JP2017025014A - ベンゾオキサゾール化合物の製造方法 - Google Patents

ベンゾオキサゾール化合物の製造方法 Download PDF

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Koju Hagitani
弘寿 萩谷
朋彦 乾
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朋彦 乾
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Abstract

【課題】式(1)で表されるベンゾオキサゾール化合物の新たな製造方法の提供。(Rは鎖式炭化水素基;nは0〜3;Xはハロゲン原子、−SR1又は−S(O)2R1;R1は鎖式炭化水素基等)【解決手段】式(2)と式(3)とで表される化合物を酸化剤の存在下で反応させる。【選択図】なし

Description

本発明は、ベンゾオキサゾール化合物の製造方法に関する。
特許文献1には、有害生物に対して防除効力を有する化合物が記載されており、その製造方法として、2−ホルミル−3−エチルスルホニルピリジンや2−カルボキシ−3−エチルスルホニルピリジン等と、2−アミノフェノール等とを反応させる方法が記載されている。
国際公開第2013/085339号
式(1)
Figure 2017025014
(式中、Rはハロゲン原子を有していてもよい炭素数1〜6の鎖式炭化水素基を表し、nは0、1、2または3を表し、Xはハロゲン原子、−SR1または−S(O)21を表し、R1はハロゲン原子を有していてもよい炭素数1〜6の鎖式炭化水素基またはハロゲン原子を有していてもよい炭素数3〜6の脂環式炭化水素基を表す。)
で表される化合物の新たな製造方法を提供することである。
本発明は、以下のとおりである。
[1] 式(2)
Figure 2017025014
(式中、Rはハロゲン原子を有していてもよい炭素数1〜6の鎖式炭化水素基を表し、nは0、1、2または3を表し、Xはハロゲン原子、−SR1または−S(O)21を表し、R1はハロゲン原子を有していてもよい炭素数1〜6の鎖式炭化水素基またはハロゲン原子を有していてもよい炭素数3〜6の脂環式炭化水素基を表す。)
で表される化合物(以下、化合物(2)とも記す)と式(3)
Figure 2017025014
(式中、Aは窒素原子またはCHを表し、R2はハロゲン原子を有していてもよい炭素数1〜6の鎖式炭化水素基またはハロゲン原子を有していてもよい炭素数3〜6の脂環式炭化水素基を表し、mは0、1または2を表す。)
で表される化合物(以下、化合物(3)とも記す)とを酸化剤の存在下で反応させることにより、式(1)
Figure 2017025014
(式中、R、X、A、R2及びn、mは、前記と同じ意味を表す。)
で表されるベンゾオキサゾール化合物を得る工程を含む、式(1)で表されるベンゾオキサゾール化合物(以下、化合物(1)とも記す)の製造方法。
[2] 式(4)
Figure 2017025014
(式中、Rはハロゲン原子を有していてもよい炭素数1〜6の鎖式炭化水素基を表し、nは0、1、2または3を表し、X1はハロゲン原子を表す。)
で表される化合物(以下、化合物(4)とも記す)と、塩基とを反応させたのち、得られた化合物とホルミル化剤とを反応させることにより、式(2−1)
Figure 2017025014
(式中、X1、Rおよびnは、前記と同じ意味を表す。)
で表される化合物(以下、化合物(2−1)とも記す)を得る工程:及び
式(2−1)で表される化合物と式(3)
Figure 2017025014
(式中、Aは窒素原子またはCHを表し、R2はハロゲン原子を有していてもよい炭素数1〜6の鎖式炭化水素基またはハロゲン原子を有していてもよい炭素数3〜6の脂環式炭化水素基を表し、mは0、1または2を表す。)
で表される化合物とを、酸化剤の存在下で反応させることにより、式(1−1)
Figure 2017025014
(式中、R、X1、A、R2及びn、mは、前記と同じ意味を表す。)
で表されるベンゾオキサゾール化合物を得る工程を含む、式(1−1)で表されるベンゾオキサゾール化合物の製造方法。
[3] 式(5)
Figure 2017025014
(式中、Rはハロゲン原子を有していてもよい炭素数1〜6の鎖式炭化水素基を表し、nは0、1、2または3を表す。)
で表される化合物(以下、化合物(5)とも記す)のホルミル基を保護したのち、得られた化合物と塩基とを反応させ、続いて得られた化合物と求電子剤とを反応させたのち、脱保護することにより、式(2)
Figure 2017025014
(式中、Rおよびnは前記と同じ意味を表し、Xはハロゲン原子、−SR1または−S(O)21を表し、R1はハロゲン原子を有していてもよい炭素数1〜6の鎖式炭化水素基またはハロゲン原子を有していてもよい炭素数3〜6の脂環式炭化水素基を表す。)で表される化合物を得る工程;および
式(2)で表される化合物と、式(3)
Figure 2017025014
(式中、Aは窒素原子またはCHを表し、R2はハロゲン原子を有していてもよい炭素数1〜6の鎖式炭化水素基またはハロゲン原子を有していてもよい炭素数3〜6の脂環式炭化水素基を表し、mは0、1または2を表す。)
で表される化合物とを酸化剤の存在下で反応させることにより、式(1)
Figure 2017025014
(式中、R、X、A、R2及びn、mは、前記と同じ意味を表す。)
で表される化合物を得る工程
を含む、式(1)で表されるベンゾオキサゾール化合物の製造方法。
[4] 式(2A)
Figure 2017025014
(式中、Zは、エチルチオ基、またはエチルスルホニル基を表す。)
で表される化合物。
本発明により、式(1)で表される化合物の新たな製造方法が提供される。
本発明において、ハロゲン原子はフッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を表す。
本発明において、炭素数1〜6の鎖式炭化水素基とは、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ヘキシル基等の炭素数1〜6のアルキル基;ビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、1−ヘキセニル基等の炭素数1〜6のアルケニル基;及びエチニル基、プロパルギル基、1−ペンチニル基、1−ヘキシニル基等の炭素数1〜6のアルキニル基を表す。
本発明において、ハロゲン原子を有していてもよい炭素数1〜6の鎖式炭化水素基とは、例えばメチル基、エチル基、イソプロピル基、ブチル基、tert−ブチル基、ヘキシル基、フルオロメチル基、クロロメチル基、ブロモメチル基、ヨードメチル基、ジフルオロメチル基、ジクロロメチル基、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、2−フルオロエチル基、2−クロロエチル基、2,2−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基等の、ハロゲン原子を有していてもよいC1−C6アルキル基;ビニル基、2−プロペニル基、1−メチルビニル基、2−メチル−1−プロペニル基、3−ブテニル基、1−ヘキセニル基、1,1−ジフルオロアリル基、及びペンタフルオロアリル基等の、ハロゲン原子を有していてもよいC2−C6アルケニル基;及びエチニル基、プロパルギル基、3−ブチニル基、1−ヘキシニル基、及び4,4,4−トリフルオロ−2−ブチニル基等の、ハロゲン原子を有していてもよいC2−C6アルキニル基を表す。
