31a,bの外表面3a,bの曲率半径よりも大きな略同一の曲率半径で形成されている。
そして、図5に示すように、筐体110の対称軸:L1からの光軸方向への突出量は、各第1レンズ31a,bの外表面3a,bがd0、曲面部117a,bがd1で、各第1レンズ31a,bの突出量:d0が、曲面部117a,bの突出量:d1よりも大きい。つまり、曲面部117a,bが、各第1レンズ31a,bを除くと、光軸方向の最も外側に位置している。
このため、例えば、第1レンズ31aが下方を向くように撮像装置101を机200の上面である設置面201に置くと、図6に示すように、次の部分が設置面201に接触する。曲面部117aの短手方向中央の下側面12側端部である下端曲線状部分119aの短手方向中央と、第1レンズ31aの凸形状の外表面3aとである。
その結果、設置面201に接触した第1レンズ31aの外表面3aが汚れたり、傷がついたりする可能性があった。
そこで、発明者らは、撮像レンズに有した前玉レンズの凸形状の外表面が、前玉レンズを設けた筐体部の外側面よりも、前玉レンズの光軸方向の外側に突出した撮像装置における上記問題の発生を抑制できないか検討し、上記問題の発生を抑制する方法を見出した。
次に、発明者らが見出した方法について、複数の実施例を挙げて説明する。
(実施例1)
本実施形態の撮像装置1の実施例1について、図を用いて説明する。
図7は、本実施例に係る撮像装置1における、前玉レンズである第1レンズ31a,bの光軸:L0に垂直な方向の各部の外部へ向けた距離の説明図である。図8は、本実施例に係る撮像装置1で、一方の前玉レンズである第1レンズ31aを下方に向けて机200の設置面201に置いた場合の説明図である。
本実施例の撮像装置1では、筐体10の対称軸:L1からの、魚眼レンズ30a,bの第1レンズ31a,b(前玉レンズ)を設けた前側面13、及び裏側面14の形状を、次のように構成した。
図7に示すように、筐体10の前側面13及び裏側面14の形状を下側面12の光軸方向の端部に形成された下端線状部分19a,b間の厚みが、長手方向中央付近部分18a,b間の厚みよりも小さくなるように形成した。そして、長手方向中央付近部分18a,bよりも下側面12側、つまり、長手方向中央付近部分18a,bと下端線状部分19a,bと間に撮像装置1の重心:Gが位置するようにした。
上記のように構成することで、例えば、図8に示すように、第1レンズ31aが下方を向くように机200の上面である設置面201の上に横たえて置いた場合でも、筐体10のシャッターボタン4を設けた前側面13が、次のように設置面201に接触する。長手方向中央付近部分18aと下端線状部分19a,bと間の領域に形成された平面部17a(図1参照)が設置面201に接触し、第1レンズ31aの外表面3aと設置面201との間に隙間:Sが生じて、外表面3aと設置面201とが接触しない。
なお、図8では、シャッターボタン4を設けた前側面13を設置面201に向けて、横たえて置いた状態を示しているが、反対側の裏側面14を設置面201に向けて置いても、同様に裏側面14と設置面201が接触し、外表面3bと設置面201とが接触しない。これは、本実施例の撮像装置1が、第1レンズ31aと第1レンズ31bをそれぞれ設けた前側面13と裏側面14とが、シャッターボタン4等を除くと、対称軸:L1を略軸対称に形成されているためである。
そこで、以下の説明では、筐体10の複数の外側面である前側面13と裏側面14に、それぞれ第1レンズ31aと第1レンズ31bを設けた構成で奏する特有の効果を説明する場合を除き、第1レンズ31aを設けた前側面13について説明する。
より具体的には、第1レンズ31aを設けた側の筐体10の外側面である前側面13を例に説明すると、次のようにして、前側面13よりも光軸方向の外側に突出した第1レンズ31aの凸形状の外表面3aを設置面201から離間させることができる。
図7、図8に示すように、第1レンズ31aの外表面3aよりも外側に位置する仮想平面:Paが外側から接し、仮想平面:Pa上で、レンズ領域:Oaを跨がず、その間の平面部17aに重心:Gが位置する、少なくとも2つの部分を、前側面13に形成した。そして、少なくとも2つの部分を、重心:Gよりも第1レンズ31aに近い長手方向中央付近部分18aと遠い下端線状部分19aの少なくとも2つの部分とした。
上記のように構成することで、第1レンズ31aが下方を向くように撮像装置1が設置面201に置かれたときに、外表面3aよりも外側に位置する仮想平面:Paに接する平面部17aが、設置面201に面接触する。
したがって、撮像装置1を設置面に置くときに仮想平面:Paと設置面201とが同一平面となり、第1レンズ31aの外表面3aが設置面から離間して、第1レンズ31aの外表面3aが設置面201に接触する機会を減らせる。
