JP2018084598A - 撮像レンズ系、撮像装置及びプロジェクター - Google Patents

撮像レンズ系、撮像装置及びプロジェクター Download PDF

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Abstract

【課題】正射影方式または等立体角射影方式と同等のレンズ構成で、立体射影方式の射影方式を採用しながら、Fナンバーも2程度の明るさを有し、コンパクトで、かつ高解像度化にも対応できる魚眼タイプの撮像レンズ系等を提供すること。【解決手段】焦点距離fの撮像レンズ系30(撮像レンズ31)は、拡大側から順に、3枚の負レンズと、1枚の正レンズまたは接合レンズとで構成される第1レンズ群G1と、正の焦点距離を有する第2レンズ群G2とからなり、条件y=α・f・tan(θ/2)(α :1.8≦α≦2.2)に従う立体射影方式であることで、各像高yで歪を少なくでき圧縮度合も小さくし、周辺部での十分な分解能を得ることが容易になる。【選択図】図2

Description

本発明は、監視カメラその他に使用可能であり、広い画角をカバーできる魚眼タイプの
撮像レンズ系及びかかる撮像レンズ系を組み込んだ撮像装置、及びかかる撮像装置を備え
るプロジェクターに関する。
監視カメラ用レンズでは、広い画角をカバーできるように魚眼レンズが用いられる。近
年、近距離から投写される超広角プロジェクターなどでも、投写画面付近の監視用すなわ
ち投写画面上のペンの位置検出用に魚眼レンズが用いられることがある。このような目的
で使用される魚眼レンズは、機器内に組み込まれ、位置検出の精度を上げるために、小型
化が必要でかつ高解像化にも対応する必要がある。
一般的な写真レンズのように歪の無いレンズの射影方式は中心射影と呼ばれ、焦点距離
をfとし、半画角をθとするとき像の高さyは、下記関係式(a)で表される。それに対
して、魚眼レンズは、像の高さが増えるにつれて歪曲収差により周辺部の画像が圧縮され
る。魚眼レンズはその圧縮度合により、正射影方式、等立体角射影方式、等距離射影方式
及び立体射影方式の4つの射影方式に分類され、撮像面での像の高さは、次の関係式(b
)〜(e)で表される。
(a)中心射影 y=f・tan(θ)
(b)立体射影方式 y=2f・tan(θ/2)
(c)等距離角射影方式 y=f・θ
(d)等立体角射影方式 y=2f・sin(θ/2)
(e)正射影方式 y=f・sin(θ)
魚眼レンズでは、像の高さが高くなると大きな負の歪曲収差を持つため、周辺部の画像
は圧縮された像になる。各射影方式では、前記の関係式からわかるように周辺部の画像の
圧縮度合は(b)から(e)に向かうにつれて大きくなる。
一般的に、写真用の魚眼レンズでは、正射影方式や等立体角射影方式に近い射影方式を
用いることが多いが、これらの射影方式では周辺部で画像が圧縮されるため、周辺部での
解像力が低くなってしまうという欠点がある。これに対して、等距離射影方式や立体射影
方式は、上記2種の射影方式と比較して周辺部の画像圧縮が抑えられるため、周辺部の解
像力を高くすることが可能となる。
等距離射影方式を採用した魚眼レンズとして、特許文献1に開示のものがある。この魚
眼レンズは、全長が長く、監視カメラ用としては適するが、プロジェクターのような装置
に組み込むことはサイズ的に困難である。
立体射影方式は、等距離射影方式の魚眼レンズよりもさらに周辺部での画像の圧縮が少
なくなるため、解像度を高くできるが、設計に際して画像中心から周辺部にかけての性能
バランスをとることが難しく、また同時に製造が難しくなることが知られている。この立
体射影方式を採用した魚眼レンズとしては、特許文献2に開示のものがある。この魚眼レ
ンズは、レンズ全長が長く、Fナンバーも2.5程度で明るさも不足しており、また第1
レンズである最も大きなメニスカスレンズに非球面を採用するなど、コストという点でも
改善の余地がある。
特開2006−17837号公報 特開2006−98942号公報
本発明は、上記背景技術に鑑みてなされたものであり、正射影方式または等立体角射影
方式と同等のレンズ構成で、立体射影方式の射影方式を採用しながら、Fナンバーも2程
度の明るさを有し、コンパクトで、かつ高解像度化にも対応できる魚眼タイプの撮像レン
ズ系等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る撮像レンズ系は、拡大側から順に、負または正
の焦点距離を有する第1レンズ群と、正の焦点距離を有する第2レンズ群とからなり、半
画角70゜以上を有する撮像レンズ系であって、第1レンズ群は、拡大側から順に、3枚
の負レンズと、1枚の正レンズまたは接合レンズとで構成され、次の条件式(1)及び(
2)を満足する。
(1) y=α・f・tan(θ/2)
(2) 1.0<|f1/f|<2.5
ただし
y :像高
α :1.8≦α≦2.2
f :全系の焦点距離
θ :半画角
f1:第1レンズ群の拡大側に配置される3枚の負レンズの合成焦点距離
上記撮像レンズ系において、上記条件(1)に従い、像高yが係数αの下限を下回らな
いような状態で設定されると、各像高で等距離射影方式(f・θ)に近づくことを防止で
きる。つまり、各像高で歪を少なくでき圧縮度合も小さくできるので、周辺部での十分な
分解能を得ることが容易になる。逆に、像高yが係数αの上限を上回らないような状態で
設定されると、レンズの設計度合いが難しくなることを防止でき、レンズ枚数の増加、延
いてはコストアップを抑制することができる。条件式(2)の下限を下回らないようにす
ることで、第1レンズ群の焦点距離が過度に短くなることを防止でき、必要なバックフォ
ーカスを確保しながら、コマ収差、非点収差を抑えることが容易になる。逆に、条件式(
2)の上限を上回らないようにすることで、第1レンズ群の焦点距離が過度に長くなるこ
とを防止でき、軸上色収差と倍率色収差をと小さく抑えながら、コマ収差及び非点収差を
バランスよく補正することが容易になる。
本発明の具体的な側面によれば、第2レンズ群は、拡大側から順に、少なくとも1枚の
正レンズと、一組の負レンズ及び正レンズの接合レンズと、少なくとも1枚の縮小側に凸
面を向けた正レンズとで構成され、次の条件式(3)を満足する。
(3) 2.0<f2/f<4.0
ただし
f2 :第2レンズ群の焦点距離
条件式(3)の下限を下回らないようにすることで、第2レンズ群のパワーが強くなり
過ぎて、各レンズの曲率が過度に小さくなることを防止でき、光軸中心、中間像高、及び
最大像高での非点収差をバランスよく補正することが容易になる。逆に、条件式(3)の
上限を上回らないようにすることで、第2レンズ群のパワーが弱くなり過ぎることを防止
でき、全長を短く抑えることが容易になるとともに、第2レンズ群の正のパワーが増大す
ることを抑制してコマ収差及び像面湾曲を補正することが容易になる。
本発明の別の側面によれば、第1レンズ群は、拡大側から順に、拡大側に凸面を向けた
3枚の負メニスカスレンズと、一組の負レンズ及び正レンズの接合レンズとの5枚のレン
ズから構成され、負レンズは全て球面レンズで構成される。
上記の場合、拡大側に配置され拡大側に凸面を向けた3枚の負レンズを配置することで
良好な立体射影特性を得ることができる。さらに接合レンズを用いることで、色収差等の
