JP2015151387A - アッサムチャ花部から得られる脂肪分解阻害剤及び胃がん細胞増殖抑制剤、並びに新規サポニン化合物 - Google Patents

アッサムチャ花部から得られる脂肪分解阻害剤及び胃がん細胞増殖抑制剤、並びに新規サポニン化合物 Download PDF

Info

Publication number
JP2015151387A
JP2015151387A JP2014028679A JP2014028679A JP2015151387A JP 2015151387 A JP2015151387 A JP 2015151387A JP 2014028679 A JP2014028679 A JP 2014028679A JP 2014028679 A JP2014028679 A JP 2014028679A JP 2015151387 A JP2015151387 A JP 2015151387A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
salt
saponin compound
saponin
following formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014028679A
Other languages
English (en)
Inventor
吉川 雅之
Masayuki Yoshikawa
雅之 吉川
修 村岡
Osamu Muraoka
修 村岡
松田 久司
Hisashi Matsuda
久司 松田
誠宏 中村
Masahiro Nakamura
誠宏 中村
森川 敏生
Toshio Morikawa
敏生 森川
清文 二宮
Kiyofumi Ninomiya
清文 二宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dia Betym Kk
Kinki University
Original Assignee
Dia Betym Kk
Kinki University
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dia Betym Kk, Kinki University filed Critical Dia Betym Kk
Priority to JP2014028679A priority Critical patent/JP2015151387A/ja
Publication of JP2015151387A publication Critical patent/JP2015151387A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】アッサムチャ花部由来の、脂肪分解阻害剤及び胃がん細胞増殖抑制剤、並びに、アッサムチャ花部の抽出液から分離、精製して得られる新規なサポニン化合物を提供する。【解決手段】アッサムチャ花部、アッサムチャ花部の抽出液、アッサムチャ花部の抽出液から分離、精製して得られるサポニン化合物を、活性成分として含むことを特徴とする脂肪分解阻害剤及び胃がん細胞増殖抑制剤、並びに、アッサムチャ花部の抽出液から分離、精製して得られる新規なサポニン化合物。【選択図】 なし

