JP2016000876A - 成型加工性に優れた網状構造体 - Google Patents

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輝之 谷中
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隆宏 倉本
小淵 信一
Shinichi Kofuchi
信一 小淵
洋行 涌井
Hiroyuki Wakui
洋行 涌井
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Abstract

【課題】べたつき感や側地への色移りが少なく、成型加工性に優れた網状構造体を提供すること。
【解決手段】ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーまたはポリ酢酸ビニル系熱可塑性エラストマーからなる繊維径が0.1mm以上3.0mm以下の連続線状体を曲がりくねらせランダムループを形成し、夫々のループを互いに溶融状態で接触せしめた三次元ランダムループ接合構造体であって、見かけ密度が0.005g/cm3以上0.30g/cm3以下であり、メタノールによる抽出量が0.3重量%以下である網状構造体。
【選択図】なし

Description

本発明は、オフィスチェア、家具、ソファー、ベッド等寝具、電車・自動車・二輪車・ベビーカー・チャイルドシート・車椅子等の車両用座席、フロアーマットや衝突や挟まれ防止部材等の衝撃吸収用のマット等に用いられるクッション材に好適な網状構造体に関するものである。
現在、家具、ベッド等寝具、電車・自動車・二輪車等の車両用座席に用いられるクッション材として、発泡−架橋型ウレタンが広く使われている。
発泡−架橋型ウレタンはクッション材としての耐久性は良好だが、透湿透水性や通気性に劣り、蓄熱性があるため蒸れやすいという問題点がある。さらに、熱可塑性で無いためリサイクルが困難であり、そのため焼却処分される場合は焼却炉の損傷が大きくなったり、有毒ガス除去に経費が掛かかったりするなどの問題点が指摘されている。そこで埋め立て処分されることが多いが、地盤の安定化が困難なため埋め立て場所が限定され、経費も高くなる問題点もある。また、加工性は優れるが製造中に使用される薬品の公害問題やフォーム後の残留薬品やそれに伴う臭気など種々の問題が指摘されている。
特許文献1および2には、網状構造体が開示されている。これは、上述した発泡−架橋型ウレタンに由来する諸問題を解決でき、クッション性能にも優れているものである。しかし、べたつき感を感じたり、べたついて側地のセット性が悪化したり、側地への色移りが生じたり、熱成型加工時に離型性が悪化する場合があった。特に、熱成型加工される場合では、金型からの離型性が重要であり通常は離型剤を使用するが、離型性が劣悪な場合は、熱成型加工精度や品位が悪くなったり、離型剤の使用回数が増えたりするなど生産性が悪化する問題点があった。
特開平7−68061号公報 特開2004−244740号公報
本発明は、上記の従来技術の課題を背景になされたもので、べたつき感や側地への色移りが少なく、成型加工性に優れた網状構造体を提供することを課題とするものである。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意研究した結果、遂に本発明を完成するに到った。すなわち、本発明は以下の通りである。
1.ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーまたはポリ酢酸ビニル系熱可塑性エラストマーからなる繊維径が0.1mm以上3.0mm以下の連続線状体を曲がりくねらせランダムループを形成し、夫々のループを互いに溶融状態で接触せしめた三次元ランダムループ接合構造体であって、見かけ密度が0.005g/cm3以上0.30g/cm3以下であり、メタノールによる抽出量が0.3重量%以下である網状構造体。
2.ポリエチレン系熱可塑性エラストマーからなる網状構造体の極限粘度が0.8dL/g以上2.0dL/g以下である上記1に記載の網状構造体。
3.ポリ酢酸ビニル系熱可塑性エラストマーからなる網状構造体の極限粘度が0.8dL/g以上2.0dL/g以下である上記1に記載の網状構造体。
4.メタノールによる抽出された抽出物として、酸化防止剤が0.03重量%以上0.4重量%以下、滑剤が0.05重量%以下含まれている上記1〜3のいずれかに記載の網状構造体。
5.下記(1)で示されるQ/Nが、3以上200以下であり、下記(2)で示されるV/Qが、1以上30以下である上記1〜4のいずれかに記載の網状構造体の製造方法。
