JP2015161741A - 反射型表示装置、及び、反射型表示装置の製造方法 - Google Patents

反射型表示装置、及び、反射型表示装置の製造方法 Download PDF

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梅 谷 雅 規
Masaki Umetani
谷 雅 規 梅
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Abstract

【課題】基板移動の際の振動等によって表示媒体の充填不具合が新たに生じることを防止する一方で、表示媒体の充填不具合が発見されて接着部分の剥離が行われる際の基板の破損を効果的に防止することができる反射型表示装置の製造方法を提供すること。【解決手段】一方の基板の表示領域の外側上に、表示媒体を取り囲む外周シールを配置する外周シール配置工程と、一方の基板の表示領域の外側上であって、当該表示領域に対して外周シールよりも更に外側に、先行固定シールを配置する先行固定シール配置工程と、一方の基板と他方の基板とを互いに接着する基板接着工程と、先行固定シールを硬化するが外周シールは硬化しない先行固定シール硬化工程と、先行固定シール硬化工程の後に、基板の接着状態に関する欠陥の有無を判定する判定工程と、判定工程において欠陥無と判定された後に、外周シールを硬化する外周シール硬化工程と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、電子ペーパー等に応用されている反射型表示装置、及び、反射型表示装置の製造方法に関する。
反射型表示装置として、最近、表示媒体に含まれる電気応答性材料として電気泳動体を用いた電気泳動表示装置が広く用いられている。電気泳動表示装置とは、空気中または溶媒中の電気泳動体(通常は電気泳動する粒子)の電気的な泳動、すなわち粒子移動を利用して情報を表示する装置である。通常、2枚の基板間に電界を与えることで電気的な泳動の状態が制御され、それによって所望の表示が実現されるように構成される。電気泳動体としては、荷電粒子の他、荷電粉体をも利用され得る。その場合、当該荷電粉体は気体中を電気的に泳動する。
電気泳動表示装置は、近年では特に、電子ペーパーとしての応用が注目されている。電子ペーパーとして応用する場合には、印刷物レベルの視認性(目にやさしい)、情報書き換えの容易性、低消費電力、軽量といった利点を享受できる。
電気泳動表示装置では、しかし、粒子や粉体の沈降や偏在に起因して、表示の不良、特にコントラストの低下が生じることがある。この現象を防止するべく、上下の電極基板間に隔壁を形成して、電気泳動する粒子や粉体の泳動空間、すなわち移動空間を微小な空間に分割することが採用されている。この微小な空間は、セルあるいは画素と呼ばれている。各セルの中に、電気泳動体を含むインキやガス(表示媒体)が封入されている。例えば特許文献1(特開2005−202245号公報)には、そのようなタイプの電気泳動表示装置の従来例が開示されている。
特許文献2(特開2011−164300号公報)には、上下基板を接着して電気泳動表示装置としての表示用パネルを製造する製造方法が開示されている。また、本件出願人による特許文献3(特開2012−013790号公報)には、セルを区画する隔壁上にのみ接着剤を塗工し、隔壁と基板との接着を確実にする、電気泳動表示装置の製造方法が開示されている。
一方の基板に設けられた隔壁の頂面と他方の基板とを接着する際、隔壁によって形成されている各セルの中に気泡が入ってしまうことは、表示品質の観点から回避することが強く望まれる。このため、セルの容積を超える表示媒体を予めいずれかの基板上に配置しておいて、2つの基板を接着する(貼り合わせる)接着工程は、流体状の表示媒体をセルから溢れ出させながら実施されている。この点については、例えば特許文献4(特許第2733679号)に開示がある。
また、一方の基板に設けられた隔壁の頂面と他方の基板とを接着することに加えて、流体状の表示媒体を取り囲むような外周シールが両基板の間に配置され、当該外周シールの硬化によって両基板の接着強度を増すことも、一般的に行われている。
特開2005−202245号公報 特開2011−164300号公報 特開2012−013790号公報 特許第2733679号
しかしながら、表示媒体をセルから溢れ出させながら2つの基板を接着する際に、表示媒体の充填不具合が生じてしまう場合がある。具体的には、気泡が混入したり、表示媒体の濃度ムラが生じてしまう場合がある。
2つの基板の接着後に表示媒体の充填不具合が発見された場合には、再利用可能な部分を再利用(リユース)するべく、接着部分の剥離が行われる。特に、パターニングされた画素電極が設けられた基板は、電極形成にコストがかかっているので、廃棄せず再利用することが強く望まれている。
従って、例えば一方の基板に設けられた隔壁の頂面と他方の基板とを接着した後に両基板の間で表示媒体を囲む外周シールを硬化して両基板の接着強度を増す工程は、本来であれば表示媒体の充填不具合の有無を確認した後で実施することが望ましい。
しかしながら、一方の基板に設けられた隔壁の頂面と他方の基板とを接着するだけでは、固定が不十分であるため、接着後の基板の取り扱いに支障をきたす。すなわち、一方の基板に設けられた隔壁の頂面と他方の基板とを接着しただけの状態で基板を移動させると、当該移動の際の振動等によって表示媒体の充填不具合が新たに生じてしまう。
