JP2015160709A - エレベータ群管理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】割当変更の望まれない又はできない階で登録された乗場呼びの長待ちを回避することが可能なエレベータ群管理装置を提供する。【解決手段】本発明のエレベータ群管理装置1では、所定階(例えばF階)の乗場呼び登録装置40で登録され、所定号機(例えば10x)に割り当てられ、所定行先方向を有する乗場呼びHtが長待ちになると判定された場合に、所定号機が所定階に所定行先方向で到着するまでの運行経路の途中の階の乗場呼び登録装置40で登録され、所定号機に割り当てられ、前記運行経路に沿った行先方向を有する乗場呼びのうちの特定の乗場呼びHcが、所定号機10xとは別の号機10yに割当変更される。【選択図】図2

Description

本発明は、割当変更不可能階の待ちが長待ちとなることを回避することのできるエレベータ群管理装置に関するものであり、より具体的には、割当変更可能階の乗場呼びの割当変更を行なうことで、割当変更不可能階の長待ちを回避することのできるエレベータ群管理装置に関するものである。
エレベータ群管理装置では、かご呼びが予測よりも多く登録された場合などに、号機(かご)への割当が行なわれた乗場呼びの予測待ち時間が外れて「長待ち」となることがある。このように長待ちとなる乗場呼びに対しては、既に乗場呼びが割り当てられている号機を、より早く到達可能な他の号機に割当変更することで、長待ちを回避している(例えば特許文献1)。
特開2011−51694号公報
しかしながら、行先階登録装置が設置された階では、乗場呼びの割当変更を行なうことができない場合がある。特に、ロビー階など、混雑が予想される階床では、乗場呼びの割当変更を行なうことにより、ホール内での多数の人が変更された号機へ移動しなくてはならず、混雑を増長させる虞がある。
また、行先階登録装置を設置している場合に、対象となる号機の乗場ドア付近に行先階インジケータが設置されていない場合や、行先階インジケータは設置されているが、割当変更通知機能が実装されていない場合がある。これらの場合は、利用者に割当変更を通知することができないため、割当変更を禁止せざるを得なくなる。このように割当変更ができない階では、「長待ち」を回避することができない。
そこで、本発明は、上記の課題を解決するものであり、割当変更が望まれない又はできない階で登録された乗場呼びの長待ちを回避することのできるエレベータ群管理装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明のエレベータ群管理装置は、
複数の号機と、
各階に設置され、行先方向を有する乗場呼びの登録を受け付ける登録手段と、
各階の前記登録手段で登録された前記乗場呼びを前記複数の号機の中から選択した号機に割り当てる割当手段と、
前記号機への割当が行なわれた前記乗場呼びの予測待ち時間が長待ちになるか否かを判定する判定手段と、
所定階の前記登録手段で登録され、所定号機に割り当てられ、所定行先方向を有する所定の乗場呼びの予測待ち時間が長待ちになると判定された場合に、前記所定号機が前記所定階に前記所定行先方向で到着するまでの運行経路の途中の階の前記登録手段で登録され、前記所定号機に割り当てられ、前記運行経路に沿った行先方向を有する乗場呼びのうちの特定の乗場呼びを、前記所定号機とは別の号機に割当変更する割当変更手段と、
を具える。
本発明のエレベータ群管理装置では、前記割当変更手段は、割当変更される乗場呼びとその割当変更先号機とが登録される割当変更実行リストを有し、前記別の号機を、前記特定の乗場呼びの前記別の号機への割当変更と前記割当変更実行リストに含まれる割当変更とを実行した場合に、前記特定の乗場呼びと前記別の号機に割り当てられている他の乗場呼びとの予測待ち時間を所定時間未満にする号機として決定することができる。
また、本発明のエレベータ群管理装置では、前記割当変更手段は、割当変更される乗場呼びとその割当変更先号機とが登録される割当変更実行リストを有し、前記別の号機を、前記特定の乗場呼びの前記別の号機への割当変更と前記割当変更実行リストに含まれる割当変更とを実行した場合に、前記特定の乗場呼びと前記別の号機に割り当てられている他の乗場呼びとの予測待ち時間の悪化時間の合計値を最小にする号機として決定してもよい。
さらに、本発明のエレベータ群管理装置では、前記割当変更手段は、前記特定の乗場呼びと前記別の号機とを前記割当変更実行リストに追加してもよい。
本発明のエレベータ群管理装置では、前記割当変更手段は、前記所定の乗場呼びの前記予測待ち時間から、前記特定の乗場呼びを前記別の号機に割当変更した場合の前記所定の乗場呼びの前記予測待ち時間の改善時間を減算して、前記所定の乗場呼びの割当変更後の予測待ち時間を算出し、前記割当変更後の予測待ち時間が所定時間未満である場合に、前記割当変更実行リストに含まれる割当変更を実行してもよい。
また、本発明のエレベータ群管理装置では、前記割当変更手段は、前記割当変更後の予測待ち時間が所定時間未満でない場合は、前記特定の乗場呼びを他の乗場呼びに変更する変更処理を行ない、この変更処理後の前記特定の乗場呼びに対して前記別の号機を決定すると共に前記改善時間を算出し、その変更処理後の前記特定の乗場呼びと前記別の号機とを前記割当変更実行リストに追加し、前記特定の乗場呼びの各々に対する前記改善時間を積算し、前記所定の乗場呼びの前記予測待ち時間からその積算した前記改善時間を減算して、前記割当変更後の予測待ち時間を算出し、この算出した前記割当変更後の予測待ち時間が所定時間未満になるまで、その変更処理を繰り返してもよい。
