JP2015168640A - 有機金属錯体、その製造方法及び第三級アルコール製造用触媒 - Google Patents

有機金属錯体、その製造方法及び第三級アルコール製造用触媒 Download PDF

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山本 哲也
Tetsuya Yamamoto
哲也 山本
哲 山川
Satoru Yamakawa
哲 山川
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【課題】新規な有機パラジウム錯体ならびに有機白金錯体及びその製造方法、ジアリールケトンとアリールホウ素化合物からの第三級アルコール製造用触媒を提供する。【解決手段】一般式(1)で表される有機パラジウム錯体【選択図】図1

Description

本発明は、新規な有機パラジウム錯体および有機白金錯体、それらの製造方法に関する。さらに無機塩基の存在下、アリールホウ素化合物とジアリールケトンから第三級アルコールを製造する反応における第三級アルコール製造用触媒に関する。
本願記載のN−ヘテロ環状カルベンを配位子とする有機パラジウム錯体及び有機白金錯体はこれまでにない。
有機金属錯体触媒の存在下、アルキルアルデヒド、アリールアルデヒド、ジアルキルケトン、アルキルアリールケトン、ジアリールケトンなどのカルボニル化合物、アリールホウ素化合物と塩基から第二級または第三級アルコールを合成する方法は、アリールグリニャール試薬、アリールリチウム化合物、アリールアルミニウム化合物又はアリール亜鉛化合物などの有機金属化合物を用いる反応に比べて基質適用範囲が広いことから、その新規開発が強く求められている。本願記載のN−ヘテロ環状カルベンの前駆体であるイミダゾリニウム塩とパラジウム化合物を組み合わせて触媒とする、アリールアルデヒドまたはアルキルアルデヒドとアリールホウ素化合物および塩基から第二級アルコールを合成する方法が開示されている。(特許文献1および非特許文献1)しかし、該文献にはジアリールケトンを用いて第三級アルコールを合成した例する反応に関する記載はない。
特開2011−098909号公報
The Journal of Organic Chemistry,第73巻,6939−6942ページ,2008年.
本発明は、新規な有機パラジウム錯体及び有機白金錯体、それらの製造方法を提供することにある。さらに、無機塩基の存在下、アリールホウ素化合物とジアリールケトンから第三級アルコールを製造する反応における第三級アルコール製造用触媒を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を鑑み鋭意検討を重ねた結果、新規な有機パラジウム錯体及び有機白金錯体を見出し、本発明を完成するに至った。すなわち本発明は、
(i)一般式(1)
Figure 2015168640
(式中、Rは同一または相異なって水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基、3,5−ジメチルフェニル基または4−フルオロフェニル基を示す。Rは水素原子、炭素数1〜4のアルキル基または炭素数1〜4のアルコキシ基を示す。Rは水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4のアルキルチオ基、炭素数1〜4のハロアルキル基、フェニル基、フェノキシ基、フェニルチオ基、フェニルスルホニル基またはハロゲン原子を示す。nは1から4の整数を示し、nが2から4の時、複数のRは同一または相異なっていてもよい。Zは1つまたは同一もしくは異なる2つの炭素数1から4のアルキル基で置換されていてもよいエチレン基;または1つまたは同一もしくは異なる2つの炭素数1から4のアルキル基で置換されていてもよいビニレン基を示す。Mはパラジウム原子または白金原子を示す。Mがパラジウム原子の時、Xは同一または相異なってハロゲン原子または一般式(2)
Figure 2015168640
(式中、Rは炭素数1から8のアルキル基を示す。破線は共鳴構造を示す。)で表される二つの酸素原子が異なるパラジウム原子と結合を形成するアルキルカルボキシラート基を示す。Mが白金原子の時、Xは同一または相異なるハロゲン原子を示す。)で表される有機金属錯体;
(ii)一般式(3)
Figure 2015168640
(式中、Rは同一または相異なって水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基、3,5−ジメチルフェニル基または4−フルオロフェニル基を示す。Rは水素原子、炭素数1〜4のアルキル基または炭素数1〜4のアルコキシ基を示す。Rは水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4のアルキルチオ基、炭素数1〜4のハロアルキル基、フェニル基、フェノキシ基、フェニルチオ基、フェニルスルホニル基またはハロゲン原子を示す。nは1から4の整数を示し、nが2から4の時、複数のRは同一または相異なっていてもよい。Zは1つまたは同一もしくは異なる2つの炭素数1から4のアルキル基で置換されていてもよいエチレン基;または1つまたは同一もしくは異なる2つの炭素数1から4のアルキル基で置換されていてもよいビニレン基を示す。Xはハロゲン原子を示す。)で表される有機塩と一般式(4)
Figure 2015168640
(式中、Mはパラジウム原子または白金原子を示す。Xはハロゲン原子を示す。Xは炭素数2〜5のアシロキシ基を示す。pは0または2を示す。pが2のとき、Xは同一または相異なっていても良い。pが0のとき、Xは同一または相異なっていても良い。Lは炭素数2〜9の脂肪族ニトリルを示す。qは0または2を示す。qが2のとき、Lは同一または相異なっていても良い。Lは炭素数4〜12の環状ジエンを示す。rは0または1を示す。q+rは0から2の整数を示す。)で表される2価の金属化合物を、塩基の存在下で反応させることを特徴とする、一般式(1a)
Figure 2015168640
(式中、R、R、R、n、Z,M、Xは前記と同じ内容を示す。)で表される有機金属錯体および/または一般式(1b)
Figure 2015168640
(式中、R、R、R、n、Z,M、X、Xは前記と同じ内容を示す。)で表される有機金属錯体および/または一般式(1c)
Figure 2015168640
(式中、R、R、R、n、Z、M、Xは前記と同じ内容を示す。)で表される有機金属錯体の製造方法;
(iii)XがXである(ii)に記載の製造方法;
(iv)塩基が、アルカリ金属塩、炭素数3から12のトリアルキルアミンである(ii)から(iii)のいずれかに記載の製造方法;
(v)一般式(4)で表される2価の金属化合物が酢酸パラジウム、塩化パラジウム、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム、ジクロロ(1,5−シクロオクタジエン)パラジウム、塩化白金、ジクロロビス(ピバロニトリル)白金である(ii)から(iv)のいずれかに記載の製造方法;
(vi)一般式(3)
Figure 2015168640
(式中、Rは同一または相異なって水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基、3,5−ジメチルフェニル基または4−フルオロフェニル基を示す。Rは水素原子、炭素数1〜4のアルキル基または炭素数1〜4のアルコキシ基を示す。Rは水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4のアルキルチオ基、炭素数1〜4のハロアルキル基、フェニル基、フェノキシ基、フェニルチオ基、フェニルスルホニル基またはハロゲン原子を示す。nは1から4の整数を示し、nが2から4の時、複数のRは同一または相異なっていてもよい。Zは1つまたは同一もしくは異なる2つの炭素数1から4のアルキル基で置換されていてもよいエチレン基;または1つまたは同一もしくは異なる2つの炭素数1から4のアルキル基で置換されていてもよいビニレン基を示す。Xはハロゲン原子を示す。)で表される有機塩と一般式(5)
Figure 2015168640
(式中、Xは炭素数2〜5のアシロキシ基を示す。)で表される2価のパラジウム合物と反応させることを特徴とする、一般式(1d)
Figure 2015168640
(式中、R、R、R、n、Z、Xは前記と同じ内容を示す。)で表される有機金属錯体の製造方法;
(vii)Xがアセトキシ基である(vi)に記載の製造方法;
(viii)一般式(1d)
Figure 2015168640
(式中、Rは同一または相異なって水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基、3,5−ジメチルフェニル基または4−フルオロフェニル基を示す。Rは水素原子、炭素数1〜4のアルキル基または炭素数1〜4のアルコキシ基を示す。Rは水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4のアルキルチオ基、炭素数1〜4のハロアルキル基、フェニル基、フェノキシ基、フェニルチオ基、フェニルスルホニル基またはハロゲン原子を示す。nは1から4の整数を示し、nが2から4の時、複数のRは同一または相異なっていてもよい。Zは1つまたは同一もしくは異なる2つの炭素数1から4のアルキル基で置換されていてもよいエチレン基;または1つまたは同一もしくは異なる2つの炭素数1から4のアルキル基で置換されていてもよいビニレン基を示す。Xは同一または相異なるハロゲン原子を示す。)で表される有機金属錯体に、一般式(6)
Figure 2015168640
(式中、Qは一般式(7)
Figure 2015168640
(式中、Rは炭素数1から8のアルキル基を示す。)で表されるアシロキシ基を示す。)で表される銀化合物を反応させる、一般式(1e)
Figure 2015168640
(式中、R、R、R、n、Zは前記と同じ内容を示す。Xは一般式(2)
Figure 2015168640
(式中、Rは前記と同じ内容を示す。破線は共鳴構造を示す。)で表される二つの酸素原子が異なるパラジウム原子と結合を形成するアルキルカルボキシラート基を示す。)で表される有機金属錯体の製造方法;
(ix)Rがメチル基またtert−ブチル基である(viii)に記載の製造方法;
(x)無機塩基の存在下、一般式(8)
Figure 2015168640
(式中、Arは同一または相異なって炭素数1〜4のアルコキシ基で置換されていてもよいフェニル基を示す。)で表されるジアリールケトンと一般式(9)
Figure 2015168640
(式中、Arは炭素数1〜4のアルコキシ基で置換されていてもよいフェニル基を示す。)で表されるアリールホウ素化合物から一般式(10)
Figure 2015168640
(式中、Ar、Arは前記と同じ内容を示す。)で表される第三級アルコールを製造する方法において使用することを特徴とする、一般式(1)
Figure 2015168640
(式中、Rは同一または相異なって水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基、3,5−ジメチルフェニル基または4−フルオロフェニル基を示す。Rは水素原子、炭素数1〜4のアルキル基または炭素数1〜4のアルコキシ基を示す。Rは水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4のアルキルチオ基、炭素数1〜4のハロアルキル基、フェニル基、フェノキシ基、フェニルチオ基、フェニルスルホニル基またはハロゲン原子を示す。nは1から4の整数を示し、nが2から4の時、複数のRは同一または相異なっていてもよい。Zは1つまたは同一もしくは異なる2つの炭素数1から4のアルキル基で置換されていてもよいエチレン基;または1つまたは同一もしくは異なる2つの炭素数1から4のアルキル基で置換されていてもよいビニレン基を示す。Mはパラジウム原子または白金原子を示す。Mがパラジウム原子の時、Xは同一または相異なってハロゲン原子または一般式(2)
Figure 2015168640
(式中、Rは炭素数1から8のアルキル基を示す。破線は共鳴構造を示す。)で表される二つの酸素原子が異なるパラジウム原子と結合を形成するアルキルカルボキシラート基を示す。Mが白金原子の時、Xは同一または相異なるハロゲン原子を示す。)で表される第三級アルコール製造用触媒、に関するものである。
今回開発した有機金属錯体は、アリールホウ素化合物とジアリールケトンからの第三級アルコール製造用触媒として有効である。
以下に本発明を詳細に説明する。
はじめに、本発明の有機金属錯体(1)、(1a)、(1b)、(1c)、(1d)、(1e)、アルキルカルボキシラート基(2)、有機塩(3)、2価の金属化合物(4)、2価のパラジウム化合物(5)、銀化合物(6)、アシロキシ基(7)、ジアリールケトン(8)、アリールホウ素化合物(9)および第三級アルコール(10)のR、R、R、R、Z、X、X、X、X、L,L、Ar、Arについて説明する。
で示される炭素数1〜4のアルキル基は直鎖状または分岐状いずれでもよく、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基を挙げることができる。原料の入手が容易な点で、Rはメチル基が好ましい。
で示される炭素数1〜4のアルキル基は直鎖状または分岐状いずれでもよく、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基を挙げることができる。合成が容易な点で、メチル基が好ましい。
で示される炭素数1〜4のアルコキシ基は直鎖状または分岐状いずれでもよく、具体的には、メトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、イソプロピルオキシ基、ブトキシ基、イソブチルオキシ基、sec−ブチルオキシ基、tert−ブトキシ基を挙げることができる。合成が容易な点でメトキシ基が好ましい。
で示される炭素数1〜6のアルキル基は直鎖状または分岐状いずれでもよく、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、1,2−ジメチルプロピル基、1−エチルプロピル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブチル基、1−エチルブチル基、2−エチルブチル基、1,1,2−トリメチルプロピル基、1,2,2−トリメチルプロピル基、1−エチル−1−メチルプロピル基、1−エチル−2−メチルプロピル基を挙げることができる。合成が容易な点でメチル基、イソプロピル基が好ましい。置換位置は2,3,4,5位のいずれでもよいが、合成が容易な点で2位、4位が好ましく、2位がさらに好ましい。
で示される炭素数1〜4のアルコキシ基は直鎖状または分岐状いずれでもよく、具体的には、メトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、イソプロピルオキシ基、ブトキシ基、イソブチルオキシ基、sec−ブチルオキシ基、tert−ブトキシ基を挙げることができる。合成が容易な点でメチル基が好ましい。置換位置は2,3,4,5位のいずれでもよいが、合成が容易な点で2位、4位が好ましい。
で示される炭素数1〜4のアルキルチオ基は直鎖状または分岐状いずれでもよく、具体的には、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、イソプロピルチオ基、ブチルチオ基、イソブチルチオ基等を例示することができる。合成が容易な点でメチルチオ基が好ましい。置換位置は2,3,4,5位のいずれでもよいが、原料の入手が容易な点で4位が好ましい。
で示される炭素数1〜4のハロアルキル基としては、直鎖状または分枝状いずれでもよく、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、2,2−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、パーフルオロイソプロピル基、クロロメチル基、2−クロロエチル基、ブロモメチル基、2−ブロモエチル基、ブロモジフルオロメチル基等を例示することができる。入手が容易な点でトリフルオロメチル基が好ましい。置換位置は2,3,4,5位のいずれでもよいが、合成が容易な点で2位、4位が好ましく、2位がさらに好ましい。
で示されるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を挙げることができる。合成が容易な点で、フッ素原子、塩素原子、臭素原子が好ましい。置換位置は2,3,4,5位のいずれでもよいが、合成が容易な点で2位、4位が好ましい。
で示される炭素数1〜8のアルキル基は直鎖状または分岐状いずれでもよく、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソアミル基、ネオペンチル基、2−ペンチル基、3−ペンチル基、tert−ペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、2−ヘキシル基、3−ヘキシル基などを挙げることができる。原料の入手が容易な点で、Rはメチル基、tert−ブチル基が好ましい。
Zで示される1つまたは同一もしくは異なる2つの炭素数1から4のアルキル基で置換されていてもよいエチレン基として、エチレン基、1,2−プロピレン基、2,3−プロピレン基、1,2−ブチレン基、2,3−ブチレン基、3,4−ブチレン基、2−メチル−1,2−プロピレン基、2−メチル−2,3−プロピレン基、1,2−ペンチレン基、2−ペンチレン基、3−ペンチレン基、4−ペンチレン基等が例示できる。合成が容易な点で、エチレン基、1,2−プロピレン基、2,3−プロピレン基が好ましい。
Zで示される1つまたは同一もしくは異なる2つの炭素数1から4のアルキル基で置換されていてもよいビニレン基として、ビニレン基、1−プロペニレン基、2−プロペニレン基、1−ブテニレン基、2−ブテニレン基、3−ブテニレン基、1−ペンテニレン基、2−ペンテニレン基、3−ペンテニレン基、4−ペンテニレン基、3−メチル−1−ブテニレン基、2−メチル−3−ブテニレン基、1−ヘキセニレン基、2−ヘキセニレン基、3−ヘキセニレン基、4−ヘキセニレン基、5−ヘキセニレン基、1−ヘプテニレン基、2−ヘプテニレン基、3−ヘプテニレン基、4−ヘプテニレン基、5−ヘプテニレン基、6−ヘプテニレン基、1−オクテニレン基、2−オクテニレン基、3−オクテニレン基、4−オクテニレン基、5−オクテニレン基、6−オクテニレン基、7−オクテニレン基等が例示できる。合成が容易な点で、ビニレン基、2−ブテニレン基が好ましく、2−ブテニレン基がさらに好ましい。
Xで示されるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を挙げることができる。合成が容易な点で、塩素原子、臭素原子が好ましい。
で示されるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を挙げることができる。合成が容易な点で、塩素原子、臭素原子が好ましい。
で示されるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を挙げることができる。入手が容易な点で、塩素原子、臭素原子が好ましく、塩素原子がさらに好ましい。
で示される炭素数2〜5のアシロキシ基としては、アセトキシ基、プロピオニルオキシ基、ブチリルオキシ基、ピバロイルオキシ基等が例示できる。入手が容易な点で、アセトキシ基、ピバロイルオキシ基が好ましい。
で示される炭素数2〜9の脂肪族ニトリルとしては、アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、ピバロニトリル、ヘキサンニトリル、2−エチル−2−メチル−ブチロニトリル、オクタノニトリルなどが例示できる。入手が容易な点で、アセトニトリル、ピバロニトリルが好ましい。
で示される炭素数4〜12の環状ジエンとして、シクロブタジエン、シクロペンタジエン、1,3−シクロヘキサジエン、1,4−シクロヘキサジエン、1,3−シクロへプタジエン、1,4−シクロへプタジエン、1,3−シクロオクタジエン、1,4−シクロオクタジエン、1,5−シクロオクタジエン、ノルボルナジエン等が例示できる。入手が容易な点で、1,5−シクロオクタジエンが好ましい。
Arで示される炭素数1〜4のアルコキシ基で置換されていてもよいフェニル基として、フェニル基、2−メトキシフェニル基、3−メトキシフェニル基、4−メトキシフェニル基、2,3−ジメトキシフェニル基、2,4−ジメトキシフェニル基、3,4−ジメトキシフェニル基、3,5−ジメトキシフェニル基、3,4,5−トリメトキシフェニル基、2−エトキシフェニル基、3−エトキシフェニル基、4−エトキシフェニル基、2−プロピルオキシフェニル基、3−プロピルオキシフェニル基、4−プロピルオキシフェニル基、2−イソプロピルオキシフェニル基、3−イソプロピルオキシフェニル基、4−イソプロピルオキシフェニル基、2−tert−ブトキシフェニル基、3−tert−ブトキシフェニル基、4−tert−ブトキシフェニル基などが例示できる。入手が容易な点でフェニル基、4−メトキシフェニル基が好ましい。
Arで示される炭素数1〜4のアルコキシ基で置換されていてもよいフェニル基として、フェニル基、2−メトキシフェニル基、3−メトキシフェニル基、4−メトキシフェニル基、2,3−ジメトキシフェニル基、2,4−ジメトキシフェニル基、3,4−ジメトキシフェニル基、3,5−ジメトキシフェニル基、3,4,5−トリメトキシフェニル基、2−エトキシフェニル基、3−エトキシフェニル基、4−エトキシフェニル基、2−プロピルオキシフェニル基、3−プロピルオキシフェニル基、4−プロピルオキシフェニル基、2−イソプロピルオキシフェニル基、3−イソプロピルオキシフェニル基、4−イソプロピルオキシフェニル基、2−tert−ブトキシフェニル基、3−tert−ブトキシフェニル基、4−tert−ブトキシフェニル基などが例示できる。入手が容易な点でフェニル基、4−メトキシフェニル基が好ましい。
次に本発明の製造方法について説明する。
はじめに、(ii)に記載の有機金属錯体(1a)、(1b)および(1c)の製造方法について述べる。
有機塩(3)は、例えばThe Journal of Organic Chemistry,71巻,5969−5979,2006年やTetrahedron,63巻,9393−9400,2007年、特開2011−098909などに開示されている方法を用いて製造することができる。
用いることのできる2価のパラジウム化合物として、具体的には、塩化パラジウム、臭化パラジウム、ヨウ化パラジウム、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム、ジクロロビス(ピバロニトリル)パラジウム、ジクロロ(2,5−ノルボルナジエン)パラジウム、ジクロロ(1,5−シクロオクタジエン)パラジウムなどのハロゲン化パラジウム、酢酸パラジウム、ピバル酸パラジウムなどのアルキルカルボキシレートパラジウムなどを例示することができる。収率が良い点で、ハロゲン化パラジウム、アルキルカルボキシレートパラジウムが好ましく、塩化パラジウム、酢酸パラジウム、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム、(1,5−シクロオクタジエン)パラジウムがさらに好ましい。
用いることのできる2価の白金化合物として、具体的には、塩化白金、臭化白金、ヨウ化白金、ビス(アセトニトリル)ジクロロ白金、ジクロロビス(ピバロニトリル)白金、ジクロロ(2,5−ノルボルナジエン)白金、ジクロロ(1,5−シクロオクタジエン)白金などのハロゲン化白金、酢酸白金などのアルキルカルボキシレート白金などを例示することができる。収率が良い点で、ハロゲン化白金が好ましく、塩化白金、ジクロロビス(ピバロニトリル)白金がさらに好ましい。
有機金属錯体(1a)、(1b)および(1c)を収率よく得るために、有機塩(3)の使用量はパラジウム化合物のパラジウム原子および白金化合物の白金原子に対して、0.5モル当量から2.5モル当量用いることが好ましく、0.7モル当量から1.5モル当量がさらに好ましい。
用いることのできる塩基は、無機塩基、有機塩基のいずれでもよい。無機塩基としてアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニアが例示できる。アルカリ金属塩として、具体的には、ナトリウムtert−ブトキシド、ナトリウムメトキシド、水酸化ナトリウム、リン酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、酢酸ナトリウムなどのナトリウム塩、カリウムtert−ブトキシド、カリウムメトキシド、水酸化カリウム、リン酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カリウム、酢酸カリウムなどのカリウム塩、炭酸水素セシウム、炭酸セシウム、酢酸セシウムなどのセシウム塩、炭酸ルビジウムなどのルビジウム塩が例示できる。アルカリ土類金属塩として、具体的には、マグネシウムtert−ブトキシド、マグネシウムメトキシド、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、酢酸マグネシウムなどのマグネシウム塩、カルシウムtert−ブトキシド、カルシウムメトキシド、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、酢酸カルシウムなどのカルシウム塩、炭酸ストロンチウム、酢酸ストロンチウム、水酸化ストロンチウムなどのストロンチウム塩、炭酸バリウム、酢酸バリウム、水酸化バリウムなどのバリウム塩が例示できる。また、有機塩基としては、具体的には、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミンなどのアルキルアミン、ジメチルアミン、エチルメチルアミン、ジエチルアミン、エチルプロピルアミン、ジプロピルアミン、ジブチルアミンなどのジアルキルアミン、トリメチルアミン、エチルジメチルアミン、ジエチルメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンなどのトリアルキルアミン、ピリジン、α−ピコリン、β−ピコリン、キノリンなどの含窒素複素環状化合物が例示できる。収率が良い点で、アルカリ金属塩、トリアルキルアミンが好ましい。経済的にナトリウム塩、カリウム塩、炭素数3〜12のトリアルキルアミンが好ましく、より具体的には、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシド、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カリウム、酢酸カリウム、トリエチルアミンが好ましい。