従って、従来の製造方法においては、一方の基板に設けられた隔壁の頂面と他方の基板とを接着した後、直ちに、両基板の間で表示媒体を囲む外周シールを硬化して両基板の接着強度を増さざるを得なかった。このため、表示媒体の充填不具合が発見されて接着部分の剥離が行われる際、上手く剥離が行われず、基板が破損して再利用できない場合があった。
本発明は、このような事情に基づいて行われたものであり、その目的は、基板移動の際の振動等によって表示媒体の充填不具合が新たに生じることを防止する一方で、表示媒体の充填不具合が発見されて接着部分の剥離が行われる際の基板の破損を効果的に防止することができる反射型表示装置の製造方法を提供することにある。
本発明は、少なくとも一方が透明である対向する2枚の基板間に少なくとも1種以上の電気泳動体を含む表示媒体が封入されていて、前記2枚の基板間に所定の電界が与えられる際に情報を表示する、反射型表示装置、を製造する方法であって、一方の基板の表示領域上、または、他方の基板の表示領域上に、表示媒体を配置する表示媒体配置工程と、一方の基板の表示領域の外側上、または、他方の基板の表示領域の外側上に、表示媒体を取り囲む外周シールを配置する外周シール配置工程と、一方の基板の表示領域の外側上、または、他方の基板の表示領域の外側上であって、当該表示領域に対して前記外周シールよりも更に外側に、先行固定シールを配置する先行固定シール配置工程と、前記一方の基板と前記他方の基板とを互いに接着する基板接着工程と、前記先行固定シールを硬化するが前記外周シールは硬化しない先行固定シール硬化工程と、前記先行固定シール硬化工程の後に、基板の接着状態に関する欠陥の有無を判定する判定工程と、前記判定工程において欠陥無と判定された後に、前記外周シールを硬化する外周シール硬化工程と、を備えたことを特徴とする反射型表示装置の製造方法である。
本発明によれば、先行固定シール硬化工程において、表示媒体を囲む外周シールは硬化しないで更に外側の先行固定シールを硬化することにより、その後に基板移動させても表示媒体の充填不具合が新たに生じることが防止できる一方、表示媒体の充填不具合が発見されて接着部分の剥離が行われる際には硬化した先行固定シールのみを剥離すれば良いため、剥離作業時の基板の破損の発生可能性を顕著に防止することができる。
外周シールと先行固定シールとは、互いに異なる材料を有することができる。例えば、先行固定シールの方を、剥離し易い材料とすることができる。
もっとも、外周シールと先行固定シールとは、主要な成分が同じであってもよい。主要な成分が同じとは、例えば、シールとしての機能を担う主成分が同じであって、他に異なる不純物を有する場合を含む。あるいは、例えば、共通のディスペンサを用いて形成される各シールの間に認められる程度の成分バラツキを含む他は、外周シールと先行固定シールの成分が同じである場合を含む。後者の場合には、外周シールと先行固定シールとを同一工程で配置することが可能で、工程時間や製造コストの点で優れる。また、この場合には、先行固定シールの方を剥離し易くするために、先行固定シール配置工程において、先行固定シールは、一方の基板の表示領域の外側上、または、他方の基板の表示領域の外側上に、離型層を介して配置されることが好ましい。離型層は、例えば金属膜のような無機膜を有しており、パターニングによって形成され得る。
また、本発明による反射型表示装置の製造方法は、表示媒体の充填不具合が発見されて再利用可能な部分を再利用(リユース)する際に効果を奏する。従って、一方の基板の表示領域上、または、他方の基板の表示領域上に、パターニングされた画素電極が設けられている場合、当該画素電極の形成にコストがかかっているため、効果が顕著である。画素電極が高価な薄膜トランジスタ電極である場合には、更に効果が顕著である。
また、本発明は、少なくとも一方が透明である対向する2枚の基板間に少なくとも1種以上の電気泳動体を含む表示媒体が封入されていて、前記2枚の基板間に所定の電界が与えられる際に情報を表示する、反射型表示装置、の中間部品を製造する方法であって、一方の基板の表示領域上、または、他方の基板の表示領域上に、表示媒体を配置する表示媒体配置工程と、一方の基板の表示領域の外側上、または、他方の基板の表示領域の外側上に、外周シールを配置する外周シール配置工程と、一方の基板の表示領域の外側上、または、他方の基板の表示領域の外側上であって、当該表示領域に対して前記外周シールよりも更に外側に、先行固定シールを配置する先行固定シール配置工程と、前記一方の基板と前記他方の基板とを互いに接着する基板接着工程と、前記先行固定シールを硬化するが前記外周シールは硬化しない先行固定シール硬化工程と、を備えたことを特徴とする反射型表示装置の製造方法である。
また、本発明は、少なくとも一方が透明である対向する2枚の基板間に少なくとも1種以上の電気泳動体を含む表示媒体が封入されていて、前記2枚の基板間に所定の電界が与えられる際に情報を表示する、反射型表示装置であって、一方の基板と他方の基板との間に、表示領域に対応する表示媒体と、当該表示媒体を取り囲む外周シールと、表示領域に対して前記外周シールよりも更に外側に配置された先行固定シールと、が設けられており、前記外周シールと前記先行固定シールとは、互いに異なる材料を有することを特徴とする反射型表示装置である。
