JP2023166925A - 車両用シート - Google Patents

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隆介 西岡
Ryusuke Nishioka
貴治 佐藤
Takaharu Sato
本多 剛士
Takeshi Honda
ドンヒョン 金
Dong-Hyun Kim
昭弘 櫻井
Akihiro Sakurai
文明 松下
Fumiaki Matsushita
慎 羽場
Shin Haba
勇大 峰島
Yudai Mineshima
貴彦 木野田
Takahiko Kinota
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Abstract

【課題】車両前方側にスペースを必要せずにシートクッションとレールとの間の隙間を隠す隙隠し部材を備えた車両用シートを提供する。【解決手段】車両用シート10は、レール16と一体に移動される移動部材18と、シートクッション10Aと、シートクッション10Aの車両後方下部とレール16との間に延設されてシートクッション10Aとレール16との間の隙間を隠す隙隠し部材50とを備える。隙隠し部材50は、上端部60Aがシートクッション10Aに回転可能に連結される上隙隠し部材60と、下端部70Bが移動部材18に回転可能に連結される下隙隠し部材70とを備える。隙隠し部材50は、上隙隠し部材60の上端部60Aと下隙隠し部材70の下端部70Bとの相対距離の変化に応じて、上隙隠し部材60の下端部60Bと下隙隠し部材70の上端部70Aが接離する。【選択図】図3

Description

本発明は、シートクッションとレールとの間の隙間を隠す隙隠し部材を備えた車両用シートに関する。
下記特許文献1に記載の車両用シートでは、シート後方下部にシールド(隙隠し部材)が設けられており、シールドによってシートの車両後方下部が隠蔽されている。このシールドにおいては、支持ロッドに回転可能に嵌合された支持部が、支持ロッドと共に回動して、シールドの係合ピンがガイド溝内を車両前方へ移動することにより、シートクッションの回動に追従したシールドの揺動が許容されている。
特許5848088号公報
しかしながら、このシールドでは、シールドの係合ピンがガイド溝内を車両前方へ移動することによりシートクッションの回動に追従しているため、車両前方側にスペースを必要とする。
本発明は、上記事実を考慮し、車両前方側にスペースを必要せずにシートクッションとレールとの間の隙間を隠す隙隠し部材を備えた車両用シートを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様の車両用シートは、車両前後方向に移動可能に構成されたレールと一体に移動される移動部材と、リフター機構を介して前記移動部材に連結されると共に前記レールの上方に配置され、前記リフター機構によって上下方向の位置を調整可能に構成されたシートクッションと、前記シートクッションの車両後方下部と前記レールとの間に延設されて前記シートクッションと前記レールとの間の隙間を隠す隙隠し部材であって、上端部が前記シートクッションに回転可能に連結される上隙隠し部材と、下端部が前記移動部材に回転可能に連結される下隙隠し部材とを備え、前記上隙隠し部材の前記上端部と前記下隙隠し部材の前記下端部との相対距離の変化に応じて、前記上隙隠し部材の下端部と前記下隙隠し部材の上端部が接離する隙隠し部材と、を備えている。
本発明の第1の態様の車両用シートでは、移動部材がレールと一体に車両前後方向に移動可能に構成されている。また、レールの上方にはシートクッションが配置されており、シートクッションは、リフター機構を介して移動部材に連結されている。これにより、レールを車両前後方向に移動させることで、車両前後方向におけるシートクッションの位置が調整され、リフター機構によって上下方向におけるシートクッションの位置が調整される。
また、シートクッションの車両後方下部とレールとの間には、隙隠し部材が延設されており、シートクッションとレールとの間の隙間を隙隠し部材が隠している。これにより、隙隠し部材によって、シートクッションとレールとの間の隙間を視認することが抑制される。
ここで、隙隠し部材は、上端部が前記シートクッションに回転可能に連結される上隙隠し部材と、下端部が前記移動部材に回転可能に連結される下隙隠し部材とを備えている。このため、シートクッションの上下方向の位置が調整される際に、シートクッションの上下方向の移動に連動して、上隙隠し部材の上端部及び下隙隠し部材の下端部が回転される。
また、さらに、上隙隠し部材の上端部と下隙隠し部材の下端部との相対距離の変化に応じて、上隙隠し部材の下端部と下隙隠し部材の上端部が接離する。そのため、シートクッションが上方に向けて調整される際には、上隙隠し部材は上端部が回転しつつシートクッションと共に上方に向けて移動し、かつ下隙隠し部材は下端部が回転する。このため、上隙隠し部材の上端部と下隙隠し部材の下端部とが離れていき、上隙隠し部材の下端部と下隙隠し部材の上端部が接近する。
逆に、シートクッションが下方に向けて調整される際には、上隙隠し部材は上端部が回転しつつシートクッションと共に下方に向けて移動し、かつ下隙隠し部材は下端部が回転する。このため、上隙隠し部材の上端部と下隙隠し部材の下端部とが接近し、上隙隠し部材の下端部と下隙隠し部材の上端部が離れる。
これにより、シートクッションの移動に追従した上隙隠し部材及び下隙隠し部材の移動(揺動)が許容されて、シートクッションの移動に伴って隙隠し部材が揺動する。この際に、下隙隠し部材の下端部は、移動部材に対して回転はするが車両前後方向における相対移動はしていない。これにより、隙隠し部材は、車両前方側にスペースを必要とせずにシートクッションとレールとの間の隙間を隠すことができる。
本発明の第2の態様の車両用シートは、第1の態様において、前記上隙隠し部材及び前記下隙隠し部材は、前記リフター機構によって前記シートクッションが上下方向の最も上側に位置した際に、前記上隙隠し部材の前記上端部と前記下隙隠し部材の前記下端部との距離が最も離れるように移動され、かつ前記リフター機構によって前記シートクッションが上下方向の最も下側に位置した際に、前記上隙隠し部材の前記上端部と前記下隙隠し部材の前記下端部との距離が最も接近するように移動される。