塩基の使用量は特に制限はないが、パラジウム化合物または白金化合物がハロゲン原子を含む場合は、ハロゲン原子に対して、収率が良い点で、0.5〜4モル当量が好ましく、0.8〜2モル当量がさらに好ましい。パラジウム化合物および白金化合物がハロゲン原子を含まない場合は、パラジウム原子または白金原子に対して、収率が良い点で、0〜2モル当量が好ましく、0〜0.5モル当量がさらに好ましい。
本製造方法は、収率が良い点で、有機溶媒中で実施することが好ましい。用いることのできる有機溶媒としては、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、1,4−ジオキサン、メチル−tert−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル系溶媒、アセトニトリル、ベンゾニトリルなどのニトリル系溶媒、ペンタン、キシレン、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン等の炭化水素系溶媒、クロロベンゼン、クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン系溶媒等を例示することができ、上記の溶媒のうち2種類以上を混合してもよい。収率が良い点で、エーテル系溶媒、炭化水素系溶媒、ニトリル系溶媒が好ましく、1,4−ジオキサン、トルエン、アセトニトリルがさらに好ましい。
本製造方法は、20〜300℃の温度から適宜選ばれた温度で実施することができる。収率が良い点で、40〜200℃の温度から適宜選ばれた温度が好ましい。
反応の際の雰囲気は、アルゴン、窒素等の不活性ガスが望ましいが、空気中でも十分に進行する。
反応後の溶液から有機金属錯体(1a)、(1b)および(1c)を単離する方法に特に限定はないが、溶媒抽出、カラムクロマトグラフィー、分取薄層クロマトグラフィー、分取液体クロマトグラフィー、再結晶または昇華等の汎用的な方法で目的物を得ることができる。
次に、(vi)に記載の有機金属錯体(1d)の製造方法について述べる。
有機塩(3)は、例えばThe Journal of Organic Chemistry,71巻,5969−5979,2006年やTetrahedron,63巻,9393−9400,2007年、特開2011−098909などに開示されている方法を用いて製造することができる。
用いることのできる2価のパラジウム化合物として、具体的には酢酸パラジウム、ピバル酸パラジウムなどが例示でき、酢酸パラジウムが好ましい。
有機金属錯体(1d)を収率よく得るために、有機塩(3)の使用量はパラジウム化合物のパラジウム原子に対して、0.5モル当量から2.5モル当量用いることが好ましく、0.7モル当量から1.5モル当量がさらに好ましい。
本製造方法は、収率が良い点で、有機溶媒中で実施することが好ましい。用いることのできる有機溶媒としては、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、1,4−ジオキサン、メチル−tert−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル系溶媒、アセトニトリル、ベンゾニトリルなどのニトリル系溶媒、ペンタン、キシレン、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン等の炭化水素系溶媒、クロロベンゼン、クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン系溶媒等を例示することができ、上記の溶媒のうち2種類以上を混合してもよい。収率が良い点で、エーテル系溶媒、炭化水素系溶媒、ニトリル系溶媒が好ましく、1,4−ジオキサン、トルエン、アセトニトリルがさらに好ましい。
本製造方法は、20〜300℃の温度から適宜選ばれた温度で実施することができる。収率が良い点で、40〜200℃の温度から適宜選ばれた温度が好ましい。
反応の際の雰囲気は、アルゴン、窒素等の不活性ガスが望ましいが、空気中でも十分に進行する。
反応後の溶液から有機金属錯体(1d)を単離する方法に特に限定はないが、溶媒抽出、カラムクロマトグラフィー、分取薄層クロマトグラフィー、分取液体クロマトグラフィー、再結晶または昇華等の汎用的な方法で目的物を得ることができる。
次に(viii)に記載の有機金属錯体(1e)の製造方法について述べる。
有機金属錯体(1d)は(ii)または(vi)に記載の方法で製造することができる。
銀化合物(6)は例えばThe Journal of The American Chemical Society,第133巻,8525−8527,2011年などに開示されている方法を用いて製造することができる。
有機金属錯体(1e)を収率よく得るために、銀化合物(6)の使用量は用いる有機パラジウム錯体のパラジウム原子と銀化合物の銀原子の比が、0.7から1.5となることが好ましく、0.8から1.2がさらに好ましい。
本製造方法は、収率が良い点で、有機溶媒中で実施することが好ましい。用いることのできる有機溶媒としては、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、1,4−ジオキサン、メチル−tert−ブチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル系溶媒、アセトニトリル、ベンゾニトリルなどのニトリル系溶媒、ペンタン、キシレン、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン等の炭化水素系溶媒、クロロベンゼン、クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン系溶媒等を例示することができる。収率が良い点で、ハロゲン系溶媒が好ましく、ジクロロメタンがさらに好ましい。
本製造方法は、−20〜150℃の温度から適宜選ばれた温度で実施することができる。収率が良い点で、0〜80℃の温度から適宜選ばれた温度が好ましい。
反応の際の雰囲気は、アルゴン、窒素等の不活性ガスが望ましいが、空気中でも十分に進行する。
反応後の溶液から有機金属錯体(1e)を単離する方法に特に限定はないが、溶媒抽出、カラムクロマトグラフィー、分取薄層クロマトグラフィー、分取液体クロマトグラフィー、再結晶または昇華等の汎用的な方法で目的物を得ることができる。
本発明の有機金属錯体(1)は、無機塩基の存在下、アリールホウ素化合物とジアリールケトンからの第三級アルコール製造用触媒として有効である。用いることのできる無機塩基として、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ルビジウム、炭酸セシウム、フッ化カリウム、フッ化セシウムなどのアルカリ金属塩が好ましく、収率が良い点で炭酸カリウムがさらに好ましい。
次に本発明を実施例によって詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
参考例−1
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に2−クロロ−N−(2,6−ジイソプロピルフェニル)アセトアミド1.02g(4.02mmol)、アニリン0.47g(5.0mmol)、臭化カリウム0.53g(4.5mmol)、炭酸カリウム0.72g(5.2mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド1mLを加えた。反応容器を80℃に加熱し、12時間攪拌した。反応容器を室温まで冷却した後、酢酸エチル100mLを加え、有機層を水100mL、飽和食塩水50mLで順次洗浄した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:0〜8:2)を用いて精製することにより、N−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−2−(フェニルアミノ)アセトアミド0.94gを得た(白色固体、3.0mmol、収率75%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ8.04(1H,s),7.29−7.23(3H,m),7.15−7.13(2H,m),6.88−6.75(3H,m),4.47(1H,s),4.00(2H,d,J=4.9Hz),2.96(2H,sept,J=6.8Hz),1.13(12H,d,J=6.8Hz).
参考例−2
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、還流管を取り付けた反応容器に、N−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−2−(フェニルアミノ)アセトアミド0.94g(3.0mmol)およびボラン−テトラヒドロフラン溶液15mL(1.0M、15mmol)を加えた。反応容器を80℃に加熱し、16時間攪拌した。反応容器を室温まで冷却した後、メタノール10mL、濃塩酸5mLを加えた。溶媒を留去した後、ギ酸トリエチル10mLを加え、反応容器を120℃に加熱し、2.5時間攪拌した。溶媒を留去した後、残渣をジクロロメタンと酢酸エチルから再結晶することで1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−3−フェニル−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド0.75gを得た(白色固体、2.2mmol、収率73%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ10.9(1H,s),7.79−7.76(2H,m),7.44−7.39(3H,m),7.30−7.22(3H,m),4.86−4.80(2H,m),4.44−4.39(2H,m),2.91(2H,sept,J=6.8Hz),1.29(6H,d,J=6.8Hz),1.27(6H,d,J=6.8Hz).
実施例−1
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に、酢酸パラジウム449mg(2.00mmol)、1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−3−フェニル−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド0.89g(2.6mmol)、酢酸ナトリウム49.2mg(0.600mmol)および1,4−ジオキサン60mLを加えた。反応容器を100℃に加熱し、2時間攪拌した。溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)を用いて精製し、次いでジクロロメタンとジエチルエーテルから再結晶することでジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−フェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)600mgを得た(淡黄白色固体、0.67mmol、収率67%)。この結晶の単結晶X線結晶構造解析によるORTEP図を図1に示す。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ7.39(2H,dd,J=7.8,7.8Hz),7.15(4H,d,J=7.8Hz),6.92(2H,ddd,J=1.2,7.5,7.5Hz),6.83(2H,dd,J=1.0,7.5Hz),6.59(2H,ddd,J=1.2,7.5,7.5Hz),6.37(2H,dd,J=1.2,7.5Hz),3.95−3.85(8H,m),2.92(4H,sept,J=6.8Hz),1.29(12H,d,J=6.8Hz),1.13(12H,d,J=6.8Hz).
実施例−2
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に、塩化パラジウム538mg(3.03mmol)、1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−3−フェニル−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド1.36g(3.97mmol)、酢酸ナトリウム587mg(7.16mmol)および1,4−ジオキサン60mLを加えた。反応容器を100℃に加熱し、12時間攪拌した。溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)を用いて精製し、次いでジクロロメタンとジエチルエーテルから再結晶することでジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−フェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)482mgを得た(淡黄白色固体、1.08mmol、収率36%)。
実施例−3
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム259mg(1.00mmol)、1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−3−フェニル−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド446g(1.30mmol)、酢酸ナトリウム189mg(2.30mmol)およびアセトニトリル30mLを加えた。反応容器を100℃に加熱し、2時間攪拌した。溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)を用いて精製し、次いでジクロロメタンとジエチルエーテルから再結晶することでジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−フェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)120mgを得た(淡黄白色固体、0.134mmol、収率27%)。
参考例−3
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に2−クロロ−N−(2,6−ジイソプロピルフェニル)アセトアミド1.01g(4.0mmol)、ヨウ化カリウム0.99g(6.0mmol)、炭酸カリウム0.83g(6.0mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド1.0mL及び2−ブロモアニリン1.02g(6.0mmol)を加えた。反応容器を80℃に加熱し、16時間攪拌した。反応容器を室温まで冷却した後、酢酸エチル50mLを加え、有機層を水20mL、飽和食塩水20mLで順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。反応終了後、反応混合物に水10mLを加え,酢酸エチル30mLで抽出した。有機層を飽和食塩水20mLで洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムおよび溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:0〜9:1)で精製することにより、N−2,6−ジイソプロピルフェニル−2−(2−ブロモフェニルアミノ)アセトアミド1.02gを得た(白色固体、2.62mmol、収率66%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ7.87(1H,s).7.50(1H,dd,J=1.4,7.9Hz),7.29−7.259(2H,m),7.14(2H,d,J=7.7Hz),6.80−6.72(2H,m),5.08(1H,t,J=5.6Hz),4.08(2H,d,J=5.6Hz),2.92(2H,sept,J=6.9Hz),1.12(12H,d,J=6.9Hz).
参考例−4
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、還流管を取り付けた反応容器に、N−2,6−ジイソプロピルフェニル−(2−ブロモフェニルアミノ)アセトアミド0.78g(2.0mmol)およびボラン−テトラヒドロフラン溶液10mL(1.0M、10mmol)を加えた。反応容器を80℃に加熱し、16時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を室温まで冷却し、メタノール10mL及び濃塩酸5mLを加えた。この反応溶液から溶媒を減圧留去した後、残渣にオルトギ酸エチル10mLを加え、100℃で3時間攪拌した。反応終了後、反応混合物から有機溶媒を留去し、得られた残渣をジクロロメタンと酢酸エチルから再結晶することにより、1−(2−ブロモフェニル)−3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド434mgを得た(白色固体、1.03mmol、収率51%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ8.69(1H,dd,J=1.4,8.0Hz),8.17(1H,s),7.68(1H,dd,J=1.4,8.0Hz),7.57(1H,ddd,J=1.4,7.8,7.8Hz),7.49(1H,dd,J=7.8,7.8Hz),7.37(1H,ddd,J=1.4,7.8,7.8Hz),7.32−7.30(2H,m),5.12−5.07(2H,m),4.65−4.59(2H,m),3.45(2H,sept,J=6.8Hz),1.37(6H,d,J=6.8Hz),1.31(6H,d,J=6.8Hz).
実施例−4
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に、酢酸パラジウム381mg(1.70mmol)、1−(2−ブロモフェニル)−3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド936mg(2.22mmol)、酢酸ナトリウム42.2mg(0.515mmol)および1,4−ジオキサン40mLを加えた。反応容器を100℃に加熱し、2時間攪拌した。溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)を用いて精製し、次いでジクロロメタンとジエチルエーテルから再結晶することでジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3−ブロモフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)750mgを得た(淡橙色固体、0.713mmol、収率84%)。
H−NMR(CDCN,400MHz)δ7.97(2H,d,J=7.0Hz),7.43(2H,dd,J=6.9,8.5Hz),7.35−7.33(4H,m),7.19(2H,dd,J=1.2,8.0Hz),6.58(2H,dd,J=7.8,7.8Hz),4.67−4.62(4H,m),4.01−3.96(4H,m),3.14(4H,sept,J=6.8Hz),1.38(12H,d,J=6.8Hz),1.27(12H,d,J=6.8Hz).
参考例−5
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に2−クロロ−N−(2,6−ジイソプロピルフェニル)アセトアミド5.08g(20.0mmol)、ヨウ化カリウム3.45g(20.8mmol)、臭化カリウム1.07g(8.99mmol)、炭酸カリウム3.54g(25.6mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド10mL及び2−イソプロピルアニリン4.05g(30.0mmol)を加えた。反応容器を80℃に加熱し、16時間攪拌した。反応容器を室温まで冷却した後、酢酸エチル200mLを加え、有機層を水100mL、飽和食塩水100mLで順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムおよび溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:0〜9:1)で精製することにより、N−2,6−ジイソプロピルフェニル−2−(2−イソプロピルフェニルアミノ)アセトアミド4.42gを得た(白色固体、12.5mmol、収率63%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ7.95(1H,s),7.28−7.13(5H,m), 6.89(1H,ddd,J=1.0,5.6,5.6Hz),6.76(1H,dd,J=1.0,8.0Hz),4.52(s,1H),4.07(2H,s),2.90−3.04(3H,m),1.31(6H,d,J=6.8),1.12(12H,d,J=6.9Hz).
参考例−6
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、還流管を取り付けた反応容器に、N−2,6−ジイソプロピルフェニル−(2−イソプロピルフェニルアミノ)アセトアミド1.41g(4.00mmol)およびボラン−テトラヒドロフラン溶液20mL(1.0M、20mmol)を加えた。反応容器を80℃に加熱し、16時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を室温まで冷却し、メタノール15mL及び濃塩酸6mLを加えた。この反応溶液から溶媒を減圧留去した後、残渣にオルトギ酸エチル10mLを加え、120℃で2.5時間攪拌した。反応終了後、反応混合物から有機溶媒を留去し、得られた残渣をジクロロメタンと酢酸エチルから再結晶することにより、1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−3−(2−イソプロピルフェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド962mgを得た(白色固体、2.50mmol、収率63%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ8.09(1H,s),8.04(1H,dd,J=1.2,7.8Hz),7.50−7.37(4H,m),7.30(2H,d,J=7.8Hz),5.06−5.01(2H,m),4.73−4.68(2H,m),3.29(2H,sept,J=6.8Hz),3.07(1H,sept,J=6.8Hz),1.39(6H,d,J=6.8Hz),1.34(6H,d,J=6.8Hz),1.30(6H,d,J=6.8Hz).
実施例−5
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に、酢酸パラジウム674mg(3.00mmol)、1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−3−(2−イソプロピルフェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド1.42g(3.69mmol)、酢酸ナトリウム49.2mg(0.600mmol)および1,4−ジオキサン60mLを加えた。反応容器を100℃に加熱し、2時間攪拌した。溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)を用いて精製し、次いでジクロロメタンとジエチルエーテルから再結晶することでジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3−イソプロピルフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)1.15gを得た(淡黄白色固体、1.17mmol、収率78%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ7.43(2H,dd,J=7.8,7.8Hz),7.20(4H,d,J=7.8Hz),6.94(4H,d,J=7.6Hz),6.66(2H,dd,J=7.6,7.6Hz),4.36−4.31(4H,m),3.95−3.90(4H,m),3.33(2H,sept,6.8Hz),3.01(4H,sept,J=6.8Hz),1.41(12H,d,J=6.8Hz),1.28(12H,d,J=6.8Hz),1.20(12H,d,6.8Hz).
実施例−6
酢酸ナトリウムを加えないこと以外は実施例5と同じ操作を行い、ジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3−イソプロピルフェニル−κ2C,C’}ジパラジウム(II)810mgを得た(淡黄白色固体、0.828mmol、収率55%)。
参考例−7
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に2−クロロ−N−(2,4−ジフルオロフェニル)アセトアミド4.55g(22.1mmol)、ヨウ化カリウム3.34g(20.1mmol)、臭化カリウム1.20g(10.1mmol)、炭酸カリウム3.81g(27.6mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド20mL及び2,6−ジイソプロピルアニリン14.1g(79.5mmol)を加えた。反応容器を80℃に加熱し、12時間攪拌した。反応容器を室温まで冷却した後、酢酸エチル200mLを加え、有機層を水100mL、飽和食塩水100mLで順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムおよび溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:0〜9:1)で精製することにより、N−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−((2,6−ジイソプロフェニル)アミノ)アセトアミド5.45gを得た(白色固体、15.7mmol、収率71%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ9.55(1H,s),8.43−8.37(1H,m),7.15(3H,s),6.95−6.88(2H,m),3.73(2H,d,J=8.7Hz),3.53(1H,t,J=8.7Hz),3.19(2H,sept,J=6.8Hz),1.27(12H,d,J=6.8Hz);19F−NMR(CDCl3,376MHz)δ−114.9(1F,d,J=4.4Hz),−126.6(1F,d,J=4.4Hz).