あるいは、本発明は、少なくとも一方が透明である対向する2枚の基板間に少なくとも1種以上の電気泳動体を含む表示媒体が封入されていて、前記2枚の基板間に所定の電界が与えられる際に情報を表示する、反射型表示装置であって、一方の基板と他方の基板との間に、表示領域に対応する表示媒体と、当該表示媒体を取り囲む外周シールと、表示領域に対して前記外周シールよりも更に外側に配置された先行固定シールと、が設けられており、前記先行固定シールは、一方の基板または他方の基板に設けられた離型層の上に配置されていることを特徴とする反射型表示装置である。
この場合、例えば、前記離型層は、無機膜を有する。
本発明によれば、先行固定シール硬化工程において、表示媒体を囲む外周シールは硬化しないで更に外側の先行固定シールを硬化することにより、その後に基板移動させても表示媒体の充填不具合が新たに生じることが防止できる一方、表示媒体の充填不具合が発見されて接着部分の剥離が行われる際には硬化した先行固定シールのみを剥離すれば良いため、剥離作業時の基板の破損の発生可能性を顕著に防止することができる。
本発明の一実施の形態による反射型表示装置の構成を概略的に示す断面図である。 本発明の一実施の形態による反射型表示装置の製造方法を概略的に示すフロー図である。 隔壁形成工程の一例を概略的に示す図である。 接着層形成工程の一例を概略的に示す図である。 表示媒体配置工程の一例を概略的に示す図である。 他方基板接着工程の一例を概略的に示す断面図である。 先行固定シールの配置可能領域を示す平面図である。 先行固定シールの配置のための離型層の配置例を示す平面図である。 表示媒体配置工程の例を説明する図である。 TFT電極構造の一例を示す図である。
図1は、本発明の一実施の形態による反射型表示装置の構成を概略的に示す断面図である。本実施の形態による反射型表示装置は、少なくとも一方が透光性を有しており各々電極が形成されている対向する2枚の基板間11、16に少なくとも1種以上の電気応答性材料を含む流体状の表示媒体13が封入されていて、2枚の基板11、16間に所定の電界が与えられる際に所望の表示をするようになっている。表示媒体13は、外周シール61によって取り囲まれている。ここで、流体状というのは、気体状と液体状とを含む。
本実施の形態の反射型表示装置は矩形状であり、これに対応して、外周シール61は矩形状に配置されている(図5参照)。また、外周シール61の更に外側に、先行固定シール62が配置されている。本実施の形態では、先行固定シール62は、矩形状の外周シール61の4隅の各々の外側に配置されている(図5参照)。
ここで、本件の明細書及び特許請求の範囲において「透光性」とは、光を透過する性質、という程度の意味である。本実施の形態においては、視認側に配置される基板(一方の基板11)は、全光透過率が50%以上、好ましくは80%以上、さらに好ましくは90%以上となるような透光性を有している。
図1乃至図9において、一方の基板11及び他方の基板16の面上には、各々電極が設けられているが、当該電極の図示は省略されている。本実施の形態においては、一方の基板11が視認側に配置され、他方の基板16が非視認側に配置される。
一方の基板11としては、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等の透光性フィルムや透光性ガラスに、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(SnO)等の透光性を有する電極(透光性電極)を一方の基板11の少なくとも表示領域60を覆うように付したものが、典型的に用いられ得る。ここで、「表示領域」とは、反射型表示装置における所望の表示に利用される領域をいう。本実施の形態では、一方の基板11は、可撓性であるが、剛性であってもよい。ここで、本件の明細書及び特許請求の範囲においては、「可撓性」とは、たわめることの可能な性質、という程度の意味である。また、「剛性」とは、曲げやねじりの力に対する寸法変形が小さい性質、という程度の意味である。
透光性電極は、塗工法や蒸着法等によって形成され得る。透光性電極は、アクティブマトリクス駆動の場合及びセグメント駆動の場合は共通電極として用いられるので、必ずしもパターンが形成されている必要は無く、基板全面が電極であってもよい。一方、パッシブマトリクス駆動の場合、対向する両方の基板はパターン電極である必要があるため、当該透光性電極もストライプなどのパターンで形成される。
一方の基板11の厚みは、10μm〜1mmが好適である。10μmよりも薄いと、パネルとしての強度を得ることができず、破損に至る危険度が増す一方、1mmよりも厚いと、パネルの重量が重くなり過ぎて取り扱いが不便になるし、コストも高くなるからである。破損しにくく取り扱いが容易である好適な厚みの範囲は、50μm〜300μm程度である。
一方の基板11は、ロール状でもシート状でもどちらでも適用可能である。
他方の基板16としては、樹脂フィルム、樹脂板、ガラス、エポキシガラス(ガラエポ)等の基材が用いられ得る。また他方の基板16は、透光性を有する基材が用いられてもよい。さらに透光性を有しているが不透明な基材であってもよく、電極面とは異なるもう一方の面を粗面化した不透明なガラス基材、樹脂フィルム、樹脂板、ガラス、エポキシガラス(ガラエポ)等が用いられ得る。本実施の形態では、他方の基板16は、視認側と反対側の位置に配置されるため、透光性を有している必然性はない。しかし、熱膨張特性など一方の基板11と同じ物性が必要とされる場合は、一方の基板11と同様の透光性の部材が使用され得る。本実施の形態では、他方の基板16も、可撓性であるが、剛性であってもよい。
