JP2015166553A - 圧縮機 - Google Patents

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片山 達也
Tatsuya Katayama
達也 片山
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Abstract

【課題】本発明に係る圧縮機は、油上がりを効果的に低減することができる。
【解決手段】スクロール圧縮機101は、ケーシング10と、圧縮機構15と、駆動モータ16と、上部バランスウェイトカバー54aとを備える。駆動モータ16は、ステータ51とロータ52とを有し、ロータ流路52fとモータ冷却通路55とを形成する。ロータ流路52fは、ロータ52に形成され、駆動モータ16の上部空間S11と下部空間S12とを連通させる。モータ冷却通路55は、ロータ52の径方向外側において、上部空間S11と下部空間S12とを連通させる。上部バランスウェイトカバー54aは、ロータ52の回転位相が第1範囲R1にあるときに、ロータ流路52fを閉じ、または、ロータ流路52fを狭める。上部バランスウェイトカバー54aは、回転位相が第2範囲R2にあるときに、回転位相が第1範囲R1にあるときよりも、ロータ流路52fを広く開ける。
【選択図】図4

Description

本発明は、圧縮機に関する。
従来、空気調和装置等に用いられる圧縮機は、モータのロータの回転力を圧縮機構に伝達して、冷媒を圧縮機構で圧縮する。圧縮機構から吐出された高圧の冷媒は、圧縮機のケーシングの内部空間に吐出された後、圧縮機外部の冷媒回路に吐出される。このとき、圧縮機内部の潤滑油も、高圧の冷媒に混入して、冷媒と共に冷媒回路に吐出される。潤滑油が冷媒回路に供給され続けると、圧縮機内部の潤滑油が不足して、圧縮機構の摺動部等の潤滑不良により、圧縮機の効率が低下するおそれがある。
また、圧縮機構から吐出される冷媒の流量は、モータのロータの回転によって周期的に変動するため、圧縮機のケーシングの内部空間において、冷媒の圧力脈動が発生する。これにより、モータの上部空間と、モータの下部空間との間において、周期的に変動する圧力差が発生する。モータの下部空間の圧力がモータの上部空間の圧力よりも高い場合、下部空間から上部空間へ流れる冷媒の流量は、上部空間から下部空間へ流れる冷媒の流量より大きいので、冷媒に含まれる潤滑油は上部空間に向かって流れやすい。一方、モータの上部空間の圧力がモータの下部空間の圧力よりも高い場合、上部空間から下部空間へ流れる冷媒の流量は、下部空間から上部空間へ流れる冷媒の流量より大きいので、冷媒に含まれる潤滑油は下部空間に向かって流れやすい。そのため、圧縮機構で圧縮された冷媒が、モータの上部空間から冷媒回路に吐出される場合、モータの下部空間の圧力がモータの上部空間の圧力よりも高い間に、冷媒回路に吐出される潤滑油の量が増加する傾向にある。冷媒回路に吐出される潤滑油の量が増加すると、圧縮機内部の潤滑油が不足する油上がりの問題が発生する。
油上がりを低減するために、例えば、特許文献1(特開2009−264175号公報)に開示される圧縮機は、モータのロータに形成された流路に、モータの上部空間からモータの下部空間に向かう冷媒の流れを発生させる機構を備えている。この圧縮機では、ロータの上部端面に取り付けられたバランスウエイト、および、バランスウエイトを覆うカバーによって、モータの上部空間の冷媒を、ロータの流路に導いて、モータの下部空間に送る。これにより、モータの上部空間の冷媒に含まれる潤滑油も、ロータの流路を通過して、モータの下部空間に送られるので、冷媒回路に吐出される潤滑油の量が減少し、油上がりが低減される。
しかし、特許文献1(特開2009−264175号公報)に開示される圧縮機では、モータの上部空間の冷媒は、バランスウエイトとカバーとの間、および、バランスウエイトとロータとの間に形成される狭い隙間を通って、ロータの流路に導かれる。そのため、この圧縮機では、モータの上部空間からモータの下部空間に向かって、潤滑油を含む冷媒を多量に送ることが難しい。従って、この圧縮機は、油上がりを十分に低減することができないおそれがある。
本発明の目的は、油上がりを効果的に低減することができる圧縮機を提供することである。
本発明の第1観点に係る圧縮機は、ケーシングと、圧縮機構と、モータと、流路調整部材とを備える。圧縮機構は、ケーシングの内部に設置される。モータは、ケーシングの内部に設置され、圧縮機構を駆動する。モータは、ステータとロータとを有する。流路調整部材は、ケーシングの内部に設置される。モータは、ロータ流路と、外側流路とを形成する。ロータ流路は、ロータに形成され、モータの上部空間とモータの下部空間とを連通させる。外側流路は、ロータ流路よりも、ロータの径方向外側において、上部空間と下部空間とを連通させる。流路調整部材は、ロータの回転位相が第1範囲にあるときに、ロータ流路を閉じ、または、ロータ流路を狭める。流路調整部材は、回転位相が第2範囲にあるときに、回転位相が第1範囲にあるときよりも、ロータ流路を広く開ける。
第1観点に係る圧縮機では、ロータの回転によって、圧縮機構は、圧縮された冷媒を周期的に吐出し、かつ、流路調整部材は、ロータ流路の開口の開度を周期的に増減させる。モータの上部空間の圧力、および、モータの下部空間の圧力は、ロータの半回転に相当する位相差で、圧縮機構から吐出される冷媒によって周期的に変化する。モータの上部空間の圧力がモータの下部空間の圧力よりも高い間において、流路調整部材は、ロータ流路の開口の開度をゼロにするか小さくする。これにより、コアカットおよびエアギャップ等の外側流路を上方から下方に向かって流れる冷媒の流量が増加するので、外側流路を下方から上方に向かって流れる冷媒の流量が減少する。一方、モータの下部空間の圧力がモータの上部空間の圧力よりも高い間において、流路調整部材は、ロータ流路の開口の開度を大きくする。これにより、ロータ流路を下方から上方に向かって流れる冷媒の流量が増加するので、外側流路を下方から上方に向かって流れる冷媒の流量が減少する。これにより、ロータの回転位相に関わらず、外側流路を冷媒と共に上昇する潤滑油の流量が抑えられ、潤滑油の油滴がケーシングの外部に吐出されることが抑えられる。従って、第1観点に係る圧縮機は、油上がりを効果的に低減することができる。
本発明の第2観点に係る圧縮機は、第1観点に係る圧縮機であって、流路調整部材は、ケーシングに対して固定されている。
本発明の第3観点に係る圧縮機は、第1観点または第2観点に係る圧縮機であって、ロータは、その少なくとも一方の端面に取り付けられるバランスウエイトを有する。流路調整部材は、ロータの端面、および、バランスウエイトを覆い、かつ、流路孔が形成されたバランスウエイトカバーである。ロータ流路は、ロータの端面、バランスウエイト、および、バランスウエイトカバーによって形成される空間をさらに含む。流路孔は、回転位相が第1範囲にあるときに、バランスウエイトによって少なくとも一部が閉じられる。流路孔は、回転位相が第2範囲にあるときに、回転位相が第1範囲にあるときよりも広く開けられている。