よって、筐体10の外側面よりも外表面3aが光軸方向外側に突出した第1レンズ31aを下方に向けて設置面201に置いても、第1レンズ31aの外表面3aが汚れたり、外表面3aに傷がついたりすることを抑制できる撮像装置1を提供できる。
なお、本実施例では、第1レンズ31aが下方を向くように撮像装置1が設置面201に置かれたときに、前側面13の長手方向中央付近部分18aと下端線状部分19aの間の領域である平面部17aが、設置面201に面接触する例について説明した。しかし、本発明はこのような構成に限定されるものではない。
例えば、仮想平面:Paが外側から接する外表面3aの部分が、長手方向中央付近部分18aと下端線状部分19aだけで、これらの間の部分が仮想平面:Paから内側に離間していても良い。
また、下端線状部分19aも、長手方向中央付近部分18aとで平面部17aのような短手方向に所定の幅を有する領域が形成される部分でなくても、仮想平面:Pa上の重心:Gが、少なくとも2つの部分の間の領域に位置する構成であれば良い。
すなわち、前側面13が、次のように構成されていれば良い。
第1レンズ31aの外表面3aよりも外側に位置する仮想平面:Paが外側から接し、仮想平面:Pa上で、レンズ領域:Oaを跨がず、その間の領域に重心:Gが位置する、少なくとも2つの部分を、前側面13に形成した。そして、少なくとも2つの部分を、重心:Gよりも第1レンズ31aに近い部分と遠い部分の少なくとも2つの部分としたものである。
また、本実施例の撮像装置1では、仮想平面Paがそれぞれ外側から接する前側面13の少なくとも長手方向中央付近部分18aと下端線状部分19aの2つの部分の光軸方向の突出量は、次のように形成されている。
図7に示すように、筐体10の対称軸:L1からの光軸方向への突出量が、第1レンズ31aの外表面3aがd0、長手方向中央付近部分18aがd1、及び下端曲線状部分119aがd2となっている。そして、第1レンズ31aの突出量:d0、長手方向中央付近部分18aの突出量:d1、下端曲線状部分119a,bの突出量:d2の順で少なくなっている。
つまり、仮想平面Paがそれぞれ外側から接する前側面13の少なくとも2つの部分の光軸方向の突出量は、第1レンズ31aから離れる程に少なくなっている。
このように構成することで、次のような効果を奏することができる。
第1レンズ31aを下方に向けて撮像装置1を置いたときに、第1レンズ31aの外表面3aを机200の設置面201から離間させて、第1レンズ31aの外表面3aが設置面201に接触する機会を確実に低減できる。
また、筐体10の複数の外側面である前側面13と裏側面14に、それぞれ前玉レンズである第1レンズ31aと第1レンズ31bを設けている。
このように構成することで、次のような効果を奏することができる。
筐体10の複数の外側面に、それぞれ前玉レンズを設けた撮像装置1で、いずれの前玉レンズが下方を向くように置かれても、下方を向くように置かれた前玉レンズの外表面3が汚れたり、外表面3に傷がついたりすることを抑制できる。
また、撮像レンズとして、第1レンズ31aや第1レンズ31bの前玉レンズを有した魚眼レンズ30aや魚眼レンズ30bの魚眼レンズを備えている。
このように構成することで、広い画角を有する魚眼レンズを備えた撮像装置1においても、前玉レンズが下方を向くように置かれても前玉レンズが汚れたり、外表面に傷がついたりすることを抑制できる。
また、筐体10の前側面13や裏側面14等の複数の外側面に設けた第1レンズ31aや第1レンズ31bを、それぞれ有する撮像レンズとして魚眼レンズ30aや魚眼レンズ30b等の魚眼レンズを備えることもできる。このように備えることで、容易に、全天球画像を撮像する撮像装置1を提供することもできる。
また、筐体10の前側面13と裏側面14の2つの外側面に、それぞれ1つの第1レンズ31aと第1レンズ31bを設けるように魚眼レンズ30aと魚眼レンズ30bの魚眼レンズを2つ備えており、各魚眼レンズの画角が180°以上の画角を有する。
このように構成することで、全天球画像を撮像する撮像装置1の撮像レンズの構成を簡易にでき、全天球画像を撮像する撮像装置1の低コスト化、小型化に貢献できる。
また、筐体10は縦長の外観形状をしており、筐体10の長手方向の、上側面11側の一端側近傍に第1レンズ31aを配置している。そして、仮想平面Paが外側から接する長手方向中央付近部分18aや下端線状部分19a等の各外側面の部分を、中央近傍と他端側近傍のそれぞれに少なくとも1つ配置している。
上記のように構成することで、次のような効果を奏することができる。
