JP3214023U - ヒンジキャップ付き包装袋 - Google Patents
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Abstract
【課題】 開封が容易かつ衛生的であり、さらに、キャップの開閉が容易で、かつ、内容物の酸化劣化などを抑制でき、軽量で省資源であって、廃棄時における減容積などのメリットを有するヒンジキャップ付き包装袋を提供すること。【解決手段】 本考案は、柔軟なフィルムからなる袋部10と、剛性を備えた筒体を有し前記袋部10に固定される抽出口部20と、当該抽出口部20に固定され開封時に取り除かれるタンパーバンド40を有するヒンジキャップ30とからなり、当該ヒンジキャップ30は、前記抽出口部20に固定される本体部31と、ヒンジ部32と、キャップ33と、当該キャップ33に固定された前記タンパーバンド40とから構成され、当該タンパーバンド40は、前記袋部10側に延びる突起部41が前記本体部31に設けた係止部38に固定され、開封前の密封状態を維持するヒンジキャップ付き包装袋1である。【選択図】 図1
Description
本考案は、ヒンジキャップ付き包装袋に関するものであって、より詳細には、開封が容易であって衛生的であり、使用時におけるキャップの開閉が容易であり、かつ、内容物の酸化劣化を抑制でき、軽量で省資源であって、廃棄時における減容積などのメリットを有するヒンジキャップ付き包装袋に関するものである。
従来、内部の液体、流動体又は半流動体(食品、家庭用品、医薬部外品など)を少量ずつ外部に出して使用するための包装用容器としては、使用時における抽出口の開閉を簡単かつ迅速に行えるヒンジキャップを備えたビンやボトル容器が広く用いられている(特許文献1)。
特に内容物が食品の場合には、開封前の気密性を確保するため、ビンやボトル容器のヒンジキャップは、プルトップ式のものが多く用いられている。
特に内容物が食品の場合には、開封前の気密性を確保するため、ビンやボトル容器のヒンジキャップは、プルトップ式のものが多く用いられている。
しかしながら、このような従来のビンやボトル容器には、以下のような欠点がある。
<欠点1>ビンやボトル容器は、かさばり、使用後はさらに廃棄の問題がある。
<欠点2>ビンやボトル容器の場合においては、収納されている内容物が、ビンやボトル容器の内部に入り込む空気によって酸化劣化しやすいという問題がある。
<欠点1>ビンやボトル容器は、かさばり、使用後はさらに廃棄の問題がある。
<欠点2>ビンやボトル容器の場合においては、収納されている内容物が、ビンやボトル容器の内部に入り込む空気によって酸化劣化しやすいという問題がある。
さらに従来のビンやボトル容器に使用されているヒンジキャップには、以下のような欠点がある。
<欠点3>リングを指で引っ張って取り除き、開口部を設けるプルトップのリングは、小さいものが多く、指が入れにくかったり、開封する時に結構力が必要であり、バリアフリーではない。また勢い余って中身が飛び出ることがある(特許文献1)。
<欠点4>プルトップのリングに指を入れる時点で注ぎ口部に触れてしまうので衛生的ではない(特許文献1)。
<欠点5>不正開封防止機能を有していない(タンパーエビデントの無い)キャップにおいては、気密性が無く、容器の注ぎ口を予めアルミ箔などにて密封しておく必要がある(特許文献2)。
<欠点6>特許文献3に記載されているヒンジキャップは、ボトル容器に使用されるものであり、また、不正開封を防止するためのバージンシール(ベルト)の端部が小さく、開封操作を行いにくいという問題がある(特許文献3)。
<欠点3>リングを指で引っ張って取り除き、開口部を設けるプルトップのリングは、小さいものが多く、指が入れにくかったり、開封する時に結構力が必要であり、バリアフリーではない。また勢い余って中身が飛び出ることがある(特許文献1)。
<欠点4>プルトップのリングに指を入れる時点で注ぎ口部に触れてしまうので衛生的ではない(特許文献1)。
<欠点5>不正開封防止機能を有していない(タンパーエビデントの無い)キャップにおいては、気密性が無く、容器の注ぎ口を予めアルミ箔などにて密封しておく必要がある(特許文献2)。
<欠点6>特許文献3に記載されているヒンジキャップは、ボトル容器に使用されるものであり、また、不正開封を防止するためのバージンシール(ベルト)の端部が小さく、開封操作を行いにくいという問題がある(特許文献3)。
そこで、本考案が解決しようとする課題は、ボトル容器を使用することに伴う上記の問題が無く、省資源、減容積、物流コスト低減、小スペースなどのメリットがあり、小さく丸めて廃棄できるため環境対応製品とすることができるヒンジキャップ付き包装袋を提供することである。