本発明の第4観点に係る圧縮機は、第1観点から第3観点のいずれか1つに係る圧縮機であって、第1範囲は、上部空間の圧力が下部空間の圧力よりも高い場合における回転位相である。第2範囲は、下部空間の圧力が上部空間の圧力よりも高い場合における回転位相である。
本発明の第5観点に係る圧縮機は、第1観点から第4観点のいずれか1つに係る圧縮機であって、外側流路は、ケーシングの内周面と、ステータの外周面に形成される溝であるコアカットとの間の空間である。
本発明の第1乃至第5観点に係る圧縮機は、油上がりを効果的に低減することができる。
本発明の第1実施形態に係るスクロール圧縮機の縦断面図である。 ロータの外観図である。 ロータの回転位相が0度のときのロータの上面図である。 図3のIV−IV線における縦断面図である。 ロータの回転位相が90度のときのロータの上面図である。 図5のVI−VI線における縦断面図である。 ロータの回転位相が180度のときのロータの上面図である。 図7のVIII−VIII線における縦断面図である。 ロータの回転位相が270度のときのロータの上面図である。 図9のX−X線における縦断面図である。 駆動モータの上部空間および下部空間の圧力の時間変化を表すグラフである。 上部バランスウエイトカバーの上部流路孔の開度の平均の時間変化を表すグラフである。 本発明の第2実施形態に係るスクロール圧縮機の縦断面図である。 ロータの回転位相が0度のときのロータの上面図である。 ロータの回転位相が90度のときのロータの上面図である。 ロータの回転位相が180度のときのロータの上面図である。 ロータの回転位相が270度のときのロータの上面図である。 図14のXVIII−XVIII線における縦断面図である。 図16のXIX−XIX線における縦断面図である。 変形例Cにおける、ロータの上面図である。 変形例Gにおける、ロータの回転位相が0度のときのロータの上面図である。 変形例Gにおける、ロータの回転位相が45度のときのロータの上面図である。 変形例Gにおける、ロータの回転位相が90度のときのロータの上面図である。 変形例Gにおける、ロータの回転位相が135度のときのロータの上面図である。
―第1実施形態―
本発明の第1実施形態に係る圧縮機について、図1〜12を参照しながら説明する。本実施形態に係る圧縮機は、互いに噛み合う渦巻状のラップを有する2つのスクロール部材によって形成される空間の容積が変化することによって冷媒が圧縮されるスクロール圧縮機である。
(1)スクロール圧縮機の構成
図1は、本実施形態に係るスクロール圧縮機101の縦断面図である。スクロール圧縮機101は、主として、ケーシング10と、圧縮機構15と、ハウジング23と、駆動モータ16と、下部軸受60と、クランクシャフト17と、吸入管19と、吐出管20とから構成される。スクロール圧縮機101は、冷媒を循環する冷凍サイクルを繰り返す冷媒回路において冷媒ガスを圧縮する役割を有する。次に、スクロール圧縮機101の各構成要素について説明する。
(1−1)ケーシング
ケーシング10は、略円筒状の胴部ケーシング部11と、胴部ケーシング部11の上端部に気密状に溶接される椀状の上壁部12と、胴部ケーシング部11の下端部に気密状に溶接される椀状の底壁部13とから構成される。ケーシング10は、ケーシング10の内部および外部において圧力や温度が変化した場合に、変形および破損が起こりにくい剛性部材で成型されている。ケーシング10は、胴部ケーシング部11の略円筒状の軸方向が鉛直方向に沿うように設置される。
ケーシング10の内部には、圧縮機構15と、圧縮機構15の下方に配置されるハウジング23と、ハウジング23の下方に配置される駆動モータ16と、鉛直方向に延びるように配置されるクランクシャフト17等が収容されている。ケーシング10の壁部には、吸入管19および吐出管20が気密状に溶接されている。
ケーシング10の底部には、潤滑油が貯留される空間である油貯留部10aが形成されている。潤滑油は、スクロール圧縮機101の運転中において、圧縮機構15等の摺動部の潤滑性を良好に保つために使用される。
(1−2)圧縮機構
圧縮機構15は、ケーシング10の内部に収容され、低温低圧の冷媒ガスを吸引し、圧縮し、高温高圧の冷媒ガス(以下、「圧縮冷媒」という。)を吐出する。圧縮機構15は、主に、固定スクロール24と、可動スクロール26とから構成される。
固定スクロール24は、第1鏡板24aと、第1鏡板24aに直立して形成されるインボリュート形状の第1ラップ24bとを有する。固定スクロール24には、主吸入孔(図示せず)が形成されている。主吸入孔は、吸入管19と、後述する圧縮室40とを連通する。第1鏡板24aの中央部には、吐出孔41が形成され、第1鏡板24aの上面には、吐出孔41と連通する拡大凹部42が形成されている。拡大凹部42は、第1鏡板24aの上面に凹設された空間である。固定スクロール24の上面には、拡大凹部42を塞ぐように蓋体44がボルト44aにより固定されている。固定スクロール24および蓋体44は、ガスケット(図示せず)を介して密着してシールされている。拡大凹部42に蓋体44が覆い被せられることにより、圧縮機構15の運転音を消音させるマフラー空間45が形成されている。固定スクロール24には、マフラー空間45と連通し、固定スクロール24の下面に開口する第1圧縮冷媒流路46が形成されている。
可動スクロール26は、第2鏡板26aと、第2鏡板26aに直立して形成されるインボリュート形状の第2ラップ26bとを有する。第2鏡板26aの下面中央部には、上端軸受26cが形成されている。第2鏡板26aの内部には、給油細孔63が形成されている。給油細孔63は、第2鏡板26aの上面外周部と、上端軸受26cの内側の空間とを連通する。
固定スクロール24および可動スクロール26は、第1ラップ24bと第2ラップ26bとが噛み合うことにより、第1鏡板24aと、第1ラップ24bと、第2鏡板26aと、第2ラップ26bとによって囲まれる空間である圧縮室40を形成する。圧縮室40の容積は、可動スクロール26の公転運動によって変化する。可動スクロール26の公転中に、固定スクロール24の第1鏡板24aおよび第1ラップ24bの下面は、可動スクロール26の第2鏡板26aおよび第2ラップ26bの上面と摺動する。以下、可動スクロール26と摺動する固定スクロール24の面を、スラスト摺動面24dと呼ぶ。
(1−3)ハウジング
