JP2015151173A - 容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】液状物の開封使用時に手指を汚すことなく簡単に容器から注出が可能であり、しかも、容器と蓋体の密着性を十分に高めて安易に液状物の漏洩を抑制する新たな容器を提供する。【解決手段】いずれも樹脂シートの成形品よりなるカップ状の容器本体10と蓋体50とからなり、容器本体は上部開口11の内側に内周摺動部12を備え、蓋体は内周摺動部に回動自在に嵌着する内嵌合部52を有し、容器本体の内周摺動部の下部直径が上部直径よりも大きく、かつ、蓋体の内嵌合部の下部直径が上部直径よりも大きく形成されていて、容器本体の内周摺動部に中身を外部へ注出するための注出部20が形成されており、蓋体に注出部と対応する注出連通部60が形成されてなる。【選択図】図1

Description

この発明は容器に関し、特に液状物の封入とともに簡便な注出を可能とする注出部を有する蓋付きの容器に関する。
例えば、コンビニエントストアやデパートの食品売り場で販売される惣菜にドレッシングやソース類が付属されることがある。これらは通常液状物(なお、ここではケチャップやタルタルソースなどの粘稠物を含む意味として用いる。)であり、小袋に包装される。この他、使用時の便宜や嗜好を考慮して小容量のカップ状の個包装容器に充填されることも多い。従来のこの種の容器としては、カップ状の容器本体の上部開口に蓋体をヒートシールし、使用時に蓋体を剥離して開封するのが一般的である(例えば、特許文献1、2等参照。)。
しかしながら、この従来容器では、開封時に一方の手で容器本体を支えながら他方の手で蓋体の一部をつまんでヒートシールされた蓋体を剥ぎ取る必要がある。つまり、両手を使用しなければ開封することが困難である。また、蓋体が完全に剥がれずに破れたり、強い力で蓋体を剥がした際にその反動で内容物が飛散して手や衣服等を汚してしまったりすることもしばしばであった。
一方、コンビニエントストアやデパートの食品売り場で販売される惣菜類にあっては、直接消費者に販売されかつ短時間に消費されることが予想される。そのため、ヒートシールによる強固な封止の必要性は乏しく、単純な蓋体の嵌合容器なども多用される。しかし、この種の嵌合容器にあっても、容器が小型であることもあって蓋体を容器本体から取り外すときに中身の液体がこぼれたり手指に付着したりして使い勝手が悪く煩雑であった。
これに加え既存の嵌合部位の構造によると、容器と蓋体の密着性は十分ではないことから、容器内に充填された液状物の漏洩を抑制し難かった。例えば、弁当箱の中にドレッシングやソース類の容器として一緒に置かれる場合、弁当箱が傾いた際に緩い嵌合では前記の液状物が漏洩するおそれがある。
そこで、液状物の開封使用時に手指を汚すことなく簡単に容器から注出が可能であり、しかも、容器と蓋体の密着性を十分に高めて安易に液状物の漏洩を抑制する新たな蓋付きの容器が求められていた。
特開2000−103470号公報 特開2001−139061号公報
本発明は、前記の点に鑑みなされたものであり、液状物の開封使用時に手指を汚すことなく簡単に容器から注出が可能であり、しかも、容器と蓋体の密着性を十分に高めて安易に液状物の漏洩を抑制する新たな容器を提供するものである。
すなわち、請求項1の発明は、いずれも樹脂シートの成形品よりなるカップ状の容器本体と蓋体とからなり、前記容器本体は上部開口の内側に内周摺動部を備え、前記蓋体は前記容器本体の前記内周摺動部に回動自在に嵌着する内嵌合部を有し、前記容器本体の前記内周摺動部の下部直径が該内周摺動部の上部直径よりも大きく、かつ、前記蓋体の内嵌合部の下部直径が該内嵌合部の上部直径よりも大きく形成されていて、前記容器本体の前記内周摺動部には当該容器本体内の中身を外部へ注出するための注出部が形成されており、前記蓋体の前記内嵌合部にはその回動により前記容器本体の前記注出部と対応する注出連通部が形成されてなることを特徴とする容器に係る。