参考例−8
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、還流管を取り付けた反応容器に、N−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−((2,6−ジイソプロフェニル)アミノ)アセトアミド3.49g(10.1mmol)およびボラン−テトラヒドロフラン溶液40mL(1.0M、40mmol)を加えた。反応容器を80℃に加熱し、16時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を室温まで冷却し、メタノール20mL及び濃塩酸8mLを加えた。この反応溶液から溶媒を減圧留去した後、残渣にオルトギ酸エチル50mLを加え、120℃で2時間攪拌した。反応終了後、反応混合物から有機溶媒を留去し、得られた残渣を酢酸エチルで洗浄することにより、1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド3.56gを得た(白色固体、9.40mmol、収率93%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ9.04(1H,s),8.29(1H,ddd,J=5.6,9.1,9.1Hz),7.48(1H,dd,J=7.8,7.8Hz),7.29(2H,d,7.0Hz),7.09−6.95(2H,m),5.14−5.08(2H,m),4.56−4.51(2H,m),3.14(2H,sept,J=6.8Hz),1.34(6H,d,J=6.8Hz),1.30(6H,d,J=6.8Hz);19F−NMR(CDCl3,376MHz)δ−106.6(1F,d,J=7.6Hz),−120.6(1F,d,J=7.6Hz).
実施例−7
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に、酢酸パラジウム449mg(2.00mmol)、1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−3−(2,4−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド909mg(2.40mmol)、酢酸ナトリウム33.4mg(0.407mmol)および1,4−ジオキサン40mLを加えた。反応容器を100℃に加熱し、1時間攪拌した。溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)を用いて精製し、次いでジクロロメタンとメタノールから再結晶することでジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3,5−ジフルオロフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)660mgを得た(白色固体、0.621mmol、収率62%)。
H−NMR(CDCN,400MHz)δ7.58−7.36(8H,m),6.68(2H,ddd,J=2.7,6.7,9.1Hz),4.40−4.34(4H,m),4.09−4.04(4H,m),3.17(4H,sept,J=6.8Hz),1.41(12H,d,J=6.8Hz),1.30(12H,d,J=6.8Hz);19F−NMR(CDCN,376MHz)δ−120.6(2F,s),−134.7(2F,s).
参考例−9
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に2−クロロ−N−(2−(フェニルチオ)フェニル)アセトアミド2.78g(10.0mmol)、ヨウ化カリウム1.66g(10.0mmol)、臭化カリウム595mg(5.00mmol)、炭酸カリウム1.91g(13.8mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド10mL及び2,6−ジイソプロピルアニリン6.85g(38.9mmol)を加えた。反応容器を80℃に加熱し、12時間攪拌した。反応容器を室温まで冷却した後、酢酸エチル100mLを加え、有機層を水50mL、飽和食塩水50mLで順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムおよび溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:0〜8:2)で精製することにより、N−(2−(フェニルチオ)フェニル)−2−((2,6−ジイソプロフェニル)アミノ)アセトアミド3.05gを得た(白色固体、7.29mmol、収率73%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ10.3(1H,s),8.62(1H,d,J=8.2H),7.65−7.49(2H,m),7.22−7.03(9H,m),3.58(2H,d,J=8.6Hz),3.12−2.96(3H,m),1.19(12H,d,J=6.8Hz).
参考例−10
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、還流管を取り付けた反応容器に、N−(2−(フェニルチオ)フェニル)−2−((2,6−ジイソプロフェニル)アミノ)アセトアミド2.51g(6.00mmol)およびボラン−テトラヒドロフラン溶液24mL(1.0M、24mmol)を加えた。反応容器を80℃に加熱し、16時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を室温まで冷却し、メタノール10mL及び濃塩酸5mLを加えた。この反応溶液から溶媒を減圧留去した後、残渣にオルトギ酸エチル30mLを加え、120℃で2時間攪拌した。反応終了後、反応混合物から有機溶媒を留去し、得られた残渣をジクロロエタンと酢酸エチルから再結晶することにより、1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−3−(2−(フェニルチオ)フェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド1.65gを得た(白色固体、3.66mmol、収率61%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ8.51(1H,d,J=7.6Hz),8.23(1H,s),7.56−7.22(11H,m),5.11−5.05(2H,m),4.57−4.52(2H,m),3.34(2H,sept,J=6.7Hz),1.33(6H,d,J=6.7Hz),1.27(6H,d,J=6.7Hz).
実施例−8
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に、酢酸パラジウム225mg(1.00mmol)、1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−3−(2−(フェニルチオ)フェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド586mg(1.30mmol)、酢酸ナトリウム24.6mg(0.300mmol)および1,4−ジオキサン30mLを加えた。反応容器を100℃に加熱し、2時間攪拌した。溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)を用いて精製し、次いでジクロロメタンとジエチルエーテルから再結晶することでジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3−(フェニルチオ)フェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)398mgを得た(黄白色固体、0.358mmol、収率72%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ7.38(2H,dd,J=7.8,7.8Hz),7.19−6.96(18H,m),6.62(2H,dd,J=7.6,7.6Hz),4.43−4.38(4H,m),3.77−3.72(4H,m),2.88(4H,sept,J=6.8Hz),1.30(12H,d,J=6.8Hz),1.10(12H,d,J=6.8Hz).
実施例−9
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に、ジクロロ(1,5−シクロオクタジエン)パラジウム(II)286mg(1.00mmol)、1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−3−(2−(フェニルチオ)フェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド541mg(1.20mmol)、酢酸カリウム216mg(2.20mmol)、アセトニトリル3mLおよび1,4−ジオキサン25mLを加えた。反応容器を100℃に加熱し、12時間攪拌した。溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)を用いて精製し、次いでジクロロメタンとメタノールから再結晶することでジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3−(フェニルチオ)フェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)191mgを得た(黄白色固体、0.172mmol、収率34%)。
参考例−11
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器にp−アニシジン3.7g(30mmol)、酢酸90mg(1.5mmol)とオルトギ酸トリエチル4.45g(30.0mmol)を加えた。反応容器を140℃に加熱して9.5時間攪拌した後、2,6−ジイソプロピルアニリン5.3g(30mmol)を加えた。12時間攪拌した後、反応容器を150℃に昇温して6時間攪拌した。反応容器を室温まで冷却した後、反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:0〜8:2)で精製することにより、N−(2,6−ジイソプロフェニル−N’−(4−メトキシフェニル)ホルムアミジン2.1gを得た(白色固体、6.8mmol、収率23%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ8.33−7.71(2H,m),7.20−7.09(3H,m),6.93−6.78(4H,m),3.77−3.76(3H,m),3.29−3.04(2H,m),1.20−1.18(12H,m).
参考例−12
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、還流管を取り付けた反応容器に、、N−(2,6−ジイソプロフェニル−N’−(4−メトキシフェニル)ホルムアミジン930mg(3.00mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン465mg(3.60mmol)、3−クロロ−2−ブタノン620mg(5.82mmol)およびアセトニトリル6mLを加えた。反応容器を110℃に加熱し、50時間攪拌した。この反応溶液から溶媒を減圧留去した後、残渣に無水酢酸0.85mL、濃塩酸0.4mL、トルエン8mLを加え、90℃で17時間攪拌した。反応容器を室温まで冷却した後、ジクロロメタン100mLを加え、有機層を水50mL、飽和食塩水50mLで順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムおよび溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=10:0〜9:1)で精製することにより、1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)−4,5−ジメチル−3H−イミダゾール−1−イウムクロリド779mgを得た(白色固体、1.95mmol、収率65%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ10.5(1H,s),7.70−7.34(5H,m),7.13−7.09(2H,m),3.88(3H,s),2.42−2.36(5H,m),2.03(3H,s),1.30(6H,d,J=6.8Hz),1.22(6H,d,J=6.8Hz).
実施例−10
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に、酢酸パラジウム225mg(1.00mmol)、1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)−4,5−ジメチル−3H−イミダゾール−1−イウムクロリド479mg(1.20mmol)、酢酸ナトリウム16.4mg(0.200mmol)および1,4−ジオキサン30mLを加えた。反応容器を100℃に加熱し、3時間攪拌した。溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)を用いて精製し、次いでジクロロメタンとジエチルエーテルから再結晶することでジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−4,5−ジメチルイミダゾール−2−イリデン]−5−メトキシフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)361mgを得た(黄白色固体、0.359mmol、収率72%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ7.49(2H,dd,J=7.8,7.8Hz),7.29(4H,d,J=7.8Hz),7.19(2H,d,J=8.6Hz),6.82(2H,d,J=2.8Hz),6.59(2H,dd,J=2.8,8.6Hz),3.87(6H,s),2.58−2.51(10H,m),1.82(6H,s)1.37(12H,d,J=6.8Hz),1.15(12H,d,J=6.8Hz).
参考例−13
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に2−クロロ−N−(2,5−ジフルオロフェニル)アセトアミド2.06g(10.0mmol)、ヨウ化カリウム1.47g(8.86mmol)、臭化カリウム0.46g(3.87mmol)、炭酸カリウム1.57g(11.4mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド3mL及び2,6−ジイソプロピルアニリン4.70g(26.5mmol)を加えた。反応容器を80℃に加熱し、12時間攪拌した。反応容器を室温まで冷却した後、酢酸エチル100mLを加え、有機層を水50mL、飽和食塩水50mLで順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムおよび溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:0〜9:1)で精製することにより、N−(2,5−ジフルオロフェニル)−2−((2,6−ジイソプロフェニル)アミノ)アセトアミド1.55gを得た(白色固体、4.30mmol、収率43%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ9.73(1H,s),8.32−8.28(1H,m),7.14−7.03(4H,m),6.80−6.74(1H,m),3.74(2H,d,J=8.7Hz),3.54(1H,t,J=8.7Hz),3.18(2H,sept,J=6.8Hz),1.27(12H,d,J=6.8Hz);19F−NMR(CDCl3,376MHz)δ−115.9(1F,d,J=15.8Hz),−137.2(1F,d,J=15.8Hz).
参考例−14
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、還流管を取り付けた反応容器に、N−(2,5−ジフルオロフェニル)−2−((2,6−ジイソプロフェニル)アミノ)アセトアミド3.49g(10.1mmol)およびボラン−テトラヒドロフラン溶液40mL(1.0M、40mmol)を加えた。反応容器を80℃に加熱し、16時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を室温まで冷却し、メタノール20mL及び濃塩酸8mLを加えた。この反応溶液から溶媒を減圧留去した後、残渣にオルトギ酸エチル50mLを加え、120℃で2時間攪拌した。反応終了後、反応混合物から有機溶媒を留去し、得られた残渣を酢酸エチルで洗浄することにより、1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−3−(2,5−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド2.60gを得た(白色固体、6.86mmol、収率69%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ9.04(1H,s),7.85−7.81(1H,m),7.49(1H,dd,J=7.8,7.8Hz),7.30−7.18(3H,m),7.07−7.01(1H,m),5.18−5.13(2H,m),4.62−4.57(2H,m),3.15(2H,sept,J=6.8Hz),1.34(6H,d,J=6.8Hz),1.30(6H,d,J=6.8Hz);19F−NMR(CDCl3,376MHz)δ−112.9(1F,d,J=16.5Hz),−130.1(1F,d,J=16.5Hz).
実施例−11
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に、酢酸パラジウム225mg(1.00mmol)、1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−3−(2,5−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド456mg(1.20mmol)、酢酸ナトリウム18.1mg(0.221mmol)および1,4−ジオキサン30mLを加えた。反応容器を100℃に加熱し、1時間攪拌した。溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)を用いて精製し、次いでジクロロメタンとジエチルエーテルから再結晶することでジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3,6−ジフルオロフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)214mgを得た(白色固体、0.221mmol、収率44%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ7.42(2H,t,J=7.8,7.8Hz),7.22(4H,d,J=7.8Hz),6.76(2H,ddd,3.7,9.0,10.8Hz),6.34(2H,ddd,3.6,7.5,9.0Hz),4.33−4.27(4H,m),3.98−3.93(4H,m),3.00(4H,sept,J=6.8Hz),1.44(12H,d,J=6.8Hz),1.25(12H,d,J=6.8Hz);19F−NMR(CDCN,376MHz)δ−102.1(2F,d,J=19.0Hz),−141.9(2F,d,J=19.0Hz).
参考例−15
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に2−クロロ−N−(4−クロロフェニル)アセトアミド2.04g(10.0mmol)、ヨウ化カリウム1.38g(8.31mmol)、臭化カリウム0.48g(4.03mmol)、炭酸カリウム1.40g(10.1mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド8mL及び2,6−ジイソプロピルアニリン4.70g(26.5mmol)を加えた。反応容器を80℃に加熱し、12時間攪拌した。反応容器を室温まで冷却した後、酢酸エチル100mLを加え、有機層を水50mL、飽和食塩水50mLで順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムおよび溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:0〜9:1)で精製することにより、N−(4−クロロフェニル)−2−((2,6−ジイソプロフェニル)アミノ)アセトアミド2.63gを得た(白色固体、7.63mmol、収率76%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ9.73(1H,s),7.61−7.58(2H,m),7.35−7.31(2H,m),7.15(3H,s),3.70(2H,d,J=5.2Hz),3.55(1H,s),3.16(2H,sept,J=6.8Hz),1.28(12H,d,J=6.8Hz).
参考例−16
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、還流管を取り付けた反応容器に、N−(4−クロロフェニル)−2−((2,6−ジイソプロフェニル)アミノ)アセトアミド2.52g(7.31mmol)およびボラン−テトラヒドロフラン溶液30mL(1.0M、30mmol)を加えた。反応容器を80℃に加熱し、16時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を室温まで冷却し、メタノール15mL及び濃塩酸5mLを加えた。この反応溶液から溶媒を減圧留去した後、残渣にオルトギ酸エチル40mLを加え、120℃で2時間攪拌した。反応終了後、反応混合物から有機溶媒を留去し、得られた残渣を酢酸エチルで洗浄することにより、1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−3−(4−クロロフェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド2.31gを得た(白色固体、6.12mmol、収率84%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ11.20(1H,s),7.83(2H,d,J=8.9Hz),7.44(1H,dd,J=7.8,7.8Hz),7.32(2H,d,J=8.9Hz),7.23(2H,d,J=7.8Hz),4.84−4.78(2H,m),4.41−4.35(2H,m),2.87(2H,sept,J=6.6Hz),1.27(12H,d,J=6.6Hz).
実施例−12
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に、酢酸パラジウム225mg(1.00mmol)、1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−3−(4−クロロフェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド491mg(1.30mmol)、酢酸ナトリウム25.2mg(0.307mmol)および1,4−ジオキサン30mLを加えた。反応容器を100℃に加熱し、3時間攪拌した。溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)を用いて精製し、次いでジクロロメタンとジエチルエーテルから再結晶することでジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−5−クロロフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)381mgを得た(黄白色固体、0.395mmol、収率79%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ7.60(2H,dd,J=7.8,7.8Hz),7.32(4H,d,J=7.8Hz),7.05(2H,dd,2.2,8.0Hz),6.92(2H,d,2.2Hz),6.43(2H,d,8.0Hz),4.10−3.98(8H,m),3.00(4H,sept,J=6.8Hz),1.39(12H,d,J=6.8Hz),1.26(12H,d,J=6.8Hz).
参考例−17
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に2−クロロ−N−(4−(メチルチオ)フェニル)アセトアミド3.10g(14.4mmol)、ヨウ化カリウム0.72g(4.34mmol)、臭化カリウム2.07g(17.4mmol)、炭酸カリウム2.10g(15.2mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド12mL及び2,6−ジイソプロピルアニリン7.05g(39.8mmol)を加えた。反応容器を80℃に加熱し、12時間攪拌した。反応容器を室温まで冷却した後、酢酸エチル200mLを加え、有機層を水100mL、飽和食塩水50mLで順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムおよび溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:0〜9:1)で精製することにより、2−((2,6−ジイソプロフェニル)アミノ)−N−(4−(メチルチオ)フェニル)アセトアミド3.52gを得た(白色固体、9.88mmol、収率69%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ9.27(1H,s),7.60−7.56(2H,m),7.35−7.27(2H,m),7.14(3H,s),3.70(2H,d,J=8.0Hz),3.56(1H,t,J=8.0Hz),3.17(2H,sept,J=6.8Hz),2.49(3H,s),1.28(12H,d,J=6.8Hz).
参考例−18