Description

本発明は、ツバキ科の植物であるアッサムチャ(学名:Camellia sinensis var. assamica)の雌しべ、雄しべ、花弁、萼、包葉、花軸、花柄等を含むいわゆる花、花芽及び蕾等の花部(以後、アッサムチャ花部と表す)、アッサムチャ花部の抽出液、又はその抽出液から得られるサポニン化合物を活性成分として含有する脂肪分解阻害剤及び胃がん細胞増殖抑制剤に関する。又、本発明は、アッサムチャ花部の抽出液から分離、精製して得られる新規なサポニン化合物(トリテルペン配糖体)に関する。
ツバキ科ツバキ属に属するアッサムチャは、インドやスリランカなどで栽培される高木(喬木)で、日本や中国などで広く栽培される低木(灌木)のチャ(学名:Camellia sinensis、チャノキとも記される)の変種である。いずれもその幼葉を摘んで、紅茶や緑茶などの茶飲料として世界中で親しまれている(例えば、非特許文献1、2)。
アッサムチャおよびチャに関しては、その葉部の成分として含まれるサポニン類が、抗炎症、抗菌作用などを有することが知られている(例えば、非特許文献1、2)。
また本発明者らにより、チャ花部は、中性脂肪吸収抑制、糖吸収抑制および胃粘膜保護作用などを有するサポニン化合物を含むことが報告されている(例えば、非特許文献3、4)。
さらに、本発明者により、チャ花部の抽出物および含有成分が、腸運動亢進作用と膵リパーゼ阻害作用(特許文献1)および脂肪代謝改善作用(特許文献2)を有することも見いだされている。
特開2009−057365号公報 特開2011−051950号公報
村松敬一郎ら、「茶の機能」株式会社学会出版センター(東京)、364−377頁(2002) 衛藤英男ら、「新版茶の機能」農山漁村文化協会(東京)、436−447頁(2013) Yoshikawa M.et al., Chem.Pharm.Bull.,vol.55,pp598−605(2007) Yoshikawa M.et al.,J.Nat.Prod.,vol.68,pp1360−1365(2005)
本発明は、アッサムチャ花部に含有される成分の機能についての研究に基づいてなされたもので、アッサムチャ花部由来の、脂肪分解阻害剤及び胃がん細胞増殖抑制剤を提供することを課題とする。本発明は、又、アッサムチャ花部の抽出液から分離、精製して得られ、脂肪分解阻害剤、胃がん細胞増殖抑制剤等として用いられる新規なサポニン化合物を提供することを課題とする。
本発明者は、アッサムチャ花部及びアッサムチャ花部の抽出液並びに前記抽出液から分離、精製して得られるサポニン化合物について、次に示す1)及び2)の検討を行った。
1)脂肪分解阻害剤の活性評価の指標として、膵リパーゼ阻害作用。
2)胃がん細胞増殖抑制剤の活性評価の指標として、ヒト胃がん細胞株であるMKN45細胞を用いた細胞増殖抑制作用。
その結果、アッサムチャ花部、その抽出液、及び抽出液から分離、精製して得られるサポニン化合物が、膵リパーゼ阻害作用、及び胃がん細胞増殖抑制作用を示すことを見出すとともに、前記サポニン化合物中に新規の化合物が含まれていることを見出し、以下に示す態様の発明を完成した。
本発明は、その第1の態様として、アッサムチャ花部、及び/又は、アッサムチャ花部の抽出液を活性成分として含むことを特徴とする脂肪分解阻害剤(請求項1)を提供する。この脂肪分解阻害剤は膵リパーゼ阻害作用を示し、これをヒト又は動物に投与することにより膵リパーゼによる脂肪の分解を阻害する。食事中の脂肪は、膵リパーゼによって分解され、モノグリセライドと脂肪酸となって吸収されるので、この脂肪の分解を阻害することにより肥満を抑制できると期待される。従って、第1の態様の脂肪分解阻害剤は、肥満抑制剤として用いることもできる。なお、アッサムチャ花部の抽出液とは、アッサムチャ花部を、水、低級脂肪族アルコールやグリコール及び低級脂肪族アルコールやグリコールの含水物等より選ばれる抽出溶媒により抽出した液、その抽出した液を濃縮して得られるエキス、その抽出した液を分配処理して得られる分配移行液(fraction)等も含む意味である。
本発明は、その第2の態様として、アッサムチャ花部、及び/又は、アッサムチャ花部の抽出液を活性成分として含むことを特徴とする胃がん細胞増殖抑制剤(請求項2)を提供する。この胃がん細胞増殖抑制剤はヒト胃がん細胞株であるMKN45細胞の増殖抑制作用を示し、これをヒト又は動物に投与することにより胃がん細胞の増殖を抑制できると期待される。従って、第2の態様の胃がん細胞増殖抑制剤は、抗がん剤として用いることもできる。
本発明者は、さらに又、前記の抽出液を分離、精製し、含有成分の詳細な探索等を行い、さらにその含有成分の生物活性について検討を行ったところ、前記の抽出液中には、下記の構造式(1)、式(2)、式(3)、式(4)、式(5)、式(6)、式(7)、式(8)、式(9)、式(10)又は式(11)で表される化合物等、種々のサポニン化合物が含まれていることを見いだした。そして、構造式(1)、式(2)、式(3)、式(4)、式(5)、式(6)、式(7)、式(8)又は式(11)で表されるサポニン化合物は、膵リパーゼ阻害作用を示し、脂肪分解阻害剤として用いられること、および、構造式(3)、式(4)、式(6)、式(7)、式(8)、式(9)、式(10)又は式(11)で表されるサポニン化合物は胃がん細胞増殖抑制作用を示し、胃がん細胞増殖抑制剤として用いられることを見いだした。
Figure 2015151387
(フローラアッサムサポニンI(Floraassamsaponin I)と命名する)
Figure 2015151387
(フローラアッサムサポニンII(Floraassamsaponin II)と命名する)
Figure 2015151387
(フローラアッサムサポニンIII(Floraassamsaponin III)と命名する)
Figure 2015151387
(フローラアッサムサポニンIV(Floraassamsaponin IV)と命名する)
Figure 2015151387
(フローラアッサムサポニンV(Floraassamsaponin V)と命名する)
Figure 2015151387
(フローラアッサムサポニンVI(Floraassamsaponin VI)と命名する)
Figure 2015151387
(フローラアッサムサポニンVII(Floraassamsaponin VII)と命名する)
Figure 2015151387
(フローラアッサムサポニンVIII(Floraassamsaponin VIII)と命名する)
Figure 2015151387
この化合物は、フローラティーサポニンD(Floratheasaponin D)である。
Figure 2015151387
この化合物は、フローラティーサポニンG(Floratheasaponin G)である。
Figure 2015151387
この化合物は、ゴルドノシドJ(Gordonoside J)である。
そこで、本発明は、その第3の態様として、
構造式(1)で表されるサポニン化合物またはその塩、
構造式(2)で表されるサポニン化合物またはその塩、
構造式(3)で表されるサポニン化合物またはその塩、
構造式(4)で表されるサポニン化合物またはその塩、
構造式(5)で表されるサポニン化合物またはその塩、
構造式(6)で表されるサポニン化合物またはその塩、
構造式(7)で表されるサポニン化合物またはその塩、
構造式(8)で表されるサポニン化合物またはその塩、および
構造式(11)で表されるサポニン化合物またはその塩、からなる群より選ばれる1種以上のサポニン化合物を、活性成分として含むことを特徴とする脂肪分解阻害剤(請求項3)を提供する。この脂肪分解阻害剤は膵リパーゼ阻害作用を示し、例えば、これをヒト又は動物に投与することにより膵リパーゼによる脂肪の分解を阻害する。食事中の脂肪は、膵リパーゼによって分解され、モノグリセライドと脂肪酸となって吸収されるので、この脂肪の分解を阻害することにより、肥満を抑制できると期待される。従って、肥満抑制剤としての利用が期待される。
又、本発明は、その第4の態様として、
構造式(3)で表されるサポニン化合物またはその塩、
構造式(4)で表されるサポニン化合物またはその塩、
構造式(6)で表されるサポニン化合物またはその塩、
構造式(7)で表されるサポニン化合物またはその塩、
構造式(8)で表されるサポニン化合物またはその塩、
構造式(9)で表されるサポニン化合物またはその塩、
構造式(10)で表されるサポニン化合物またはその塩、および
構造式(11)で表されるサポニン化合物またはその塩、からなる群より選ばれる1種以上のサポニン化合物を、活性成分として含むことを特徴とする胃がん細胞増殖抑制剤(請求項4)を提供する。この胃がん細胞増殖抑制剤はヒト胃がん細胞株であるMKN45細胞の増殖抑制作用を示し、これをヒト又は動物に投与することにより胃がん細胞の増殖を抑制できると期待される。従って、抗がん剤としての利用が期待される。
前記の第1の態様又は第3の態様の脂肪分解阻害剤、第2の態様又は第4の態様の胃がん細胞増殖抑制剤は、ヒト又は動物に投与することにより前記の作用を奏するので、ヒト又は動物用の医薬や医薬組成物(以後、医薬組成物を含めて医薬と言う)等として用いることができる。
