JP2015151612A - 熱間鍛造型TiAl基合金およびその製造方法 - Google Patents

熱間鍛造型TiAl基合金およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高温強度に優れるとともに、熱間鍛造性や室温延性、衝撃特性に優れたTiAl基熱間鍛造型合金の提供を目的とする。
【解決手段】 本発明のTiAl基熱間鍛造型合金は、Al:41〜45原子%、Nb:7〜9原子%、Cr:0.4〜4.0原子%、Si: 0.3〜1.0原子%、C:0.3〜1.0原子%、残部:Ti及び不可避不純物からなるTiAl基合金であって、次式によって求められる合金元素パラメータP:
P=(41-Al)/3+0.25Nb+0.8Cr-0.8Si-1.7C
が1.1〜2.3の組成範囲にあり、
α2相とγ相が交互に積層された平均粒径1〜200μm以下のラメラ粒が密に配列してなり、β相を含まない微細組織を有することを特徴とする。
【選択図】図7

Description

本発明は、発電用ガスタービンや航空機用ガスタービン等の動翼に用いて好適なTiAl基合金に関し、特に熱間鍛造性が良好で、高温での強度が高く、常温での延性も良好なTiAl基熱間鍛造合金に関する。また、本発明は、上記のTiAl基熱間鍛造合金の製造方法に関する。
近年、各種タ−ビン等の動翼に用いる材料として、軽量で耐熱性に優れるTiAl基合金が注目されている。特に、大型の回転動翼の場合、動翼の構成部材が軽量であるほど遠心応力が少なくなるので、最高到達回転数の向上や動翼の大面積化、さらには動翼のディスク部分への負荷応力の低減を図ることができ、装置全体の高効率化に非常に有益である。
このTiAl基合金は、高温強度に優れた金属間化合物であるTiAlやTiAlを主体とする合金であり、上述の如く耐熱性に優れている。そして、軽量耐熱合金であるTiAl合金の使用形態として鋳造材と鍛造材がある。
鋳造材は高温強度に優れたα2相とγ相が積層した完全ラメラ組織であるが鍛造性が不良であり、また結晶粒が粗大なため常温延性に乏しいという問題がある。そこで、例えば、特許文献1、2では熱間鍛造材を前提に所定の組成を有するTiAl基合金素材を、(α+β)相の平衡温度領域に保持し、その後に塑性加工することにより、鋳造欠陥を無くすことができるとともに、加工歪みと相変態の相乗効果で組織を微細化することが提案されている。さらに、その後熱間鍛造したTiAl基合金素材を(α+β)相または(α+β+γ)相または(β+γ)相の平衡温度領域に保持して、ラメラ粒及びβ相の面積分率やラメラ粒の粒径を制御し、優れた機械加工性と、高温強度を備えたTiAl基合金を製造することができるとしている。熱間鍛造以外の熱間加工方法としては、押出、圧延型鍛造等を使用することができるとしている。
特許第4209092号公報 特許第4287991号公報 特開平6−49565号公報
しかしながら、まず上記した鋳造材の場合、鋳造組織は一般に粗大であり、室温での延性向上の点ではなお不充分なものがあった。特に、産業用のエンジン等に用いる動翼では、運転時に該動翼にスラッジ等の異物が衝突したり、動翼の製造時においてディスクの外周に翼をハンマ−で植え付ける際の衝撃で翼が破壊することがあるので、TiAl基合金の延性や衝撃特性を向上させることが必要になってくる。ところが、上記従来技術の鋳造材では、かかる延性や衝撃特性を向上させることは困難であった。
そして、鋳造材の場合、自動車部品等の小型部品の製造は比較的容易であるが、一般にTiAl基合金の湯流れ性等の鋳造性は悪いため大型部品の製造が困難であった
