JP6744621B2 - 自転車用前側子供乗せ - Google Patents

自転車用前側子供乗せ Download PDF

Info

Publication number
JP6744621B2
JP6744621B2 JP2016115320A JP2016115320A JP6744621B2 JP 6744621 B2 JP6744621 B2 JP 6744621B2 JP 2016115320 A JP2016115320 A JP 2016115320A JP 2016115320 A JP2016115320 A JP 2016115320A JP 6744621 B2 JP6744621 B2 JP 6744621B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
child
seat
bicycle
grip bar
guard
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016115320A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017214045A (ja
Inventor
裕哉 坂口
裕哉 坂口
Original Assignee
オージーケー技研株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by オージーケー技研株式会社 filed Critical オージーケー技研株式会社
Publication of JP2017214045A publication Critical patent/JP2017214045A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6744621B2 publication Critical patent/JP6744621B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、自転車の前側であって自転車ハンドルに取り付けられた子供乗せ(チャイルドシート、子供用座席、幼児用座席等ともいう)に関し、特に、子供を容易に乗せたり下ろしたりすることのできる子供乗せに関する。
自転車を用いて、子供とともに外出する場合、自転車前部または後部荷台に取り付けた子供乗せに子供を着座させて移動することが一般的となっている。一例として、特開2011−088536号公報(特許文献1)は、自転車の前側であって自転車ハンドルに取り付ける子供乗せ(自転車用幼児座席)を開示する。この自転車用幼児座席は、左右に立上がり部を備えた自転車のハンドルバーの左右立上り部の間に配置され、幼児座席の底部が自転車のハンドルステム等にボルト等によって取り付けられるタイプであって、座席本体と、この座席本体の前部の下部側に設けられた脚載せ部材と、座席本体の後端側に設けられたヘッドレストと、座席本体の前上部に設けられたハンドル(自転車のハンドルと区別するために以下においてはグリップバーと記載する)とを備えている。
この自転車用幼児座席に子供を乗せる場合には、たとえば、自転車の運転者(大人)が自転車の前側(自転車用幼児座席の前側)にまわり込んで、自転車の前方空間の運転者が地面に立っている子供を抱き上げて上方へ持ち上げ、その高さ位置のまま自転車用幼児座席の鉛直上方に子供が来るように運転者が自転車へ近づいて、運転者が子供を下方へ下ろしてヘッドレストとグリップバーとの間に子供の下半身を滑り込ませ、子供の脚をグリップバーの下側へ通して、子供を座部に座らせる。
そして、シートベルトを締結して座部に座った子供を自転車用幼児座席に固定するとともに、子供の腹部前方に固定されたグリップバーを子供が自分の手指で握って、安定性を高めている。
また、この自転車用幼児座席から子供を下ろす場合には、たとえば、自転車の運転者が自転車の前側(自転車用幼児座席の前側)にまわり込んで、シートベルトを開放して、自転車の前方空間の運転者が座部に座った子供を抱き上げて上方へ持ち上げ子供の脚をグリップバーの下側から引き抜きヘッドレストとグリップバーとの間から子供の下半身を引き上げて上方へ持ち上げ、その高さ位置のまま子供の鉛直下方に自転車および自転車用幼児座席が存在しない位置(自転車の前方空間)まで子供が来るように運転者が自転車から離れて、運転者が子供を地面に下ろす。
特開2011−088536号公報
しかしながら、上述した特許文献1の自転車用幼児座席においては、着座している状態の子供の腹部前方には固定されている(またはわずかに回動する)グリップバーがあるので、子供を自転車用幼児座席から下ろす場合には自転車の前方空間の運転者が座部に座った子供を抱き上げて子供の脚がグリップバーに少なくとも引っ掛からない上方まで一旦持ち上げなげればならない。また、子供を自転車用幼児座席へ乗せる場合にも、前方空間の運転者が地面に立った子供を抱き上げて子供の脚がグリップバーに少なくとも引っ掛からない上方まで一旦持ち上げなげればならない。そのため、運転者が非力な母親であったり、子供の体格が大きかったりする場合には、子供を子供乗せへ乗せたり子供を子供乗せから下ろしたりする動作が容易ではない。
本発明は、従来技術の上述の問題点に鑑みて開発されたものであり、その目的とするところは、子供を容易に乗せたり下ろしたりすることのできる自転車用前側子供乗せを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る、自転車用前側子供乗せは以下の技術的手段を講じている。
すなわち、この自転車用前側子供乗せは、前方を向いた子供が着座する座部および前記子供がもたれる背もたれ部から構成される座席本体と、前記座部に着座した子供が手指で握るために左右方向に延設された棒状のグリップバーとを備え、前記背もたれ部の略上半分を垂直平面に投影した第1の領域に前記グリップバーを前記垂直平面に投影した第2の領域が重なる第1の位置から、前記第1の領域に前記第2の領域が重ならない第2の位置まで、前記座席本体に対して前記グリップバーが移動可能に取り付けられていることを特徴とする。
好ましくは、前記第1の位置は、前記座部に着座した子供の腹部近傍の前方に前記グリップバーが位置する上端側位置であって、前記第2の位置は、前記座部に着座した子供の太腿上面近傍以下に前記グリップバーが位置する下端側位置であって、前記第1の位置から前記第2の位置まで、前記座席本体に対して前記グリップバーが上下動可能に取り付けられているように構成することができる。
さらに好ましくは、前記第2の位置におけるグリップバーの位置は、前記座部に着座した子供の太腿上面近傍以下であって、かつ、前記第1の位置におけるグリップバーの位置よりも前方側であるように構成することができる。
さらに好ましくは、前記座部に着座した子供の下半身を外部から遮蔽する板状部材であって、前記板状部材の上端側において前記グリップバーの左右端がそれぞれ前記板状部材と連結されたガードをさらに備え、前記座席本体に対して前記グリップバーが上下動可能に、前記ガードが前記座席本体に取り付けられているように構成することができる。
さらに好ましくは、前記ガードには、前記上端側位置から前記下端側位置までに対応する移動側摺動部材が設けられ、前記座席本体には前記移動側摺動部材を摺動する固定側摺動部材が設けられているように構成することができる。
さらに好ましくは、前記座部の左右両側に設けられた座席側壁に側壁開口部が設けられ、前記座席側壁の外側に自転車のハンドルバーを係止する係止部を備えるように構成することができる。
さらに好ましくは、前記第1の位置において、前記グリップバーが前記座席本体に対して固定されるロック機構を備えるように構成することができる。
本発明に係る自転車用前側子供乗せによれば、子供を容易に乗せたり下ろしたりすることができる
本発明の第1の実施の形態に係る自転車用前側子供乗せ(前ガード上昇状態)についての、(A)斜視図、(B)それを備えた自転車の前方からの斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る自転車用前側子供乗せ(前ガード下降状態)についての、(A)斜視図、(B)それを備えた自転車の前方からの斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る自転車用前側子供乗せの側面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る自転車用前側子供乗せの正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る自転車用前側子供乗せの上面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る自転車用前側子供乗せの動作を示す側面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る自転車用前側子供乗せを備えた自転車の前方からの斜視図(前ガード上昇状態)である。 本発明の第2の実施の形態に係る自転車用前側子供乗せを備えた自転車の前方からの斜視図(前ガード下降状態)である。 本発明の第2の実施の形態に係る自転車用前側子供乗せの側面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る自転車用前側子供乗せの正面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る自転車用前側子供乗せの上面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る自転車用前側子供乗せが備えるロック機構の側面図および断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る自転車用前側子供乗せの動作を示す側面図である。 本発明の実施の形態の第1の変形例に係る自転車用前側子供乗せの斜視図および断面図である。 本発明の実施の形態の第2の変形例に係る自転車用前側子供乗せの斜視図である。 本発明の実施の形態の第3の変形例に係る自転車用前側子供乗せの斜視図である。 本発明の実施の形態の第4の変形例に係る自転車用前側子供乗せの斜視図である。
