JP2015161162A - 膜天井固定ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構造で、施工性・意匠性を向上させることができる膜天井固定ユニットを提供する。
【解決手段】膜天井固定ユニット10は、天井に固定された吊り材60にベース吊り部材15を介して取り付けられるベース部材20と、第1、第2の膜材51,52がそれぞれ取り付けられる第1、第2の固定部材30,40とを備えている。第1、第2の膜材51,52を取り付けた第1、第2の固定部材30,40の上端部31,41を、ベース部材20の係合空間s3に挿入して回動させ、第1、第2の固定部材30,40をベース部材20に吊り下げる。第1の固定部材30の収容空間s4に、第2の固定部材40の下端部43を挿入して、この下端部43を、第1の固定部材30の下端部33の先端部33aに係合させる。第1、第2の固定部材30,40間にボルト50を挿入し、第1、第2の固定部材30,40の位置を固定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、シート状の膜材を天井に取り付けるために用いる膜天井固定ユニットに関する。
体育館やホール等において、既存天井の下方にシーツ状の膜材を取り付けることがある。この膜材は落下し難く、仮に落下しても軽量である。更に、既存天井の一部が落下した場合には受け止めることができるというメリットがある。
この膜材を天井に取り付けるための固定具が検討されている(例えば、特許文献1参照。)。この文献に記載された技術においては、ベース部の両側端部に係合受部を設けたベース部と、係合片を有する一対のる開閉カバー部とを組み合わせて構成される固定具が開示されている。この固定具においては、ベース部の係合受部に開閉カバー部の係合片を引っ掛けて回動させる。そして、ベース部に対して開閉カバー部が折り畳んだときに、係合片と係合受部とで膜材を挟着して係止する。
特開2013−245449号公報
特許文献1に記載の技術においては、係合受部において固定するため、隣接する二つの膜材の間に平板部やボルト頭部収容部が配置される。このため、隣接する膜材間に、比較的大きな隙間が空くことになり、膜材の一体感が低下する。更に、ベース部の係合受部と開閉カバー部との間の膜材に張力がかかった状態で、係合片を回動させる必要がある。このため、膜材の取り付けが難しく、取り付け時に膜材が弛んだり、しわが発生したりすることがあった。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされ、その目的は、簡易な構造で、施工性・意匠性を向上させることができる膜天井固定ユニットを提供することにある。
上記課題を解決する膜天井固定ユニットは、第1の膜材の端部を取り付ける第1の固定部材と、前記第1の膜材に隣接する第2の膜材の端部を取り付ける第2の固定部材と、前記第1、第2の固定部材の上端部を支持するベース部材とを備えた膜天井固定ユニットであって、前記ベース部材には、前記第1、第2の固定部材の上端部を挿入し、前記上端部を軸として回動可能な1つの係合空間を形成し、前記係合空間内には、前記第1、第2の固定部材の上端部を係止するベース係止部を設け、前記第1の固定部材の下方には、前記第2の固定部材の下方係合部に係合する下方係止部を設けたこと要旨とする。
この構成によれば、第1、第2の固定部材を斜めにした状態で、それぞれの上端部を、ベース部材の同じ係合空間に挿入し、回動させることにより、第1、第2の固定部材に取り付けた第1、第2の膜材を膜天井固定ユニットの中心位置に引き込むことができる。従って、簡易な構成で、第1、第2の膜材に張力を掛けて、第1、第2の膜材の弛みやしわの発生を抑制することができる。また、第1の固定部材に取り付けた第1の膜材と、第2の固定部材に取り付けた第2の膜材とを近接して配置することができ、一体感がある膜天井を実現することができる。
上記膜天井固定ユニットにおいて、前記第1の固定部材には、前記第2の固定部材を固定するための移動規制部材の貫通位置を示すガイドが設けられていることが好ましい。この構成によれば、第1、第2の固定部材の位置を規制する移動規制部材を、適切な位置に配置することができる。
