JP7330798B2 - カップ容器 - Google Patents

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Description

本発明は、密閉シートにより密封されるカップ容器に関する。
近年、チルドカップ飲料の市場が拡大している。チルドカップ飲料は0℃程度のチルド状態で製品の製造、流通、販売が行われるため、製造時の加熱殺菌処理を低減することができる。そのため、チルドカップ飲料はコーヒー飲料、乳飲料、果汁飲料などの風味やフレッシュ感を重視した付加価値の高い製品としてコンビニエンスストアなどで広く販売されている。
従来、チルドカップ飲料用の容器として、密閉シートにより口部が密封されたカップ容器が用いられている。チルドカップ飲料は、一般に、ストローを用いて飲用される。そのため、このようなカップ容器には密閉シートを突き破るための先の尖ったプラスチック製のストローが添付されていた。しかしながら、近年のマイクロプラスチックに起因する海洋環境問題への対策として、プラスチック製の使い捨てストローを廃止する取り組みが行われている。
ストローを用いることなくカップ容器内の飲料を飲用するには密閉シートを開封して飲口を確保することが考えられる。例えば、特許文献1に開示のカップ容器を用いることが考えられる。特許文献1に開示のカップ容器は、カップ状の容器本体の周壁上端に外向きのフランジが付設されている。この外向きフランジの外周縁の周囲には、薄肉破断片を介して、リング状部材を連設されている。このリング状部材には、リング形状の取手が垂設されている。また、外向きフランジの上面及びリング状部材の上面には、容器本体の口部を閉塞するシール部材が溶着されている。当該カップ容器によれば、リング形状の取手に指を掛け、カップ容器の上方に引っ張り上げることにより、外向きフランジとリング状部材とを連設する薄肉破断片が破断され、リング状部材と共にシール部材が外向きフランジから引き剥がされて、容器本体の口部が開口する。このようなカップ容器をチルドカップ飲料のカップ容器に適用すれば、ストローを用いることなくカップ容器内の飲料を飲用することができ、且つ、飲用前はカップ容器内の飲料を密閉保管することができる。
実開昭59-112766号公報
しかしながら、特許文献1に開示のカップ容器は、主にアイスクリームやプリン等の食品を収容することを意図しており、容器本体の口部に唇をあてて内部の飲料を直接飲用することを意図したものではない。そのため、特許文献1に開示のカップ容器をそのままチルドカップ飲料用の容器に転用した場合、容器本体の周壁上端から外側に突出する外向きフランジに唇を当てたときに、この突出長さが長いと違和感が生じるおそれがある。一方、この突出長さを短くすると、シール部材と外向きフランジとが当接する面積が小さくなり、内容物を密閉することが困難になる場合がある。
そこで、本発明の課題は口部を密閉シートにより確実に密閉すると共に、密閉シートを剥離して飲口を得る際に、飲口に唇を当てた際に違和感を生じさせにくいカップ容器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るカップ容器は、内容物を収容するカップ状の容器本体と、前記容器本体の口部の周縁に沿って前記口部を取り囲むように設けられ、前記口部の周縁から外側に突出する内周フランジ部と、前記内周フランジ部の周縁に沿って前記内周フランジ部を取り囲むように設けられる外周フランジ部と、前記外周フランジ部の一部に連設される取手部と、前記外周フランジ部において、前記外周フランジ部と前記取手部との連設部に対して前記口部の中心を挟んで反対側の位置に設けられ、前記取手部を係止可能な係止部と、を備え、前記内周フランジ部の上面及び前記外周フランジ部の上面には、前記口部を密閉する密閉シートが密着されており、前記連設部の付近では、前記内周フランジ部のフランジ幅が前記内周フランジ部の他の箇所と比較すると狭く形成されており、前記内周フランジ部のフランジ幅が前記内周フランジ部の他の箇所と比較すると狭く形成されている範囲は、前記口部の中心を中心とする中心角が180度の範囲内であり、前記係止部の付近では、前記内周フランジ部と前記外周フランジ部とが破断不可に連設されており、前記係止部の付近以外では前記内周フランジ部に対して前記外周フランジ部が破断可能に連設されており、前記内周フランジ部に対して前記外周フランジ部が破断可能な範囲は、前記口部の中心を中心とする中心角が180度よりも大きな範囲であることを特徴とする。