以下において、本発明についての第1の実施の形態および第2の実施の形態ならびに第1の変形例〜第4の変形例について説明する。
<第1の実施の形態>
以下、本発明の第1の実施の形態に係る自転車用前側子供乗せ10を、図面に基づき詳しく説明する。なお、以下の説明において、後述する第2の実施の形態と同じ構造については第2の実施の形態と同じ符号を付している。それらについては第2の実施の形態と同じであるために、いずれか一方の実施の形態において説明して他方の実施の形態において説明しない場合がある。また、本発明をより容易に理解するために、自転車用前側子供乗せ10の構造物の一部は図面において抽象的に表現されているとともに、構造物を支持する支持部材等を省略して、構造物を(宙に浮遊している状態で)図示する場合がある。
この自転車用前側子供乗せ10の前ガード15(単にガードと記載する場合がある)が上昇した状態を示す斜視図を図1(A)に、この状態の自転車用前側子供乗せ10を備えた自転車1000の前方からの斜視図を図1(B)に、前ガード15が下降した状態を示す斜視図を図2(A)に、この状態の自転車用前側子供乗せ10を備えた自転車1000の前方からの斜視図を図2(B)に、それぞれ示す。また、この自転車用前側子供乗せ10の側面図を図3に、正面図を図4に、上面図を図5に、それぞれ示す。さらに、これらの図3〜図5に示す自転車用前側子供乗せ10の動作を示す側面図を図6に示す。
なお、図3(A)、図4(A)および図5(A)は、図1に対応する前ガード15が上昇した状態を示し、図3(B)、図4(B)および図5(B)は、図2に対応する前ガード15が下降した状態を示す。また、図3(C)は、この自転車用前側子供乗せ10を構成する座席本体110および前ガード15についての、図4(A)および図5(A)に示す3CC−3CC断面であって、図3(D)は図3(C)の3DD拡大図である。
ここで、以下の記述において、前後方向は自転車1000の進行方向と同じ方向であって、左右方向は自転車1000の搭乗者(自転車用前側子供乗せ10に着座した子供も同じ)から見た左右方向である。
[概略構造]
図1および図2に示すように、この自転車用前側子供乗せ10は、左右に立上がり部1032を備えた自転車1000のハンドル1030の左右立上り部1032の間のハンドルステム1034に、自転車用前側子供乗せ10の底部がボルト等によって取り付けられ、図2に示す前ガード15を上昇させて自転車用前側子供乗せ10に子供を乗せた状態で自転車1000を走行させて、図2に示すように前ガード15を下降させて子供を自転車用前側子供乗せ10へ乗せたり自転車用前側子供乗せ10から下ろしたりする。
なお、本実施の形態に係る自転車用前側子供乗せ10が好適に使用される自転車1000は、上述したハンドル1030の立上り形状以外は、一般的な自転車であって、前輪1010とハンドル1030とをハンドル1030により前輪1010を左右揺動可能および後輪1020と走行機構1060とを走行機構1060により後輪1020を駆動可能に、それらをフレーム1040で連結してサドル1050を設けた、一般的な自転車である。ここで、走行機構1060は電動アシスト機能を備えていても構わない。
このような自転車1000に好適に使用される自転車用前側子供乗せ10は、大略的には、前方を向いた子供が着座する座部120および子供がもたれる背もたれ部122から構成される座席本体110と、座部120に着座した子供が手指で握るために左右方向に延設された棒状のグリップバー160とを備える。そして、特徴的であるのは、図6に示すように、この背もたれ部122の略上半分(背もたれ部122の全高Lに対して背もたれ部122の上端からL/2までの部分)を垂直平面に投影した第1の領域A(1)に、グリップバー160を同じ垂直平面に投影した第2の領域A(2)が重なる第1の位置(図6(A)に示すグリップバー160の位置)から、第1の領域A(1)に第2の領域A(2)が重ならない第2の位置(図6(D)に示すグリップバー160の位置)まで、座席本体110に対してグリップバー160が移動可能に取り付けられている点である。ここで、投影される垂直平面とは、地面に対して鉛直(垂直)かつグリップバー160の延設方向(左右方向)の直線に対して平行な平面である。
そして、より具体的には、この第1の位置は、座部120に着座した子供の腹部近傍の前方にグリップバー160が位置する上端側位置(図6(A)に示すグリップバー160の位置)であって、この第2の位置は、座部120に着座した子供の太腿上面近傍(またはそれ以下を含む)にグリップバー160が位置する下端側位置(図6(D)に示すグリップバー160の位置)である。なお、座部120に着座した子供の後頭部は、ヘッドレスト調整治具(第1の実施の形態においては図示していないが第2の実施の形態におけるヘッドレスト調整治具124に対応)に高さ位置調整可能に取り付けられたヘッドレスト128に当接しており、座部120に着座した子供の足裏(靴裏)は、足乗せ台126に載置されている。
さらに、図6(A)〜図6(D)に示すように、第1の位置から第2の位置まで、座席本体110に対してグリップバー160が上下動可能に取り付けられている。
そして、図6(A)〜図6(D)に示すように、第2の位置におけるグリップバー160の(前後方向の)位置は、座部120に着座した子供の太腿上面近傍以下であって、かつ、第1の位置におけるグリップバー160の位置よりも前方側である。
さらに、このように座席本体110に対してグリップバー160を上下動可能に取り付ける具体的な構造として、座部120に着座した子供の下半身を外部から遮蔽する板状部材であってこの板状部材の上端側においてグリップバー160の左右端がそれぞれ板状部材と連結された前ガード15をさらに備え、座席本体110に対してグリップバー160が上下動可能に、この前ガード15が座席本体110に取り付けられている。なお、本発明に係る自転車用前側子供乗せは、前ガード15は必須の構成ではなく、前ガード15がなくて座部120に着座した子供の両脚の間の座席本体110にスライドユニット14が設けられていてそのスライドユニット14に沿ってグリップバー160が上下動するものであっても構わない。
さらに、この前ガード15を座席本体110に取り付ける具体的な構造として、前ガード15には(詳しくは前ガード150の中央部裏面には)、上端側位置から下端側位置までに対応する移動側摺動部材であるレール15Cが設けられ、座席本体110には(詳しくは座部120に着座した子供の両脚の間の座席本体110には)このレール15Cを摺動する固定側摺動部材であるスライドユニット14が設けられている。
さらに、座部120の左右両側に設けられた座席側壁112に側壁開口部114が設けられ、座席側壁112の外側に自転車のハンドルバー(左右立上り部1032)を係止する係止部(係止溝112Aおよび取付穴112B)を備える。なお、自転車1000のハンドル1030の左右立上り部1032が係止溝112Aに係止されて、取付穴112Bを用いた固定治具および座面取付穴112Dを用いた座面固定治具により、自転車1000のハンドル1030に自転車用前側子供乗せ10が固定される。
さらに、グリップバー160が第1の位置に上がっている場合にグリップバー160を座席本体110に対して固定するロック溝13が座席側壁112に設けられているとともに(グリップバー160が前ガード15に固定されているので結果的に前ガード15を座席本体110に対して固定することにもなる)、レール15Cがスライドユニット14を
摺動することを許容(スライドアンロック)したり禁止(スライドロック)したりするロック機構17を備える。
[詳細構造]
以上のような概略構造を備える本実施の形態に係る自転車用前側子供乗せ10の詳細構造を図1〜図6を参照して説明する。
・座席本体110
上述したように、座席本体110は、大きくは、前方を向いた子供が着座する座部120および子供がもたれる背もたれ部122から構成され、着座した子供の左右両側を囲むように座部120の左右両側に座席側壁112が設けられている。なお、子供乗せ下ろしをより容易にするために座部120の左右両側に設けられた座席側壁112に側壁開口部114が設けられている。このような一般的な座席本体の構造に加えて、本実施の形態に係る自転車用前側子供乗せ10における座席本体110には、
・座部120に着座した子供の両脚の間の座席本体110に、グリップバー160が固定された前ガード15を所望の範囲で上下動可能に保持するためのスライドユニット14であって前ガード15のレール15Cを摺動するスライドユニット14、
・座席側壁112に、グリップバー160が第1の位置(上端側位置)に上がっている場合に、グリップバー160を座席本体110に対して固定するロック機構のロック溝13、が設けられ、
さらに、本実施の形態に係る自転車用前側子供乗せ10における前ガード15には、
・中央部裏面に、スライドユニット14を摺動するレール15C、
・前面部15Aの下方に、レール15Cがスライドユニット14を摺動することを許容したり禁止したりするロック機構17、が設けられている。
これらのスライドユニット14、ロック溝13、レール15Cおよびロック機構17以外の構造は、基本的には従来の自転車用前側子供乗せの座席本体と大きな差異はないため、以下においては、これらのスライドユニット14、ロック溝13、レール15Cおよびロック機構17について詳しく説明する。
図1〜図5に示すように、このスライドユニット14は、レール15Cを摺動(スライド)させる摺動機構(スライド機構)であって、大きくは、摺動ローラ14Aと、傾斜部14Bと、傾斜部14Bに延設された垂直部14Cとで構成される。この摺動ローラ14Aがレール15Cを摺動することにより、第1の位置から第2の位置まで、座席本体110に対して前ガード15とともにグリップバー160が上下動することが可能となる。
詳しくは後述するが、第1の位置(上端側位置)から第2の位置(下端側位置)まで前ガード15をスライドさせる場合において(逆動作の場合には逆順序で作動)、これらのスライドユニット14、ロック溝13、レール15Cおよびロック機構17は、大きくは以下のように作動する。