本発明の第2の態様の車両用シートでは、上隙隠し部材及び下隙隠し部材が、リフター機構によってシートクッションが上下方向の最も上側に位置した際に、上隙隠し部材の上端部と下隙隠し部材の下端部との距離が最も離れるように移動される。また、上隙隠し部材及び下隙隠し部材が、リフター機構によってシートクッションが上下方向の最も下側に位置した際に、上隙隠し部材の上端部と下隙隠し部材の下端部との距離が最も接近するように移動される。このように、上隙隠し部材及び下隙隠し部材は、車両前方側にスペースがなくても、シートクッションの上下方向の移動に伴って、隙隠し部材の上端部から下隙隠し部材の下端部までの長さを伸縮することができる。
本発明の第3の態様の車両用シートは、第1の態様において、前記上隙隠し部材及び前記下隙隠し部材の何れか一方に設けられた係合部と、前記上隙隠し部材及び前記下隙隠し部材の何れか他方に設けられ、前記係合部が摺動可能に係合される摺動部と、を備えている。
本発明の第3の態様の車両用シートでは、上隙隠し部材及び下隙隠し部材の何れか一方に設けられた係合部が、上隙隠し部材及び下隙隠し部材の何れか他方に設けられた摺動部に摺動可能に係合される。このため、摺動部によって上隙隠し部材と下隙隠し部材とが相対移動可能となり、隙隠し部材の伸縮軌跡が設定される。
本発明の第4の態様の車両用シートは、第3の態様において、前記摺動部が、前記上隙隠し部材及び前記下隙隠し部材の何れか他方の上端部側から下端部側に沿って延設されている。
本発明の第4の態様の車両用シートでは、摺動部が、上隙隠し部材及び下隙隠し部材の何れか他方の上端部側から下端部側に沿って延設されている。このため、上隙隠し部材と下隙隠し部材とが摺動部に沿って相対移動可能となるので、隙隠し部材の伸縮軌跡は、上隙隠し部材及び下隙隠し部材の何れか他方の上端部側から下端部側に設定される。ここで、シートクッションの上下方向の位置が調整される際のシートクッションの移動軌跡に合わせて摺動部を形成することで、シートクッションの上下方向の移動が許容される。
本発明の第5の態様の車両用シートは、第1の態様において、前記下隙隠し部材の前記下端部が前記上隙隠し部材の前記上端部に対して車両前方へ配置されている。
本発明の第5の態様の車両用シートでは、下隙隠し部材の下端部が上隙隠し部材の上端部に対して車両前方へ配置されているため、下隙隠し部材及び上隙隠し部材、すなわち隙隠し部材は車両前方へ向かうに従い下方へ延設されると共に、シートクッションの下方に下隙隠し部材の下端部が配置される。このため、下隙隠し部材の下端部と移動部材との連結部分が車両後方から視認されることを抑制できるので、隙隠し部材の見栄えを向上できる。
本発明の第6の態様の車両用シートは、第5の態様において、前記上隙隠し部材の上端が前記シートクッションの車両後方端部に対して車両前方に配置されている。
本発明の第6の態様の車両用シートでは、上隙隠し部材の上端がシートクッションの車両後方端部に対して車両前方に配置されているため、シートクッションの車両後方端部の車両前方において、上隙隠し部材が車両前方へ向かうに従い下方へ延設される。これにより、シートクッションの車両後方端部によって上隙隠し部材の上端とシートクッションとの間の隙間が視認されることを抑制できるので、隙隠し部材の見栄えをより向上できる。また、上隙隠し部材を車両用シートから車両後方へ突出させずに、シートクッションの上下方向の位置を調整できる。
本発明の第7の態様の車両用シートは、第1の態様において、前記シートクッションが、前記上隙隠し部材の上端部が嵌合されて前記上隙隠し部材の上端部を回転可能に支持する第1支持軸を備えている。
本発明の第7の態様の車両用シートでは、シートクッションが第1支持軸を備えており、第1支持軸に上隙隠し部材の上端部が嵌合されて、上隙隠し部材の上端部が第1支持軸に回転可能に支持されている。このため、簡易な構成で上隙隠し部材をシートクッションに連結できるので、上隙隠し部材を組付ける際の組付性を向上できる。
本発明の第8の態様の車両用シートは、第1の態様において、前記移動部材は、前記下隙隠し部材の下端部が嵌合されて前記下隙隠し部材の下端部を回転可能に支持する第2支持軸を備えている。
本発明の第8の態様の車両用シートでは、移動部材が第2支持軸を備えており、第2支持軸に下隙隠し部材の下端部が嵌合されて、下隙隠し部材の下端部が第2支持軸に回転可能に支持されている。このため、簡易な構成で下隙隠し部材を移動部材に連結できるので、下隙隠し部材を組付ける際の組付性を向上できる。
本発明の第1の態様の車両用シートによれば、車両前方側にスペースを必要とせずにシートクッションとレールとの間の隙間を隠すことができる隙隠し部材を備えることができる。
本発明の第2の態様の車両用シートによれば、上隙隠し部材及び下隙隠し部材は、車両前方側にスペースがなくても、シートクッションの上下方向の移動に伴って、隙隠し部材の上端部から下隙隠し部材の下端部までの長さを伸縮することができる。
本発明の第3の態様の車両用シートによれば、摺動部によって上隙隠し部材と下隙隠し部材とが相対移動可能となり、隙隠し部材の伸縮軌跡を設定することができる。
本発明の第4の態様の車両用シートによれば、シートクッションの上下方向の位置が調整される際のシートクッションの移動軌跡に合わせて摺動部を形成することで、シートクッションの上下方向の移動を許容できる。
本発明の第5の態様の車両用シートによれば、下隙隠し部材の下端部と移動部材との連結部分が車両後方から視認されることを抑制できるので、隙隠し部材の見栄えを向上できる。
本発明の第6の態様の車両用シートによれば、シートクッションの車両後方端部によって上隙隠し部材の上端とシートクッションとの間の隙間が視認されることを抑制できるので、隙隠し部材の見栄えをより向上できる。また、上隙隠し部材を車両用シートから車両後方へ突出させずに、シートクッションの上下方向の位置を調整できる。
本発明の第7の態様の車両用シートによれば、簡易な構成で上隙隠し部材をシートクッションに連結できるので、上隙隠し部材を組付ける際の組付性を向上できる。
本発明の第8の態様の車両用シートによれば、簡易な構成で下隙隠し部材をシートクッションに連結できるので、下隙隠し部材を組付ける際の組付性を向上できる。
本発明の第1の実施の形態に係るフロントシートを車両右斜め後方から見た斜視図である。 図1に示されるフロントシートの要部を示す車両右斜め後方から見た斜視図である。 図2に示されるフロントシートのシートクッションが上方位置に調整された際の要部を示す車両右斜め後方から見た斜視図である。 アンダシールドの斜視図である。 アッパシールドの斜視図である。 アッパシールドとアンダシールドとの組付工程を示す説明図(ぞの1) アッパシールドとアンダシールドとの組付工程を示す説明図(ぞの2) アッパシールドとアンダシールドとの組付工程を示す説明図(ぞの3) シートクッションが最も上側へ配置された状態を一部破断した車両右方から見た側面図である。 シートクッションが最も上下方向の中間位置へ配置された状態を一部破断した車両右方から見た側面図である。 シートクッションが最も下側へ配置された状態を一部破断した車両右方から見た側面図である。 アッパシールドの変形例を示す斜視図である。 アッパシールドの変形例とアンダシールドの変形例とを組付けた状態の斜視図である。