電極としては、セグメント駆動およびパッシブマトリクス駆動の場合はパターン状の電極、また、アクティブマトリクス駆動の場合はTFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)が配置される画素電極が用いられる(図10参照)。
他方の基板16の厚みも、一方の基板11の厚みと同様に、10μm〜1mmが好適である。10μmよりも薄いと、パネルとしての強度を得ることができず、破損に至る危険度が増す一方、1mmよりも厚いと、パネルの重量が重くなり過ぎて取り扱いが不便になるし、コストも高くなるからである。破損しにくく取り扱いが容易である好適な厚みの範囲は、50μm〜300μm程度である。
他方の基板16も、ロール状でもシート状でもどちらでも適用可能である。
表示媒体13を取り囲む外周シール61は、一方の基板11上、あるいは、他方の基板16上に、例えば紫外線硬化性樹脂のような接着剤がディスペンサを用いて線幅0.5mm、高さ50μmで矩形状に塗布され、その後に紫外線によって硬化されることで形成されている。紫外線硬化性樹脂の他に、熱硬化性樹脂、常温硬化性樹脂、ヒートシール樹脂等によっても構成可能である。また、外周シール61は、ディスペンサの他に、各種の印刷法によって、あるいは、熱圧着によって配置可能である。
外周シール61の更に外側の先行固定シール62は、一方の基板11上、あるいは、他方の基板16上に、例えば一辺1mm〜20mmの正方形状の離型層63を介して(図8参照)、例えば紫外線硬化性樹脂のような接着剤が直径1mm〜20mmの円形状に塗布され、その後に紫外線によって硬化されることで形成されている(図5参照)。紫外線硬化性樹脂の他に、熱硬化性樹脂、常温硬化性樹脂、ヒートシール樹脂等によっても構成可能である。また、先行固定シール62も、ディスペンサの他に、各種の印刷法によって、あるいは、熱圧着によって配置可能である。
離型層63は、例えばTiやAuからなる金属膜、酸化ケイ素、窒化ケイ素、ITO等の無機膜であって、各種のパターニング法によって形成される。
離型層63を設けることなく一方の基板11上あるいは他方の基板16上に先行固定シール62が配置される場合、当該先行固定シール62は、それ自体が剥離し易い材料からなることが好ましい。好適な例としては、硬化後に適度な剥離性を有し、すなわち粘着性が低い樹脂が好ましい。具体的には、US反応性モノマー、オリゴマーが好適であり、アクリレートが更に好適である。これらに該当するのは、東亞合成製の、M−211B、M−215、M−403(DPHA)、M−400(DPHA)、M−402(DPHA)、M−404(DPHA)、M−406(DPHA)、M−405(DPHA)、M−510、M−520、M−1100、M−1200、M−6100、M−6200、M−6250、M−6500、M−7300K、M−8030、M−8060、M−8100、M−8560、M−9050であり、サートマー製の、CN964、CN965、CN966J75、CN966A80、CN980、CN996、CN9002、CN9004、CN9005、CN9014NSである。粘着シートタイプの材料としては、両面粘着性であって、仮接着に耐える適度な粘着力があれば特に限定されないが、日東電工製のCS9621T、CS9622T、パナック製のPD−S1、3M製の8171J、8172J等が好適である。
<反射型表示装置の製造方法>
図2は、本発明の一実施の形態による反射型表示装置の製造方法を概略的に示すフロー図である。図3は、隔壁形成工程の一例を概略的に示す図である。図3に示すように、まず、一般には水平方向に載置される一方の基板11の上面に、例えばフォトリソグラフィ法(紫外線(UV)照射による露光→現像→焼成)によって、所定のパターンの隔壁12が形成される(隔壁形成工程:図2の工程(1))。
本実施の形態では、一方の基板11は視認側に配置されて視認側基板として機能するようになっている。従って、一方の基板11は透明である必要がある。また、これに対応して、他方の基板16は非視認側に配置されて非視認側基板として機能するようになっている。一方、隔壁12は、後述する複数のセルを規定する部材である。例えば、隔壁12のパターンはハニカム状である。隔壁の高さは、5〜50μm、好ましくは10〜50μmである。セルのサイズは、表示パネルの大きさにもよるが、0.05〜1mmピッチ、好ましくは0.1〜0.5mmピッチである。もっとも、隔壁12で形成されるセルの形状は、必ずしも全てのセルで同じでなくてもよい。
隔壁12は、紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂、常温硬化樹脂等によって構成可能であり、前述のように、5〜50μmの高さに形成されることが好適である。5μm以下では、充填するインキ量が少なく、十分な表示特性、特にコントラストが得られない一方、50μm以上では、パネルの厚みが厚すぎて、駆動電圧が上昇し過ぎてしまう。低駆動電圧で良好な表示特性が得られるという観点から、10〜50μmの範囲の高さが好適である。
隔壁12のパターン形状は、円、格子、ハニカム状(六角形)、その他の多角形など、基本的に任意である。開口率は、70%以上が好ましく、特に90%以上が好ましい。高開口率であるほど、表示可能エリアが広くなるため、高コントラストを得ることができる。
隔壁12の形成方法は、フォトリソグラフィ法の他、エンボス加工などの型転写方法も採用され得る。さらに、メッシュ加工5の構造物を隔壁として製造しておいて、それを一方の基板11に貼り付けるという方法も採用され得る。