請求項2の発明は、前記容器本体の前記内周摺動部に凹部が形成されており、前記蓋体の前記内嵌合部には、前記注出連通部が前記容器本体の注出部と対応した位置において、前記凹部に対応する外気連通部が形成されている請求項1に記載の容器に係る。
請求項3の発明は、前記容器本体の前記注出部に嘴溝部が延設されている請求項1または2に記載の容器に係る。
請求項4の発明は、前記蓋体に該蓋体を回動するための回動つまみ部が設けられている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の容器に係る。
請求項5の発明は、前記容器本体の前記内周摺動部下部が角筒形状に形成されている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の容器に係る。
請求項6の発明は、前記蓋体に該蓋体を取り外すための開閉つまみ部が設けられている請求項1ないし5のいずれか1項に記載の容器に係る。
請求項7の発明は、前記蓋体の蓋面部に補助段部が設けられている請求項1ないし6のいずれか1項に記載の容器に係る。
請求項8の発明は、前記容器がドレッシングまたはつゆ類の液体容器である請求項1ないし7のいずれか1項に記載の容器に係る。
請求項9の発明は、前記容器本体に前記蓋体を嵌着した後、前記上部開口に保護フィルムが貼着される請求項1ないし8のいずれか1項に記載の容器に係る。
請求項1の発明に係る容器によると、いずれも樹脂シートの成形品よりなるカップ状の容器本体と蓋体とからなり、前記容器本体は上部開口の内側に内周摺動部を備え、前記蓋体は前記容器本体の前記内周摺動部に回動自在に嵌着する内嵌合部を有し、前記容器本体の内周摺動部の下部直径が該内周摺動部の上部直径よりも大きく、かつ、前記蓋体の前記内嵌合部の下部直径が該内嵌合部の上部直径よりも大きく形成されていて、前記容器本体の前記内周摺動部には当該容器本体内の中身を外部へ注出するための注出部が形成されており、前記蓋体の内嵌合部にはその回動により前記容器本体の注出部と対応する注出連通部が形成されてなるため、液状物の開封使用時に手指を汚すことなく簡単に容器から注出が可能であり、しかも、容器と蓋体の密着性を十分に高めて安易に液状物の漏洩を抑制することができる。同時に、蓋体嵌着時の確実感を得ることができる。
請求項2の発明に係る容器によると、請求項1の発明において、前記容器本体の内周摺動部に凹部が形成されており、前記蓋体の内嵌合部には、前記注出連通部が前記容器本体の注出部と対応した位置において、前記凹部に対応する外気連通部が形成されているため、液状物の注出時に空気の流路が確保され液状物の流動が滑らかになる。
請求項3の発明に係る容器によると、請求項1または2の発明において、前記容器本体の前記注出部に嘴溝部が延設されているため、液状物は所定方向に確実に注出されるともに注出部の液垂れが防止される。
請求項4の発明に係る容器によると、請求項1ないし3のいずれかの発明において、前記蓋体に該蓋体を回動するための回動つまみ部が設けられているため、利用者は回動つまみ部に指をかけて蓋体を回すことができ、蓋体の回動はきわめて容易になる。
請求項5の発明に係る容器によると、請求項1ないし4のいずれかの発明において、前記容器本体の前記内周摺動部下部が角筒形状に形成されているため、容器本体を確りと保持して支えることができ、蓋体の回動が無理なく容易となる。
請求項6の発明に係る容器によると、請求項1ないし5のいずれかの発明において、前記蓋体に該蓋体を取り外すための開閉つまみ部が設けられているため、開閉つまみ部を上方に引っ張ることで蓋体を簡単に取り外し容器本体の上部開口を開放することができる。
請求項7の発明に係る容器によると、請求項1ないし6のいずれかの発明において、前記蓋体の蓋面部に補助段部が設けられているため、容器本体の内周摺動部と蓋体の内嵌合部との嵌着性能をより高めることができる。