ハウジング23は、圧縮機構15の下方に配置されている。ハウジング23の外周面は、ケーシング10の内面に気密状に接合されている。これにより、ケーシング10の内部空間は、ハウジング23の下方の高圧空間S1と、ハウジング23の上方の空間である低圧空間S2とに区画されている。ハウジング23は、固定スクロール24を載置し、オルダム継手39を介して固定スクロール24と共に可動スクロール26を挟持している。オルダム継手39は、可動スクロール26の自転運動を防止するための環状部材である。オルダム継手39は、ハウジング23に形成されている長円形状のオルダム溝39aに嵌め込まれている。ハウジング23の外周部には、第2圧縮冷媒流路48が鉛直方向に貫通して形成されている。第2圧縮冷媒流路48は、ハウジング23の上面において第1圧縮冷媒流路46と連通し、ハウジング23の下面において高圧空間S1と連通する。
ハウジング23の上面には、クランク室23aが凹設されている。ハウジング23には、ハウジング貫通孔31が形成されている。ハウジング貫通孔31は、クランク室23aの底面中央部から、ハウジング23の下面中央部まで、ハウジング23を鉛直方向に貫通している。以下、ハウジング23の一部であり、かつ、ハウジング貫通孔31が形成されている部分を、上部軸受32という。また、ハウジング23の下端には、後述する上部バランスウェイトカバー54aが取り付けられている。
(1−4)駆動モータ
駆動モータ16は、ハウジング23の下方に配置されるブラシレスDCモータである。駆動モータ16は、主に、ケーシング10の内面に固定されるステータ51と、ステータ51の内側にエアギャップを設けて配置されるロータ52とから構成される。以下、駆動モータ16の上方の高圧空間S1を、上部空間S11と呼び、駆動モータ16の下方の高圧空間S1を、下部空間S12と呼ぶ。
(1−4−1)ステータ
ステータ51の外周面には、ステータ51の上端面から下端面に亘り、かつ、周方向に所定間隔をおいて切欠形成されている複数のコアカットが設けられている。コアカットは、胴部ケーシング部11とステータ51との間を鉛直方向に延びるモータ冷却通路55を形成する。
(1−4−2)ロータ
ロータ52は、その回転中心を鉛直方向に貫通するクランクシャフト17に連結されている。ロータ52は、クランクシャフト17の回転軸周りに回転する。図2は、ロータ52の外観図である。図3、図5、図7および図9は、それぞれ、ロータ52の回転位相が0度、90度、180度および270度のときのロータ52の上面図である。図3、図5、図7および図9には、ロータ52の回転方向が矢印で示されている。ロータ52は、クランクシャフト17の回転軸周りに一回転する過程において、図3に示される状態から、図5、図7および図9に示される状態に順に遷移して、再び図3に示される状態に戻る。図4、図6、図8および図10は、それぞれ、図3のIV−IV線、図5のVI−VI線、図7のVIII−VIII線、図9のX−X線における縦断面図である。図4、図6、図8および図10には、クランクシャフト17、上部バランスウェイトカバー54aおよび下部バランスウェイトカバー54bも示されている。図3、図5、図7および図9には、上部バランスウェイトカバー54aに形成される上部流路孔56a1〜56a4が示されている。
ロータ52は、クランクシャフト17を介して、圧縮機構15に接続されている。ロータ52の上端面52aには、上部バランスウェイト53aが取り付けられている。ロータ52の下端面52bには、下部バランスウェイト53bが取り付けられている。ロータ52は、8個のロータ貫通流路52cを有している。ロータ貫通流路52cは、鉛直方向に沿ってロータ52を貫通し、上端面52aおよび下端面52bに開口している。8個のロータ貫通流路52cは、クランクシャフト17の回転軸に対して8回対称となる位置に配置されている。
上部バランスウェイト53aは、図3、図5、図7および図9に示されるように、上面視した場合にC字形状を有している。ロータ52の上端面52aに形成される8個のロータ貫通流路52cの開口の内の4個は、上部バランスウェイト53aによって塞がれている。図4、図6、図8および図10に示されるように、ロータ52の上端面52a、および、上部バランスウェイト53aは、上部バランスウェイトカバー54aによって覆われている。上部バランスウェイトカバー54aは、ハウジング23の下端に固定されているので、ロータ52が回転している間、上部バランスウェイトカバー54aは回転しない。また、ロータ52と上部バランスウェイトカバー54aとの間、および、上部バランスウェイト53aと上部バランスウェイトカバー54aとの間には、非常に小さい隙間が形成されている。そのため、上部バランスウェイトカバー54aは、ロータ52および上部バランスウェイト53aと接触しない。以下、ロータ52の上端面52a、上部バランスウェイト53aの表面、および、上部バランスウェイトカバー54aの内面によって形成される空間を、ロータ上端空間52dと呼ぶ。上部バランスウェイト53aによって開口が塞がれていない4個のロータ貫通流路52cは、ロータ上端空間52dと連通している。
下部バランスウェイト53bは、図3、図5、図7および図9に示されるように、8個のロータ貫通流路52cの開口を塞がないように、ロータ52の下端面52bに取り付けられている。ロータ52には、下部バランスウェイトカバー54bが取り付けられている。図4、図6、図8および図10に示されるように、ロータ52の下端面52b、および、下部バランスウェイト53bは、下部バランスウェイトカバー54bによって覆われている。以下、ロータ52の下端面52b、下部バランスウェイト53bの表面、および、下部バランスウェイトカバー54bの内面によって形成される空間を、ロータ下端空間52eと呼ぶ。ロータ貫通流路52cは、ロータ下端空間52eと連通している。
上部バランスウェイトカバー54aの上面には、4個の上部流路孔56a1〜56a4が形成されている。図3、図5、図7および図9に示されるように、上部流路孔56a1〜56a4は、クランクシャフト17の回転軸周りに45度の間隔で順に配置されている。上部バランスウェイトカバー54aは回転しないので、上部流路孔56a1〜56a4の位置は固定されている。下部バランスウェイトカバー54bの下面には、クランクシャフト17の回転軸周りに複数の下部流路孔56bが形成されている。
ロータ上端空間52dは、上部流路孔56a1〜56a4を介して、上部空間S11と連通することができる。しかし、図4および図6に示されるように、上部流路孔56a1〜56a4が上部バランスウェイト53aによって塞がれている場合には、ロータ上端空間52dは、塞がれている上部流路孔56a1〜56a4を介して上部空間S11と連通することができない。一方、ロータ下端空間52eは、下部流路孔56bを介して、下部空間S12と常に連通している。以下、ロータ上端空間52d、ロータ貫通流路52cおよびロータ下端空間52eから構成される空間を、必要に応じて、ロータ流路52fと呼ぶ。上部空間S11は、下部空間S12と、ロータ流路52fを介して連通することができる。
(1−5)下部軸受
下部軸受60は、駆動モータ16の下方に配置される。下部軸受60の外周面は、ケーシング10の内面に気密状に接合されている。下部軸受60は、クランクシャフト17を支持する。下部軸受60の上端面には、油分離板73が取り付けられている。下部軸受60は、その下端に給油ポンプ17aが取り付けられている。