当該カップ容器において、前記内周フランジ部のフランジ幅が前記内周フランジ部の他の箇所と比較すると狭く形成されている範囲では、前記外周フランジ部のフランジ幅が前記外周フランジ部の他の箇所と比較すると広く形成されていることが好ましい。
本発明に係るカップ容器によれば、内容物を収容するカップ状の容器本体の口部の周縁に沿って設けられる内周フランジ部と、この内周フランジ部の周縁に沿って設けられる外周フランジ部とが破断可能に連設されている。また、外周フランジ部の一部には取手部が連設されており、内周フランジ部の上面及び外周フランジ部の上面には口部を密閉する密閉シートが密着されている。これらのことから、取手部をつまむ等してカップ容器の上方に引っ張り上げることで、外周フランジ部が内周フランジ部から破断され、外周フランジ部と共に密閉シートが内周フランジ部から引き剥がされて、容器本体の口部が開口する。これにより、ストローを使用せずとも飲料を飲用可能な飲口を形成することができる。また、当該カップ容器によれば、外周フランジ部と取手部との連設部の付近では、内周フランジ部のフランジ幅が当該内周フランジ部の他の箇所におけるフランジ幅と比較すると狭い。そのため、密閉シートを剥離した後、外周フランジ部と取手部との連設部付近の内周フランジ部のフランジ幅は狭いため、唇を当てたときの違和感を軽減することができる。
以上より、本発明によれば、口部を密閉シートにより確実に密閉すると共に、密閉シートを剥離して飲口を得る際に、飲口に唇を当てた際に違和感を生じさせにくいカップ容器を提供することができる。
本発明の第一の実施の形態のカップ容器を示す側面図である。 図1のカップ容器の上面図である。 本発明の第二の実施の形態のカップ容器を示す側面図である。 図3のカップ容器の上面図である。 本発明の第三の実施の形態のカップ容器を示す側面図である。 図5のカップ容器の上面図である。
以下、図面を参照しながら本発明に係るカップ容器用蓋体の実施の形態について説明する。なお、以下説明する第一の実施の形態~第三の実施の形態では、それぞれ、コーヒー飲料、乳飲料、果汁飲料等の液体が収容されるカップ容器を例に挙げて説明する。しかしながら、本発明に係るカップ容器に収容される内容物は液体に限られるものではない。例えば、当該カップ容器に氷菓、菓子、ナッツ類、錠剤等の液体以外の状態(粉状、粒状等)の種々の内容物が収容されてもよい。また、当該カップ容器は、カップラーメン、カップ味噌汁のように、開封した後にお湯などの液体が注がれる容器でもよく、本発明に係るカップ容器の内容物及び使用態様は特に限定されるものではない。
[第一の実施の形態]
図1及び図2を参照しながら本発明の第一の実施の形態について説明する。図1に示すカップ容器100は、有底筒状に形成され、内容物が収容されるカップ状の容器本体10を有する。当該容器本体10は円形平板状の底部11と、底部11の周縁から立設され上側に向かうに従い漸次拡径するテーパー筒状をなす周壁12とを備えている。周壁12の上端は開口しており、当該開口を本実施の形態では口部13と称する。口部13の周縁には、外側に突出するフランジ部20が設けられている。また、口部13及びフランジ部20の上面は密閉シート30により被覆されており、容器本体10は密閉シート30により密閉されている。以下、容器本体10の中心軸線Oに平行な方向を上下方向とし、容器本体10の底部11側を下側とし、容器本体10の口部13側を上側とし、各部について詳細に説明する。