(第1の実施の形態)
図1には、本発明の第1の実施の形態に係る車両用シートとしてのフロントシート10の全体が車両右斜め後方から見た斜視図にて示されており、図2には、フロントシート10の車両左側部における車両後方下部が車両右斜め後方から見た斜視図にて示されている。また、図3には、図2に示されるフロントシート10のシートクッション10Aが上方位置に調整された際の車両左側部における車両後方下部が車両右斜め後方から見た斜視図にて示されている。なお、図面に適宜示される矢印FRは車両前方を示し、矢印RHは車両右方(車幅方向一側)を示し、矢印UPは上方を示す。
図1に示されるように、フロントシート10は、乗員が着座するシートクッション10Aと、シートクッション10Aの後端部から立設され、シートクッション10Aに着座した乗員の上体を支持するシートバック10Bを備えている。シートバック10Bの上端には、乗員の頭部を支持するヘッドレスト10Cが設けられている。なお、図1及び図2においては、シートクッション10A及びシートバック10Bは主としてフレームが図示されており、クッションパッド等の図示は省略されている。
図1~図3に示されるように、フロントシート10の下部には一対の長尺状のガイドレール12が設けられている。ガイドレール12は車両前後方向に沿って平行に配置されており、ガイドレール12は固定用のボルト14等によって、車両の車体フロアに固定されている。また、ガイドレール12は、断面略C字形状に形成されて、上方へ開放されている。
一対のガイドレール12内には、レールとしてのアッパーレール16がそれぞれ設けられており、アッパーレール16は、長尺状に形成されて、ガイドレール12に対して車両前後方向にスライド移動可能に構成されている。
図2及び図3に示すように、アッパーレール16の上方には、移動部材としてのライザーユニット18がそれぞれ設けられており、ライザーユニット18は、ライザー20とロアフィニッシャ22とを有している。ライザー20は、板金により製作されており、下壁20Aと下壁20Aの内側端(図2においては車両右側端)から立設された内壁20B、外側端(図2においては車両左側端)から立設された外壁20Cを備えている。ライザー20の下壁20Aは、ボルト等によってアッパーレール16に固定されており、アッパーレール16と一体に車両前後方向に移動可能に構成されている。
ロアフィニッシャ22は、ライザー20の車両後方側に設けられている。ロアフィニッシャ22は、図3に示されるように、樹脂製で略板状に形成されており、ライザー20の内壁20Bを内側(図3においては車両右側)から覆い、内壁20Bと固定される固定壁22Aを備えている。ライザー20の内壁20Bとロアフィニッシャ22の固定壁22Aとは、各々対応する箇所において、一例として、内壁20Bには係合孔(図示省略)が、固定壁22Aには内壁20B側に突出する円柱状の係合凸部(図示省略)が設けられている。そして、これら係合孔と係合凸部とが互いに係合することにより、ロアフィニッシャ22がライザー20に組付けられている。したがって、ロアフィニッシャ22は、アッパーレール16と一体に車両前後方向に移動可能に構成されている。
また、ロアフィニッシャ22の車両後方の端部には、後端がアーチ状に形成された軸部22Bが設けられており、この軸部22Bの車幅方向の両側には第2支持軸としての第1支持ロッド22Cが突出されている。この第1支持ロッド22Cには、後述するアンダシールド70の下端部70Bが嵌合されて、この下端部70Bが回転可能に支持される。
また、ロアフィニッシャ22は、軸部22Bの車両前方の端部から車両前方に延設された延設部22Dが設けられており、この延設部22Dは、アッパーレール16の上壁16Aの下面に当接された状態で固定されている。
また、ライザー20には、車両前方部分及び車両後方部分において、板金により製作された連結部材としてのリンク32の一端部が回転可能に連結されている(図2及び図3では、車両後方に配置されたリンク32のみ示されている)。このリンク32は、リフター機構30の一部を構成しており、リフター機構30は、シートクッション10Aの上下方向の位置を調整するためのものである。また、リンク32は、車両後方へ向かうに従い上方へ傾斜して配置されている。さらに、リフター機構30は、フロントシート10の側方に配置された図示しない操作レバーを乗員が操作することで、作動されるように構成されている。
一方、アッパーレール16(ガイドレール12)の上方には、乗員が着座するシートクッション10Aが設けられている(図1参照)。シートクッション10A内には、シートクッション10Aの骨格となるクッションフレーム36が設けられており、クッションフレーム36は、車幅方向両側部に一対のサイドフレーム36Aと、一対のサイドフレーム36Aを連結するロアフレーム36Bを有している。サイドフレーム36Aには、前述したリフター機構30のリンク32の他端部が回転可能に連結されている。これにより、シートクッション10Aは、リフター機構30を介してライザー20(ライザーユニット18)に連結されている。また、リフター機構30が作動されると、リンク32の一端部を支点としてリンク32が回転することで、シートクッション10Aが回動方向一側(図2の矢印A方向)又は回動方向他側(図3の矢印B方向)へ回動して、シートクッション10Aの上下方向の位置を調整できるように構成されている。
図1~図3に示されるように、シートクッション10Aは、車幅方向両側の部分において、樹脂により製作された一対のアウターフィニッシャ38を有している。アウターフィニッシャ38は、サイドフレーム36Aの車幅方向外側(図2、図3では車両左方)を覆うように配置されて、サイドフレーム36Aの後方部に組付けられている。
また、図1~図3に示されるように、シートクッション10Aは、車幅方向両側の部分において、アウターフィニッシャ38とサイドフレーム36Aを挟んで対向し、サイドフレーム36Aの車幅方向内側(図2、図3では車両右方)を覆うように配置され、サイドフレーム36Aの後方部に組付けられるインナーフィニッシャ40を有している。