(1−6)クランクシャフト
クランクシャフト17は、ケーシング10の内部に収容される。クランクシャフト17は、その軸方向が鉛直方向に沿うように配置されている。クランクシャフト17は、その上端部の軸心が上端部を除く部分の軸心に対してわずかに偏心している形状を有している。
クランクシャフト17は、ロータ52の回転中心を鉛直方向に貫通してロータ52に連結されている。クランクシャフト17は、その上端部が上端軸受26cに嵌入することで、可動スクロール26に接続されている。クランクシャフト17は、上部軸受32および下部軸受60によって支持されている。
クランクシャフト17は、その軸方向に延びている主給油路61を内部に有している。主給油路61の上端は、クランクシャフト17の上端面と第2鏡板26aの下面とによって形成される油室83と連通している。油室83は、第2鏡板26aに形成される給油細孔63を介して、固定スクロール24に形成される給油ポケット24hと連通する。主給油路61の下端は、給油ポンプ17aを介して、高圧空間S1の油貯留部10aに連通している。
クランクシャフト17は、主給油路61から分岐する第1副給油路62a、第2副給油路62bおよび第3副給油路62cを有している。第1副給油路62a、第2副給油路62bおよび第3副給油路62cは、水平方向に延びている。第1副給油路62aは、クランクシャフト17と可動スクロール26の上端軸受26cとの摺動面に開口している。第2副給油路62bは、クランクシャフト17とハウジング23の上部軸受32との摺動面に開口している。第3副給油路62cは、クランクシャフト17と下部軸受60との摺動面に開口している。
クランクシャフト17の下端は、給油ポンプ17aに接続されている。給油ポンプ17aは、トロコイドポンプ等の容積型ポンプである。給油ポンプ17aの吸入口である主給油路吸入口61aは、油貯留部10aの潤滑油中に浸漬している。給油ポンプ17aの吐出口は、クランクシャフト17の主給油路61に接続されている。
(1−7)吸入管
吸入管19は、ケーシング10の外部から圧縮機構15へ、冷媒回路の冷媒を導入するための管である。吸入管19は、ケーシング10の上壁部12に気密状に嵌入されている。吸入管19は、低圧空間S2を鉛直方向に貫通するとともに、内端部が固定スクロール24に嵌入されている。
(1−8)吐出管
吐出管20は、高圧空間S1の上部空間S11からケーシング10の外部へ、圧縮冷媒を吐出するための管である。吐出管20は、ケーシング10の胴部ケーシング部11に気密状に嵌入されている。吐出管20は、上部空間S11を水平方向に貫通する。ケーシング10内にある吐出管20の開口部20aは、ハウジング23の近傍に位置している。
(2)スクロール圧縮機の動作
本実施形態に係るスクロール圧縮機101の動作について説明する。最初に、スクロール圧縮機101を備える冷媒回路を循環する冷媒の基本的な流れについて説明する。次に、スクロール圧縮機101内部における潤滑油の基本的な流れについて説明する。次に、ロータ流路52fにおける冷媒の流れの変化について説明する。
(2−1)冷媒の流れ
最初に、駆動モータ16が駆動することによって、ロータ52が回転する。これにより、ロータ52に固定されているクランクシャフト17が軸回転する。クランクシャフト17の軸回転運動は、上端軸受26cを介して可動スクロール26に伝達される。クランクシャフト17の上端部の軸心は、クランクシャフト17の軸回転運動の軸心に対して偏心している。また、可動スクロール26は、オルダム継手39によって自転が防止される。これにより、可動スクロール26は、自転することなく、固定スクロール24に対して公転運動を行う。
圧縮される前の低温低圧の冷媒は、吸入管19から主吸入孔を経由して、圧縮機構15の圧縮室40に供給される。可動スクロール26の公転運動により、圧縮室40は容積を徐々に減少させながら固定スクロール24の外周部から中心部に向かって移動する。その結果、圧縮室40の冷媒は圧縮されて圧縮冷媒となる。圧縮冷媒は、吐出孔41からマフラー空間45へ吐出された後、第1圧縮冷媒流路46および第2圧縮冷媒流路48を経由して、高圧空間S1の上部空間S11へ吐出される。そして、圧縮冷媒は、モータ冷却通路55を下降して、高圧空間S1の下部空間S12に到達する。そして、圧縮冷媒は、流れの向きを反転させて、他のモータ冷却通路55および駆動モータ16のエアギャップを上昇して、上部空間S11に到達する。最終的に、圧縮冷媒は、吐出管20からスクロール圧縮機101の外部に吐出される。
(2−2)潤滑油の流れ
最初に、駆動モータ16が駆動することによって、ロータ52が回転する。これにより、ロータ52に固定されているクランクシャフト17が軸回転する。クランクシャフト17の軸回転によって、給油ポンプ17aが駆動する。給油ポンプ17aは、油貯留部10aの潤滑油を、主給油路吸入口61aから吸入して主給油路61に吐出する。給油ポンプ17aによって主給油路61に吐出された潤滑油は、主給油路61内を油室83に向かって上昇する。
主給油路61を上昇する潤滑油は、順に、第3副給油路62c、第2副給油路62bおよび第1副給油路62aに分流する。第3副給油路62cを流れる潤滑油は、クランクシャフト17と下部軸受60との摺動面を潤滑した後、高圧空間S1に供給されて油貯留部10aに戻される。第2副給油路62bを流れる潤滑油は、クランクシャフト17とハウジング23の上部軸受32との摺動面を潤滑した後、高圧空間S1およびクランク室23aに供給される。高圧空間S1に供給された潤滑油は、油貯留部10aに戻される。クランク室23aに供給された潤滑油は、ハウジング23に形成された油戻し通路(図示せず)を通過して高圧空間S1に供給され、油貯留部10aに戻される。第1副給油路62aを流れる潤滑油は、クランクシャフト17と可動スクロール26の上端軸受26cとの摺動面を潤滑した後、クランク室23aに供給される。クランク室23aに供給された潤滑油は、油戻し通路を通過して高圧空間S1に供給され、油貯留部10aに戻される。
主給油路61を上昇して油室83まで到達した潤滑油は、第2鏡板26aの給油細孔63を通過して、圧縮機構15のスラスト摺動面24dに供給される。潤滑油は、スラスト摺動面24dをシールして圧縮室40に流入する。圧縮室40に流入した潤滑油は、微小な油滴の状態で、圧縮される前の冷媒に混入する。圧縮冷媒に混入した潤滑油は、圧縮冷媒と同じ経路を通って、圧縮室40から高圧空間S1の上部空間S11へ吐出される。そして、潤滑油は、圧縮冷媒と共にモータ冷却通路55を下降して、高圧空間S1の下部空間S12に到達した後、油分離板73に衝突する。油分離板73に付着した潤滑油は、下部空間S12を落下して油貯留部10aに戻される。
(2−3)ロータ流路における冷媒の流れの変化
