JP2015154087A - クロック生成回路、および、電子装置 - Google Patents

クロック生成回路、および、電子装置 Download PDF

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Abstract

【課題】クロック信号のジッタを抑制する。
【解決手段】遅延クロック生成部は、参照クロック信号に対する遅延時間が互いに異なる所定数の遅延クロック信号を生成する。低速クロック生成部は、位相を制御する制御信号に従って参照クロック信号より周波数の低い低速クロック信号を生成する。制御信号処理部は、制御信号の値を前記所定数の離散値に量子化する量子化処理と量子化処理における量子化誤差を所定の周波数より高い高周波数帯域に分散させる変調処理とを制御信号に対して行う。選択部は、量子化処理および変調処理が行われた制御信号に従って前記所定数の遅延クロック信号のいずれかを選択する。出力部は、選択された遅延クロック信号に同期して前記低速クロック信号を出力する。
【選択図】図3

Description

本技術は、クロック生成回路、および、電子装置に関する。詳しくは、ジッタを抑制するクロック生成回路、および、電子装置に関する。
従来より、電子装置においては、様々な周波数のクロック信号を生成するためにクロック生成回路が用いられている。例えば、数値制御発振器、丸めモジュール、遅延ロックループ(DLL:Delay-Locked Loop)、マルチプレクサおよびフリップフロップを備えるクロック生成装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。このクロック生成装置において数値制御発振器は、位相を制御する制御信号に基づいてクロック信号NCOCLKを生成する。
また、DLLは、クロック信号MCLKを複数段の遅延素子により遅延させて位相の異なるМ(Mは、2以上の整数)個のクロック信号DCLKを生成する。また、丸めモジュールは、制御信号の値を0乃至M−1の整数に丸める丸め演算(言い換えれば、量子化)を行う。マルチプレクサは、0乃至M−1に量子化された制御信号に従って、M個のクロック信号DCLKのいずれかを選択する。フリップフロップは、選択されたクロック信号DCLKに同期して(言い換えれば、リタイミングして)クロック信号CLKOUTを出力する。これにより、クロック信号OUTCLKの位相を、クロック信号DCLKの個数Мに応じた位相分解能により制御することができる。
特開2013−5050号公報
しかしながら、上述の従来技術では、丸め演算において量子化誤差の一種である丸め誤差が生じ、その誤差によりクロック信号OUTCLKにジッタが生じるおそれがある。この量子化誤差を小さくしてジッタを抑制するにはクロック信号DCLKの個数Мを多くすればよいが、Мを多くするにはDLL内の遅延素子の個数を増やす必要があり、DLLの回路規模が増大してしまう。このため、クロック信号OUTCLKのジッタを低減することが困難である。
本技術はこのような状況に鑑みて生み出されたものであり、クロック信号のジッタを抑制することを目的とする。
本技術は、上述の問題点を解消するためになされたものであり、その第1の側面は、参照クロック信号に対する遅延時間が互いに異なる所定数の遅延クロック信号を生成する遅延クロック生成部と、位相を制御する制御信号に従って上記参照クロック信号より周波数の低い低速クロック信号を生成する低速クロック生成部と、上記制御信号の値を上記所定数の離散値に量子化する量子化処理と当該量子化処理における量子化誤差を所定の周波数より高い高周波数帯域に分散させる変調処理とを上記制御信号に対して行う制御信号処理部と、上記量子化処理および上記変調処理が行われた上記制御信号に従って上記所定数の遅延クロック信号のいずれかを選択する選択部と、上記選択された遅延クロック信号に同期して上記低速クロック信号を出力する出力部とを具備するクロック生成回路である。これにより、量子化処理および変調処理が行われた制御信号に従って所定数の遅延クロック信号のいずれかが選択され、選択された遅延クロック信号に同期して低速クロック信号が出力されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記制御信号処理部は、上記制御信号に対して上記量子化処理を行った後に上記変調処理を行ってもよい。これにより、制御信号に対して量子化処理が行われた後に変調処理が行われるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記変調処理は、上記量子化処理が行われた制御信号の値を上記低速クロック信号に同期して積算して積算値を生成する処理を含み、上記制御信号処理部は、上記積算値が所定値を超えた場合には上記制御信号の値を上記積算値および上記所定値の差分に変換して当該変換した制御信号を上記低速クロック信号とともに上記参照クロック信号に同期して遅延させる遅延制御をさらに行ってもよい。これにより、積算値が所定値を超えた場合には制御信号の値が、積算値および上記所定値の差分に変換されて低速クロック信号とともに遅延するという作用をもたらす。
上記制御信号処理部は、上記制御信号に対して上記変調処理を行った後に上記量子化処理を行ってもよい。これにより、制御信号に対して変調処理が行われた後に量子化処理が行われるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記低速クロック生成回路は、上記参照クロック信号に同期して上記制御信号の値を積算して上記積算した値が所定値を超えたか否かを示す信号を上記低速クロック信号として生成してもよい。これにより、参照クロック信号に同期して積算した値が所定値を超えたか否かを示す信号が低速クロック信号として生成されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記低速クロック生成回路は、上記制御信号に含まれる上記所定の分周比により上記参照クロック信号を分周して上記低速クロック信号として供給してもよい。これにより、所定の分周比により参照クロック信号が分周されて低速クロック信号として供給されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記制御信号処理部は、デルタシグマ変調処理を上記変調処理として行ってもよい。これにより、制御信号に対してデルタシグマ変調処理が行われるという作用をもたらす。
