JP2005148247A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 手持ち式の撮像装置において、シャッタスイッチ操作時の手振れを減少させることができる構成を提供する。
【解決手段】 撮像手段を設けた装置本体21の下側に設けられたグリップ部22に撮像を行うためのシャッタスイッチ23、23’が設けられる。シャッタスイッチは、撮像手段の撮像方向(対物レンズ8の光軸L1の方向)を水平にしたときに装置本体21の重心Cを通る鉛直線L2の近傍の位置に配置され、鉛直線L2に沿った方向に操作される。また、シャッタスイッチは、グリップ部22の側面上において、グリップ部22を右手で握った場合に右手の親指で操作できる位置と、左手で握った場合に左手の親指で操作できる位置の2個所に設けられる。このような構成では、重心Cを中心とする回転力がどの方向にも加わることが少なくなり、撮影時の手振れを抑えることができる。
【選択図】 図2
【解決手段】 撮像手段を設けた装置本体21の下側に設けられたグリップ部22に撮像を行うためのシャッタスイッチ23、23’が設けられる。シャッタスイッチは、撮像手段の撮像方向(対物レンズ8の光軸L1の方向)を水平にしたときに装置本体21の重心Cを通る鉛直線L2の近傍の位置に配置され、鉛直線L2に沿った方向に操作される。また、シャッタスイッチは、グリップ部22の側面上において、グリップ部22を右手で握った場合に右手の親指で操作できる位置と、左手で握った場合に左手の親指で操作できる位置の2個所に設けられる。このような構成では、重心Cを中心とする回転力がどの方向にも加わることが少なくなり、撮影時の手振れを抑えることができる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、撮像装置、更に詳細には、撮像手段を内蔵した装置本体の下側にグリップ部を取り付けた手持ち式の眼底カメラなどの撮像装置に関するものである。
この種の撮像装置が、例えば下記の特許文献1により知られている。それによると、撮像手段の撮像ユニットを設けた本体ユニット(装置本体)の下側にグリップ部が出し入れ可能に設けられ、そのグリップ部の上端部の使用者側から見て背面にシャッタスイッチが設けられている。手持ち撮影時には、使用者は本体ユニットからグリップ部を出して手で持ち、シャッタスイッチを操作して撮影する。ここで、グリップ部に比較的重い電池が収納されていることにより、グリップ部を出した状態では装置全体の重心が下がり、撮像ユニットの光軸回りの回転振れ(手振れ)が生じにくいことが記載されている(段落[0025])。
特開平9−5879号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、グリップ部の上端部の使用者側から見て背面にシャッタスイッチが設けられているので、使用者がグリップ部を片手で握り、その手の人差し指でシャッタスイッチを手前に押すように操作することになる。つまり、撮像方向(撮像ユニットの光軸の方向)がほぼ水平な場合、装置全体の重心より低い位置にあるシャッタスイッチをほぼ水平方向に手前に押すことになる。すると、その押圧力により重心を中心として光軸を下向きに傾ける方向に回転力が加わり、その方向の手振れが生じ易い。また、押圧力の方向である後ろ方向とその逆の前方向にも手振れが生じ易い。すなわち、たとえ上記のように光軸回りの方向の手振れが生じにくいとしても、他の方向への手振れが生じ易い。
撮像装置の種類によっては僅かな手振れでも問題になる。例えば、手持ち式の眼底カメラの場合には、眼底に正しく照明光を導き、前眼部の反射光を極力抑え、かつ眼底からの反射光を受光系に導く必要があるなど求められる条件が厳しく、また被検眼とカメラとのアライメント(位置合わせ)に非常に高い精度が求められるので、僅かな手振れでも撮像に失敗してしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その課題は、この種の手持ち式の撮像装置において、シャッタスイッチ操作時の手振れを減少させることが可能な構成を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明は、
撮像手段を設けた装置本体と、
該装置本体の下側に設けられたグリップ部と、
該グリップ部に設けられた撮像を行うためのシャッタスイッチを有し、
前記シャッタスイッチは、撮像方向を水平にしたときに鉛直線に沿った方向に操作されるように、前記グリップ部に配置されることを特徴とする。
撮像手段を設けた装置本体と、
該装置本体の下側に設けられたグリップ部と、
該グリップ部に設けられた撮像を行うためのシャッタスイッチを有し、
前記シャッタスイッチは、撮像方向を水平にしたときに鉛直線に沿った方向に操作されるように、前記グリップ部に配置されることを特徴とする。
