JP2015166203A - 鉄道車両の小児用着座補助装置 - Google Patents

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JP2015166203A JP2014040794A JP2014040794A JP2015166203A JP 2015166203 A JP2015166203 A JP 2015166203A JP 2014040794 A JP2014040794 A JP 2014040794A JP 2014040794 A JP2014040794 A JP 2014040794A JP 2015166203 A JP2015166203 A JP 2015166203A
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【課題】小さい子供が安定した状態で鉄道車両の座席に座ることができるとともに、設置や収納を容易に行うことができる鉄道車両の小児用着座補助装置を提供する。【解決手段】鉄道車両の座席2に設けられる鉄道車両の小児用着座補助装置1Aにおいて、座席2の座面21の上側かつ座席2の背もたれ22の前側に設置可能な着座補助部3Aと、座面21の下方または背もたれ22の後方に設けられて着座補助部3Aを収納可能な収納部4Aと、着座補助部3Aを座面21の上側かつ背もたれ22の前側と収納部4Aとの間において移動可能とする移動機構5Aと、を備え、着座補助部3Aが座面21の上側かつ背もたれ22の前側に設置された状態において、座面21のうちの着座補助部3Aの前側に着座可能に構成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、鉄道車両の座席に設けられる小児用着座補助装置に関する。
従来、鉄道車両の多くには大人を対象とした座席しかなく、このような座席に体格の小さい子供が座ると、足が床面まで届かないとともに、背中が背もたれと離れてしまい、不安定な状態となる。このような状態で車両が減速したり加速したりすると小さな子供が転倒する虞があるため、通常、小さな子供は大人の膝の上に座らせている。これに対し小さな子供が一人で鉄道車両の座席に座ることができるようにした、鉄道車両用のチャイルドシートが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−049295号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたような鉄道車両用のチャイルドシートは、使用するときに座席の上に設置し、使用しないときには折り畳んで座席から取り外すため、使用しないときの保管場所が必要となる。また、鉄道車両用のチャイルドシートを使用するときには保管場所から運んできて設置し、使用しないときには保管場所へ運んで収納するため、鉄道車両用のチャイルドシートの設置や収納に手間がかかるという問題がある。
そこで、本発明は、小さい子供が安定した状態で鉄道車両の座席に座ることができるとともに、設置や収納を容易に行うことができる鉄道車両の小児用着座補助装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る鉄道車両の小児用着座補助装置は、鉄道車両の座席に設けられる鉄道車両の小児用着座補助装置において、前記座席の座面の上側かつ前記座席の背もたれの前側に設置可能な着座補助部と、前記座面の下方または前記背もたれの後方に設けられて前記着座補助部を収納可能な収納部と、前記着座補助部を前記座席の座面の上側かつ前記座席の背もたれの前側と前記収納部との間において移動可能とする移動機構と、を備え、前記着座補助部が前記座席の座面の上側かつ前記座席の背もたれの前側に設置された状態において、前記座面のうちの前記着座補助部の前側、または前記着座補助部の上面に着座可能に構成されていることを特徴とする。
本発明では、座席の座面の上側かつ座席の背もたれの前側に着座補助部が設置された状態において、着座補助部の前側に着座した子供が、その背中を着座補助部と当接させることができるため、着座補助部を背もたれとして使用することができる。
また、座席の座面の上側かつ座席の背もたれの前側に着座補助部が設置された状態において、前記座面の高さが前記背もたれの高さの中間部に位置していると、着座補助部の上面に着座した子供が、その背中を背もたれと当接させることができるため、背もたれを使用することができる。
これにより、子供が背中を背もたれに当接させた状態で着座することができるため、安定した状態で鉄道車両の座席に座ることができる。