(1)単位吐出あたりのせん断(Q/N、単位 cm3/rev)
Q:樹脂が、ノズルから出される1分間あたりの吐出量(cm3/min)
N:Qを出すためのスクリュー回転数(rev/min)
(2)配管内通過時間(V/Q、単位 min)
V:エクストルーダーにより溶融、押し出された樹脂がエクストルーダーを出た後、配管を経由しノズルから吐出されるまでの全容積(cm3
Q:樹脂が、ノズルから出される1分間あたりの吐出量(cm3/min)
本発明による網状構造体は、べたつき感や側地への色移りが少なく、熱成型加工性に優れており、側地を用いるオフィスチェア、家具、ソファー、ベッド等寝具、電車・自動車・二輪車等の車両用座席等に用いられる網状構造体や熱成型加工されても離型性に優れており、次工程における生産性の良好な成型加工性に優れた網状構造体を提供することが可能である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーまたはエチレン酢酸ビニル共重合体系熱可塑性エラストマーからなる繊維径が0.1mm以上3.0mm以下の連続線状体を曲がりくねらせランダムループを形成し、夫々のループを互いに溶融状態で接触せしめた三次元ランダムループ接合構造体であって、見かけ密度が0.005g/cm3以上0.30g/cm3以下であり、メタノールによる抽出量が0.3重量%以下である網状構造体およびその製造方法に関するものである。
本発明におけるポリオレフィン系熱可塑性エラストマーとしては、網状構造体を構成するポリマーは比重が0.94g/cm3以下の低密度ポリエチレン樹脂であることが好ましく、特にエチレンと炭素数3以上のαオレフィンからなるエチレン・α−オレフィン共重合体樹脂からなることが好ましい。本発明のエチレン・α−オレフィン共重合体は、特開平6−293813号公報に記載されている共重合であることが好ましく、エチレンと炭素数3以上のα−オレフィンを共重合してなるものである。ここで、炭素数3以上のα−オレフィンとしては、例えばプロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、4−メチル−1−ペンテン、ヘプテン−1、オクテン−1、ノネン−1、デセン−1、ウンデセン−1、ドデセン−1、トリデセン−1、テトラデセン−1、ペンタデセン−1、ヘキサデセン−1、ヘプタデセン−1、オクタデセン−1、ノナデセン−1、エイコセン−1などが挙げられ、好ましくはブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、4−メチル−1−ペンテン、ヘプテン−1、オクテン−1、ノネン−1、デセン−1、ウンデセン−1、ドデセン−1、トリデセン−1、テトラデセン−1、ペンタデセン−1、ヘキサデセン−1、ヘプタデセン−1、オクタデセン−1、ノナデセン−1、エイコセン−1である。また、これら2種類以上を用いることもでき、これらα−オレフィンは通常1重量%以上40重量%以下共重合される。この共重合体は、特定のメタロセン化合物と有機金属化合物を基本構成とする触媒系を用いてエチレンとα−オレフィンを共重合することによって得ることができる。
必要に応じて、上記方法によって重合された二種類以上のポリマーや、水素添加ポリブタジエンや水素添加ポリイソプレンなどのポリマーをブレンドすることができる。改質剤として、酸化防止剤、耐侯剤、難燃剤などを必要に応じて添加することができる。
ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーは、比重が0.94g/cm3を越えると、クッション材が硬くなる。比重はより好ましくは0.935g/cm3以下、さらに好ましくは0.93g/cm3以下である。下限は特に限定するものではないが、強度保持の観点から好ましくは0.8g/cm3以上、より好ましくは0.85g/cm3以上である。
