JP2015155910A - スイッチ装置および時計 - Google Patents
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Description
などの操作部材が引き出し可能に設けられたスイッチ装置を備えたものが知られている。
この種のスイッチ装置は、腕時計ケースから外部に突出した操作部材を引き出し、この状
態で操作部材を回転させることにより、時刻を修正するように構成されている。
巻真パイプ内に操作部材の軸部が挿入され、この操作部材の軸部に巻真の外端部が取り付
けられ、この巻真が操作部材の外端部の操作に応じてスライドおよび回転するように構成
されている。
また、巻真パイプは、腕時計ケースの貫通孔に取り付けられる小径部と、腕時計ケースの
外部に突出する大径部とを有し、この大径部の外周面にリング部材の係合凸部を係脱可能
に係止する複数の係止溝部が設けられている。
する着脱用の案内溝と、リング部材の係合凸部が軸方向に移動するのを規制して係合凸部
をロックするロック溝と、リング部材の係合凸部を案内溝とロック溝とのいずれか一方に
導く連絡溝とを備えている。
を案内溝に挿入して押し込み、この状態で操作部材を回転させると、リング部材の係合凸
部が案内溝から連絡溝を経てロック溝に移動し、このロック溝によって係合凸部が巻真パ
イプの軸方向に移動するのを規制することにより、操作部材が押し込まれた状態でロック
される。
ながら回転させると、ロック溝内に位置するリング部材の係合凸部がロック溝から連絡溝
を経て案内溝に移動し、ロック溝による係合凸部のロックが解除され、この状態でリング
部材の係合凸部が軸方向に移動して案内溝から離脱することにより、操作部材が引き出さ
れて時刻修正ができる。
部材を押し込みながら回転させなければ、ロック溝内に位置するリング部材の係合凸部を
ロック溝内から離脱させることができないため、操作部材の操作性が悪いという問題があ
るほか、操作部材がロックされた状態で、操作部材の外端部が物に当たって不用意に回転
すると、操作部材のロックが解除されてしまい、誤動作をする恐れがあるなどの問題もあ
る。
おける操作部材の不用意な回転を防ぐことができるスイッチ装置および時計を提供するこ
とである。
部材と、この円筒部材に挿入される軸部および外端部の操作部を有する操作部材と、この
操作部材の前記操作部内に固定され、前記操作部と共に前記円筒部材の外周に沿ってスラ
イドおよび回転するロック部材とを備え、前記円筒部材には、前記ロック部材の内周面に
向けて突出する係合突起部が設けられ、前記ロック部材は、前記操作部の内周面との間に
隙間をもって設けられて径方向に弾性変形する弾性支持部と、この弾性支持部に設けられ
て前記操作部が押し込まれて回転した際に、前記係合突起部が弾力的に係合するロック部
と、を有し、前記ロック部は、前記係合突起部が係合して前記ロック部材の回転を規制す
る回転規制部を有し、前記回転規制部は、前記ロック部材が一方向に回転した際に、前記
係合突起部が前記弾性支持部を弾性変形させて乗り越える第1突起部と、この第1突起部
を乗り越えた前記係合突起部が係合する係合凹部と、この係合凹部に前記係合突起部が係
合した状態で前記ロック部材の前記一方向への更なる回転を阻止する第2突起部と、を有
していることを特徴とするスイッチ装置である。
円筒部材の係合突起部がロック部材の弾性支持部を弾性変形させることができるので、こ
の弾性支持部の弾性力によってロック部が係合突起部をロックすることができ、これによ
りロック状態における操作部材の不用意な回転を防ぐことができる。また、操作部材のロ
ックを解除する際には、係合突起部に対するロック部の弾力的な規制力に抗して操作部材
を回転させるだけで、係合突起部に対するロック部のロックを容易に解除することができ
る。
以下、図1〜図10を参照して、この発明のスイッチ装置を腕時計に適用した第1実施
形態について説明する。
この腕時計は、図1〜図3に示すように、腕時計ケース1を備えている。この腕時計ケ
ース1は、ケース本体2、ベゼル3、および化粧パネル4を備えている。