第1レンズ31aよりも筐体10の長手方向の中央から離れた位置で、第1レンズ31aを設けた各外側面の部分と設置面201とを接触させる構成よりも、第1レンズ31aを下方に向けて置いたときの撮像装置1の姿勢が安定する。このため、上記のように中央から離れた位置で、筐体10の各外側面の部分と設置面201とを接触させる構成よりも、設置面201に置くときに撮像装置1が第1レンズ31aの外表面3aが設置面201に接触する方向に揺動することを抑制できる。したがって、第1レンズ31aを下方に向けて設置面201に置いたときに撮像装置1が揺動して、外表面3aが設置面201に接触する機会を低減することが可能となる。
また、本実施例では、前玉レンズである第1レンズ31a,bを保持する鏡胴21の部材が、前側面13や裏側面14から光軸方向外側に突出しない撮像装置1の例について説明したが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。
例えば、第1レンズ31aを保持する鏡胴21の部材やレンズフード等が前側面13から光軸方向外側に突出し、第1レンズ31aの外表面3aが鏡胴21の部材やレンズフード等、及び前側面13から光軸方向外側に突出した撮像装置にも適用可能である。このような撮像装置でも、仮想平面:Paが、第1レンズ31aの外表面が3a、及び鏡胴21の部材やレンズフード等よりも外側に位置するように構成することで、上記した本実施例と同様な効果を奏することができる。
(実施例2)
本実施形態の撮像装置1の実施例2について、図を用いて説明する。
図9は、本実施例に係る撮像装置1を、設置面201に筐体10の長手方向(対称軸:L1)が直交するように立てて、設置面201に置くための足部材51の説明図である。そして、図9(a)が足部材51を、筐体10の各第1レンズ31a,bを設けた前側面13及び裏側面14よりも光軸方向内側に収納される位置に回転させた状態の説明図である。また、図9(b)が足部材51の右先端部53及び左先端部54が、前側面13及び裏側面14よりも光軸方向外側に突出する位置に回転させた状態の説明図である。図10は、本実施例に係る撮像装置1を、設置面201に筐体10の長手方向が直交するように立てて、設置面201に置いたときの説明図である。
本実施例の撮像装置1は、上記した実施例1の撮像装置と、撮像装置1を設置面201に長手方向が直交するように立てて、設置面201に置くための足部材51を設けていることに係る点のみ異なる。したがって、上記した実施例1と同様な構成、及びその作用・効果については、適宜、省略して説明する。また、同一の構成部材、又は同様な機能を果す構成部材については、特に区別する必要がない限り、同一の符号を付して説明する。
上記した実施例1では、魚眼レンズ30a,bの前玉レンズである第1レンズ31a,bのいずれかが下方を向くように、撮像装置1を設置面201に横たえて置いた場合に、下方に向いた第1レンズ31の外表面3が設置面201から離間するように構成した。
しかし、利用者によっては、魚眼レンズ30a,bの第1レンズ31a,bのいずれもが設置面201から離間するように、筐体10の長手方向と設置面201とが略直交するように、撮像装置1を立てて設置面201に置く場合もある。このように撮像装置1を立てて設置面201に置いた場合には、底部50となる下側面12(以下、底部50という)の光軸方向の厚さ(幅)が小さい本実施形態の撮像装置1では、立てて置いた場合の状態が不安定となり、倒れてしまい易い。そして、倒れてしまうと、倒れたときに下方となった第1レンズ31a,bのいずれかの外表面3が、設置面201に接触して、外表面3が汚れたり、外表面に傷がついたりしてしまう。
そこで、本実施例の撮像装置1では、実施例1の構成に加えて、筐体10の長手方向が設置面201に略直交するように立てて撮像装置1を置いた場合の状態を安定させるために、次のような足部材51を撮像装置1の底部50に設けることとした。
図9(a)、(b)に示すように、底部50には、三脚に撮像装置1を取り付けるときの三脚ネジ孔55を設けている。そして、三脚ネジ孔55を構成する部材を回転軸として、回転可能に嵌め合わされる軸支持部52と、三脚ネジ孔55を略中心として対称に軸支持部52から延出された右先端部53と左先端部54の2つの部分とが形成された足部材51である。
なお、図9(a)に示すように、前側面13及び裏側面14よりも光軸方向内側に収納される位置に足部材51を回転させた状態で、前側面13側から見たときに右側に延出するものが右先端部53であり、左側に延出するものが左先端部54である。
そして、足部材51は、図9(b)に示すように、図中、反時計方向に約90°回転させて、右先端部53及び左先端部54が、前側面13及び裏側面14よりも光軸方向外側に突出する位置に回転させることができる。