上記膜天井固定ユニットにおいて、前記ベース部材には、隣接する他のベース部材と接続するためのベース接続部を設けることが好ましい。この構成によれば、ベース部材を、隣接する他のベース部材と、効率的に整合させることができる。
上記膜天井固定ユニットにおいて、前記ベース部材を支持し、天井に固定される吊り材に取り付けるベース吊り部材を更に備え、前記ベース部材には、水平方向に突出する取付部が設けられており、前記ベース吊り部材は、前記ベース部材の前記取付部を保持して支持する支持部と、前記吊り材に連結される連結部とを有することが好ましい。この構成によれば、ベース吊り部材を介して吊り材にベース部材を容易に取り付けることができる。
上記膜天井固定ユニットにおいて、前記ベース吊り部材は、延長部材を介して前記吊り材に固定されており、前記延長部材は、前記吊り材を中心として前記ベース吊り部材を回動可能に支持することが好ましい。この構成によれば、吊り材に対してベース部材の位置がずれて取り付けられた場合には、吊り材に対してベース部材が延長部材を介して回動するので、ベース部材の位置を的確な位置にすることができる。
本発明によれば、簡易な構造で、第1、第2の膜材に張力を掛けることができ、一体感がある膜天井を実現することができるので、施工性・意匠性を向上させることができる。
実施形態における膜天井固定ユニットを説明する図であり、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は右側面図。 実施形態における膜天井固定ユニットを構成する構成部材を説明する図であり、(a)はベース吊り部材、(b)はベース部材、(c)は第1及び第2の固定部材、(d)は第1の固定部材の要部の拡大図。 実施形態における膜天井固定ユニットを用いて膜天井を取り付ける取付方法を説明する説明図であり、(a)はベース吊り部材を取り付けた状態、(b)はベース部材を取り付けた状態、(c)は第1の固定部材を取り付けた状態、(d)は第2の固定部材を取り付けた状態、(e)は第2の固定部材を第1の固定部材と組み合わせた状態、(f)は移動規制部材を取り付けた状態を示した説明図。 変更例における膜天井固定ユニットを説明する図であり、(a),(b),(c)は第1の延長部材における上面図、正面図、右側面図、(d),(e),(f)は第2の延長部材における上面図、正面図、右側面図、(g),(h),(i)は第3の延長部材における上面図、正面図、右側面図。
以下、図1〜図3に従って、本発明の膜天井固定ユニットを具体化した一実施形態について説明する。膜天井構造では、複数の矩形の膜天井材(膜材)を隣接させながら天井に張る。そして、膜天井固定ユニットを用いて、隣接する膜材(第1の膜材、第2の膜材)の端部を固定する。この膜天井固定ユニットは、天井に所定間隔で配置された吊り材に固定される。
図1は、本実施形態の膜天井固定ユニット10の使用時の三面図を示しており、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は右側面図をそれぞれ示している。
図1(b)に示すように、膜天井固定ユニット10は、ベース吊り部材15、ベース部材20、第1の固定部材30、第2の固定部材40を備えている。この膜天井固定ユニット10は、天井に取り付けられている吊り材60に対して、第1の膜材51、第2の膜材52を固定する。
ベース吊り部材15は、吊り材60に取り付けられる。このベース吊り部材15には、ベース部材20が接続される。このベース部材20には、第1の固定部材30及び第2の固定部材40が接続される。
図1(a)に示すように、このベース吊り部材15の上面には、左右方向(第1の膜材51の端部、第2の膜材52の端部の延在方向に対して直交する水平方向)に延びる長孔15hが形成されている。
図1(c)に示すように、ベース部材20、第1の固定部材30及び第2の固定部材40は、第1の膜材51の端部、第2の膜材52の端部に沿って延在した長尺形状で形成されている。