容器本体10は、紙製であってもよいし、プラスチック製であってもよい。容器本体10が紙製である場合は、その表面をプラスチックシートでラミネート加工したものであることが好ましい。また、容器本体10がプラスチック製である場合、例えば、PE(ポリエチレン)製、PP(ポリプロピレン)製、PS(ポリスチレン)製、PET(ポリエチレンテレフタラート)製等とすることができる。容器本体10の材質はこれらに限定されるものではなく、流通・販売の各過程において内容物を安定に保持するために容器本体10に要求される、バリア性、シール性、耐熱性、強度などを満たす容器包装用材からなるものであればよい。
次に、フランジ部20について説明する。図1に示すように、周壁12の上端には、周壁12の周縁に沿って設けられ、周方向に外側に突出する略環状の内周フランジ部21と、当該内周フランジ部21の周縁に沿って設けられ、当該内周フランジ部21に対して破断可能に連設される外周フランジ部22とを備え、外周フランジ部22にはリング部23(取手部)が連設部23aを介して連設されている。リング部23はリング形状を呈し、指を掛けるための穴部23bが設けられている。
図2に示すように、内周フランジ部21と外周フランジ部22との間には、内周フランジ部21の周縁に沿って複数所定間隔で薄肉破断片24が設けられている。互いに隣接する薄肉破断片24の間は内周フランジ部21の周縁に沿う形状の空隙となっている。内周フランジ部21のフランジ幅は一定ではなく、外周フランジ部22においてリング部23の連設部23aが設けられた位置の付近では、内周フランジ部21のフランジ幅W1が他の箇所のフランジ幅W2と比較すると狭く形成されている。
内周フランジ部21のフランジ幅が他の箇所と比較すると狭く形成される範囲(以下、「細幅領域R1」と称する。)は、口部13の中心(中心軸線O)を中心とする中心角が180度の範囲内であることが好ましく、160度の範囲内であることがより好ましい。当該細幅領域R1のフランジ幅W1は、例えば、0.5mm~3.5mm程度であることが好ましく、1.0mm~3.0mm程度であることが好ましい。その他の箇所(以下、「通常領域R2」と称する。)のフランジ幅W2は3mm~6mm程度であることが好ましく、4mm~5mm程度であることが好ましい。また、細幅領域R1のフランジ幅W1は、通常領域R2のフランジ幅W2の15%~90%程度にすることが好ましく、25%~85%程度とすることがより好ましく、例えば、35%~80%程度であってもよい。但し、細幅領域R1及び通常領域R2のフランジ幅(W1、W2)の具体的な数値等は特に限定されるものではなく、適宜変更することができる。例えば、図2に示す例では、内周フランジ部21の細幅領域R1は口部13の中心を中心とする中心角が90度の範囲内であり、当該細幅領域R1のフランジ幅W1は2.5mmであり、通常領域R2のフランジ幅W2は4.5mmであり、当該細幅領域R1のフランジ幅W1は通常領域R2のフランジ幅W2の55%程度である。また、図2に示す例では、通常領域R2と細幅領域R1との間にそれぞれ幅変領域R3が設けられており、幅変領域R3では細幅領域R1から通常領域R2に向けて内周フランジ部21のフランジ幅は徐々に広げられている。
本実施の形態では、上面視においてフランジ部20は環状に形成されており、内周フランジ部21のフランジ幅と外周フランジ部22のフランジ幅との和は略一定である。すなわち、内周フランジ部21の細幅領域R1に対応する範囲は、外周フランジ部22では広幅領域となっており、当該広幅領域では外周フランジ部22のフランジ幅は他の箇所と比較すると広く形成されている。また、内周フランジ部21の通常領域R2に対応する範囲は、外周フランジ部22のフランジ幅は広幅領域よりも狭く形成されている。
さらに、外周フランジ部22のリング部23が設けられた位置に対して口部13の中心を挟んで反対側の位置は、内周フランジ部21に対して外周フランジ部22は連設されている。なお、図示例では、内周フランジ部21に対して外周フランジ部22は破断不可に連設されているが、破断可能に連設してもよい。