本発明の繰返し圧縮耐久性に優れた網状構造体を構成するポリオレフィン系熱可塑性エラストマーからなる成分は、示差走査型熱量計にて測定した融解曲線において、融点以下に吸熱ピークを有することが好ましい。融点以下に吸熱ピークを有するものは、耐熱耐へたり性が吸熱ピークを有しないものより著しく向上する。例えば、本発明の好ましいポリオレフィン系熱可塑性エラストマーとして、メタロセン化合物を触媒として、ヘキサン、ヘキセン、エチレンを公知の方法で重合し、得られたエチレン・α−オレフィン共重合体の場合、主鎖の分岐数を少なくするとハードセグメントの結晶性が向上し、塑性変形しにくく、かつ、耐熱耐へたり性が向上するが、溶融熱接着後さらに融点より少なくとも10℃以上低い温度でアニーリング処理するとより耐熱耐へたり性が向上する。アニーリング処理は、融点より少なくとも10℃以上低い温度でサンプルを熱処理することができれば良いが、圧縮歪みを付与することでさらに耐熱耐へたり性が向上する。このような処理をしたクッション層を示差走査型熱量計で測定した融解曲線に室温以上融点以下の温度で吸熱ピークをより明確に発現する。なおアニーリングしない場合は融解曲線に室温以上融点以下に吸熱ピークを明確に発現しない。このことから類推すると、アニーリングによってハードセグメントが再配列された準安定中間相を形成し、耐熱耐へたり性が向上しているのではないかと考えられる。本発明における耐へたり性向上効果の活用方法としては、クッションや敷きマット等、比較的繰り返し圧縮される使用用途において、耐久性を向上させるために有用である。
ポリ酢酸ビニル系熱可塑性エラストマーとして、網状構造体を構成するポリマーは比重が0.91以上0.965以下が好ましい。比重は、酢酸ビニル含有率によって変化し、酢酸ビニルの含有率は1%以上35%以下が好ましい。酢酸ビニル含有率が小さいとゴム弾性に乏しくなる恐れがあり、そういった観点から酢酸ビニル含有率は1%以上が好ましく、2%以上がより好ましく、3%以上がさらに好ましい。酢酸ビニル含有率が大きくなるとゴム弾性には優れるが、融点が低下し耐熱性に乏しくなる恐れがあるため、酢酸ビニル含有率は35%以下が好ましく、30%以下がより好ましく、26%以下がさらに好ましい。
ポリ酢酸ビニル系熱可塑性エラストマーとしては、エチレン酢酸ビニル共重合体が好ましい。エチレン酢酸ビニル共重合体としては、炭素数3以上のα−オレフィンを共重合することもできる。ここで、炭素数3以上のα−オレフィンとしては、例えばプロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、4−メチル−1−ペンテン、ヘプテン−1、オクテン−1、ノネン−1、デセン−1、ウンデセン−1、ドデセン−1、トリデセン−1、テトラデセン−1、ペンタデセン−1、ヘキサデセン−1、ヘプタデセン−1、オクタデセン−1、ノナデセン−1、エイコセン−1などが挙げられ、好ましくはブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、4−メチル−1−ペンテン、ヘプテン−1、オクテン−1、ノネン−1、デセン−1、ウンデセン−1、ドデセン−1、トリデセン−1、テトラデセン−1、ペンタデセン−1、ヘキサデセン−1、ヘプタデセン−1、オクタデセン−1、ノナデセン−1、エイコセン−1である。また、これら2種類以上を用いることもできる。
必要に応じて、上記方法によって重合された二種類以上のポリマーや、水素添加ポリブタジエンや水素添加ポリイソプレンなどのポリマー改質剤をブレンドすることができる。改質剤として、滑剤、酸化防止剤、耐侯剤、難燃剤などを必要に応じて添加することができる。
べたつき感や側地への色移りが少なく、成型加工性に優れた本発明の網状構造体は、例えば次のようにして得られる。網状構造体は特開平7−68061号公報等に記載された公知の方法に準じて得られる。例えば、複数のオリフィスを持つ多列ノズルよりポリオレフィン系熱可塑性エラストマーまたはポリ酢酸ビニル系熱可塑性エラストマーをノズルオリフィスに分配し、該熱可塑性エラストマーの融点より20℃以上120℃未満高い紡糸温度で、該ノズルより下方に向け吐出させ、溶融状態で互いに連続線状体を接触させて融着させ3次元構造を形成しつつ、引取りコンベアネットで挟み込み、冷却槽中の冷却水で冷却せしめた後、引出し、水切り後または乾燥して、両面または片面が平滑化した網状構造体を得る。片面のみを平滑化させる場合は、傾斜を持つ引取ネット上に吐出させて、溶融状態で互いに接触させて融着させ3次元構造を形成しつつ引取ネット面のみ形態を緩和させつつ冷却すると良い。得られた網状構造体をアニーリング処理することもできる。なお、網状構造体の乾燥処理をアニーリング処理としても良い。
本発明の網状構造体を得るためには、原料として用いるエラストマー樹脂の酸化防止剤、滑剤が本特許の規定する範囲内とすることが好ましい。本特許の範囲内の溶融紡糸時に熱劣化を最小にしつつ、メタノール抽出時に溶出しないような酸化防止剤や滑剤の選定や適切な量を添加することが好ましい。