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、還流管を取り付けた反応容器に、2−((2,6−ジイソプロフェニル)アミノ)−N−(4−(メチルチオ)フェニル)アセトアミド3.40g(9.55mmol)およびボラン−テトラヒドロフラン溶液40mL(1.0M、40mmol)を加えた。反応容器を80℃に加熱し、16時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を室温まで冷却し、メタノール20mL及び濃塩酸8mLを加えた。この反応溶液から溶媒を減圧留去した後、残渣にオルトギ酸エチル30mLを加え、120℃で2時間攪拌した。反応終了後、反応混合物から有機溶媒を留去し、得られた残渣をジクロロエタン、ジエチルエーテル及び酢酸エチルから再結晶することにより、1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−3−(4−(メチルチオ)フェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド3.55gを得た(白色固体、9.12mmol、収率95%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ10.90(1H,s),7.76−7.72(2H,m),7.44(1H,dd,J=7.8,7.8Hz),7.29−7.22(4H,m),4.84−4.78(2H,m),4.41−4.36(2H,m),2.90(2H,sept,J=6.8Hz),2.46(3H,s),1.28(6H,d,J=6.8Hz),1.27(6H,d,J=6.8Hz).
実施例−13
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に、酢酸パラジウム225mg(1.00mmol)、1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−3−(4−(メチルチオ)フェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド506mg(1.30mmol)、酢酸カリウム29.6mg(0.301mmol)および1,4−ジオキサン30mLを加えた。反応容器を100℃に加熱し、3時間攪拌した。溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)を用いて精製し、次いでジクロロメタンとジエチルエーテルから再結晶することでジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−5−(メチルチオ)フェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)240mgを得た(黄色固体、0.243mmol、収率49%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ7.43(2H,dd,J=7.8,7.8Hz),7.18(4H,d,J=7.8Hz),6.89−6.86(4H,m),6.31(2H,d,7.8Hz),3.92−3.86(8H,m),2.91(4H,sept,J=6.8Hz),2.38(6H,s),1.29(12H,d,J=6.8Hz),1.13(12H,d,J=6.8Hz).
参考例−19
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に2−クロロ−N−(2−フェノキシフェニル)アセトアミド6.28g(24.0mmol)、ヨウ化カリウム3.32g(20.0mmol)、臭化カリウム1.16g(10.0mmol)、炭酸カリウム3.76g(27.2mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド20mL及び2,6−ジイソプロピルアニリン14.7g(83.4mmol)を加えた。反応容器を80℃に加熱し、12時間攪拌した。反応容器を室温まで冷却した後、酢酸エチル200mLを加え、有機層を水100mL、飽和食塩水50mLで順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムおよび溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:0〜8:2)で精製することにより、N−(2−フェノキシフェニル)−2−((2,6−ジイソプロフェニル)アミノ)アセトアミド8.42gを得た(白色固体、20.9mmol、収率87%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ9.27(1H,s),8.57(1H,d,J=8.0Hz),7.32(2H,dd,7.8,7.8Hz),7.20−6.91(9H,m),3.68(2H,d,J=7.8Hz),3.33(1H,t,J=7.8Hz),3.14(2H,sept,J=6.8Hz),1.18(12H,d,J=6.8Hz).
参考例−20
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、還流管を取り付けた反応容器に、N−(2−フェノキシフェニル)−2−((2,6−ジイソプロフェニル)アミノ)アセトアミド1.61g(4.00mmol)およびボラン−テトラヒドロフラン溶液20mL(1.0M、20mmol)を加えた。反応容器を80℃に加熱し、16時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を室温まで冷却し、メタノール10mL及び濃塩酸5mLを加えた。この反応溶液から溶媒を減圧留去した後、残渣にオルトギ酸エチル30mLを加え、120℃で2時間攪拌した。反応終了後、反応混合物から有機溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:0〜8:2)で精製することにより、1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−3−(2−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド290mgを得た(白色固体、0.667mmol、収率17%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ9.11(1H,d,J=7.9Hz),8.22(1H,s),7.95(2H,d,J=7.6Hz),7.85−7.67(4H,m),7.53−7.47(2H,m),7.39−7.29(3H,m),5.01−4.96(2H,m),4.58−4.53(2H,m),3.53(2H,sept,J=6.7Hz),1.38(6H,d,J=6.7Hz),1.31(6H,d,J=6.7Hz).
実施例−14
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に、酢酸パラジウム112mg(0.500mmol)、1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−3−(2−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド250mg(0.575mmol)、酢酸ナトリウム8.2mg(0.10mmol)および1,4−ジオキサン10mLを加えた。反応容器を100℃に加熱し、2時間攪拌した。溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)を用いて精製し、次いでジクロロメタンとメタノールから再結晶することでジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3−フェノキシフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)139mgを得た(黄白色固体、0.129mmol、収率52%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ7.38(2H,dd,J=7.8,7.8Hz),7.27−7.23(4H,m),7.14(4H,d,J=7.8Hz),6.97(2H,dd,J=7.4,7.4Hz),6.89(4H,d,8.0Hz),6.70(2H,dd,J=1.5,6.9Hz),6.61−6.55(4H,m),4.16−4.11(4H,m),3.80−3.75(4H,m),2.92(4H,sept,J=6.8Hz),1.32(12H,d,J=6.8Hz),1.11(12H,d,J=6.8Hz).
参考例−21
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器にN−([1,1’−ビフェニル]−2−イル)−2−クロロアセトアミド2.95g(12.0mmol)、ヨウ化カリウム1.66g(10.0mmol)、臭化カリウム580mg(4.87mmol)、炭酸カリウム1.68g(12.2mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド10mL及び2,6−ジイソプロピルアニリン5.52g(31.3mmol)を加えた。反応容器を80℃に加熱し、12時間攪拌した。反応容器を室温まで冷却した後、酢酸エチル100mLを加え、有機層を水50mL、飽和食塩水50mLで順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムおよび溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=100:0〜85:15)で精製することにより、N−([1,1’−ビフェニル]−2−イル)−2−((2,6−ジイソプロフェニル)アミノ)アセトアミド3.02gを得た(白色固体、7.81mmol、収率65%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ9.30(1H,s),8.51(1H,d,J=8.2Hz),7.45−7.37(5H,m),7.33−7.27(2H,m),7.22(1H,ddd,J=1.0,7.5,7.5Hz),7.06(3H,s),3.58(2H,d,J=8.6Hz),3.13(1H,t,J=8.6Hz),2.94(2H,sept,J=6.8Hz),1.12(12H,d,J=6.8Hz).
参考例−22
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、還流管を取り付けた反応容器に、N−([1,1’−ビフェニル]−2−イル)−2−((2,6−ジイソプロフェニル)アミノ)アセトアミド2.32g(6.00mmol)およびボラン−テトラヒドロフラン溶液24mL(1.0M、24mmol)を加えた。反応容器を80℃に加熱し、16時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を室温まで冷却し、メタノール15mL及び濃塩酸6mLを加えた。この反応溶液から溶媒を減圧留去した後、残渣にオルトギ酸エチル30mLを加え、120℃で2時間攪拌した。反応終了後、反応混合物から有機溶媒を留去し、得られた残渣を酢酸エチルで洗浄することにより、1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−3−([1,1’−ビフェニル]−2−イル)−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド2.02gを得た(白色固体、4.82mmol、収率80%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ8.43(1H,s),8.21(1H,d,J=7.6Hz),7.58−7.39(9H,m),7.21(2H,d,J=7.8Hz),4.79−4.73(2H,m),4.41−4.35(2H,m),2.93(2H,sept,J=6.7Hz),1.28(6H,d,J=6.7Hz),1.18(6H,d,J=6.7Hz).
実施例−15
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に、酢酸パラジウム451mg(2.01mmol)、1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−3−([1,1’−ビフェニル]−2−イル)−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド1.01g(2.41mmol)、酢酸ナトリウム34mg(0.415mmol)および1,4−ジオキサン30mLを加えた。反応容器を100℃に加熱し、1時間攪拌した。溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)を用いて精製し、次いでジクロロメタンとジエチルエーテルから再結晶することでジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3−(フェニル)フェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)824mgを得た(黄白色固体、0.298mmol、収率78%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ7.53−7.39(12H,m),7.27(4H,d,J=7.8Hz),7.01(2H,dd,J=1.0,7.5Hz),6.87(2H,dd,J=1.2,7.5Hz),6.72(2H,dd,J=7.6,7.6Hz),3.73−3.68(4H,m),3.32−3.27(4H,m),3.02(4H,sept,J=6.8Hz),1.46(12H,d,J=6.8Hz),1.22(12H,d,J=6.8Hz).
参考例−23
Figure 2015168640
反応容器に2−(フェニルスルホニル)アニリン9.33g(40.0mmol)、炭酸カリウム11.1g(80mmol)、アセトニトリル250mL及び塩化クロロアセチル6.77g(60.0mmol)を加え、室温で8時間攪拌した。アセトニトリルを留去した後、酢酸エチル150mLを加え、有機層を水100mL、飽和食塩水50mLで順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムおよび溶媒を留去し、残渣をクロロホルムとヘキサンから再結晶することにより、2−クロロ−N−(2−(フェニルスルホニル)フェニル)アセトアミド10.8gを得た(白色固体、34.9mmol、収率87%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ10.5(1H,s),8.38(1H,d,J=8.3Hz),8.12(1H,dd,J=1.4,8.0Hz),7.92(2H,d,J=7.5Hz),7.63−7.49(4H,m),7.33(1H,t,J=7.7,7.7Hz),4.17(2H,s).
参考例−24
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に2−クロロ−N−(2−(フェニルスルホニル)フェニル)アセトアミド5.58g(18.0mmol)、ヨウ化カリウム2.49g(15.0mmol)、臭化カリウム870mg(7.31mmol)、炭酸カリウム2.82g(20.4mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド15mL及び2,6−ジイソプロピルアニリン11.0g(62.6mmol)を加えた。反応容器を80℃に加熱し、12時間攪拌した。反応容器を室温まで冷却した後、酢酸エチル100mLを加え、有機層を水50mL、飽和食塩水50mLで順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムおよび溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:0〜8:2)で精製することにより、2−((2,6−ジイソプロフェニル)アミノ)−N−(2−(フェニルスルホニル)フェニル)アセトアミド5.80gを得た(白色固体、12.9mmol、収率73%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ10.7(1H,s),8.59(1H,d,J=8.3Hz),8.05(1H,dd,J=1.6,8.0Hz),7.87−7.84(2H,m),7.65−7.57(2H,m),7.50−7.46(2H,m),7.30−7.28(1H,m),7.17−7.14(3H,m),3.73(2H,d,J=8.0Hz),3.57(1H,t,J=8.0,8.0Hz),3.28(2H,sept,J=6.8Hz),1.28(12H,d,J=6.8Hz)).
参考例−25
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、還流管を取り付けた反応容器に、2−((2,6−ジイソプロフェニル)アミノ)−N−(2−(フェニルスルホニル)フェニル)アセトアミド5.50g(12.2mmol)およびボラン−テトラヒドロフラン溶液40mL(1.0M、40mmol)を加えた。反応容器を80℃に加熱し、16時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を室温まで冷却し、メタノール20mL及び濃塩酸10mLを加えた。この反応溶液から溶媒を減圧留去した後、残渣にオルトギ酸エチル40mLを加え、165℃で2時間攪拌した。反応終了後、反応混合物から有機溶媒を留去し、得られた残渣をジクロロエタンと酢酸エチルから再結晶することにより、1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−3−(2−(フェニルスルホニル)フェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド1.26gを得た(白色固体、2.61mmol、収率21%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ9.12(1H,d,J=7.9Hz),8.20(1H,s),7.96−7.94(2H,m),7.86−7.66(4H,m),7.53−7.48(2H,m),7.39(1H,dd,J=1.2,8.0Hz),7.31(2H,d,J=7.8Hz),5.01−4.95(2H,m),4.58−4.53(2H,m),3.53(2H,sept,J=6.7Hz),1.38(6H,d,J=6.7Hz),1.32(6H,d,J=6.7Hz).
実施例−16
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に、酢酸パラジウム173mg(0.771mmol)、1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−3−(2−(フェニルスルホニル)フェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド450mg(0.931mmol)、酢酸ナトリウム16.0mg(0.195mmol)および1,4−ジオキサン20mLを加えた。反応容器を100℃に加熱し、2時間攪拌した。溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)を用いて精製し、次いでジクロロメタンとジエチルエーテルから再結晶することでジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3−(フェニルスルホニル)フェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)350mgを得た(黄白色固体、0.298mmol、収率77%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ7.82(4H,d,J=7.4Hz),7.64−7.51(6H,m),7.37(2H,dd,J=7.7,7.7Hz),7.15−7.11(6H,m),6.97(2H,dd,J=0.7,8.0Hz),6.58(2H,dd,J=7.8,7.8Hz),4.48−4.43(4H,m),3.88−3.83(4H,m),2.85(4H,sept,J=6.8Hz),1.26(12H,d,J=6.8Hz),1.10(12H,d,J=6.8Hz).
参考例−26
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に2−クロロ−N−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)アセトアミド3.56g(15.0mmol)、ヨウ化カリウム1.66g(10.0mmol)、臭化カリウム600mg(5.04mmol)、炭酸カリウム2.48g(17.9mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド30mL及び2,6−ジエチルアニリン7.46g(50.0mmol)を加えた。反応容器を80℃に加熱し、12時間攪拌した。反応容器を室温まで冷却した後、酢酸エチル150mLを加え、有機層を水50mL、飽和食塩水50mLで順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムおよび溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=100:0〜90:10)で精製することにより、2−((2,6−ジエチルフェニル)アミノ)−N−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)アセトアミド2.10gを得た(黄色液体、5.99mmol、収率40%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ9.85(1H,s),8.45(1H,d,J=8.3Hz),7.66−7.59(2H,m),7.27−7.24(1H,m),7.12−7.04(3H,m),3.77(2H,d,J=8.6Hz),3.56(1H,t,J=8.6Hz),2.68(4H,q,J=7.5Hz),1.27(6H,d,J=7.5Hz);19F−NMR(CDCl3,376MHz)δ−60.8(3F,s).
参考例−27
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、還流管を取り付けた反応容器に、2−((2,6−ジエチルフェニル)アミノ)−N−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)アセトアミド1.40g(4.00mmol)およびボラン−テトラヒドロフラン溶液20mL(1.0M、20mmol)を加えた。反応容器を80℃に加熱し、16時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を室温まで冷却し、メタノール10mL及び濃塩酸3mLを加えた。この反応溶液から溶媒を減圧留去した後、残渣にオルトギ酸エチル20mLを加え、165℃で2時間攪拌した。反応終了後、反応混合物から有機溶媒を留去し、得られた残渣を酢酸エチルで洗浄することにより、1−(2,6−ジエチルフェニル)−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド325mgを得た(白色固体、0.849mmol、収率21%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ9.10(1H,d,J=8.0Hz),8.04(1H,s),7.89−7.78(2H,m),7.65(1H,dd,J=7.7,7.7Hz),7.43(1H,dd,J=7.7,7.7Hz),7.27−7.25(1H,m),5.10−5.05(2H,m),4.66−4.60(2H,m),2.91(4H,q,J=7.5Hz),1.35(6H,d,J=7.5Hz);19F−NMR(CDCl3,376MHz)δ−58.8(3F,s).
実施例−17
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に、酢酸パラジウム135mg(0.601mmol)、1−(2,6−ジエチルフェニル)−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド276mg(0.721mmol)、酢酸カリウム11.8mg(0.120mmol)および1,4−ジオキサン20mLを加えた。反応容器を100℃に加熱し、1時間攪拌した。溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)を用いて精製し、次いでジクロロメタンとメタノールから再結晶することでジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジエチルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3−(トリフルオロメチル)フェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)153mgを得た(黄白色固体、0.157mmol、収率52%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ7.35(2H,dd,J=7.7,7.7Hz),7.26(2H,dd,J=0.9,7.9Hz),7.20(2H,d,J=7.4Hz),7.13(4H,d,J=7.7Hz),6.71(2H,dd,J=7.8,7.8Hz),4.20−4.15(4H,m),3.95−3.90(4H,m),2.68−2.45(8H,m),1.21(12H,t,J=7.6Hz);19F−NMR(CDCl3,376MHz)δ−53.0(6F,s).
参考例−28