なお、図2及び図8に示すように、本実施の形態では、後述する先行固定シール62の配置のために、一方の基板11上に一辺1mm〜20mmの正方形状の離型層63が予め形成されている。離型層63は、例えばTiやAuからなる金属膜、酸化ケイ素、窒化ケイ素、ITO等の無機膜であって、各種のパターニング法によって形成される。
次に、隔壁12上に接着層22が形成される(接着層形成工程:図2の工程(2))。この接着層形成工程では、例えば転写法や印刷法により、ポリエステル系熱可塑性接着剤のようなヒートシール剤が形成される。
転写法として典型的な熱転写法の一例について具体的な説明を補足すれば、例えば図4に示すように、PETフィルム21上に10μmの厚みでポリエステル系熱可塑性接着剤のようなヒートシール剤を形成した転写シート20を用意し、これを例えばガラス基板からなる歪み防止基板に貼り付ける。その後、当該転写シート20を、ヒートシール剤の軟化温度以上の温度である例えば120℃に保たれたホットプレート上において1分間加熱する。この時、転写シート20は歪み防止基板に貼り付けられているため、熱によって歪むことが防止される。その後、一方の基板11に形成された隔壁12の他方の基板16側となる端部が、転写シート20のヒートシール剤の面に押しつけられることによって、ヒートシール剤は隔壁12の他方の基板16側となる端部に転写される。
接着層(ヒートシール剤)22としては、熱可塑性材料を用いたものが好ましく、加熱により軟化して、冷却すると固化する性質を有し、冷却と加熱を繰り返した場合に、塑性が可逆的に保たれる材料である。また、熱転写後のヒートシール剤は常温まで冷却して再び固化することにより、タック、すなわちねばつきが無くなるため、取り扱いの便宜が極めて良い。また、タック、すなわちねばつきが無いことによって、セル内に充填された表示媒体がヒートシール剤と接着してしまうことがない。そして、再び隔壁の他方の基板16側の端部のヒートシール剤をその軟化温度を超える温度にまで加熱して軟化させることにより、タック、すなわちねばつきを有するようになるため、他方の基板が確実に接着される。他方の基板の接着後のヒートシール剤は、再び常温においてはタック、すなわちねばつきが無いため、やはり表示媒体がヒートシール剤と接着してしまうことがなく、表示品質の低下のおそれもない。具体的には、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリウレタンなどの熱可塑性ベースポリマーや、天然ゴム、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−イソプレンブロック共重合体、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合体などの熱可塑性エラストマーを主成分とし、粘着性付与樹脂や可塑剤を配合した樹脂が主に使用される。
隔壁12とヒートシール剤22との密着性を上げるために、隔壁12に紫外線照射やプラズマ処理などにより表面処理が施されてもよいし、プライマーが形成されてもよい。あるいは、ヒートシール剤22の方にシランカップリング剤が添加されてもよい。
次に、隔壁12が形成される領域(表示領域60)の外周に沿うように、流体状の表示媒体を取り囲むための外周シール61が矩形状に配置される(外周シール配置工程:図2の工程(3))。
外周シール61の配置方法の一例について具体的な説明を補足すれば、当該外周シール61は、例えば紫外線硬化性樹脂のような接着剤を、ディスペンサを用いて線幅0.5mm、高さ50μmで線状に塗布することによって配置される。
次に、外周シール61の更に外側の領域に、先行固定シール62が配置される(先行固定シール配置工程:図1の工程(3))。図7に、先行固定シールの配置可能領域を示す。本実施の形態では、図8に示す4つの離型層63に対応して、矩形状の外周シール61の4隅の外側に対応する4つの領域に先行固定シール62が配置される(図5参照)。なお、図7及び図8において、符号65で示された領域は、配線引き出し部である。
先行固定シール62の配置方法の一例について具体的な説明を補足すれば、外周シール61と同様、例えば紫外線硬化性樹脂のような接着剤を、ディスペンサを用いて、直径1mm〜20mmの円形状に塗布することによって配置される。
ここで、一方の基板11上において先行固定シール62が配置される領域には、本実施の形態のように、予め例えば一辺1mm〜20mmの正方形状の離型層63が設けられて(図8参照)、当該離型層63上に先行固定シール62が配置されることが好ましい。
また、先行固定シール62は、外周シール61の外側において、図7に示すように、剥離作業時に破損が生じても機能ないし性能に影響がない領域に設けられる。先行固定シール62による固定作用を安定的に得るためには、少なくとも表示領域60を間に挟み込むような2領域に設けられることが好ましい。例えば、図7の短辺(左右の辺)にライン状に設けられてもよい。あるいは、本実施の形態のように表示領域60を囲む矩形の4隅に対応する4領域、に設けられることが好ましい。このような配置を採用することにより、先行固定シール硬化工程の後に基板を移動させる際に後述する表示媒体としてのインキ13の充填不具合が新たに生じることが確実に防止できる。
なお、外周シール61と先行固定シール62とを異なる材料として、先行固定シール62を剥離し易い材料で形成する場合には、離型層63を介在させておく必要が無い。