また、本技術の第2の側面は、参照クロック信号に対する遅延時間が互いに異なる所定数の遅延クロック信号を生成する遅延クロック生成部と、位相を制御する制御信号に従って上記参照クロック信号より周波数の低い低速クロック信号を生成する低速クロック生成部と、上記制御信号の値を上記所定数の離散値に量子化する量子化処理と当該量子化処理における量子化誤差を所定の周波数より高い高周波数帯域に分散させる変調処理とを上記制御信号に対して行う制御信号処理部と、上記量子化処理および上記変調処理が行われた上記制御信号に従って上記所定数の遅延クロック信号のいずれかを選択する選択部と、上記選択された遅延クロック信号に同期して上記低速クロック信号を出力する出力部と、上記出力された低速クロック信号に同期して動作する動作回路とを具備する電子装置である。これにより、量子化処理および変調処理が行われた制御信号に従って所定数の遅延クロック信号のいずれかが選択され、選択された遅延クロック信号に同期して低速クロック信号が出力されるという作用をもたらす。
本技術によれば、クロック信号のジッタを抑制することができるという優れた効果を奏し得る。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
第1の実施の形態における電子装置の一構成例を示すブロック図である。 第1の実施の形態におけるクロック生成回路の一構成例を示すブロック図である。 第1の実施の形態におけるデジタル発振回路の一構成例を示すブロック図である。 第1の実施の形態における数値制御発振器および量子化部の一構成例を示す回路図である。 第1の実施の形態におけるデルタシグマ変調部の一構成例を示す回路図である。 第1の実施の形態における遅延制御部の一構成例を示す回路図である。 第1の実施の形態における遅延同期回路の一構成例を示すブロック図である。 第1の実施の形態におけるクロック生成回路の動作の一例を示すタイミングチャートである。 第1の実施の形態における量子化誤差を説明するための図である。 第1の実施の形態におけるジッタの周波数特性の一例を示す図である。 第1の実施の形態におけるクロック生成回路による遅延制御の一例を示すタイミングチャートである。 第2の実施の形態におけるデジタル発振回路の一構成例を示すブロック図である。 第2の実施の形態における制御信号のデータ構成の一例を示す図である。 第2の実施の形態におけるデルタシグマ変調部および量子化部の一構成例を示す回路図である。 第2の実施の形態における分周比分離部および可変分周器の一構成例を示す回路図である。 第2の実施の形態の変形例におけるデジタル発振回路の一構成例を示すブロック図である。 第2の実施の形態の変形例における量子化部および可変分周器の一構成例を示す回路図である。
以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(制御信号に対して量子化処理を行った後に変調処理を行う例)
2.第2の実施の形態(制御信号に対して変調処理を行った後に量子化処理を行う例)
3.変形例
<1.第1の実施の形態>
[電子装置の構成例]
図1は、実施の形態における電子装置100の一構成例を示すブロック図である。電子装置100は、画像処理などの所定の処理を行う装置であり、クロック生成回路200および論理回路500を備える。この電子装置100には、入力クロック信号INCLKが入力される。例えば、水平同期信号や垂直同期信号が入力クロック信号INCLKとして入力される。また、入力クロック信号INCLKには、ジッタが生じている可能性があるものとする。ここで、ジッタは、クロック信号の立上りエッジまたは立下りエッジの位相が、一定間隔とならずにばらつくことを意味する。
クロック生成回路200は、入力クロック信号INCLKより周波数の高い参照クロック信号REFCLKを用いて、ジッタが抑制された出力クロック信号OUTCLKを生成するものである。クロック生成回路200は、生成した出力クロック信号OUTCLKを論理回路500に信号線209を介して供給する。
論理回路500は、出力クロック信号OUTCLKに同期して、音声処理、画像処理または通信処理などの所定の処理を実行するものである。なお、論理回路500は、特許請求の範囲に記載の動作回路の一例である。
[クロック生成回路の構成例]
図2は、第1の実施の形態におけるクロック生成回路200の一構成例を示すブロック図である。このクロック生成回路200は、デジタル位相比較回路210、デジタルフィルタ220、マルチプレクサ230、フリップフロップ240、デジタル発振回路300および遅延同期回路400を備える。
デジタル位相比較回路210は、入力クロック信号INCLKと、出力クロック信号OUTCLKとの位相を比較して位相差を参照クロック信号REFCLKに同期して検出するものである。このデジタル位相比較回路210は、検出した位相差に基づいて、位相を制御する制御信号SLOPEを生成し、デジタルフィルタ220に供給する。
デジタルフィルタ220は、制御信号SLOPEに対し、所定の遮断周波数より高い高周波数帯域のノイズ成分を抑制する処理を実行するものである。このデジタルフィルタ220として、例えば、IIR(Infinite Impulse Response)フィルタや、FIR(Finite Impulse Response)フィルタが用いられる。デジタルフィルタ220は、高周波数成分を抑制した制御信号SLOPEをデジタル発振回路300に供給する。
遅延同期回路400は、参照クロック信号REFCLKに対する遅延時間が互いに異なるM(Mは、2以上の整数)個の遅延クロック信号DLLCLKを生成するものである。この遅延同期回路400は、これらの遅延クロック信号DLLCLKをマルチプレクサ230に供給する。なお、遅延同期回路400は、特許請求の範囲に記載の遅延クロック生成部の一例である。
