JP2015166208A - アームレスト構造及びこれを備えた車両用シート - Google Patents

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Nozomi Munemura
望 宗村
啓志郎 伊藤
Keishiro Ito
啓志郎 伊藤
祐輔 城之内
Yusuke Jonouchi
祐輔 城之内
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Abstract

【課題】アームレストの不使用時における外観品質を確保することができるアームレスト構造及びこれを備えた車両用シートを得る。
【解決手段】アームレスト20の表面を覆う表皮38の裏面側に板状の芯材40が当該表皮38と一体的に設けられている。また、芯材40は、アームレスト20が格納位置をとるときに、当該アームレスト20に設けられた切欠部24のシート前方側を覆うように設定されている。このため、アームレスト20の不使用時において、シート正面視で芯材40の後ろ側にヒンジカバー36が隠れることとなり、ヒンジ部30が露出することを抑制することができる。その結果、アームレスト20の不使用時における外観品質を確保することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、アームレスト構造及びこれを備えた車両用シートに関する。
下記特許文献1には、発泡成形型に関する発明が開示されている。この発泡成形型によって製造されたアームレストには、ヒンジ部を設けるための凹部が形成されている。これにより、アームレストの凹部にヒンジ部を設け、アームレストをシートバックに対して回動可能に固定することができる。また、このアームレストには、凹部に沿って膨出部が形成されており、アームレストの不使用時において、ヒンジ部のシート前方側が膨出部によって覆われるようになっている。これにより、アームレストの不使用時における外観品質が確保されている。
特開平08−183044号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された先行技術による場合、安定してアームレストの膨出部を形成するためには、アームレストの厚みを十分に確保する必要がある。このため、アームレストの形状が車両レイアウト上の制約を受け、アームレストの厚みを十分に確保できない場合には、膨出部を安定して成形することができず、ひいてはアームレストに膨出部を設けることができない。その結果、アームレストの不使用時においてヒンジ部が露出し、アームレストの外観品質を確保することが困難となる。
本発明は上記事実を考慮し、アームレストの不使用時における外観品質を確保することができるアームレスト構造及びこれを備えた車両用シートを得ることが目的である。
請求項1記載の本発明に係るアームレスト構造は、シートバックに設けられた格納部に格納される格納位置とシート前後方向に延在する使用位置とをとり得るアームレストと、
前記アームレストの一端部におけるシート幅方向側端部に設けられた切欠部と、前記切欠部に納まるように配置され、前記アームレストの一端部を前記シートバックに回動可能に支持するヒンジ部と、前記アームレストの表面を覆う表皮の裏面側に一体的に設けられ、当該アームレストが前記格納位置をとるときに前記切欠部のシート前方側を覆う板状の芯材と、を有している。
請求項2記載の本発明に係るアームレスト構造は、請求項1に記載の発明において、前記芯材は、前記切欠部のシート前方側を覆う覆い部と、当該覆い部から前記アームレストのシート幅方向中央に向かって延出されると共に前記表皮と当該アームレストのパッドとの間に介在されて当該パッドに支持される支持部とを含んで構成されており、当該支持部における当該アームレストの他端部側の端部が、当該覆い部における当該アームレストの他端部側の端部よりも当該アームレストの一端部側に位置している。
請求項3記載の本発明に係るアームレスト構造は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記芯材のシート幅方向外側の縁部における前記切欠部側には、前記表皮におけるシート幅方向外側の端部が折り返されて折り返し部が形成されており、当該縁部に当該折り返し部が縫製されている。