第1の位置で前ガード15が座席本体110に対してスライドすることをロックしているロック機構17を解除して、ロック溝13に係合しているグリップバー160の根元部163をロック溝13から斜め上方に上昇させて根元部163とロック溝13との係合を解除する。
その後、レール15Cと略平行になるようにその傾斜角度が設けられた傾斜部14Bとレール15Cとが当接して、その位置が固定された摺動ローラ14Aの自転により、スライド移動する前ガード15が備えるレール15Cが摺動して、前ガード15が下方へスライドする。第2の位置まで前ガード15が下方へスライドした後においては、垂直に設けられた垂直部14Cとレール15Cとが当接するまで前ガード15が座席本体110に対して回動して前ガード15のスライドが完了する。なお、このような作動およびこのような作動を実現する構造は一例であって、本発明はこのような作動および構造に限定されるものではない。
前ガード15は、たとえば、表面側を構成する部材と裏面側を構成する部材とで構成されており、レール15Cはその裏面部材に設けられ、スライドユニット14の傾斜部14Bおよび垂直部14Cとレール15Cとが当接するとともに、摺動ローラ14Aがレール
15Cを摺動する。
なお、前ガード15が座席本体110から容易に脱落しないように、移動側摺動部材であるレール15Cと、固定側摺動部材であるスライドユニット14とを係合する係合部材を設けることが好ましい。さらに、摺動ローラ14Aがレール15Cから逸脱しないように、レール15Cには摺動ローラ14Aの幅に対応した溝または突起等のローラ保持部を設けることが好ましい。さらに、レール15Cとスライドユニット14の傾斜部14Bおよび垂直部14Cとが当接しつつ前ガード15が容易にスライドできるために、(スライドユニット14がレール15Cを摺動する略円柱状の摺動ローラ14Aを備えるものの)当接部位に摩擦軽減部材を設けることも好ましい。これらの係合部材、保持部材および摩擦軽減部材については図示していない。
図3(C)および図3(D)に示すように、前ガード15がスライドする場合における傾斜面15Sと略平行である傾斜面14S1を備えるようにスライドユニット14の傾斜部14Bが設けられている。略円柱状の摺動ローラ14Aがこの傾斜面14S1の表面にわずかに飛び出して、傾斜部14Bとレール15Cとが当接可能かつ摺動ローラ14Aとレール15Cとが当接可能に設けられている。
図3(C)および図3(D)に示すように、スライドユニット14においてこの傾斜部14Bから延設された垂直部14Cは、第2の位置における前ガード15が回動した後の傾斜面15S(図6(D)の矢示XX(4)方向へ回動した後の垂直状態の傾斜面15S)が当接する垂直面14S2を備える。
第1の位置において、前ガード15が下降不能にロックするロック溝13は、座席側壁112に設けられ、座席側壁112の一部を欠落させるように設けられ、側面視で開口部が狭い楕円形状の切り欠きで形成されている。グリップバー160の根元部163は、このロック溝13の開口部から進入して下方へ移動して楕円部分で係合される。そして、グリップバー160の根元部163が、ロック溝13の開口部を通ってグリップバー160の根元部163が上方へ移動してロック溝13から開放されない限り、前ガード15が下降不能にロックされる。
ロック機構17は、前ガード15の前面部15Aの下方に設けられており、レール15Cがスライドユニット14を摺動することを許容したり禁止したりする機構である。このようなロック機構17は、公知の技術を適用することにより実現可能であるため、その構造については詳述しない。
たとえば、限定されるものはないが、図1(A)に示すように、ロック機構17のレバー17Aが実線で示される状態のときにはレール15Cがスライドユニット14を摺動することが禁止され(スライドロック状態)、このレバー17Aが実線で示される状態から点線で示される状態へ手前に略直角に引き上げられるとレール15Cがスライドユニット14を摺動することが許容される(スライドアンロック状態)。
なお、このレバー17Aが点線で示される状態へ引き上げる力が作用していない場合には、このレバー17Aは(バネ等の弾性力により)実線で示される状態へ自然に戻ってスライドロック状態になるようにすることも好ましい。また、このロック機構17のレバー17Aを引き上げる力が作用してスライドロック状態からスライドアンロック状態に一旦移行すると、引き上げる力が作用しなくなってもスライドアンロック状態を維持するようにしても構わない。
・前ガード15
この前ガード15は、基本的には従来の自転車用前側子供乗せが備えない構成であるので、前ガード15が備える全ての構造について、以下において詳しく説明する。
上述したように、この前ガード15は、座部120に着座した子供の下半身を外部から遮蔽する板状部材であって、この前ガード15の上端側においてグリップバー160の左右端がそれぞれこの前ガード15と連結され、さらに、前ガード15の中央部裏面には、上端側位置から下端側位置までに対応するレール15Cであって上述したスライドユニット14の摺動ローラ14Aが摺動するレール15Cが設けられている。なお、グリップバー160の左右端と前ガード15との連結部近傍である根元部163が、上述したように
ロック溝13と係合する。
この前ガード15は、前面部15Aと左右部15Bとで構成され、前面部15Aと左右部15Bとは湾曲した曲面で連結されて、前面部15Aと左右部15Bとは一体的に構成されている。前面部15Aを構成する平面と左右部15Bを構成する平面とは、最大で略90度で交差する。すなわち、前面部15Aに対して略90度曲げて左右部15Bが延設されている。この前ガード15の左右部15Bの上端側においてグリップバー160の左右端がそれぞれこの前ガード15の左右部15Bと連結されているとともに、この前ガード15の左右部15Bの側面におけるグリップバー160の上端側位置(図6(A)参照)からグリップバー160の下端側位置(図6(D)参照)までに対応する範囲にレール15Cが設けられている。
なお、本実施の形態においてはレール15Cの形状は略直線形状で構成(傾斜面15Sで構成されているので略平面形状ともいえる)しているが、このような形状に限定されるものではなく、このレール15Cをスライドユニット14が摺動することによりグリップバー160の上端側位置(図6(A)参照)からグリップバー160の下端側位置(図6(D)参照)まで前ガード15が座席本体110に対して上下動移動可能に取り付けられていれば、レール15Cの形状はどのような形状であっても構わない。
また、ロック機構17は、ロック機構17のレバー17Aが自転車1000の運転者により引き上げられているときのみスライドアンロック状態を実現し(または一旦引き上げられるとスライドアンロック状態を維持し)、かつ、ロック溝13は、第1の位置においてグリップバー160の根元部163を係合して前ガード15が下降不能にロックする。このため、単に、ロック機構17のレバー17Aが自転車1000の運転者により引き上げられただけでは、座席本体110に対して前ガード15が移動することがロックされた状態を維持できる。このような状態を解除するためには、ロック溝13に係合しているグリップバー160の根元部163をロック溝13から斜め上方に上昇させて根元部163とロック溝13との係合を解除する必要があり(ロック機構17を操作してスライドロック状態からスライドアンロック状態へ移行させて、さらに、前ガード15を斜め上方へ引き上げてグリップバー160の根元部163をロック溝13の係合を開放させるという2動作を行う必要があり)、十分な安全性を確保することができる。その一方、ロック時には、ロック溝13にグリップバー160の根元部163を係合させるだけで座席本体110に前ガード15がロックされるので、ロック時の操作性は好ましい。
[使用方法]
以上のような構造を備える本実施の形態に係る自転車用前側子供乗せ10の使用方法を図1〜図6(主として図1、図2および図6)を参照して説明する。以下においては、子供が自転車用前側子供乗せ10に乗っていて子供を自転車用前側子供乗せ10から下ろす場合について説明する。なお、子供が自転車用前側子供乗せ10に乗っておらず子供を自転車用前側子供乗せ10に乗せる場合も手順が逆になるだけで同様の使用方法である。
図6(A)に示す状態で、自転車用前側子供乗せ10に乗っている子供を下ろす場合、自転車1000の運転者が自転車1000の前側(自転車用前側子供乗せ10の前側)にまわり込んで、ロック機構17のレバー17Aを引き上げてスライドロック状態からスライドアンロック状態へ移行させて、前ガード15を斜め上方(矢示XX(1)方向)へ引き上げる。この場合、スライドユニット14の傾斜部14B(傾斜面14S1)と前ガード15のレール15C(傾斜面15S)とが当接している。
前ガード15を斜め上方(矢示XX(1)方向)へ引き上げただけではロック溝13からグリップバー160の根元部163が開放されないので、図6(B)に示すように、前ガード15の上方(グリップバー160のある位置)を斜め前方(矢示XX(2)方向)へ引き上げて、グリップバー160の根元部163をロック溝13の外へ出して、ロック溝13からグリップバー160の根元部163を開放させる。これにより、ロックが解除されて、座席本体110に対して前ガード15がスライドすることができるようになる。
図6(C)に示すように、ロックが解除された前ガード15をさらに移動(矢示XX(3)方向)させる。このとき、スライドユニット14の摺動ローラ14Aが前ガード15
のレール15Cを摺動するので、前ガード15が滑らかに移動する。このとき、スライドユニット14の傾斜部14B(傾斜面14S1)と前ガード15のレール15C(傾斜面15S)とが当接しながら、摺動ローラ14Aがレール15Cを摺動して前ガード15が移動する。たとえば、自転車1000を駐輪場へ止めた場合に自転車1000の前方スペースが狭い場合には、このように矢示XX(3)方向へ前ガード15を移動させればよいので、自転車1000の前方スペースが狭くても子供の乗せ下ろしを容易に行うことができる。