強部材2aが埋設された構成になっている。ベゼル3は、ウレタン樹脂などの合成樹脂か
らなり、ケース本体2の外周面に設けられている。化粧パネル4は、金属板からなり、ケ
ース本体2の上面に押えリング5によって取り付けられている。
うに、時計ガラス6がパッキン6aを介して取り付けられている。この腕時計ケース1の
ケース本体2の下部には、裏蓋7が防水リング7aを介して取り付けられている。さらに
、この腕時計ケース1の内部には、時計モジュール8が見切り板9と押えリング10とに
よって押えられた状態で設けられている。この時計モジュール8は、時計に必要な各種の
部品(図示せず)を備えている。
イッチ装置11が設けられている。このスイッチ装置11は、時計モジュール8のモード
切替や時刻修正などを行うためのものであり、巻真12、円筒部材13、操作部材14、
およびロック部材15を備えている。
、腕時計ケース1の内部と外部とに貫通する貫通孔16が設けられている。この貫通孔1
6は、腕時計ケース1の内部側に位置する四角形状の小径孔部16aと、腕時計ケース1
の外部側に位置する円形状の大径孔部16bとを有し、全体が段差状に形成されている。
この貫通孔16内には、スイッチ装置11の円筒部材13が嵌め込まれている。
て腕時計ケース1内に突出する小径筒部13aと、貫通孔16の大径孔部16bに装着す
る中径筒部13bと、腕時計ケース1の外部に突出する大径筒部13cとを有している。
この円筒部材13の小径筒部13aは、貫通孔16の小径孔部16a内に配置される箇所
が四角形状に形成されていることにより、円筒部材13が貫通孔16内で回転しないよう
に構成されている。
1内に突出する箇所が円筒状に形成されている。この小径筒部13aの円筒状の箇所には
、リング取付溝17が設けられており、このリング取付溝17には、Eリングなどの抜止
めリング18が取り付けられている。これにより、円筒部材13は、抜止めリング18に
よって腕時計ケース1の外部に抜け出すことなく、腕時計ケース1の貫通孔16内に取り
付けられている。
数のパッキン溝19が設けられている。この複数のパッキン溝19には、腕時計ケース1
の貫通孔16における大径孔部16bの内周面に圧接する防水パッキン20がそれぞれ取
り付けられている。さらに、円筒部材13の大径筒部13cには、腕時計ケース1の外端
面に当接する鍔部21と、径方向に突出する複数の係合突起部22と、これら複数の係合
突起部22に隣接する溝部23と、が設けられている。
時計ケース1側に位置する端部の外周に設けられている。これにより、鍔部21は、腕時
計ケース1の外端面に当接して、小径筒部13aの抜止めリング18が腕時計ケース1の
内端面に当接することにより、腕時計ケース1に対する円筒部材13の出没方向の位置を
規制するように構成されている。
外径とほぼ同じ大きさに形成されている。複数の係合突起部22は、円筒部材13の大径
筒部13cの外端部に120度の間隔で3個設けられている。これら複数の係合突起部2
2は、径方向に突出する長さが溝部23の深さとほぼ同じ長さに形成されている。これに
より、複数の係合突起部22は、その各外周端が大径筒部13cの外周面と同じ大きさに
形成されている。
入する操作軸部24と、この操作軸部24の外端部に設けられたキャップ状の操作頭部2
5とを備えている。この場合、円筒部材13の内部には、図5(b)に示すように、腕時
計ケース1内に突出する小径筒部13aに設けられた小径孔26aと、腕時計ケース1の
貫通孔16内に位置する小径筒部13aから大径筒部13cに亘って設けられた大径孔2
6bと、が設けられている。
さが円筒部材13の大径孔26bの長さとほぼ同じ長さに形成されている。これにより、
操作軸部24は、円筒部材13の大径孔26b内に挿入し、この挿入した外周面に円筒部
材13の大径孔26bの内周面に設けられた複数の防水リング27が弾接し、この状態で
回転すると共にスライドするように構成されている。
腕時計ケース1側の端部から操作頭部25内の途中までの間に連続して設けられている。
この操作軸部24の軸孔28は、腕時計ケース1側に位置する四角形状の角孔部28aと