一方、TiAl基合金の鍛造材に関しては、金型と素材を一緒に高温中に保持し、温度を一定に保って低速変形することが特徴である恒温鍛造も一般に用いられているが、本手法はプロセスコストが非常に高価な上、金型と素材を一緒に加熱するという手法の制約上、大きな製品の製造ができないという問題がある。
一方、TiAl基合金の鍛造材において熱間鍛造材に関しては、例えば特許文献3に示すように、高温変形能に優れた(即ち高温強度の低い)β相をβ安定化元素(Mn、V、Nb、Cr等)添加で生成させることで、鍛造中の温度低下とともに高速変形するいわゆる熱間鍛造を可能としている。しかし、従来のTiAl基合金の熱間鍛造材は最終製品中にβ相が残留するため、使用状態において高温強度が低く使用可能温度は最高700℃程度と、鋳造材の使用可能温度である850℃程度と比較して、大幅に低くなるという課題があった。
本発明は、TiAl基合金における上記した問題を解決したもので、高温強度に優れるとともに、熱間鍛造材としての熱間鍛造性や室温延性、衝撃特性に優れたTiAl基合金の提供を目的とする。
本発明のTiAl基合金は、上記課題を解決するもので、
Al:41〜45原子%、
Nb:7〜9原子%、
Cr:0.4〜4.0原子%、
Si: 0.3〜1.0原子%、
C:0.3〜1.0原子%、
残部:Ti及び不可避不純物からなるTiAl基合金であって、次式によって求められる合金元素パラメータP:
P=(41-Al)/3+0.25Nb+0.8Cr-0.8Si-1.7C
が1.1〜2.3の組成範囲にあり、熱間鍛造後に行う熱処理後の最終状態において、TiAl相(α2相)とTiAl相(γ相)が交互に積層された平均粒径1〜200μmのラメラ粒が密に配列してなり、β相を含まない細組織を有することを特徴とする。
本発明のTiAl基合金のさらに他の一つは、上記TiAl基合金において、さらにW、Mo,B、Hf、Ta、Zrの群から選ばれる1種以上の元素を合計で0.1〜3原子%含有したTiAl基合金である。これらの元素を少量添加することにより、高温強度、クリ−プ強度、耐酸化性を高めることができる。
前記組成のTiAl基合金の製造方法としては、まず溶解によってインゴットを作成し、そのインゴットを六方最密充填構造相(α相)と体心立方構造相(β相)の共存温度領域に保持して熱間鍛造する工程と、前記熱間鍛造したTiAl基合金素材を、α単相域となる1230〜1290℃の温度範囲で1〜20時間保持した後、1〜10[℃/分]の冷却速度で冷却する熱処理する工程とを備えたことを特徴とする。
本発明のTiAl基合金の製造方法において、前記熱処理工程では、熱間鍛造後に形成されるβ相を含む組織が熱処理の保持中にα単相となった後、冷却過程においてα→α+γ→α2+γ変態、即ち六方最密充填構造相(α相)から六方最密充填構造相(α相)とTiAl相(γ相)の共析相への変態をへて、さらにTiAl相(α2相)とTiAl相(γ相)の共析相への変態を生じる。
本発明のタ−ビン用動翼は、上記組成のTiAl基合を上記の製造方法で製造することを特徴とする。
本発明の発電用ガスタービン、航空機用ガスタ−ビン、船舶用過給器、若しくは各種産業機械用ガスタ−ビン又は蒸気タ−ビンは、上記タ−ビン用動翼を用いたことを特徴とする。
以下に、本発明のTiAl基合金の組成およびその含有量を上記のように限定した理由を下記に記す。なお、以下の説明において、含有量を示す%は原子%である。
アルミニウム(Al):Alは41.0〜45.0原子%の範囲では、熱処理後の最終的な状態でβ相が存在せず、α2相とγ相が積層した完全ラメラ組織となり、熱間鍛造性が良好となる。熱間鍛造性が良好とは、具体的には図1に示した条件の熱間鍛造を実施しても、大きな割れが発生しないことをいい、酸化等での表面組織変化に伴う微細な割れは含まれないものとする。Alが41.0原子%に満たない場合は、熱間鍛造性は良好であるがα2相の比率が多くなりすぎるため、延性が低下する。Alが45.0原子%を超す場合は、熱間鍛造性が不良になる。