ロータ52の回転に伴う上部空間S11および下部空間S12の圧力の時間変化である、冷媒の圧力脈動について説明する。図11は、上部空間S11および下部空間S12の圧力の時間変化を表すグラフである。上部空間S11の圧力は、図1に示される、ステータ51の上方のポイントP1における圧力である。下部空間S12の圧力は、図1に示される、ステータ51の下方のポイントP2における圧力である。図11において、実線の波は、ポイントP1における圧力の時間変化を表し、鎖線の波は、ポイントP2における圧力の時間変化を表す。図11に示されるように、上部空間S11の圧力、および、下部空間S12の圧力は、同じ周期で周期的に変化する。圧力の時間変化の周期は、ロータ52の回転周期、すなわち、ロータ52の回転位相が360度変化するために必要な時間に等しい。図11に示されるように、上部空間S11の圧力の時間変化の波と、下部空間S12の圧力の時間変化の波との間の位相差は、180度である。そのため、上部空間S11の圧力が最大になる時点において、下部空間S12の圧力は最小となり、下部空間S12の圧力が最大になる時点において、上部空間S11の圧力は最小となる。
図12は、上部バランスウエイトカバー54aの上部流路孔56a1〜56a4の開度の平均の時間変化を表すグラフである。図12には、参考として、図11に示されるポイントP1における圧力の時間変化が鎖線で示されている。
上部流路孔56a1〜56a4の開度について、上部流路孔56a1を例にして説明する。ロータ52が一回転する間、上部流路孔56a1は、図4および図6に示されるように、上部バランスウェイト53aによって塞がれている状態、または、図8および図10に示されるように、上部バランスウェイト53aによって塞がれていない状態を有する。上部流路孔56a1の開度は、上部バランスウェイト53aによって塞がれていない部分の面積と、上部流路孔56a1の開口面積との比である。すなわち、図3および図5に示されるように、上部バランスウェイト53aによって上部流路孔56a1が完全に塞がれている場合には、開度はゼロであり、図7および図9に示されるように、上部バランスウェイト53aによって上部流路孔56a1が全く塞がれていない場合には、開度は1である。上部流路孔56a1の開度は、ロータ52の回転によって、ゼロと1との間で周期的に変化する。以上の説明は、上部流路孔56a2〜56a4に適用可能である。
図12に示される上部流路孔56a1〜56a4の開度の平均は、ゼロと1との間で周期的に変化する。図3に示される状態では、上部バランスウェイト53aによって塞がれている上部流路孔56a1,56a2の開度はゼロであり、塞がれていない上部流路孔56a3,56a4の開度は1であるので、開度の平均は0.5である。図5に示される状態では、全ての上部流路孔56a1〜56a4が上部バランスウェイト53aによって塞がれているので、開度の平均はゼロである。図7に示される状態では、上部バランスウェイト53aによって塞がれている上部流路孔56a3,56a4の開度はゼロであり、塞がれていない上部流路孔56a1,56a2の開度は1であるので、開度の平均は0.5である。図9に示される状態では、全ての上部流路孔56a1〜56a4が上部バランスウェイト53aによって塞がれていないので、開度の平均は1である。このように、上部流路孔56a1〜56a4を介して上部空間S11がロータ上端空間52dと連通している状態と、連通していない状態とが周期的に繰り返される。
また、図12に示される上部流路孔56a1〜56a4の開度の平均の時間変化の周期は、図11に示されるポイントP1,P2における圧力の時間変化の周期と等しい。図12において、上部流路孔56a1〜56a4の開度の平均がゼロから1に変化するまでの時間帯、1である時間帯、および、1からゼロに変化するまでの時間帯において、上部空間S11は、上部流路孔56a1〜56a4の少なくとも一部を介して、ロータ上端空間52dと連通している。すなわち、上部流路孔56a1〜56a4の開度の平均がゼロより大きい間において、上部空間S11は、下部空間S12とロータ流路52fを介して連通する。
図12に示される上部流路孔56a1〜56a4の開度の平均の時間変化のグラフ上には、ポイントST1〜ST4が示されている。ポイントST1は、図3および図4に示される状態を表す。ポイントST2は、図5および図6に示される状態を表す。ポイントST3は、図7および図8に示される状態を表す。ポイントST4は、図9および図10に示される状態を表す。図12に示されるように、上部空間S11の圧力が最も高い時点において、上部流路孔56a1〜56a4の開度の平均はゼロであり、上部空間S11の圧力が最も低い時点において、上部流路孔56a1〜56a4の開度の平均は1である。
以下、上部空間S11の圧力が下部空間S12の圧力よりも高い間において、ロータ52の回転位相は第1範囲R1にあると呼び、下部空間S12の圧力が上部空間S11の圧力よりも高い間において、ロータ52の回転位相は第2範囲R2にあると呼ぶ。図11および図12には、第1範囲R1および第2範囲R2のそれぞれに対応する期間が示されている。第1範囲R1および第2範囲R2における、ロータ52の回転位相の範囲は、共に180度である。
第1範囲R1は、上部空間S11の圧力が増加して最大値に達し、かつ、下部空間S12の圧力が減少して最小値に達する期間を有する。この期間では、上部流路孔56a1〜56a4は上部バランスウェイト53aによって閉じられ、上部流路孔56a1〜56a4の開度の平均は減少してゼロに達する。すなわち、第1範囲R1では、ロータ流路52fが狭くなって、ロータ流路52fが完全に閉じられる。
第2範囲R2は、上部空間S11の圧力が減少して最小値に達し、かつ、下部空間S12の圧力が増加して最大値に達する期間を有する。この期間では、上部流路孔56a1〜56a4は、第1範囲R1にある間よりも広く開けられ、上部流路孔56a1〜56a4の開度の平均は増加して1に達する。すなわち、第2範囲R2では、ロータ流路52fが広くなって、ロータ流路52fが完全に開けられる。
なお、本実施形態において、クランクシャフト17、ロータ52および上部バランスウェイト53aのそれぞれと、上部バランスウエイトカバー54aとの間には非常に小さい隙間が形成されているが、この隙間を通過する冷媒の流量は無視できるものとする。すなわち、上部流路孔56a1〜56a4が上部バランスウェイト53aによって完全に塞がれている間は、上部空間S11は、ロータ上端空間52dと連通していないとする。
(3)スクロール圧縮機の特徴
本実施形態に係るスクロール圧縮機101では、ロータ52の回転によって、圧縮機構15は、圧縮冷媒を高圧空間S1に周期的に吐出する。高圧空間S1では、図11に示されるように、駆動モータ16の上方の上部空間S11の圧力、および、駆動モータ16の下方の下部空間S12の圧力は、ロータ52の半回転に相当する位相差で、圧縮機構15から吐出される圧縮冷媒によって周期的に変化する。
