JP2015161398A - 車両用変速装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】動力伝達効率が高い走行モードでの運転領域を広くし、車両の燃費性能をよくすることが可能な車両用変速装置を提供する。【解決手段】クラッチC1,C2の切り替えにより設定される車両の走行モードとして、無段変速機構4のみを利用した第1の走行モードと、無段変速機構4が併用され、または併用されることなく有段変速機構5を利用した第2の走行モードとが選択可能とされている、車両用変速装置Aであって、第2の走行モードが第1の走行モードよりも車速の高速域側に設定される条件下においては、第1の走行モードから第2の走行モードへの変更が行なわれるモード切替え変速比γSは、有段変速機構5の変速比γGよりもロー側とされている。【選択図】 図1

Description

本発明は、ベルト式などの無段変速機構と、変速比が固定の歯車式などの有段変速機構とを備えたタイプの車両用変速装置に関する。
本明細書における有段変速機構とは、多段変速機構と同義ではなく、変速段が単段のものを含む概念である。
この種の車両用変速装置の一例として、特許文献1に記載されたものがある。
同文献に記載された車両用変速装置は、ベルト式無段変速機構、変速比が固定の歯車式変速機構、遊星歯車機構、および走行モード切替え用のクラッチを備えている。車両走行モードとしては、第1および第2の走行モードがある。第1の走行モードは、前記2種類の変速機構のうち、ベルト式無段変速機構のみを利用してエンジン出力が車軸側に伝達されるモードである。第2の走行モードは、トルクスプリットモードであり、このモードにおいては、エンジン出力がベルト式無段変速機構および歯車式変速機構の双方を利用して変速された上で、遊星歯車機構を利用してそれらの駆動力が合成され、この合成駆動力が車軸側に出力される。
このような車両用変速装置においては、第1の走行モードが低速側モードとされ、かつ第2の走行モードが高速側モードとされる場合がある。このような構成によれば、車両走行の高速域において、ベルト式無段変速機構の動力伝達効率がベルトの滑りに起因して低下する事態を生じても、動力伝達効率が高い歯車式変速機構が併用されることにより、変速装置全体の動力伝達効率を高くし、車両の燃費性能をよくすることが可能である。
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、改善すべき余地があった。
すなわち、第1の走行モードから第2の走行モードへの変更は、クラッチを利用して行なわれる。このため、車両走行時における走行モード変更時のショックを小さくして車両の乗り心地をよくする観点からすると、ベルト式無段変速機構の変速比が歯車式変速機構の変速比と一致し、両変速機構が同期する状態で走行モードの変更を行なうことが考えられる。ところが、このような手段を採用した場合には、第2の走行モードが歯車式変速機構を利用した動力伝達効率が高いモードであるにも拘わらず、この第2の走行モードでの運転領域が狭く、第2の走行モードが余り有効に活用されない虞がある。これでは、車両の燃費性能を十分に高める上で不利を生じる。
特許第4552376号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、動力伝達効率が高い走行モードでの運転領域を広くし、車両の燃費性能をよくすることが可能な車両用変速装置を提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明により提供される車両用変速装置は、無段変速機構と、変速比が固定の有段変速機構と、これら両変速機構を利用してエンジン出力が車軸側へ伝達する経路を切り替えるためのクラッチと、を備えており、前記クラッチの切り替えにより設定される車両の走行モードとして、前記両変速機構のうち、前記無段変速機構のみを利用した第1の走行モードと、前記無段変速機構が併用され、または併用されることなく前記有段変速機構を利用した第2の走行モードとが選択可能とされ、前記第1の走行モードから前記第2の走行モードへの変更は、前記無