JP2015163392A - 酸素分離方法及び設備 - Google Patents
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Abstract
Description
[1]圧力スイング吸着方式による吸着塔であって、窒素を主として吸着する吸着材が充填された吸着塔(1)に空気を導入し、ガス吸着を行う工程(A1)と、工程(A1)で吸着塔(1)に吸着されることなく排気されたガス(g1)を、圧力スイング吸着方式による吸着塔であって、酸素を主として吸着する吸着材が充填された吸着塔(2)に導入し、ガス吸着を行う工程(B)と、工程(B)で吸着塔(2)に吸着されたガス(g2)を脱着し、高酸素濃度ガスとして回収する工程(C)を有することを特徴とする酸素分離方法。
[2]上記[1]の酸素分離方法において、工程(A1)で吸着塔(1)に吸着されることなく排気された後、吸着塔(2)に導入される前のガス(g1)と、工程(B)で吸着塔(2)に吸着されることなく排気されたガス(g3)を熱交換し、ガス(g3)の顕熱でガス(g1)を昇温させることを特徴とする酸素分離方法。
[4]上記[1]〜[3]のいずれかの酸素分離方法において、直列に接続された吸着塔(1)と吸着塔(2)からなる吸着塔列を2列有する設備において、一方の吸着塔列で工程(A1)と工程(B)を行うとともに、他方の吸着塔列で工程(C)を行い、且つこれを2つの吸着塔列で交互に行うことを特徴とする酸素分離方法。
[5]上記[4]の酸素分離方法において、一方の吸着塔列の工程(C)において吸着塔(2)から脱着されたガス(g2)と、他方の吸着塔列の工程(A1)で吸着塔(1)に吸着されることなく排気された後、吸着塔(2)に導入される前のガス(g1)を熱交換し、ガス(g2)の顕熱でガス(g1)を昇温させることを特徴とする酸素分離方法。
[7]上記[6]の酸素分離方法において、工程(A2)で分離された後、吸着塔(2)に導入される前のガス(g1)と、工程(B)で吸着塔(2)に吸着されることなく排気されたガス(g3)を熱交換し、ガス(g3)の顕熱でガス(g1)を昇温させることを特徴とする酸素分離方法。
[9]上記[6]〜[8]のいずれかの酸素分離方法において、2基の並列した吸着塔(2)を有し、これら吸着塔(2)が2つに分岐した接続管を介して膜分離装置(3)に直列に接続された設備において、一方の吸着塔(2)で工程(B)を行うとともに、他方の吸着塔(2)で工程(C)を行い、且つこれを2つの吸着塔(2)で交互に行うことを特徴とする酸素分離方法。
[10]上記[9]の酸素分離方法において、一方の吸着塔(2)の工程(C)で脱着されたガス(g2)と、工程(A2)で分離された後、他方の吸着塔(2)に導入される前のガス(g1)を熱交換し、ガス(g2)の顕熱でガス(g1)を昇温させることを特徴とする酸素分離方法。
[12]上記[11]の酸素分離設備において、さらに、吸着塔(1)に吸着されることなく排気された後、吸着塔(2)に導入される前のガス(g1)と、吸着塔(2)に吸着されることなく排気されたガス(g3)を熱交換する熱交換器(24)を備えることを特徴とする酸素分離設備。
[14]上記[11]〜[13]のいずれかの酸素分離設備において、直列に接続された吸着塔(1)と吸着塔(2)からなる吸着塔列を2列有し、2つの吸着塔列で吸着工程と脱着工程を交互に行うためにガスを給排気することができる配管系を備え、該配管系に送風手段(4)と排気手段(5)を設けたことを特徴とする酸素分離設備。
[15]上記[14]の酸素分離設備において、さらに、一方の吸着塔列の吸着塔(2)から脱着されたガス(g2)と、他方の吸着塔列の吸着塔(1)に吸着されることなく排気された後、吸着塔(2)に導入される前のガス(g1)を熱交換する熱交換器(25)を備えることを特徴とする酸素分離設備。
[17]上記[16]の酸素分離設備において、さらに、膜分離装置(3)で分離された後、吸着塔(2)に導入される前のガス(g1)と、吸着塔(2)に吸着されることなく排気されたガス(g3)を熱交換する熱交換器(24)を備えることを特徴とする酸素分離設備。
[19]上記[16]〜[18]のいずれかの酸素分離設備において、2基の並列した吸着塔(2)を有し、これら吸着塔(2)が2つに分岐した接続管を介して膜分離装置(3)に直列に接続され、前記接続管を含めた配管系であって、2つの吸着塔(2)で吸着工程と脱着工程を交互に行うためにガスを給排気することができる配管系を備え、該配管系に排気手段(5)を設けたことを特徴とする酸素分離設備。
[20]上記[19]の酸素分離設備において、さらに、一方の吸着塔(2)から脱着されたガス(g2)と、膜分離装置(3)で分離された後、他方の吸着塔(2)に導入される前のガス(g1)を熱交換する熱交換器(25)を備えることを特徴とする酸素分離設備。