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に2−クロロ−N−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)アセトアミド2.85g(12.0mmol)、ヨウ化カリウム1.66g(10.0mmol)、臭化カリウム580mg(4.87mmol)、炭酸カリウム1.88g(13.6mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド10mL及び2,6−ジイソプロピルアニリン7.52g(42.7mmol)を加えた。反応容器を80℃に加熱し、12時間攪拌した。反応容器を室温まで冷却した後、酢酸エチル150mLを加え、有機層を水50mL、飽和食塩水50mLで順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムおよび溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=100:0〜85:150)で精製することにより、2−((2,6−ジイソプロピルフェニル)アミノ)−N−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)アセトアミド3.02gを得た(白色固体、7.98mmol、収率67%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ9.87(1H,s),8.47(1H,d,J=8.2Hz),7.65(1H,d,J=7.8Hz),7.60(1H,dd,J=7.8,7.8Hz),7.27−7.15(4H,m),3.73(2H,d,J=8.4Hz),3.53(1H,t,J=8.4Hz),3.21(2H,sept,J=6.8Hz),1.27(12H,d,J=6.8Hz);19F−NMR(CDCl3,376MHz)δ−61.0(3F,s).
参考例−29
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、還流管を取り付けた反応容器に、2−((2,6−ジイソプロピルェニル)アミノ)−N−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)アセトアミド3.03g(8.00mmol)およびボラン−テトラヒドロフラン溶液32mL(1.0M、32mmol)を加えた。反応容器を80℃に加熱し、16時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を室温まで冷却し、メタノール20mL及び濃塩酸5mLを加えた。この反応溶液から溶媒を減圧留去した後、残渣にオルトギ酸エチル30mLを加え、165℃で1時間攪拌した。反応終了後、反応混合物から有機溶媒を留去し、得られた残渣を酢酸エチルで洗浄することにより、1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド2.74gを得た(白色固体、6.67mmol、収率83%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ9.07(1H,d,J=8.0Hz),7.97(1H,s),7.85(1H,dd,J=7.8,7.8Hz),7.79(1H,d,J=7.8Hz),7.65(1H,dd,7.8,7.8Hz),7.48(1H,dd,7.8,7.8Hz),7.30(1H,d,7.8Hz),5.16−5.05(2H,m),4.66−4.55(2H,m),3.42(2H,sept,J=6.7Hz),1.29(12H,d,J=6.7Hz);19F−NMR(CDCl3,376MHz)δ−58.8(3F,s).
実施例−18
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に、酢酸パラジウム225mg(1.00mmol)、1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド490mg(1.19mmol)、酢酸ナトリウム19.6mg(0.239mmol)および1,4−ジオキサン30mLを加えた。反応容器を100℃に加熱し、2時間攪拌した。溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)を用いて精製し、次いでジクロロメタンとメタノールから再結晶することでジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジエチルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3−(トリフルオロメチル)フェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)321mgを得た(黄白色固体、0.311mmol、収率62%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ7.42(2H,dd,J=7.8,7.8Hz),7.25(2H,dd,J=0.9,8.0Hz),7.17−7.15(6H,m),6.69(2H,dd,J=7.8,7.8Hz),4.22−4.17(4H,m),3.94−3.89(4H,m),2.90(4H,sept,J=6.8Hz),1.29(12H,d,J=6.8Hz),1.14(12H,d,J=6.8Hz);19F−NMR(CDCl3,376MHz)δ−52.9(6F,s).
参考例−30
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に2−クロロ−N−(2,6−ジイソプロピルフェニル)アセトアミド5.08g(20.0mmol)、臭化カリウム2.62g(22.0mmol)、炭酸カリウム3.60g(26.0mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド5mL及び4−トルイジン2.68g(25.0mmol)を加えた。反応容器を80℃に加熱し、16時間攪拌した。反応容器を室温まで冷却した後、酢酸エチル200mLを加え、有機層を水100mL、飽和食塩水100mLで順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムおよび溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:0〜8:2)で精製することにより、N−2,6−ジイソプロピルフェニル−2−(4−トリルアミノ)アセトアミド3.90gを得た(白色固体、12.0mmol、収率60%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ8.11(1H,s),7.27(1H,dd,J=7.6,7.6Hz),7.15(2H,d,J=7.6Hz),7.06(2H,d,=8.0Hz),6.69−6.65(2H,m),4.34(2H,s),3.96(1H,s),2.96(2H,sept,J=6.8Hz),2.28(3H,s),1.13(12H,d,J=6.8Hz).
参考例−31
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、還流管を取り付けた反応容器に、N−2,6−ジイソプロピルフェニル−(4−トリルアミノ)アセトアミド2.92g(9.00mmol)およびボラン−テトラヒドロフラン溶液32mL(1.0M、32mmol)を加えた。反応容器を80℃に加熱し、16時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を室温まで冷却し、メタノール20mL及び濃塩酸8mLを加えた。この反応溶液から溶媒を減圧留去した後、残渣にオルトギ酸エチル50mLを加え、120℃で2時間攪拌した。反応終了後、反応混合物から有機溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:0〜8:2)で精製することにより、1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−3−(4−メチルフェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド1.10gを得た(白色固体、3.08mmol、収率34%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ10.6(1H,s),7.62(2H,d,J=8.5Hz),7.44(1H,dd,J=7.8,7.8Hz),7.26−7.22(4H,m),4.86−4.81(2H,m),4.45−4.40(2H,m),2.94(2H,sept,J=6.7Hz),2.35(3H,s),1.30(12H,d,J=6.7Hz).
実施例−19
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に、酢酸パラジウム230mg(1.02mmol)、1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−3−(4−メチルフェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド429mg(1.20mmol)、炭酸カリウム13.8mg(0.10mmol)および1,4−ジオキサン20mLを加えた。反応容器を100℃に加熱し、1時間攪拌した。溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)を用いて精製し、次いでジクロロメタンとジエチルエーテルから再結晶することでジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−5−メチルフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)297mgを得た(黄土色固体、0.322mmol、収率64%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ7.52(2H,dd,J=7.8,7.8Hz),7.28(4H,d,J=7.8Hz),6.86−6.82(4H,m),6.39(2H,d,J=7.6Hz),3.92−3.86(8H,m),2.91(4H,sept,J=6.8Hz),2.34(6H,s),1.29(12H,d,J=6.8Hz),1.13(12H,d,J=6.8Hz).
参考例−32
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に2−クロロ−N−(2,3−ジメトキシフェニル)アセトアミド3.20g(13.9mmol)、ヨウ化カリウム1.93g(11.6mmol)、臭化カリウム0.67g(5.6mmol)、炭酸カリウム1.96g(14.2mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド11mL及び2,6−ジイソプロピルアニリン6.58g(37.3mmol)を加えた。反応容器を80℃に加熱し、12時間攪拌した。反応容器を室温まで冷却した後、酢酸エチル150mLを加え、有機層を水50mL、飽和食塩水50mLで順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムおよび溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:0〜8:2)で精製することにより、2−((2,6−ジイソプロフェニル)アミノ)−N−(2,3−ジメトキシフェニル)アセトアミド3.20gを得た(赤白色固体、8.6mmol、収率62%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ9.81(1H,s),8.12(1H,dd,J=0.9,8.3Hz),7.15−7.14(3H,m),7.07(1H,dd,J=8.3,8.3Hz),6.72(1H,dd,=1.3,8.4Hz),3.90(3H,s),3.89(3H,s),3.72(2H,d,J=8.2Hz),3.54(1H,t,J=8.2Hz),3.26(2H,sept,J=6.8Hz),1.28(12H,d,J=6.8Hz).
参考例−33
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、還流管を取り付けた反応容器に、2−((2,6−ジイソプロフェニル)アミノ)−N−(2,3−ジメトキシフェニル)アセトアミド2.22g(5.99mmol)およびボラン−テトラヒドロフラン溶液24mL(1.0M、24mmol)を加えた。反応容器を80℃に加熱し、16時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を室温まで冷却し、メタノール20mL及び濃塩酸5mLを加えた。この反応溶液から溶媒を減圧留去した後、残渣にオルトギ酸エチル40mLを加え、165℃で1時間攪拌した。反応終了後、反応混合物から有機溶媒を留去し、残渣を酢酸エチルで洗浄することにより、1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−3−(2,3−ジメトキシフェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド1.91gを得た(白色固体、4.74mmol、収率79%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ8.51(1H,s),7.50(2H,dd,J=7.8,7.8Hz),7.26−7.22(3H,m),7.21(1H,dd,J=8.3,8.3Hz),6.95(1H,d,J=8.1Hz),5.24−5.18(2H,m),4.70−4.64(2H,m),3.95(3H,s),3.92(3H,s),3.14(2H,sept,J=6.8Hz),1.37(6H,d,J=6.8Hz),1.28(6H,d,J=6.8Hz).
実施例−20
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に、酢酸パラジウム225mg(1.00mmol)、1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−3−(2,3−ジメトキシフェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド443mg(1.10mmol)、カリウムtert−ブトキシド11.2mg(0.10mmol)およびトルエン30mLを加えた。反応容器を100℃に加熱し、2時間攪拌した。溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)を用いて精製し、次いでジクロロメタンとメタノールから再結晶することでジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3,4−ジメトキシフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)113mgを得た(黄白色固体、0.111mmol、収率22%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ7.28(2H,dd,J=7.8,7.8Hz),7.15−7.11(4H,m),6.45(2H,d,J=8.3Hz),6.21(2H,d,J=8.3Hz),4.25−4.20(4H,m),3.85−3.80(4H,m),3.75(3H,s),3.74(3H,s),2.93(4H,sept,J=6.7Hz),1.30(12H,d,J=6.7Hz),1.13(12H,d,J=6.7Hz).
参考例−34
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器にp−アニシジン4.93g(40.0mmol)、ジフェニルメタノール14.7g(80mmol)、塩化亜鉛2.73g(20.0mmol)、濃塩酸3.7mLを加えて密閉した。反応容器を160℃に加熱し、30分間攪拌した。反応容器を室温まで冷却した後、クロロホルム300mLを加え、有機層を水100mLで3回、飽和食塩水100mLで順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムおよび溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:ヘキサン=50:50〜100:0)で精製することにより、2,6−ベンズヒドリル−4−メトキシアニリン6.90gを得た(黄色固体、15.1mmol、収率38%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ7.30−7.19(12H,m),7.11−7.09(8H,m),6.19(2H,s),5.48(2H,s),3.42(3H,s),3.13(2H,s).
参考例−35
Figure 2015168640
反応容器に2,6−ベンズヒドリル−4−メトキシアニリン2.28g(5.00mmol)、炭酸カリウム1.38g(10.0mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド10mL及び塩化クロロアセチル1.41g(12.5mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。クロロホルム100mLと酢酸エチル30mLを加え、有機層を水50mL、飽和食塩水50mLで順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムおよび溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:ヘキサン=50:50〜100:0)で精製することにより、2−クロロ−N−(2,6−ジベンズヒドリル−4−メトキシフェニル)アセトアミド1.07gを得た(白色固体、2.01mmol、収率40%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ7.27−7.17(12H,m),7.05−7.04(8H,m),6.84(1H,s),6.31(2H,s),5.52(2H,s),3.85(2H,s),3.47(3H,s).
参考例−36
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に2−クロロ−N−(2,6−ジベンズヒドリル−4−メトキシフェニル)アセトアミド5.32g(10.0mmol)、ヨウ化カリウム1.66g(10.0mmol)、臭化カリウム0.58g(4.87mmol)、炭酸カリウム2.07g(15.0mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド5mL及びアニリン1.40g(15.0mmol)を加えた。反応容器を80℃に加熱し、12時間攪拌した。反応容器を室温まで冷却した後、クロロホルム150mLと酢酸エチル50mLを加え、有機層を水50mL、飽和食塩水50mLで順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムおよび溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:酢酸エチル=100:0〜90:10)で精製することにより、N−(2,6−ジベンズヒドリル−4−メトキシフェニル)−2−(フェニルアミノ)アセトアミド3.71gを得た(白色固体、6.30mmol、収率63%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ7.19−6.92(23H,m),6.77(1H,dd,J=7.3,7.3Hz),6.44(2H,d,J=7.8Hz),6.28(2H,s),5.53(2H,s),3.64(2H,d,J=5.9Hz),3.50−3.45(4H,m).
参考例−37
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、還流管を取り付けた反応容器に、N−(2,6−ジベンズヒドリル−4−メトキシフェニル)−2−(フェニルアミノ)アセトアミド7.06g(12.0mmol)およびボラン−テトラヒドロフラン溶液48mL(1.0M、48mmol)を加えた。反応容器を80℃に加熱し、16時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を室温まで冷却し、メタノール30mL及び濃塩酸10mLを加えた。この反応溶液から溶媒を減圧留去した後、残渣にオルトギ酸エチル40mLを加え、120℃で2時間攪拌した。反応終了後、反応混合物から有機溶媒を留去し、得られた残渣を酢酸エチルで洗浄することにより、1−(2,6−ジベンズヒドリル−4−メトキシフェニル)−3−フェニル−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド4.50gを得た(淡橙白色固体、7.24mmol、収率60%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ7.65(1H,s),7.34−7.04(23H,m),6.82(2H,d,J=7.9Hz),6.37(2H,s),5.79(2H,s),4.51−4.46(2H,m),4.33−4.29(2H,m),3.50(3H,s).
実施例−21
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に、酢酸パラジウム225mg(1.00mmol)、1−(2,6−ジベンズヒドリル−4−メトキシフェニル)−3−フェニル−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド717mg(1.15mmol)、酢酸ナトリウム15.8mg(0.193mmol)および1,4−ジオキサン35mLを加えた。反応容器を100℃に加熱し、2時間攪拌した。溶媒を留去した後、残渣をメタノール30mL、ジエチルエーテル50mLで順次洗浄した。さらにシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)を用いて精製し、次いでジクロロメタンとメタノールから再結晶することでジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジベンズヒドリル−4−メトキシフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−フェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)470mgを得た(黄土色固体、0.324mmol、収率65%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ7.32−6.87(44H,m),6.41−6.29(8H,m),6.07(4H,s),3.50(6H,s),3.14−3.09(4H,m),2.27−2.22(4H,m).
参考例−38
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器にp−トルイジン3.22g(30.0mmol)、ジフェニルメタノール11.1g(60mmol)、塩化亜鉛2.04g(15.0mmol)、濃塩酸3mLを加えて密閉した。反応容器を160℃に加熱し、1時間攪拌した。反応容器を室温まで冷却した後、クロロホルム300mLを加え、有機層を水100mLで3回、飽和食塩水100mLで順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムおよび溶媒を留去し、残渣をクロロホルムと酢酸エチルから再結晶することにより、2,6−ベンズヒドリル−4−メチルアニリン8.84gを得た(白色固体、20.1mmol、収率67%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ7.30−7.20(12H,m),7.11−7.09(8H,m),6.38(2H,s),5.45(2H,s),3.28(2H,s),2.02(3H,s).
参考例−39
Figure 2015168640
反応容器に2,6−ベンズヒドリル−4−メチルアニリン4.40g(10.0mmol)、炭酸カリウム2.76g(20.0mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド120mL及び塩化クロロアセチル2.82g(25.0mmol)を加え、室温で10時間攪拌した。クロロホルム150mLを加え、有機層を水50mL、飽和食塩水50mLで順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムおよび溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:クロロホルム=3:7〜1:9)で精製することにより、2−クロロ−N−(2,6−ジベンズヒドリル−4−メチルフェニル)アセトアミド4.02gを得た(白色固体、7.75mmol、収率78%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ7.28−18(12H,m),7.03(8H,d,J=7.0Hz),,6.89(1H,s),6.57(2H,s),5.52(2H,s),3.88(2H,s),2.13(3H,s).
参考例−40
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に2−クロロ−N−(2,6−ジベンズヒドリル−4−メチルフェニル)アセトアミド3.57g(6.92mmol)、ヨウ化カリウム1.74g(10.5mmol)、炭酸カリウム1.41g(10.2mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド3.5mL及びアニリン931mg(10.0mmol)を加えた。反応容器を100℃に加熱し、12時間攪拌した。反応容器を室温まで冷却した後、クロロホルム150mLと酢酸エチル50mLを加え、有機層を水50mL、飽和食塩水50mLで順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムおよび溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム)で精製することにより、N−(2,6−ジベンズヒドリル−4−メチルフェニル)−2−(フェニルアミノ)アセトアミド2.02gを得た(白色固体、3.53mmol、収率51%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ7.19−6.92(23H,m),6.77(1H,dd,J=7.4,7.4Hz),6.53(2H,s),6.45(2H,d,J=7.8Hz),5.53(2H,s),3.64(2H,d,J=5.9Hz),3.48(1H,t,J=5.9,5.9Hz),2.10(3H,s).
参考例−41