低減を図るとともに、偏芯感度を下げることができるので、製造上のバラツキを小さくす
ることが可能となる。また、比較的大きなものとなりやすい負レンズを全て球面レンズで
構成することでコストアップを抑制できる。
本発明のさらに別の側面によれば、第1レンズ群は、拡大側から順に、拡大側に凸面を
向けた2枚のメニスカスレンズと、負レンズと、両凸の正レンズとの4枚のレンズから構
成され、負レンズは全て球面レンズで構成される。
上記の場合、レンズ枚数を少なくした簡素な構成としながら、適切なレンズ配置を取る
ことで立体射影方式を十分満足することができる。また、比較的大きなものとなりやすい
負レンズを全て球面レンズで構成することでコストアップを抑制できる。
本発明のさらに別の側面によれば、第2レンズ群は、拡大側より順に、縮小側に凸面を
向けた正レンズと、一組の拡大側に凹面を向けた負レンズ及び両凸形状の正レンズの接合
レンズと、少なくとも1枚の正レンズとで構成される。
上記の場合、第1レンズ群とのバランスをとって第2レンズ群をコンパクトにすること
ができる。
本発明のさらに別の側面によれば、正のパワーを有するレンズにおいて、少なくとも1
面以上の凸面形状の非球面を含む。第1レンズ群の正レンズまたは第2レンズ群内に非球
面を入れることで、Fナンバーを明るくしても球面収差やコマ収差の発生を抑え、微細画
素に対応した高い空間周波数においても高コントラストを維持することが可能となる。ま
た、両凸レンズやメニスカスレンズの凸面を非球面にすることで、コストを抑えることも
可能となる。
本発明のさらに別の側面によれば、第1レンズ群に含まれる負レンズのアッベ数の平均
値と第1レンズ群に含まれる正レンズのアッベ数との差をVd1、第2レンズ群に含まれ
る正レンズのアッベ数の平均をVd2とするとき、次の条件式(4)及び(5)を満足す
る。
(4) 15.0<Vd1<30.0
(5) Vd2>50.0
プロジェクターなどに用いられる撮像系では、プロジェクター本体の映像光、あるいは
室内の照明光などでペン先、指先が照明されるため、指し示す場所によっては十分なコン
トラストが得られない場合が生じる。そのような状況を回避するために、補助光として目
には見えない赤外光を使用することがあり、撮像レンズとしては可視光と、赤外光の両方
で十分な解像力が得られることが要求される。
上記条件式(4)及び(5)の範囲内で、第1レンズ群内、第2レンズ群内の正レンズ
のアッベ数を満足する硝材を選択することで、例えば投写画面付近のペン先や指先を撮影
する際に、可視光及び赤外光の両方で十分な性能を満足することが可能となる。条件式(
4)の範囲内で硝材のアッベ数を選択することで、第1レンズ群内で発生する倍率色収差
を少なくすることが可能となる。条件式(5)の範囲で、第2レンズ群に含まれる正レン
ズの硝子のアッベ数を選択することで、軸上色収差をバランスよく補正することが可能と
なる。
本発明のさらに別の側面によれば、拡大側の第1レンズから縮小側の最終レンズまでの
レンズ全長をTLとするとき、次の条件式(6)を満足する。
(6) 10<TL/f<20
上記目的を達成するため、本発明に係る撮像装置は、上述した撮像レンズ系を搭載した
ものである。
上記撮像装置は、上述した撮像レンズ系を搭載するので、明るくコンパクトで広い画角
を有しながら周辺部の圧縮率の小さい撮像レンズ系によって高い解像度で対象画像を取得
でき、プロジェクターなどへの組み込みも容易である。
上記目的を達成するため、本発明に係るプロジェクターは、上述した撮像装置を1つ以
上有するとともに、映像光を投射する投射光学系を備えるプロジェクターであって、撮像
装置は、投射光学系により投影された映像光の被照射領域を撮像する。
上記の場合、撮像装置によって、投射光学系により投影された映像光の被照射領域(投
写画面)を、高解像度に撮像できる。これにより、例えばプロジェクターの投写画面付近
にペン先や指先がある場合に、これらを確実に撮影して捉えることができるので、指先の
位置を検出するインターフェースを備えた所謂インタラクティブなプロジェクターを構成
できる。
本発明の具体的な側面によれば、撮像装置を2つ搭載することで、立体視によるより高
度な位置検出が可能となり、インタラクティブなプロジェクターを構成するに際して、撮
像装置のみで確実な指先の位置を検出が可能となる。
実施形態の撮像レンズ系を搭載した撮像装置の概略構成を示す図である。 実施形態又は実施例1の撮像レンズ系の構成を示す図である。 実施例1の撮像レンズ系の縮小側収差図である。 実施例1の撮像レンズ系の横収差図である。 実施例2の撮像レンズ系の構成を示す図である。 実施例2の撮像レンズ系の縮小側収差図である。 実施例2の撮像レンズ系の横収差図である。 実施例3の撮像レンズ系の構成を示す図である。 実施例3の撮像レンズ系の縮小側収差図である。 実施例3の撮像レンズ系の横収差図である。 実施例4の撮像レンズ系の構成を示す図である。 実施例4の撮像レンズ系の縮小側収差図である。 実施例4の撮像レンズ系の横収差図である。 実施例5の撮像レンズ系の構成を示す図である。 実施例5の撮像レンズ系の縮小側収差図である。 実施例5の撮像レンズ系の横収差図である。 実施例6の撮像レンズ系の構成を示す図である。 実施例6の撮像レンズ系の縮小側収差図である。 実施例6の撮像レンズ系の横収差図である。 実施形態の撮像装置を組み込んだプロジェクターの一例を示す図である。 プロジェクターの一構成例を示すブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る撮像レンズ系及びこれを組み込んだ撮
像装置について説明する。
図1に示す撮像レンズ系を搭載した撮像装置100は、プロジェクターや監視用カメラ
等に搭載されるためのものであり、本実施形態に係る撮像レンズ系30のほか、撮像素子
50と、制御装置80とを備える。
撮像レンズ系30は、物体上の画像を撮像素子50に投射するためのものであり、複数
のレンズや絞り等を鏡筒部に収納して構成されている。なお、撮像レンズ系30の本質的
部分であるレンズ等の構成の一例については、図2等を参照して後述する。
撮像素子50は、例えばCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサ等の固体撮像
素子を用いて構成される。撮像素子50は、可視光のほか、赤外光(IR光)についても
受光検知可能となっており、静止画や動画の撮像を行う。
制御装置80は、撮像装置100全体の制御をするとともに、撮像装置100が搭載さ
れる装置(例えばプロジェクター)の制御部との通信等を行う。このため、制御装置80
は、撮像装置100を構成する撮像素子50や撮像レンズ系30の駆動制御を行う駆動制
御部81と、他の装置等との情報通信処理を行うための通信部82とを備える。この場合
、撮像素子50や撮像レンズ系30は、制御装置80の駆動制御部81からの駆動信号に
従って撮像動作をするものとなり、例えば通信部82を介して撮像装置100が搭載され
たプロジェクター等の本体装置での各種動作との連動が可能となっている。すなわち、プ
ロジェクター等の本体装置からの指令に従って動作する、といったことも可能である。
以下、図2を参照して、撮像レンズ系30の本体部分である撮像レンズ31の一構成例