また、事前にPSA法又は膜分離法によって空気から窒素を分離して酸素濃度を高めたガスを、PSA法により酸素を吸着する吸着塔に導入する前に、当該吸着塔から排気された高温の脱着ガスや非吸着ガスとの熱交換で昇温させる方法の場合には、PSA法により酸素を吸着する吸着塔から排気されるガスによる熱ロスを小さくすることができる。
さらに、PSA法により酸素を吸着する吸着塔に吸着されることなく排気されたガスを原料の空気に混合し、原料の一部として再利用する方法の場合には、酸素の回収率をより高めることができる。
この酸素分離方法は、空気から酸素を分離するための方法であり、圧力スイング吸着方式による吸着塔であって、窒素を主として吸着する吸着材が充填された吸着塔1に空気を導入し、ガス吸着を行う工程A1と、この工程A1で吸着塔1に吸着されることなく排気されたガスg1を、圧力スイング吸着方式による吸着塔であって、酸素を主として吸着する吸着材が充填された吸着塔2に導入し、ガス吸着を行う工程Bと、この工程Bで吸着塔2に吸着されたガスg2を脱着し、高酸素濃度ガスとして回収する工程Cを有する。この酸素分離方法は、工程A1と工程Bでガス分離を行うことにより高酸素濃度ガスを得るものであり、このため、工程Bの吸着工程と工程Cの脱着工程間でパージ工程は行わない。
また、この酸素分離方法の好ましい形態では、直列に接続された吸着塔1と吸着塔2からなる吸着塔列を2列有する設備において、一方の吸着塔列で工程A1と工程Bを行うとともに、他方の吸着塔列で工程Cを行い、且つこれを2つの吸着塔列で交互に行う。
また、この酸素分離装置の好ましい形態では、直列に接続された吸着塔1と吸着塔2からなる吸着塔列を2列有し、2つの吸着塔列で吸着工程と脱着工程を交互に行うためにガスを給排気することができる配管系を備え、この配管系に送風手段4と排気手段5を設ける。
この酸素分離設備は、圧力スイング吸着方式による吸着塔として、窒素を主として吸着する吸着材が充填された2基の吸着塔1a,1bと、酸素を主として吸着する吸着材が充填された2基の吸着塔2a,2bを備えている。そして、吸着塔1aと吸着塔2aが接続管6aにより、吸着塔1bと吸着塔2bが接続管6bにより、それぞれ直列に接続されており、したがって、直列に接続された吸着塔1(窒素を主として吸着する吸着材が充填された吸着塔)と吸着塔2(酸素を主として吸着する吸着材が充填された吸着塔)とからなる吸着塔列を2列有している。接続管6aの両端は、吸着塔1aの上端と吸着塔2aの下端にそれぞれ接続され、また、接続管6bの両端は、吸着塔1bの上端と吸着塔2bの下端にそれぞれ接続されている。
吸着塔2a,2bは、それぞれ吸着塔を500〜600℃程度まで加熱するための加熱手段10を備えている。この加熱手段10は、吸着塔を外囲するように設置される電熱ヒーター等で構成される。
吸着塔1a,1bの吸着ガスを排気するガス排気管9には、真空ポンプ等で構成される排気手段7が設けられている。このガス排気管9の上流側は、吸着塔1a,1bに対応して2本の分岐排気管90a,90bに分岐している。
そして、分岐供給管80aと分岐排気管90aが合流してガス給排管11aとなり、このガス給排管11aが吸着塔1aの一端(下部側)に接続されている。また、分岐供給管80bと分岐排気管90bが合流してガス給排管11bとなり、このガス給排管11bが吸着塔1bの一端(下部側)に接続されている。
そして、吸着塔1aと吸着塔2aを接続する接続管6aの途中に分岐排気管120aが合流(接続)し、また、吸着塔1bと吸着塔2bを接続する接続管6bの途中に分岐排気管120bが合流(接続)している。
吸着塔2a,2bを通過した非吸着ガス(オフガス)を排出するためのガス排気管18は、その上流側が吸着塔2a,2bに対応して2本の分岐排気管180a,180bに分岐し、これら分岐排気管180a,180bが、吸着塔2a,2bの上端に接続されている。
本発明の酸素分離設備の操業では、後述するように、各吸着塔2a,2bにおいて、吸着工程と脱着工程間でパージ工程は行わないため、パージ工程を行うための設備構成は備えない。
なお、吸着塔2a,2bは、必要に応じて、加熱手段10により吸着材の酸素吸着・脱着に必要な温度まで加熱される。
また、前回行われた工程A1で窒素が主として吸着された吸着塔1bから排気手段7により窒素が多いガスg4が脱着され、ガス給排管11b、分岐排気管90b、ガス排気管9を通じて排気される。なお、この吸着塔1bでのPSAでも、吸着工程と脱着工程間でのパージ工程は行われない。