本発明者は、さらに、アッサムチャ花部の抽出液の分離、精製により得られた化合物について構造の解析を行ったところ、構造式(1)、構造式(2)、構造式(3)、構造式(4)、構造式(5)、構造式(6)、構造式(7)又は構造式(8)で表されるサポニン化合物は、新規なサポニン化合物であることを見出した。そして、前記のように、これらの新規なサポニン化合物は、脂肪分解阻害剤および/または胃がん細胞増殖抑制剤として用いられる。そこで、本発明は、第5の態様として、以下に示す新規なサポニン化合物を提供する。
前記構造式(1)で表されるサポニン化合物(フローラアッサムサポニンI)またはその塩(請求項5)。
前記構造式(2)で表されるサポニン化合物(フローラアッサムサポニンII)またはその塩(請求項6)。
前記構造式(3)で表されるサポニン化合物(フローラアッサムサポニンIII)またはその塩(請求項7)。
前記構造式(4)で表されるサポニン化合物(フローラアッサムサポニンIV)またはその塩(請求項8)。
前記構造式(5)で表されるサポニン化合物(フローラアッサムサポニンV)またはその塩(請求項9)。
前記構造式(6)で表されるサポニン化合物(フローラアッサムサポニンVI)またはその塩(請求項10)。
前記構造式(7)で表されるサポニン化合物(フローラアッサムサポニンVII)またはその塩(請求項11)。
前記構造式(8)で表されるサポニン化合物(フローラアッサムサポニンVIII)またはその塩(請求項12)。
請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9、請求項10、請求項11または請求項12のサポニン化合物、すなわち、構造式(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)または(8)で表されるサポニン化合物は、膵リパーゼ阻害作用を示し、脂肪分解阻害剤の活性成分として用いることができる。又、請求項7、請求項8、請求項10、請求項11または請求項12のサポニン化合物、すなわち、構造式(3)、(4)、(6)、(7)または(8)で表されるサポニン化合物は、胃がん細胞増殖抑制作用を示し、胃がん細胞増殖抑制剤の活性成分として用いることができる。
本発明の脂肪分解阻害剤(第1の態様及び第3の態様)は、膵リパーゼ阻害作用を示し、ヒト又は動物の肥満を抑制する効果がある。本発明の胃がん細胞増殖抑制剤(第2の態様及び第4の態様)は、ヒト胃がん細胞株であるMKN45細胞の増殖抑制作用を示し、これをヒト又は動物に投与することにより胃がんの増殖を抑制できると期待される。
本発明の新規サポニン化合物(第5の態様)は、膵リパーゼ阻害及び/又は胃がん細胞増殖抑制作用を示し、脂肪分解阻害剤及び/又は胃がん細胞増殖抑制剤として用いることができる。
次に、本発明を実施するための形態について説明するが、本発明の範囲はこの実施の形態のみに限定されるものではない。
本発明の、第1の態様の脂肪分解阻害剤、第2の態様の胃がん細胞増殖抑制剤としては、1)アッサムチャ花部を(抽出等の処理を行わずに)活性成分として用いるもの、2)アッサムチャ花部を、低級脂肪族アルコールやグリコール又は低級脂肪族アルコールやグリコールの含水物等により抽出した抽出液を濃縮して得られる抽出エキスを活性成分として用いるもの、を例示することができる。アッサムチャ花部を用いる場合は、アッサムチャ花部をそのまま用いることができるし、又は、粉砕、破砕、切断、すりつぶし等による形状変化を行ったもの、又は、乾燥等の調製をしたものを用いることもできる。
抽出液は、アッサムチャ花部をそのまま又は粉砕、破砕、切断、すりつぶし等による形状変化を行ったものを、水、低級脂肪族アルコールやグリコール及び低級脂肪族アルコールやグリコールの含水物より選ばれる抽出溶媒により抽出して得ることができる。抽出効率の点からは、粉砕、破砕、切断、すりつぶし等による形状変化を行ったものを用いる方法が望ましい。
抽出溶媒として用いられるアルコールとしては、炭素数1〜4の低級アルコール類が挙げられ、具体的には、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、t−ブタノール又はこれらの混液等が挙げられる。グリコールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール等が挙げられる。抽出溶媒としては、好ましくはこれらのアルコールやグリコール、又はこれらのアルコールやグリコールに30容量%までの水を含有する含水アルコールや含水グリコールが用いられる。前記のアルコールやグリコールの中でもメタノール及びエタノールが好ましい。これらの抽出溶媒は、抽出材料に対して、1〜50質量倍程度、好ましくは10〜30質量倍程度用いられる。
抽出温度は、室温〜溶媒の沸点の間で任意に設定できるが、50℃〜抽出溶媒の沸点の温度が好ましい。抽出は、振盪下もしくは非振盪下又は還流下に、前記の抽出材料、即ち、アッサムチャ花部そのもの、又はそれを粉砕、破砕、切断、すりつぶし等による形状変化を行ったもの等を、前記の抽出溶媒に浸漬することによって行うのが適当である。
好ましい抽出時間は、抽出温度や抽出の際の振盪の有無等により変動し、特に限定されない。例えば、抽出材料を振盪下に浸漬する場合には、30分間〜10時間程度行うのが適当であり、非振盪下に浸漬する場合には、1時間〜20日間程度行うのが適当である。又、抽出溶媒の還流下に抽出するときは、30分間〜数時間加熱還流するのが好ましい。なお、50℃より低い温度で浸漬して抽出することも可能であるが、その場合には、前記の時間よりも長時間浸漬するのが好ましい。抽出操作は、同一材料について1回だけ行ってもよいが、複数回、例えば2〜5回程度繰り返すのが好ましい。
前記の抽出工程により得られた抽出液には、アッサムチャ花部の含有成分が溶出されている。本発明の、第1の態様の脂肪分解阻害剤、第2の態様の胃がん細胞増殖抑制剤としては、このようにして得られた抽出液を濃縮して用いてもよい。濃縮は、低温で減圧下に行うのが好ましい。濃縮する前に濾過して濾液を濃縮してもよい。なお、濃縮等の操作を行わず抽出液をそのまま用いても、脂肪分解阻害剤、胃がん細胞増殖抑制剤としての作用を奏する。
また、濃縮は乾固するまで行ってもよく、粉末状又は凍結乾燥品等として用いてもよい。濃縮する方法、粉末状及び凍結乾燥品とする方法は当該分野での公知の方法を用いることができる。
このようにして得られる抽出液(さらに濃縮したもの、分配により得られる分配移行液等を含む意味である)は、精製処理に付し、含有される各成分に分離することができる。前記の、構造式(1)〜(11)のいずれかで表される化合物は、この精製、分離により得ることができる。そして、この精製、分離により得られた構造式(1)、構造式(2)、構造式(3)、構造式(4)、構造式(5)、構造式(6)、構造式(7)、構造式(8)又は構造式(11)で表される化合物も、脂肪分解阻害剤として用いることができ(本発明の第3の態様)、又、この精製、分離により得られた構造式(3)、構造式(4)、構造式(6)、構造式(7)、構造式(8)、構造式(9)、構造式(10)又は構造式(11)で表される化合物も、胃がん細胞増殖抑制剤として用いることができる(本発明の第4の態様)。
精製処理は、例えば、クロマトグラフ法、イオン交換樹脂を使用する溶離法、溶媒による分配抽出等を単独、又は組み合わせて採用することができる。クロマトグラフ法としては、順相クロマトグラフィー、逆相クロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー、遠心液体クロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー等を挙げることができ、これらのいずれか、又はそれらを組み合わせて行う方法が挙げられる。この際の担体、溶出溶媒等の精製条件は、各種クロマトグラフィーに対応して適宜選択することができる。
前記のように、本発明の第1の態様の脂肪分解阻害剤、第2の態様の胃がん細胞増殖抑制剤を含有させることにより、ヒト又は動物用の医薬を製造することができる。本発明の脂肪分解阻害剤、胃がん細胞増殖抑制剤が、ヒト又は動物用の医薬として用いられる場合は、アッサムチャ花部そのもの、アッサムチャ花部の抽出液、もしくは前記式(1)〜(11)で表される化合物を、そのままの状態で又は適当な媒体で希釈して、医薬品等の製造分野における公知の方法により、散剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤又は液剤等の種々の形態にして用いられる。
これらの形態においては、適当な媒体を添加してもよい。適当な媒体としては、医薬的に許容される賦形剤、例えば結合剤(例えばシロップ、アラビアゴム、ゼラチン、ソルビトール、トラガント又はポリビニルピロリドン)、充填剤(例えば乳糖、砂糖、トウモロコシ澱粉、リン酸カルシウム、ソルビトール又はグリシン)、錠剤用滑剤(例えばステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコール又はシリカ)、崩壊剤(例えば馬鈴薯澱粉)又は湿潤剤(例えばラウリル硫酸ナトリウム)が挙げられる。
錠剤とする場合は、通常の製薬における周知の方法でコートしてもよい。液体製剤とする場合は、例えば水性又は油性の懸濁液、溶液、エマルジョン、シロップ又はエリキシルの形態であってもよい。又、使用前に水や他の適切な賦形剤と混合する乾燥製品として提供してもよい。