図6(D)に示すように、第2の位置まで前ガード15を下方(矢示XX(3)方向)へさらに移動させる。第2の位置まで前ガード15が移動すると、前ガード15は座席本体110に対して矢示XX(4)方向へ回動して、垂直に設けられた垂直部14Cとレール15Cとが当接して前ガード15のスライドが停止される。このとき、スライドユニット14の垂直部14C(垂直面14S2)と前ガード15のレール15C(傾斜面15S)とが当接して、前ガード15を略垂直の方向に保持される。この場合にも、自転車1000の前方スペースが狭い場合には、このように前ガード15を回動させればよいので、自転車1000の前方スペースが狭くても子供の乗せ下ろしを容易に行うことができる。
そして、子供のシートベルトを開放して、自転車1000の前方空間の運転者が座部120に座った子供を抱き上げて、下方に待避したグリップバー160に子供の脚が引っ掛からない程度だけ上方へ持ち上げ、その状態で座席側壁112に設けられた側壁開口部114から自転車1000の左右方向に子供を移動させて、または、その状態で自転車1000の前方向に子供を移動させて、運転者が自転車1000から離れて、子供を地面に下ろす。
この場合において、グリップバー160は子供の太腿上面近傍まで下がっているので、グリップバー160を避けるために子供を抱きかかえて上方に大きく持ち上げる必要がない。すなわち、従来の自転車用前側子供乗せにおいては、着座している状態の子供の腹部前方には固定されているグリップバーがあるので、子供を自転車用前側子供乗せから下ろす場合には自転車の前方空間の運転者が座部に座った子供を抱き上げて子供の脚がグリップバーに少なくとも引っ掛からない上方まで一旦持ち上げなげればならなかったが、本実施の形態に係る自転車用前側子供乗せ10によると、このような上方まで持ち上げる必要がなくなる。
[作用効果]
以上のようにして、本実施の形態に係る自転車用前側子供乗せによると、グリップバーが上下動するので、子供が載っている場合には第1の位置である上端側位置において子供がその手指でグリップバーを握ることができて、子供を乗せ下ろしする場合には第2の位置である下端側位置において子供を乗せ下ろしさせる場合にグリップバーが邪魔にならないために容易に乗せ下ろしできる。
<第2の実施の形態>
以下、本発明の第2の実施の形態に係る自転車用前側子供乗せ100を、図面に基づき詳しく説明する。なお、以下の説明において、上述した第1の実施の形態と同じ構造については第1の実施の形態と同じ符号を付している。それらについての説明は第1の実施の形態と同じであるために基本的には繰り返さないが、一部については繰り返す場合がある。
この自転車用前側子供乗せ100を備えた自転車1000の前方からの斜視図であって、前ガード150(単にガードと記載する場合がある)が上昇した状態を示す図を図7に、前ガード150が下降した状態を示す図を図8に、それぞれ示す。また、この自転車用前側子供乗せ100の側面図を図9に、正面図を図10に、上面図を図11に、この自転車用前側子供乗せ100が備えるロック機構(貫通穴138を備えたロックメス部材130および爪部178を備えたロックオス部材170で構成)の側面図および断面図を図12に、それぞれ示す。さらに、これらの図9〜図12に示す自転車用前側子供乗せ100の動作を示す側面図を図13に示す。
なお、図9(A)、図10(A)および図11(A)は、図7に対応する前ガード15
0が上昇した状態を示し、図9(B)、図10(B)および図11(B)は、図8に対応する前ガード150が下降した状態を示す。また、図9(C)は、この自転車用前側子供乗せ100を構成する座席本体110および前ガード150についての、図10(A)および図11(A)に示す3C−3C断面である。また、図12(A)は非ロック状態のロック機構を、図122(B)はロック状態のロック機構を、それぞれ示す。
ここで、以下の記述において、前後方向は自転車1000の進行方向と同じ方向であって、左右方向は自転車1000の搭乗者(自転車用前側子供乗せ100に着座した子供も同じ)から見た左右方向である。
[概略構造]
図1(A)に対応する図7および図2(B)に対応する図8に示すように、この自転車用前側子供乗せ100も上述した第1の実施の形態に係る自転車用前側子供乗せ10と同じように自転車1000のハンドル1030に取り付けられる。
このような自転車1000に好適に使用される自転車用前側子供乗せ100は、大略的には、前方を向いた子供が着座する座部120および子供がもたれる背もたれ部122から構成される座席本体110と、座部120に着座した子供が手指で握るために左右方向に延設された棒状のグリップバー160とを備える。そして、特徴的であるのは、図13に示すように、この背もたれ部122の略上半分(背もたれ部122の全高Lに対して背もたれ部122の上端からL/2までの部分)を垂直平面に投影した第1の領域A(1)に、グリップバー160を同じ垂直平面に投影した第2の領域A(2)が重なる第1の位置(図13(A)に示すグリップバー160の位置)から、第1の領域A(1)に第2の領域A(2)が重ならない第2の位置(図13(D)に示すグリップバー160の位置)まで、座席本体110に対してグリップバー160が移動可能に取り付けられている点である。ここで、投影される垂直平面とは、地面に対して鉛直(垂直)かつグリップバー160の延設方向(左右方向)の直線に対して平行な平面である。
そして、より具体的には、この第1の位置は、座部120に着座した子供の腹部近傍の前方にグリップバー160が位置する上端側位置(図13(A)に示すグリップバー160の位置)であって、この第2の位置は、座部120に着座した子供の太腿上面近傍以下である足指近傍にグリップバー160が位置する下端側位置(図13(D)に示すグリップバー160の位置)である。なお、座部120に着座した子供の後頭部は、ヘッドレスト調整治具124に高さ位置調整可能に取り付けられたヘッドレスト128に当接しており、座部120に着座した子供の足裏(靴裏)は、足乗せ台126に載置されている。
さらに、図13(A)〜図13(D)に示すように、第1の位置から第2の位置まで、座席本体110に対してグリップバー160が上下動可能に取り付けられている。
そして、図13(A)〜図13(D)に示すように、第2の位置におけるグリップバー160の(前後方向の)位置は、座部120に着座した子供の太腿上面近傍以下である足指近傍であって、かつ、第1の位置におけるグリップバー160の位置よりも前方側である。
さらに、このように座席本体110に対してグリップバー160を上下動可能に取り付ける具体的な構造として、座部120に着座した子供の下半身を外部から遮蔽する板状部材であってこの板状部材の上端側においてグリップバー160の左右端がそれぞれ板状部材と連結された前ガード150をさらに備え、座席本体110に対してグリップバー160が上下動可能に、この前ガード150が座席本体110に取り付けられている。なお、本発明に係る自転車用前側子供乗せは、前ガード150は必須の構成ではなく、前ガード150がなくて座席側壁112にスライド溝156が設けられていてそのスライド溝に沿ってグリップバー160が上下動するものであっても構わない。
さらに、この前ガード150を座席本体110に取り付ける具体的な構造として、前ガード150には(詳しくは前ガード150の左右には)、上端側位置から下端側位置までに対応する移動側摺動部材であるスライド溝156が設けられ、座席本体110には(詳しくは座席本体110の足指近傍位置には)、このスライド溝156を摺動する固定側摺動部材である摺動部材140が設けられている。
さらに、座部120の左右両側に設けられた座席側壁112に側壁開口部114が設けられ、座席側壁112の外側に自転車のハンドルバー(左右立上り部1032)を係止する係止部(係止溝112Aおよび取付穴112B)を備える。なお、自転車1000のハンドル1030の左右立上り部1032が係止溝112Aに係止されて、取付穴112Bを用いた固定治具および座面取付穴112Cを用いた座面固定治具により、自転車1000のハンドル1030に自転車用前側子供乗せ100が固定される。
さらに、グリップバー160が第1の位置に上がっている場合にグリップバー160を座席本体110に対して固定するロック機構(ロックメス部130およびロックオス部170)を備える。
[詳細構造]
以上のような概略構造を備える本実施の形態に係る自転車用前側子供乗せ100の詳細構造を図7〜図13を参照して説明する。
・座席本体110
上述したように、座席本体110は、大きくは、前方を向いた子供が着座する座部120および子供がもたれる背もたれ部122から構成され、着座した子供の左右両側を囲むように座部120の左右両側に座席側壁112が設けられている。なお、子供乗せ下ろしをより容易にするために座部120の左右両側に設けられた座席側壁112に側壁開口部114が設けられている。このような一般的な座席本体の構造に加えて、本実施の形態に係る自転車用前側子供乗せ100における座席本体110には、
・座席本体110の足指近傍位置に、グリップバー160が固定された前ガード150を所望の範囲で上下動可能に保持するための摺動部材140であって前ガード150のスライド溝156を摺動する摺動部材140、
・グリップバー160が第1の位置(上端側位置)に上がっている場合に、グリップバー160を座席本体110に対して固定するロック機構のロックメス部130、
が設けられている。
これらの摺動部材140およびロックメス部130以外の構造は、基本的には従来の自転車用前側子供乗せの座席本体と大きな差異はないため、以下においては、これらの摺動部材140およびロックメス部130について詳しく説明する。
図10に示すように、この摺動部材140は、座席本体110の足指近傍位置に突出した多段の円筒形である凸部142(穴142Hが貫通)と、その凸部142の中段円筒部分に取り付けられる(ボール)ベアリング144と、前ガード150に設けられたスライド溝156の幅よりも大きな径を備え凸部142の最先端円筒部分に嵌合してベアリング144を保持する嵌合部材146とで構成されている。なお、ここでは摺動部材140(ベアリング144)は、座席側壁112の外側に設けられているが、座席側壁112の内側へ設けるようにしても構わない。