本考案は、開封前における気密性が保たれており、バンドを切り取るだけで迅速かつ容易に開封することができるバリアフリーの製品とすることができるヒンジキャップ付き包装袋を提供することを目的とする。
さらに、本考案は、バンドを切っても中身が飛び出すことはなく、衛生的なヒンジキャップ付き包装袋を提供することを目的とする。
また、本考案は、使用時も開閉しやすく、使った後は極力脱気することで内容物の酸化劣化などを防ぐことができるヒンジキャップ付き包装袋を提供することを目的とする。
さらに、本考案は、バンドを切っても中身が飛び出すことはなく、衛生的なヒンジキャップ付き包装袋を提供することを目的とする。
また、本考案は、使用時も開閉しやすく、使った後は極力脱気することで内容物の酸化劣化などを防ぐことができるヒンジキャップ付き包装袋を提供することを目的とする。
本考案は、「液体、流動体又は半流動体などの内容物を収納できる柔軟なフィルムからなる袋部と、合成樹脂製の剛性を備えた筒体を有する抽出口部であって、前記袋部に固定されて前記内容物を排出するための抽出口部と、当該抽出口部に固定され、開封前の密封状態を維持するために、開封時に取り除かれる不正開封防止用のタンパーバンドを有するヒンジキャップと、からなるヒンジキャップ付き包装袋であって、
前記ヒンジキャップは、前記抽出口部に固定される本体部と、当該本体部とヒンジ部を介して連結されたキャップと、当該キャップに薄肉部を介して固定された前記タンパーバンドとから構成されており、
当該タンパーバンドには、前記袋部側に延びる突起部が設けられ、当該突起部が前記本体部に設けた係止部と係合するように嵌め込まれて固定されることで、開封前の密封状態を維持するようになっているヒンジキャップ付き包装袋」を最も主要な特徴とするものである。
前記ヒンジキャップは、前記抽出口部に固定される本体部と、当該本体部とヒンジ部を介して連結されたキャップと、当該キャップに薄肉部を介して固定された前記タンパーバンドとから構成されており、
当該タンパーバンドには、前記袋部側に延びる突起部が設けられ、当該突起部が前記本体部に設けた係止部と係合するように嵌め込まれて固定されることで、開封前の密封状態を維持するようになっているヒンジキャップ付き包装袋」を最も主要な特徴とするものである。
本考案のヒンジキャップ付き包装袋において、前記キャップに薄肉部を介して固定された前記タンパーバンドの端部には、前記袋部側に延びる幅広部が設けられているものであってもよい。
本考案のヒンジキャップ付き包装袋において、前記抽出口部は円筒状に形成されており、前記ヒンジキャップの前記本体部は、当該抽出口部に打栓することで嵌め込まれる円筒状に形成されており、さらに、前記タンパーバンドの端部に形成された前記幅広部は、その内面及び外面に摩擦力を高める凹凸が形成されているものであってもよい。
本考案のヒンジキャップ付き包装袋において、前記抽出口部は円筒状に形成されており、前記ヒンジキャップの前記本体部は、当該抽出口部に打栓することで嵌め込まれる円筒状に形成されており、さらに、前記タンパーバンドの端部に形成された前記幅広部は、その内面及び外面に摩擦力を高める凹凸が形成されているものであってもよい。
さらに、本考案のヒンジキャップ付き包装袋において、前記本体部は、前記抽出口部の外周面に形成した環状突部と係合する突条を内面側に備えており、当該突条が前記環状突部を乗り越えることで、前記本体部が前記抽出口部に打栓されるものであり、前記突条を部分的に無くす隙間を設けることで打栓の際の抵抗を少なくするように調整したものであってもよい。
本考案のヒンジキャップ付き包装袋において、開封後に前記係止部に残される前記突起部と、前記キャップから取り除かれる前記タンパーバンドとの間には、当該突起部を切り取り易くするための切り欠き部が形成されているものであってもよい。
また、本考案のヒンジキャップ付き包装袋において、前記タンパーバンドと前記キャップは、当該タンパーバンドの端部に配置された細いブリッジにて互いに連結されており、当該ブリッジは開封時に切断されるものであってもよい。
また、本考案のヒンジキャップ付き包装袋において、前記タンパーバンドと前記キャップは、当該タンパーバンドの端部に配置された細いブリッジにて互いに連結されており、当該ブリッジは開封時に切断されるものであってもよい。
上記の構成により、本考案のヒンジキャップ付き包装袋は、キャップに薄肉部を介して固定された前記タンパーバンドを取り除くことで、包装袋を迅速かつ簡単に開封することができ、キャップを開閉することで、簡単に内容物の密封状態を解除したり維持することができる。