請求項4記載の本発明に係る車両用シートは、左右の座席が車両幅方向に並んで一体又は一体的に構成されると共に、当該座席間に前記格納部が配置された前記シートバックと、前記ヒンジ部によって前記シートバックに支持され、不使用時には前記格納部に格納されると共に使用時にはシート前後方向に延在する請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のアームレストと、を有している。
請求項1記載の本発明によれば、アームレストの一端部におけるシート幅方向側端部に切欠部が設けられており、当該切欠部に納まるように配置されたヒンジ部によって、当該アームレストの一端部をシートバックに回動可能に支持することができる。このため、アームレストは、シートバックに設けられた格納部に格納される格納位置と、シート前後方向に延在する使用位置とをとることができる。
ところで、アームレストの形状が車両レイアウト上の制約を受け、当該アームレストの厚みを十分に確保できない場合には、アームレストの不使用時においてヒンジ部のシート前方側を覆う部分を、当該アームレストに設けることができない。このため、アームレストの不使用時においてヒンジ部が露出し、当該アームレストの外観品質を確保することが困難となる。
ここで、本発明では、アームレストの表面を覆う表皮の裏面側に板状の芯材が当該表皮と一体的に設けられており、当該芯材は、アームレストが格納位置をとるときに、当該アームレストに設けられた切欠部のシート前方側を覆うように設定されている。このため、アームレストの不使用時において、シート正面視で芯材の後ろ側にヒンジ部が隠れることとなり、ヒンジ部が露出することを抑制することができる。
請求項2記載の本発明によれば、覆い部によって切欠部のシート前方側が覆われると共に、当該覆い部からアームレストのシート幅方向中央に向かって延出された支持部が表皮と当該アームレストのパッドとの間に介在されて当該パッドに支持されている。このため、切欠部におけるアームレストのシート幅方向中央側の周縁部を覆う表皮に皺が発生するのを抑制することができる。
また、支持部におけるアームレストの他端部側の端部は、覆い部における当該アームレストの他端部側の端部よりも当該アームレストの一端部側に位置している。このため、芯材はアームレストの他端部側でかつ当該アームレストのシート幅方向中央側が切り欠かれた形状となる。これにより、芯材におけるアームレストの他端部側を覆う表皮にかかる張力が、覆い部における当該アームレストの他端部側の端部と支持部における当該アームレストの他端部側の端部とに分散され、その結果、当該表皮の突っ張りが抑制される。
請求項3記載の本発明によれば、芯材のシート幅方向外側の縁部における切欠部側には、表皮におけるシート幅方向外側の端部が折り返されて折り返し部が形成されており、当該縁部に当該折り返し部が縫製されている。このため、芯材のシート幅方向外側の縁部における切欠部側を覆う表皮の厚みを確保することができる。
請求項4記載の本発明によれば、左右の座席が車両幅方向に並んで一体又は一体的に構成されると共に、当該座席間に格納部が配置されたシートバックに、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のアームレストがヒンジ部によって支持されている。このため、アームレストが、不使用時には格納部に格納されると共に、使用時にはシート前後方向に延在し、乗員が当該アームレストを使用することにより、当該乗員の肩や腰への負担が軽減される。
ここで、本発明では、アームレストが格納位置にあるとき、切欠部のシート前方側が芯材によって覆われている。このため、アームレストの不使用時において、シート正面視で芯材の後ろ側にヒンジ部が隠れることとなり、ヒンジ部が露出することを抑制することができる。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係るアームレスト構造は、アームレストの不使用時における外観品質を確保することができるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係るアームレスト構造は、アームレストのシート前方側を覆う表皮の外観を良好に維持できるという優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係るアームレスト構造は、芯材のシート幅方向外側の縁部を覆う表皮の外観を向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項4記載の本発明に係る車両用シートは、アームレストの不使用時における外観品質を確保することができるという優れた効果を有する。