図3において、原料である空気g0は、送風手段4によって空気供給管8、分岐供給管80b、ガス給排気管11bを通じて吸着塔1bに導入され、塔内に充填された吸着材(窒素を主として吸着する吸着材)に窒素が主として吸着される(工程A1)。吸着塔1bで窒素が吸着されることで酸素が濃縮されたガスg1は、非吸着ガスとして塔上部から排気され、接続管6bを通じて吸着塔2bに導入され、塔内に充填された吸着材(酸素を主として吸着する吸着材)に酸素が主として吸着される(工程B)。この結果、吸着塔2bには高酸素濃度ガス(ガスg2)が吸着された状態となる。吸着塔2bに吸着されることなく排気されたガスg3(非吸着ガス)は、分岐排出管180b、ガス排出管18を通じて背圧弁19を介して排気される。
また、前回行われた工程Aで窒素が主として吸着された吸着塔1aから排気手段7により窒素が多いガスg4が脱着され、ガス給排管11a、分岐排気管90a、ガス排気管9を通じて排気される。なお、この吸着塔1aでのPSAでも、吸着工程と脱着工程間でのパージ工程は行われない。
この酸素分離方法では、吸着塔2(2a,2b)でのPSAの吸着工程と脱着工程間でのパージ工程が行われないが、吸着塔2(2a,2b)には、事前に吸着塔1(1a,1b)で空気から窒素を吸着分離して酸素濃度を高めたガスを導入されるので、吸着塔2(2a,2b)には高濃度に濃縮された酸素が吸着され、これを高酸素濃度ガスとして回収することができる。
また、さきに述べたように、吸着塔2に充填される吸着材(酸素を主として吸着する吸着材)としては、吸着性能の面からペロブスカイト型吸着材が好ましいが、この吸着材は500〜600℃といった高温状態で使用される(酸素の吸着・脱着)ものであり、このため吸着材の熱が吸着塔2から排出されるガスに着熱して熱ロスとなる問題がある。
(i) 工程A1で吸着塔1に吸着されることなく排気された後、吸着塔2に導入される前のガスg1と、工程Bで吸着塔2に吸着されることなく排気されたガスg3を熱交換し、ガスg3の顕熱でガスg1を昇温させる。
(ii) 工程Bで吸着塔2に吸着されることなく排気されたガスg3を、工程A1のために吸着塔1に導入される前の空気に混合する。
(iii) 直列に接続された吸着塔1と吸着塔2からなる吸着塔列を2列有する設備において、一方の吸着塔列で工程A1と工程Bを行うとともに、他方の吸着塔列で工程Cを行い、且つこれを2つの吸着塔列で交互に行う酸素分離方法において、一方の吸着塔列の工程Cにおいて吸着塔2から脱着されたガスg2と、他方の吸着塔列の工程A1で吸着塔1に吸着されることなく排気された後、吸着塔2に導入される前のガスg1を熱交換し、ガスg2の顕熱でガスg1を昇温させる。
(1) さらに、吸着塔1に吸着されることなく排気された後、吸着塔2に導入される前のガスg1と、吸着塔2に吸着されることなく排気されたガスg3を熱交換する熱交換器24を備える。
(2) 吸着塔2に吸着されることなく排気されたガスg3の排気管18を、送風手段4が設けられた空気供給管8であって、送風手段4の上流側の管部位置に接続する。
(3) 直列に接続された吸着塔1と吸着塔2からなる吸着塔列を2列有し、2つの吸着塔列で吸着工程と脱着工程を交互に行うためにガスを給排気することができる配管系を備え、該配管系に送風手段4と排気手段5を設けた酸素分離設備において、さらに、一方の吸着塔列の吸着塔2から脱着されたガスg2と、他方の吸着塔列の吸着塔1に吸着されることなく排気された後、吸着塔2に導入される前のガスg1を熱交換する熱交換器25を備える。
この酸素分離設備の基本構成は、図1の実施形態と同様であるので、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
この酸素分離設備は、図1の基本構成に加えて、熱交換器24a,24b、熱交換器25a,25bを備えている。
したがって、熱交換器24aは、吸着塔2aを通過した非吸着ガス(オフガス)を排出するための分岐排気管180aと、吸着塔1aと吸着塔2aを接続する接続管6aに対して設けられる。すなわち、熱交換器24aの一次側流路(流路の入口・出口)に分岐排気管180aが接続され、二次側流路(流路の入口・出口)に接続管6aが接続される。また、熱交換器24bは、吸着塔2bを通過した非吸着ガス(オフガス)を排出するための分岐排気管180bと、吸着塔1bと吸着塔2bを接続する接続管6bに対して設けられる。すなわち、熱交換器24bの一次側流路(流路の入口・出口)に分岐排気管180bが接続され、二次側流路(流路の入口・出口)に接続管6bが接続される。
