JP2015151637A - 圧縮耐久性に優れた網状構造体 - Google Patents
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Abstract
Description
発泡−架橋型ウレタンはクッション材としての耐久性は良好だが、透湿透水性や通気性に劣り、蓄熱性があるため蒸れやすいという問題点がある。さらに、熱可塑性で無いためリサイクルが困難であり、そのため焼却処分される場合は焼却炉の損傷が大きくなり、有毒ガス除去に経費が掛かるなどの問題点が指摘されている。そこで埋め立て処分されることが多いが、地盤の安定化が困難なため埋め立て場所が限定され、経費も高くなる問題点もある。また、加工性は優れるが製造中に使用される薬品の公害問題やフォーム後の残留薬品やそれに伴う臭気など種々の問題が指摘されている。
(1)ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーからなる連続線状体を曲がりくねらせランダムループを形成し、夫々のループを互いに溶融状態で接触せしめた三次元ランダムループ接合構造からなる網状構造体であって、連続線状体の繊維径が0.1mm以上3.0mm以下、網状構造体の表層部の繊維径が内部の繊維径の1.05倍以上、見かけ密度が0.01g/cm3以上0.20g/cm3以下、750N定荷重繰返し圧縮残留歪みが15%以下、750N定荷重繰返し圧縮後の40%圧縮時硬度保持率が55%以上である網状構造体。
(2)750N定荷重繰返し圧縮後の65%圧縮時硬度保持率が70%以上である(1)に記載の網状構造体。
(3)圧縮たわみ係数が2.5以上である(1)または(2)に記載の網状構造体。
(4)網状構造体の厚みが10mm以上300mm以下である(1)〜(3)のいずれかに記載の網状構造体。
本発明におけるポリオレフィン系熱可塑性エラストマーとしては、網状構造体を構成するポリマーは比重が0.94g/cm3以下の低密度ポリエチレン樹脂であることが好ましく、特にエチレンと炭素数3以上のαオレフィンからなるエチレン・α−オレフィン共重合体樹脂からなることが好ましい。本発明のエチレン・α−オレフィン共重合体は、特開平6−293813号公報に記載されている共重合であることが好ましく、エチレンと炭素数3以上のα−オレフィンを共重合してなるものである。ここで、炭素数3以上のα−オレフィンとしては、例えばプロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、4−メチル−1−ペンテン、ヘプテン−1、オクテン−1、ノネン−1、デセン−1、ウンデセン−1、ドデセン−1、トリデセン−1、テトラデセン−1、ペンタデセン−1、ヘキサデセン−1、ヘプタデセン−1、オクタデセン−1、ノナデセン−1、エイコセン−1などが挙げられ、好ましくはブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、4−メチル−1−ペンテン、ヘプテン−1、オクテン−1、ノネン−1、デセン−1、ウンデセン−1、ドデセン−1、トリデセン−1、テトラデセン−1、ペンタデセン−1、ヘキサデセン−1、ヘプタデセン−1、オクタデセン−1、ノナデセン−1、エイコセン−1である。また、これら2種類以上を用いることもでき、これらα−オレフィンは通常1〜40重量%共重合される。この共重合体は、特定のメタロセン化合物と有機金属化合物を基本構成とする触媒系を用いてエチレンとα−オレフィンを共重合することによって得ることができる。
必要に応じて、上記方法によって重合された二種類以上のポリマーや、水素添加ポリブタジエンや水素添加ポリイソプレンなどのポリマーをブレンドすることができる。改質剤として、酸化防止剤、耐侯剤、難燃剤などを必要に応じて添加することができる。
されるものではない。なお、実施例中における特性値の測定及び評価は下記のようにおこなった。
試料を20cm×20cmの大きさに切断し、網状構造体の表層部と内層部のそれぞれ10箇所から線状体を長さ約5mmで採集する。表層部繊維は、網状体の厚み方向の最表層、つまりその繊維より外側に繊維が存在しない箇所から採取し、内層部繊維は、網状体の厚み方向の中心部を基準に厚みの30%の範囲内から採取する。それぞれ10か所から採集した線状体の繊維径は、光学顕微鏡を適当な倍率で繊維径測定箇所にピントを合わせて測定する。表層部繊維から得られた繊維径は表層部の繊維径、内層部繊維から得られた繊維径は内層部の繊維径とする(単位:mm)。