酸化防止剤としては、公知のフェノール系酸化防止剤、ホスファイト系酸化防止剤、チオエーテル系酸化防止剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、トリアジン系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、N−H型ヒンダードアミン系光安定剤、N−CH3型ヒンダードアミン系光安定剤の少なくとも1種類以上を添加することが望ましい。
フェノール系酸化防止剤としては、1,3,5−トリス[[3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニル]メチル]−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、4,4’−ブチリデンビス(6−tert−ブチル−m−クレゾール)、3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸ステアリル、ペンタエリトリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオナート]、Sumilizer AG 80、2,4,6−トリス(3’,5’−ジ−tertブチル−4’−ヒドロキシベンジル)メシチレンなどが挙げられる。
ホスファイト系酸化防止剤としては、3,9−ビス(オクタデシルオキシ)−2,4,8,10−テトラオキサ−3,9−ジホスファスピロ[5.5]ウンデカン、3,9−ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノキシ)−2,4,8,10−テトラオキサ−3,9−ジホスファスピロ[5.5]ウンデカン、2,4,8,10−テトラキス(1,1−ジメチルエチル)−6−[(2−エチルヘキシル)オキシ]−12H−ジベンゾ[d,g][1,3,2]ジオキサホスホシン、亜りん酸トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)、亜リン酸トリス(4−ノニルフェニル)、4,4’−Isopropylidenediphenol C12−15 alchohol phosphite、亜りん酸ジフェニル(2−エチルヘキシル)、ジフェニルイソデシルホスファイト、トリイソデシル ホスファイト、亜りん酸トリフェニルなどが挙げられる。
チオエーテル系酸化防止剤としては、ビス[3−(ドデシルチオ)プロピオン酸]2,2−ビス[[3−(ドデシルチオ)1−1オキソプロピルオキシ]メチル]1,3−プロパンジイル、3,3’−チオビスプロピオン酸ジトリデシルなどが挙げられる。
熱劣化を防ぐためには、フェノール系酸化防止剤とホスファイト系酸化防止剤を混合して使用することが望ましい。熱劣化と溶出の関係から、酸化防止剤の分子量は300以上が好ましく、添加量は0.1重量%以上、1.0重量%以下が好ましい。
滑剤は、炭化水素系ワックス、高級アルコール系ワックス、アミド系ワックス、エステル系ワックス、金属石鹸系等が選択される。滑剤は添加しなくても良く、添加する場合は0.5重量%以下であることが好ましい。
本願発明の網状構造体を得る手段としては、例えば使用する熱可塑性エラストマー樹脂を溶融する際に、エクストルーダーを用いて加熱、せん断を与えるが、この際の単位吐出あたりのせん断、Q/Nを所定の範囲にすることが好ましい。Q/Nは、Q:ノズルから出される1分間あたりの吐出量(cm3/min)を、N:スクリュー回転数(rev/min)で除して算出され、単位はcm3/revである。この数値が小さいと単位吐出量あたりにスクリューから受けるせん断が大きくなり、分子量低下が顕著となる場合がある。Q/Nは3以上が好ましく、4以上がより好ましい。なお、Q/Nの上限値は特に規定しないが200以下であり、180以下がさらに好ましい。
さらに、本願発明の網状構造体を得る手段として、使用する熱可塑性エラストマー樹脂の溶融後の「配管内通過時間」を短くする方法が挙げられる。「配管内通過時間」とは、エクストルーダーにより溶融された樹脂が、エクストルーダー出口から配管を通過してノズルから紡出されるまでの平均時間を指し、V/Qで算出される。ここでVは、エクストルーダー出口からノズル吐出孔までの全容積(cm3)を示し、Qはノズルから出される1分間あたりの吐出量(cm3/min)である(単位min)。「配管内通過時間」を短くすることで、溶融された樹脂が余分な熱を受ける時間が短くなり劣化が起こりにくくなる。「配管内通過時間」は、1min以上30min以内が好ましく、2min以上25min以内がより好ましい。「配管内通過時間」が1min以下となると溶融ポリマーの温度斑や溶融斑が発生する場合があり、30minを超えると劣化が起こり易くなり好ましくない。