本発明において、炭素数3〜6の脂環式炭化水素基とは、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロヘキシル基等の炭素数3〜6のシクロアルキル基;及び1−シクロヘキセニル基、3−シクロヘキセニル基等の炭素数が3〜6のシクロアルケニル基を表す。
本発明において、ハロゲン原子を有していてもよい炭素数3〜6の脂環式炭化水素基とは、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロヘキシル基、2−フルオロシクロプロピル基、2−クロロシクロプロピル基、2−ブロモシクロプロピル基、2−ヨードシクロプロピル基、2−フルオロシクロブチル基、2−フルオロシクロヘキシル基、2,2,3,3−テトラフルオロシクロプロピル基等のハロゲン原子を有していてもよい炭素数3〜6のシクロアルキル基;及び1−シクロヘキセニル基、3−シクロヘキセニル基、2−フルオロ−1−シクロヘキセニル基、2−クロロ−1−シクロヘキセニル基、2−ブロモ−1−シクロヘキセニル基、2−ヨード−1−シクロヘキセニル基、3−フルオロ−1−シクロヘキセニル基、3−クロロ−1−シクロヘキセニル基、3−ブロモ−1−シクロヘキセニル基、3−ヨード−1−シクロヘキセニル基等のハロゲン原子を有していてもよい炭素数が3〜6のシクロアルケニル基を表す。
(製造法1)
化合物(2)と化合物(3)とを酸化剤の存在下で反応させて、化合物(1)を製造することができる。
化合物(3)は特許文献1に記載の方法によって合成することができる。
該反応は、通常溶媒中で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばメタノール、エタノール等のアルコール類、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(以下、THFと記す)、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、ベンゼン、キシレン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、アセトニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒、ピリジン、キノリン等の含窒素芳香族化合物類、酢酸等のカルボン酸類及びこれらの混合物が挙げられる。
溶媒の使用量は、化合物(3)1質量部に対して、通常1〜100質量部であり、好ましくは1〜20質量部である。
反応に用いられる酸化剤としては、例えば空気、酸素、過酸化水素、過酸化t−ブチル、塩化銅(II)、塩化鉄(III)、フェリシアン化カリウム、二酸化マンガン、四酢酸鉛、次亜塩素酸ナトリウム、ペルオキソ二硫酸カリウム、オキソン(登録商標)、ヨウ素、ベンゾキノン、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−p−ベンゾキノン、2−ヨードキシ安息香酸、及びジアセトキシヨードベンゼンが挙げられる。
該反応には、化合物(3)1モルに対して、化合物(2)が通常1〜2モルの割合、酸化剤が通常1モル〜5モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は、通常0〜200℃の範囲であり、反応時間は通常0.1〜24時間の範囲である。
該反応は加圧下で行ってもよい。
該反応は必要に応じて脱水条件下で行うか、または触媒を加えて行うこともできる。
脱水条件としては、例えば硫酸マグネシウム、硫酸ナトリウム、及びモレキュラーシーブス等の脱水剤を用いる方法や、ディーンスターク装置等を用いた共沸脱水が挙げられる。
脱水剤の使用量は、化合物(3)1質量部に対して、通常0.1〜10質量部であり、好ましくは0.1〜2質量部である。
反応に用いられる触媒としては、例えば酸化鉄(II)、酸化鉄(III)、四酸化三鉄、酸化セレン、メタバナジン酸アンモニウム等の金属酸化物;塩化鉄(II)、塩化パラジウム、塩化ニッケル、塩化コバルト等の金属塩化物が挙げられ、これらは活性炭等に担持されていてもよい。特に四酸化三鉄が担持された活性炭が好ましい。
触媒の使用量は、化合物(3)1モルに対して、通常0.01〜1モルであり、好ましくは、0.01〜0.1モルである。
該反応は必要に応じて酸および/または塩基を加えて行うこともできる。
反応に用いられる酸としては、例えば酢酸等のカルボン酸;p−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸等のスルホン酸;硫酸等が挙げられる。
反応に用いられる塩基としては、例えばピリジン、キノリン、4−ジメチルアミノピリジン等の含窒素芳香族化合物;トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン等の3級アミン化合物;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素リチウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属炭酸水素塩;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩;リン酸水素二カリウム等のアルカリ金属リン酸塩;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物が挙げられる。
酸の使用量は、化合物(3)1モルに対して、通常0.01〜1モルであり、好ましくは、0.01〜0.1モルである。
塩基の使用量は、化合物(3)1モルに対して、通常0.01〜1モルであり、好ましくは、0.01〜0.1モルである。
反応終了後は、必要に応じて触媒等を濾別した後、反応混合物を水に加えてから有機溶媒抽出し、有機層を濃縮する;反応混合物を水に加えて生じた固体を濾過により集めることにより化合物(1)を単離することができる。単離された化合物(1)は、再結晶、クロマトグラフィ−等により更に精製することもできる。
化合物(1)は、化合物(2)と化合物(3)との反応により得られる式(10)で表される化合物を単離し、その後閉環反応を行っても製造することができる。
Figure 2017025014
化合物(10)は、化合物(2)と化合物(3)とを酸化剤の非存在下で反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常溶媒中で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばメタノール、エタノール等のアルコール類、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、THF、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、ベンゼン、キシレン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、アセトニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒、ピリジン、キノリン等の含窒素芳香族化合物類、酢酸等のカルボン酸類及びこれらの混合物が挙げられる。
溶媒の使用量は、化合物(3)1質量部に対して、通常1〜100質量部であり、好ましくは1〜20質量部である。
該反応には、化合物(3)1モルに対して、化合物(2)が通常1〜2モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は、通常0〜50℃の範囲であり、反応時間は通常0.1〜24時間の範囲である。
該反応は必要に応じて脱水条件下で行うこともできる。