密閉シート30は、例えば、アルミ蒸着シートや複数種類のプラスチックフィルムが積層された積層体などから構成されている。また、密閉シート30の下面には熱溶着層(図示略)が設けられている。容器本体10に内容物を収容させた後、口部13及びフランジ部20を密閉シート30で覆い、密閉シート30の外周部分に熱を加えることにより、密閉シート30の下面外周部分が内周フランジ部21及び外周フランジ部22の上面に熱溶着される。これにより、容器本体10の口部13が密閉シート30で密封され、容器本体10の内容物が外部に漏出しないようになる。なお、密閉シート30の材質は内容物に応じて適宜適切なものとすることができ、例えば、酸素等の侵入を防止するバリア性シート材を用いた場合は、容器本体10の内部に酸素等の侵入を防止して、内容物の酸化等を防止することができる。
以上のように構成されたカップ容器100によれば、容器本体10の口部13の周縁に沿って設けられるフランジ部20が内周フランジ部21と外周フランジ部22とを備え、内周フランジ部21と外周フランジ部22とは破断可能に連設されている。また、外周フランジ部22には連設部23aを介してリング部23が連設されている。さらに、内周フランジ部21の上面及び外周フランジ部22の上面には口部13を密閉する密閉シート30が溶着されている。そのため、リング部23の穴部23bに指を掛けて容器本体10の上方に引っ張り上げることで、外周フランジ部22が内周フランジ部21から破断される。このとき、外周フランジ部22と共に密閉シート30が内周フランジ部21から引き剥がされて、容器本体10の口部13が開口する。これにより、ストローを使用せずとも飲料を飲用可能な飲口を形成することができる。
また、当該カップ容器100によれば、外周フランジ部22とリング部23とが連設された付近、すなわち外周フランジ部22の連設部23aが設けられた位置の付近では、内周フランジ部21のフランジ幅が他の箇所と比較すると狭い細幅領域R1となっている。そのため、密閉シート30を剥離した後、飲口となる部分のフランジ幅が狭く、唇を当てたときの違和感を軽減することができる。
さらに、内周フランジ部21の細幅領域R1を外周フランジ部22のリング部23が設けられた位置の付近とし、他の領域のフランジ幅は通常の幅としつつ、内周フランジ部21の周縁に沿って外周フランジ部22を設けることで、フランジ部20と密閉シート30との密着面積を確保することができ、密閉シート30により口部13を確実に密閉させることができる。
以上より、当該カップ容器100によれば、口部13を密閉シート30により確実に密閉すると共に、密閉シート30を剥離して飲口を得る際に、飲口に唇を当てた際に違和感を生じさせにくいカップ容器100を提供することができる。
また、本実施の形態では、外周フランジ部22の内周フランジ部21の細幅領域R1に対応する範囲を広幅領域としている。そのため、細幅領域R1において内周フランジ部21のフランジ幅W1をより狭くしたときも、外周フランジ部22のフランジ幅が広いため、フランジ部20と密閉シート30との密着面積を確保することができ、フランジ部20の上面に密閉シート30をより良好に溶着させることができる。さらに、リング部23を上方に引っ張り上げるときに、外周フランジ部22の幅広領域に力が伝達される。当該範囲では上述のとおり内周フランジ部21のフランジ幅が狭い。そのため、外周フランジ部22を内周フランジ部21から容易に破断することができ、密閉シート30を内周フランジ部21の上面から容易に剥離することができる。
