JP2015165841A - ショーケース - Google Patents

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Yoshiyuki Niwa
良之 丹羽
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【課題】棚タグモールが自身が配設される商品陳列棚の直下の商品陳列棚に陳列される商品と干渉することを抑制すること。
【解決手段】上面が商品を載置するための載置面を構成し、かつ前端部分に上方に向けて延在する上延部211が形成された棚板21と、上延部211の上端部分に係止されることで棚板21の前端側に配設される棚タグモール24とを備えた商品陳列棚20が、前面が開口した商品陳列室2の内部に上下方向に沿って複数段設けられたショーケースであって、商品陳列棚20は、上延部211の延在長さを拡大させることで、棚板21に対する棚タグモール24の下方への突出長さよりも上延部211の延在長さを相対的に大きくしている。
【選択図】図3

Description

本発明は、ショーケースに関し、より詳細には、例えばオープンショーケース等のように、前面が開口した商品陳列室に陳列させた商品を所望の温度状態に保持するようにしたショーケースに関するものである。
従来、前面に開口が形成されたケース本体の商品陳列室の内部に商品陳列棚が上下方向に沿って複数段設けられ、各商品陳列棚に商品が陳列されたオープンショーケースと称されるショーケースが知られている。
このようなショーケースでは、ケース本体内であって商品陳列室外となる個所に、商品陳列室に設けられた吸込口を通じて吸い込んだ商品陳列室の内部空気の通路が形成されており、この空気通路には蒸発器が配設されている。該空気通路を通過する空気は、蒸発器で冷却され、その後に商品陳列室の上部に設けられた吹出口より吹き出される。吹出口から吹き出された空気が吸込口に吸い込まれて循環することにより、商品陳列室の前面開口近傍に冷気のエアカーテンが形成され、商品陳列棚に陳列された商品が所望の温度に冷却されて保持される。
また、上記ショーケースにおける商品陳列棚は、上面が商品を載置するための載置面を構成する棚板と、この棚板の前端側に配設される棚タグモールとを備えて構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−264399号公報
ところで、商品陳列棚を構成する棚タグモールは、各商品陳列棚に陳列する商品の価格や内容を表示するための表示板としての役目を果たすものである。このような棚タグモールは、上記特許文献1には明示されていないが、自身の係止部が棚板の前端部の上端部分に係止されることで吊り下げた状態で配設されているのが一般的である。
そのため、棚タグモールは、棚板に対して下方に突出した状態で配設されており、これにより、当該商品陳列棚の直下の商品陳列棚が前方に引き出される場合に、該商品陳列棚に陳列された商品が棚タグモールに干渉してしまう虞れがあった。
本発明は、上記実情に鑑みて、棚タグモールが自身が配設される商品陳列棚の直下の商品陳列棚に陳列される商品と干渉することを抑制することができるショーケースを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るショーケースは、上面が商品を載置するための載置面を構成し、かつ前端部分に上方に向けて延在する上延部が形成された棚板と、前記上延部の上端部分に係止されることで前記棚板の前端側に配設される棚タグモールとを備えた商品陳列棚が、前面が開口した商品陳列室の内部に上下方向に沿って複数段設けられたショーケースであって、前記商品陳列棚は、前記上延部の延在長さを拡大させることで、前記棚板に対する前記棚タグモールの下方への突出長さよりも該上延部の延在長さを相対的に大きくしたことを特徴とする。
また本発明は、上記ショーケースにおいて、前記棚板は、前後方向に沿ってスライド移動可能であることを特徴とする。