更に、座面の上側かつ背もたれの前側に着座補助部が設置された状態において、着座補助部の上面に着座した子供が、足を座面に置くことができるため、より安定した状態で鉄道車両の座席に座ることができる。
また、着座補助部が座面の下方または背もたれの後方の収納部に収納可能であり、移動機構によって着座補助部が座面の上側かつ背もたれの前側と収納部との間において移動可能に支持されているため、従来のように不使用時に着座補助部を取り外して座席と離れた場所に収納する場合と比べて、着座補助部の設置と収納を容易に行うことができる。
また、本発明に係る鉄道車両の小児用着座補助装置では、前記座席が設けられた床面から前記座面までの間に、前記座席の脚部から前方に突出するように設置可能であるとともに、前記座面の下方に収納可能な足置き部を更に備える構成としてもよい。
このような構成とすることにより、着座補助部の前側に着座した子供が、足を足置き部に置くことができるため、より安定した状態で鉄道車両の座席に座ることができる。
また、足置き部は、座面の下方に収納可能であることにより、足置き部の設置と収納を容易に行うことができる。
また、本発明に係る鉄道車両の小児用着座補助装置では、前記移動機構は、前記着座補助部を段階的に移動させ、各段階において前記着座補助部の位置を固定可能であることが好ましい。
このような構成とすることにより、着座する子供の体格に合わせて着座補助部の背もたれとなる部分または座面となる部分の位置を調整することができ、安定した状態で着座することができる。
本発明によれば、座席の座面の上側かつ座席の背もたれの前側に着座補助部が設置された状態において、着座補助部の前側に着座した子供が、その背中を着座補助部と当接させることができるため、着座補助部を背もたれとして使用することができる。
また、座面の上側かつ背もたれの前側に着座補助部が設置された状態において、前記座面の高さが前記背もたれの高さの中間部に位置していると、着座補助部の上面に着座した子供が、その背中を背もたれと当接させることができるため、背もたれを使用することができる。
これにより、子供が背中を背もたれに当接させた状態で着座することができるため、安定した状態で鉄道車両の座席に座ることができる。
更に、座面の上側かつ背もたれの前側に着座補助部が設置された状態において、着座補助部の上面に着座した子供が、足を座面に置くことができるため、より安定した状態で鉄道車両の座席に座ることができる。
また、着座補助部が座面の下方または背もたれの後方の収納部に収納可能であり、移動機構によって着座補助部が座面の上側かつ背もたれの前側と収納部との間において移動可能に支持されているため、従来のように不使用時に着座補助部を取り外して座席と離れた場所に収納する場合と比べて、着座補助部の設置と収納を容易に行うことができる。
(a)は本発明の第1実施形態による収納時の小児用着座補助装置の平面図、(b)は断面図である。 (a)は本発明の第1実施形態による使用時の小児用着座補助装置の平面図、(b)は断面図である。 (a)は本発明の第2実施形態による収納時の小児用着座補助装置の平面図、(b)は断面図である。 (a)は本発明の第2実施形態による使用時の小児用着座補助装置の平面図、(b)は断面図である。 (a)は本発明の第3実施形態による収納時の小児用着座補助装置の平面図、(b)は断面図である。 (a)は本発明の第3実施形態による使用時の小児用着座補助装置の平面図、(b)は断面図である。 (a)は本発明の第4実施形態による収納時の小児用着座補助装置の平面図、(b)は断面図である。 (a)は本発明の第4実施形態による使用時の小児用着座補助装置の平面図、(b)は断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態による鉄道車両の小児用着座補助装置1Aについて、図1および図2に基づいて説明する。
図1および図2に示すように、第1実施形態による鉄道車両の小児用着座補助装置(以下、小児用着座補助装置とする)1Aは、鉄道車両のロングシート(縦座席、以下、座席2とする)に設けられていて、体格の小さな子供11(図2(b)参照)が座席2に着座する際に使用される。
ここで、座席2に使用者(乗客)が着座した際に、使用者が向く方を前側、前方とし、使用者の背中側を後側、後方として以下説明する。また、この前後方向に直交する水平方向を幅方向として以下説明する。
第1実施形態による小児用着座補助装置1Aは、座席2の座面21の上側かつ座席2の背もたれ22の前側(以下、座席2側とする)に設置可能な着座補助部3Aと、背もたれ22の後方に設けられて着座補助部3Aを収納可能な収納部4Aと、着座補助部3Aを座席2側と収納部4Aとの間をスライドさせる移動機構5A(図1(b)、図2(b)参照)と、座席2側に設置された着座補助部3Aの移動を拘束可能なロック機構6A(図1(b)、図2(b)参照)と、座面21の下方に設けられた足置き部7Aと、を備えている。