脱水条件としては、例えば硫酸マグネシウム、硫酸ナトリウム、及びモレキュラーシーブス等の脱水剤を用いる方法や、ディーンスターク装置等を用いた共沸脱水が挙げられる。
脱水剤の使用量は、化合物(3)1質量部に対して、通常0.1〜10質量部であり、好ましくは0.1〜2質量部である。
該反応は必要に応じて酸を加えて行うこともできる。
反応に用いられる酸としては、例えば酢酸等のカルボン酸;p−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸等のスルホン酸;硫酸等が挙げられる。
酸の使用量は、化合物(3)1モルに対して、通常0.01〜1モルであり、好ましくは、0.01〜0.1モルである。 反応終了後は、必要に応じて触媒等を濾別した後、反応混合物を濃縮する;反応混合物を水に加えてから有機溶媒抽出し、有機層を濃縮する;反応混合物を水に加えて生じた固体を濾過により集めることにより化合物(10)を単離することができる。
化合物(1)は、化合物(10)を酸化剤の存在下で閉環することにより製造することができる。
閉環反応は、通常溶媒中で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばメタノール、エタノール等のアルコール類、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(以下、THFと記す)、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、ベンゼン、キシレン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、アセトニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒、ピリジン、キノリン等の含窒素芳香族化合物類、酢酸等のカルボン酸類及びこれらの混合物が挙げられる。
溶媒の使用量は、化合物(10)1質量部に対して、通常1〜100質量部であり、好ましくは1〜20質量部である。
反応に用いられる酸化剤としては、例えば空気、酸素、過酸化水素、過酸化t−ブチル、塩化銅(II)、塩化鉄(III)、フェリシアン化カリウム、二酸化マンガン、四酢酸鉛、次亜塩素酸ナトリウム、ペルオキソ二硫酸カリウム、オキソン(登録商標)、ヨウ素、ベンゾキノン、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−p−ベンゾキノン、2−ヨードキシ安息香酸、及びジアセトキシヨードベンゼンが挙げられる。
該反応には、化合物(10)1モルに対して、酸化剤が通常1モル〜5モルの割合で用いられる。
該反応の反応温度は、通常0〜200℃の範囲であり、反応時間は通常0.1〜24時間の範囲である。
該反応は加圧下で行ってもよい。
該反応は必要に応じて脱水条件下で行うか、または触媒を加えて行うこともできる。
脱水条件としては、例えば硫酸マグネシウム、硫酸ナトリウム、及びモレキュラーシーブス等の脱水剤を用いる方法や、ディーンスターク装置等を用いた共沸脱水が挙げられる。
脱水剤の使用量は、化合物(10)1質量部に対して、通常0.1〜10質量部であり、好ましくは0.1〜2質量部である。
反応に用いられる触媒としては、例えば酸化鉄(II)、酸化鉄(III)、四酸化三鉄、酸化セレン、メタバナジン酸アンモニウム等の金属酸化物;塩化鉄(II)、塩化パラジウム、塩化ニッケル、塩化コバルト等の金属塩化物が挙げられ、これらは活性炭等に担持されていてもよい。特に四酸化三鉄が担持された活性炭が好ましい。
触媒の使用量は、化合物(10)1モルに対して、通常0.01〜1モルであり、好ましくは、0.01〜0.1モルである。
該反応は必要に応じて酸および/または塩基を加えて行うこともできる。
反応に用いられる酸としては、例えば酢酸等のカルボン酸;p−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸等のスルホン酸;硫酸等が挙げられる。
反応に用いられる塩基としては、例えばピリジン、キノリン、4−ジメチルアミノピリジン等の含窒素芳香族化合物;トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン等の3級アミン化合物;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素リチウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属炭酸水素塩;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩;リン酸水素二カリウム等のアルカリ金属リン酸塩;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物が挙げられる。
酸の使用量は、化合物(10)1モルに対して、通常0.01〜1モルであり、好ましくは、0.01〜0.1モルである。
塩基の使用量は、化合物(10)1モルに対して、通常0.01〜1モルであり、好ましくは、0.01〜0.1モルである。
反応終了後は、必要に応じて触媒等を濾別した後、反応混合物を水に加えてから有機溶媒抽出し、有機層を濃縮する;反応混合物を水に加えて生じた固体を濾過により集めることにより化合物(1)を単離することができる。単離された化合物(1)は、再結晶、クロマトグラフィ−等により更に精製することもできる。
(製造法2−1)
式(2)においてXがハロゲン原子である化合物(2−1)は、化合物(4)と塩基とを反応させたのち、得られた化合物とホルミル化剤とを反応させることにより製造することができる。
化合物(4)と塩基とを反応させる工程について記載する。
化合物(4)は、市販品を用いてもよいし、公知の方法により製造したものを用いてもよい。
1で表されるハロゲン原子は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子である。
該反応に用いられる塩基としては、ジイソプロピルアミドマグネシウムクロライド、2,2,6,6−テトラメチルピペリジノマグネシウムクロライド等のマグネシウムアミドが挙げられ、好ましくは2,2,6,6−テトラメチルピペリジノマグネシウムクロライドである。該反応は2種以上の塩基を組み合わせて用いてもよい。
該反応は、塩基と等モルの塩化リチウムを添加してもよい。
塩基の使用量は、化合物(4)1モルに対して、通常1〜10モルであり、好ましくは1〜5モルであり、より好ましくは1〜2モルである。
該反応は、通常、溶媒中で行われる。
溶媒としては、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素溶媒;ジクロロメタン等の含ハロゲン脂肪族炭化水素溶媒;1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、THF、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル溶媒;ピリジン、キノリン等の含窒素芳香族溶媒;ジメチルスルホキシド、スルホラン等のスルホキシド溶媒;及びこれらの混合溶媒が挙げられる。溶媒は、好ましくはエーテル溶媒である。
溶媒の使用量は、化合物(4)1質量部に対して、通常1〜100質量部であり、好ましくは1〜20質量部である。
ホルミル化剤としてはN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド等が挙げられる。
ホルミル化剤の使用量は、化合物(4)1モルに対して、通常1〜10モルであり、好ましくは1〜5モルであり、より好ましくは1〜2モルである。