このベアリング144の寸法は、ベアリング144の内径は凸部142の中段円筒部分に対応した大きさ(ベアリング144の内径がわずかに大きい)であって、ベアリング144の外径はスライド溝156の幅に対応した大きさ(ベアリング144の外径がわずかに小さい)である。ここで、ベアリング144の外径とスライド溝156の幅とのクリアランスを調整することにより、図13(B)に示す状態から図13(D)に示す状態まで、前ガード150に手を添えることなく、ロック機構を解除した後は前ガード150をゆっくりと自動的に下げるようにすることも好ましい。
さらに、この座席本体110には、ロック機構のロックメス部材130が、グリップバー160が第1の位置(上端側位置)に上がっている場合の前ガード150に設けられたロックオス部材170に対応する位置(左右両側に1個ずつ)に設けられている。
図12に示すように、このロックメス部材130は、中空の略四角柱形状であって、中空部分は、後述するロックオス部材170が斜め下方へ侵入する貫通穴138を形成している。より詳しくは、座席本体側面132とそれに対向する外側面136とを備え、外側面136の上側はロックオス部材170の押しボタン部174の外観形状に対応した半円形形状の切り欠き部134を備える。
そして、ロックオス部材170がロックメス部材130の方向へ斜め下方へ進行して、ロックオス部材170の爪部178がロックメス部材130の貫通穴138へ進入して、ロックメス部材130の外側面136にロックオス部材170の爪部178が係合することにより座席本体110に前ガード150がロックされる。
後述するように、ロックメス部材130の外側面136とロックオス部材170の爪部178との係合が解除されることにより座席本体110と前ガード150とのロックが解除されて、ロックオス部材170の爪部178がロックメス部材130の貫通穴138から離脱して、ロックオス部材170がロックメス部材130の方向から斜め上方へ退行することにより座席本体110から前ガード150が離脱でき、前ガード150を下方へ移動させることにより、グリップバー160を第2の位置(下端側位置)へ移動できるようになる。
・前ガード150
この前ガード150は、基本的には従来の自転車用前側子供乗せが備えない構成であるので、前ガード150が備える全ての構造について、以下において詳しく説明する。
上述したように、この前ガード150は、座部120に着座した子供の下半身を外部から遮蔽する板状部材であって、この前ガード150の上端側においてグリップバー160の左右端がそれぞれこの前ガード150と連結され、さらに、前ガード150の左右には、上端側位置から下端側位置までに対応するスライド溝156であって上述した摺動部材140のベアリング144が摺動するスライド溝156が設けられている。
この前ガード150は、前面部152と左右部154とで構成され、前面部152と左右部154とは湾曲した曲面で連結されて、前面部152と左右部154とは一体的に構成されている。前面部152を構成する平面と左右部154を構成する平面とは、最大で略90度で交差する。すなわち、前面部152に対して略90度曲げて左右部154が延設されている。この前ガード150の左右部154の上端側においてグリップバー160の左右端がそれぞれこの前ガード150の左右部154と連結されているとともに、この前ガード150の左右部154の側面におけるグリップバー160の上端側位置(図13(A)参照)からグリップバー160の下端側位置(図13(D)参照)までに対応する範囲にスライド溝156が設けられている。
なお、本実施の形態においてはスライド溝156の形状は湾曲するものの略直線形状で構成しているが、このような形状に限定されるものではなく、このスライド溝156を摺動部材140が摺動することによりグリップバー160の上端側位置(図13(A)参照)からグリップバー160の下端側位置(図13(D)参照)まで前ガード150が座席本体110に対して上下動移動可能に取り付けられていれば、スライド溝156の形状はどのような形状であっても構わない。
さらに、この前ガード150には、上述したロック機構のロックメス部材130に対応するロックオス部材170が、グリップバー160が第1の位置(上端側位置)に上がっている場合の座席本体110に設けられたロックメス部材130に対応する位置に設けられている。ロックオス部170は、左右に2個設けられたロックメス部130の個数に対応するように、この前ガード150の左右部154の上端の左右側にそれぞれ1個ずつ設けられている。
図12に示すように、このロックオス部170は、前ガード150の左右部154の上端にこのロックオス部170を連結するための本体部172と、ロックオス部170の先端に設けられた四辺形形状の爪部178と、その爪部178と本体部172とを連結する連結部176と、爪部178と本体部172との間の連結部176に設けられた円形形状の押しボタン部174とで構成される。そして、本体部172に対して、押しボタン部174、連結部176および爪部178は、その3方向(3辺)が切り込まれている。押しボタン部174を矢示P方向へ押すことにより爪部178が矢示P方向へ変形し、押しボタン部174を矢示P方向へ押すことを解除することにより、爪部178が元の形状に戻る(矢示P方向の逆方向へ変形する)程度の可撓性を備えた合成樹脂等で、ロックオス部材170は構成されている。
そして、ロックオス部材170がロックメス部材130の方向へ斜め下方へ進行して、ロックオス部材170の爪部178がロックメス部材130の貫通穴138へ進入して、ロックメス部材130の外側面136にロックオス部材170の爪部178が当接して押されて(押しボタン部174を押すことなく)爪部178が矢示P方向へ変形して、ロックオス部材170の爪部178がロックメス部材130の貫通穴138へさらに進入して、ロックメス部材130の外側面136にロックオス部材170の爪部178が係合することにより座席本体110に前ガード150がロックされる。
上述したように、押しボタン部174を矢示P方向へ押すことにより爪部178が矢示P方向へ変形してロックメス部材130の外側面136とロックオス部材170の爪部178との係合が解除されることにより座席本体110と前ガード150とのロックが解除される。この状態でロックオス部材170をロックメス部材130の方向から斜め上方へ退行させることにより、ロックオス部材170の爪部178がロックメス部材130の貫通穴138から離脱して、座席本体110から前ガード150が離脱でき、前ガード150を下方へ移動させることにより、グリップバー160を第2の位置(下端側位置)へ移動できるようになる。
このように、このロック機構(ロックメス部材130およびロックオス部材170)は、ロックオス部材170の爪部178がロックメス部材130の貫通穴138に進入するだけではなく、ロックメス部材130の外側面136とロックオス部材170の爪部178とが係合して、座席本体110に対して前ガード150が移動することをロックする。このため、単に、ロックメス部材130の外側面136とロックオス部材170の爪部178との係合が解除されるだけでは座席本体110に対して前ガード150が移動することがロックされた状態を維持できる。このような状態を解除するためには、ロックメス部材130の外側面136とロックオス部材170の爪部178との係合が解除した状態でロックオス部材170がロックメス部材130の方向から斜め上方へ退行させる必要があり(押しボタン部174を押して前ガード150を斜め上方へ引き上げるという2動作を行う必要があり)、十分な安全性を確保することができる。その一方、ロック時には、ロックオス部材170の爪部178をロックメス部材130の貫通穴138へ進入させるだけで(押しボタン部174を押すことなく)座席本体110に前ガード150がロックされるので、ロック時の操作性は好ましい。
[使用方法]
以上のような構造を備える本実施の形態に係る自転車用前側子供乗せ100の使用方法を図7〜図13(主として図7、図8および図13)を参照して説明する。以下においては、子供が自転車用前側子供乗せ100に乗っていて子供を自転車用前側子供乗せ100から下ろす場合について説明する。なお、子供が自転車用前側子供乗せ100に乗っておらず子供を自転車用前側子供乗せ100に乗せる場合も手順が逆になるだけで同様の使用方法である。
図13(A)に示す状態で、自転車用前側子供乗せ100に乗っている子供を下ろす場合、自転車1000の運転者が自転車1000の前側(自転車用前側子供乗せ100の前側)にまわり込んで、ロック機構のロックオス部材170の押しボタン部174を押して前ガード150を斜め上方(矢示X(1)方向)へ引き上げる。この場合、摺動部材140のベアリング144が前ガード150のスライド溝156の最下端部に当接している。
図13(B)および図13(C)に示すように、ロックが解除された前ガード150をさらに移動(矢示X(2)方向および矢示X(3)方向)させる。このとき、摺動部材140のベアリング144が前ガード150のスライド溝156を摺動するので、滑らかに前ガード150が移動する。たとえば、自転車1000を駐輪場へ止めた場合に自転車1000の前方スペースが狭い場合には、このように矢示X(3)方向へ前ガード150を移動させればよいので、自転車1000の前方スペースが狭くても子供の乗せ下ろしを容易に行うことができる。
図13(D)に示すように、摺動部材140のベアリング144が前ガード150のスライド溝156の最上端部に当接するまで、前ガード150をさらに移動させる。摺動部
材140のベアリング144が前ガード150のスライド溝156の最上端部に当接すると、前ガード150は座席本体110に対して矢示R方向に自由に回動できる。この場合にも、自転車1000の前方スペースが狭い場合には、このように矢示R(2)方向から矢示R(1)方向へ前ガード150を回動させればよいので、自転車1000の前方スペースが狭くても子供の乗せ下ろしを容易に行うことができる。