図2に戻って、隔壁12または隔壁12及び接着層22で区画された各領域をセルとして、各セルの中に、流体状の表示媒体としての液体状のインキ13が配置される(表示媒体配置工程:図2の工程(4))。
図5は、表示媒体配置工程の一例を概略的に示す図である。ここでは、(1)ディスペンサ31あるいはインクジェット、ダイコートからインキ13が滴下され(インキ滴下工程)、(2)アプリケータ32あるいはドクターブレード、ドクターナイフ、中央スキージによって面内均一となるようにインキ13が塗布される(インキ塗布工程)。なお、インキ13は、後述するように、他方の基板16上に配置されてもよい。
電気応答性材料としては、電荷粒子材料や液晶材料がある。電荷粒子材料には、白や黒、カラーなどの色づけされた粒子が電場に応答して移動するいわゆる電気泳動材料、または、粒子が二色に色分けされ電場により回転するツイストボールに代表される材料、または、電場により移動するナノ粒子材料、等がある。一方、液晶材料には、PDLC(Polymer Dispersed Liquid Crystal)で知られる透過と散乱を電気的に制御する材料、液晶に色素を混合した材料、コレステリック液晶材料、等がある。これら電気応答して光学特性を変化させる材料は、種類を問わずセルに隔離する必要があり、本発明の適用範囲である。
その後、隔壁12上の接着層22と、一方の基板11に対して対向する他方の基板16とが接着される(対向基板接着工程:図2の工程(5))。これにより、インキ13が各セル内に封止される。
対向基板接着工程では、接着層22として塗工されたヒートシール剤を加熱して接着力を得るようになっている。具体的には、図6に示すように、対向する一対のローラー体であるラミネータ91によって所定の熱圧着圧力(ラミネート圧力)を付与しながら、ヒートシール剤を周辺からその軟化温度を超える温度にまで加熱して軟化させることによって、インキ13が充填されている隔壁12と他方の基板16とを接着する。
ここで、本実施の形態の他方基板接着工程は、隔壁12または隔壁12及び接着層22で区画された各セル内に気泡が残らないように、ある一方の側(図6の左側)から対向する他方の側(図6の右側)に向けてラミネータ91によって一方の基板11と他方の基板16とが互いに押圧される押圧位置を移動させることで、インキ13の余剰分を各セルから溢れ出させながら行われる。
そして、対向基板接着工程に引き続いて、同じライン上で、先行固定シール62を硬化するが外周シール61は硬化しない先行固定シール硬化工程が行われる(先行固定シール硬化工程:図2の工程(6))。具体的には、先行固定シール62が配置された領域に対して紫外線が照射され、先行固定シール62が硬化される。この際、適宜のマスクパターンを併用したり、紫外線照射装置のON/OFF制御を用いることで、外周シール61に対しては紫外線が照射されないようにしておく。これにより、先行固定シール62は硬化しているが外周シール61は硬化していない、という状態を得ることができる。
外周シール61は硬化していないが、先行固定シール62が硬化していることにより、この状態で基板移動させてもインキ13の充填不具合が新たに生じることは無い。従って、例えば作業者は、先行固定シール硬化工程後の基板(反射型表示装置の中間部品)を手にとって、基板の接着状態に関する欠陥の有無を判定する(判定工程:図2の工程(7))。
判定工程において欠陥有と判定された場合には、硬化した先行固定シール62を含む接着部分が剥離され、基板が再利用される。硬化した先行固定シール62の剥離は、離型層63の存在によって極めて円滑に実施される。
判定工程において欠陥無と判定された場合には、外周シール61を硬化する外周シール硬化工程が行われる(外周シール硬化工程:図2の工程(8))。具体的には、外周シール61が配置された領域に対して紫外線が照射され、外周シール61が硬化される。
その後、図2に示すように、ギロチン、上刃スライド装置、レーザカット装置、レーザーカッター等の断裁装置51によって所定のサイズに断裁され、所望の反射型表示装置の製造が完了する(断裁工程:図2の工程(9))。
以上のような本実施の形態によれば、先行固定シール硬化工程において、流体状のインキ13を囲む外周シール61は硬化しないで更に外側の先行固定シール62を硬化することにより、その後に基板移動させてもインキ13の充填不具合が新たに生じることが防止できる。これと同時に、インキ13の充填不具合が発見されて接着部分の剥離が行われる際には、硬化した先行固定シール62のみを剥離すれば良いため、剥離作業時の基板11、16の破損の発生可能性を顕著に防止することができる。
また、本実施の形態では、外周シール61と先行固定シール62とを同じ紫外線硬化性樹脂から形成しているため、外周シール61と先行固定シール62とを同一工程で配置することが可能で、工程時間や製造コストの点で優れる。また、本実施の形態では、先行固定シール62が離型層63を介して配置されているため、先行固定シール62が配置された領域の剥離を極めて円滑に行うことができる。
本実施の形態による反射型表示装置の製造方法は、インキ13の充填不具合が発見されて再利用可能な部分を再利用(リユース)する際に効果を奏する。特に、各基板11、116に電極が設けられているため、効果が顕著である。
なお、以上の実施の形態は、原理的に、電気泳動体が荷電粉体で表示媒体が気体である場合にも適用可能である。