本発明のエレベータ群管理装置によれば、長待ちになると判定された乗場呼びを割当変更せずに、その長待ちになると判定された乗場呼びの長待ちを回避することができる。これにより、割当変更が望まれない又はできない階で登録された乗場呼びの長待ちを回避することが可能なる。
図1は、本発明の一実施形態に係るエレベータ群管理装置の構成概略図である。 図2は、乗場呼び割当変更部の処理の主要部分を説明する図である。 図3は、行先案内装置がホールランタンである場合の行先案内装置による割当変更通知の例を説明する図である。 図4は、行先案内装置が行先階インジケータである場合の行先案内装置による割当変更通知の例を説明する図である。 図5は、割当変更判定処理が行なわれる乗場呼びを検索する手順を説明するフローチャートである。 図6は、図5のステップS4の処理を説明するフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態に係るエレベータ群管理装置について、図面を参照して具体的に説明する。
本実施形態に係るエレベータ群管理装置は、複数の号機(かご)の運行を群管理制御するものであり、より詳細には、割当変更不可能階で登録された乗場呼びが長待ちになると判定された場合に、割当変更可能階で登録された他の乗場呼びを割当変更することで、その長待ちになると判定された乗場呼びの長待ちを回避するものである。
なお、「割当変更不可能階」とは、その階で登録された乗場呼びに対し、それが割り当てられた号機の変更が望まれない又はできない階である。たとえば、割当変更不可能階として、混雑の予想されるロビー階を例示することができ、また、行先階登録装置を設置してはいるが、乗場ドア付近に行先階インジケータが設置されていない階や、行先階インジケータは設置されているが、割当変更通知機能が実装されていない階を挙げることができる。
また、割当変更可能階とは、その階で登録された乗場呼びに対し、それが割り当てられた号機の変更が可能な階であり、たとえば、割当変更不可能階以外の階を挙げることができる。
本実施形態に係るエレベータ群管理装置1は、図1に示すように、複数(例えば4つ)の号機10と、各号機10の運行を制御する運行制御装置20と、各号機10の行先を案内する行先案内装置30と、利用者による乗場呼びの登録を受け付ける乗場呼び登録装置40と、登録された乗場呼びに基づいて運行制御装置20及び行先案内装置30を制御する制御装置50とを具えている。
各号機10は、建物に設置された昇降路内において主ロープによって吊り下げられており、主ロープが巻上機により駆動されることで、昇降される。
運行制御装置20は、各号機10毎に設置されており、制御装置50の制御に応じて、その運行制御対象の号機(自号機)10の運行を制御する。運行制御装置20は、運行制御として、例えば、巻上機を介して自号機10を昇降制御する。
より詳細には、運行制御装置20は、制御装置50から乗場呼びの情報(例えば登録階及び行先情報)を受信すると、その乗場呼びを含む新たな運行経路を算出し、その新たな運行経路に沿って自号機10の運行を制御する。また、運行制御装置20は、制御装置50から、自号機10に割り当てられている乗場呼びをキャンセルする指令(割当乗場呼びキャンセル指令)を受信すると、その指令で指定される乗場呼びの登録をキャンセルする。また、運行制御装置20は、制御装置50から、自号機10に新規に割り当てられる乗場呼び(新規割当乗場呼び)の情報を受信すると、その新規割当乗場呼びを含めた新たな運行経路を算出し、その新たな運行経路に沿って自号機10の運行を制御する。
乗場呼び登録装置40は、各階の乗場に設置されており、利用者による行先情報の登録を受け付けることで、行先方向を有する乗場呼びの登録を受け付ける。なお、行先情報とは、乗場呼びの行先階又は行先方向であり、行先方向とは上方向又は下方向である。
乗場呼び登録装置40は、行先情報として行先方向の登録を受け付ける場合は、行先方向登録装置として構成されており、登録された行先方向が乗場呼びの有する行先方向になる。また、乗場呼び登録装置40は、行先情報として行先階の登録を受け付ける行先階登録装置として構成することもできる。この場合、行先階登録装置からの入力は、行先階とその行先方向を含むことになる。
乗場呼び登録装置40は、乗場呼びの登録を受け付けると、その乗場呼びの情報を含む乗場呼び割当依頼を制御装置50に送信する。なお、乗場呼びの情報とは、例えば乗場呼びの行われた登録階の情報及び行先情報(行先階登録装置の場合は、行先階の情報を含む)である。
行先案内装置30は、各階において各号機10の乗場ドア付近に設置されており、制御装置50の制御に応じて、その付近の号機(自号機)10の行先を案内する。行先案内装置30は、乗場呼び登録装置40が行先階登録装置である階では、例えば行先階インジケータとして構成されており、自号機10の行先階を表示することで自号機10の行先を案内する。また、行先案内装置30は、乗場呼び登録装置40が行先方向登録装置である階では、例えばホールランタンとして構成されており、自号機10の行先方向を点灯表示することで自号機10の行先を案内する。