着座補助部3Aは、両側面にそれぞれ設けられた一対の側板31,31と、一対の側板31,31の前端部どうしを連結するように設けられた前板32と、一対の側板31,31の上端部どうしを連結するように設けられた上板33と、を有している。
図1(b)に示すように、着座補助部3Aは、収納部4Aに収納されると、前板32の前面32aの前後方向の位置が、背もたれ22の前面22aと略同じ位置となるように構成されている。
また、図2(b)に示すように、着座補助部3Aは、座席2側に設置されると、前板32の前面32aの前後方向の位置が、背もたれ22の前面22aと座面の21の前端部21aとの間の位置となるとともに、上板33の上面33aの高さが、背もたれ22の高さの中間部の高さとなるように構成されている。
このような着座補助部3Aは、その幅が着座する使用者1人に対応する幅に形成されている。
また、図1および図2に示すように、着座補助部3Aの前板32には、着座補助部3Aを収納部4Aと座席2側との間を移動させる際に使用者が把持する把持部34Aが設けられている。把持部34Aは、例えば、布製や革製のベルトなどで、幅方向の両端部が前板32に連結されている。
収納部4Aは、背もたれ22の後方の空間に形成されていて、背もたれ22の後方へスライドした着座補助部3Aを収納可能に構成されている。
図1(b)および図2(b)に示す移動機構5Aは、着座補助部3Aの座席2側と収納部4Aとの移動をガイドするレールなどで構成されている。
ロック機構6Aは、着座補助部3Aの移動を拘束するロック本体(不図示)と、ロック本体による着座補助部3Aの移動の拘束を解除する解除ボタン(不図示)と、を有している。解除ボタンは、車両の壁面や、座席2の下部などに設けられていて、子供11(図2(b)参照)が容易に触ることができない位置に設けられている。
また、第1実施形態では、移動機構5Aは、着座補助部3Aを前後方向に段階的に移動可能に構成されている。そして、ロック機構6Aは、段階的に移動する着座補助部3Aを、各段階においてその移動を拘束可能に構成されている。
図1および図2に示すように、足置き部7Aは、少なくとも一部が座席2の脚部23の前端部23a(図1(b)および図2(b)参照)よりも前方へ突出するように設置可能で座面21に着座した子供11(図2(b)参照)が足を置く足置き本体71Aと、足置き本体71Aを支持する支持部72Aとを備えている。
図1(b)および図2(b)に示すように、足置き本体71Aは、幅方向に延在し断面形状が略L字状の部材で、略L字を形成するように略直交した2つの板材71a,71bのうち、一方の板材71aに子供11が足を置くように構成されている。ここで、この一方の板材71aを、足置き板材71aとする。
また、2つの板材71a,71bのうち、他方の板材71bは、足置き板材71aが連続している側の端部と反対側の端部71cが、支持部72Aに、幅方向に延在する軸を中心として回動可能に支持されている。なお、この端部71cは、座席2の脚部23の前端部23a近傍に配置されている。ここで、他方の板材71bを、支持部側板材71bとする。
このように、支持部72Aに支持された足置き本体71Aは、軸を中心に回動することにより、図2(b)に示すような足置き板材71aがその面が上下方向を向き、支持部側板材71bがその面が前後方向を向く使用状態と、図1(b)に示すような足置き板材71aがその面が前後方向を向き、支持部側板材71bがその面が上下方向を向く収納状態と、に切り替え可能に構成されている。
そして、足置き本体71Aは、使用状態において支持部側板材71bが座面21の下方に位置するとともに足置き板材71aが脚部23の前端部23aよりも前側に突出し、収納状態において足置き板材71aおよび支持部側板材71bが座面21の下方に位置するように構成されている。このとき、足置き板材71aは、床面12(図1(b)、図2(b)参照)から座面21までの高さの中間部に位置している。
なお、足置き本体71Aは、これらの2つの状態において、その回動が拘束されるように構成されている。
続いて、第1実施形態による小児用着座補助装置1Aの使用方法について説明する。
まず、小児用着座補助装置1Aを使用する場合は、図1のように収納部4Aに収納された着座補助部3Aを、把持部34Aを把持して図2のように座席2側へスライドさせる。このとき、着座補助部3Aが前方へ段階的に移動するため、所定の前後方向の位置において着座補助部3Aを停止させる。なお、着座補助部3Aの前後方向の位置については後述する。