本実施形態に係り、アームレストの不使用時におけるヒンジ部と芯材との関係を示す要部拡大斜視図(図5の破線Xで囲まれた部分の拡大斜視図)である。 本実施形態に係り、アームレストのヒンジ部周辺の構造を示す拡大断面図(図1の2−2線に沿って切断した状態を示す断面図)である。 本実施形態に係る芯材をアームレストの表皮に縫製する第1の工程における表皮と芯材との関係を示す平面図である。 本実施形態に係る芯材をアームレストの表皮に縫製する工程を示しており、(A)は第1の工程を示す図であり、(B)は第2の工程を示す図であり、(C)は第3の工程を示す図であり、(D)は第4の工程を示す図である。 本実施形に係るリヤシートのアームレストの不使用時における正面図である。
以下、図1〜図5を用いて、本発明に係るアームレスト構造及びこれを備えた車両用シートとしてのリヤシート10の一例について説明する。なお、各図中に適宜示される矢印FR、矢印UP、矢印LH、矢印RHは、それぞれリヤシート10の前方向、上方向、左方向、右方向を示している。また、本実施形態では、車両用リヤシート10の前方向、上方向、左方向、右方向は、この車両用リヤシート10が搭載された車両の前方向、上方向、左方向、右方向と略一致している。
図5に示されるように、リヤシート10は、右側シート12、左側シート14及び当該右側シート12と当該左側シート14との間に設けられた中央シート16が車両幅方向に並んで一体的に構成された3人掛け用のシート(所謂ベンチシート)とされている。より具体的には、右側シート12及び左側シート14は、シートバック12Aとシートクッション12Bとを含んで構成されており、中央シート16は、シートバック16Aとシートクッション16Bとを含んで構成されている。また、リヤシート10は、上記構成に限らず、シートバック12A、16Aが一体に設けられると共にシートクッション12B、16Bが一体に設けられる構成としてもよい。換言すれば、右側シート12、左側シート14及び中央シート16を一体に構成してもよい。なお、右側シート12、左側シート14及び中央シート16には、それぞれ図示しないシートベルト装置が設けられている。そして、中央シート16のシートバック16Aには、シート前方側に開放されると共に正面視で矩形状とされた格納部としての凹部18が形成されており、当該凹部18には、アームレスト20が格納されている。
ここで、本実施形態では、図1、図2及び図5に示されるように、アームレスト20、ヒンジ部30、ヒンジカバー36及び芯材40を含んでアームレスト構造が構成されている。以下、本発明の要部であるアームレスト構造の特に芯材40の構成について詳細に説明する。
アームレスト20は、パッドとしてのウレタンパッド21とアームレストフレーム22とが一体成形されて角柱状に構成されており、その表面が表皮38によって覆われている。このアームレスト20の骨格を構成するアームレストフレーム22は、丸パイプが当該アームレスト20の一端部20A側を除いた外周に沿って屈曲されて矩形枠状に形成されている。また、アームレスト20の一端部20A側におけるシート幅方向左側端部には、シート正面視で矩形状かつシート側面視でシート後方側に拡幅された台形状の切欠部24が形成されている。
一方、アームレストフレーム22におけるアームレスト20の一端部20A側でかつシート幅方向左側には、平断面視で当該アームレストフレーム22側が開放されたコ字状に形成された支持ブラケット26が設けられている。より具体的には、支持ブラケット26は、アームレスト20のシート幅方向中央に向かって延出した一対の脚部26Aとシート幅方向外側に面する取付壁部26Bとを含んで構成されている。この支持ブラケット26は、脚部26Aがアームレストフレーム22を挟持した状態で当該アームレストフレーム22に溶接されている。また、支持ブラケット26の取付壁部26Bにおけるアームレストフレーム22側の面には、ウエルドナット28が溶接されている。そして、ウエルドナット28にヒンジ部30が取り付けられることにより、アームレスト20が、シートバック16Aに取り付けられている。