該反応は、通常化合物(4)と塩基とを反応させたのち、得られた化合物とホルミル化剤とを反応させることにより行われる。
化合物(4)と塩基との反応は、化合物(4)に塩基を加えてもよいし、塩基に化合物(4)を加えてもよい。
化合物(4)と塩基との反応温度は、通常−78〜120℃であり、好ましくは−25〜25℃である。
化合物(4)と塩基との反応時間は、通常0.1〜100時間であり、好ましくは0.1〜24時間である。
化合物(4)と塩基とを反応させて得られた化合物(以下、化合物(4A)と記す)とホルミル化剤とを反応させる工程について記載する。
化合物(4A)及びホルミル化剤の反応(以下、ホルミル化反応とも記す)は、化合物(4A)にホルミル化剤を加えてもよいし、ホルミル化剤に化合物(4A)を加えてもよい。
ホルミル化反応の反応温度は、通常−78〜120℃であり、好ましくは−25〜40℃である。
ホルミル化反応の反応時間は、通常0.1〜100時間であり、好ましくは0.1〜24時間である。
ホルミル化反応の反応終了後は、反応混合物を水に加えてから有機溶媒抽出し、有機層を濃縮する;反応混合物を水に加えて生じた固体を濾過により集めることにより化合物(2−1)を単離することができる。単離された化合物(2−1)は、再結晶、クロマトグラフィ−等により更に精製することもできる。
化合物(2−1)を用いて、製造法1に記載の方法に準じて、式(1−1)で表されるベンゾオキサゾール化合物を製造することができる。
(製造法2−2)
式(2)においてXが−SR1である化合物(以下、化合物(2−2)とも記す。)は、化合物(2−1)と、式(6)で表される化合物(以下、化合物(6)とも記す。)
Figure 2017025014
(式中、Mは、アルカリ金属原子を表し、R1は前記と同じ意味を表す。)
とを反応させることにより製造することができる。
Mで表されるアルカリ金属原子としては、リチウム原子、ナトリウム原子、カリウム原子及びセシウム原子が挙げられる。
化合物(6)は、市販品を用いてもよいし、以下のように製造したものを用いてもよい。
化合物(6)は、式(7)で表される化合物(以下、化合物(7)とも記す。)
Figure 2017025014
(式中、R1は前記と同じ意味を表す。)
と塩基とを反応させることにより製造することができる。
化合物(2−2)を製造する反応は、化合物(7)と塩基とを反応させることによりあらかじめ化合物(6)を調製し、化合物(6)と化合物(2−1)とを反応させてもよいし、化合物(7)と塩基と化合物(2−1)とを混合して、化合物(2−2)を製造してもよい。
塩基としては、リチウムジイソプロピルアミド、ナトリウムジイソプロピルアミド等のアルカリ金属アミド;リチウムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジド等のアルカリ金属ジシラジド;水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩;炭酸水素ナトリウム等のアルカリ金属炭酸水素塩;リン酸ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム等のアルカリ金属リン酸塩;酢酸ナトリウム等のアルカリ金属酢酸塩;ナトリウムメトキシド、リチウムメトキシド等のアルカリ金属アルコキシドが挙げられる。該反応は2種以上の塩基を組み合わせて用いてもよい。
塩基の使用量は、化合物(7)1モルに対して、通常1〜10モルであり、好ましくは1〜5モルであり、より好ましくは1〜2モルである。
化合物(7)と塩基との反応温度は、通常−78〜120℃であり、好ましくは−20〜40℃である。
化合物(7)と塩基との反応時間は、通常0.1〜100時間であり、好ましくは0.1〜24時間である。
化合物(7)と塩基との混合は、通常、溶媒中で行われる。
溶媒としては、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素溶媒;クロロホルム、ジクロロメタン等の含ハロゲン脂肪族炭化水素溶媒;メタノール、エタノール、ブタノール等のアルコール溶媒;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル溶媒;ピリジン、キノリン等の含窒素芳香族溶媒;ジメチルスルホキシド、スルホラン等のスルホキシド溶媒;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド溶媒;及びこれらの混合溶媒が挙げられる。
溶媒の使用量は、化合物(7)1質量部に対して、通常1〜100質量部であり、好ましくは1〜20質量部である。
化合物(2−2)は、化合物(2−1)と化合物(6)とを反応させて製造される。
化合物(6)の使用量は、化合物(2−1)1モルに対して、通常1〜10モルであり、好ましくは、1〜5モルである。
化合物(2−1)と化合物(6)との反応温度は、通常−20〜120℃であり、好ましくは0〜80℃である。
化合物(2−1)と化合物(6)との反応時間は、通常0.1〜100時間であり、好ましくは0.1〜24時間である。
化合物(2−1)と化合物(6)との反応は、通常、溶媒中で行われる。
溶媒としては、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素溶媒;クロロホルム、ジクロロメタン等の含ハロゲン脂肪族炭化水素溶媒;メタノール、エタノール、ブタノール等のアルコール溶媒;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル溶媒;ピリジン、キノリン等の含窒素芳香族溶媒;ジメチルスルホキシド、スルホラン等のスルホキシド溶媒;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド溶媒;及びこれらの混合溶媒が挙げられる。
溶媒の使用量は、化合物(2−1)1質量部に対して、通常1〜100質量部であり、好ましくは1〜20質量部である。
反応終了後は、得られた反応混合物を分液、濃縮することにより、化合物(2−2)を取り出すことができる。取り出した化合物(2−2)をカラムクロマトグラフィー、再結晶、洗浄、蒸留等の精製手段により精製してもよい。
化合物(2−2)を用いて、製造法1に記載の方法に準じて、化合物(1)においてXが−SR1である化合物を製造することができる。
(製造法2−3)
式(2)においてXが−S(O)21である化合物(以下、化合物(2−3)とも記す。)は、化合物(2−1)と、式(8)で表される化合物(以下、化合物(8)とも記す。)
Figure 2017025014
(式中、記号は前記と同じ意味を表す。)
とを反応させることにより製造することができる。
化合物(8)におけるMは前記と同じ意味を表し、好ましくはナトリウム原子である。
化合物(8)は、市販品を用いてもよいし、製造したものを用いてもよい。
化合物(8)は、式(9)
Figure 2017025014
(式中、R1は前記と同じ意味を表し、Yはハロゲン原子を表す。)
で表される化合物(以下、化合物(9)とも記す。)とアルカリ金属塩基と還元剤とを反応させることにより製造することができる。
Yで表されるハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、またはヨウ素原子であり、好ましくは塩素原子である。