について説明する。図2に示すように、撮像レンズ系30または撮像レンズ系30を構成
する撮像レンズ31は、半画角70゜以上を有する魚眼タイプのレンズであって、光軸O
Aに沿って、物体側(図2における左側)すなわち拡大側から順に、第1レンズ群G1と
、第2レンズ群G2とからなる。また、撮像レンズ系30(または撮像レンズ31)は、
絞りSと、フィルターOPとを備えている。
第1レンズ群G1は、5枚構成のレンズ群(レンズL11〜L15)で構成される。具
体的には、第1レンズ群G1は、拡大側から順に、3枚の負レンズ(レンズL11〜L1
3)と、1組の接合レンズ(レンズL14,L15)とで構成され、負の焦点距離を有し
ている。
第2レンズ群G2は、4枚構成のレンズ群(レンズL21〜L24)で構成される。具
体的には、第2レンズ群G2は、絞りSを有し、絞りSよりも拡大側にある1枚の正レン
ズ(レンズL21)と、絞りSよりも縮小側すなわち像側にある、一組の負レンズ(レン
ズL22)及び正レンズ(レンズL23)の接合レンズC21と、縮小側に凸面を向けた
1枚の正レンズ(レンズL24)とで構成され、正の焦点距離を有している。
また、撮像レンズ系30を構成する上記レンズのうち、第5レンズL15の縮小側の面
と、第9レンズL24の両面は、非球面である。すなわち、撮像レンズ系30は、正のパ
ワーを有するレンズにおいて、少なくとも1面以上の凸面形状の非球面を含む。
フィルターOPは、撮像レンズ31(の第2レンズ群G2)よりも縮小側(像側)に配
置されている。言い換えると、フィルターOPは、撮像レンズ31と像面IM(撮像素子
50の像面)との間に配置されている。また、フィルターOPは、図示のように、平板状
の部材であり、平面が光軸OAに対して垂直あるいは略垂直となるように設けられている
。さらに、フィルターOPは、例えば光軸OAに対して垂直な方向に関してスライド移動
することで、撮像装置100の光路から進退可能になっている。フィルターOPは、例え
ば透明ガラス基板上に各種成膜がなされることでカラーフィルターやローパスフィルタ―
等として機能する。フィルターOPが進退可能となっていることで、光の光路調整が可能
となり、例えば撮像素子50において、可視光を受光する場合と赤外光(IR光)を受光
する場合とで、色収差の調整ができる。また、フィルターOPについては、複数のものを
差し替え可能なものとして構成してもよい。
上述のような構成の撮像レンズ系30(撮像レンズ31)は、レンズに関して、次の条
件式(1)及び(2)を満足するものとなっている。
(1) y=α・f・tan(θ/2)
(2) 1.0<|f1/f|<2.5
ただし
y :像高
α :1.8≦α≦2.2
f :全系の焦点距離
θ :半画角
f1:第1レンズ群G1の拡大側に配置される3枚の負レンズL11〜L13の合成
焦点距離
上記撮像レンズ系30において、上記条件(1)に従い、像高yが係数αの下限を下回
らないような状態で設定されると、各像高で等距離射影方式(f・θ)に近づくことを防
止できる。つまり、各像高で歪を少なくでき圧縮度合も小さくできるので、周辺部での十
分な分解能を得ることが容易になる。逆に、像高yが係数αの上限を上回らないような状
態で設定されると、レンズの設計度合いが難しくなることを防止でき、レンズ枚数の増加
、延いてはコストアップを抑制することができる。条件式(2)の下限を下回らないよう
にすることで、第1レンズ群G1の焦点距離が過度に短くなることを防止でき、必要なバ
ックフォーカスを確保しながら、コマ収差、非点収差を抑えることが容易になる。逆に、
条件式(2)の上限を上回らないようにすることで、第1レンズ群G1の焦点距離が過度
に長くなることを防止でき、軸上色収差と倍率色収差をと小さく抑えながら、コマ収差及
び非点収差をバランスよく補正することが容易になる。
さらに、第2レンズ群G2は、次の条件式(3)を満足する。
(3) 2.0<f2/f<4.0
ただし
f2 :第2レンズ群の焦点距離
条件式(3)の下限を下回らないようにすることで、第2レンズ群G2のパワーが強く
なり過ぎて、各レンズの曲率が過度に小さくなることを防止でき、光軸中心、中間像高、
及び最大像高での非点収差をバランスよく補正することが容易になる。逆に、条件式(3
)の上限を上回らないようにすることで、第2レンズ群G2のパワーが弱くなり過ぎるこ
とを防止でき、全長を短く抑えることが容易になるとともに、第2レンズ群G2の正のパ
ワーが増大することを抑制してコマ収差及び像面湾曲を補正することが容易になる。
さらに、第1レンズ群G1に含まれる負レンズ(レンズL11〜L14)のアッベ数の
平均値と第1レンズ群G1に含まれる正レンズ(レンズL15)のアッベ数との差をVd
1、第2レンズ群G2に含まれる正レンズ(レンズL21,L23,L24)のアッベ数
の平均をVd2とするとき、第1及び第2レンズ群G1,G2は、次の条件式(4)及び
(5)を満足する。
(4) 15.0<Vd1<30.0
(5) Vd2>50.0
上記条件式(4)及び(5)の範囲内で、第1レンズ群G1内、第2レンズ群G2内の
正レンズのアッベ数を満足する硝材を選択することで、例えば撮像装置100を搭載した
プロジェクターの投写画面付近のペン先や指先を撮像装置100で撮影する際に、可視光
及び赤外光の両方で十分な性能を満足することが可能となる。条件式(4)の範囲内で硝
材のアッベ数を選択することで、第1レンズ群G1内で発生する倍率色収差を少なくする
ことが可能となる。条件式(5)の範囲で、第2レンズ群G2に含まれる正レンズの硝子
のアッベ数を選択することで、軸上色収差をバランスよく補正することが可能となる。
さらに、撮像レンズ系30において、拡大側の第1レンズ(レンズL11)から縮小側
の最終レンズ(レンズL24)までのレンズ全長をTLとするとき、次の条件式(6)を
満足する。
(6) 10<TL/f<20
すなわち、撮像レンズ系30は、監視カメラ等に用いられる魚眼タイプの光学系における
通常のサイズと比較して、全体としてコンパクトな構成となっている。
また、撮像装置100は、上述した撮像レンズ系30を搭載するので、明るくコンパク
トで歪みの少ない撮像レンズ系30によって高い解像度で対象画像を取得でき、プロジェ
クターなどへの組み込みも容易である。
〔実施例〕
以下、撮像レンズ系30(撮像レンズ31)の具体的な実施例について説明する。以下
に説明する実施例1〜6に共通する諸元の意味を以下にまとめた。
R 曲率半径
D 軸上面間隔(レンズ厚又はレンズ間隔)
Nd d線の屈折率
Vd d線のアッベ数
f 焦点距離
FNo Fナンバー
θ 半画角
非球面は、以下の多項式(非球面式)によって特定される。
Figure 2018084598
ただし、
c: 曲率(1/R)
h: 光軸からの高さ
k: 非球面の円錐係数
Ai:非球面の高次非球面係数
なお、OBJは、撮像対象であるスクリーン上の像面(被投射面)を意味し、STOは絞
りSを意味し、IMGは、像面(パネル面)IMを意味する。また、面番号の前に「*」
が記載されている面は、非球面形状を有する面である。なお、IMGの前の2面は、フィ
ルターOPに対応する。
(実施例1)
実施例1のレンズ面のデータを以下の表1に示す。
〔表1〕
f 1.726
FNo 2.0
θ 80.0゜
R D Nd Vd