したがって、熱交換器25aは、吸着塔2bの吸着ガスを排気(脱着)する分岐排気管120bと、吸着塔1aと吸着塔2aを接続する接続管6aに対して設けられる。すなわち、熱交換器25aの一次側流路(流路の入口・出口)に分岐排気管120bが接続され、二次側流路(流路の入口・出口)に接続管6aが接続される。また、熱交換器25bは、吸着塔2aの吸着ガスを排気(脱着)する分岐排気管120aと、吸着塔1bと吸着塔2bを接続する接続管6bに対して設けられる。すなわち、熱交換器25bの一次側流路(流路の入口・出口)に分岐排気管120aが接続され、二次側流路(流路の入口・出口)に接続管6bが接続される。
また、吸着塔2a,2bに吸着されることなく排気されるガスg3の排気管18は、送風手段4の上流側の空気供給管8に接続され、ガスg3が空気g0に混合されるようにしている。
この実施形態では、吸着塔2a,2bは加熱手段10で加熱され、塔内の吸着材は吸着工程・脱着工程とも高温状態(例えば、500℃程度)で使用される。
一方、上記のように吸着塔1a,2aでガス吸着が行われる工程A1,工程Bの間、前回行われた工程Bで吸着塔2b内の吸着材に吸着されているガスg2(高酸素濃度ガス)が、排気手段5によって吸着塔2bから脱着され、接続管6bの一部、分岐排気管120b、ガス排気管12を通じて排気され、製品ガスである高酸素濃度ガスとして回収される(工程C)。この際、上述したようにガスg2(例えば、約500℃)が、熱交換器25aでガスg1(常温)と熱交換し、ガスg1の昇温に利用される。この吸着塔2bでのPSAでは、吸着工程と脱着工程間でのパージ工程は行われない。
また、前回行われた工程A1で窒素が主として吸着された吸着塔1bから排気手段7により窒素が多いガスg4が脱着され、ガス給排管11b、分岐排気管90b、ガス排気管9を通じて排気される。なお、この吸着塔1bでのPSAでも、吸着工程と脱着工程間でのパージ工程は行われない。
図6において、原料である空気g0(常温)は、送風手段4によって空気供給管8、分岐供給管80b、ガス給排気管11bを通じて吸着塔1bに導入され、塔内に充填された吸着材(窒素を主として吸着する吸着材)に窒素が主として吸着される(工程A1)。吸着塔1bで窒素が吸着されることで酸素が濃縮されたガスg1(常温)は、非吸着ガス(オフガス)として塔上部から排気され、接続管6bを通じて吸着塔2bに導入されるが、この際、熱交換器25bにおいて、後述する工程Cで吸着塔2aから脱着されたガスg2(例えば、約500℃)と熱交換し、ガスg2の顕熱で昇温し、さらに熱交換器24bにおいて、工程Bで吸着塔2bに吸着されることなく排気されたガスg3(例えば、約500℃)と熱交換し、ガスg3の顕熱でさらに昇温する。このように昇温したガスg3が吸着塔2bに導入され、塔内に充填された吸着材(酸素を主として吸着する吸着材)に酸素が主として吸着される(工程B)。この結果、吸着塔2bには高酸素濃度ガス(ガスg2)が吸着された状態となる。
一方、上記のように吸着塔1b,2bでガス吸着が行われる工程A1,工程Bの間、前回行われた工程Bで吸着塔2a内の吸着材に吸着されているガスg2(高酸素濃度ガス)が、排気手段5によって吸着塔2aから脱着され、接続管6aの一部、分岐排気管120a、ガス排気管12を通じて排気され、製品ガスである高酸素濃度ガスとして回収される(工程C)。この際、上述したようにガスg2(例えば、約500℃)が、熱交換器25bでガスg1(常温)と熱交換し、ガスg1の昇温に利用される。この吸着塔2aでのPSAでは、吸着工程と脱着工程間でのパージ工程は行われない。
また、前回行われた工程A1で窒素が主として吸着された吸着塔1aから排気手段7により窒素が多いガスg4が脱着され、ガス給排管11a、分岐排気管90a、ガス排気管9を通じて排気される。なお、この吸着塔1aでのPSAでも、吸着工程と脱着工程間でのパージ工程は行われない。
この酸素分離方法では、吸着塔2(2a,2b)でのPSAの吸着工程と脱着工程間でのパージ工程が行われないが、吸着塔2(2a,2b)には、事前に吸着塔1(1a,1b)で空気から窒素を吸着分離して酸素濃度を高めたガスを導入されるので、吸着塔2(2a,2b)には高濃度に濃縮された酸素が吸着され、これを高酸素濃度ガスとして回収することができる。
この酸素分離方法は、空気から酸素を分離するための方法であり、主として酸素を選択的に透過させて分離する分離膜を備えた膜分離装置3に空気を導入し、空気よりも酸素濃度が高いガスg1を分離する工程A2と、この工程A2で分離されたガスg1を、圧力スイング吸着方式による吸着塔であって、酸素を主として吸着する吸着材が充填された吸着塔2に導入し、ガス吸着を行う工程Bと、この工程Bで吸着塔2に吸着されたガスg2を脱着し、高酸素濃度ガスとして回収する工程Cを有する。この酸素分離方法は、工程A2と工程Bでガス分離を行うことにより高酸素濃度ガスを得るものであり、このため、工程Bの吸着工程と工程Cの脱着工程間でパージ工程は行わない。