段変速機構の変速比が所定のモード切替え変速比に一致または略一致した時点で実行されるように構成されている、車両用変速装置であって、前記第2の走行モードが前記第1の走行モードよりも車速の高速域側に設定される条件下において、前記モード切替え変速比は、前記有段変速機構の変速比よりもロー側(変速比が大きい側)とされた構成とされ、または、前記第2の走行モードが前記第1の走行モードよりも車速の低速域側に設定される条件下において、前記モード切替え変速比は、前記有段変速機構の変速比よりもハイ側(変速比が小さい側)とされた構成とされていることを特徴としている。
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、第1の走行モードで車両を走行させている際には、無段変速機構の変速比が有段変速機構の変速比に到達するよりも前に、所定のモード切替え変速比に到達し、第2の走行モードに変更されることとなる。したがって、第1の走行モードから第2の走行モードへの変更を、無段変速機構の変速比が有段変速機構の変速比に一致する時点で行なわせる場合と比較すると、動力伝達効率が高い側である第2の走行モードでの運転領域を広くし、車両の燃費性能をよくすることが可能となる。
一方、第1の走行モードから第2の走行モードへの変更時には、クラッチの差回転が生じるためショックを生じるものの、このクラッチの差回転を利用して、後述するトルク点の学習制御が可能になるといった利点も得られる。
本発明において、好ましくは、前記走行モードを変更すべく前記クラッチの接続動作が行なわれる際には、前記クラッチの入力側回転数および前記無段変速機構の変速比を一定に維持させた状態で、前記クラッチの差回転を検出し、この差回転が減少した時点を、前記クラッチのトルク点とする学習制御が実行されるように構成されている。
このような構成によれば、クラッチのトルク点の学習制御が実行されるために、走行モード変更時におけるクラッチの切り替え時間の安定化やタイムラグの減少などを適切に図ることができる。このことは、第2の走行モードでの運転領域を広げる上で、より好ましい。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
本発明に係る車両用変速装置の概略説明図である。 図1に示す車両用変速装置における走行モード切替え線図である。 図1に示す車両用変速装置の変速比、動力伝達効率、およびベルト式無段変速機構のベルト掛け状態の関係の一例を示す説明図である。 図1に示す車両用変速装置において実行される動作制御の一例の概略を示すフローチャートである。 図1に示す車両用変速装置において実行されるトルク学習制御の一例を示すフローチャートである。 図1に示す車両用変速装置における概略の作用の一例を示すタイムチャートである。 本発明の他の例を示す走行モード切替え線図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1に示す車両用変速装置Aは、エンジン10の出力軸10aにトルクコンバータ11を介して連結されており、エンジン出力を、差動歯車装置2に連結された一対の車軸9a,9b側に伝えるためのものである。具体的には、この車両用変速装置Aは、ベルト式無段変速機構4、歯車式変速機構5、遊星歯車機構6、スプリットクラッチC1、ドライブクラッチC2、および前後進切り替え用のブレーキB1を備えている。油圧制御装置30や制御部3が付属して設けられている。
ベルト式無段変速機構4は、本発明でいう「無段変速機構」の一例に相当する。歯車式変速機構5は、本発明でいう「有段変速機構」の一例に相当する。
ベルト式無段変速機構4は、ベルト掛かり径を可変制御可能な一対のプーリ40a,40bにベルト41を掛け回した構造であり、ベルト掛かり径を変更することにより変速比γBを無段階で変更可能である。プーリ40aは、トルクコンバータ11からの出力を受けるプライマリ軸70に装着されている。ベルト式無段変速機構4の出力軸としてのセカンダリ軸80は、遊星歯車機構6のサンギヤ60との連結が図られているとともに、リングギヤ62に対してはドライブクラッチC2を介して連結可能とされている。