また、インナーフィニッシャ40は、サイドフレーム36Aを覆う本体部42と、本体部42と一体的に形成され、サイドフレーム36A及びロアフレーム36Bの接続箇所を含むロアフレーム36Bの車幅方向外側(図2、図3では車両左方)を上方から覆うカバー部44を有している。
カバー部44は、ロアフレーム36Bを覆うロアカバー部44Aと、ロアカバー部44Aから車両後方に延び、さらに下方に延在する延在部44Bを有している。延在部44Bは、車両後方側に後壁46を有しており、後壁46の車幅方向中央部には、車両前方に延在する一対の側壁46Aが設けられている。一対の側壁46Aの下端と後壁46の下端とは底壁(図示省略)によって接続されている。
一対の側壁46Aには、各々車幅方向外側に、後述するアッパシールド60を支持するための第1支持軸としての第2支持ロッド46Bが設けられている。第2支持ロッド46Bは、断面円形の円柱状に形成されている。第2支持ロッド46Bは、一対の側壁46Aに設けられているので、後壁46の車両方向後方側の面に対して車両前方に配置される。この第2支持ロッド46Bには、後述するアッパシールド60の上端部60Aが嵌合されて、この上端部60Aが回転可能に支持される。なお、図2及び図3においては、車幅方向右側の側壁46Aについてのみ図示されている。
本実施形態においては、ロアフィニッシャ22の第1支持ロッド22Cがアウターフィニッシャ38の第2支持ロッド46Bに対して車両前方に位置するように配置されている。そして、ロアフィニッシャ22の第1支持ロッド22Cとアウターフィニッシャ38の第2支持ロッド46Bとの間には、隙隠し部材としてのシールド50が設けられている。シールド50は、シートクッション10Aとアッパーレール16との間の隙間を隠し、上端部60Aが第2支持ロッド46Bに回転可能に連結される上隙隠し部材としてのアッパシールド60と、下端部70Bが第1支持ロッド22Cに回転可能に連結される下隙隠し部材としてのアンダシールド70とにより構成されている。
ここで、図4にアンダシールド70の斜視図を、図5にアッパシールド60の斜視図をそれぞれ示す。なお、図4及び図5においては、図2及び図3に示されるように、フロントシート10に組付けられた場合の車両前方を前方、車両上方を上方、車幅方向の右方を右方として以下説明する。
図4に示されるように、アンダシールド70は、樹脂により製作されており、略板状に形成された本体部72を備えている。本体部72には、強度を上げるために、上下方向に一例として3本延在された筋部72Aと、車幅方向に一例として3本延在された筋部72Bとが設けられている。本体部72の車幅方向の両端には、それぞれ車両前方側に向かって立設された右側壁74と左側壁76が設けられている。右側壁74及び左側壁76には、筋部72Bの両端が各々接続されている。
右側壁74は、車両下方に本体部72よりも突出され、下端が半円状に形成された右下端部74Aを有しており、右下端部74Aの中央にはロアフィニッシャ22の第1支持ロッド22Cが嵌合されて(嵌め込まれて)、第1支持ロッド22Cに回転可能に支持(連結)される支持孔74Bが設けられている。また、右側壁74は、車両上方が本体部72よりも若干突出され、上端が半円状に形成された右上端部74Cを有している。右側壁74には、右上端部74Cから本体部72の下端の手前まで直線状に摺動部としての摺動孔74Dが設けられている。また、右側壁74の車両前方側の端面には、上下方向に沿って延在するリブ74Eが形成されている。
一方、左側壁76は、その下端が本体部72の下端に沿って略直角に延在された下端壁77を有し、下端壁77の端部には車両下方に向かって半円状に形成された左下端部78を有している。左下端部78の中央にはロアフィニッシャ22の第1支持ロッド22Cが嵌合されて(嵌め込まれて)、第1支持ロッド22Cに回転可能に支持(連結)される支持孔78Aが設けられており、支持孔78Aは車両後方側の一部に切欠部78Bを有している。また、左側壁76は、右側壁74と同様に、車両上方が本体部72よりも若干突出され、上端が半円状に形成された左上端部76Aを有している。左側壁76には、左上端部76Aから本体部72の下端の手前まで直線状に摺動部としての摺動孔76Bが設けられている。また、左側壁76の車両前方側の端面には、右側壁74と同様に、上下方向に沿って延在するリブ76Cが形成されている。
本実施形態においては、右上端部74C及び左上端部76Aがアンダシールド70の上端部70Aとされ、右下端部74A及び左下端部78がアンダシールド70の下端部70Bとされる。
図5に示されるように、アッパシールド60は、樹脂により製作されており、略板状に形成された本体部62を備えている。本体部62には、強度を上げるために、上下方向及び車幅方向に一例として3本ずつ延在された筋部62Aが設けられている。本体部62の車両上方向の両端には、それぞれ車両上方側に向かって延設された延長部62Bが設けられている。延長部62Bの車両前後方向の前端面及び後端面には、それぞれ車両上下方向に沿って延在するリブ62Cが設けられている。リブ62Cは、一端側が各々本体部62と延長部62Bとの接続領域を跨ぐように形成されると共に、他端が各々第2支持ロッド46Bの回動支点となる右上端部64及び左上端部66に接続されている。
車幅方向の右側の延長部62Bの上端には、車幅方向から見た際に円形状となるように円柱状に形成された右上端部64が設けられており、右上端部64の中央には、アウターフィニッシャ38の第2支持ロッド46Bが嵌合されて(嵌め込まれて)、第2支持ロッド46Bに回転可能に支持(連結)される支持孔64Aが設けられている。
車幅方向の左側の延長部62Bの上端には、車幅方向から見た際に円形状となるように円柱状に形成された左上端部66が設けられており、左上端部66の中央には、アウターフィニッシャ38の第2支持ロッド46Bが嵌合されて(嵌め込まれて)、第2支持ロッド46Bに回転可能に支持(連結)される支持孔66Aが設けられていて、この支持孔66Aの上端には切欠部66Bが設けられている。
また、アッパシールド60は、本体部62の車幅方向両端の下端部60Bに、アンダシールド70の摺動孔74D、76B内を摺動可能な係合部68が設けられている。係合部68は、本体部62の車幅方向両端の下端の角部を覆う大径部68Aを有しており、大径部68Aは、車幅方向から見た際に車両前後方向が短尺となる楕円形の柱状に形成されている。係合部68は、大径部68Aの車幅方向の端面からさらに車幅方向に延在された小径部68Bを有しており、小径部68Bは、車幅方向から見た際に車両前後方向が短尺となり、かつ大径部68Aよりも小さい楕円形の柱状に形成されている。小径部68Bは、車両前後方向の厚さが、摺動孔74D、76Bの短尺方向の長さ(幅)よりも若干薄く形成されている。