こうした液体製剤は、通常の添加剤、例えば、ソルビトール、シロップ、メチルセルロース、グルコースシロップ、ゼラチン水添加食用脂等の懸濁化剤、レシチン、ソルビタンモノオレエート、アラビアゴム等の乳化剤(食用脂を含んでもよい)、アーモンド油、分画ココヤシ油又はグリセリン、プロピレングリコールやエチレングリコールのような油性エステル等の非水性賦形剤、p−ヒドロキシ安息香酸メチル、p−ヒドロキシ安息香酸プロピル又はソルビン酸等の保存剤を含んでもよく、さらに所望により着色剤又は香料等を含んでもよい。
本発明の医薬における、抽出液、前記式(1)〜(11)で表される化合物の使用量は、濃縮、精製の程度、活性の強さ等、使用目的、対象疾患や自覚症状の程度、使用者の体重、年齢等によって適宜調整される。例えば、医薬として成人について使用する場合は、1回の投与毎に、抽出液の場合では、1mg〜20g程度の範囲で使用し、この範囲内で精製度や水分含量等に応じて調整することが適当な場合が多い。又、前記式(1)〜(11)で表される化合物を使用する場合は、1mg〜1g程度が適当な場合が多い。
以下、実施例により、本発明をさらに具体的に説明するが、実施例は本発明の範囲を限定するものではない。なお、以下の実施例では、特に記載がない限り、以下に示す各種溶媒、濾紙、クロマトグラフィー用担体及びHPLCカラムを用いた。また、特に明記しない試薬については、和光純薬工業社製試薬(特級)を用いた。
[溶媒]
メタノール:ナカライテスク社製、一級
HPLC用メタノール:ナカライテスク社製、特級
[濾紙]
アドバンテック社製:No.2
[クロマトグラフィー用担体]
順相シリカゲルカラムクロマトグラフ用担体:関東化学社製、Silica Gel 60N
逆相ODSカラムクロマトグラフ用担体:富士シリシア社製、Chromatorex ODS1020T
[HPLCカラム]
ナカライテスク社製、Cosmosil 5C18−MS−II、20mm(i.d.)×250mm
実施例1
インド産アッサムチャ花部(687.4g)を、メタノール(MeOH)で3時間熱時抽出し、抽出液を濾取した。残渣にメタノールを加え、同様の抽出操作を計3回行った。得られたメタノール抽出液を合わせ、減圧下溶媒を留去し、MeOH抽出エキス(収量280.4g、収率40.8%)(以下、括弧内で収量及び/又は収率を表す場合は、「収量」、「収率」を略して示す。なお、「収率」とは、アッサムチャ花部からの単離収率である。)を得た。
このMeOH抽出エキス(270.4g)を、酢酸エチル(EtOAc)と水(1:1)で分配し、EtOAc移行部(17.3g、2.6%)とHO移行部を得た。さらにこのHO移行部を、n−ブタノール(n−BuOH)と水(1:1)で分配し、n−BuOH移行部(92.1g、13.9%)とHO移行部(144.8g、21.9%)を得た。
実施例2 膵リパーゼ阻害作用試験
実施例1で得られたアッサムチャ花部のMeOH抽出エキス、EtOAc移行部、n−BuOH移行部、HO移行部について、膵リパーゼ阻害作用の検討を行った。具体的には、次に示す方法により膵リパーゼ阻害作用を求めた。表1に示す結果より明らかなように、MeOH抽出エキス、EtOAc移行部およびn−BuOH移行部に有意な阻害活性(膵リパーゼ阻害作用)が認められた。
[膵リパーゼ阻害作用の測定]
基質としてトリオレイン溶液[トリオレイン80mg、ホスファチジルコリン10mg及びタウロコール酸5mgに0.1Mトリス緩衝液(pH7.0:0.1MのNaCl含有)9mlを加え、10分間超音波処理を行った溶液]100μlに、被験サンプル溶液5μlを加え、さらに0.1Mトリス緩衝液(pH7.0)95μlを加え、全量を200μlとした。37℃で3分間予備加温したのち、ブタ膵臓由来のリパーゼ溶液50μlを加えて30分間反応させ、その後2分間沸騰水浴(90〜100℃)に入れて反応を停止させた。別に、各サンプルにつきリパーゼ溶液に代えてトリス緩衝液を50μl加え、同様の操作を行ったものを盲検として調製した。生成したオレイン酸の濃度をNEFA C−テストワコー(和光純薬)により測定した。なお、リパーゼはトリス緩衝液に溶解し、本実験条件下で約0.7meq/Lのオレイン酸が生成する濃度に調製した。被験サンプルはDMSOを用いて溶解し希釈した。
Figure 2015151387
Figure 2015151387
肥満は脂肪の合成または蓄積が分解を上回ることによって進展する。したがって肥満の予防には食事に含まれる脂肪の吸収を遅らせなければならない。食事中の脂肪は膵リパーゼによって分解され、モノグリセライドと脂肪酸となって吸収される。そこで、膵リパーゼによる脂肪の分解を阻害することで肥満を予防できると期待される。表1に示すように、MeOH抽出エキス、EtOAc移行部およびn−BuOH移行部に有意な膵リパーゼ阻害活性が認められるので、これらは脂肪分解阻害剤として使用でき、肥満の予防に効果があると期待される。
実施例3 ヒト胃がん細胞(MKN45)を用いた細胞増殖抑制作用試験
実施例1で得られたアッサムチャ花部のMeOH抽出エキス、EtOAc移行部、n−BuOH移行部、HO移行部について、次に示す方法により胃がん細胞増殖抑制作用試験を行った。
[胃がん細胞増殖抑制作用試験]
理化学研究所から購入したMKN45を、10%(v/v)ウシ胎児血清(FBS)、100unit/mlペニシリンG及び100μg/mlストレプトマイシンを含むRPMI−1640培地(Sigma社製)で培養(5%CO、37°C)した。次に細胞培養用96ウェル平底マイクロプレート(住友ベークライト社製)に、7.5×10cells(100μl medium/well)ずつ播種し、24時間培養した。培地に被験物質を含む培地(100μl、DMSO終濃度:0.1%)を添加して、さらに48時間培養(5%CO、37°C)した。
培養後、5mg/mlの3−(4,5−dimethyl−2,5−diphenyl−2H−tetrazolium bromide(MTT、PBS(−)溶液)を20μl/well添加し、4時間培養した。培地を除去した後、生成したformazanを0.04M HCl含有2−プロパノール(100μl/well)で溶解し、その後マイクロプレートリーダーにてO.D.値を測定し、以下の式により増殖抑制率を求めた(測定波長:570nm、参照波長:655nm)。
Figure 2015151387
Figure 2015151387
表2に示すように、MeOH抽出エキス、EtOAc移行部およびn−BuOH移行部に有意な胃がん細胞増殖抑制作用が認められるので、これらは胃がん増殖抑制剤剤として使用でき、胃がんの予防及び増悪の抑制に効果があると期待される。
実施例4 アッサムチャ花部の含有成分の単離
実施例1で得られたn−BuOH移行部溶出部を、順相Silica gelカラムクロマトグラフィー[2.4kg、クロロホルム(CHCl)→CHCl:MeOH:HO=7:3:1(下層)→65:35:10→MeOH]にて分画し、画分1(10.3g)、画分2(2.9g)、画分3(31.6g)、画分4(22.9g)、画分5(5.1g)を得た。
画分3(30.3g)を逆相ODSカラムクロマトグラフィー[600g、MeOH:HO=(20:80)→(30:70)→(35:65)→(40:60)→(50:50)→(60:40)→(70:30)→(80:20)→(90:10)→MeOH→Acetone]にて分画し、画分3−1(20.7mg)、画分3−2(18.6g)、画分3−3(1.3g)、画分3−4(419.7mg)、画分3−5(1.3g)、画分3−6(238.2g)、画分3−7(568.2mg)、画分3−8(1.0g)、画分3−9(5.7g)、画分3−10(282.9mg)、画分3−11(172.3mg)、画分3−12(392.2mg)、画分3−13(899.4mg)、画分3−14(471.2mg)、画分3−15(148.3mg)、画分3−16(80.5mg)、画分3−17(30.7mg)を得た。
さらに画分3−8(1.0g)についてHPLC[MeOH:HO:酢酸(AcOH)=70:30:1]を用いて分離精製した結果、化合物1(35.4mg、0.0007%)、化合物2(77.8mg、0.014%)、化合物3(18.0mg、0.003%)、化合物4(29.6mg、0.005%)、化合物5(19.9mg、0.004%)、化合物6(23.2mg、0.004%)、化合物9(58.6mg、0.011%)、化合物10(62.5mg、0.011%)、化合物11(22.4mg、0.004%)を単離した。
また、画分3−9についてHPLC[MeOH:HO:酢酸(AcOH)=70:30:1]を用いて分離精製した結果、化合物12(17.1mg、0.019%)、化合物7(18.1mg、0.018%)、化合物8(34.7mg、0.035%)、化合物13(49.3mg、0.049%)、化合物14(17.1mg、0.018%)を単離した。
上記のようにして得られた化合物1〜8及び12について、H−NMR、13C−NMR、質量分析(MSスペクトル)、旋光度、IRスペクトル等の測定を行い、その測定結果に基づき構造決定を行ったところ、
化合物1は、前記構造式(1)で表されるサポニン化合物(新規トリテルペン配糖体:フローラアッサムサポニンI(Floraassamsaponin I)と命名する)、