すなわち、本実施例の撮像装置1では、筐体10の底部50に次のような足部材51を設けた。第1レンズ31a,bを設けたを設けた前側面13や裏側面14よりも光軸方向外側に、右先端部53や左先端部54が大きく突出する位置と、前側面13や裏側面14よりも内側に収納される位置とを、選択的に取り得る足部材51である。
上記のような足部材51を設けることで、次のような効果を奏することができる。
第1レンズ31a,bを設けた筐体10の前側面13及び裏側面14よりも光軸方向外側に、右先端部53や左先端部54が大きくに突出するように足部材51を位置させ、足部材51を設置面201に接触させることができる。このように接触させることで、撮像装置1を安定した状態で立てて置くことも可能となる。
したがって、撮像装置1の第1レンズ31a,bのいずれかが設置面201に接触する機会をさらに低減して、第1レンズ31が汚れたり、外表面3に傷がついたりすることを、さらに抑制できる。また、三脚等を用意していない場合であっても、簡易的に設置して撮像することも可能となる。
また、全天球画像を撮像する撮像装置においては、他端側の端面の光軸方向の厚さを短くして、筐体部で遮られる画角を少なくすることも可能となる。
また、足部材51は、右先端部53や左先端部54が、第1レンズ31a,bを設けた筐体10の前側面13及び裏側面14よりも光軸方向外側に大きくに突出する位置と、光軸方向内側に収納される位置とを回転することで選択的に取り得る。
このように構成することで、前側面13や裏側面14よりも、右先端部53や左先端部54が大きく突出する位置と、収納される位置とを選択的に取り得る足部材51の可動部の構成を簡易なものにできる。
したがって、足部材51を設けるコストを低減できるとともに、可動部が故障することを抑制できる。
また、足部材51は、三脚ネジ孔55を略中心として回転可能に設けられている。
このように構成することで、筐体10の前側面13及び裏側面14よりも、その一部である右先端部53や左先端部54が大きく突出する位置と、収納される位置とを選択的に取り得る足部材51の可動部の構成を、三脚ネジ孔55を構成する部材とを兼用できる。
したがって、足部材51を設けるコストを低減し、その可動部が故障することを抑制できるとともに、三脚等を使用して安定した条件での撮像も可能となる。
なお、本実施例では、筐体10の2つの外側面である前側面13及び裏側面14に、それぞれ第1レンズ31a及び第1レンズ31bを設けた撮像装置1に本発明を適用した例について説明したが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。
例えば、前玉レンズを1つの筐体部の外側面にだけ設け、前玉レンズの光軸方向の厚さが小さい筐体部を有した撮像装置にも適用可能である。
(実施例3)
本実施形態の撮像装置1の実施例3について、図を用いて説明する。
図11は、本実施例に係る撮像装置1の底部50に外部接続端子56を設けた構成の説明図、図12は、本実施例に係る撮像装置1の外部接続端子56に外部接続ケーブル60を接続した状態の説明図である。
本実施例の撮像装置1は、上記した実施例2の撮像装置と、足部材51を設けた底部50に外部接続端子56を設け、この外部接続端子56を足部材51で塞いだり、露出させたりできることに係る点のみ異なる。したがって、上記した実施例2と同様な構成、及びその作用・効果については、適宜、省略して説明する。また、同一の構成部材、又は同様な機能を果す構成部材については、特に区別する必要がない限り、同一の符号を付して説明する。
上記した実施例2では、撮像装置1を、筐体10の長手方向と設置面201とが略直交するように、立てて設置面201に置いたときの状態を安定させて、立てて設置面201に置いた撮像装置が倒れないように足部材51を設けていた。このように設けることで、利用者が、撮像装置を立てて設置面201に置いて撮像装置1が倒れたときに、下方となった第1レンズ31a,bのいずれかの外表面3が設置面201に接触して汚れたり、外表面に傷がついたりしてしまうことを抑制できる。
しかし、撮像装置1を、一旦、設置面201に置いた後に、第1レンズ31a,bのいずれかの外表面3が設置面201と接触してしまうことが、次のような構成の撮像装置1でも起こり得る。
撮像装置1のいずれかの外側面に、USBケーブル等の外部接続ケーブル60の外部端子である外部接続プラグ61を接続する外部接続端子56が露出している撮像装置1である(図12参照)。このような撮像装置1では、撮像装置1への電力の供給や、外部とのデータ通信等を行う外部接続端子56を接続すると、接続した筐体10に外部接続端子56を介して、外部接続ケーブル60の自重等による力が加わり、見かけ上の重心:G’の位置が移動する。このように移動すると、設置面201から離間するように置いていた第1レンズ31a,bのいずれかの外表面3が、設置面201に接触してしまう場合がある。
