JP6776880B2 - 乗物用シート - Google Patents

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本発明は、乗物用シートに関するものである。
従来、車両用シートにおいて、シートクッションの高さを変えられるシートリフタと、シートクッションの側面部を覆う樹脂製のシールドを備えたものが知られている。特許文献1に記載の車両用シートは、シートクッションの高さが変えられるシートであって、スライドレールに固定されたロアシールドとシートクッションに固定されたアッパシールドとがシートの上昇高さに見合う長さの上下重なり幅に形成されている。
実開昭59−184542号公報
ところで、後席乗員の足元スペースを確保するためにスライドレール間の間隔を広げようとする場合がある。かかる場合に、特許文献1に記載された従来技術では、ロアシールドに対してアッパシールドが干渉しないようにアッパシールドをシートクッションの側部からシート幅方向外側に膨出させなければならなかった。しかし、車両用シートのシート幅方向外側に近接してピラー等の車体部品が配置されているとアッパシールドの膨出が困難であり見栄えの悪化を甘受しなければならないという問題があった。
このような問題に鑑み本発明の課題は、シートクッションの高さを変えられる乗物用シートにおいて、ロアシールドとアッパシールドとのシート幅方向の位置が近接していてもシートクッションの周縁部を見栄えよく覆った乗物用シートを提供することにある。
本発明の第1発明は、乗物用シートであって、着座面の高さを変えられるシートクッションと、該シートクッションのシート幅方向側部に取付けられたアッパシールドと、該アッパシールドの下方のフロア上に取付けられたロアシールドと、前記アッパシールドと前記ロアシールドを仲介して配設され前記シートクッションの着座面の高さが変えられる範囲において緊張状態と弛緩状態との間で変形して前記アッパシールドと前記ロアシールドとの間のスキを塞いで隠す面状体と、を備えていることを特徴とする。
第1発明によれば、乗物用シートは、アッパシールドとロアシールドを仲介して面状体が配設されているので、シートクッションの着座面の高さが変えられる範囲においてアッパシールドとロアシールドとの間のスキを塞いで隠すことができる。また、シートクッションの着座面の高さが変えられる範囲において両者をシート幅方向に重ね合わせた状態にしておかなくてもよいのでアッパシールドとロアシールドのシート幅方向の位置を近接して配置することができる。これによって、ロアシールドとアッパシールドとのシート幅方向の位置が近接していても、シートクッションの着座面の高さが変えられる範囲において、シートクッションの周縁部の見栄え悪化を抑制することができる。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記ロアシールドは、前記フロアに配設されたスライドレールのフロアに固定されたロアレールに対してスライド移動可能なアッパレールに取付けられていることを特徴とする。
第2発明によれば、乗物用シートにスライドレールが取付けられてフロアに対してスライド移動可能であってもシートクッションの着座面の高さが変えられる範囲において、シートクッションの周縁部の見栄え悪化を抑制することができる。
本発明の第3発明は、上記第1発明又は上記第2発明において、前記面状体は伸縮性のある布帛体であることを特徴とする。
第3発明によれば、シートクッションの着座面の高さが変えられる範囲において面状体に印加される張力が部分的に異なってもシワが発生しにくくシートクッションの周縁部の見栄え悪化を抑制することができる。
本発明の第4発明は、上記第3発明において、前記布帛体は伸縮性に異方性のある編み物であり、該編み物の伸縮性の高い方向をシートクッションの着座面の高さが変えられる範囲において最も前記編み物が引き伸ばされる方向に合わせて前記編み物が前記アッパシールドと前記ロアシールドとの間に配設されていることを特徴とする。
第4発明によれば、比較的安価な編み物を使用して上記第3発明の作用効果を達成できる。
本発明の第5発明は、上記第1発明ないし上記第4発明のいずれかにおいて、前記面状体は前記アッパシールド及び/又は前記ロアシールドに設けられた被係合部に対し差込によって係合可能な係合部を備えたクリップによって連結されていることを特徴とする。
第5発明によれば、アッパシールド及び/又はロアシールドに対して面状体を簡便に連結することができる。