請求項8の発明に係る容器によると、請求項1ないし7のいずれかの発明において、前記容器がドレッシングまたはつゆ類の液体容器であるため、各種の液状物を封入し保持する上で好適かつ実用的であり、開封時の汚損は解消される。
請求項9の発明に係る容器によると、請求項1ないし8のいずれかの発明において、前記容器本体に前記蓋体を嵌着した後、前記蓋体上部に保護フィルムが被着されるため、容器に液状物を充填した後の衛生上の安全性及び外観性を向上させることができ、輸送保管上も有利である。
本発明の容器の容器本体と蓋体の分離状態の全体斜視図である。 容器本体及び蓋体の平面図である。 内周摺動部及び内嵌合部の部分拡大断面図である。 閉状態の容器の平面図である。 閉状態の容器の縦断面図である。 開状態の容器の平面図である。 開状態の容器の縦断面図である。 保護フィルムを被着した容器の部分拡大断面図である。
本発明の容器1は、図1の分離状態の全体斜視図から把握されるように容器本体10と蓋体50から構成される。容器1は主に、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、デパート、飲食店等における飲料の販売時、さらにはビュッフェ形式等の提供、ケータリング、仕出し、宅配サービス等に用いられる蓋付きの容器である。一般家庭の弁当、ピクニック、キャンプ等の外での食事の際に用いることもできる。特に、サラダ等の各種のドレッシング、ソース類、ケチャップ、さらには、麺料理等のつゆ類をはじめとする各種の液状物を封入し、保持するための液体容器として用いられる。前記の液状物には、流動性の高い液体から比較的粘性の高い粘稠物も含まれる。以後、容器1の封入物を液状物として説明する。
容器本体10の内部に前出の各種液状物が充填され、ここに蓋体50が被せられる。そして、直接顧客に提供されたり弁当箱等の容器内に同封されたりする。蓋体50が備えられていることから、容器1自体が揺れても内容物である液状物はこぼれにくい。加えて、後述するように容器本体10と蓋体50の嵌合の密着性は強固であるため、液状物の漏洩も少なくなる。しかも、使用時に蓋体50の操作により簡単に液状物を注出することができる。図1に加え各図に基づいて容器1の構造を説明する。
容器本体10は図1及び図2に開示のとおり、上部開口11の内側に内周摺動部12が形成され、同内周摺動部12の外側に外周鍔部13(容器フランジ部)が延設される。容器本体10の側面は胴部15、底面は底部16であり、容器本体10はカップ状に形成される。内周摺動部12と胴部15は内周段部14を介して接続される。そして、容器本体10の内周摺動部12及び外周鍔部13の双方にまたがるようにして注出部20が形成される。容器本体10内の液状物は注出部20を通じて外部へ注出される。
図示から把握されるように、注出部20は略三角形状に先端を細くして容器本体10の内周摺動部12から外周鍔部13の延設方向に突出した形状である。そして注出部20に嘴溝部40が延設されている。液状物の注出の際、液状物は注出部20に形成された嘴溝部40を通過する。このことにより液状物はまとまって流れ、上部開口11(外周鍔部13)から液垂れしにくくなる。図示の嘴溝部40は外周鍔部13にも達し、液状物を注ぎやすくしている。符号41は嘴溝部40の液状物通過部である。
さらに、容器本体10においては内周摺動部12に凹部24が形成される。凹部24の配置には特段の制約はないものの、注出部20に集まる液状物と接しない位置が望ましい。そこで、容器本体10の平面視において、凹部24は注出部20と同一直線上の反対位置、つまり上部開口11の円周上の180°の対向位置(直径上)に、内周摺動部12と多少外周鍔部13に食い込んで形成される(図2等参照)。注出部20を液状物が通過(流動)する際、凹部24は空気の流通部位となり液状物の流動が滑らかになる。