ニオブ(Nb):Nbは7.0〜9.0原子%の範囲では、耐酸性を向上させる。Nbが7.0原子%に満たない場合は、耐酸性を向上させる効果が十分でない。Nbが9.0原子%を超す場合は、β相が残留すると共に、重量が増加する問題がある。
クロム(Cr):Crは0.4〜4.0原子%の範囲では、熱間鍛造性を向上させる。Crが0.4原子%に満たない場合は、例えば後記の合金10、23に示すように、熱間鍛造性が低下する。Crが4.0原子%を超す場合は、β相が残留して、クリープ強度等の高温強度が低下する。
ケイ素(Si):Siは0.3〜1.0原子%の範囲では、クリープ強度を向上させる。Siが0.3原子%に満たない場合は、例えば後記の合金21に示すように、クリープ強度が向上しない。Siが1.0原子%を超す場合は、熱間鍛造性が不良になる。
炭素(C):Cは0.3〜1.0原子%の範囲では、クリープ強度を向上させる。Cが0.3原子%に満たない場合は、例えば後記の合金5に示すように、クリープ強度が不十分である。Cが1.0原子%を超す場合は、熱間鍛造性が不良になる。
本発明のTiAl基合金において、合金元素パラメータP=(41-Al)/3+0.25Nb+0.8Cr-0.8Si-1.7Cは1.1〜2.3原子%の範囲が良い。合金元素パラメータPが1.1原子%に満たない場合は、は、熱間鍛造性が不良になる。合金元素パラメータPが2.3原子%を超す場合は、熱処理後もβ相が残留するため、クリープ強度等の高温強度が低下し使用可能温度が低くなる。
本発明のTiAl基合金において、ラメラ粒の結晶粒径が1μm以上200μm以下とするのが良く、特に好ましくは30μm以上100μm以下とするのが良い。ラメラ粒の結晶粒径が100μm以下なると、常温延性が確保されて、好ましい。ラメラ粒の平均粒径を1μm未満とすることは工業的に極めて困難であり、30μm未満とすることは製造コストが高騰したり歩留まりが低下して好ましくない。他方、平均粒径が200μmを超えると、室温延性、特に衝撃特性が低下する。
次に、本発明のTiAl基合金の製造方法において、鍛造素材の熱処理条件を上記のように限定した理由を下記に記す。熱間鍛造したTiAl基合金素材をα単相域での平衡温度領域に保持する温度範囲は、1230〜1290℃とする。1230℃未満の場合は、α+γ域となるため、冷却後に完全ラメラ組織が形成されない。1290℃を超す場合は、α+β域のため、冷却速度によって冷却後にβ相が残留することがある。
また、熱間鍛造したTiAl基合金素材をα単相域での平衡温度領域内に保持する時間は、1〜20時間とする。保持時間が1時間以下の場合は、時間が短すぎてα単相化しないことがある。保持時間が20時間を超す場合は、時間が長すぎα粒(最終的なラメラ粒)の結晶粒径が粗大化するため、延性等が低下する。
さらに、熱間鍛造したTiAl基合金素材をα単相域での平衡温度領域内に所定時間保持した後の冷却速度は、1〜10[℃/分]がよい。冷却速度が1[℃/分]未満の場合は、遅すぎて、ラメラ粒内のα2相とγ相の間隔が粗大化するため、クリープ強度等の高温強度が低下する。冷却速度が10[℃/分]を超す場合は、早すぎて、α2相の比率が多くなりすぎるため、延性が低下する。
本発明のTiAl基合金の製造方法は、具体的には次の工程による。まず、上記組成成分のインゴットを溶製する。次に、インゴットの熱間鍛造を実施する。即ち、従来のTiAl熱間鍛造合金と同様にα相とβ相の共存領域保持した後、炉から取り出して急速冷却しつつ高ひずみ速度で加工する熱間鍛造を実施する。この場合、従来のTiAl基合金の熱間鍛造材と同様に塑性変形能に富んだβ相が存在する効果で熱間鍛造性は確保できる。また、鍛造による塑性ひずみ付与の効果で結晶粒径は微細化する。