アルカリ金属塩基としては、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素リチウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属炭酸水素塩;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩;リン酸水素二カリウム等のアルカリ金属リン酸塩;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物が挙げられる。
アルカリ金属塩基の使用量は、化合物(9)1モルに対して、通常2〜4モルであり、好ましくは2〜3モルである。
還元剤としては、亜硫酸ナトリウム等のアルカリ金属亜硫酸塩;亜硫酸カルシウム等のアルカリ土類金属亜硫酸塩;ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属;ナトリウムアマルガム等のアルカリ金属を含む合金;マグネシウム、カルシウム等のアルカリ土類金属;亜鉛等が挙げられる。
還元剤の使用量は、化合物(9)1モルに対して、通常1〜3モルであり、好ましくは1〜2モルである。
化合物(9)とアルカリ金属塩基と還元剤との反応は、通常、溶媒中で行われる。
溶媒としては、水;メタノール、エタノール、ブタノール等のアルコール溶媒;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル溶媒;ピリジン、キノリン等の含窒素芳香族溶媒;ジメチルスルホキシド、スルホラン等のスルホキシド溶媒;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド溶媒;及びこれらの混合溶媒が挙げられ、水、又は水を含有する混合溶媒が好ましく、水がより好ましい。
溶媒の使用量は、化合物(9)1質量部に対して、通常1〜100質量部であり、好ましくは1〜20質量部である。
化合物(2−1)と化合物(8)とを反応させて、化合物(2−3)を製造する。
化合物(8)の使用量は、化合物(2−1)1モルに対して、通常1〜10モルであり、好ましくは、1〜5モルである。
化合物(2−1)と化合物(8)との反応温度は、通常−20〜120℃であり、好ましくは0〜120℃である。
化合物(2−1)と化合物(8)との反応時間は、通常0.1〜100時間であり、好ましくは0.1〜24時間である。
化合物(2−1)と化合物(8)との反応は、通常、溶媒中で行われる。
溶媒としては、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素溶媒;クロロホルム、ジクロロメタン等の含ハロゲン脂肪族炭化水素溶媒;メタノール、エタノール、ブタノール等のアルコール溶媒;アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル溶媒;ピリジン、キノリン等の含窒素芳香族溶媒;ジメチルスルホキシド、スルホラン等のスルホキシド溶媒;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド溶媒;及びこれらの混合溶媒が挙げられる。溶媒は、好ましくはスルホキシド溶媒及びアミド溶媒である。
溶媒の使用量は、化合物(2−1)1質量部に対して、通常1〜100質量部であり、好ましくは1〜20質量部である。
反応終了後、得られた反応混合物を、分液、濃縮することにより、化合物(2−3)を取り出すことができる。取り出した化合物(2−3)をカラムクロマトグラフィー、再結晶、洗浄、蒸留等の精製手段により精製してもよい。
化合物(2−3)を用いて、製造法1に記載の方法に準じて、化合物(1)においてXが−S(O)21である化合物を製造することができる。
(製造法3)
化合物(2)は、化合物(5)のホルミル基を保護(工程A)したのち、工程Aで得られた化合物を塩基とを反応(工程B)させ、続いて工程Bで得られた化合物と求電子剤とを反応(工程C)させたのち、脱保護(工程D)することにより製造することができる。
化合物(5)は、市販品を用いてもよいし、公知の方法により製造したものを用いてもよい。
(工程A)
化合物(5)のホルミル基を保護する方法としては、アセタール化およびヘミアミナールアニオン化が挙げられる。
<アセタール化>
化合物(5)、1級アルコール、酸触媒、及び脱水剤を混合することにより、化合物(5)をアセタール化することができる。
1級アルコールとしては、メタノール、エタノール等が挙げられる。2種以上の1級アルコールを組み合わせて用いてもよい。
1級アルコールの使用量は、通常、化合物(5)1質量部に対して、通常1〜100質量部であり、好ましくは1〜20質量部であり、1級アルコールは溶媒としても用いることもできる。
酸触媒としては、p−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸等のスルホン酸;硫酸等が挙げられる。
酸触媒の使用量は、化合物(5)1モルに対して、通常0.01〜1モルであり、好ましくは、0.01〜0.1モルである。
脱水剤としてはオルトギ酸トリメチル、オルトギ酸トリエチル等が挙げられる。
脱水剤の使用量は、化合物(5)1モルに対して、通常1〜10モルであり、好ましくは、1〜5モルである。
化合物(5)、1級アルコール、酸触媒、及び脱水剤の混合順序は特に制限されない。
該反応の反応温度は、通常−78℃〜溶媒の沸点であり、好ましくは0℃〜溶媒の沸点である。
該反応の反応時間は、通常0.1〜100時間であり、好ましくは0.1〜24時間である。
該反応は溶媒を用いてもよく、例えば1,4−ジオキサン、THF等のエーテル類、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、ベンゼン、キシレン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、アセトニトリル等のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒、ピリジン、キノリン等の含窒素芳香族化合物類及びこれらの混合物が挙げられる。
溶媒の使用量は、化合物(5)1質量部に対して、通常1〜100質量部であり、好ましくは1〜20質量部である。
得られた反応混合物を、例えば塩基を加えて中和した後、濃縮することにより、アセタール体を取り出すことができる。取り出したアセタール体をカラムクロマトグラフィー、再結晶、洗浄、蒸留等の精製手段により精製してもよい。
<ヘミアミナールアニオン化>
化合物(5)、及び金属アミドを混合することにより、化合物(5)をヘミアミナールアニオン化することができる。
金属アミドとしては、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムモルホリド、リチウムピペリジド、リチウムピロリジド、リチウムN−メチルピペラジド、及びリチウムN,N,N’−トリメチルエチレンジアミド等が挙げられる。好ましくはリチウムN,N,N’−トリメチルエチレンジアミドである。
金属アミドは市販品を用いてもよいし、ジイソプロピルアミン、モルホリン、ピペリジン、ピロリジン、N−メチルピペラジン、N,N,N’−トリメチルエチレンジアミン等のアミンとノルマルブチルリチウム等のアルキルリチウムとを混合することにより調製して用いてもよい。
金属アミドの使用量は、化合物(5)1モルに対して、通常1.0〜2.0モルであり、好ましくは、1.0〜1.2モルである。
該反応は、金属アミドに化合物(5)を加えてもよいし、化合物(5)に金属アミドを加えてもよいが、金属アミドに化合物(5)を加えることが好ましい。
該反応の反応温度は、通常−78〜20℃であり、好ましくは−20〜0℃である。
該反応の反応時間は、通常0.1〜100時間であり、好ましくは0.1〜24時間である。
該反応は、通常、溶媒中で行われる。