更に、図1(b)に示すように、第1の固定部材30には、第1の膜材51の端部が取り付けられ、第2の固定部材40には、第2の膜材52の端部が取り付けられる。各膜材51,52の端部は、それぞれ丸棒51a,52aに巻かれて折り返された状態で、各固定部材(30,40)に保持される。
また、膜天井固定ユニット10の最下面には、移動規制部材としてのボルト50が取り付けられる。このボルト50の軸部の径は、ベース部材20に取り付けられた各固定部材(30,40)が離間したときに生じる隙間とほぼ同じ大きさである。
次に、図2を用いて、膜天井固定ユニット10を構成する各部材(15,20,30,40)について詳述する。図2(a)はベース吊り部材15、図2(b)はベース部材20、図2(c)は第1の固定部材30及び第2の固定部材40の斜視図である。
図2(a)に示すように、ベース吊り部材15の上部は、逆三角形状をしており、上面において吊り材60に連結される連結部を構成する。
ベース吊り部材15の下端部には、下方に開口された断面長方形状の保持空間s1が形成されるように、二つのコ字形状の先端部15aが向かい合うように配置される。この先端部15aは支持部として機能する。更に、このベース吊り部材15には、各先端部15aと連結部とを接続する脚部15bが設けられている。各脚部15bには、中央で整合するように孔15cがそれぞれ設けられている。各孔15cは、ボルト16(図1(b))を挿入可能な大きさで形成されている。
図2(b)に示すように、ベース部材20の断面形状は、Π形状の上部と、下方に開口した角張ったC字形状の下部とからなる。この上部と下部とが中央で一体化されている。そして、ベース部材20の上部(ベース部材20の中央部)には、断面が四角形状の連結空間s2が形成されている。この連結空間s2は、ベース部材20の延在方向に隣接する他のベース部材20と接続するためのベース接続部として機能する。
ベース部材20の上端部21には、水平方向に突出した1対の突条部21a,21bが設けられている。これら突条部21a,21bは、取付部として機能する。
ベース部材20の下部は、下に開口した係合空間s3を構成する側壁部25,26を有している。この係合空間s3は、後述する第1の固定部材30上端部31及び第2の固定部材40の上端部41を回動させることができる大きさで構成されている。
また、側壁部25,26の下端部には、係合空間s3の下側を覆うように、第1係止部27及び第2係止部28が水平方向に突出している。第1係止部27及び第2係止部28が、本実施形態のベース係止部として機能する。第1係止部27及び第2係止部28の先端には、突条部27a,28aが設けられている。これら突条部27a,28aは、上方に(係合空間s3側に)突出した形状である。そして、この突条部27a,28aには、後述する第1、第2の固定部材30,40の上端部31,41の先端部31a,41aを引っ掛かることができる大きさで形成されている。また、突条部27a,28aは、側壁部25,26との間で隙間を形成する。これら隙間には、第1、第2の固定部材30,40の先端部31a,41aが遊嵌され、回動可能となる。また、遊嵌された各先端部31a,41aは、図1の左右方向に後述する幅w3分だけ移動可能となっている。
更に、突条部27aと突条部28aとにより、幅wsの開口部が構成される。この幅wsは、後述する第1の固定部材30の上端部31の幅w1及び第2の固定部材40の上端部41の幅w2よりも大きくしてある。これにより、これら上端部31,41が係合空間s3に挿入可能となっている。
図2(c)に示すように、第1の固定部材30の上端部31は、水平方向に突出している。この上端部31は、ベース部材20の第1係止部27に係合する上方係合部として機能する。また、上端部31の先端部31aは、下方に突出している。
第1の固定部材30の中央部には、筒形状の保持部32が設けられている。この保持部32は、上端部31と同じ側(図2(c)の左側)に突出している。保持部32の中空部は、第1の膜材51の端部を巻いた丸棒51aを収納可能な大きさで構成されている。保持部32の下側には、開口部32aが設けられている。この開口部32aは、丸棒51aの直径より狭く、丸棒51aが飛び出ない大きさで構成される。そして、保持部32内で、丸棒51aに巻き付けた第1の膜材51の端部を引っ張ることにより、第1の膜材51が丸棒51aと開口部32aの端部とで固定される。