上記のような接触の発生を抑制するには、筐体10の底部50に外部接続端子56を設けて、第1レンズ31a,bの内、下方に向けた第1レンズ31が設置面201に接近するように見かけ上の重心:G’が移動しないように構成することが有利である。
しかし、実施例2の撮像装置では、筐体10の底部50に足部材51を設けている。そして、実施例2の足部材51は、図9(b)に示したように、筐体10の前側面13及び裏側面14から光軸方向に大きく右先端部53と左先端部54とが突出する位置と、図9(a)に示したように、収納される位置とを選択的に取り得る構成である。これらのため、例えば、図11(b)に示すように、外部接続端子56を底部50に設け、右先端部53と左先端部54とが、筐体10の前側面13及び裏側面14から大きく突出した状態で、外部接続プラグ61を接続しようとしても、次のような問題が生じる。
図11(b)に示すように、裏側面14から大きく突出するように回転させた足部材51の下方に突出させた左先端部54と、下方に向けた第1レンズ31bの外表面3b(図2参照)とが設置面201に接触してしまう。
その結果、設置面201に接触した第1レンズ31bの外表面3が汚れたり、外表面3bが傷がついたりしてしまう。
そこで、本実施例の撮像装置1では、足部材51が、実施例2の構成に加え、次の位置も選択的に取り得るように構成した。図11(c)に示すように、下側面12側の底部50に設けられた外部接続端子56を覆うことなく、第1レンズ31bを設けた裏側面14よりも内側に収納される位置である。
すなわち、実施例2の構成に加え、足部材51が、下側面12側の底部50に設けられた外部接続端子56を覆う位置と、外部接続端子56を覆うことなく、第1レンズ31bを設けた裏側面14よりも内側に収納される位置とを、選択的に取り得るように構成した。このように構成することで、次のような3つの位置(回転位置)を取り得るようになる。図11(a)の外部接続端子56を完全に覆う位置、図11(b)の右先端部53と左先端部54とが、前側面13及び裏側面14から大きく突出する位置、及び図11(c)の外部接続端子56を覆うことなく、前側面13と裏側面14に収納される位置である。
なお、それぞれの3つの位置(状態)では、一般的なクリック機構により、それぞれの位置に足部材51が保持されるようになっている。
そして、図11(c)に示すように足部材51を位置させて露出させた外部接続端子56に、外部接続プラグ61とコード62とから構成される外部接続ケーブル60の外部接続プラグ61を、図12に示すように接続する。
より具体的には、足部材51を、図11(a)の状態から少しだけ回転させて、図11(c)に示す前側面13と裏側面14に足部材51の右先端部53と左先端部54とが収納された状態で露出した外部接続端子56に、外部接続プラグ61を接続する。
上記のように足部材51を構成することで、次のような効果を奏することができる。
足部材51を、足部材51が第1レンズ31a,bを設けた前側面13と裏側面14よりも大きく突出する位置に加えて、前側面13と裏側面14よりも内側に収納されて、外部接続端子56を覆う位置と、覆わない位置にも選択的に位置させることができる。
このため、外部接続端子56を使用しない場合には、足部材51で外部接続端子56を覆って、外部接続端子56を保護する保護蓋として機能させたり、外部接続端子56にゴミが入ったりするのを抑制できる。
一方、外部接続端子56を使用する場合には、足部材51を前側面13と裏側面14から突出させずに、下方に向けた第1レンズ31bを設置面201から離間させた状態で、外部接続プラグ61を接続することが可能となる。したがって、第1レンズ31a,bのいずれかを下方に向けて撮像装置1を設置面201においた状態でも外部接続端子56を使用でき、利用者の利便性を損なうことなく、第1レンズ31の外表面3が汚れたり、外表面3に傷がついたりすることを抑制できる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
撮像光学系22a(魚眼レンズ30a)などの撮像光学系を構成する物体側(撮像対象側)に最も近い第1レンズ31a(前玉レンズ)などのレンズの外表面3aなどの凸形状の外表面が、前記レンズを設けた筐体10などの筐体部の前側面13などの外側面よりも、光軸:L0のなどの前記レンズの光軸方向の外側に突出した撮像装置1などの撮像装置において、前記レンズの外表面よりも外側に位置する仮想平面:Paなどの仮想平面が外側から接し、前記仮想平面上で、レンズ領域:Oaなどの前記レンズの領域を跨がず、平面部17aなどのその間の領域に重心:Gなどの当該撮像装置の重心が位置する、前記重心よりも前記レンズに近い長手方向中央付近部分18aなどの部分と遠い下端線状部分19aなどの部分の少なくとも2つの部分を、前記筐体部の外側面に形成したことを特徴とするものである。