本発明の網状構造体を構成する連続線状体は、本発明の目的を損なわない範囲で、他の熱可塑性樹脂と組み合わせた複合線状としても良い。複合形態としては、線状体自身を複合化した場合として、シース・コア型、サイドバイサイド型、偏芯シース・コア型等の複合線状体が挙げられる。
本発明の網状構造体は、本発明の目的を損なわない範囲で、多層構造化しても良い。多層構造としては、表層と裏層を異なった繊度の線状体で構成することや、表層と裏層で異なった見掛け密度を持つ構造体で構成する等の構造体が挙げられる。多層化方法としては、網状構造体同士を積み重ねて側地等で固定する方法、加熱により溶融固着する方法、接着剤で接着させる方法、縫製やバンド等で拘束する方法等が挙げられる。
本発明の網状構造体を構成する連続線状体の断面形状は特に限定されないが、中空断面や異型断面とすることで好ましい抗圧縮性やタッチを付与することができる。
本発明の網状構造体は、性能を低下させない範囲で樹脂製造過程から成形体に加工し、製品化する任意の段階で防臭抗菌、消臭、防黴、着色、芳香、難燃、吸放湿等の機能付与を薬剤添加等の処理加工ができる。
本発明の網状構造体は、あらゆる形状に成型したものを含む。例えば、板状、三角柱、多角体、円柱、球状やこれらを多数含む構造体も含まれる。これらの成型方法は、押し出し時に規制板を用いて成型しても良いし、カット、熱プレスなどの公知な方法で行うことが出来る。
成型加工されたものは、自動車用、鉄道用の座席、または椅子、ベッド、ソファー、布団等のクッション、または枕等に用いることが出来る。
本発明の網状構造体のメタノール抽出物は、滑剤、酸化防止剤などが主に抽出される。
そのため、適正な滑剤や酸化防止剤と適正な量の選定が必要である。基本的に、滑剤や酸化防止剤は使用する熱可塑性エラストマー樹脂との相溶性が良好であり、単独としての分子量が高く遊離しにくいものが好ましい。滑剤や酸化防止剤を添加しない場合は、分子量低下が顕著になったり、それ以外の工程通過生や品位の悪化を引き起こしたりする場合がある。しかしながら、必要以上に添加するとメタノール抽出量の増加に繋がる恐れがあるため、適正な添加量で管理することが好ましい。本発明において、適正な添加量とは、溶融押し出しの段階において滑剤や酸化防止剤を0.1重量%以上2.0重量%以下添加するのが好ましく、さらに好ましくは0.2重量%以上1.5重量%以下添加することが好ましい。
本発明の網状構造体のメタノール抽出量は0.3重量%以下であり、0.25重量%以下が好ましく、0.2重量%以下がより好ましい。メタノール抽出量が0.3重量%を超えると、網状構造体の使用時のべたつき感や側地への色移り、熱成型加工時の離型性の悪化などが増える場合がある。なお、メタノール抽出量の下限値は特に規定しないが、本発明で得られる網状構造体においては0.05重量%以上である。
本発明の網状構造体を構成する連続線状体の繊維径は、繊維径が小さいとクッション材として使用する際に必要な硬度が保てなくなり、逆に繊維径が大きすぎると硬くなり過ぎてしまうため、適正な範囲に設定する必要がある。繊維径は0.1mm以上であり、好ましくは0.2mm以上である。繊維径が0.1mm未満だと細すぎてしまい、緻密性やソフトな触感は良好となるが網状構造体として必要な硬度を確保することが困難である。また、繊維径は3.0mm以下であり、好ましくは2.5mm以下である。繊維径が3.0mmを超えると網状構造体の硬度は十分に確保できるが、網状構造が粗くなり、他のクッション性能が劣る場合がある。
本発明の網状構造体の見かけ密度は、0.005g/cm3以上0.20g/cm3以下であり、0.01g/cm3以上0.18g/cm3以下が好ましく、0.02g/cm3以上0.15g/cm3以下がより好ましい。見かけ密度が0.005g/cm3より小さいとクッション材として使用する際に必要な硬度が保てなくなり、逆に0.20g/cm3を越えると硬くなり過ぎてしまいクッション材に不適なものとなる場合がある。
本発明の網状構造体の厚みは、10mm以上が好ましく、20mm以上がより好ましい。厚みが10mm未満ではクッション材に使用すると薄すぎてしまい底付き感が出てしまう場合がある。厚みの上限は製造装置の関係から、300mm以下が好ましく、200mm以下がより好ましく、120mm以下がさらに好ましい。
かくして得られた本発明の網状構造体は、べたつきや長期間使用後の側地への色移りが少なく、成型加工性が良好なものである。例えばマットとして使用する際に、側地内に網状構造体を入れて使用することが多く見られるが、べたつきにより、作業性が著しく悪化し、品位を損なうことが生じる。また、長期間使用することにより、ブリードアウトが生じ、マットと側地間での色の汚染が生じる。本願発明の範囲であれば、これらの問題を解決することが可能となる。