そして、子供のシートベルトを開放して、自転車1000の前方空間の運転者が座部120に座った子供を抱き上げて、下方に待避したグリップバー160に子供の脚が引っ掛からない程度だけ上方へ持ち上げ、その状態で座席側壁112に設けられた側壁開口部114から自転車1000の左右方向に子供を移動させて、または、その状態で自転車1000の前方向に子供を移動させて、運転者が自転車1000から離れて、子供を地面に下ろす。
この場合において、グリップバー160は子供の足元近傍まで下がっているので、グリップバー160を避けるために子供を抱きかかえて上方に大きく持ち上げる必要がない。すなわち、従来の自転車用前側子供乗せにおいては、着座している状態の子供の腹部前方には固定されているグリップバーがあるので、子供を自転車用前側子供乗せから下ろす場合には自転車の前方空間の運転者が座部に座った子供を抱き上げて子供の脚がグリップバーに少なくとも引っ掛からない上方まで一旦持ち上げなげればならなかったが、本実施の形態に係る自転車用前側子供乗せ100によると、このような上方まで持ち上げる必要がなくなる。
[作用効果]
以上のようにして、本実施の形態に係る自転車用前側子供乗せによると、グリップバーが上下動するので、子供が載っている場合には第1の位置である上端側位置において子供がその手指でグリップバーを握ることができて、子供を乗せ下ろしする場合には第2の位置である下端側位置において子供を乗せ下ろしさせる場合にグリップバーが邪魔にならないために容易に乗せ下ろしできる。
<変形例>
以下において、上述した2つの実施の形態についての第1の変形例〜第4の変形例を説明する。これらの変形例は、図6および図13を用いて説明した、背もたれ部122の略上半分を垂直平面に投影した第1の領域A(1)に、グリップバー160を同じ垂直平面に投影した第2の領域A(2)が重なる第1の位置(図6(A)および図13(A)に示すグリップバー160の位置)から、第1の領域A(1)に第2の領域A(2)が重ならない第2の位置(図6(D)および図13(D)に示すグリップバー160の位置)まで、座席本体110に対してグリップバー160が移動可能に取り付けられている点で、上述した実施の形態と共通する。
そして、以下に示す第1の変形例は、上述した第2の実施の形態において第1の位置から第2の位置まで座席本体110に対してグリップバー160が左右2本のスライド溝156を摺動部材140が摺動して上下方向に移動可能に取り付けられていたが、左右2本のスライド溝156ではない構造で座席本体110に対してグリップバー160が上下方向に移動可能に取り付けられている点で、上述した第2の実施の形態と異なり、上述した第1の実施の形態に類似する。さらに、第2の変形例〜第4の変形例は、上述した2つの実施の形態において第1の位置から第2の位置まで座席本体110に対してグリップバー160が上下方向に移動可能に取り付けられていたが、座席本体110に対してグリップバー160が上下方向ではない方向に移動可能に取り付けられている点で、上述した2つの実施の形態と異なる。以下においては、主としてこの点について説明する。なお、これらの変形例に係る自転車用前側子供乗せを自転車に取り付ける構造は同じであるため、ここでは繰り返して説明しない。
[第1の変形例]
図14に示すように、第1の変形例に係る自転車用前側子供乗せ200は、前方を向いた子供が着座する座部220および子供がもたれる背もたれ部222から構成される座席本体210と、座部220に着座した子供が手指で握るために左右方向に延設された棒状
のグリップバー260とを備える。この自転車用前側子供乗せ200においては、前ガード250(上述した実施の形態における前ガード150に対応)が左右方向中央部近傍に設けられた1本のスライド溝256を摺動部材(図示しないが上述した実施の形態における摺動部材140に対応)が摺動する。
これにより、上述した自転車用前側子供乗せ10および自転車用前側子供乗せ100と同様に、図14に示すように、この背もたれ部122の略上半分(背もたれ部222の全高Lに対して背もたれ部222の上端からL/2までの部分)を垂直平面に投影した第1の領域A(1)に、グリップバー260を同じ垂直平面に投影した第2の領域A(2)が重なる第1の位置から、第1の領域A(1)に第2の領域A(2)が重ならない第2の位置まで、座席本体210に対してグリップバー260が移動可能に取り付けられている。
この第1の変形例に係る自転車用前側子供乗せ200も上述した自転車用前側子供乗せ10および自転車用前側子供乗せ100と同様の作用効果を発現することができる。
[第2の変形例]
図15に示すように、第2の変形例に係る自転車用前側子供乗せ300は、前方を向いた子供が着座する座部320および子供がもたれる背もたれ部322から構成される座席本体310と、座部320に着座した子供が手指で握るために左右方向に延設された棒状のグリップバー360とを備える。この自転車用前側子供乗せ300においては、前ガード350(上述した実施の形態における前ガード150に対応)が左右端のいずれか一方に設けられた蝶番により、白抜き矢示方向へ水平方向へ90度以上回動する。
これにより、上述した自転車用前側子供乗せ10および自転車用前側子供乗せ100と同様に、この背もたれ部322の略上半分(背もたれ部322の全高Lに対して背もたれ部322の上端からL/2までの部分)を垂直平面に投影した第1の領域に、グリップバー360を同じ垂直平面に投影した第2の領域が重なる第1の位置(図15に示す非回動位置)から、第1の領域に第2の領域が重ならない第2の位置(図15に示す白抜き矢示方向へ90度以上回動した後の回動位置)まで、座席本体310に対してグリップバー360が移動可能に取り付けられている。
この第2の変形例に係る自転車用前側子供乗せ300も上述した自転車用前側子供乗せ10および自転車用前側子供乗せ100と同様の作用効果を発現することができる。
[第3の変形例]
図16に示す第3の変形例に係る自転車用前側子供乗せ400は、上述した第2の変形例に係る自転車用前側子供乗せ300が片開きタイプであったのに対して、両開きタイプである点が異なる。
図16に示すように、第3の変形例に係る自転車用前側子供乗せ400は、前方を向いた子供が着座する座部420および子供がもたれる背もたれ部422から構成される座席本体410と、座部420に着座した子供が手指で握るために左右方向に延設された棒状のグリップバー460(左右方向中央部で分断)とを備える。この自転車用前側子供乗せ400においては、前ガード450(上述した実施の形態における前ガード150に対応)が左右両側に2分割されており、それぞれの端部(中央側とは逆側の座席本体410側の端部)に設けられた蝶番により、白抜き矢示方向へ水平方向へそれぞれ90度以上回動する。
これにより、上述した自転車用前側子供乗せ10および自転車用前側子供乗せ100と同様に、この背もたれ部422の略上半分(背もたれ部422の全高Lに対して背もたれ部422の上端からL/2までの部分)を垂直平面に投影した第1の領域に、グリップバー460を同じ垂直平面に投影した第2の領域が重なる第1の位置(図16に示す非回動位置)から、第1の領域に第2の領域が重ならない第2の位置(図16に示す白抜き矢示方向へ90度以上回動した後の回動位置)まで、座席本体410に対してグリップバー460が移動可能に取り付けられている。
この第3の変形例に係る自転車用前側子供乗せ400も上述した自転車用前側子供乗せ10および自転車用前側子供乗せ100と同様の作用効果を発現することができる。
[第4の変形例]
図17に示す第4の変形例に係る自転車用前側子供乗せ500は、上述した第2の変形例に係る自転車用前側子供乗せ300が水平方向タイプであったのに対して、上方開きタイプである点が異なる。
図17に示すように、第4の変形例に係る自転車用前側子供乗せ500は、前方を向いた子供が着座する座部520および子供がもたれる背もたれ部522から構成される座席本体510と、座部520に着座した子供が手指で握るために左右方向に延設された棒状のグリップバー560とを備える。この自転車用前側子供乗せ500においては、前ガード550(上述した実施の形態における前ガード150に対応)に連結されたグリップバー560を左右方向に延設した支持部562が、その左右両端で座席本体510に回動自在(白抜き矢示方向へ上方向へ90度以上回動自在)に連結されている。この場合において、前ガード550が最上端まで回動されると、背もたれ部522の最上部よりもグリップバー560の位置が高くなる。
これにより、上述した自転車用前側子供乗せ10および自転車用前側子供乗せ100と同様に、この背もたれ部522の略上半分(背もたれ部522の全高Lに対して背もたれ部522の上端からL/2までの部分)を垂直平面に投影した第1の領域に、グリップバー560を同じ垂直平面に投影した第2の領域が重なる第1の位置(図17に示す非回動位置)から、第1の領域に第2の領域が重ならない第2の位置(図16に示す白抜き矢示方向へ90度以上上方へ回動した後の回動位置)まで、座席本体510に対してグリップバー560が移動可能に取り付けられている。
この第4の変形例に係る自転車用前側子供乗せ500も上述した自転車用前側子供乗せ10および自転車用前側子供乗せ100と同様の作用効果を発現することができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、自転車の前側であって自転車ハンドルに取り付けられた子供乗せに好適であり、子供を容易に乗せたり下ろしたりすることができる点で特に好適である。
10、100、200、300、400、500 自転車用前側子供乗せ
110、210、310、410、510 座席本体
120、220、320、420、520 座部
122、222、322、422、522 背もたれ部
13 ロック溝
14 スライドユニット(固定側摺動部材)
15 前ガード
15C レール(移動側摺動部材)
17 ロック機構
130 ロックメス部材
140 摺動部材(固定側摺動部材)
150 前ガード
156 スライド溝(移動側摺動部材)
160 グリップバー
170 ロックオス部材
1000 自転車