続いて、熱間鍛造した素材の熱処理を行う。この熱処理ではα単相域で所定時間保持することで、鍛造材中に存在するβ相を消失させα単相化する。その後、所定の速度で冷却することで、α→α+γ→α2+γ変態を生じさせる。α域での保持時間を適正化することで結晶粒粗大化はなく、冷却速度を適正化することで最終的に高温強度と常温延性に優れた細粒のα2相とγ相が積層した完全ラメラ組織を得ることができる。なお、従来のTiAl基合金の熱間鍛造材とは異なり、本発明の合金は最終的な状態でβ相を含まないことが特徴である。
本発明では、合金組成を従来のTiAl熱間鍛造材とは異なる成分、具体的には合金元素パラメータP=(41-Al)/3+0.25Nb+0.8Cr-0.8Si-1.7Cを1.1〜2.3原子%の範囲とすることで、従来の熱間鍛造材ではなかった相変態過程(α+β→α→α+γ→α2+γ)を実現し、熱間鍛造ならびに、熱処理の過程でこの相変態を利用することで最終的な状態でβ相を含まず、α2相とγ相が積層した高温強度の高い完全ラメラ組織を得るものである。つまり、熱間鍛造性と高温強度の両立を可能としたものである。また、熱間鍛造による塑性ひずみ付与の効果で結晶粒が微細化することから常温延性、衝撃特性等は鋳造材より大幅に優れている。
本発明の実施例において用いたTiAl合金インゴットを説明する外観写真と、熱間鍛造性を評価するため実施した熱間鍛造試験要領の説明図である。 試作インゴットの成分とその評価試験結果の要約を説明する図である。 試作インゴットの成分とその評価試験結果の要約を説明する図である。 試作インゴットの合金元素パラメータPと1350℃×1h水冷材(後述する手順2)中に存在するβ相の面積率、ならびに1350℃鍛造試験結果(同手順3)の関係の説明図である。 試作インゴットの合金元素パラメータPと1350℃×1h水冷材(同手順2)中に存在するβ相の面積率、ならびに1350℃で2h保持後に0.2℃/minで徐冷(同手順4)した場合のβ相残留有無の関係の説明図である。 本発明のTiAl熱間鍛造合金を1350℃で熱間鍛造した場合の外観写真である。 本発明のTiAl熱間鍛造合金を熱間鍛造後に適正条件で熱処理した場合の断面組織の反射電子像写真である。 比較例としての合金6組成のTiAl熱間鍛造合金を1350℃で熱間鍛造した場合の外観写真である。 比較例としての合金6組成のTiAl熱間鍛造合金を熱間鍛造後に適正条件で熱処理した場合の断面組織の反射電子像写真である。 比較例としての合金17組成のTiAl熱間鍛造合金を1350℃で熱間鍛造した場合の外観写真である。 比較例としての合金17組成のTiAl熱間鍛造合金を熱間鍛造後に適正条件で熱処理した場合の断面組織の反射電子像写真である。 比較例として本発明のTiAl熱間鍛造合金を、熱処理において適正保持温度より低い1220℃で保持した場合の断面組織の反射電子像写真である。なお、他の熱処理条件は適正条件である。 比較例として本発明のTiAl熱間鍛合金を、熱処理において適正保持温度より高い1300℃で保持した場合の断面組織の反射電子像写真である。なお、他の熱処理条件は適正条件である。 比較例として本発明のTiAl熱間鍛造合金を、熱処理において適正保持時間より短い0.5時間で保持した場合の断面組織の反射電子像写真である。なお、他の熱処理条件は適正条件である。 比較例として本発明のTiAl熱間鍛造合金を、熱処理において適正保持時間長い23時間で保持した場合の断面組織の反射電子像写真である。なお、他の熱処理条件は適正条件である。 比較例として本発明のTiAl熱間鍛造合金を、熱処理において適正冷却速度より遅い0.7[℃/分]で冷却した場合の断面組織の反射電子像写真である。なお、他の熱処理条件は適正条件である。 比較例として本発明のTiAl熱間鍛造合金を、熱処理において適正冷却速度より速い15[℃/分]で冷却した場合の断面組織の反射電子像写真である。なお、他の熱処理条件は適正条件である。