このような構成で、好ましくは、シャッタスイッチは、撮像方向を水平にしたときに装置本体の重心を通る鉛直線に沿った位置近傍に配置される。
また、シャッタスイッチは、グリップ部を握った場合に親指で操作できる位置で、撮像時には下方に操作できる位置に配置される。その場合、シャッタスイッチは、グリップ部を右手で握った場合に右手の親指で操作できる位置と、左手で握った場合に左手の親指で操作できる位置の2個所に設けられる。
本発明の撮像装置によれば、操作者がグリップ部を手で握って装置を持って撮像する場合、撮像手段の撮像方向、すなわち撮影光学系の対物レンズの光軸の方向をほぼ水平にしていれば、シャッタスイッチの操作時に、シャッタスイッチは、鉛直線に沿った方向に操作されることになるので、どの方向にも回転力が加わることが少なく、撮影時の手振れが減少するという優れた効果が得られる。特に、シャッタスイッチを、撮像方向を水平にしたときに装置本体の重心を通る鉛直線に沿った位置近傍に配置した場合には、シャッタスイッチに加わる押圧力により重心を中心とするどの方向にも回転力が加わることが少なくなり、また前後方向にも押圧力が作用しないので、撮影時の手振れが減少し、撮影された画像の品質を顕著に向上させることができる。
以下、添付した図面を参照して本発明の実施例を説明する。ここでは、撮像装置を、手持ち式の眼底カメラとした場合の実施例を示す。
図1は実施例の眼底カメラの外観を示している。この眼底カメラ20は、操作者である検者が片手で持って被検者の被検眼の眼底を撮影するために用いられる。眼底カメラ20の装置本体21には、撮像手段を構成する光学系(照明光学系、観察撮影光学系など)などが内蔵されている。装置本体21の検者側から見て正面には、観察光学系の接眼レンズ14が設けられており、背面には対物レンズ8と、被検者の額に当てる額当て25が設けられている。額当て25は装置本体21から突出する長さを調整できるようになっており、それにより対物レンズ8と被検者の被検眼との距離を適当に調整することができる。また、片側しか図示していないが、装置本体21の検者側から見て左右の側面には、焦点調整を行うためのフォーカスノブ24が矢印bで示すように回転可能に設けられている。
また、装置本体21の下側には、検者が装置本体21を支持するために片手で握るグリップ部22が設けられている。図2(A)に模式的に示すように、グリップ部22は、撮像方向、すなわち対物レンズ8の光軸L1の方向を水平にしたときに装置本体21の重心Cの真下で略鉛直になるように配置されている。
また、図2(A)、(B)に示すように、グリップ部22の検者側から見て左右の側面には、撮像を行うためのシャッタスイッチ23、23’が左右対称の配置で設けられている。検者側から見て左側面上に設けられたシャッタスイッチ23の位置は、検者がグリップ部22を右手で握った場合に右手の親指で容易に操作できる位置とし、右側面上に設けられたシャッタスイッチ23’の位置は、グリップ部22を左手で握った場合に左手の親指で容易に操作できる位置とする。また、左右のシャッタスイッチ23、23’は、図示のように、光軸L1の方向を水平にしたときに装置本体21の重心Cを通る鉛直線L2に沿った位置近傍に配置されている。さらに、シャッタスイッチ23、23’の操作方向は矢印a方向であり、光軸L1の方向を水平にしたときには鉛直線L2に沿って下方向となる。これらのシャッタスイッチ23、23’のいずれも、これを下方に操作すると、撮影光源が点灯され、被検眼の眼底が撮像される。
なお、装置本体21の左右の側面に設けられるフォーカスノブ24の位置も左右対称であり、それぞれ左手または右手でグリップ部22を握った場合に、左手または右手の人差し指で容易に操作できる位置とする。
眼底を撮影する際には、検者が右手または左手でグリップ部22を握って眼底カメラ20を持ち、額当て25を被検者の額に当て、図2(A)のように撮像方向である対物レンズ8の光軸L1の方向をほぼ水平にして、対物レンズ8を被検眼Eに対向させる。眼底カメラに内蔵された照明光学系で照明された眼底が観察光学系の接眼レンズ14に導かれ、検者は接眼レンズ14を覗き込んで眼底像を観察し、グリップ部22を握った手の人差し指でフォーカスノブ24を図1中矢印bで示すように回転させて、あるいは逆手の指で他方側のフォーカスノブ24を回転させて焦点調節を行う。そして、合焦したらグリップ部22を握った手の親指でシャッタスイッチ23(23’)を矢印a方向に操作する。このシャッタスイッチの操作により撮影光源が発光して眼底像が内蔵された記録媒体(不図示)に記録される。