即ち、本考案のヒンジキャップであれば、タンパーバンドがあるので開封前における気密性が保たれており、開封時はバンドを切り取るだけで開けやすく分かりやすい。また、タンパーバンドを切っても中身が飛び出すことはなく、とても衛生的である。使用時も開閉しやすく、使った後は極力脱気することで内容物の酸化劣化などを防ぐことができる。
即ち、本考案のヒンジキャップであれば、タンパーバンドがあるので開封前における気密性が保たれており、開封時はバンドを切り取るだけで開けやすく分かりやすい。また、タンパーバンドを切っても中身が飛び出すことはなく、とても衛生的である。使用時も開閉しやすく、使った後は極力脱気することで内容物の酸化劣化などを防ぐことができる。
さらに、本考案のヒンジキャップ付き包装袋は、ヒンジキャップが袋に取り付けれるため、ビンやボトル容器に比べて省資源、減容積、物流コスト低減、省スペースなどのメリットがあり、使用後は小さく丸めて廃棄できるため、環境対応製品とすることができる。
また、前記タンパーバンドの端部に前記袋部側に延びる幅広部が設けられている場合には、タンパーバンドを取り除く操作を行いやすいものとすることができる。ここで、前記幅広部の内面及び外面に摩擦力を高める凹凸が形成されている場合には、タンパーバンドを取り除く操作をより一層行いやすいものとすることができる。
従って、本考案のヒンジキャップ付き包装袋をバリアフリーの製品とすることができる。
従って、本考案のヒンジキャップ付き包装袋をバリアフリーの製品とすることができる。
本考案のヒンジキャップ付き包装袋において、前記ヒンジキャップの前記本体部を前記抽出口部に打栓することで固定する場合には、包装袋の密封を迅速かつ確実に行うことができる。
さらに、本考案のヒンジキャップ付き包装袋において、前記キャップの前記本体部に形成した突条が、前記抽出口部の外周面に形成した環状突部を乗り越えることで、前記本体部が前記抽出口部に打栓されるものとし、前記突条を部分的に無くす隙間を設けた場合には、打栓の際の抵抗を少なくするように調整することができる。
さらに、本考案のヒンジキャップ付き包装袋において、前記キャップの前記本体部に形成した突条が、前記抽出口部の外周面に形成した環状突部を乗り越えることで、前記本体部が前記抽出口部に打栓されるものとし、前記突条を部分的に無くす隙間を設けた場合には、打栓の際の抵抗を少なくするように調整することができる。
本考案のヒンジキャップ付き包装袋において、開封後に前記係止部に残される前記突起部と、前記キャップから取り除かれる前記タンパーバンドとの間に、当該突起部を切り取り易くするための切り欠き部が形成されている場合には、小さい力であってもタンパーバンドを取り除く操作を行うことができる。
また、本考案のヒンジキャップ付き包装袋において、前記タンパーバンドと前記キャップが、当該タンパーバンドの端部に配置された細いブリッジにて互いに連結されており、当該ブリッジが開封時に切断されるものとした場合には、開封前におけるタンパーバンドがキャップの外方へ広がってしまうことを防止でき、さらには開封前におけるタンパーバンドが誤って取り除かれることを防ぐことができる。
本考案は、「液体、流動体又は半流動体などの内容物を収納できる柔軟なフィルムからなる袋部と、合成樹脂製の剛性を備えた筒体を有する抽出口部であって、前記袋部に固定されて前記内容物を排出するための抽出口部と、当該抽出口部に固定され、開封前の密封状態を維持するために、開封時に取り除かれる不正開封防止用のタンパーバンドを有するヒンジキャップと、からなるヒンジキャップ付き包装袋であって、
前記ヒンジキャップは、前記抽出口部に固定される本体部と、当該本体部とヒンジ部を介して連結されたキャップと、当該キャップに薄肉部を介して固定された前記タンパーバンドとから構成されており、
当該タンパーバンドには、前記袋部側に延びる突起部が設けられ、当該突起部が前記本体部に設けた係止部と係合するように嵌め込まれて固定されることで、開封前の密封状態を維持するようになっていることを特徴とするヒンジキャップ付き包装袋」であって、図1〜図6に示す下記のとおりの実施形態などにて好適に具体化することができる。
前記ヒンジキャップは、前記抽出口部に固定される本体部と、当該本体部とヒンジ部を介して連結されたキャップと、当該キャップに薄肉部を介して固定された前記タンパーバンドとから構成されており、
当該タンパーバンドには、前記袋部側に延びる突起部が設けられ、当該突起部が前記本体部に設けた係止部と係合するように嵌め込まれて固定されることで、開封前の密封状態を維持するようになっていることを特徴とするヒンジキャップ付き包装袋」であって、図1〜図6に示す下記のとおりの実施形態などにて好適に具体化することができる。