また、この酸素分離方法の好ましい形態では、2つの並列した吸着塔2を有し、これら吸着塔2が2つに分岐した接続管を介して膜分離装置3に直列に接続された設備において、一方の吸着塔2で工程Bを行うとともに、他方の吸着塔2で工程Cを行い、且つこれを2つの吸着塔2で交互に行う。
また、この酸素分離装置の好ましい形態では、2つの並列した吸着塔2を有し、これら吸着塔2が2つに分岐した接続管を介して膜分離装置3に直列に接続された構成を有するとともに、前記接続管を含めた配管系であって、2つの吸着塔2で吸着工程と脱着工程を交互に行うためにガスを給排気することができる配管系を備え、この配管系に排気手段5を設ける。
本実施形態の吸着塔2a,2bとそのオフガス排出側設備(配管、弁)は、図1の実施形態と同様であるので、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
この酸素分離設備は、1基の膜分離装置3と、2基の並列した吸着塔2を有し、これら2基の吸着塔2が2つに分岐した接続管20を介して膜分離装置3に直列に接続されている。すなわち、接続管20の一端側が膜分離装置3の透過側に接続されるとともに、他端側が分岐接続管20a,20bに分岐し、それぞれの端部が吸着塔2a,2bの下端に接続されている。
膜分離装置3の分離膜30は、主として酸素を選択的に透過させて分離することができる分離膜であり、公知のものを利用できる。ここで、主として酸素を選択的に透過させる分離膜とは、空気を通したときに酸素の透過速度係数が窒素の透過速度係数に較べて大きい分離膜のことである。
送風手段4はブロア等で構成され、膜分離装置3に空気を供給する空気供給管8に設けられている。
そして、膜分離装置3と吸着塔2aを接続する分岐接続管20aの途中に分岐排気管210aが合流(接続)し、また、膜分離装置3と吸着塔2bを接続する分岐接続管20bの途中に分岐排気管210bが合流(接続)している。
分岐接続管20a,20b、分岐排気管210a,210bには、それぞれ開閉弁22a,22b,23a,23b(自動開閉弁)が設けられ、吸脱着の各工程に応じて開閉されるようになっている。
本発明の酸素分離設備の操業では、後述するように、各吸着塔2a,2bにおいて、吸着工程と脱着工程間でパージ工程は行わないため、パージ工程を行うための設備構成は備えない。
図8において、吸着塔2aと吸着塔2bでのPSAによるガス分離工程は、図2の実施形態と同様であるので、詳細な説明は省略する。このPSAでは吸着工程と脱着工程間でのパージ工程は行われない。
一方、上記のように吸着塔2aでガス吸着が行われる工程Bの間、前回行われた工程Bで吸着塔2b内の吸着材に吸着されているガスg2(高酸素濃度ガス)が、排気手段5によって吸着塔2bから脱着され、分岐接続管20bの一部、分岐排気管210b、ガス排気管21を通じて排気され、製品ガスである高酸素濃度ガスとして回収される(工程C)。この吸着塔2bでのPSAでは、吸着工程と脱着工程間でのパージ工程は行われない。
図9においても、図8と同様に、原料である空気g0が膜分離装置3に導入され、分離膜30を透過することで酸素濃度の高いガスg1が分離され(工程A2)、このガスg1は接続管20および分岐接続管20bを通じて吸着塔2bに導入され、塔内に充填された吸着材(酸素を主として吸着する吸着材)に酸素が主として吸着される(工程B)。この分離工程は、図3の吸着塔2bの実施形態と同様であるので、詳細な説明は省略する。
一方、上記のように吸着塔2bでガス吸着が行われる工程Bの間、前回行われた工程Bで吸着塔2a内の吸着材に吸着されているガスg2(高酸素濃度ガス)が、排気手段5によって吸着塔2aから脱着され、分岐接続管20aの一部、分岐排気管210a、ガス排気管21を通じて排気され、製品ガスである高酸素濃度ガスとして回収される(工程C)。この吸着塔2aでのPSAでは、吸着工程と脱着工程間でのパージ工程は行われない。
この酸素分離方法では、吸着塔2(2a,2b)でのPSAの吸着工程と脱着工程間でのパージ工程が行われないが、吸着塔2(2a,2b)には、事前に膜分離装置3において空気から窒素を分離して酸素濃度を高めたガスを導入されるので、吸着塔2(2a,2b)には高濃度に濃縮された酸素が吸着され、これを高酸素濃度ガスとして回収することができる。
また、さきに述べたように、吸着塔2に充填される吸着材(酸素を主として吸着する吸着材)としては、吸着性能の面からペロブスカイト型吸着材が好ましいが、この吸着材は500〜600℃といった高温状態で使用される(酸素の吸着・脱着)ものであり、このため吸着材の熱が吸着塔2から排出されるガスに着熱して熱ロスとなる問題がある。
(i) 工程A2で分離された後、吸着塔2に導入される前のガスg1と、工程Bで吸着塔2に吸着されることなく排気されたガスg3を熱交換し、ガスg3の顕熱でガスg1を昇温させる。