溶媒としては、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素溶媒;ジクロロメタン等の含ハロゲン脂肪族炭化水素溶媒;1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、THF、tert−ブチルメチルエーテル等のエーテル溶媒;ピリジン、キノリン等の含窒素芳香族溶媒;ジメチルスルホキシド、スルホラン等のスルホキシド溶媒;及びこれらの混合溶媒が挙げられる。溶媒は、好ましくはエーテル溶媒である。
溶媒の使用量は、化合物(5)1質量部に対して、通常1〜100質量部であり、好ましくは1〜20質量部である。
得られた反応混合物は、通常単離することなくそのまま工程Bに使用される。
(工程B)
工程Bは、工程Aで得られた化合物(以下、保護体とも記す。)と塩基とを反応させる工程である。
塩基としては、ノルマルブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム等のアルキルリチウム、フェニルリチウム等のアリールリチウムが挙げられる。好ましくはアルキルリチウムである。
塩基は、通常市販品が用いられる。
塩基の使用量は、化合物(5)1モルに対して、通常1〜5モルであり、好ましくは、1〜3モルである。
該反応は、保護体に塩基を加えてもよいし、塩基に保護体を加えてもよい。
該反応の反応温度は、通常−78〜20℃であり、好ましくは−20〜0℃である。
該反応の反応時間は、通常0.1〜100時間であり、好ましくは0.1〜24時間である。
得られた反応混合物は、通常単離することなくそのまま工程Cに使用される。
(工程C)
工程Cは、工程Bで得られた化合物と求電子剤とを反応させる工程である。
工程Bで得られた化合物はそのまま求電子剤と反応させてもよいが、カウンターカチオンを別の金属に交換したのち、求電子剤とを反応させてもよい。
別の金属としては、マグネシウム、銅、スズ、亜鉛、アルミニウム、水銀等が挙げられる。
別の金属に交換する方法としては工程Bで得られた化合物を含む反応混合物と有機金属化合物または金属ハロゲン化物とを混合する方法が挙げられる。
有機金属化合物としてはイソプロピルマグネシウムクロライド、テトラブチルスズ、ジエチル亜鉛、トリエチルアルミニウム等が挙げられる。
金属ハロゲン化物としては塩化マグネシウム、塩化銅、塩化スズ、塩化亜鉛、塩化アルミニウム、塩化水銀等が挙げられる。
求電子剤としては、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン単体;N−クロロスクシンイミド、N−ブロモスクシンイミド、N−ヨードスクシンイミド等のスクシンイミド化合物;一塩化ヨウ素、一臭化ヨウ素等のハロゲン間化合物;四塩化炭素、四臭化炭素等のハロアルカン化合物;ジメチルジスルフィド、ジエチルジスルフィド等のジスルフィド化合物;塩化メタンスルホニル、塩化エタンスルホニル等の化合物(9)が挙げられる。
求電子剤は、通常市販品が用いられる。
求電子剤の使用量は、化合物(5)1モルに対して、通常1〜10モルであり、好ましくは、1〜4モルである。
該反応は、工程Bで得られた化合物に求電子剤を加えてもよいし、求電子剤に工程Bで得られた化合物を加えてもよい。工程Bで得られた化合物に求電子剤を加えることが好ましい。
該反応の反応温度は、通常−78〜40℃であり、好ましくは−50〜30℃である。
該反応の反応時間は、通常0.1〜100時間であり、好ましくは0.1〜24時間である。 得られた反応混合物から生成物を単離してもよいが、通常単離することなくそのまま工程Dに使用される。
(工程D)
工程Dは、工程Cで得られた化合物を脱保護し、化合物(2)を製造する工程である。
脱保護としては、工程Cで得られた反応混合物に水または希酸を加えることにより行われる。
希酸としては通常、濃度0.1〜1Nの塩酸、硫酸水、リン酸水が用いられる。
該反応の反応温度は、通常0〜50℃であり、好ましくは0〜30℃である。
該反応の反応時間は、通常0.1〜100時間であり、好ましくは0.1〜24時間である。
得られた反応混合物は、例えば塩基を加えてpHを3〜4に調節した後、分液し、有機層を濃縮することにより、化合物(2)を取り出すことができる。取り出した化合物(2)をカラムクロマトグラフィー、再結晶、洗浄、蒸留等の精製手段により精製してもよい。
化合物(2)を用いて、製造法1に記載の方法に準じて、化合物(1)を製造することができる。
式(2A)で表される化合物においてZがエチルチオ基である化合物は、化合物(6)においてR1がエチル基である化合物を用いて、製造法2−2に記載の方法に準じて製造することができる。
式(2A)で表される化合物においてZがエチルスルホニル基である化合物は、化合物(8)においてR1がエチル基である化合物を用いて、製造法2−3に記載の方法に準じて製造することができる。
実施例において、「部」は特にことわりがない場合、「重量部」を表す。
実施例に記載の鉄担持活性炭とは参考例1に記載の方法で調製したものを表す。
(参考例1):<5重量%鉄担持活性炭>の調製
磁気回転子を備えた100mLフラスコに、活性炭5.0gおよび30%硝酸30gを加え、90℃で4時間加熱攪拌した。得られた混合物を室温まで冷却後、活性炭をろ過し、ろ液のpHが4以上になるまで水で洗浄した。得られた活性炭とアセトニトリル200gとを、磁気回転子を備えた500mLフラスコに加え、そこに、窒素雰囲気下でアセチルアセトン鉄(III)のアセトニトリル溶液(アセチルアセトン鉄(III)1.58gをアセトニトリル100gに混合することにより調製した溶液)を、1時間かけて滴下した。得られた混合物を2時間攪拌した。得られた反応混合物の溶媒を留去した。得られた濃縮物を、窒素気流下、300℃で5時間焼成し、鉄化合物が担持された活性炭(5重量%鉄担持活性炭)5.2gを得た。
鉄担持活性炭の鉄は、XRD(粉末X線回折法(XRD))測定より、四酸化三鉄として存在していることがわかった。
(参考例2):<3−エチルスルホニル−2−ホルミルピリジン>の合成
窒素置換した50mlフラスコに、2−ホルミル−3−クロロピリジン260mg、エタンスルフィン酸ナトリウム300mg、及びN,N−ジメチルアセトアミド2gを加え、窒素雰囲気下で、100℃で5時間撹拌した。反応終了後、反応混合物にトルエン10gを加え、水10gで1回洗浄後、分液し、トルエン層を濃縮して、350mgの濃縮物を得た。この濃縮物は、GC−MSで3−エチルスルホニル−2−ホルミルピリジンであることを確認した。M+=199。
(参考例3):<2−ホルミル−3−エチルチオピリジン>の合成
室温、窒素雰囲気下で、水素化ナトリウム(含量60%)4.3部及びN,N−ジメチルホルムアミド50部を加え、0℃まで冷却する。得られる混合物にエタンチオール6.2部及び2−ホルミル−3−クロロピリジン12.7部を加える。得られる混合物を100℃で3時間撹拌する。反応終了後、反応混合物にトルエンを加え、水で1回洗浄後、分液し、トルエン層を濃縮して、2−ホルミル−3−エチルチオピリジンを得る。
(参考例4):<4−[(トリフルオロメチル)スルフィニル]−2−[[(3−エチルスルホニル−2−ピリジル)メチレン]アミノ]フェノール>の合成
窒素置換した50mlフラスコに、4−[(トリフルオロメチル)スルフィニル]−2−アミノフェノール203mg、3−エチルスルホニル−2−ホルミルピリジン180mg、クロロベンゼン2g及び無水硫酸マグネシウム150mgを加え、窒素雰囲気下で、室温で12時間撹拌した。反応終了後、硫酸マグネシウムをろ過し、ろ上物をトルエン5gで洗浄し、ろ液と洗液とを混合して濃縮し、360mgの濃縮物を得た。この濃縮物をLC−MSにより分析し、4−[(トリフルオロメチル)スルフィニル]−2−[[(3−エチルスルホニル−2−ピリジル)メチレン]アミノ]フェノールであることを確認した。M+=406。