本発明によれば、商品陳列棚は、上延部の延在長さを拡大させることで、棚板に対する棚タグモールの下方への突出長さよりも上延部の延在長さを相対的に大きくしてあるので、当該商品陳列棚の直下の商品陳列棚に陳列された商品が該棚タグモールに衝突する虞れがない。このように商品と棚タグモールとが衝突する虞れがないので、上記ショーケースによれば、棚タグモールが自身が配設される商品陳列棚の直下の商品陳列棚に陳列される商品と干渉することを抑制することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態であるショーケースの内部構造を側方から見た場合を示す断面側面図である。 図2は、図1に示した商品陳列棚を示す斜視図であり、図2の(a)は収納姿勢を示しており、図2の(b)は補充姿勢を示している。 図3は、図1に示した商品陳列棚の前端部分の要部を示す断面側面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るショーケースの好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態であるショーケースの内部構造を側方から見た場合を示す断面側面図である。ここで例示するショーケースは、ケース本体1を備えている。
ケース本体1は、前面に開口(以下、前面開口ともいう)1aが形成された略直方状の断熱筐体であり、その内部には商品陳列室2が画成されているとともに、空気循環手段3が設けてある。
商品陳列室2は、上記前面開口1aを臨む態様で画成された室であり、複数(図示の例では5つ)の商品陳列棚20が上下方向に沿って複数段並べて配設してある。これら商品陳列棚20の構成については後述する。かかる商品陳列室2にはデッキパン30が配設してある。このデッキパン30は、商品陳列室2の底部を構成するものである。
空気循環手段3は、空気通路4と循環ファンFとを備えて構成してある。空気通路4は、吸込口5から吹出口6に至る空気の通路である。ここに吸込口5は、商品陳列室2の内部の空気を吸い込むための開口であり、商品陳列室2の左右方向に沿って延設された長尺状のものである。この吸込口5は、商品陳列室2の下側前方縁部、すなわちケース本体1の前面開口1a近傍の下部に配設されている。
吹出口6は、図示の例では2つ設けてあり、商品陳列室2の内部に空気を吹き出すための開口である。これら吹出口6は、それぞれが商品陳列室2の左右方向に延設してあって、商品陳列室2の上側前方縁部、すなわちケース本体1の前面開口1a近傍の上部に前後に並設してある。
このような空気通路4は、商品陳列室2の外部であってその下方にある下側ダクト4aと、商品陳列室2の外部であってその背面側にある背面側ダクト4bと、商品陳列室2の外部であってその上方にある上側ダクト4cとを互いに連通した態様で構成してある。
循環ファンFは、空気を循環させるものであり、下側ダクト4aの所定部位に配設してある。本実施の形態においては、循環ファンFは下側ダクト4aの所定部位に配設してあるが、本発明では、循環ファンFの配設位置は特に限定されるものではなく、後述する循環ファンの機能を発揮することができる個所であればどこに配設しても構わない。
このような空気循環手段3においては、循環ファンFが駆動することにより吸込口5を通じて商品陳列室2の内部にある空気(内部空気)を吸い込み、吸い込んだ空気が空気通路4を通過する態様で吹出口6まで送出し、吹出口6を通じて送出した空気を商品陳列室2の内部に吹き出すことにより、商品陳列室2の内部と外部との間で空気を循環させて、商品陳列室2の前面開口1a近傍にエアカーテンを形成するものである。
上記空気通路4の背面側ダクト4bには、蒸発器(温度調整手段)7が設けてある。蒸発器7は、図示せぬ圧縮機や凝縮器及び膨張機構と冷媒管路で接続されて冷媒を循環させる冷凍サイクルを構成する。ここに圧縮機は、冷媒を圧縮するものであり、凝縮器は、圧縮機で圧縮された冷媒を凝縮させるものである。膨張機構は、凝縮器で凝縮された冷媒を断熱膨張させて低温低圧の状態にさせるものである。
蒸発器7は、循環ファンFが駆動することにより背面側ダクト4bを下方から上方に向けて通過する空気と、膨張機構で断熱膨張させた冷媒とを熱交換させるもの、より詳細には、冷媒を蒸発させることにより背面側ダクト4bを通過する空気を冷却するものである。この蒸発器7で蒸発した冷媒は、再び圧縮機に戻り圧縮されることになる。
上記商品陳列棚20は、例えば鋼板等を適宜屈曲させて形成した平板状を成す棚板21を有している。棚板21は、上面が収納対象となる商品を載置する載置面を構成している。このような棚板21は、ケース本体1の商品陳列室2の背面を構成する図示せぬ支柱に支持された左右一対のブラケット22にレール部材23を介して設けてある。そして、棚板21は、自身に設けられた図示せぬローラ部材がレール部材23を転動することで、図2に示すように前後方向に沿ってスライド移動可能なものである。
このような棚板21を有する商品陳列棚20は、商品を陳列させる場合には、図2の(a)に示すように、棚板21を背面側に移動させて収納姿勢となる一方、商品の補充を行う場合には、図2の(b)に示すように、棚板21を前方に移動させて補充姿勢となるものである。