以下、図面を用いて本発明を説明する。最初に、本発明のTiAl熱間鍛造合金の作製手順と評価試験手順の詳細を順を追って説明する。
手順1:インゴット作製
図1は実施例に用いたインゴットと、熱間鍛造性を評価するための熱間鍛造試験を説明するもので、(A)はインゴットの外観写真と鍛造試験に供した素材の切断位置(下側を使用)、(B)は熱間鍛造試験中の情況写真、(C)は熱間鍛造試験での高さの変化の説明図である。
図1(A)は、図2と図3に示した合金組成において作製したインゴットの外観の代表例である。いずれのインゴットもほぼ同じ外観である。図2と図3は、試作インゴットの成分とその評価試験結果の要約を説明する図である。インゴット作製方法は、イットリアるつぼを用いた高周波溶解による。インゴットの原料は、スポンジTi、およびAl、Nb、Cr、Siの粒状原料、CはTiC粉末で添加しており、合計重量は約700gである。溶解雰囲気はアルゴンガス中である。鋳造は内径φ40mmの鋳鉄製鋳型に行い、切断は図1(A)に示す位置で切断し、下側を熱間鍛造試験に供した。写真のインゴット重量は約700gであったが、押し湯切断後は約450gとなった。
手順2:1350℃(熱間鍛造時の加熱温度)で存在するβ相の面積率の測定
上記手順1で作製したインゴットに対して、当該インゴットの切断面より上側の部位から小片を加工し、1350℃で1時間保持後に水冷処理を実施した。次に、この水冷処理後の供試材について、走査型電子顕微鏡の反射電子像で断面組織を観察し、その結果の写真を画像処理することで供試材中に存在するβ相の面積率を測定した。
手順3:熱間鍛造試験
熱間鍛造試験は、図1(B)に示す情況写真、および(C)に示す説明図のように行った。即ち、加熱温度は1350℃であり、インゴットを炉から取り出してプレスに設置したプレスを降下させ鍛造を実施した。プレスの降下速度は50mm/秒以上、鍛造方向は据え込み、鍛造回数は7回で、1回鍛造の都度素材を炉に戻して再加熱を行った。熱間鍛造試験での高さの変化は、90mm(初期のインゴット高さ)、80mm、70mm、55mm、40mm、30mm、20mm、15mmであり、順次圧縮を行った。
手順4:各組成でのβ相残留有無の調査
上記熱間鍛造後の供試材について、1350℃で2時間保持後に0.2℃/minで冷却する徐冷の熱処理を実施し、走査型電子顕微鏡の反射電子像で断面組織を観察してβ相の残留有無を調査した。なお、この熱処理は図2、3の各組成において最終的にβ相が安定であるかどうかを調査するために実施したものであり、その目的のため徐冷処理とした。また、本発明の要件である鍛造後の熱処理条件とは無関係である。
手順5:適正熱処理条件の調査
上記手順3後の熱間鍛造材について、以下を変化させた熱処理試験を実施し、組織観察から適正熱処理条件を調査した。変化させた条件は、保持温度、保持時間、冷却速度である。
その結果、本発明の合金、すなわち合金元素パラメータP=(41-Al)/3+0.25Nb+0.8Cr-0.8Si-1.7Cが1.1〜2.3原子%の範囲のTiAl熱間鍛造合金については、保持温度については、α単相域での平衡温度領域に保持するための温度範囲は、1230〜1290℃とするのが良いことが分かった。
保持時間は、熱間鍛造したTiAl基合金をα単相域での平衡温度領域内に保持する時間であり、1〜20時間とするのが良いことが分かった。
冷却速度については、熱間鍛造したTiAl基合金をα単相域での平衡温度領域内に所定時間保持した後の冷却速度であり、1〜10[℃/分]がよいことが分かった。