制御装置50は、登録された乗場呼びの号機10への割当を行なう乗場呼び割当部51と、号機10への割当が行なわれた乗場呼びに対して割当変更判定処理を行なう乗場呼び割当変更部52と、行先案内装置30を制御する行先案内部53と、乗場呼びの割当状況及び各階が割当変更可能階か否かに関するデータベースを記憶する記憶部54と、各部51,52,53と各装置20,30,40との間の信号の入出力を制御する入出力インターフェース55とを具えている。
乗場呼び割当部51は、各階の乗場呼び登録装置40で登録された乗場呼びに対して、複数の号機10の中から最適な号機(割当号機と呼ぶ)10を選択して割り当てる。より詳細には、乗場呼び割当部51は、各階の乗場呼び登録装置40から乗場呼び割当依頼を受信すると、その割当依頼の乗場呼びを割当号機10に割り当てる。また、乗場呼び割当部51は、その割当号機10の運行を制御する運行制御装置20に、その割当依頼の乗場呼びの情報を送信し、また、行先案内部53に、その割当号機10の情報及びその割当依頼の乗場呼びの情報を送信する。
乗場呼び割当部51は、乗場呼び割当部51の割当結果を記憶部54に登録してデータベースを更新する。
乗場呼び割当変更部52は、割当変更判定処理として、号機10への割当が行なわれた乗場呼びに対して長待ちになるか否かを判定し、長待ちになると判定した乗場呼びに対し、他の乗場呼びを割当変更することで、その長待ちになると判定した乗場呼びの長待ちを回避する。
より詳細には、乗場呼び割当変更部52は、記憶部54に登録されたデータベースに基づいて、号機10への割当が行なわれた乗場呼びの予測待ち時間WTを算出する。乗場呼び割当変更部52は、その算出した予測待ち時間WTが所定時間C1(例えばC1=60秒)を超える場合は、当該乗場呼びは長待ちになると判定し、他方、その予測待ち時間WTが所定時間C1を超えない場合は、当該乗場呼びは長待ちにならないと判定する。なお、WTは割当変更前の予測待ち時間を示す。
また、乗場呼び割当変更部52は、所定階(例えばF階)の乗場呼び登録装置40で登録され、所定号機10xに割り当てられ、所定行先方向(例えばD方向)を有する乗場呼び(以後、乗場呼びHtと呼ぶ)が長待ちになると判定すると、所定号機10xがF階にD方向で到達するまでの運行経路の途中の階で登録され、所定号機10xに割り当てられ、前記運行経路に沿った(即ち前記運行経路と同方向の)行先方向を有する乗場呼びを割当変更可能な乗場呼びとし、それら割当変更可能な乗場呼びのうちの特定の乗場呼び(以後、特定の乗場呼びHcと呼ぶ)を、所定号機10xとは別の号機10yに割当変更する。
なお、前記運行経路の途中の階に、割当変更不可能階がある場合は、その階は含めず、割当変更可能階だけを含めるものとする。
また、乗場呼び割当変更部52は、乗場呼びHtの長待ちを回避するために割当変更される乗場呼びと、その割当変更先号機とが登録される割当変更実行リストを有している。この割当変更実行リストの初期値は、空集合に設定されている。
特定の乗場呼びHcの割当変更先号機となる別の号機10yは、特定の乗場呼びHcの別の号機10yへの割当変更と割当変更実行リストに含まれる割当変更とを実行した場合に、特定の乗場呼びHc及び別の号機10yに割り当てられている他の乗場呼びの各々の予測待ち時間WTの悪化時間DTの合計値DT_sumを最小にする号機10として決定される。別の号機10yに対するこの条件を条件1とする。これにより、割当変更した場合に、特定の乗場呼びHc及び別の号機10yに割り当てられている他の乗場呼びの各々の予測待ち時間WTの悪化を抑制することができる。なお、WTは割当変更後の予測待ち時間を示す。
即ち、乗場呼び割当変更部52は、複数の号機10の各々に対し、特定の乗場呼びHcの号機10への割当変更と割当変更実行リストに含まれる割当変更とを実行した場合に、特定の乗場呼びHcと号機10に割り当てられている他の乗場呼びとの各々の予測待ち時間WTの悪化時間DTの合計値DT_sumを算出する。乗場呼び割当変更部52は、各号機10毎に合計値DT_sumを算出し、合計値DT_sumが最小になる号機10を、特定の乗場呼びHcの割当変更先号機(即ち別の号機10y)として決定する。
なお、上述の、特定の乗場呼びHcの予測待ち時間WTの悪化時間DTは、例えば、割当変更の前後で、特定の乗場呼びHcの登録階にその割当号機10が到達するまでの停車回数の増加分や運行経路の増加分に基づいて、算出することが可能である。また、上述の、号機10に割り当てられている他の乗場呼びの予測待ち時間WTの悪化時間DTは、例えば、割当変更の前後で、前記他の乗場呼びの登録階にその割当号機10が到達するまでの停車回数の増加分や運行経路の増加分に基づいて、算出することが可能である。これらの算出は、運行経路や停車回数が増加するほど予測待ち時間WTが悪化する点に着目したものである。
また、特定の乗場呼びHcの割当変更先号機となる別の号機10yは、更に、特定の乗場呼びHcの別の号機10yへの割当変更と割当変更実行リストに含まれる割当変更とが実行された場合に、特定の乗場呼びHc及び別の号機10yに割り当てられている他の乗場呼びの各々の予測待ち時間WTを所定時間C2(例えばC2=60秒)未満にする号機10である。なお、別の号機10yに対するこの条件を条件2とする。これにより、割当変更を実行した場合に、特定の乗場呼びHc及び別の号機10yに割り当てられている他の乗場呼びの各々の予測待ち時間WTを許容時間内に抑制することができる。