、操作頭部25側に位置する円形状の丸孔部28bとを有し、この丸孔部28bが角孔部
28aに内接するように構成されている。
れた連結軸30によって巻真12と連結されるように構成されている。すなわち、連結軸
30は、巻真12の外端部に取り付けられ、この状態で円筒部材13の小径孔26aを通
して大径孔26b内の操作軸部24の軸孔28に挿入し、これにより巻真123を操作軸
部24に連結するように構成されている。
孔28における角孔部28a内を移動する鍔部30aとワッシャ30bとが設けられてい
る。このワッシャ30bは、外形が操作軸部24の角孔部28aと同じ四角形状に形成さ
れた平板であり、その中心部が連結軸30に取り付けられ、この状態で操作軸部24の角
孔部28a内をスライドすると共に、操作軸部24の回転を連結軸30に伝えて連結軸3
0を回転させるように構成されている。
が配置されている。このコイルばね31は、連結軸30の鍔部30aと軸孔28の円形孔
28bの外部側に位置する奥部(図2では右端部)との間に配置され、操作軸部24を円
筒部材13の大径孔26b内から腕時計ケース1の外部に向けて押し出す方向に付勢する
ように構成されている。
ぼキャップ状に形成され、操作軸部24の外端部に一体的に形成されている。この操作頭
部25は、その内径が円筒部材13の大径筒部13cの外径よりも大きく、かつ円筒部材
13の鍔部21の外径とほぼ同じ大きさに形成されている。また、この操作頭部25は、
その内部の軸方向の長さが円筒部材13の大径筒部13cの軸方向の長さと同じか、それ
よりも少し長く形成されている。
15が固定されている。このロック部材15は、操作頭部25内に嵌着するリング部32
と、このリング部32の外端部に設けられた複数の弾性支持部33と、この複数の弾性支
持部33にそれぞれ設けられた複数のロック部34とを備えている。
5の内周面に圧入または接着により固定されて、操作頭部25と一体化されている。また
、このリング部32は、その内径が円筒部材13の大径筒部13cの外径よりも少し大き
く形成されて、大径筒部13cの外周面に沿って回転およびスライドするように構成され
ている。
外側(図7では上側)の端面、つまり腕時計ケース1の外部側に位置する外端面に、円筒
部材13の大径筒部13cの軸方向に沿ってそれぞれ突出して設けられ、この状態で径方
向に弾性変形するように構成されている。
頭部23の内周面との間に隙間Sが設けられ、この隙間Sによって径方向に弾性変形する
ように構成されている。また、複数の弾性支持部33は、リング部32の外側の端面にお
ける3箇所に120度の間隔で設けられている。さらに、複数の弾性支持部33は、その
内側面が円筒部材13の大径筒部13cの外周面に沿って回転およびスライドするように
構成されている。
内面にそれぞれ設けられている。このロック部34は、円筒部材13の係合突起部22の
外端部が係合した際にロック部材15の回転を規制する回転規制部35と、係合突起部2
2の側面つまり腕時計ケース1側に位置する係合突起部22の側面(図9では下面)が当
接した際にロック部材15のスライドを規制するスライド規制部36と、を有している。
計回り方向)に回転した際に、係合突起部22が弾性支持部33を弾性変形させて乗り越
える第1突起部37と、この第1突起部37を乗り越えた係合突起部22が係合する係合
凹部38と、この係合凹部38に係合突起部22が係合した状態でロック部材15の一方
向(時計回り方向)への更なる回転を阻止する第2突起部39と、を有している。
形状に形成され、その径方向の突出長さが、弾性支持部33の弾性変形量、つまり弾性支
持部33が径方向に押し広げられて変位する隙間Sよりも短く形成されている。これによ
り、第1突起部37は、係合突起部22が当接して回転方向に移動する際に、弾性支持部
33を弾性変形させて乗り越えるように構成されている。
る凹部であり、係合突起部22とほぼ同じ形状の凹部に形成されている。これにより、係
合凹部38は、係合突起部22が第1突起部37を乗り越えて弾性支持部33が元の位置
に弾性復帰した際に、係合突起部22が弾力的に係合するように構成されている。