次に、手順5:適正熱処理条件の調査で、適正と判断した組織は次のようなものである。即ち、目的の組織は、反射電子像で灰色に見えるα2相と反射電子像で黒色に見えるγ相が交互に積層された平均粒径1〜200μmのラメラ粒が密に配列してなる微細組織である。また、反射電子像で白く見えるβ相や、反射電子像で黒く見えるγ相が等軸状に大きく成長したγ粒は含まないことである。なお、反射電子像において白く小さい粒子状に見えるSi添加に伴って析出するシリサイドは評価判断の対象外である。
手順6:クリープ破断強度の評価
熱間鍛造材について熱処理を実施した後、クリープ試験片を加工し、870℃×225MPaのクリープ破断試験を実施した。そして、破断時間によって各合金のクリープ強度を評価した。熱処理に関し、発明合金については、上記手順5で目標とした組織が得られる熱処理条件で実施した。また、比較合金(手順4においてβ相が残留することが分かった合金)については、類似組成の発明合金での適正条件である。
図4は本発明の試作インゴットの合金元素パラメータP=(41-Al)/3+0.25Nb+0.8Cr-0.8Si-1.7Cと上記手順2で測定した1350℃×1h水冷材のβ相面積率、ならびに上記手順3で評価した1350℃鍛造試験結果の関係の説明図である。ここで、図4の各プロットは組成が異なる別々のインゴットに相当しており、プロットしたマークが黒塗りか、白抜きかによって熱間鍛造での割れ発生状態を示している。黒塗りのプロットの組成のインゴットは熱間鍛造試験で割れが発生したものであり、白抜きのプロットの組成のインゴットは割れが発生しなかったものである。
図4より、合金元素パラメータP=(41-Al)/3+0.25Nb+0.8Cr-0.8Si-1.7Cと1350℃×1h水冷材のβ相面積率は良い相関があることが確認できる。また、熱間鍛造性と合金元素パラメータP、ならびに1350℃×1h水冷材のβ相面積率の関係に関しては、以下が言える。合金元素パラメータPが1.1原子%以下で1350℃×1h水冷材のβ相面積率は30%以下の組成のインゴットの熱間鍛造性は不良である。一方、合金元素パラメータPが1.1原子%以上で1350℃×1h水冷材のβ相面積率は30%以上の組成のインゴットの熱間鍛造性は良好である。
図5は本発明の試作インゴットの合金元素パラメータP=(41-Al)/3+0.25Nb+0.8Cr-0.8Si-1.7Cと上記手順2で測定した1350℃×1h水冷材のβ相面積率、ならびに上記手順4で評価した徐冷処理においてβ相が残留するかどうか(各組成において最終的にβ相が安定であるかどうか)の
関係の説明図である。
β相の残留有無と合金元素パラメータP、ならびに1350℃×1h水冷材のβ相面積率の関係に関しては、以下が言える。合金元素パラメータPが2.3原子%以下で1350℃×1h水冷材のβ相面積率60%以下の組成のインゴットでは徐冷処理後にβ相は消失する。すなわちこれらの組成ではβ相は最終的に安定ではない。一方、合金元素パラメータPが2.3原子%以上で1350℃×1h水冷材のβ相面積率は60%以上の組成のインゴットでは徐冷処理後にβ相は残留する。すなわちこれらの組成ではβ相は最終的に安定である。
以上の図4ならびに図5に示した結果より、合金元素パラメータP=(41-Al)/3+0.25Nb+0.8Cr-0.8Si-1.7Cを用いることで、熱間鍛造性ならびに最終的なβ相の安定性に及ぼす合金組成の影響が評価でき。このパラメータが1.1〜2.3原子%の範囲において、熱間鍛造性は良好であり、また最終的にβ相が残留しないことが確認できた。
以下、図2、図3の組成で作製したインゴットの熱間鍛造材について、典型的な事例をもとに、詳細を実施例と比較例に類型化して説明する。
[実施例1]