Claims (5)

  1. 前方を向いた子供が着座する座部および前記子供がもたれる背もたれ部から構成される座席本体と、
    前記座部に着座した子供が手指で握るために左右方向に延設された棒状のグリップバーとを備え、
    前記背もたれ部の略上半分を垂直平面に投影した第1の領域に前記グリップバーを前記垂直平面に投影した第2の領域が重なる第1の位置から、前記第1の領域に前記第2の領域が重ならない第2の位置まで、前記座席本体に対して前記グリップバーが移動可能に取り付けられ
    前記第1の位置は、前記座部に着座した子供の腹部近傍の前方に前記グリップバーが位置する上端側位置であって、
    前記第2の位置は、前記座部に着座した子供の太腿上面近傍以下に前記グリップバーが位置する下端側位置であって、
    前記第1の位置から前記第2の位置まで、前記座席本体に対して前記グリップバーが上下動可能に取り付けられ、
    前記座部に着座した子供の下半身を外部から遮蔽する板状部材であって、前記板状部材の上端側において前記グリップバーの左右端がそれぞれ前記板状部材と連結されたガードをさらに備え、
    前記座席本体に対して前記グリップバーが上下動可能に、前記ガードが前記座席本体に取り付けられていることを特徴とする、自転車用前側子供乗せ。
  2. 前記第2の位置におけるグリップバーの位置は、前記座部に着座した子供の太腿上面近傍以下であって、かつ、前記第1の位置におけるグリップバーの位置よりも前方側である、請求項に記載の自転車用前側子供乗せ。
  3. 前記ガードには、前記上端側位置から前記下端側位置までに対応する移動側摺動部材が設けられ、
    前記座席本体には、前記移動側摺動部材を摺動する固定側摺動部材が設けられていることを特徴とする、請求項に記載の自転車用前側子供乗せ。
  4. 前記座部の左右両側に設けられた座席側壁に側壁開口部が設けられ、前記座席側壁の外側に自転車のハンドルバーを係止する係止部を備えることを特徴とする、請求項1〜請求項のいずれかに記載の自転車用前側子供乗せ。
  5. 前記第1の位置において、前記グリップバーが前記座席本体に対して固定されるロック機構を備えることを特徴とする、請求項1〜請求項のいずれかに記載の自転車用前側子供乗せ。
JP2016115320A 2016-05-26 2016-06-09 自転車用前側子供乗せ Active JP6744621B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016105243 2016-05-26
JP2016105243 2016-05-26