化合物2は、前記構造式(2)で表されるサポニン化合物(新規トリテルペン配糖体:フローラアッサムサポニンII(Floraassamsaponin II)と命名する)、
化合物3は、前記構造式(3)で表されるサポニン化合物(新規トリテルペン配糖体:フローラアッサムサポニンIII(Floraassamsaponin III)と命名する)、
化合物4は、前記構造式(4)で表されるサポニン化合物(新規トリテルペン配糖体:フローラアッサムサポニンIV(Floraassamsaponin IV)と命名する)、
化合物5は、前記構造式(5)で表されるサポニン化合物(新規トリテルペン配糖体:フローラアッサムサポニンV(Floraassamsaponin V)と命名する)、
化合物6及び化合物12は、前記構造式(6)で表されるサポニン化合物(新規トリテルペン配糖体:フローラアッサムサポニンVI(Floraassamsaponin VI)と命名する)、
化合物7は、前記構造式(7)で表されるサポニン化合物(新規トリテルペン配糖体:フローラアッサムサポニンVII(Floraassamsaponin VII)と命名する)、
化合物8は、前記構造式(8)で表されるサポニン化合物(新規トリテルペン配糖体:フローラアッサムサポニンVIII(Floraassamsaponin VIII)と命名する)であることが確認された。
又、化合物9及び化合物13は、前記構造式(9)で表されるサポニン化合物(既知トリテルペン配糖体:フローラティーサポニンD(Floratheasaponin D))、
化合物10及び化合物14は、前記構造式(10)で表されるサポニン化合物(既知トリテルペン配糖体:フローラティーサポニンG(Floratheasaponin G))であることが確認された。いずれもYoshikawa M.et al.,Chem.Pharm.Bull.,vol.55,pp598−605(2007)に記載の化合物である。
又、化合物11は、前記構造式(11)で表され、Fu H.et al.,J.Nat.Prod.,vol.74,pp1066−1072(2011)に記載のサポニン化合物(既知トリテルペン配糖体:ゴルドノシドJ(Gordonoside J))であることが確認された。
なお、旋光度[α]、質量分析、UVスペクトル、IRスペクトル及びH−NMR及び13C−NMR等は、以下に示す測定装置、条件により行った。
[旋光度]
[α] 堀場高感度SEPA−300デジタルポラリメーター(l=0.5)(堀場製作所社製)を用いて測定した。
[質量分析]
高分解能質量分析(高分解能FAB−MS)及び質量分析(FAB−MS)は、日本電子社製JMS−SX 102型質量分析装置を用いて測定した。
[IRスペクトル]
Shimadzu FT−IR DR−8000 spectrometer(島津製作所社製)を用いて測定した。
[核磁気共鳴スペクトル]
H−NMR及び13C−NMRは、日本電子社製のJNM−EX 270(270MHz)、JNM−LA 500(500MHz)及びJNM−ECA 600(600MHz)を用い、テトラメチルシラン(TMS)を内部標準として用いて、測定した。
[高速液体クロマトグラフィー(HPLC)]
ポンプはShimadzu LC−6ADを、示差屈折計検出器は、Shimadzu RID−10Aを、紫外可視分光光度計検出器は、Shimadzu SPD−10Aを用いた。(いずれも島津製作所社製)
以下、実施例4で得られた新規サポニン化合物1〜8についての、外観、旋光度[α]、質量分析、UVスペクトル、IRスペクトル、H−NMRの測定結果を示す。
[化合物1:Floraassamsaponin I]
・性状:無色無晶形粉末
・旋光度:[α] 21−18.3°(c=0.80、MeOH)
・IRスペクトル(KBr):νmax 3400、2926、1734、1717、1698、1078cm−1
・高分解能positive−ion FAB−MS: m/z 1415.6458[C6610431Naの計算値: (M+Na):m/z 1415.6459]
H−NMR(600MHz、ピリジン−d)δ:0.83、1.02、1.08、1.19、1.27、1.28、1.82(3H each、all s、25、26、29、24、30、23、27−H)、1.62、2.05(1H each、both m、15−H)、1.63(3H、br d−like、21−O−Tig−4−H)、1.92(3H、s、22−O−Ac−H)、1.93(3H、d−like、21−O−Tig−5−H)、3.26(1H、dd−like、3−H)、3.98(2H、m、28−H)、4.74(1H、m、16−H)、4.76(1H、d、J=5.8Hz、1’’’’’−H)、4.97(1H、d,J=6.8Hz、1’−H)、5.71(1H、d,J=7.7Hz、1’’−H)、5.89(1H、br s、12−H)、6.05(1H、s、1’’’’−H)、6.10(1H、d、J=10.3Hz、22−H)、6.14(1H、d−like、1’’’−H)、6.58(1H、d、J=10.3Hz、21−H)、7.09(1H、m、21−O−Tig−3−H)
13C−NMR(150MHz、ピリジン−d)δ:表3に記載
・positive−ion FAB−MS: m/z 1415 (M+Na)
[化合物2:Floraassamsaponin II]
・性状:無色無晶形粉末
・旋光度:[α] 21−12.2°(c=0.80、MeOH)
・IRスペクトル(KBr):νmax 3400、2925、1734、1716、1697、1078cm−1
・高分解能positive−ion FAB−MS: m/z 1415.6462[C6610431Naの計算値: (M+Na):m/z 1415.6459]
H−NMR(600MHz、ピリジン−d)δ:0.80、0.98、1.04、1.12、1.21、1.29、1.80(3H each、all s、25、26、29、24、30、23、27−H)、1.60、2.05(1H each、both m、15−H)、1.91(3H、s、22−O−Ac−H)、1.96(3H、br d−like、21−O−Ang−5−H)、2.05(3H、d−like、21−O−Ang−4−H)、3.22(1H、dd−like、3−H)、3.44(2H、m、28−H)、4.75(1H、m、16−H)、4.77(1H、d、J=5.8Hz、1’’’’’−H)、4.93(1H、d,J=6.7Hz、1’−H)、5.33(1H、br s、12−H)、5.68(1H、d,J=7.6Hz、1’’−H)、5.92(1H、m、21−O−Ang−3−H)、6.02(1H、s、1’’’’−H)、6.03(1H、d、J=9.7Hz、22−H)、6.13(1H、d−like、1’’’−H)、6.57(1H、d、J=9.7Hz、21−H)
13C−NMR(150MHz、ピリジン−d)δ:表4に記載
・positive−ion FAB−MS: m/z 1415 (M+Na)
[化合物3:Floraassamsaponin III]
・性状:無色無晶形粉末
・旋光度:[α] 22−11.6°(c=0.50、MeOH)
・IRスペクトル(KBr):νmax 3400、2932、1734、1716、1700、1078cm−1
・高分解能positive−ion FAB−MS: m/z 1269.5885[C609427Naの計算値: (M+Na):m/z 1269.5880]
H−NMR(600MHz、ピリジン−d)δ:0.83、1.01、1.08、1.12、1.16、1.34、1.86(3H each、all s、25、26、24、29、23、30、27−H)、1.66(3H、br d−like、21−O−Tig−4−H)、1.77(3H、s、22−O−Ac−H)、1.97(3H、d−like、21−O−Tig−5−H)、3.25(1H、dd−like、3−H)、3.47、3.73(1H each、both m、28−H)、4.16(1H、m、16−H)、4.40(1H、m、15−H)、4.92(1H、d,J=7.1Hz、1’−H)、5.51(1H、br s、12−H)、5.87(1H、d,J=6.8Hz、1’’−H)、6.06(1H、s、1’’’’−H)、6.15(1H、d−like、1’’’−H)、6.28(1H、d、J=10.3Hz、22−H)、6.61(1H、d、J=10.3Hz、21−H)、7.13(1H、m、21−O−Tig−3−H)
13C−NMR(150MHz、ピリジン−d)δ:表5に記載
・positive−ion FAB−MS: m/z 1269 (M+Na)
[化合物4:Floraassamsaponin IV]
・性状:無色無晶形粉末
・旋光度:[α] 21−21.3°(c=0.80、MeOH)
・IRスペクトル(KBr):νmax 3400、2932、1734、1716、1698、1078cm−1
・高分解能positive−ion FAB−MS: m/z 1269.5876[C609427Naの計算値: (M+Na):m/z 1269.5880]