本考案の一実施形態のヒンジキャップ付き包装袋1は、図1に示すように、ナイロン及びポリエチレンなどの柔軟なフィルムからなる袋部10と、当該袋部10に固定される合成樹脂製の抽出口部20と、当該抽出口部20に固定される合成樹脂製のヒンジキャップ30と、から構成されている。
前記抽出口部20は、図2に示すように、ポリエチレンなどの剛性を備えた筒体21を有しており、前記ヒンジキャップ30は、開封時に取り除かれる不正開封防止用のタンパーバンド40を有している。
前記抽出口部20は、中央部に貫通孔を有する菱形状に形成された下部22が前記袋部10に固定され、円筒状の上部(前記筒体21)から内容物Mを排出するためのものであって、従来公知の樹脂成形方法にて製造されたものを使用できる。
前記抽出口部20は、図2に示すように、ポリエチレンなどの剛性を備えた筒体21を有しており、前記ヒンジキャップ30は、開封時に取り除かれる不正開封防止用のタンパーバンド40を有している。
前記抽出口部20は、中央部に貫通孔を有する菱形状に形成された下部22が前記袋部10に固定され、円筒状の上部(前記筒体21)から内容物Mを排出するためのものであって、従来公知の樹脂成形方法にて製造されたものを使用できる。
前記ヒンジキャップ30の材質としては、各種プラスチックを採用でき、例えば低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレンまたは高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレンなどを採用することができる。
前記ヒンジキャップ30は、前記抽出口部20に固定される円筒状の本体部31と、当該本体部31とヒンジ部32を介して連結された有底円筒状のキャップ33と、当該キャップ33に薄肉部34を介して固定された前記タンパーバンド40とから構成されている。
前記本体部31と前記キャップ33の外径は同一であり、前記タンパーバンド40を取り外しやすく、当該タンパーバンド40を取り除いた後は、一体的でスッキリとした衛生的な外観となる。
前記本体部31と前記キャップ33の外径は同一であり、前記タンパーバンド40を取り外しやすく、当該タンパーバンド40を取り除いた後は、一体的でスッキリとした衛生的な外観となる。
さらに、前記キャップ33の前端上部には庇状のツバ35が形成してあり、前記キャップ33を開く操作を行いやすくしている。
前記抽出口部20に前記ヒンジキャップ30の本体部31を固定する方法としては、打栓による場合の他に、ねじ込みによる場合であってもよい。
前記薄肉部34は、ヒンジキャップ付き包装袋1を開封するために前記タンパーバンド40を取り除く際に切断される部分である。
前記抽出口部20に前記ヒンジキャップ30の本体部31を固定する方法としては、打栓による場合の他に、ねじ込みによる場合であってもよい。
前記薄肉部34は、ヒンジキャップ付き包装袋1を開封するために前記タンパーバンド40を取り除く際に切断される部分である。
本考案の一実施形態のヒンジキャップ付き包装袋1においては、前記ヒンジキャップ30の本体部31が、前記抽出口部20の外周面に形成した環状突部23と係合する突条36を内面側に備えており、当該突条36が前記環状突部23を乗り越えることで、前記本体部31が前記抽出口部20に打栓されるものであり、前記突条36を部分的に無くす隙間37を数カ所、例えば4カ所、設けることで打栓の際の抵抗を少なくするように調整している。
なお、前記環状突部23は、図2に示すように、下方ほど径が大きくなるように形成されており、前記ヒンジキャップ30が前記抽出口部20に一旦取り付けられた後は、外れないようになっている。
なお、前記環状突部23は、図2に示すように、下方ほど径が大きくなるように形成されており、前記ヒンジキャップ30が前記抽出口部20に一旦取り付けられた後は、外れないようになっている。
前記タンパーバンド40には、その中央部に前記袋部10側に延びる突起部41が設けられ、当該突起部41が前記本体部31に設けた係止部38に差し込まれて係合するように嵌め込まれて固定されることで、開封前の密封状態を維持するようになっている。
さらに、前記キャップ33に薄肉部34を介して固定された前記タンパーバンド40の端部には、前記袋部10側に延びる幅広部42が設けられている。
この幅広部42は、ヒンジキャップ付き包装袋1の開封時において、前記タンパーバンド40の両端部における大きな摘みとして利用できる。
さらに、前記キャップ33に薄肉部34を介して固定された前記タンパーバンド40の端部には、前記袋部10側に延びる幅広部42が設けられている。