以下に、実施例を例示し、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。実施例中における特性値の測定および評価は下記のように行った。なお、試料の大きさは以下に記載の大きさを標準とするが、試料が不足する場合は可能な大きさの試料サイズを用いて測定を行った。
(1)繊維径
試料を20cm×20cmの大きさに切断し、それぞれの網状構造体の10箇所から線状体を約5mmの長さで採集する。採集した線状体の繊維径は、光学顕微鏡を適当な倍率で繊維径測定箇所にピントを合わせて測定する(n=10の平均値)。
(2)中空率
試料を20cm×20cmの大きさに切断し、線状体を取り出した。輪切りにした線状体を繊維軸方向に立てた状態でカバーガラスに載せ、光学顕微鏡で輪切り方向の繊維断面を観察し、繊維の外周面積(a)と中空面積(b)を算出した。中空率は次式により算出した(それぞれn=20の平均値)。
(中空率)=(b)/(a)
(3)試料厚みおよび見掛け密度
試料を30cm×30cmの大きさに切断し、無荷重で24時間放置した後、高分子計器製FD−80N型測厚器にて4か所の高さを測定して平均値を試料厚みとする。試料重さは、上記試料を電子天秤に載せて計測する。また見掛け密度は、試料厚みから体積を求め、試料の重さを体積で除した値で示す(それぞれn=4の平均値)。
(4)融点(Tm)
TAインスツルメント社製 示差走査熱量計Q200を使用し、昇温速度20℃/分で測定した吸発熱曲線から吸熱ピーク(融解ピーク)温度を求めた。
(5)メタノール抽出量
試料を約5g採取し、冷凍粉砕を行った。粉砕した試料を40℃で1時間真空乾燥を行った後に秤量した(抽出前重量:a)。メタノールを溶媒としてソックスレー抽出を行った。抽出条件は90℃×4時間とした。4時間経過後、試料を取り出して試料を除去した状態でさらに1時間抽出を行った。ソックスレー抽出液を窒素で噴きつけた状態で105℃にて3時間加熱して完全に乾固させ、乾固した試料の重量を秤量した(抽出物重量:b)。下記式にてメタノール抽出量を算出した(n=2の平均値)。
(メタノール抽出量)=(b)/(a)×100:単位重量%
(6)極限粘度
温度135℃のデカリンにてウベローデ型毛細粘度管を用いて、種々の希薄溶液の比粘度を測定した。希薄溶液粘度の濃度に対するプロットから最小2乗近似で得られる直線の原点への外挿点より極限粘度を決定した。測定に際し、サンプルを約5mm長の長さに分割または切断し、ポリマーに対して1質量%の酸化防止剤(吉富製薬製、「ヨシノックス(登録商標) BHT」)を添加し、135℃で4時間攪拌溶解して測定溶液を調製した。使用する樹脂も、網状構造体を構成する糸条も同じ測定方法により測定した。
(7)べたつき評価
5人のモニターに対して、網状体を素手で触った際の感覚を下記記載の4段階の点数で評価した。5人のモニターの平均点を評価点とした。
3点・・・べたつきを感じない。
2点・・・べたつきを少し感じるが、不快ではない。
1点・・・べたつきを感じ、少し不快に感じる。
0点・・・べたつきを感じ、不快に感じる。
なお、平均点が2点以上であれば、実使用として問題ない。
(8)離型性評価
170℃×6minの処理条件で、40cm角の座布団型にプレスした。10回のプレスを行い、プレス終了後の解放圧力解放時に、外力を加えることなく金型から製品が分離する回数を測定した。10回全て分離したものは◎、8〜9回、金型から分離したものは○、7回以下であったものは×とした。
[実施例1]
ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーとして、メタロセン化合物を触媒として、ヘキサン、ヘキセン、ブテン、エチレンを公知の方法で重合してエチレン・α−オレフィン共重合体とし、次いで酸化防止剤を0.5%添加混合練り込み後、ペレット化することで、ポリエチレン系熱可塑性エラストマーA−1とA−2を得た。ポリエチレン系熱可塑性エラストマーA−1は、ヘキセン共重合比率が4.8%、密度が0.904g/cm3、融点が110℃、極限粘度が0.88dL/gであった。ポリエチレン系熱可塑性エラストマーA−2は、ブテン共重合比率が8.0%、密度が0.920g/cm3、融点が122℃、極限粘度が1.21dL/gであった。
ポリ酢酸ビニル系熱可塑性エラストマーとして、エチレン、ヘキセン、酢酸ビニルを公知の方法で重合してエチレン酢酸ビニル共重合体とし、次いで酸化防止剤を1%練り込み、ペレット化してエチレン酢酸ビニル共重合体A−3を得た。エチレン酢酸ビニル共重合体A−3は、酢酸ビニル共重合比率が5.5%、ブテン共重合比率が1.6%、密度が0.936g/cm3、融点が94℃、極限粘度が0.85dL/gであった。