H−NMR(600MHz、ピリジン−d)δ:0.83、1.01、1.12、1.19、1.26、1.33、1.84(3H each、all s、25、26、29、24、23、30、27−H)、1.66(3H、br d−like、21−O−Tig−4−H)、1.78(3H、s、22−O−Ac−H)、1.97(3H、d−like、21−O−Tig−5−H)、3.28(1H、dd−like、3−H)、3.47、3.73(1H each、both m、28−H)、4.19(1H、m、16−H)、4.40(1H、m、15−H)、4.96(1H、d,J=7.1Hz、1’−H)、5.51(1H、br s、12−H)、5.71(1H、d,J=6.8Hz、1’’−H)、6.06(1H、s、1’’’’−H)、6.15(1H、d−like、1’’’−H)、6.23(1H、d、J=10.3Hz、22−H)、6.60(1H、d、J=10.3Hz、21−H)、7.13(1H、m、21−O−Tig−3−H)
13C−NMR(150MHz、ピリジン−d)δ:表6に記載
・positive−ion FAB−MS: m/z 1269 (M+Na)
[化合物5:Floraassamsaponin V]
・性状:無色無晶形粉末
・旋光度:[α] 22−15.8°(c=1.10、MeOH)
・IRスペクトル(KBr):νmax 3400、2932、1734、1717、1700、1078cm−1
・高分解能positive−ion FAB−MS: m/z 1269.5890[C609427Naの計算値: (M+Na):m/z 1269.5880]
H−NMR(600MHz、ピリジン−d)δ:0.82、1.00、1.11、1.19、1.26、1.31、1.85(3H each、all s、25、26、29、24、23、30、27−H)、1.78(3H、s、22−O−Ac−H)、2.03(3H、d−like、21−O−Ang−5−H)、2.13(3H、br d−like、21−O−Ang−4−H)、3.23(1H、dd−like、3−H)、3.46、3.72(1H each、both m、28−H)、4.19(1H、m、16−H)、4.40(1H、m、15−H)、4.96(1H、d,J=7.1Hz、1’−H)、5.50(1H、br s、12−H)、5.71(1H、d,J=7.0Hz、1’’−H)、6.00(1H、m、21−O−Ang−3−H)、6.06(1H、s、1’’’’−H)、6.14(1H、d−like、1’’’−H)、6.23(1H、d、J=10.3Hz、22−H)、6.62(1H、d、J=10.3Hz、21−H)
13C−NMR(150MHz、ピリジン−d)δ:表7に記載
・positive−ion FAB−MS: m/z 1269(M+Na)
[化合物6:Floraassamsaponin VI]
・性状:無色無晶形粉末
・旋光度:[α] 22−13.2°(c=0.80、MeOH)
・IRスペクトル(KBr):νmax 3400、2926、1734、1719、1700、1076cm−1
・高分解能positive−ion FAB−MS: m/z 1253.5941[C609426Naの計算値: (M+Na):m/z 1253.5931]
H−NMR(600MHz、ピリジン−d)δ:0.80、0.85、1.10、1.11、1.18、1.34、1.83(3H each、all s、25、26、24、29、23、30、27−H)、1.63、1.90(1Heach、both m、15−H)、1.67(3H、br d−like、21−O−Tig−4−H)、1.92(3H、s、22−O−Ac−H)、1.97(3H、d−like、21−O−Tig−5−H)、3.25(1H、dd−like、3−H)、3.41、3.65(1H each、both m、28−H)、4.47(1H、m、16−H)、4.91(1H、d,J=7.1Hz、1’−H)、5.42(1H、br s、12−H)、5.86(1H、d,J=6.2Hz、1’’−H)、6.08(1H、s、1’’’’−H)、6.15(1H、d−like、1’’’−H)、6.28(1H、d、J=10.3Hz、22−H)、6.61(1H、d、J=10.3Hz、21−H)、7.11(1H、m、21−O−Tig−3−H)
13C−NMR(150MHz、ピリジン−d)δ:表8に記載
・positive−ion FAB−MS: m/z 1253 (M+Na)
[化合物7:Floraassamsaponin VII]
・性状:無色無晶形粉末
・旋光度:[α] 22−22.7°(c=0.80、MeOH)
・IRスペクトル(KBr):νmax 3400、2926、1732、1717、1700、1078cm−1
・高分解能positive−ion FAB−MS: m/z 1253.5917[C609426Naの計算値: (M+Na):m/z 1253.5931]
H−NMR(600MHz、ピリジン−d)δ:0.80、0.85、1.09、1.10、1.18、1.32、1.85(3H each、all s、25、26、24、29、23、30、27−H)、1.66、1.88(1Heach、both m、15−H)、1.94(3H、s、22−O−Ac−H)、2.03(3H、d−like、21−O−Ang−5−H)、2.13(3H、br d−like、21−O−Ang−4−H)、3.27(1H、dd−like、3−H)、3.40、3.65(1H each、both m、28−H)、4.48(1H、m、16−H)、4.91(1H、d−like、1’−H)、5.41(1H、br s、12−H)、5.86(1H、d,J=6.0Hz、1’’−H)、6.00(1H、m、21−O−Ang−3−H)、6.09(1H、s、1’’’’−H)、6.17(1H、d−like、1’’’−H)、6.24(1H、d、J=10.3Hz、22−H)、6.64(1H、d、J=10.3Hz、21−H)
13C−NMR(150MHz、ピリジン−d)δ:表9に記載
・positive−ion FAB−MS: m/z 1253 (M+Na)
[化合物8:Floraassamsaponin VIII]
・性状:無色無晶形粉末
・旋光度:[α] 22−35.9°(c=0.20、MeOH)
・IRスペクトル(KBr):νmax 3400、2925、1734、1716、1698、1078cm−1
・高分解能positive−ion FAB−MS: m/z 1253.5935[C609426Naの計算値: (M+Na):m/z 1253.5931]
H−NMR(600MHz、ピリジン−d)δ:0.83、0.90、1.08、1.12、1.17、1.28、1.90(3H each、all s、25、26、24、29、23、30、27−H)、1.68、1.90(1Heach、both m、15−H)、1.93(3H、s、28−O−Ac−H)、1.96(3H、d−like、21−O−Tig−5−H)、1.70(3H、br d−like、21−O−Tig−4−H)、3.23(1H、dd−like、3−H)、3.25、4.21(1H each、both m、28−H)、4.42(1H、m、16−H)、4.86(1H、d−like、1’−H)、5.40(1H、br s、12−H)、5.44(1H、d、J=9.4Hz、22−H)、5.90(1H、d,J=6.0Hz、1’’−H)、6.08(1H、s、1’’’’−H)、6.18(1H、d−like、1’’’−H)、6.40(1H、d、J=9.4Hz、21−H)7.01(1H、m、21−O−Tig−3−H)
13C−NMR(150MHz、ピリジン−d)δ:表10に記載
・positive−ion FAB−MS: m/z 1253 (M+Na)
化合物1〜化合物8についての、13C−NMR(150MHz、ピリジン−d)の測定結果を、それぞれ以下の表3〜表10に示す。なお、表3〜表10中、Acはアセチルを、Tigはチグロイルを、Angはアンゲロイルを、GlcAはβ−D−グルクロノピラノシルを、Glcはβ−D−グルコピラノシル、Galはβ−D−ガラクトピラノシル、Ara(p)はα−L−アラビノピラノシル、Rhaはα−L−ラムノピラノシルを表す。
Figure 2015151387
Figure 2015151387
Figure 2015151387
Figure 2015151387
Figure 2015151387
Figure 2015151387
Figure 2015151387
Figure 2015151387
実施例5 サポニン成分の膵リパーゼ阻害作用
実施例4で得られた化合物1〜8及び化合物11について、膵リパーゼ阻害作用の検討を実施例2と同様な方法で行った。その結果を表11に示す。その結果より明らかなように、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、化合物5、化合物6、化合物7、化合物8及び化合物11に阻害活性が認められた。特に、化合物5、化合物6、化合物7、化合物8及び化合物11には、強い阻害活性が認められた。
Figure 2015151387
表11中のInhibition(%)は、2値平均値を表している。
実施例6 サポニン成分のヒト胃がん増殖抑制作用
実施例4で得られた化合物1〜化合物4及び化合物6〜化合物11について、胃がん細胞増殖抑制作用の検討を実施例3と同様な方法で行った。その結果を表12、13に示すが、表12、13より明らかなように、化合物3、化合物4、化合物6、化合物7、化合物8、化合物9、化合物10及び化合物11に有意な胃がん細胞増殖抑制作用が認められた。
Figure 2015151387
Figure 2015151387