試料を40cm×40cmの大きさに切断し、無荷重で24時間放置した後、高分子計器製FD−80N型測厚器にて4か所の高さを測定して平均値を試料厚みとする。試料重さは、上記試料を電子天秤に載せて計測する。また試料厚みから体積を求め、試料の重さを体積で除した値で示す。(それぞれn=4の平均値)
TAインスツルメント社製 示差走査熱量計Q200を使用し、昇温速度20℃/分で測定した吸発熱曲線から吸熱ピーク(融解ピーク)温度を求めた。
試料を40cm×40cmの大きさに切断し、23℃±2℃の環境下に無荷重で24時間放置した後、23℃±2℃の環境下にある島津製作所製オートグラフ AG−X plusを用いて、ISO2439(2008)E法に準拠して計測する。φ200mmの加圧板をサンプル中心になるようにサンプルを配置させ、荷重が5Nになる時の厚みを計測し、初期硬度計厚みとする。この時の加圧板の位置をゼロ点として、速度100mm/minで初期硬度計厚みの75%まで予備圧縮を1回行い、同じ速度で加圧板をゼロ点まで戻した後、そのままの状態で4分間放置し、所定時間経過後即座に、速度100mm/minで初期硬度計厚みの25%、40%、65%まで圧縮を行い、その際の荷重を測定し、各々25%圧縮時硬度、40%圧縮時硬度、65%圧縮時硬度とした:単位N/φ200(n=3の平均値)。
試料を40cm×40cmの大きさに切断し、(4)に記載の方法で初期硬度計厚み(a)を測定する。その後、厚みを測定したサンプルを、ASKER STM−536を用いて、JIS K6400−4(2004)A法(定荷重法)に準拠して750N定荷重繰返し圧縮を行う。加圧子は、底面のエッジ部に曲率半径25±1mmをもつ、直径250±1mmの円形で下面が平らなものを用い、荷重750N±20N、圧縮頻度は毎分70±5回、圧縮回数は8万回、最大の750±20Nに加圧している時間は、繰返し圧縮に要する時間の25%以下とする。繰返し圧縮終了後、試験片を力のかからない状態で10±0.5分間放置し、島津製作所製オートグラフ AG−X plusを用いて、φ200mmの加圧板をサンプル中心になるようにサンプルを配置させ、荷重が5Nになる時の厚みを計測し、繰返し圧縮後硬度計厚み(b)とする。初期硬度計厚み(a)と繰返し圧縮後硬度計厚み(b)を用いて、式{(a)−(b)}/(a)×100より算出する:単位%(n=3の平均値)。
試料を40cm×40cmの大きさに切断し、(4)に記載の方法で初期硬度計厚みと40%圧縮時硬度(c)を測定する。その後、測定したサンプルを、ASKER STM−536を用いて、JIS K6400−4(2004)A法(定荷重法)に準拠して750N定荷重繰返し圧縮を行う。加圧子は、底面のエッジ部に曲率半径25±1mmをもつ、直径250±1mmの円形で下面が平らなものを用い、荷重750N±20N、圧縮頻度は毎分70±5回、圧縮回数は8万回、最大の750±20Nに加圧している時間は、繰返し圧縮に要する時間の25%以下とする。繰返し圧縮終了後、試験片を力のかからない状態で10±0.5分間放置し、島津製作所製オートグラフ AG−X plusを用いて、φ200mmの加圧板をサンプル中心になるようにサンプルを配置させ、サンプル厚みは750N定荷重繰返し圧縮前の初期硬度計厚みをゼロ点として、速度100mm/minで初期硬度計厚みの75%まで予備圧縮を1回行い、同じ速度で加圧板をゼロ点まで戻した後、そのままの状態で4分間放置し、所定時間経過後即座に、速度100mm/minで初期硬度計厚みの40%まで圧縮を行い、その際の荷重を750N定荷重繰返し圧縮後の40%圧縮時硬度(d)とする。式(d)/(c)×100より750N定荷重繰返し圧縮後の40%圧縮時硬度保持率を算出する:単位%(n=3の平均値)。