OBJ Infinity 300.000
1 18.365 1.000 1.81600 46.62
2 7.127 2.687
3 12.942 0.900 1.81600 46.62
4 6.256 1.951
5 20.963 0.800 1.80610 40.93
6 5.569 2.103
7 -25.048 0.900 1.83481 42.72
8 7.323 3.500 1.82115 24.06
*9 -7.101 3.056
10 33.957 1.544 1.56883 56.36
11 -6.554 0.000
STO12 Infinity 0.812
13 -4.737 0.700 1.84666 23.78
14 6.000 2.147 1.61800 63.33
15 -5.448 0.100
*16 12.972 2.800 1.59201 67.02
*17 -4.762 1.000
18 Infinity 1.800 1.51633 64.14
19 Infinity 3.000
IMG Infinity 0.000
ここで、撮像レンズ系の一実施形態として示した図2は、実施例1の撮像レンズ系30
(撮像レンズ31)の断面図にも相当する。
以下の表2は、実施例1のレンズ面の非球面係数である。
〔表2〕
面番号 9 16 17
K -1.0434 -0.9870 0.00000
A04 1.6161E-04 -1.9356E-03 4.4369E-04
A06 -1.0469E-05 0.0000E+00 9.9655E-07
A08 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
A10 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
以上の表2及び以下の表において、10のべき乗数(例えば1.00×10+18)をE
(例えば1.00E+18)を用いて表すものとする。
撮像レンズ系30(撮像レンズ31)は、第1レンズ群G1として、拡大側から順に、
拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第1レンズ(レンズL11)と、拡大側
に凸面を向けた負メニスカスレンズである第2レンズ(レンズL12)と、拡大側に凸面
を向けた負メニスカスレンズである第3レンズ(レンズL13)と、両凹の負のレンズで
ある第4レンズ(レンズL14)と両凸の正のレンズである第5レンズ(レンズL15)
とで構成される接合レンズC11とを備える。また、第2レンズ群G2として、拡大側か
ら順に、両凸の正のレンズである第6レンズ(レンズL21)と、両凹の負のレンズであ
る第7レンズ(レンズL22)と両凸の正のレンズである第8レンズ(レンズL23)と
で構成される接合レンズC21と、両凸の正のレンズである第9レンズ(レンズL24)
とを備える。すなわち、撮像レンズ系30は、9枚のレンズで構成される。9枚のレンズ
L11〜L15,L21〜L24は、光軸OAについて軸対称な円形状である。また、こ
れらのうち、第5レンズL15の縮小側の面と、第9レンズL24の両面は、非球面であ
る。その他の面は全て球面である。
実施例1では、第1レンズ群G1は、拡大側に凸面を向けた3枚の負メニスカスレンズ
(レンズL11〜L13)と、一組の負レンズ及び正レンズ(レンズL14,L15)の
接合レンズC21との5枚のレンズから構成され、負レンズ(レンズL11〜L14,L
22)は全て球面レンズで構成される。この場合、接合レンズを用いるので、色収差等の
低減の観点で有利である。また、比較的大きなものとなりやすい負レンズを全て球面レン
ズで構成することでコストアップを抑制できる。
また、実施例1では、非球面を最も小さな径で対応できる第5レンズ(レンズL15)
と、最終の第9レンズ(レンズL24)とすることで、全体としての、最周辺まで十分な
周辺光量比をとりながら、立体射影方式でありなから、コンパクトで高い解像度まで対応
可能な魚眼レンズを達成した例となっている。
また、実施例1では、第2レンズ群G2は、拡大側より順に、縮小側に凸面を向けた正
レンズ(レンズL21)と、一組の拡大側に凹面を向けた負レンズ及び両凸形状の正レン
ズ(レンズL22,L23)の接合レンズC21と、1枚の正レンズ(レンズL24)と
で構成されており、第1レンズ群G1とのバランスをとって第2レンズ群G2をコンパク
トなものとしている。
図3は、撮像レンズ系の縮小側収差図であり、図示のように、左側から順に、球面収差
、非点収差、歪曲収差をそれぞれ示している。ここでは、既述のように、可視光のほか、
赤外光を受光(撮像)の対象としている。このため、可視光として基準波長588nmと
他の波長656nm、486nmとにおける各色の波長に加え、赤外光として波長950
nmにおける収差を示している。また、図4は、図3に対応する撮像レンズ系の横収差図
である。図4は、上段から順に、相対像高1.00、0.31、0.15、0.06、0
.00(角度が80°、60°、40°、20°、0°にそれぞれ相当)における横収差
を示している。
(実施例2)
実施例2のレンズ面のデータを以下の表3に示す。
〔表3〕
f 1.737
FNo 2.0
θ 80.0゜
R D Nd Vd
OBJ Infinity 300.000
1 17.533 1.000 1.81600 46.62
2 8.672 2.836
3 15.146 0.900 1.81600 46.62
4 6.344 2.625
5 26.438 0.800 1.80610 40.93
6 6.169 4.151
7 30.091 2.200 1.92286 20.88
8 -12.306 3.516
*9 -5.943 0.995 1.58913 61.15
*10 -4.013 0.100
STO11 Infinity 0.677
12 -4.275 0.700 1.80809 22.76
13 8.879 3.200 1.59522 67.73
14 -4.323 0.200
15 94.574 2.000 1.61800 63.33
16 -9.738 0.100
17 18.254 2.000 1.59522 67.73
18 -16.277 1.000
19 Infinity 1.800 1.51633 64.14
20 Infinity 3.000
IMG Infinity 0.000
ここで、図5は、実施例2の撮像レンズ系の断面図である。
以下の表4は、実施例2のレンズ面の非球面係数である。
〔表4〕
面番号 9 10
K -13.1674 -2.8701
A04 -1.0182E-03 4.6990E-03
A06 1.3932E-03 9.4454E-04
A08 0.0000E+00 0.0000E+00
A10 0.0000E+00 0.0000E+00
撮像レンズ系30(撮像レンズ32)は、第1レンズ群G1として、拡大側から順に、
拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第1レンズ(レンズL11)と、拡大側
に凸面を向けた負メニスカスレンズである第2レンズ(レンズL12)と、拡大側に凸面
を向けた負メニスカスレンズである第3レンズ(レンズL13)と、両凸の正のレンズで