Claims (12)

  1. アッサムチャ花部、及び/又は、アッサムチャ花部の抽出液を活性成分として含むことを特徴とする脂肪分解阻害剤。
  2. アッサムチャ花部、及び/又は、アッサムチャ花部の抽出液を活性成分として含むことを特徴とする胃がん細胞増殖抑制剤。
  3. 下記の式(1)で表されるサポニン化合物またはその塩:
    Figure 2015151387

    下記の式(2)で表されるサポニン化合物またはその塩:
    Figure 2015151387

    下記の式(3)で表されるサポニン化合物またはその塩:
    Figure 2015151387

    下記の式(4)で表されるサポニン化合物またはその塩:
    Figure 2015151387

    下記の式(5)で表されるサポニン化合物またはその塩:
    Figure 2015151387

    下記の式(6)で表されるサポニン化合物またはその塩:
    Figure 2015151387

    下記の式(7)で表されるサポニン化合物またはその塩:
    Figure 2015151387

    下記の式(8)で表されるサポニン化合物またはその塩:
    Figure 2015151387

    及び、下記の式(11)で表されるサポニン化合物またはその塩:
    Figure 2015151387

    からなる群より選ばれる1種以上のサポニン化合物を、活性成分として含むことを特徴とする脂肪分解阻害剤。
  4. 下記の式(3)で表されるサポニン化合物またはその塩:
    Figure 2015151387