図2(d)に示すように、保持部32の内面(中空部の内周部)には、保持部32の延在方向に延びる複数の突条部P1が設けられている。これら突条部P1は、離間して筋状に配置されている。
図2(c)に示すように、第1の固定部材30の下端部33には、断面が長方形状となる収容空間s4が設けられている。この収容空間s4には、中央部の上方が開口された開口部が形成されている。下端部33の先端部33aは、収容空間s4の上面の一部を覆うように、水平方向に延びて突出している。この先端部33aは、第2の固定部材40の下端部43と係合して、下方係止部として機能する。更に、収容空間s4の開口部は、後述する第2の固定部材40の下端部43が挿入可能となるように、この下端部43の幅w3よりも大きく構成されている。
また、下端部33の底面外側の中央には、目印33mが設けられている。この目印33mは、本実施形態では、第1の固定部材30の延在方向に線状の溝により構成されている。
第2の固定部材40の上部は、第1の固定部材30の上部と垂直面で面対称の形状となっている。具体的には、第2の固定部材40は、上端部41と保持部42とが同じ側(図2(c)の右側)に突出している。第2の固定部材40の上端部41は、水平方向に突出しており、ベース部材20の第2係止部28に係合する上方係合部として機能する。上端部41の先端部41aは、下方に突出している。
第2の固定部材40の中央部には、筒形状の保持部42が形成されている。この保持部42は、保持部32と中央垂直面で面対称に構成されている。保持部42の中空部は、第2の膜材52の端部を巻いた丸棒52aを収納可能な大きさで構成されている。保持部42には、延材方向に延びる開口部42aが設けられている。開口部42aは、丸棒52aの直径より狭く、丸棒52aが飛び出ない大きさで構成される。そして、保持部42内で、丸棒52aに巻き付けた第2の膜材52の端部を引っ張ることにより、第2の膜材52が丸棒52aと開口部42aの端部とで固定される。更に、保持部42の内側には、複数の突条部P1が離間して形成されている。
また、第2の固定部材の下端部43は、水平方向で上端部41の突出側と同じ側に突出している。この下端部43は、第1の固定部材30の収容空間s4の開口部に挿入されて、収容空間s4内で下端部33の先端部33aと係合し、下方係合部として機能する。
次に、図3を用いて、上述した膜天井固定ユニット10の取り付け方法について説明する。
図3(a)に示すように、まず、天井に固定された吊り材60に、ベース吊り部材15を取り付ける。具体的には、まず、ナット61を螺合させた吊り材60に、ベース吊り部材15の長孔15hを貫通させて、ナット61に当接させる。この場合、第1の膜材51及び第2の膜材52の隣接位置に応じて、長孔15hに対する吊り材60の取付位置を決める。そして、吊り材60にナット62を螺合させて、ベース吊り部材15をナット61,62で締め付けて固定する。
次に、図3(b)に示すように、ベース吊り部材15にベース部材20を引っ掛けて吊り下げる。具体的には、ベース吊り部材15の保持空間s1に、ベース部材20の上端部21を挿入する。ここで、ベース部材20の延材方向に隣接する他のベース部材20が既に配置されている場合には、このベース部材20の連結空間s2に、図示しない接合材を挿入して、他のベース部材20と結合する。そして、ベース吊り部材15の各脚部15bの孔15cにボルト16を貫通させ、ナットにより脚部15b同士を締め付ける。これにより、ベース部材20の上端部21がベース吊り部材15の保持空間s1に収容されて固定される。この場合、そして、ベース吊り部材15にベース部材20を垂下させて、ベース吊り部材15の各先端部15aの上面に、ベース部材20の突条部21a,21bを当接させる。