デジタル発振回路300は、制御信号SLOPEに従って、参照クロック信号REFCLKより周波数の低い低速クロック信号NCOCLK'を生成してフリップフロップ240に供給するものである。また、デジタル発振回路300は、制御信号SLOPEに対して、量子化処理および変調処理を行う。ここで、量子化処理は、制御信号SLOPEをM段階の離散値(例えば、整数)に量子化する処理であり、変調処理は、量子化処理における量子化誤差を所定の周波数より高い高周波数帯域に分散させる処理である。デジタル発振回路300は、量子化処理および変調処理を行った制御信号をDLLTAP'としてマルチプレクサ230に供給する。
なお、量子化誤差が分散される高周波数帯域は、デジタルフィルタ220によりノイズ成分が除去される帯域と少なくとも一部が重複することが望ましい。これにより、分散された量子化誤差によるジッタがデジタルフィルタ220により除去される。
マルチプレクサ230は、量子化された制御信号DLLTAP'に従って、M個の遅延クロック信号DLLCLKのいずれかを選択してフリップフロップ240に供給するものである。なお、マルチプレクサ230は、特許請求の範囲に記載の選択部の一例である。
フリップフロップ240は、低速クロック信号NCOCLK'を保持し、マルチプレクサ230からの遅延クロック信号DLLCLKに同期して、出力クロック信号OUTCLKとして出力するものである。この出力クロック信号OUTCLKは、論理回路500およびデジタル位相比較回路210に供給される。なお、フリップフロップ240は、特許請求の範囲に記載の出力部の一例である。
[デジタル発振回路の構成例]
図3は、第1の実施の形態におけるデジタル発振回路300の一構成例を示すブロック図である。このデジタル発振回路300は、数値制御発振器310、量子化部320、デルタシグマ変調部330および遅延制御部340を備える。
数値制御発振器310は、制御信号SLOPEに従って低速クロック信号NCOCLKを生成するものである。この制御信号SLOPEのデータサイズは、例えば、24ビットである。数値制御発振器310は、生成した低速クロック信号NCOCLKをデルタシグマ変調部330および遅延制御部340に供給する。また、数値制御発振器310は、制御信号SLOPEの値を参照クロック信号REFCLKに同期して積算してカウント値NCOCNTを生成し、量子化部320に供給する。なお、数値制御発振器310は、特許請求の範囲に記載の低速クロック生成部の一例である。
量子化部320は、カウント値NCOCNTを使用して、制御信号SLOPEに対して量子化処理を行うものである。遅延クロック信号DLLCLKの個数Mを10進数表記で「64」とすると、量子化処理において、制御信号SLOPEは、例えば、10進数表記で「0」乃至「63」の整数に量子化される。以下、特に明記しない限り、数値は全て10進数表記であるものとする。量子化部320は、量子化した6ビットの信号を制御信号DLLTAPとしてデルタシグマ変調部330に供給する。なお、量子化部320は、M段階の整数に量子化しているが、この構成に限定されず、M段階の離散的な実数に量子化してもよい。
デルタシグマ変調部330は、制御信号DLLTAPに対し、量子化処理における量子化誤差を高周波数帯域に分散するデルタシグマ変調処理を行うものである。このデルタシグマ変調部330は、制御信号DLLTAPを低速クロック信号NCOCLKに同期して積算する処理を含むデルタシグマ変調処理を行う。この積算により、制御信号のデータサイズは、例えば、6ビットから7ビットに増大する。デルタシグマ変調部330は、変調後の信号を制御信号mTAPとして遅延制御部340に供給する。
遅延制御部340は、7ビットの制御信号mTAPを6ビットの制御信号DLLTAP'に変換して低速クロック信号NCOCLKとともに遅延させるものである。この遅延制御部340は、遅延させた制御信号および低速クロック信号NCOCLKを、制御信号DLLTAP'および低速クロック信号NCOCLK'としてマルチプレクサ230およびフリップフロップ240に供給する。なお、量子化部320、デルタシグマ変調部330および遅延制御部340を含む回路は、特許請求の範囲に記載の制御信号処理部の一例である。
[数値制御発振器および量子化部の構成例]
図4は、第1の実施の形態における数値制御発振器310および量子化部320の一構成例を示す回路図である。数値制御発振器310は、加算器311およびレジスタ312を備える。また、量子化部320は、減算器321、乗算器322および除算器323を備える。
レジスタ312は、参照クロック信号REFCLKに同期してカウント値NCOCNTを保持し、加算器311および量子化部320に供給するものである。このレジスタ312が保持するデータのデータサイズは、例えば、24ビットであるものとする。従って、カウント値NCOCNTの最大値は、224−1である。
加算器311は、レジスタ312からのカウント値NCOCNTに制御信号SLOPEの値を加算するものである。加算器311は、加算値によりレジスタ312を更新する。これにより、制御信号SLOPEの値が参照クロック信号REFCLKに同期して積算される。また、加算器311は、積算値が最大値(224−1)を越えてロールオーバーしたか否かを示すオーバーフロービットの信号を低速クロック信号NCOCLKとして、デルタシグマ変調部330および遅延制御部340に供給する。
減算器321は、16進数表記で「FFFF」から、カウント値NCOCNTを減算するものである。減算器321は、減算結果を乗算器322に供給する。
乗算器322は、減算器321からの減算結果に、遅延同期回路400のタップ数M(例えば、64)を乗算するものである。乗算器322は、乗算結果を除算器323に供給する。
除算器323は、乗算器322からの乗算結果を制御信号SLOPEの値により除算して、その剰余を求めるものである。この除算器323は、算出した剰余を制御信号DLLTAPとしてデルタシグマ変調部330に供給する。