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、還流管を取り付けた反応容器に、N−(2,6−ジベンズヒドリル−4−メチルフェニル)−2−(フェニルアミノ)アセトアミド1.15g(2.0mmol)およびボラン−テトラヒドロフラン溶液8mL(1.0M、8mmol)を加えた。反応容器を80℃に加熱し、16時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を室温まで冷却し、メタノール10mL及び濃塩酸2mLを加えた。この反応溶液から溶媒を減圧留去した後、残渣にオルトギ酸エチル10mLを加え、165℃で1時間攪拌した。反応終了後、反応混合物から有機溶媒を留去し、得られた残渣を酢酸エチルで洗浄することにより、1−(2,6−ジベンズヒドリル−4−メチルフェニル)−3−フェニル−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド794mgを得た(白色固体、1.28mmol、収率64%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ7.66(1H,s),7.37−7.06(23H,m),6.83(2H,d,J=7.9Hz),6.67(2H,s),5.77(2H,s),4.54−4.49(2H,m),4.36−4.31(2H,m),2.17(3H,s).
実施例−22
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に、酢酸パラジウム142mg(0.633mmol)、1−(2,6−ジベンズヒドリル−4−メチルフェニル)−3−フェニル−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド420mg(0.694mmol)、酢酸カリウム10.2mg(0.104mmol)および1,4−ジオキサン10mLを加えた。反応容器を100℃に加熱し、1時間攪拌した。溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)を用いて精製し、次いでジクロロメタンとメタノールから再結晶することでジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジベンズヒドリル−4−メチルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−フェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)94mgを得た(黄土色固体、0.066mmol、収率21%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ7.31−6.85(44H,m),6.63(4H,s),6.41(2H,ddd,J=1.0,7.5,7.5Hz),6.30(2H,dd,J=1.0,7.5Hz),6.06(4H,s),3.16−3.11(4H,m),2.29−2.24(4H,m),2.19(6H,s).
実施例−23
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に、ジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−フェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)448mg(0.501mmol)、ピバル酸銀211mg(1.01mmol)、およびジクロロメタン45mLを加えた。暗室にて24時間攪拌した後、反応溶液をセライト濾過し、溶媒を留去することで、ビス(μ−ピバレート−κO,O’)ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−フェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)438mgを得た(黄白色固体、0.426mmol、収率85%)。
H−NMR(CDCN,400MHz)δ7.33(2H,dd,J=6.8,8.5Hz),7.25−7.23(4H,m),7.09(2H,dd,J=1.2,7.4Hz),6.94(2H,ddd,J=1.3,7.5,7.5Hz),6.61(2H,ddd,J=1.3,7.5,7.5Hz),6.46(2H,dd,J=1.2,7.6Hz),4.01−3.91(8H,m),3.07(4H,sept,J=6.8Hz),1.34(12H,d,J=6.8Hz),1.19(12H,d,6.8Hz),0.99(18H,s).IR(neat)1560{ν(OCO)},1406{ν(OCO)}.HRMS(FAB+):Calcd. for C5268Pd(1024.3310) Found 1024.3346(+3.6mmu).
実施例−24
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に、ビス(ピバロニトリル)ジクロロ白金389mg(0.90mmol)、1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−3−フェニル−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド413mg(1.20mmol)、酢酸ナトリウム172mg(2.10mmol)および1,4−ジオキサン30mLを加えた。反応容器を100℃に加熱し、12時間攪拌した。溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)を用いて精製し、次いでジクロロメタンとジエチルエーテルから再結晶することでジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−フェニル−κC,C’}ジプラチナム(II)120mgを得た(淡黄色固体、0.101mmol、収率22%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ7.55(2H,dd,J=7.8,7.8Hz),7.31(2H,d,J=7.8Hz),7.03(2H,ddd,J=1.3,7.5,7.5Hz),6.88(2H,dd,J=1.2,7.5Hz),6.75(2H,ddd,J=1.3,7.5,7.5Hz),6.50(2H,dd,J=1.2,7.5Hz),4.08−3.90(8H,m),3.07(4H,sept,J=6.8Hz),1.40(12H,d,J=6.8Hz),1.25(12H,d,6.8Hz).
参考例−42
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に2−クロロ−N−(2,3−ジメチルフェニル)アセトアミド2.37g(12.0mmol)、ヨウ化カリウム1.66g(10.0mmol)、臭化カリウム580mg(4.87mmol)、炭酸カリウム1.96g(13.6mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド10mL及び2,6−ジイソプロピルアニリン6.38g(36.0mmol)を加えた。反応容器を80℃に加熱し、12時間攪拌した。反応容器を室温まで冷却した後、酢酸エチル150mLを加え、有機層を水50mL、飽和食塩水50mLで順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムおよび溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:0〜8:2)で精製することにより、2−((2,6−ジイソプロフェニル)アミノ)−N−(2,3−ジメチルフェニル)アセトアミド2.69gを得た(白色固体、7.95mmol、収率66%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ9.81(1H,s),7.84(1H,d,J=8.0Hz),7.18−7.14(4H,m),7.03(1H,d,J=7.6Hz),3.75(2H,d,=7.8Hz),3.58(1H,t,J=7.8Hz),3.26(2H,sept,J=6.8Hz),2.33(3H,s),2.24(3H,s),1.28(12H,d,J=6.8Hz).
参考例−43
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、還流管を取り付けた反応容器に、2−((2,6−ジイソプロフェニル)アミノ)−N−(2,3−ジメチルフェニル)アセトアミド2.03g(6.00mmol)およびボラン−テトラヒドロフラン溶液20mL(1.0M、20mmol)を加えた。反応容器を80℃に加熱し、16時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を室温まで冷却し、メタノール20mL及び47%臭化水素酸5mLを加えた。この反応溶液から溶媒を減圧留去した後、残渣にオルトギ酸エチル30mLを加え、165℃で1時間攪拌した。反応終了後、反応混合物から有機溶媒を留去し、残渣を残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:0〜9:1)で精製することにより、1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−3−(2,3−ジメチルフェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムブロミド770mgを得た(白色固体、1.85mmol、収率31%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ8.12(1H,s),7.72(1H,dd,J=2.2,7.0Hz),7.48(1H,7.8,7.8Hz),7.30−7.26(4H,m),5.04−4.99(2H,m),4.73−4.68(2H,m),3.26(2H,sept,J=6.8Hz),2.36(3H,s),2.35(3H,s),1.39(6H,d,J=6.8Hz),1.29(6H,d,J=6.8Hz).
実施例−25
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に、酢酸パラジウム225mg(1.00mmol)、1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−3−(2,3−ジメトキシフェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムブロミド499mg(1.20mmol)、酢酸ナトリウム17.3mg(0.211mmol)およびジオキサン25mLを加えた。反応容器を100℃に加熱し、1時間攪拌した。溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)を用いて精製し、次いでジクロロメタンとメタノールから再結晶することでジ−μ−ブロモ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3,4−ジメチルフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)220mgを得た(橙色固体、0.212mmol、収率42%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ7.46(2H,ddd,J=7.6,7.6,18.2Hz),7.25(4H,dd,J=5,7.8Hz),7.02(2H,dd,J=7.6,25.3Hz),6.54(2H,dd,J=7.8,14.0Hz),4.48−4.39(4H,m),3.98−3.92(4H,m),3.11−3.03(4H,m),2.42(6H,d,J=4.0Hz),2.27(6H,s),1.51(6H,d,J=6.8Hz),1.44(6H,d,J=6.8Hz),1.26(6H,d,J=6.8Hz),1.24(6H,d,J=6.8Hz).
参考例−44
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器にp−トルイジン3.22g(30.0mmol)、ビス(3,5−ジメチルフェニル)メタノール14.4g(60mmol)、塩化亜鉛2.04g(15.0mmol)、濃塩酸3mLを加えて密閉した。反応容器を160℃に加熱し、1時間攪拌した。反応容器を室温まで冷却した後、クロロホルム300mLを加え、有機層を水100mLで3回、飽和食塩水100mLで順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムおよび溶媒を留去し、残渣をクロロホルム、酢酸エチルとヘキサンから再結晶することにより、2,6−ビス(ビス(3,5−ジメチルフェニル)メチル)−4−メチルアニリン8.84gを得た(白色固体、17.9mmol、収率60%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ6.83(4H,s),6.69(8H,s),6.37(2H,s),5.28(2H,s),3.25(2H,s),2.23(24H,s),2.06(3H,s).
参考例−45
Figure 2015168640
反応容器に2−((2,5−ジフルオロフェニル)アミノ)−2−オキソ酢酸1.41g(7.0mmol)、ジクロロメタン35mL、塩化オキサリル0.99g(7.8mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド0.05mLを加え、室温で4時間攪拌した。溶媒を留去した後、2,6−ビス(ビス(3,5−ジメチルフェニル)メチル)−4−メチルアニリン2.76g(5.0mmol)、炭酸カリウム1.38g(10mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド10mLを加え、室温で18時間攪拌した。酢酸エチル50mL、水100mLを加えた後、ろ過した。残渣を酢酸エチル20mLで洗浄することにより、N−(2,6−ビス(ビス(3,5−ジメチルフェニル)メチル)―4−メチルフェニル)―N−(2,5−ジフルオロフェニル)オキサルアミド2.17gを得た(白色固体、3.0mmol、収率60%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ9.43(1H,s),8.10(1H,ddd,J=3.3,6.4,9.8Hz),7.81(1H,s),7.11(1H,ddd,J=4.8,9.2,10.0Hz),6.82(5H,brs),6.62(10H,brs),5.33(2H,s),2.20(24H,s),2.19(3H,s);19F−NMR(CDCl,376MHz)δ−115.8(1F,d,J=15.4Hz),−135.4(1F,d,J=15.4Hz).
参考例−46
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、還流管を取り付けた反応容器に、N−(2,6−ビス(ビス(3,5−ジメチルフェニル)メチル)―4−メチルフェニル)―N−(2,5−ジフルオロフェニル)オキサルアミド1.98g(2.7mmol)およびボラン−テトラヒドロフラン溶液20mL(1.0M、20mmol)を加えた。反応容器を80℃に加熱し、16時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を室温まで冷却し、メタノール15mL及び濃塩酸2mLを加えた。この反応溶液から溶媒を減圧留去した後、残渣にオルトギ酸エチル60mLを加え、160℃で2時間攪拌した。反応終了後、反応混合物から有機溶媒を留去し、得られた残渣をクロロホルムと酢酸エチルから再結晶することにより、1−(2,6−ビス(ビス(3,5−ジメチルフェニル)メチル)―4−メチルフェニル)−3−(2,5−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド930mgを得た(白色固体、1.23mmol、収率46%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ7.08−6.89(5H,m),6.69(4H,brs),6.68(4H,brs),6.62(4H,brs),6.25(1H,d,J=1.7Hz),5.39(2H,s),4.95−4.84(4H,m),2.26(12H,s),2.24(3H,s),2.04(12H,s);19F−NMR(CDCl,376MHz)δ−113.3(1F,d,J=16.6Hz),−126.1(1F,d,J=16.5Hz).
実施例−26
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に、酢酸パラジウム190mg(0.85mmol)、1−(2,6−ビス(ビス(3,5−ジメチルフェニル)メチル)―4−メチルフェニル)−3−(2,5−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド767mg(1.02mmol)、酢酸ナトリウム17.8mg(0.217mmol)および1,4−ジオキサン40mLを加えた。反応容器を100℃に加熱し、2時間攪拌した。溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)を用いて精製し、次いでジクロロメタンとメタノールから再結晶することでジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ビス(ビス(3,5−ジメチルフェニル)メチル)―4−メチルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3,6−ジフルオロフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)461mgを得た(白色固体、0.269mmol、収率63%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ7.04(8H,s),6.74(4H,s),6.63−6.54(18H,m),6.08−6.03(2H,m),5.92(4H,s),3.32−3.26(4H,m),2.26−2.22(4H,m),2.14(6H,s),2.10(24H,s),2.09(24H,s);19F−NMR(CDCl,376MHz)δ−103.1(2F,d,J=19.0Hz),−142.6(2F,d,J=19.0Hz).
参考例−47
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器にp−トルイジン2.01g(18.8mmol)、ビス(4−フルオロフェニル)メタノール8.38g(38.1mmol)、塩化亜鉛1.36g(10.0mmol)、濃塩酸3mLを加えて密閉した。反応容器を160℃に加熱し、2時間攪拌した。反応容器を室温まで冷却した後、クロロホルム300mLを加え、有機層を水100mLで3回、飽和食塩水100mLで順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムおよび溶媒を留去し、残渣をクロロホルム、酢酸エチルとヘキサンら再結晶することにより、2,6−ビス(ビス(4−フルオロフェニル)メチル)−4−メチルアニリン7.26gを得た(白色固体、14.2mmol、収率75%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ7.04−6.96(16H,s),6.33(2H,s),5.39(2H,s),3.23(2H,s),2.03(3H,s);19F−NMR(CDCl,376MHz)δ−115.9(4F,s).
参考例−48
Figure 2015168640
反応容器に2−オキソ−2−((2−(フェニルチオ)フェニル)アミノ)酢酸1.91g(7.0mmol)、ジクロロメタン35mL、塩化オキサリル0.99g(7.8mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド0.05mLを加え、室温で16時間攪拌した。溶媒を留去した後、2,6−ビス(ビス(4−フルオロフェニル)メチル)−4−メチルアニリン2.57g(5.0mmol)、炭酸カリウム900mg(6.5mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド10mLを加え、室温で18時間攪拌した。酢酸エチル50mL、水100mLを加えた後、ろ過した。残渣を酢酸エチル20mLで洗浄することにより、N−(2,6−ビス(ビス(4−フルオロフェニル)メチル)―4−メチルフェニル)―N−(2−(フェニルチオ)フェニル)オキサルアミド2.75gを得た(白色固体、3.6mmol、収率72%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ10.22(1H,s),8.34(1H,dd,J=1.2,8.2Hz),8.07(1H,s),7.68(1H,dd,1.5,7.7Hz),7.46(1H,ddd,1.4,7.8,7.8Hz),7.23−7.04(6H,m),6.96−6.89(16H,m),6.57(2H,s),5.39(2H,s),2.17(3H,s);19F−NMR(CDCl,376MHz)δ−115.9(4F,s).
参考例−49
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、還流管を取り付けた反応容器に、N−(2,6−ビス(ビス(4−フルオロフェニル)メチル)―4−メチルフェニル)―N−(2−(フェニルチオ)フェニル)オキサルアミド2.30g(3.0mmol)およびボラン−テトラヒドロフラン溶液20mL(1.0M、20mmol)を加えた。反応容器を80℃に加熱し、16時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を室温まで冷却し、メタノール15mL及び濃塩酸2mLを加えた。この反応溶液から溶媒を減圧留去した後、残渣にオルトギ酸エチル60mLを加え、160℃で2時間攪拌した。反応終了後、反応混合物から有機溶媒を留去し、得られた残渣をクロロホルムと酢酸エチルから再結晶することにより、1−(2,6−ビス(ビス(4−フルオロフェニル)メチル)―4−メチルフェニル)−3−(2−(フェニルチオ)フェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド1.04gを得た(白色固体、1.32mmol、収率44%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ7.99−7.89(2H,m),7.51−7.29(6H,m),7.28−6.88(18H,m),6.69(2H,s),6.06(2H,s),4.68−4.63(2H,m),3.98−3.93(2H,m),2.20(3H,s);19F−NMR(CDCl,376MHz)δ−114.6(2F,s),−114.9(2F,s).
実施例−27
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に、酢酸パラジウム227.6mg(1.02mmol)、1−(2,6−ビス(ビス(4−フルオロフェニル)メチル)―4−メチルフェニル)−3−(2−(フェニルチオ)フェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド592mg(0.75mmol)、炭酸カリウム13.8mg(0.10mmol)および1,4−ジオキサン40mLを加えた。反応容器を100℃に加熱し、2時間攪拌した。溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)を用いて精製し、次いでジクロロメタンとメタノールから再結晶することでジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ビス(ビス(4−フルオロフェニル)メチル)―4−メチルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3−(フェニルチオ)フェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)130mgを得た(暗黄色固体、0.073mmol、収率19%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ7.29−7.10(16H,m),7.00−6.89(14H,m),6.74−6.48(22H,m),5.87(4H,s),3.84−3.79(4H,m),2.22(6H,s),2.15−2.09(4H,m);19F−NMR(CDCl,376MHz)δ−116.0(4F,s),−117.4(4F,s).
参考例−50
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に2−クロロ−N−フェニルプロパナミド2.20g(12.0mmol)、ヨウ化カリウム1.66g(10.0mmol)、臭化カリウム580mg(4.87mmol)、炭酸カリウム1.96g(13.6mmol)、N,N−ジメチルホルムアミド10mL及び2,6−ジイソプロピルアニリン6.38g(36.0mmol)を加えた。反応容器を80℃に加熱し、12時間攪拌した。反応容器を室温まで冷却した後、酢酸エチル150mLを加え、有機層を水50mL、飽和食塩水50mLで順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムおよび溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:0〜8:2)で精製することにより、2−((2,6−ジイソプロフェニル)アミノ)−N−フェニルプロパナミド2.70gを得た(白色固体、8.70mmol、収率73%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ9.81(1H,s),7.63−7.60(2H,m),7.38−7.34(2H,m),7.16−7.08(4H,m),3.65−3.58(1H,m),3.41(1H,d,J=8.8Hz),3.18(2H,sept,J=6.8Hz),1.49(3H,d,J=7.0Hz),1.28(6H,d,J=6.8Hz),1.23(6H,d,J=6.8Hz).
参考例−51
