JP4902614B2 - 消火設備格納箱のフレーム取付構造 - Google Patents

消火設備格納箱のフレーム取付構造 Download PDF

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Description

本発明は消火栓格納箱等の消火設備格納箱のフレーム取付構造に関するものであり、扉等を支持するフレームを格納箱に容易に取付け可能としたものである。
従来の消火栓格納箱の構造としては、特許文献1に示すように、前面開口のキャビネット本体の内周両側に複数のボルト穴を有するL型リブを設け、ドアを枢支するためのフレーム背面にボルト受部を設け、当該フレームを上記キャビネット本体に宛がい、キャビネット内側から上記L型リブのボルト穴を介してボルト受部にボルトを螺合することにより、上記フレームを上記キャビネット本体に取り付ける構造であった。
特開2001−246007号(明細書「0014」欄、図1参照)
ところで、特許文献1の消火栓格納箱は、キャビネット本体を建物壁面に埋め込んで、フレーム及びドア部分を壁面に沿って本体前面側に取り付ける作業が現場にて行われるが、その際、上記L型リブの左右の複数箇所においてボルト締付け作業を行う必要がある。
また、壁面に壁板等が貼設されることにより、キャビネット本体に対するフレームの取付位置に前後方向の変化が生じ、例えばL型リブとボルト受部間に空間が生じる場合等がある。このとき、フレームを歪みなくキャビネット本体に取り付けるためには、左右のL型リブにおけるボルト締付け作業において、ボルト締付けトルクを左右同一トルクで行うことが必要となり、このため慎重な作業が要求されるという課題があった。
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、消火設備格納箱のフレーム取付構造を従来のボルト締めによるものから、係合ピンを挿入するという簡単な作業により行うことを可能とし、しかもフレームを歪みなく強固に消火設備格納箱に取り付けることのできる消火設備格納箱のフレーム取付構造を提供することを目的とする。
本発明は上記従来の課題を解決するために、
第1に、枠状フレームにおける挿入孔の貫設された取付平面と、消火設備格納箱における挿入孔の貫設された受板部材とを上記両挿入孔を介して連結するための消火設備格納箱のフレーム取付構造であって、頭部と軸部から構成され上記軸部の長手方向に複数の突起を具備した係合ピンと、中央部のフランジを中心として前方側に嵌合部を有し、後方側に係合部が形成された中空筒状のピン固定用ブッシュとを設けると共に、上記ピン固定用ブッシュの上記係合部に内向突起を設け、上記ピン固定用ブッシュは上記受板部材の上記貫通孔に上記嵌合部を以って嵌合取着され、上記枠状フレームを上記格納箱の受板部材の前方側に位置決めした状態で、上記係合ピンを上記取付平面の前方側からその挿入孔を介して上記ピン固定用ブッシュ内に上記頭部が上記取付平面に当接するまで挿通し、上記ピン固定用ブッシュの上記内向突起の後端面に上記係合ピンの突起の何れかを係合させることにより、当該係合ピンを上記ピン固定用ブッシュに抜け止め状態で固定し、上記内向突起の後端面と上記係合ピンの突起との係合により、上記枠状フレームを上記消火設備格納箱に固定するものであることを特徴とする消火設備格納箱のフレーム取付構造により構成される。
上記係合ピンの複数の突起は例えば平行環状突起(13)により構成することができる。上記ピン固定用ブッシュの嵌合部は例えば筒状嵌合部(22)により構成することができる。上記ピン固定用ブッシュの係合部は例えば筒状係合部(23)により構成することができる。上記ピン固定用ブッシュの内向突起は例えば環状内向突起(23a)により構成することができる。このように構成すると、係合ピンを挿入するという簡単な動作によって枠状フレームと受板部材とを一定間隔を以って強固に固定し得る。
第2に、上記係合ピンの複数の突起は平行環状突起であり、上記ピン固定用ブッシュの上記係合部は筒状係合部であり、上記内向突起は上記係合部後端に設けられた環状内向突起であり、上記ピン固定用ブッシュの上記環状内向突起の後端面に上記係合ピンの平行環状突起の何れかを係合させることにより、当該係合ピンを上記ピン固定用ブッシュに抜け止め状態で固定し、上記内向突起の後端面を介して上記係合部に作用する上記係合ピンの締付け荷重により、上記枠状フレームを上記消火設備格納箱に固定するものであることを特徴とする上記第1記載の消火設備格納箱のフレーム取付構造により構成される。
第3に、枠状フレームにおける挿入孔の貫設された取付平面と、消火設備格納箱における挿入孔の貫設された受板部材とを上記両挿入孔を介して連結するための消火設備格納箱のフレーム取付構造であって、頭部と軸部から構成され上記軸部の長手方向に複数の平行環状突起を具備した係合ピンと、中央部のフランジを中心として前方側に前後方向スリットを有する筒状嵌合部を有し、後方側に前後方向スリットを有する筒状係合部が形成された中空筒状のピン固定用ブッシュとを設けると共に、上記ピン固定用ブッシュの上記筒状係合部後端に環状内向突起を設け、上記ピン固定用ブッシュは上記受板部材の上記貫通孔に上記筒状嵌合部を以って嵌合取着され、上記枠状フレームを上記格納箱の受板部材の前方側に位置決めした状態で、上記係合ピンを上記取付平面の前方側からその挿入孔を介して上記ピン固定用ブッシュ内に上記頭部が上記取付平面に当接するまで挿通し、上記ピン固定用ブッシュの上記環状内向突起の後端面に上記係合ピンの平行環状突起の何れかを係合させることにより、当該係合ピンを上記ピン固定用ブッシュに抜け止め状態で固定し、上記環状内向突起の後端面を介して上記筒状係合部に作用する上記係合ピンの締付け荷重により、上記枠状フレームを上記消火設備格納箱に固定するものであることを特徴とする消火設備格納箱のフレーム取付構造により構成される。