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017214045A JP2017214045A (ja) 2017-12-07
JP6744621B2 true JP6744621B2 (ja) 2020-08-19

Family

ID=60576360

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016115320A Active JP6744621B2 (ja) 2016-05-26 2016-06-09 自転車用前側子供乗せ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6744621B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7313030B2 (ja) * 2018-11-06 2023-07-24 コンビ株式会社 自転車用幼児座席および幼児座席付き自転車
JP6954666B2 (ja) * 2019-10-04 2021-10-27 コンビ株式会社 子供座席、子供座席付き自転車およびガード装置
JP7362133B2 (ja) * 2021-01-14 2023-10-17 オージーケー技研株式会社 自転車用子供乗せ

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3656619B2 (ja) * 2002-07-08 2005-06-08 滋賀丸石自転車工業株式会社 自転車における子供乗せ装置
JP3840657B2 (ja) * 2003-09-10 2006-11-01 株式会社丸石サイクル 自転車における子供乗せ籠装置
JP2011088534A (ja) * 2009-10-22 2011-05-06 Ogk Co Ltd 幼児座席のハンドル装置
JP6208079B2 (ja) * 2014-05-19 2017-10-04 オージーケー技研株式会社 幼児用座席装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017214045A (ja) 2017-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10272804B2 (en) Child safety seat
JP5840502B2 (ja) チャイルドシート
JP5702510B2 (ja) 高さ調節可能なトレイとシートを具える子供用椅子
US9085250B2 (en) Base for child safety carrier
TWI680073B (zh) 折疊式嬰兒車
EP3483001B1 (en) Child seat with multi-position anti-rebound bar
EP2228253B1 (en) Child vehicle seat as well as a base suitable for such a child vehicle seat
WO2015098042A1 (ja) 乗物用シート
US9827880B2 (en) Vehicle seat
JP6744621B2 (ja) 自転車用前側子供乗せ
US20080150247A1 (en) Detachable connecting device for a child carrier
US7837267B2 (en) Lock for forward-folding backrest
JP6051288B2 (ja) イージーエントリー機能を備えた車両シート用のロック解除装置とロック解除装置動作方法
KR101353959B1 (ko) 자동차용 시트쿠션의 전방 이송장치
JP5101223B2 (ja) 子供乗せ装置及び二輪車
TWI824919B (zh) 嬰幼兒推車
CN114727704A (zh) 婴儿椅
JP2013078425A (ja) 歩行補助車のブレーキ機構
JP6315986B2 (ja) 乗物用シート
US11890974B2 (en) Child safety seat
KR101600198B1 (ko) 자동차의 어린이 안전시트
TW201907886A (zh) 改良式輪椅
JP6189746B2 (ja) 乗物用シート
CN107776443B (zh) 安全座椅及其背靠角度调整机构
TWI810792B (zh) 輪椅

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20180912

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190417

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200324

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200519

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200630

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200727

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6744621

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250