歯車式変速機構5は、プライマリ軸70にスプリットクラッチC1を介して連結された第1ないし第3の歯車51〜53を有する歯車列であり、第3の歯車53は、遊星歯車機構6のキャリヤ63に連結されている。このため、スプリットクラッチC1をオン状態(接続状態)とした際には、プライマリ軸70の回転駆動力を所定の変速比γGで変速した上で、キャリヤ63に伝達させることが可能である。
遊星歯車機構6のリングギヤ62は、歯車式変速機構5およびベルト式無段変速機構4から遊星歯車機構6に入力された駆動力の出力部とされている。遊星歯車機構6からの出力は、リングギヤ62に連結された出力軸81、ならびにギヤ82を介して、差動歯車装置2のリングギヤ20に伝達される。
車両用変速装置Aにおいては、車両前進用の走行モードとして、第1の走行モードと第2の走行モードとを切替え設定可能である。
第1の走行モードは、歯車式変速機構5およびベルト式無段変速機構4のうち、ベルト式無段変速機構4のみを利用したモードである。この第1の走行モードは、スプリットクラッチC1をオフ、ドライブクラッチC2をオンにすることにより設定される。前後進切り替え用のブレーキB1は、車両後進時にオンとされるものであり、車両前進時にはオフのままとされる。この第1の走行モード時においては、たとえば車速、スロットル開度、および目標エンジン回転数などをパラメータとする3次元マップに基づいて変速比γBが決定され、かつこの決定された変速比γBとなるようにベルト式無段変速機構4が制御される。
第2の走行モードは、歯車式変速機構5およびベルト式無段変速機構4の双方を利用したトルクスプリットモードである。この第2の走行モードは、スプリットクラッチC1をオン、ドライブクラッチC2をオフに切り替えることにより設定可能である。歯車式変速機構5の変速比γGは一定(固定)であるが、第2の走行モードにおいては、ベルト式無段変速機構4がサンギヤ60およびピニヨンギヤ61を回転させる結果、両変速機構4,5のトータルの変速比は、ベルト式無段変速機構4の変速比γBを変更することによって制御可能である。第2の走行モードでは、動力伝達効率が高い歯車式変速機構5が用いら
れるため、図3に示すように、第2の走行モードの期間P2は、第1の走行モードの期間P1よりも動力伝達効率が高い状態となる。
2つのクラッチC1,C2は、たとえば湿式摩擦板タイプの油圧クラッチであり、交互に配されたクラッチディスクとクラッチプレートとを、油圧ピストンにより押圧させて係合可能とするものである。これらクラッチC1,C2以外のブレーキB1や、ベルト式無段変速機構4のプーリ40a,40bのベルト掛かり径変更機構なども油圧式であり、これらは油圧制御装置30を利用して制御される。油圧制御装置30は、ECUなどの制御部3からの指令に基づいて油圧制御を実行する。制御部3には、エンジン回転数センサSa、車速センサSb、スロットル開度センサSc、およびシフトセレクタSdなどから信号が送信され、それらのデータに基づいて車両走行モードの変更、変速比γBの制御、およびその他の制御が行なわれる。その詳細については、後述する。
車両用変速装置Aにおいては、図2に示すような走行モード切替え線図に基づき、同図の走行モード切替えラインLSを境界として、第1の走行モードから第2の走行モードへの切替えがなされる。第2の走行モードは、第1の走行モードよりも車速の高速域側に設定されている。第1の走行モードから第2の走行モードへの変更は、ベルト式無段変速機構4の変速比γBが、所定のモード切替え変速比γSに一致または略一致する時点で行なわれる構成とされているが(図3も参照)、このモード切替え変速比γSは、歯車式変速機構5の変速比γGよりもロー側(変速比が大きい側)である。図2のラインLGは、ベルト式無段変速機構4の変速比γBがγGとなるポジションを示すラインであるのに対し、走行モード切替えラインLSは、変速比γBがモード切替え変速比γSとなるポジションを示すラインである。