上記受板部材は、位置決用L型リブの前面(5a,5a’,5a”)により構成することができる。枠状フレームを位置決めした状態において、係合ピンを前方側の挿入孔(11)からピン固定用ブッシュに挿入するだけで、枠状フレームと消火設備格納箱を接続固定することができる。このとき、受板部材と上記枠状フレームの位置に対応する上記係合ピンの平行環状突起とピン固定用ブッシュの環状内向突起との係合によって、係合ピンの締付け荷重により上記枠状フレームと上記受板部材とを固定し得るため、係合ピンを挿入するという簡単な動作によって枠状フレームと受板部材とを一定間隔を以って強固に固定し得る。
第4に、上記環状内向突起の後端面は上記係合ピンの平行環状突起に平行な垂直面であることを特徴とする上記第2又は3記載の消火設備格納箱のフレーム取付構造により構成される。
よって係合ピンの平行環状突起とピン固定用ブッシュの環状内向突起の垂直面とが係合するため、両者の接触面積が大きく、係合ピンの締付け荷重を有効にピン固定用ブッシュに作用させることができ、両者を強固に固定し得る。
第5に、上記枠状フレームの上記位置決めは、壁面に埋設した消火設備格納箱の前面開口部の周縁の壁面に、上記枠状フレームの後縁を当接させることにより行うものであることを特徴とする上記第1〜4の何れかに記載の消火設備格納箱のフレーム取付構造により構成される。
従って、枠状フレームの格納箱への取り付けは、枠状フレームを壁面に当接させた位置決め状態において、各挿入孔に係合ピンを挿入するだけでよく、簡単な作業により枠状フレームを格納箱に取り付け固定し得る。
第6に、上記第1の発明における係合ピンを、スクリュー螺子による係合ピンとしたものであることを特徴とする消火設備格納箱のフレーム取付構造により構成される。
このように構成しても、係合ピンをピン固定用ブッシュに固定することができ、係合ピンとして既存のスクリュー螺子を使用することができる。
第7に、上記枠状フレームを上記消火設備格納箱前面のフレーム取り付け位置に位置決めした状態において、上記収納箱の受板部材の後方側の挿入孔貫設位置と上記枠状フレームの前方側の挿入孔貫設位置とは、上記枠状フレームに沿って一定間隔を保持しているものであることを特徴とする上記第1〜6の何れかに記載の消火設備格納箱のフレーム取付構造により構成される。
上記後方側の挿入孔貫設位置は、位置決用L型リブの前面(5a,5a’,5a”)の設置位置により、上記前方側の挿入孔貫設位置は、枠状フレームの取付平面(8d)の設置位置により構成することができる。従って、枠状フレームのフレーム位置決め状態において、後方側の挿入孔貫設位置と前方側の挿入孔貫設位置とは、上記枠状フレームに沿って一定間隔を保持しているので、その後は係合ピンを各挿入孔に挿入するだけで、枠状フレームを歪みなく固定することができる。
第8に、上記枠状フレームの取付平面の挿入孔と上記消火設備格納箱の受板部材の挿入孔との間における上記取付平面と上記受板部材との間隙に、当該間隙と同様の厚みを有する環状スペーサを、上記両挿入孔に同心的に介挿したものであることを特徴とする上記第1〜7の何れかに記載の消火設備格納箱のフレーム取付構造により構成される。
このように環状スペーサを用いることにより、枠状フレームの取付平面と受板部材との間隔が大きい場合においても消火設備格納箱への枠状フレームの安定した固定を実現できる。
本発明は、消火設備格納箱に枠状フレームを固定するに当たって、係合ピンを挿入するという簡単な動作により、枠状フレームを歪みなく取り付けることができ、消火設備格納箱の組立作業の作業効率を大幅に向上させることができるという効果を奏するものである。
しかも枠状フレームと消火設備格納箱との結合は、上記係合ピンとピン固定用ブッシュとの結合により行うものであるため、枠状フレームを消火設備格納箱に強固に固定することができる。
また、枠状フレームを位置決め状態に保持した状態において、後方側の挿入孔貫設位置と前方側の挿入孔貫設位置とは枠状フレームに沿って一定間隔を保持するように構成したので、係合ピンを挿入するという簡単な操作により枠状フレームを消火設備格納箱に歪みなく取り付けることができるという効果を奏するものである。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る消火設備格納装置1の正面図、図2は当該消火設備格納装置1の側面断面図であり、これらの図において、2は前面に開口2’の形成された直方体形状の消火設備格納箱であり、壁面3に凹設された方形収納凹部4内に埋設されている。このとき、上記格納箱2の前縁2aの位置が上記収納凹部4の開口部前縁に合致するように埋設される(図2(a)参照)。
上記消火設備格納箱2は、図2、図3に示すように、その前縁2a位置より所定距離t1(図2(a))を隔てた内側位置において、左右の内側面の上下方向全体に位置決用L型リブ5,5’が溶接固定されると共に、同じく上記前縁2a位置より所定距離t1を隔てた上記内側位置において、上側の内側面(上内側面)の左右方向全体に位置決用L型リブ5”が溶接固定されている(図3)。これらの位置決用L型リブ5,5’,5”は、横断面がL型の金属製杆であり(図5)、一方の前面(受板部材)5a,5a’,5a”が上記壁面3と平行となるように、直角に折り曲げられた他方の固定面を溶接等により上記格納箱部2の上記内側面に強固に固定されている。