乗場呼び割当変更部52は、別の号機10yが前記条件1及び条件2の両方を満たす場合は、特定の乗場呼びHcとその割当変更先号機となる別の号機10yとを割当変更実行リストに登録する。なお、前記条件1及び条件2の一方だけを満たせば登録するようにしてもよい。
乗場呼び割当変更部52は、特定の乗場呼びHcの別の号機10yへの割当変更を実行した場合の、乗場呼びHtの予測待ち時間WTの改善時間ITを算出する。なお、改善時間ITは、例えば、割当変更の前後で、乗場呼びHtの登録階に所定号機10xが到達するまでの停車回数や運行経路の減少分に基づいて、算出することが可能である。この算出は、停車回数及び運行経路が減少するほど予測待ち時間が改善する点に着目したものである。
また、乗場呼び割当変更部52は、乗場呼びHtの予測待ち時間WTから改善時間ITを減算して、特定の乗場呼びHcの割当変更後の予測待ち時間WTを算出する。そして、乗場呼び割当変更部52は、その算出した予測待ち時間WTが所定時間C3(例えばC3=40秒)未満である場合に、割当変更実行リストに含まれる割当変更(即ち特定の乗場呼びHcの別の号機10yへの割当変更)を実行する。これにより、長待ちになると判定された乗場呼びHt以外の乗場呼び(即ち特定の乗場呼びHc)が割当変更されて、乗場呼びHtの長待ちが許容時間内に改善されて回避される。
また、乗場呼び割当変更部52は、乗場呼びHtの割当変更後の予測待ち時間WTが所定時間C3未満でない場合は、特定の乗場呼びHcを割当変更可能な乗場呼びのうちの他の乗場呼びに変更し(この変更を変更処理と呼ぶ)、その変更処理後の特定の乗場呼びHcに対して、上述と同様に、別の号機10yを決定すると共に改善時間ITを算出する。
そして、乗場呼び割当変更部52は、上述と同様に、その変更処理後の特定の乗場呼びHcと別の号機10yとを割当変更実行リストに追加する。
また、乗場呼び割当変更部52は、割当変更実行リストに登録した全ての特定の乗場呼びHcに対する改善時間ITを積算して改善時間積算値IT_sumを算出する。乗場呼び割当変更部52は、乗場呼びHtの予測待ち時間WTからその算出した改善時間積算値IT_sumを減算して、乗場呼びHtの割当変更(割当変更実行リストに含まれる割当変更)後の予測待ち時間WTを算出する。
そして、乗場呼び割当変更部52は、その算出した予測待ち時間WTが所定時間C3未満でない場合は、その算出した予測待ち時間WTが所定時間C3未満になるまで、特定の乗場呼びHcの変更処理を繰り返す。乗場呼び割当変更部52は、その算出した予測待ち時間WTが所定時間C3未満になると、割当変更実行リストに含まれる割当変更を実行する。このように、1つ以上の乗場呼びを割当変更して長待ちを所定時間C3内に改善するので、1つの乗場呼びの割当変更だけでは長待ちを許容時間内に改善できない場合でも、確実に、長待ちを許容時間内に改善することができる。また、割当変更する乗場呼びを割当変更実行リストに登録しておき、最後にまとめて実行するので、必要な割当変更の全てを短時間で実行することができる。
図2は、乗場呼び割当変更部52による割当変更の実行例を示した図である。図2(a)は、割当変更前の乗場呼びの割当状況を示し、図2(b)は、割当変更後の乗場呼びの割当状況を示す。図2では、説明便宜上、4つの号機10をそれぞれ、A号機、B号機、C号機、D号機と表記して区別している。また、図2では、例えば、1階は割当変更不可能階であり、2階から10階は割当変更可能階に設定されている。
図中の四角形は、各号機の現在位置を示し、その四角形の上辺又は下辺に付された三角形は、各号機の行先方向を示している。即ち、例えば、四角形の上辺に三角形が付されている場合は、行先方向が上方向であることを示している。図中の上下矢印は、その図示位置の階で登録され、その図示位置に対応する号機に割り当てられ、その矢印方向が行先方向である乗場呼びを示している。図中の黒丸は、その図示位置に対応する号機内の操作盤で登録された行先階を示している。図中の白丸は、乗場に設置された乗場呼び登録装置40で登録され、その図示位置に対応する号機に割り当てられた行先階を示している。
図2(a)の状況で、1階で登録され、C号機に割り当てられ、行先方向が上方向である乗場呼びH1の予測待ち時間WTが長待ちになると判定されたとする。この場合は、1階=F階、C号機=号機10x、上方向=D方向、H1=Htとなる。そして、C号機が乗場呼びH1の行先方向と同方向で1階に到達するまでの運行経路(5階→4階→1階)の途中の階で登録され、C号機に割り当てられ、前記運行経路に沿った行先方向の乗場呼びH2,H3のうちの特定の乗場呼びH2(即ちH2=Hc)が、C号機とは別の号機に変更されるとする。この場合、別の号機は下記のように決定される。なお、下記の説明では、説明便宜上、割当変更実行リストは空集合とする。
まず、特定の乗場呼びH2の各号機(A号機、B号機、D号機)への割当変更を実行した場合に、特定の乗場呼びH2と各号機に割り当てられている他の乗場呼びとの予測待ち時間WTの悪化時間DTの合計値DT_sumを算出する。以下の説明では、説明便宜上、合計値DT_sumの具体的な算出は省略して定量的な評価だけを行う。