本発明の一実施形態である自動車用シートの斜視図である。 上記実施形態における自動車用シートのシールド部分を側方から見た側面図である。 上記実施形態における乗物用シートのシールドの分解斜視図である。後部のみを示す。 図2のIV−IV矢視線断面図である。クッションフレームは省いている。 図2のV−V矢視線断面図である。クッションフレームは省いている。 図5のVI部分を拡大して示す図である。
図1〜図5は、本発明の一実施形態を示す。各図中、矢印により自動車用シート1が自動車のフロアFに取付けられたときの自動車及び自動車用シート1の各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。
図1には、自動車用シート1の概略構成が示されている。自動車用シート1は、セダンタイプの自動車の前部左側座席として構成されている。自動車用シート1は、着座者の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、頭凭れとなるヘッドレスト4と、を備えている。シートクッション3は、左右一対のスライドレール5を介してフロアFに取付けられている。シートクッション3の左側側面部である車外側側面部3Aにアッパシールド11が、左側のスライドレール5の左側側面部にロアシールド12が配設されている。また、アッパシールド11の後部下端部側とロアシールド12の後部上端部側との間には、面状体13が配設されている。ここで、自動車用シート1が、特許請求の範囲の「乗物用シート」に相当する。また、車外側側面部3Aが、特許請求の範囲の「シート幅方向側部」に相当する。
図1及び図2に示すように、シートバック2は、その骨格をなすバックフレーム2Fの上にクッション材であるバックパッド2Pを載置し、その上から表皮材であるバックカバー2Cが被せつけられた構造をしている。シートバック2は、その左右両側の下端部が、それぞれ、回転止め可能な回転軸装置として機能する電動駆動式リクライナ(図示せず)を介してシートクッション3の左右両側の後端部に連結されている。これにより、シートバック2は、常時は、各リクライナが回転止め状態に保持されるロック構造によって、背凭れ角度が固定された状態に保持されている。そして、シートバック2は、リクライニング操作スイッチ6aの操作によって各リクライナが電動機構により回転されることにより、各リクライナの中心軸線のまわりに前後方向に背凭れ角度を変えられるようになっている。すなわち、自動車用シート1のリクライナは、いわゆるパワーリクライナとされている。なお、図1に示すシートバック2のシートクッション3に対する背凭れ角度は、シートバック2がシートクッション3の後端部に起立した標準状態である。
図1及び図2に示すように、シートクッション3は、その骨格をなすクッションフレーム3Fの上にクッション材であるクッションパッド3Pを載置し、その上から表皮材であるクッションカバー3Cが被せつけられた構造をしている。クッションフレーム3Fは、枠体部31と、枠体部31をスライドレール5に対して上下動可能に連結するリフタ機構32と、を有している。枠体部31は、シートクッション3の左右両端部側において前後方向に延びる一対のサイドフレーム31aの前端部側をフロントパイプ31bで、後端部側をリアパイプ31cで、それぞれ相対回転可能に連結し上面視で略矩形状に形成されている。リフタ機構32は、左右一対のフロントリンク32aと、左右一対のリアリンク32bと、左側のサイドフレーム31aに取付けられ電動機構により回転可能なピニオンギア31dと、セクタギア31eと、を備えている。フロントリンク32aは、左右とも、上端部がフロントパイプ31bの両端部にそれぞれ固定され、下端部がスライドレール5のアッパレール52に固定されたフロントブラケット52aに上下方向回動可能に軸支されている。リアリンク32bは、左右とも、上端部がリアパイプ31cの両端部にそれぞれ固定され、下端部がスライドレール5のアッパレール52に固定されたリアブラケット52bに上下方向回動可能に軸支されている。左側のサイドフレーム31aの右側に位置するリアパイプ31cにはセクタギア31eが固定されている。セクタギア31eは、略扇型の厚板鋼板の円弧部に歯が設けられ要部分にリアパイプ31cを通す孔が設けられているギアである。セクタギア31eは、ピニオンギア31dと噛み合うように配置されている。リフタ機構操作スイッチ6bの操作によってピニオンギア31dが電動機構により回転する。