ある第4レンズ(レンズL14)とを備える。また、第2レンズ群G2として、拡大側か
ら順に、縮小側に凸面を向けた正メニスカスレンズである第5レンズ(レンズL21)と
、両凹の負のレンズである第6レンズ(レンズL22)と両凸の正のレンズである第7レ
ンズ(レンズL23)とで構成される接合レンズC21と、両凸の正のレンズである第8
レンズ(レンズL24)と、両凸の正のレンズである第9レンズ(レンズL25)とを備
える。すなわち、撮像レンズ系30は、9枚のレンズで構成される。9枚のレンズL11
〜L14,L21〜L25は、光軸OAについて軸対称な円形状である。また、これらの
うち、第5レンズL21は、両面非球面である。その他の面は全て球面である。
実施例2では、第1レンズ群G1は、拡大側から順に、拡大側に凸面を向けた2枚のメ
ニスカスレンズ(レンズL11,L12)と、負レンズ(レンズL13)と、両凸の正レ
ンズ(レンズL14)との4枚のレンズから構成され、負レンズは全て球面レンズで構成
されている。
また、上述した実施例1では、最終レンズ(最も縮小側のレンズL24;図2参照)を
非球面としていたのに対して、実施例2では、実施例1の最終レンズに相当するレンズと
して、縮小側を構成する第2レンズ群G2において、最終の縮小側を球面レンズ2枚(レ
ンズL24,L25)で構成するものとし、非球面を最も小さな径で対応できる第5レン
ズ(レンズL21)のみとしている。これにより、非球面によるコストアップを最小限と
しながら小型化を達成している。
実施例2では、比較的大きい最終レンズを球面化することと、第1レンズ群G1を単レ
ンズとする(第1レンズ群G1に接合レンズを用いない)ことで、全体の構成枚数として
は、実施例1の場合と同じでありながら、小型化と低コスト化を維持している。
図6は、撮像レンズ系の縮小側収差図であり、図示のように、左側から順に、球面収差
、非点収差、歪曲収差をそれぞれ示している。また、図7は、図6に対応する撮像レンズ
系の横収差図である。図7は、上段から順に、相対像高1.00、0.31、0.15、
0.06、0.00における横収差を示している。
(実施例3)
実施例3のレンズ面のデータを以下の表5に示す。
〔表5〕
f 1.690
FNo 2.0
θ 80.0゜
R D Nd Vd
OBJ Infinity 300.000
1 14.612 1.000 1.81600 46.62
2 6.588 2.634
3 13.352 0.900 1.81600 46.62
4 4.330 2.519
5 337.762 0.800 1.83481 42.72
6 5.571 1.821
7 27.505 2.000 1.92286 20.88
8 -8.810 2.226
*9 -9.957 1.604 1.55332 71.68
*10 -4.809 1.131
STO11 Infinity 1.581
12 -9.179 0.700 1.92286 20.88
13 6.161 2.084 1.61800 63.39
14 -10.068 0.200
*15 7.493 3.800 1.55332 71.68
*16 -3.937 1.000
17 Infinity 1.800 1.51633 64.14
18 Infinity 3.000
IMG Infinity 0.000
ここで、図8は、実施例3の撮像レンズ系の断面図である。
以下の表6は、実施例3のレンズ面の非球面係数である。
〔表6〕
面番号 9 10 15 16
K 0.0000 -0.7927 -9.0440 -0.4264
A04 -2.0231E-05 7.2589E-04 2.9563E-04 1.9975E-03
A06 1.5191E-04 5.2675E-05 -1.2400E-05 -1.7495E-05
A08 -8.0932E-07 0.0000E+00 0.0000E+00 1.7823E-06
A10 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
撮像レンズ系30(撮像レンズ33)は、第1レンズ群G1として、拡大側から順に、
拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第1レンズ(レンズL11)と、拡大側
に凸面を向けた負メニスカスレンズである第2レンズ(レンズL12)と、拡大側に凸面
を向けた負メニスカスレンズである第3レンズ(レンズL13)と、両凸の正のレンズで
ある第4レンズ(レンズL14)とを備える。また、第2レンズ群G2として、拡大側か
ら順に、縮小側に凸面を向けた正メニスカスレンズである第5レンズ(レンズL21)と
、両凹の負のレンズである第6レンズ(レンズL22)と両凸の正のレンズである第7レ
ンズ(レンズL23)とで構成される接合レンズC21と、両凸の正のレンズである第8
レンズ(レンズL24)とを備える。すなわち、撮像レンズ系30は、8枚のレンズで構
成される。8枚のレンズL11〜L14,L21〜L24は、光軸OAについて軸対称な
円形状である。また、これらのうち、第5レンズL21の縮小側の面及び第8レンズL2
4の縮小側の面は、非球面である。その他の面は全て球面である。
実施例3では、2枚の非球面を導入することで、さらなるレンズ枚数の削減と、小型化
を達成している。
図9は、撮像レンズ系の縮小側収差図であり、図示のように、左側から順に、球面収差
、非点収差、歪曲収差をそれぞれ示している。また、図10は、図9に対応する撮像レン
ズ系の横収差図である。図10は、上段から順に、相対像高1.00、0.31、0.1
5、0.06、0.00における横収差を示している。
(実施例4)
実施例4のレンズ面のデータを以下の表7に示す。
〔表7〕
f 1.725
FNo 2.0
θ 80.0゜
R D Nd Vd
OBJ Infinity 300.000
1 16.697 1.000 1.91082 35.25
2 8.491 2.942
3 15.687 1.000 1.91082 35.25
4 6.074 3.027
5 155.505 1.000 1.80610 40.93
6 8.000 2.057
7 -19.852 1.000 1.49700 81.54
8 12.824 3.000 1.80809 22.76
9 -10.935 5.128
10 7.303 1.481 1.65160 58.55
11 -11.041 0.500
STO12 Infinity 0.500
13 -5.348 1.884 1.84666 23.78
14 4.363 3.000 1.62280 57.05
15 -5.063 0.100
16 14.440 1.446 1.62041 60.29
17 -30.898 0.100
18 6.390 1.488 1.61800 63.33
19 13.496 0.547
20 Infinity 1.800 1.51633 64.14
21 Infinity 2.000
IMG Infinity 0.000
ここで、図11は、実施例4の撮像レンズ系の断面図である。なお、実施例4では、全
てのレンズを球面レンズで構成しており、非球面が存在しない。
撮像レンズ系30(撮像レンズ34)は、第1レンズ群G1として、拡大側から順に、
拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第1レンズ(レンズL11)と、拡大側
に凸面を向けた負メニスカスレンズである第2レンズ(レンズL12)と、拡大側に凸面
を向けた負メニスカスレンズである第3レンズ(レンズL13)と、両凹の負のレンズで
ある第4レンズ(レンズL14)と両凸の正のレンズである第5レンズ(レンズL15)
とで構成される接合レンズC11とを備える。また、第2レンズ群G2として、拡大側か
ら順に、縮小側に凸面を向けた正メニスカスレンズである第6レンズ(レンズL21)と
、両凹の負のレンズである第7レンズ(レンズL22)と両凸の正のレンズである第8レ
ンズ(レンズL23)とで構成される接合レンズC21と、両凸の正のレンズである第9
レンズ(レンズL24)と、拡大側に凸面を向けた正のレンズである第10レンズ(レン
ズL25)とを備える。すなわち、撮像レンズ系30は、10枚のレンズで構成される。
10枚のレンズL11〜L15,L21〜L25は、光軸OAについて軸対称な円形状で
あり、全て球面である。
全てのレンズを球面レンズで構成する場合、非球面レンズを用いる場合よりも、構成枚
数が多くなり、それに伴い、全長、最大径の増加という欠点もあるが、スペース的に余裕
がある場合には、非球面の製造にかかわる費用(例えば型費)などのイニシャル費用の削
減、短期で製造可能になるなどの利点もある。
図12は、撮像レンズ系の縮小側収差図であり、図示のように、左側から順に、球面収
差、非点収差、歪曲収差をそれぞれ示している。また、図13は、図12に対応する撮像
レンズ系の横収差図である。図13は、上段から順に、相対像高1.00、0.31、0
.15、0.06、0.00における横収差を示している。
(実施例5)
実施例5のレンズ面のデータを以下の表8に示す。
〔表8〕
f 1.693
FNo 2.0
θ 80.0゜
R D Nd Vd
OBJ Infinity 300.000
1 16.612 1.000 1.81600 46.62
2 6.863 2.810
3 14.662 0.900 1.81600 46.62
4 4.664 3.057
5 -24.071 0.800 1.80610 40.93
6 7.109 0.917
*7 26.046 3.000 1.92286 20.88
*8 -8.393 4.874
STO9 Infinity 0.100
10 10.410 1.000 1.58913 61.13
11 -6.396 0.771
12 -5.002 0.700 1.84666 23.78
13 4.527 1.771 1.62041 60.29
14 -60.009 0.100
*15 8.000 3.200 1.69680 55.46
*16 -4.236 1.000
17 Infinity 1.800 1.51633 64.14
18 Infinity 3.000
IMG Infinity 0.000
ここで、図14は、実施例5の撮像レンズ系の断面図である。
以下の表9は、実施例5のレンズ面の非球面係数である。
〔表9〕
面番号 7 8 15 16
K 0.0000 1.4859 0.3253 0.0000
A04 7.5025E-04 6.8766E-04 -2.3930E-03 1.9477E-03
A06 -1.2247E-05 -8.8345E-07 4.8260E-05 8.0420E-05
A08 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00 -8.9000E-06
A10 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00 6.4376E-07
撮像レンズ系30(撮像レンズ35)は、第1レンズ群G1として、拡大側から順に、
拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第1レンズ(レンズL11)と、拡大側
に凸面を向けた負メニスカスレンズである第2レンズ(レンズL12)と、両凹の負のレ
ンズである(レンズL13)と、両凸の正のレンズである第4レンズ(レンズL14)と
を備える。また、第2レンズ群G2として、拡大側から順に、両凸の正のレンズである第
5レンズ(レンズL21)と、両凹の負のレンズである第6レンズ(レンズL22)と両
凸の正のレンズである第7レンズ(レンズL23)とで構成される接合レンズC21と、
両凸の正のレンズである第8レンズ(レンズL24)とを備える。すなわち、撮像レンズ
系30は、8枚のレンズで構成される。8枚のレンズL11〜L14,L21〜L24は
、光軸OAについて軸対称な円形状である。また、これらのうち、第4レンズL14及び
第8レンズL24は、両面非球面である。その他の面は全て球面である。
実施例5では、2枚の非球面レンズを導入することで、さらなるレンズ枚数の削減と、
小型化を達成している。
また、実施例5では、第1レンズ群G1は、拡大側から順に、拡大側に凸面を向けた2
枚のメニスカスレンズ(レンズL11,L12)と、負レンズ(レンズL13)と、両凸
の正レンズ(レンズL14)との4枚のレンズから構成され、負レンズは全て球面レンズ
で構成されている。
図15は、撮像レンズ系の縮小側収差図であり、図示のように、左側から順に、球面収
差、非点収差、歪曲収差をそれぞれ示している。また、図16は、図15に対応する撮像
レンズ系の横収差図である。図16は、上段から順に、相対像高1.00、0.31、0
.15、0.06、0.00における横収差を示している。
(実施例6)
実施例6のレンズ面のデータを以下の表10に示す。
〔表10〕
f 1.693
FNo 2.1
θ 80.0゜
R D Nd Vd
OBJ Infinity 300.000
1 15.286 1.000 1.81600 46.62
2 7.233 2.718
3 13.882 0.900 1.81600 46.62
4 5.010 2.514
5 54.194 0.800 1.80610 40.93
6 5.320 1.019
*7 14.907 3.000 1.92286 20.88
8 -6.286 0.900 1.83481 42.72
9 -45.046 4.281
10 6.436 1.000 1.59282 68.62
11 -7.721 0.000
STO12 Infinity 1.321
13 -3.875 0.700 1.92286 20.88
14 16.046 1.758 1.69350 53.34
15 -7.926 0.100
*16 13.584 2.600 1.72903 54.04
*17 -4.788 1.000
18 Infinity 1.800 1.51633 64.14
19 Infinity 3.000
IMG Infinity 0.000
ここで、図17は、実施例6の撮像レンズ系の断面図である。
以下の表11は、実施例6のレンズ面の非球面係数である。
〔表11〕
面番号 7 16 17
K 9.3788 -20.4300 -0.8149
A04 2.3980E-04 -7.8752E-04 6.2717E-04
A06 -4.7141E-06 -3.6927E-05 -4.9594E-05
A08 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