    下記の式(4)で表されるサポニン化合物またはその塩:
    Figure 2015151387

    下記の式(6)で表されるサポニン化合物またはその塩:
    Figure 2015151387

    下記の式(7)で表されるサポニン化合物またはその塩:
    Figure 2015151387

    下記の式(8)で表されるサポニン化合物またはその塩:
    Figure 2015151387

    下記の式(9)で表されるサポニン化合物またはその塩:
    Figure 2015151387

    下記の式(10)で表されるサポニン化合物またはその塩:
    Figure 2015151387

    及び、下記の式(11)で表されるサポニン化合物またはその塩:
    Figure 2015151387

    からなる群より選ばれる1種以上のサポニン化合物を、活性成分として含むことを特徴とする胃がん細胞増殖抑制剤。
  5. 下記の式(1)で表されるサポニン化合物またはその塩。
    Figure 2015151387
  6. 下記の式(2)で表されるサポニン化合物またはその塩。
    Figure 2015151387
  7. 下記式(3)で表されるサポニン化合物またはその塩。
    Figure 2015151387
  8. 下記の式(4)で表されるサポニン化合物またはその塩。
    Figure 2015151387
  9. 下記式(5)で表されるサポニン化合物またはその塩。
    Figure 2015151387
  10. 下記式(6)で表されるサポニン化合物またはその塩。
    Figure 2015151387
  11. 下記の式(7)で表されるサポニン化合物またはその塩。
    Figure 2015151387
  12. 下記の式(8)で表されるサポニン化合物またはその塩。
    Figure 2015151387
JP2014028679A 2014-02-18 2014-02-18 アッサムチャ花部から得られる脂肪分解阻害剤及び胃がん細胞増殖抑制剤、並びに新規サポニン化合物 Pending JP2015151387A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014028679A JP2015151387A (ja) 2014-02-18 2014-02-18 アッサムチャ花部から得られる脂肪分解阻害剤及び胃がん細胞増殖抑制剤、並びに新規サポニン化合物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014028679A JP2015151387A (ja) 2014-02-18 2014-02-18 アッサムチャ花部から得られる脂肪分解阻害剤及び胃がん細胞増殖抑制剤、並びに新規サポニン化合物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015151387A true JP2015151387A (ja) 2015-08-24

Family

ID=53894016

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014028679A Pending JP2015151387A (ja) 2014-02-18 2014-02-18 アッサムチャ花部から得られる脂肪分解阻害剤及び胃がん細胞増殖抑制剤、並びに新規サポニン化合物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015151387A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115651055A (zh) * 2022-10-31 2023-01-31 上海市奉贤区中心医院 一种齐墩果烷型三萜皂苷化合物及其制备方法和应用

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009263232A (ja) * 2008-04-02 2009-11-12 Tsujido Chemical Corp 治療剤
JP2011051950A (ja) * 2009-09-03 2011-03-17 Kinki Univ 脂肪代謝改善剤、該脂肪代謝改善剤を含有する医薬及び食品、並びに新規フラボノイド化合物
CN103385976A (zh) * 2012-05-09 2013-11-13 云南天士力帝泊洱生物茶集团有限公司 普洱茶或其提取物的抗肿瘤应用

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009263232A (ja) * 2008-04-02 2009-11-12 Tsujido Chemical Corp 治療剤
JP2011051950A (ja) * 2009-09-03 2011-03-17 Kinki Univ 脂肪代謝改善剤、該脂肪代謝改善剤を含有する医薬及び食品、並びに新規フラボノイド化合物
CN103385976A (zh) * 2012-05-09 2013-11-13 云南天士力帝泊洱生物茶集团有限公司 普洱茶或其提取物的抗肿瘤应用

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115651055A (zh) * 2022-10-31 2023-01-31 上海市奉贤区中心医院 一种齐墩果烷型三萜皂苷化合物及其制备方法和应用
CN115651055B (zh) * 2022-10-31 2024-03-29 上海市奉贤区中心医院 一种齐墩果烷型三萜皂苷化合物及其制备方法和应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4771713B2 (ja) チャ花の含有成分とその用途
JP5620660B2 (ja) 脂肪代謝改善剤、該脂肪代謝改善剤を含有する医薬及び食品、並びに新規フラボノイド化合物
JP6302102B2 (ja) ベニコウジカビ(monascus purpureus)から単離された化合物、その調製方法及び使用
JP2009057365A (ja) 茶花の腸運動亢進作用および膵リパーゼ阻害作用成分とその用途
JP5140231B2 (ja) IκBキナーゼ阻害剤
Ma et al. Study of antimalarial activity of chemical constituents from Diospyros quaesita
JP2009191049A (ja) レサク抽出物およびレサク含有成分とその用途
JP5721373B2 (ja) サザンカ花部から得られる抗アレルギー剤、脂肪分解阻害剤、抗酸化剤及びヒト線維芽細胞増殖促進剤、並びに新規サポニン化合物
JP5149494B2 (ja) チャまたはアッサムチャの花部含有成分とその用途
CN107021942B (zh) 大别山五针松的树皮提取物及其制备方法和在制药中的用途
JP2015151387A (ja) アッサムチャ花部から得られる脂肪分解阻害剤及び胃がん細胞増殖抑制剤、並びに新規サポニン化合物
KR101970765B1 (ko) 해양 진균 Penicillium sp. SF-5859 유래 커뷰라린 유형의 대사체를 함유하는 염증질환 예방 또는 치료용 조성물
KR101620815B1 (ko) 해양 진균에서 분리한 페니실리놀라이드 a를 유효성분으로 함유하는 염증성 질환 예방 및 치료용 조성물
JP4939761B2 (ja) 石蓮花の含有成分とその用途
JP5462996B2 (ja) 垂盆草から得られる肝保護剤、該肝保護剤を含有する医薬又は食品、及び垂盆草から得られる新規メガスチグマン化合物。
JP2010195831A (ja) IκBキナーゼ阻害剤
KR102160471B1 (ko) 화합물뿐만 아니라 그의 분리 방법, 합성 방법 및 용도
JP5341382B2 (ja) チャカの胃排出機能抑制成分とその用途
JP5675034B2 (ja) デイジーから得られる中性脂質吸収抑制剤及びサポニン化合物並びにその用途
JP4437019B2 (ja) キンポウゲ科クロタネソウ属植物のアルコール抽出物とその用途
JP4203282B2 (ja) アブラナ科植物の抽出物とその用途
JP2010095459A (ja) 脂肪蓄積・代謝改善剤、抗TNF−α作用剤、及び新規トリテルペン化合物
CN106822088B (zh) 一种双烯环烯醚萜化合物在制备抗癌药物中的用途
JP4554895B2 (ja) アブラナ科植物の抽出物とその用途
JP2005041788A (ja) ラン科植物の含有成分とその用途

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180118

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180402