(ii) 工程Bで吸着塔2に吸着されることなく排気されたガスg3を、工程A2のために吸着塔1に導入される前の空気に混合する。
(iii) 2基の並列した吸着塔2を有し、これら吸着塔2が2つに分岐した接続管を介して膜分離装置3に直列に接続された設備において、一方の吸着塔2で工程Bを行うとともに、他方の吸着塔2で工程Cを行い、且つこれを2つの吸着塔2で交互に行う酸素分離方法において、一方の吸着塔2の工程Cで脱着されたガスg2と、工程A2で分離された後、他方の吸着塔2に導入される前のガスg1を熱交換し、ガスg2の顕熱でガスg1を昇温させる。
(1) さらに、膜分離装置3で分離された後、吸着塔2に導入される前のガスg1と、吸着塔2に吸着されることなく排気されたガスg3を熱交換する熱交換器24を備える。
(2) 吸着塔2に吸着されることなく排気されたガスg3の排気管18を、送風手段4が設けられた空気供給管8であって、送風手段4の上流側の管部位置に接続する。
(3) 2基の並列した吸着塔2を有し、これら吸着塔2が2つに分岐した接続管を介して膜分離装置3に直列に接続され、前記接続管を含めた配管系であって、2つの吸着塔2で吸着工程と脱着工程を交互に行うためにガスを給排気することができる配管系を備え、該配管系に排気手段5を設けた酸素分離設備において、さらに、一方の吸着塔2から脱着されたガスg2と、膜分離装置3で分離された後、他方の吸着塔2に導入される前のガスg1を熱交換する熱交換器25を備える。
この酸素分離設備の基本構成は、図7の実施形態と同様であるので、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
この酸素分離設備は、図7の基本構成に加えて、熱交換器24a,24b、熱交換器25a,25bを備えている。
したがって、熱交換器24aは、吸着塔2aを通過した非吸着ガス(オフガス)を排出するための分岐排気管180aと、膜分離装置3と吸着塔2aを接続する分岐接続管20aに対して設けられる。すなわち、熱交換器24aの一次側流路(流路の入口・出口)に分岐排気管180aが接続され、二次側流路(流路の入口・出口)に分岐接続管20aが接続される。また、熱交換器24bは、吸着塔2bを通過した非吸着ガス(オフガス)を排出するための分岐排気管180bと、膜分離装置3と吸着塔2bを接続する分岐接続管20bに対して設けられる。すなわち、熱交換器24bの一次側流路(流路の入口・出口)に分岐排気管180bが接続され、二次側流路(流路の入口・出口)に分岐接続管20bが接続される。
したがって、熱交換器25aは、吸着塔2bの吸着ガスを排気(脱着)する分岐排気管210bと、膜分離装置3と吸着塔2aを接続する分岐接続管20aに対して設けられる。すなわち、熱交換器25aの一次側流路(流路の入口・出口)に分岐排気管210bが接続され、二次側流路(流路の入口・出口)に分岐接続管20aが接続される。また、熱交換器25bは、吸着塔2aの吸着ガスを排気(脱着)する分岐排気管210aと、膜分離装置3と吸着塔2bを接続する分岐接続管20bに対して設けられる。すなわち、熱交換器25bの一次側流路(流路の入口・出口)に分岐排気管210aが接続され、二次側流路(流路の入口・出口)に分岐接続管20bが接続される。
また、吸着塔2a,2bに吸着されることなく排気されるガスg3の排気管18は、送風手段4の上流側の空気供給管8に接続され、ガスg3が空気g0に混合されるようにしている。
図11において、吸着塔2aと吸着塔2bでのPSAによるガス分離工程は、図2の実施形態と同様であるので、詳細な説明は省略する。このPSAでは吸着工程と脱着工程間でのパージ工程は行われない。
この実施形態では、吸着塔2a,2bは加熱手段10で加熱され、塔内の吸着材は吸着工程・脱着工程とも高温状態(例えば、500℃程度)で使用される。
一方、上記のように吸着塔2aでガス吸着が行われる工程Bの間、前回行われた工程Bで吸着塔2b内の吸着材に吸着されているガスg2(高酸素濃度ガス)が、排気手段5によって吸着塔2bから脱着され、分岐接続管20bの一部、分岐排気管210b、ガス排気管21を通じて排気され、製品ガスである高酸素濃度ガスとして回収される(工程C)。この際、上述したようにガスg2(例えば、約500℃)が、熱交換器25aでガスg1(常温)と熱交換し、ガスg1の昇温に利用される。この吸着塔2bでのPSAでは、吸着工程と脱着工程間でのパージ工程は行われない。