具体的には、特定の乗場呼びH2をA号機に割当変更した場合は、A号機の運行経路は、1階→7階→8階→4階となり、A号機に割り当てられている他の乗場呼びH4の予測待ち時間WTは変化しないが、特定の乗場呼びH2の予測待ち時間WTは割当変更前よりもかなり長くなる。よって、この場合の悪化時間DTの合計値DT_sumは、かなり大きくなる。
また、特定の乗場呼びH2をB号機に割当変更した場合は、B号機の運行経路は、4階→3階→2階→1階となり、特定の乗場呼びH2の予測待ち時間WTは短くなるが、B号機に割り当てられている他の乗場呼びH5、H6の予測待ち時間WTはともに長くなる。しかし、H5、H6に応答するまでにH2(4階の1停止)が増えるのみで、この場合の悪化時間DTは小さく、H2の予測待ち時間WTの改善と合わせれば合計値DT_sumは比較的小さい値となる。また、特定の乗場呼びH1をD号機に割当変更した場合は、D号機の運行経路は、6階→7階→8階→4階となり、D号機に割り当てられている他の乗場呼びH7,H8の予測待ち時間WTは変化しないが、特定の乗場呼びH2の予測待ち時間WTは割当変更前よりもかなり長くなる。よって、この場合の悪化時間DTの合計値DT_sumは、かなり大きくなる。以上より、合計値DT_sumが最小になるB号機が乗場呼びH2の割当変更先号機(即ち別の号機10y)に決定される。そして、図2(b)に示すように、乗場呼びH2がC号機からB号機に割当変更される。
この場合は、乗場呼びH2がB号機に割当変更されることで、乗場呼びH1の予測待ち時間WTが所定時間C3内に改善されれば、乗場呼びH2だけが割当変更されて、乗場呼びH3は割当変更されないが、乗場呼びH2の割当変更だけでは乗場呼びH1の予測待ち時間WTが所定時間C3内に改善しなければ、更に、乗場呼びH3の割当変更をされることになる。
乗場呼び割当変更部52は、特定の乗場呼びHcの別の号機10yへの割当変更を実行する場合は、所定号機10xの運行を制御する運行制御装置20に、所定号機10xに割り当てられている特定の乗場呼びHcをキャンセルする割当乗場呼びキャンセル指令を送信し、また、別の号機10yの運行を制御する運行制御装置20に、別の号機10yに特定の乗場呼びHcを新規に割り当てる新規割当乗場呼びの情報を送信し、また、行先案内部53に、その割当変更を利用者に通知させる割当変更通知指令を送信する。割当変更通知指令には、特定の乗場呼びHcの情報、所定号機10x及び別の号機10yの情報が含まれる。
なお、乗場呼び割当変更部52は、その割当変更結果を記憶部54に登録してデータベースを更新する。
行先案内部53は、乗場呼び割当部51から割当号機10の情報及び乗場呼びの情報を受信すると、その乗場呼びの登録階で割当号機10の行先を案内する行先案内装置30にその乗場呼びの行先情報を表示させる。
また、行先案内部53は、乗場呼び割当変更部52から割当変更通知指令を受信すると、その指令に含まれる情報に基づいて、割当変更される特定の乗場呼びHcの登録階において、割当変更元号機(即ち所定号機10x)用の行先案内装置30に特定の乗場呼びHcの行先情報の表示を止めさせると共に、割当変更先号機(即ち別の号機10y)用の行先案内装置30に特定の乗場呼びHcの行先情報を表示させる。このように、割当変更される特定の乗場呼びHcの行先情報の表示が、割当変更元号機用の行先案内装置30から割当変更先号機用の行先案内装置30に変更されることで、割当変更された事が利用者に通知される。
図3は、行先案内装置30がホールランタンである場合の行先案内装置30による割当変更通知の例を説明する図である。図3では、説明便宜上、4つの号機10はそれぞれ、A号機、B号機、C号機、D号機と表記されて区別されている。
図3(a)では、A号機に行先方向が上方向である乗場呼びHcが割り当てらており、A号機用ホールランタン30の上側ランプが点灯されることで、当該乗場呼びHcの行先方向が上方向であることが案内されている。この状態で、当該乗場呼びHcがA号機からB号機に割当変更されると、図3(b)に示すように、A号機用ホールランタン30の上側ランプが消灯されると共に、B号機用ホールランタン30の上側ランプが点滅される。このように、当該乗場呼びHcがA号機からB号機に割当変更された事が利用者に通知される。
図4は、行先案内装置30が行先階インジケータである場合の行先案内装置による割当変更通知の例を説明する図である。図4では、説明便宜上、4つの号機10はそれぞれ、A号機、B号機、C号機、D号機と表記されて区別されている。
図4(a)では、A号機に行先階が2階及び4階である乗場呼びHcが割り当てらており、A号機用行先階インジケータ30に2階及び4階が表示されることで、当該乗場呼びHcの行先階が2階及び4階であることが案内されている。この状態で、当該乗場呼びHcがA号機からB号機に割当変更されると、図4(b)に示すように、まず、A号機用行先階インジケータ30に、2階及び4階行きの当該乗場呼びHcがB号機に割当変更される旨の表示が例えば点滅表示で行なわれる。そして、この表示が一定時間行われた後、図4(c)に示すように、A号機用行先階インジケータ30に表示されている2階及び4階の行先階を非表示にすると共に、B号機用行先階インジケータ30の表示に2階及び4階の行先階が追加される。このように、当該乗場呼びHcがA号機からB号機に割当変更された事が利用者に通知される。