続いて、ロック機構6A(図2(b)参照)によって着座補助部3Aの位置を固定する。
また、着座補助部3Aの座席2側への設置と前後して、足置き本体71Aを回動させて、足置き板材71aを脚部23の前端部23aから突出させる。
そして、この状態において、着座補助部3Aより前方の座面21に子供11(図2(b)参照)が着座すると、着座補助部3Aの前板32と子供11の背中が当接し、着座した子供11が着座補助部3Aの前板32を背もたれとして使用することができるとともに、足置き板材71aに足を置くことができる。
ここで、着座補助部3Aの前板32が背もたれとして使用されるため、着座補助部3Aの前後方向の位置は、座席2に着座する子供11の体格に合わせて、子供11の背中が前板32と当接可能な位置に設定することが好ましい。
次に、小児用着座補助装置1Aを使用しない場合は、図2のような状態の着座補助部3Aのロック機構6A(図2(b)参照)を解除し、着座補助部3Aを後方に押してスライドさせる。なお、着座補助部3Aを後方に押す場合は、把持部34Aを把持せずに、着座補助部3Aの前板32などを直接押してもよい。
そして、図1に示すように、着座補助部3Aの前板32の前面32aが背もたれ22の前面22aと略面一となるように、着座補助部3Aを収納部4Aへ収納する。なお、ロック機構6Aに、収納部4Aへ収納された着座補助部3Aの移動を拘束するロックする機構が設けられていて、収納部4Aへ収納された着座補助部3Aの移動をロックしてもよい。
また、着座補助部3Aの収納部4Aへの収納と前後して、足置き本体71Aは支持部72Aを中心に回動させて、座席2の下方に収納する。
このようにすることにより、座面21には、着座補助部3Aが設置されていないとともに、脚部23の前端部23aから足置き板材71aが突出していない状態となるため、座席2に大人が着座することができる。
次に、上述した第1実施形態による小児用着座補助装置1Aの作用・効果について図面を用いて説明する。
第1実施形態による小児用着座補助装置1Aによれば、座席2側に着座補助部3Aが設置された状態において、着座補助部3Aの前側に着座した子供11が、その背中を着座補助部3Aの前板32と当接させることができるため、着座補助部3Aを背もたれとして使用することができる。
これにより、子供11が背中を背もたれ22に当接させた状態で着座することができるため、安定した状態で座席2に座ることができる。
また、着座補助部3Aは、背もたれ22の後方に収納可能であることにより、従来のように不使用時に着座補助部3Aを取り外して座席2と離れた場所に収納する場合と比べて、着座補助部3Aの設置と収納を容易に行うことができる。
また、着座補助部3Aの前側に着座した子供11が、足を足置き板材71aに置くことができるため、より安定した状態で座席2に座ることができる。
また、足置き本体71Aは、座面21の下方に収納可能であることにより、足置き本体71Aの設置と収納を容易に行うことができる。
また、着座補助部3Aは、背もたれ22の前面22aから段階的に突出し、各段階において位置を固定可能であることにより、着座する子供11の体格に合わせて着座補助部3Aの背もたれとなる前板32の位置を調整することができるため、子供11が安定した状態で着座することができる。
(第2実施形態)
次に、他の実施形態について、添付図面に基づいて説明するが、上述の第1実施形態と同一又は同様な部材、部分には同一の符号を用いて説明を省略し、第1実施形態と異なる構成について説明する。
図3および図4に示すように、第2実施形態による小児用着座補助装置1Bは、着座補助部3Bが、座席2の下方に設けられた収納部4Bに収納可能で、移動機構5B(図3(b)、図4(b)参照)が、着座補助部3Bを上下方向にスライドさせるように構成されている。第2実施形態では、着座補助部3Bを収納部4Bから引き上げて座席2側へ設置するように構成されている。
図3に示すように、着座補助部3Bは、収納部4Bに収納されると、上板33の上面33aの高さが、座面21と略同じ高さとなるように構成されている。
また、図4に示すように、着座補助部3Bは、座席2側に設置されると、前板32の前面32aの前後方向の位置が、背もたれ22の前面22aと座面の21の前端部21aとの間の位置となるとともに、上板33の上面33aの高さが、背もたれ22の高さの中間部の高さとなるように構成されている。
また、第2実施形態では、把持部34Bが着座補助部3Bの上板33に設けられていて、把持部34Bを把持して着座補助部3Bを収納部4Bから座席2側へ引き上げるように構成されている。