次に、図3(c)に示すように、ベース部材20に第1の固定部材30を引っ掛けて吊り下げる。具体的には、まず、第1の固定部材30の保持部32の中空部には、第1の膜材51の端部を巻き付けた丸棒51aを挿入しておく。この場合、保持部32の開口部32aから、丸棒51aに巻き付けた第1の膜材51の端部を引き出す。そして、第1の固定部材30の上端部31を、ベース部材20の開口部から係合空間s3に挿入する。この場合、第1の固定部材30を第1の膜材51側に傾けた状態で、第1の固定部材30の上端部31を係合空間s3に挿入する。次に、第1の固定部材30の上端部31を軸として回動させて、上端部31の先端部31aを、ベース部材20の側壁部25と第1係止部27の突条部27aとの間に配置する。この場合、第1の固定部材30の保持部32がベース部材20の下方に位置することになり、第1の膜材51が膜天井固定ユニット10の中心(中央垂直面)に引き込まれる。
次に、図3(d)に示すように、ベース部材20に第2の固定部材40を引っ掛けて吊り下げる。具体的には、まず、第2の固定部材40を取り付ける前に、第2の固定部材40の保持部42の中空部に第2の膜材52の端部を巻き付けた丸棒52aを挿入しておく。この場合、保持部42の開口部42aから、丸棒52aに巻き付けた第2の膜材52の端部を引き出す。そして、第2の固定部材40の上端部41を、ベース部材20の開口部から係合空間s3に挿入する。この場合、第2の固定部材40を第2の膜材52側に傾けた状態で、第2の固定部材40の上端部41を係合空間s3に挿入する。
次に、図3(e)に示すように、第2の固定部材40の上端部41を軸として回動させて、上端部41の先端部41aを、ベース部材20の側壁部26と第2係止部28の突条部28aとの間に配置する。この場合、第2の固定部材40の保持部42がベース部材20の下方に位置することになり、第2の膜材52が膜天井固定ユニット10の中心(中央垂直面)に引き込まれる。そして、第2の固定部材40の下端部43を、第1の固定部材30の収容空間s4に挿入する。
そして、図3(f)に示すように、第1の固定部材30と第2の固定部材40との間にボルト50を取り付ける。具体的には、第1の固定部材30の下端部33の目印33mに沿って、ボルト50を下から収容空間s4に打ち込む。これにより、ボルト50の軸部が、第1の固定部材30及び第2の固定部材40の間に位置して、ベース部材20に対して各固定部材(30,40)の移動を規制する。この場合、第2の固定部材40の下端部43は、第1の固定部材30の下端部33の先端部33aに係合する。なお、取り付けた後に、第1、第2の膜材51,52に撓みが生じている場合には、その端部を引っ張る。この場合、第1、第2の膜材51,52が、丸棒51a,52aと保持部32,42の開口部32a,42aの間で固定されているので、撓みを解消することができる。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態の膜天井固定ユニット10は、第1、第2の膜材51,52を取り付けた第1、第2の固定部材30,40の上端部31,41を、ベース部材20の係合空間s3に挿入して回動させて、第1、第2の固定部材30,40をベース部材20に吊り下げる。第2の固定部材40の下端部43を、第1の固定部材30の収容空間s4に挿入して、第1の固定部材30の先端部33aに係合させ、ボルト50により第1、第2の固定部材30,40の位置を固定する。これにより、第1、第2の固定部材30,40の上端部31,41をベース部材20の係合空間s3で回動させ、第1、第2の膜材51,52を膜天井固定ユニット10の中心に引き込むことができる。従って、簡易な構成で、第1、第2の膜材51,52に張力を掛けて、膜材(51,52)の弛みやしわの発生を抑制することができる。また、第1の固定部材30に取り付けた第1の膜材51と、第2の固定部材40に取り付けた第2の膜材52とを近接して配置することができ、一体感がある膜天井により、施工性及び意匠性を向上させることができる。
(2)本実施形態においては、第1の固定部材30の収容空間s4の下となる下端部33の中央には、ボルト50を配置するための目印33mが外側に形成されている。これにより、第1、第2の固定部材30,40を的確に固定することができる。