も急峻な傾斜の山形状に形成され、その径方向の突出長さが、弾性支持部33の径方向へ
の変位長さである隙間Sよりも長く形成されている。これにより、第2突起部39は、係
合突起部22が当接して弾性支持部33が弾性変形しても、第2突起部39の先端部が係
合突起部22に対する回転移動軌跡上に位置することにより、係合突起部22が乗り越え
られないように構成されている。
すように、回転規制部35の腕時計ケース1側に位置する箇所に設けられている。このス
ライド規制部36は、係合突起部22が回転規制部35の第1突起部37を乗り越えて係
合凹部38に係合するまでの間で、係合突起部22の軸方向の側面(図9では下面)が当
接するように構成されている。これにより、スライド規制部36は、ロック部材15が腕
時計ケース1の外側に向けてスライドするのを阻止するように構成されている。
計ケース1内の時計モジュール8内にスライド可能に配置されている。この巻真12は、
図2に示すように、操作部材14の操作頭部25がコイルばね31のばね力に抗して押し
込まれ、この状態で操作頭部25がロック部材15によってロックされる際に、スライド
動作せず、スイッチ動作しない通常の時計モードを維持するように構成されている。
頭部25のロックが解除されて、操作頭部25がコイルばね31のばね力によって腕時計
ケース1の外部に押し出された際にも、スライド動作せず、スイッチ動作しない通常の時
計モードを維持するように構成されている。
作頭部25のロックが解除されて、操作頭部25がコイルばね31のばね力によって腕時
計ケース1の外部に押し出された状態で、図3に2点鎖線で示すように、操作頭部25が
更に腕時計ケース1の外部に引き出された際に、スライド動作して、通常の時計モードを
時刻修正モードに切り替え、この状態で操作頭部25が回転すると、その回転に伴って回
転して時刻修正を行うように構成されている。
このスイッチ装置11を使用する場合には、図2および図8に示す状態で、操作部材1
4の操作頭部25を反時計回り方向に回転させる。すると、操作頭部25の回転に伴って
ロック部材15が反時計回りに回転し、ロック部材15によってロックされている円筒部
材13の係合突起部22のロックが解除される。
規制部35に円筒部材13の係合突起部22が係合して、ロック部材15の回転が規制さ
れていると共に、ロック部34のスライド規制部36に円筒部材13の係合突起部22の
側面(図8では下面)が当接してロック部材15のスライドが規制されている。これによ
り、操作部材14の操作頭部25が押し込まれた状態でロック部材15によってロックさ
れる。
材15が同方向に60度回転し、ロック部34の回転規制部35およびスライド規制部3
6が円筒部材13の係合突起部22に対して60度回転する。このときには、係合突起部
22が回転規制部35の係合凹部38から第1突起部37に向けて相対的に移動し、係合
突起部22が第1突起部37に当接する。
うに弾性変形する。これにより、ロック部材15の回転に伴って、係合突起部22が第1
突起部37を相対的に乗り越えると共に、係合突起部22の側面(図8では下面)がスラ
イド規制部36に沿って回転移動し、図9に示すように、係合突起部22が回転規制部3
5およびスライド規制部36から離脱し、係合突起部22に対するロック部材15のロッ
クが解除される。
れると、図3および図10に示すように、操作頭部25がロック部材15と共にコイルば
ね31のばね力によって腕時計ケース1の外部側に向けて押し出される。このときには、
複数の係合突起部22がロック部材15の複数のロック部34から離れて複数の弾性支持
部33の各間に位置し、この状態でコイルばね31のばね力によってロック部材15が操
作頭部25と共に押し出される。
内をスライドするが、操作軸部24内に挿入されている連結軸30はスライドしない。こ
のため、連結軸30に連結されている巻真12は、スライドせず、通常の時計モードを維
持する。この状態では、図10に示すように、複数の係合突起部22がロック部材15の
リング部32に接近して、複数のロック部34から腕時計ケース1側に離れているので、