なお、第2実施形態では、移動機構5B(図3(b)、図4(b)参照)は、着座補助部3Bを上下方向に段階的に移動させるようには構成されておらず、着座補助部3Bが座席2側に設置された際の高さは1つの高さに決定されている。
また、第2実施形態では、足置き部7Bは、断面形状が略直線状の板材で構成された足置き本体71Bと、足置き本体71Bを座面21の下方と脚部23の前方との間で前後方向にスライド可能に支持する支持部72Bと、を備えている。
足置き本体71Bは、その面が上下方向を向くように支持されていて、脚部23の前端部23aから突出するように前方に移動させて、その上面に足を置くことができるように構成されている。なお、足置き本体71Bは、床面12(図3(b)、図4(b)参照)から座面21までの高さの中間部に位置している。
続いて、第2実施形態による小児用着座補助装置1Bの使用方法について説明する。
まず、小児用着座補助装置1Bを使用する場合は、図3のように収納部4Bに収納された着座補助部3Bを、把持部34Bを把持して上方へ引き上げて図4のように座席2側に配置する。続いて、ロック機構6B(図4(b)参照)によって着座補助部3Bの位置を固定する。
また、着座補助部3Bの座席2側への設置と前後して、足置き本体71Bを座席2の脚部23の前方へ移動させて、脚部23の前端部23aから突出させる。
そして、この状態において、着座補助部3Bより前方の座面21に子供11(図4(b)参照)が着座すると、第1実施形態と同様に、着座補助部3Bの前板32と子供11の背中が当接し、着座した子供11が着座補助部3Bの前板32を背もたれとして使用することができるとともに、足置き本体71Bに足を置くことができる。
次に、小児用着座補助装置1Bを使用しない場合は、図4の状態の着座補助部3Bのロック機構6B(図4(b)参照)を解除し、着座補助部3Bを下方に押してスライドさせる。なお、着座補助部3Bを下方に押す場合は、把持部34Bを把持してもよいし、着座補助部3Bの上板33などを直接押してもよい。
そして、図3に示すように、着座補助部3Bの上板33の上面33aが、座面21と略面一となるようにして着座補助部3Bを収納部4Bへ収納する。また、着座補助部3Bの収納部4Bへの収納と前後して、足置き本体71Bを座席2の脚部23の内部へ移動させて、座面21の下方に収納する。
このようにすることにより、座面21には、着座補助部3Bが設置されていないとともに、脚部23の前端部23aから足置き本体71Bが突出していない状態となるため、座席2に大人が着座することができる。
第2実施形態による小児用着座補助装置1Bでは、上記の第1実施形態による小児用着座補助装置1Aと同様の効果を奏する。
また、座席2の後方に第1実施形態のような収納部4Aを設けるスペースがない場合でも、座席2の下方に収納部4Bを設けることができる。
(第3実施形態)
図5および図6に示すように第3実施形態による小児用着座補助装置1Cは、第1実施形態による小児用着座補助装置1Aの着座補助部3Aの上板33の上面33aに子供11(図6(b)参照)が着座するように構成されている。
そして、第3実施形態では、着座補助部3Aの上板33の上面33aに着座した子供11が、足を座面21に置くことができるように、着座補助部3Aの上板33の上面33aの高さが設定されている。
このため、第3実施形態は、第1実施形態および第2実施形態のような足置き部7A, 7Bが設けられていない構成である。
第3実施形態による小児用着座補助装置1Cでは、着座補助部3Aの上板33の上面33aに着座した子供11が、その背中が背もたれ22と当接するため、背もたれ22を使用することができるとともに、足を座面21に置くことができるため、第1実施形態による小児用着座補助装置1Aと同様に、安定した状態で座席2に座ることができる。
ここで、着座補助部3Aの前後方向の位置は、着座補助部3Aの上板33の上面33aに座席2に着座する子供11の体格に合わせて、子供11の背中が背もたれ22と当接可能な位置に設定することが好ましい。
(第4実施形態)
図7および図8に示すように第4実施形態による小児用着座補助装置1Dは、第2実施形態による小児用着座補助装置1Bの着座補助部3Bの上板33の上面33aに子供11(図8(b)参照)が着座するように構成されている。
そして、第4実施形態では、第3実施形態と同様に、着座補助部3Bの上板33の上面33aに着座した子供11が、足を座面21に置くことができるように、着座補助部3Bの上板33の上面33aの高さが設定されていて、第1実施形態および第2実施形態のような足置き部7A,7Bが設けられていない構成である。