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、還流管を取り付けた反応容器に、2−((2,6−ジイソプロフェニル)アミノ)−N−フェニルプロパナミド1.62g(5.00mmol)およびボラン−テトラヒドロフラン溶液20mL(1.0M、20mmol)を加えた。反応容器を80℃に加熱し、16時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を室温まで冷却し、メタノール15mL及び濃塩酸3mLを加えた。この反応溶液から溶媒を減圧留去した後、残渣にオルトギ酸エチル30mLを加え、165℃で1時間攪拌した。反応終了後、反応混合物から有機溶媒を留去し、得られた残渣をクロロホルムと酢酸エチルから再結晶することにより、1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−3−フェニル−4−メチル−5−ヒドロイミダゾリニウムクロリド1.40gを得た(白色固体、3.92mmol、収率78%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ10.7(1H,s),7.79(2H,d,J=7.8Hz),7.53−7.46(m,3H),7.37−7.29(m,3H),5.11(1H,dd,J=11.2,11.2Hz),4.94−4.84(1H,m),4.24(1H,dd,J=10.4,10.4Hz),3.08−2.91(2H,m),1.48(3H,d,J=6.6Hz),1.38(6H,dd,J=6.5,6.5Hz),1.31(6H,J=2.0,6.8Hz).
実施例−28
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に、酢酸パラジウム450mg(2.00mmol)、1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−3−フェニル−4−メチル−5−ヒドロイミダゾリニウムクロリド857mg(2.40mmol)、酢酸ナトリウム34.3mg(0.42mmol)およびジオキサン40mLを加えた。反応容器を100℃に加熱し、1時間攪拌した。溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)を用いて精製し、次いでジクロロメタンとメタノールから再結晶することでジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−4−メチルイミダゾリン−2−イリデン]−フェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)719mgを得た(橙色固体、0.78mmol、収率78%)。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ7.40(1H,dd,J=7.7,7.7Hz),7.17−7.13(2H,m),6.92(1H,ddd,J=0.7,7.5,7.5Hz),6.84(1H,d,J=7.5Hz),6.60(1H,dd,J=7.2Hz),6.36(1H,d,J=7.5Hz),4.37−4.25(1H,m),4.10(1H,dd,J=10.2,10.2Hz),3.41(1H,dd,J=10.2,10.2Hz),3.03−2.77(2H,m),1.39−1.10(15H,m).
反応例−1
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に、ベンゾフェノン91.1mg(0.500mmol)、5,5−ジメチル−2−フェニル―1,3,2−ジオキサボリナン190mg(1.00mmol)、ジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3,5−ジフルオロフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)24.2mg(0.0250mmol)、炭酸カリウム207mg(1.50mmol)およびトルエン1mLを加えた。反応容器を120℃に加熱し、18時間攪拌した。反応容器を室温まで冷却した後、飽和塩化アンモニウム水溶液1mL、酢酸エチル8mLを加えた後、ガスクロマトグラフィーを用いて分析することにより、トリフェニルメタノールの生成を確認した(GC収率83%)。反応溶液の有機相を分離した後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=20:0〜19:1)を用いて精製することにより、トリフェニルメタノール105mg(白色固体、収率80%)を得た。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ7.33−7.24(m,15H),2.80(s,1H).
反応例−2
ジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3,5−ジフルオロフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)に替えてジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−フェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)22.4mg(0・0250mmol)を用いた以外は全て実施例−26と同じ操作を行い、ガスクロマトグラフィーを用いて分析することにより、目的物の生成を確認した(GC収率61%)。
反応例−3
ジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3,5−ジフルオロフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)に替えてジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3−ブロモフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)26.3mg(0・0250mmol)を用いた以外は全て実施例−26と同じ操作を行い、ガスクロマトグラフィーを用いて分析することにより、目的物の生成を確認した(GC収率43%)。
反応例−4
ジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3,5−ジフルオロフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)に替えてジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3−イソプロピルフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)24.5mg(0・0250mmol)を用いた以外は全て実施例−26と同じ操作を行い、ガスクロマトグラフィーを用いて分析することにより、目的物の生成を確認した(GC収率65%)。
反応例−5
ジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3,5−ジフルオロフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)に替えてジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3−(フェニルチオ)−κC,C’}ジパラジウム(II)27.8mg(0・0250mmol)を用いた以外は全て実施例−26と同じ操作を行い、ガスクロマトグラフィーを用いて分析することにより、目的物の生成を確認した(GC収率97%)。
反応例−6
ジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3,5−ジフルオロフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)に替えてジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−4,5−ジメチルイミダゾール−2−イリデン]−5−メトキシフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)25.2mg(0・0250mmol)を用いた以外は全て実施例−26と同じ操作を行い、ガスクロマトグラフィーを用いて分析することにより、目的物の生成を確認した(GC収率48%)。
反応例−7
ジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3,5−ジフルオロフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)に替えてジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3,6−ジフルオロフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)24.2mg(0.0250mmol)を用いた以外は全て実施例−26と同じ操作を行い、ガスクロマトグラフィーを用いて分析することにより、目的物の生成を確認した(GC収率75%)。
反応例−8
ジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3,5−ジフルオロフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)に替えてジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−5−クロロフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)24.1mg(0.0250mmol)を用いた以外は全て実施例−26と同じ操作を行い、ガスクロマトグラフィーを用いて分析することにより、目的物の生成を確認した(GC収率48%)。
反応例−9
ジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3,5−ジフルオロフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)に替えてジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−5−(メチルチオ)フェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)24.7mg(0.0250mmol)を用いた以外は全て実施例−26と同じ操作を行い、ガスクロマトグラフィーを用いて分析することにより、目的物の生成を確認した(GC収率58%)。
反応例−10
ジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3,5−ジフルオロフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)に替えてジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3−(フェノキシ)−κC,C’}ジパラジウム(II)27.0mg(0・0250mmol)を用いた以外は全て実施例−26と同じ操作を行い、ガスクロマトグラフィーを用いて分析することにより、目的物の生成を確認した(GC収率89%)。
反応例−11
ジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3,5−ジフルオロフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)に替えてジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3−(フェニル)フェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)27.0mg(0・0250mmol)を用いた以外は全て実施例−26と同じ操作を行い、ガスクロマトグラフィーを用いて分析することにより、目的物の生成を確認した(GC収率79%)。
反応例−12
ジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3,5−ジフルオロフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)に替えてジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3−(フェニルスルホニル)−κC,C’}ジパラジウム(II)29.4mg(0・0250mmol)を用いた以外は全て実施例−26と同じ操作を行い、ガスクロマトグラフィーを用いて分析することにより、目的物の生成を確認した(GC収率96%)。
反応例−13
ジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3,5−ジフルオロフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)に替えてジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジエチルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3−(トリフルオロメチル)−κC,C’}ジパラジウム(II)24.4mg(0・0250mmol)を用いた以外は全て実施例−26と同じ操作を行い、ガスクロマトグラフィーを用いて分析することにより、目的物の生成を確認した(GC収率57%)。
反応例−14
ジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3,5−ジフルオロフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)に替えてジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3−(トリフルオロメチル)−κC,C’}ジパラジウム(II)25.8mg(0・0250mmol)を用いた以外は全て実施例−26と同じ操作を行い、ガスクロマトグラフィーを用いて分析することにより、目的物の生成を確認した(GC収率99%)。
反応例−15
ジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3,5−ジフルオロフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)に替えてジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−5−メチル−κC,C’}ジパラジウム(II)23.1mg(0・0250mmol)を用いた以外は全て実施例−26と同じ操作を行い、ガスクロマトグラフィーを用いて分析することにより、目的物の生成を確認した(GC収率55%)。
反応例−16
ジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3,5−ジフルオロフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)に替えてジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3,4−ジメトキシ−κC,C’}ジパラジウム(II)25.4mg(0・0250mmol)を用いた以外は全て実施例−26と同じ操作を行い、ガスクロマトグラフィーを用いて分析することにより、目的物の生成を確認した(GC収率76%)。
反応例−17
ジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3,5−ジフルオロフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)に替えてジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジベンズヒドリル−4−メトキシフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−フェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)36.3mg(0・0250mmol)を用いた以外は全て実施例−26と同じ操作を行い、ガスクロマトグラフィーを用いて分析することにより、目的物の生成を確認した(GC収率87%)。
反応例−18
ジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3,5−ジフルオロフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)に替えてジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジベンズヒドリル−4−メチルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−フェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)35.5mg(0・0250mmol)を用いた以外は全て実施例−26と同じ操作を行い、ガスクロマトグラフィーを用いて分析することにより、目的物の生成を確認した(GC収率98%)。
反応例−19
ジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3,5−ジフルオロフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)に替えてビス(μ−ピバレート−κO,O’)ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−フェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)25.7mg(0・0250mmol)を用いた以外は全て実施例−26と同じ操作を行い、ガスクロマトグラフィーを用いて分析することにより、目的物の生成を確認した(GC収率49%)。
反応例−20
ジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3,5−ジフルオロフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)に替えてジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−フェニル−κC,C’}ジプラチナム(II)29.6mg(0・0250mmol)を用いた以外は全て実施例−26と同じ操作を行い、ガスクロマトグラフィーを用いて分析することにより、目的物の生成を確認した(GC収率18%)。
反応例−21
ジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3,5−ジフルオロフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)に替えてジ−μ−ブロモ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3,4−ジメチルフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)26.0mg(0・0250mmol)を用いた以外は全て実施例−26と同じ操作を行い、ガスクロマトグラフィーを用いて分析することにより、目的物の生成を確認した(GC収率68%)。
反応例−22
ジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3,5−ジフルオロフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)に替えてジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ビス(ビス(3,5−ジメチルフェニル)メチル)―4−メチルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3,6−ジフルオロフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)42.9mg(0・0250mmol)を用いた以外は全て実施例−26と同じ操作を行い、ガスクロマトグラフィーを用いて分析することにより、目的物の生成を確認した(GC収率92%)。
反応例−23
ジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3,5−ジフルオロフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)に替えてジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ビス(ビス(4−フルオロフェニル)メチル)―4−メチルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3−(フェニルチオ)フェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)44.5mg(0・0250mmol)を用いた以外は全て実施例−26と同じ操作を行い、ガスクロマトグラフィーを用いて分析することにより、目的物の生成を確認した(GC収率97%)。
反応例−24
ジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3,5−ジフルオロフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)に替えてジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−4−メチルイミダゾリン−2−イリデン]−フェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)23.1mg(0・0250mmol)を用いた以外は全て実施例−26と同じ操作を行い、ガスクロマトグラフィーを用いて分析することにより、目的物の生成を確認した(GC収率55%)。
反応例−25
Figure 2015168640
アルゴン雰囲気下、反応容器に、(4−メトキシフェニル)(フェニル)メタノン106mg(0.500mmol)、5,5−ジメチル−2−(4−メトキシフェニル)―1,3,2−ジオキサボリナン220mg(1.00mmol)、ジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3−(フェニルチオ)−κC,C’}ジパラジウム(II)27.8mg(0・0250mmol)、炭酸カリウム207mg(1.50mmol)およびトルエン1mLを加えた。反応容器を120℃に加熱し、12時間攪拌した。反応容器を室温まで冷却した後、反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=20:0〜17:3)を用いて精製することにより、ビス(4−メトキシフェニル)(フェニル)メタノール121mg(淡黄色液体、収率75%)を得た。
H−NMR(CDCl,400MHz)δ7.33−7.24(m,5H),7.19−7.15(m,4H),6.85−6.81(m,4H),3.80(s,3H),2.69(s,1H).
比較例−1
ジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3,5−ジフルオロフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)に替えてπ−アリルパラジウムクロリドダイマー9.0mg(0.025mmol)と1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−3−フェニル−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド17.1mg(0.050mmol)を用いた以外は全て実施例−26と同じ操作を行い、ガスクロマトグラフィーを用いて分析することにより、目的物の生成を確認した(GC収率5%)。
比較例−2
ジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3,5−ジフルオロフェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)に替えてπ−アリルパラジウムクロリドダイマー9.0mg(0.025mmol)と1−(2−ブロモフェニル)−3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド21.1mg(0.050mmol)を用いた以外は全て実施例−26と同じ操作を行い、ガスクロマトグラフィーを用いて分析することにより、目的物の生成を確認した(GC収率5%)。
比較例−3
ジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3,5−ジフルオロフェニル−κ2C,C’}ジパラジウム(II)に替えてπ−アリルパラジウムクロリドダイマー9.0mg(0.025mmol)と1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−3−(2−イソプロピルフェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド19.3mg(0.050mmol)を用いた以外は全て実施例−26と同じ操作を行い、ガスクロマトグラフィーを用いて分析することにより、目的物の生成を確認した(GC収率4%)。
比較例−4
ジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−3,5−ジフルオロフェニル−κ2C,C’}ジパラジウム(II)に替えてπ−アリルパラジウムクロリドダイマー9.0mg(0.025mmol)と1−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−3−(2−(フェニルチオ)フェニル)−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロリド22.6mg(0.050mmol)を用いた以外は全て実施例−26と同じ操作を行い、ガスクロマトグラフィーを用いて分析することにより、目的物の生成を確認した(GC収率3%)。
実施例1における、ジ−μ−クロロ−ビス{2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾリン−2−イリデン]−フェニル−κC,C’}ジパラジウム(II)の単結晶のX線構造解析結果を示すORTEP図である。