ピニオンギア31dの回転によりセクタギア31eを介してリアパイプ31cが回転し、左側のリアリンク32bがアッパレール52に固定されたリアブラケット52bに対して上下方向に回動する。同時に、左側のリアリンク32bの回転は、リアパイプ31cを介して右側のリアリンク32bに伝えられ、右側のリアリンク32bがアッパレール52に固定されたリアブラケット52bに対して上下方向に回動する。このとき、左右のフロントリンク32aは、左右のリアリンク32bの動きに従動して上下方向に回動する。これは、左右とも、サイドフレーム31a、フロントリンク32a、アッパレール52、リアリンク32bで4節リンクが構成されているためである。これによって、フロアFに対して枠体部31が、ほぼ平行に保たれた状態で上下動する。
図1及び図2に示すように、スライドレール5は、前後方向に延びてフロアFに固定されたロアレール51と、ロアレール51に対して前後方向にスライド移動可能に連結されたアッパレール52と、を有する。図4に示すように、ロアレール51にはその上面部及び左右両側面部を覆う樹脂製のレールカバー53が取付けられている。
図1〜図5に示すように、シートクッション3の左側側面部である車外側側面部3Aに、アッパシールド11が配設されているとともに、左側のアッパレール52の左側側面部後端部側にはロアシールド12が配設されている。そして、アッパシールド11の後部下端部側に面状体13の上端部側が連結され、ロアシールド12の後部上端部側に面状体13の下端部側が連結されて、アッパシールド11とロアシールド12との間に、面状体13が配設されている。
図2〜図5に示すように、アッパシールド11は樹脂製の成形部品でシートクッション3の車外側側面部3Aの下部領域や、リクライナを介したシートクッション3とシートバック2の連結部領域を外側から広く覆うことができるように形成されている。そして、アッパシールド11の右側(シート内側)における所々の部位がサイドフレーム31aに連結されてシートクッション3に取付けられている。アッパシールド11の前側部分である前部11aには、その上部にスイッチベース6が取付けられ、その下端部側には下方に向かって延びるとともに左方(シート外側)に向かって膨出する延長部11a1が設けられている。スイッチベース6には、リクライナを操作するリクライニング操作スイッチ6aや、リフタ機構32を操作するリフタ機構操作スイッチ6bが設けられている。なお、リフタ機構操作スイッチ6bは、シートクッション3をフロアFに対してスライドさせるスライド機構(図示せず)を操作するスイッチも兼ねている。図4に実線で示すように、延長部11a1の下端部は、シートクッション3が最下端位置にあるとき側方から見てレールカバー53に重なる。また、図4に二点鎖線で示すように、延長部11a1の下端部は、シートクッション3が最上端位置にあるとき側方から見てロアシールド12に重なる。これによって、アッパシールド11の前部11aは、シートクッション3の昇降の全領域において側方からシート内部が視認できないようになっている。アッパシールド11の後側部分である後部11bには、その上端部には上方に向かって円弧状に突出する突出部11b1が設けられ、その下端部にはフロアFに対してほぼ平行に前後方向に延びる水平部11b2が設けられている。突出部11b1は、リクライナを介したシートクッション3とシートバック2の連結部領域を外側から覆う部分である。また、後部11bの突出部11b1の前側には、シートベルト(図示せず)を通すベルト孔11b3が設けられている。アッパシールド11の前部11aに延長部11a1が設けられている理由は、後部11bは左方に自動車ボデーのピラーPが近接して配置されており左方に向かって膨出する部分が形成できないのに対し、前部11aには障害となる部材が存在しないことによる。
図2〜図5に示すように、ロアシールド12は樹脂製の成形部品でシートクッション3の車外側側面部3Aの下部領域や、リクライナを介したシートクッション3とシートバック2の連結部領域を外側から広く覆うことができるように形成されている。ロアシールド12は、アッパレール52の上面部52cに沿って前後方向に延びる基板部12aと、基板部12aの左端部からアッパレール52の左側の側面部52dに沿って下方に向かって延びる側板部12bと、を有する。基板部12aと側面部52dとは、ロアシールド12の横断面において、略L字状に形成されている。ロアシールド12の前側部分(組み付けたときアッパシールド11の前部11aに対応する部分)には、基板部12aの右端部から上方に向かって延びる立板部12cが設けられている。立板部12cは、シートクッション3が最上端位置の近傍にあるとき、側方からシート内部が視認できないようにするためのものである。ロアシールド12の後側部分(組み付けたときアッパシールド11の後部11bに対応する部分)には、基板部12aから上方に突出して被係合部12dが前後方向に2つ並んで設けられている。被係合部12dは、後述する面状体13の係合爪13c2が係合される部分であり、左右方向に延びる角筒状の形状をしている。