これらの減算器321、乗算器322および除算器323により、一定間隔の基準タイミングに対する低速クロック信号NCOCLKのエッジの位相誤差を、0乃至M―1の整数に丸める丸め演算が行われる。この位相誤差は、M段階の離散値(例えば、整数)より高い精度の実数により求められるものとする。この位相誤差をM段階の離散値に丸める丸め演算により誤差(量子化誤差)が発生する。
[デルタシグマ変調部の構成例]
図5は、第1の実施の形態におけるデルタシグマ変調部330の一構成例を示す回路図である。このデルタシグマ変調部330は、加算器331およびレジスタ332を備える。
レジスタ332は、低速クロック信号NCOCLKがハイレベルの場合に、7ビットのmTAPのうち下位6ビットを保持し、保持値を加算器331に供給するものである。
加算器331は、量子化部320からの制御信号DLLTAPの値に、レジスタ332の保持値を加算して加算値を示す信号を制御信号mTAPとしてレジスタ332および遅延制御部340に供給するものである。
これらの加算器331およびレジスタ332により、制御信号DLLTAPの値が、低速クロック信号NCOCLKに同期して積算される。このように前段で量子化(言い換えれば、微分)された信号を積分する処理は、シグマデルタ変調処理と呼ばれる。このシグマデルタ変調処理により、低周波数帯域の量子化誤差が高周波数帯域に分散される。この特性はノイズシェーピング特性と呼ばれる。
[遅延制御部の構成例]
図6は、第1の実施の形態における遅延制御部340の一構成例を示す回路図である。この遅延制御部340は、減算器341と、レジスタ342と、セレクタ343および346と、シフト演算器344と、フリップフロップ345とを備える。
減算器341は、M(例えば、64)から、制御信号mTAPの値を減算するものである。減算器341は、減算結果をレジスタ342に供給する。レジスタ342は、参照クロック信号REFCLKに同期して減算結果を保持し、セレクタ343に供給するものである。
シフト演算器344は、制御信号mTAPを下位桁の方向へ6ビットシフトさせてセレクタ343および346に供給するものである。
セレクタ343は、シフト演算器344からのシフト後の制御信号の値に基づいてレジスタ342の保持値と制御信号mTAPとのいずれかを選択するものである。このセレクタ343は、シフト後の制御信号の値が「1」である場合にはレジスタ342の保持値を選択し、そうでない場合には制御信号mTAPの下位6ビットを選択する。セレクタ343は、選択した信号を制御信号DLLTAP'としてマルチプレクサ230に供給する。
フリップフロップ345は、参照クロック信号REFCLKに同期して低速クロック信号を保持し、セレクタ346に供給するものである。
セレクタ346は、シフト演算器344からシフト後の制御信号の値に基づいてフリップフロップ345により遅延した低速クロック信号NCOCLKと、遅延していない低速クロック信号NCOCLKとのいずれかを選択するものである。このセレクタ343は、シフト後の制御信号の値が「1」である場合には遅延した低速クロック信号NCOCLKを選択し、そうでない場合には遅延前の低速クロック信号NCOCLKを選択する。セレクタ343は、選択した信号を低速クロック信号NCOCLK'としてフリップフロップ345に供給する。
上述の遅延制御部340の構成により、制御信号mTAPの値が、所定値を超えた(シフト演算器344の出力が「1」である)場合には、その所定値および制御信号mTAPの差分に変換され、低速クロック信号NCOCLKとともに遅延して出力される。
[遅延同期回路の構成例]
図7は、第1の実施の形態における遅延同期回路400の一構成例を示すブロック図である。この遅延同期回路400は、位相差検出器410、ローパスフィルタ420およびディレイライン430を備える。ディレイライン430には、複数段の遅延素子431が設けられる。
位相差検出器410は、最終段の遅延素子431からの遅延クロック信号と、参照クロック信号REFCLKとの位相を比較して位相差を検出するものである。この位相差検出器410は、検出した位相差に応じた電圧の電圧信号をローパスフィルタ420に供給する。この電圧信号により、遅延素子431のそれぞれの遅延時間が制御される。
ローパスフィルタ420は、位相差検出器410からの位相差信号において所定の遮断周波数より高い高周波数成分を抑制するものである。ローパスフィルタ420は、高周波数成分を抑制した電圧信号を遅延素子431のそれぞれに供給する。
遅延素子431は、ローパスフィルタ420からの電圧信号に応じた遅延時間により、前段の遅延素子431から入力された信号を遅延させて遅延クロック信号DLLCLKとして後段の遅延素子431に供給するものである。初段の遅延素子431には、参照クロック信号REFCLKが入力され、最終段の遅延素子431からの遅延クロック信号DLLCLKは位相差検出器410に供給される。これらの遅延素子431として、例えば、インバータが用いられる。また、遅延素子431のそれぞれは、遅延クロック信号DLLCLKをマルチプレクサ230にも供給する。遅延素子431の段数(タップ数)はM個であり、これらの遅延素子431に生成される信号を、以下、遅延クロック信号DLLCLK_0乃至DLLCLK_М−1と称する。
図8は、第1の実施の形態におけるクロック生成回路200の動作の一例を示すタイミングチャートである。同図における縦軸は、クロック生成回路200内の数値制御発振器310のカウント値NCOCNTを示し、横軸は時間を示す。
数値制御発振器310は、制御信号SLOPEの値を参照クロック信号REFCLKに同期して積算する。ここで、入力クロック信号INCLKにジッタが生じていなければ、制御信号SLOPEの積算値(NCOCNT)がオーバーフローするときのタイミングの間隔は一定となる。この理想的なエッジ位置を以下、「基準タイミング」と称する。
デジタル発振回路300は、制御信号SLOPEに対して量子化処理および変調処理を行う。これらの処理の結果、デジタル発振回路300におけるセレクタ343からM段階の離散値に量子化された制御信号DLLTAP'が出力される。