この幅広部42は、ヒンジキャップ付き包装袋1の開封時において、前記タンパーバンド40の両端部における大きな摘みとして利用できる。
この幅広部42の内面側及び外面側には、その内面及び外面における摩擦力を高めるための凹凸が形成されている。
本考案の一実施形態のヒンジキャップ付き包装袋1においては、前記幅広部42の外面に形成される凹凸として、タンパーバンド40を前記キャップ33から引きちぎる際に当該タンパーバンド40を引く方向を示す矢印記号43が形成されている。
本考案の一実施形態のヒンジキャップ付き包装袋1においては、前記幅広部42の外面に形成される凹凸として、タンパーバンド40を前記キャップ33から引きちぎる際に当該タンパーバンド40を引く方向を示す矢印記号43が形成されている。
また、前記幅広部42の内面に形成される凹凸として、上下方向に線状に延びる複数本の凸条44が形成されている。
これらの凹凸を有する幅広部42を採用することで、タンパーバンド40を指にて簡単に取り除くことが可能であり、従来のプルトップによる開封とは異なり、バリアフリーの製品とすることができる。
また、抽出口39付近に指が触れることが無く、衛生的である。
これらの凹凸を有する幅広部42を採用することで、タンパーバンド40を指にて簡単に取り除くことが可能であり、従来のプルトップによる開封とは異なり、バリアフリーの製品とすることができる。
また、抽出口39付近に指が触れることが無く、衛生的である。
本考案の一実施形態のヒンジキャップ付き包装袋1においては、開封後に前記係止部38に残される前記突起部41と、前記キャップ33から取り除かれる前記タンパーバンド40との間に、当該突起部41を切り取り易くするための切り欠き部45が形成されている。
この切り欠き部45は、前記突起部41と前記タンパーバンド40との接続部の両端部に形成するとよい。
この切り欠き部45は、前記突起部41と前記タンパーバンド40との接続部の両端部に形成するとよい。
また、前記タンパーバンド40と前記キャップ33は、当該タンパーバンド40の両端部(前記幅広部42の端部付近)に配置された細いブリッジ46にて互いに連結されており、当該ブリッジ46は開封時に切断されるようになっている。
前記ブリッジ46は、前記タンパーバンド40と前記キャップ33を繋いでおり、ちぎり易く、ちぎった後には前記タンパーバンド40側に残るように角度、大きさが設計されている。当該ブリッジ46の位置及び数は特に限定されるものではない。
前記ブリッジ46によって、開封前におけるタンパーバンド40がキャップ33の外方へ広がってしまうことを防止でき、さらには開封前におけるタンパーバンド40が誤って取り除かれることを防ぐことができる。
前記ブリッジ46は、前記タンパーバンド40と前記キャップ33を繋いでおり、ちぎり易く、ちぎった後には前記タンパーバンド40側に残るように角度、大きさが設計されている。当該ブリッジ46の位置及び数は特に限定されるものではない。
前記ブリッジ46によって、開封前におけるタンパーバンド40がキャップ33の外方へ広がってしまうことを防止でき、さらには開封前におけるタンパーバンド40が誤って取り除かれることを防ぐことができる。
上記構成のヒンジキャップ付き包装袋1は、液体、流動体又は半流動体などを内容物Mとして好適に収納し、キャップ33を簡単に開閉してそれらの内容物Mを迅速かつ簡単に抽出して使用することができるものである。
また、前記袋部10は、内容物Mの減少と共に収縮するため、内容物Mに空気が触れることを抑制でき、内容物Mの酸化劣化、及び、袋部10内に細菌などが入り込むことを抑制することができる。
さらに、冷蔵庫内などにおける保管スペースの縮小を図ることができる。
また、前記袋部10は、内容物Mの減少と共に収縮するため、内容物Mに空気が触れることを抑制でき、内容物Mの酸化劣化、及び、袋部10内に細菌などが入り込むことを抑制することができる。
さらに、冷蔵庫内などにおける保管スペースの縮小を図ることができる。
上記のように構成されたヒンジキャップ付き包装袋1は、図4及び図5に示す状態で樹脂成形にて製造可能であり、成形後に前記タンパーバンド40の前記突起部41が、前記本体部31に設けた前記係止部38に嵌め込まれるようにキャップ33を閉じることで、前記本体部31の上面に突出するように形成された抽出口39を覆って密封状態で塞ぐことができる。
以下、本考案を具体化したヒンジキャップ付き包装袋1の実施例について説明する。
ナイロン/接着剤/ポリエチレンの材質構成、100mm×120mm(厚さ29μ)のサイズの包装用袋(パウチ)に内容物(乳液)を100g充填し、ヒンジキャップ30を打栓にてキャッピングした。