図2〜図6に示すように、面状体13は、側面視で上端部側が長く下端部側が短い略等脚台形状に形成された布帛体13aと、布帛体13aの上端部側に取付けられたプレート体13bと、布帛体13aの下端部側に取付けられたクリップ13cと、を有する。布帛体13aは、布帛13a1と、密度が0.02g/cm2で厚さが1.3mmのカバーパッド13a2と、薄手のナイロントリコット13a3と、をこの順序でラミネートして一体化した積層体である。布帛13a1は、伸縮性に異方性のある編み物が好適に用いられ、図2及び図3において、方向Dとして示される向きに伸縮性に富む向きを合わせて配置される。方向Dは、シートクッション3がリフタ機構32によって昇降されるときアッパシールド11とロアシールド12の間に配設された面状体13が最も大きく伸縮される方向である。プレート体13bは、厚さが1mmの樹脂製の板材である。プレート体13bの材質はアッパシールド11の材質と同じであるのが好ましく、本実施形態の場合ポリプロピレン樹脂を使用している。図3に示すように、クリップ13cは樹脂製の部品で、ロアシールド12の側板部12bに対して平行に前後方向に延びる立壁部13c1の前端部側上端と後端部側上端から右方(シート内側)に向かって延びる係合爪13c2が1つずつ設けられている。係合爪13c2は、先端部に抜け止めの突起がついてロアシールド12の角筒状の被係合部12dの内筒部分に差し込まれたとき突起が被係合部12dの右側端部に係止するように構成されている。立壁部13c1の係合爪13c2が設けられていない部分の上端部側は、所定の長さにわたって切り欠かれている。そして、布帛体13aの下端部を上方に折り返した内側に立壁部13c1を配置して立壁部13c1の上端部側を布帛体13aに対して縫製することによりクリップ13cが取付けられる。なお、図3に示すように、縫製ライン13dは布帛体13aの全周にわたって形成されており、布帛体13aの前端部側と後端部側も見栄えを悪化させないために端末が折り返されて縫製されている。ここで、係合爪13c2が、特許請求の範囲の「係合部」に相当する。
シートクッション3とスライドレール5に対して、アッパシールド11、ロアシールド12及び面状体13を取付ける手順について説明する。まず、面状体13をアッパシールド11の後部11bの右側(シート内側)に取付ける。具体的には、面状体13のプレート体13bをアッパシールド11の後部11bの右側面に当接させて複数の箇所で加熱した器具を押し当て熱溶着する。熱溶着以外に、超音波溶着や接着等の手段を用いてもよい。次に、スライドレール5に対してシートクッション3が取付けられた状態で、アッパレール52の上面部52cにロアシールド12の基板部12aを取付ける。図示はしていないが、アッパレール52の上面部52cにロアシールド12の基板部12aとは複数の箇所で係合による連結が可能とされている。最後に、面状体13のクリップ13cの係合爪13c2をロアシールド12の被係合部12dに差し込んで係合固定する。
以上のように構成される本実施形態は、以下のような作用効果を奏する。自動車用シート1は、アッパシールド11とロアシールド12を仲介して面状体13が配設されているので、シートクッション3の着座面の高さが変えられる範囲においてアッパシールド11とロアシールド12との間のスキを塞いで隠すことができる。図5において、実線で示す面状体13の状態が、特許請求の範囲の「弛緩状態」であり、二点鎖線で示す面状体13の状態が、特許請求の範囲の「緊張状態」である。面状体13は、引張応力が解除されて折畳状態とされた弛緩状態と引張応力が印加されて引き延ばし状態とされた緊張状態との間で変形する。なお、面状体13の弛緩状態においては、面状体13に引張応力が印加されておらずに折り畳まれていない状態であってもよい。シートクッション3の着座面の高さが変えられる範囲においてアッパシールド11とロアシールド12とを側方から見て重ね合わせた状態にしておかなくてもよいのでアッパシールド11とロアシールド12のシート幅方向の位置を近接して配置することができる。これによって、アッパシールド11とロアシールド12とのシート幅方向の位置が近接していても、シートクッション3の着座面の高さが変えられる範囲において、シートクッション3の周縁部の見栄え悪化を抑制することができる。