試料を40cm×40cmの大きさに切断し、(4)に記載の方法で初期硬度計厚みと65%圧縮時硬度(e)を測定する。その後、測定したサンプルを、ASKER STM−536を用いて、JIS K6400−4(2004)A法(定荷重法)に準拠して750N定荷重繰返し圧縮を行う。加圧子は、底面のエッジ部に曲率半径25±1mmをもつ、直径250±1mmの円形で下面が平らなものを用い、荷重750N±20N、圧縮頻度は毎分70±5回、圧縮回数は8万回、最大の750±20Nに加圧している時間は、繰返し圧縮に要する時間の25%以下とする。繰返し圧縮終了後、試験片を力のかからない状態で10±0.5分間放置し、島津製作所製オートグラフ AG−X plusを用いて、φ200mmの加圧板をサンプル中心になるようにサンプルを配置させ、サンプル厚みは750N定荷重繰り返し圧縮前の初期硬度計厚みをゼロ点として、速度100mm/minで初期硬度計厚みの75%まで予備圧縮を1回行い、同じ速度で加圧板をゼロ点まで戻した後、そのままの状態で4分間放置し、所定時間経過後即座に、速度100mm/minで初期硬度計厚みの40%まで圧縮を行い、その際の荷重を750N定荷重繰り返し圧縮後の65%圧縮時硬度(f)とする。式(f)/(e)×100より750N定荷重繰返し圧縮後の65%圧縮時硬度保持率を算出する:単位%(n=3の平均値)。
試料を40cm×40cmの大きさに切断し、23℃±2℃の環境下に無荷重で24時間放置した後、23℃±2℃の環境下にある島津製作所製オートグラフ AG−X plusを用いて、ISO2439(2008)E法に準拠して計測する。φ200mmの加圧板をサンプル中心になるようにサンプルを配置させ、荷重が5Nになる時の厚みを計測し、初期硬度計厚みとする。この時の加圧板の位置をゼロ点として、速度100mm/minで初期硬度計厚みの75%まで予備圧縮を1回行い、同じ速度で加圧板をゼロ点まで戻した後、そのままの状態で4分間放置し、所定時間経過後即座に、速度100mm/minで初期硬度計厚みの25%ないし65%まで圧縮を行い、その際の荷重を測定し、各々25%圧縮時硬度(g)、65%圧縮時硬度(h)とする。式(h)/(g)より圧縮たわみ係数を算出する(n=3の平均値)。
ヘキサンを溶媒として用い、メタロセン化合物を触媒として用いてエチレンとヘキセン−1を公知の方法で重合することでエチレン・α−オレフィン共重合体とし、次いで酸化防止剤2%を添加混合練込み後ペレット化してポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(A−1)を得た。得られたポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(A−1)は、比重が0.919g/cm3で、融点が110℃であった。
ヘキサンを溶媒として用い、メタロセン化合物を触媒として用いてエチレンとプロピレンを公知の方法で重合することでエチレン・α−オレフィン共重合体とし、次いで酸化防止剤2%を添加混合練込み後ペレット化してポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(A−2)を得た。得られたポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(A−1)は、比重が0.887g/cm3で、融点が155℃であった。
幅方向1050mm、厚み方向の幅60mmのノズル有効面に孔径0.8mmのオリフィスを孔間ピッチ5mmの千鳥配列としたノズルに、得られたポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(A−1)を紡糸温度200℃にて、単孔吐出量1.0g/minの速度でノズル下方に吐出させ、雰囲気温度20℃の冷却空間を経て、冷却風は吹かさずに、ノズル面22cm下に冷却水を配し、幅150cmのステンレス製エンドレスネットを平行に開口幅45mm間隔で一対の引取りコンベアを水面上に一部出るように配して、該溶融状態の吐出線状を曲がりくねらせル−プを形成して接触部分を融着させつつ3次元網状構造を形成し、該溶融状態の網状体の両面を引取りコンベアで挟み込みつつ毎分0.9mの速度で冷却水中へ引込み固化させ両面をフラット化した後、所定の大きさに切断して70℃熱風にて15分間乾燥熱処理して、網状構造体を得た。得られたポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(A−1)からなる網状構造体の特性を表1に示す。