図6は本発明のインゴット(合金13、組成Ti−42Al−8Nb−2.3Cr−0.9Si−0.7C(原子%))を1350℃で熱間鍛造した場合の外観写真である。1350℃でのβ相量は手順2の評価より42%と十分あると推定されるため鍛造性は良く、割れが無い。
図7は本発明のインゴット(合金13)を、熱間鍛造後、適正条件で熱処理した供試材の反射電子像写真である。β相(大きな白い相)がない完全ラメラ組織である。微細な白い点はSiに起因する析出物(シリサイド)である。ここで、適正条件とは上述した熱処理条件をいう。
即ち、この熱間鍛造後の合金13を適正条件で熱処理すると、熱間鍛造材には存在する高温変形能が優れた(高温強度が低い)β相が存在しなくなる。粒径は鍛造のままに較べると若干粗大化しているが、鋳造材に較べると大幅に小さくなる。そこで、この熱間鍛造材は、以上の組織のため高温強度、常温延性ともに優れている。
[比較例1]
図8は、比較合金6のインゴット(組成Ti−41Al−7Nb−0.9Si−0.4C(原子%))を1350℃で熱間鍛造した場合の外観写真である。1350℃でのβ相量は手順2の評価より12%と少ないと推定されるため変形能が悪く、大きな割れが発生した。
図9は、比較合金6のTiAl鋳造材を適正条件で熱処理した供試材の反射電子像組織写真である。発明合金と同様のβ相(大きな白い相)がない完全ラメラ組織である。微細な白い点はSiに起因する析出物(シリサイド)である。
[比較例2]
図10は、比較合金4のインゴット(組成Ti−40Al−7Nb−3Cr−0.6Si−0.9C(原子%))を1350℃で熱間鍛造した場合の外観写真である。1350℃でのβ相量は手順2の評価より63%と十分あると推定されるため鍛造性は良く、割れが無い。
図11は、比較合金4のインゴットを熱間鍛造後、適正条件で熱処理した供試材の反射電子像組織写真である。高温変形能が優れた(高温強度が低い)β相(白く大きい相)が残留していることより、高温強度が低いことが予想される。実際、870℃×225MPaクリープ破断時間 (h)は16時間と発明合金に較べると短かった。
[比較例3]
図12は本発明のインゴット(合金13)を熱間鍛造した後の熱処理において、適正保持温度より低い1220℃で保持した供試材の反射電子像写真である。なお、他の熱処理条件は適正条件である。黒く大きな等軸状のγ相が存在していることが分かる。すなわち完全ラメラ組織でないため高温強度が発明合金より低下していると考えられる。なお、この原因として1220℃がα単相域ではなくα+γ域であることが考えられる。
[比較例4]
図13は本発明のインゴット(合金13)を熱間鍛造した後の熱処理において、適正保持温度より高い1300℃で保持した供試材の反射電子像写真である。なお、他の熱処理条件は適正条件である。白く大きなβ相が存在していることが分かる。β相が残留しているため発明合金より高温強度が低下していると考えられる。なお、この原因として1300℃がα単相域ではなくα+β域であることが考えられる。
[比較例5]
図14は本発明のインゴット(合金13)を熱間鍛造した後の熱処理において、適正保持時間より短い0.5時間で保持した供試材の反射電子像写真である。なお、他の熱処理条件は適正条件である。白く大きなβ相が存在していることが分かる。β相が残留しているため発明合金より高温強度が低下していると考えられる。なお、この原因として保持時間が短かったため、鍛造材中に存在するβ相がα相に変態するための十分な時間がなかったことが考えられる。
[比較例6]
図15は本発明のインゴット(合金13)を熱間鍛造した後の熱処理において、適正保持時間より長い23時間で保持した供試材の反射電子像写真である。なお、他の熱処理条件は適正条件である。完全ラメラ組織であるが結晶粒が大きいことが分かる。結晶粒が大きいため常温延性等が発明合金より低下していると考えられる。なお、この原因として保持時間が長かったため、保持中のα粒(冷却後のラメラ粒)が粗大化しすぎたことが考えられる。