蓋体50は図1及び図2に開示のとおり、容器本体10の内周摺動部12に着脱しかつ回動自在に嵌着する内嵌合部52を備える。また、蓋体50の内嵌合部52には、その回動により容器本体10の注出部20と対応する注出連通部60が形成される。当該蓋体50は容器本体10の内周摺動部12の内側に嵌り込む内嵌合の形態である。そのため、蓋面部51は蓋鍔部53よりも押し下げられて蓋段部54が形成され、内嵌合部52が備えられる。注出連通部60は、注出部20(嘴溝部40)の幅に応じて内嵌合部52を斜めに切り欠いた形状である(図7参照)。注出連通部60も液状物の流路となる。特に粘稠な液状物の場合、注出しにくくなるため、開口量を大きくしておく方がよい。具体的には、内嵌合部52(蓋段部54)を注出部20(嘴溝部40)の幅に応じて斜めに切り欠いた形状である。
そして、蓋体50の内嵌合部52には前出の凹部20に対応する外気連通部61も形成される。外気連通部61は凹部20とともに空気の流路となる。蓋体50における注出連通部60と外気連通部61の配置は注出部20と同様に内嵌合部52の円周上の180°の対向位置(直径上)の配置である。外気連通部61は適度な通気性を確保する程度でよいため、大きさには特段の制約はない。図中、符号56は補助段部である。
蓋体50は容器本体10に嵌着された後、蓋体50自体の回動により注出部20の開閉が行われる。そこで、蓋体50には蓋体自体を回動するための回動つまみ部70が蓋面部51に設けられる。回動つまみ部70は図1及び2から把握されるように両端の膨らんだ棒形状である。容器1の利用者は、回動つまみ部70の両端の膨端部71に指をかけて時計回りまたは反時計回りに蓋体50を回すことができる。蓋面部51に回動つまみ部70が備えられているため、蓋体50の回動はきわめて容易になる。
また、図示の蓋体50には開閉つまみ部75が設けられる。蓋体50は蓋鍔部53を備える構造であるため、開閉つまみ部75は蓋鍔部53に設けられる。開閉つまみ部75は嵌着時に容器本体10の外周鍔部13よりも張り出すため、いったん蓋体50を容器本体10に被せて嵌着した後に蓋体50を取り外す際、開閉つまみ部75を上方に引っ張ることで蓋体50は簡単に取り外される。例えば、液状物を継ぎ足す場合に便利である。
さらに図示の開閉つまみ部75は外気連通部61の近傍に設けられている。注出連通部60が注出部20に合わされると、追従して外気連通部61も凹部24に位置する。そのことから、凹部24の上方に開閉つまみ部75が被さって空気の通り道が塞がってしまう。そこで、連通溝62が開閉つまみ部75の蓋鍔部53内に形成され、開閉つまみ部75においても空気の通り道が確保される。結果、容器1外部の空気は、連通溝62、外気連通部61、凹部24を経由して容器本体10内部に誘導され圧力差は解消される。ゆえに、液状物は注出部20及び注出連通部60から流出されやすくなる。
加えて、図1及び2に示すように、容器本体10の内周摺動部12より下部の胴部15は角筒形状に形成されている。図示の容器本体によると、胴部15の横断面形状は八角形である。容器1は前出の液状物の封入、保持用途である。たいてい、液状物の容量は20ないし60mL程度であることが多く容器1自体の大きさは指で摘む程度である。すると、容器本体10自体が単純な円錐台形状の場合、利用者は容器本体10を片手全体で持つには小さすぎて上手く掴むことができず、前記のように蓋体50を回動することができない。これに対し、容器本体10の内周摺動部12より下部の胴部15が角筒形状である場合、利用者は胴部15の各面部分を指で押さえることができ、容器本体10を滑らずに簡単につまんで支えることができ、蓋体50を無理なく回動できる。
なお、容器本体10の内周摺動部12より下部の形状は、図示の角筒形状に限られることはない。滑り止めが可能な面を備えた形状であれば適宜である。例えば、横断面が星形状や波うち状を採用することもできる。そのほか、図示しないものの、蓋体50の蓋面部51または回動つまみ部70には、回動方向を示す矢印または言語表示(例えば「まわす」)等を付してもよい。また、どこから注出するのかを示す言語表示(例えば「出口」)や矢印等を付してもよい。さらには、これらの内容を示すための点字またはユニバーサルデザインによる表示を付してもよい。