スクロール圧縮機101では、ロータ52と共に回転する上部バランスウェイト53a、および、ハウジング23の下端に固定されている上部バランスウエイトカバー54aは、図12に示されるように、上部バランスウエイトカバー54aに形成される上部流路孔56a1〜56a4の開度の平均を周期的に増減させる。これにより、上部空間S11と下部空間S12とを連通するロータ流路52fを流れる冷媒の流量は、開度の平均の増減に合わせて、周期的に変化する。ロータ52の回転位相が第1範囲R1にある間、上部流路孔56a1〜56a4の開度の平均は、0.5から減少してゼロになり、その後、0.5まで増加する。ロータ52の回転位相が第2範囲R2にある間、上部流路孔56a1〜56a4の開度の平均は、0.5から増加して1になり、その後、0.5まで減少する。図11および図12に示されるように、上部空間S11および下部空間S12の圧力の時間変化は、上部流路孔56a1〜56a4の開度の平均の時間変化と同期している。
以下、モータ冷却通路55、ステータ51とロータ52との間のエアギャップ、および、ステータ51のコイル間の隙間等の、ロータ貫通流路52cの径方向外側にあり、かつ、上部空間S11と下部空間S12とを接続している流路を「外側流路」と呼ぶ。
上部空間S11が下部空間S12より高圧である間(図12においてポイントST1〜ST2〜ST3の間)において、ロータ52の回転位相は第1範囲R1にあり、かつ、上部流路孔56a1〜56a4の開度の平均は、ゼロと0.5との間である。このとき、上部空間S11は下部空間S12とロータ流路52fを介して連通していない状態にあるか、または、わずかに連通している状態にある。そのため、ロータ流路52fを通過できる冷媒の流量が小さく、高圧側の上部空間S11から低圧側の下部空間S12に向かって外側流路を通過する圧縮冷媒の流量および流速が増加する。これにより、下部空間S12から上部空間S11に向かって外側流路を流れる圧縮冷媒の流量が低下するので、圧縮冷媒に含まれる潤滑油の油滴が、外側流路を上昇して上部空間S11に流入することが抑えられる。そのため、上部空間S11が下部空間S12より高圧である間において、上部空間S11から吐出管20を経由してケーシング10の外部に吐出される潤滑油の量が低下する。
一方、上部空間S11が下部空間S12より低圧である間(図12においてポイントST3〜ST4〜ST1の間)において、ロータ52の回転位相は第2範囲R2にあり、かつ、上部流路孔56a1〜56a4の開度の平均は、0.5と1との間である。このとき、上部空間S11は下部空間S12とロータ流路52fを介して連通している状態にある。そのため、高圧側の下部空間S12から低圧側の上部空間S11に向かってロータ流路52fを通過する圧縮冷媒の流量および流速が増加する。これにより、下部空間S12から上部空間S11に向かって外側流路を流れる圧縮冷媒の流量が低下するので、圧縮冷媒に含まれる潤滑油の油滴が、外側流路を上昇して上部空間S11に流入することが抑えられる。また、下部空間S12から上部空間S11に向かってロータ流路52fを流れる圧縮冷媒に含まれる潤滑油の油滴は、ロータ52の下端面52b、および、上部バランスウェイトカバー54aや下部バランスウェイトカバー54bの内側の面と衝突し、自重により落下して下部空間S12に戻されやすい。そのため、上部空間S11が下部空間S12より低圧である間においても、上部空間S11から吐出管20を経由してケーシング10の外部に吐出される潤滑油の量が低下する。
すなわち、スクロール圧縮機101では、ロータ52の回転位相に関わらず、外側流路を圧縮冷媒と共に上昇する潤滑油の流量が抑えられ、潤滑油の油滴がケーシング10の外部に吐出されることが抑えられる。従って、本実施形態に係るスクロール圧縮機101は、油上がりを効果的に低減することができる。
―第2実施形態―
本発明の第2実施形態に係るスクロール圧縮機について、図13〜19を参照しながら説明する。本実施形態の基本的な構成、動作および特徴は、第1実施形態に係るスクロール圧縮機と同一であるので、第1実施形態との相違点を主に説明する。
第1実施形態に係るスクロール圧縮機101では、ロータ52と共に回転する上部バランスウェイト53a、および、ハウジング23の下端に固定されている上部バランスウエイトカバー54aは、上部バランスウエイトカバー54aに形成される上部流路孔56a1〜56a4の開度の平均を周期的に増減させる。これにより、ロータ52を貫通するロータ貫通流路52cは、上部流路孔56a1〜56a4を介して上部空間S11と連通している状態と、上部流路孔56a1〜56a4を介して上部空間S11と連通していない状態との間を周期的に移行する。しかし、ロータ貫通流路52cと上部空間S11との間の連通状態の周期的な移行は、他の構成によって実現されてもよい。
図13は、本実施形態に係るスクロール圧縮機201の縦断面図である。スクロール圧縮機201は、ロータ152を備えている。図14、図15、図16および図17は、それぞれ、ロータ152の回転位相が0度、90度、180度および270度のときのロータ152の上面図である。図14〜17には、後述する上端面カバー154aも示されている。図18は、図14のXVIII−XVIII線における縦断面図である。図19は、図16のXIX−XIX線における縦断面図である。
ロータ152は、図14〜17に示されるように、4個のロータ貫通流路152c1〜152c4を有している。ロータ貫通流路152c1〜152c4は、クランクシャフト17の回転軸周りに45度の間隔で順に配置されている。ロータ貫通流路152c1〜152c4は、鉛直方向に沿ってロータ152を貫通し、ロータ152の上端面152aおよび下端面152bに開口している。ロータ貫通流路152c1〜152c4は、下部空間S12と常に連通している。
また、図18および図19に示されるように、ロータ152の上端面152aの上方には、C字形状を有する上端面カバー154aが設けられている。上端面カバー154aは、ハウジング23、ステータ51およびケーシング10等の固定されている部材に取り付けられている。本実施形態では、図11に示されるように、上端面カバー154aは、ハウジング23の下端から下方に延びる部分に取り付けられている。上端面152aと上端面カバー154aの下面との間には、非常に小さい隙間が形成されている。すなわち、上端面カバー154aは、ロータ152と接触していない。
上端面カバー154aは、第1実施形態における上部バランスウェイト53aと同じ機能を有する。ロータ貫通流路152c1〜152c4は、第1実施形態における上部流路孔56a1〜56a4と同じ機能を有する。すなわち、ハウジング23に固定されている上端面カバー154aは、ロータ152と共に回転するロータ貫通流路152c1〜152c4の開度の平均を周期的に増減させることができる。ロータ152が一回転する間、ロータ貫通流路152c1〜152c4は、上端面カバー154aによって塞がれている状態、または、上端面カバー154aによって塞がれていない状態を有する。すなわち、本実施形態における上端面カバー154aとロータ貫通流路152c1〜152c4との関係は、第1実施形態における上部バランスウェイト53aと上部流路孔56aとの関係と同じである。