そして、上記L型リブ5,5’の前面5a,5a’には、上部、中間部、下部の3箇所にピン固定用ブッシュ20(図6)の後方側挿入孔(挿入孔)6,6,6が左右対称位置に各々貫設されていると共に、上側の上記L型リブ5”の前面5a”の中央部には同じくピン固定用ブッシュ20の後方側挿入孔(挿入孔)6が1箇所に貫設されている。
これらの後方側挿入孔(挿入孔)6は、後述のピン固定用ブッシュ20の円筒状嵌合部22が係合可能な直径を有するものである。尚、上記L型リブは上記格納箱2の下側の内面にも設け当該リブの前面に挿入孔を設けても良い。
7は、上記消火設備格納箱2の内部を上段エリアE1と下段エリアE2に仕切るための仕切板であり(図2,図3)、その後部を上記格納箱部2の背面2bに溶接することにより、上記格納箱部2内に水平に固定されている。
8は、上記消火設備格納箱2の前面開口2’と相似形状の長方形の枠状フレームであり、上部開閉扉9及び前部開閉扉10を軸支するものであり、当該枠状フレーム8は係合ピン12及び上記ピン固定用ブッシュ20を以って上記位置決用L型リブ5,5’,5”に固定することにより、上記消火設備格納箱2の前面側に固定される(図4,図5)。
上記枠状フレーム8は(図4)、その前面側に長方形枠全体に亙る平面枠部8aが形成されており、その平面枠部8aの幅方向の両縁を全周に亙り後方向けて直角に折り曲げることにより、フレーム全周に亙る外周折曲面8b及び内周折曲面8cが形成され、フレーム8自体は横断面略「コ」字形状をなしている(図8)。上記両折曲面8b,8cの内、フレーム8の内周折曲面8cは、フレーム全周に亙り上記外周折曲面8b後端部8b’よりさらに後方に向けて長く形成されており、その後縁8c’からさらに内側に向けて直角に折り曲げることにより、取付平面8dが上記折曲面8cの内縁全周に亙り形成されている(図5)。従って、上記取付平面8dは、上記位置決用L型リブ5,5’,5”の前面5a,5a’,5a”に平行であり、かつ上記平面枠部8a並びに壁面3に平行な面となっている(図4参照)。
この枠状フレーム8の内周折曲面8cによって構成される内周長方形枠の面積は、上記方形収納凹部4(格納箱2)の開口部面積(開口部2’の面積)より若干小さく形成されており、一方上記平面枠部8aの外周面(外周折曲面8b)によって構成される外周長方形枠の面積は、上記方形収納凹部4(収納箱2)の開口部面積(開口部2’の面積)より若干大きく形成されているので、当該枠状フレーム8を上記方形収納凹部4に宛がうと、上記内周折曲面8cが上記収納凹部4即ち格納箱2内に入り込み、かつ上記外周折曲面8bの後縁8b’がその全周に亙って上記方形収納凹部4の開口部の外側の壁面3に当接するように構成されている(図2(b)、図8(c)参照)。
そして、上記枠状フレーム8をその外周折曲面8bの後端8b’が上記壁面3に当接したフレーム取り付け状態(フレーム取り付け位置)においては、上記取付平面8dが位置決用L型リブ5,5’,5”の前面5a,5a’,5a”に所定間隔t2を以って平行に近接した状態となるように構成している(図8(c)参照)。即ち、上記枠状フレーム8を上記フレーム取り付け位置に位置決めした状態において、上記収納箱2の後方側挿入孔6の貫設位置(前面5a,5a’,5a”)と上記枠状フレーム8の前方側挿入孔11の貫設位置(取付平面8d)とは、上記枠状フレーム8に沿って一定間隔t2を保持するように構成している。
さらに、上記取付平面8dの内、左右の同平面8d,8dには、それらの上部、中間部、下部の3箇所に係合ピン挿通用の前方側挿入孔(挿入孔)11,11,11が左右対称位置に各々貫設されており、上記取付平面8dの内、上側の同平面8dの中央部には同じく係合ピン挿通用の前方側挿入孔(挿入孔)11が1箇所に貫設されている。そして、上記枠状フレーム8を上記格納箱2の前面側に宛がい、上記フレーム8の外周折曲面8bの後縁8b’を上記凹部4周縁の壁面3に当接させた状態において、上記枠状フレーム8の前方側挿入孔11(7箇所)の貫設位置と上記位置決用L型リブ5,5’,5”における後方側挿入孔6(7箇所)の貫設位置(各孔11,6の中心軸p)が各々一致し得るように構成されている(図4)。
尚、8’は上記枠状フレーム8を上記格納箱2前面に位置決めした状態において、上記仕切板7に対応する位置に設けられた中間フレームであり(図2(a)参照)、その左右両端部を左右の上記内周折曲面8cに溶接固定されている。尚、上記フレーム8下辺の取付平面8dに上記挿入孔を設けても良い。
20は(図6、図7等参照)、上記位置決用L型リブ5,5’,5”の前面5a,5a,5a”の後方側挿入孔6にその後方側から嵌着されるピン固定用ブッシュであり、合成樹脂等のある程度弾性を有する材料により一体成型により構成されている。
当該ブッシュ20は、中間部に大径の円形フランジ21が形成されており、当該フランジ21の前部側に上記後方側挿入孔6に挿入され上記前面5a,5a’,5a”に嵌合する円筒状嵌合部22が設けられており、上記フランジ21の後部側には上記嵌合部22側から挿入された係合ピン12に係合する円筒状係合部23が設けられており、全体として上下に貫通孔20’を有する中空円筒形状(中空筒形状)をなしている。