[比較例7]
図16は本発明のインゴット(合金13)を熱間鍛造した後の熱処理において、適正冷却速度より遅い0.7[℃/分]で冷却した供試材の反射電子像写真である。なお、他の熱処理条件は適正条件である。完全ラメラ組織であるがラメラ間隔が大きいことが分かる。ラメラ間隔が大きいため高温強度が発明合金より低下していると考えられる。
[比較例8]
図17は本発明のインゴット(合金13)を熱間鍛造した後の熱処理において、適正冷却速度より速い15[℃/分]で冷却した供試材の反射電子像写真である。なお、他の熱処理条件は適正条件である。完全ラメラ組織であるがラメラ間隔が小さいことが分かる。ラメラ間隔が小さいため常温延性等が発明合金より低下していると考えられる。
なお、上記の実施の形態は本発明を具体的に説明したものに過ぎず、上記の実施の形態をもって本発明を制限的に解釈すべきではない。本発明のTiAl基合金やTiAl基合金の製造方法は、当業者にとって自明な範囲での組成元素の比率変更、例えば製造上必然的に含まれる許容範囲内での組成変更や原料組成物の調達価格の変動や供給状態の変動に応じた許容範囲内での組成変更を含むものである。
本発明のTiAl基合金は、高温強度や耐衝撃性に優れているので発電用、航空機用、船舶用若しくは各種産業機械用のガスタ−ビン又は蒸気タ−ビン用の動翼として使用するのに好適である。
本発明によって製造されるTiAl基合金素材は高温強度に優れるとともに、延性や衝撃特性に優れている。このような素材を各種タ−ビンや過給器の動翼とすれば、信頼性を維持しつつ、回転数の上昇によるエネルギ−効率の向上や、軽量化に貢献することが可能となる。











Claims (6)

  1. Al::41〜45原子%、
    Nb:7〜9原子%、
    Cr:0.4〜4.0原子%、
    Si:0.3〜1.0原子%、
    C:0.3〜1.0原子%、
    残部がTi及び不可避不純物からなるTiAl基合金であって、
    次式によって求められる合金元素パラメータP:
    P=(41-Al)/3+0.25Nb+0.8Cr-0.8Si-1.7C
    が1.1〜2.3の組成範囲にあり、
    TiAl相(α2相)とTiAl相(γ相)が交互に積層された平均粒径1〜200μmのラメラ粒が密に配列してなり、β相を含まない微細組織を有することを特徴とするTiAl基合金。
  2. 請求項1に記載のTiAl基合金において、さらにW、Mo、B、Hf、Ta、Zrの群から選ばれる1種以上の元素を合計で0.1〜3原子%含有することを特徴とするTiAl基合金。
  3. 請求項1ならびに2のTiAl基合金を六方最密充填構造相(α相)と体心立方構造相(β相)の共存温度領域に保持して熱間鍛造する工程と、
    前記熱間鍛造したTiAl基合金素材を、1230〜1290℃の温度範囲で1〜20時間保持すると共に、1〜10[℃/分]の冷却速度で熱処理する工程とを備えたことを特徴とするTiAl基合金の製造方法。
  4. 前記TiAl基合金は、前記熱処理工程では、鍛造材中に存在するβ相を消失させていったんα単相にした後にα→α+γ→α2+γ変態を生じさせることを特徴とする請求項3に記載のTiAl基合金の製造方法。
  5. 請求項1若しくは2に記載の組成のインゴットを請求項3若しくは4に記載した製造方法で製造したTiAl基合金素材を用いたタ−ビン用動翼。
  6. 請求項5に記載のタ−ビン用動翼を用いた発電用ガスタービン、航空機用ガスタ−ビン、船舶用過給器若しくは各種産業機械用ガスタ−ビン又は蒸気タ−ビン。
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