係合部68は、小径部68Bの車幅方向の端面からさらに車幅方向に延在された留め部68Cを有しており、留め部68Cは、車幅方向から見た際に、車両前後方向が長尺となる長方形の柱状に形成されている。また、留め部68Cは、車両上下方向の厚さが、摺動孔74D、76Bの短尺方向の長さ(幅)よりも若干薄く形成されている。
本実施形態においては、右上端部64及び左上端部66がアッパシールド60の上端部60Aとされる。
次に、アッパシールド60とアンダシールド70を組み付ける方法について説明する。図6~図8は、それぞれアッパシールド60とアンダシールド70との組付工程を示す説明図である。なお、各図において符号Fは人の指を指し示している。
まず、図6に示されるように、アッパシールド60の片側(本実施形態においては、車幅方向右側)の係合部68の留め部68Cの長尺方向をアンダシールド70の摺動孔74Dの長手方向と略一致させた状態で、留め部68Cを摺動孔74Dに差し込む。この際に、図6に示されるように、アッパシールド60の本体部62はアンダシールド70の本体部72に対して略直角に立ち上がった状態となる。
次に、図7に示されるように、反対側(本実施形態においては、車幅方向左側)の係合部68の留め部68Cの長尺方向をアンダシールド70の摺動孔76Bの長手方向と略一致させた状態で、留め部68Cを摺動孔76Bに差し込む。
次に、図8に示されるように、アッパシールド60を図中の矢印Mの方向に倒して、アッパシールド60の本体部62がアンダシールド70の本体部72と略平行となるようにする。アッパシールド60の本体部62とアンダシールド70の本体部72とが略平行の状態においては、留め部68Cの長尺方向が摺動孔74D、76Bの幅方向(短尺方向)と略平行になるため、留め部68Cが摺動孔74D、76Bから抜けない状態となる。
上記のように組付けられたアッパシールド60とアンダシールド70、すなわちシールド50は、図3に示されるように、アッパシールド60の上端部60Aの支持孔64A及び支持孔66A(図3において図示省略)が第2支持ロッド46Bに回転可能に嵌合される。また、アンダシールド70は、アンダシールド70の下端部70Bの支持孔74B及び支持孔78A(図3において図示省略)が第1支持ロッド22Cに回転可能に嵌合される。
ロアフィニッシャ22の第1支持ロッド22Cがアウターフィニッシャ38の第2支持ロッド46Bに対して車両前方に位置するように配置されているので、シールド50は、側面視において、車両前方へ向かうに従い下方へ傾斜して配置される。また、アッパシールド60の係合部68は、アンダシールド70の摺動孔74D、76Bに沿ってそれぞれ移動可能に構成されている。これにより、アッパシールド60はアンダシールド70に対して相対移動可能に連結される。
次に、第1の実施の形態の作用及び効果について説明する。
フロントシート10では、ライザーユニット18がアッパーレール16と一体に車両前後方向に移動可能に構成されている。また、アッパーレール16の上方にはシートクッション10Aが配置されており、シートクッション10Aは、リフター機構30を介してライザー20に連結されている。これにより、アッパーレール16を車両前後方向に移動させることで、車両前後方向におけるシートクッション10Aの位置が調整され、リフター機構30によって上下方向におけるシートクッション10Aの位置が調整される。
また、フロントシート10では、アッパーレール16とシートクッション10Aとの間にシールド50が設けられている。これにより、アッパーレール16とシートクッション10Aとの間の隙間がシールド50によって隠されている。したがって、シートクッション10Aとアッパーレール16との間の隙間を視認することが抑制されると共に、車両のリヤシートに着座した乗員の足がシートクッション10Aとアッパーレール16との間に挟み込まれることが防止されている。
また、シートクッション10Aは、リフター機構30を介してライザー20と連結されており、リフター機構30によってシートクッション10Aの上下方向の位置が調整されている。また、シールド50を構成するアッパシールド60の上端部60Aの支持孔64A、66Aがインナーフィニッシャ40の第2支持ロッド46Bに回転可能に嵌合されると共に、シールド50を構成するアンダシールド70の下端部70Bの下端部70Bの支持孔74B、78Aがロアフィニッシャ22の第1支持ロッド22Cに回転可能に嵌合されている。このため、シートクッション10Aの上下方向の位置が調整される際に、シートクッション10Aの上下方向の移動に連動して、アッパシールド60の上端部60A及びアンダシールド70の下端部70Bが回転される。
また、さらに、アッパシールド60の上端部60Aとアンダシールド70の下端部70Bとの相対距離の変化に応じて、アッパシールド60の下端部60Bとアンダシールド70の上端部70Aが接離する。
ここで、図9にシートクッション10Aが最も上側へ配置された状態を一部破断した車両右方から見た側面図、図10にシートクッション10Aが最も上下方向の中間位置へ配置された状態を一部破断した車両右方から見た側面図、図11にシートクッション10Aが最も下側へ配置された状態を一部破断した車両右方から見た側面図をそれぞれ示す。
図9に示されるように、リフター機構30によってシートクッション10Aが上下方向の最も上側に位置した際に、アッパシールド60の係合部68は、アンダシールド70の摺動孔74Dの最も上端部70A側に位置する。そのため、アッパシールド60の上端部60Aとアンダシールド70の下端部70Bとの距離が最も離れる。この位置においては、アッパシールド60の上端部60Aからアンダシールド70の下端部70Bまでは略直線状に最も延在される。
一方、図9に示される位置から、図10に示されるように、リフター機構30によってシートクッション10Aが下方に移動されて上下方向の中間部に位置した際に、アッパシールド60の係合部68は、アンダシールド70の摺動孔74Dを下端部70Bに向かって矢印Y1方向に移動し、摺動孔74Dの中間部に位置する。また、同時に、アッパシールド60の上端部60Aの支持孔64Aが第2支持ロッド46Bの軸心周りに反時計回りで回転されると共に、アンダシールド70の下端部70Bの支持孔74Bが第1支持ロッド22Cの軸心周りに反時計回りで回転する。この位置においては、図9に示される状態よりも、アッパシールド60の上端部60Aからアンダシールド70の下端部70Bまでの距離は短くなる。また、シールド50(アッパシールド60及びアンダシールド70)は、アッパシールド60の上端部60Aが下方に移動するので、図9に示される状態よりも下方へ傾倒するように揺動する。