上記棚板21は、上延部211を有している。上延部211は、棚板21の前端部分を上方に向けて屈曲させて延在する部位である。この上延部211には、図3に示すように棚タグモール24が配設してある。
棚タグモール24は、棚板21とともに商品陳列棚20を構成するもので、自身が含まれる商品陳列棚20に陳列する商品の価格や内容を表示するための表示板としての役目を果たすものである。この棚タグモール24は、例えば透光性の樹脂材等から形成されるものである。
かかる棚タグモール24は、左右方向が長手方向となる長尺状のものであり、基部24aと、係止部24bと、支持部24cとを一体的に備えて構成してある。基部24aは、上延部211に配設される場合に上延部211の前面を覆うことが可能な部位である。係止部24bは、基部24aの上端縁部より後方に向けて延在した後に可能に向けて延在し、その延在端部が基部24aの後面に当接可能な部位である。支持部24cは、基部24aの下端縁部より湾曲して上方に向けて延在した後に前方に向けて屈曲した形態をなし、一部が基部24aの前面に当接可能な部位である。
このような棚タグモール24は、基部24aと係止部24bとの間に上延部211の上端部分を相対的に進入させて、棚タグモール24自身の弾性復元力により基部24aと係止部24bとで進入した上端部分を挟み込むようにすることで上延部211の上端部分に係止されて、棚板21の前端部に配設してある。また、棚タグモール24は、基部24aと支持部24cとの間に所定の情報が示されたシート状部材25を相対的に進入させて、棚タグモール24自身の弾性復元力により基部24aと支持部24cとで進入したシート状部材25を挟み込むようにすることで該シート状部材25を支持している。
このような棚タグモール24が前端部に配設された棚板21は、上延部211の延在長さを従来よりも拡大させており、これにより棚板21に対する棚タグモール24の下方への突出長さL2よりも該上延部211の延在長さL1を相対的に大きくしてある。
また、棚板21は、自身を形成する鋼板の厚みを大きくすることで、棚板21の厚みが大きくしてあり、これにより側板212の厚みも大きくなるよう設定してある。
以上のような構成を有するショーケースにおいては、商品陳列棚20の上延部211の延在長さを拡大させることで、棚板21に対する棚タグモール24の下方への突出長さL2よりも該上延部211の延在長さL1を相対的に大きくしてあるので、当該商品陳列棚20の直下の商品陳列棚20を構成する棚板21を前方に向けて引き出す際に、該棚板21に載置された商品が該棚タグモール24に衝突する虞れがない。このように商品と棚タグモール24とが衝突する虞れがないので、上記ショーケースによれば、棚タグモール24が自身が配設される商品陳列棚20の直下の商品陳列棚20に陳列される商品と干渉することを抑制することができる。
また、上記ショーケースによれば、鋼板の厚みを大きくすることで棚板21自身の厚みが大きくしてあるので、従来のような棚板を補強する部材等を必要としなくても強度を向上させることができる。その結果、商品陳列棚20全体の薄型化を図ることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
上述した実施の形態では、商品陳列棚20は、棚板21が前後方向に沿ってスライド移動可能なものであったが、本発明においては、商品陳列棚の棚板はスライド移動しないものであってもよい。
1 ケース本体
1a 前面開口
2 商品陳列室
3 空気循環手段
5 吸込口
6 吹出口
20 商品陳列棚
21 棚板
211 上延部
212 側板
22 ブラケット
23 レール部材
24 棚タグモール
24a 基部
24b 係止部
24c 支持部
25 シート状部材

Claims (2)

  1. 上面が商品を載置するための載置面を構成し、かつ前端部分に上方に向けて延在する上延部が形成された棚板と、
    前記上延部の上端部分に係止されることで前記棚板の前端側に配設される棚タグモールと
    を備えた商品陳列棚が、前面が開口した商品陳列室の内部に上下方向に沿って複数段設けられたショーケースであって、
    前記商品陳列棚は、前記上延部の延在長さを拡大させることで、前記棚板に対する前記棚タグモールの下方への突出長さよりも該上延部の延在長さを相対的に大きくしたことを特徴とするショーケース。
  2. 前記棚板は、前後方向に沿ってスライド移動可能であることを特徴とする請求項1に記載のショーケース。
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