上記円筒状嵌合部22は、その前端部に前方から後方側に傾斜するテーパ面22bを有する大径の環状突起22aが設けられており、この環状突起22aの後方側の垂直平面22a’と上記フランジ21の前面21aとの間隔は上記位置決用L型リブ5,5’,5”の前面5a,5a’,5a”の板厚と略同様となるように構成されている。また、上記環状突起22aの直径は上記後方側挿入孔6の直径より大であり、上記嵌合部22の円筒の外径は上記後方側挿入孔6の直径と略同様となるように構成されている。
上記円筒状嵌合部22の側面における対向する2箇所には、当該嵌合部22の前端部から上記フランジ21の前面側に至る前端開口の一定幅の直線状の前後方向スリット22c,22cが設けられている。このスリット22c,22cは上記嵌合部22を上記後方側挿入孔6に嵌合する際、テーパ面22bが挿入孔6の周縁に当接することにより、スリット間隔を縮小して上記環状突起22aの外径を上記挿入孔6に挿入可能に縮小すると共に、上記挿入孔6の前面側に上記環状突起22aが臨出した後はスリット間隔が拡大する方向に弾性復帰して上記嵌合部22と挿入孔6との嵌合を確実なものとするものである。
上記円筒状係合部23は、上記フランジ21の後面部分の直径より、その後端部の直径が多少小さくなるように、後端に行くに従って若干の先細形状に形成されている。また、上記係合部23の後端部には、内側方向に全周に亙り突出する環状内向突起23aが形成されている。この環状内向突起23aは、その後端面は上記円筒状係合部23の外周面より内側方向に略直交する垂直面(後端面)23a’が形成されており、円筒の内側は、内面から後方に向けての下り傾斜のテーパ面23a”が形成されている。
さらに、上記円筒状係合部23の側面における対向する2箇所には、当該係合部23の後端部から上記フランジ21の後面側に至る後端開口の一定幅の直線状の前後方向スリット23b,23bが設けられている。このスリット23b,23bは上記嵌合部22側から係合ピン12を挿入した際、係合ピン12の平行環状突起13の直径に応じてスリット間隔が広がって、上記環状内向突起23aの直径を拡大して係合ピン12の挿入を可能とすると共に、当該環状内向突起23aの上記垂直面23a’に上記係合ピン12の平行環状突起13が係合したとき、上記環状内向突起23aがその直径を縮小する方向(矢印B方向)に弾性復帰して同突起23aが係合ピン12の平行環状突起13間に係合すると共に、係合ピン12から受ける矢印A方向の締付け荷重により上記係合部23がスリット23b,23bのスリット幅を縮小する方向に弾性変形することで、環状内向突起23aが係合ピン12を締付けける方向に作用して当該係合ピン12を強固に固定する機能を有するものである。
尚、図6の実施形態では、上記スリット22cと上記スリット23bは前後方向に同一位置に設けているが、スリット位置はこれに限定されず、上記スリット22cと上記スリット23bが90度の角度差を有する位置等に設けても良い。
上記ピン固定用ブッシュ20はこのように構成されているので、上記後方側挿入孔6にその後方側より嵌合すると、前面5a,5a’,5a”側に円筒状嵌合部22が臨出することにより抜け止めされ、上記嵌合部22を当該挿入孔6に嵌合取着することができる。
12は係合ピンであり(図9(b)参照)、上記前方側挿入孔11と、上記後方側挿入孔6に嵌合された上記ピン固定用ブッシュ20に、上記取付平面8d前面側から挿入することにより、上記枠状フレーム8と上記位置決用L型リブ5,5’,5”とを連結固定する機能を有するものである。この係合ピン12は、例えば合成樹脂(ポリウレタン等)等のある程度弾性を有する素材、或いは金属により構成されている。この係合ピン12は、主軸12aと主軸12aより大径の略半球状頭部12bとから構成されている。
この係合ピン12において、13は上記主軸12aの外周面において、一定間隔t3を以って複数個設けられた平行環状突起であり、各環状突起13は、各々同一幅の環状円盤形状を成すと共に、その前後面は互いに平行な垂直面13’を形成しており、上記円形状頭部12bから主軸12aの後端部までの間に複数設けられている。
この係合ピン12の上記間隔t3の幅は特に制限されないが、上記取付平面8dと上記位置決用L型リブ5,5’,5”との間隔t2は現場における壁面の位置によって変化する場合があるので、その変化を吸収し得る程度の小間隔とすることが好ましく、本実施形態では上記突起13を12個設けている(図9(b))。これにより、上記平行環状突起13間の間隔t3内に上記ピン固定用ブッシュ20の上記環状内向突起23aが抜け止め状態で確実に係合し得ることになる。
また、上記係合ピン12の係合突起13の直径は上記挿入孔6,11の直径より小さく、上記ピン固定用ブッシュ20の円筒状係合部23の内径(貫通孔20’の内径)より小さく、かつ上記環状内向突起23aの内径より大きく形成されており、さらに上記係合ピン12の主軸12aの直径φは上記挿入孔6又は挿入孔11の直径よりも小さく、かつ上記環状内向突起23aの内径と略同一の直径となるように構成されている。この係合ピンは専用に製造しても良いが、既存の平行螺子を使用することもできる。
このように構成することにより、この係合ピン12をその後端部より上記挿入孔11から上記ピン固定用ブッシュ20の嵌合装着された挿入孔6に挿通し、図8に示すように、上記係合ピン12の頭部12bの後面12b’が上記挿入孔11の前面側周面に当接するまで挿入する。