図12においても、図11と同様に、原料である空気g0(常温)が膜分離装置3に導入され、分離膜30を透過することで酸素濃度の高いガスg1が分離され(工程A2)、このガスg1は接続管20および分岐接続管20bを通じて吸着塔2bに導入されるが、この際、熱交換器25bにおいて、後述する工程Cで吸着塔2aから脱着されたガスg2(例えば、約500℃)と熱交換し、ガスg2の顕熱で昇温し、さらに熱交換器24bにおいて、工程Bで吸着塔2bに吸着されることなく排気されたガスg3(例えば、約500℃)と熱交換し、ガスg3の顕熱でさらに昇温する。このように昇温したガスg3が吸着塔2bに導入され、塔内に充填された吸着材(酸素を主として吸着する吸着材)に酸素が主として吸着される(工程B)。この結果、吸着塔2bには高酸素濃度ガス(ガスg2)が吸着された状態となる。
一方、上記のように吸着塔2bでガス吸着が行われる工程Bの間、前回行われた工程Bで吸着塔2a内の吸着材に吸着されているガスg2(高酸素濃度ガス)が、排気手段5によって吸着塔2aから脱着され、分岐接続管20aの一部、分岐排気管210a、ガス排気管21を通じて排気され、製品ガスである高酸素濃度ガスとして回収される(工程C)。この際、上述したようにガスg2(例えば、約500℃)が、熱交換器25bでガスg1(常温)と熱交換し、ガスg1の昇温に利用される。この吸着塔2aでのPSAでは、吸着工程と脱着工程間でのパージ工程は行われない。
この酸素分離方法では、吸着塔2(2a,2b)でのPSAの吸着工程と脱着工程間でのパージ工程が行われないが、吸着塔2(2a,2b)には、事前に膜分離装置3において空気から窒素を分離して酸素濃度を高めたガスを導入されるので、吸着塔2(2a,2b)には高濃度に濃縮された酸素が吸着され、これを高酸素濃度ガスとして回収することができる。
2a,2b 吸着塔
3 膜分離装置
4 送風手段
5 排気手段
6a,6b 接続管
7 排気手段
8 空気供給管
9 ガス排気管
10 加熱手段
11a,11b ガス給排管
12 ガス排気管
13a,13b 開閉弁
14a,14b 開閉弁
15a,15b 開閉弁
16a,16b 開閉弁
17a,17b 開閉弁
18 ガス排気管
19 背圧弁
20 接続管
20a,20b 分岐接続管
21 ガス排気管
22a,22b 開閉弁
23a,23b 開閉弁
24a,24b 熱交換器
25a,25b 熱交換器
30 分離膜
80a,80b 分岐供給管
90a,90b 分岐排気管
120a,120b 分岐排気管
180a,180b 分岐排気管
210a,210b 分岐排気管
g0 空気
g1,g2,g3,g4 ガス
Claims (20)
- 圧力スイング吸着方式による吸着塔であって、窒素を主として吸着する吸着材が充填された吸着塔(1)に空気を導入し、ガス吸着を行う工程(A1)と、
工程(A1)で吸着塔(1)に吸着されることなく排気されたガス(g1)を、圧力スイング吸着方式による吸着塔であって、酸素を主として吸着する吸着材が充填された吸着塔(2)に導入し、ガス吸着を行う工程(B)と、
工程(B)で吸着塔(2)に吸着されたガス(g2)を脱着し、高酸素濃度ガスとして回収する工程(C)を有することを特徴とする酸素分離方法。 - 工程(A1)で吸着塔(1)に吸着されることなく排気された後、吸着塔(2)に導入される前のガス(g1)と、工程(B)で吸着塔(2)に吸着されることなく排気されたガス(g3)を熱交換し、ガス(g3)の顕熱でガス(g1)を昇温させることを特徴とする請求項1に記載の酸素分離方法。
- 工程(B)で吸着塔(2)に吸着されることなく排気されたガス(g3)を、工程(A1)のために吸着塔(1)に導入される前の空気に混合することを特徴とする請求項1又は2に記載の酸素分離方法。
- 直列に接続された吸着塔(1)と吸着塔(2)からなる吸着塔列を2列有する設備において、一方の吸着塔列で工程(A1)と工程(B)を行うとともに、他方の吸着塔列で工程(C)を行い、且つこれを2つの吸着塔列で交互に行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の酸素分離方法。
- 一方の吸着塔列の工程(C)において吸着塔(2)から脱着されたガス(g2)と、他方の吸着塔列の工程(A1)で吸着塔(1)に吸着されることなく排気された後、吸着塔(2)に導入される前のガス(g1)を熱交換し、ガス(g2)の顕熱でガス(g1)を昇温させることを特徴とする請求項4に記載の酸素分離方法。
- 主として酸素を選択的に透過させて分離する分離膜を備えた膜分離装置(3)に空気を導入し、空気よりも酸素濃度が高いガス(g1)を分離する工程(A2)と、
工程(A2)で分離されたガス(g1)を、圧力スイング吸着方式による吸着塔であって、酸素を主として吸着する吸着材が充填された吸着塔(2)に導入し、ガス吸着を行う工程(B)と、