また、表示媒体としては、電気的に光学特性を変化させるものに限らず磁気や熱による外場に応答するものであってもよく、すなわち、本発明は原理的に表示媒体の種類によらず適用できる。また、表示媒体配置工程は、図9(a)に示すような前述の態様に限定されず、一方の基板11と他方の基板16の配置の上下を逆にして、他方の基板16の表示領域上に表示媒体を配置してもよい(図9(b)参照)。また、表示媒体にある程度の粘性がある(流動性が過度に高くない)ならば隔壁12が形成された一方の基板11の表示領域上に表示媒体を配置する代わりに、一方の基板11の表示領域に対向配置される予定の他方の基板16の表示領域上に表示媒体を配置してもよく(図9(c)参照)、一方の基板11と他方の基板16の配置の上下を逆にして、一方の基板11の表示領域上に表示媒体を配置してもよい(図9(d)参照)。
その他、高価な電極構造の一例として、TFT電極構造の一例を示す図を図10に示す。図10において、符号101はSD電極を示し、符号102はGATE絶縁層を示し、符号103はGATE電極を示し、符号104は有機半導体を示し、符号105は層間絶縁層を示し、符号106は画素電極を示している。このような電極構造が設けられた基板については、インキ13の充填不具合が発見された後、再利用されることが強く望まれる。
次に、実際に行われた実施例について説明する。
<反射型表示装置の実施例>
<実施例1>
一方の基板11として、140mm×140mm×厚さ0.125mmのPETフィルム(東洋紡製A4100)の一方の面に透明電極として酸化インジウムスズ(ITO)蒸着膜(厚さ0.2μm)が設けられた基板が用意された。透明電極は、スパッタリング、真空蒸着法、CVD法などの一般的な成膜方法によって形成され、酸化インジウムスズ(ITO)の他に、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(SnO)等によっても形成され得る。
まず、一方の基板11上の先行固定シール62が配置される4つの領域に、公知のパターニング法によって、ITOからなる離型層63が設けられた(図8参照)。
次に、当該一方の基板11に、ネガ型感光性樹脂材料(デュポンMRCドライフィルムレジスト(株)製のドライフィルムレジスト)を30μmの厚さにラミネートして100℃、1分間の条件で加熱し、次いで露光マスクを使用して露光(露光量500mJ/cm)し、その後、1%KOH水溶液を用いた現像を30秒行い、200℃、60分間の条件で焼成することで、隔壁12の他方の基板16側の端部の幅が15μm、セルピッチが300μmのハニカム状パターンの隔壁12が形成された。
次に、ヒートシール剤(東洋紡製バイロン550)をPETフィルム21上に、厚さ10μmで形成し、歪み防止基板として厚さ2mmのガラス基板にシリコーンシートを貼り合わせた粘着性基板を用いて、ヒートシール層付きPETフィルム21を平坦に固定し、隔壁12の他方の基板16側の端部にヒートシール層を熱圧着(130℃、1kPa)した後に、PETフィルム21を隔壁12から離すことで隔壁の他方の基板16側の端部全面にヒートシール層を形成した。
続いて、一方の基板11の表示領域60の外周を囲むように、ディスペンサを用いて紫外線硬化性樹脂(スリーボンド社製:アクリル系シール剤3052D)が切れ目なく塗工されて、外周シール61が線幅1.0mm、高さ100μmで一辺100mmの正方形状に形成された。
更に、一方の基板11上の外周シール61の外側であって、予め形成された離型層63の上に、同様にディスペンサを用いて紫外線硬化性樹脂(サートマー社製:ウレタンアクリル系シール剤CN980)が塗工されて、先行固定シール62が直径10mmの円形状に形成された。
続いて、表示媒体として、以下の成分を有するインキ13が用いられ、ディスペンサ31から滴下されて、中央スキージ32(ニューロング製のスキージ1:ウレタン樹脂製)にてスキージ処理されて、各セル内に充填された。
<インキ成分>
・電気泳動粒子(二酸化チタン)・・・60重量部
・分散液 ・・・40重量部
次いで、他方の基板16として、150mm×150mm×厚さ0.7mmのポリイミドフィルム(帝人デュポン製)に、Cu電極等の各種電極がパターン状に形成されたものが用いられた。各種電極のパターン形成は、一般的なエッチング法によって形成された。
そして、大気中にて、一方の基板11の隔壁12上の接着層22の上に他方の基板16を位置合わせして重ね合わせ、ラミネータ91で一定の熱圧着圧力を付与しつつ隔壁12内のセル容積を超えるインク13の余剰分を押し出しながら、一方の基板11の隔壁12と他方の基板16とが密着された(図6参照)。このとき、他方の基板16は、セル内に気泡が残らないように隔壁12に密着された。熱圧着時の温度は、100℃であった。また、熱圧着圧力は、0.1MPaであった。
その後、先行固定シール62に対して紫外線が露光され(露光量3000mJ/cm2 )、先行固定シール62が硬化された。この際、適宜のマスクパターンを併用したり、紫外線照射装置のON/OFF制御を用いることで、外周シール61に対しては紫外線が照射されない措置が取られた。これにより、先行固定シール62は硬化しているが外周シール61は硬化していない、という状態を得た。
以上のようにして得られた表示パネルの中間品について、作業者が把持して移動させても、インキ13の充填不具合が新たに生じることは無いことが確認された。
また、当該表示パネルの中間品について、硬化した先行固定シール62を含む接着部分の剥離を試みたところ、離型層63の存在によって、端から刃を水平に入れるだけで極めて円滑に剥離が実施でき、基板の破損をもたらさないことが確認された。
11 一方の基板
12 隔壁