そのタンパーバンド40を指で切り取ったところ、内容物がこぼれることも無く迅速かつ簡単に開封でき、手や周囲を汚すことも無かった。さらに、抽出口39付近に手が触れることも無く、衛生的であり、開封時における問題は認められなかった。
開封後にキャップ33を締めた状態で耐圧試験(80kg2分間静荷重)を行ったところ、キャップ33が開くこともなく液漏れなどの問題はなかった。
ナイロン/接着剤/ポリエチレンの材質構成、100mm×120mm(厚さ29μ)のサイズの包装用袋(パウチ)に内容物(乳液)を100g充填し、ヒンジキャップ30を打栓にてキャッピングした。
そのタンパーバンド40を指で切り取ったところ、内容物がこぼれることも無く迅速かつ簡単に開封でき、手や周囲を汚すことも無かった。さらに、抽出口39付近に手が触れることも無く、衛生的であり、開封時における問題は認められなかった。
開封後にキャップ33を締めた状態で耐圧試験(80kg2分間静荷重)を行ったところ、キャップ33が開くこともなく液漏れなどの問題はなかった。
内容物Mとしては、シャンプー、液体石けんなどの洗剤、乳液、香水などの化粧品の他、飲料、食品又は医薬品などの液体や流動体の他、わさび、みそなどの半流動体を収納することができる。
上記構成された本考案のヒンジキャップ付き包装袋10においては、キャップ33を開閉することで、迅速かつ簡単に内容物Mを出して使用することができる。
上記構成された本考案のヒンジキャップ付き包装袋10においては、キャップ33を開閉することで、迅速かつ簡単に内容物Mを出して使用することができる。
本考案は、上記の実施形態及び上記実施例1の具体的構成に限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で、内容物Mの性質や量に応じ、袋部10を構成するフィルムの材質、厚さ、寸法、形状などを適宜変更して実施してもよい。
また、ヒンジキャップ30及びタンパーバンド40の材質や各部の形状を、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して実施してもよい。
また、ヒンジキャップ30及びタンパーバンド40の材質や各部の形状を、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して実施してもよい。
内容物Mの具体例としては、さらに例えば以下のようなものが挙げられる。
・調味料、たれ、ジャム、ソース、ドレッシング、めんつゆ、ポン酢、ピューレ、ハチミツ、ゼリー、生クリームなどの食品
・リンス、ボディソープ、消臭液、絵の具、塗料、のり、コーキング剤などの家庭用品
・ハンドクリーム、化粧水、パーマ液、ヘアーカラー剤、美容液などの医薬部外品
・調味料、たれ、ジャム、ソース、ドレッシング、めんつゆ、ポン酢、ピューレ、ハチミツ、ゼリー、生クリームなどの食品
・リンス、ボディソープ、消臭液、絵の具、塗料、のり、コーキング剤などの家庭用品
・ハンドクリーム、化粧水、パーマ液、ヘアーカラー剤、美容液などの医薬部外品
本考案は、開封が容易かつ衛生的であり、さらには使用時におけるキャップの開閉が容易で、かつ、前記内容物の酸化劣化を抑制でき、軽量で省資源であって、廃棄時における減容積などのメリットを有するヒンジキャップ付き包装袋として産業上利用することができる。
1 ヒンジキャップ付き包装袋
10 袋部
20 抽出口部
21 筒体
22 下部
23 環状突部
30 ヒンジキャップ
31 本体部
32 ヒンジ部
33 キャップ
34 薄肉部
35 ツバ
36 突条
37 隙間
38 係止部
39 抽出口
40 タンパーバンド
41 突起部
42 幅広部
43 矢印記号(凹凸)
44 凸条(凹凸)
45 切り欠き部
46 ブリッジ
M 内容物
10 袋部
20 抽出口部
21 筒体
22 下部
23 環状突部
30 ヒンジキャップ
31 本体部
32 ヒンジ部
33 キャップ
34 薄肉部
35 ツバ
36 突条
37 隙間
38 係止部
39 抽出口
40 タンパーバンド
41 突起部
42 幅広部
43 矢印記号(凹凸)
44 凸条(凹凸)
45 切り欠き部
46 ブリッジ
M 内容物
Claims (6)
- 液体、流動体又は半流動体などの内容物を収納できる柔軟なフィルムからなる袋部と、
合成樹脂製の剛性を備えた筒体を有する抽出口部であって、前記袋部に固定されて前記内容物を排出するための抽出口部と、
当該抽出口部に固定され、開封前の密封状態を維持するために、開封時に取り除かれる不正開封防止用のタンパーバンドを有するヒンジキャップと、