さらに、図10に示される位置から、図11に示されるように、リフター機構30によってシートクッション10Aが下方に移動されて上下方向の最も下側に位置した際に、アッパシールド60の係合部68は、アンダシールド70の摺動孔74Dを下端部70Bに向かってさらに矢印Y1方向に移動し、摺動孔74Dの最も下端部70B側に位置する。また、同時に、アッパシールド60の上端部60Aの支持孔64Aが第2支持ロッド46Bの軸心周りにさらに反時計回りで回転されると共に、アンダシールド70の下端部70Bの支持孔74Bが第1支持ロッド22Cの軸心周りにさらに反時計回りで回転する。この位置においては、図10に示される状態よりも、アッパシールド60の上端部60Aからアンダシールド70の下端部70Bまでの距離はさらに短くなり、アッパシールド60の上端部60Aとアンダシールド70の下端部70Bとの距離が最も接近する。また、シールド50(アッパシールド60及びアンダシールド70)は、アッパシールド60の上端部60Aがさらに下方に移動するので、図10に示される状態よりもさらに下方へ傾倒するように揺動する。
逆に、図11に示される位置から、図10に示されるように、リフター機構30によってシートクッション10Aが上方に移動されて上下方向の中間部に位置した際に、アッパシールド60の係合部68は、アンダシールド70の摺動孔74Dを下端部70Bに向かって矢印Y2方向に移動し、摺動孔74Dの中間部に位置する。また、同時に、アッパシールド60の上端部60Aの支持孔64Aが第2支持ロッド46Bの軸心周りに時計回りで回転されると共に、アンダシールド70の下端部70Bの支持孔74Bが第1支持ロッド22Cの軸心周りに時計回りで回転する。この位置においては、図11に示される状態よりも、アッパシールド60の上端部60Aからアンダシールド70の下端部70Bまでの距離は長くなる。また、シールド50(アッパシールド60及びアンダシールド70)は、アッパシールド60の上端部60Aが上方に移動するので、図9に示される状態よりも上方へ傾倒するように揺動する。
さらに、図10に示される位置から、図9に示されるように、リフター機構30によってシートクッション10Aが上方に移動されて上下方向の最も上側に位置した際に、アッパシールド60の係合部68は、アンダシールド70の摺動孔74Dを下端部70Bに向かってさらに矢印Y2方向に移動し、摺動孔74Dの最も上端部70A側に位置する。また、同時に、アッパシールド60の上端部60Aの支持孔64Aが第2支持ロッド46Bの軸心周りにさらに時計回りで回転されると共に、アンダシールド70の下端部70Bの支持孔74Bが第1支持ロッド22Cの軸心周りにさらに時計回りで回転する。この位置においては、図10に示される状態よりも、アッパシールド60の上端部60Aからアンダシールド70の下端部70Bまでの距離はさらに長くなり、アッパシールド60の上端部60Aとアンダシールド70の下端部70Bとの距離が最も離れる。また、シールド50(アッパシールド60及びアンダシールド70)は、アッパシールド60の上端部60Aがさらに上方に移動するので、図10に示される状態よりもさらに上方へ傾倒するように揺動する。
このように、シートクッション10Aの移動に追従してアッパシールド60及びアンダシールド70の移動(揺動)が許容され、シートクッション10Aの移動に伴ってシールド50が揺動する。この際に、アンダシールド70の下端部70Bは、ロアフィニッシャ22に対して回転はするが車両前後方向における相対移動はしていない。これにより、シールド50は、車両前方側にスペースを必要とせずにシートクッション10Aとアッパーレール16との間の隙間を隠すことができる。
また、フロントシート10では、アッパシールド60に設けられた係合部68が、アンダシールド70に設けられた摺動孔74D、76Bに摺動可能に係合される。このため、摺動孔74D、76Bによってアッパシールド60とアンダシールド70とが相対移動可能となり、シールド50の伸縮軌跡が設定される。
また、摺動孔74D、76Bが、アンダシールド70の上端部70A側から下端部70B側に沿って延設されている。このため、アッパシールド60とアンダシールド70とが摺動孔74D、76Bに沿って相対移動可能となるので、シールド50の伸縮軌跡は、アンダシールド70の上端部70A側から下端部70B側に設定される。ここで、シートクッション10Aの上下方向の位置が調整される際のシートクッション10Aの移動軌跡に合わせて摺動孔74D、76Bを形成することで、シートクッション10Aの上下方向の移動が許容される。
また、アンダシールド70の下端部70B(支持孔74B、78A)がアッパシールド60の上端部60Aに対して車両前方へ配置されているため、シールド50が車両前方へ向かうに従い下方へ延設されると共に、アンダシールド70の下端部70B(支持孔74B、78A)がシートクッション10Aの下方に配置される。このため、アンダシールド70の下端部70B(支持孔74B、78A)とロアフィニッシャ22の第1支持ロッド22Cとが車両後方から視認されることを抑制できるので、シールド50の見栄えを向上できる。
さらに、上述したように、アッパシールド60の上端がシートクッション10Aの車両後方端部に対して車両前方に配置されているため、シートクッション10Aの車両後方端部の車両前方において、アッパシールド60が車両前方へ向かうに従い下方へ延設される。これにより、シートクッション10Aの車両後方端部によってアッパシールド60の上端とシートクッション10Aとの間の隙間が視認されることを抑制できるので、シールド50の見栄えをより向上できる。また、アッパシールド60をフロントシート10から車両後方へ突出させずに、シートクッション10Aの上下方向の位置を調整できる。
さらに、第1支持ロッド22Cがロアフィニッシャ22に設けられており、アンダシールド70の下端部70Bの支持孔78Aには、切欠部78Bが設けられている。そのため、先に支持孔74Bを第1支持ロッド22Cに嵌合した後で、支持孔78Aの切欠部78Bから第1支持ロッド22Cを嵌め込む(嵌合する)ことで、アンダシールド70の支持孔74B、78Aを第1支持ロッド22Cに回転可能に組み付けることができる。このため、簡易な構成でアンダシールド70をライザーユニット18に連結できる。これにより、アンダシールド70を組付ける際の組付性を向上できる。