次に、図5及び図6に基づいて、エレベータ群管理装置1の主要動作を説明する。図5は、割当変更判定処理が行なわれる乗場呼びを検索する手順を説明するフローチャートである。図6は、図5のステップS4の処理(割当変更判定処理)を説明するフローチャートである。
図5では、f階に行先方向がd方向である乗場呼びが登録されているかを、f及びdの値を変化させて順に検索する。まずステップS1で、乗場呼び割当変更部52は、最下階から順に行先方向が上方向である乗場呼びが登録されているかを検索するために、fを最下階に設定し、d方向を上方向に設定する。そして、処理がステップS2に進む。
ステップS2では、乗場呼び割当変更部52は、本実施形態では例えば割当変更不可能階で登録された乗場呼びの長待ちを回避することを目的とするので、f階が割当変更不可能階であるか否かを判定する。f階が割当変更不可能階である場合には(ステップS2のYes)、ステップS3の処理に進む。一方、f階が割当変更不可能階でない場合、すなわち割当変更可能階である場合は(ステップS2のNo)、ステップS5の処理に進む。
ステップS3では、乗場呼び割当変更部52は、記憶部54に登録されたデータベースに基づいて、f階に行先方向がd方向である乗場呼びが登録されているか否かを検索する。そして、f階に行先方向がd方向の乗場呼びが登録されている場合には(ステップS3のYes)、ステップS4の処理に進む。一方、f階に行先方向がd方向の乗り場呼びが登録されていない場合には(ステップS3のNo)、ステップS5に進む。
ステップS4では、乗場呼び割当変更部52は、ステップS3で検索した乗場呼び(即ちf階で登録され、行先方向がd方向である乗場呼び)に対し、割当変更判定処理を行なう。この処理の詳細は、後述する図6で説明する。そして、ステップS4の処理の後、ステップS5の処理に進む。
ステップS5では、乗場呼び割当変更部52は、f階が最上階で且つd方向が上方向であるか否かを判定する。即ち、最下階から順に行先方向が上方向である乗場呼びが登録されているかを検索して最上階まで達したか否かを判定する。この判定結果が肯定(ステップS5のYes)の場合は、処理がステップS6に進み、乗場呼び割当変更部52は、今度は、最上階から順に行先方向が下方向である乗場呼びが登録されているかを検索するために、d方向を下方向に設定変更する。そして、処理がステップS9に進む。他方、判定結果が否定(ステップS5のNo)の場合は、処理がステップS7に進む。
ステップS7では、乗場呼び割当変更部52は、f階が最下階で且つd方向が下方向であるか否かを判定する。即ち、最上階から順に行先方向が下方向である乗場呼びが登録されているかを検索して最下階まで達したか否かを判定している。この判定結果が肯定(ステップ7のYes)の場合は、処理がステップS8に進み、乗場呼び割当変更部52は、今度は、最下階から順に行先方向が上方向である乗場呼びが登録されているかを検索するために、d方向を上方向に設定変更する。そして、処理がステップS9に進む。他方、判定結果が否定(ステップS7のNo)の場合は、ステップS8の処理をスキップしてステップS9に進む。
ステップS9では、乗場呼び割当変更部52は、d方向が下方向であれば、fを1減少させて検索する階を1つ下の階に変更し、他方、d方向が上方向であれば、fを1増加させて検索する階を1つ上の階に変更する。そして、処理がステップS2に戻り、上述の処理が繰り返される。
このフローでは、ステップS1から開始してステップS2→S3→S4→S5→S7→S9→S2の処理が繰り返されることで、最下階から最上階へと順に上方向の乗場呼びが登録されているかが検索される。そして、ステップS5で最上階に到達すると、ステップS5→S6→S9→S2を経由してステップS2→S3→S4→S5→S7→S9→S2の処理が繰り返されることで、最上階から最下階へと順に下方向の乗場呼びが登録されているかが検索される。そして、ステップS7で最下階に到達すると、ステップS7→S8→S9→S2を経由してステップS2→S3→S4→S5→S7→S9→S2の処理が繰り返されることで、最下階から最上階へと順に上方向の乗場呼びが登録されているかが検索される。
次に、前述した図5のステップS4の処理(割当変更判定処理)の詳細を図6を用いて説明する。
ステップS100では、乗場呼び割当変更部52は、図5のステップS3で検索した乗場呼び(即ちf階で登録され、行先方向がd方向である乗場呼び)の各々の割当号機10の中から1つ選択し、それをX号機とする。そして、処理がステップS101に進む。
ステップS101では、乗場呼び割当変更部52は、図5のステップS3で検索した乗場呼びのうち、X号機に割り当てられているもの(即ちf階で登録され、X号機に割り当てられ、行先方向がd方向である乗場呼び)に対し、長待ちになるか否かを判定するために、その予測待ち時間WTを算出する。そして、ステップS102の処理に進む。
ステップS102では、乗場呼び割当変更部52は、ステップS101で算出した予測待ち時間WTが所定時間C1を超えるか(即ち長待ちになるか)否かを判定する。その判定結果が否定(ステップS102のNo)の場合は、ステップS114の処理に進み、他方、その判定結果が肯定(ステップS102のYes)の場合は、長待ちになると判定された乗場呼びを乗場呼びHcと呼ぶこととし、処理がステップS103に進む。