これによれば、上記した実施例1(乃至3)で説明したように、次のような効果を奏することができる。
物体側に最も近いレンズが下方を向くように撮像装置が設置面に置かれたときに、このレンズの外表面よりも外側に位置する仮想平面が外側から接する、筐体部の外側面の重心よりもこのレンズに近い部分と遠い部分の少なくとも2つの部分が、設置面に接触することになる。
したがって、撮像装置を設置面に置くときに仮想平面と設置面とが同一平面となり、物体側に最も近く、下方へ向けたレンズの外表面が設置面から離間して、このレンズの外表面が設置面に接触する機会を減らせる。
よって、撮像光学系を構成する物体側に最も近い、筐体部の外側面よりも外表面が光軸方向外側に突出したレンズを下方に向けて設置面に置いても、この下方に向けたレンズの外表面が汚れたり、外表面に傷がついたりすることを抑制できる撮像装置を提供できる。
(態様B)
(態様A)において、仮想平面Paなどの前記仮想平面が外側から接する前側面13などの前記外側面の長手方向中央付近部分18aや下端線状部分19aなどの部分の光軸:L0のなどの前記光軸方向の突出量は、第1レンズ31aなどの前記レンズから離れる程に少なくなっていることを特徴とするものである。
これによれば、上記実施例1(乃至3)について説明したように、次のような効果を奏することができる。
物体側に最も近いレンズを下方に向けて撮像装置1などの撮像装置を置いたときに、この下方に向けたレンズの外表面3aなどの外表面を机200の設置面201などの設置面から離間させて、この下方に向けたレンズの外表面が設置面に接触する機会を確実に低減できる。
(態様C)
(態様A)又は(態様B)において、筐体10などの前記筐体部の前側面13や裏側面14などの複数の外側面に第1レンズ31aや第1レンズ31bなどの前記レンズを設けていることを特徴とするものである。
これによれば、上記実施例1(乃至3)について説明したように、次のような効果を奏することができる。
筐体部の複数の外側面に、それぞれ物体側に最も近いレンズを設けた撮像装置で、いずれの物体側に最も近いレンズが下方を向くように置かれても、下方を向くように置かれたレンズの外表面が汚れたり、外表面に傷がついたりすることを抑制できる。
(態様D)
(態様A)乃至(態様C)のいずれかにおいて、撮像光学系22a,bなどの前記撮像光学系は、第1レンズ31aや第1レンズ31bなどの前記レンズを有した魚眼レンズ30aや魚眼レンズ30bなどの魚眼レンズを備えたことを特徴とするものである。
これによれば、上記実施例1(乃至3)について説明したように、次のような効果を奏することができる。
広い画角を有する魚眼レンズを備えた撮像装置1などの撮像装置においても、物体側に最も近いレンズが下方を向くように置かれても、下方を向くように置かれたレンズの外表面が汚れたり、外表面に傷がついたりすることを抑制できる。
また、筐体10などの筐体部の前側面13や裏側面14などの複数の外側面に設けた第1レンズ31aや第1レンズ31bなどの物体側に最も近いレンズを、それぞれ有する撮像光学系として魚眼レンズ30aや魚眼レンズ30bなどの魚眼レンズを備えることもできる。このように備えることで、容易に、全天球画像を撮像する撮像装置1などの撮像装置を提供することもできる。
(態様E)
(態様D)において、筐体10などの前記筐体部の前側面13と裏側面14などの2つの外側面に、それぞれ1つの第1レンズ31aと第1レンズ31bなどの前記レンズを設けるように魚眼レンズ30aと魚眼レンズ30bなどの前記魚眼レンズを2つ備えており、各魚眼レンズの画角が180°以上の画角を有することを特徴とするものである。
これによれば、上記実施例1(乃至3)について説明したように、全天球画像を撮像する撮像装置1などの撮像装置の撮像光学系の構成を簡易にでき、全天球画像を撮像する撮像装置の低コスト化、小型化に貢献できる。
(態様F)
(態様A)乃至(態様E)のいずれかにおいて、筐体10などの前記筐体部は縦長の外観形状をしており、前記筐体部の長手方向の、上側面11側などの一端側近傍に第1レンズ31aなどの前記レンズを配置し、仮想平面Paなどの前記仮想平面が外側から接する長手方向中央付近部分18aや下端線状部分19aなどの前記外側面の部分を、中央近傍と下側面12側などの他端側近傍のそれぞれに少なくとも1つ配置したことを特徴とするものである。