また、第2支持ロッド46Bがインナーフィニッシャ40に設けられており、アッパシールド60の上端部60Aの支持孔66Aには、切欠部66Bが設けられている。そのため、先に支持孔64Aを第2支持ロッド46Bに嵌合した後で、支持孔66Aの切欠部66Bから第2支持ロッド46Bを嵌め込む(嵌合する)ことで、アッパシールド60の支持孔64A、66Aを第2支持ロッド46Bに回転可能に組み付けることができる。このため、簡易な構成でアッパシールド60をシートクッション10Aに連結できる。これにより、アッパシールド60を組付ける際の組付性を向上できる。
また、第1支持ロッド22Cがロアフィニッシャ22に設けられており、第2支持ロッド46Bがインナーフィニッシャ40に設けられている。これにより、既存の部品を利用してシールド50をフロントシート10に設けることができる。
また、アンダシールド70の右側壁74及び左側壁76には、筋部72Bの両端が各々接続されている。右側壁74及び左側壁76が、筋部72Bによって連結されることにより右側壁74及び左側壁76の剛性が高まるので、アッパシールド60の小径部68Bが摺動孔74D、76Bを摺動する際に、右側壁74及び左側壁76が変形又は破損するのを防止することができる。
また、右側壁74及び左側壁76の車両前方側の端面には、それぞれ上下方向に沿って延在するリブ74E、76Cが形成されている。右側壁74及び左側壁76において、リブ74E、76Cが形成されていない側(車両後方側)は、本体部72によって互いに連結されているため剛性が高くなっている。これに対して、リブ74E、76Cが形成されている側(車両前方側)は、本体部72によって連結されていないため、リブ74E、76Cが形成されていない側(車両後方側)よりも剛性が低くなる。そのため、本実施形態のようにリブ74E、76Cによって補強することにより、右側壁74及び左側壁76のリブ74E、76Cが形成されている側の剛性を高めることができるので、アッパシールド60の小径部68Bが摺動孔74D、76Bを摺動する際に、右側壁74及び左側壁76のリブ74E、76Cが形成されている側が変形または破損するのを防止することができる。
また、アッパシールド60の延長部62Bの車両前後方向の前端面及び後端面には、それぞれ車両上下方向に沿って延在するリブ62Cが設けられている。これにより、本体部62に比して車幅方向の幅が小さい延長部62Bをリブ62Cによって補強することができる。また、リブ62Cは、一端側が各々本体部62と延長部62Bとの接続領域を跨ぐように形成されている。これにより、シールド50が作動する際に、この接続領域に荷重が集中して接続領域が変形または破損するのを防止することができる。また、リブ62Cは、他端が各々第2支持ロッド46Bの回動支点となる右上端部64及び左上端部66に接続している。これにより、回動時に右上端部64及び左上端部66と延長部62Bとの接続領域に荷重が集中して接続領域が変形または破損するのを防止することができる。
(変形例)
次に、アッパシールド60の変形例について説明する。図12はアッパシールド60の変形例であるアッパシールド80を示す斜視図である。なお、変形例のアッパシールド80において、上述したアッパシールド60と同様の箇所は同符号で示してここでの説明は省略し、異なる箇所についてのみ詳細に説明する。
アッパシールド80は、係合部69が、上述したアッパシールド60の係合部68と異なっている。アッパシールド80の係合部69は、大径部68Aと留め部68Cとの間に小径部68Bを有していない。すなわち、大径部68Aの端面には留め部68Cが直接設けられている。大径部68Aの車両前後方向の厚さは、摺動孔74D、76Bの短尺方向の長さ(幅)よりも薄くされている。また、本体部62の車両左側の端部には、端部から内方に向かって先端が半円状に切り欠かれた切欠孔62Dが形成されている。また、筋部62Aのうち最も車両上側において車幅方向に延びる筋部62A1が、切欠孔62Dの位置(本実施形態では真ん中)の筋部62A2よりも車幅方向においてより長く延在されている。
このような構成であっても、上記実施形態と同様の効果が得られる。ただし、上述した実施形態のアッパシールド60は、摺動孔74D、76Bを摺動する小径部68Bの両側に大径部68Aと留め部68Cが存在するので、摺動する際にガタつきを抑制することができるという効果が得られる。また、筋部62Aのうち最も車両上側において車幅方向に延びる筋部62A1が、切欠孔62Dの位置(本実施形態では真ん中)の筋部62A2よりも車幅方向においてより長く延在されている。そのため、切欠孔62Dを形成することによる本体部62の剛性の低下分を筋部62A1によって補うことができる。また、切欠孔62Dを有することにより、組付け時に切欠孔62Dに指を入れて作業を行うことができるので、組付け性が向上する。
次に、アッパシールド60とアンダシールド70の他の変形例について説明する。図13はアッパシールド90とアンダシールド100とを組付けた状態の斜視図である。図13に示されるように、本変形例のアッパシールド90とアンダシールド100は、上述した実施形態とは筋部92A、92B、102A、102B、及びリブ92C、104E、106Cの構造が異なっている。
アッパシールド90の本体部62には、上下方向に一例として5本延在された筋部92Aと、車幅方向に一例として3本延在された筋部92Bとが設けられている。筋部92Aは、車幅方向の右側から、2本ずつ近接して配置され、最も左側に1本が配置されている。本変形例においては、筋部92Aの本数を上述した実施形態よりも増加したことにより、剛性を向上させている。なお、筋部92A及び筋部92Bの配置方法については、特に限定されず、適宜変更することができる。
また、アッパシールド90の筋部92A、92B、及びリブ92Cは、上述した実施形態よりも車両前後方向の高さが高くなっている。このように、高さを高くすることにより、アッパシールド90の面全体としての剛性を向上させることができる。
また、アンダシールド100の筋部102A、102B、及びリブ104E、106Cについても、上述した実施形態よりも車両前後方向の高さが高くなっている。このように、高さを高くすることにより、アンダシールド100の面全体としての剛性を向上させることができる。
なお、上述した各実施形態では、アッパシールド60、80、90に係合部68が、アンダシールド70、100に摺動孔74D、76Bがそれぞれ設けられているが、本発明はこれに限られない。例えばアンダシールド70、100に係合部が設けられ、アッパシールド60、80、90に摺動孔が設けられていてもよい。