ロック部材15が回転可能な状態になる。このため、操作頭部25を回転させて、巻真1
2を回転させても、スイッチ動作しない。
操作軸部24によって連結軸30が腕時計ケース1の外側に向けて移動し、この連結軸3
0の移動に伴って巻真12が引き出される。これにより、時計モジュール6のモードが時
刻修正モードに切り替わる。この状態で、操作頭部25を回転させると、その回転に伴っ
て巻真12が回転し、この巻真12の回転に応じて時刻修正が行われる。
15と共に押し込む。このときには、図3に示すように、操作頭部25が操作軸部24内
のコイルばね31を圧縮させながら連結軸30を腕時計ケース1側に移動させて、巻真1
2を押し込む。これにより、時計モジュール6のモードが時刻修正モードから通常の時計
モードに切り替わる。
材15のロック部34に円筒部材13の係合突起部22が当接して、操作頭部25を押し
込むことができない場合には、操作頭部25を60度回転させて、図10に示すように、
ロック部材15のロック部34を円筒部材13の係合突起部22から離間させる。
よび図9に示すように、ロック部材15のリング部32が円筒部材13の鍔部21に当接
する。この状態で、操作頭部25を時計回りに60度回転させると、ロック部材15のロ
ック部34が円筒部材13の係合突起部22に向けて移動し、ロック部34の回転規制部
35とスライド規制部36とに係合突起部22が係合して位置規制される。
部37に当接して各弾性支持部33を径方向に押し広げて各第1突起部37を乗り越える
と共に、複数の係合突起部22の側面(図9では下面)がスライド規制部36に接触しな
がら回転移動する。そして、複数の係合突起部22が各第1突起部37を乗り越えると、
複数の回転規制部35の各係合凹部38に複数の係合突起部22がそれぞれ係合する。
規制されると共に、複数のスライド規制部36によって複数の係合突起部22のスライド
方向の位置が規制され、ロック部材15が円筒部材13に対してロックされる。この状態
では、操作頭部25を時計回り方向に回転させても、複数の係合突起部22が複数の回転
規制部35の各第2突起部39に当接し、ロック部材15が回転しないため、操作頭部2
5は回転しない。
制部35の各第2突起部39に当接すると、弾性支持部33が径方向に押し広げられて操
作頭部25の内面に当接しても、各第2突起部39の先端部が各係合突起部22に対する
回転移動軌跡上に位置する。このため、複数の係合突起部22が複数の第2突起部39を
乗り越えることがない。これにより、操作頭部25が時計回り方向に回転することがなく
、ロック部材15によってロックされる。
取り付けられた円筒部材13と、この円筒部材13に挿入される操作軸部24および外端
部の操作頭部25を有する操作部材14と、操作頭部25内に固定され、操作頭部25と
共に円筒部材13の外周に沿ってスライドおよび回転するロック部材15とを備え、円筒
部材13に係合突起部22を設け、ロック部材15が、操作頭部25の内周面との間に隙
間Sをもって設けられて径方向に弾性変形する弾性支持部33と、係合突起部22が弾力
的に係合するロック部34と、を有していることにより、ロック解除操作が容易にでき、
かつロック状態における操作部材14の不用意な回転を防ぐことができる。
を押し込んで回転させると、円筒部材13の係合突起部22がロック部材15の弾性支持
部33を弾性変形させることができるので、この弾性支持部33の弾性力によってロック
部34が係合突起部22をロックすることができ、これによりロック状態における操作部
材14の不用意な回転を防ぐことができる。また、操作部材14のロックを解除する際に
は、係合突起部22に対するロック部34の弾力的な規制力に抗して操作部材14を回転
させるだけで、係合突起部22に対するロック部34のロックを容易に解除することがで
きる。
ロック部材15の回転を規制する回転規制部35と、係合突起部22が当接してロック部
材15のスライドを規制するスライド規制部36と、を有しているので、係合突起部22
がロック部材15の弾性支持部33を弾性変形させた際に、回転規制部35に係合突起部