すると、上記環状突起13の直径が上記環状係合突起23aの直径より若干大きいので、スリット23b,23bのスリット間隔が拡大して環状突起13の挿入を許容するが、上記頭部12bの後面12b’が11の前面に当接した時点で、上記環状内向突起23aが主軸12aに係合することで、当該ピン固定用ブッシュ20に上記係合ピン12は抜け止めされた状態で固定される。
上記係合ピン12の環状突起13の間隔t3はより短い間隔とすることもでき、間隔をより短くすることにより、上記取付平面8dと上記前面5a,5a’,5a”との間隔の変化により適切に対応することができる。
尚、図1において、14a,14a’は上記枠状フレーム8の上部左右の内周折曲面8cと上部開閉扉(扉)9の左右側面との間の同一軸線上に軸挿された支軸であり、上部開閉扉9はこれらの支軸14a,14a’を中心として上下方向に開閉するように構成されている(図2参照)。
また、15aは上記枠状フレーム8の中間仕切板8’の右端部と上記前部開閉扉(扉)10の右端上部との間に軸挿された支軸、15bは上記枠状フレーム8の右端部下部と上記扉10の右端下部との間に軸挿された支軸であり、上記扉10は同一軸線上の上記支軸15a,15bを中心として右側に開閉するように構成されている(図2参照)。
また、上記上部開閉扉9における16は警報音放出部、17は警告灯、18は警報スイッチであり、何れも上記上部開閉扉9の前面側に設置されている。
本発明の消火設備格納箱のフレーム取付構造は上述のように構成されるものであるから、まず壁面3に設けられた収納凹部4内に消火設備格納箱2を嵌合状態で埋設する。このとき、格納箱2の開口部前縁2aが上記凹部4の開口部前縁に合致するように該収納箱2を取り付け、凹部4内に固定する(図2(a)参照)。
次に、ピン固定用ブッシュ20を上記格納箱2の位置決用L型リブ5,5’,5”の前面5a,5a’,5a”の各後方側挿入孔6に取り付ける。上記後方側挿入孔6の後方側より該挿入孔6にピン固定用ブッシュ20の円筒状嵌合部22を宛がい、該嵌合部22を上記挿入孔6に嵌合挿入する(図8(a)から同図(b))。
すると図8(b)に示すように、円筒状嵌合部22が上記各挿入孔6に嵌合し、環状突起22aの垂直平面22a’とフランジ21の前面21aとの間に上記前面5,5’,5”の板が嵌合した装着状態となる。このピン固定用ブッシュ20は全ての後方側挿入孔6に嵌合装着する。
次に、枠状フレーム8を上記格納箱2の前面に宛がい、その内周折曲面8cにより構成される方形枠部外周面が上記収納箱2内に嵌合していくように、壁面3の方向(後方)に移動させて行く(図8(b),(c))。そして、当該枠状フレーム8の後方への移動は、その外周折曲面8bの後縁8b’がフレーム8の全周に亙って上記収納凹部4の開口部周縁近傍の壁面3に当接するまで行う(図8(b)から同図(c)、図2(b)参照)。
かかる当接状態においては、上記収納箱2の左右の位置決用L型リブ5,5’及び上側の位置決用L型リブ5”の前面5a,5a’,5a”と上記枠状フレーム8の取付平面8dが、フレーム8に沿って同一距離t2を保って近接した状態(フレーム取り付け位置の状態)となる(図8(c))。
そして、かかる状態においては、上記取付平面8dの前方側挿入孔11と上記格納箱2の上記前面5a,5a’,5a”の後方側挿入孔6とがその中心線pを共通にした同一位置に位置している。
次に、上記枠状フレーム8のかかる取り付け状態において、係合ピン12を上記取付平面8dの前方側から、その先端部側を挿入孔11側に向けて、各挿入孔11内にその頭部12bの後面12b’が上記取付平面8dに当接するまで挿入する。
このとき、上記係合ピン12を挿入孔11に挿入することにより、図9(a)に示すように、頭部12bの後面12b’が取付平面8dの前面に当接すると共に、上記係合ピン12が上記挿入孔6に嵌合しているピン固定用ブッシュ20の内部に挿入される。このとき、上記係合ピン12の挿入により、上記ブッシュ20の円筒状係合部23の環状内向突起23aのテーパ面23a”が上記係合ピン12の平行環状突起13に当接することにより、スリット23bの作用により環状内向突起23aの直径が拡大されるが、上記取付平面8dと上記前面5a(5a’,5a”)との間隔t2に応じて、上記環状内向突起23aが矢印B方向に弾性復帰して係合ピン12における所定位置の軸部12aに係合し、これにより当該係合ピン12は抜け止め状態となる。
この状態においては、図10に示すように、上記環状内向突起23aの垂直面23a’の全周(360度)に亙り、係合ピン12の上記垂直面23a’に係合している平行環状突起13から矢印A方向の締付け荷重(圧縮荷重)がかかり、上記円筒状係合部23に当該締付け荷重が作用すると、当該係合部23にはスリット23b,23bを設けているので、当該環状内向突起23aに環状内向方向(矢印B方向)、即ち係合ピン12の主軸12a方向の締付け力が全周に亙り生まれ、これにより係合ピン12がブッシュ20に強固に固定される。
このとき、上記ピン固定用ブッシュ20の上記円筒係合部23の外周面に対して上記垂直面23a’が直交しており、かつこれに係合する係合ピン12の平行環状突起13の面13’も上記垂直面23a’に平行な垂直面であるため、環状の垂直面23a’と環状の上記面13’が接触し、両者の接触面積が大きく、よって、環状突起13から環状の上記垂直面23a’に対して、その垂直面23a’全体に亙り十分に締付け荷重を作用させることができ、これにより両者を強固に固定することができる。