また、第4実施形態では、図7(b)および図8(b)に示す移動機構5Dは、着座補助部3Bを上下方向に段階的に移動可能に構成されている。そして、ロック機構6Dは、段階的に移動する着座補助部3Bを、各段階においてその移動を拘束可能に構成されている。
第4実施形態による小児用着座補助装置1Dでは、着座補助部3Bの上板33の上面33aに着座した子供11が、その背中が背もたれ22と当接するため、背もたれ22を使用することができるとともに、足を座面21に置くことができるため、第1実施形態による小児用着座補助装置1Aと同様に、安定した状態で座席2に座ることができる。
ここで、着座補助部3Bの高さは、着座補助部3Bの上板33の上面33aに座席2に着座する子供11の体格に合わせて、子供11の足が座面21に届く高さに設定することが好ましい。
以上、本発明による小児用着座補助装置1A〜1Dの実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記の実施形態では、座席2は、鉄道車両のロングシートとしているが、クロスシート(横座席2)としてもよい。
また、上記の実施形態では、着座補助部3A,3Bに布製または革製のベルトによる把持部34A,34Bが設けられているが、把持部34A,34Bの材料や形状は任意に設定されてよい。
また、上記の実施形態では、移動機構5A,5B,5Dは、着座補助部3A,3Bの座席2側と収納部4A,4Bとの移動をガイドするレールなどで構成されているが、着座補助部3A,3Bの座席2側と収納部4A,4Bとの移動を行うことができれば、これ以外の構成としてもよい。
また、上記の実施形態では、移動機構5A,5Dは、着座補助部3A,3Bを段階的に移動させているが、段階的に移動させなくてもよい。
また、上記の実施形態では、ロック機構6A,6B,6Dは、座席2側に設置された着座補助部3A,3Bの移動の拘束を解除するボタンを備えているが、このようなボタンを設けずに、着座補助部3A,3Bの移動の拘束を解除できる構成としてもよい。また、ロック機構6A,6B,6Dは、必要に応じて設けられていればよい。
また、上記の第1実施形態および第2実施形態では、足置き部7A,7Bが設けられているが、設けられていなくてもよい。また、第1実施形態による小児用着座補助装置1Aに、第2実施形態のような足置き部7Bが設けられていてもよいし、第2実施形態による小児用着座補助装置1Bに第1実施形態のような足置き部7Aが設けられていてもよい。
1A〜1D 小児用着座補助装置(鉄道車両の小児用着座補助装置)
2 座席
3A,3B 着座補助部
4A,4B 収納部
5A,5B,5D 移動機構
7A,7B 足置き部
11 子供
12 床面
21 座面
22 背もたれ
32 前板
32a 前面
33 上板
33a 上面

Claims (3)

  1. 鉄道車両の座席に設けられる鉄道車両の小児用着座補助装置において、
    前記座席の座面の上側かつ前記座席の背もたれの前側に設置可能な着座補助部と、
    前記座面の下方または前記背もたれの後方に設けられて前記着座補助部を収納可能な収納部と、
    前記着座補助部を前記座面の上側かつ前記背もたれの前側と前記収納部との間において移動可能とする移動機構と、を備え、
    前記着座補助部が前記座面の上側かつ前記背もたれの前側に設置された状態において、前記座面のうちの前記着座補助部の前側、または前記着座補助部の上面に着座可能に構成されていることを特徴とする鉄道車両の小児用着座補助装置。
  2. 前記座席が設けられた床面から前記座面までの間に、前記座席の脚部から前方に突出するように設置可能であるとともに、前記座面の下方に収納可能な足置き部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の鉄道車両の小児用着座補助装置。
  3. 前記移動機構は、前記着座補助部を段階的に移動させ、各段階において前記着座補助部の位置を固定可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の鉄道車両の小児用着座補助装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105857128A (zh) * 2016-04-08 2016-08-17 清华大学 一种儿童座椅及使用其的汽车
JP2018114782A (ja) * 2017-01-16 2018-07-26 近畿車輌株式会社 乗り物用シートユニット

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