22が係合することにより、この係合突起部22によってロック部材15の回転を規制す
ることができると共に、スライド規制部36に係合突起部22が当接することにより、こ
の係合突起部22によってロック部材15のスライドを規制することができ、これにより
操作部材14を確実にかつ良好にロックすることができる。
に、円筒部材13の係合突起部22が弾性支持部33を弾性変形させて乗り越える第1突
起部37と、この第1突起部37を乗り越えた係合突起部22が係合する係合凹部38と
、この係合凹部38に係合突起部22が係合した状態でロック部材15の一方向への更な
る回転を阻止する第2突起部39と、を有しているので、弾性支持部33の弾性力によっ
て円筒部材13の係合突起部22を確実にかつ良好にロックすることができる。
げて第1突起部37を乗り越えると、係合突起部22を係合凹部38に係合させることが
でき、これにより係合突起部22の回転方向の位置を規制することができる。また、この
状態で、操作頭部25を時計回り方向に回転させると、係合突起部22が第2突起部39
に当接して、弾性支持部33を径方向に押し広げても、第2突起部39の先端部が係合突
起部22に対する回転移動軌跡上に突出していることにより、係合突起部22が第2突起
部39を乗り越えることがない。このため、操作頭部25が時計回りに回転するのを確実
に阻止することができ、これにより操作頭部25を確実にロックすることができる。
おり、弾性支持部33はロック部材15の外端部に120度の間隔で3個設けられている
ことにより、操作頭部25を60度回転させるごとに、複数の弾性支持部33にそれぞれ
設けられた各ロック部34によって複数の係合突起部22を確実にかつ良好に係脱させる
ことができ、これにより操作頭部25の操作性を向上させることができる。
次に、図11〜図15を参照して、この発明のスイッチ装置を腕時計に適用した第2実
施形態について説明する。なお、図1〜図10に示された第1実施形態と同一部分には同
一符号を付して説明する。
この腕時計のスイッチ装置40は、図11および図12に示すように、円筒部材13の
係合突起部41とロック部材42とが第1実施形態と異なる構成であり、これ以外は第1
実施形態とほぼ同じ構成になっている。
部に設けられている。また、このスイッチ装置40は、第1実施形態と同様、腕時計ケー
ス1内に設けられた時計モジュール8のモード切替や時刻修正などを行うためのものであ
り、巻真12、円筒部材13、操作部材14、およびロック部材15を備えている。
筒部13cの外端部、つまり腕時計ケース1の外部側に位置する外端部にその径方向に突
出して設けられている。また、この係合突起部41は、円筒部材13の大径筒部13cの
外端部に60度の間隔で6個設けられている。
部41に隣接する溝部23が設けられている。この溝部23は、第1実施形態と同様、そ
の深さつまり底部の径が中径筒部13bの外径とほぼ同じ大きさに形成されている。これ
により、複数の係合突起部41は、径方向に突出する長さが溝部23の深さと同じ長さに
形成されている。これにより、複数の係合突起部41は、その各外周端が大径筒部13c
の外周面と同じ大きさに形成されている。
するリング部32と、このリング部32の端部に設けられた複数の弾性支持部43と、こ
れら複数の弾性支持部43の各内面にそれぞれ設けられた複数のロック部44とを備えて
いる。この場合、複数の弾性支持部43は、第1実施形態と同様、リング部32の外端部
に120度の間隔で3個設けられている。
外端部が係合した際にロック部材15の回転を規制する回転規制部45と、係合突起部4
1の側面つまり腕時計ケース1側に位置する係合突起部41の側面が当接した際にロック
部材15のスライドを規制するスライド規制部46と、を有している。
り方向)に回転した際に、係合突起部41が弾性支持部33を弾性変形させて乗り越える
第1突起部37と、この第1突起部37を乗り越えた係合突起部41が係合する係合凹部
38と、この係合凹部38に係合突起部41が係合した状態でロック部材15の一方向(
時計回り方向)への更なる回転を阻止する第2突起部39と、を有している。