工程(B)で吸着塔(2)に吸着されたガス(g2)を脱着し、高酸素濃度ガスとして回収する工程(C)を有することを特徴とする酸素分離方法。 - 工程(A2)で分離された後、吸着塔(2)に導入される前のガス(g1)と、工程(B)で吸着塔(2)に吸着されることなく排気されたガス(g3)を熱交換し、ガス(g3)の顕熱でガス(g1)を昇温させることを特徴とする請求項6に記載の酸素分離方法。
- 工程(B)で吸着塔(2)に吸着されることなく排気されたガス(g3)を、工程(A2)のために吸着塔(1)に導入される前の空気に混合することを特徴とする請求項6又は7に記載の酸素分離方法。
- 2基の並列した吸着塔(2)を有し、これら吸着塔(2)が2つに分岐した接続管を介して膜分離装置(3)に直列に接続された設備において、一方の吸着塔(2)で工程(B)を行うとともに、他方の吸着塔(2)で工程(C)を行い、且つこれを2つの吸着塔(2)で交互に行うことを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の酸素分離方法。
- 一方の吸着塔(2)の工程(C)で脱着されたガス(g2)と、工程(A2)で分離された後、他方の吸着塔(2)に導入される前のガス(g1)を熱交換し、ガス(g2)の顕熱でガス(g1)を昇温させることを特徴とする請求項9に記載の酸素分離方法。
- 圧力スイング吸着方式による吸着塔であって、窒素を主として吸着する吸着材が充填された吸着塔(1)と、
圧力スイング吸着方式による吸着塔であって、酸素を主として吸着する吸着材が充填され、吸着塔(1)に直列に接続された吸着塔(2)と、
吸着塔(1)に空気を供給する送風手段(4)と、
吸着塔(2)に吸着されたガス(g2)を脱着時に排気する排気手段(5)を備え、
排気手段(5)で排気されたガス(g2)が高酸素濃度ガスとして回収されるようにしたことを特徴とする酸素分離設備。 - さらに、吸着塔(1)に吸着されることなく排気された後、吸着塔(2)に導入される前のガス(g1)と、吸着塔(2)に吸着されることなく排気されたガス(g3)を熱交換する熱交換器(24)を備えることを特徴とする請求項11に記載の酸素分離設備。
- 吸着塔(2)に吸着されることなく排気されたガス(g3)の排気管(18)を、送風手段(4)が設けられた空気供給管(8)であって、送風手段(4)の上流側の管部位置に接続したことを特徴とする請求項11又は12に記載の酸素分離設備。
- 直列に接続された吸着塔(1)と吸着塔(2)からなる吸着塔列を2列有し、
2つの吸着塔列で吸着工程と脱着工程を交互に行うためにガスを給排気することができる配管系を備え、該配管系に送風手段(4)と排気手段(5)を設けたことを特徴とする請求項11〜13のいずれかに記載の酸素分離設備。 - さらに、一方の吸着塔列の吸着塔(2)から脱着されたガス(g2)と、他方の吸着塔列の吸着塔(1)に吸着されることなく排気された後、吸着塔(2)に導入される前のガス(g1)を熱交換する熱交換器(25)を備えることを特徴とする請求項14に記載の酸素分離設備。
- 主として酸素を選択的に透過させて分離する分離膜を備えた膜分離装置(3)と、
圧力スイング吸着方式による吸着塔であって、酸素を主として吸着する吸着材が充填され、膜分離装置(3)に直列に接続された吸着塔(2)と、
膜分離装置(3)に空気を供給する送風手段(4)と、
吸着塔(2)に吸着されたガス(g2)を脱着時に排気する排気手段(5)を備え、
排気手段(5)で排気されたガス(g2)が高酸素濃度ガスとして回収されるようにしたことを特徴とする酸素分離設備。 - さらに、膜分離装置(3)で分離された後、吸着塔(2)に導入される前のガス(g1)と、吸着塔(2)に吸着されることなく排気されたガス(g3)を熱交換する熱交換器(24)を備えることを特徴とする請求項16に記載の酸素分離設備。
- 吸着塔(2)に吸着されることなく排気されたガス(g3)の排気管(18)を、送風手段(4)が設けられた空気供給管(8)であって、送風手段(4)の上流側の管部位置に接続したことを特徴とする請求項16又は17に記載の酸素分離設備。
- 2基の並列した吸着塔(2)を有し、これら吸着塔(2)が2つに分岐した接続管を介して膜分離装置(3)に直列に接続され、
前記接続管を含めた配管系であって、2つの吸着塔(2)で吸着工程と脱着工程を交互に行うためにガスを給排気することができる配管系を備え、該配管系に排気手段(5)を設けたことを特徴とする請求項16〜18のいずれかに記載の酸素分離設備。 - さらに、一方の吸着塔(2)から脱着されたガス(g2)と、膜分離装置(3)で分離された後、他方の吸着塔(2)に導入される前のガス(g1)を熱交換する熱交換器(25)を備えることを特徴とする請求項19に記載の酸素分離設備。
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