得られた網状体は、表層部の繊維径が0.52mm、内層部の繊維径が0.48mmの中実断面形状の線状で形成されており、見かけ密度は0.061g/cm3、表面は平坦化された厚み46mm、25%圧縮時硬度が155N/φ200mm、40%圧縮時硬度が225N/φ200mm、65%圧縮時硬度が470N/φ200mm、750N繰返し圧縮残留歪みが8.0%、750N繰返し圧縮後の40%硬度保持率が61.2%、750N繰返し圧縮後の65%硬度保持率が74.2%、圧縮たわみ係数が3.0である網状構造体であった。得られた網状構造体は、本発明の要件を満たし、繰返し圧縮耐久性に優れた網状構造体であった。
幅方向1050mm、厚み方向の幅60mmのノズル有効面にオリフィスの形状は外径2mm、内径1.6mmでトリプルブリッジの中空形成性断面としたオリフィスを孔間ピッチ5mmの千鳥配列としたノズルに、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(A−1)を紡糸温度210℃にて、単孔吐出量1.5g/minの速度でノズル下方に吐出させ、雰囲気温度20℃の冷却空間を経て、冷却風温度50℃、冷却風速度毎秒0.2mで冷却風を吹き付け、ノズル面30cm下に冷却水を配し、幅150cmのステンレス製エンドレスネットを平行に開口幅45mm間隔で一対の引取りコンベアを水面上に一部出るように配して、該溶融状態の吐出線状を曲がりくねらせル−プを形成して接触部分を融着させつつ3次元網状構造を形成し、該溶融状態の網状体の両面を引取りコンベア−で挟み込みつつ毎分1.6mの速度で冷却水中へ引込み固化させ両面をフラット化した後、所定の大きさに切断して70℃熱風にて15分間乾燥熱処理して、網状構造体を得た。得られたポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(A−1)からなる網状構造体の特性を表1に示す。
得られた網状構造体は、断面形状が中空断面形状で中空率が25%で、表層部の繊維径が0.71mm、内層部の繊維径0.65mmの線条で形成されており、見かけ密度は0.053g/cm3、表面は平坦化された厚みが46mm、25%圧縮時硬度が185N/φ200mm、40%圧縮時硬度が242N/φ200mm、65%圧縮時硬度が573N/φ200mm、750N繰り返し圧縮残留歪みが8.0%、750N繰り返し圧縮後の40%硬度保持率が66.4%、750N繰り返し圧縮後の65%硬度保持率が79.1%、圧縮たわみ係数が3.1である網状構造体であった。得られた網状構造体は、本発明の要件を満たし、繰返し圧縮耐久性に優れた網状構造体であった。
冷却空間の雰囲気温度を15℃とし、エンドレスネットの開口幅を40mm間隔としたこと以外は実施例2と同様の方法で処理して、網状構造体を得た。得られたポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(A−1)からなる網状構造体の特性を表1に示す。
得られた網状構造体は、断面形状が中空断面形状で中空率が25%で、表層部の繊維径が0.76mm、内層部の繊維径0.68mmの線条で形成されており、見かけ密度は0.060g/cm3、表面は平坦化された厚みが41mm、25%圧縮時硬度が208N/φ200mm、40%圧縮時硬度が279N/φ200mm、65%圧縮時硬度が629N/φ200mm、750N繰り返し圧縮残留歪みが7.9%、750N繰り返し圧縮後の40%硬度保持率が70.2%、750N繰り返し圧縮後の65%硬度保持率が80.1%、圧縮たわみ係数が3.0である網状構造体であった。得られた網状構造体は、本発明の要件を満たし、繰返し圧縮耐久性に優れた網状構造体であった。
ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(A−2)を使用し、紡糸温度を230℃としたこと以外は実施例3と同様の方法で処理して、網状構造体を得た。得られたポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(A−2)からなる網状構造体の特性を表1に示す。
得られた網状構造体は、断面形状が中空断面形状で中空率が22%で、表層部の繊維径が0.69mm、内層部の繊維径0.60mmの線条で形成されており、見かけ密度は0.060g/cm3、表面は平坦化された厚みが41mm、25%圧縮時硬度が215N/φ200mm、40%圧縮時硬度が281N/φ200mm、65%圧縮時硬度が645N/φ200mm、750N繰り返し圧縮残留歪みが8.1%、750N繰り返し圧縮後の40%硬度保持率が72.1%、750N繰り返し圧縮後の65%硬度保持率が81.4%、圧縮たわみ係数が3.0である網状構造体であった。得られた網状構造体は、本発明の要件を満たし、繰返し圧縮耐久性に優れた網状構造体であった。