本実施形態においては、第2の走行モードから第1の走行モードへ戻す際には、図2のラインLGを、走行モード切替えラインとし、ベルト式無段変速機構4の変速比γBが、歯車式変速機構5の変速比γGに一致または略一致する時点で走行モードの変更が行なわれるように構成されている。このような構成によれば、第2の走行モードから第1の走行モードへのモード変更時のショックを小さくすることが可能である。ただし、本発明はこれに限定されない。たとえば、第2の走行モードから第1の走行モードへ戻す際においても、走行モード切替えラインLSのポジションにおいてモード変更が行なわれるように構成してもよい。
次に、前記した車両用変速装置Aの作用について説明する。併せて、制御部3による動作制御手順の一例について、図4および図5のフローチャートを参照しつつ説明する。
まず、シフトセレクSdを利用してDレンジが選択されて車両発進がなされる場合には、第1の走行モードが設定され、ベルト式無段変速機構4の変速制御がなされる(S1:YES,S2)。次いで、車両の発進後に車両を加速させていくと、目標エンジン回転数は図2に示した走行モード切替えラインLSに到達し、ベルト式無段変速機構4の変速比γBはモード切替え変速比γSに一致することとなる(S3:YES)。すると、この時点で、第2の走行モードへの変更動作が実行される(S4)。
前記した第2の走行モードへの変更は、ベルト式無段変速機構4の変速比γBが変速比γGに達する前の早い時期に行なわれる。このため、動力伝達効率が高い第2の走行モードでの運転領域を広くし、車両の燃費性能をよくすることが可能となる。
前記した走行モードの変更は、ベルト式無段変速機構4の変速比γBが変速比γGに一致していない状況で行なわれるために、スプリットクラッチC1の接続時には、差回転が発生することとなる。本実施形態では、この差回転を利用し、次に述べるようなスプリット
クラッチC1のトルク点の学習制御が実行される。
すなわち、第1の走行モード時において、ベルト式無段変速機構4の変速比γBが、モード切替え変速比γSに達すると、スプリットクラッチC1への入力回転数、および変速比γBを一定に維持する制御、スプリットクラッチC1の差回転検出処理、およびスプリットクラッチC1とドライブクラッチC2とのオン・オフ切り替え用の油圧制御が開始される(S11:YES,S12)。このような動作制御は、図6において、時刻t1に開始されている。スプリットクラッチC1およびドライブクラッチC2を切り替えるための油圧制御においては、同図(e)に示すように、ドライブクラッチC2を遮断(開放)させるための油圧制御を先行させ、その後やや遅れたタイミングでスプリットクラッチC1を接続させるための油圧制御を開始させる。
前記した動作制御が行なわれると、スプリットクラッチC1がトルク点に達する前の期間中は、このスプリットクラッチC1の差回転も一定に維持される。ただし、スプリットクラッチC1がトルク点に達すると、差回転は減少する。図6では、時刻t2において、スプリットクラッチC1がトルク点に達しており、差回転が減少している。このような現象が検出された時点が、トルク点(トルク伝達開始点、あるいはクラッチの係合開始点とも称される)であると判定され、その後にスプリットクラッチC1の接続動作が完了する(S13:YES,S14,S15)。図6においては、時刻t3にスプリットクラッチC1の接続動作が完了している。なお、トルク点検出後においては、入力回転数および変速比γBを一定に維持する制御は実行しなくてもよい。
前記したようなトルク点の学習制御を実行すれば、走行モード変更時におけるスプリットクラッチC1の切り替え時間の安定化、タイムラグの減少などを適切に図ることができ、第2の走行モードでの運転領域を広げる上で、より好ましいものとなる。トルク点の学習制御は、走行モードの変更が行なわれる都度、毎回実行される必要はない。たとえば、エンジン始動後の最初の走行モード変更時のみに実行される構成、あるいは車両の走行距離が所定距離だけ増加する毎に実行される構成などとすることができる。
図7は、本発明の他の実施形態を示している。