ヒンジ部30は、ヒンジブラケット32と、当該ヒンジブラケット32をアームレスト20に取り付ける段付ボルト34とを含んで構成されている。より具体的に説明すると、ヒンジブラケット32は、シートバック16Aの凹部18におけるシート幅方向左側でかつ当該凹部18の下端部から所定距離シート上方に離間した位置からシート前方下側に向かって延出している。このヒンジブラケット32には、図示しない挿通孔が設けられており、段付ボルト34が、ヒンジブラケット32のシート幅方向外側から挿通孔に挿通され、支持ブラケット26のウエルドナット28に螺合されている。これにより、アームレスト20の一端部20Aが、シートバック16Aに回動可能に固定され、当該アームレスト20は、凹部18に格納される格納位置とシート前後方向(車両前後方向)に延在する使用位置とをとることができる。
上記のように構成されたヒンジ部30は、樹脂等によって形成されたヒンジカバー36によって覆われている。このヒンジカバー36の形状は、アームレスト20の格納位置において、当該アームレスト20に形成された切欠部24に納まるように設定されている。つまり、ヒンジカバー36に覆われているヒンジ部30もアームレスト20の格納位置において、切欠部24に納まっている。そして、アームレスト20の格納位置において、切欠部24のシート前方側は、表皮38の裏面側に一体的に設けられた芯材40によって覆われている。
芯材40は、アームレスト20の格納位置において、切欠部24のシート前方側を覆う覆い部40Aと当該覆い部40Aからアームレスト20のシート幅方向中央に向かって延出された支持部40Bとを含んで構成されている。この芯材40は、支持部40Bが表皮38とアームレスト20のウレタンパッド21との間に介在されて、当該ウレタンパッド21に支持されている。また、支持部40Bにおけるアームレスト20の他端部20B側の端部40B1が、覆い部40Aにおける他端部20B側の端部40A1よりも当該アームレスト20の一端部20A側に位置している。換言すれば、芯材40は、長方形の板材に切欠部40Cが設けられて構成されている。具体的には、図3にも示されるように、切欠部40Cは、芯材40における長手方向一方側でかつ短手方向一方側に矩形状に形成されている。また、芯材40における長手方向一方側でかつ短手方向他方側の角部(覆い部40Aの端部40A1におけるシート幅方向外側)に円弧状の面取部40Dが形成されている。なお、芯材40は、可撓性を有する樹脂材料等によって構成されると共に、後述するように、アームレスト20の表皮38に縫製によって取り付けられている。
また、図2に示されるように、表皮38は、当該表皮38の表面を構成するファブリック、皮革又は合成皮革等によって形成された表皮材38Aと、当該表皮38の裏面を構成するウレタン等の発泡樹脂で形成されたスラブ38Bとによる2層構造とされている。このため、芯材40がアームレスト20に取り付けられた状態において、スラブ38Bが弾性変形することによって、芯材40の形状が表皮38に浮き出ることが抑制される。なお、芯材40の厚さ分だけウレタンパッド21に段差を設けることによっても、芯材40の形状が表皮38に浮き出ることが抑制される。
さらに、覆い部40Aのシート幅方向外側の縁部40Eにおける切欠部24側には、表皮38が折り返されて折り返し部44が形成されている。より詳細に説明すると、折り返し部44は、表皮38の一部を構成しかつアームレスト20の格納位置において当該アームレスト20のシート下方(一端部)側を覆う下側表皮42のシート幅方向外側の端部42Aが折り返されて形成されている。以下、図3及び図4を用いて、芯材40の下側表皮42への縫製工程、特に折り返し部44の縫製工程について説明する。
まず、図3及び図4(A)に示されるように、第1工程で、下側表皮42の表面側(図3の紙面裏面側)に、覆い部40A側が下側表皮42の端部42A側となるように芯材40を配置する。そして、芯材40における覆い部40Aの縁部40Eと下側表皮42の幅方向の縁部42Bとを縫製する(以下、「第1縫製部46」と称す)。
次に、図4(B)に示されるように、第2工程で、芯材40が下側表皮42の裏面側に配置されるように下側表皮42の端部42Aを折り返す。そして、第1縫製部46から支持部40B側に所定の間隔をあけて第1縫製部と同様に、覆い部40Aの縁部40Eと下側表皮42の幅方向の縁部42Bとを縫製する(以下、「第2縫製部48」と称す)。