また、量子化誤差が生じてない場合には、カウント値NCOCNTがオーバーフローするときのタイミングで低速クロック信号NCOCLK'が出力される。
一方、遅延同期回路400は、互いに遅延時間の異なる遅延クロック信号DLLCLKを生成し、フリップフロップ240は、制御信号DLLTAP'に同期して低速クロック信号NCOCLK'を出力クロック信号OUTCLKとして出力する。
このように、クロック生成回路200は、M個の遅延クロック信号DLLCLKのいずれかによりリタイミングしてクロック信号CLKOUTを出力する。これにより、クロック信号OUTCLKの位相を、遅延クロック信号DLLCLKの個数Mに応じた位相分解能により制御することができる。
図9は、第1の実施の形態における量子化誤差を説明するための図である。クロック生成回路200は、一定間隔の基準タイミングに対する低速クロック信号NCOCLKのエッジの位相ずれをM段階の離散値に丸める丸め演算を行う。位相ずれは、M段階の離散値より高い精度で求められる。この位相ずれを、より精度の低い離散値に丸める演算により量子化誤差の一種である丸め誤差が生じる。
例えば、遅延クロック信号DLLCLKの個数Mが64である場合、クロック生成回路200は、360度を64分割した5.625度の位相分解能により、位相ずれを補正することができる。位相ずれが19度の際には、丸め演算により、その19度に位相差が最も近いDLLCLK_3を示す整数「3」が算出される。この演算において、DLLCLK_3の位相差は16.875度であるから、実際の値である19度との差分である2.125度が量子化誤差として残留してしまう。この量子化誤差は、出力クロック信号OUTCLKにジッタが生じる原因となる。
図10は第1の実施の形態におけるジッタの周波数特性の一例を示す図である。同図における縦軸は、ジッタの振幅であり、横軸は、ジッタの周波数を示す。同図におけるaは、シグマデルタ変調処理を行わなかった場合の比較例のジッタの周波数特性を示す。同図におけるbは、シグマデルタ変調処理を行った場合のジッタの周波数特性を示す。
図10におけるaに例示するように、変調処理を行わなかった場合には、量子化誤差によりジッタが発生する。例えば、数値制御発振器を用いてクロック信号を生成する場合、オーバーフロー発生時に下位桁の値が維持されるため、この位相誤差がフィードバックされてしまう。この結果、一定の制御信号SLOPEが数値制御発振器に入力されると、図10のaに示すように、特に低周波数帯域にジッタが生じてしまう。
これに対して、シグマデルタ変調処理を行った場合には、量子化誤差が高周波数帯域に分散されるため、図10のbに示すように、低周波数帯域に生じていたジッタが高周波数帯域に押し出される。これにより、出力クロック信号OUTCLKにおいてジッタが抑制される。
図11は、第1の実施の形態におけるクロック生成回路200による遅延制御の一例を示すタイミングチャートである。量子化処理の後にシグマデルタ変調処理を行った場合には、そのシグマデルタ変調処理における積算により制御信号のデータサイズが6ビットから7ビットに増大する。参照クロック信号REFCLKの周期内で6ビットの制御信号により位相制御する場合、クロック生成回路200は、参照クロック信号REFCLKの1周期分、制御信号および低速クロック信号を遅延させてから6ビットを超えた分の位相制御を行う。
例えば、変調後の7ビットの制御信号mTAPの値が「66」であった場合、その「66」と「64」の差分である「2」の値に制御信号の値が置き換えられる。そして、セレクタ343は、参照クロック信号REFCLKに同期して制御信号を遅延させて、制御信号DLLTAP'として出力する。また、セレクタ346は、低速クロック信号NCOCLKを参照クロック信号REFCLKに同期して遅延させて低速クロック信号NCOCLK'として出力する。
そして、制御信号DLLTAP'に従って遅延クロック信号DLLCLK_2が選択され、フリップフロップ240は、その遅延クロック信号DLLCLK_2に同期して低速クロック信号NCOCLK'を出力クロック信号OUTCLKとして出力する。これにより、ある参照クロック信号REFCLKの周期内において補正することができなかった分(「2」)の位相誤差は、次の周期において補正される。
このように、本技術の第1の実施の形態によれば、クロック生成回路200は、制御信号に対して量子化処理を行った後に変調処理を行うため、量子化誤差を高周波数帯域に分散させて、その量子化誤差によるジッタを抑制することができる。
<2.第2の実施の形態>
第1の実施の形態においては、デジタル発振回路300は、量子化処理を行った後に変調処理を行っていたが、変調処理を行った後に量子化処理を行ってもよい。また、第1の実施の形態では、数値制御発振器310により低速クロック信号を生成していたが、可変分周器により低速クロック信号を生成してもよい。第2の実施の形態のデジタル発振回路300は、変調処理を行った後に量子化処理を行い、可変分周器により低速クロック信号を生成する点において第1の実施の形態と異なる。
図12は、第2の実施の形態におけるデジタル発振回路300の一構成例を示すブロック図である。第2の実施の形態のデジタル発振回路300は、除算部350、デルタシグマ変調部360、量子化部370、分周比分離部380および可変分周器390を備える。
除算部350は、所定の被除数245を制御信号SLOPEにより除算するものである。除算部350は、制御信号SLOPEの値を、除算により得た商に置き換えて量子化部370に供給する。また、商の制御信号SLOPEの一部は、デルタシグマ変調部360に供給される。
デルタシグマ変調部360は、制御信号SLOPEの一部に対してデルタシグマ変調処理を行うものである。デルタシグマ変調部360は、変調後の信号を量子化部370に供給する。
量子化部370は、デルタシグマ変調処理後の制御信号に対して量子化処理を行うものである。量子化部370は、量子化した信号を制御信号SLOPE'として分周比分離部380に供給する。