部41間の形状と同じほぼ三角柱状に形成されている。これに伴って、複数のロック部4
4は、その全体の形状が複数の係合突起部41間の形状と同じほぼ三角状に形成されてい
る。また、複数の弾性支持部43は、その円周方向の長さが複数の係合突起部41の先端
部間の長さとほぼ同じ長さに形成されている。
ほか、係合突起部41が円筒部材13の外端部に60度の間隔で6個設けられ、弾性支持
部33がロック部材15の外端部に120度の間隔で3個設けられていることにより、操
作頭部25を30度回転させるごとに、複数の弾性支持部33にそれぞれ設けられた各ロ
ック部34によって複数の係合突起部41を効率良く係脱させることができ、これにより
第1実施形態よりも、更に操作頭部25の操作性を向上させることができる。
22、41を120度の間隔で3個、または60度の間隔で6個設けた場合について述べ
たが、これに限らず、例えば係合突起部は、1個または180度の間隔で2個設けても良
く、あるいは90度の間隔で4個設けても良く、また72度の間隔で5個設けた構成であ
っても良い。
3を120度の間隔で3個設けた場合について述べたが、これに限らず、例えば1個設け
ただけでも良く、また180度の間隔で2個設けても良く、あるいは90度の間隔で4個
、72度の間隔で5個、60度の間隔で6個設けた構成であっても良い。
が、必ずしも腕時計である必要はなく、例えばトラベルウオッチ、目覚まし時計、置き時
計、掛け時計などの各種の時計に広く適用することができる。
れるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである
。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
請求項1に記載の発明は、貫通孔を有するケースと、このケースの前記貫通孔に取り付
けられた円筒部材と、この円筒部材に挿入される軸部および外端部の操作部を有する操作
部材と、この操作部材の前記操作部内に固定され、前記操作部と共に前記円筒部材の外周
に沿ってスライドおよび回転するロック部材とを備え、前記円筒部材には、前記ロック部
材の内周面に向けて突出する係合突起部が設けられ、前記ロック部材は、前記操作部の内
周面との間に隙間をもって設けられて径方向に弾性変形する弾性支持部と、この弾性支持
部に設けられて前記操作部が押し込まれて回転した際に、前記係合突起部が弾力的に係合
するロック部と、を有していることを特徴とするスイッチ装置である。
前記係合突起部が係合して前記ロック部材の回転を規制する回転規制部と、前記係合突起
部が当接して前記ロック部材のスライドを規制するスライド規制部と、を有していること
を特徴とするスイッチ装置である。
、前記ロック部材が一方向に回転した際に、前記係合突起部が前記弾性支持部を弾性変形
させて乗り越える第1突起部と、この第1突起部を乗り越えた前記係合突起部が係合する
係合凹部と、この係合凹部に前記係合突起部が係合した状態で前記ロック部材の前記一方
向への更なる回転を阻止する第2突起部と、を有していることを特徴とするスイッチ装置
である。
径方向の突出長さが、前記隙間より短く形成され、前記第2突起部の径方向の突出長さが
、前記隙間より長く形成されていることを特徴とするスイッチ装置である。
て、前記係合突起部は前記円筒部材の外端部に120度の間隔で3個設けられ、前記弾性
支持部は前記ロック部材の外端部に120度の間隔で3個設けられていることを特徴とす
るスイッチ装置である。
て、前記係合突起部は前記円筒部材の外端部に60度の間隔で6個設けられ、前記弾性支
持部は前記ロック部材の外端部に120度の間隔で3個設けられていることを特徴とする
スイッチ装置である。
た時計である。
11、40 スイッチ装置
12 巻真
13 円筒部材
14 操作部材
15、42 ロック部材
16 貫通孔
22、41 係合突起部
24 操作軸部
25 操作頭部
28 軸孔
30 連結軸
31 コイルばね
32 リング部
33、43 弾性支持部
34、44 ロック部
35、45 回転規制部
36、46 スライド規制部