次に、図4(C)に示されるように、第3工程で、芯材40が下側表皮42の裏面側に配置されたまま、支持部40B側が下側表皮42の幅方向中央側となるように下側表皮42の端部42Aを折り返す。これにより、折り返し部44が形成される。
最後に、図4(D)に示されるように、第4工程で、下側表皮42の下端部に沿って延在する下端部側表皮43が、下側表皮42の裏面側に配置されるように当該下端部側表皮43を折り返す。そして、折り返し部44の下端部、芯材40の下端部及び下端部側表皮43の下端部を一度に縫製する(以下、「第3縫製部50」と称す)。さらに、下端部側表皮43と支持部40Bの重なった部分とを縫製する(以下、「第4縫製部52」と称す)。
上記のように表皮38に縫製された芯材40は、第1縫製部46、第2縫製部48、第3縫製部50及び第4縫製部52によって、強固に表皮38に取り付けられている。なお、十分な接着強度を得られるならば、接着剤等の取付手段によって芯材40を表皮38に取り付けてもよい。
(本実施形態の作用及び効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態では、図1及び図2に示されるように、アームレスト20の一端部20Aにおけるシート幅方向左側端部に切欠部24が設けられている。また、切欠部24に納まるように配置されたヒンジ部30によって、アームレスト20の一端部20Aをシートバック16Aに回動可能に支持することができる。このため、アームレスト20は、シートバック16Aに設けられた凹部18に格納される格納位置と、シート前後方向に延在する使用位置とをとることができる。その結果、アームレスト20は、格納位置において凹部18に格納されると共に、使用位置においてはシート前後方向に延在し、乗員が当該アームレスト20を使用することにより、当該乗員の肩や腰への負担が軽減される。
ところで、アームレスト20の形状が車両レイアウト上の制約を受け、当該アームレスト20の厚みを十分に確保できない場合には、アームレスト20の不使用時においてヒンジ部30のシート前方側を覆う部分を、当該アームレスト20に設けることができない。このため、アームレスト20の不使用時においてヒンジ部30が露出し、当該アームレスト20の外観品質を確保することが困難となる。
ここで、本実施形態では、アームレスト20の表面を覆う表皮38の裏面側に板状の芯材40が当該表皮38と一体的に設けられている。また、芯材40は、アームレスト20が格納位置をとるときに、当該アームレスト20に設けられた切欠部24のシート前方側を覆うように設定されている。このため、アームレスト20の不使用時において、シート正面視で芯材40の後ろ側にヒンジカバー36が隠れることとなり、ヒンジカバー36ひいてはヒンジ部30が露出することを抑制することができる。その結果、アームレスト20の不使用時における外観品質を確保することができる。しかも、芯材40の構成は、上記構成に限らないため、アームレスト20のヒンジ部30の周辺部におけるデザインの自由度を向上させ、ひいてはリヤシート10の意匠性を向上させることができる。
また、本実施形態では、芯材40の覆い部40Aによってアームレスト20の切欠部24のシート前方側が覆われている。そして、覆い部40Aからアームレスト20のシート幅方向中央に向かって延出された支持部40Bが、表皮38とアームレスト20のウレタンパッド21との間に介在されて、当該ウレタンパッド21に支持されている。このため、切欠部24におけるアームレスト20のシート幅方向中央側の周縁部を覆う表皮38に皺が発生するのを抑制することができる。
さらに、芯材40の支持部40Bの端部40B1は、覆い部40Aの端部40A1よりもアームレスト20の一端部20A側に位置している。このため、芯材40はアームレスト20の他端部20B側でかつ当該アームレスト20のシート幅方向中央側が切り欠かれた形状となる。これにより、芯材40におけるアームレスト20の他端部20B側を覆う表皮38にかかる張力が、覆い部40Aの端部40A1と支持部40Bの端部40B1とに分散され、その結果、表皮38の突っ張りが抑制される。従って、本実施形態では、アームレスト20のシート前方側を覆う表皮38の外観を良好に維持できる。