これによれば、上記実施例1(乃至3)について説明したように、次のような効果を奏することができる。
物体側に最も近いレンズよりも筐体部の長手方向の中央から離れた位置で、物体側に最も近いレンズを設けた各外側面の部分と設置面とを接触させる構成よりも、いずれかの物体側に最も近いレンズを下方に向けて置いたときの撮像装置の姿勢が安定する。このため、上記のように中央から離れた位置で、筐体部の外側面の部分と設置面とを接触させる構成よりも、設置面に置くときに撮像装置が物体側に最も近いレンズの外表面が設置面に接触する方向に揺動することを抑制できる。したがって、物体側に最も近いレンズを下方に向けて設置面に置いたときに撮像装置が揺動して、外表面が設置面に接触する機会を低減すことが可能となる。
(態様G)
(態様F)において、筐体10などの前記筐体部の下側面12側などの前記他端側の底部50などの端面に、第1レンズ31aなどの前記レンズを設けた前側面13などの前記筐体部の外側面よりも光軸:L0のなどの前記光軸方向外側に、右先端部53などのその一部が大きく突出する位置と、前記レンズを設けた前記筐体部の外側面よりも内側に収納される位置とを、選択的に取り得る足部材51などの足部材を設けたことを特徴とするものである。
これによれば、上記実施例2(又は3)について説明したように、次のような効果を奏することができる。
物体側に最も近いレンズを設けた筐体部の外側面よりも光軸方向外側に、その一部が大きくに突出するように足部材を位置させ、足部材を設置面201などの設置面に接触させることで、撮像装置1などの撮像装置を安定した状態で立てて置くことも可能となる。
したがって、撮像装置の物体側に最も近いレンズが設置面に接触する機会をさらに低減して、物体側に最も近いレンズが汚れたり、外表面に傷がついたりすることを、さらに抑制できる。また、三脚等を用意していない場合であっても、簡易的に設置して撮像することも可能となる。
また、全天球画像を撮像する撮像装置においては、他端側の端面の光軸方向の厚さを短くして、筐体部で遮られる画角を少なくすることも可能となる。
(態様H)
(態様G)において、足部材51などの前記足部材は、前記突出する位置と、前記収納される位置とを回転することで選択的に取り得ることを特徴とするものである。
これによれば、上記実施例2(又は3)について説明したように、前側面13などの筐体部の外側面よりも、右先端部53などのその一部が大きく突出する位置と、収納される位置とを選択的に取り得る足部材の可動部の構成を簡易なものにできる。
したがって、足部材を設けるコストを低減できるとともに、可動部が故障することを抑制できる。
(態様I)
(態様G)又は(態様H)において、足部材51などの前記足部材は、三脚ネジ孔55などの三脚ネジ孔を略中心として回転可能に設けられていることを特徴とするものである。
これによれば、上記実施例2(又は3)について説明したように、次のような効果を奏することができる。
前側面13などの筐体部の外側面よりも、右先端部53などのその一部が大きく突出する位置と、収納される位置とを選択的に取り得る足部材の可動部の構成を、三脚ネジ孔を構成する部材とを兼用できる。
したがって、足部材を設けるコストを低減し、その可動部が故障することを抑制できるとともに、三脚等を使用して安定した条件での撮像も可能となる。
(態様J)
(態様G)乃至(態様I)のいずれかにおいて、足部材51などの前記足部材は、下側面12側などの前記他端側の底部50などの端面に設けられた外部接続端子56などの外部接続端子を覆う位置と、前記外部接続端子を覆うことなく、第1レンズ31bなどの前記レンズを設けた裏側面14などの前記筐体部の外側面よりも内側に収納される位置とを、選択的に取り得ることを特徴とするものである。
これによれば、上記実施例3について説明したように、次のような効果を奏することができる。
足部材を、足部材が物体側に最も近いレンズを設けた筐体部の外側面よりも大きく突出する位置に加えて、物体側に最も近いレンズを設けた側の外側面よりも内側に収納されて、外部接続端子を覆う位置と、外部接続端子を覆わない位置にも選択的に位置させることができる。
このため、外部接続端子を使用しない場合には、足部材で外部接続端子を覆って、外部接続端子を保護する保護蓋として機能させたり、外部接続端子にゴミが入ったりするのを抑制できる。
一方、外部接続端子を使用する場合には、足部材を物体側に最も近いレンズを設けた筐体部の外側面から突出させずに、下方に向けた物体側に最も近いレンズを設置面から離間させた状態で、外部端子を接続することが可能となる。したがって、物体側に最も近いレンズを下方に向けて撮像装置を設置面においた状態でも外部接続端子を使用でき、利用者の利便性を損なうことなく、物体側に最も近いレンズの外表面が汚れたり、外表面に傷がついたりすることを抑制できる。