そして、かかる係合ピン12を左右対称位置の挿入孔11及び挿入孔6(6箇所)、上側の挿入孔11及び挿入孔6(1箇所)において各々同様に挿通することにより、上記外周折曲部8bの後縁8b’が全周に亙り上記壁面3に当接状態の当該枠状フレーム8を、上記格納箱2の位置決用L型リブ5,5’,5”の前面5a,5a’,5a”に強固に固定することができる。
このとき、係合ピン12はその頭部12bの後面12b’が取付平面8dの前面に当接するまで挿入孔11内に押し込むだけでよく、当該押し込み動作のみにより、上記取付平面8dと上記位置決用L型リブ5,5’,5”の前面5a,5a’,5a”との間隔t2に応じて、上記係合ピン12の何れかの平行環状突起13に環状内向突起23aが係合することとなり、これにより上記係合ピン12は抜け止め状態で上記フレーム8に接続された状態となる。従って、上記取付平面8dと上記前面5a,5a’,5a”との間隔t2は枠状フレーム8に沿って一定間隔を保持した状態となり、かかる状態で枠状フレーム8を上記消火設備格納箱2に強固に固定することができる(図9(a)参照)。
尚、25は、上記取付平面8dと上記前面5a,5a’,5a”との間において介挿される環状スペーサであり、上記スペーサ25の中央孔25a内に上記係合ピン12を挿通した状態で、上記取付平面8dと上記前面5a,5a’,5a”との間に各々位置するものである。この環状スペーサ25は、必ずしも必要ないが、上記取付平面8dと上記前面5a,5a’,5a”との間隔t2が大きい場合等に、両者の固定を安定化する機能を有するものである。この環状スペーサ25は、図12(a)(b)に示すような円筒形状体25’を現場にて所定長さ(例えばh)に切断することにより簡単に製造することができる。
図13、14に示すものは本発明の他の実施形態であり、平行環状突起13を有する係合ピン12の代わりに、通常の螺子山26’を有するスクリュー螺子による係合ピン26を使用したものである。この場合においても、上記ピン固定用ブッシュ20の環状内向突起23aがスクリュー螺子26の螺子山26’に係合することにより、係合ピン26とピン固定用ブッシュ20が固定される。この場合、螺子山26’は、上記環状内向突起23aの後方の垂直面23a’に対して、テーパ面26aを形成しているので(図14)、上記テーパ面26aから上記垂直面23a’の全周(360度)に亙り締付け荷重(圧縮荷重)(矢印A方向)がかかり(図14参照)、これにより上記垂直面23a’が上記テーパ面26aに沿って内向きに変形して、円筒状係合部23(環状内向突起23a)が上記スリット23bの作用により矢印B方向(円筒の中心方向)に変形し、これにより係合ピン26とピン固定用ブッシュ20との取り付け強度を確保することができる。
このように、上記係合ピン26を使用しても係合ピン12を使用した場合と同様に枠状フレーム8を消火設備格納箱2に容易に取り付けることができる。この場合、汎用のスクリュー螺子を用いることができ、専用の係合ピンを必要としないという効果がある。尚、26bは係合ピン26の大径の頭部である。
このように本発明によれば、枠状フレーム8を格納箱2に取り付ける際、従来のボルト締めのように、左右のボルトの締付けトルクを一定とする等の面倒な操作を必要とせず、格納箱2の位置決用L型リブの各挿入孔6にピン固定用ブッシュ20を嵌合し、枠状フレーム8を位置決めした後、係合ピン12をその頭部12bが取付平面8d前面に当接するまで押し込むという極めて簡単な作業で枠状フレーム8を歪みなく消火設備格納箱2に固定することができるという効果を奏するものである。
また、現場によっては、図15に示すように、収納凹部4の開口部周縁の壁面に所定厚の壁板3’等を貼着すること等により、枠状フレーム8の上記上側の外周折曲面8bの後縁8b’が上記壁板3’の厚み分だけ手前側に位置し、これによって上記取付平面8dと上記前面5a,5a’,5a”との間隔t2が広くなる場合(同図t2’)もあり得るが、このような場合においても、上記と同様に、係合ピン12をその頭部12bが取付平面8dの前面に当節するまで挿入孔11内に押し込むだけで、上記と同様に、上記取付平面8dと上記位置決用L型リブ5,5’,5”の前面5a,5a’,5a”との間隔t2’に応じて、上記係合ピン12の何れかの平行環状突起13がピン固定用ブッシュ20の環状内向突起23aに係合し、これにより上記フレーム8を歪みなく上記消火設備格納箱2に固定することができる。
従って、上記取付平面8dと上記前面5a,5a’,5a”は枠状フレーム8に沿って一定間隔(t2)を保持した状態となり、かかる状態で枠状フレーム8を上記消火設備格納凹部2に固定することができる。よって、上記間隔(t2)が変化した場合であっても、従来のボルト締めのように上記間隔の変化に応じて左右のトルクを均一にする等の面倒な操作を必要とせず、係合ピン12を押し込むだけの動作で極めて容易に枠状フレーム8を消火設備格納箱2に接続固定することができる。
また、上記係合ピン12とピン固定用ブッシュ20との結合は、上記係合用ブッシュ20の環状内向突起23aの垂直面(後端面)23a’の全周(360度)に対して、係合ピン12の平行環状突起13の締付け荷重を作用させることにより、上記ブッシュ20と上記係合ピン12とを強固に固定することができ、これにより枠状フレーム8を消火設備格納箱2に確実かつ強固に取り付けることができる。
尚、上記間隔t2の変化は、上述のように壁板3’により枠状フレーム8が手前方向に移動する場合の他、方形収納凹部4の深さにより消火設備格納箱2が後方に移動する場合もあり得るが、何れの場合においても係合ピン12の平行環状突起13の設置範囲内の間隔において、確実に枠状フレーム8を固定することができる。