Claims (10)

  1. 一般式(1)
    Figure 2015168640

    (式中、Rは同一または相異なって水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基、3,5−ジメチルフェニル基または4−フルオロフェニル基を示す。Rは水素原子、炭素数1〜4のアルキル基または炭素数1〜4のアルコキシ基を示す。Rは水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4のアルキルチオ基、炭素数1〜4のハロアルキル基、フェニル基、フェノキシ基、フェニルチオ基、フェニルスルホニル基またはハロゲン原子を示す。nは1から4の整数を示し、nが2から4の時、複数のRは同一または相異なっていてもよい。Zは1つまたは同一もしくは異なる2つの炭素数1から4のアルキル基で置換されていてもよいエチレン基;または1つまたは同一もしくは異なる2つの炭素数1から4のアルキル基で置換されていてもよいビニレン基を示す。Mはパラジウム原子または白金原子を示す。Mがパラジウム原子の時、Xは同一または相異なってハロゲン原子または一般式(2)
    Figure 2015168640

    (式中、Rは炭素数1から8のアルキル基を示す。破線は共鳴構造を示す。)で表される二つの酸素原子が異なるパラジウム原子と結合を形成するアルキルカルボキシラート基を示す。Mが白金原子の時、Xは同一または相異なるハロゲン原子を示す。)で表される有機金属錯体。
  2. 一般式(3)
    Figure 2015168640

    (式中、Rは同一または相異なって水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基、3,5−ジメチルフェニル基または4−フルオロフェニル基を示す。Rは水素原子、炭素数1〜4のアルキル基または炭素数1〜4のアルコキシ基を示す。Rは水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4のアルキルチオ基、炭素数1〜4のハロアルキル基、フェニル基、フェノキシ基、フェニルチオ基、フェニルスルホニル基またはハロゲン原子を示す。nは1から4の整数を示し、nが2から4の時、複数のRは同一または相異なっていてもよい。Zは1つまたは同一もしくは異なる2つの炭素数1から4のアルキル基で置換されていてもよいエチレン基;または1つまたは同一もしくは異なる2つの炭素数1から4のアルキル基で置換されていてもよいビニレン基を示す。Xはハロゲン原子を示す。)で表される有機塩と一般式(4)
    Figure 2015168640

    (式中、Mはパラジウム原子または白金原子を示す。Xはハロゲン原子を示す。Xは炭素数2〜5のアシロキシ基を示す。pは0または2を示す。pが2のとき、Xは同一または相異なっていても良い。pが0のとき、Xは同一または相異なっていても良い。Lは炭素数2〜9の脂肪族ニトリルを示す。qは0または2を示す。qが2のとき、Lは同一または相異なっていても良い。Lは炭素数4〜12の環状ジエンを示す。rは0または1を示す。q+rは0から2の整数を示す。)で表される2価の金属化合物を、塩基の存在下で反応させることを特徴とする、一般式(1a)
    Figure 2015168640

    (式中、R、R、R、n、Z、M、Xは前記と同じ内容を示す。)で表される有機金属錯体および/または一般式(1b)
    Figure 2015168640

    (式中、R、R、R、n、Z,M、X、Xは前記と同じ内容を示す。)で表される有機金属錯体および/または一般式(1c)
    Figure 2015168640

    (式中、R、R、R、n、Z,M、Xは前記と同じ内容を示す。)で表される有機金属錯体の製造方法。
  3. がXである請求項2に記載の製造方法。
  4. 塩基が、アルカリ金属塩、炭素数3から12のトリアルキルアミンである請求項2から3のいずれかに記載の製造方法。
  5. 一般式(4)で表される2価の金属化合物が酢酸パラジウム、塩化パラジウム、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム、ジクロロ(1,5−シクロオクタジエン)パラジウム、塩化白金、ジクロロビス(ピバロニトリル)白金である請求項2から4のいずれかに記載の製造方法。
  6. 一般式(3)
    Figure 2015168640

    (式中、Rは同一または相異なって水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基、3,5−ジメチルフェニル基または4−フルオロフェニル基を示す。Rは水素原子、炭素数1〜4のアルキル基または炭素数1〜4のアルコキシ基を示す。Rは水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4のアルキルチオ基、炭素数1〜4のハロアルキル基、フェニル基、フェノキシ基、フェニルチオ基、フェニルスルホニル基またはハロゲン原子を示す。nは1から4の整数を示し、nが2から4の時、複数のRは同一または相異なっていてもよい。Zは1つまたは同一もしくは異なる2つの炭素数1から4のアルキル基で置換されていてもよいエチレン基;または1つまたは同一もしくは異なる2つの炭素数1から4のアルキル基で置換されていてもよいビニレン基を示す。Xはハロゲン原子を示す。)で表される有機塩と一般式(5)
    Figure 2015168640

    (式中、Xは炭素数2〜5のアシロキシ基を示す。)で表される2価のパラジウム合物と反応させることを特徴とする、一般式(1d)
    Figure 2015168640

    (式中、R、R、R、n、Z、Xは前記と同じ内容を示す。)で表される有機金属錯体の製造方法。
  7. がアセトキシ基である請求項6に記載の製造方法。
  8. 一般式(1d)
    Figure 2015168640

    (式中、Rは同一または相異なって水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基、3,5−ジメチルフェニル基または4−フルオロフェニル基を示す。Rは水素原子、炭素数1〜4のアルキル基または炭素数1〜4のアルコキシ基を示す。Rは水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4のアルキルチオ基、炭素数1〜4のハロアルキル基、フェニル基、フェノキシ基、フェニルチオ基、フェニルスルホニル基またはハロゲン原子を示す。nは1から4の整数を示し、nが2から4の時、複数のRは同一または相異なっていてもよい。Zは1つまたは同一もしくは異なる2つの炭素数1から4のアルキル基で置換されていてもよいエチレン基;または1つまたは同一もしくは異なる2つの炭素数1から4のアルキル基で置換されていてもよいビニレン基を示す。Xは同一または相異なるハロゲン原子を示す。)で表される有機金属錯体に、一般式(6)
    Figure 2015168640

    (式中、Qは一般式(7)
    Figure 2015168640

    (式中、Rは炭素数1から8のアルキル基を示す。)で表されるアシロキシ基を示す。)で表される銀化合物を反応させる、一般式(1e)
    Figure 2015168640

    (式中、R、R、R、n、Zは前記と同じ内容を示す。Xは一般式(2)
    Figure 2015168640

    (式中、Rは前記と同じ内容を示す。破線は共鳴構造を示す。)で表される二つの酸素原子が異なるパラジウム原子と結合を形成するアルキルカルボキシラート基を示す。)で表される有機金属錯体の製造方法。
  9. がメチル基またtert−ブチル基である請求項8に記載の製造方法。
  10. 無機塩基の存在下、一般式(8)
    Figure 2015168640

    (式中、Arは同一または相異なって炭素数1〜4のアルコキシ基で置換されていてもよいフェニル基を示す。)で表されるジアリールケトンと一般式(9)
    Figure 2015168640

    (式中、Arは炭素数1〜4のアルコキシ基で置換されていてもよいフェニル基を示す。)で表されるアリールホウ素化合物から一般式(10)
    Figure 2015168640

    (式中、Ar、Arは前記と同じ内容を示す。)で表される第三級アルコールを製造する方法において使用することを特徴とする、一般式(1)
    Figure 2015168640

    (式中、Rは同一または相異なって水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基、3,5−ジメチルフェニル基または4−フルオロフェニル基を示す。Rは水素原子、炭素数1〜4のアルキル基または炭素数1〜4のアルコキシ基を示す。Rは水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4のアルキルチオ基、炭素数1〜4のハロアルキル基、フェニル基、フェノキシ基、フェニルチオ基、フェニルスルホニル基またはハロゲン原子を示す。nは1から4の整数を示し、nが2から4の時、複数のRは同一または相異なっていてもよい。Zは1つまたは同一もしくは異なる2つの炭素数1から4のアルキル基で置換されていてもよいエチレン基;または1つまたは同一もしくは異なる2つの炭素数1から4のアルキル基で置換されていてもよいビニレン基を示す。Mはパラジウム原子または白金原子を示す。Mがパラジウム原子の時、Xは同一または相異なってハロゲン原子または一般式(2)
    Figure 2015168640

    (式中、Rは炭素数1から8のアルキル基を示す。破線は共鳴構造を示す。)で表される二つの酸素原子が異なるパラジウム原子と結合を形成するアルキルカルボキシラート基を示す。Mが白金原子の時、Xは同一または相異なるハロゲン原子を示す。)で表される第三級アルコール製造用触媒。
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