1 撮像装置
3(a,b) 外表面(第1レンズ、前玉レンズ)
4 シャッターボタン
5 電源ボタン
6 無線ボタン
7 シャッタLED
8 電源LED
9 無線LED
10 筐体
11 上側面
12 下側面(底部)
13 前側面
14 裏側面
15 右側面
16 左側面
17(a,b) 平面部
18(a,b) 長手方向中央付近部分
19(a,b) 下端線状部分
20 撮像ユニット
21 鏡胴
22(a,b) 撮像光学系
23(a,b) 撮像素子
30(a,b) 魚眼レンズ(結像光学系)
31(a,b) 第1レンズ(前玉レンズ)
32(a,b) 第2レンズ
33(a,b) 第3レンズ
34(a,b) 第4レンズ
35(a,b) 第5レンズ
36(a,b) 第6レンズ
37(a,b) 第7レンズ
38(a,b) 直角プリズム
39(a,b) フィルタ
41(a,b) 第1開口絞り
42(a,b) 第2開口絞り
50 底部(下側面)
51 足部材
52 軸支持部
53 右先端部
54 左先端部
55 三脚ネジ孔
56 外部接続端子
60 外部接続ケーブル
61 外部接続プラグ
62 コード
101 撮像装置(従来例)
110 筐体(従来例)
117(a,b) 曲面部
119(a,b) 下端曲線状部分
200 机
201 設置面
G 重心
L0 光軸
L1 対象軸
O(a,b) レンズ領域
P(a,b) 仮想平面
S 隙間
特開2013−218278号公報

Claims (10)

  1. 撮像光学系を構成する物体側に最も近いレンズの凸形状の外表面が、前記レンズを設けた筐体部の外側面よりも、前記レンズの光軸方向の外側に突出した撮像装置において、
    前記レンズの外表面よりも外側に位置する仮想平面が外側から接し、
    前記仮想平面上で、前記レンズの領域を跨がず、その間の領域に当該撮像装置の重心が位置する、前記重心よりも前記レンズに近い部分と遠い部分の少なくとも2つの部分を、前記筐体部の外側面に形成したことを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記仮想平面が外側から接する前記外側面の部分の前記光軸方向の突出量は、前記レンズから離れる程に少なくなっていることを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1又は2に記載の撮像装置において、
    前記筐体部の複数の外側面に、それぞれ前記レンズを設けていることを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一に記載の撮像装置において、
    前記撮像光学系は、前記レンズを有した魚眼レンズを備えたことを特徴とする撮像装置。
  5. 請求項4に記載の撮像装置において、
    前記筐体部の2つの外側面に、それぞれ1つの前記レンズを設けるように前記魚眼レンズを2つ備えており、各魚眼レンズの画角が180°以上の画角を有することを特徴とする撮像装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一に記載の撮像装置において、
    前記筐体部は縦長の外観形状をしており、
    前記筐体部の長手方向の、一端側近傍に前記レンズを配置し、前記仮想平面が外側から接する前記外側面の部分を、中央近傍と他端側近傍のそれぞれに少なくとも1つ配置したことを特徴とする撮像装置。
  7. 請求項6に記載の撮像装置において、
    前記筐体部の前記他端側の端面に、前記レンズを設けた前記筐体部の外側面よりも前記光軸方向外側に、その一部が大きく突出する位置と、前記レンズを設けた前記筐体部の外側面よりも内側に収納される位置とを、選択的に取り得る足部材を設けたことを特徴とする撮像装置。
  8. 請求項7に記載の撮像装置において、
    前記足部材は、前記突出する位置と、前記収納される位置とを回転することで選択的に取り得ることを特徴とする撮像装置。
  9. 請求項7又は8に記載の撮像装置において、
    前記足部材は、三脚ネジ孔を略中心として回転可能に設けられていることを特徴とする撮像装置。
  10. 請求項7乃至9のいずれか一に記載の撮像装置において、
    前記足部材は、前記他端側の端面に設けられた外部接続端子を覆う位置と、前記外部接続端子を覆うことなく、前記レンズを設けた前記筐体部の外側面よりも内側に収納される位置とを、選択的に取り得ることを特徴とする撮像装置。
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