A10 0.0000E+00 0.0000E+00 0.0000E+00
撮像レンズ系30(撮像レンズ36)は、第1レンズ群G1として、拡大側から順に、
拡大側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第1レンズ(レンズL11)と、拡大側
に凸面を向けた負メニスカスレンズである第2レンズ(レンズL12)と、拡大側に凸面
を向けた負メニスカスレンズである第3レンズ(レンズL13)と、両凸の正のレンズで
ある第4レンズ(レンズL14)と縮小側に凸面を向けた負メニスカスレンズである第5
レンズ(レンズL15)とで構成される接合レンズC11とを備える。また、第2レンズ
群G2として、拡大側から順に、両凸の正のレンズである第6レンズ(レンズL21)と
、両凹の負のレンズである第7レンズ(レンズL22)と両凸の正のレンズである第8レ
ンズ(レンズL23)とで構成される接合レンズC21と、両凸の正のレンズである第9
レンズ(レンズL24)とを備える。すなわち、撮像レンズ系30は、9枚のレンズで構
成される。9枚のレンズL11〜L15,L21〜L24は、光軸OAについて軸対称な
円形状である。また、これらのうち、第4レンズL14の拡大側の面と、第9レンズL2
4の両面とは、非球面である。その他の面は全て球面である。
実施例6では、第1レンズ群G1は、拡大側に凸面を向けた3枚の負メニスカスレンズ
(レンズL11〜L13)と、一組の正レンズ及び負レンズ(レンズL14,L15)の
接合レンズC21との5枚のレンズから構成され、負レンズ(レンズL11〜L13,L
15,L22)は全て球面レンズで構成される。
また、実施例6では、第2レンズ群G2は、拡大側より順に、縮小側に凸面を向けた正
レンズ(レンズL21)と、一組の拡大側に凹面を向けた負レンズ及び両凸形状の正レン
ズ(レンズL22,L23)の接合レンズC21と、1枚の正レンズ(レンズL24)と
で構成されており、第1レンズ群G1とのバランスをとって第2レンズ群G2をコンパク
トなものとしている。
図18は、撮像レンズ系の縮小側収差図であり、図示のように、左側から順に、球面収
差、非点収差、歪曲収差をそれぞれ示している。また、図19は、図18に対応する撮像
レンズ系の横収差図である。図19は、上段から順に、相対像高1.00、0.31、0
.15、0.06、0.00における横収差を示している。
〔実施例のまとめ〕
以下、上記した実施例1〜6についての条件式(1)〜(6)に関する考察をする。
以下の表12は、条件式(1)に関して、α=2.0とした像高(理想像高)に対して
、半画角θが0〜80゜に変化した時の像高の誤差量を表したものである。各実施例にお
ける誤差量は、最大でも3.4%以下であり、
条件式(1)y=α・f・tan(θ/2) (1.8≦α≦2.2)
に対しても、十分小さい値に入っており、立体射影方式を十分満足していることがわかる

〔表12〕
半画角 実施例 1 実施例 2 実施例 3 実施例 4 実施例 5 実施例 6
0 0.00% 0.00% 0.00% 0.00% 0.00% 0.00%
10 0.06% 0.15% 0.05% 0.17% 0.05% 0.15%
20 0.35% 0.44% 0.08% 0.46% 0.16% 0.44%
30 0.83% 0.92% 0.14% 0.91% 0.31% 0.92%
40 1.45% 1.55% 0.23% 1.51% 0.49% 1.55%
50 2.16% 2.27% 0.34% 2.17% 0.67% 2.27%
60 2.84% 2.96% 0.46% 2.79% 0.83% 2.96%
70 3.18% 3.37% 0.52% 3.09% 0.93% 3.37%
80 2.37% 2.97% 0.44% 2.33% 0.72% 2.97%
以下の表13は、条件式(2)〜(6)に関する各実施例における数値である。いずれ
も条件式(2)〜(6)の範囲(条件)を満たすものとなっていることが分かる。
〔表13〕
実施例 1 実施例 2 実施例 3 実施例 4 実施例 5 実施例 6
(2) 1.0<|f1/f|<2.5 1.911 2.098 1.267 1.876 1.239 1.498
(3) 2.0<f2/f<4.0 3.105 2.759 3.295 3.446 3.283 3.284
(4) 15.0<Vd1<30.0 20.2 23.8 24.4 25.5 23.8 23.3
(5) Vd2>50.0 62.2 65.0 68.9 59.8 59.0 58.7
(6) 10<TL/f<20 14.483 16.124 14.793 17.765 14.768 14.538
以上のように、本実施形態に係る撮像レンズ系及びこれを搭載した撮像装置では、立体
射影方式でありながら、正射影方式や等立体角射影と同等の構成枚数で、かつ、全長が短
く、コンパクトで、いろいろな機器に組み込むことが可能で、かつ、高解像化にも対応で
きる。また、従来の魚眼レンズと比較しても、曲率の小さい面などもないため、製造上も
有利であり低コスト化が可能となっている。すなわち、本実施形態に係る撮像レンズ系は
、非常に広い画角を有する魚眼系の撮像レンズで、立体射影方式の射影方式を採用して、
周辺部における画像圧縮が少なく周辺部まで高い分解能が得られ、一般的な監視用途はも
ちろんのこと、これだけではなく、小型でレンズ全長も短いことで、小型の家電などにも
内蔵ができる。具体的には、例えばいわゆるインタラクティブなプロジェクターに組み込
んで被照射領域の撮像をする場合のほか、家庭用室内機器エアコンのような機器に組み込
むことで、人や動物の検知、温度監視などを行う場合にも利用できると考えられる。
以下、図20及び図21を参照して、本実施形態に係る撮像レンズ系延いては撮像装置
の応用例として、撮像レンズ系を搭載した撮像装置を組み込んだ本実施形態に係るプロジ
ェクターについて説明する。プロジェクターは、例えば特開2012−150638号公
報に示されるような所謂インタラクティブな画像投影が可能なものを想定する。
図20は、上述した実施形態の撮像装置を組み込んだプロジェクターの一例を示す図で
ある。図21は、プロジェクターの一構成例を示すブロック図である。図20に一例を示
すように、本実施形態に係るプロジェクターPJは、例えば天吊り等されることにより被
照射領域であるスクリーンSCに対して斜め方向から近接した投射を行うようなものが想
定される。ここでは、プロジェクターPJは、投射光(映像光)をスクリーンSCに向け
て照射する投射光学系である投射レンズPLと、スクリーンSCやスクリーンSCの周辺
に現れる物体OB(図示の例では人の指先)等を撮像してインタラクティブな動作を可能
にするための撮像部500とを有する。この撮像部500は、2つ(複数)の撮像装置1
00A,100Bで構成されている。特に、図示の例では、投射レンズPLに近接して2
つの撮像装置100A,100Bが互いに離間して配置されており、投射レンズPLから
の投射光(映像光)の被照射領域であるスクリーンSC及びその周辺を撮像する。これに
より、被照射領域であるスクリーンSC上でのプロジェクターPJの投影画像領域やその
周辺についての画像データを取得可能としている。特に、2つの撮像装置100A,10