ステップS103では、乗場呼び割当変更部52は、予測待ち時間WTの改善時間積算値IT_sumの初期値を値0に設定すると共に、割当変更実行リストの初期値を空集合に設定する。処理がステップS104に進む。
ステップS104では、乗場呼び割当変更部52は、記憶部54に登録されたデータベースに基づいて、ステップS102で長待ちになると判定された乗場呼びHtの長待ちを改善するために割当変更する他の乗場呼びの検索を開始する。
より詳細には、ステップS104では、乗場呼び割当変更部52は、X号機の現在位置からf階にd方向で到達するまでの運行経路の途中の各階を対象階とし、各対象階に対して、その対象階が割当変更可能階であり、その登録階で登録され、X号機に割り当てられ、前記運行経路に沿った行先方向を有する乗場呼び(以後、「割当変更可能な乗場呼び」と称する)が登録されているかの検索を開始する。そして、処理がステップS105に進む。
ステップS105では、乗場呼び割当変更部52は、一の対象階に対して、割当変更可能な乗場呼びが登録されているかを検索する。その判定結果が否定(ステップS105のNo)の場合は、処理がステップS111に進み、他方、その判定結果が肯定(ステップS105のNo)の場合は、処理がステップS106に進む。
ステップS106では、乗場呼び割当変更部52は、ステップS105で検索された割当変更可能な乗場呼びを特定の乗場呼びHcとし、その特定の乗場呼びHcの割当変更先号機となる別の号機10yを決定する。より詳細には、乗場呼び割当変更部52は、別の号機10yを、特定の乗場呼びHcの別の号機10yへの割当変更と割当変更実行リストに含まれる割当変更とを実行した場合に、特定の乗場呼びHc及び別の号機10yに割り当てられている他の乗場呼びの各々の予測待ち時間WTの悪化時間DTの合計値DT_sumを最小にする号機10として決定する。そして、処理がステップS107に進む。
ステップS107では、乗場呼び割当変更部52は、特定の乗場呼びHcの別の号機10yへの割当変更と割当変更実行リストに含まれる割当変更とを実行した場合に、特定の乗場呼びHc及び別の号機10yに割り当てられている他の乗場呼びの各々の予測待ち時間WTが所定時間C2未満になるか否かを判定する。この判定結果が否定(ステップS107のNo)の場合は、処理がステップS111に進み、その判定結果が肯定(ステップS107のYes)の場合は、処理がステップS108に進む。
ステップS108では、乗場呼び割当変更部52は、特定の乗場呼びHcとその割当変更先号機となる別の号機10yとを割当変更実行リストに追加する。そして、処理がステップS109に進む。
ステップS109では、乗場呼び割当変更部52は、特定の乗場呼びHcの別の号機10yへの割当変更を実行した場合の、ステップS101で算出された予測待ち時間WTの改善時間ITを算出し、その改善時間ITを改善時間積算値IT_sumに加算する。そして、処理がステップS110に進む。
ステップS110では、乗場呼び割当変更部52は、ステップS101で算出した予測待ち時間WTからステップS109で算出した改善時間積算値IT_sumを減算して、特定の乗場呼びHcの別の号機10yへの割当変更を実行した場合の、長待ちになると判定された乗場呼びHtの予測待ち時間WTを算出し、その予測待ち時間WTが所定時間C3未満であるか否かを判定する。その判定結果が肯定(ステップS110のYes)の場合は、処理がステップS113に進み、他方、その判定結果が否定(ステップS110のNo)の場合は、処理がステップS111に進む。
ステップS111では、乗場呼び割当変更部52は、全ての対象階に対してステップS105の検索を行なったか否かを判定する。この判定結果が肯定(ステップS111のYes)の場合は、処理がステップS114に進み、他方、その判定結果が否定(ステップS111のNo)の場合は、処理がステップS112に進む。ステップS112では、乗場呼び割当変更部52は、対象階を次の対象階に変更した後、ステップS105に戻り、次の対象階に対して同様の検索を行なう。
ステップS113では、乗場呼び割当変更部52は、割当変更実行リストに含まれる割当変更を実行する。これにより、割当変更実行リストに登録された全ての特定の乗場呼びHcが割当変更され、長待ちになると判定された乗場呼びHtの長待ちが許容時間内に改善され、その長待ちが回避される。そして、処理がステップS114に進む。
ステップS114では、乗場呼び割当変更部52は、図5のステップS3で検索した乗場呼びの割当号機10の全てに対して、割当変更判定処理を行ったか否かを判定する。その判定結果が肯定(ステップS114のYes)の場合は、処理が終了し、他方、その判定結果が否定(ステップS114のNo)の場合は、処理がステップS115に進む。
ステップS115では、乗場呼び割当変更部52は、図5のステップS3で検索した乗場呼びの各々の割当号機10の中から次の号機を選択し、その次の号機をX号機とする。そして、ステップS101の処理に戻り、上述の処理が繰り返される。