(3)本実施形態においては、ベース部材20の中央部には、断面が四角形状の連結空間s2が形成されている。ベース部材20の延材方向に隣接する他のベース部材20が既に配置されている場合には、このベース部材20の連結空間s2に、図示しない接合材を挿入して、他のベース部材20と結合する。これにより、ベース部材20の延在方向に位置合わせして、複数のベース部材20を効率的に連結することができる。
(4)本実施形態の膜天井固定ユニット10は、ベース部材20を支持するベース吊り部材15を備えている。これにより、吊り材60に対してベース吊り部材15の取り付けが容易になる。
(5)本実施形態において、ベース吊り部材15の保持空間s1に、ベース部材20の突条部21aに配置させて、ベース吊り部材15にベース部材20を垂下させる。更に、ベース吊り部材15の孔15cに、ボルト16を貫通して締め付ける。これにより、ベース吊り部材15に吊り下げたベース部材20を、強固に、かつ効率よく固定することができる。
(6)本実施形態において、ベース吊り部材15に、吊り材60に取り付ける長孔15hを設けた。これにより、吊り材60の位置を移動させて調整することができる。
また、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態においては、天井に固定された吊り材60に、ベース吊り部材15を介してベース部材20を取り付ける。これに加えて、ベース吊り部材15とベース部材20との間に、延長部材を更に設けてもよい。この延長部材を用いることにより、吊り材60の中心軸とずらしてベース吊り部材15を配置することができる。
図4には、3種類の延長部材70,75,77を示している。
図4(a)、図4(b)、図4(c)は、第1の延長部材70の三面図(上面図、正面図、右側面図)である。
図4(a)〜(c)に示す第1の延長部材70は、板状の上部71、中央部72、下部73を端部で接続した形状をしている。図4(a)に示すように、延長部材70の上部71には、溝71aが設けられている。この溝71aは、吊り材60が貫通して配置される収容部を有している。また、下部73には、図示しない2つの孔が、図4(b)の左右方向に並んで形成されている。このうち中央部72側と反対側の孔は、溝71aの収容部に整合している。
吊り材60に膜天井固定ユニット10を取り付ける場合、まず、延長部材70に、膜天井固定ユニット10のベース吊り部材15を取り付ける。具体的には、ベース吊り部材15の長孔15hと、延長部材70の下部73の中央部72側の孔とを整合させて、これら孔に、下からボルト65を貫通させ、このボルト65にナット66を締め付ける。
次に、ナット63を取り付けた吊り材60を、延長部材70の上部71の溝71aの収容部及びにこれに整合する下部73の孔に配置する。この場合、ナット63は下部73の上面に当接させる。そして、吊り材60の先端部にナット64を締め付けることにより、吊り材60に延長部材70を取り付ける。
この構成により、図4(a)に示すように、吊り材60の中心軸c1と、ベース吊り部材15を取り付けたボルト65との軸とは離間する。そして、吊り材60に対してベース吊り部材15の位置がずれている場合には、吊り材60の中心軸c1を中心としてベース吊り部材15の軸を円弧r1上で回動させる。これにより、ベース吊り部材15の位置を調整して、第1、第2の膜材51,52を的確な位置に配置することができる。
また、図4(d)、図4(e)、図4(f)に示すように、断面がコ字形状をした延長部材75を用いてもよい。この延長部材75の上部と下部には、それぞれ整合する2つの孔が設けられている。延長部材75を用いて膜天井固定ユニット10を取り付ける場合には、ベース吊り部材15の長孔15hと、これに重ねた延長部材75の下部の孔とにボルト65を貫通させる。そして、このボルト65の先端を、延長部材75の上部の孔に貫通させて、ナット66を締め付ける。次に、ナット63を挿入した吊り材60を、延長部材75の上部の孔に貫通させ、吊り材60の先端部にナット64を締め付ける。