幅方向1150mm、厚み方向の幅62mmのノズル有効面にオリフィスの形状は外径2mm、内径1.6mmでトリプルブリッジの中空形成性断面としたオリフィスを孔間ピッチ5mmの千鳥配列としたノズルを用いた。上記により得られたポリオレフィン系熱可塑性エラストマー樹脂(A−1)を溶融温度230℃にて、単孔吐出量1.4g/minの速度でノズル下方に吐出させた。スクリュー回転数は60rpm、Q/Nは37.3cm3/rev、溶融滞留時間は2minとした。ノズル面25cm下に冷却水面が来る位置に水槽を調整し、その水槽内に一対の引取りコンベアを水面上に一部出るように配した。コンベアは幅150cmのステンレス製エンドレスネットを有しており、ノズル面の幅方向とコンベアを平行に配置し、エンドレスネットの開口幅を40mm間とした。該コンベアネットの開口部、並びにコンベアネット上に、該溶融状態の吐出線状を落下させることで曲がりくねらせル−プを形成し、接触部分を融着させつつ3次元網状構造を形成した。該溶融状態の網状体の両面を引取りコンベアで挟み込みつつ1.0m/minの速度で冷却水中へ引込み、固化させることで厚み方向の両面をフラット化した後、所定の大きさに切断後、70℃熱風にて20分間乾燥熱処理して、網状構造体を得た。
得られた熱可塑性エラストマーからなる網状構造体の特性を表1に示す。
得られた網状構造体は、断面形状が中空断面で中空率が28%、繊維径が0.9mmの線条で形成しており、見かけ密度が0.049g/cm3、表面が平坦化された厚みが39mm、極限粘度が0.84dL/g、メタノール抽出量が0.22重量%であった。得られた網状構造体は、本発明の要件を満たし、べたつき感や離型性評価の結果が良好で、成型加工性に優れていた。
[実施例2]
熱可塑性エラストマーとしてA−1を用い、単孔吐量を2.2g/min、スクリュー回転数を70rpm、Q/Nを50.3cm3/rev、溶融滞留時間を1min、ノズル面−冷却水間の距離を30cm、引き取り速度を1.2m/minにした以外、実施例1と同様にして得た網状構造体は、断面形状が中空断面で中空率が24%、繊維径が0.7mmの線条で形成しており、見かけ密度が0.065g/cm3、表面が平坦化された厚みが39mm、極限粘度が0.86dL/g、メタノール抽出量が0.14重量%であった。得られた網状構造体の特性を表1に示す。得られた網状構造体は、本発明の要件を満たし、べたつき感や離型性評価の結果が良好で、成型加工性に優れていた。
[実施例3]
熱可塑性エラストマーとしてA−2を用い、紡糸温度を220℃、単孔吐量を1.3g/min、スクリュー回転数を60rpm、Q/Nを34.7cm3/rev、溶融滞留時間を2min、引き取り速度を0.8m/minにした以外、実施例1と同様にして得た網状構造体は、断面形状が中空断面で中空率が29%、繊維径が1.2mmの線条で形成しており、見かけ密度が0.057g/cm3、表面が平坦化された厚みが40mm、極限粘度が1.15dL/g、メタノール抽出量が0.16重量%であった。得られた網状構造体の特性を表2に示す。得られた網状構造体は、本発明の要件を満たし、べたつき感や離型性評価の結果が良好で、成型加工性に優れていた。
[実施例4]
幅方向190mm、厚み方向の幅46mmのノズル有効面にオリフィスの形状は外径0.8mmの円断面としたオリフィスを孔間ピッチ5mmの千鳥配列としたノズルを用い、熱可塑性エラストマーとしてA−3を用い、紡糸温度230℃、単孔吐量を2.2g/min、スクリュー回転数を70rpm、Q/Nを5.8cm3/rev、溶融滞留時間を12min、ノズル面−冷却水距離を25cm、幅60cmのステンレス製エンドレスネットを平行に開口幅20mm、引き取り速度を0.6m/minにした以外、実施例1と同様にして得た網状構造体は、断面形状が円形で、繊維径が0.4mmの線条で形成しており、見かけ密度が0.029g/cm3、表面が平坦化された厚みが20mm、極限粘度が0.91dL/g、メタノール抽出量が0.27重量%であった。得られた網状構造体の特性を表1に示す。得られた網状構造体は、本発明の要件を満たし、べたつき感や離型性評価の結果が良好で、成型加工性に優れていた。
[比較例1]