また、上述した実施形態では、摺動部として摺動孔を採用しているが、本発明はこれに限られない。係合部68と係合可能であれば、例えば摺動溝であってもよい。
さらに、上述した実施形態では、アッパシールド60、80、90の上端部60Aがインナーフィニッシャ40に回転可能に支持されているが、上端部60Aを支持する部材はこれに限らない。例えば、上端部60Aがサイドフレーム36Aに回転可能に支持されてもよい。つまり、アッパシールド60、80、90の上端部60Aがシートクッション10Aと一体に回動する部材に支持されていればよい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものでなく、一実施形態と各種の変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
<付記>
(第1の態様)
車両前後方向に移動可能に構成されたレールと一体に移動される移動部材と、
リフター機構を介して前記移動部材に連結されると共に前記レールの上方に配置され、前記リフター機構によって上下方向の位置を調整可能に構成されたシートクッションと、
前記シートクッションの車両後方下部と前記レールとの間に延設されて前記シートクッションと前記レールとの間の隙間を隠す隙隠し部材であって、上端部が前記シートクッションに回転可能に連結される上隙隠し部材と、下端部が前記移動部材に回転可能に連結される下隙隠し部材とを備え、前記上隙隠し部材の前記上端部と前記下隙隠し部材の前記下端部との相対距離の変化に応じて、前記上隙隠し部材の下端部と前記下隙隠し部材の上端部が接離する隙隠し部材と、
を備えた車両用シート。
(第2の態様)
前記上隙隠し部材及び前記下隙隠し部材は、前記リフター機構によって前記シートクッションが上下方向の最も上側に位置した際に、前記上隙隠し部材の前記上端部と前記下隙隠し部材の前記下端部との距離が最も離れるように移動され、かつ前記リフター機構によって前記シートクッションが上下方向の最も下側に位置した際に、前記上隙隠し部材の前記上端部と前記下隙隠し部材の前記下端部との距離が最も接近するように移動される第1の態様に記載の車両用シート。
(第3の態様)
前記上隙隠し部材及び前記下隙隠し部材の何れか一方に設けられた係合部と、
前記上隙隠し部材及び前記下隙隠し部材の何れか他方に設けられ、前記係合部が摺動可能に係合される摺動部と、
を備えた第1の態様又は第2の態様に記載の車両用シート。
(第4の態様)
前記摺動部が、前記上隙隠し部材及び前記下隙隠し部材の何れか他方の上端部側から下端部側に沿って延設されている第3の態様に記載の車両用シート。
(第5の態様)
前記下隙隠し部材の前記下端部が前記上隙隠し部材の前記上端部に対して車両前方へ配置された第1の態様~第4の態様の何れか1項に記載の車両用シート。
(第6の態様)
前記上隙隠し部材の上端が前記シートクッションの車両後方端部に対して車両前方に配置された第5の態様に記載の車両用シート。
(第7の態様)
前記シートクッションは、前記上隙隠し部材の上端部が嵌合されて前記上隙隠し部材の上端部を回転可能に支持する第1支持軸を備えている第1の態様~第6の態様の何れか1項に記載の車両用シート。
(第8の態様)
前記移動部材は、前記下隙隠し部材の下端部が嵌合されて前記下隙隠し部材の下端部を回転可能に支持する第2支持軸を備えている第1の態様~第7の態様の何れか1項に記載の車両用シート。
10 フロントシート(車両用シート)
10A シートクッション
16 アッパーレール(レール)
18 ライザーユニット(移動部材)
22C 第1支持ロッド(第2支持軸)
30 リフター機構
46B 第2支持ロッド(第1支持軸)
50 シールド(隙隠し部材)
60 アッパシールド(上隙隠し部材)
60A 上端部
60B 下端部
68 係合部
69 係合部
70 アンダシールド(下隙隠し部材)
70A 上端部
70B 下端部
74D 摺動孔(摺動部)
76B 摺動孔(摺動部)
80 アンダシールド(下隙隠し部材)

Claims (8)

  1. 車両前後方向に移動可能に構成されたレールと一体に移動される移動部材と、
    リフター機構を介して前記移動部材に連結されると共に前記レールの上方に配置され、前記リフター機構によって上下方向の位置を調整可能に構成されたシートクッションと、
    前記シートクッションの車両後方下部と前記レールとの間に延設されて前記シートクッションと前記レールとの間の隙間を隠す隙隠し部材であって、上端部が前記シートクッションに回転可能に連結される上隙隠し部材と、下端部が前記移動部材に回転可能に連結される下隙隠し部材とを備え、前記上隙隠し部材の前記上端部と前記下隙隠し部材の前記下端部との相対距離の変化に応じて、前記上隙隠し部材の下端部と前記下隙隠し部材の上端部が接離する隙隠し部材と、
    を備えた車両用シート。
  2. 前記上隙隠し部材及び前記下隙隠し部材は、前記リフター機構によって前記シートクッションが上下方向の最も上側に位置した際に、前記上隙隠し部材の前記上端部と前記下隙隠し部材の前記下端部との距離が最も離れるように移動され、かつ前記リフター機構によって前記シートクッションが上下方向の最も下側に位置した際に、前記上隙隠し部材の前記上端部と前記下隙隠し部材の前記下端部との距離が最も接近するように移動される請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記上隙隠し部材及び前記下隙隠し部材の何れか一方に設けられた係合部と、
    前記上隙隠し部材及び前記下隙隠し部材の何れか他方に設けられ、前記係合部が摺動可能に係合される摺動部と、
    を備えた請求項1に記載の車両用シート。
  4. 前記摺動部が、前記上隙隠し部材及び前記下隙隠し部材の何れか他方の上端部側から下端部側に沿って延設されている請求項3に記載の車両用シート。
  5. 前記下隙隠し部材の前記下端部が前記上隙隠し部材の前記上端部に対して車両前方へ配置された請求項1に記載の車両用シート。
  6. 前記上隙隠し部材の上端が前記シートクッションの車両後方端部に対して車両前方に配置された請求項5に記載の車両用シート。
  7. 前記シートクッションは、前記上隙隠し部材の上端部が嵌合されて前記上隙隠し部材の上端部を回転可能に支持する第1支持軸を備えている請求項1に記載の車両用シート。
  8. 前記移動部材は、前記下隙隠し部材の下端部が嵌合されて前記下隙隠し部材の下端部を回転可能に支持する第2支持軸を備えている請求項1に記載の車両用シート。
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