0Bを有することで、視差情報(或いはステレオ画像)を取得可能となっている。すなわ
ち、撮像装置を2つ(撮像装置100A,100B)搭載することで、立体視によるより
高度な位置検出が可能となっている。ただし、この場合、撮像装置100A,100Bは
、斜め方向から近接した投射を行う投射レンズPLに近接して配置されるため、取得され
るスクリーンSC等の画像も斜め方向から撮像したものとなる。
ここで、さらに、図21に例示するように、プロジェクターPJは、2つの撮像装置1
00A,100Bで構成される撮像部500と、投射レンズPLを含む画像投影部600
とが、プロジェクター制御部CTにより動作制御されているものとする。すなわち、撮像
部500は、例えば通信部82A,82Bを介してプロジェクター制御部CTと通信し、
プロジェクター制御部CTの制御の下、スクリーンSC及びその近接箇所において、立体
視による位置検出を可能とするための画像情報を取得する。プロジェクター制御部CTは
、撮像部500での撮像により取得した画像情報に基づく視差情報により検出された物体
OB(ペン先や指先)の位置情報を反映させた画像を画像投影部600により投影させる
ことで、所謂インタラクティブな画像投影が可能となる。特に、本実施形態では、撮像部
500に上述したような高解像度な撮像が可能な撮像装置100A,100Bを利用する
ことで、スクリーンSCを斜め方向から近接して撮像するものであっても高解像度な画像
データの取得が可能であり、特に、周辺側においても圧縮の少ない画像データの取得が可
能となる。すなわち、例えばプロジェクターの投写画面付近のうち例えばスクリーンSC
の周辺側にペン先や指先があるような場合でも確実にこれらの位置を確実に捉えることが
できる。
なお、上記の例では、複数(例では2つ)の撮像装置を有する場合について説明したが
、1つの撮像装置上記のようなプロジェクターを構成することも考えられる。また、例え
ば赤外線をスクリーンの表面及びその周辺を覆うように照射する装置(表面をカーテン状
に照射するように赤外光を走査させる装置)を設け、スクリーンの周辺に現れる物体がそ
の赤外線を反射した反射光を捉える方法と併用してもよい。例えば反射光により捉えた位
置に対応する撮像装置の画像領域を解析することでペンや指先等を検出することが考えら
れる。また、3つ以上の撮像装置を有するものとしてもよい。
この発明は、上記の実施形態又は実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲において種々の態様で実施することが可能である。
例えば、既述のように、撮像装置をプロジェクター以外の他の種々の装置(家庭用室内
機器エアコン等)に組み込むものとしてもよい。また、上記では、撮像装置が可視光及び
赤外光の双方を捉えるものとしているが、例えば組み込む装置において必要とされる特性
等に対応して、可視光のみあるいは赤外光のみを受光の対象とする構成としてもよい。
また、例えば、各実施例において、各レンズ群を構成するレンズの前後又は間に1つ以
上の実質的にパワーを持たないレンズを追加することができる。
30…撮像レンズ系、31‐36…撮像レンズ、50…撮像素子、80…制御装置、8
1…駆動制御部、82,82A,82B…通信部、100,100A,100B…撮像装
置、500…撮像部、600…画像投影部、C11…接合レンズ、C21…接合レンズ、
CT…プロジェクター制御部、f…焦点距離、G1…第1レンズ群、G2…第2レンズ群
、IM…像面、L11-L15…レンズ、L21-L25…レンズ、OA…光軸、OB…物
体、OP…フィルター、PJ…プロジェクター、PL…投射レンズ、SC…スクリーン、
y…像高、α…係数、θ…半画角

Claims (11)

  1. 拡大側から順に、負または正の焦点距離を有する第1レンズ群と、正の焦点距離を有す
    る第2レンズ群とからなり、半画角70゜以上を有する撮像レンズ系であって、
    前記第1レンズ群は、拡大側から順に、3枚の負レンズと、1枚の正レンズまたは接合
    レンズとで構成され、
    次の条件式(1)及び(2)を満足する撮像レンズ系。
    (1) y=α・f・tan(θ/2)
    (2) 1.0<|f1/f|<2.5
    ただし
    y :像高
    α :1.8≦α≦2.2
    f :全系の焦点距離
    θ :半画角
    f1:前記第1レンズ群の拡大側に配置される3枚の負レンズの合成焦点距離
  2. 前記第2レンズ群は、拡大側から順に、少なくとも1枚の正レンズと、一組の負レンズ
    及び正レンズの接合レンズと、少なくとも1枚の縮小側に凸面を向けた正レンズとで構成
    され、
    次の条件式(3)を満足する請求項1に記載の撮像レンズ系。
    (3) 2.0<f2/f<4.0
    ただし
    f2 :前記第2レンズ群の焦点距離
  3. 前記第1レンズ群は、拡大側から順に、拡大側に凸面を向けた3枚の負メニスカスレン
    ズと、一組の負レンズ及び正レンズの接合レンズとの5枚のレンズから構成され、負レン
    ズは全て球面レンズで構成される、請求項1及び2のいずれか一項に記載の撮像レンズ系
  4. 前記第1レンズ群は、拡大側から順に、拡大側に凸面を向けた2枚のメニスカスレンズ
    と、負レンズと、両凸の正レンズとの4枚のレンズから構成され、負レンズは全て球面レ
    ンズで構成される、請求項1及び2のいずれか一項に記載の撮像レンズ系。
  5. 前記第2レンズ群は、拡大側より順に、縮小側に凸面を向けた正レンズと、一組の拡大
    側に凹面を向けた負レンズ及び両凸形状の正レンズの接合レンズと、少なくとも1枚の正
    レンズとで構成される、請求項1及び2のいずれか一項に記載の撮像レンズ系。
  6. 正のパワーを有するレンズにおいて、少なくとも1面以上の凸面形状の非球面を含む請
    求項1〜5のいずれか一項に記載の撮像レンズ系。
  7. 前記第1レンズ群に含まれる負レンズのアッベ数の平均値と前記第1レンズ群に含まれ
    る正レンズのアッベ数との差をVd1、前記第2レンズ群に含まれる正レンズのアッベ数
    の平均をVd2とするとき、次の条件式(4)及び(5)を満足する請求項1〜6のいず
    れか一項に記載の撮像レンズ系。
    (4) 15.0<Vd1<30.0
    (5) Vd2>50.0
  8. 拡大側の第1レンズから縮小側の最終レンズまでのレンズ全長をTLとするとき、次の
    条件式(6)を満足する請求項1〜7のいずれか一項に記載の撮像レンズ系。
    (6) 10<TL/f<20
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の撮像レンズ系を搭載した撮像装置。
  10. 請求項9に記載の撮像装置を1つ以上有するとともに、映像光を投射する投射光学系を
    備えるプロジェクターであって、
    前記撮像装置は、前記投射光学系により投影された映像光の被照射領域を撮像するプロ
    ジェクター。
  11. 前記撮像装置を2つ搭載した請求項10に記載のプロジェクター。
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