熱可塑性エラストマーとしてA−1を用い、紡糸温度を230℃、単孔吐量を0.7g/min、Q/Nを1.8cm3/rev、溶融滞留時間を39min、ノズル面−冷却水距離を28cm、引き取り速度を0.7m/minにした以外、実施例4と同様にして網状構造体を得た。得られた網状構造体は断面形状が円形で、繊維径が0.4mmの線条で形成しており、見かけ密度が0.055g/cm3、表面が平坦化された厚みが20mm、極限粘度0.76dL/g、メタノール抽出量が0.32重量%であった。得られた網状構造体の特性を表1に示す。得られた網状構造体は、本発明の要件を満たさないため、べたつき感と離型性評価の結果が好ましくなく、成型加工性に優れていないものであった。
[比較例2]
熱可塑性エラストマーとしてA−2を用い、紡糸温度を230℃、単孔吐量を1.1g/min、スクリュー回転数を70rpm、Q/Nを2.9cm3/rev、溶融滞留時間を23min、ノズル面−冷却水距離を26cm、引き取り速度を1.3m/minにした以外、実施例4と同様にして得た網状構造体は、断面形状が円形で、繊維径が0.5mmの線条で形成しており、見かけ密度が0.043g/cm3、表面が平坦化された厚みが19mm、極限粘度が1.04、メタノール抽出量が0.38重量%であった。得られた網状構造体の特性を表2に示す。得られた網状構造体は、本発明の要件を満たさないため、べたつき感と離型性評価の結果が好ましくなく、成型加工性に優れていないものであった。
[比較例3]
熱可塑性エラストマーとしてA−2に紡糸時に滑剤としてステアリン酸カルシウムを0.1重量%とエルカ酸アミドを0.05重量%添加し、単孔吐出量を1.8g/min、スクリュー回転数を80rpm、Q/Nを36.0cm3/rev、ノズル面−冷却水距離を27cm、引取り速度1.1m/minとした以外、実施例1と同様にして得た網状構造体は、断面形状が円形で、繊維径が0.9mmの線条で形成しており、見かけ密度が0.057g/cm3、表面が平坦化された厚みが40mm、極限粘度が1.1dL/g、メタノール抽出量が0.43重量%であった。得られた網状構造体の特性を表1に示す。得られた網状構造体は、本発明の要件を満たさないため、べたつき感と離型性評価の結果が好ましくなく、成型加工性に優れていないものであった。
本発明の網状構造体は、網状構造体が従来から有する快適な座り心地や通気性を損なわずに、従来品の課題であったべたつき感、側地への色移り、熱成型加工性を改良したものであり、製品のべたつきや長期間使用後の側地への色移りが少なく、成型加工性が良好な、オフィスチェア、家具、ソファー、ベッド等寝具、電車・自動車・二輪車・ベビーカー・チャイルドシート等の車両用座席、フロアーマットや衝突や挟まれ防止部材等の衝撃吸収用のマット等に用いられるクッション材に好適な網状構造体を提供できるため、産業界に寄与すること大である。

Claims (5)

  1. ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーまたはポリ酢酸ビニル系熱可塑性エラストマーからなる繊維径が0.1mm以上3.0mm以下の連続線状体を曲がりくねらせランダムループを形成し、夫々のループを互いに溶融状態で接触せしめた三次元ランダムループ接合構造体であって、見かけ密度が0.005g/cm3以上0.30g/cm3以下であり、メタノールによる抽出量が0.3重量%以下である網状構造体。
  2. ポリオレフィン系熱可塑性エラストマーからなる網状構造体の極限粘度が0.8dL/g以上2.0dL/g以下である請求項1に記載の網状構造体。
  3. ポリ酢酸ビニル系熱可塑性エラストマーからなる網状構造体の極限粘度が0.8dL/g以上2.0dL/g以下である請求項1に記載の網状構造体。
  4. メタノールによる抽出された抽出物として、酸化防止剤が0.03重量%以上0.4重量%以下、滑剤が0.05重量%以下含まれている請求項1〜3のいずれかに記載の網状構造体。
  5. 下記(1)で示されるQ/Nが、3以上200以下であり、下記(2)で示されるV/Qが、1以上30以下である請求項1〜4のいずれかに記載の網状構造体の製造方法。
    (1)単位吐出あたりのせん断(Q/N、単位 cm3/rev)
    Q:樹脂が、ノズルから出される1分間あたりの吐出量(cm3/min)
    N:Qを出すためのスクリュー回転数(rev/min)
    (2)配管内通過時間(V/Q、単位 min)
    V:エクストルーダーにより溶融、押し出された樹脂がエクストルーダーを出た後、配管を経由しノズルから吐出されるまでの全容積(cm3
    Q:樹脂が、ノズルから出される1分間あたりの吐出量(cm3/min)
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