図14、図15、図16および図17に示される状態は、それぞれ、第1実施形態の図3、図5、図7および図9に示される状態に相当する。図14に示される状態では、上端面カバー154aによって塞がれているロータ貫通流路152c3,152c4の開度はゼロであり、塞がれていないロータ貫通流路152c1,152c2の開度は1であるので、開度の平均は0.5である。図15に示される状態では、全てのロータ貫通流路152c1〜152c4が上端面カバー154aによって塞がれているので、開度の平均はゼロである。図16に示される状態では、上端面カバー154aによって塞がれているロータ貫通流路152c1,152c2の開度はゼロであり、塞がれていないロータ貫通流路152c3,152c4の開度は1であるので、開度の平均は0.5である。図17に示される状態では、全てのロータ貫通流路152c1〜152c4が上端面カバー154aによって塞がれていないので、開度の平均は1である。
図11および図12のグラフは、本実施形態に適用可能である。すなわち、本実施形態では、上端面カバー154aは、ロータ貫通流路152c1〜152c4の開度の平均を周期的に増減させる。これにより、上部空間S11は、ロータ貫通流路152c1〜152c4を介して下部空間S12と周期的に連通する。図11および図12に示されるように、上部空間S11の圧力が下部空間S12の圧力よりも高い間において、ロータ貫通流路152c1〜152c4の開度の平均は、ゼロと0.5との間にある。一方、下部空間S12の圧力が上部空間S11の圧力よりも高い間において、ロータ貫通流路152c1〜152c4の開度の平均は、0.5と1との間にある。ロータ152の回転によって、上部空間S11および下部空間S12の圧力の時間変化は、ロータ貫通流路152c1〜152c4の開度の平均の時間変化と、同期している。
以上より、本実施形態のスクロール圧縮機201は、第1実施形態のスクロール圧縮機101と同じ効果を有する。そのため、スクロール圧縮機201では、ロータ152の回転位相に関わらず、外側流路を圧縮冷媒と共に上昇する潤滑油の流量が抑えられ、潤滑油の油滴がケーシング10の外部に吐出されることが抑えられる。従って、スクロール圧縮機201は、油上がりを効果的に低減することができる。
―変形例―
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明したが、本発明の具体的構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で変更可能である。以下、本発明の実施形態に係る圧縮機に対する適用可能な変形例について説明する。
(1)変形例A
第1実施形態に係るスクロール圧縮機101では、上部バランスウエイト53aは、ロータ52の上端面52aに取り付けられているが、クランクシャフト17に取り付けられてもよい。
(2)変形例B
第1実施形態に係るスクロール圧縮機101では、上部流路孔56a1〜56a4は、上部バランスウェイトカバー54aの上面に形成されている。しかし、上部流路孔56a1〜56a4は、上部バランスウェイトカバー54aの側面に形成されてもよい。この場合においても、ロータ52と共に回転する上部バランスウエイト53a、および、ハウジング23の下端に固定されている上部バランスウェイトカバー54aは、上部バランスウェイトカバー54aに形成される上部流路孔56a1〜56a4の開度の平均を周期的に増減させることができる。
(3)変形例C
第1実施形態に係るスクロール圧縮機101では、上部バランスウェイトカバー54aは、4個の上部流路孔56a1〜56a4を有している。しかし、図12に示されるように、上部流路孔56a1〜56aの開度の平均が、上部空間S11および下部空間S12の圧力の時間変化と同期して変化するのであれば、上部流路孔56a1〜56a4の数および形状は適宜に設定されてもよい。
図20は、本変形例における上部流路孔56aの一例を示す、ロータ52の上面図である。上部バランスウェイトカバー54aは、C字形状を有する1個の上部流路孔56aのみを有している。この場合においても、上部流路孔56aの開度の時間変化は、上部空間S11および下部空間S12の圧力の時間変化と同期するので、第1実施形態に係るスクロール圧縮機101を同じ効果が得られる。
(4)変形例D
第1実施形態に係るスクロール圧縮機101では、ロータ52の下端面52bに、下部バランスウェイト53bおよび下部バランスウェイトカバー54bが取り付けられている。しかし、スクロール圧縮機101は、下部バランスウェイトカバー54bが取り付けられていなくてもよく、また、下部バランスウェイト53bおよび下部バランスウェイトカバー54bの両方が取り付けられていなくてもよい。
(5)変形例E
第1実施形態に係るスクロール圧縮機101では、下部バランスウェイトカバー54bには、複数の下部流路孔56bが形成されている。しかし、下部流路孔56bの数および形状は適宜に設定されてもよい。例えば、下部バランスウェイトカバー54bには、円環形状の下部流路孔56bが形成されてもよい。
(6)変形例F
第1実施形態に係るスクロール圧縮機101では、ロータ52と共に回転する上部バランスウエイト53a、および、ハウジング23の下端に固定されている上部バランスウェイトカバー54aは、上部流路孔56a1〜56a4の開度の平均を周期的に増減させる。しかし、ロータ52と共に回転する下部バランスウエイト53b、および、固定されている下部バランスウェイトカバー54bが、下部バランスウェイトカバー54bに形成される複数の下部流路孔56bの開度を周期的に増減させてもよい。すなわち、第1実施形態におけるロータ52の上端面52a、上部バランスウエイト53aおよび上部バランスウェイトカバー54aからなる構成と同じ構成が、ロータ52の下端面52bの側にも設けられてもよい。
なお、本変形例では、ロータ52の上端面52aの側に、第1実施形態におけるロータ52の上端面52a、上部バランスウエイト53aおよび上部バランスウェイトカバー54aからなる構成と同じ構成が設けられていなくてもよい。例えば、上部バランスウェイトカバー54aは、ロータ52および上部バランスウエイト53aに固定されていてもよい。
(7)変形例G
第2実施形態に係るスクロール圧縮機201では、上端面カバー154aは、C字形状を有し、ロータ152の上端面152aを覆っている。しかし、上端面カバー154aは、他の形状を有してもよく、また、複数の部材から構成されてもよい。