13 インキ(表示媒体)
16 他方の基板
22 ヒートシール剤
31 ディスペンサ
32 中央スキージ
41 ディスペンサ
51 断裁装置
60 表示領域
61 外周シール
62 先行固定シール
65 配線引き出し部
91 ラミネータ
101 SD電極
102 GATE絶縁層
103 GATE電極
104 有機半導体
105 層間絶縁層
106 画素電極

Claims (11)

  1. 少なくとも一方が透明である対向する2枚の基板間に少なくとも1種以上の電気泳動体を含む表示媒体が封入されていて、前記2枚の基板間に所定の電界が与えられる際に情報を表示する、反射型表示装置、を製造する方法であって、
    一方の基板の表示領域上、または、他方の基板の表示領域上に、表示媒体を配置する表示媒体配置工程と、
    一方の基板の表示領域の外側上、または、他方の基板の表示領域の外側上に、表示媒体を取り囲む外周シールを配置する外周シール配置工程と、
    一方の基板の表示領域の外側上、または、他方の基板の表示領域の外側上であって、当該表示領域に対して前記外周シールよりも更に外側に、先行固定シールを配置する先行固定シール配置工程と、
    前記一方の基板と前記他方の基板とを互いに接着する基板接着工程と、
    前記先行固定シールを硬化するが前記外周シールは硬化しない先行固定シール硬化工程と、
    前記先行固定シール硬化工程の後に、基板の接着状態に関する欠陥の有無を判定する判定工程と、
    前記判定工程において欠陥無と判定された後に、前記外周シールを硬化する外周シール硬化工程と、
    を備えたことを特徴とする反射型表示装置の製造方法。
  2. 前記外周シールと前記先行固定シールとは、互いに異なる材料を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の反射型表示装置の製造方法。
  3. 前記外周シールと前記先行固定シールとは、主要な成分が同じである
    ことを特徴とする請求項1に記載の反射型表示装置の製造方法。
  4. 前記先行固定シール配置工程において、先行固定シールは、一方の基板の表示領域の外側上、または、他方の基板の表示領域の外側上に、離型層を介して配置される
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の反射型表示装置の製造方法。
  5. 前記離型層は、無機膜を有する
    ことを特徴とする請求項4に記載の反射型表示装置の製造方法。
  6. 一方の基板の表示領域上、または、他方の基板の表示領域上には、パターニングされた画素電極が設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の反射型表示装置の製造方法。
  7. 一方の基板の表示領域上、または、他方の基板の表示領域上には、薄膜トランジスタ素子が設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の反射型表示装置の製造方法。
  8. 少なくとも一方が透明である対向する2枚の基板間に少なくとも1種以上の電気泳動体を含む表示媒体が封入されていて、前記2枚の基板間に所定の電界が与えられる際に情報を表示する、反射型表示装置、の中間部品を製造する方法であって、
    一方の基板の表示領域上、または、他方の基板の表示領域上に、表示媒体を配置する表示媒体配置工程と、
    一方の基板の表示領域の外側上、または、他方の基板の表示領域の外側上に、表示媒体を取り囲む外周シールを配置する外周シール配置工程と、
    一方の基板の表示領域の外側上、または、他方の基板の表示領域の外側上であって、当該表示領域に対して前記外周シールよりも更に外側に、先行固定シールを配置する先行固定シール配置工程と、
    前記一方の基板と前記他方の基板とを互いに接着する基板接着工程と、
    前記先行固定シールを硬化するが前記外周シールは硬化しない先行固定シール硬化工程と、
    を備えたことを特徴とする反射型表示装置の製造方法。
  9. 少なくとも一方が透明である対向する2枚の基板間に少なくとも1種以上の電気泳動体を含む表示媒体が封入されていて、前記2枚の基板間に所定の電界が与えられる際に情報を表示する、反射型表示装置であって、
    一方の基板と他方の基板との間に、表示媒体と、当該表示媒体を取り囲む外周シールと、表示領域に対して前記外周シールよりも更に外側に配置された先行固定シールと、が設けられており、
    前記外周シールと前記先行固定シールとは、互いに異なる材料を有する
    ことを特徴とする反射型表示装置。
  10. 少なくとも一方が透明である対向する2枚の基板間に少なくとも1種以上の電気泳動体を含む表示媒体が封入されていて、前記2枚の基板間に所定の電界が与えられる際に情報を表示する、反射型表示装置であって、
    一方の基板と他方の基板との間に、表示領域に対応する表示媒体と、当該表示媒体を取り囲む外周シールと、表示領域に対して前記外周シールよりも更に外側に配置された先行固定シールと、が設けられており、
    前記先行固定シールは、一方の基板または他方の基板に設けられた離型層の上に配置されている
    ことを特徴とする反射型表示装置。
  11. 前記離型層は、無機膜を有する
    ことを特徴とする請求項10に記載の反射型表示装置。
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