以上のような眼底カメラでは、検者がグリップ部22を片手で握って眼底カメラ20により被検眼Eの眼底を撮影する場合、撮像方向(対物レンズ8の光軸L1の方向)をほぼ水平にしていれば、シャッタスイッチ23(23’)の操作時に、図2のように、シャッタスイッチ23(23’)は装置本体21の重心Cを通る鉛直線L2に沿った位置近傍で鉛直線L2に沿って下方向に操作されることになるので、その操作の押圧力により重心Cを中心とするどの方向にも回転力が加わることが少なくなり、また前後方向にも押圧力が加わらず、下方向に押圧力が加わるものの手による上方向への支持力で打ち消されるので、手振れをどの方向についても顕著に抑えることができる。
また、グリップ部22を握った手の人差し指は自由になるので、フォーカスノブ24による焦点調整など他の操作が可能になる。さらに、シャッタスイッチ23(23’)とフォーカスノブ24は左右対称に2つずつ設けられているので、グリップ部22を右手で握っても左手で握っても同様に容易に撮影のための操作を行うことができる。
本発明の構成は、眼底カメラ以外の手持ち式の撮像装置にも適用できることは勿論であり、画像をフィルム上に撮影する装置に限らず、画像をメモリやハードディスクなどの記憶媒体上の画像データとして電子的に撮像する装置にも適用できることは勿論である。
8 対物レンズ
14 接眼レンズ
20 眼底カメラ
21 装置本体
22 グリップ部
23、23’ シャッタスイッチ
24 フォーカスノブ
14 接眼レンズ
20 眼底カメラ
21 装置本体
22 グリップ部
23、23’ シャッタスイッチ
24 フォーカスノブ
Claims (4)
- 撮像手段を設けた装置本体と、
該装置本体の下側に設けられたグリップ部と、
該グリップ部に設けられた撮像を行うためのシャッタスイッチを有し、
前記シャッタスイッチは、撮像方向を水平にしたときに鉛直線に沿った方向に操作されるように、前記グリップ部に配置されることを特徴とする撮像装置。 - 前記シャッタスイッチは、撮像方向を水平にしたときに装置本体の重心を通る鉛直線に沿った位置近傍に配置されることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記シャッタスイッチは、グリップ部を握った場合に親指で操作できる位置に配置され、撮像のために下方に操作されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記シャッタスイッチは、グリップ部を右手で握った場合に右手の親指で操作できる位置と、左手で握った場合に左手の親指で操作できる位置の2個所に設けられたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003383255A JP2005148247A (ja) | 2003-11-13 | 2003-11-13 | 撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003383255A JP2005148247A (ja) | 2003-11-13 | 2003-11-13 | 撮像装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005148247A true JP2005148247A (ja) | 2005-06-09 |
Family
ID=34692024
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003383255A Pending JP2005148247A (ja) | 2003-11-13 | 2003-11-13 | 撮像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005148247A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008000155A (ja) * | 2006-06-20 | 2008-01-10 | Kowa Co | 手持ち式眼底撮像装置 |
JP2014108136A (ja) * | 2012-11-30 | 2014-06-12 | Topcon Corp | 眼科装置 |
JP2015169781A (ja) * | 2014-03-06 | 2015-09-28 | 株式会社リコー | 撮像装置 |
WO2022092133A1 (ja) * | 2020-10-28 | 2022-05-05 | 興和株式会社 | 医療用検査装置 |
-
2003
- 2003-11-13 JP JP2003383255A patent/JP2005148247A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014108136A (ja) * | 2012-11-30 | 2014-06-12 | Topcon Corp | 眼科装置 |
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