本発明の容器1において、蓋体50は、公知の樹脂シートの成形品よりなり、具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂シートやポリ乳酸等の生分解性の合成樹脂シートを使用することができる。合成樹脂シートの厚さは適宜ではあるものの、概ね1.5mm以下の厚さである。これらの合成樹脂シートは真空成形により図示の蓋体の形状に成形される。
容器本体10については、図示の形状が確保される限りその材質は特段制約されない。たとえば、紙製、木製、金属製、その他樹脂製とすることもできる。その中においても、蓋体と同様に公知の樹脂シートの成形品とすることができる。そして、真空成形により図示の容器本体の形状に成形される。
容器本体10と蓋体50の両方とも前記の樹脂シートの成形品とすることにより、材料費の軽減に加えて、大量生産が可能となり製造単価を低廉に抑えることができる。しかも、極めて容易に図示の形状に成形可能である。従って、弁当等の販売時やテイクアウト時に使用される使い捨て用(ディスポーザブル)の容器となる。また、当該容器は1回ごとの使用となり衛生的である。
図3の部分拡大縦断面図は、容器本体10の内周摺動部12と蓋体50の内嵌合部52の嵌着時の様子である。内周摺動部12の上方側(上部開口11側)はその下方側よりも僅かに窄められている。これと同様に、内嵌合部52の上方側はその下方側よりも僅かに窄められている。これまでの図示から理解されるように、自在な回動のため内周摺動部12も内嵌合部52も横断面形状は円形である。そこで、各部位はそれぞれの直径の大きさに基づいて表現することができる。すなわち、内周摺動部12の下端31となる下部直径Dc1は、同内周摺動部12の上端32となる上部直径Dc2より大きく(Dc1>Dc2)形成される。同様に、内嵌合部52の下端81となる下部直径Dt1は、同内嵌合部52の上端82となる上部直径Dt2より大きく(Dt1>Dt2)形成される。
内周摺動部12と内嵌合部52の形状は必ずしも図示の形状には限定されない。ただし、後述するように、成形の都合上、内周摺動壁33と内嵌合壁83の壁面状に仕上げられる。内周摺動部12及び内嵌合部52に設けられた角度は、容器の上下方向の垂直軸Axから容器の内側に向けておよそ1ないし7°の適宜の傾斜である。傾斜角度は成形時の脱型、蓋体の嵌め込みやすさ、容器自体の形状、及び大きさ等を勘案して規定される。また、内周摺動部12の内周摺動壁33に対して内嵌合部52の内嵌合壁83または下端81が当接しているので双方間で密着は高く容器としての密封性が向上する。そのため、液状物は容器1から漏洩しにくくなる。
また、容器1を落としたりすると、容器本体10の外周鍔部13がテーブルや地面と衝突する。または、蓋体50側を必要以上に強く握ってしまうこともある。このような場合、衝突時に加わる力等は外周鍔部13から内嵌合部52に伝わる。ここで、既述のとおり、容器本体10の内周摺動部12の上部開口11側が窄まっているため、内嵌合部52は衝突時の力を受けて内周摺動部12の下方側へ押し込まれ、結果的に内周摺動部12と内嵌合部52の嵌着が強まる。従って、容器本体10に蓋体50を嵌着した後の容器1は、落下等の不測の衝撃に対しても液状物の液漏れを抑制することができる。
いったん容器本体10の内周摺動部12に蓋体50の内嵌合部52が嵌着された場合、不用意に蓋体50は容器本体10から外れにくくなる。具体的に述べると、蓋体50の離脱時に内嵌合部52の下端81は移動しようとする。しかし、内周摺動部12の上端32は下端81に対して抵抗するように作用する。このため、内嵌合部52の下端81の移動は抑制され、蓋体50の安易な脱離は抑制される。自明ながら、蓋体50を容器本体10に装着する際に適度な抵抗が生じる。しかし、蓋体50を嵌着する際、内周摺動部12の上端32を蓋体50の内嵌合部52の下端81が通過すると、その後は無理なく自然に内周摺動部12は内嵌合部52に嵌り込む。従って、本発明の容器の利用者は、蓋体の嵌着時に生じる音、感触、抵抗等からはっきりとした節度感を得ることができ、同時に、嵌合不具合の有無の確認も容易になる。