本発明は上述のように、枠状フレーム8をフレーム取り付け位置に位置決めした状態において、係合ピン12を前方側挿入孔11からピン固定用ブッシュ20に挿入するだけで、枠状フレーム8と消火設備格納箱2を接続固定することができる。このとき、前面5a,5a’,5a”と上記枠状フレーム8の位置(固定位置)に各々対応する上記係合ピン12の何れかの上記平行環状突起13によって、上記枠状フレーム8と上記前面5a、5a’,5a”とを固定し得るため、係合ピン12を挿入するという簡単な動作によって枠状フレーム8と前面5a,5a’,5a”とを一定間隔を以って相互に固定することができる。
しかも枠状フレーム8と消火設備格納箱2との結合は、ピン固定用ブッシュ20の環状内向突起23aの全周に対して係合ピン12の締付け荷重を作用させることによる上記係合ピン12とピン固定用ブッシュ20との結合により行うものであるため、枠状フレーム8を消火設備格納箱2に強固に固定することができる。
また、枠状フレーム8の格納箱2への取り付けは、枠状フレーム8を壁面3に当接させた位置決め状態において、各挿入孔11に係合ピン12を挿入するだけでよく、簡単な作業により枠状フレーム8を格納箱2に取り付け固定し得る。
また、枠状フレーム8のフレーム位置決め状態において、後方側挿入孔6の貫設位置と前方側挿入孔11の貫設位置とは、上記枠状フレーム8に沿って一定間隔t2を保持しているので、その後は係合ピン12を各挿入孔11に挿入するだけで、枠状フレーム8を歪みなく固定することができる。
また、枠状フレーム8の格納箱2に対する上下、左右の取り付け高さ(前後方向高さ)を同一とした状態で、容易に当該フレーム8を消火設備格納箱2に取り付けることができる。
また、消火設備格納箱2の前面側に枠状フレーム8を固定するに当たって、係合ピン12を挿入するという簡単な動作により、枠状フレーム8を歪みなく取り付けることができ、消火設備格納箱の組立作業の作業効率を大幅に向上させることができる。
また、枠状フレーム8をフレーム取付け位置に位置決め状態に保持した状態において、後方側挿入孔貫設位置と前方側挿入孔貫設位置とは枠状フレーム8に沿って一定間隔を保持するように構成したので、係合ピン12を挿入するという簡単な操作により枠状フレーム8を消火設備格納箱2に歪みなく取り付けることができる。
また、係合ピンとしては平行環状突起13の形成された平行螺子或いはスクリュー螺子の何れも使用可能なので、既存の平行螺子或いはスクリュー螺子を係合ピン12として用いることができ、構造的に汎用性が高く、既製品の螺子を使用して安価に施工できるという利点を有する。
また、本発明に係る消火設備格納箱のフレーム取付構造は、廊下等の閉鎖的な狭い空間で施工しやすい利点を有する。尚、図1中、19は開閉扉10の取手、27は消火栓表示である。
上記実施形態では、係合ピンの横断面は円形、ピン固定用ブッシュは円筒状のものを示したが、これに限らず、係合ピンの横断面を四角形状に形成し、ピン固定用ブッシュの貫通孔20’もこれに合わせて断面四角形状の貫通孔としても良い。また、係合ピンの平行環状突起は少なくとも垂直面23a’に対向する面が垂直面であれば良く、係合ピンの先端部側の面はテーパ面等としても良い。
本発明に係る消火設備格納箱のフレーム取付構造は、消火栓や消火ホース等の消火設備の格納箱等に用いることができ、実施形態に示した埋設型のみならず露出型、起立型等の消火設備格納箱等においても広く対応することができる構造である。
本発明に係る消火設備格納箱のフレーム取付構造を適用した消火設備格納箱の正面図である。 (a)は消火設備格納箱の縦断面図であり枠状フレームを取り付け前の状態、(b)は同上格納箱の縦断面図であり枠状フレームの取り付け状態を示す図である。 消火設備格納箱の正面図である。 同上フレーム取付構造を示す消火設備格納箱の枠状フレームの分解斜視図である。 同上取付構造の部分拡大斜視図である。 同上取付構造におけるピン固定用ブッシュの斜視図である。 (a)は同上ピン固定用ブッシュの平面図、(b)は同上ピン固定用ブッシュの縦断面図、(c)は同上ピン固定用ブッシュの底面図である。 (a)は同上取付構造において枠状フレームを消火設備格納箱に取り付ける状態を示す部分拡大断面図、(b)は同上取付構造においてピン固定用ブッシュを受板部材に取付けた状態を示す部分拡大断面図、(c)は同上取付構造において枠状フレームを消火設備格納箱に取り付けた状態を示す部分拡大断面図である。 (a)は同上取付構造において枠状フレームを消火設備格納箱に取り付けた状態における係合ピン近傍の断面図、(b)は同上取付構造における係合ピンの側面図である。 同上取付構造の係合ピンとピン固定用ブッシュとの結合部の拡大断面図である。 同上取付構造の係合ピンとピン固定用ブッシュとの結合状態を示す拡大断面図である。 環状スペーサの製造用の円筒部材を示す図であり、(a)は縦断面図、(b)は平面図である。 (a)は同上取付構造において枠状フレームを消火設備格納箱に取り付けた状態における係合ピン近傍の他の実施形態の断面図、(b)は同上取付構造における係合ピンの他の実施形態の側面図である。 同上取付構造の係合ピンとピン固定用ブッシュとの結合部の他の実施形態の拡大断面図である。 同上取付構造において枠状フレームを消火設備格納箱に取り付けた状態を示す部分拡大断面図である。
符号の説明
1 消火設備格納装置
2 消火設備格納箱
2’ 前面開口