紡糸温度を190℃とし、冷却空間を設けず、ステンレス製エンドレスネットの開口幅を50mmとした以外、実施例1と同様にして網状構造体を得た。得られたポリオレフィン系熱可塑性エラストマーからなる網状構造体の特性を表1に示す。
得られた網状構造体は、表層部の繊維径が0.51mm、内層部の繊維径0.49mmの中実断面形状の線条で形成されており、見かけ密度が0.056g/cm3、表面が平坦化された厚みが50mm、25%圧縮時硬度が162N/φ200mm、40%圧縮時硬度が216N/φ200mm、65%圧縮時硬度が469N/φ200mm、750N繰り返し圧縮残留歪みが8.9%、750N繰り返し圧縮後の40%硬度保持率が51.6%、750N繰り返し圧縮後の65%硬度保持率が67.6%、圧縮たわみ係数が2.9である網状構造体であった。得られた網状構造体は、本発明の要件を満たさず、繰返し圧縮耐久性にやや劣る網状構造体であった。
紡糸温度を190℃とし、冷却空間を設けず、冷却風を吹き付けず、ステンレス製エンドレスネットの開口幅を50mmとした以外、実施例2と同様にして網状構造体を得た。得られたポリオレフィン系熱可塑性エラストマーからなる網状構造体の特性を表1に示す。
得られた網状構造体は、断面形状が中空断面形状で中空率が24%で、表層部の繊維径が0.70mm、内層部の繊維径0.68mmの線条で形成されており、見かけ密度が0.048g/cm3、表面が平坦化された厚みが50mm、25%圧縮時硬度が152N/φ200mm、40%圧縮時硬度が219N/φ200mm、65%圧縮時硬度が490N/φ200mm、750N繰り返し圧縮残留歪みが11.3%、750N繰り返し圧縮後の40%硬度保持率が53.1%、750N繰り返し圧縮後の65%硬度保持率が68.9%、圧縮たわみ係数が2.4である劣る網状構造体であった。得られたクッションは、本発明の要件を満たさず、繰り返し圧縮耐久性にやや劣る網状構造体であった。
ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(A−2)を使用したこと以外は比較例2と同様の方法で処理して、網状構造体を得た。得られたポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(A−2)からなる網状構造体の特性を表1に示す。
得られた網状構造体は、断面形状が中空断面形状で中空率が23%で、表層部の繊維径が0.71mm、内層部の繊維径0.70mmの線条で形成されており、見かけ密度は0.048g/cm3、表面は平坦化された厚みが50mm、25%圧縮時硬度が148N/φ200mm、40%圧縮時硬度が213N/φ200mm、65%圧縮時硬度が452N/φ200mm、750N繰り返し圧縮残留歪みが12.1%、750N繰り返し圧縮後の40%硬度保持率が52.3%、750N繰り返し圧縮後の65%硬度保持率が68.2%、圧縮たわみ係数が3.1である網状構造体であった。得られた網状構造体は、本発明の要件を満たし、繰返し圧縮耐久性に優れた網状構造体であった。
Claims (4)
- ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーからなる連続線状体を曲がりくねらせランダムループを形成し、夫々のループを互いに溶融状態で接触せしめた三次元ランダムループ接合構造からなる網状構造体であって、連続線状体の繊維径が0.1mm以上3.0mm以下、網状構造体の表層部の繊維径が内部の繊維径の1.05倍以上、見かけ密度が0.01g/cm3以上0.20g/cm3以下、750N定荷重繰返し圧縮残留歪みが15%以下、750N定荷重繰返し圧縮後の40%圧縮時硬度保持率が55%以上である網状構造体。
- 750N定荷重繰返し圧縮後の65%圧縮時硬度保持率が70%以上である請求項1に記載の網状構造体。
- 圧縮たわみ係数が2.5以上である請求項1または2に記載の網状構造体。
- 網状構造体の厚みが10mm以上300mm以下である請求項1〜3のいずれかに記載の網状構造体。
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