分周比分離部380は、量子化された制御信号SLOPE'を分周比DIVRと制御信号DLLTAPとに分離するものである。分周比分離部380は、分離した分周比DIVRを可変分周器390に供給し、制御信号DLLTAPをマルチプレクサ230に供給する。
可変分周器390は、分周比DIVRにより参照クロック信号REFCLKを分周するものである。可変分周器390は、分周したクロック信号を低速クロック信号DIVCLKとして分周比分離部380、デルタシグマ変調部360およびフリップフロップ240に供給する。
図13は、第2の実施の形態における制御信号SLOPEのデータ構成の一例を示す図である。この制御信号SLOPEは、例えば、上位4ビットが整数桁を表す24ビットの固定小数点型のデータである。そして、制御信号SLOPEの上位4ビットは、分周比を示す。また、小数点桁の上位6ビットは、制御信号DLLTAPを示す。これらの10ビットは、可変分周器390および遅延同期回路400により位相を制御することができる範囲を示す。
一方、下位14ビットは、量子化において切り捨てられる少数桁を表し、可変分周器390および遅延同期回路400により位相を制御することができない範囲を示す。この範囲において量子化誤差が生じる。この範囲に対してシグマデルタ変調処理が行われ、その変調処理により、例えば、分周比の下位2ビットと6ビットの制御信号DLLTAPとが変動する。
図14は、第2の実施の形態におけるデルタシグマ変調部360および量子化部370の一構成例を示す回路図である。デルタシグマ変調部360は、レジスタ361および365と、加算器362、363および366とシフト演算器364とを備える。また、量子化部370は、加算器371および372を備える。
デルタシグマ変調部360における加算器363は、24ビットの制御信号SLOPEのうち下位14ビットに加算器362の加算結果を加算するものである。この加算器363は、15ビットの加算結果をレジスタ365に供給する。
レジスタ365は、低速クロック信号DIVCLKがハイレベルの場合に、加算器363の加算結果を保持し、加算器366に供給するものである。また、レジスタ365の保持値のうち下位14ビットは、シフト演算器364およびレジスタ361に供給される。
レジスタ361は、参照クロック信号REFCLKに同期して、レジスタ365からの14ビットの信号を保持し、加算器362に供給するものである。シフト演算器364は、レジスタ365からの14ビットの信号を上位桁の方向へ2ビットシフトさせて加算器362に供給するものである。
加算器362は、レジスタ361からの保持値とシフト演算器364からの演算結果とを加算するものである。加算器362は、加算結果を加算器363に供給する。
加算器366は、レジスタ365からの保持値に16進数表記で「2000」を加算するものである。加算器366は、加算結果を量子化部370に供給する。
また、量子化部370における加算器371は、制御信号SLOPEに16進数表記で「002000」を加算するものである。この加算器371は、加算結果のうち上位10ビットを加算器372に供給する。加算器372は、加算器366からの加算結果のうち上位2ビットと加算器371からの加算結果とを加算するものである。加算器372は、加算結果を制御信号SLOPE'として分周比分離部380に供給する。
上述のデルタシグマ変調部360により、制御信号SLOPEの下位14ビット(量子化誤差が生じる範囲)に対して、2次のシグマデルタ変調処理が行われる。そして、量子化部370において、24ビットの制御信号SLOPEから下位14ビットが切り捨てられて、10ビットの制御信号SLOPE'に量子化される。
図15は、第2の実施の形態における分周比分離部380および可変分周器390の一構成例を示す回路図である。この分周比分離部380は、加算器381および383と減算器382とレジスタ384とを備える。また、可変分周器390は、加算器391、セレクタ392、レジスタ393および一致判定部394を備える。
分周比分離部380における加算器381は、制御信号SLOPE'の上位4ビットに加算器383の加算結果の上位1ビットを加算するものである。加算器381は、加算結果を減算器382に供給する。減算器382は、加算器381の加算結果から、「1」を減算して一致判定部394に供給するものである。
加算器383は、制御信号SLOPE'の下位6ビットにレジスタ384の保持値を加算するものである。この加算器383は、加算結果を制御信号DLLTAPとしてマルチプレクサ230に供給する。また、この加算結果のうち最上位のビットが加算器381に供給される。
また、可変分周器390における加算器391は、レジスタ393の保持値に「1」を加算してセレクタ392に供給するものである。
セレクタ392は、一致判定部394からの低速クロック信号DIVCLKが「1」である場合には、「0」の値を選択し、そうでない場合には加算器391からの加算結果を選択するものである。セレクタ392は、選択した信号をレジスタ393に保持させる。
レジスタ393は、低速クロック信号DIVCLKがハイレベルの場合には、セレクタ392からの信号を保持し、保持値を一致判定部394および加算器391に供給するものである。
一致判定部394は、減算器382からの減算結果とレジスタ393からの保持値とが一致するか否かを判定するものである。一致判定部394は、判定結果を低速クロック信号DIVCLKとしてレジスタ384、セレクタ392およびフリップフロップ240に供給する。
上述の分周比分離部380により、制御信号SLOPEは、制御信号DLLTAPおよび分周比DIVRに分離される。また、可変分周器390において参照クロック信号REFCLKは、その分周比DIVRにより分周され、分周された信号が低速クロック信号DIVCLKとして出力される。
このように、本技術の第2の実施の形態によれば、制御信号に対して変調処理を行った後に量子化処理を行うため、量子化誤差を高周波数帯域に分散させて、その量子化誤差によるジッタを抑制することができる。また、第1の実施の形態のように遅延制御部340を設ける必要がなくなる。