3 壁面
5,5’,5” 位置決用L型リブ
5a,5a’,5a” 前面(受板部材)
6 後方側挿入孔
8 枠状フレーム
8b’ 後縁
8d 取付平面
11 前方側挿入孔
12 係合ピン
12a 軸部
12b 頭部
13 平行環状突起
20 ピン固定用ブッシュ
21 フランジ
22 筒状嵌合部
22c 前後方向スリット
23 筒状係合部
23a 環状内向突起
23a’ 垂直面(後端面)
23b 前後方向スリット
25 環状スペーサ
26 係合ピン
t2 間隔

Claims (8)

  1. 枠状フレームにおける挿入孔の貫設された取付平面と、消火設備格納箱における挿入孔の貫設された受板部材とを上記両挿入孔を介して連結するための消火設備格納箱のフレーム取付構造であって、
    頭部と軸部から構成され上記軸部の長手方向に複数の突起を具備した係合ピンと、中央部のフランジを中心として前方側に嵌合部を有し、後方側に係合部が形成された中空筒状のピン固定用ブッシュとを設けると共に、上記ピン固定用ブッシュの上記係合部に内向突起を設け、
    上記ピン固定用ブッシュは上記受板部材の上記貫通孔に上記嵌合部を以って嵌合取着され、
    上記枠状フレームを上記格納箱の受板部材の前方側に位置決めした状態で、上記係合ピンを上記取付平面の前方側からその挿入孔を介して上記ピン固定用ブッシュ内に上記頭部が上記取付平面に当接するまで挿通し、上記ピン固定用ブッシュの上記内向突起の後端面に上記係合ピンの突起の何れかを係合させることにより、当該係合ピンを上記ピン固定用ブッシュに抜け止め状態で固定し、
    上記内向突起の後端面と上記係合ピンの突起との係合により、上記枠状フレームを上記消火設備格納箱に固定するものであることを特徴とする消火設備格納箱のフレーム取付構造。
  2. 上記係合ピンの複数の突起は平行環状突起であり、
    上記ピン固定用ブッシュの上記係合部は筒状係合部であり、
    上記内向突起は上記係合部後端に設けられた環状内向突起であり、
    上記ピン固定用ブッシュの上記環状内向突起の後端面に上記係合ピンの平行環状突起の何れかを係合させることにより、当該係合ピンを上記ピン固定用ブッシュに抜け止め状態で固定し、
    上記内向突起の後端面を介して上記係合部に作用する上記係合ピンの締付け荷重により、上記枠状フレームを上記消火設備格納箱に固定するものであることを特徴とする請求項1記載の消火設備格納箱のフレーム取付構造。
  3. 枠状フレームにおける挿入孔の貫設された取付平面と、消火設備格納箱における挿入孔の貫設された受板部材とを上記両挿入孔を介して連結するための消火設備格納箱のフレーム取付構造であって、
    頭部と軸部から構成され上記軸部の長手方向に複数の平行環状突起を具備した係合ピンと、中央部のフランジを中心として前方側に前後方向スリットを有する筒状嵌合部を有し、後方側に前後方向スリットを有する筒状係合部が形成された中空筒状のピン固定用ブッシュとを設けると共に、上記ピン固定用ブッシュの上記筒状係合部後端に環状内向突起を設け、
    上記ピン固定用ブッシュは上記受板部材の上記貫通孔に上記筒状嵌合部を以って嵌合取着され、
    上記枠状フレームを上記格納箱の受板部材の前方側に位置決めした状態で、上記係合ピンを上記取付平面の前方側からその挿入孔を介して上記ピン固定用ブッシュ内に上記頭部が上記取付平面に当接するまで挿通し、上記ピン固定用ブッシュの上記環状内向突起の後端面に上記係合ピンの平行環状突起の何れかを係合させることにより、当該係合ピンを上記ピン固定用ブッシュに抜け止め状態で固定し、
    上記環状内向突起の後端面を介して上記筒状係合部に作用する上記係合ピンの締付け荷重により、上記枠状フレームを上記消火設備格納箱に固定するものであることを特徴とする消火設備格納箱のフレーム取付構造。
  4. 上記環状内向突起の後端面は上記係合ピンの平行環状突起に平行な垂直面であることを特徴とする請求項2又は3記載の消火設備格納箱のフレーム取付構造。
  5. 上記枠状フレームの上記位置決めは、壁面に埋設した消火設備格納箱の前面開口部の周縁の壁面に、上記枠状フレームの後縁を当接させることにより行うものであることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の消火設備格納箱のフレーム取付構造。
  6. 請求項1における係合ピンを、スクリュー螺子による係合ピンとしたものであることを特徴とする消火設備格納箱のフレーム取付構造。
  7. 上記枠状フレームを上記消火設備格納箱前面の上記フレーム取り付け位置に位置決めした状態において、上記収納箱の受板部材の後方側の挿入孔貫設位置と上記枠状フレームの前方側の挿入孔貫設位置とは、上記枠状フレームに沿って一定間隔を保持しているものであることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の消火設備格納箱のフレーム取付構造。
  8. 上記枠状フレームの取付平面の挿入孔と上記消火設備格納箱の受板部材の挿入孔との間における上記取付平面と上記受板部材との間隙に、当該間隙と同様の厚みを有する環状スペーサを、上記両挿入孔に同心的に介挿したものであることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の消火設備格納箱のフレーム取付構造。
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