さらに、当該カップ容器100では、外周フランジ部22のリング部23が設けられた位置に対して口部13の中心を挟んで反対側の位置は、内周フランジ部21に対して外周フランジ部22が連設されており、破断不可とされている。例えば、当該カップ容器100に収容されたチルドカップ飲料を外出先で購入して飲用するときに、密閉シート30を容器本体10から完全に剥離してしまうと、近くにゴミ箱がないと剥離した密閉シート30の取り扱いに困る場合がある。本実施の形態のカップ容器100では、密閉シート30を完全に剥離することができないため、密閉シート30のポイ捨てなどを抑制することができる。このとき、リング部23をリング状に形成することで、密閉シート30を剥離した後、リング部23の穴部23bに指を挿入しておくことで、密閉シート30により口部13が再び被覆されるのを抑制することができる。なお、当該カップ容器100はストロー等の別部材を使用せずに飲用することができるため、廃プラスチック量を削減することができることは勿論である。
[第二の実施の形態]
次に、図3及び図4を参照して、本発明の第二の実施の形態を説明する。第二の実施の形態のカップ容器200は、第一の実施の形態のカップ容器100と略同様の構成を有するため、同様の構成については同じ符号を用いてその説明を省略する。また、以下特記しない事項については、第一の実施の形態と同様の構成とすることができ、同様の作用効果を奏するものとする。
第二の実施の形態のカップ容器200は、内周フランジ部21の通常領域R2のフランジ幅が第一の実施の形態の内周フランジ部21のフランジ幅より狭く、3.3mmである。細幅領域R1のフランジ幅は第一の実施の形態と同じく2.5mmである。内周フランジ部21の通常領域R2のフランジ幅を狭くすることで省資源化を図ることができる。また、本実施の形態では、内周フランジ部21の細幅領域R1のフランジ幅W1は通常領域R2のフランジ幅W2の約76%程度である。さらに、本実施の形態では細幅領域R1を上記中心角約120度の範囲としている。口部13の外径が小さい場合など、細幅領域R1を設ける範囲を大きくすることで、飲口を十分に確保することができ、唇を当てたときの違和感を軽減することができる。
また、第二の実施の形態では、外周フランジ部22には、リング部23が連設部23aを介して設けられた位置に対して口部13の中心を挟んで反対側の位置にリング部23を係止可能な係止片25(係止部)が設けられている。当該係止片25は外周フランジ部22から垂設されており、リング部23の穴部23bに係止片25を挿通させることで、リング部23が係止される。
密閉シート30を半分程度剥離したとき、係止片25がないと、密閉シート30が垂れ下がってきて飲口を覆う場合がある。これに対して、本実施の形態のカップ容器200では、密閉シート30を半分程度剥離したときにリング部23を係止片25に係止させることで、密閉シート30により飲口が塞がれるのを抑制することができる。そして、飲料を一度に飲み切ってしまわないときは、密閉シート30を元の位置に戻すことで、リング部23がおもりとなり、カップ容器200の仮蓋とすることができる。
さらに、最初に述べたとおり当該カップ容器200はチルドカップ飲料だけでなく、種々の内容物を収容することができる。当該カップ容器200を例えばカップラーメン等の容器とすれば、密閉シート30を誤って完全に剥離してしまうことを抑制しつつ、密閉シート30を半分程度のみ剥離したときもお湯を注ぐための注入口を確保することができる。そして、お湯を注入した後はカップ容器200を再度密閉シート30で仮蓋をすることができる。さらに、内周フランジ部21のフランジ幅をスープの飲口となる部分を細幅領域R1とすることで、スープを飲む際に口部13に直接唇を当てたときも違和感を軽減することができる。
[第三の実施の形態]
次に、図5及び図6を参照して、本発明の第三の実施の形態を説明する。第三の実施の形態のカップ容器300は、第一の実施の形態のカップ容器100及び/又は第二の実施の形態のカップ容器200と略同様の構成を有するため、同様の構成については同じ符号を用いてその説明を省略する。また、以下特記しない事項については、第一の実施の形態及び/又は第二の実施の形態と同様の構成とすることができ、同様の作用効果を奏するものとする。