<3.変形例>
第2の実施の形態においては、デジタル発振回路300は、複数の加算器や減算器を用いて量子化や分周を行っていたが、これらの加算器や減算器の一部を削減することもできる。第2の実施の形態の変形例のデジタル発振回路300は、加算器や減算器の一部を削減した点において第2の実施の形態と異なる。
図16は、第2の実施の形態の変形例におけるデジタル発振回路300の一構成例を示すブロック図である。変形例のデジタル発振回路300は、量子化部370、分周比分離部380および可変分周器390の代わりにレジスタ351、量子化部373および可変分周器395を備える点において第2の実施の形態と異なる。
レジスタ351は、低速クロック信号DIVCLKがハイレベルの場合に除算部350からの制御信号SLOPEを保持し、量子化部373に供給するものである。また、レジスタ351に保持された制御信号SLOPEのうち下位14ビットは、デルタシグマ変調部360に供給される。
量子化部373は、デルタシグマ変調処理後の制御信号に対して量子化処理を行って、分周比DIVRと制御信号DLLTAPとに分離するものである。分周比分離部380は、分離した分周比DIVRを可変分周器395に供給し、制御信号DLLTAPをマルチプレクサ230に供給する。
図17は、第2の実施の形態の変形例における量子化部373および可変分周器395の一構成例を示す回路図である。この量子化部373は、加算器374および375とレジスタ376、377および378とを備える。また、可変分周器395は、カウンタ396、一致判定部397およびフリップフロップ398を備える。
量子化部373において、加算器374は、制御信号SLOPEの上位10ビットに加算器375の加算結果を加算するものである。
レジスタ377は、可変分周器395からのリセット信号RSがハイレベルの場合に、加算器374の加算結果の下位6ビットを保持し、保持値をレジスタ376および加算器375に供給するものである。
レジスタ376は、リセット信号RSがハイレベルの場合に、レジスタ377からの信号を保持し、保持値を制御信号DLLTAPとしてマルチプレクサ230に供給するものである。
レジスタ378は、リセット信号RSがハイレベルの場合に、加算器374の加算結果の上位4ビットを保持し、保持値を分周比DIVRとして一致判定部397に供給するものである。
加算器375は、デルタシグマ変調部360からの信号のうち上位8ビットに、レジスタ376からの保持値を加算するものである。加算器375は8ビットの加算結果を加算器374に供給する。
また、可変分周器395において、カウンタ396は、参照クロック信号REFCLKに同期して、4ビットのカウント値を計数して一致判定部397に供給するものである。また、カウンタ396は、一致判定部397からのリセット信号RSが「1」である場合には、カウント値を初期値(例えば「0」)に初期化する。
一致判定部397は、レジスタ378からの分周比DIVRとカウンタ396からのカウント値とが一致するか否かを判定するものである。一致判定部397は、判定結果をリセット信号RSとしてカウンタ396と、レジスタ376、377および378と、フリップフロップ398とに供給する。
フリップフロップ398は、リセット信号RSを保持し、参照クロック信号REFCLKに同期して、低速クロック信号DIVCLKとして出力するものである。
第2の実施の形態では、4つの加算器と1つの減算器と1つのレジスタとにより、量子化および分周比の分離を行っていたのに対し、変形例では、これらの機能を2つの加算器と3つのレジスタとにより実現することができる。
このように本技術の第2の実施の形態における変形例によれば、演算器の個数を削減したため、より簡易な構成により量子化や分周比の分離を行うことができる。
なお、上述の実施の形態は本技術を具現化するための一例を示したものであり、実施の形態における事項と、特許請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、特許請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本技術の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本技術は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
また、上述の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。この記録媒体として、例えば、CD(Compact Disc)、MD(MiniDisc)、DVD(Digital Versatile Disc)、メモリカード、ブルーレイディスク(Blu-ray(登録商標)Disc)等を用いることができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1)参照クロック信号に対する遅延時間が互いに異なる所定数の遅延クロック信号を生成する遅延クロック生成部と、
位相を制御する制御信号に従って前記参照クロック信号より周波数の低い低速クロック信号を生成する低速クロック生成部と、
前記制御信号の値を前記所定数の離散値に量子化する量子化処理と当該量子化処理における量子化誤差を所定の周波数より高い高周波数帯域に分散させる変調処理とを前記制御信号に対して行う制御信号処理部と、
前記量子化処理および前記変調処理が行われた前記制御信号に従って前記所定数の遅延クロック信号のいずれかを選択する選択部と、
前記選択された遅延クロック信号に同期して前記低速クロック信号を出力する出力部と
を具備するクロック生成回路。
(2)前記制御信号処理部は、前記制御信号に対して前記量子化処理を行った後に前記変調処理を行う
前記(1)記載のクロック生成回路。
(3)前記変調処理は、前記量子化処理が行われた制御信号の値を前記低速クロック信号に同期して積算して積算値を生成する処理を含み、