更に、図4(g)、図4(h)、図4(i)に示すように、円筒77a,77bを連結部77cで連結した延長部材77を用いてもよい。この延長部材77の円筒77aに、ベース吊り部材15を取り付けるボルト65を下から貫通させて、円筒77aの上で、ナット66によって締め付ける。また、延長部材77の円筒77bには、ナット63を挿入した吊り材60を貫通させて、吊り材60の先端部にナット64を締め付ける。
上述した延長部材75,77を用いた場合においても、延長部材70と同様な作用効果を得ることができる。
・上記実施形態において、ベース吊り部材15は、断面が逆三角形状の上部を備える。ベース吊り部材15の上部の形状は、この形状に限定されるものではなく、ホームベース形状の断面としてもよい。また、ベース吊り部材15を省略し、ベース部材20を直接、吊り材60に取り付ける構成としてもよい。
・上記実施形態において、第1の固定部材30の下端部33は、断面が長方形状となる収容空間s4を有する。第2の固定部材と下方で係合する第1の固定部材30の下端部33の形状はこれに限定されない。ここで、第1、第2の固定部材30,40をベース部材20に取り付けた場合に、左右対称な形状にすることにより、膜天井固定ユニット10の傾きを抑制できる。また、上記実施形態においては、第1、第2の固定部材30,40の保持部32,42の形状を円筒形状としたが、これらもこの形状に限定されない。
s1…保持空間、s2…連結空間、s3…係合空間、s4…収容空間、10…膜天井固定ユニット、15…ベース吊り部材、15a…先端部、15b…脚部、15c…孔、15h…長孔、16,50…ボルト、20…ベース部材、21,31,41…上端部、21a,21b…突条部、25,26…側壁部、27…第1係止部、27a,28a…突条部、28…第2係止部、30…第1の固定部材、31a,33a,41a…先端部,32,42…保持部、32a,42a…開口部、33,43…下端部、33m…目印、40…第2の固定部材、51…第1の膜材、51a,52a…丸棒、52…第2の膜材、60…吊り材、61,62,63,64,66…ナット,65…ボルト、70,75,77…延長部材、71…上部、71a…溝、72…中央部、73…下部,77a,77b…円筒、77c…連結部。

Claims (5)

  1. 第1の膜材の端部を取り付ける第1の固定部材と、
    前記第1の膜材に隣接する第2の膜材の端部を取り付ける第2の固定部材と、
    前記第1、第2の固定部材の上端部を支持するベース部材とを備えた膜天井固定ユニットであって、
    前記ベース部材には、前記第1、第2の固定部材の上端部を挿入し、前記上端部を軸として回動可能な1つの係合空間を形成し、
    前記係合空間内には、前記第1、第2の固定部材の上端部を係止するベース係止部を設け、
    前記第1の固定部材の下方には、前記第2の固定部材の下方係合部に係合する下方係止部を設けたことを特徴とする膜天井固定ユニット。
  2. 前記第1の固定部材には、前記第2の固定部材を固定するための移動規制部材の貫通位置を示すガイドが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の膜天井固定ユニット。
  3. 前記ベース部材には、隣接する他のベース部材と接続するためのベース接続部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の膜天井固定ユニット。
  4. 前記ベース部材を支持し、天井に固定される吊り材に取り付けるベース吊り部材を更に備え、
    前記ベース部材には、水平方向に突出する取付部が設けられており、
    前記ベース吊り部材は、前記ベース部材の前記取付部を保持して支持する支持部と、前記吊り材に連結される連結部とを有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の膜天井固定ユニット。
  5. 前記ベース吊り部材は、延長部材を介して前記吊り材に固定されており、
    前記延長部材は、前記吊り材を中心として前記ベース吊り部材を回動可能に支持することを特徴とする請求項4に記載の膜天井固定ユニット。
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