からなるヒンジキャップ付き包装袋であって、
前記ヒンジキャップは、前記抽出口部に固定される本体部と、
当該本体部とヒンジ部を介して連結されたキャップと、
当該キャップに薄肉部を介して固定された前記タンパーバンドとから構成されており、
当該タンパーバンドには、前記袋部側に延びる突起部が設けられ、当該突起部が前記本体部に設けた係止部と係合するように嵌め込まれて固定されることで、開封前の密封状態を維持するようになっていることを特徴とするヒンジキャップ付き包装袋。 - 前記キャップに薄肉部を介して固定された前記タンパーバンドの端部には、前記袋部側に延びる幅広部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ付き包装袋。
- 前記抽出口部は円筒状に形成されており、
前記ヒンジキャップの前記本体部は、当該抽出口部に打栓することで嵌め込まれる円筒状に形成されており、
さらに、前記タンパーバンドの端部に形成された前記幅広部は、その内面及び外面に摩擦力を高める凹凸が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のヒンジキャップ付き包装袋。 - 前記本体部は、前記抽出口部の外周面に形成した環状突部と係合する突条を内面側に備えており、当該突条が前記環状突部を乗り越えることで、前記本体部が前記抽出口部に打栓されるものであり、前記突条を部分的に無くす隙間を設けることで打栓の際の抵抗を少なくするように調整したことを特徴とする請求項3に記載のヒンジキャップ付き包装袋。
- 開封後に前記係止部に残される前記突起部と、前記キャップから取り除かれる前記タンパーバンドとの間には、当該突起部を切り取り易くするための切り欠き部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のヒンジキャップ付き包装袋。
- 前記タンパーバンドと前記キャップは、当該タンパーバンドの端部に配置された細いブリッジにて互いに連結されており、当該ブリッジは開封時に切断されることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載のヒンジキャップ付き包装袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017004504U JP3214023U (ja) | 2017-10-02 | 2017-10-02 | ヒンジキャップ付き包装袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017004504U JP3214023U (ja) | 2017-10-02 | 2017-10-02 | ヒンジキャップ付き包装袋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3214023U true JP3214023U (ja) | 2017-12-14 |
Family
ID=60659237
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017004504U Active JP3214023U (ja) | 2017-10-02 | 2017-10-02 | ヒンジキャップ付き包装袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3214023U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11059633B2 (en) | 2019-10-31 | 2021-07-13 | Cheer Pack North America | Flip-top closure for container |
JP7425437B2 (ja) | 2019-12-25 | 2024-01-31 | アスカカンパニー株式会社 | スパウト用ヒンジキャップ |
-
2017
- 2017-10-02 JP JP2017004504U patent/JP3214023U/ja active Active
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US11059633B2 (en) | 2019-10-31 | 2021-07-13 | Cheer Pack North America | Flip-top closure for container |
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