第三の実施の形態のカップ容器300では、リング部23に代えて、指で把持することが可能な把持部301(取手部)が外周フランジ部22に連設部23aを介して取り付けられている(図6参照)。当該把持部301の上面及び下面には滑り止めとなる長尺な凸部301aが複数(図示例ではそれぞれ3つ)設けられている(図5参照)。
また、外周フランジ部22には、把持部301が連設部23aを介して設けられた位置に対して口部13の中心を挟んで反対側の位置に連設部23aを係止可能な係止爪302(係止部)が設けられている。当該係止爪302は外周フランジ部22の周縁から外側に突出するように設けられており、連設部23aを係止爪302に係止させると、把持部301が抜け止めとして機能する。当該係止爪302を設けることで、第二の実施の形態と同様に、密閉シート30を半分程度剥離して、係止爪302に連設部23aを係止させることで、密閉シート30により飲口が塞がれるのを抑制することができる。
以上説明した第一~第三の実施の形態のカップ容器(100,200,300)は本発明の一態様であり、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能であるのは勿論である。また、第一の実施の形態で述べたように、上記各実施の形態では、外周フランジ部22のリング部23が設けられた位置に対して口部13の中心を挟んで反対側の位置は、内周フランジ部21に対して外周フランジ部22が連設されており、強い力を負荷しない限り破断不可とされているが、本発明に係るカップ容器においてこの点は特に限定されるものではなく、内周フランジ部21に対して外周フランジ部22を他の箇所と同様に当該箇所についても破断可能に連設してよいのは勿論である。
10 :容器本体
11 :底部
12 :周壁
13 :口部
20 :フランジ部
21 :内周フランジ部
22 :外周フランジ部
23 :リング部
23a:連設部
23b:穴部
24 :薄肉破断片
25 :係止片
30 :密閉シート
100:カップ容器
200:カップ容器
300:カップ容器
301:把持部
301a:凸部
302:係止爪
O :中心軸線
R1 :細幅領域
R2 :通常領域
W1 :フランジ幅
W2 :フランジ幅

Claims (2)

  1. 内容物を収容するカップ状の容器本体と、
    前記容器本体の口部の周縁に沿って前記口部を取り囲むように設けられ、前記口部の周縁から外側に突出する内周フランジ部と、
    前記内周フランジ部の周縁に沿って前記内周フランジ部を取り囲むように設けられる外周フランジ部と、
    前記外周フランジ部の一部に連設される取手部と、
    前記外周フランジ部において、前記外周フランジ部と前記取手部との連設部に対して前記口部の中心を挟んで反対側の位置に設けられ、前記取手部を係止可能な係止部と、
    を備え、
    前記内周フランジ部の上面及び前記外周フランジ部の上面には、前記口部を密閉する密閉シートが密着されており、
    前記連設部の付近では、前記内周フランジ部のフランジ幅が前記内周フランジ部の他の箇所と比較すると狭く形成されており、
    前記内周フランジ部のフランジ幅が前記内周フランジ部の他の箇所と比較すると狭く形成されている範囲は、前記口部の中心を中心とする中心角が180度の範囲内であり、
    前記係止部の付近では、前記内周フランジ部と前記外周フランジ部とが破断不可に連設されており、前記係止部の付近以外では前記内周フランジ部に対して前記外周フランジ部が破断可能に連設されており、前記内周フランジ部に対して前記外周フランジ部が破断可能な範囲は、前記口部の中心を中心とする中心角が180度よりも大きな範囲であるカップ容器。
  2. 前記内周フランジ部のフランジ幅が前記内周フランジ部の他の箇所と比較すると狭く形成されている範囲では、前記外周フランジ部のフランジ幅が前記外周フランジ部の他の箇所と比較すると広く形成されている請求項1に記載のカップ容器。
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