実施例の蓋体50では蓋面部51に補助段部56が設けられる。図示では蓋面部51から下がった蓋段部54に補助段部56が設けられる。蓋面部51(蓋段部54)における補助段部56の形成位置は、内嵌合部52の直下よりも僅かに内側であり、注出連通部60及び外気連通部61を除いて円弧状に形成される。内周摺動部12と内嵌合部52の嵌着は比較的強固で安定している。ここに補助段部54が加わることにより、内周摺動部12の下方の内周段部14と胴部15との段差のある部位に対しても隙間が埋められる。このため、嵌着性能をさらに高めることができる。加えて、補助段部54により蓋体50の構造強度が増し撓み変形への耐性も生じる。
これより図4ないし図7を用い、本発明の使用時の様子を説明する。図4は容器1の平面視、図5は容器1の縦断面図である。図5の蓋体50は図2(a)のX−X線における断面図に対応し、容器本体10は図2(b)のZ−Z線における断面図に対応する。図4及び5の状態は蓋体50を容器本体10に嵌着して封止した状態である。特に、液状物を充填した後の液漏れしにくくした状態である。
さらに図5のとおり、内周摺動部12に形成される注出部20は内周摺動壁33の上下方向の全体に設けられるのではなく、内周摺動部12の下端31付近(内周摺動壁33の下方側)を残して設けられる。この内周摺動壁33と内嵌合部52の内嵌合壁83またはその下端81は当接(密着)しているため、容器本体10と蓋体50の相互間での密着は高い。また容器本体10の内周摺動部12の下端31は途切れることなく円周状につながっている。従って、容器としての気密性は確保され、内容物である液状物は安易に上部開口や注出部20から漏れ出さなくなる。
次に示す図6は容器1の平面視、図7は容器1の縦断面図である。図7の蓋体50は図2(a)のY−Y線における断面図に対応し、容器本体10は図2(b)のZ−Z線における断面図に対応する。図6及び7の状態も蓋体50を容器本体10に嵌着して封止した状態である。特に、液状物を注出するために蓋体50を操作した状態である。前掲の図4と比較して、図6のように、蓋体50は90°回動される。具体的には利用者は回動つまみ部70を指でつまみ、注出連通部60を注出部20(嘴溝部40)に合わせる位置に達するまでひねる。こうすることによって、容器1内の液状物が通過するための通過流路45が開口して形成される。
続く図7から把握されるように、注出部20に対して蓋体50の蓋段部54に形成された注出連通部60が向き合う。すると、容器1の内部から、注出連通部60、外周鍔部13、注出部20、及び嘴溝部41に至る液状物の流路が形成される。すなわち、利用者が容器1を傾けて注出部20(嘴溝部41)を下向きにすると、容器本体10内の液状物は自然に注出部20から流れ出る(図中、矢印Ao参照)。同時に、凹部24に対して蓋体50の蓋段部54に形成された外気連通部61が向き合う。また、凹部24の上端は外周鍔部13の途中まで形成されている。すると、容器1の外部から、連通溝62、凹部24、及び外気連通部61に至る空気の流路が確保される(図中、矢印Ai参照)。すなわち、容器1の内部と外部の圧力差は生じず、液状物は円滑に流出可能となる。
容器1内に液状物を残した場合、再び蓋体50を回動して注出部20を塞ぐことができる。こうすれば、いつでも必要なときに利用者は容器1内の液状物を注出することができる。しかも、注出部20は蓋体50の内嵌合部52の密着により気密性が高められるため、乾燥しにくく、品質劣化も抑えられる。従って、本発明の容器は、ドレッシング、ソース類、ケチャップ、麺料理等のつゆ類をはじめとする各種の液状物を封入し保持する液体容器として極めて好適である。特に、従前の容器と比して開封時の汚損は解消される。