以上の動作では、ステップS105〜S110の処理が行なわれると、長待ちになると判定された乗場呼びHtの長待ちを回避するために割当変更される他の乗場呼び(特定の乗場呼びHc)が1つ決定され、その特定の乗場呼びHcがその割当変更先号機と共に割当変更実行リストに追加される。そして、ステップS110で、割当変更実行リストに含まれる割当変更を実行した場合の乗場呼びHtの予測待ち時間WTが所定時間C3未満にならない場合は、所定時間C3未満になるまで、ステップS111及びS112を経由してステップS105〜S110の処理が繰り返されて、割当変更される他の乗場呼び(特定の乗場呼びHc)が更に決定されて、割当変更先号機と共に割当変更実行リストに追加されて行く。そして、その予測待ち時間WTが所定時間C3未満になると、割当変更実行リストに含まれる割当変更が実行されて、乗場呼びHtの長待ちが所定時間C3未満に改善され、その長待ちが回避される。
以上のように構成されたエレベータ群管理装置1によれば、所定階(例えばF階)の乗場呼び登録装置40で登録され、所定号機(例えば10x)に割り当てられ、所定行先方向を有する乗場呼びHtが長待ちになると判定された場合に、所定号機が所定階に所定行先方向で到着するまでの運行経路の途中の階の乗場呼び登録装置40で登録され、所定号機に割り当てられ、前記運行経路に沿った行先方向を有する乗場呼びのうちの特定の乗場呼びHcが、所定号機10xとは別の号機10yに割当変更されるので、長待ちになると判定された乗場呼びHtを割当変更せずに、乗場呼びHtの長待ちを回避することができる。これにより、割当変更が望まれない又はできない階における長待ちを回避することが可能となる。
上記説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或いは範囲を限縮するように解すべきではない。また、本発明の各部構成は、上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
1 エレベータ群管理装置
10 号機
10x 所定号機
10y 別の号機
40 乗場呼び登録装置(登録手段)
51 乗場呼び割当部(割当手段)
52 乗場呼び割当変更部(判定手段、割当変更手段)
Ht 長待ちになると判定された乗場呼び
Hc 特定の乗場呼び
H1〜H8 乗場呼び

Claims (6)

  1. 複数の号機と、
    各階に設置され、行先方向を有する乗場呼びの登録を受け付ける登録手段と、
    各階の前記登録手段で登録された前記乗場呼びを前記複数の号機の中から選択した号機に割り当てる割当手段と、
    前記号機への割当が行なわれた前記乗場呼びの予測待ち時間が長待ちになるか否かを判定する判定手段と、
    所定階の前記登録手段で登録され、所定号機に割り当てられ、所定行先方向を有する所定の乗場呼びの予測待ち時間が長待ちになると判定された場合に、前記所定号機が前記所定階に前記所定行先方向で到着するまでの運行経路の途中の階の前記登録手段で登録され、前記所定号機に割り当てられ、前記運行経路に沿った行先方向を有する乗場呼びのうちの特定の乗場呼びを、前記所定号機とは別の号機に割当変更する割当変更手段と、
    を具えることを特徴とするエレベータ群管理装置。
  2. 前記割当変更手段は、割当変更される乗場呼びとその割当変更先号機とが登録される割当変更実行リストを有し、前記別の号機を、前記特定の乗場呼びの前記別の号機への割当変更と前記割当変更実行リストに含まれる割当変更とを実行した場合に、前記特定の乗場呼びと前記別の号機に割り当てられている他の乗場呼びとの予測待ち時間を所定時間未満にする号機として決定する、
    請求項1に記載のエレベータ群管理装置。
  3. 前記割当変更手段は、割当変更される乗場呼びとその割当変更先号機とが登録される割当変更実行リストを有し、前記別の号機を、前記特定の乗場呼びの前記別の号機への割当変更と前記割当変更実行リストに含まれる割当変更とを実行した場合に、前記特定の乗場呼びと前記別の号機に割り当てられている他の乗場呼びとの予測待ち時間の悪化時間の合計値を最小にする号機として決定する、
    請求項1に記載のエレベータ群管理装置。
  4. 前記割当変更手段は、前記特定の乗場呼びと前記別の号機とを前記割当変更実行リストに追加する、
    請求項2又は請求項3に記載のエレベータ群管理装置。
  5. 前記割当変更手段は、前記所定の乗場呼びの前記予測待ち時間から、前記特定の乗場呼びを前記別の号機に割当変更した場合の前記所定の乗場呼びの前記予測待ち時間の改善時間を減算して、前記所定の乗場呼びの割当変更後の予測待ち時間を算出し、前記割当変更後の予測待ち時間が所定時間未満である場合に、前記割当変更実行リストに含まれる割当変更を実行する、
    請求項4に記載のエレベータ群管理装置。
  6. 前記割当変更手段は、前記割当変更後の予測待ち時間が所定時間未満でない場合は、前記特定の乗場呼びを他の乗場呼びに変更する変更処理を行ない、この変更処理後の前記特定の乗場呼びに対して前記別の号機を決定すると共に前記改善時間を算出し、その変更処理後の前記特定の乗場呼びと前記別の号機とを前記割当変更実行リストに追加し、前記特定の乗場呼びの各々に対する前記改善時間を積算し、前記所定の乗場呼びの前記予測待ち時間からその積算した前記改善時間を減算して、前記割当変更後の予測待ち時間を算出し、この算出した前記割当変更後の予測待ち時間が所定時間未満になるまで、その変更処理を繰り返す、
    請求項5に記載のエレベータ群管理装置。
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