同図においては、前記実施形態とは反対に、第2の走行モードが低速側とされ、第1の走行モードが高速側とされている。第2の走行モードから第1の走行モードに変更される際のポジションを示す走行モード切替えラインLS’は、歯車式変速機構5の変速比γGに対応するラインLGよりも目標エンジン回数側が低い側(変速比ではハイ側)にある。すなわち、本実施形態においては、第2の走行モードから第1の走行モードに変更される際のモード切替え変速比γS'は、歯車式変速機構5の変速比γGよりもハイ側に設定されている。
本実施形態においても、前記実施形態と同様に、第1の走行モードから第2の走行モードへの変更は、ベルト式無段変速機構4の変速比γBが歯車式変速機構5の変速比γGに達する前に行なわれる。したがって、動力伝達効率が高い第2の走行モードでの運転領域を広くし、車両の燃費性能をよくすることが可能となる。また、前記した走行モード変更時には、スプリットクラッチC1に回転差が生じるために、前述したトルク点の学習制御を好適に実行することが可能である。
本実施形態において、第2の走行モードから第1の走行モードへの変更がなされる変速比を、モード切替え変速比γS'にすると、第2の走行モードでの車両の発進後において第1の走行モードに変更される時期を遅くすることが可能となる。したがって、動力伝達効率が高い第2の走行モードの運転領域を広げる上で、より好ましいものとなる。ただし、これとは異なり、第2の走行モードから第1の走行モードへ変更される際のモード切替え
変速比については、たとえば歯車式変速機構5の変速比γGと同一の値とし、走行モード変更時にショックが発生することを極力防止するようにしてもよい。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係る車両用変速装置の各部の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に設計変更自在である。
本発明でいう無段変速機構は、ベルト式無段変速機構に代えて、たとえばトロイダル方式などの無段変速機構とすることもできる。本発明でいう有段変速機は、歯車式変速機構に代えて、チェーン方式の変速機構とすることもできる。
本発明でいう第2の走行モードは、無段変速機構と有段変速機構とを併用したトルクスプリットモードに限らない。無段変速機構を利用せず、歯車式変速機構などの有段変速機構のみを利用したモードとすることもできる。
A 車両用変速装置
C1 スプリットクラッチ
C2 ドライブクラッチ
2 差動歯車装置
4 ベルト式無段変速機構(無段変速機構)
5 歯車式変速機構(有段変速機構)
6 遊星歯車機構
9a,9b 車軸
10 エンジン

Claims (2)

  1. 無段変速機構と、変速比が固定の有段変速機構と、これら両変速機構を利用してエンジン出力が車軸側へ伝達する経路を切り替えるためのクラッチと、を備えており、
    前記クラッチの切り替えにより設定される車両の走行モードとして、前記両変速機構のうち、前記無段変速機構のみを利用した第1の走行モードと、前記無段変速機構が併用され、または併用されることなく前記有段変速機構を利用した第2の走行モードとが選択可能とされ、
    前記第1の走行モードから前記第2の走行モードへの変更は、前記無段変速機構の変速比が所定のモード切替え変速比に一致または略一致した時点で実行されるように構成されている、車両用変速装置であって、
    前記第2の走行モードが前記第1の走行モードよりも車速の高速域側に設定される条件下において、前記モード切替え変速比は、前記有段変速機構の変速比よりもロー側とされた構成とされ、または、
    前記第2の走行モードが前記第1の走行モードよりも車速の低速域側に設定される条件下において、前記モード切替え変速比は、前記有段変速機構の変速比よりもハイ側とされた構成とされていることを特徴とする、車両用変速装置。
  2. 請求項1に記載の車両用変速装置であって、
    前記走行モードを変更すべく前記クラッチの接続動作が行なわれる際には、前記クラッチの入力側回転数および前記無段変速機構の変速比を一定に維持させた状態で、前記クラッチの差回転を検出し、この差回転が減少した時点を、前記クラッチのトルク点とする学習制御が実行されるように構成されている、車両用変速装置。
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