前記制御信号処理部は、前記積算値が所定値を超えた場合には前記制御信号の値を前記積算値および前記所定値の差分に変換して当該変換した制御信号を前記低速クロック信号とともに前記参照クロック信号に同期して遅延させる遅延制御をさらに行う
前記(2)記載のクロック生成回路。
(4)前記制御信号処理部は、前記制御信号に対して前記変調処理を行った後に前記量子化処理を行う
前記(1)記載のクロック生成回路。
(5)前記低速クロック生成回路は、前記参照クロック信号に同期して前記制御信号の値を積算して前記積算した値が所定値を超えたか否かを示す信号を前記低速クロック信号として生成する
前記(1)から(4)のいずれかに記載のクロック生成回路。
(6)前記制御信号は、所定の分周比を含み、
前記低速クロック生成回路は、前記制御信号に含まれる前記所定の分周比により前記参照クロック信号を分周して前記低速クロック信号として供給する
前記(1)から(4)のいずれかに記載のクロック生成回路。
(7)前記制御信号処理部は、デルタシグマ変調処理を前記変調処理として行う
前記(1)から(6)のいずれかに記載のクロック生成回路。
(8)参照クロック信号に対する遅延時間が互いに異なる所定数の遅延クロック信号を生成する遅延クロック生成部と、
位相を制御する制御信号に従って前記参照クロック信号より周波数の低い低速クロック信号を生成する低速クロック生成部と、
前記制御信号の値を前記所定数の離散値に量子化する量子化処理と当該量子化処理における量子化誤差を所定の周波数より高い高周波数帯域に分散させる変調処理とを前記制御信号に対して行う制御信号処理部と、
前記量子化処理および前記変調処理が行われた前記制御信号に従って前記所定数の遅延クロック信号のいずれかを選択する選択部と、
前記選択された遅延クロック信号に同期して前記低速クロック信号を出力する出力部と、
前記出力された低速クロック信号に同期して動作する動作回路と
を具備する電子装置。
100 電子装置
200 クロック生成回路
210 デジタル位相比較回路
220 デジタルフィルタ
230 マルチプレクサ
240、345、398 フリップフロップ
300 デジタル発振回路
310 数値制御発振器
311、331、362、363、366、371、372、374、375、381、383、391 加算器
312、332、342、351、361、365、376、377、378、384、393 レジスタ
320、370、373 量子化部
321、341、382 減算器
322 乗算器
323 除算器
330、360 デルタシグマ変調部
340 遅延制御部
343、346、392 セレクタ
344、364 シフト演算器
350 除算部
380 分周比分離部
390、395 可変分周器
394、397 一致判定部
396 カウンタ
400 遅延同期回路
410 位相差検出器
420 ローパスフィルタ
430 ディレイライン
431 遅延素子
500 論理回路

Claims (8)

  1. 参照クロック信号に対する遅延時間が互いに異なる所定数の遅延クロック信号を生成する遅延クロック生成部と、
    位相を制御する制御信号に従って前記参照クロック信号より周波数の低い低速クロック信号を生成する低速クロック生成部と、
    前記制御信号の値を前記所定数の離散値に量子化する量子化処理と当該量子化処理における量子化誤差を所定の周波数より高い高周波数帯域に分散させる変調処理とを前記制御信号に対して行う制御信号処理部と、
    前記量子化処理および前記変調処理が行われた前記制御信号に従って前記所定数の遅延クロック信号のいずれかを選択する選択部と、
    前記選択された遅延クロック信号に同期して前記低速クロック信号を出力する出力部と
    を具備するクロック生成回路。
  2. 前記制御信号処理部は、前記制御信号に対して前記量子化処理を行った後に前記変調処理を行う
    請求項1記載のクロック生成回路。
  3. 前記変調処理は、前記量子化処理が行われた制御信号の値を前記低速クロック信号に同期して積算して積算値を生成する処理を含み、
    前記制御信号処理部は、前記積算値が所定値を超えた場合には前記制御信号の値を前記積算値および前記所定値の差分に変換して当該変換した制御信号を前記低速クロック信号とともに前記参照クロック信号に同期して遅延させる遅延制御をさらに行う
    請求項2記載のクロック生成回路。
  4. 前記制御信号処理部は、前記制御信号に対して前記変調処理を行った後に前記量子化処理を行う
    請求項1記載のクロック生成回路。
  5. 前記低速クロック生成回路は、前記参照クロック信号に同期して前記制御信号の値を積算して前記積算した値が所定値を超えたか否かを示す信号を前記低速クロック信号として生成する
    請求項1記載のクロック生成回路。
  6. 前記制御信号は、所定の分周比を含み、
    前記低速クロック生成回路は、前記制御信号に含まれる前記所定の分周比により前記参照クロック信号を分周して前記低速クロック信号として供給する
    請求項1記載のクロック生成回路。
  7. 前記制御信号処理部は、デルタシグマ変調処理を前記変調処理として行う
    請求項1記載のクロック生成回路。
  8. 参照クロック信号に対する遅延時間が互いに異なる所定数の遅延クロック信号を生成する遅延クロック生成部と、
    位相を制御する制御信号に従って前記参照クロック信号より周波数の低い低速クロック信号を生成する低速クロック生成部と、
    前記制御信号の値を前記所定数の離散値に量子化する量子化処理と当該量子化処理における量子化誤差を所定の周波数より高い高周波数帯域に分散させる変調処理とを前記制御信号に対して行う制御信号処理部と、
    前記量子化処理および前記変調処理が行われた前記制御信号に従って前記所定数の遅延クロック信号のいずれかを選択する選択部と、
    前記選択された遅延クロック信号に同期して前記低速クロック信号を出力する出力部と、
    前記出力された低速クロック信号に同期して動作する動作回路と
    を具備する電子装置。
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