(参考例5):<5−[(トリフルオロメチル)スルフィニル]−2−(3−エチルスルホニル−2−ピリジル)ベンゾオキサゾール>の合成
50mlステンレス製オートクレーブに、参考例4で得た濃縮物350mg、鉄担持活性炭60mg、及びクロロベンゼン2gを加え、空気雰囲気下で0.5MPaに加圧し、そのまま120℃で8時間撹拌した。反応終了後、鉄担持活性炭をろ過し、ろ上物をトルエン5gで洗浄し、ろ液と洗液とを混合して濃縮し、350mgの濃縮物を得た。この濃縮物をLC−MSにより分析し、5−[(トリフルオロメチル)スルフィニル]−2−(3−エチルスルホニル−2−ピリジル)ベンゾオキサゾールが得られたことを確認した。M+=404。
(実施例1):<2−ホルミル−3−クロロピリジン>の合成
窒素置換した200mlフラスコに、塩化リチウム4.3gと、THF20gとを加え、攪拌しながら、室温で110mlのイソプロピルマグネシウムクロライドTHF溶液(濃度1M)を加えた。この混合液に、20℃で2,2,6,6−テトラメチルピペリジン14.3gを15分かけて滴下した。この混合液を、室温で30分間撹拌した後−20℃に冷却し、この混合液に3−クロロピリジン11.4gを15分かけて滴下した。−20℃で30分間撹拌した後、この混合液にN,N−ジメチルホルムアミド8.8gを15分かけて滴下した。−20〜−10℃で1時間撹拌した後、室温まで昇温し、さらに8時間撹拌した。
この反応液を氷水1lに加え、分液し、THF層を飽和硫酸ナトリウム水溶液50mlで1回洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、THF及びN,N−ジメチルホルムアミドを留去した。得られた濃縮液31gをGC−MSで分析し、2−ホルミル−3−クロロピリジンの生成を確認した。
この濃縮液に、飽和亜硫酸水素ナトリウム水溶液20gを加え、30分間攪拌後、トルエン50gで2回洗浄した。得られた水層に、炭酸ナトリウム5gを加え、トルエン10gで2回抽出した。得られたトルエン層を合一し、5%塩酸で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、トルエンを留去したところ、350mgの濃縮物を得た。この濃縮物をGC−MSにより分析し、2−ホルミル−3−クロロピリジンであることを確認した。
(実施例2):<5−[(トリフルオロメチル)スルフィニル]−2−(3−クロロ−2−ピリジル)ベンゾオキサゾール>の合成
50mlフラスコに、4−[(トリフルオロメチル)スルフィニル]−2−アミノフェノール(0.47mmol)(106mg)、2−ホルミル−3−クロロピリジン0.47mmol(67mg)、クロロベンゼン1g及び鉄担持活性炭20mgを加え、空気雰囲気、60℃で2時間撹拌した。反応終了後、鉄担持活性炭をろ過し、ろ液を濃縮して、180mgの濃縮物を得た。この濃縮物は、GC−MSで5−[(トリフルオロメチル)スルフィニル]−2−(3−クロロ−2−ピリジル)ベンゾオキサゾールであることを確認した。M+=346
(実施例3):<2−ホルミル−3−エチルチオピリジン>の合成
窒素置換した100mlフラスコに、N,N,N’−トリメチルエチレンジアミン1.02gと、THF19.5gとを加え、−20℃に冷却した。−20℃で攪拌しながら3.57mlのノルマルブチルリチウムヘキサン溶液(濃度2.7M)を滴下した。この混合液を、−20℃で15分間撹拌した後、−20℃で2−ピリジンカルボアルデヒド0.97gをTHF3.0gに溶解した溶液を滴下した。
この混合液を−20℃で15分間撹拌した後、−20℃で6.79mlのノルマルブチルリチウムヘキサン溶液(濃度2.7M)を滴下した。この混合液を、−20℃で3時間撹拌した後、−42℃に冷却した。
混合液を−42℃で攪拌しながら、ジエチルジスルフィド3.56gをTHF10.7gに溶解した溶液を滴下した。−42℃で1時間撹拌した後、室温まで昇温し、室温でさらに1時間撹拌した。
この反応液に1N塩酸を加え、1時間撹拌したのち、飽和重曹水を加えてpHを3.5に調整した。得られた混合液に酢酸エチルを加えて分液し、有機層を飽和食塩水で1回洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムをろ過し、ろ上物を酢酸エチルで洗浄し、ろ液と洗液とを混合して濃縮し、溶媒を留去することで、2−ホルミル−3−エチルチオピリジンを得た。
M+=167
(実施例4):<5−[(トリフルオロメチル)スルフィニル]−2−(3−エチルチオ−2−ピリジル)ベンゾオキサゾール>の合成
50mlフラスコに、4−[(トリフルオロメチル)スルフィニル]−2−アミノフェノール2.0g(8.9mmol)、2−ホルミル―3−エチルチオピリジン0.70g(4.2mmol)、クロロベンゼン10g及び鉄担持活性炭0.20gを加え、空気雰囲気、60℃で3時間撹拌した後、さらに100℃で1時間撹拌した。反応終了後、鉄担持活性炭をろ過し、ろ上物をトルエンで洗浄し、ろ液と洗液とを混合して濃縮することにより、2.56gの濃縮物を得た。この濃縮物をLC−MSにより分析し、5−[(トリフルオロメチル)スルフィニル]−2−(3−エチルチオ−2−ピリジル)ベンゾオキサゾールを含むことを確認した。
M+=372
(実施例5):<2−ホルミル−3−ヨードピリジン>の合成
窒素置換したフラスコに、N−メチルピペラジン10.0部と、THF200部とを加え、−20℃に冷却する。−20℃で攪拌しながら36.0部のノルマルブチルリチウムヘキサン溶液(濃度2.7M)を滴下する。この混合液を、−20℃で15分間撹拌後、−20℃で2−ピリジンカルボアルデヒド9.6部をTHF30部に溶解した溶液を滴下する。
この混合液を−20℃で15分間撹拌後、−20℃で68.0部のノルマルブチルリチウムヘキサン溶液(濃度2.7M)を滴下する。この混合液を、−20℃で3時間撹拌後、−42℃に冷却する。
得られた混合液を−42℃で攪拌しながら、ヨウ素73.1部をTHF220部に溶解した溶液を滴下する。−42℃で1時間撹拌後、室温まで昇温し、室温でさらに1時間撹拌する。
この混合液に1N塩酸を加え、1時間撹拌後、飽和重曹水を加えてpHを3に調整する。得られた混合液に酢酸エチルを加えて分液し、有機層を飽和食塩水で1回洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。硫酸ナトリウムをろ過し、ろ上物を酢酸エチルで洗浄し、ろ液と洗液とを混合して濃縮し、溶媒を留去することで、2−ホルミル−3−ヨードピリジンを得る。
(実施例6):<3−エチルスルホニル−2−ホルミルピリジン>の合成
室温、窒素雰囲気下で、2−ピリジンカルボアルデヒド10.0部、オルトギ酸トリエチル30.0部、カンファースルホン酸0.5部、及びメタノール200部を混合し、3時間加熱還流する。室温に冷却後、炭酸カリウム1.0部を加え、減圧濃縮する。続いてトルエン100部を加え、減圧濃縮し2−ホルミルピリジンジメチルアセタールを得る。THF200部を加え、得られる混合液を−20℃で15分間撹拌する。−20℃で68.0部のノルマルブチルリチウムヘキサン溶液(濃度2.7M)を滴下し、この混合液を−20℃で3時間撹拌する。−20℃で184.0部のイソプロピルマグネシウムクロライドTHF溶液(濃度1M)を滴下後、−42℃に冷却する。
この混合液を−42℃で攪拌しながら、塩化エタンスルホニル37.0部をTHF111部に溶解した溶液を滴下する。−42℃で1時間撹拌後、室温まで昇温し、室温でさらに1時間撹拌する。