図21〜24は、本変形例の一例としてのロータ252の構成を示す図である。ロータ252の上端面252aは、2個の上端面カバー254aによって覆われている。2個の上端面カバー254aは、それぞれ、ロータ252の回転方向に沿って90度の範囲を占める形状を有している。2個の上端面カバー254aは、ロータ252の回転軸に対して2回対称となるように配置されている。
ロータ252は、4個のロータ貫通流路252c1〜252c4を有している。ロータ貫通流路252c1およびロータ貫通流路252c2は、ロータ252の回転軸周りに45度の間隔で配置されている。ロータ貫通流路252c3およびロータ貫通流路252c4は、ロータ252の回転軸周りに45度の間隔で配置されている。ロータ貫通流路252c1およびロータ貫通流路252c2は、それぞれ、ロータ252の回転軸に対して、ロータ貫通流路252c3およびロータ貫通流路252c4の反対側に位置している。
図21、図22、図23および図24は、それぞれ、ロータ252の回転位相が0度、45度、90度および135度のときのロータ252の上面図である。図21〜24には、2個の上端面カバー254aが示されている。ロータ252は、ロータ252の回転軸周りに半回転する過程において、図21に示される状態から、図22、図23および図24に示される状態に順に遷移して、再び図21に示される状態に戻る。すなわち、ロータ252の回転位相が180度変化する間において、ロータ貫通流路252c1〜252c4の開度の平均が周期的に変化する。すなわち、図21、図22、図23および図24で示される状態は、それぞれ、第2実施形態の図14、図15、図16および図17で示される状態に相当する。
本変形例は、例えば、上部空間S11および下部空間S12が小さいスクロール圧縮機201に適用される。このようなスクロール圧縮機では、高圧空間S1における冷媒の圧力脈動が、第2実施形態と比較して、より高次のモードになる傾向がある。例えば、冷媒の圧力脈動が2次モードである場合、上部空間S11および下部空間S12の圧力の時間変化の周期は、図11に示される周期の半分になる。この場合、図21〜24に示される構成を採用することで、ロータ貫通流路252c1〜252c4の開度の平均の時間変化の周期を、上部空間S11および下部空間S12の圧力の時間変化の周期に一致させることができる。従って、本変形例において、冷媒の圧力脈動が2次モードとなるスクロール圧縮機は、第2実施形態に係るスクロール圧縮機201と同じ効果を有することができる。
なお、本変形例では、ロータ252の上端面252aを覆う上端面カバーの数および形状、もしくは、ロータ252に形成されるロータ貫通流路の数および位置を適切に設定することで、冷媒の圧力脈動のより高次のモードに対応するスクロール圧縮機を製造することができる。
(8)変形例H
第2実施形態に係るスクロール圧縮機201では、ロータ152が一回転する間、ロータ貫通流路152c1〜152c4は、固定されている上端面カバー154aによって開閉される。しかし、ロータ貫通流路152c1〜152c4は、固定されている下端面カバーによって開閉されてもよい。下端面カバーは、ロータ152の下端面の一部を覆う部材である。下端面カバーは、ロータ152と共に回転するロータ貫通流路152c1〜152c4の開度の平均を周期的に増減させることができる。下端面カバーは、例えば、上端面カバー154aと同様に、C字形状を有し、ハウジング23、ステータ51およびケーシング10等に取り付けられて固定されている。
なお、本変形例では、スクロール圧縮機201は、上端面カバー154aを有していなくてもよい。
本発明に係る圧縮機は、油上がりを効果的に低減することができる。
10 ケーシング
15 圧縮機構
16 駆動モータ(モータ)
51 ステータ
52 ロータ
52f ロータ流路
53a 上部バランスウエイト(上部バランスウエイト)
54a 上部バランスウェイトカバー(流路調整部材)
55 モータ冷却通路(外側流路、コアカット)
56a1〜56a4 上部流路孔(流路孔)
101 スクロール圧縮機(圧縮機)
S11 上部空間
S12 下部空間
R1 第1範囲
R2 第2範囲
特開2009−264175号公報

Claims (5)

  1. ケーシング(10)と、
    前記ケーシングの内部に設置される圧縮機構(15)と、
    前記ケーシングの内部に設置され、ステータ(51)とロータ(52)とを有し、前記圧縮機構を駆動するモータ(16)と、
    前記ケーシングの内部に設置される流路調整部材と、
    を備え、
    前記モータは、
    前記ロータに形成され、前記モータの上部空間(S11)と前記モータの下部空間(S12)とを連通させるロータ流路(52f)と、
    前記ロータ流路よりも、前記ロータの径方向外側において、前記上部空間と前記下部空間とを連通させる外側流路(55)と、
    を形成し、
    前記流路調整部材は、
    前記ロータの回転位相が第1範囲(R1)にあるときに、前記ロータ流路を閉じ、または、前記ロータ流路を狭め、
    前記回転位相が第2範囲(R2)にあるときに、前記回転位相が前記第1範囲にあるときよりも、前記ロータ流路を広く開ける、
    圧縮機(101)。
  2. 前記流路調整部材は、前記ケーシングに対して固定されている、
    請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記ロータは、その少なくとも一方の端面に取り付けられるバランスウエイト(53a)を有し、
    前記流路調整部材は、前記ロータの前記端面、および、前記バランスウエイトを覆い、かつ、流路孔(56a1〜56a4)が形成されたバランスウエイトカバー(54a)であり、
    前記ロータ流路は、前記ロータの前記端面、前記バランスウエイト、および、前記バランスウエイトカバーによって形成される空間をさらに含み、
    前記流路孔は、
    前記回転位相が前記第1範囲にあるときに、前記バランスウエイトによって少なくとも一部が閉じられ、
    前記回転位相が前記第2範囲にあるときに、前記回転位相が前記第1範囲にあるときよりも広く開けられている、
    請求項1または2に記載の圧縮機。
  4. 前記第1範囲は、前記上部空間の圧力が前記下部空間の圧力よりも高い場合における前記回転位相であり、
    前記第2範囲は、前記下部空間の圧力が前記上部空間の圧力よりも高い場合における前記回転位相である、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の圧縮機。
  5. 前記外側流路は、前記ケーシングの内周面と、前記ステータの外周面に形成される溝であるコアカットとの間の空間である、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の圧縮機。
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