また、ロアシールド12はアッパレール52に取付けられているので、自動車用シート1がフロアFに対してスライド移動されてもシートクッション3の着座面の高さが変えられる範囲において、シートクッション3の周縁部の見栄え悪化を抑制することができる。さらに、面状体13は伸縮性がありまた伸縮性に異方性のある編み物から構成された布帛体13aからなるので、面状体13に印加される張力が部分的に異なってもシワが発生しにくいとともに、比較的安価な編み物を使用してこの効果を達成できる。加えて、面状体13は、ロアシールド12に設けられた被係合部12dにクリップ13cの係合爪13c2を差し込むことによってロアシールド12に連結することができる。これによって、アッパシールド11とロアシールド12の間に面状体13を簡便に連結して取付けることができる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、次のようなものが挙げられる。
1.上記実施形態においては、面状体13の布帛体13aとして、布帛13a1と、カバーパッド13a2と、ナイロントリコット13a3と、をこの順序でラミネートして一体化した積層体を使用した。しかし、これに限らず、布帛13a1のみの単層体として使用してもよい。また、面状体13として布帛以外の本革、合皮、樹脂シート等を使用することもできる。
2.上記実施形態においては、アッパシールド11の後部11bのみに面状体13を配設したが、アッパシールド11の前後方向全域に渡って面状体13を配設することもできる。
3.上記実施形態においては、ロアシールド12はその一部が外部から視認できるものとして構成したが、これに限らず、ロアシールド12全体が面状体13によって隠されて外部から視認できないものであってもよい。すなわち、ロアシールド12が面状体13をアッパレール52に取付けるブラケットとして機能するものであってもよい。
4.上記実施形態においては、面状体13をアッパシールド11に対しては熱溶着で取付け、ロアシールド12に対してはクリップ13cで取付けた。しかし、これに限らず、アッパシールド11とロアシールド12のいずれに対してもクリップ13cで取付けてもよいし、熱溶着等で取付けてもよい。
5.上記実施形態においては、本発明を自動車用シート1に適用したが、これに限らず、本発明を自動車以外の、船、電車、飛行機等に搭載のシートに適用してもよい。
1 自動車用シート(乗物用シート)
3 シートクッション
5 スライドレール
12 ロアシールド
12d 被係合部
13c クリップ
13c2 係合爪(係合部)
13 面状体
13a 布帛体
51 ロアレール
52 アッパレール
F フロア

Claims (4)

  1. 乗物用シートであって、
    着座面の高さを変えられるシートクッションと、
    該シートクッションのシート幅方向側部に取付けられたアッパシールドと、
    該アッパシールドの下方のフロア上に取付けられたロアシールドと、
    前記アッパシールドと前記ロアシールドを仲介して配設され前記シートクッションの着座面の高さが変えられる範囲において緊張状態と弛緩状態との間で変形して前記アッパシールドと前記ロアシールドとの間のスキを塞いで隠す面状体と、を備えており、
    前記面状体は前記アッパシールド及び/又は前記ロアシールドに設けられた被係合部に対し差込によって係合可能な係合部を備えたクリップによって連結されている乗物用シート。
  2. 請求項1において、前記ロアシールドは、前記フロアに配設されたスライドレールのフロアに固定されたロアレールに対してスライド移動可能なアッパレールに取付けられている乗物用シート。
  3. 請求項1又は請求項2において、前記面状体は伸縮性のある布帛体である乗物用シート。
  4. 請求項3において、前記布帛体は伸縮性に異方性のある編み物であり、該編み物の伸縮性の高い方向をシートクッションの着座面の高さが変えられる範囲において最も前記編み物が引き伸ばされる方向に合わせて前記編み物が前記アッパシールドと前記ロアシールドとの間に配設されている乗物用シート。


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