この反応液に1N塩酸を加え、1時間撹拌後、飽和重曹水を加えてpHを4に調整する。得られる混合液に酢酸エチルを加えて分液し、有機層を飽和食塩水で1回洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。硫酸ナトリウムをろ過し、ろ上物を酢酸エチルで洗浄し、ろ液と洗液とを混合して濃縮し、溶媒を留去することで、3−エチルスルホニル−2−ホルミルピリジンを得る。
(実施例7):<5−[(トリフルオロメチル)スルホニル]−2−(3−ヨード−2−ピリジル)ベンゾオキサゾール>の合成
4−[(トリフルオロメチル)スルフィニル]−2−アミノフェノールを4−[(トリフルオロメチル)スルホニル]−2−アミノフェノールに、2−ホルミル―3−クロロピリジンを2−ホルミル―3−ヨードピリジンにかえて、実施例2に記載の方法に準じて5−[(トリフルオロメチル)スルホニル]−2−(3−ヨード−2−ピリジル)ベンゾオキサゾールを得る。
(実施例8):<5−[(トリフルオロメチル)スルホニル]−2−(3−エチルスルホニル−2−ピリジル)ベンゾオキサゾール>の合成
実施例4において、4−[(トリフルオロメチル)スルフィニル]−2−アミノフェノールを4−[(トリフルオロメチル)スルホニル]−2−アミノフェノールに、2−ホルミル―3−エチルチオピリジンを2−ホルミル―3−エチルスルホニルピリジンにかえて、実施例4に記載の方法に準じて5−[(トリフルオロメチル)スルホニル]−2−(3−エチルスルホニル−2−ピリジル)ベンゾオキサゾールを得る。
上記実施例2において、溶媒、酸化剤、触媒、酸、塩基及び脱水条件を、下記[表1]〜[表32]のいずれかに記載の組み合わせに置き換えても反応が進行する。
上記実施例4において、溶媒、酸化剤、触媒、酸、塩基及び脱水条件を、下記[表1]〜[表32]のいずれかに記載の組み合わせに置き換えても反応が進行する。
上記実施例7において、溶媒、酸化剤、触媒、酸、塩基及び脱水条件を、下記[表1]〜[表32]のいずれかに記載の組み合わせに置き換えても反応が進行する。
上記実施例8において、溶媒、酸化剤、触媒、酸、塩基及び脱水条件を、下記[表1]〜[表32]のいずれかに記載の組み合わせに置き換えても反応が進行する。
上記参考例5において、溶媒、酸化剤、触媒、酸、塩基及び脱水条件を、下記[表1]〜[表32]のいずれかに記載の組み合わせに置き換えても反応が進行する。
Figure 2017025014
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本発明により、式(1)で表される化合物を新たな方法で製造することができる。

Claims (4)

  1. 式(2)
    Figure 2017025014
    (式中、Rはハロゲン原子を有していてもよい炭素数1〜6の鎖式炭化水素基を表し、nは0、1、2または3を表し、Xはハロゲン原子、−SR1または−S(O)21を表し、R1はハロゲン原子を有していてもよい炭素数1〜6の鎖式炭化水素基またはハロゲン原子を有していてもよい炭素数3〜6の脂環式炭化水素基を表す。)
    で表される化合物と式(3)
    Figure 2017025014
    (式中、Aは窒素原子またはCHを表し、R2はハロゲン原子を有していてもよい炭素数1〜6の鎖式炭化水素基またはハロゲン原子を有していてもよい炭素数3〜6の脂環式炭化水素基を表し、mは0、1または2を表す。)
    で表される化合物とを酸化剤の存在下で反応させることにより、式(1)
    Figure 2017025014
    (式中、R、X、A、R2及びn、mは、前記と同じ意味を表す。)
    で表されるベンゾオキサゾール化合物を得る工程を含む、式(1)で表されるベンゾオキサゾール化合物の製造方法。
  2. 式(4)
    Figure 2017025014
    (式中、Rはハロゲン原子を有していてもよい炭素数1〜6の鎖式炭化水素基を表し、nは0、1、2または3を表し、X1はハロゲン原子を表す。)
    で表される化合物と、塩基とを反応させたのち、得られた化合物とホルミル化剤とを反応させることにより、式(2−1)
    Figure 2017025014
    (式中、X1、Rおよびnは、前記と同じ意味を表す。)
    で表される化合物を得る工程:及び
    式(2−1)で表される化合物と式(3)
    Figure 2017025014
    (式中、Aは窒素原子またはCHを表し、R2はハロゲン原子を有していてもよい炭素数1〜6の鎖式炭化水素基またはハロゲン原子を有していてもよい炭素数3〜6の脂環式炭化水素基を表し、mは0、1または2を表す。)
    で表される化合物とを、酸化剤の存在下で反応させることにより、式(1−1)
    Figure 2017025014
    (式中、R、X1、A、R2及びn、mは、前記と同じ意味を表す。)
    で表されるベンゾオキサゾール化合物を得る工程を含む、式(1−1)で表されるベンゾオキサゾール化合物の製造方法。
  3. 式(5)
    Figure 2017025014
    (式中、Rはハロゲン原子を有していてもよい炭素数1〜6の鎖式炭化水素基を表し、nは0、1、2または3を表す。)
    で表される化合物のホルミル基を保護したのち、得られた化合物と塩基とを反応させ、続いて得られた化合物と求電子剤とを反応させたのち、脱保護することにより、式(2)
    Figure 2017025014
    (式中、Rおよびnは前記と同じ意味を表し、Xはハロゲン原子、−SR1または−S(O)21を表し、R1はハロゲン原子を有していてもよい炭素数1〜6の鎖式炭化水素基またはハロゲン原子を有していてもよい炭素数3〜6の脂環式炭化水素基を表す。)で表される化合物を得る工程;および
    式(2)で表される化合物と、式(3)
    Figure 2017025014
    (式中、Aは窒素原子またはCHを表し、R2はハロゲン原子を有していてもよい炭素数1〜6の鎖式炭化水素基またはハロゲン原子を有していてもよい炭素数3〜6の脂環式炭化水素基を表し、mは0、1または2を表す。)
    で表される化合物とを酸化剤の存在下で反応させることにより、式(1)
    Figure 2017025014
    (式中、R、X、A、R2及びn、mは、前記と同じ意味を表す。)
    で表される化合物を得る工程
    を含む、式(1)で表されるベンゾオキサゾール化合物の製造方法。
  4. 式(2A)
    Figure 2017025014
    (式中、Zは、エチルチオ基、またはエチルスルホニル基を表す。)
    で表される化合物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2017104592A1 (ja) * 2015-12-16 2018-10-04 住友化学株式会社 2−(3−エタンスルホニルピリジン−2−イル)−5−(トリフルオロメタンスルホニル)ベンズオキサゾールの結晶
WO2018194077A1 (ja) * 2017-04-19 2018-10-25 住友化学株式会社 ピリジン化合物の製造方法
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CN112679421A (zh) * 2021-01-04 2021-04-20 都创(上海)医药科技股份有限公司 一种(r)-3-氯吡啶基-2-三氟乙胺盐酸盐的合成方法

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