37 第1突起部
38 係合凹部
39 第2突起部
Claims (6)
- 貫通孔を有するケースと、
このケースの前記貫通孔に取り付けられた円筒部材と、
この円筒部材に挿入される軸部および外端部の操作部を有する操作部材と、
この操作部材の前記操作部内に固定され、前記操作部と共に前記円筒部材の外周に沿っ
てスライドおよび回転するロック部材と
を備え、
前記円筒部材には、前記ロック部材の内周面に向けて突出する係合突起部が設けられ、
前記ロック部材は、前記操作部の内周面との間に隙間をもって設けられて径方向に弾性
変形する弾性支持部と、この弾性支持部に設けられて前記操作部が押し込まれて回転した
際に、前記係合突起部が弾力的に係合するロック部と、を有し、
前記ロック部は、前記係合突起部が係合して前記ロック部材の回転を規制する回転規制
部を有し、
前記回転規制部は、前記ロック部材が一方向に回転した際に、前記係合突起部が前記弾
性支持部を弾性変形させて乗り越える第1突起部と、この第1突起部を乗り越えた前記係
合突起部が係合する係合凹部と、この係合凹部に前記係合突起部が係合した状態で前記ロ
ック部材の前記一方向への更なる回転を阻止する第2突起部と、を有していることを特徴
とするスイッチ装置。 - 請求項1に記載のスイッチ装置において、前記ロック部は、前記係合突起部が当接して
前記ロック部材のスライドを規制するスライド規制部を有していることを特徴とするスイ
ッチ装置。 - 請求項1に記載のスイッチ装置において、前記第1突起部の径方向の突出長さが、前記
隙間より短く形成され、前記第2突起部の径方向の突出長さが、前記隙間より長く形成さ
れていることを特徴とするスイッチ装置。 - 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のスイッチ装置において、前記係合突起部は前記
円筒部材の外端部に120度の間隔で3個設けられ、前記弾性支持部は前記ロック部材の
外端部に120度の間隔で3個設けられていることを特徴とするスイッチ装置。 - 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のスイッチ装置において、前記係合突起部は前記
円筒部材の外端部に60度の間隔で6個設けられ、前記弾性支持部は前記ロック部材の外
端部に120度の間隔で3個設けられていることを特徴とするスイッチ装置。 - 請求項1〜請求項5のいずれかに記載のスイッチ装置を備えた時計。
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JP2003222688A (ja) * | 2002-01-30 | 2003-08-08 | Seiko Instruments Inc | 携帯時計 |
JP2003222684A (ja) * | 2002-01-30 | 2003-08-08 | Seiko Instruments Inc | 携帯時計 |
JP2006194834A (ja) * | 2005-01-17 | 2006-07-27 | Seiko Instruments Inc | 携帯時計 |
-
2015
- 2015-04-01 JP JP2015074803A patent/JP6123834B2/ja active Active
Patent Citations (4)
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JPS57154723A (en) * | 1981-03-19 | 1982-09-24 | Suwa Seikosha Kk | Button locking structure |
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JP2006194834A (ja) * | 2005-01-17 | 2006-07-27 | Seiko Instruments Inc | 携帯時計 |
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