図8はいわゆるトップシールの例である。容器本体10の上部開口11の上面に蓋体50を嵌着後、さらに蓋体50を覆うようにトップシールを構成する保護フィルム90がヒートシール等により被着される。図中の符号91はヒートシールによるシール部位である。こうすると、容器1の密封性がさらに高まり、液状物の充填後の衛生上の安全性及び外観性を向上させることができ、輸送や保管上の有利である。また、保護フィルム90の剥離に際し、既に蓋体50が容器本体10に嵌着されているため、内容物である液状物が撥ねたり飛び出したりするおそれはなく、不用意に手を汚すことはない。加えて、この保護フィルムに当該容器の使い方や商品情報を記載することもできる。
本発明の容器は、液状物の開封使用時に手指を汚すことなく簡単に容器から注出が可能である。しかも、容器と蓋体の密着性が高く安易な液状物の漏洩が抑制され、液体容器としての利便性が向上する。
1 容器
10 容器本体
11 上部開口
12 内周摺動部
13 外周鍔部
14 内周段部
20 注出部
24 凹部
31 内周摺動部の下端
32 内周摺動部の上端
33 内周摺動壁
40 嘴溝部
50 蓋体
51 蓋面部
52 内嵌合部
53 蓋鍔部
54 蓋段部
56 補助段部
60 注出連通部
61 外気連通部
62 連通溝
70 回動つまみ部
75 開閉つまみ部
81 内嵌合部の下端
82 内嵌合部の上端
83 内嵌合壁
90 保護フィルム
91 シール部位
Dc1 内周摺動部の下部直径
Dc2 内周摺動部の上部直径
Dt1 内嵌合部の下部直径
Dt2 内嵌合部の上部直径

Claims (9)

  1. いずれも樹脂シートの成形品よりなるカップ状の容器本体と蓋体とからなり、
    前記容器本体は上部開口の内側に内周摺動部を備え、前記蓋体は前記容器本体の前記内周摺動部に回動自在に嵌着する内嵌合部を有し、
    前記容器本体の前記内周摺動部の下部直径(Dc1)が該内周摺動部の上部直径(Dc2)よりも大きく、かつ、前記蓋体の前記内嵌合部の下部直径(Dt1)が該内嵌合部の上部直径(Dt2)よりも大きく形成されていて、
    前記容器本体の前記内周摺動部には当該容器本体内の中身を外部へ注出するための注出部が形成されており、前記蓋体の前記内嵌合部にはその回動により前記容器本体の前記注出部と対応する注出連通部が形成されてなる
    ことを特徴とする容器。
  2. 前記容器本体の内周摺動部に凹部が形成されており、前記蓋体の前記内嵌合部には、前記注出連通部が前記容器本体の前記注出部と対応した位置において、前記凹部に対応する外気連通部が形成されている請求項1に記載の容器。
  3. 前記容器本体の前記注出部に嘴溝部が延設されている請求項1または2に記載の容器。
  4. 前記蓋体に該蓋体を回動するための回動つまみ部が設けられている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の容器。
  5. 前記容器本体の前記内周摺動部下部が角筒形状に形成されている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の容器。
  6. 前記蓋体に該蓋体を取り外すための開閉つまみ部が設けられている請求項1ないし5のいずれか1項に記載の容器。
  7. 前記蓋体の蓋面部に補助段部が設けられている請求項1ないし6のいずれか1項に記載の容器。
  8. 前記容器がドレッシングまたはつゆ類の液体容器である請求項1ないし7のいずれか1項に記載の容器。
  9. 前記容器本体に前記蓋体を嵌着した後、前記蓋体上部に保護フィルムが被着される請求項1ないし8のいずれか1項に記載の容器。
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