加えて、本実施形態では、芯材40を構成する覆い部40Aの縁部40Eにおける切欠部24側には、下側表皮42におけるシート幅方向外側の端部42Aが折り返されて折り返し部44が形成されている。そして、覆い部40Aのシート幅方向外側の縁部40Eに折り返し部44が第1縫製部46及び第2縫製部48によって縫製されている。このため、芯材40のシート幅方向外側の縁部40Eにおける切欠部24側を覆う下側表皮42の厚みを確保することができ、その結果、芯材40のシート幅方向外側の縁部40Eを覆う下側表皮42の外観を向上させることができる。
さらに加えて、本実施形態では、芯材40を構成する覆い部40Aの端部40A1におけるシート幅方向外側に円弧状の面取部40Dが形成されている。このため、覆い部40Aの端部40A1とアームレスト20の切欠部24との境界部を覆う表皮38の突っ張りが抑制され、その結果、折り返し部44の外観を向上させることができる。
〔上記実施形態の補足説明〕
(1) 上述した実施形態では、アームレスト20の一端部20Aにおけるシート幅方向左側端部に切欠部24を形成したが、一端部20Aのシート幅方向両側端部に切欠部24を形成すると共に、ヒンジカバー36、ヒンジ部30及び芯材40を配置する構成としてもよい。
(2) また、上述した実施形態では、リヤシート10に本発明に係るアームレスト構造を適用したが、ベンチシートであれば、フロントシートにも適宜応用することができる。
(3) さらに、上述した実施形態では、芯材40を樹脂材料等によって構成したが、十分な可撓性及び取付性が得られる範囲で、その他の材料を用いてもよい。
10 リヤシート(車両用シート)
12 右側シート(左右の座席)
14 左側シート(左右の座席)
16A シートバック
18 凹部(格納部)
20 アームレスト
20A 一端部(アームレストの一端部)
20B 他端部(アームレストの他端部)
21 ウレタンパッド(パッド)
24 切欠部
30 ヒンジ部
38 表皮
40 芯材
40A 覆い部
40A1 端部(覆い部におけるアームレストの他端部側の端部)
40B 支持部
40B1 端部(支持部におけるアームレストの他端部側の端部)
40E 縁部(芯材のシート幅方向外側の縁部)
42 下側表皮(表皮)
42A 端部(表皮におけるシート幅方向外側の端部)
44 折り返し部

Claims (4)

  1. シートバックに設けられた格納部に格納される格納位置とシート前後方向に延在する使用位置とをとり得るアームレストと、
    前記アームレストの一端部におけるシート幅方向側端部に設けられた切欠部と、
    前記切欠部に納まるように配置され、前記アームレストの一端部を前記シートバックに回動可能に支持するヒンジ部と、
    前記アームレストの表面を覆う表皮の裏面側に一体的に設けられ、当該アームレストが前記格納位置をとるときに前記切欠部のシート前方側を覆う板状の芯材と、
    を有するアームレスト構造。
  2. 前記芯材は、前記切欠部のシート前方側を覆う覆い部と、当該覆い部から前記アームレストのシート幅方向中央に向かって延出されると共に前記表皮と当該アームレストのパッドとの間に介在されて当該パッドに支持される支持部とを含んで構成されており、
    当該支持部における当該アームレストの他端部側の端部が、当該覆い部における当該アームレストの他端部側の端部よりも当該アームレストの一端部側に位置している、
    請求項1記載のアームレスト構造。
  3. 前記芯材のシート幅方向外側の縁部における前記切欠部側には、前記表皮におけるシート幅方向外側の端部が折り返されて折り返し部が形成されており、当該縁部に当該折り返し部が縫製されている、
    請求項1又は請求項2記載のアームレスト構造。
  4. 左右の座席が車両幅方向に並んで一体又は一体的に構成されると共に、当該座席間に前記格納部が配置された前記シートバックと、
    前記ヒンジ部によって前記シートバックに支持され、不使用時には前記格納部に格納されると共に使用時にはシート前後方向に延在する請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のアームレストと、
    を有する車両用シート。
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JP2013017608A (ja) * 2011-07-11 2013-01-31 Suzuki Motor Corp シートバック

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